JP2010152464A - 文字認識装置、文字認識装置の確認画面生成方法 - Google Patents

文字認識装置、文字認識装置の確認画面生成方法 Download PDF

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Abstract

【課題】イメージデータと、イメージデータに対応する認識文字列とを容易に比較可能にしたうえで、参酌対象となる他の項目の確認をも可能にして、オペレータによる効率的な確認作業ができる文字認識装置を提供する。
【解決手段】項目切出手段2は、イメージデータ1を項目イメージデータに切り出す。表示生成手段3は、訂正指示を受け付ける際に、訂正対象を含む項目イメージデータに対応する複数項目の文字認識情報の表示と、訂正対象となる文字認識情報に対応する項目イメージデータの表示とを併せた表示画面を生成する。項目イメージデータ表示配置手段4は、表示画面における項目イメージデータの表示位置を、項目イメージデータに対応する文字認識情報の表示位置および関連付け定義された他の文字認識情報の表示位置と重複しない表示位置に配置する。
【選択図】図1

Description

本発明はイメージデータから文字認識を行う文字認識装置に関し、特にイメージデータから文字認識を行って得られた文字認識情報を訂正指示により訂正可能な文字認識装置に関する。
一般に文字認識装置は、入力されたイメージデータ中の文字または文字列を認識して文字データを出力する。このような文字認識装置では、文字イメージの濃淡、手書き文字の巧拙などを原因としてイメージデータから正確な文字の認識をすることができない場合がある。そのような場合には、オペレータによりイメージデータを確認して文字列を訂正する必要がある。また、文字認識ができた場合であっても“1”と“7”との誤認識などがあり、やはりオペレータによる確認作業を必要とする。また、文字を正確に認識した場合であってもイメージとして入力された文字自体が誤記である場合があり、やはりオペレータによる確認作業が必要とされる。特に、金融機関などの決済をともなう場面では、帳票のイメージデータと文字認識をしたデータとを比較して、文字認識をしたデータを確認する作業が欠かせない。
そこで、たとえば、認識結果文字列に対応するイメージデータをその認識結果文字列の近傍となる上位置に表示して、認識結果文字列とイメージデータとの相互確認作業を容易にすることが行われている。しかしながら、このような表示によれば、すべての項目について認識結果文字列とイメージデータとの双方を表示する必要があるため、帳票の項目数次第では確認画面が上下方向に伸展してしまう。そのため表示に必要な画面領域が大きくなりすぎて、確認対象となる項目が一画面に納まらない場合がある。そうすると画面をスクロールしての確認作業が必要とされ作業効率が低下する。
そこで、表示されている文字フィールドの認識結果文字列にカーソルが位置付けられたとき認識結果文字列の真下または真上に対応するイメージデータを表示するという提案がある(たとえば、特許文献1参照)。これにより、確認画面の上下方向の伸展が抑えられ確認作業が容易になる。
特開平4−216185号公報
しかし、対応する認識文字列の真下または真上にイメージデータを表示することで、真下または真上に位置する他の認識文字列が隠れるという問題がある。オペレータは、イメージデータと、イメージデータに対応する認識文字列との比較をするだけでなく、他の項目も参酌したうえで確認を行うことがある。そうしたときに、参酌対象となる他の項目がイメージ表示で隠れていると、オペレータによる効率的な確認作業ができなくなる。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、オペレータによる効率的な確認作業ができる文字認識装置を提供することを目的とする。
本発明では上記課題を解決するために、イメージデータの文字認識を行って得られた文字認識情報の確認画面を生成する文字認識装置において、前記イメージデータから予め定めた項目単位に項目イメージデータを切り出す項目切出手段と、複数の前記項目を関連付け定義した関連付け定義情報を記憶する関連付け定義情報記憶手段と、前記文字認識情報の訂正指示を受け付ける際に、訂正対象を含む前記項目イメージデータに対応する複数項目の前記文字認識情報の表示と、訂正対象となる前記文字認識情報に対応する前記項目イメージデータの表示とを併せた確認画面を生成する表示生成手段と、前記確認画面における前記項目イメージデータの表示位置を、前記項目イメージデータに対応する前記文字認識情報の表示位置および関連付け定義された他の前記文字認識情報の表示位置と重複しない表示位置に配置する項目イメージデータ表示配置手段と、を備えることを特徴とする文字認識装置が提供される。
このような文字認識装置によれば、項目切出手段により、イメージデータから予め定めた項目を単位にした項目イメージデータが切り出される。関連付け定義情報記憶手段により、複数の項目を関連付け定義した関連付け定義情報が記憶される。表示生成手段により、文字認識情報の訂正指示を受け付ける際に、訂正対象を含む項目イメージデータに対応する複数項目の文字認識情報の表示と、訂正対象となる文字認識情報に対応する項目イメージデータの表示とを併せた確認画面が生成される。項目イメージデータ表示配置手段により、確認画面における項目イメージデータの表示位置が、項目イメージデータに対応する文字認識情報の表示位置および関連付け定義された他の文字認識情報の表示位置と重複しない表示位置に配置される。
また、本発明では上記課題を解決するために、イメージデータの文字認識を行って得られた文字認識情報の確認画面を生成する文字認識装置において、前記イメージデータから予め定めた項目単位に項目イメージデータを切り出す項目切出手段と、前記文字認識情報の訂正指示を受け付ける際に、訂正対象を含む前記項目イメージデータに対応する複数項目の前記文字認識情報の表示と、訂正対象となる前記文字認識情報に対応する前記項目イメージデータの表示とを併せて確認画面を生成する表示生成手段と、前記確認画面における前記項目イメージデータの表示位置を、対応する前記文字認識情報の表示位置の近傍にある他の訂正是非が未確認の前記文字認識情報の表示位置と重複しない表示位置に配置する項目イメージデータ表示配置手段と、を備えることを特徴とする文字認識装置が提供される。
