JP2010147834A - 固体撮像素子、撮像装置及び固体撮像素子の制御方法 - Google Patents

固体撮像素子、撮像装置及び固体撮像素子の制御方法 Download PDF

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隆彦 村田
Shigetaka Kasuga
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Abstract

【課題】精度の高い差分電圧を得ることで、精度の高い動き検出を可能とする固体撮像素子を提供する。
【解決手段】本発明の固体撮像素子Aは、入射した光を光電変換するフォトダイオード11と、前記フォトダイオード11で生成された電荷を電圧に変換する増幅トランジスタ17とを含む行列状に配置された複数の画素1と、前記複数の画素1の列ごとに設けられた垂直信号線3とを備える固体撮像素子Aであって、前記複数の画素1のそれぞれは、第1のフレーム期間に前記増幅トランジスタ17により変換された第1の電圧を保持する第1記憶部S1を備え、前記固体撮像素子Aは、前記垂直信号線3ごとに設けられた差分回路であって、前記第1記憶部S1に保持された前記第1の電圧と、前記第1のフレーム期間とは異なる第2のフレーム期間に前記増幅トランジスタ17により変換された第2の電圧との差分を求める差分回路4を備える。
【選択図】図2

Description

本発明は、入射した光を光電変換するフォトダイオードと、前記フォトダイオードで生成された電荷を電圧に変換する増幅トランジスタとを含む行列状に配置された複数の画素と、前記複数の画素の列ごとに設けられた列信号線とを備える固体撮像素子、撮像装置及び固体撮像素子の制御方法に関する。
撮影された被写体に動きがあるか否かを検出する固体撮像素子としては、同一画素で異なるフレーム期間にフォトダイオードで光電変換により生成された電荷の差分を検出することで被写体の動きを検出する固体撮像素子が提案されている(例えば、特許文献1)。
ここで、特許文献1に記載の従来の動き検出固体撮像素子について説明する。
図13は、従来の動き検出固体撮像素子の画素及び周辺回路の一部を示す回路図である。同図においては、単位画素が1つと、その単位画素に対応するCDS(Correlated Double Sampling)部及びアナログ差分信号処理部とが示されている。この単位画素は、画素部及びメモリ部を含む。
まず、(画素部+メモリ部)3c’について説明する。画素部は、フォトダイオードPD1と、リセットトランジスタTr1と、トランスファーゲートTr2及びTr3とから構成され、メモリ部は、浮遊容量C1’及びC2’と、浮遊容量C1’及びC2’に蓄積された電荷をリセットするトランジスタTr8及びTr9と、浮遊容量C1’及びC2’に蓄積された電荷をソースフォロアで読み出すトランジスタTr4及びTr5と、ラインを選択するトランジスタTr6及びTr7とから構成される。
最初に、(画素部+メモリ部)3c’は、リセットトランジスタTr1をパルスPDRST1によりONにして、フォトダイオードPD1に蓄積された電荷をリセットする。同時に、メモリ部は、トランジスタTr8及びTr9を、パルスorst及びパルスerstによりONにすることにより浮遊容量C1’及びC2’をリセットする。
次に、(画素部+メモリ部)3c’は、ONにしたトランジスタを全てOFFにして、フォトダイオードPD1に被写体光学像を結像し、被写体光学像による光を電荷として蓄積させる。そして、フォトダイオードPD1が1フレーム分被写体光学像の光による電荷を蓄積した後、(画素部+メモリ部)3c’は、トランスファーゲートTr2をパルスgxloによりONにして、フォトダイオードPD1に蓄積された電荷を浮遊容量C1’に転送する。
転送後、(画素部+メモリ部)3c’は、パルスgxloによりトランスファーゲートTr2をOFFにし、次にリセットトランジスタTr1をパルスPDRST1によりONにしてフォトダイオードPD1をリセットした後、リセットトランジスタTr1をパルスPDRST1によりOFFにして、次の1フレーム期間フォトダイオードPD1に次の1フレーム分被写体光学像の光による電荷を蓄積させる。そして、1フレーム分被写体光学像の光による電荷を蓄積させた後、トランスファーゲートTr3をパルスgxleによりONにして、フォトダイオードPD1に蓄積された電荷を浮遊容量C2’に転送する。(画素部+メモリ部)3c’は、1フレーム分フォトダイオードPD1に蓄積された電荷を浮遊容量C2’に転送後、パルスgxleによりトランスファーゲートTr3をOFFにする。
更に、(画素部+メモリ部)3c’は、リセットトランジスタTr1をパルスPDRST1によりONにしてフォトダイオードPD1をリセットした後、リセットトランジスタTr1をパルスPDRST1によりOFFにして、2回目の次の1フレーム期間フォトダイオードPD1に次の1フレーム分被写体光学像の光による電荷を蓄積させる。
このようにして、浮遊容量C1’に最初のフレームの電荷が、浮遊容量C2’に次のフレームの電荷が、蓄積されると、パルスrowによりトランジスタTr6及びTr7を同時にONにする。これにより、浮遊容量C1’に蓄積された最初のフレームの電荷によるアナログ信号SoutaがトランジスタTr4経由でトランジスタTr6より出力され、浮遊容量C2’に蓄積された次のフレームの電荷によるアナログ信号SoutbがトランジスタTr5経由でトランジスタTr7より同じタイミングで出力される。
