JP3226477U - マイクロバブル水生成システム - Google Patents

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治 福田
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Abstract

【課題】時間的な制約を受けることなく、マイクロバブル水を長時間にわたって連続的に生成可能なマイクロバブル水生成システムを提供する。【解決手段】水を貯留する貯水タンク11と、空気が溶解した空気溶解水を生成する機構を内部に備えた密閉タンク20と、一端が貯水タンク11に接続される取水管21と、取水管の他端に接続されるアスピレータ30と、アスピレータ30に接続され、貯水タンク11に貯留された水を取水管21及びアスピレータ30を介して取水し、加圧して吐出するポンプ12と、一端がポンプ12に接続され、他端が密閉タンク20に接続される吐出管と、一端が密閉タンク20に接続され、密閉タンク20によって生成された空気溶解水を供給する供給管23と、供給管23の他端が接続され、空気溶解水からマイクロバブル水を生成して吐出するシャワーヘッド6とから構成される。【選択図】図2

Description

本考案は、水中に微細な気泡が含有されたマイクロバブル水を生成するマイクロバブル生成システムに関する。
近年、水の中にマイクロバブルと呼ばれる微細な気泡を含んだマイクロバブル水が提案されている。このマイクロバブル水は水質を改善したり、生物の生理活性を促すといった効果の他、洗浄効果や殺菌効果があるとのことで、各種洗浄の分野、水質浄化、魚介類の養殖や水耕栽培といった広い分野で、その適用が試みられている。
このようなマイクロバブル水を生成する装置の一例として、従来、下記特許文献1に開示されるマイクロバブル発生装置が知られている。このマイクロバブル発生装置は、入浴用の浴槽においてマイクロバブルを発生させるための装置であり、内部に噴射ノズルと、この噴射ノズルに対向するように衝突板が設けられた混合容器(以下、密閉タンクと言う)を備えている。噴射ノズルには加圧された水が供給され、その噴射孔から吐出される。加圧水が噴射されると、密閉タンク内の内圧が上昇する。
斯くして、高圧の雰囲気下で噴射孔から水が吐出され、また、衝突板に衝突することによって、当該水に空気が溶解され、これにより空気が高濃度に溶解した空気溶解水が生成される。そして、生成された空気溶解水は供給管を介して密閉タンクから浴槽に供給され、当該浴槽内においてマイクロバブルを発生させる。
ところで、近年、高齢化が進み、介護の必要な高齢者が増加している。このため、高齢者が快適に生活することができ、しかも容易に介護を受けることができるように、居住設備や介護設備が充実した特別な集合住宅が提案されている。
その一方、上記のような特別な集合住宅は、費用の負担が高額となるため、介護設備等が用意された特別な住宅に移り住むのではなく、引き続き現在の住宅に居住しながら、介護を受けることを希望する高齢者も増えてきている。このような要望に応えるため、介護業者は個人宅に居住する要介護者に対して訪問介護を行っており、このような介護サービスの中に、入浴サービスが含まれている。そして、この入浴サービスにおいて、上述したマイクロバブル水の洗浄効果等が着目され、当該マイクロバブル水の適用が進められている。
従来、この訪問介護においては、介護に必要な資材を介護業者が用意するのが一般的であり、入浴サービスにおいても、入浴に必要な浴槽及びお湯等は全て介護業者が用意していた。即ち、介護業者は、例えば、図10に示すような専用の搬送車100の荷物積載室102に必要な機材を積み込んで被介護者の自宅まで出向き、この機材を用いて入浴サービスを提供していた。
同図10に示すように、この搬送車100では、その運転席101の後方に設定された荷物積載室102に、浴槽103及びマイクロバブル水生成システム110が搭載されている。浴槽103は介護者により被介護者の自宅内に搬送され、当該自宅内で入浴サービスに用いられる。尚、この浴槽103には、混合栓104が付設され、また、混合栓104にはシャワーヘッド105が接続されている。
