JP2010154391A - 自動追尾カメラ装置 - Google Patents

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【課題】被写体の大局的な動きを考慮してカメラを制御する自動追尾カメラ装置を提供する。
【解決手段】被写体を連続するフレーム群に撮像するカメラ部110と、フレーム群のそれぞれにおける被写体の位置を決定する検出部120と、フレーム群に対応する決定された被写体の位置の変化から、少なくとも1つの移動ベクトルを算出する移動ベクトル算出部125と、少なくとも1つの移動ベクトルに基づいて、カメラ部のパンチルトおよびズームを制御するパンチルトズーム制御部160、170と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、被写体の追跡撮像をおこなうビデオカメラの追跡制御装置に関する。
関連する技術分野においては、被写体を追跡して撮像するビデオカメラの開発がなされている。例えば、特許文献1による撮像装置(特許文献1の図1参照)は、画像情報を入力する画像入力手段と、前記画像情報を出力する画像出力手段と、前記画像入力手段を水平方向又は垂直方向に回転移動させる回転移動手段と、該回転移動手段が移動すべき移動量を算出して前記回転移動手段を制御する制御手段とを備える。この撮像装置は、画像入力手段に入力された画像情報を一時記憶する画像記憶手段を有する。移動量が所定閾値以上のとき、制御手段は、移動指令を回転移動手段に発する。移動量が所定閾値未満のとき、撮像装置は、画像記憶手段に記憶された情報に基づいて画像出力を制御する。
具体的には、被写体の移動量が所定閾値以上のとき、雲台等によりカメラの向きを変更する。被写体の移動量が所定閾値未満のとき、カメラの向きは変更せずに、移動方向に応じて画像記憶手段に記憶された入力画像蓄積領域から出力画像を切り出す位置を変更する。
特開平7−298117号公報
上述の撮像装置は、被写体の移動量に応じた制御をおこなう。しかし被写体が細かく動くときは、そのような動きに対して入力画像蓄積領域からの出力画像領域の制御がおこなわれる。そのため、出力として得られる映像は、被写体の細かな動きを打ち消す、逆方向の細かな動きを伴った映像となる。結果としてこの映像は、画面の細かな揺れに起因する、いわゆるカメラ酔いを起こしやすい。
本発明の目的は、被写体の比較的大きな動きに対しては、パンチルトによって被写体を追尾するが、被写体の比較的小さな動きに対しては、ズームによって被写体を追尾する撮像装置を提供することである。
本発明による自動追尾カメラ装置は、被写体を連続するフレーム群に撮像するカメラ部と、前記フレーム群のそれぞれにおける前記被写体の位置を決定する検出部と、前記フレーム群に対応する前記決定された被写体の位置の変化から、少なくとも1つの移動ベクトルを算出する移動ベクトル算出部と、前記少なくとも1つの移動ベクトルに基づいて、前記カメラ部のパンチルトおよびズームを制御するパンチルトズーム制御部と、を備える。
本発明のある実施形態による自動追尾カメラ装置において、前記移動ベクトル算出部は、前記決定された被写体の位置の変化に基づいて、前記被写体の平均移動ベクトルを表す主移動ベクトルを算出する主移動ベクトル算出部を有し、前記パンチルトズーム制御部は、前記主移動ベクトルに基づいて、前記カメラ部のパンチルトを制御するパンチルト制御部を有する。
本発明のある実施形態による自動追尾カメラ装置において、前記移動ベクトル算出部は、前記フレーム群のそれぞれの中心から、前記被写体の位置へ向かうベクトルを表す差分移動ベクトルを算出する差分移動ベクトル算出部を有し、前記パンチルトズーム制御部は、前記差分移動ベクトルに基づいて、前記カメラ部のズームを制御するズーム制御部
を有する。
本発明のある実施形態による自動追尾カメラ装置において、前記移動ベクトル算出部は、前記決定された被写体の位置の変化に基づいて、前記被写体の予測された移動ベクトルを表す慣性移動ベクトルを算出する慣性移動ベクトル算出部を有し、前記パンチルトズーム制御部は、前記慣性移動ベクトルに基づいて、前記カメラ部のズームを制御するズーム制御部を有する。
