JP2010155680A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010155680A
JP2010155680A JP2008334036A JP2008334036A JP2010155680A JP 2010155680 A JP2010155680 A JP 2010155680A JP 2008334036 A JP2008334036 A JP 2008334036A JP 2008334036 A JP2008334036 A JP 2008334036A JP 2010155680 A JP2010155680 A JP 2010155680A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sheet
image forming
unit
movable
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008334036A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuto Watanabe
和人 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2008334036A priority Critical patent/JP2010155680A/ja
Publication of JP2010155680A publication Critical patent/JP2010155680A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Controlling Sheets Or Webs (AREA)
  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Abstract

【課題】シートの種類を正確に判別することができ、シート積載部内の1枚目のシートからでも適正な条件に変更する。
【解決手段】画像形成部にシートを給送するに先立って、給紙ローラ402により給紙カセット401に積載されているシートをスライド移動させる。給紙ローラ402によりスライドさせたシートの先端が可動部材102〜106に当接して可動部材102〜106がシート先端の押圧により移動する。移動量検知部120は、可動部材103,104,105の移動量を検知し、制御部は、検知された移動量を示す移動量検知部120からの移動量信号に基づいてシートの種類を判別する。
【選択図】図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ、複写機能及びプリンタ機能を有する複合機、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、特にシートの種類を判別する画像形成装置に関する。
現在、複写機、プリンタ、複写機能及びプリンタ機能を有する複合機、ファクシミリ等の画像形成部を備えた画像形成装置が広く利用されている。画像形成装置に使用されるシートには、用途により薄紙、普通紙、厚紙等があり、それぞれのシートにおいては画像形成部により画像を形成する際の条件(制御条件)が異なる。例えば、通紙するシートの種類に応じて、画像形成部における転写電圧及び定着温度等や、画像形成部にシートを給紙、搬送する際の搬送速度等の制御条件を変更する必要がある。
そして、従来の画像形成装置においては、使用するシートの種類を操作部等において使用者が設定することにより、設定したシートの種類に応じて制御条件を変更していた。しかし、このように使用者がシートの種類を設定する場合では、使用者の負担が増加すると共に、設定ミスや設定忘れ等が生じることがあった。
そこで、シートの厚さを検知してシートの種類を判別するものが提案されている。このシートの厚さの検知方法としては、シート搬送路を通過中のシートの厚さを搬送ローラの変位量から検知する方法(特許文献1参照)が提案されている。また、給紙カセット内のシートの高さを予め測定しておき、給紙カセットから給紙した際に給紙カセット内のシート高さの減少量に基づいてシート1枚の厚さを求める方法(特許文献2参照)も提案されている。さらに、給紙カセット内のシートをCCDセンサにより撮像し、その撮像データからシートの厚さを求める方法(特許文献3参照)も提案されている。
特開平4−303350号公報 特開2001−114452号公報 特開2005−104723号公報
しかしながら、近年では、多種多様のシートが存在するため、シートの厚さを検知することでシートの種類を判別する方法では、シートの種類の判別精度が低い。具体的に説明すると、同一厚さのシートでもシートの種類が異なる場合があり、シートの厚さを検知する方法では、シートの種類を正確に判別することはできなかった。
そして、転写電圧、定着温度やシート搬送速度等の制御条件は、シートの厚さが同じでも、シートの種類が異なれば、種類に応じて変更しなければならない。したがって、シート厚さに基づくシートの種類の判別に誤りが生じると、適正な制御条件で制御されず、シートに形成される画像の品質が低下するという問題があった。
また、シート搬送中にシートの厚さを検知する方法、又は、給紙カセット内のシート高さの減少量に基づいてシートの厚さを求める方法では、シートの厚さを検知したときに、既に最初の1枚目のシートは、画像形成部に搬送されていることがあった。このような場合、最初の1枚目のシートから画像形成に適する制御条件に変更することはできなかった。例えば画像形成装置がカラープリンタ等のカラー機である場合には、給紙カセットからシートを給送すると略同時に中間転写ベルトにトナー像を形成し始めるので、最初の1枚目のシートに画像を形成する際には制御条件の変更が間に合わなかった。
そこで、本発明は、画像形成部にシートを給送するに先立って、シートの種類を正確に判別することができる画像形成装置を提供することを目的とするものである。
上記目的を達成するため、シートが積載されるシート積載部と、前記シート積載部から給送されたシートに画像を形成する画像形成部と、を備え、シートの種類に応じて、前記画像形成部によりシートに画像を形成する際の条件を変更する画像形成装置において、前記画像形成部にシートを給送するに先立って、前記シート積載部に積載されているシートをスライドさせるスライド部と、前記スライド部によりスライドさせたシートの先端が当接し、シート先端の押圧により移動可能な可動部と、前記可動部の移動量を検知する移動量検知部と、検知された移動量を示す前記移動量検知部からの移動量信号に基づいてシートの種類を判別する判別部と、を備えた、ことを特徴とするものである。
本発明によれば、シートの剛度に応じた可動部の移動量を移動量検知部にて検知することにより、判別部においてシートの種類を正確に判別することができる。したがって、シートに画像を形成する際の条件をシートの種類に合わせて適正に変更でき、各種シートに形成される画像の品質が向上する。また、シートの給送に先立ってシートの種類を判別することができるので、画像形成部に給送される最初の1枚目のシートからでも適正な条件に変更することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係る画像形成装置の一例としての複写機の概略構成を示す説明図である。
画像形成装置としての複写機100は、画像読取装置200と、画像形成部300と、シート給送装置400と、制御部500と、を備えている。
画像読取装置200は、原稿を読み取って画像データを生成する。画像形成部300は、画像形成装置本体としての複写機本体100Aに配置され、画像読取装置200により読み取られた画像データに基づいてシートSに画像を形成する。シート給送装置400は、複写機本体100Aに配置され、シートSを画像形成部300に給送する。制御部500は、複写機100全体を制御する。