前記マイクロバブル水生成システム110は、貯水タンク111、ポンプ112、密閉タンク113、給湯器114、温水ホース116及び冷水ホース117などから構成される。貯水タンク111は清水を貯留するタンクであり、水道から適宜供給される。また、ポンプ112は、前記貯水タンク111から取水して加圧し、加圧した清水を前記密閉タンク113に供給する。尚、便宜上、図10において、貯水タンク111、ポンプ112、密閉タンク113、給湯器114、温水ホース116及び冷水ホース117に接続される配管は、その図示を省略している。
前記密閉タンク113は、空気溶解水を生成する機能を有するタンクであり、例えば、上述した混合容器と同様の構造を備えている。給湯器114は灯油によってお湯を沸かす機器であり、密閉タンク113によって生成された空気溶解水を加熱する。そして、この給湯器114によって加熱された空気溶解水は前記温水ホース116を介して、被介護者の自宅内に搬送された浴槽103の混合栓104に給水される。
また、密閉タンク113によって生成された空気溶解水は、給湯器114に供給される管路とは別の管路で前記冷水ホース117に供給され、この冷水ホース117を介して浴槽103の混合栓104に給水される。そして、この混合栓104により調整された温度の温水がシャワーヘッド105から吐出され、その際にマイクロバブルを含んだマイクリバブル水が生成される。そして、このようにして生成されるマイクロバブル水を用いて被介護者に入浴サービスを提供する。
特開2007−190466号公報
ところで、上述したように、前記密閉タンク113では、加圧された水が噴射ノズルから吐出され、吐出された水が衝突板に衝突するようになっており、このように噴射ノズルから加圧水を吐出させることにより、密閉タンク113内が大気圧よりも高圧となるため、密閉タンク113内の空気が、噴射ノズルから吐出される水、及び衝突板に衝突することによって飛散する水に溶解して、高濃度に溶解した空気溶解水が生成される。
したがって、上記の密閉タンク113では、当該密閉タンク113内の空気が溶解に消費されて無くなると、空気溶解水を生成することができない状態になる。即ち、上記従来の密閉タンク113には、空気溶解水を生成することができる時間に一定の制約があるという問題があった。このため、上述した入浴サービスの提供にも、時間的な制約があった。
被介護者の中には、長時間の入浴サービスを希望される方、或いは、比較的短時間の入浴沙ビスを希望される方など、その希望は区々であるが、上述のように、従来のマイクロバブル生成システム110では、密閉タンク113における空気溶解水の生成時間に一定の制約があるため、多様なニーズに応えることができなかった。
本考案は以上の実情に鑑みなされたものであって、時間的な制約を受けることなく、空気溶解水、言い換えればマイクロバブル水を長時間にわたって連続的に生成することが可能なマイクロバブル水生成システムの提供を、その目的とする。
上記課題を解決するための本考案は、
マイクロバブルを含んだ水を生成するシステムであって、
水を貯留する貯水タンクと、
空気が溶解した空気溶解水を生成する機構を内部に備えた密閉タンクと、
一端が前記貯水タンクに接続される取水管と、
前記取水管の他端に接続されるアスピレータと、
前記アスピレータに接続され、前記貯水タンクに貯留された水を前記取水管及びアスピレータを介して取水し、加圧して吐出するポンプと、
一端が前記ポンプに接続され、他端が前記密閉タンクに接続される吐出管と、
一端が前記密閉タンクに接続され、前記密閉タンクによって生成された空気溶解水を供給する供給管と、
前記供給管の他端が接続され、前記空気溶解水からマイクロバブル水を生成して吐出するシャワーヘッドとから構成したマイクロバブル水生成システムに係る。
このマイクロバブル水生成システムによれば、前記ポンプにより、前記取水管及びアスピレータを介して、前記貯水タンク内の水が取水され、当該ポンプに吸い込まれる。その際、ポンプにより吸い込まれてアスピレータ内を流通する水には、ベンチュリ効果によって吸気された外気が混ざり合わさり、これにより空気が一部溶解し、また一部混入した空気混入水が生成される。
