JP2010155749A - 微細気泡発生装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】残水が残っていても雑菌の繁殖を効果的に抑制することができ、長期間運転しなくても安心して使用できる微細気泡発生装置を提供する。
【解決手段】水と空気とを取り込んで微細な気泡を含有する微細気泡含有水を生成して吐出する微細気泡発生装置(1)である。外部から空気を取り込む吸気口(38)を有する空気導入部(31)や、この空気導入部(31)で取り込まれる空気と水とを混合して空気混合水を形成する空気混合部(3)、空気混合水を加圧して送水する加圧ポンプ(4)、加圧された空気混合水から微細気泡含有水を生成して吐出する生成吐出部(36)などを備える。空気導入部(31)に、取り込む空気にオゾンを発生させるオゾン発生機構(32)が設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、浴槽等に付設される微細気泡発生装置に関し、その中でも特に装置内での雑菌の増殖を抑制する制菌機構に関する。
従来より、この種の微細気泡発生装置はいくつか提案されている(特許文献1等)。例えば、この装置は、水と空気とを混合して空気混合水を形成し、この空気混合水を加圧してその水中に空気を溶解させ、その空気溶解水を一気に浴槽に漬けた吐出ノズルから吐出して浴槽に多量の微細気泡が形成されるように構成されている。このように入浴中に微細気泡の作用を受けると温浴効果等が得られるため、よりリラックスして入浴を楽しむことができるようになる。
特開平5−68700号公報
ところで、この種の微細気泡発生装置は、運転の停止後、装置内の水が流れる部分(単に装置ともいう)の残水を残らず排出するのが難しくて、どうしても装置内に残水が残ってしまうという問題がある。
例えば、配管の繋ぎ目の段差をなくしたり、配管や部材の底面に傾斜を設けたり、部材の配置を工夫したりするなど、色々と工夫して排水性を向上させても、排水性は僅かな加工のばらつきや設置状態によって大きく左右されるため、安定して残水が無くなるようにするのは難しい。また、仮に残水を無くせたとしても装置内は略閉鎖構造になっているため、湿度が高くて雑菌が繁殖し易い点ではかわりはない。
そのため、装置を長期間放置しておくと、湿気た装置内部の壁面や残水中に雑菌が繁殖して再度運転を開始したときに雑菌の混入した水が吐出されるおそれがあり、衛生上好ましくないという問題があった。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、残水が残っていても雑菌の繁殖を効果的に抑制することができ、長期間運転しなくても安心して使用できる微細気泡発生装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明では、オゾンを利用して装置内部を殺菌できるようにした。
具体的には、本発明は、水と空気とを取り込んで微細な気泡を含有する微細気泡含有水を生成して吐出する微細気泡発生装置(1)であって、外部から空気を取り込む吸気口(38)を有する空気導入部(31)と、上記空気導入部(31)で取り込まれる空気と水とを混合して空気混合水を形成する空気混合部(3)と、上記空気混合水を加圧して送水する加圧ポンプ(4)と、加圧された上記空気混合水から上記微細気泡含有水を生成して吐出する生成吐出部(36)とを備え、上記空気導入部(31)に、取り込む空気にオゾンを発生させるオゾン発生機構(32)が設けられていることを特徴とする。
かかる構成によれば、加圧ポンプ(4)及び生成吐出部(36)の内部をオゾン水によって殺菌することができ、これらの内部に残る残水に雑菌が増殖するのを効果的に抑制することができる。オゾンであれば時間が経つと分解されて無害となるため、安心して使用できる。
また、上記オゾン水発生機構(32)を所定時間作動させて上記加圧ポンプ(4)及び上記生成吐出部(36)を殺菌する装置内殺菌手段(34)を備えているのが好ましい。
