JP2010152999A - コンテンツ記録・再生装置、及び方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】
デジタルコピー制限のレベルが混在するコンテンツのダビングや出力を行う場合に、簡便に処理を行うコンテンツ記録・再生装置及び方法を提供する。
【解決手段】
コンテンツ記録・再生装置にデジタル放送データ内のコピー制御情報を検出するコピー制御情報検出手段と、コンテンツ記録・再生装置内の各手段の制御を行う制御手段を設け、該制御手段はデジタル放送データ内のコピー制御情報の内容が切り替わる時点で、それまで記録媒体に記録していた映像・音声ファイル及び映像音声情報ファイルのファイル終端処理を行い、コピー制御情報が切り替わった後の映像あるいは音声を新たな映像・音声ファイル及び映像・音声情報ファイルとして記録制御を行うことを特徴とする。また、記録したコンテンツのコピー制御情報を格納し、映像・音声ファイルと同様に記録媒体に記録するコピー制御情報ファイルも映像・音声ファイルの記録と同様に、デジタル放送データ内のコピー制御情報の内容が切り替わるごとに新たなコピー制御情報ファイルとして記録制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、デジタルコピー制限のレベルが異なるものが混在する、デジタル放送のコンテンツを記録・再生する装置、及び方法に関するものである。
近年、放送のデジタル化が各国で進んでいる。放送のデジタル化により、アナログ放送よりも高品質の映像や音声が一般家庭で受信可能となっている。そのためコンテンツが高品質のままデジタルコピーなどで頒布される場合が考えられる。映画配給会社のようなコンテンツ供給者にとっては、契約者のみに有料で自身のコンテンツを頒布したいであろうし、例えば商品販売会社の宣伝部門のようなコンテンツ供給者にとっては、可能な限り多くの視聴者にCM映像を見てもらいたいと考えるであろう。このように様々なコンテンツ頒布の条件に対応するため、デジタル放送ではコンテンツ保護の仕組みに対応するため、コンテンツ情報にデジタルコピー制限のレベル情報を付加し、受信機側でデジタルコピー制限のレベルに応じて記録媒体に記録・管理を行う。また、受信機側では一旦記録したコンテンツを、デジタルコピー制限のレベル情報に応じてコンテンツのダビングや受信機外機器への出力を制御している。この制御はデジタルコピー制限のレベルが細分化されたり、異種レベルの映像が混在したりするに従い、管理が煩雑になりがちである。
このため、デジタルコピー制限のレベルが混在する場合のコンテンツ記録・管理の煩雑化を抑える技術として、特許文献1は、コピー情報管理ファイルとして、コンテンツがコピー禁止のものか、コピーフリーのものかを示すコピー情報を含むコピー情報管理ファイルを定義し、このコピー情報管理ファイルをディレクトリのエリアに持たせ、記録再生装置としては、上記のコピー情報管理ファイルを監視、或は追記できるようにしたものである。また、特許文献2は、ユーザーが記録時や再生時や編集時やあるいはダビング時における各部の動作をあらかじめ設定し、放送コンテンツのコピー制御情報の変化点にチャプターマーク付加手段でチャプターマークを付加し記録媒体に記録することにより、チャプターマークとコピー制御情報を用い、ユーザーの設定に従ってコンテンツを記録/再生/削除/編集/ムーブ等させることを可能にしたものである。また、特許文献3は、Videoフォーマットにより放送番組の録画を行っている際に、放送電波から著作権保護情報を著作権保護情報検出手段により検知した場合、録画を停止すると共に録画形式をVRフォーマットに変更し、Videoフォーマットにより録画していた録画データは、ファイナライズ時にVRフォーマットによるファイルシステムを記録する際に、所定のディレクトリを作成し、該ディレクトリに属するように記録するものである。
特開2003−22610号公報 特開2006−179149号公報 特開2007−123997号公報
しかしながら、特許文献1では、コンテンツのダビングや外部出力を行う場合にはコピー制御情報管理ファイルの内容を順次探索し、内容に応じて逐次処理を行うため、処理が煩雑となる。特許文献2では、コンテンツ内のコピー制御情報の変化点にチャプターマークをつけ、ユーザはチャプターマーク単位でのダビング、外部出力しか行えないため、ユーザが不便を感じる。特許文献3では、2種のフォーマットが混在するため、ディレクトリ管理などが煩雑になる。
本発明は、上記のような課題を鑑みてなされたものであり、デジタルコピー制限のレベルが混在するコンテンツのダビングや出力を行う場合に、簡便に処理を行うコンテンツ記録・再生装置及び方法を提供する。
請求項1に記載の発明は、ユーザが選択したチャンネルのデジタル放送波を映像圧縮データまたは音声圧縮データと、少なくとも制限無しにコピー可能、1世代のみコピー可能、コピー禁止を区別可能な情報であるコピー制御データとを含むデジタル放送データに変換する放送受信手段と、該デジタル放送データと、該映像圧縮データまたは該音声圧縮データを一時記憶する一時記憶手段と、該放送受信手段が変換したデジタル放送データから該コピー制御データを検出する第1コピー制御情報検出手段と、該放送受信手段が変換したデジタル放送データから該コピー制御データを検出し、該デジタル放送データから該映像圧縮データまたは該音声圧縮データを判別して取り出し該一時記憶手段に記録する第2コピー制御情報検出手段と、該映像圧縮データまたは該音声圧縮データを記録する記録媒体とのデータの書き込み及び読み出しを行う記録手段と、該放送受信手段と該第1コピー制御情報検出手段と該第2コピー制御情報検出手段と該記録手段の制御を行うことで該映像圧縮データまたは該音声圧縮データを有する映像・音声ファイル、該映像圧縮データまたは該音声圧縮データに関する情報を有する映像・音声情報ファイル、該映像・音声ファイルについて少なくともコピー制限無しもしくは更なるコピー禁止を区別可能な情報であるコピー制御情報を有するコピー制御情報ファイルを生成し、記録媒体に記録するよう制御する制御手段を有し、該制御手段は該コピー制御データが異なるコンテンツが連続しているデジタル放送データから該映像・音声ファイル、該映像・音声情報ファイル、及び該コピー制御情報ファイルを生成して記録媒体に記録する場合、該コピー制御データが変わるたびに該映像・音声ファイル、該映像・音声情報ファイル、及びコピー制御情報ファイルを新たなファイルとして記録し、さらに該コピー制御データがコピー禁止を示している場合には該映像・音声ファイル、該映像・音声情報ファイル、及び該コピー制御情報ファイルを生成しないよう制御することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、ユーザが選択したチャンネルのデジタル放送波を映像圧縮データまたは音声圧縮データと、少なくとも制限無しにコピー可能、1世代のみコピー可能、コピー禁止を区別可能な情報であるコピー制御データとを含むデジタル放送データに変換する放送受信手段と、該デジタル放送データと、該映像圧縮データまたは該音声圧縮データを一時記憶する一時記憶手段と、該放送受信手段が変換したデジタル放送データから該コピー制御データを検出する第1コピー制御情報検出手段と、該放送受信手段が変換したデジタル放送データから該コピー制御データを検出し、該デジタル放送データから該映像圧縮データまたは該音声圧縮データを判別して取り出し該一時記憶手段に記録する第2コピー制御情報検出手段と、該映像圧縮データまたは該音声圧縮データを記録する記録媒体とのデータの書き込み及び読み出しを行う記録手段と、該放送受信手段と該第1コピー制御情報検出手段と該第2コピー制御情報検出手段と該記録手段の制御を行うことで該映像圧縮データまたは該音声圧縮データを有する映像・音声ファイル、該映像圧縮データまたは該音声圧縮データに関する情報を有する映像・音声情報ファイル、該映像・音声ファイルについて少なくともコピー制限無しもしくは更なるコピー禁止を区別可能な情報であるコピー制御情報を有するコピー制御情報ファイルを生成し、記録媒体に記録するよう制御する制御手段を有し、該制御手段は該コピー制御データが異なるコンテンツが連続しているデジタル放送データから該映像・音声ファイル、該映像・音声情報ファイル、及び該コピー制御情報ファイルを生成して記録媒体に記録する場合、該コピー制御データが変わるたびに該映像・音声ファイル、該映像・音声情報ファイル、及びコピー制御情報ファイルを新たなファイルとして記録し、さらに該コピー制御データがコピー禁止を示している場合にはコピー禁止を示す映像または音声についての該映像・音声ファイル、該映像・音声情報ファイル、及び該コピー制御情報ファイルを生成し記録するよう制御することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1乃至2に記載の発明において、前記記録手段を複数有し、前記制御手段は、ある記録手段の記録媒体に記録している映像・音声ファイル、及び映像・音声情報ファイルを別の記録手段の記録媒体にコピーする場合に、コピー対象の映像・音声ファイル及び映像・音声情報ファイルに対応する全てのコピー制御情報ファイルについてコピー制御情報を読み出し、更なるコピー禁止を示しているコピー制御情報を有するコピー制御情報ファイルに対応する映像・音声ファイル及び当該映像・音声ファイルに対応する映像・音声情報ファイルはコピーしないように該第2コピー制御情報検出手段と該記録手段の制御を行うことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至2に記載の発明において、外部デジタル機器とデジタル接続し、前記一時記憶手段に記憶しているデータを外部デジタル機器に出力するデジタルインタフェース手段を有し、前記制御手段は、ある記録手段の記録媒体に記録している映像・音声ファイル、及び映像・音声情報ファイルを外部デジタル機器に出力する場合に、出力対象の映像・音声ファイル及び映像・音声情報ファイルに対応する全てのコピー制御情報ファイルについてコピー制御情報を読み出し、更なるコピー禁止を示しているコピー制御情報を有するコピー制御情報ファイルに対応する映像・音声ファイル及び当該映像・音声ファイルに対応する映像・音声情報ファイルは出力しないように該第2コピー制御情報検出手段と該デジタルインタフェース手段の制御を行うことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4に記載の発明において、前記制御手段は、暗号化されていない映像圧縮データまたは音声圧縮データを記録媒体に記録するよう制御する場合は、暗号化されていない映像圧縮データまたは音声圧縮データを有する映像・音声ファイルに対応するコピー制御情報ファイルは作成しないことを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5に記載の発明において、前記制御手段は記録媒体にSystem