斯くして、このようにして生成された空気混入水が前記ポンプに吸入され、当該ポンプによって加圧された後、吐出管を介して前記密閉タンクに供給される。前記密閉タンクは、空気が溶解した空気溶解水を生成する機構を内部に備えている。例えば、このような機構として、内部に噴射ノズルと、これに対向するように設けられた衝突板とから構成される機構を例示することができる。
この機構では、ポンプによって加圧された空気混入水が、噴射ノズルから吐出され、これにより、当該密閉タンク内部の圧力が高圧となる。そして、空気混入水がこのような高圧下に置かれることで、混入した空気が水中に溶解される。更に、噴射ノズルから噴射され、また、衝突板に衝突して飛散することにより、タンク内の空気が当該空気混入水に溶解する。以上の作用により、密閉タンク内で空気が高濃度に溶解した空気溶解水が生成される。
尚、密閉タンク内の空気が空気混入水に溶解することで、当該密閉タンク内の空気濃度が徐々に低下していき、最終的には、空気が無くなるが、密閉タンク内には、加圧された空気混入水がポンプから供給され、これにより当該密閉タンク内が高圧に維持されるので、当該密閉タンク内では、引き続き、空気混入水の中の空気が当該水中に溶解する作用が維持され、引き続き高濃度の空気溶解水が生成される。
斯くして、このマイクロバブル水生成システムによれば、密閉タンク内の空気が溶解に消費されて無くなったとしても、当該密閉タンクには、アスピレータを経ることによって、空気が一部溶解し、また一部混入した空気混入水が生成されるので、当該密閉タンク内において、空気が高濃度に溶解した空気溶解水を、時間的な制約を受けることなく、連続して生成することができる。
このようにして密閉タンク内で生成された空気溶解水は、供給管を経て適宜供給先に供給された後、シャワーヘッドから吐出され、その際にマイクロバブルを含んだマイクロバブル水が生成される。そして、このようにして生成されるマイクロバブル水を用いて被介護者に入浴サービスが提供される。
本考案において、前記アスピレータは、一端に前記取水管が接続される入水口を有し、他端に前記入水口から流入して流通した水が流出する出水口を有する主管と、
内部空間が前記主管との間に隙間を有する通気路を形成し、且つ該通気路が前記主管の出水口に連通するように前記主管の他端側に外嵌されるとともに、前記主管の出水口から流出した水を流通させて吐出口から吐出する混気管と、
前記混気管の通気路に連通する給気路を有し、外気を、前記給気路を介して前記通気路に供給する給気管とから構成された態様を採ることができる。
このアスピレータによれば、前記取水管を通して貯水タンク内の水が吸い出されると、主管の入水口から貯水タンク内の水が流入して、出水口から流出される。そして、前記出水口から出水した水は、混気管の吐出口から吐出されるが、その際、ベンチュリ効果によって、給気管に形成された給気路、並びに混気管に形成された通気路を通して外気が吸気され、当該外気(空気)が吐出口から吐出した水と混ざり合わさって、空気が一部溶解し、また一部混入した空気混入水となり、吐出口から吐出される。
また、前記主管は、その外径が前記出水口に向けて縮径されるテーパ形状を有しているのが好ましい。
また、前記給気管は、前記給気路内に、逆流を防止するための逆止弁を備えているのが好ましい。
更に、前記給気管は、前記給気路内に、直径が0.22〜0.31mmの貫通孔を有する絞り体を備えているのが好ましい。このようにすることで、ベンチュリ効果をより効果的なものとすることができるため、より多くの外気を混気管の通気路に吸い込むことができ、前記空気混入水に含まれる空気量を多量にすることができる。
また、前記混気管は、前記通気路における前記主管との間の最も狭い隙間が0.7〜1.3mmに設定されているのが好ましい。このようにすることによっても、ベンチュリ効果をより効果的なものとすることができるため、より多くの外気を混気管の通気路に吸い込むことができ、前記空気混入水に含まれる空気量を多量にすることができる。
