JP2010153739A - 光半導体素子及び集積素子 - Google Patents

光半導体素子及び集積素子 Download PDF

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Abstract

【課題】1.3μmよりも長波長側の波長帯で発光する光半導体素子及び集積素子を実現する。
【解決手段】光半導体素子を、InAs量子ドット5と、InAs量子ドット5の上下に接する一対のInGaAsバリア層4,6と、一対のInGaAsバリア層4,6のInAs量子ドット5に接する側の反対側に接し、InGaAsバリア層4,6よりも直接遷移バンドギャップが狭いSiGe層3,7とを備えるものとし、SiGe層3,7が接するInGaAsバリア層4,6の厚さを、InAs量子ドット5と一対のInGaAsバリア層4,6とによって決まる量子準位のバンドギャップよりも量子準位のバンドギャップが狭くなるように設定する。
【選択図】図1

Description

本発明は、量子ドットを備える光半導体素子及び集積素子に関する。
チップ間又はボード間の光配線応用に向けて、Si基板上にモノリシックに集積可能な発光デバイス(光半導体素子)が求められている。
特に、Si細線導波路を用いた場合に導波路内での吸収損失が小さくなる波長1.3μmよりも長波長側の波長帯で発光するデバイス(光半導体素子)が求められている。
一方、III−V族化合物半導体からなる量子ドットは、3次元の量子閉じ込め効果が得られるため、高性能のレーザや増幅器を実現できる構造として期待されている。
例えば、GaAs基板上に形成されたInAs量子ドットを用いるレーザでは、波長1.2〜1.3μmで良好なものが得られている。
このようなGaAs基板上に形成されたInAs量子ドットと同様の特性を有する量子ドットをSi基板上に実現する手段として、図13に示すように、Si基板上に、傾斜組成SiGe層、緩和Ge層、厚さの厚い(例えば膜厚500nm)GaAsバッファ層を成長させた後、InAs量子ドットを形成し、その後、InGaAsバリア層、GaAs層を成長させることが考えられる。
ここで、GeとGaAsの格子定数はほぼ同じであるため、GaAsバッファ層を形成する前に緩和Ge層を形成することで、GaAsバッファ層が歪みによる膜厚の制限を受けることなく成長できることになる。
H. Tanoto et al., "Structural and optical properties of stacked self-assembled InAs/InGaAs quantum dots on graded Si1-xGex/Si substrate", APPLIED PHYSICS LETTERS 92, 213115 (May 30, 2008)
しかしながら、上述の図13に示すような構造では、GaAsバッファ層以降の構造は、従来のGaAs基板上にInAs量子ドットを形成する場合の構造と全く同じである。
この場合、InGaAsバリア層のバンドギャップエネルギーが大きいこと、InGaAsバリア層のIn組成やInAs量子ドットのサイズが歪みによって制限されてしまうことなどによって、量子ドットの量子閉じ込めエネルギーが大きくなりすぎてしまうため、発光波長は最長で1.3μmとなる。
つまり、GaAs基板上に形成されたInAs量子ドットと同様の特性を有する量子ドットをSi基板上に実現することはできるものの、GaAs基板上に形成されたInAs量子ドットを用いる場合と同様に、発光波長の長波長化を図ることができず、1.3μmよりも長波長側の波長帯で発光するデバイスを実現することができない。
そこで、1.3μmよりも長波長側の波長帯で発光する光半導体素子及び集積素子を実現したい。
このため、光半導体素子は、InAsを含む量子ドットと、量子ドットの上部及び下部のそれぞれに接する一対のInGaAsバリア層と、一対のInGaAsバリア層の少なくとも一方のInGaAsバリア層の量子ドットに接する側の反対側に接し、InGaAsバリア層よりも直接遷移バンドギャップが狭いSiGe層とを備え、SiGe層が接するInGaAsバリア層の厚さは、量子ドットと一対のInGaAsバリア層とによって決まる量子準位のバンドギャップよりも量子準位のバンドギャップが狭くなるように設定されていることを要件とする。
集積素子は、上記の光半導体素子と、機能素子とを備え、光半導体素子と機能素子とが同一基板上に集積されていることを要件とする。
したがって、光半導体素子及び集積素子によれば、1.3μmよりも長波長側の波長帯で発光する光半導体素子及び集積素子を実現することができるという利点がある。
以下、図面により、本発明の実施の形態にかかる光半導体素子及び集積素子について説明する。
[第1実施形態]
まず、第1実施形態にかかる光半導体素子について、図1〜図4を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる光半導体素子は、量子ドットデバイス(長波長帯量子ドットデバイス;量子ドット光素子;発光素子)であって、図1に示すように、Si基板1上に、傾斜組成SiGe層2、下部SiGe層(バリア層;Ge層を含む)3、下部InGaAsバリア層(GaAs層を含む)4、InAs量子ドット5、上部InGaAsバリア層(GaAs層を含む)6、上部SiGe層(バリア層;Ge層を含む)7を備えた構造になっている。
