JP2010151951A - 特定方向画像表示システム - Google Patents

Abstract

【課題】閲覧が許可されている人が閲覧することができるとともに閲覧が許可されていない人には確実に閲覧されないようにした特定方向画像表示システムを提供する。
【解決手段】特定方向画像表示システムは、画像を表示する表示装置（２）を備える特定方向画像表示システムにおいて、上記表示装置の画面（１）に面する人が上記表示装置に表示された画像を閲覧することが許可された人か否かを判断する顔認証装置（５）と、当該人が許可された人と判断されたとき当該人の視線を検出する視線検出装置（６）と、を備え、上記表示装置は、上記検出された視線を中心とした視野となるよう画面の視野を制御する視野制御装置（７）を備える。
【選択図】図１

Description

この発明は、表示する画像を特定の人だけが閲覧することができる特定方向画像表示システムに関するものである。

閲覧を許可性にしているときに盗み見を防ぐ方法として視野を狭くする方法が開示されている。すなわち、狭視野モードにおいて斜め方向から表示画面を見たときに、バックグランド領域を黒色に近い低コントラストで視認させ、文字パターンのパターン領域を低コントラストの灰色で視認させる。これにより、コントラスト差に基づくパターンを表示画面に表示させることができるので、斜め方向からの表示画面の覗き見を効果的に防止することができる。また、パターンのコントラスト差が大きくなりすぎないので、正面から表示画面を見たときに、左右の目からの視点の角度差に基づいてパターンが見えるのを抑制し、ユーザにとって表示画面が見づらくなるのを防止できる（例えば、特許文献１参照）。

視線を検出する装置が開示されているが、その装置の中の画像取得部は、発光制御部から出力される赤外線ＬＥＤの発光状態を制御する制御指令に基づき、赤外線ＬＥＤによる赤外線の照射実行時に視線センサの撮影により得られた画像データを照射時画像として取得し、赤外線ＬＥＤによる赤外線の非照射実行時に視線センサの撮影により得られた画像データを非照射時画像として取得する。
また、差分画像生成部は、照射時画像と非照射時画像との差分に係る差分画像を生成する。視線算出部は、差分画像生成部から入力される差分画像に対する運転者の眼球を検知対象物とした特徴量算出および形状判別等の認識処理により検出した虹彩の中心位置と、プルキニエ像の中心位置から算出される眼球中心位置とに基づき視線ベクトルを算出し、視線ベクトルに基づき視線の対象位置を算出する（例えば、特許文献２参照）。

特開２００７−１０１６０６号公報 特開２００７−４４４８号公報

従来の技術では表示装置の表示内容を制限するだけで、表示装置の表示の視野角内であれば閲覧が許可されていない人に画像を閲覧されてしまうという問題がある。
また、表示装置の表示の視野角を制限するだけでは逆に閲覧が許可されている人が閲覧することができないという問題もある。

この発明の目的は、閲覧が許可されている人が閲覧することができるとともに閲覧が許可されていない人には確実に閲覧されないようにした特定方向画像表示システムを提供することである。

この発明に係る特定方向画像表示システムは、画像を表示する表示装置を備える特定方向画像表示システムにおいて、上記表示装置の表示面に面する人が上記表示装置に表示された画像を閲覧することが許可された人か否かを判断する顔認証装置と、当該人が許可された人と判断されたとき当該人の視線を検出する視線検出装置と、を備え、上記表示装置は、上記検出された視線を中心とした視野となるよう視野を制御する視野制御装置を備える。

この発明に係る特定方向画像表示システムの効果は、表示装置に表示された画像を閲覧しようとする人が閲覧を許可された人であることを確認するとともに、許可された人であるときその人の視線を検出し、表示装置の視野の中心を視線上に制御するので、閲覧が許可された人は視野の中心から閲覧することができるとともに、脇から閲覧しようとしても視野の外からとなるため閲覧することができないということである。

実施の形態１．
図１は、この発明の実施の形態１に係る特定方向画像表示システムの構成図である。
この発明の実施の形態１に係る特定方向画像表示システムは、閲覧が許可されている人だけが閲覧することができる画像を画面１に表示する表示装置２と、画像が表示される表示装置２の画面１の前に居る人３の顔を撮影する撮影装置４と、撮影装置４が撮影した顔画像のデータを取り込むとともに取り込んだ顔画像データを予め登録されている閲覧が許可されている人々の顔画像データと照合することにより画面の前に居る人が閲覧が許可されている人か否かを判断する顔認証装置５と、撮影装置４が撮影した顔画像データから許可されている人と判断された人の視線を検出する視線検出装置６と、を備える。

表示装置２は、視線検出装置６が検出した視線上に表示装置２の視野の中心が揃うように表示装置２の画面１の向きを変える視野制御装置７を備えている。そして、視野制御装置７は、視線検出装置６において検出された視線に画面１の法線が平行になるように表示装置２を上下方向および左右方向に首振りする。

なお、表示装置２の画面１の視野は、画面１の上下方向および左右方向の視野角により定義される。そして、視野角は、画面１に表示するテストパターンをテストパターンが表示されている画面の領域の法線とその領域で交差し、所定の角度だけ上下方向および左右方向に傾いた線上から領域を覗いたときのコントラストが所定の値以下になった角度を視野角とする。視野角より大きく法線から傾いた視線でその領域を見てもはっきりとは画像の内容を視認することができない。