また、前記混気管は、前記主管の出水口から流出した水の流路が、前記主管の流路に対して90度の角度を有していても良い。このようにすることで取水管とポンプとの接続経路を90°屈曲させたものとすることができる。
また、前記密閉タンクは、前記貯水タンク内に浸漬されていても良い。
以上のように、本考案に係るマイクロバブル水生成システムによれば、アスピレータ内を流通することによって、空気が一部溶解し、また一部混入した空気混入水が生成され、この空気混入水がポンプにより加圧されて密閉タンクに供給される。したがって、当該密閉タンク内の空気が溶解に消費されて無くなったとしても、当該密閉タンクには、アスピレータを経ることによって、空気が一部溶解し、また一部混入した空気混入水が供給される。このため、当該密閉タンクでは、空気が高濃度に溶解した空気溶解水を、時間的な制約を受けることなく、連続して生成することができ、この結果、マイクロバブル水を時間的な制約を受けることなく、連続して生成することができる。これにより、マイクロバブル水を用いた多様なサービスを提供することができる。
このようにして密閉タンク内で生成された空気溶解水は、供給管を経て適宜供給先に供給された後、シャワーヘッドから吐出され、その際にマイクロバブルを含んだマイクロバブル水が生成される。そして、このようにして生成されるマイクロバブル水を用いて被介護者に入浴サービスが提供される。
本考案の一実施形態に係る搬送車を示した説明図である。 本実施形態に係るマイクロバブル水生成システム等を示した説明図である。 本実施形態に係るマイクロバブル水生成システムを示した説明図である。 本実施形態に係る貯水タンク及び密閉タンクを示した平面図である。 図3における矢視A−A方向の断面図である。 本実施形態に係るアスピレータを示した断面図である。 本実施形態に係るボールタップの作用を説明するための説明図である。 本実施形態に係る貯水タンクの作用を説明するための説明図である。 本考案の他の実施形態に係るアスピレータを示した断面図である。 従来の搬送車を示した説明図である。
以下、本考案の具体的な実施の形態について、図面を参照しながら説明する。尚、この実施形態は訪問介護によって入浴サービスを提供するために用いられる搬送車に係る。
図1に示すように、本例の搬送車1には、その運転席2の後方に設定された荷物積載室3に、浴槽4及びマイクロバブル水生成システム10が搭載される。浴槽4は、介護者により被介護者の自宅内に搬送され、当該自宅内で入浴サービスに用いられるもので、この浴槽4には、混合栓5が付設され、また、この混合栓5にはシャワーヘッド6が接続されている。
前記マイクロバブル水生成システム10は、貯水タンク11、ポンプ12、密閉タンク20、給湯器16、温水ホース45及び冷水ホース46などから構成される。前記貯水タンク11は水道から適宜供給される清水を貯留するタンクである。図3〜図5に示すように、この貯水タンク11は、上部が開口した直方体状をしたタンクであり、図5に示すように、上部の主タンク部11aと、この主タンク部11aの底部に、当該主タンク部11aと連通した状態で接続する副タンク部11bとを備えている。そして、主タンク部11aの底面は、外寄りに設けられた1対の脚部12,12、中央寄りに設けられた1対の脚部14,14、及びこれらの中間位置に設けられた1対の脚部13,13によって支持され、前記副タンク部11bは、前記中央寄りの脚部14,14間に位置している。
また、図1、図4及び図7に示すように、前記貯水タンク11には、フロート弁であるボールタップ15が取り付けられている。このボールタップ15は、フロート作用をなすボール15a、管路を開閉する弁部15c、ボール15aと弁部15cとを連結する連結バー15b、及び貯水タンク11の内壁に取り付けるための取付部15dから構成される。
そして、前記弁部15cに、一端が水道の蛇口に接続されたホースの他端が接続され、この弁部15cから貯水タンク11内に清水が供給される。ボール15aは貯水タンク11内の水位に応じて上下動し、この上下動により前記連結バー15bを介して前記弁部15cが操作され、ボール15aが所定位置(満水位置)に上昇したとき、弁部15cが閉じられ、ボール15aが満水位置から降下したとき、弁部15cが開かれる。斯くして、貯水タンク11内が満水になったとき、当該ボールタップ15の作用によって、当該貯水タンク11への清水の供給が停止される。