つまり、本光半導体素子は、図1に示すように、Si基板1上に傾斜組成SiGe層2を介して形成された半導体量子ドット構造8(下部SiGe層3、下部InGaAsバリア層4、InAs量子ドット5、上部InGaAsバリア層6、上部SiGe層7を含む)を備えるものとして構成される。
ここで、下部SiGe層3は、図1に示すように、Si基板1上に傾斜組成SiGe層2を介して形成されている。ここでは、傾斜組成SiGe層2は、Si基板1との界面でGe組成が0のSi層になっており、下部SiGe層3との界面で下部SiGe層3と同じ組成になっている。
また、下部InGaAsバリア層4は、図1に示すように、InAs量子ドット5の下部に接している。一方、上部InGaAsバリア層6は、InAs量子ドット5の上部に接している。つまり、下部InGaAsバリア層4及び上部InGaAsバリア層6によって、InAs量子ドット5を上下に挟み込んだ構造(これらの層をまとめて量子ドット層9ともいう)になっている。
さらに、下部SiGe層3は、下部InGaAsバリア層4のInAs量子ドット5に接する側の反対側(InAs量子ドット5に接しない側)に接している。一方、上部SiGe層7は、上部InGaAsバリア層6のInAs量子ドット5に接する側の反対側(InAs量子ドット5に接しない側)に接している。つまり、下部SiGe層3及び上部SiGe層7によって、量子ドット層9を上下に挟み込んだ構造になっている。
特に、本実施形態では、下部SiGe層3は、下部InGaAsバリア層4よりも直接遷移バンドギャップが小さくなっており、上部SiGe層7は、上部InGaAsバリア層6よりも直接遷移バンドギャップが小さくなっている。
具体的には、下部SiGe層3及び上部SiGe層7は、Si1−yGe(0.79<y≦1)層とし、これらのSiGe層3,7のそれぞれが接する下部InGaAsバリア層4及び上部InGaAsバリア層6は、InGa1−xAs(0≦x<0.4)バリア層としている。つまり、下部SiGe層3及び上部SiGe層7には、Ge層も含まれる。また、下部InGaAsバリア層4及び上部InGaAsバリア層6には、GaAsバリア層も含まれる。
また、本実施形態では、下部InGaAsバリア層4の厚さは、InAs量子ドット5と下部InGaAsバリア層4及び上部InGaAsバリア層6とによって決まる量子準位のバンドギャップよりも量子準位のバンドギャップが狭くなるように設定されている。
同様に、上部InGaAsバリア層6の厚さ(InAs量子ドット5の上部と上部SiGe層7との間の厚さ)は、InAs量子ドット5と下部InGaAsバリア層4及び上部InGaAsバリア層6とによって決まる量子準位のバンドギャップよりも量子準位のバンドギャップが狭くなるように設定されている。
具体的には、下部InGaAsバリア層4及び上部InGaAsバリア層6の厚さは、それぞれ、10nm以下(好ましくは5nm以下)に設定されている。
このように、本光半導体素子では、量子力学的に薄いInGaAsバリア層4,6と、それよりも直接遷移バンドギャップエネルギーの小さいSiGe層3,7(IV族半導体SiGe混晶層)を用いることにより、従来の良好な発光特性を有するGaAs基板上に形成されたInAs量子ドット構造と同様の結晶性を有する量子ドット構造を得つつ、従来のものよりも長波長側の波長帯で高効率に発光する量子ドット構造を得られるようにしている。
以下、具体的に説明する。
量子ドットの発光波長λQD(μm)と遷移エネルギーEQD(eV)は、次式(1)によって表せる。
λQD=1.24/EQD・・・(1)
量子ドットの遷移エネルギーEQD(eV)は、量子ドット材料のバンドギャップエネルギーE(eV)と量子閉じ込めエネルギーEqc(eV)との和で、次式(2)によって表せる。
QD=E+Eqc・・・(2)
量子閉じ込めエネルギーEqcを決める要素として、バリア層の障壁高さがある。
InGaAsバリア層が十分に厚い場合は、InAs量子ドットを囲んでいるInGaAsバリア層の障壁高さのみが寄与するのに対し、InGaAsバリア層の厚さをキャリアの波動関数がしみだす程度に薄くすると、InGaAsバリア層とその外側のSiGe層とを合わせた層をバリア層として感じ、InGaAsバリア層及びSiGe層の障壁高さが寄与することになり、これらのInGaAsバリア層及びSiGe層の障壁高さによってInAs量子ドット内の量子準位が決まることになる。この場合、SiGe層はバリア層として機能することになる。
本光半導体素子では、図2に示すように、SiGe層3,7のバンドギャップエネルギーがInGaAsバリア層4,6のバンドギャップエネルギーよりも小さければ、InGaAsバリア層4,6の厚さが十分に厚い場合と比較して、量子準位が低くなり、長波長側の波長帯で発光することになる。つまり、InAs量子ドット5と下部InGaAsバリア層4及び上部InGaAsバリア層6とによって決まる量子準位のバンドギャップよりも量子準位のバンドギャップが狭くなり、長波長側の波長帯で発光することになる。