次に、(CDS部+アナログ差分信号処理回路)3cds’について説明する。この(CDS部+アナログ差分信号処理回路)3cds’は、電流源I1及びI2と、スイッチS1’、S2’、S3’及びS4’と、容量C3’及びC4’と、増幅器A1とから構成される。この回路の動作を説明すると、まず、スイッチS1’及びS2’をOFFに、スイッチS3’及びS4’をONにすると容量C4’のE点の電圧がVref1となる。このとき、容量C4’に蓄積される電荷Qrefは次の式で表せる。
Qref=C4’×Vref1
次にスイッチS2’及びS3’をONにし、スイッチS1’及びS4’をOFFとすると、容量C3’に蓄積される電荷Qbは、
Qb=C3’×(Vref1−Vsb)
となる。 (Vsb:信号Soutbが電流源I2に流れて生じた電圧)
そして、スイッチS1’をONにし、スイッチS2’、S3’及びS4’をOFFにすると、D点の電圧Vdは、
Vd=Vsa+(Vref1−Vsb)
=(Vsa−Vsb)+Vref1
となる。 (Vsa:信号Soutbが電流源I1に流れて生じた電圧)
次に、スイッチS1’及びS4’をONにし、スイッチS2’及びS3’をOFFにすると、E点の電圧Veは、
Ve=C4’/(C4’+C3’)x(Vsa−Vsb)+Vref1
となる。
増幅器A1の増幅率Kを(C4’+C3’)/C4’としオフセット電圧を−Vref1とすれば、増幅器A1から出力される差分後の信号電圧Sdは、
Sd=Vsa−Vsb
となり、最初のフレームの電荷によるアナログ信号Soutaと次のフレームの電荷によるアナログ信号Soutbとの差分後の信号電圧Sdが出力される。例えば、被写体が静止している場合、VsaとVsbとは等しくなるため、差分後の信号電圧Sdは実質0になり、一方被写体が動いている場合は、差分信号Sdが大きくなる。
以上のように、特許文献1に記載の動き検出固体撮像素子は被写体の動きを検出する。
特開2005−217471号公報
しかしながら、特許文献1に記載の動き検出固体撮像素子は、最初のフレーム期間においてフォトダイオードで光電変換により生成された電荷を読み出すソースフォロア回路と、次のフレーム期間において生成された電荷を読み出すソースフォロア回路とが異なっているので、以下の問題がある。
例えば、トランジスタTr4とトランジスタTr5との閾値電圧Vtにばらつきがあれば、浮遊容量C1’及びC2’に保持されている電圧が同じであっても、最初のフレーム期間の電荷によるアナログ信号Soutaと次のフレームの電荷によるアナログ信号Soutbとは異なる電圧値で出力されるので、差分後の信号電圧Sdは実質0にはならない。一方、浮遊容量C1’及びC2’に保持されている電圧が異なっていても、差分後の信号電圧Sdが実質0になる場合もある。
同様にトランジスタTr6及びTr7と、電流源I1及びI2を構成するトランジスタとのばらつきによっても、差分後の信号電圧Sdは影響される。
したがって、(CDS部+アナログ差分信号処理回路)3cds’での差分後の信号電圧Sdは精度の高い差分電圧にはならない。つまり、異なるフレームの電荷を互いに異なるトランジスタを介して読み出す従来技術では、精度の高い差分電圧が得られないので、精度の高い動き検出ができないという課題がある。
本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであって、精度の高い差分電圧を得ることで、精度の高い動き検出を可能とする固体撮像素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の固体撮像素子は、入射した光を光電変換するフォトダイオードと、前記フォトダイオードで生成された電荷を電圧に変換する増幅トランジスタとを含む行列状に配置された複数の画素と、前記複数の画素の列ごとに設けられた列信号線とを備える固体撮像素子であって、前記複数の画素のそれぞれは、第1のフレーム期間に前記増幅トランジスタにより変換された第1の電圧を保持する第1の記憶部を備え、前記固体撮像素子は、前記列信号線ごとに設けられた差分回路であって、前記第1の記憶部に保持された前記第1の電圧と、前記第1のフレーム期間とは異なる第2のフレーム期間に前記増幅トランジスタにより変換された第2の電圧との差分を求める差分回路を備える。
本発明の固体撮像素子によれば、第1の電圧も第2の電圧も同じ増幅トランジスタから出力されるので、従来のように第1の電圧と第2の電圧とが別々のトランジスタから出力される場合と比べてトランジスタのばらつきの影響を受けなく、精度の高い差分電圧が得られる。したがって、精度の高い動き検出が可能となる。
また、前記第1の記憶部は、一端が接地されたキャパシタと、前記キャパシタの他端と前記増幅トランジスタの出力線との間に挿入された制御トランジスタとを含んでもよい。
本発明の固体撮像素子によれば、第1の記憶部の構成をキャパシタと制御トランジスタという簡単な構成で実現することができる。具体的には、第1記憶部は、第1のフレーム期間において、制御トランジスタがオンからオフとなることで、増幅トランジスタにより変換された第1の電圧をキャパシタに保持する。次に、第2のフレーム期間において、制御トランジスタがオフからオンとなることで、キャパシタに保持された第1の電圧を差分回路に出力する。