本発明によれば、被写体の大局的な動きに対しては、パンチルト制御部によってカメラの向きを制御する。被写体の大局的ではない(局所的な)動きに対しては、ズーム制御部によってカメラが撮像する範囲を制御する。これにより被写体ブレなど、被写体の比較的小さな動きに対しては、カメラの向きを変える追尾(パンチルト)はおこなわない。そのため被写体の小さな動きに起因する、小刻みなカメラの追尾が低減されるという効果を有する。
本発明のある実施形態によれば、被写体の動きに応じて、カメラのズームを制御する。これによって、被写体がフレームアウトすることを防ぎ得る。
本発明の他の実施形態によれば、被写体の短期的な動きから、将来のフレームにおける被写体の位置を予測する。この予測に基づいて、予測された位置がフレーム内に含まれるようにズームを制御する。その結果、被写体がフレームアウトすることを防ぎ得る。
(システム構成)
図面を参照して例示的実施形態を以下に詳細に説明する。図1は、例示的実施形態によるシステム100を示す。システム100は、カメラ部110、被写体位置検出部(単に「検出部」とも呼ぶ)120、移動ベクトル算出部125、およびパンチルトズーム制御部155を含む撮像装置である。
カメラ部110は、レンズ系102および撮像素子104を含む。撮像素子104は、レンズ系102を通し、動画を撮像し、撮像された動画を表す電気信号を検出部120に出力する。このような動画は、撮像時刻に対応付けられた複数の連続するフレーム群(例えば1秒間に60フレーム)からなる。動画は、典型的には動く対象物(被写体とも呼ばれる)106を含む。撮像素子の例には、CCD(電荷結合素子)イメージセンサ、CMOS(相補性金属酸化膜半導体)イメージセンサ、撮像管などが含まれる。
被写体位置検出部120は、撮像されたそれぞれのフレームにおける被写体の位置を決定する。被写体106の位置は、仮想的な2次元空間であるフレーム内でのx,y座標として典型的には表される。検出部120は、撮像されたフレーム内で被写体の特徴点を検出し、その特徴点のフレーム内での位置を特定する。検出部120は、そのような特徴点の位置(すなわち被写体の位置)を表す信号122を、主移動ベクトル算出部130、差分移動ベクトル算出部140、および慣性移動ベクトル算出部150へ出力する。
移動ベクトル算出部125は、主移動ベクトル算出部130、差分移動ベクトル算出部140、および慣性移動ベクトル算出部150を含む。
主移動ベクトル算出部130は、検出部120によって検出された被写体位置122の変化に基づいて、被写体の移動方向を近似的に表す主移動ベクトル132、134を算出する。主移動ベクトル算出部130は、算出された主移動ベクトル132、134をそれぞれパンチルト制御部160および差分移動ベクトル算出部140に出力する。
差分移動ベクトル算出部140は、検出部120によって検出された被写体の位置122の変化と、および主移動ベクトル算出部130によって出力された主移動ベクトル134とに基づいて、主移動ベクトル134と被写体の実移動との差分を表す差分移動ベクトル142を算出する。差分移動ベクトル算出部140は、算出された差分移動ベクトル142をズーム制御部170に出力する。
慣性移動ベクトル算出部150は、検出部120によって検出された被写体の位置122の変化に基づいて、被写体の局所的な移動方向を表す慣性移動ベクトル152を算出する。慣性移動ベクトル算出部150は、算出された慣性移動ベクトル152をズーム制御部170に出力する。
パンチルトズーム制御部155は、パンチルト制御部160およびズーム制御部170を有する。
パンチルト制御部160は、主移動ベクトル132に基づいて、カメラ部110のパン(水平方向の向き)およびチルト(鉛直方向の向き)を制御する。具体的にはパンチルト制御部160は、カメラ部110との間にある機械的なリンク162を介して、カメラ部のパンおよびチルトを変えるようにカメラ部110を機械的に駆動する。よってパンチルト制御部160は、カメラ部110を駆動するためのアクチュエータ、およびアクチュエータを主移動ベクトル132に基づいて駆動するための制御回路などを有する。カメラ部110のパンおよびチルトを変えると、フレーム内における被写体の位置が変わる。