Description Blu−ray Disc Rewritable Format, Part 3 Audio Visual Basic Specification規格及びAdvanced Access Content System規格に準拠したディレクトリ及びファイル構成で記録するよう制御を行うことを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体に記録した、デジタルコピー制限のレベルが混在するコンテンツをダビング、出力を行う場合でも、簡便にダビング及び出力が可能となる。
本発明を実施するための最良の形態を説明する。
以下、本発明のコンテンツ記録・再生装置及び方法の実施例について、図面を用いて説明する。
実施例1を説明する。なお、本実施例及び以降の実施例は、社団法人電波産業会の地上デジタルテレビジョン放送運用規定、及びBS/広帯域CSデジタル放送運用規定によるTV放送によるデジタルコンテンツ配信を受信するコンテンツ記録・再生装置を例とし、コンテンツの記録方式は、System Description Blu−ray Disc Rewritable Format, Part 3 Audio Visual Basic Specificationに準拠し、コンテンツ保護方式はAdvanced Access Content System(AACS)に準拠する例について示すが、一例であり、デジタルコンテンツ送信側においては、コンテンツ記録に関するコピー制御情報を定期的に送信し、受信側においては、コンテンツである映像や音声のストリームを記録し、コンテンツのコピー制御情報をファイルとして記録するコンテンツ記録・再生装置であれば、この限りではない。
本実施例において、ユーザが録画を開始してから録画を終了させるまでのコンテンツ記録・再生装置の動作を図1乃至図11を用いて説明する。図1は本発明のコンテンツ記録・再生装置の構成例を図示したものである。コンテンツ記録・再生装置1は、図示していないTV放送アンテナからMPEG(Moving Picture Experts Group)2−TS(Transport Stream)などのTV放送波を受信し、デジタル放送データを生成し、デジタル放送データの映像圧縮データのデコードを行い、映像信号を生成し、例えばテレビのような映像出力手段2に出力し、また、デジタル放送データの音声圧縮データのデコードを行い、音声信号を生成し、例えばスピーカのような音声出力手段3へ出力する。コンテンツ記録・再生装置1と映像出力手段2及び音声出力手段3は例えばHDMI(High−Definition Multimedia Interface)ケーブルやコンポジットケーブルなどで接続される。また、ユーザから録画開始や停止の指示を受けると、それに応じて例えばHDD(Hard Disc Drive)やBD−R(Blu−ray Disc Recordable)、BD−RE(Blu−ray Disc Rewritable)などの記録メディアへデジタル放送データの記録や記録停止を行う。図1では、コンテンツ記録・再生装置1、映像出力手段2及び音声出力手段3は別筐体としているが、録画機能付テレビのように1つの筐体に収めても良い。コンテンツ記録・再生装置1は、放送受信手段101、一時記憶手段102、第1コピー制御情報検出手段103A、第2コピー制御情報検出手段103B、DEMUX手段104、映像デコード手段105、音声デコード手段106、映像再生手段107、音声再生手段108、第1記録手段109、第2記録手段110、制御手段111、及びユーザインタフェース手段112を有する。放送受信手段101は、TV放送アンテナから受信したTV放送波から、ユーザの設定に基づき制御手段111があらかじめ設定したチャンネル放送のデジタル化を行い、デジタル放送データを生成するチューナーであり、一時記憶手段102は該デジタル放送データや、DEMUX(デマルチプレクサ)処理やデコード処理などの各種デジタル処理において生成する中間データを一時的に記憶するメモリである。図2は一時記憶手段102の領域構成例を示したものであり、一時記憶手段102はデジタル放送データ記憶領域1021、映像圧縮データ記憶領域1022、音声圧縮データ記憶領域1023、映像データ記憶領域1025、音声データ記憶領域1026、及び記録データ記憶領域1027を有する。制御データ記憶領域1024は有しても良い。なお、デジタル放送データ記憶領域1021、映像圧縮データ記憶領域1022、音声圧縮データ記憶領域はFIFO(First−In First−Out)バッファとしてこれらの領域の読み書きを行う手段はメモリアドレス管理を行う。放送受信手段101は、前記デジタル放送データをデジタル放送データ記憶領域1021に書き込む。第1コピー制御情報検出手段103A、及び第2コピー制御情報検出手段103Bは、該デジタル放送データに含まれているコピー制御情報をサーチして、サーチ結果を後述の制御手段111へ通知する手段である。コピー制御情報とは、少なくとも「制約条件無しにコピー可能」、「1世代のみコピー可能」、及び「コピー禁止」のコピー制約のレベルを区別できる情報である。第1コピー制御情報検出手段103Aと第2コピー制御情報検出手段103Bの違いは、前者は放送受信手段101からデジタル放送データを受け取り、該コピー制御情報をサーチして制御手段111に通知するのに対し、後者は一時記憶手段102に書き込んであるデジタル放送データを読み出し、該コピー制御情報をサーチして制御手段111に通知する点、及び、後者は読み出したデジタル放送データから映像圧縮データ及び音声圧縮データを検出し、一時記憶手段102の記録データ記憶領域1027に書き込む点である。DEMUX手段104は一時記憶手段102のデジタル放送データ記憶領域1021に記憶してあるデジタル放送データを読み出し、映像圧縮データ、音声圧縮データ、及びそれら以外のデータ(以下制御データと呼ぶ)に振り分け、該映像圧縮データ、該音声圧縮データ、及び該制御データをそれぞれ一時記憶手段102の映像圧縮データ記憶領域1022、音声圧縮データ記憶領域1023、及び制御データ記憶領域1024に書き込む手段であり、映像デコード手段105はMPEG2で圧縮されている該映像圧縮データを一時記憶手段102の映像圧縮データ記憶領域1022から読み出し、伸張処理を行って映像データに変換して一時記憶手段102の映像データ記憶領域1025に書き込む手段であり、音声デコード手段106はMPEG2 AAC(Advanced Audio Coding)やAC3(Audio Code number 3)などで圧縮されている該音声圧縮データを一時記憶手段102の音声圧縮データ記憶手段1023から読み出し、伸張処理を行って音声データに変換して一時記憶手段102の音声データ記憶手段1026に書き込む手段である。なお、本実施例では映像デコード手段105はMPEG2の伸張処理を行うとしているが、デジタル放送で用いられている映像圧縮技術の種別に応じて伸張処理内容が変わるのは言うまでもなく、音声デコード手段106での伸張処理についても同様である。映像再生手段107は一時記憶手段102の映像データ記憶領域1025から該映像データを読み出し、NTSC(National Television Standards Committee)信号のような規定のタイミングの映像信号として映像出力手段2に出力する手段であり、音声再生手段108は一時記憶手段102の音声データ記憶領域1026から該音声データを読み出し、該映像信号と同期したタイミングで音声信号を音声出力手段3に出力する手段であり、第1記録手段109及び第2記録手段110は、HDDやBDドライブなどの記録手段で、不揮発性記録媒体にコンテンツデータを記録及び読み出しをする手段であり、制御手段111はコンテンツ記録・再生装置1内の各手段の制御を行う手段であり、ユーザインタフェース手段112は、リモコン信号受信装置や液晶ディスプレイのようにユーザからの指示を受けたり、ユーザに対して情報を表示する手段である。
実施例1のコンテンツ記録・再生装置におけるユーザが録画を開始する前から録画を終了させるまでの動作について説明する。なお、本実施例では、第1記録手段109をHDDドライブ、第2記録手段110をBDドライブとして動作を説明するが、第1記録手段109及び第2記録手段110の種別・組み合わせはこの限りではなく、SDメモリカードドライブやメモリースティックドライブ、iVDRドライブなど、他の不揮発性記録媒体のドライブであっても良い。