実際、SiGe層3,7の直接遷移バンドギャップエネルギーは、Geの組成が大きい場合には、InGaAsバリア層4,6のバンドギャップエネルギーより小さくなる。
つまり、Si1−yGeの直接遷移バンドギャップエネルギーは、次式(3)によって表せる。
Figure 2010153739
また、InGa1−xAsのバンドギャップエネルギーは、次式(4)によって表せる。
Figure 2010153739
このため、Si1−yGeの直接遷移バンドギャップエネルギー(eV)が、InGa1−xAsのバンドギャップエネルギー(eV)よりも小さいという関係、即ち、以下の関係式(5)を満たすxとyの関係は、次式(6)によって表せる。
Figure 2010153739
例えば、InGa1−xAsバリア層4,6のIn組成xを0にした場合(x=0)、即ち、GaAsバリア層の場合、上記式(6)より、Si1−yGe層3,7のGe組成yが0.79よりも大きければ(y>0.79)、上記の関係を満たす。つまり、InGa1−xAsバリア層4,6の中でバンドギャップが最大となるGaAsバリア層を用いる場合、Si1−yGe層3,7のGe組成が79%よりも大きければ、Si1−yGe層3,7の直接遷移バンドギャップエネルギー(eV)が、InGa1−xAsバリア層4,6のバンドギャップエネルギー(eV)よりも小さくなり、発光波長の長波長化の効果が得られる。
ここで、図3は、InAs量子ドット5、下部GaAsバリア層4及び上部GaAsバリア層6(InGa1−xAsバリア層4,6のIn組成xを0にした場合)、下部Ge層3及び上部Ge層7(Si1−yGe層3,7のGe組成yを1にした場合)を含む構造(Ge/GaAs/InAs量子ドット構造8)を備える光半導体素子における発光波長の長波長化の効果を示す図である。
なお、図3中、横軸はGaAsバリア層4,6の膜厚(nm)であり、縦軸はGaAsバリア層のみによって閉じ込められている場合に対する量子準位のエネルギーシフト量ΔE(eV)であり、この値が大きいほど長波化の程度が大きいことになる。
図3に示すように、GaAsバリア層4,6の膜厚が10nm以下(好ましくは5nm以下)に薄くなるとエネルギーシフト量ΔEが大きくなっており、長波長の帯域で発光する量子ドット構造が得られることがわかる。
一方、GaAsバリア層4,6の膜厚の下限は、連続膜として機能する1原子層厚(約0.3nm)である。GaAsバリア層4,6が1原子層厚の場合のエネルギーシフト量ΔEは、0.113eVである。これにより、GaAsバリア層4,6が十分に厚い場合のInAs量子ドット5の発光波長(1.3μm)よりも180nm程度長波長化できることになる。
なお、図3では、In組成xを0にしたGaAsバリア層4,6の場合を例に挙げて示しているが、InGaAsバリア層4,6であっても同様に発光波長の長波長化の効果が得られる。つまり、InGaAsバリア層4,6のバンドギャップエネルギーは、In組成の増加とともに小さくなるため、発光波長をより長波長化することができる。
ところで、Si1−yGe層3,7のGe組成yを1にした場合(y=1)、即ち、Ge層の場合、上記式(6)より、InGa1−xAsバリア層4,6のIn組成xが0.4よりも小さければ(x<0.4)、上記の関係を満たす。つまり、Si1−yGe層3,7の中でバンドギャップが最小となるGe層を用いる場合、InGa1−xAsバリア層4,6のIn組成が40%よりも小さければ、Si1−yGe層3,7の直接遷移バンドギャップエネルギー(eV)が、InGa1−xAsバリア層4,6のバンドギャップエネルギー(eV)よりも小さくなり、発光波長の長波長化の効果が得られる。
ここで、図4は、InAs量子ドット5、下部InGa1−xAsバリア層4及び上部InGa1−xAsバリア層6、下部Ge層3及び上部Ge層7(Si1−yGe層3,7のGe組成yを1にした場合)を含む構造(Ge/InGaAs/InAs量子ドット構造)を備える光半導体素子において、In組成xを増加させることによって、発光波長をより長波長化することができることを示す図である。
なお、図4中、横軸はInGa1−xAsバリア層4,6のIn組成(Inの割合)であり、縦軸はGaAsバリア層のみによって閉じ込められている場合に対する量子準位のエネルギーシフト量ΔE(eV)であり、この値が大きいほど長波化の程度が大きいことになる。また、図4では、InGa1−xAsバリア層4,6の膜厚が0.3nm(InGa1−xAsバリア層4,6の膜厚の下限)、5nm、10nm(InGa1−xAsバリア層4,6の膜厚の上限)のそれぞれの場合を示している。
図4に示すように、InGa1−xAsバリア層4,6の膜厚が0.3nm、5nm、10nmのいずれの場合も、InGa1−xAsバリア層4,6のIn組成が増加するとエネルギーシフト量ΔEが大きくなっており、In組成を増加させることでより長波長で発光する量子ドット構造が得られることがわかる。
特に、InGa1−xAsバリア層4,6の膜厚が0.3nmで、In組成xが0.4付近の場合、エネルギーシフト量ΔEは0.146eVである。これにより、GaAsバリア層4,6が十分に厚い場合のInAs量子ドットの発光波長(1.3μm)よりも230nm程度長波長化できることになる。