尚、本例では、図7(a)に示すように、前記弁部15cは、鉛直線に対して、ボール15a側とは反対側に角度θだけ後傾した状態で貯水タンク11に取り付けられている。
図3に示すように、前記ポンプ12は、一端が前記貯水タンク11の副タンク11b内の中心に位置する取水管21、及びこの取水管21の他端に接続されるアスピレータ30を介して前記貯水タンク11内の清水を取水し、取水した清水を加圧する。尚、アスピレータ30は配管12cを介してポンプ12のインポート部12aに接続されている。そして、ポンプ12は加圧した清水を、一端がアウトポート部12bに接続され、他端が前記密閉タンク20に接続された吐出管22を介して当該密閉タンク20に供給する。
前記アスピレータ30は、図6に示すように、主管31、混気管32及び給気管部33から構成される。主管31は、一方の端部に前記取水管21が接続される入水口31bを有し、他方の端部に、前記入水口31bから流入し、流路31a内を流通した水が流出する出水口31cを有している。
前記混気管32は、内部空間が前記主管31との間に所定の隙間を有する通気路32aを形成し、且つこの通気路32aが前記主管31の出水口31cに連通するように前記主管31の他方側の端部から外嵌されるとともに、前記主管31の出水口31cから流出した水を流通させて吐出口32cから吐出する吐出流路32bを有する。そして、この吐出口32cが形成される部位に、前記インポート部12aに接続された配管12cが接続される。また、前記通気路32aにおける前記主管31との間の最も狭い隙間(図6におけるB部の隙間)は0.7〜1.3mmの範囲となるように設定されている。
同図6に示すように、前記給気管部33は、給気部材34、接続部材35、絞り板38、逆止弁39、連結部材40及びカバー部材42などから構成される。前記逆止弁39は、前記混気管32の通気路32aに連通するように当該混気管32に穿設された流路32cに、環状のシール材41を介して螺着されている。この逆止弁39は、流体の流路32cに向けた流れ(流出)を許容する一方、流路32cから内部に向けた逆流を制止する働きをする。
前記接続部材35は、一方側に開口する大径の雌ねじ部35bと、この雌ねじ部35bに連通するとともに、他方側に開口する小径の給気路35aとの多段状の中空部を有する略筒状をした部材であり、その前記他方側が前記逆止弁39に螺着されている。また、前記雌ねじ部35b内には、前記絞り板38が環状のシール材36、37によって挟まれた状態で挿入されている。そして、前記雌ねじ部35bには、上下両面に開口するように穿設された流路34aを有する給気部材34が螺着され、前記シール材36、絞り板38及びシール材37は、この給気部材34によって押圧された状態となっている。また、前記絞り板38には、直径が0.22〜0.31mmの範囲内になるように設定された貫通孔38aが穿孔されている。
斯くして、前記給気部材34の流路34a、シール材36の環内、絞り板38の貫通孔38a、シール材37の環内及び逆止弁39の流路によって外気に通じた給気路が形成され、この給気路により、前記混気管32に設けられた流路32aを介して前記通気路32aに外気が供給される。
また、前記逆止弁39が設けられる部位の前記混気管32には、当該逆止弁39に外嵌するように前記連結部材40が固設されている。そして、この連結部材40の外周部には雄ねじが形成されており、この雄ねじに円筒状をしたカバー部材42が螺着され、このカバー部材42によって、前記給気部材34、接続部材35及び逆止弁39を覆われている。尚、カバー部材42の上部には、外周面から内周面に貫通する複数の貫通孔42aが穿設されており、この貫通孔42aを介して給気部材34の流路34aが外気に通じた状態になっている。