ズーム制御部170は、差分移動ベクトル142および慣性移動ベクトル152のうちの少なくとも1つに基づいて、カメラ部110のズームを制御する。典型的には、ズーム制御部170は、カメラ部110のレンズ系102との間にある機械的なリンク172を介して、カメラ部110のズームを変えるようにレンズ系102を機械的に駆動する。しかしズーム機構は、レンズ系の機械的な駆動によらずに、電子的におこなわれてもよい。そのような電子的ズーム機構は、画像データをメモリに格納すること、および格納された画像の一部を補間して拡大することによって実現され得る。
(実施形態1−−主移動ベクトル)
図2は、主移動ベクトル算出部130の機能を示す。以下の説明において、ある点(例えばXt)のx成分およびy成分は、撮像されたフレーム内のある一点を示し、添え字(tなど)は、時間軸上での順序を示す。図2においてnフレームだけ前のフレームにおける被写体の位置から、現在のフレームにおける被写体の位置までをXt-n, … , Xtとするとき、主移動ベクトル算出部130は、時刻t-kにおける位置座標Xt-k(k=n,…,0)の平均位置Mnを求める。
図3および図4は、平均位置Mnを算出する方法を示す。図3において、横軸にx軸、縦方向にy軸となるように直交座標系を設け、x軸、y軸のそれぞれにおいて平均位置を求めることにより平均位置Mnを算出する。各フレームにおいて次フレーム位置との差分ベクトルVt-kを求める。各差分ベクトルVt-kをそのx成分およびy成分に分解すると、Vt-kのx成分310およびVt-kのy成分320が得られる。この成分分解をk=n,…,1についておこなう。
図4において、k=n,…,1についてVt-kのx成分310の平均は、x成分平均値330で表される。k=n,…,1についてVt-kのy成分320の平均は、y成分平均値340で表される。x成分平均値330およびy成分平均値340は、合成ベクトルDMnを構成する。本明細書では、図4に示される得られたベクトルDMnを「主移動ベクトル」132、134と呼ぶ。主移動ベクトル算出部130は、生成された主移動ベクトル132および134を、差分移動ベクトル算出部140およびパンチルト制御部160にそれぞれ出力する。
この主移動ベクトルDMnは、時刻t-n〜時刻tの(n+1)フレームの期間に、被写体が1フレーム当たりに移動する量(すなわち被写体の平均移動量)を表す。そのため、主移動ベクトルDMnは、被写体の平均移動ベクトルを表すと言える。したがって被写体106の大局的な動きに追従するために、パンチルト制御部160は、主移動ベクトルに基づいてカメラ部110のパンチルトを制御する。例えば、主移動ベクトルDMnが(100,0)(画素/フレーム)であるなら、被写体は、フレームの右方向に100画素/フレームで移動する。この大局的な動きに追従するためには、パンチルト制御部160は、カメラ部110を100画素/フレームに対応する角度だけ右方向にパンすればよい。
本発明の実施形態によれば、パンチルトズーム制御部155は、単一の移動ベクトル、または複数の移動ベクトル群に基づいて、カメラ部110のパンチルトおよびズームの少なくとも1つを制御する。移動ベクトルの例には、上述の主移動ベクトル132、134、差分移動ベクトル142、および慣性移動ベクトル152が含まれる。
実施形態1によれば、大局的な被写体の動きに追従するために、主移動ベクトル132に基づいて、パンチルト制御部160がカメラ部110のパンチルトを制御する。主移動ベクトル132が所定の閾値よりも大きいとき、パンチルト制御部160は、カメラ部110のパンチルトを制御して、被写体を追尾する。逆に、主移動ベクトル132が所定の閾値よりも小さいとき、パンチルト制御部160は、カメラ部110を動かさない。これにより、追従する必要のある、比較的大きい被写体の動きに選択的に追従することができる。
(実施形態2−−差分移動ベクトル)
図5は、差分移動ベクトル算出部140の機能を示す。主移動ベクトルDMnを用いればフレームt-kにおけるフレームの中心Ct-kは、以下のように表現できる。