そうすれば、例えば、残水が比較的残り易い加圧ポンプ(4)と生成吐出部(36)とが殺菌される時間だけオゾン水発生機構(32)を作動させることができるので、効率的であり、ランニングコストも抑制でき、過剰にオゾン水を生成することもなく安心して使用できる。
具体的には、上記装置内殺菌手段(34)が、上記微細気泡発生装置(1)の運転停止指示があったときに作動するように設定することができる。
そうすれば、装置が停止するときには常に装置内が適切に殺菌されるので、確実に殺菌することができ、装置を使用しない間に雑菌が増殖するのを効果的に抑制することができる。
更には、上記装置内殺菌手段(34)を作動させるための操作スイッチ(35b)を備え、上記装置内殺菌手段(34)が、上記操作スイッチ(35b)の操作による作動指示があったときに少なくとも1つの所定状態で作動するように設定されているしておくとよい。
そうすれば、必要に応じて装置内を殺菌することができ、利便性に優れるものとなる。
特に、上記生成吐出部(36)が加圧された上記空気混合水を一時的に貯留する加圧容器(10)を有し、上記加圧容器(10)の内部にバブリングを行う溶存促進部(15)が設けられている場合に有効である。
そうすれば、バブリングによってオゾン水やオゾンガスが生成吐出部(36)等に広く行き渡るので、効率よく装置内を殺菌することができる。
また、上記オゾン発生機構(32)が、空気の流路にストリーマ放電を形成する放電形成部(33)を有しているのが好ましい。
ストリーマ放電であれば、効率よくオゾンガスを発生させることができるからである。
以上説明したように、本発明の微細気泡発生装置によれば、残水が残っていても雑菌の繁殖を効果的に抑制することができるので、衛生的であり、長期間運転しなくても安心して使用できるようになる。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
−微細気泡発生装置の構成−
図1に本発明を適用した微細気泡発生装置(1)の概略構成を示す。この微細気泡発生装置(1)は、人体への温浴効果等を目的として、例えばユニットバス等の浴槽(6)に付設され、浴室に直接設置するのではなく、脱衣所など浴室から少し離れた場所に設置されるように設定されている。
この微細気泡発生装置(1)は、浴槽(6)内の水(湯)を循環させる循環流路(30)を備え、その循環流路(30)を循環している水に空気を取り込んで微細な気泡を含有する水(微細気泡含有水ともいう)を生成し、その微細気泡含有水を浴槽(6)内に吐出して浴槽(6)内の水中に微細気泡が連続的に形成されるように構成されている。
具体的には、微細気泡発生装置(1)には、吸込ノズル(7)や空気導入部(31)、空気混合部(3)、加圧ポンプ(4)、溶存水生成器(加圧容器)(10)、吐出ノズル(8)、オゾン発生機構(32)、装置内殺菌処理部(装置内殺菌手段)(34)、操作部(35)などが備えられている。尚、溶存水生成器(10)及び吐出ノズル(8)を合わせて生成吐出部(36)ともいう。
そして、これらのうち、吸込ノズル(7)、空気混合部(3)、加圧ポンプ(4)、溶存水生成器(10)及び吐出ノズル(8)が配管(2)によってこの順に直列状に接続されていて、微細気泡発生装置(1)内に吸込ノズル(7)から取り込まれる浴槽(6)内の水を吐出ノズル(8)から吐出して繰り返し循環させる循環流路(30)が形成されている。
(吸込ノズル)
吸込ノズル(7)は、浴槽(6)内の水を取り込むために設けられていて、浴槽(6)内に貯留された水の中に沈めるように浴槽(6)の底部近くに配置される。吸込ノズル(7)は、その先端に浴槽(6)の水を取り込む吸込口(37)を有し、この吸込口(37)には、水中の異物を除去するフィルタが装着されている。そして、この吸込ノズル(7)は、例えば柔軟なホース等の送水経路(配管(2)の一部を構成している)の一端に接続されていて、その他端は空気混合部(3)に連通している。