撮影装置４は、表示装置２の電源スイッチが入れられると画面１の前にいる人の顔を撮影して顔画像データとして顔認証装置５に送信する。
顔認証装置５には、画面１に表示された内容を閲覧することを許可された人の顔画像データが予め登録されている。そして、撮影装置４から送信されてきた顔画像データを予め登録されている顔画像データに照合する。照合した結果、撮影装置４から送信されてきた顔画像データに一致する顔画像データが登録されているときには、画面１の前にいる人に閲覧を許可する。

視線検出装置６は、顔画像データを解析して眼球の視線位置を検出する。普通、眼球の視線位置を検出する方法としては、瞳孔中心法と瞳孔−角膜反射法が特に有用とされている。瞳孔中心法は、視線位置の変化による眼球の回転に応じて瞳孔中心が移動することを利用しており、瞳孔の中心位置を測定して単純に視線位置を求出する手法である。瞳孔−角膜反射法は、角膜表面の光反射で生じる虚像（反射像）が視線位置の変化による眼球の回転に応じて移動することを利用しており、角膜表面の虚像の中心位置と瞳孔中心位置を測定して両位置の関係から視線位置を検出する手法である。

実際に視線位置を検出するに際しては、検出対象の眼球を撮影装置４によって撮影して眼球画像を取り込んでおき、瞳孔中心法あるいは瞳孔−角膜反射法のアルゴリズムに従って取り込んだ眼球画像を解析することにより視線位置が決定される。

次に、この発明の実施の形態１に係る特定方向画像表示システムで実行される特定方向画像表示手順について説明する。
人が表示装置２の画面１の前に座って表示装置２の図示しない電源スイッチを入れると、撮影装置４はその人の顔を撮影して顔画像データを作成して顔認証装置５に送信する。
顔認証装置５では撮影装置４から受信した顔画像データを予め登録されている閲覧が許可された人々の顔画像データと照合する（ステップＳ１）。
受信した顔画像データと一致する顔画像データが登録されているとき、表示装置２の画面１の前に座っている人は閲覧が許可された人であると認証する。受信した顔画像データに一致する顔画像データが登録されていないとき、照合が不成功として特定方向画像表示手順を終了する（ステップＳ２）。
照合が成功して表示装置２の画面１の前に座っている人は閲覧が許可された人であると認証されたとき、顔画像データを視線検出装置６に転送する。
視線検出装置６では顔画像データを用いて視線検出アルゴリズムに従って視線を検出する（ステップＳ３）。

次に、視野制御装置７は、表示装置２の画面１の法線が検出した視線に平行になるように、表示装置２の画面１を上下左右に首を振って調整して固定する（ステップＳ４）。
視野の調整が完了したら閲覧要求されているデータを表示する。

図３には閲覧が許可された人３ａと閲覧が許可されていない人３ｂが画面１の前にいる場合に画面１の視野８を調整した様子を示す。
このように表示装置２の画面１の法線が検出した視線９に平行になっているので、図３に示すように、閲覧が許可されている人３ａの方に向いているので、画像を真正面から見ることができる。
また、閲覧が許可されていない人３ｂは画面１を視野８の外側から覗き込むので、画面１に表示されている内容を知ることが出来ず、閲覧が許可されていない人に知られることが防げる。

図４には閲覧が許可された人が２人３ａ、３ｃが画面１の前にいる場合に図面１の視野８を調整した様子を示す。
図４に示すように、閲覧が許可されている人が２人３ａ、３ｂいる場合、表示装置２の前面に居たとしても、ある特定の人３ａだけが視野８内に入るので、閲覧した人を特定することができる。

この発明に係る特定方向画像表示システムでは、表示装置２の画面１に表示された画像を閲覧しようとする人が閲覧を許可された人であることを確認するとともに、許可された人であるときその人の視線を検出し、表示装置２の視野の中心を視線上に制御するので、閲覧が許可された人は視野の中心から閲覧することができるとともに、脇から閲覧しようとしても視野の外からとなるため閲覧することができないという効果を奏する。

この発明に係る特定方向画像表示システムは、銀行やコンビエンスストアなどに設置されるＡＴＭ、携帯電話機などの表示システムに適用することができる。

この発明の実施の形態１に係る特定方向画像表示システムの構成図である。 この発明の実施の形態１に係る特定方向画像表示システムで実行される特定方向画像表示手順を示すフローチャートである。 画面の視野を閲覧が許可された人の視線に向くように調整された様子を説明するための図である。 閲覧が許可された人が２人いるときに画面の視野を調整する様子を説明する図である。

符号の説明

１ 画面、２ 表示装置、３、３ａ、３ｂ、３ｃ 人、４ 撮影装置、５ 顔認証装置、６ 視線検出装置、７ 視野制御装置、８ 視野、９ 視線。

Claims (1)

1. 画像を表示する表示装置を備える特定方向画像表示システムにおいて、
   上記表示装置の画面に面する人が上記表示装置に表示された画像を閲覧することが許可された人か否かを判断する顔認証装置と、
   当該人が許可された人と判断されたとき当該人の視線を検出する視線検出装置と、
   を備え、
   上記表示装置は、上記検出された視線を中心とした視野となるよう視野を制御する視野制御装置を備えることを特徴とする特定方向画像表示システム。

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