Ct-k=Mn+(DMn×(n/2−k))
よって、現在のフレームtの次のフレーム、すなわちフレームt+1では、フレームの中心Ct+1はベクトルDMnを用いて以下のように表現できる。
Ct+1=Mn+(DMn×(n/2+1))
したがってシステム100は、点Ct+1がフレームの中心になるようにパンチルトを制御すればよい。
k=n,…,1について(すなわち各フレームにおいて)、位置Xt-kと中心Ct-kとの差分ベクトルを算出し、これをベクトルEt-kとする。ベクトルEt-kは、時刻t-kにおいてフレーム中心Ct-kから被写体位置Xt-kへと移動するのに必要な、フレーム内での向きと移動量とを表す。本明細書では、図5に示されるベクトルEt-kを「差分移動ベクトル」と呼ぶ。
図6は、被写体の実際の動きと、パンチルト制御がされたフレーム内での被写体の見かけの動きとを示す。図6において、カメラ部110は、被写体を追尾するようにそのパンチルトが制御されている。被写体106が実空間内の点610にあるとき、フレーム612内の被写体614は、フレームの中心616に対して上にある。被写体106が実空間内で点610から点620に移動するとき、パンチルト制御部160はカメラ部110を角度621だけパンする。このようなパンは、主移動ベクトルDMn-1に基づいて、点610から点620へ動く被写体を追尾するようおこなわれる。
被写体106が実空間内の点620にあるとき、フレーム622内の被写体624は、フレームの中心626に対して下にある。被写体106が実空間内で点620から点630に移動するとき、パンチルト制御部160はカメラ部110を角度631だけパンする。このようなパンは、主移動ベクトルDMnに基づいて、点620から点630へ動く被写体を追尾するようおこなわれる。
被写体106が実空間内の点630にあるとき、フレーム632内の被写体634(Xt-k)は、フレームの中心636(Ct-k)に対して上にあり、その差分移動ベクトルはEt-kで表される。図6の例では、被写体は実空間内で水平方向に等速で動く。そのためパン制御が被写体に追従しているときは、被写体はフレーム内で上下に動くように見える。このような場合は、被写体をフレーム内に収めるためには、この上下の動きがフレーム内に含まれるようにズームを調整する。例えば動きが大きすぎてフレーム内に収まらないときは、ズームを広角側にする。逆に動きが小さいときは、ズームを望遠側にする。
図6では被写体のフレーム内での見かけの動きは、単純な上下の動きとして表される。一般には被写体のフレーム内での見かけの動きは、より複雑な軌跡で表される。ズーム制御のために、そのような軌跡を含む差分包含図形を利用する。k=n,…,1なるベクトルEt-kの中で、最大の大きさを持つベクトルを求め、最大差分ベクトルmaxEt-kとする。Ct+1を中心とし、差分ベクトルmaxEt-kの大きさを半径とする円を求め、差分包含図形Rnとする。代替としては円の代わりに、各Et-kベクトル(k=n,…,1)の始点が同一点に位置するときに、各ベクトルの終点を内包するような任意の多角形を差分包含図形Rnとしてもよい。上記定義より、差分包含図形Rnは、過去(時刻t-n〜時刻t)における、被写体とフレームの中心との差が最も大きいものも包含する。
過去の履歴と同様に被写体が動くと仮定するなら、フレームが差分包含図形Rn(円の場合、半径はmaxEt-k)を含むように、ズーム制御部170を制御できる。例えばmaxEt-kが比較的小さければ、これは過去に被写体がフレームの中心からそれほどずれなかったことを意味する。このような場合、ズーム制御部170は、ある程度、被写体がフレーム内で大きく写るように制御する。換言すれば、ズーム制御部170は、被写体がフレームアウトしない程度に、レンズ系102を望遠側に動かすよう調整すればよい。
逆に、例えばmaxEt-kが比較的大きければ、これは過去に被写体がフレームの中心からある程度ずれたことを意味する。このような場合、ズーム制御部170は、ある程度、被写体がフレーム内で小さく写るように制御する。換言すれば、ズーム制御部170はレンズ系102を広角側に動かすよう調整すればよい。