また、前記固体撮像素子はさらに、前記複数の画素ごとに設けられた行選択トランジスタを備え、前記複数の画素のそれぞれは、前記行選択トランジスタがオンの期間中に、前記第1の電圧及び前記第2の電圧を、前記行選択トランジスタ及び前記列信号線を介して前記差分回路に異なるタイミングで出力してもよい。
本発明の固体撮像素子によれば、行選択トランジスタがオンとなるたびに、差分回路において差分を求められる。これにより、1行の走査期間(1水平走査期間)ごとに1行分の画素の差分信号を得るので、差分信号の検出を精度良く、高速化できる。
また、前記複数の画素のそれぞれは、さらに、前記増幅トランジスタの出力線に挿入されたスイッチトランジスタを備え、前記第1の記憶部は、前記スイッチトランジスタと前記行選択トランジスタとを接続する配線に接続され、前記複数の画素のそれぞれは、前記行選択トランジスタがオンかつ前記スイッチトランジスタがオフの期間中に、前記第1の記憶部に保持された電圧を、前記行選択トランジスタ及び前記列信号線を介して前記差分回路に出力し、前記行選択トランジスタがオンかつ前記スイッチトランジスタがオンの期間中に、前記第2の電圧を、前記スイッチトランジスタ、前記行選択トランジスタ及び前記列信号線を介して前記差分回路に出力してもよい。
本発明の固体撮像素子によれば、第2のフレーム期間内において、スイッチトランジスタのオン及びオフにより、記憶部に保持された第1の電圧を差分回路へ出力する、又は増幅トランジスタで変換された第2の電圧を出力することを切り替えられる。その結果、フレームごとに高速に差分信号を精度良く検出できる。
また、さらに、同一行の画素に対応する前記スイッチトランジスタをオン及びオフする制御を行ごとに順次行うことにより、前記第1の記憶部に前記第1の電圧を保持させる制御回路を備えてもよい。
本発明の固体撮像素子によれば、ローリングシャッタ動作で連続したフレーム間で正確に差分を検出できる。その結果、行ごとに露光期間のタイミングが異なるローリングシャッタ動作において、精度良く差分信号を検出できる。
また、前記複数の画素のそれぞれは、さらに、前記増幅トランジスタの出力線に挿入されたスイッチトランジスタと、前記第2の電圧を保持する第2の記憶部とを備え、前記第1の記憶部及び前記第2の記憶部はそれぞれ、前記スイッチトランジスタと前記行選択トランジスタとを接続する配線に接続され、前記複数の画素のそれぞれは、前記行選択トランジスタがオンかつ前記スイッチトランジスタがオフの期間中に、前記第1の電圧及び前記第2の電圧を、前記行選択トランジスタ及び前記列信号線を介して前記差分回路に異なるタイミングで出力してもよい。
本発明の固体撮像素子によれば、各画素に記憶部を2個設けることで、全行の露光期間のタイミングが同一であるグローバルシャッタ動作において、2フレームごとに2フレーム間で精度良く差分信号を検出できる。
また、前記複数の画素のそれぞれは、さらに、前記スイッチトランジスタと前記行選択トランジスタとを接続する配線に接続され、前記第2の電圧を保持する第3の記憶部を備え、前記固体撮像素子は、フレーム期間毎に、前記第1〜第3の記憶部のうち2つの記憶部を第1ペアとして選択する第1選択部と、フレーム期間毎に、前記第1〜第3の記憶部のうち前記第1ペアに含まれる1つの記憶部と前記第1ペアに含まれない1つの記憶部とを第2ペアとして選択する第2選択部と、フレーム期間毎に、前記第1ペアに属する2つの記憶部に前記増幅トランジスタにより変換された電圧を保持させる保持制御部と、フレーム期間毎に、前記保持制御部により前記増幅トランジスタにより変換された電圧が保持された後、前記第1ペアに属する2つの記憶部から異なるタイミングでそれぞれの電圧を、前記行選択トランジスタを介して前記列信号線に出力させる出力制御部とを備え、前記第1選択部は、前記第1〜第3の記憶部から、巡回的に前記第1ペアを選択するように前記第1ペアの選択を更新し、前記第2選択部は、前記第1〜第3の記憶部から、巡回的に前記第2ペアを選択するように前記第2ペアの選択を更新してもよい。
本発明の固体撮像素子によれば、各画素に記憶部を3個設けることで、グローバルシャッタ動作において、フレームごとに、連続したフレーム間で精度の良い差分信号を検出できる。つまり、全てのフレームにおいて、直前のフレームとの差分を精度良く検出できる。
また、さらに、前記複数の画素全てに含まれる前記スイッチトランジスタを同時にオン及びオフすることにより前記第1の記憶部に前記第1の電圧を保持させ、前記第2の記憶部に前記第2の電圧を保持させる制御回路を備えてもよい。
本発明の固体撮像素子によれば、全行の露光期間のタイミングが同一であるグローバルシャッタ動作において、精度良く差分信号を検出できる。
また、請求項1記載の固体撮像素子を備える撮像装置であって、前記差分回路により求められた差分に基づき、前記固体撮像素子を被写体の動きを検出する検出モードから被写体を撮像する撮像モードに切り替える切替部を備え、前記差分回路は、前記撮像モードにおいて、前記増幅トランジスタにより変換されたリセット電圧と前記増幅トランジスタにより変換された電圧との差分を出力してもよい。
本発明の撮像装置によれば、1つの固体撮像素子で被写体の動きの検出と撮像とが実現できる。
また、撮像装置は、前記検出モードにおいて、前記複数の画素の行方向及び列方向の少なくとも一方を間引いて前記列信号線へ出力してもよい。
本発明の撮像装置によれば、検出モードにおいてフレームレートを高くすることができ、被写体の動きを高感度に検出できる。