まず、画像読取装置200の概略構成について説明する。画像読取装置200は、原稿の画像を読み取る読取装置本体201と、読取装置本体201の上部に配置され、不図示の原稿トレイに載置された原稿を読取装置本体201に搬送する原稿フィーダ202とを備えている。また、画像読取装置200は、読取装置本体201の上面に配置された原稿台としてのプラテンガラス203と、プラテンガラス203上にセットされた原稿を、露光走査することによって読み取る走査光学系204と、を備えている。
原稿フィーダ202は、不図示の原稿トレイに載置された原稿を1枚ずつ給送し、各原稿をプラテンガラス203上に順次セットする。
走査光学系204は、プラテンガラス203上の原稿に対して走査しながら光を照射する露光ランプ205を備えている。また、走査光学系204は、照射した光の反射光の光路を偏向する走査ミラー206,207,208と、走査ミラー206,207,208の反射光を電気的なデジタル信号に変換して画像形成部300に伝送するCCDユニット209と、を備えている。
露光ランプ205は、例えばハロゲンランプから構成され、プラテンガラス203に載置された原稿を露光する。走査ミラー206,207,208は、不図示の光学走査ユニットに収容され、往復運動しながら、原稿からの反射光をCCDユニット209に導く。CCDユニット209は、撮像素子としてのCCD(不図示)と、原稿からの反射光をCCD(不図示)に結像させる結像レンズ(不図示)と、CCD(不図示)を駆動するCCDドライバ(不図示)等から構成されている。そして、CCD(不図示)からの画像信号は、例えば8ビットのデジタルデータに変換された後、制御部500に入力され、該制御部500で画像処理や装置全体の制御を行う。
シート給送装置400は、シートSが積載されるシート積載部としての給紙カセット401と、給紙カセット401を複写機本体100Aに装着したときに給紙カセット401に対向する給紙ローラ402とを有している。この給紙ローラ402は、ローラ軸本体の周面に設けられたゴム等の不図示の弾性部材を有している。給紙カセット401は、複写機本体100Aに着脱可能に装着される。そして、給紙カセット401内に配置された不図示の中板を不図示のリフタによって昇降させることにより、給紙カセット401内に積載されたシートSを給紙ローラ402に圧接させることができる。また、シート給送装置400は、搬送ローラ601a及び分離ローラ601bからなる搬送ローラ対601を有している。
画像形成部300は、複写機本体100Aに装着した給紙カセット401から、給紙ローラ402によって給送されたシートSに対して電子写真方式によってトナー像を形成するように構成されている。
詳述すると、画像形成部300は、像担持体として、アルミニウム等からなる導電性のドラム基体とその外周面上に形成される感光体層とを有するドラム形の電子写真感光体(以下、感光体ドラムという)301を備えている。また、画像形成部300は、画像形成前に感光体ドラム301表面を除電する前露光ランプ302と、感光体ドラム301表面を一様に帯電させる帯電器303と、を備えている。また、画像形成部300は、半導体レーザ等で構成され、制御部500で処理された画像データに基づき感光体ドラム301を露光し、静電潜像を形成する露光装置304を備えている。また、画像形成部300は、黒色の現像剤(トナー)を収容し、静電潜像をトナー現像して可視像化する現像器305を備えている。また、画像形成部300は、感光体ドラム301上に現像されたトナー像をシートSに転写する前に、感光体ドラム301に高電圧を印加する転写前帯電器306を備えている。また、画像形成部300は、感光体ドラム301に現像されたトナー像をシートSに転写する転写部としての転写帯電器307と、転写動作の終了したシートを感光体ドラム301から分離する分離帯電器308と、を備えている。また、画像形成部300は、感光体ドラム301の表面に残ったトナーを除去するクリーナ309を備えている。これらが感光体ドラム301の回転方向に沿って感光体ドラム301の周りに順次配設されている。
さらに、画像形成部300は、分離帯電器308のシート搬送方向下流側に配置され、転写帯電器307により転写されたトナー像をシートに定着させる定着部310を備えている。定着部310は、加熱ローラ310aと、この加熱ローラ310aに圧接する加圧ローラ310bとを有している。
分離帯電器308と定着部310の間には、搬送ベルトを有する搬送部604が配置されている。
以上の構成により、図1の矢印方向へ回転する感光体ドラム301の表面は、前露光ランプ302で除電された後、帯電器303によって一様に帯電される。そして、制御部500は、画像読取装置200のCCDユニット209或いはパソコン等から伝送されたデジタル画像信号に基づいて、露光装置304の半導体レーザにパルス信号を出力する。露光装置304の半導体レーザは、制御部500により入力されるパルス信号に応じたレーザ光を出力する。そしてレーザ光は、帯電された感光体ドラム301の表面を走査する。レーザ光の走査によって感光体ドラム301の表面には静電潜像が形成される。この感光体ドラム301の表面に形成された潜像は、現像器305でトナー現像されて、可視像化される。そして、感光体ドラム301上のトナー像の帯電量が均一となるように感光体ドラム301表面が転写前帯電器306によって帯電され、感光体ドラム301上に形成されたトナー像がシートSに転写されやすい状態となる。
一方、このようなトナー像形成動作に並行してシート給送装置400においては、給送スタート信号に基づいて給紙ローラ402が駆動されて給紙カセット401内のシートSが搬送ローラ対601により1枚ずつ分離され、送り出される。そして、送り出されたシートSは、搬送ローラ対602により搬送されて、レジストローラ対603に導かれる。
レジストローラ対603に搬送されたシートSは、レジストローラ対603において斜行が補正される。この後、レジストローラ対603によりシート先端が、感光体ドラム301の表面に形成されたトナー像の先端と一致するようにタイミングが取られて搬送される。
感光体ドラム301上のトナー像は、搬送されてくるシートSに転写帯電器307によって転写される。トナー像が転写されたシートSは、感光体ドラム301表面から剥離される。
感光体ドラム301表面から剥離したシートSは、搬送部604により搬送されて定着部310に導かれる。次いで、シートSは、定着部310の加熱ローラ310aと加圧ローラ310bに加熱・加圧されてトナー像が定着されると共に、加熱ローラ310aと加圧ローラ310bに挟持搬送される。最後にシートSは、排出ローラ対605によって筐体の外部に配置された排紙トレイ700上に排出される。
また、シートSの両面に画像形成処理を行う場合は、シートSを定着部310から排出ローラ方向へと導き、切換部材606により両面搬送パスへ607と導くようにする。両面搬送パス607へ導かれたシートSは、搬送ローラ対608〜611,602により搬送され、レジストローラ対603により斜行が補正された後、感光体ドラム301と転写帯電器307との間に再度給送される。
ところで、複写機100に使用されるシートSには、用途により超薄紙、薄紙、普通紙、厚紙等があり、それぞれのシートSにおいて画像形成部300により画像を形成する際の条件(制御条件)が異なる。具体的に説明すると、通紙するシートSの種類に応じて、画像形成部300の転写帯電器307における転写電圧、定着部310における定着温度の制御条件が異なる。さらには、通紙するシートSの種類に応じて、シートSの搬送速度(転写速度及び定着速度を含む)や給紙ローラ402に圧接されるシートSの給紙圧の制御条件も異なる。したがって、制御部500は、シートSの種類に応じて、画像形成部300によりシートSに画像を形成する際の各種条件を変更するものである。
ここで、本第1実施形態では、給紙カセット401が複写機本体100Aに装着されたときに、画像形成部300にシートSを給送するに先立って、給紙カセット401に積載されているシートSの剛度(腰)に基づいてシートSの種類を判別するようにしている。