このような文字認識装置によれば、項目切出手段により、イメージデータから予め定めた項目を単位にした項目イメージデータが切り出される。表示生成手段により、文字認識情報の訂正指示を受け付ける際に、訂正対象を含む項目イメージデータに対応する複数項目の文字認識情報の表示と、訂正対象となる文字認識情報に対応する項目イメージデータの表示とを併せた確認画面が生成される。項目イメージデータ表示配置手段により、確認画面における項目イメージデータの表示位置が、対応する文字認識情報の表示位置の近傍にある他の訂正是非を未確認の文字認識情報の表示位置と重複しない表示位置に配置される。
開示の文字認識装置によれば、確認画面において参酌対象となる他の項目の文字認識情報を容易に比較可能となり、オペレータによる効率的な確認作業ができる。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。まず、本実施形態の概要について説明し、その後、本実施形態の具体的な内容を説明する。
図1は、実施形態の文字認識装置の概要を示す図である。図1に示す文字認識装置100は、イメージデータ1を入力して、イメージデータ1から認識した文字を表示装置に表示するための確認表示信号6(画像信号)を出力する。文字認識装置100は、項目切出手段2、表示生成手段3、項目イメージデータ表示配置手段4、関連付け定義情報記憶手段5を有する。
項目切出手段2は、入力したイメージデータ1から所定の項目に対応するイメージ部分を、項目イメージデータとして切り出す。
表示生成手段3は、項目イメージデータの文字認識の結果である文字認識情報と、項目イメージデータを併せた確認画面の生成をして確認表示信号6を出力する。
図示しない表示装置は、確認表示信号6に基づいて確認画面を表示する。
項目イメージデータ表示配置手段4は、関連付け定義情報記憶手段5が記憶する関連付け定義情報に基づいて、項目イメージデータに対応する文字認識情報の表示位置および関連付け定義された他の文字認識情報の表示位置と重複しない表示位置に項目イメージデータの表示を配置する。
これにより、オペレータが確認画面で文字認識情報を確認する際に、項目イメージデータの表示と参酌すべき他の項目の文字認識情報とが重なることがなくなり、参酌対象となる他の項目の文字認識情報を確認しながらの効率的な作業を可能にする。
さらに、動的に項目イメージデータの表示位置を制御するため、常に項目イメージデータを表示する領域を設ける必要がなくなり、確認画面をコンパクトに構成することができる。確認画面のコンパクト化は、オペレータによる画面送り作業を軽減し確認作業の効率化に寄与する。
以下、実施形態をより具体的に説明する。
[第1の実施形態]
最初に、第1の実施形態を図面を参照して詳細に説明する。
図2は、第1の実施形態の文字認識装置のハードウェア構成を示す図である。文字認識装置100は、CPU(Central Processing Unit)101によって装置全体が制御されている。CPU101には、バス107を介してRAM(Random Access Memory)102、ハードディスクドライブ(HDD:Hard Disk Drive)103、通信インタフェース104、グラフィック処理装置105および入出力インタフェース106が接続されている。
RAM102には、CPU101に実行させるOS(Operating System)プログラムやアプリケーションプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。また、RAM102には、CPU101による処理に必要な各種データが格納される。HDD103には、OSプログラムやアプリケーションプログラムが格納される。通信インタフェース104は、ネットワーク30に接続されている。
グラフィック処理装置105には、モニタ23が接続されている。グラフィック処理装置105は、CPU101からの命令に従って、画像をモニタ23の画面に表示させる。入出力インタフェース106は、スキャナ20、キーボード21やマウス22から送られてくる信号を、バス107を介してCPU101に送信する。また、図示しないDMAC(Direct Memory Access Controller)は、スキャナ20から送られてくる信号を、CPU101を介さずRAM102やHDD103に送信する。以上のようなハードウェア構成によって、本実施形態の処理機能を実現することができる。
図3は、第1の実施形態の文字認識装置の機能を示すブロック図である。図3に示す文字認識装置100は、スキャナ20がスキャンした帳票のイメージデータ1を入力して、イメージデータ1から認識した文字をモニタ23に表示し、キーボード21またはマウス22により訂正入力または確認入力を受け付けるものである。文字認識装置100は、項目切出手段2、帳票定義情報記憶手段7、文字認識手段8、文字認識情報記憶手段9、項目イメージデータ記憶手段10、項目イメージデータ表示配置手段4、画面定義情報記憶手段11、関連付け定義情報記憶手段5、入力受付手段13、入力情報記憶手段12、表示生成手段3を有する。
項目切出手段2は、入力したイメージデータ1から所定の項目に対応するイメージ部分を、帳票定義情報記憶手段7が記憶する項目切出し用情報に基づいて項目イメージデータとして切り出す。
文字認識手段8は、帳票定義情報記憶手段7が記憶する項目ごとの文字認識用情報を参酌して、項目切出手段2が切り出した項目イメージデータについて所定の文字認識アルゴリズムに従い文字認識を行う。文字認識手段8は、文字認識の結果として文字認識情報を生成する。
なお、文字認識情報は、項目イメージデータから所定の情報を認識して抽出した情報であり、必ずしも狭義の文字に限られず、数字や記号、図柄などの有意な情報を含む概念である。また、文字認識情報は、一文字(最小認識単位)の情報に限られず、多くの場合は複数文字からなる文字列である。
文字認識情報記憶手段9は、文字認識手段8が項目イメージデータから文字認識した結果である文字認識情報を項目ごとに記憶する。
項目イメージデータ記憶手段10は、項目切出手段2が切り出した項目イメージデータを項目ごとに記憶する。
項目イメージデータ表示配置手段4は、項目イメージデータ記憶手段10が記憶する項目イメージデータを確認画面に配置する制御(表示位置の設定)を行う。項目イメージデータを確認画面へ配置する制御は、画面定義情報記憶手段11が記憶する画面定義情報、関連付け定義情報記憶手段5が記憶する関連付け定義情報、入力情報記憶手段12が記憶する入力情報に基づいて行われる。
表示生成手段3は、画面定義情報記憶手段11が記憶する画面定義情報、文字認識情報記憶手段9が記憶する文字認識情報、項目イメージデータ表示配置手段4から指示される項目イメージデータとその表示位置に基づいてモニタ23に表示する確認画面を生成する。