まず、ユーザが録画を開始する前、コンテンツ記録・再生装置がデジタル放送のコンテンツの再生のみを行う場合の動作について説明する。放送受信手段101はTV放送アンテナからTV放送波を逐次受信して、制御手段111があらかじめ設定したチャンネル放送のデジタル化を行い、デジタル放送データを生成し、一時記憶手段102のデジタル放送データ記憶領域1021に逐次書き込みを行う。また、該デジタル放送データは放送受信手段101から第1コピー制御情報検出手段103Aにも渡される。第1コピー制御情報検出手段103Aは、該デジタル放送データに含まれる、デジタルコピー制御情報を以下の手順でサーチを行い、デジタルコピー制御情報が見つかったら、制御手段111にその内容を通知する。デジタルコピー制御情報は、該デジタル放送データに含まれるProgram Map Table(以下、PMT)、Service Description Table(以下、SDT)、もしくはEvent Information Table(以下、EIT)に含まれているデジタルコピー制御記述子に含まれている。図3は該デジタルコピー制御記述子の構成を図示したものである。該デジタルコピー制御記述子は、ディスクリプタ識別子DCC1、ディスクリプタ長DCC2、コピー制御情報DCC3、最大伝送レートフラグDCC4、コンポーネント制御フラグDCC5、予約領域DCC6を有する。最大伝送レートフラグDCC4の値が1の場合には、予約領域DCC6に続き、最大伝送レートDCC7を有し、コンポーネント制御フラグDCC5が1の場合には、予約領域DCC6もしくは最大伝送レートDCC7に続き、コンポーネント制御長DCC8、コンポーネント識別子DCC9、コピー制御情報DCC10、最大伝送レートフラグDCC11、予約領域DCC12を有する。最大伝送レートフラグDCC11が1の場合には、予約領域DCC12に続き、最大伝送レートDCC13を有する。予約領域DCC12もしくは最大伝送レートDCC13に続き、コンポーネント識別子DCC9乃至予約領域DCC12もしくは最大伝送レートDCC13がコンポーネント制御長DCC8で定められた長さまで繰り返される。それぞれの領域の値については、繰り返し中、変わることがある。第1コピー制御情報検出手段103Aは、コピー制御情報DCC3、及び、存在すればコピー制御情報DCC10を当該デジタルコピー制御記述子が有する分だけ制御手段111に通知する。図4は該デジタル放送データからコピー制御情報DCC3及びDCC10を探し出すフローを図示したものである。
まず、F001で、前記PMT、前記SDT、もしくは前記EITの先頭サーチを行う。これらは後述のPID(Packet IDentifier)データで識別可能であり、PIDデータをサーチすることで検出が可能である。その後F002でディスクリプタ識別子DCC1を読み出し、F003でDCC1の値がデジタルコピー制御識別子の値(例えば0xC1)かどうか判別する。デジタルコピー制御記述子の値でなければ、F004で他の記述子の処理を行い、次の前記PMT、前記SDT、もしくは前記EITの先頭サーチもしくはディスクリプタ識別子DCC1のサーチを行う。F003でDCC1の値がデジタルコピー制御識別子の値であれば、F005でディスクリプタ長DCC2を読み出し、F006でコピー制御情報DCC3を読み出し、F007で最大伝送レートフラグDCC4を読み出し、その値を保持する。その後F008でコンポーネント制御フラグDCC5を読み出し、その値を保持する。その後、F009で予約領域DCC6を読み出し、F010にてF007で保持したDCC4の値が1かどうか判別し、1であればF011で最大伝送レートDCC7を読み出し、F010にてDCC4の値が0だった場合、もしくはF011の次の処理ではF012でDCC5の値が1かどうか判別し、0であれば次の前記PMT、前記SDT、もしくは前記EITの先頭サーチもしくはディスクリプタ識別子DCC1のサーチを行い、1であればF013でコンポーネント制御長DCC8を読み出し、コンポーネント制御長カウンタをDCC8の値とする。コンポーネントとはコンテンツを構成する要素であり、例えば映像、音声、文字などである。コンポーネント制御長カウンタは、デジタルコピー制御識別子の末尾を判定するために使用する内部カウンタである。その後、F014でコンポーネント識別子DCC9を読み出し、コンポーネント制御長カウンタをコンポーネント識別子DCC9のビット数だけ減算して更新する。その後F015でコピー制御情報DCC10を読み出し、コンポーネント制御長カウンタをコピー制御情報DCC10のビット数だけ減算して更新する。また、コピー制御情報DCC10を保持する。ここで、F014乃至F018またはF014乃至F019の処理はコンポーネントの数だけ繰り返されるので、F015でのコピー制御情報DCC10を読み出す処理もコンポーネントの数だけ行い、全てのコンポーネントについてコピー制御情報DCC10を保持する。F015の処理の後F016で最大伝送レートフラグDCC11を読み出し、コンポーネント制御長カウンタを最大伝送レートフラグDCC11のビット数だけ減算して更新し、最大伝送レートフラグDCC11の値を保持する。最大伝送レートフラグDCC11の値は、当該コンポーネントの分のみ保持すればよい。その後、F017で予約領域DCC12を読み出し、コンポーネント制御長カウンタを予約領域DCC12のビット数だけ減算して更新し、F018ではF016で保持していた最大伝送レートフラグDCC11の値が1かどうか判別する。1であればF019で最大伝送レートDCC13を読み出し、コンポーネント制御長カウンタを最大伝送レートDCC13のビット長だけ減算して更新し、F018で0だった場合、もしくはF019の次の処理ではF020でコンポーネント制御長カウンタが0かどうか判別する。0でなければ、前記F014に戻りF014乃至F018またはF014乃至F019の処理を再び行い、0であればF021でコピー制御情報DCC3、及び保持していればコピー制御情報DCC10を制御手段111に通知し、次の前記PMT、前記SDT、もしくは前記EITの先頭サーチを行う。以下本実施例では、コピー制御情報DCC3及び存在すればコピー制御情報DCC10をまとめてコピー制御データと呼ぶ。なお、コピー制御データの制御手段111への通知は、一時記憶手段102を経由して行っても良い。DEMUX手段104は一時記憶手段102のデジタル放送データ記憶領域1021に放送受信手段101から逐次書き込みされている前記デジタル放送データが、制御手段111があらかじめ設定した量を超えて蓄積されたら一時記憶手段102のデジタル放送データ記憶領域1021から読み出しを行い、該デジタル放送データを、映像圧縮データ、音声圧縮データ、及び制御データに振り分け、該映像圧縮データを一時記憶手段102の映像圧縮データ記憶領域1022に、また該音声圧縮データを一時記憶手段102の音声圧縮データ記憶領域1023に書き込み、該制御データのうち、デコードなどに必要な情報を制御手段111に出力する。また該制御データの全部または一部を一時記憶手段102の制御データ記憶領域1024に書き込み、制御手段111が該制御データの全部または一部を読み出しても良い。DEMUX手段104は該デジタル放送データを映像圧縮データ、音声圧縮データ、制御データに振り分けるときにデジタル放送データに含まれるPIDデータを用いて映像圧縮データ、音声圧縮データ、及び制御データを判別する。図5はISO/IEC13818−1規格のTransport Stream Packet Layerにおけるtransport_packetのデータ構成を図示したものであり、transport_packetはsync_byte(TSP1)、transport_error_indicator(TSP2)、payload_unit_start_indicator(TSP3)、transport_priority(TSP4)、PID(TSP5)、transport_scrambling_control(TSP6)、adaptation_field_control(TSP7)、continuity_counter(TSP8)及びdata(TSP9)を有する。sync_byte(TSP1)は規定された8bitのデータパターンであり、transport_error_indicator(TSP2)は当該transport_packetに少なくとも1bitのエラーがあるかどうかを示すフラグであり、payload_unit_start_indicator(TSP3)は当該transport_packetがPESパケットもしくはPSIデータを含んでいるかどうかを示すフラグであり、transport_priority(TSP4)は同じPID(TSP5)値を持つパケットの中で優先度の高いパケットかどうかを示すフラグであり、PID(TSP5)は当該パケットのデータの種別を示すデータであり、その値によって映像圧縮データ、音声圧縮データ、制御データを判別できる。PID(TSP5)の値とデータの種別の関係は、当該パケットを受信するより前に受信した前記デジタル放送データに含まれる番組関連情報で定められる。