図2は、複写機100のシート給送装置400を示す図であり、図2(a)は、シート給送装置400の概略平面図、図2(b)は、シート給送装置400の概略正面図である。
給紙カセット401は、カセット本体101と、5つ(複数)の可動部材102〜106を有する可動部110と、を備えている。
カセット本体101は、上方及びシート給送方向下流側端部である先端部が開口する箱型に形成されている。
可動部110は、カセット本体101の先端部に配置され、給紙カセット401の一側壁を形成している。そして、可動部110の各可動部材102〜106は、軸110aを中心に揺動可能(移動可能)にカセット本体101に支持されている。
給紙ローラ402は、シート給送方向と平行な方向に移動可能であり、また、給紙カセット401から接離する方向に移動可能に不図示の駆動部により支持されている。給紙ローラ402は、シートSの種類を判別する際に、給紙カセット401に積載されている最上位のシートSの上面に当接し、シートSを可動部側にスライドさせてシート先端を可動部110の各可動部材102〜106に押圧させるスライド部として機能する。
つまり、給紙ローラ402は、給紙カセット401から離間した状態で、図2中可動部110近傍の給紙位置(二点鎖線)と、給紙カセット401内のシートSの略中央に対向し、シートSをスライド移動可能なスライド位置(実線)と、に移動可能である。そして、給紙ローラ402をスライド位置に移動させてから給紙カセット401に近接する方向(下方)に移動させることで、給紙ローラ402をシートSの上面に当接させることができる。そして、この当接状態で給紙ローラ402を回転駆動することで、シートSを所定量L、スライドさせることができる。
なお、この給紙ローラ402の下方への移動は、給紙ローラ402の自重によって行われる。これにより、給紙カセット401に積載されるシートSの積載高さに依存することなく、給紙ローラ402をシートSに所定の圧接力で圧接させることができる。したがって、シートSをスライドさせる際に、シートSの重送やシートSと給紙ローラ402との滑りを防止することができる。
本第1実施形態では、複写機100は、複写機本体100Aにおける可動部110の5つの可動部材102〜106のうち、3つの可動部材103〜105に対向する位置に配置された3つ(複数)の突出部材111〜113を備えている。各突出部材111〜113は、対向する可動部材103〜105がシートSの先端に押圧されて揺動したときに可動部材103〜105に接触可能な位置に配置されると共に、可動部側へ突出する突出量がそれぞれ異なるように配置されている。
各突出部材111〜113は、複写機本体100Aに形成された3つ(複数)の凹部100a,100b,100cにそれぞれ収容されている。
また、複写機100は、各突出部材111〜113を突出方向にそれぞれ付勢する3つ(複数)の弾性部材としての圧縮コイルばねであるばね115〜117を備えている。各ばね115〜117は、各突出部材111〜113の後端に接触するように、複写機本体100Aの各凹部100a,100b,100cに配置されている。
したがって、各突出部材111〜113は、対応する可動部材103〜105に押圧された際に、ばね115〜117の付勢力に抗して突出方向と反対方向に移動可能である。そして、各突出部材111〜113は、可動部材103〜105による押圧が解除された場合には、ばね115〜117の付勢力により突出方向に移動して元の位置に復帰する。なお、可動部110の各可動部材102〜106は、シート先端の押圧が解除されたときに自重により元の位置に復帰する。
このような構成により、可動部110の可動部材103〜105は、シート先端による押圧力(シートSの剛度)に応じて複数の異なる移動位置に移動可能となる。詳述すると、まず、各突出部材111〜113は、それぞれの移動位置に対応した突出量で突出している。そして、シート先端による押圧力が大きくなるに連れて可動部110の可動部材103〜105の移動量(揺動角度)が大きくなり、突出部材111〜113に接触して押圧する可動部材103〜105の数が増加する。つまり、可動部材103〜105の移動量が増加するほど、圧縮されるばね115〜117の数が増加して可動部110を介してシート先端に作用する付勢力が増加する。そして、シート先端の押圧力とばね115〜117の付勢力とが釣り合う移動位置で可動部材103〜105の揺動が停止することとなる。
ここで、シート先端による押圧力は、シートSの剛度が増加するほど増加する。したがって、可動部110の可動部材103〜105がどれだけ移動(揺動)したかによって、シートSの剛度、すなわちシートSの種類を判別することができるものである。
そこで、本第1実施形態では、複写機100は、可動部110の各可動部材103〜105の移動量を検知する移動量検知部120を備えている。そして、移動量検知部120は、検知した移動量を示す移動量信号を制御部500に出力する。
移動量検知部120は、可動部110の可動部材103〜105が各移動位置に移動したか否かをそれぞれ検知する3つ(複数)のセンサ121〜123を有し、各センサ121〜123の検知信号を移動量信号として制御部500に出力する。
各センサ121〜123は、一対の電極121a,121b、122a,122b、123a,123bからなる。各センサ121〜123の一対の電極のうち、一方の電極121a,122a,123aは、可動部材103〜105の先端に設けられ、他方の電極121b,122b,123bは、突出部材111〜113の先端に設けられている。そして、電極同士が離間している場合に非導通状態(オフ状態)となり、可動部材103〜105が移動(揺動)して電極同士が接触した場合に導通状態(オン状態)となる。これにより、各センサ121〜123は、対応する突出部材111〜113に可動部110の可動部材103〜105が接触したか否かを検知することとなる。つまり、可動部材103〜105の移動量が増加するほど、オン状態となるセンサ121〜123の数が増加する。したがって、センサ121〜123のオンオフの組み合わせでシートSの種類を判別することが可能となる。
ここで、各ばね115〜117のばね定数は、互いに同じ値に設定してもよいし、突出部材111〜113の突出量が小さいものほど、対応するばね115〜117のばね定数を大きい値に設定してもよい。つまり、複写機100において使用可能なシートの種類に応じて各ばね115〜117のばね定数を設定すればよい。
なお、可動部110近傍には、可動部110を固定するための固定部材としての固定バー125が設けられている。この固定バー125は、カセット本体101に取り付けられた棒状のものである。そして、固定バー125は、可動部110の可動部材102〜106が揺動(移動)不能となるように可動部材102〜106を固定する固定位置と、可動部材102〜106が揺動可能となるように固定位置から退避する退避位置(図5参照)とに移動可能である。
そして、シートSを給送する際に固定バー125を固定位置に移動させることで、給紙カセット401内のシートSを整列させることができ、シート給送時には、安定してシートを給送することができる。また、シートSの種類を判別する際に固定バー125を退避位置に移動させることで、可動部材102〜106の固定が解除され、可動部材102〜106が揺動可能となる。
図3は、複写機100の要部を示すブロック図である。
本第1実施形態の複写機100は、上述した画像形成部300、制御部500及び移動量検知部120のほか、給紙カセット401の着脱を検知する着脱検知部130を備えている。この着脱検知部130は、複写機本体100Aのカセット装着部の奥側に配置された機械的な力により作動するスイッチで構成され、給紙カセット401が複写機本体100Aに装着された場合にはオン、給紙カセット401が引き出された場合にはオフを検知する。着脱検知部130は、この検知信号を制御部500に出力する。