帳票定義情報記憶手段7は、イメージデータ1の読み取り元となった帳票の帳票定義情報を記憶している。帳票定義情報には、読み取り元となった帳票の項目数、各項目名、各項目の記載欄の位置、大きさなどの項目イメージデータを切り出すために用いる項目切出し用情報と、記載内容の入力フォームに関する入力フォーム情報(たとえば、数字、アルファベット、漢字、カナ、記号等の種別、桁数または文字数など)、文字認識を最適化するための項目別の辞書(たとえば、金融機関名一覧、支店名一覧)などの文字認識のために用いる文字認識用情報がある。また、帳票定義情報記憶手段7は、複数種類の帳票を扱う場合には、帳票ごとの帳票定義情報を記憶する。
画面定義情報記憶手段11は、モニタ23に表示する確認画面を定義する画面定義情報を記憶している。画面定義情報は、確認画面に表示する要素の位置、大きさ、色彩を定義する。表示要素には、文字認識情報、項目イメージデータ、背景画像などがある。また、画面定義情報は、表示要素の状態(たとえば、文字認識情報の未確認状態、訂正可能状態、訂正済状態、確認状態など)に応じた表示態様の変化(たとえば、文字の色彩、大きさ、フォントの変更、背景の色彩変更など)も記憶している。そして、画面定義情報は、表示生成手段3が確認画面を生成するのに用いられる。また、画面定義情報は、項目イメージデータ表示配置手段4が項目イメージデータと文字認識情報の表示の干渉を避けて項目イメージデータの表示位置を制御するのにも用いられる。
関連付け定義情報記憶手段5は、複数の項目を関連付けした関連付け定義情報を記憶する。関連付け定義情報により相互に関連付けされた項目は、確認画面での同時の視認性の確保を保証すべき項目である。一方の項目の文字認識情報が他方の項目の文字認識情報の確認に役立つとされる場合に関連付けがなされ、関連付けされた複数の項目のリストが関連付け定義情報として登録される。
入力受付手段13は、オペレータによる操作入力をキーボード21またはマウス22から受け付ける。
入力情報記憶手段12は、入力受付手段13が受け付けた操作入力に基づいて入力情報を記憶する。入力情報は、確認画面における入力状態を示す入力状態情報と、操作入力の履歴の入力履歴情報とを含む。
このような文字認識装置100によれば、受け付けたイメージデータ1は、項目切出手段2により項目イメージデータに切り出される。切り出された項目イメージデータは、項目イメージデータ記憶手段10に記憶される。また、切り出された項目イメージデータからは、文字認識手段8により文字認識がされた出力結果として文字認識情報を得る。文字認識情報は、文字認識情報記憶手段9に記憶される。項目イメージデータ記憶手段10から項目イメージデータ表示配置手段4により読み出された項目イメージデータは、画面定義情報、入力情報、関連付け定義情報により確認画面での表示位置が制御される。文字認識情報記憶手段9から表示生成手段3により読み出された文字認識情報と、表示位置が制御された項目イメージデータとは、表示生成手段3により画面定義情報に基づいて生成される確認画面に表示される。
これにより、オペレータが確認画面で文字認識情報を確認する際に、項目イメージデータの表示と参酌すべき他の項目の文字認識情報とが重なることがなくなり、参酌対象となる他の項目の文字認識情報を確認しながらの効率的な作業を可能にする。
さらに、動的に項目イメージデータの表示位置を制御するため、常に項目イメージデータを表示する領域を設ける必要がなくなり、確認画面をコンパクトに構成することができる。確認画面のコンパクト化は、オペレータによる画面送り作業を軽減し確認作業の効率化に寄与する。
図4は、第1の実施形態の帳票(振込依頼書)の一例を示す図である。振込依頼書50は、金融機関において顧客が振込依頼をする場合に用いられる帳票である。振込依頼書50は、金融機関が処理を行うのに必要な情報を記載するための振込金額記載欄53、振込先銀行名記載欄54、振込先支店名記載欄55、振込先口座番号記載欄56、振込人名記載欄57および依頼人名記載欄58を備える。各記載欄の左横には、その記載欄に記載すべき内容を示す項目51がそれぞれ見出しとして記載されている。顧客は、振込依頼書50の各記載欄に依頼する取引内容52を記入する。
顧客は、取引内容52を記入した振込依頼書50を窓口係に提出する。窓口係は、振込依頼書50をスキャナ20で読み取り、振込依頼書50のイメージデータ1を生成する。生成された振込依頼書50のイメージデータ1は、スキャナ20が接続される文字認識装置100に入力される。なお、振込依頼書50は帳票の一例であり、取り扱い業務に応じて各種の帳票が用意される。
文字認識装置100に入力されたイメージデータ1は、項目切出手段2により各項目記載欄の大きさで項目イメージデータとして切り出される。ここで、各項目イメージデータには、振込金額イメージデータ、振込先銀行名イメージデータ、振込先支店名イメージデータ、振込先口座番号イメージデータ、振込人名イメージデータ、依頼人名イメージデータがある。
各項目イメージデータの切出しは、イメージデータ1から帳票の種類を特定し、特定した帳票に対応する帳票定義情報を帳票定義情報記憶手段7から読み出す。帳票定義情報には、読み取り元となった帳票の項目数、各項目名、各項目の記載欄の位置、大きさなどの項目イメージデータ1を切り出すために用いる項目切出し用情報がある。
なお、金融機関の帳票は一例であって、イメージデータ1として取り込み可能であれば、イメージデータ化の対象とすることができる。たとえば、一般の取引における申込書、請求書、領収書等の各種書類、キャッシュカードや免許証などのカード類、通帳等の冊子類の任意のページまたは複数ページの組み合わせがある。
また、イメージデータ1は、光学的読取手段としてのスキャナやデジタルカメラなどで帳票を介して情報をイメージデータ化したものに限らず、座標読取手段としてのタッチパネルなどで帳票を介さずに情報をイメージデータ化したものを含む。
図5は、第1の実施形態の帳票の確認画面を示す図である。確認画面60は、金融機関においてオペレータが振込依頼書50の文字認識結果を確認する画面であり、モニタ23に表示される。確認画面60は、オペレータが確認を必要とする文字認識結果を表示するため振込金額表示欄63、振込先銀行名表示欄64、振込先支店名表示欄65、振込先口座番号表示欄66、振込人名表示欄67および依頼人名表示欄68を備える。各表示欄には、顧客が記入した内容の文字認識結果として文字認識情報が表示される。確認画面60に表示される文字認識情報には、数字列として振込金額認識情報、振込先口座番号認識情報があり、文字列認識情報として振込先銀行名認識情報、振込先支店名認識情報、振込人名認識情報、依頼人名認識情報がある。なお、文字認識情報の数字列は数値として取り扱うようにしてもよい。各表示欄の左横には、その表示欄に表示される内容を示す項目61がそれぞれ見出しとして表示される。