また、前記撮像装置はさらに、入射した光を前記固体撮像素子上に結像させる光学系と、前記差分回路により求められた差分から前記被写体の動き範囲を検出する検出部と、撮像モードへの切り替え時に、前記動き範囲の中心が前記複数の画素部の中心となるように少なくとも前記光学系を移動させる移動部とを備えてもよい。
本発明の撮像装置によれば、検出モードにおいて動きを検出した物体像を、撮像モードでは撮像素子の中央でとらえることができるので、動きを検出した物体像をより広範囲に撮像できる。
なお、本発明は、以上のような固体撮像素子及び撮像装置として実現することができるだけでなく、それらを制御する制御方法としても実現できる。
本発明によれば、精度の高い動き検出を行う固体撮像素子、撮像装置及び固体撮像素子の制御方法を提供できる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は、本実施の形態の固体撮像素子の構成を示すブロック図である。同図の固体撮像素子Aは、複数の画素1と、行選択トランジスタ2と、垂直信号線3と、差分回路4と、列選択トランジスタ5と、垂直走査回路6と、水平走査回路7と、列選択信号線8と、共通信号線9と、差分制御部10とを備える。なお、垂直信号線3は列信号線、垂直走査回路6は行走査回路、水平走査回路7は列走査回路とも言う。
各画素1は、マトリクス状に配置され、行ごとに、入射した光に応じた電圧である画素信号を行選択トランジスタ2に出力する。具体的には、画素1は、垂直走査回路6から出力される信号に従って制御され、画素信号として、第1のフレーム期間に入射した光に応じた第1の電圧と、第2のフレーム期間に入射した光に応じた第2の電圧とを行選択トランジスタ2に異なるタイミングで出力する。なお、本実施の形態においては、第1のフレーム期間は直前のフレーム期間であり、第2のフレーム期間は現在のフレーム期間とする。
行選択トランジスタ2は、垂直走査回路6から出力される信号に従って導通又は非導通となり、導通している期間に、画素1から出力された画素信号を垂直信号線3へ出力する。
垂直信号線3は、同じ列の画素1に接続され、行選択トランジスタ2から出力される電圧を差分回路4に出力する。
差分回路4は、垂直信号線3と、差分制御部10とに接続され、差分制御部10から出力される信号に従って、行選択トランジスタ2から垂直信号線3を介して出力される画素信号の差分電圧を求める。具体的には、差分回路4は、行選択トランジスタ2から垂直信号線3を介して出力された第1の電圧と第2の電圧との差分に対応する電圧を保持する。
列選択トランジスタ5は、列選択信号線8を介して水平走査回路7から出力される信号に従って導通又は非導通となり、導通している期間に、差分回路4に保持された差分電圧を共通信号線9へ出力する。
垂直走査回路6は、各画素1と、行選択トランジスタ2と、差分制御部10とに接続され、各画素1に対して第1の電圧を保持及び出力するタイミングと、第2の電圧を出力するタイミングとを制御する信号を出力する。また、垂直走査回路6は、各画素1の画素信号を行単位で垂直信号線3へ読み出すための信号を、行ごとに各行選択トランジスタ2へ出力する。また、垂直走査回路6は、差分制御部10へ同期用の信号を出力する。具体的には、垂直走査回路6は、行選択部61と、保持制御部62と、出力制御部63とを備える。行選択部61は、各画素1の画素信号の垂直信号線3への読み出しタイミング及び各画素1の露光期間の制御を行ごと順次行う。例えば、行選択部61は、行ごとの行選択信号および露光期間を決定するスイッチ信号を順次出力するシフトレジスタである。保持制御部62は、直前のフレーム期間に画素1において光電変換により生成された電荷に対応する電圧を画素1に保持させる。出力制御部63は、前記保持制御部62により画素1に保持された第1の電圧と、現在フレーム期間に画素1において生成された電荷に対応する第2の電圧とを、現在のフレーム期間の間に行選択トランジスタ2へ出力させる。保持制御部62及び出力制御部63は、行選択部61と同期して動作する。
水平走査回路7は、列選択信号線8を介して各列選択トランジスタ5を順番にオンすることで、全ての差分回路4に保持された差分電圧を順次共通信号線9へ出力させる。例えば、水平走査回路7は、シフトレジスタである。
列選択信号線8は、列選択トランジスタ5ごとに設けられ、水平走査回路7及び各列選択トランジスタ5のゲートに接続され、水平走査回路7から出力される信号を列選択トランジスタ5のゲートに印加する。
差分制御部10は、各差分回路4に接続され、垂直走査回路6から出力される同期用の信号に従って、全ての差分回路4を同時に制御する。具体的には、差分制御部10は、差分回路4が垂直信号線3を介して出力される画素信号を保持するタイミングを制御することで、差分回路4に第1の電圧と第2の電圧との差分を保持させる。
図2は、単位画素1とその周辺回路との詳細な構成を示す回路図である。同図においては、1つの画素1と、その画素1に対応する垂直信号線3と、差分回路4とが図示されている。