また複写機100は、固定バー125を固定位置又は退避位置に移動させるモータ及びギヤからなる固定バー駆動部501を備えている。
また複写機100は、給紙ローラ402をシート給送方向と平行な方向に移動させると共に、給紙ローラ402を給紙カセット401内のシートに接離する方向に移動させる、移動軸、モータ及びギヤからなる給紙ローラ駆動部502を備えている。この給紙ローラ駆動部502は、シートSをスライド又は給送する際に給紙ローラ402を回転させる。
また複写機100は、各搬送ローラ対、感光体ドラム301、搬送部604及び定着部310を回転駆動する搬送駆動部503を備えている。
そして、制御部500は、移動量検知部120からの移動量信号に基づいてシートSの種類を判別する判別部として機能し、シートSの種類に応じて、画像形成部300により画像を形成する際の各種条件を変更する。
次に、シートSの種類を判別する際の動作について説明する。図4は、制御部500による制御動作を示すフローチャートである。図5は、超薄紙を給紙カセット401に積載した場合を示す図であり、図5(a)は、シート給送装置400の概略平面図、図5(b)は、シート給送装置400の概略正面図、図5(c)は、センサ121〜123のオンオフ状態の表を示す図である。図6は、薄紙を給紙カセット401に積載した場合を示す図であり、図6(a)は、シート給送装置400の概略平面図、図6(b)は、シート給送装置400の概略正面図、図6(c)は、センサ121〜123のオンオフ状態の表を示す図である。図7は、普通紙を給紙カセット401に積載した場合を示す図であり、図7(a)は、シート給送装置400の概略平面図、図7(b)は、シート給送装置400の概略正面図、図7(c)は、センサ121〜123のオンオフ状態の表を示す図である。図8は、厚紙を給紙カセット401に積載した場合を示す図であり、図8(a)は、シート給送装置400の概略平面図、図8(b)は、シート給送装置400の概略正面図、図8(c)は、センサ121〜123のオンオフ状態の表を示す図である。
以下、図4のフローチャートに沿って説明する。まず、制御部500は、給紙カセット401が複写機本体100Aから引き出されたか否かを判断する(ステップS1)。つまり、制御部500は、着脱検知部130(図3)がオフを検知したか否かを判断する。
ここで、この給紙カセット401は、通常、給紙カセット401にシートSを補充する際に引き出されるものである。したがって、シートSの種類の判別は、給紙カセット401にシートSが補充された際に、画像形成部300にシートSを給送するに先立って行うのがよい。
そこで、制御部500は、給紙カセット401が引き出されたと判断した場合(ステップS1:Yes)、給紙ローラ駆動部502(図3)を駆動して給紙ローラ402を給紙カセット401に積載されているシートSの略中央へ移動させる(ステップS2)。つまり、制御部500は、給紙位置からシートSをスライド可能なスライド位置に給紙ローラ402を移動させている。ここで、給紙ローラ402は、給紙カセット401の装着の際に給紙カセット401に接触するのを回避すべく、給紙カセット401から離間する方向、すなわち上方に退避させている。
次いで、制御部500は、給紙カセット401が複写機本体100Aに装着されたか否かを判断する(ステップS3)。つまり、制御部500は、着脱検知部130がオンを検知したか否かを判断する。
制御部500は、給紙カセット401が装着されたと判断した場合(ステップS3:Yes)、固定バー駆動部501(図3)の駆動により図5に示すように固定バー125を下方の退避位置に移動させ、可動部110の固定を解除する(ステップS4)。これにより、可動部110の可動部材102〜106は、揺動可能となる。
次に、制御部500は、給紙ローラ402をシートSに当接する方向、つまり下方に移動させ、図5に示すように給紙ローラ402を給紙カセット401に積載されている最上位のシートSの表面に当接させる。
次いで、制御部500は、給紙ローラ402を回転させることで、最上位のシートSを給紙ローラ402によって所定量L、シート給送方向にスライドさせる(ステップS5)。つまり、制御部500は、着脱検知部130により給紙カセット401の装着を検知した場合に、給紙ローラ402によってシートSをシートの種類に拘らず所定量L、スライドさせている。これにより、給紙ローラ402によってスライドさせたシートSの先端は、可動部110の各可動部材102〜106に当接して、各可動部材102〜106をシートSの剛度に応じた押圧力で押圧することとなる。
そして、制御部500は、センサ121〜123のオンオフを示す検知信号に基づいてシートSの種類を判別する。ここで、本第1実施形態では、剛度の小さい順(つまり、押圧力の低い順)に、超薄紙、薄紙、普通紙、厚紙のいずれの種類であるかが判別される。
まず、制御部500は、センサ121が接触を検知したか否かを判断する(ステップS6)。つまり、制御部500は、突出量が一番大きい突出部材111に電極121bが取り付けられているセンサ121からオンしたことを示す検知信号を入力したか否かを判断する。
そして、制御部500は、センサ121が接触を検知しなかった場合、つまり、オンしたことを示す検知信号を入力しなかった場合、言い換えれば、オフしたことを示す検知信号を入力した場合、(ステップS6:No)、一番剛度の小さい超薄紙と判別する。
すなわち、4種類の内の一番剛度の小さい超薄紙の場合は、図5に示すように、可動部110の可動部材102〜106の移動量が0又は移動量が僅かであり、可動部材104が突出部材111に接触しておらず、センサ121はオフである。この場合、他のセンサ122,123もオフである。なお、可動部材102〜106の移動量が0又は僅かであるので、シートSは大きく撓むこととなる。
このように、全てのセンサ121〜123がオフである場合には、可動部110の可動部材102〜106の移動量が0又は僅かであることを検知したこととなり、制御部500は、超薄紙と判別する。
そして、制御部500は、画像を形成する際の条件(転写電圧、定着温度及び搬送速度等)を超薄紙に適合するように設定変更する(ステップS7)。
また、制御部500は、センサ121からオンしたことを示す検知信号を入力した場合、つまり、センサ121が接触を検知した場合(ステップS6:Yes)、次のセンサ122が接触を検知したか否かを判断する(ステップS8)。つまり、制御部500は、次に突出量が大きい突出部材112に電極122bが取り付けられているセンサ122からオンしたことを示す検知信号を入力したか否かを判断する。
そして、制御部500は、センサ122が接触を検知しなかった場合、つまり、センサ122がオンしたことを示す検知信号を入力しなかった場合、(ステップS8:No)、超薄紙の次に剛度の小さい薄紙と判別する。言い換えれば、制御部500は、センサ122がオフしたことを示す検知信号を入力した場合、薄紙と判別する。
すなわち、4種類の内の薄紙の場合は、図6に示すように、可動部110の可動部材102〜106がシート先端の押圧により揺動し、可動部材104と突出部材111とが接触する。このとき、シート先端の押圧力とばね115の付勢力とが釣り合ったところで揺動が停止するので、残りの可動部材103,105は突出部材112,113に接触していない。つまり、センサ121は、オンするが、センサ122,123はオフした状態である。なお、超薄紙の場合よりも可動部材102〜106の移動量が大きいので、シートSの撓み量は超薄紙の場合よりも小さい。
このように、センサ121がオンでありセンサ122,123がオフである場合には、可動部材102〜106の移動量が超薄紙の場合よりも大きいので、制御部500は、剛度が超薄紙よりも大きい薄紙と判別する。
そして、制御部500は、画像を形成する際の条件(転写電圧、定着温度及び搬送速度等)を薄紙に適合するように設定変更する(ステップS9)。