同様に、InGa1−xAsバリア層4,6の膜厚が5nmで、In組成xが0.4付近の場合、エネルギーシフト量ΔEは0.0352eVである。これにより、GaAsバリア層4,6が十分に厚い場合のInAs量子ドットの発光波長(1.3μm)よりも50nm程度長波長化できることになる。また、InGa1−xAsバリア層4,6の膜厚が10nmで、In組成xが0.4付近の場合、エネルギーシフト量ΔEは0.0323eVである。これにより、GaAsバリア層4,6が十分に厚い場合のInAs量子ドットの発光波長(1.3μm)よりも46nm程度長波長化できることになる。
実用的な観点からは、良好な結晶性を得るために、上部InGa1−xAsバリア層6の厚さと下部InGa1−xAsバリア層4の厚さの和は、Si1−yGe(0.79<y≦1)層3上に形成する場合の臨界膜厚以下であることが好ましい。例えば、Ge層3上にInGaAsバリア層4,6を形成する場合の臨界膜厚は、In組成20%の場合は20nm、30%の場合は10nm、40%の場合は7nmである。このため、上部InGaAsバリア層6と下部InGaAsバリア層4の膜厚の和がこれらの値以下(即ち、上部InGaAsバリア層6及び下部InGaAsバリア層4のそれぞれの膜厚をこれらの値の半分以下)にするのが好ましい。なお、In組成0%の場合はほぼ格子整合するため、臨界膜厚の点からの制限は特にない。
なお、Si基板上にSiGe層によって埋め込まれたIII−V族半導体材料からなる量子ドットを形成する場合と比較すると、本光半導体素子では、III−V族半導体材料からなる量子ドットとSiGe層との間にInGaAsバリア層が形成されるため、量子ドット内にIV族元素が不純物としてとりこまれてしまうのを防ぐことができ、良好な発光効率が得られるようになる。
したがって、本実施形態にかかる光半導体素子によれば、1.3μmよりも長波長側の波長帯で高効率に発光する光半導体素子を実現することができるという利点がある。
なお、上述の実施形態では、光半導体素子を、下部SiGe層3及び上部SiGe層7を備えるものとして構成しているが、これに限られるものではなく、いずれか一方のみを備えるものとして構成しても良い。つまり、光半導体素子を、InAs量子ドットの上部及び下部のそれぞれに接する一対のInGaAsバリア層の少なくとも一方のInGaAsバリア層のInAs量子ドットに接する側の反対側に接し、そのInGaAsバリア層よりも直接遷移バンドギャップが狭いSiGe層を備えるものとし、SiGe層が接するInGaAsバリア層の厚さが、InAs量子ドットとInGaAsバリア層とによって決まる量子準位のバンドギャップよりも量子準位のバンドギャップが狭くなるように設定されていれば良い。
例えば、SiGe層(ここでは上部SiGe層)を、一対のInGaAsバリア層の一方のInGaAsバリア層(例えば厚さ10nm以下;好ましくは5nm以下)のInAs量子ドットに接する側の反対側に接するように設ける一方、一対のInGaAsバリア層の他方のInGaAsバリア層のInAs量子ドットに接する側の反対側に接するように、InGaAsバリア層のバンドギャップと同じ又はそれよりも小さいバンドギャップを有する半導体層を設けても良い。例えば、半導体層としてInGaAs層を設ける場合、図5に示すように、他方のInGaAsバリア層と半導体層とは一体となり、他方のInGaAsバリア層として、厚さの厚いInGaAsバリア層4Aを設けることになる。この場合、GaAs基板10A上に形成することになる。なお、図5中、上述の実施形態(図1参照)のものと同一のものには同一の符号を付している。そして、量子ドット及びバリア層を含む半導体量子ドット構造のエネルギー状態の関係を示すバンド構造図は、図6に示すようになる。この場合も、両側のInGaAsバリア層の厚さが十分に厚い場合と比較して、量子準位が低くなり、長波長側の波長帯で発光することになる。
なお、上述の実施形態及び変形例では、量子ドットをInAs量子ドットとしているが、InAsを含む量子ドットであれば良く、例えばInAs1−xSb(0≦x≦1),InAs1−xN(0≦x≦1)などであっても良い。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態にかかる光半導体素子について、図7、図8を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる光半導体素子は、本発明を適用した面発光レーザ(VCSEL;Vertical Cavity Surface Emitting LASER;垂直共振器型面発光レーザ)である。
本面発光レーザは、Si基板上に形成可能なSi系面発光レーザ(Si系垂直共振器型発光素子)であり、図7に示すように、上述の第1実施形態において説明した半導体量子ドット構造8を活性層14として用いた面発光レーザである。なお、図7では、上述の第1実施形態のもの(図1参照)と同一のものには同一の符号を付している。