transport_scrambling_control(TSP6)はtransport_packetの特定のデータのスクランブリング・モードを示すデータであり、adaptation_field_control(TSP7)はdata(TSP9)のなかにadaptation_fieldデータがどのように含まれているかどうかを示すデータであり、continuity_counter(TSP8)は同じPID(TSP5)を持つtransport_packetのシリアルナンバを示すデータであり、data(TSP9)は映像圧縮データ、音声圧縮データ、もしくは制御データの本体データである。DEMUX手段104が一時記憶手段102の映像圧縮データ記憶領域1022に書き込んだ映像圧縮データが制御手段111があらかじめ設定した量を超えて蓄積されたら映像デコード手段105が読み出し、MPEG2の伸張処理を行い、映像データを生成し、一時記憶手段102の映像データ記憶領域1025に書き込む。また、DEMUX手段104が一時記憶手段102の音声圧縮データ記憶領域1023に書き込んだ音声圧縮データが制御手段111があらかじめ設定した量を超えて蓄積されたら音声デコード手段106が読み出し、MPEG2 AAC(Advanced Audio Coding)やAC3(Audio Code number 3)などの伸張処理を行い、音声データを生成し、一時記憶手段102の音声データ記憶領域1026に書き込む。一時記憶手段102の映像データ記憶領域1025に書き込まれた映像データは、映像出力手段2での映像表示に支障が出ない所定のタイミングで映像再生手段107が読み出し、映像信号に変換して映像出力手段2に出力する。また、一時記憶手段102の音声データ記憶領域1026に書き込まれた音声データは、音声出力手段1での音声出力と映像出力手段2での映像出力が一定時間以上ずれない所定のタイミングで音声再生手段108が読み出し、音声信号に変換して音声出力手段3に出力する。
次に、ユーザがリモコンなどで録画開始指示を出してからコンテンツ記録・再生装置が録画動作を開始し、ユーザが録画終了指示を出してコンテンツ記録・再生装置が第1記録手段109への録画動作を終了するまでの動作を説明する。図6はTV放送波で送信されるコンテンツのデジタルコピー許可状態と、コンテンツ記録・再生装置の録画状態の関係の例を示したものであり、ユーザがリモコンなどで録画開始指示を出した時点では制約条件無しにコピー可能のコンテンツが放送波で送信されており、コンテンツ記録・再生装置が録画を開始してから、放送波では制約条件無しにコピー可能、時刻Aからは1世代のみコピー可能、時刻Bからはコピー禁止、時刻Cからは制約条件無しにコピー可能、時刻Dからは1世代のみコピー可能の順でコンテンツが送信され、時刻Dからの1世代のみコピー可能のコンテンツが送信されているところでユーザが録画終了指示を出し、コンテンツ記録・再生装置が録画動作を停止した流れを示している。なお、ユーザがリモコンなどで録画開始指示を出した時点では、それ以前のデジタル放送データにより、第1コピー制御情報検出手段103Aから、制約条件無しにコピー可能のコピー制御データが制御手段111に通知されているものとする。また、本実施例では、コンテンツはコピー制御情報の制限レベルに関わらず、暗号化されて放送されているものとする。本実施例におけるコンテンツ記録・再生装置は、System Description Blu−ray Disc Rewritable Format, Part 3 Audio Visual Basic Specificationに準拠し、かつAdvanced Access Content System(AACS)に準拠するディレクトリ及びファイル構成で第1記録手段109にコンテンツを記録するものとするが、コンテンツである映像や音声のストリームを記録し、コンテンツのコピー制御情報をファイルとして記録するディレクトリ及びファイル構成であれば、この限りではない。本実施例におけるディレクトリ及びファイル構成を図7に示す。なお、本実施例ではSystem Description Blu−ray Disc Rewritable Format, Part 3 Audio Visual Basic Specificationに準拠したBDAV形式のディレクトリ・ファイル構成について示しているが、図7ではこれらの規格に必須であるディレクトリ、及びファイルであっても、本実施例における動作に直接的に関与しないディレクトリ及びファイルについては省略した。rootディレクトリD01は第1記録手段109の記録メディアにおける最上位ディレクトリでありAACSディレクトリD02とBDAVディレクトリD04を有する。AACSディレクトリD02はデジタルコピー制御に関する情報や暗号化されたコンテンツの復号に関する情報を格納するディレクトリであり、AACS_avディレクトリD03を有する。AACS_avディレクトリD03はUnit_Key_RW.infファイルF01とCPSUnitxxxxx.cciファイルF02を有するディレクトリであり、CPSUnitxxxxx.cciファイルF02はデジタルコピー制御に関する情報を有するファイルで、CPS Unit Usage Fileと呼ばれる。ここで、xxxxxは5桁の10進数であり、CPS Unitの識別番号であるCPS Unit Numberを示す。CPS Unitとは、CPSUnitxxxxx.cciファイルF02と1対1で対応する、AACSで暗号化された映像・音声ファイルと映像・音声情報ファイルの対である。CPSUnitxxxxx.cciファイルF02は、xxxxxが異なる5桁の10進数であれば、複数ファイル存在しても良い。前記BDAVディレクトリD04はPLAYLISTディレクトリD05、CLIPINFディレクトリD06、STREAMディレクトリD07を有し、PLAYLISTディレクトリD05はストリームの再生順番情報を格納したyyyyy.rplsファイルF02を有し、CLIPINFディレクトリD06は前記映像・音声情報ファイルであるzzzzz.clpiファイルF03を有し、STREAMディレクトリD07は前記映像・音声ファイルであるzzzzz.m2tsファイルF05を有する。ここで、yyyyy、及びzzzzzは5桁の10進数を示している。yyyyy.rplsファイルF02はyyyyyが異なる5桁の10進数であれば複数ファイル存在しても良い。同様にzzzzz.clpiファイルF03及びzzzzz.m2tsファイルF05はzzzzzが異なる5桁の10進数であれば、複数ファイル存在しても良い。CPSUnitxxxxx.cciファイルF02のデータ構成を図8に示す。CPSUnitxxxxx.cciファイルF02はNumber_of_Primary_CCI_loops領域CCI01、reserved領域CCI02、CCI_and_other_info領域CCI03、reserved領域CCI04を有する。また、場合により、加えてNumber_of_Secondary_CCI_loops領域CCI05、reserved領域CCI06、CCI_and_other_info領域CCI07、及びreserved領域CCI08を有する。このうち、CCI_and_other_info領域CCI03、及びCCI_and_other_info領域CCI07は、CPS Unitに関する情報を格納する領域であり、該CPS Unitに関する情報のひとつにCCI Sequence Informationがある。該CCI Sequence Informationのデータ構成を図9に示す。CCI Sequence InformationはCCI_and_other_type領域CCI0301、CCI_and_other_info_version領域CCI0302、CCI_and_other_info_data_length領域CCI0303、reserved領域CCI0304、Number_of_CCI_Sequence領域CCI0305、reserved領域CCI0306、Start_SPN_for_CCI_Sequence領域CCI0307、reserved領域CCI0308、EPN領域CCI0309、CCI領域CCI0310、reserved領域CCI0311、Trusted_Input領域CCI0312、Image_Constraint_Token領域CCI0313、Digital_Only_Token領域CCI0314、APS領域CCI0315、及びreserved領域CCI0316を有する。reserved領域CCI0306乃至reserved領域CCI0316はNumber_of_CCI_Sequence領域CCI0305の値の回数だけ繰り返される。
CCI領域CCI0310は、少なくとも「コピー制限無し」、もしくは「更なるコピー禁止」を区別するコピー制御情報である。AACSの規格においては、コピー制御情報が1つのCPU Unitのシーケンス内で切り替わる場合、(切り替わる回数+1)の値がNumber_of_CCI_Sequence領域CCI0305の値となり、その都度CCI領域CCI0310の値がreserved領域CCI0306乃至reserved領域CCI0316の繰り返し毎に変わる。