(空気導入部)
空気導入部(31)は、主として空気を外部から取り込むために設けられていて、吸気量調整弁(5c)や逆止弁(5d)などを有し、これら各装置が吸入管(5b)で接続されている。
吸入管(5b)の先端には外部から空気を取り込むための吸気口(38)が大気中に開放されており、この吸気口(38)には、空気中に浮遊する塵埃等を捕捉して装置内への侵入を防ぐ吸気フィルタ(9b)が設けられている。この吸気口(38)の下流側にはオゾン発生機構(32)が設けられているが、これについては別途後述する。
そして、このオゾン発生機構(32)の下流側には、空気混合部(3)へ導入される空気の流量を調整(制限)するための吸気量調整弁(5c)と、空気混合部(3)内の空気や水が吸入管(5b)の上流側へ逆流するのを防止するための逆止弁(5d)とが上流側からこの順に一列に設けられ、吸入管(5b)の末端は空気混合部(3)に接続されている。
また、空気導入部(31)には、溶存水生成器(10)内に溜まる余剰な空気を排気するための排気管(5a)が接続されていて空気混合部(3)へ導入されるようになっている。
(空気混合部)
空気混合部(3)は、浴槽(6)から取り込まれて流れてくる水の中に所定量の空気を導入するために設けられていて、例えば、外観視でY字やT字状の分岐配管等で構成され、二股に分岐した一方の端部が吸込ノズル(7)に連通し、他方の端部が空気導入部(31)に連通している。そして、その一方の端部から浴槽(6)の水が流れ込み、その水流に引き込まれるようにして他方の端部から空気導入部(31)で取り込まれた空気が流れ込んで、概ね所定の割合で空気と水とが混ざった状態の水(空気混合水ともいう)が形成されて加圧ポンプ(4)に吸引されるようになっている。
(加圧ポンプ)
加圧ポンプ(4)は、こうして得られる空気混合水を加圧して溶存水生成器(10)に送水し、同時に循環流路(30)内で浴槽(6)の水を循環させるために設けられている。本実施形態の加圧ポンプ(4)には、所謂カスケードポンプ(渦流ポンプ)が用いられていて、例えば、ゲージ圧で2〜3kg/cm2(0.2〜0.3MPa)程度に加圧して送水することができるようになっている。
(溶存水生成器)
溶存水生成器(10)は、略密閉状の圧力容器となっていて、加圧ポンプ(4)で加圧された空気混合水を受け入れて、空気が水中に比較的高濃度で溶存した状態の水(この状態の水を空気溶存水ともいう)を生成するために設けられていて、この微細気泡発生装置(1)における主要な装置となっている。
すなわち、図2に示すように、加圧状態にあるタンク(11)内に一時的に空気混合水を貯留し、その空気混合水に対してバブリングを行って気液を強制的に接触させ、空気の溶存を促進させて効率よく空気溶存水を生成するように構成されている。
詳しくは、上記タンク(11)は、円板状の底部(11a)と、この底部(11a)の外周縁から上方に向かって延びる円筒形状の胴部(11b)と、胴部(11b)の上方の開口部分を閉じる蓋部(11c)とを備えている。蓋部(11c)の上面中央部には導入口(14)が、胴部(11b)の下部には導出口(20)が、それぞれ開口しており、導入口(14)は導入管(26)を介して、導出口(20)は導出管(27)を介して、それぞれ循環流路(30)を構成する配管(2)に連通している。
タンク(11)には、底部(11a)から上方に向かって延び、且つ、円筒形状の胴部(11b)と同心に形成された円筒状の仕切壁(13)が備えられている。この仕切壁(13)は、その上端部が蓋部(11c)と離間するように形成されていて、仕切壁(13)に囲まれた空間である溶存促進部(15)と、仕切壁(13)と胴部(11b)との間の空間である気液分離部(19)とが、仕切壁(13)の上方に形成される連通路(18)を介して連通している。なお、タンク(11)内の空気混合水あるいは空気溶存水(単に空気混合水という)は、その液面高さが仕切壁(13)の上端部よりも上になるように調整されている。