前記密閉タンク20は、図1〜図5に示すように、前記貯水タンク11内に設けられており、空気溶解水を生成する機能を備えている。この密閉タンク20は、例えば、上述した従来の混合容器と同様の構造を備えた、即ち、内部に噴射ノズルと衝突板が設けられたものとすることができる。この密閉タンク20では、ポンプ12により加圧された清水が吐出管22を介して噴射ノズルに供給され、その噴射孔から吐出される。これにより、当該密閉タンク20内の圧力が高圧となり、空気混入水がこのような高圧下に置かれることで、混入した空気が水中に溶解される。更に、空気混入水が噴射ノズルから噴射され、また、衝突板に衝突して飛散することにより、当該密閉タンク内の空気が当該空気混入水に溶解する。以上の作用により、密閉タンク内で空気が高濃度に溶解した空気溶解水が生成される。
前記吐出管22は前記密閉タンク20の上部に接続され、また、この密閉タンク20の上部には、空気溶解水が吐出される供給管23が接続され、また、タンク内部を洗浄するための水を供給する給水管24が接続されている。一方、密閉タンク20の下部には、密閉タンク20内の水を排水するための排水管25が設けられている。
前記取水管21、吐出管22、供給管23、給水管24及び排水管25には、それぞれその管路を開閉するための開閉コック21a、22a、23a、24a及び25aが設けられている。
前記給湯器16は灯油によってお湯を沸かすものであり、供給管23を通して密閉タンク20から供給された空気溶解水を加熱する。そして、この給湯器16によって加熱された空気溶解水は前記温水ホース45を介して、被介護者の自宅内に搬送された浴槽4の混合栓5に給水される。また、密閉タンク20によって生成された空気溶解水は、供給管23から分岐する管路を通して前記冷水ホース46に供給され、この冷水ホース46を介して浴槽4の混合栓5に給水される。そして、この混合栓5により調整された温度の温水がシャワーヘッド6から吐出され、その際にマイクロバブルを含んだマイクリバブル水が生成される。
尚、前記冷水ホース46及び温水ホース45は貯水タンク11の後方に設けられた各リールに巻き取られている。
以上の構成を備えた本例のマイクロバブル水生成システム10を備えた搬送車1によれば、以下のようにして、被介護者に入浴サービスが提供される。尚、貯水タンク11内には、予め、ボールタップ15を介して、水道から満水位まで清水が貯水されているものとし、給湯器16は温水を供給可能な状態になっているものとする。
まず、介護者の手作業により、浴槽4が被介護者の自宅内に搬送され、また、冷水ホース46及び温水ホース45がそれぞれリールから繰り出されて、浴槽4に設けられた混合栓5に接続される。
次に、ポンプ12が駆動されて、取水管21から貯水タンク11内の清水が吸水され、吸水された清水がアスピレータ30を介して当該ポンプ12に流入する。その際、図6に示すように、取水管21を通して前記貯水タンク11からアスピレータ30に吸い込まれた清水は、前記主管31の入水口31bから流入して流路31a内を流通した後、出水口31cから出水する(図6における太い実線の矢印を参照)。
そして、前記出水口31cから出水した清水は、混気管32の吐出流路32bを経て吐出口32cから吐出されるが、その際、ベンチュリ効果によって、給気管部33に形成された給気路、並びに混気管32に形成された流路32c及び通気路32aを通して外気が吸気され(図6における細い点線の矢印参照)、当該外気(空気)が吐出口31cから吐出した清水と混ざり合わさって、空気が一部溶解し、また一部混入した空気混入水となり、吐出口32cから吐出される(図6にける太い点線の矢印参照)。
斯くして、このようにして生成された空気混入水が前記ポンプ12に吸入され、当該ポンプによって加圧された後、吐出管22を介して前記密閉タンク20に供給される。
尚、本例では、前記絞り板38の貫通孔の直径を0.22〜0.31mmの範囲内に設定するとともに、前記通気路32aの最も狭い隙間を0.7〜1.3mmの範囲内になるように設定しているので、ベンチュリ効果をより効果的なものとすることができ、これにより、前記空気混入水に含まれる空気量を最大量にすることができる。
前記密閉タンク20では、上述したように、加圧された空気混入水が噴射ノズルに供給され、その噴射孔から吐出された後、衝突板に衝突し、この衝突によって空気が更に溶解され、高濃度に溶解した空気溶解水が生成される。