なお、確認画面60は帳票の一つである振込依頼書50に対応した表示例であり、各種の帳票に対応した確認画面が画面定義情報に基づいて生成される。
オペレータは、キーボード21またはマウス22の操作により、表示欄に表示されている表示内容を訂正可能な状態に選択することで、図5には図示されていない項目イメージデータが表示され確認画面60の各表示欄に表示された文字認識結果を確認する。
次に、確認画面60において表示する項目イメージデータの表示位置を決定する項目イメージデータ表示処理について説明する。項目イメージデータ表示処理は、文字認識装置100により、項目イメージデータを表示する際に実行される。
図6は、第1の実施形態の項目イメージデータ表示処理の手順を示すフローチャートである。以下、図6に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS10]表示生成手段3は、表示されている文字認識情報を訂正可能な状態にある表示欄についてカーソルを表示する。カーソルの移動は、入力受付手段13がキーボード21またはマウス22の操作を受け付けて行われる。カーソル表示は、訂正対象となる項目の表示欄を移動する他に、表示欄内の文字列内を移動する。
カーソルにより表示欄がフォーカスされた状態(カーソルが表示欄に位置する状態)では、表示欄に表示されている文字認識情報に対応した項目イメージデータを確認画面60に表示する。項目イメージデータ表示配置手段4は、項目イメージデータをどこに表示するかを決定するため、S20からS40までの処理を実行する。
[ステップS20]項目イメージデータ表示配置手段4は、隣接する項目の表示欄を隠す位置に項目イメージデータを表示することを避けるため、隣接する項目の表示欄と項目イメージデータの表示との重なりをチェックする。
[ステップS30]項目イメージデータ表示配置手段4は、隣接する未入力項目の表示欄を隠す位置に項目イメージデータを表示することを避けるため、隣接する項目の表示欄の状態をチェックする。
[ステップS40]項目イメージデータ表示配置手段4は、関連する項目の表示欄を隠す位置に項目イメージデータを表示することを避けるため、関連する項目の表示欄と項目イメージデータの表示との重なりをチェックする。
[ステップS50]項目イメージデータ表示配置手段4は、項目イメージデータの表示位置を決定し、表示生成手段3は、決定した表示位置に項目イメージデータを表示する確認画面を生成する。
このようにして、カーソルが移動表示してフォーカスされた状態の表示欄が切り替わっても、項目イメージデータ表示配置手段4により項目イメージデータの表示位置が適切に制御されるため、オペレータが確認画面で文字認識情報を確認する際に、項目イメージデータの表示と参酌すべき他の項目の文字認識情報とが重なることがなくなり、参酌対象となる他の項目の文字認識情報を確認しながらの効率的な作業を可能にする。
さらに、動的に項目イメージデータの表示位置を制御するため、常に項目イメージデータを表示する領域を設ける必要がなくなり、確認画面をコンパクトに構成することができる。確認画面のコンパクト化は、オペレータによる画面送り作業を軽減し確認作業の効率化に寄与する。
次に、図6中の重なりチェック処理について詳細に説明する。
図7は、第1の実施形態の重なりチェック処理の手順を示すフローチャートである。以下、図7に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS21]項目イメージデータの縦/横サイズを算出する。デフォルトでは、項目イメージデータの縦/横サイズは、対応する文字認識情報の表示欄のサイズとなる。したがって、項目イメージデータ表示配置手段4は、画面定義情報を参照して項目イメージデータの縦/横サイズを得る。また、オプションとして、帳票の原寸サイズや、原寸の拡大または縮小サイズなどを選択できる。この場合には、画面定義情報と帳票定義情報とを参照して項目イメージデータの縦/横サイズを得る。
[ステップS22]項目イメージデータに対応する文字認識情報の表示欄に隣接する上側に、算出した縦/横サイズの項目イメージデータの表示をしたとき、上方向に隣接する文字認識情報の表示欄と項目イメージデータとが重なるか(表示領域の干渉の有無)をチェックする。上方向に隣接する文字認識情報の表示欄と項目イメージデータとが重なる場合には、ステップS23の処理に進む。上方向に隣接する文字認識情報の表示欄と項目イメージデータとが重ならない場合には、ステップS25の処理に進む。
[ステップS23]項目イメージデータに対応する文字認識情報の表示欄に隣接する下側に、算出した縦/横サイズの項目イメージデータの表示をしたとき、下方向に隣接する文字認識情報の表示欄と項目イメージデータとが重なるか(表示領域の干渉の有無)をチェックする。下方向に隣接する文字認識情報の表示欄と項目イメージデータとが重なる場合には、重なりチェック処理を終了する。下方向に隣接する文字認識情報の表示欄と項目イメージデータとが重ならない場合には、ステップS24の処理に進む。
[ステップS24]算出した縦/横サイズの項目イメージデータの表示位置を対応する文字認識情報の表示欄に隣接する下側に設定して、重なりチェック処理を終了する。
[ステップS25]算出した縦/横サイズの項目イメージデータの表示位置を対応する文字認識情報の表示欄に隣接する上側に設定して、重なりチェック処理を終了する。
このようにして、項目イメージデータ表示配置手段4は、隣接する項目の表示欄と項目イメージデータの表示との重なりをチェックして、項目イメージデータの表示位置を設定するので、隣接する項目の表示欄を隠す位置に項目イメージデータを表示することを避けることができる。
次に、図6中の入力済みチェック処理について詳細に説明する。
図8は、第1の実施形態の入力済みチェック処理の手順を示すフローチャートである。以下、図8に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
本処理は、重なりチェック処理で項目イメージデータの表示位置が設定されなかった場合に実行される。すなわち、重なりチェック処理で項目イメージデータの表示位置が設定された場合には、本処理は実行されない。
[ステップS31]項目イメージデータに対応する文字認識情報の表示欄に隣接する上側(上位置)の表示欄が、入力済みであるか否かをチェックする。上側の表示欄が未入力であれば、ステップS32の処理に進む。上側の表示欄が入力済みであれば、ステップS34の処理に進む。
なお、表示欄の入力済みとは、表示欄に表示されている文字認識情報の訂正または確認がなされたことをいう。表示欄の未入力とは、表示欄に表示されている文字認識情報の訂正または確認がなされていないことをいう。訂正または確認がなされたか否かの判断は、画面定義情報記憶手段11が記憶する表示欄ごとの状態情報(訂正済状態、確認状態)を参照して判断することができる。