画素1は、入射した光を光電変換するフォトダイオード11と、ゲートに印加される転送信号TRANに応じてフォトダイオード11で生成された電荷を転送する転送トランジスタ12と、転送された電荷を蓄積する浮遊拡散容量16と、ゲートに印加されるリセット信号RSTに応じて浮遊拡散容量16の電圧レベルをリセットするリセットトランジスタ14と、浮遊拡散容量16に蓄積された電荷を電圧に変換する増幅トランジスタ17と、増幅トランジスタ17の負荷となる負荷トランジスタ18と、ゲートに印加されるスイッチ信号SWに応じて増幅トランジスタ17で変換された電圧を出力するスイッチトランジスタ20と、スイッチトランジスタ20から出力された電圧を保持する第1記憶部S1と、スイッチトランジスタ20から出力された電圧または第1記憶部S1から出力された電圧を増幅して行選択トランジスタ2へ出力する増幅トランジスタ22と、増幅トランジスタ22の負荷となる負荷トランジスタ23とを備える。
なお、リセットトランジスタ14のドレインは所望の電圧VRに設定されている。また、増幅トランジスタ17と、負荷トランジスタ18とでソースフォロアを形成しており、増幅トランジスタ17のドレインは電源電圧VDDに接続され、ソースは負荷トランジスタ18のドレインに接続される。負荷トランジスタ18のゲート配線19にはバイアス電圧が供給され、ソースは接地されている。また、増幅トランジスタ22と、負荷トランジスタ23とでソースフォロアを形成し、増幅トランジスタ22のドレインは電源VDDに接続され、ソースは負荷トランジスタ23のドレインに接続される。負荷トランジスタ23のゲート配線24にはバイアス電圧が供給され、ソースは接地されている。
第1記憶部S1は、第1制御トランジスタ27と容量29とを含む。第1制御トランジスタ27は、スイッチトランジスタ20の出力端子と増幅トランジスタ22のゲート端子との間に接続され、第1制御トランジスタ27のゲート配線28に印加される第1制御信号CON1に応じて導通又は非導通となることで、電圧を保持する。具体的には、第1制御トランジスタ27は、スイッチトランジスタ20が導通の場合、導通から非導通となることで、増幅トランジスタ17からスイッチトランジスタ20を介して出力された電圧を容量29に保持させる。また、第1制御トランジスタ27は、スイッチトランジスタ20が非導通の場合、非導通から導通となることで、容量29に保持された電圧を増幅トランジスタ22へ出力する。
このように構成された第1記憶部S1は、直前のフレーム期間の電圧を保持し、現在のフレーム期間において、容量29に保持された直前のフレーム期間の電圧を増幅トランジスタ22、行選択トランジスタ2及び垂直信号線3を介して、差分回路4に出力できる。よって、画素1は、現在のフレーム期間において、直前のフレーム期間の電圧と、現在のフレーム期間の電圧とを差分回路4に出力できる。
なお、転送信号TRANと、リセット信号RSTと、スイッチ信号SWと、行選択信号SELECTとは、行選択部61で生成され、第1制御信号CON1は、保持制御部62の制御を基に、出力制御部63で生成される。
図3は、差分回路4の詳細な構成を示す回路図である。
差分回路4は、クランプ容量C1と、サンプルホールド容量C2と、ゲートに印加されるサンプルホールド信号SHに応じて画素1から出力された画素信号をクランプ容量C1及びサンプルホールド容量C2に保持させるサンプルホールドトランジスタ41と、ゲートに印加されるクランプ信号CLに応じてクランプ容量C1とサンプルホールド容量C2との接続点の電圧を参照電圧Vrefにするクランプトランジスタ43とを備える。
この差分回路4は、クランプ容量C1とサンプルホールド容量C2との接続点の電圧を、差分出力信号線45を介して列選択トランジスタ5へ出力する。
なお、サンプルホールド信号SHは、差分制御部10で生成され、サンプルホールドトランジスタ41のゲート配線42を介してサンプルホールドトランジスタ41のゲートに印加される。また、クランプ信号CLも同様に、差分制御部10で生成され、クランプトランジスタ43のゲート配線44を介してクランプトランジスタ43のゲートに印加される。
次に、本実施の形態の固体撮像素子Aの動作について説明する。
図4は、本実施の形態の固体撮像素子Aの動作を示すタイミング図である。同図においては、転送トランジスタ12のゲート配線13に印加される転送信号TRAN、リセットトランジスタ14のゲート配線15に印加されるリセット信号RST、スイッチトランジスタ20のゲート配線21に印加されるスイッチ信号SW、行選択トランジスタ2のゲート配線26に印加される行選択信号SELECT、第1制御トランジスタ27のゲート配線28に印加される第1制御信号CON1、サンプルホールドトランジスタ41のゲート配線42に印加されるサンプルホールド信号SH及びクランプトランジスタ43のゲート配線44に印加されるクランプ信号CLのタイミングが示されている。
最初に、時刻t1において行選択信号SELECT及び第1制御信号CON1がHIGHレベルとなり行選択トランジスタ2及び第1制御トランジスタ27が導通する。これにより、第1記憶部S1の容量29に蓄積されていた電荷に相当する電圧、すなわち容量29に保持されていた電圧(この電圧をVnとする)が増幅トランジスタ22のゲートに伝わり行選択トランジスタ2を介して垂直信号線3及び差分回路4へ出力される。ここで、容量29に保持されていた電圧Vnは、直前のフレーム期間においてフォトダイオード11で光電変換により生成された電荷に対応する電圧である。
また、時刻t1において、サンプルホールド信号SH及びクランプ信号CLがHIGHレベルとなり、差分回路4のサンプルホールドトランジスタ41及びクランプトランジスタ43が導通する。これにより、クランプ容量C1の図中右端子の電圧はVrefに、図中左端子の電圧はVnになる。この後、サンプルホールド信号SH及びクランプ信号CLがLOWレベルとなることで、クランプ容量C1にはVref−Vnの電圧が保持される。