また、制御部500は、センサ122からオンしたことを示す検知信号を入力した場合、つまり、センサ122が接触を検知した場合(ステップS8:Yes)、次のセンサ123が接触を検知したか否かを判断する(ステップS10)。つまり、制御部500は、次に突出量が大きい突出部材113に電極123bが取り付けられているセンサ123からオンしたことを示す検知信号を入力したか否かを判断する。
そして、制御部500は、センサ123が接触を検知しなかった場合、つまり、センサ123がオンしたことを示す検知信号を入力しなかった場合、(ステップS10:No)、薄紙の次に剛度の小さい普通紙と判別する。言い換えれば、制御部500は、センサ123がオフしたことを示す検知信号を入力した場合、普通紙と判別する。
すなわち、4種類の内の普通紙の場合は、図7に示すように、可動部110の可動部材102〜106がシート先端の押圧により揺動し、可動部材104,103と突出部材111,112とが接触する。このとき、シート先端の押圧力と2つのばね115及びばね116の付勢力とが釣り合ったところで揺動が停止するので、残りの可動部材105は突出部材113に接触していない。つまり、センサ121,122は、オンするが、センサ123はオフした状態である。なお、薄紙の場合よりも可動部材102〜106の移動量が大きいので、シートSの撓み量は薄紙の場合よりも小さい。
このように、センサ121,122がオンでありセンサ123がオフである場合には、可動部材102〜106の移動量は薄紙の場合よりも大きいので、制御部500は、剛度が薄紙よりも大きい普通紙と判別する。
そして、制御部500は、画像を形成する際の条件(転写電圧、定着温度及び搬送速度等)を普通紙に適合するように設定変更する(ステップS11)。
また、制御部500は、センサ123からオンしたことを示す検知信号を入力した場合、つまり、センサ123が接触を検知した場合(ステップS10:Yes)、一番剛度の大きい厚紙と判別する。
すなわち、4種類の内の一番剛度の大きい厚紙の場合は、図8に示すように、可動部110の可動部材102〜106がシート先端の押圧により揺動し、可動部材104,103,105と突出部材111,112,113とが接触する。このとき、シート先端の押圧力とばね115,116,117の付勢力とが釣り合ったところで揺動が停止する。つまり、センサ121,122,123の全てがオンする。なお、普通紙の場合よりも可動部材102〜106の移動量が大きいので、シートSの撓み量は普通紙の場合よりも小さい。
このように、センサ121,122,123がオンである場合には、可動部材102〜106の移動量は普通紙の場合よりも大きいので、制御部500は、剛度が普通紙よりも大きい厚紙と判別する。
そして、制御部500は、画像を形成する際の条件(転写電圧、定着温度及び搬送速度等)を厚紙に適合するように設定変更する(ステップS12)。
つまり、センサ121,122,123のオンオフ状態が可動部材103,104,105の移動量に対応しているので、制御部500は、センサ121,122,123のオンオフ状態を示す検知信号に基づいてシートSの種類を判別している。
次に、ステップS7,S9,S11又はS12においてシートの種類に応じた条件に変更した後、制御部500は、固定バー駆動部501(図3)を駆動して固定バー125を固定位置に移動させ、可動部110を固定する(ステップS13)。これにより、可動部110の可動部材102〜106は、固定バー125に固定され、揺動不能となる。これにより、給紙カセット401内のシートSのセット状態を安定化させている。次に、制御部500は、スライド位置から給紙位置に給紙ローラ402を移動させる(ステップS14)。そして、制御部500は、不図示のリフタを動作させ、給紙動作に備える(ステップS15)。
以上のステップにおいて、制御部500は、給紙カセット401が複写機本体100Aから引き出された後に複写機本体100Aに装着された場合、画像形成動作に先立って、給紙カセット401に積載されているシートSの種類を判別している。したがって、給紙カセット401にシートSを補充した際の最上位の1枚目のシートからその種類のシートに適する条件(転写電圧、定着温度、搬送速度等)で制御することができる。
また、制御部500は、移動量検知部120により検知したシートSの剛度に応じた可動部材103〜105の移動量に基づいてシートSの種類を判別しているので、シートの厚さに基づいてシートの種類を判別する場合よりも正確にシートの種類を判別できる。したがって、シートSに画像を形成する際の条件をシートSの種類に合わせて適正に変更でき、各種シートSに形成される画像の品質を向上させることができる。
また、移動量検知部120の各センサ121,122,123のオンオフ状態を示す検知信号に基づいてシートSの種類を判別するようにしたので、シートSの種類の判別を単純化することができ、制御性が向上する。また、各センサ121,122,123が電極で構成されているという単純な構成でありながら正確なシートSの判別を実現することができる。
[第2実施形態]
上記第1実施形態では、センサが一対の電極である場合について説明したが、本第2実施形態では、センサが光学センサである場合について説明する。
図9は、第2実施形態に係る画像形成装置の一例としての複写機のシート給送装置を示す図であり、図9(a)は、シート給送装置の概略平面図、図9(b)は、シート給送装置の概略正面図である。なお、上記第1実施形態と同様の構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
複写機は、可動部110の各可動部材102〜106の下端部に配置され、各可動部材102〜106を、シート先端に押圧されて移動する移動方向と反対方向に付勢する付勢部131を備えている。
付勢部131は、各可動部材102〜106をそれぞれ付勢する5つ(複数)の付勢部材としての圧縮コイルばねである付勢ばね132〜136を有し、それぞれの可動部材102〜106の下端部に配置されている。
そして、可動部材102〜106が揺動した際には、圧縮コイルばねである各付勢ばね132〜136が圧縮される。したがって、可動部材102〜106の移動量が増加するほど、各付勢ばね132〜136の圧縮量が増加するので、各付勢ばね132〜136の付勢力が増加する。
そして、各可動部材102〜106は、シート先端による押圧が解除された場合には、各付勢ばね132〜136の付勢力により移動方向と反対方向に移動して元の位置に復帰する。
このような構成により、可動部110の可動部材102〜106は、シート先端による押圧力に応じて複数の移動位置に移動可能となる。そして、シート先端による押圧力が増加するほど、可動部110の可動部材102〜106の移動量(揺動角度)が増加すると共に、付勢ばね132〜136の付勢力が増加する。そして、シート先端の押圧力と圧縮された付勢ばね132〜136の付勢力とが釣り合う位置で可動部110の可動部材102〜106の揺動が停止する。
このシート先端による押圧力は、シートSの剛度が増加するほど増加する。したがって、付勢ばね132〜136により付勢されている可動部110の可動部材102〜106がどれだけ移動(揺動)したかによって、シートSの剛度、すなわちシートSの種類を判別することができるものである。
ここで、複写機本体100A’には、可動部110の各可動部材102〜106に対向する位置にそれぞれ形成された5つ(複数)の凹部100a’〜100e’が形成されている。
これら凹部100a’〜100e’により可動部110の可動部材102〜106が揺動した際に、複写機本体100A’に当接するのを回避することができる。
本第2実施形態では、複写機は、可動部110の可動部材102〜106の内、可動部材102,103,106の移動量を検知する移動量検知部140を備えている。そして、移動量検知部140は、検知した移動量を示す移動量信号を制御部に出力する。
移動量検知部140は、可動部110の可動部材102,103,106のそれぞれが対応する各移動位置に移動したか否かをそれぞれ検知する3つ(複数)のセンサ141〜143を有する。そして、移動量検知部140は、各センサ141〜143の検知信号を移動量信号として制御部に出力する。