ユーザがリモコンなどで録画開始を指示したら、リモコンからIrDA(Infrared Data Association)やBluetoothなどの無線通信で録画開始指示信号を出力し、ユーザインタフェース手段112で録画開始指示信号を受信する。ユーザインタフェース手段112は録画開始指示信号を受信したら、制御手段111に録画開始指示信号を受信したことを通知し、制御手段111は第1記録手段109のHDDドライブに図7のディレクトリおよびファイル構成で記録するため、デジタル放送データを記録するための前準備として必要なデータを一時記憶手段102の記録データ記憶領域1027に書き込み、第1記録手段109に対して一時記憶手段102の記録データ記憶領域1027のデータをHDDに書き込むよう指示する。なお、ディレクトリ構成情報や規格上決まったファイル情報など、録画開始指示信号を受信する前でも、データを生成し書き込むことが可能な情報は、コンテンツ記録・再生装置の電源投入時や再生時などに制御手段があらかじめ一時記憶手段102の記録データ記憶領域1027に書き込み、第1記録手段109に対して一時記憶手段102の記録データ記憶領域1027のデータをHDDに書き込むよう指示し、第1記録手段109に書き込んでおいても良い。また、制御手段111はユーザインタフェース手段112から録画開始指示信号を受信したことの通知を受け取ったら、放送受信手段101から一時記憶手段102のデジタル放送データ記憶領域1021に書き込まれているときの書き込みアドレスを保持しておく。第1記録手段109にデジタル放送データを記録する準備ができたら、制御手段111は、すでに第1コピー制御情報検出手段103Aから通知されているコピー制御データから現在受信しているデジタル放送データがコピー可能かどうか判断する。図6より、録画開始時点では制約条件無しにコピー可能なコンテンツのデジタル放送データを受信しており、第1コピー制御情報検出手段103Aからは制約条件無しにコピー可能のコピー制御データが制御手段111に通知されているので、制御手段111は第2コピー制御情報検出手段103Bに一時記憶手段102のデジタル放送データ記憶領域1021からデジタル放送データを読み出すよう指示する。ここで制御手段111は保持していた放送受信手段101が一時記憶手段102のデジタル放送データ記憶領域1021に書き込んでいたときの書き込みアドレスを第2コピー制御情報検出手段103Bに通知し、第2コピー制御情報検出手段103Bは通知された書き込みアドレスの位置からデジタル放送データを読み出す。第2コピー制御情報検出手段103Bは読み出したデジタル放送データのうち、映像圧縮データ及び音声圧縮データを一時記憶手段102の記録データ記憶領域1027に記録し、制御データの中で、図7のディレクトリおよびファイルを作成するために必要な情報、少なくともコピー制御データを探索し、検出したらコピー制御データ及びその時点での一時記憶手段102の記録データ記憶領域1027への書き込みアドレスを制御手段111に通知する。コピー制御データの検出処理は、第1コピー制御情報検出手段103Aと同様である。制御手段111は第2コピー制御情報検出手段103Bから通知されたコピー制御データと、その通知以前のコピー制御データ(録画開始指示直後であれば、第1コピー制御情報検出手段103Aから通知されていたコピー制御データであり、それ以外であれば、その通知以前で最近の第2コピー制御情報検出手段103Bから通知されていたコピー制御データ)と比較し、同じコピー制御データであれば第2コピー制御情報検出手段103Bの前記動作を引き続き行わせる。なお、この比較においては、コピー制御データのうちコンポーネントごとのコピー制御情報(図3のコピー制御情報DCC10)が存在する場合にはその比較も行う。検出したコピー制御データが1世代のみコピー可能を示していれば、CCI Sequence InformationのCCI領域CCI0310が「更なるコピー禁止」を示すCPSUnitxxxxx.cciファイルF02を作成して一時記憶手段102の記録データ記憶領域1027に書き込み、第1記録手段109に該CPSUnitxxxxx.cciファイルF02を記録するよう指示する。また制御手段111はSTREAMディレクトリD07の下に配置する映像・音声ファイルが新たなファイルとなるように第1記録手段109を制御し、第2コピー制御情報検出手段103Bが一時記憶手段102の記録データ記憶領域1027に書き込んだ映像圧縮データ及び音声圧縮データをHDDに記録させる。また、制御手段111はCLIPINFディレクトリD06の下に配置する映像・音声情報ファイルを新たに作成し、一時記憶手段102の記録データ記憶領域1027に書き込み、第1記録手段109に該映像・音声情報ファイルを記録するよう制御する。また、第2コピー制御情報検出手段103Bから通知されたコピー制御データが「コピー禁止」を示していれば、制御手段111は第2コピー制御情報検出手段103Bに、映像圧縮データ及び音声圧縮データの一時記憶手段102の記録データ記憶手段1027への書き込みを停止するよう指示する。図6の例では、時刻Aでは制約条件無しにコピー可能のコンテンツから1世代のみコピー可能のコンテンツに切り替わっているため、時刻A以降は新たな別の映像・音声ファイルとして前記の手順で第1記録手段109のHDDに記録し、映像・音声情報ファイルも前記の手順で新たなファイルとして第1記録手段109のHDDに記録し、CCI Sequence InformationのCCI領域CCI0310が「更なるコピー禁止」を示すCPSUnitxxxxx.cciファイルF02を前記の手順で新たに第1記録手段109のHDDに記録する。その後、時刻Bにおいては、1世代のみコピー可能のコンテンツからコピー禁止のコンテンツに切り替わっているため、時刻B以降は映像・音声ファイルの一時記憶手段102の記録データ記憶領域1027への書き込みを停止し、新たなCPSUnitxxxxx.cciファイルF02と新たな映像・音声情報ファイルの作成は行わない。その後、時刻Cにおいては、コピー禁止のコンテンツから制約条件無しにコピー可能のコンテンツに切り替わっているため、時刻C以降は再び映像・音声ファイルを前記の手順で第1記録手段109のHDDに記録して新たな映像・音声ファイルを作成し、映像・音声情報ファイルも前記の手順で新たなファイルとして第1記録手段109のHDDに記録し、CCI Sequence InformationのCCI領域CCI0310が「コピー制限無し」を示すCPSUnitxxxxx.cciファイルF02を前記の手順で新たに第1記録手段109のHDDに記録する。その後、時刻Dにおいては、制約条件無しにコピー可能のコンテンツから1世代のみコピー可能のコンテンツに切り替わっているため、時刻D以降は新たな映像・音声ファイルを前記の手順で第1記録手段109のHDDに記録して新たな映像・音声ファイルを作成し、映像・音声情報ファイルも前記の手順で新たなファイルとして第1記録手段109のHDDに記録し、CCI Sequence InformationのCCI領域CCI0310が「更なるコピー禁止」を示すCPSUnitxxxxx.cciファイルF02を前記の手順で新たに第1記録手段109のHDDに記録する。その後、ユーザがリモコンなどで録画終了を指示したら、録画開始の場合と同様にリモコンから録画終了指示信号を出力し、ユーザインタフェース手段112で録画終了指示信号を受信する。ユーザインタフェース手段112は録画終了指示信号を受信したら、制御手段111に録画終了指示信号を受信したことを通知し、制御手段111は該通知を受信したら放送受信手段101から一時記憶手段102のデジタル放送データ記憶領域1021に書き込まれているときの書き込みアドレスを保持しておく。制御手段は該書き込みアドレスを第2コピー制御情報検出手段103Bに通知し、第2コピー制御情報検出手段103Bは一時記憶手段102のデジタル放送データ記憶領域1021からのデジタル放送データの読み出しが該書き込みアドレスに到達したら、映像圧縮データ及び音声圧縮データの一時記憶手段102の記録データ記憶手段1027への書き込みを停止する。また制御手段111は、第2コピー制御情報検出手段103Bが一時記憶手段102の記録データ記憶手段1027への書き込みを停止したら、第1記録手段109に一時記憶手段102の記録データ記憶手段1027の映像圧縮データ及び音声圧縮データを全て書き込むまで書き込みを指示し、映像圧縮データ及び音声圧縮データが枯渇したら書き込みを停止させる。以上の動作において、コンポーネント毎にコピー制御情報のレベルが異なる場合は、それぞれのコピー制御情報に基づき、コンポーネント毎に「コピー制限無し」、「更なるコピー禁止」の区別、及び記録の可否判断を行う。
以上の動作により、第1記録手段109のHDDには例えば図10のディレクトリ及びファイル構成で記録がなされる。つまり、STREAMディレクトリの下に生成する映像・音声ファイルの数は4ファイルで、CLIPINFディレクトリの下に生成する映像・音声情報ファイルの数もそれに応じて4ファイルであり、AACS_avディレクトリの下に生成するCPS Unit Usage Fileの数も映像・音声ファイルの数に応じて4ファイル生成する。また、CPS Unit Usage FileのCCI Sequence Informationについては、コピー制御情報が変わるたびに新たにCPS Unit Usage Fileを生成するので、Number_of_CCI_Sequenceの値は1となる。
次に、第1記録手段109のHDDに記録したコンテンツを、第2記録手段110のBD−RまたはBD−RE(以下、BD)にダビングする場合のコンテンツ記録・再生装置の動作について説明する。なお、前記にて記録を行ったコンテンツについて、録画開始から時刻Aまでのものを第1ストリーム、時刻Aから時刻Bまでのものを第2ストリーム、時刻Cから時刻Dまでのものを第3ストリーム、時刻Dから録画停止までのものを第4ストリームと以下では呼ぶ。また、第1記録手段109のHDDに記録されているコンテンツは前記にて記録した、図10のディレクトリ及びファイル構成であるものとし、ユーザはダビング開始指示前に、ダビング対象のプレイリストを選択し、コンテンツ記録・再生装置にリモコンなどで指示しているものとする。本実施例では図10の00001.rplsのプレイリストを選択しているものとする。