なお、入力情報記憶手段12が記憶する入力情報(入力履歴)により判断することもできる。その際に、表示欄の再訂正を受け入れるため、カーソルの下方向からの移動の検出など特定の入力履歴により入力済み状態(訂正済状態、確認状態)をキャンセルして未入力状態(未確認状態)とするようにしてもよい。
[ステップS32]項目イメージデータに対応する文字認識情報の表示欄に隣接する下側(下位置)の表示欄が、入力済みであるか否かをチェックする。下側の表示欄が未入力であれば、ステップS35の処理に進む。下側の表示欄が入力済みであれば、ステップS33の処理に進む。
[ステップS33]ステップS21で算出した縦/横サイズの項目イメージデータの表示位置を対応する文字認識情報の表示欄に隣接する下側に設定して、入力済みチェック処理を終了する。
[ステップS34]ステップS21で算出した縦/横サイズの項目イメージデータの表示位置を対応する文字認識情報の表示欄に隣接する上側に設定して、入力済みチェック処理を終了する。
[ステップS35]ステップS21で算出した縦/横サイズの項目イメージデータの表示位置をデフォルト位置(たとえば、対応する文字認識情報の表示欄に隣接する上側)に設定して、入力済みチェック処理を終了する。
このようにして、項目イメージデータ表示配置手段4は、隣接する項目の表示欄の状態をチェックして、隣接する入力済みの項目の表示欄側に、項目イメージデータの表示位置を設定するので、未入力項目のある表示欄を隠す位置に項目イメージデータを表示することを避けることができる。
次に、図6中の関連項目チェック処理について詳細に説明する。
図9は、第1の実施形態の関連項目チェック処理の手順を示すフローチャートである。以下、図9に示す処理をステップ番号に沿って説明する。
[ステップS41]重なりチェック処理または入力済みチェック処理で設定された項目イメージデータの表示位置と、関連項目の表示欄とが重なるか(表示領域の干渉の有無)をチェックする。表示欄と重ならない場合、および表示欄と重なってもその表示欄が関連項目でない場合(非関連項目である場合)は、関連項目チェック処理を終了する。重なった表示欄が関連項目である場合は、ステップS42の処理に進む。
なお、関連項目か否かの判断は、関連付け定義情報記憶手段5が記憶する関連付け定義情報によりすることができる。項目イメージ表示の項目と、重なると判断された表示欄の項目とが、同一の関連付け定義リスト(関連付け定義情報)の要素として定義されている場合に、関連項目であると判断される。
[ステップS42]設定されている項目イメージデータの表示位置を、対応する文字認識情報の表示欄に対して逆側に設定する。つまり、項目イメージデータの表示位置が対応する文字認識情報の表示欄に対して上側に設定されていたのであれば、下側に設定しなおす。また、項目イメージデータの表示位置が対応する文字認識情報の表示欄に対して下側に設定されていたのであれば、上側に設定しなおす。
[ステップS43]ステップS42で設定された項目イメージデータの表示位置と、関連項目の表示欄とが重なるかをチェックする。表示欄と重ならない場合、および表示欄と重なってもその表示欄が関連項目でない場合は、関連項目チェック処理を終了する。重なった表示欄が関連項目である場合は、ステップS44の処理に進む。
[ステップS44]設定されている項目イメージデータの表示位置を固定位置に設定する。固定位置は、項目イメージデータの表示位置を対応する表示欄の近傍に設定できない場合に設定される項目イメージデータの表示位置である。固定位置は、画面定義情報記憶手段11に固定位置情報として記憶される。固定位置情報は、帳票で一つの固定位置とすることができる。この場合、項目イメージデータと文字認識情報の双方比較が容易でなくなるが表示位置の把握が容易である。また、項目ごとに固定位置を設定してもよく、たとえば、項目イメージデータの表示位置を関連する文字認識情報の表示欄に隣接する位置とすることもできる。この場合、一項目単位での双方比較が容易でなくとも、関連項目単位での双方比較を容易にすることができる。
このようにして、項目イメージデータ表示配置手段4は、関連する項目の表示欄をチェックして、項目イメージデータの表示位置を設定するので、関連する項目のある表示欄を隠す位置に項目イメージデータを表示することを避けることができる。
次に、確認画面の表示例について詳細に説明する。
図10は、第1の実施形態の確認画面における重なりチェックの表示例を示す図である。図4の振込依頼書50のイメージデータ1から生成された図5の確認画面60よりも表示領域に余裕のある確認画面において、オペレータが操作入力をしている途中の表示例である。
図10(A)は、上位置重なりチェックの後に、項目イメージ表示を対応する表示欄の上側に設定する表示例である。
オペレータは、カーソルを移動表示して振込金額の項目についてフォーカスしている。フォーカスされた状態では、振込金額表示欄63中の“10,000”の最下位桁にアンダーバーが表示される。この状態は、オペレータが振込金額の項目の文字認識情報を訂正できる訂正可能状態である。ここで、オペレータが文字認識情報である“10,000”が正確に認識された結果であるかを確認するため、項目イメージデータ表示63aとして“10,000”が表示される。項目イメージデータ表示63aには、顧客の手書き文字がイメージ表示される。項目イメージデータ表示63aの表示位置は、ステップS22により上位置重なりチェックがされ、上位置重なりがないのでステップS25により項目イメージデータ表示63aに対応する振込金額表示欄63の上側(近傍で並行する位置)となる。
図10(B)は、下位置重なりチェックの後に、項目イメージ表示を対応する表示欄の下側に設定する表示例である。
オペレータは、振込金額表示欄63中の“10,000”を確認(図10(A))し、次の振込先銀行名表示欄64にカーソルを移動表示して振込先銀行名の項目についてフォーカスしている。フォーカスされた状態では、振込先銀行名表示欄64中の“あいう銀行”の文字列末尾にアンダーバーが表示される。ここで、オペレータが文字認識情報である“あいう銀行”が正確に認識された結果であるかを確認するため、項目イメージデータ表示64aとして“あいう銀行”が表示される。項目イメージデータ表示64aには、顧客の手書き文字がイメージ表示される。項目イメージデータ表示64aの表示位置は、上位置重なりがあるのでステップS22の上位置重なりチェックの後にステップS23により下位置重なりチェックがされ、下位置重なりがないのでステップS24により項目イメージデータ表示64aに対応する振込先銀行名表示欄64の下側(近傍で並行する位置)となる。