タンク(11)の仕切壁(13)の内側には、タンク(11)の蓋体(11c)から下方に向かって延び、且つ、仕切壁(13)と同心に形成された円筒状の案内筒(12)が設けられていて、案内筒(12)と仕切壁(13)との間には案内部(17)が形成されている。案内筒(12)は、その下端部が底部(11a)から離間するように形成されていて、案内筒(12)と底部(11a)との間に、溶存促進部(15)と案内部(17)とに連通する案内通路(16)が形成されている。
導入口(14)には、タンク(11)の内方に突出する噴射ノズル(28)が接続されている。この噴射ノズル(28)は、中空の円盤状に形成されていて、その下面には細孔状の複数の噴射口(28a)が形成されている。そして、導入口(14)から噴射ノズル(28)内に導入された空気混合水はこれら噴射口(28a)から溶存促進部(15)へ向かって勢いよく噴射され、溶存促進部(15)では激しい気泡と水の流動が形成されて水中への空気の溶存が促進されるようになっている(バブリング処理)。
タンク(11)の蓋部(11c)には、タンク(11)内に滞留する余剰空気を排出するための排気弁(40)が設けられている。
すなわち、排気弁(40)は、ケーシング(41)と、このケーシング(41)内に流入した空気溶存水に浮かぶように収容される球状のフロート(43)と、フロート(43)に一端側で接続され、他端に設けられた弁部がケーシング(41)に形成された排気口(45)を開閉する概略棒状の弁体(42)と、を備えている。
排気弁(40)の下方には、これと連通する円筒状の排気筒(21)が設けられていて、その上端が排気弁(40)のケーシング(41)に接続され、下端がタンク(11)内に突出して空気溶存水の液面に接触するように設けられている。
また、排気筒(21)の下方には、フロート(43)が溶存水生成器(10)内の空気溶存水の流動の影響を受けて誤動作しないように、4本の棒状の固定部材(24)で接続された円板状の整流板(25)が設けられている。
加圧によって排気筒(21)内に空気溶存水が流入し、その液面は排気弁(40)のケーシング(41)内の高さにまで達している。そして、溶存水生成器(10)内に余剰空気がそれほど溜まっていない場合には、フロート(43)は上昇していて、弁体(42)が水平状態に近づき、弁部が排気口(45)に密着して閉状態となっている(閉止位置)。
溶存水生成器(10)内に余剰空気が増えてケーシング(41)内の空気溶存水の液面高さが下がると、フロート(43)が下降する(開放位置)。そうすると、弁体(42)が傾いて弁部がケーシング(41)の排気口(45)から離れるため、ケーシング(41)内に溜まった余剰空気が一気に外部へ排出される。余剰空気が排出されると、フロート(43)は上昇して閉止位置に戻る。
このように、溶存促進部(15)内に導入されて形成された空気溶存水は、案内通路(16)を介して案内部(17)へ流れ込んだ後、案内部(17)を上方へ流れて、連通路(18)を通って気液分離部(19)へ流入し、下方へ流れて導出口(20)から導出される(図2中の矢印参照)。
(吐出ノズル)
吐出ノズル(8)は、空気溶存水中に微細気泡を多量に発生させ、この微細気泡を含有する微細気泡含有水を浴槽(6)内へ吐出するために設けられていて、浴槽(6)内に貯留された水の中に沈めるように浴槽(6)の底部近くに配置される。吐出ノズル(8)は、例えば柔軟なホース等の吐出経路(配管(2)の一部を構成している)の一端に接続されていて、その他端は溶存水生成器(10)に連通している。
吐出ノズル(8)の内部に設けられた空気溶存水が流れる通路には、流路断面積が小さくなった絞り部(39)、いわゆるオリフィスが形成されている。これにより、空気溶存水がオリフィスを通過する際に急激に減圧されて微細気泡が多量に発生し、発生した微細気泡が水とともに浴槽(6)内へ吐出されるようになっている。
(オゾン発生機構)
オゾン発生機構(32)は、図3に模式的に示すように、吸気口(38)の下流側の部分に設けられていて、本実施形態ではストリーマ放電によってオゾンが発生するように構成されている。