次に、時刻t2において、スイッチ信号SWがHIGHレベルとなりスイッチトランジスタ20が導通する。
時刻t3において、リセット信号RSTがHIGHレベルとなり、リセットトランジスタ14が導通する。これにより、浮遊拡散容量16の電圧はVRに初期化される。この後、時刻t4までにリセット信号RSTはLOWレベルとなる。
時刻t4において、転送信号TRAN及び第1制御信号CON1がHIGHレベルとなり、転送トランジスタ12及び第1制御トランジスタ27が導通する。これにより、入射光に応じてフォトダイオード11で発生した電荷が転送トランジスタ12を介して浮遊拡散容量16に転送される。その転送された電荷と浮遊拡散容量16の容量値とで電圧が発生し(この電圧をVn+1とする)、その電圧がソースフォロア(増幅トランジスタ17及び負荷トランジスタ18)、スイッチトランジスタ20、ソースフォロア(増幅トランジスタ22及び負荷トランジスタ23)、行選択トランジスタ2及び垂直信号線3を介して差分回路4に出力される。また、第1記憶部S1の容量29の電圧もVn+1となる。この後、第1制御信号CON1がLOWレベルとなり、第1制御トランジスタ27が非導通となることで、容量29にはVn+1が保持される。
また、時刻t4において、サンプルホールド信号SHがHIGHレベルとなり、サンプルホールドトランジスタ41は導通する。これにより、クランプ容量C1の図中左端子の電圧はVnからVn+1に変化する。この時刻t4において、クランプトランジスタ43は非導通であるので、クランプ容量C1の図中右端子は、Vrefを基準に、クランプ容量C1の左端子の電圧変化のクランプ容量C1とサンプルホールド容量C2との容量分割比分だけ変化した値になる。したがって、クランプ容量C1の右端子に接続された差分出力信号線45の電圧は、(Vref−(Vn−Vn+1))/(CC1/(CC1+CC2))となる(クランプ容量C1の容量値をCC1、サンプルホールド容量C2の容量値をCC2とする。)。
その後、サンプルホールド信号SHがLOWレベルとなり、クランプ容量C1及びサンプルホールド容量C2の電圧は保持される。
最後に、時刻t5において、スイッチ信号SH及び行選択信号SELECTがLOWレベルとなり、スイッチトランジスタ20及び行選択トランジスタ2が非導通となる。
このように、差分回路4は、時刻t1において画素1から差分回路4へ出力された電圧Vn、すなわち直前のフレーム期間にフォトダイオード11で生成された電荷に応じた電圧と、時刻t4において画素1から差分回路4へ出力された電圧Vn+1、すなわち現在のフレーム期間にフォトダイオード11で生成された電荷に応じた電圧との差分を示す電圧を、列選択トランジスタ5を介して共通信号線9から映像信号として出力する。
直前のフレーム期間と現在のフレーム期間との間で、被写体に動きの変化がないならばVnとVn+1は同値となり、映像信号は(Vref)/(CC1/(CC1+CC2))となりVrefの分圧値(この電圧を基準値とする)となる。一方、被写体に動きの変化があるならば、映像信号は(Vref−(Vn−Vn+1))/(CC1/(CC1+CC2))となり、基準値と異なる値となる。映像信号が基準値と異なる値を出力することで被写体の動きを検出することができる。
以上のように、画素1は、直前のフレーム期間にフォトダイオード11で生成した電荷を増幅トランジスタ17で電圧に変換して、第1記憶部S1に保持させる。そして、現在のフレーム期間において、フォトダイオード11で生成した電荷を増幅トランジスタ17で電圧に変換して、第1記憶部S1に保持された直前のフレーム期間の電圧と、現在のフレーム期間に変換された電圧とを差分回路4に出力する。つまり、本実施の形態の固体撮像素子Aは、直前のフレーム期間に生成した電荷と、現在のフレーム期間に生成した電荷とを、同一のトランジスタを介して差分回路に読み出すことにより、トランジスタのばらつきの影響を抑制し、精度良く差分信号を得ることができる。その結果、精度の高い動き検出が可能となる。
また、容量29に保持されている電圧であるVn+1は、次のフレーム期間において、図4のt1に対応するタイミングで、第1制御信号CON1がHIGHレベルとなり第1制御トランジスタ27が導通することにより、差分回路4へ出力される。その後、次のフレーム期間において、図4のt4に対応するタイミングで、次のフレーム期間にフォトダイオード11で生成された電荷に応じた電圧を保持する。つまり、第1記憶部S1は、あるフレーム期間において、直前のフレーム期間の電圧を保持しており、直前のフレーム期間の電圧を出力した後で現在のフレーム期間の電圧を保持する。この動作を繰り返すことで、第1記憶部S1には直後のフレーム期間の電圧との差分をとるための基準となる電圧が、フレーム期間ごとに保持される。
従って、行ごとに露光期間のタイミングが異なるローリングシャッタ動作において、フレームごとに連続したフレーム間で精度良く差分信号を得ることができる。
(実施の形態2)
次に、本発明の実施の形態2について述べる。
本実施の形態の固体撮像素子は、実施の形態1と比較して、画素がさらにもう1つ記憶部を備え、第1のフレーム期間に応じた第1の電圧と、第2のフレーム期間に応じた第2の電圧とをそれぞれ記憶部に保持し、第2のフレーム期間に各記憶部から異なるタイミングで差分回路に出力する。これにより、グローバルシャッタ動作において、2つのフレーム間で精度良く差分を検出できる。