なお、文字認識情報(入力項目)の確認は、オペレータによるキーボード21のエンターキーの押下で受け付けられ、振込金額表示欄63は、訂正可能状態から訂正済状態または確認状態となり入力済みとして内部状態(表示要素の状態)が更新される。また、背景色や文字色または書体の変更により状態の更新が明示される。
図11は、第1の実施形態の確認画面における入力済みチェックの表示例を示す図である。図4の振込依頼書50のイメージデータ1から生成された図5の確認画面60において、オペレータが操作入力をしている途中の表示例である。
図11(A)は、上位置重なりチェックの後に、項目イメージ表示を対応する表示欄の上側に設定する表示例である。オペレータは、カーソルを移動表示して振込金額の項目についてフォーカスしている。項目イメージデータ表示63aの表示位置は、ステップS22により上位置重なりチェックがされ、上位置重なりがないのでステップS25により項目イメージデータ表示63aに対応する振込金額表示欄63の上側(近傍で並行する位置)となる。
図11(B)は、入力済みチェックの後に、項目イメージ表示を対応する表示欄の上側に設定する表示例である。オペレータは、振込金額表示欄63中の“10,000”を確認(図11(A))し、次の振込先銀行名表示欄64にカーソルを移動表示して振込先銀行名の項目についてフォーカスしている。フォーカスされた状態では、振込先銀行名表示欄64中の“あいう銀行”の文字列末尾にアンダーバーが表示される。ここで、オペレータが文字認識情報である“あいう銀行”が正確に認識された結果であるかを確認するため、項目イメージデータ表示64aとして“あいう銀行”が表示される。項目イメージデータ表示64aには、顧客の手書き文字がイメージ表示される。項目イメージデータ表示63aの表示位置は、上位置重なり、下位重なりともあるので、ステップS31により上位置入力済みチェックがなされ、上位置入力済みが判定されるのでステップS34により項目イメージデータ表示64aに対応する振込先銀行名表示欄64の上側(近傍で並行かつ入力済みの振込金額表示欄63に重なる位置)となる。
図12は、第1の実施形態の確認画面における関連項目チェックの表示例を示す図である。図4の振込依頼書50のイメージデータ1から生成された図5の確認画面60において、オペレータが操作入力をしている途中の表示例である。ここで、振込先銀行名表示欄64と振込先支店名表示欄65とは、関連付け定義されている。たとえば、リストNo1={振込先銀行名、振込先支店名}のような関連付け定義リスト(関連付け定義情報)が関連付け定義情報記憶手段5に記憶されている。これにより、振込先銀行名の確認には振込先支店名を参考情報とすることができ、また、振込先支店名の確認には振込先銀行名を参考情報とすることができるので、両者を同時に確認可能にすることによるオペレータの確認作業の効率が向上する。具体的には、項目イメージデータ表示が“あいう銀行”であるのか“あいら銀行”であるのかが判然としないときに、両銀行名とも実在する場合には、支店名“かきく支店”を判別の手がかりとすることができる。したがって、関連付け定義は、一方の項目が他方の項目の確認に有意な情報を含む項目間でなされる。たとえば、関連項目には郵便番号と住所、名称とフリガナ、識別コードと名称など所定の対応関係がある場合に関連付けが有効である。
図12(A)は、関連項目チェックの後に、項目イメージ表示を対応する表示欄の上側に設定する表示例である。オペレータは、カーソルを移動表示して振込先銀行名の項目についてフォーカスしている。項目イメージデータ表示64aの表示位置は、重なりチェック処理S20、入力済みチェック処理S30により項目イメージデータ表示64aに対応する振込先銀行名表示欄64の上側(近傍で並行かつ入力済みの振込金額表示欄63に重なる位置)となっている。ここで、入力済みの振込金額表示欄63は、振込先銀行名と関連付け定義されていないので、項目イメージデータ表示64aと入力済みの振込金額表示欄63との重なりは、表示位置関連項目チェックS41で非関連項目の重なりと判定される。したがって、項目イメージデータ表示64aは、重なりチェック処理S20、入力済みチェック処理S30により設定された表示位置に表示される。
図12(B)は、関連項目チェックの後に、項目イメージ表示を対応する表示欄の下側に設定する表示例である。オペレータは、振込先銀行名表示欄64中の“あいう銀行”を確認(図12(A))し、次の振込先支店名表示欄65にカーソルを移動表示して振込先支店名の項目についてフォーカスしている。項目イメージデータ表示65aの表示位置は、重なりチェック処理S20、入力済みチェック処理S30により項目イメージデータ表示65aに対応する振込先銀行名表示欄64の上側(近傍で並行かつ入力済みの振込先銀行名表示欄64に重なる位置)となっている。ここで、入力済みの振込先銀行名表示欄64は、振込先銀行名と関連付け定義されているので、項目イメージデータ表示65aと入力済みの振込先銀行名表示欄64との重なりは、表示位置関連項目チェックS41で関連項目の重なりと判定される。そして、ステップS42により表示位置が逆側に設定される。したがって、項目イメージデータ表示65aは、重なりチェック処理S20、入力済みチェック処理S30により設定された表示位置とは逆側である、項目イメージデータ表示64aに対応する振込先支店名表示欄65の下側(近傍で並行かつ関連項目である振込先銀行名表示欄64に重ならない位置)となる。
図13は、第1の実施形態の確認画面における関連項目チェックの表示例を示す図である。図4の振込依頼書50のイメージデータ1から生成された図5の確認画面60において、オペレータが操作入力をしている途中の表示例である。ここで、振込先銀行名表示欄64と振込先支店名表示欄65と振込先口座番号表示欄66とは、関連付け定義されている。たとえば、リストNo2={振込先銀行名、振込先支店名、振込先口座番号}のような関連付け定義リストが関連付け定義情報記憶手段5に記憶されている。
図13では、振込先支店名の項目についてフォーカスしている。振込先支店名表示欄65の上位置にある項目(振込先銀行名)、下位置にある項目(振込先口座番号)は、ともに振込先支店名と関連付け定義されているので、表示位置関連項目チェックS41、S43では、振込先支店名表示欄65の上位置、下位置ともに関連項目と判定され、S44により項目イメージデータ表示は固定位置69に表示される。