すなわち、このオゾン発生機構(32)は、一対または多対の電極を含む放電形成部(33)を有しており、これら一対または多対の電極が、吸気口(38)から取り込まれる空気の流路に面して互いに対向するように配設されている。そして、放電形成部(33)に通電されてこれら電極間に電位差が生じると、その電位差によってストリーマ放電が空気の流路内に形成され、流れる空気中の酸素が活性化されてオゾンが発生する。したがって、オゾン発生機構(32)が作動したときには、空気混合部(3)へはオゾンを含む空気(オゾンガス)が供給されることとなる。
(装置内殺菌処理部)
装置内殺菌処理部(34)は、主としてオゾン発生機構(32)を制御するために設けられており、CPUやROM等のハードウエアや、これらハードウエアと協働してオゾン発生機構(32)を制御するようにプログラムされたソフトウエアなどで構成されている。装置内殺菌処理部(34)は、各種モードに応じてオゾン水発生機構(32)を所定時間作動させ、加圧ポンプ(4)や生成吐出部(36)が効果的に殺菌されるように設定されている。
(操作部)
操作部(35)は、微細気泡発生装置(1)を操作するための各種スイッチや作動状況を表示する表示部などで構成されている。例えば、微細気泡発生装置(1)を作動または停止させるための主電源スイッチ(35a)や、装置内部を殺菌処理するための殺菌モードスイッチ(操作スイッチ)(35b)などが設けられている。この操作部(35)を操作することにより、後述するように装置内殺菌処理部(34)に対する各種作動指示が行なわれる。
−微細気泡発生装置の動作−
通常の運転時における動作を説明すると、まず、水が貯留された浴槽(6)内に吸込ノズル(7)と吐出ノズル(8)とが沈められた状態で、加圧ポンプ(4)に呼水を供給して加圧ポンプ(4)や送水経路に水を満たして駆動できるようにして、微細気泡発生装置(1)を作動させる主電源スイッチ(35a)をONにする。そうすると、加圧ポンプ(4)が駆動して浴槽(6)内の水が循環流路(30)を循環するようになる。
このとき空気混合部(3)では、循環する水の流れによって空気導入部(31)から空気が引き込まれて空気混合水が形成される。そして、その空気混合水が加圧ポンプ(4)で溶存水生成器(10)に圧送され、上述したように加圧下でバブリング処理が行われて水中への空気の溶存が促進されて空気溶存水が形成され、吐出ノズル(8)から微細気泡含有水として浴槽(6)中に吐出される。このような動作が連続的に行われることで、浴槽(6)内ではその水量が変わることなく絶えず微細な気泡が多量に形成されることとなる。
そして、運転停止時には、例えば主電源スイッチ(35a)をオフにすると、加圧ポンプ(4)が停止し、水の循環や空気の取り込みも無くなって溶存水生成器(10)内の圧力も常圧に戻り、加圧ポンプ(4)や溶存水生成器(10)等の内部にあった水が自然に排出される。
ところが、このような微細気泡発生装置(1)では装置内にある水が完全に排出されるわけではなく、運転停止後にも装置内にある程度の水が残ってしまう。例えば、図2に示すように、溶存水生成器(10)であれば、溶存促進部(15)や導出口(20)の下方に水が残り易い傾向がある。このように、運転停止後に装置内に残水があると、そこに雑菌が繁殖して、次に使用するときに浴槽(6)内に雑菌が繁殖した水やスライムやスケール等が排出されるおそれがあるため、衛生上好ましくない。
そこで、本実施形態の微細気泡発生装置(1)には、オゾン発生機構(32)及び装置内殺菌処理部(34)が設けられていて、これらの協働による各種モードにより装置(循環流路(30))内が効果的に殺菌処理できるようになっている。
具体的には、その1つとして、微細気泡発生装置(1)の運転停止指示があったときに、自動的にオゾン発生機構(32)が所定時間作動するように設定されている(自動殺菌モード)。