図5は、本実施の形態の固体撮像素子が備える画素1とその周辺回路との詳細な構成を示す回路図である。本実施の形態の画素1は、実施の形態1の画素1と比較して、さらに、第2記憶部S2と基準トランジスタ54とを備える。以下、実施の形態1の画素1と比較して異なる点を中心に説明する。
第2記憶部S2は、第2のフレーム期間にフォトダイオード11で生成された電荷に対応する電圧を保持する回路であり、第2制御トランジスタ51と容量53とを含む。具体的には、第2制御トランジスタ51は、スイッチトランジスタ20の出力端子と増幅トランジスタ22のゲート端子との間に接続され、垂直走査回路6から第2制御トランジスタ51のゲート配線52に印加される第2制御信号CON2に応じて導通又は非導通となることで、第2の電圧を容量53に保持させる。第2制御トランジスタ51は、具体的には、スイッチトランジスタ20が導通の場合、導通から非導通となることで、増幅トランジスタ17からスイッチトランジスタ20を介して出力された電圧を容量53に保持させる。
また、第2制御トランジスタ51は、スイッチトランジスタ20が非導通の場合に、非導通から導通となることで、容量53に保持された第2電圧を増幅トランジスタ22に出力する。
基準トランジスタ54は、導通することで、スイッチトランジスタ20の出力端子と増幅トランジスタ22のゲート端子とを接続する信号線Mの電圧をバイアス電圧とする。具体的には、基準トランジスタ54のドレインはバイアス電圧VBに接続されている。
以下、本実施の形態の固体撮像素子の動作について説明する。
図6は、本実施の形態の固体撮像素子の動作を示すタイミング図である。同図は、図4に示した実施の形態1のタイミング図と比較して、さらに、第2制御トランジスタ51のゲート配線52に印加される第2制御信号CON2と、基準トランジスタ54のゲート配線55に印加される基準信号M−RSTのタイミングとが示されている。
最初に、時刻t1において、リセット信号RSTがHIGHレベルとなりリセットトランジスタ14が導通する。これにより、浮遊拡散容量16の電圧はVRレベルに初期化される。なお、本実施の形態において、行選択部61で生成される信号のうち行選択信号SELECT以外の信号は、全行の画素に対し、同じタイミングで出力される。
次に、時刻t2において、転送信号TRAN、スイッチ信号SW及び第1制御信号CON1がHIGHレベルとなり、転送トランジスタ12、スイッチトランジスタ20及び第1制御トランジスタ27が導通する。これにより、入射光に応じてフォトダイオード11で発生した電荷が、転送トランジスタ12を介して浮遊拡散容量16に転送される。その転送された電荷と浮遊拡散容量16の容量値とで電圧が発生し(この電圧をVnとする)、その電圧がソースフォロア(増幅トランジスタ17及び負荷トランジスタ18)、スイッチトランジスタ20、第1制御トランジスタ27を通じて容量29に保持される。
この時刻t1及びt2は、第1のフレーム期間に含まれる。つまり、第1記憶部S1の容量29に保持されている電圧は、第1電圧である。
次に、所定の時間経過後の第2のフレーム期間に含まれる時刻t3において、リセット信号RSTがHIGHレベルとなりリセットトランジスタ14が導通する。これにより、浮遊拡散容量16の電圧は再度、VRレベルに初期化される。
時刻t4において、転送信号TRAN、スイッチ信号SW及び第2制御信号CON2がHIGHレベルとなり、転送トランジスタ12、スイッチトランジスタ20及び第2制御トランジスタ51が導通する。これにより、入射光に応じてフォトダイオード11で発生した電荷が、転送トランジスタ12を介して浮遊拡散容量16に転送される。その転送された電荷と浮遊拡散容量16の容量値とで電圧が発生し(この電圧をVn+1とする)、その電圧がソースフォロア(増幅トランジスタ17及び負荷トランジスタ18)、スイッチトランジスタ20、第2制御トランジスタ51を通じて容量53に与えられる。この後、第2制御信号CON2がLOWレベルとなり、第2制御トランジスタ51が非導通となることで、容量53に保持される。したがってこの時点では、第1記憶部S1の容量29に第1の電圧であるVnが保持され、第2記憶部S2の容量53に第2の電圧であるVn+1が保持されている。
次に、時刻t5において、基準信号M−RSTがHIGHレベルとなり、基準トランジスタ54が導通して図中M部の電圧はVBに初期化される。
期間t6において、第1制御信号ト28CON1及び行選択信号SELECTがHIGHレベルとなり、第1制御トランジスタ27及び行選択トランジスタ2が導通して容量29で保持されている電圧Vnを差分回路4に伝える。
また、時刻t6において、サンプルホールド信号SH及びクランプ信号CLがHIGHレベルとなり、差分回路4のサンプルホールドトランジスタ41及びクランプトランジスタ43が導通する。これにより、クランプ容量C1の図中右端子の電圧はVrefに、図中左端子の電圧はVnになる。この後、サンプルホールド信号SH及びクランプ信号CLがLOWレベルとなることで、クランプ容量C1にはVref−Vnの電圧が保持される。
期間t7においては、期間t5同様、基準信号M−RSTがHIGHレベルとなり基準トランジスタ54が導通するので、図中M部の電圧はVBに初期化される。