実施形態2は、フレームが差分移動ベクトルEt-kのうち最大のものを含むように、ズーム制御部170がカメラ部110のズーム(例えばレンズ系102のズーム、すなわちレンズ系102の望遠・広角の動き)を制御する。その結果、被写体の細かな動きについてはパンチルト(水平・鉛直方向のカメラ部110の動き)を変えることなく、ズームだけを変えることによって、被写体に追従することができるという効果を有する。すなわち実施形態2によれば、実施形態1の構成およびそれに関連する機能に加え、局所的な被写体の動きをカバーするよう、差分移動ベクトル142に基づいて、ズーム制御部170がカメラ部110のズームを制御する。ズームを制御する方法は、カメラ部110の光学系を機械的に動かすことに限られない。例えば、後述の画像メモリ740に記憶された画像のデータの一部を取り出し、補間する電子的なズーミングを用いてもよい。
(実施形態3−−慣性移動ベクトル)
図7は、慣性移動ベクトル算出部150の機能を示す。n>mとなるmについて、mフレーム前のフレームから、現在のフレームまでの位置をXt-m, … , Xtとする。これらm個の点に、二次曲線(円、楕円、放物線、双曲線)、または三角関数の曲線(正弦曲線など)を当てはめることによって、次フレームの位置Xt+1を予測し、そのような点をFmとする。Ct+1を中心とし、中心Ct+1と点Fmとの距離を半径とする円を求め、慣性包含図形Imとする。被写体が直線移動する場合は、直線をm個の点に当てはめてもよい。しかしより一般には曲線を複数の点に当てはめることによって点Fmを予測するのが好ましい。手ぶれなど振動も伴う被写体の動きに追従するには、周期関数を表す曲線(例えば正弦曲線)が好ましい。
中心Ct+1から点Fmの向きに、中心Ct+1と点Fmとの距離だけ離れた位置を内包する限り、円に限定されず、任意の多角形で構成される図形を差分包含図形Imとしてもよい。ズーム制御部170は、差分包含図形Rnおよび慣性包含図形Imの両者をフレーム内に含むようにカメラ部110のズームを制御する。本明細書では図7に示される始点Xt、終点Fmを持つベクトルXFを「慣性移動ベクトル」と呼ぶ。
本実施形態は、比較的短期的な将来における被写体の移動ベクトルを曲線当てはめによって予測する。この予測によって求められた慣性移動ベクトルが次フレーム内にカバーされるように、ズーム制御部170はカメラ部110を制御する。換言すれば、比較的短期的な被写体の移動がフレーム内に収まるように、ズーム制御部170によるズームを用いて被写体を追尾する。パンチルト制御部160によるパンチルトは用いない。その結果、不必要なパンチルトに起因するフレームの動揺を低減できるという効果を有する。
本明細書で「比較的短期的」とは例えば1フレーム先を指す。しかしこれには限定されず、例えば数フレーム先の被写体の移動ベクトルを示す慣性移動ベクトルを利用してもよい。
なお場合によっては、遡って利用する過去の位置の履歴から、被写体が周期的に動くことが予想され得る。例えば、撮影時の手ぶれと、被写体の動きとの組み合わせに起因して、フレーム内で被写体が周期的な動きを呈することが想定され得る。典型的には複数のフレーム内での被写体位置を表す点に、正弦曲線を当てはめることができる。このような場合は、差分包含図形Rnおよび慣性包含図形Imが、現在の点から少なくとも次の1周期分に相当する点群を含むように、カメラ部110のズームを制御し得る。このような過去の履歴の利用は、カメラの向きのふらつきを抑え得る。
代替として、被写体の動きが予想され得ない場合では、主移動ベクトルが大きく変化しないように、過去の履歴を利用する範囲を適宜、調整し得る。これによりカメラの向きのふらつきを抑え得る。
上の例では、主移動ベクトル算出部130においては、フレーム間の位置差分の平均移動量を主移動ベクトル132、134とした。しかし主移動ベクトル132、134は、被写体の移動を大局的に示す限り、フレーム間の位置差分の最頻の移動量、または移動量の中央値等であり得る。
上の例では、ズーム制御部170は、被写体の位置を含むようにその制御値を調整している。しかしズーム制御部170は、被写体の位置に加え、被写体の大きさを考慮に入れて、制御値を調整し得る。被写体の大きさも考慮することによって、上述の例示的構成による効果に加えて、被写体のフレームアウトを防ぐさらなる効果が得られる。