つまり、本面発光レーザは、図7に示すように、Si基板10上に、基板側から順に、下部Si/SiO多層膜DBRミラー11、Si層12、p型SiGe層(コンタクト層)13、上述の第1実施形態のSiGe/InGaAs/InAs量子ドット構造(多層SiGe/InGaAs/InAs量子ドット層)8(図1参照)によって構成される活性層(発光層)14、n型SiGe層(コンタクト層)15、上部Si/SiO多層膜DBRミラー16を積層させた構造になっている。そして、p型SiGeコンタクト層13上に、金属によってp側電極17が形成されており、n型SiGeコンタクト層15上に、金属によってn側電極18が形成されている。なお、図7では、2層の量子ドットドット構造8を備える活性層14を示している。
ここでは、活性層14を上下で挟み込むように、Si/SiO多層膜DBRミラー11,16が設けられており、これにより、共振器構造が形成されている。
ここで、最も単純な完全周期構造のDBRミラーの場合、DBRミラーの最大反射率は、各層の膜厚を光学距離に換算したものの4倍に対応する波長において得られる。つまり、各層の膜厚は、所望の発光波長を各層の屈折率で割ったものの1/4に対応する厚さとして得られる。また、反射率の最大値は、ミラーの周期数を増大させることによって高めることができる。
このため、例えば、良好なVCSELを実現するために必要な99%以上の反射率を波長1.4μmで得るためには、Si膜の厚さを103nmとし、SiO膜の厚さを242nmとし、周期数を4以上にすれば良い。
なお、DBRミラーの構成(各層の材料、膜厚、周期数など)は、上述のものに制限されるものではなく、他の公知の材料の組み合わせによって構成された多層膜DBRミラーを用いることもできる。例えば、SiGe/Si多層膜DBRミラーなどの導電性多層膜DBRミラーを用いることもできる。この場合、p側電極17は基板裏面側に設けても良い。
ここでは、多層膜DBRミラーを、絶縁膜(SiO)を含むSi/SiO多層膜DBRミラー11,16としているため、活性層14と多層膜DBRミラー11,16との間に、それぞれ、コンタクト層(導電性半導体層)13,15が設けられている。つまり、活性層14と上部Si/SiO多層膜DBRミラー16との間に、上部多層膜DBRミラー16よりも外側の方まで延びるn型SiGeコンタクト層15が設けられている。また、活性層14と下部Si/SiO多層膜DBRミラー11との間に、上部多層膜DBRミラー16、n型SiGeコンタクト層15、活性層14よりも外側の方まで延びるp型SiGeコンタクト層13が設けられている。
なお、p型SiGe層13は、p型SiGeC層であっても良い。また、n型SiGe層15は、n型SiGeC層であっても良い。
次に、本実施形態にかかる光半導体素子(面発光レーザ)の製造方法について、図8を参照しながら説明する。
まず、図8(A)に示すように、Si基板10上に、例えば化学気相堆積(CVD)法によって、Si膜とSiO膜を交互に積層させて、下部Si/SiO多層膜DBRミラー11を形成する。
次に、図8(A)に示すように、下部Si/SiO多層膜DBRミラー11上に、他のSi基板12Aをウェハボンディングし、図8(B)に示すように、このSi基板12Aの片側をダイシング、研磨によって薄膜化する。これにより、図8(C)に示すように、下部Si/SiO多層膜DBRミラー11上にSi層12が形成される。
その後、図8(D)に示すように、Si層12上に、p型SiGe層(コンタクト層)13、SiGe/InGaAs/InAs量子ドット構造8を含む活性層14、n型SiGe層(コンタクト層)15を順に形成する。
なお、結晶成長は、高真空化学気相成長(UHV−CVD)法又は分子線エピタキシー(MBE)法によって行なうことができる。
具体的には、まず、図8(D)に示すように、不純物として例えばB(ホウ素)を濃度1×1018cm−3ドーピングしたp型SiGe層13を、例えば500〜600℃の成長温度で成長させる。
次に、図8(D)に示すように、SiGe/InGaAs/InAs量子ドット構造8を形成する。
まず、p型SiGe層13上に、アンドープの下部SiGe層3[図7参照]を、例えば500〜600℃の成長温度で、厚さ30〜50nm成長させる。
次いで、下部SiGe層3上に、厚さ10nm以下の下部InGaAsバリア層4[図7参照]を、例えば400〜500℃の成長温度で成長させる。
次に、InAs量子ドット5[図7参照]を、例えば、III族供給量2〜4ML、V/III比5〜20で成長させる。
そして、10nm以下の上部InGaAsバリア層6[図7参照]を成長させ、さらに、上部SiGe層7[図7参照]を、例えば500〜600℃の成長温度で、厚さ30〜50nm成長させる。
本実施形態では、図8(D)に示すように、上述の工程を繰り返して、2層のSiGe/InGaAs/InAs量子ドット構造8を有する活性層14を形成する。なお、量子ドット構造(量子ドット層を含む)8は、多層にした方が利得が大きくなるため好ましいが、単層であっても良い。
その後、図8(E)に示すように、不純物として例えばAs(砒素)を濃度1×1018cm−3ドーピングしたn型SiGe層15を、例えば500〜600℃で成長させる。
なお、UHV−CVD法によるSiGe層の成長には、例えばジシラン(Si)、ゲルマン(GeH)を用いれば良く、InAsの成長には、例えばトリメチルインジウム(TMIn)、アルシン(AsH)を用いれば良い。
次に、図8(E)に示すように、n型SiGe層15上に、例えばCVD法によって、Si膜とSiO膜を交互に積層させて、上部Si/SiODBRミラー16を形成する。