各センサ141〜143は、発光部141a〜143a及び受光部141b〜143bを有する透過型の光学センサであり、各可動部材102,103,106に対応する各凹部100a’,100b’,100e’に配置される。そして、発光部141a〜143aは受光部141b〜143bに対向して配置され、発光部141a〜143aの光を受光部141b〜143bが受光することにより、センサ141〜143がオン状態となり、オンしたことを示す検知信号を出力する。また、発光部141a〜143a及び受光部141b〜143bとの間を可動部材102,103,106が遮蔽することにより、センサ141〜143がオフ状態となり、オフしたことを示す検知信号を出力する。
センサ141〜143は、可動部材102,103,106の移動方向に沿ってずらして配置されており、各可動部材102,103,106は、対応する移動位置に移動したときに、センサ141,142,143のそれぞれに検知される。
具体的には、センサ141は、可動部110の可動部材102〜106が薄紙に押圧された際に移動する移動位置に移動したときに可動部材102に遮光される位置(センサ141がオフする位置)に配置されている。また、センサ142は、可動部110の可動部材102〜106が普通紙に押圧された際に移動する移動位置に移動したときに可動部材103に遮光される位置(センサ142がオフする位置)に配置されている。センサ143は、可動部110の可動部材102〜106が厚紙に押圧された際に移動する移動位置に移動したときに可動部材106に遮光される位置(センサ143がオフする位置)に配置されている。したがって、センサ141〜143のオンオフの組み合わせでシートSの種類を判別することが可能となる。
図10は、超薄紙を給紙カセット401に積載した場合を示す図であり、図10(a)は、シート給送装置の概略平面図、図10(b)は、シート給送装置の概略正面図、図10(c)は、センサ141〜143のオンオフ状態の表を示す図である。図11は、薄紙を給紙カセット401に積載した場合を示す図であり、図11(a)は、シート給送装置の概略平面図、図11(b)は、シート給送装置の概略正面図、図11(c)は、センサ141〜143のオンオフ状態の表を示す図である。図12は、普通紙を給紙カセット401に積載した場合を示す図であり、図12(a)は、シート給送装置の概略平面図、図12(b)は、シート給送装置の概略正面図、図12(c)は、センサ141〜143のオンオフ状態の表を示す図である。図13は、厚紙を給紙カセット401に積載した場合を示す図であり、図13(a)は、シート給送装置の概略平面図、図13(b)は、シート給送装置の概略正面図、図13(c)は、センサ141〜143のオンオフ状態の表を示す図である。なお、本第2実施形態における制御部の制御フローは、上記第1実施形態の図4に示すフローチャートと略同様である。
すなわち、本第2実施形態では、図10に示すように、制御部は、センサ141,142,143がオン状態の場合は超薄紙と判別する。つまり、可動部110の可動部材102〜106は、シートSの剛度が小さく(シート先端による押圧力が低く)、移動量が0又は移動量が僅かであり、各センサ141〜143を遮光することはなく、センサ141,142,143がオン状態である。このように全てのセンサ141〜143がオンである場合には、可動部110の可動部材102〜106の移動量が0又は僅かであることを検知したこととなり、制御部は超薄紙と判別する。
また、図11に示すように、制御部は、センサ141がオフ状態かつセンサ142,143がオン状態の場合は薄紙と判別する。つまり、可動部110の可動部材102〜106がシート先端により押圧されて移動し、可動部材102がセンサ141を遮光したとき、センサ141がオフ状態となる。このとき、可動部材103,106がセンサ142,143を遮光していなければオン状態である。このように、センサ141がオフでありセンサ142,143がオンである場合には、可動部材102〜106の移動量は超薄紙の場合よりも大きいので、制御部は、剛度が超薄紙よりも大きい薄紙と判別する。
また、図12に示すように、制御部は、センサ141,142がオフ状態かつセンサ143がオン状態の場合は普通紙と判別する。つまり、可動部110の可動部材102〜106がシート先端により押圧されて移動し、可動部材102,103がセンサ141,142を遮光したとき、センサ141,142がオフ状態となる。このとき、可動部材106がセンサ143を遮光していなければオン状態である。このように、センサ141,142がオフでありセンサ143がオンである場合には、可動部材102〜106の移動量は薄紙の場合よりも大きいので、制御部は、剛度が薄紙よりも大きい普通紙と判別する。
また、図13に示すように、制御部は、センサ141,142,143がオフ状態の場合は厚紙と判別する。つまり、可動部110の可動部材102〜106がシート先端により押圧されて移動し、可動部材102,103,106がセンサ141,142,143を遮光したとき、センサ141,142,143がオフ状態となる。このように、センサ141,142,143がオフである場合には、可動部材102〜106の移動量は普通紙の場合よりも大きいので、制御部は、剛度が普通紙よりも大きい厚紙と判別する。
つまり、センサ141,142,143のオンオフ状態が可動部材102,103,106の移動量に対応しているので、制御部は、センサ141,142,143のオンオフ状態を示す検知信号に基づいてシートSの種類を判別している。
以上、制御部は、移動量検知部140により検知したシートSの剛度に応じた可動部材102,103,106の移動量に基づいてシートSの種類を判別しているので、シートの厚さに基づいてシートの種類を判別する場合よりも正確にシートの種類を判別できる。したがって、シートSに画像を形成する際の条件をシートSの種類に合わせて適正に変更でき、各種シートSに形成される画像の品質を向上させることができる。
また、制御部は、給紙カセット401が複写機本体100A’から引き出された後に複写機本体100A’に装着された場合、画像形成動作に先立って、給紙カセット401に積載されているシートSの種類を判別している。したがって、給紙カセット401にシートSを補充した際の最上位の1枚目のシートSからその種類のシートSに適する条件で制御することができる。
また、移動量検知部140の各センサ141,142,143のオンオフ状態を示す検知信号に基づいてシートSの種類を判別するようにしたので、シートSの種類の判別を単純化することができ、制御性が向上する。また、各センサ141,142,143が光学センサであるので、単純な構成でありながら正確なシートSの判別を実現することができる。
[第3実施形態]
上記第2実施形態では、センサを複写機本体に設けた場合について説明したが、本第3実施形態では、センサを給紙カセットに設けた場合について説明する。
図14は、第3実施形態に係る画像形成装置の一例としての複写機のシート給送装置を示す図であり、図14(a)は、シート給送装置の概略平面図、図14(b)は、シート給送装置の概略正面図である。なお、上記第1、第2実施形態と同様の構成については、同一符号を付してその説明を省略する。
可動部110’の各可動部材102’〜106’には、側部に中抜きの貫通孔Hが形成されている。そして、本第3実施形態の複写機は、可動部110’の各可動部材102’〜106’の移動量を検知する移動量検知部150を備えている。ここで、複写機本体100A’’には、可動部110’の各可動部材102’〜106’に対向する位置に形成されたの凹部100a’’が形成されている。
移動量検知部150は、3つ(複数)の発光部151a,151b,151cを有する発光ユニット151と、3つ(複数)の受光部152a,152b,152cを有する受光ユニット152と、からなる透過型の3つの光学センサである。そして、可動部110’の可動部材102’〜106’が移動していないときには、各発光部151a,151b,151cの光が、各貫通孔Hを通過して各受光部152a,152b,152cで受光される。