ユーザがリモコンなどでダビング開始を指示したら、録画開始時と同様にリモコンからダビング開始指示信号を出力し、ユーザインタフェース手段112でダビング開始指示信号を受信する。ユーザインタフェース手段112はダビング開始指示信号を受信したら、制御手段111にダビング開始指示信号を受信したことを通知し、制御手段111は該通知を受けたら、第1記録手段109にHDDに記録されているデータを、コピー制御情報が更なるコピー禁止を示しているコンテンツ以外を一時記憶手段102の記録データ記憶領域1027に書き込むよう制御する。このとき、制御手段111はまずプレイリスト00001.rplsを第1記録手段109を制御してHDDから一時記憶手段102の記録データ記憶領域1027に書き込み、プレイリスト00001.rplsに含まれている再生コンテンツリストを読み出す。再生コンテンツリストには、映像・音声情報ファイル00001.clpi、00002.clpi、00003.clpi、及び00004.clpiが指定されている。ここで、CPS Unitと各映像・音声情報ファイルは1対1で対応しており、本実施例では1つのCPS Unitに対し1ファイルのCPS Unit Usage Fileが対応しているので、制御手段111は第1記録手段109を制御し、HDDに記録してあるCPSUnit00001.cci、CPSUnit00002.cci、CPSUnit00003.cci、CPSUnit00004.cciを一時記憶手段102の記録データ記憶領域1027に書き込み、各Unit Usage FileのCCI Sequence InformationのCCI領域CCI0310を読み出し、コピー制御情報を判別する。本実施例においては、第2ストリームと第4ストリームのコピー制御情報がコピー禁止、第1ストリームと第3ストリームがコピー制限無しのコンテンツとなっている。したがって、制御手段111は、第1記録手段109から第2ストリームのCPS Unit Usage FileであるCPSUnit00002.cci、第4ストリームのCPS Unit Usage FileであるCPSUnit00004.cci、第2ストリームの映像・音声情報ファイルである00002.clpi、第4ストリームの映像・音声情報ファイルである00004.clpi、第2ストリームの映像・音声ファイルである00002.m2ts、第4ストリームの映像・音声ファイルである00004.m2tsを除く図10のディレクトリ及びファイル構成であって、なおかつ他のファイルは第2ストリーム及び第4ストリームに関する情報を削除してファイルを再生成したデータにして一時記録手段102の記録データ記憶領域1027に書き込み、第2記録手段110に記録データ記憶手段1027内のデータをBDに書き込むよう指示する。図11は、ダビング後の第2記録手段110のBDに記録しているデータのディレクトリ及びファイル構成の例を示したものである。図11において、CPS Unit Usage Fileのファイル名、プレイリストのファイル名、映像・音声情報ファイルのファイル名、及び映像・音声ファイル名につけられる5桁の10進数の値はこの限りではない。図11中、※印が付いたファイルは、最低限第2ストリーム及び第4ストリームに関する情報を削除して再生成する必要があるファイルである。
次に、第1記録手段109のHDDに記録したコンテンツの再生動作について説明する。なお、ユーザはHDDに記録したコンテンツの再生開始指示前に、再生対象のプレイリスト(本実施例では図10の00001.rplsとする)を選択し、コンテンツ記録・再生装置にリモコンなどで指示しているものとする。
ユーザがリモコンなどで再生開始を指示したら、リモコンからIrDA(Infrared Data Association)やBluetoothなどの無線通信で再生開始指示信号を出力し、ユーザインタフェース手段112で再生開始指示信号を受信する。ユーザインタフェース手段112は再生開始指示信号を受信したら、制御手段111に再生開始指示信号を受信したことを通知し、制御手段111はまずプレイリスト00001.rplsを第1記録手段109を制御してHDDから一時記憶手段102の記録データ記憶領域1027に書き込み、プレイリスト00001.rplsに含まれている再生コンテンツリストを読み出す。再生コンテンツリストには、映像・音声情報ファイル00001.clpi、00002.clpi、00003.clpi、及び00004.clpiが指定されている。制御手段111はダビングの場合と同様に第1記録手段109を制御し、HDDに記録してあるCPSUnit00001.cci、CPSUnit00002.cci、CPSUnit00003.cci、CPSUnit00004.cciを一時記憶手段102の記録データ記憶領域1027に書き込み、各Unit Usage FileのCCI Sequence InformationのCCI領域CCI0310を読み出し、コピー制御情報を判別する。本実施例においては、第2ストリームと第4ストリームのコピー制御情報がコピー禁止、第1ストリームと第3ストリームがコピー制限無しのコンテンツとなっている。したがって、制御手段111は、第1記録手段109に対し第1ストリームの映像・情報ファイルである00001.m2tsに引き続き、第3ストリームの映像・情報ファイルである00003.m2tsを一時記録手段102のデジタル放送データ記憶領域1021に書き込むよう指示する。DEMUX手段104は一時記憶手段102のデジタル放送データ記憶領域1021に第1記録手段109から書き込みされている前記デジタル放送データが、制御手段111があらかじめ設定した量を超えて蓄積されたら一時記憶手段102のデジタル放送データ記憶領域1021から読み出しを行い、該デジタル放送データを、映像圧縮データ、音声圧縮データ、及び制御データに振り分け、該映像圧縮データを一時記憶手段102の映像圧縮データ記憶領域1022に、また該音声圧縮データを一時記憶手段102の音声圧縮データ記憶領域1023に書き込み、該制御データのうち、デコードなどに必要な情報を制御手段111に出力する。また該制御データの全部または一部を一時記憶手段102の制御データ記憶領域1024に書き込み、制御手段111が該制御データの全部または一部を読み出しても良い。以降、映像デコード手段105、音声デコード手段106、映像再生手段107、及び映像再生手段108の動作は前記のデジタル放送のコンテンツの再生のみを行う場合と同様である。
以上のように、コピー制御情報検出手段を設け、デジタル放送データにおいてコピー制御情報のレベルが切り替わるごとに新たなCPS Unit Usage Fileと新たな映像・音声ファイルとすることにより、ダビング時に映像・音声情報ファイル内のサーチ、CPS Unit Usage File内のサーチを行わなくても、各々のCPS Unit Usage FileのCCI Sequence Informationの先頭のCCI領域CCI0310を読み出すだけでコピー可能/禁止の判別を容易に行うことができ、ダビング処理が簡便になる。
なお本実施例では、図6において、放送されている全てのコンテンツは暗号化されている場合について説明したが、一部のコンテンツが暗号化されていない場合はCPS Unit Usage Fileは生成しない。この場合、制御手段111はダビング動作や録画データ出力動作において、対応するCPS Unit Usage Fileが存在しない映像・音声ファイルはコピー制限無しとみなして処理を行う。
また、本実施例においてはSystem Description Blu−ray Disc Rewritable Format, Part 3 Audio Visual Basic Specificationに準拠したBDAV形式のディレクトリ・ファイル構成について示したが、System Description Blu−ray Disc Recordable Format, Part 3 Audio Visual Basic Specificationに準拠したBDMV形式についても、同様の映像・音声ファイルの生成、CPS Unit Usage Fileの生成を行っても良い。
また、本実施例においては図6のようなコンテンツを録画したものを、プレイリスト編集やプレイリスト削除などのユーザ操作を行わない状態でダビングを行った例を示したが、例えばユーザによってプレイリストの編集やプレイリストの削除などが行われ、映像・音声ファイルの途中からの部分や途中までの部分がダビング対象となって、ダビング指示や録画データ出力指示が行われても、指定されたプレイリストの再生コンテンツリストを見て、該当する映像・音声情報ファイルに対応するCPS Unit Usage FileのCCI Sequence Informationの先頭のCCI領域CCI0310を読み出してコピー可能/禁止の判別を行うことで、本実施例と同様に簡便なダビング処理や録画データ出力処理が可能になる。