図4はその制御のフローチャートを示したものであり、まず主電源スイッチ(35a)がオフ、つまり微細気泡発生装置(1)の運転停止指示があったかどうかが確認される(ステップS1)。このモードは運転停止時に自動的に起動するものだからである。したがって、運転中には本モードは起動しない(ステップS1でNO)。
そして、運転停止指示があった場合には(ステップS1でYES)、タイマーがオン状態になって予め設定された所定時間カウントされる(ステップS2)。このタイマーの設定時間は、例えば、実際に加圧ポンプ(4)から吐出ノズル(8)まで殺菌される時間を求めて設定することができる。
タイマーのカウントと合わせてオゾン発生機構(32)が作動し始め(ステップS3)、タイマーのカウントがオフ状態になるまで作動する(ステップS4)。オゾン発生機構(32)が作動すると、空気導入部(31)の空気の流路内にストリーマ放電が形成され、取り入れられる空気にオゾンが発生し、オゾンガスが形成される。そしてそのオゾンガスが空気混合部(3)で水と混合され、オゾンガスを含むオゾン水(単にオゾン水ともいう)が形成される。
このオゾン水には比較的強い殺菌作用があるため、その後に順に加圧ポンプ(4)、溶存水生成器(10)、吐出ノズル(8)と送られていくことで、これら装置内を効果的に殺菌することができる。特に、溶存水生成器(10)ではバブリングによって激しい流動が生じているので、オゾン水及びオゾンガスで隈なく効果的に殺菌することができる。
そして、こうして形成されたオゾン水が加圧ポンプ(4)や生成吐出部(36)等に行き渡るような、例えばオゾン水が吐出ノズル(8)から吐出されるタイミングでタイマーがオフ状態になる(ステップS4でYES)。そうすると、オゾン発生機構(32)が停止し(ステップS5)、加圧ポンプ(4)等、微細気泡発生装置(1)の運転も停止される(ステップS6)。
このとき、加圧ポンプ(4)や生成吐出部(36)の内部にはオゾン水が満たされているため、その後に残る残水も殺菌作用のあるオゾン水となる。したがって、残水を含め、加圧ポンプ(4)や生成吐出部(36)の内部が効果的に殺菌されるため、長期間放置されても雑菌の増殖を効果的に抑制することができる。また、自然排水時には循環流路(30)を通ってオゾン水が流れるので、循環流路(30)の大部分についても殺菌されることとなる。尚、オゾンは時間が経てば分解されて無害となるため、薬剤等の残留を心配する必要もなく、安心である。
したがって、装置内部を常に衛生的にきれいな状態に保持できるため、多少長期間放置しても安心して使用することができる。
更にこの微細気泡発生装置(1)には、必要に応じて装置内を殺菌することができる殺菌モードも備えられている。
すなわち、操作部(35)に設けられた殺菌モードスイッチ(35b)を操作することで、装置内殺菌処理部(34)及びオゾン発生機構(32)を必要に応じて作動できるように設定されている。
図5は、その制御のフローチャートを示したものであり、殺菌モードスイッチ(35b)がオン、つまり装置内殺菌処理部(34)及びオゾン発生機構(32)の作動指示があったかどうかが確認される(ステップS11)。
そして、作動指示があった場合には(ステップS11でYES)、加圧ポンプ(4)等が作動されて運転状態となり(ステップS12)、タイマーがオン状態になって予め設定された所定時間がカウントされる(ステップS13)。このタイマーの設定時間は、例えば、レベル1(弱)やレベル2(強)等、複数設定しておいて殺菌処理の程度に応じて適宜選択できるようにしてあってもよい。また、直接時間で設定できるようにしてあってもよい。
尚、後のステップS14〜ステップS17は、先の図4に示したステップS3〜ステップS6と同じであるため、説明は省略する。