各発光部151a,151b,151c及び各受光部152a,152b,152cは、可動部材102’〜106’の移動方向に沿ってずらして配置されている。そして、各可動部材102’〜106’は、対応する移動位置に移動したときに、各光学センサにより検知される。
具体的には、発光部151a及び受光部152aからなるセンサは、可動部材102’〜106’が薄紙に押圧された際に移動する移動位置に移動したときに可動部材102’〜106’に遮光される位置(オフする位置)に配置されている。また、発光部151b及び受光部152bからなるセンサは、可動部材102’〜106’が普通紙に押圧された際に移動する移動位置に移動したときに可動部材102’〜106’に遮光される位置(オフする位置)に配置されている。また、発光部151c及び受光部152cからなるセンサは、可動部材102’〜106’が厚紙に押圧されて移動する移動位置に移動したときに可動部材102’〜106’に遮光される位置(オフする位置)に配置されている。
したがって、移動量検知部150の3つのセンサのオンオフの組み合わせでシートSの種類を判別することが可能となり、上記第1及び第2実施形態と同様の作用効果を奏するものである。
なお、上記第1〜第3実施形態に基づいて本発明を説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。
上記第1〜第3実施形態では、1回のみシートSの種類の判別動作を実施する場合について説明したが、複数回、シートの種類の判別動作を実施してもよい。具体的に説明すると、シートを給紙ローラでスライドさせて可動部材の移動量を検知した後、まず、給紙ローラを上方に移動させてシートを給紙カセット内で整列させる。そして、再度シートを給紙ローラでスライドさせて可動部材の移動量を検知すればよい。このように、1回のみならず、複数回、判別動作を実施することで検知精度が向上する。なお、複数回の判別動作により、一部異なる結果が生じた場合には、最大頻度のものを採用してもよいし、判別された複数の種類うち、最小の剛度の種類のものを採用してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、給紙ローラがスライド部として機能する場合について説明したが、これに限定するものではい。すなわち、給紙ローラとは別にシートをスライドさせるローラを設けてもよい。また、1つのローラでスライド部を構成したが、複数のローラでスライド部を構成してもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、シートをスライドさせる方向をシート給送方向と同一方向としたが、これに限定するものではなく、シート給送方向と反対方向或いは直交する方向にスライドさせる場合であってもよい。この場合、可動部はスライドさせる側に設けておけばよい。
上記第1〜第3実施形態では、可動部が複数の可動部材からなる場合について説明したが、これに限定するものではなく、可動部が単数の可動部材からなる場合であってもよい。この場合、可動部材は、給紙カセットの一側壁を構成するように、給紙カセットのシート給送方向と直交する方向に亘って延びて形成するのがよい。また、可動部が単数の可動部材からなる場合には、付勢部を単数の付勢部材で構成してもよいし、また、複数の付勢部材で構成してもよい。
また、上記第1〜3実施形態では、3つのセンサを設ける場合について説明したが、2つ又は4つ以上のセンサを設ける場合であってもよい。
また、上記第2及び第3実施形態では、付勢部131の付勢部材としての付勢ばね132〜136が、圧縮コイルばねである場合について説明したが、これに限定するものではなく、引張コイルばねとすることも可能である。
また、上記第1実施形態においても上記第2及び第3実施形態と同様に、可動部110の可動部材102〜106を付勢部により付勢するようにしてもよい。
また、上記第1〜第3実施形態では、移動量検知部の複数のセンサにより可動部の移動量を段階的に検知するようにしたが、可動部の移動量を連続的に検知するようにしてもよい。例えば不図示のCCDセンサにより可動部を撮像し、撮像データに基づいて可動部の移動量を判別してもよい。
第1実施形態に係る画像形成装置の一例としての複写機の概略構成を示す説明図である。 複写機のシート給送装置を示す図であり、(a)は、シート給送装置の概略平面図、(b)は、シート給送装置の概略正面図である。 複写機の要部を示すブロック図である。 制御部による制御動作を示すフローチャートである。 超薄紙を給紙カセットに積載した場合を示す図であり、(a)は、シート給送装置の概略平面図、(b)は、シート給送装置の概略正面図、(c)は、センサのオンオフ状態の表を示す図である。 薄紙を給紙カセットに積載した場合を示す図であり、(a)は、シート給送装置の概略平面図、(b)は、シート給送装置の概略正面図、(c)は、センサのオンオフ状態の表を示す図である。 普通紙を給紙カセットに積載した場合を示す図であり、(a)は、シート給送装置の概略平面図、(b)は、シート給送装置の概略正面図、(c)は、センサのオンオフ状態の表を示す図である。 厚紙を給紙カセットに積載した場合を示す図であり、(a)は、シート給送装置の概略平面図、(b)は、シート給送装置の概略正面図、(c)は、センサのオンオフ状態の表を示す図である。 第2実施形態に係る画像形成装置の一例としての複写機のシート給送装置を示す図であり、(a)は、シート給送装置の概略平面図、(b)は、シート給送装置の概略正面図である。 超薄紙を給紙カセットに積載した場合を示す図であり、(a)は、シート給送装置の概略平面図、(b)は、シート給送装置の概略正面図、(c)は、センサのオンオフ状態の表を示す図である。 薄紙を給紙カセットに積載した場合を示す図であり、(a)は、シート給送装置の概略平面図、(b)は、シート給送装置の概略正面図、(c)は、センサのオンオフ状態の表を示す図である。 普通紙を給紙カセットに積載した場合を示す図であり、(a)は、シート給送装置の概略平面図、(b)は、シート給送装置の概略正面図、(c)は、センサのオンオフ状態の表を示す図である。 厚紙を給紙カセットに積載した場合を示す図であり、(a)は、シート給送装置の概略平面図、(b)は、シート給送装置の概略正面図、(c)は、センサのオンオフ状態の表を示す図である。 第3実施形態に係る画像形成装置の一例としての複写機のシート給送装置を示す図であり、(a)は、シート給送装置の概略平面図、(b)は、シート給送装置の概略正面図である。
符号の説明
100 画像形成装置(複写機)
102,103,104,105,106 可動部材
110,110’ 可動部
111,112,113 突出部材
120 移動量検知部
121,122,123 センサ
125 固定部材(固定バー)
130 着脱検知部
131 付勢部
140 移動量検知部
141,142,143 センサ,光学センサ
141a,142a,143a 発光部
141b,142b,143b 受光部
150 移動量検知部
151,152 センサ,光学センサ(発光ユニット,受光ユニット)
151a,151b,151c 発光部
152a,152b,152c 受光部
300 画像形成部
401,401’ シート積載部(給紙カセット)
402 スライド部(給紙ローラ)
500 判別部(制御部)

Claims (8)

  1. シートが積載されるシート積載部と、前記シート積載部から給送されたシートに画像を形成する画像形成部と、を備え、シートの種類に応じて、前記画像形成部によりシートに画像を形成する際の条件を変更する画像形成装置において、
    前記画像形成部にシートを給送するに先立って、前記シート積載部に積載されているシートをスライドさせるスライド部と、
    前記スライド部によりスライドさせたシートの先端が当接し、シート先端の押圧により移動可能な可動部と、