また、本実施例ではCPS Unit Usage FileのCCI Sequence Informationの先頭のCCI領域CCI0310を読み出してコピー可能/禁止の判別を行うとしたが、CPS Unit Usage FileにはBasic CCI for AACSという該CPS Unitに関する情報も格納され、図12のデータ構成をとる。Basic CCI for AACSはCCI_and_other_info_type領域BCCI01、CCI_and_other_info_version領域BCCI02、CCI_and_other_info_data_length領域BCCI03、reserved領域BCCI04、EPN領域BCCI05、CCI領域BCCI06、reserved領域BCCI07、Trusted_Input領域BCCI08、Image_Constraint_Token領域BCCI09、Digital_Only_TokenBCCI10、APS領域BCCI11、及びreserved領域BCCI12を有する。ここでCCI領域BCCI06は、当該CPS Unitの中で最も厳しいコピー制御のレベルを示しているもののコピー制御情報を値として設定するものであり、本実施例においてはひとつのCPS Unitは同じコピー制御のレベルであるので、CCI領域BCCI06はCCI Sequence Informationの先頭のCCI領域CCI0310と同じコピー制御のレベルである。したがって、Basic CCI for AACSのCCI領域BCCI06を読み出してコピー可能/禁止の判別を行っても同様に簡便なダビング処理や録画データ出力処理が可能になる。
また、本実施例では社団法人 電波産業会の地上デジタルテレビジョン放送運用規定、及びBS/広帯域CSデジタル放送運用規定によるTV放送を例とし、デジタルコピー制御記述子のデータ構成が図3であるとしたが、規定改定等でデータ構成が変わったとしても、コピー制御情報DCC3及びコピー制御情報DCC10に相当する、少なくとも「制約条件無しにコピー可能」、「1世代のみコピー可能」、及び「コピー禁止」のコピー制約のレベルを区別できる情報が定期的に放送されるものであれば、図3のデータ構成および図4のフローの限りではない。
また、本実施例ではAdvanced Access Content System(AACS)に準拠するCPS Unit Usage Fileを例とし、CPS Unit Usage Fileのデータ構成が図8であり、CCI Sequence Informationが図9であるとしたが、規格改訂などでCPS Unit Usage Fileのデータ構成やCCI Sequence Informationのデータ構成が変わったとしても、CCI領域CCI0310に相当する、少なくとも「コピー制限無し」、「更なるコピー禁止」を区別するコピー制御情報を含むファイルを有するものであれば、図8及び図9のデータ構成の限りではない。
また、本実施例では、録画中にコピー禁止のコンテンツを受信した場合には、そのコンテンツについての映像・音声ファイル、映像・音声情報ファイル、及びCPS Unit Usage Fileを作成しないとしたが、制御手段111がコピー禁止の旨を表示する画面や音声を作成またはあらかじめ一時記憶手段102などのメモリに格納しておき、録画中にコピー禁止のコンテンツを受信した場合には、該コピー禁止の旨を表示する画面や音声を映像・音声ファイルとし、該コピー禁止の旨を表示する画面や音声に応じた映像・音声情報ファイル、及びCPS Unit Usage FileのCCI Sequence Informationの先頭のCCI領域CCI0310は「制約条件無しにコピー可能」を示す値にして第1記録手段109のHDDに記録しても良い。
また、本実施例では、映像及び音声のデジタル放送について説明したが、映像のみのデジタル放送、または音声のみのデジタル放送であっても、それぞれ音声に関するデータの処理、映像に関するデータの処理を省いた動作を行って良い。この場合も本実施例と同様の効果が得られる。
なお、本実施例ではコンテンツ記録・再生装置は記録手段を第1記録手段109と第2記録手段の2つとしたが、3手段以上有しても良い。
実施例2を説明する。
実施例2におけるコンテンツ記録・再生装置の構成例を図13に示す。図13において、実施例1と同様の動作を行うものについては図1と同じ番号を付している。実施例1と異なる点は、第2記録手段110が実施例2では削除されており、デジタルインタフェース手段113が加わっている点である。デジタルインタフェース113は、USB(Universal Serial Bus)やIEEE1394などのデジタルバス接続を行うためのインタフェース手段であり、外付け用HDDドライブやBDドライブやデジタル録画機などのデジタル機器と接続するためのインタフェース手段である。本実施例においては外付け用HDDドライブを接続した場合について説明する。
実施例2におけるコンテンツ記録・再生装置の動作を説明する。
実施例2において、ユーザが録画を開始してから録画を終了させるまでのコンテンツ記録・再生装置の動作、及び第1記録手段109のHDDに記録したコンテンツの再生動作は実施例1と同様であるので、説明は省略する。
次に、第1記録手段109のHDDに記録したコンテンツを、他のデジタル機器に出力する場合のコンテンツ記録・再生装置の動作について説明する。なお、第1記録手段109のHDDに記録されているコンテンツは実施例1にて記録した、図10のディレクトリ及びファイル構成であるものとし、ユーザは他のデジタル機器への出力開始指示前に、出力対象のプレイリストを選択し、コンテンツ記録・再生装置にリモコンなどで指示しているものとする。本実施例では図10の00001.rplsのプレイリストを選択しているものとする。ユーザがリモコンなどで他のデジタル機器への出力開始を指示したら、リモコンから他のデジタル機器への出力開始指示信号を出力し、ユーザインタフェース手段112で該出力開始指示信号を受信する。ユーザインタフェース手段112は該出力開始指示信号を受信したら、制御手段111に該出力開始指示信号を受信したことを通知し、制御手段111は該通知を受けたら、第1記録手段109にHDDに記録されているデータを、コピー制御情報が更なるコピー禁止を示しているコンテンツ以外を一時記憶手段102の記録データ記憶領域1027に書き込むよう制御する。このとき、制御手段111はまずプレイリスト00001.rplsを第1記録手段109を制御してHDDから一時記憶手段102の記録データ記憶領域1027に書き込み、プレイリスト00001.rplsに含まれている再生コンテンツリストを読み出す。再生コンテンツリストには、映像・音声情報ファイル00001.clpi、00002.clpi、00003.clpi、及び00004.clpiが指定されている。ここで、CPS Unitと各映像・音声情報ファイルは1対1で対応しており、本実施例では1つのCPS Unitに対し1ファイルのCPS Unit Usage Fileが対応しているので、制御手段111は第1記録手段109を制御し、HDDに記録してあるCPSUnit00001.cci、CPSUnit00002.cci、CPSUnit00003.cci、CPSUnit00004.cciを一時記憶手段102の記録データ記憶領域1027に書き込み、各Unit Usage FileのCCI Sequence InformationのCCI領域CCI0310を読み出し、コピー制御情報を判別する。本実施例においては、第2ストリームと第4ストリームのコピー制御情報がコピー禁止、第1ストリームと第3ストリームがコピー制限無しのコンテンツとなっている。したがって、制御手段111は、第1記録手段109から第2ストリームのCPS Unit Usage FileであるCPSUnit00002.cci、第4ストリームのCPS Unit Usage FileであるCPSUnit00004.cci、第2ストリームの映像・音声情報ファイルである00002.clpi、第4ストリームの映像・音声情報ファイルである00004.clpi、第2ストリームの映像・音声ファイルである00002.m2ts、第4ストリームの映像・音声ファイルである00004.m2tsを除く図10のディレクトリ及びファイル構成であって、なおかつ他のファイルは第2ストリーム及び第4ストリームに関する情報を削除してファイルを再生成したデータにして一時記録手段102の記録データ記憶領域1027に書き込み、デジタルインタフェース手段113に記録データ記憶手段1027内のデータを接続している外付け用HDDに出力するよう指示する。図11は、出力後の外付け用HDDに記録しているデータのディレクトリ及びファイル構成の例を示したものである。図11において、CPS Unit Usage Fileのファイル名、プレイリストのファイル名、映像・音声情報ファイルのファイル名、及び映像・音声ファイル名につけられる5桁の10進数の値はこの限りではない。図11中、※印が付いたファイルは、最低限第2ストリーム及び第4ストリームに関する情報を削除して再生成する必要があるファイルである。
以上のように、コピー制御情報検出手段を設け、デジタル放送データにおいてコピー制御情報のレベルが切り替わるごとに新たなCPS Unit Usage Fileと新たな映像・音声ファイルとすることにより、他のデジタル機器への出力時に映像・音声情報ファイル内のサーチ、CPS Unit Usage File内のサーチを行わなくても、各々のCPS Unit Usage FileのCCI Sequence Informationの先頭のCCI領域CCI0310を読み出すだけでコピー可能/禁止の判別を容易に行うことができ、他のデジタル機器への出力処理が簡便になる。
なお、本実施例ではコンテンツ記録・再生装置は記録手段を第1記録手段109の1つとしたが、複数手段有しても良い。
また以上実施例1乃至3の処理は、ハードウェアでも実現できるが、マイコンなどを使用したソフトウェアで実現しても良い。