この殺菌モードでは、例えば、図1で仮想線が示すように、浴槽(6)に吸込ノズル(7)と吐出ノズル(8)とが浸かるだけの水を貯めて循環させながら実施すればよい。浴槽(6)に限らずバケツ等を利用することもできる。比較的長い時間をかけて連続的に装置内を殺菌できるため、安定して殺菌することができ、より確実かつ効果的に殺菌することができる。したがって、長期間放置した後で最初に運転を開始する時や、長期間放置する最後の使用後など、装置内の殺菌に万全を期する場合に便利である。
以上説明したように、本発明の微細気泡発生装置(1)によれば、残水が残っていても雑菌の繁殖を効果的に抑制することができるので、衛生上安心して使用できるようになる。
なお、本発明の微細気泡発生装置(1)は、前記の実施の形態に限定されず、それ以外の種々の構成をも包含する。
例えば、オゾン発生機構は、ストリーマ放電に限らない。グロー放電等であってもよい。
本発明の微細気泡発生装置の全体構成を示す概念図である。 溶存水生成器の概略断面図である。 オゾン発生機構を表す模式図である。 殺菌処理の流れを示す流れ図である。 殺菌処理の流れを示す流れ図である。
符号の説明
1 微細気泡発生装置
2 配管
3 空気混合部
4 加圧ポンプ
5a 排気管
5b 吸入管
5c 吸気量調整弁
5d 逆止弁
6 浴槽
7 吸込ノズル
8 吐出ノズル
9b 吸気フィルタ
10 溶存水生成器(加圧容器)
11 タンク
15 溶存促進部
28 噴射ノズル
30 循環流路
31 空気導入部
32 オゾン発生機構
33 放電形成部
34 装置内殺菌処理部(装置内殺菌手段)
35 操作部
35a 主電源スイッチ
35b 殺菌モードスイッチ(操作スイッチ)
36 生成吐出部
37 吸込口
38 吸気口
40 排気弁

Claims (6)

  1. 水と空気とを取り込んで微細な気泡を含有する微細気泡含有水を生成して吐出する微細気泡発生装置(1)であって、
    外部から空気を取り込む吸気口(38)を有する空気導入部(31)と、
    上記空気導入部(31)で取り込まれる空気と水とを混合して空気混合水を形成する空気混合部(3)と、
    上記空気混合水を加圧して送水する加圧ポンプ(4)と、
    加圧された上記空気混合水から上記微細気泡含有水を生成して吐出する生成吐出部(36)と、を備え、
    上記空気導入部(31)に、取り込む空気にオゾンを発生させるオゾン発生機構(32)が設けられていることを特徴とする微細気泡発生装置。
  2. 請求項1に記載の微細気泡発生装置であって、
    上記オゾン水発生機構(32)を所定時間作動させて上記加圧ポンプ(4)及び上記生成吐出部(36)を殺菌する装置内殺菌手段(34)を備えていることを特徴とする微細気泡発生装置。
  3. 請求項2に記載の微細気泡発生装置であって、
    上記装置内殺菌手段(34)が、上記微細気泡発生装置(1)の運転停止指示があったときに作動するように設定されていることを特徴とする微細気泡発生装置。
  4. 請求項2又は請求項3に記載の微細気泡発生装置であって、
    上記装置内殺菌手段(34)を作動させるための操作スイッチ(35b)を備え、
    上記装置内殺菌手段(34)が、上記操作スイッチ(35b)の操作による作動指示があったときに少なくとも1つの所定状態で作動するように設定されていることを特徴とする微細気泡発生装置。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の微細気泡発生装置であって、
    上記生成吐出部(36)が加圧された上記空気混合水を一時的に貯留する加圧容器(10)を有し、
    上記加圧容器(10)の内部にバブリングを行う溶存促進部(15)が設けられていることを特徴とする微細気泡発生装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の微細気泡発生装置であって、
    上記オゾン発生機構(32)が、空気の流路にストリーマ放電を形成する放電形成部(33)を有していることを特徴とする微細気泡発生装置。
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