その後、図8(F)に示すように、例えばリソグラフィー技術によって、n側電極形成領域をn型SiGe層15の一部が露出するまでエッチングする。また、p側電極形成領域をp型SiGe層13の一部が露出するまでエッチングする。
そして、図8(F)に示すように、n型SiGe層15の表面に、例えば真空蒸着法によってn側電極(金属電極)18を形成する。また、p型SiGe層13の表面に、例えば真空蒸着法によってp側電極(金属電極)17を形成する。
このようにして、Si基板10上に、上述の第1実施形態において説明したSiGe/InGaAs/InAs量子ドット構造8を活性層14として用いた面発光レーザが製造される。
なお、その他のSiGe/InGaAs/InAs量子ドット構造8の詳細は、上述の第1実施形態及びその変形例のものと同じであるため、ここではその説明を省略する。
したがって、本実施形態にかかる光半導体素子によれば、上述の第1実施形態の場合と同様に、1.3μmよりも長波長側の波長帯で高効率に発光する光半導体素子を実現することができるという利点がある。
なお、上述の実施形態では、基板側にp型SiGe層13及びp側電極17を設けているが、これに限られるものではなく、基板側にn型SiGe層及びn側電極を設けるようにしても良い。
また、面発光レーザの構造は、上述の実施形態の構造に限定されるものではなく、他の構造のものであっても、本発明を適用することができる。
また、本実施形態では、本発明を面発光レーザに適用した場合を例に挙げて説明しているが、これに限られるものではなく、例えば発光ダイオード(LED;Light Emitting Diode)やLD(レーザダイオード)などの他の光半導体素子(発光素子)に本発明を適用することもできる。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態にかかる光半導体素子について、図9を参照しながら説明する。
本実施形態にかかる光半導体素子は、本発明を適用したリッジ型の半導体量子ドットレーザである。
本リッジ型量子ドットレーザは、Si基板上に形成可能なSi系リッジ型量子ドットレーザ(Si系発光素子)であり、図9に示すように、上述の第1実施形態において説明した半導体量子ドット構造8を活性層20として用いたリッジ型量子ドットレーザである。なお、図9では、上述の第1実施形態のもの(図1参照)と同一のものには同一の符号を付している。
つまり、本リッジ型量子ドットレーザは、図9に示すように、p型Si基板1A上に、基板側から順に、必要に応じてp型Siバッファ層(p型Si層;図示せず)、傾斜組成p−SiGe層2A、p型SiGe層21、上述の第1実施形態のSiGe/InGaAs/InAs量子ドット構造8によって構成される活性層(発光層)20、n型SiGe層(クラッド層)22を積層させた半導体積層構造を有し、n型SiGe層22を含むリッジ構造25を備える。そして、p型Si基板1Aの裏面側に、金属によってp側電極24が形成されており、n型SiGe層22の表面上に、金属によってn側電極23が形成されている。なお、図9では、2層の量子ドット構造8を備える活性層20を示している。
なお、p型SiGe層21は、p型SiGeC層であっても良い。また、n型SiGe層22は、n型SiGeC層であっても良い。
次に、本実施形態にかかる光半導体素子(リッジ型量子ドットレーザ)の製造方法について、図9を参照しながら説明する。
まず、p型Si(100)基板1Aを例えば650〜750℃に加熱する。
温度が安定した後、例えば、ジシラン(Si)、ジボラン(B)を供給することによって、図示しないp−Siバッファ層を例えば厚さ100nm成長させた後、基板温度を450〜550℃に下げて、例えば、Si、ゲルマン(GeH)、Bを、GeHとSiとの比(GeH/Si)を徐々に増加させながら供給することによって、傾斜組成p−SiGe層2Aを、例えば500〜1000nmエピタキシャル成長させる。なお、p型不純物濃度は例えば1×1018cm−3である。
次に、傾斜組成p−SiGe層2A上に、p−SiGe層21を、例えば500〜1000nm成長させる。
次いで、上述の第2実施形態と同様に、SiGe/InGaAs/InAs量子ドット構造8を形成する。ここでは、2層のSiGe/InGaAs/InAs量子ドット構造8を形成する。これにより、活性層20が形成される。
その後、n−SiGeクラッド層22を、例えば500〜1000nm成長させる。なお、n型不純物濃度は例えば1×1018cm−3である。
このようにして半導体積層構造を形成した後、例えばリソグラフィー及びエッチングによって、n型SiGe層22を含むリッジ構造25を形成する。
その後、p型Si基板1Aの裏面側にp側電極24を形成し、n型SiGe層22の表面上にn側電極23を形成する。そして、へき開によって光の出射する軸方向の端面が形成され、キャビティ(共振器構造)が形成される。このようにしてリッジ型量子ドットレーザが製造される。
なお、その他のSiGe/InGaAs/InAs量子ドット構造8の詳細は、上述の第1実施形態及び第2実施形態及びこれらの変形例のものと同じであるため、ここではその説明を省略する。