実施例1におけるコンテンツ記録・再生装置の構成 一時記憶手段102の領域構成例 デジタルコピー制御記述子の構成 デジタル放送データからのコピー制御情報検出フロー transport_packetのデータ構成 TV放送波で送信されるコンテンツのデジタルコピー許可状態と、コンテンツ記録・再生装置の録画状態の関係の例 デジタル放送録画時の記録媒体上のディレクトリ及びファイル構成例 CPS Unit Usage Fileのデータ構成 CCI Sequence Informationのデータ構成 実施例1における記録媒体上のディレクトリ及びファイル構成例 実施例1におけるダビング後のダビング先記録媒体上のディレクトリ及びファイル構成例 Basic CCI for AACSのデータ構成 実施例2におけるコンテンツ記録・再生装置の構成例
符号の説明
1 コンテンツ記録・再生装置
2 映像出力手段
3 音声出力手段
101 放送受信手段
102 一時記憶手段
103A 第1コピー制御情報検出手段
103A 第2コピー制御情報検出手段
104 DEMUX手段
105 映像デコード手段
106 音声デコード手段
107 映像再生手段
108 音声再生手段
109 第1記録手段
110 第2記録手段
111 制御手段
112 ユーザインタフェース手段

Claims (9)

  1. デジタル放送のコンテンツを記録及び再生するコンテンツ記録・再生装置において、
    ユーザが選択したチャンネルのデジタル放送波を映像圧縮データまたは音声圧縮データと、少なくとも制限無しにコピー可能、1世代のみコピー可能、コピー禁止を区別可能な情報であるコピー制御データとを含むデジタル放送データに変換する放送受信手段と、
    該デジタル放送データと、該映像圧縮データまたは該音声圧縮データを一時記憶する一時記憶手段と、
    該放送受信手段が変換したデジタル放送データから該コピー制御データを検出する第1コピー制御情報検出手段と、
    該放送受信手段が変換したデジタル放送データから該コピー制御データを検出し、該デジタル放送データから該映像圧縮データまたは該音声圧縮データを判別して取り出し該一時記憶手段に記録する第2コピー制御情報検出手段と、
    該映像圧縮データまたは該音声圧縮データを記録する記録媒体とのデータの書き込み及び読み出しを行う記録手段と、
    該放送受信手段と該第1コピー制御情報検出手段と該第2コピー制御情報検出手段と該記録手段の制御を行うことで該映像圧縮データまたは該音声圧縮データを有する映像・音声ファイル、該映像圧縮データまたは該音声圧縮データに関する情報を有する映像・音声情報ファイル、該映像・音声ファイルについて少なくともコピー制限無しもしくは更なるコピー禁止を区別可能な情報であるコピー制御情報を有するコピー制御情報ファイルを生成し、記録媒体に記録するよう制御する制御手段を有し、
    該制御手段は該コピー制御データが異なるコンテンツが連続しているデジタル放送データから該映像・音声ファイル、該映像・音声情報ファイル、及び該コピー制御情報ファイルを生成して記録媒体に記録する場合、該コピー制御データが変わるたびに該映像・音声ファイル、該映像・音声情報ファイル、及びコピー制御情報ファイルを新たなファイルとして記録し、さらに該コピー制御データがコピー禁止を示している場合には該映像・音声ファイル、該映像・音声情報ファイル、及び該コピー制御情報ファイルを生成しないよう制御することを特徴とするコンテンツ記録・再生装置。
  2. デジタル放送のコンテンツを記録及び再生するコンテンツ記録・再生装置において、
    ユーザが選択したチャンネルのデジタル放送波を映像圧縮データまたは音声圧縮データと、少なくとも制限無しにコピー可能、1世代のみコピー可能、コピー禁止を区別可能な情報であるコピー制御データとを含むデジタル放送データに変換する放送受信手段と、
    該デジタル放送データと、該映像圧縮データまたは該音声圧縮データを一時記憶する一時記憶手段と、
    該放送受信手段が変換したデジタル放送データから該コピー制御データを検出する第1コピー制御情報検出手段と、
    該放送受信手段が変換したデジタル放送データから該コピー制御データを検出し、該デジタル放送データから該映像圧縮データまたは該音声圧縮データを判別して取り出し該一時記憶手段に記録する第2コピー制御情報検出手段と、
    該映像圧縮データまたは該音声圧縮データを記録する記録媒体とのデータの書き込み及び読み出しを行う記録手段と、
    該放送受信手段と該第1コピー制御情報検出手段と該第2コピー制御情報検出手段と該記録手段の制御を行うことで該映像圧縮データまたは該音声圧縮データを有する映像・音声ファイル、該映像圧縮データまたは該音声圧縮データに関する情報を有する映像・音声情報ファイル、該映像・音声ファイルについて少なくともコピー制限無しもしくは更なるコピー禁止を区別可能な情報であるコピー制御情報を有するコピー制御情報ファイルを生成し、記録媒体に記録するよう制御する制御手段を有し、
    該制御手段は該コピー制御データが異なるコンテンツが連続しているデジタル放送データから該映像・音声ファイル、該映像・音声情報ファイル、及び該コピー制御情報ファイルを生成して記録媒体に記録する場合、該コピー制御データが変わるたびに該映像・音声ファイル、該映像・音声情報ファイル、及びコピー制御情報ファイルを新たなファイルとして記録し、さらに該コピー制御データがコピー禁止を示している場合にはコピー禁止を示す映像または音声についての該映像・音声ファイル、該映像・音声情報ファイル、及び該コピー制御情報ファイルを生成し記録するよう制御することを特徴とするコンテンツ記録・再生装置。
  3. 請求項1乃至2に記載のコンテンツ記録・再生装置であって、
    前記記録手段を複数有し、
    前記制御手段は、ある記録手段の記録媒体に記録している映像・音声ファイル、及び映像・音声情報ファイルを別の記録手段の記録媒体にコピーする場合に、コピー対象の映像・音声ファイル及び映像・音声情報ファイルに対応する全てのコピー制御情報ファイルについてコピー制御情報を読み出し、更なるコピー禁止を示しているコピー制御情報を有するコピー制御情報ファイルに対応する映像・音声ファイル及び当該映像・音声ファイルに対応する映像・音声情報ファイルはコピーしないように該第2コピー制御情報検出手段と該記録手段の制御を行うことを特徴とするコンテンツ記録・再生装置。
  4. 請求項1乃至2に記載のコンテンツ記録・再生装置であって、
    外部デジタル機器とデジタル接続し、前記一時記憶手段に記憶しているデータを外部デジタル機器に出力するデジタルインタフェース手段を有し、
    前記制御手段は、ある記録手段の記録媒体に記録している映像・音声ファイル、及び映像・音声情報ファイルを外部デジタル機器に出力する場合に、出力対象の映像・音声ファイル及び映像・音声情報ファイルに対応する全てのコピー制御情報ファイルについてコピー制御情報を読み出し、更なるコピー禁止を示しているコピー制御情報を有するコピー制御情報ファイルに対応する映像・音声ファイル及び当該映像・音声ファイルに対応する映像・音声情報ファイルは出力しないように該第2コピー制御情報検出手段と該デジタルインタフェース手段の制御を行うことを特徴とするコンテンツ記録・再生装置。
  5. 請求項1乃至4に記載のコンテンツ記録・再生装置であって、
    前記制御手段は、暗号化されていない映像圧縮データまたは音声圧縮データを記録媒体に記録するよう制御する場合は、暗号化されていない映像圧縮データまたは音声圧縮データを有する映像・音声ファイルに対応するコピー制御情報ファイルは作成しないことを特徴とするコンテンツ記録・再生装置。
  6. 請求項1乃至5に記載のコンテンツ記録・再生装置であって、
    前記制御手段は記録媒体にSystem Description Blu−ray Disc Rewritable Format, Part 3 Audio Visual Basic Specification規格及びAdvanced Access Content System規格に準拠したディレクトリ及びファイル構成で記録するよう制御を行うことを特徴とするコンテンツ記録・再生装置。
  7. デジタル放送のコンテンツを記録するコンテンツ記録方法であって、
    少なくとも制限無しにコピー可能、1世代のみコピー可能、コピー禁止を区別可能な情報であるコピー制御情報とともにデジタル放送のコンテンツを受信し、
    前記受信したコンテンツを前記コピー制御情報が変わることを契機に新たなファイルとして記録する、
    コンテンツ記録方法。
  8. 請求項7記載の記録方法であって、
    前記受信したコンテンツのコピー制御情報が制限無しにコピー可能以外から制限無しにコピー可能に変わったときには、受信しているコンテンツを新たなファイルとして記録し、
    前記受信したコンテンツのコピー制御情報が1世代のみコピー可能以外から1世代のみコピー可能に変わったときには、受信しているコンテンツを新たなファイルとして記録し、かつ該ファイルの制御情報ファイルを記録する、
    コンテンツ記録方法。
  9. 請求項7記載の記録方法であって、
    前記受信したコンテンツのコピー制御情報が制限無しにコピー可能以外から制限無しにコピー可能に変わったときには、受信しているコンテンツを新たなファイルとして記録し、
    前記受信したコンテンツのコピー制御情報が1世代のみコピー可能以外から1世代のみコピー可能に変わったときには、受信しているコンテンツを新たなファイルとして記録し、
    前記受信したコンテンツのコピー制御情報がコピー禁止以外からコピー禁止に変わったときには、受信しているコンテンツを新たなファイルとして記録しないように制御する、
    コンテンツ記録方法。
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