実施形態3によれば、慣性移動ベクトル152に基づいて、ズーム制御部170は、予測された被写体の位置をフレームが含むようにカメラ部110のズーム(例えばレンズ系102のズーム、すなわちレンズ系102の望遠・広角の動き)を制御する。その結果、予測された被写体の動きについてはパンチルト(水平・鉛直方向のカメラ部110の動き)を変えることなく、ズームだけを変えることによって、被写体に追従することができるという効果を有する。すなわち実施形態3によれば、実施形態1および2の構成およびそれに関連する機能に加え、比較的短期的な(大局的ではなく、局所的な)被写体の動きをカバーするよう、慣性移動ベクトル152に基づいて、ズーム制御部170がカメラ部110のズームを制御する。ズームを制御する方法は、カメラ部110の光学系を機械的に動かすことに限られない。例えば、後述の画像メモリ740に記憶された画像のデータの一部を取り出し、補間する電子的なズーミングを用いてもよい。
代替として、実施形態3は、実施形態2の構成およびそれに関連する機能を持たないシステムにおいて実現され得る。すなわち実施形態3は、例えば、差分移動ベクトル算出部140を持たない図1のシステム100によって実現され得る。この場合、システム100は、主移動ベクトル132および慣性移動ベクトル152を利用することによって、実施形態1および実施形態3の機能を実現し、それぞれに対応する効果を有する。
さらなる代替として、実施形態3は、実施形態1および実施形態2の構成およびそれに関連する機能を持たないシステムにおいても実現され得る。すなわち実施形態3は、例えば、主移動ベクトル算出部130および差分移動ベクトル算出部140を持たない図1のシステム100によっても実現され得る。この場合、システム100は、慣性移動ベクトル152を利用することによって、実施形態3の機能を実現し、それに対応する効果を有する。
検出部120、算出部130、140、150、パンチルト制御部160、およびズーム制御部170の機能は、典型的にはハードウェアで実現され得る。これら機能は、ハードウェアおよびソフトウェアの任意の適切な組み合わせによって実現され得る。例えば、これらの機能は、IC(集積回路)、LSI(大規模集積回路)、ASIC(特定用途向け集積回路)のような半導体チップの形で実現され得る。代替として、これら機能は、マイクロプロセッサ上で走るソフトウェアによっても実現され得る。
図8は、システム100の機能ブロックを実現するコントローラ800のブロック図である。コントローラ800は、CPU(中央処理ユニット)810、ROM(読み出し専用メモリ)820、RAM(ランダムアクセスメモリ)830、画像メモリ840、HDD(ハードディスクドライブ)850、画像入力I/F(インタフェース)860、画像出力I/F(インタフェース)870、位置入力I/F(インタフェース)880、およびI/F(インタフェース)890を有する。コントローラ800のこれら要素は、システムバス805によって結合されることによって、データを一方向または両方向にやりとりできる。データの方向を表す図中の矢印は、一例であり、これには限られない。例えばHDD850が読み出し専用に設定される場合は、データは、一方向にだけ転送される。
CPU810は、典型的にはIC、LSI、ASICなどによって実現され得る。ROM820は、必要な機能ブロックを達成するソフトウェアプログラムを永久的に格納する。RAM830は、CPU810の主記憶装置として、さまざまなプログラムまたはデータを一時的に格納する。画像メモリ840は、システム100が表示する画像を一時的に格納する。HDD850は、システム100が長期的に保存するプログラムまたはデータを格納する。コントローラ800の機能は、CPUおよびメモリなどによらず、シーケンサとして実現されてもよい。