したがって、本実施形態にかかる光半導体素子によれば、上述の第1実施形態の場合と同様に、1.3μmよりも長波長側の波長帯で高効率に発光する光半導体素子を実現することができるという利点がある。
なお、上述の実施形態では、リッジ型量子ドット半導体レーザを例に挙げて説明しているが、これに限られるものではなく、本発明は、上述の第1実施形態のSiGe/InGaAs/InAs量子ドット構造8を活性層に用いるものであれば、例えば埋込型量子ドット半導体レーザや回折格子を有する量子ドット半導体レーザ[DFB(Distributed Feed-Back)レーザやDBR(Distributed BraggReflector)レーザなど]であっても広く適用することができる。例えば、活性層以外の構成及び製造方法は、他の構成及び製造方法であっても良い。
[その他]
なお、上述の各実施形態では、本発明をSi基板(半導体基板)上に形成した光半導体素子に適用した場合を例に挙げて説明しているが、これに限られるものではなく、Ge基板(半導体基板)上に形成した光半導体素子にも本発明を適用することができる。
例えば図10に示すように、光半導体素子(リッジ型量子ドットレーザ)は、p型Ge基板10B上に、基板側から順に、必要に応じてp−Siバッファ層(図示せず)、傾斜組成p型SiGe層2A、上述の第1実施形態のSiGe/InGaAs/InAs量子ドット構造8によって構成される活性層(発光層)20、n型SiGe層22を積層させた半導体積層構造を有し、n型SiGe層22を含むリッジ構造25を備え、p型Ge基板10Bの裏面側にp側電極24を有し、n型SiGe層22の表面上にn側電極23を有するものとして構成すれば良い。なお、図10では、上述の第3実施形態のもの(図9参照)と同じものには同じ符号を付している。この場合、SiGe/InGaAs/InAs量子ドット構造8を構成する下部SiGe層3は、Ge基板10B上に傾斜組成SiGe層2Aを介して形成されることになる。
また、上述の各実施形態及び変形例では、単体の光半導体素子(発光素子)として説明しているが、上述の各実施形態の光半導体素子(発光素子)を他の機能素子とともに同一Si基板上に集積することによって集積素子を構成することもできる。なお、基板をSi基板としているが、Si系材料(即ち、Si又はSiの入ったIV族半導体混晶)からなる基板(Siを含む基板)であれば良い。
例えば図11に示すように、集積素子を、Si基板40上に、発光素子(上述の第1実施形態の量子ドットデバイス、上述の第2実施形態の面発光レーザ、又は、上述の第3実施形態のリッジ型量子ドットレーザ)41と、受光素子(機能素子)42と、電子回路(電子素子;機能素子)43とを集積したものとして構成することもできる。
ここで、受光素子42は、例えばSi層とSiGeC層とを積層させたものとして構成される(Si/SiGe受光素子)。
このような構成の集積素子では、入力された光は、受光素子42で光信号から電気信号に変換され、電子回路43で例えば演算などの各種処理が施された後、発光素子41によって光信号に変換されて出力されることになる。
また、例えば図12に示すように、集積素子を、上述の第2実施形態の面発光レーザ(発光素子)が形成されている同一Si基板10上に、面発光レーザを駆動するための駆動素子(電子素子;機能素子;例えばMOSFET;変調駆動回路,電子回路)30を集積したものとして構成することもできる。なお、図12では、上述の第2実施形態のもの(図7参照)と同一のものには同一の符号を付している。
具体的には、図12に示すように、上述の第2実施形態の面発光レーザ(発光素子)が形成されている同一Si基板10上に、p型MOSFET30をモノリシックに集積して、集積素子を構成することもできる。
このような集積素子は、例えば、以下のようにして作製することができる。
Si層(単結晶Si層)12上に、n型Si層31を成長させた後、イオン注入によってp領域(p−Si層)32を形成する。その後、SiO膜33を積層し、その上にゲート電極34を形成するとともに、p−Si層32に接するようにソース電極35及びドレイン電極36を形成する。この際、ドレイン電極36は、面発光レーザの一方のp側電極との共通電極として構成すれば良い。これにより、面発光レーザの変調駆動回路を構成するp型MOSFET30が形成される。
なお、集積素子の構成は、これらの構成に限られるものではなく、他の構成の集積素子の発光素子部分に、上述の第1実施形態〜第3実施形態の光半導体素子を適用することができる。
また、本発明は、上述した各実施形態に記載した構成に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変形することが可能である。