以上、説明したように、文字認識装置100によれば、複数の項目を関連付け定義した関連付け定義情報を記憶するようにしたので、表示画面における項目イメージデータの表示位置を、項目イメージデータに対応する文字認識情報の表示位置および関連付け定義された他の文字認識情報の表示位置と重複しない表示位置に配置することができるようになる。そして、訂正指示を受け付ける際に、訂正対象を含む項目イメージデータに対応する複数項目の文字認識情報の表示と、訂正対象となる文字認識情報に対応する項目イメージデータの表示とを併せた表示画面を生成しても、訂正の確認に必要な文字認識情報が項目イメージデータの表示により確認できなくなるという不具合が生じなくなる。
したがって、項目イメージデータと、項目イメージデータに対応する項目の文字認識情報とを容易に比較可能にしたうえで、参酌対象となる他の項目の文字認識情報も容易に比較可能となる。これにより、オペレータによる効率的な確認作業ができる。
また、本発明では、表示画面における項目イメージデータの表示位置を、対応する文字認識情報の表示位置の近傍にある他の訂正是非を未確認の文字認識情報の表示位置と重複しない表示位置に配置するようにしたので、訂正指示を受け付ける際に、訂正対象を含む項目イメージデータに対応する複数項目の文字認識情報の表示と、訂正対象となる文字認識情報に対応する項目イメージデータの表示とを併せた表示画面を生成しても、訂正の確認に必要な文字認識情報が項目イメージデータの表示により確認できなくなるという不具合が生じなくなる。
したがって、項目イメージデータと、項目イメージデータに対応する項目の文字認識情報とを容易に比較可能にしたうえで、参酌対象となる他の項目の文字認識情報も容易に比較可能となる。これにより、オペレータによる効率的な確認作業ができる。
[第2の実施形態]
図14は、第2の実施形態の確認画面における関連項目チェックの表示例を示す図である。第1の実施形態とは、関連付け定義された複数の項目イメージデータ表示のグループを1つの項目イメージデータ表示として扱う点で異なる。
振込先銀行名表示欄64の項目イメージデータ表示として、項目イメージデータ表示64bを表示する。また、振込先支店名表示欄65の項目イメージデータ表示として、項目イメージデータ表示64bを表示する。
これにより、一項目単位での双方比較が最善位置とはならなくとも、関連項目単位での双方比較を容易とすることができる。特に、関連項目の項目イメージデータ表示を同時に確認したい場合に優れる。
[第3の実施形態]
図15は、第3の実施形態の帳票が縦書きの場合の確認画面の表示例を示す図である。第1の実施形態とは、確認画面70において各項目の項目イメージデータ表示と表示欄とが横書きから縦書きになっている点で異なる。このように、縦書きの帳票に対しては、項目イメージデータ表示の縦書き文字列と、対応する文字認識情報の縦書き文字列とが、文字認識情報の縦書き文字列近傍で並行する位置関係となるように確認画面70に表示される。これにより、本発明は横書きの記載形式の帳票に限らず、縦書きの記載形式の帳票にも適用可能である。
[第4の実施形態]
図16は、第4の実施形態の文字認識システムのシステム構成を示す図である。第1の実施形態とは、文字認識装置100の備える機能をネットワーク上に分散配置して文字認識システム120を構成している点で異なる。
文字認識システム120はネットワーク30と、ネットワーク30に接続する帳票確認端末110と、帳票確認サーバ111とから構成される。スキャナ20aは、ネットワーク30、帳票確認端末110および帳票確認サーバ111のいずれとの接続であってもよい。キーボード21、マウス22およびモニタ23は、帳票確認端末110に接続される。帳票確認端末110と、帳票確認サーバ111は、図2の文字認識装置100と同様のハードウェア構成であり、通信インタフェースを介してネットワーク30に接続し、相互に情報を送受信する。このような、文字認識システム120によれば、帳票確認サーバ111に帳票定義情報記憶手段7、画面定義情報記憶手段11、関連付け定義情報記憶手段5のうち少なくとも一つ以上を備えるようにして、帳票確認端末110がネットワーク30に複数台接続される場合の共通情報の共用化をすることができる。また、帳票確認端末110の機能を入出力管理に限定し、その他の機能を帳票確認サーバ111に集約することもできる。このように、帳票確認端末110と帳票確認サーバ111の機能分担は任意に設定可能であり、1台の文字認識装置100の機能をネットワーク30上に分散して文字認識システム120を構成することができる。
以上、本発明の文字認識装置を図示の実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、文字認識装置100の各部の構成は、同様の機能を有する任意の構成のものに置換することができる。また、本発明に他の任意の構成物や工程が付加されていてもよい。また、本発明は、前述した実施形態のうちの任意の2以上の構成(特徴)を組み合わせたものであってもよい。
なお、文字認識装置100が備える処理機能の一部をソフトウェアで実現する場合、その機能の処理内容を記述したプログラムが提供される。そのプログラムをコンピュータで実行することにより、上記処理機能がコンピュータで実現される。
処理内容を記述したプログラムは、コンピュータで読み取り可能な媒体に記録しておくことができる。コンピュータで読み取り可能な記録媒体としては、たとえば、磁気記録装置、光ディスク、光磁気記録媒体、半導体メモリなどが挙げられる。磁気記録装置としては、たとえば、ハードディスク装置(HDD)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープなどが挙げられる。光ディスクとしては、たとえば、DVD(Digital Versatile Disk)、DVD−RAM、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)、CD−R(Recordable)/RW(ReWritable)などが挙げられる。光磁気記録媒体としては、たとえば、MO(Magnet-Optical disk)などが挙げられる。
プログラムを流通させる場合には、たとえば、そのプログラムが記録されたDVD、CD−ROMなどの可搬型記録媒体が販売される。また、プログラムをサーバコンピュータの記憶装置に格納しておき、ネットワークを介して、サーバコンピュータから他のコンピュータにそのプログラムを転送することもできる。
上記プログラムを実行するコンピュータは、たとえば、可搬型記録媒体に記録されたプログラムもしくはサーバコンピュータから転送されたプログラムを、自己の記憶装置に格納する。そして、コンピュータは自己の記憶装置からプログラムを読み取り、プログラムに従った処理を実行する。なお、コンピュータは、可搬型記録媒体から直接プログラムを読み取り、そのプログラムに従った処理を実行することもできる。また、コンピュータは、サーバコンピュータからプログラムが転送される毎に、逐次、受け取ったプログラムに従った処理を実行することもできる。