そして、このようにして生成された高濃度の空気溶解水の一部が供給管23を介して給湯器16に供給され、この給湯器16により加熱されて、温水ホース45を介して前記混合栓5に供給される。一方、密閉タンク20によって生成された空気溶解水の残りの一部は供給管23から分岐する管路を経て、冷水ホース46を介して前記混合栓5に供給される。そして、この混合栓5によって温度調整された空気溶解水がシャワーヘッド6から吐出される過程でマイクロバブルが生成されて、マイクロバブル水となり、このマイクロバブル水が浴槽4に貯められる。
斯くして、このようにして生成されるマイクロバブル水を用いて被介護者に入浴サービスが提供される。
そして、入浴サービスの提供を終了すると、浴槽4内の水を適宜排水し、混合栓5に接続した冷水ホース46及び温水ホース45を取り外した後、浴槽4を搬送車1の荷物積載室3に収納するとともに、冷水ホース46及び温水ホース45をそれぞれのリールに巻き取る。また、密閉タンク20に設けられた排水管25の開閉コック25aを開いて、密閉タンク20内の水を排水する。以上により、入浴サービスに用いた機器を搬送車1内に撤収する。尚、必要に応じて、排水管25の開閉コック25aを開いた状態で、給水管24の開閉コック24aを開いて、この給水管24から水道の水を密閉タンク20内に供給することで、当該密閉タンク20内を洗浄することができる。
以上のように、本例のマイクロバブル水生成システム10によれば、アスピレータ30を介して貯水タンク11からポンプ12に吸水するようにしているので、従来に比べて、より高い濃度で空気が溶解した空気溶解水を生成することができ、これにより、シャワーヘッド6から吐出される際に生成されるマイクロバブルの濃度を高濃度にすることができる。
また、密閉タンク20内の空気が溶解に消費されて無くなったとしても、アスピレータ30を経ることで、空気が一部溶解し、また一部混入した空気混入水とすることができるので、この空気混入水が前記密閉タンク20に供給され、その噴射ノズルから噴射されることで、空気が高濃度に溶解した空気溶解水を生成することができる。したがって、密閉タンク20内の空気の有無に関係なく、言い換えれば、時間的な制約を受けることなく、連続してマイクロバブル水を生成することができる。
また、前記密閉タンク20を貯水タンク11内に収納するようにしたので、従来に比べて、搬送車1の荷物積載室3に余裕ができるとともに、浴槽4を、収納及び取り出しに際して、より作業性が良い姿勢で収容することができる。また、他の必要な備品を整理した状態で収容することができる。
また、本例では、図7(a)に示すように、前記ボールタップ15の弁部15cを、ボール15aに対して後傾した状態で貯水タンク11に取り付けているので、図7(b)に示すように、弁部15cを垂直に設けた従来の態様に比べて、貯水タンク11の満水位を高い位置に設定することができ、より多くの清水を貯水タンク11に貯めることができ、より長い時間、入浴サービスを提供することができる。尚、図7(b)において一点鎖線で示した水位は、図7(a)における場合に満水位である。
また、本例では、貯水タンク11に副タンク部11bを設け、前記取水管21の一端を副タンク部11bの中心部の近傍に配置したので、貯水タンク11の主タンク部11a内の清水を全て使用することができ、主タンク部11a内の清水を効率良く使用することができる。また、図8(a),(b)に示すように、搬送車1が多少傾斜することによって、貯水タンク11が同程度傾斜したとしても、主タンク部11a内の清水を全て効率良く使用することができる。
以上、本考案の一実施の形態について説明したが、本考案が採り得る具体的な態様は、何らこれに限定されるものではない。
例えば、前記アスピレータ30は、上述した構成のものに限られるものではなく、図9に示した構成のものであっても良い。このアスピレータ50は、給気管部33の逆止弁39が螺着される流路51c、主管31との間に形成される通気路51a、及び主管31の流路31aに対して90°で交差する吐出流路51bを有する混気管51を備えている。