画像入力I/F860は、カメラ部110に結合され、撮像された画像を受け取る。画像出力I/F870は、外部に設けられた表示部に結合され、画像を出力する。位置入力I/F880は、例えばタッチパネルに結合され、ユーザによる指示に対応するデータを受け取る。I/F890は、外部の機器とさまざまなデータをやりとりする。例えばI/F890は、ネットワークを介してデータをやりとりするネットワークI/Fであり得る。
コントローラ800は、その全体または一部がワンチップのICとして実現され得る。代替としてコントローラ800は、複数の半導体チップから構成されてもよい。
本発明による自動追尾カメラ装置は、被写体の移動ベクトルに基づいてパンチルトおよびズームの少なくとも1つを制御でき、追跡制御装置等の用途に適用できる。
例示的実施形態によるシステムを示すブロック図である。 主移動ベクトル算出部の機能を示す図である。 平均位置を算出する方法を示す図である。 平均位置を算出する方法を示す図である。 差分移動ベクトル算出部の機能を示す図である。 被写体の実際の動きと、パンチルト制御がされたフレーム内での被写体の見かけの動きとを示す図である。 慣性移動ベクトル算出部の機能を示す図である。 システムの機能ブロックを実現するコントローラのブロック図である。
符号の説明
100 システム
110 カメラ部
120 被写体位置検出部
130 主移動ベクトル算出部
140 差分移動ベクトル算出部
150 慣性移動ベクトル算出部
160 パンチルト制御部
170 ズーム制御部

Claims (6)

  1. 被写体を連続するフレーム群に撮像するカメラ部と、
    前記フレーム群のそれぞれにおける前記被写体の位置を決定する検出部と、
    前記フレーム群に対応する前記決定された被写体の位置の変化から、少なくとも1つの移動ベクトルを算出する移動ベクトル算出部と、
    前記少なくとも1つの移動ベクトルに基づいて、前記カメラ部のパンチルトおよびズームの少なくとも1つを制御するパンチルトズーム制御部と、
    を備える自動追尾カメラ装置。
  2. 前記移動ベクトル算出部は、
    前記決定された被写体の位置の変化に基づいて、前記被写体の平均移動ベクトルを表す主移動ベクトルを算出する主移動ベクトル算出部
    を有し、
    前記パンチルトズーム制御部は、
    前記主移動ベクトルに基づいて、前記カメラ部のパンチルトを制御するパンチルト制御部
    を有する請求項1に記載の自動追尾カメラ装置。
  3. 前記移動ベクトル算出部は、
    前記フレーム群のそれぞれの中心から、前記被写体の位置へ向かうベクトルを表す差分移動ベクトルを算出する差分移動ベクトル算出部
    を有し、
    前記パンチルトズーム制御部は、
    前記差分移動ベクトルに基づいて、前記カメラ部のズームを制御するズーム制御部
    を有する請求項2に記載の自動追尾カメラ装置。
  4. 前記移動ベクトル算出部は、
    前記決定された被写体の位置の変化に基づいて、前記被写体の予測された移動ベクトルを表す慣性移動ベクトルを算出する慣性移動ベクトル算出部
    を有し、
    前記パンチルトズーム制御部は、
    前記慣性移動ベクトルに基づいて、前記カメラ部のズームを制御するズーム制御部
    を有する請求項3に記載の自動追尾カメラ装置。
  5. 前記移動ベクトル算出部は、
    前記決定された被写体の位置の変化に基づいて、前記被写体の予測された移動ベクトルを表す慣性移動ベクトルを算出する慣性移動ベクトル算出部
    を有し、
    前記パンチルトズーム制御部は、
    前記慣性移動ベクトルに基づいて、前記カメラ部のズームを制御するズーム制御部
    を有する請求項2に記載の自動追尾カメラ装置。
  6. 前記移動ベクトル算出部は、
    前記決定された被写体の位置の変化に基づいて、前記被写体の予測された移動ベクトルを表す慣性移動ベクトルを算出する慣性移動ベクトル算出部
    を有し、
    前記パンチルトズーム制御部は、
    前記慣性移動ベクトルに基づいて、前記カメラ部のズームを制御するズーム制御部
    を有する請求項1に記載の自動追尾カメラ装置。
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