実施形態の文字認識装置の概要を示す図である。 第1の実施形態の文字認識装置のハードウェア構成を示す図である。 第1の実施形態の文字認識装置の機能を示すブロック図である。 第1の実施形態の帳票(振込依頼書)の一例を示す図である。 第1の実施形態の帳票の確認画面を示す図である。 第1の実施形態の項目イメージデータ表示処理の手順を示すフローチャートである。 第1の実施形態の重なりチェック処理の手順を示すフローチャートである。 第1の実施形態の入力済みチェック処理の手順を示すフローチャートである。 第1の実施形態の関連項目チェック処理の手順を示すフローチャートである。 第1の実施形態の確認画面における重なりチェックの表示例を示す図である。 第1の実施形態の確認画面における入力済みチェックの表示例を示す図である。 第1の実施形態の確認画面における関連項目チェックの表示例を示す図である。 第1の実施形態の確認画面における関連項目チェックの表示例を示す図である。 第2の実施形態の確認画面における関連項目チェックの表示例を示す図である。 第3の実施形態の帳票が縦書きの場合の確認画面の表示例を示す図である。 第4の実施形態の文字認識システムのシステム構成を示す図である。
符号の説明
1 イメージデータ
2 項目切出手段
3 表示生成手段
4 項目イメージデータ表示配置手段
5 関連付け定義情報記憶手段
6 確認表示信号
100 文字認識装置

Claims (9)

  1. イメージデータの文字認識を行って得られた文字認識情報の確認画面を生成する文字認識装置において、
    前記イメージデータから予め定めた項目単位に項目イメージデータを切り出す項目切出手段と、
    複数の前記項目を関連付け定義した関連付け定義情報を記憶する関連付け定義情報記憶手段と、
    前記文字認識情報の訂正指示を受け付ける際に、訂正対象を含む前記項目イメージデータに対応する複数項目の前記文字認識情報の表示と、訂正対象となる前記文字認識情報に対応する前記項目イメージデータの表示とを併せた確認画面を生成する表示生成手段と、
    前記確認画面における前記項目イメージデータの表示位置を、前記項目イメージデータに対応する前記文字認識情報の表示位置および関連付け定義された他の前記文字認識情報の表示位置と重複しない表示位置に配置する項目イメージデータ表示配置手段と、
    を備えることを特徴とする文字認識装置。
  2. 前記関連付け定義情報は、関連付けされた複数の前記項目を特定可能な情報であり、一の項目の前記文字認識情報が他の項目の前記文字認識情報の確認に有意な情報を含む関係で関連付けされていることを特徴とする請求項1記載の文字認識装置。
  3. 前記項目イメージデータ表示配置手段は、前記確認画面における前記項目イメージデータの表示位置を、前記項目イメージデータに対応する前記文字認識情報の表示位置および関連付け定義された他の前記文字認識情報の表示位置と重複しない表示位置に配置可能か否かを判断し、配置できないと判断した場合に、
    前記項目イメージデータの表示を予め設定した表示位置に配置することを特徴とする請求項1記載の文字認識装置。
  4. 前記項目イメージデータ表示配置手段は、前記項目イメージデータ表示の文字列と、対応する前記文字認識情報の文字列とが、前記文字認識情報の文字列近傍で並行する位置関係となる表示位置に、前記項目イメージデータの表示を配置することを特徴とする請求項1記載の文字認識装置。
  5. 前記項目イメージデータ表示配置手段は、前記確認画面における前記項目イメージデータの表示位置を、対応する前記文字認識情報の表示位置の近傍にある他の訂正是非が未確認の前記文字認識情報の表示位置と重複しない表示位置に配置した後に、対応する前記文字認識情報と関連付け定義された他の前記文字認識情報の表示位置を避けて配置することを特徴とする請求項4記載の文字認識装置。
  6. 前記文字認識装置は、
    前記訂正指示を受け付ける入力受付手段と、
    前記訂正指示の入力情報を記憶する入力情報記憶手段と、を備え、
    前記項目イメージデータ表示配置手段は、
    前記入力情報に基づいて前記文字認識情報の訂正是非の確認が済んでいるか否かの判断をすることを特徴とする請求項5記載の文字認識装置。
  7. イメージデータの文字認識を行って得られた文字認識情報の確認画面を生成する文字認識装置において、
    前記イメージデータから予め定めた項目単位に項目イメージデータを切り出す項目切出手段と、
    前記文字認識情報の訂正指示を受け付ける際に、訂正対象を含む前記項目イメージデータに対応する複数項目の前記文字認識情報の表示と、訂正対象となる前記文字認識情報に対応する前記項目イメージデータの表示とを併せて確認画面を生成する表示生成手段と、
    前記確認画面における前記項目イメージデータの表示位置を、対応する前記文字認識情報の表示位置の近傍にある他の訂正是非が未確認の前記文字認識情報の表示位置と重複しない表示位置に配置する項目イメージデータ表示配置手段と、
    を備えることを特徴とする文字認識装置。
  8. 前記文字認識装置は、
    前記訂正指示を受け付ける入力受付手段と、
    前記訂正指示の入力情報を記憶する入力情報記憶手段と、を備え、
    前記項目イメージデータ表示配置手段は、
    前記入力情報に基づいて前記文字認識情報の訂正是非の確認が済んでいるか否かの判断をすることを特徴とする請求項7記載の文字認識装置。
  9. イメージデータの文字認識を行って得られた文字認識情報の確認画面を生成する文字認識装置の確認画面生成方法において、
    前記イメージデータから予め定めた項目単位に項目イメージデータを切り出すステップと、
    複数の前記項目を関連付け定義した関連付け定義情報を取得するステップと、
    項目イメージデータの表示位置を、前記項目イメージデータに対応する前記文字認識情報の表示位置および関連付け定義された他の前記文字認識情報の表示位置と重複しない表示位置に設定して、訂正対象を含む前記項目イメージデータに対応する複数項目の前記文字認識情報の表示と、訂正対象となる前記文字認識情報に対応する前記項目イメージデータの表示とを併せた確認画面を生成するステップと、
    を備えることを特徴とする文字認識装置の確認画面生成方法。
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