    前記可動部の移動量を検知する移動量検知部と、
    検知された移動量を示す前記移動量検知部からの移動量信号に基づいてシートの種類を判別する判別部と、を備えた、
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記可動部は、シート先端の押圧力に応じて複数の異なる移動位置に移動可能であり、
    前記移動量検知部は、前記各移動位置に前記可動部が移動したか否かをそれぞれ検知する複数のセンサを有し、前記各センサの検知信号を前記移動量信号として出力する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記可動部に接触可能に対向し、突出量がそれぞれ異なるように前記可動部側へ突出して配置され、前記可動部の押圧により突出方向と反対方向に移動可能な複数の突出部材を備え、
    前記センサは、前記可動部が移動して前記突出部材に接触したか否かを検知する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記センサは、発光部及び受光部を有する光学センサである、
    ことを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  5. 前記可動部がシート先端に押圧されて移動する移動方向と反対方向に前記可動部を付勢し、前記可動部の移動量が増加するほど付勢力が増加する付勢部、を備えた、
    ことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記可動部は、前記シート積載部の一側壁を形成し、
    前記可動部を固定する固定位置と、前記可動部が移動可能に前記固定位置から退避する退避位置とに移動可能な固定部材を備え、
    前記シート積載部に積載されたシートの種類を判別するときに前記固定部材を前記退避位置に移動させ、前記シート積載部に積載されたシートを前記画像形成部に給送するときに前記固定部材を前記固定位置に移動させる、
    ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記シート積載部の着脱を検知する着脱検知部を備え、
    前記着脱検知部により前記シート積載部の装着を検知した場合に、前記スライド部が前記シート積載部に積載されたシートをスライドさせる、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記可動部は、シート先端による押圧力が大きくなるに連れて移動量が大きくなるように支持された単数又は複数の可動部材である、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
JP2008334036A 2008-12-26 2008-12-26 画像形成装置 Pending JP2010155680A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008334036A JP2010155680A (ja) 2008-12-26 2008-12-26 画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008334036A JP2010155680A (ja) 2008-12-26 2008-12-26 画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010155680A true JP2010155680A (ja) 2010-07-15

Family

ID=42573905

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008334036A Pending JP2010155680A (ja) 2008-12-26 2008-12-26 画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010155680A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015028514A (ja) * 2013-07-30 2015-02-12 キヤノン株式会社 画像形成装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015028514A (ja) * 2013-07-30 2015-02-12 キヤノン株式会社 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8570623B2 (en) Deep focus image reading system and image forming apparatus
JP5708561B2 (ja) 画像形成装置
JP5656596B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
US20100310261A1 (en) Image forming apparatus and sheet conveying method for the image forming apparatus
US9718634B2 (en) Sheet thickness detector, sheet conveyor incorporating same, and image forming apparatus incorporating same
JP6225764B2 (ja) 画像の読取装置および画像形成装置
JP5753863B2 (ja) シート搬送装置、およびこれを備えた画像読取装置、画像形成装置
US8913309B2 (en) Image reading apparatus and image forming apparatus
US20200002113A1 (en) Sheet conveying apparatus, image reading apparatus, and image forming apparatus
US11691833B2 (en) Sheet conveying device, image reading device incorporating the sheet conveying device, and image forming apparatus incorporating the sheet conveying device
JP4782535B2 (ja) 用紙搬送装置及び給紙装置及び画像形成装置
US10386766B2 (en) Image forming apparatus and feed control method
JP4195680B2 (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP2010155680A (ja) 画像形成装置
JP2018017959A (ja) 画像形成装置
JP6122398B2 (ja) 原稿給紙装置及び該原稿給紙装置を備えた画像形成装置
JP2004307107A (ja) 用紙トレイ、ならびにそれを備える自動用紙送り装置および画像形成装置
JP6943017B2 (ja) 画像形成装置
JP5233873B2 (ja) 給紙装置及び画像形成装置
JP6361596B2 (ja) シート後処理装置及びそれを備えた画像形成システム
JP2011195266A (ja) 画像形成装置
JP2014177335A (ja) 記録媒体給送装置およびそれを備えた画像形成装置
JP5709798B2 (ja) 後処理装置及び画像形成装置
US20240109743A1 (en) Sheet conveyance apparatus, image reading apparatus, and image forming apparatus
JP2018141886A (ja) 画像形成装置