この構成のアスピレータ50によっても、ベンチュリ効果によって、給気管部33に形成された給気路、並びに混気管51に形成された流路51c及び通気路51aを通して外気が吸気され(図9における細い点線の矢印参照)、当該外気(空気)が吐出口31cから吐出した清水(図9における太い実線の矢印を参照)と混ざり合わさって、空気が一部溶解し、また一部混入した空気混入水となり、吐出口32cから吐出される(図9にける太い点線の矢印参照)。
このように、このアスピレータ50によっても、空気が一部溶解し、また一部混入した空気混入水を生成することができる。したがって、このアスピレータ50を使用することにより、取水管21とポンプ12との接続経路を90°屈曲させることができる。
また、上例では、前記アスピレータ30、50を取水管21に介在するように設けたが、これに限られるものではなく、アスピレータ30、50をポンプ12のインポート部12aに直結するようにしても良い。
1 搬送車
4 浴槽
5 混合栓
10 マイクロバブル水生成システム
11 貯水タンク
11a 主タンク部
11b 副タンク部
12 ポンプ
15 ボールタップ
15a ボール
15b 連結バー
15c 弁部
16 給湯器
20 密閉タンク
21 取水管
22 吐出管
23 供給管
24 給水管
25 排水管
30 アスピレータ
31 主管
32 混気管
33 給気管部
45 温水ホース
46 冷水ホース

Claims (8)

  1. マイクロバブルを含んだ水を生成するシステムであって、
    水を貯留する貯水タンクと、
    空気が溶解した空気溶解水を生成する機構を内部に備えた密閉タンクと、
    一端が前記貯水タンクに接続される取水管と、
    前記取水管の他端に接続されるアスピレータと、
    前記アスピレータに接続され、前記貯水タンクに貯留された水を前記取水管及びアスピレータを介して取水し、加圧して吐出するポンプと、
    一端が前記ポンプに接続され、他端が前記密閉タンクに接続される吐出管と、
    一端が前記密閉タンクに接続され、前記密閉タンクによって生成された空気溶解水を供給する供給管と、
    前記供給管の他端が接続され、前記空気溶解水からマイクロバブル水を生成して吐出するシャワーヘッドとから構成したことを特徴とするマイクロバブル水生成システム。
  2. 前記アスピレータは、一端に前記取水管が接続される入水口を有し、他端に前記入水口から流入して流通した水が流出する出水口を有する主管と、
    内部空間が前記主管との間に隙間を有する通気路を形成し、且つ該通気路が前記主管の出水口に連通するように前記主管の他端側に外嵌されるとともに、前記主管の出水口から流出した水を流通させて吐出口から吐出する混気管と、
    前記混気管の通気路に連通する給気路を有し、外気を、前記給気路を介して前記通気路に供給する給気管とから構成されることを特徴とする請求項1記載のマイクロバブル水生成システム。
  3. 前記主管は、その外径が前記出水口に向けて縮径されるテーパ形状を有していることを特徴とする請求項1又は2記載のマイクロバブル水生成システム。
  4. 前記給気管は、前記給気路内に、逆流を防止するための逆止弁を備えていることを特徴とする請求項1乃至3記載のいずれかのマイクロバブル水生成システム。
  5. 前記給気管は、前記給気路内に、直径が0.22〜0.31mmの貫通孔を有する絞り体を備えていることを特徴とする請求項1乃至4記載のいずれかのマイクロバブル水生成システム。
  6. 前記混気管は、前記通気路における前記主管との間の最も狭い隙間が0.7〜1.3mmに設定されていることを特徴とする請求項1乃至5記載のいずれかのマイクロバブル水生成システム。
  7. 前記混気管は、前記主管の出水口から流出した水の流路が、前記主管の流路に対して90度の角度を有していることを特徴とする請求項1乃至6記載のいずれかのマイクロバブル水生成システム。
  8. 前記密閉タンクは、前記貯水タンク内に浸漬されていることを特徴とする請求項1乃至7記載のいずれかのマイクロバブル水生成システム。

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