本発明の第1実施形態にかかる光半導体素子の構成を示す模式的断面図である。 本発明の第1実施形態にかかる光半導体素子における量子ドット及びバリア層を含む半導体量子ドット構造のエネルギー状態の関係を示すバンド構造図である。 本発明の第1実施形態にかかる光半導体素子の構成及び効果を説明するための図であって、GaAsバリア層の膜厚とエネルギーシフト量との関係を示す図である。 本発明の第1実施形態にかかる光半導体素子の構成及び効果を説明するための図であって、InGaAsバリア層におけるInの割合(In組成)とエネルギーシフト量との関係を示す図である。 本発明の第1実施形態の変形例にかかる光半導体素子の構成を示す模式的断面図である。 本発明の第1実施形態の変形例にかかる光半導体素子における量子ドット及びバリア層を含む半導体量子ドット構造のエネルギー状態の関係を示すバンド構造図である。 本発明の第2実施形態にかかる光半導体素子(面発光量子ドットレーザ)の構成を示す模式的断面図である。 (A)〜(F)は、本発明の第2実施形態にかかる光半導体素子(面発光量子ドットレーザ)の製造方法を説明するための模式的断面図である。 本発明の第3実施形態にかかる光半導体素子(リッジ型量子ドットレーザ)の構成を示す模式的断面図である。 本発明の第3実施形態の変形例にかかる光半導体素子(リッジ型量子ドットレーザ)の構成を示す模式的断面図である。 本発明の各実施形態にかかる光半導体素子(発光素子)を備える集積素子の構成例を示す模式図である。 本発明の第2実施形態にかかる光半導体素子(面発光レーザ)を備える集積素子の他の構成例を示す模式的断面図である。 従来の光半導体素子の構成を示す模式的断面図である。
符号の説明
1 Si基板
1A p型Si基板
2 傾斜組成SiGe層
2A 傾斜組成p型SiGe層
3 下部SiGe層
4,4A 下部InGaAsバリア層
5 InAs量子ドット
6 上部InGaAsバリア層
7 上部SiGe層
8 半導体量子ドット構造(SiGe/InGaAs/InAs量子ドット構造)
9 量子ドット層
10 Si基板
10A GaAs基板
10B p型Ge基板
11 下部Si/SiO多層膜DBRミラー
12 Si層
12A Si基板
13 p型SiGe層(コンタクト層)
14 活性層
15 n型SiGe層(コンタクト層)
16 上部Si/SiO多層膜DBRミラー
17 p側電極
18 n側電極
20 活性層
21 p型SiGe層
22 n型SiGe層
23 n側電極
24 p側電極
25 リッジ構造
30 駆動素子(電子素子;p型MOSFET;変調駆動回路,電子回路)
31 n型Si層
32 p−Si層
33 SiO
34 ゲート電極
35 ソース電極
36 ドレイン電極
40 Si基板
41 発光素子
42 受光素子
43 電子回路(電子素子)

Claims (6)

  1. InAsを含む量子ドットと、
    前記量子ドットの上部及び下部のそれぞれに接する一対のInGaAsバリア層と、
    前記一対のInGaAsバリア層の少なくとも一方のInGaAsバリア層の前記量子ドットに接する側の反対側に接し、前記InGaAsバリア層よりも直接遷移バンドギャップが狭いSiGe層とを備え、
    前記SiGe層が接する前記InGaAsバリア層の厚さは、前記量子ドットと前記一対のInGaAsバリア層とによって決まる量子準位のバンドギャップよりも量子準位のバンドギャップが狭くなるように設定されていることを特徴とする光半導体素子。
  2. 前記SiGe層は、Si1−yGe(0.79<y≦1)層であり、
    前記SiGe層が接する前記InGaAsバリア層は、InGa1−xAs(0≦x<0.4)バリア層であることを特徴とする、請求項1記載の光半導体素子。
  3. 前記SiGe層が接する前記InGaAsバリア層の厚さは、10nm以下であることを特徴とする、請求項1又は2記載の光半導体素子。
  4. Si基板又はGe基板と、
    傾斜組成SiGe層とを備え、
    前記量子ドット、前記一対のInGaAsバリア層及び前記SiGe層は、前記Si基板又は前記Ge基板上に、前記傾斜組成SiGe層を介して形成されていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載の光半導体素子。
  5. 前記SiGe層が、前記一対のInGaAsバリア層の一方のInGaAsバリア層の前記量子ドットに接する側の反対側に接するように設け、
    さらに、前記一対のInGaAsバリア層の他方のInGaAsバリア層の前記量子ドットに接する側の反対側に接するように、前記他方のInGaAsバリア層のバンドギャップと同じ又はそれよりも小さいバンドギャップを有する半導体層を備えることを特徴とする、請求項1〜4のいずれか1項に記載の光半導体素子。
  6. 光半導体素子と、
    機能素子とを備え、
    前記光半導体素子と前記機能素子とが同一基板上に集積されており、
    前記光半導体素子は、
    InAsを含む量子ドットと、
    前記量子ドットの上部及び下部のそれぞれに接する一対のInGaAsバリア層と、
    前記一対のInGaAsバリア層の少なくとも一方のInGaAsバリア層の前記量子ドットに接する側の反対側に接し、前記InGaAsバリア層よりも直接遷移バンドギャップが狭いSiGe層とを備え、
    前記SiGe層が接する前記InGaAsバリア層の厚さは、前記量子ドットと前記一対のInGaAsバリア層とによって決まる量子準位のバンドギャップよりも量子準位のバンドギャップが狭くなるように設定されていることを特徴とする集積素子。
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