期間t8において、第2制御信号CON2及びサンプルホールド信号SHがHIGHレベルとなり第2制御トランジスタ51及ぶサンプルホールドトランジスタ41が導通して容量53で保持されている電圧Vn+1を差分回路4に伝える。これにより、クランプ容量C1の左端子の電圧はVnからVn+1に変化する。その結果、実施の形態1と同様に、差分出力信号線45の電圧は、(Vref−(Vn−Vn+1))/(CC1/(CC1+CC2))となる。その後、サンプルホールド信号SHがLOWレベルとなり、クランプ容量C1及びサンプルホールド容量C2の電圧は保持される。
最後に、時刻t9において、行選択信号SELECTがLOWレベルとなり、行選択トランジスタ2が非導通となる。
このように、差分回路4は、時刻t6において画素1から差分回路4へ出力された電圧Vn、すなわち現在のフレーム期間より前のフレーム期間にフォトダイオード11で生成された電荷に応じた電圧と、時刻t8において画素1から差分回路4へ出力された電圧Vn+1、すなわち現在のフレーム期間にフォトダイオード11で生成された電荷に応じた電圧との差分を示す電圧を、列選択トランジスタ5を介して共通信号線9から映像信号として出力する。
Vn値とVn+1値を取得したタイミングの被写体に動きの変化がないならばVn値とVn+1値は同値となり、映像信号は(Vref)/(CC1/(CC1+CC2))となりVref値の分圧値(この電圧を基準値とする)となる。一方、被写体に動きの変化があるならば映像信号は(Vref−(Vn−Vn+1))/(CC1/(CC1+CC2))となり、基準値と異なる値となる。映像信号が基準値と異なる値を出力することで被写体の動きを検出することができる。
以上のように、本実施の形態の固体撮像素子は、第(2n−1)番目のフレーム期間に生成した電荷と、第2n番目のフレーム期間に生成した電荷とを、同一のトランジスタを介して差分回路に読み出すことにより、トランジスタのばらつきの影響を抑制し、2フレームごとに精度良く差分信号を得ることができる。
従って、全行の露光期間が同一であるグローバルシャッタ動作において、2フレームごとに2フレーム間で精度良く差分信号を得ることができる。その結果、正確に動きを検出する固体撮像素子の実現が可能となる。
(実施の形態3)
次に、本発明の実施の形態3について述べる。
本実施の形態の固体撮像素子は、実施の形態2と比較して、画素がさらにもう1つの記憶部を備え、フレーム期間ごとに、記憶部のうち2つの記憶部を第1ペアとして選択し、記憶部のうち第1ペアに含まれる1つの記憶部と第1ペアに含まれない1つの記憶部とを第2ペアとして選択し、第1ペアに属する2つの記憶部に増幅トランジスタにより変換された電圧を保持させ、増幅トランジスタにより変換された電圧が保持された後、第1ペアに属する2つの記憶部から異なるタイミングでそれぞれの電圧を差分回路に出力し、フレーム期間ごとに第1ペア及び第2ペアを選択する。
これにより、本実施の固体撮像素子は、グローバルシャッタ動作において、フレームごとに、連続したフレーム間で精度の良い差分信号を検出できる。つまり、全てのフレームにおいて、直前のフレームとの差分を精度良く検出できる。
図7は、本実施の形態の固体撮像素子Bの構成を示すブロック図である。同図の固体撮像素子は、実施の形態1の固体撮像素子Aと比較して、垂直走査回路6が、さらに、第1選択部64と、第2選択部65とを備える点が異なる。第1選択部64及び第2選択部65の詳細については後述する。
図8は、本実施の形態の固体撮像素子Bが備える画素1とその周辺回路との詳細な構成を示す回路図である。本実施の形態の画素は、実施の形態2の画素1と比較して、さらに、第3記憶部S3を備える。以下、実施の形態2と異なる点を中心に説明する。
第3記憶部S3は、第2のフレーム期間にフォトダイオード11で生成された電荷に対応する電圧を保持する回路であり、第3制御トランジスタ71と容量73とを含む。具体的には、第3制御トランジスタ71は、スイッチトランジスタ20の出力端子と増幅トランジスタ22のゲート端子との間に接続され、垂直走査回路6から第3制御トランジスタ71のゲート配線72に印加される第3制御信号CON3に応じて導通又は非導通となることで、第2の電圧を容量73に保持させる。第3制御トランジスタ71は、具体的には、スイッチトランジスタ20が導通の場合、導通から非導通となることで、増幅トランジスタ17からスイッチトランジスタ20を介して出力された電圧を容量73に保持させる。
また、第3制御トランジスタ71は、スイッチトランジスタ20が非導通の場合に、非導通から導通となることで、容量73に保持された第2電圧を増幅トランジスタ22に出力する。
第1選択部64は、フレーム期間毎に、第1記憶部S1、第2記憶部S2及び第3記憶部S3のうち2つの記憶部を第1ペアとして選択する。
第2選択部65は、フレーム期間毎に、第1記憶部S1、第2記憶部S2及び第3記憶部S3のうち第1ペアに含まれる1つの記憶部と第1ペアに含まれない1つの記憶部とを第2ペアとして選択する。
保持制御部62は、フレーム期間毎に、第1ペアに属する2つの記憶部に増幅トランジスタ17により変換された電圧を保持させ、出力制御部63は、フレーム期間毎に、保持制御部により増幅トランジスタ17により変換された電圧が保持された後、第1ペアに属する2つの記憶部から異なるタイミングでそれぞれの電圧を、行選択トランジスタ2を介して差分回路4に出力させる。
以下、本実施形態の固体撮像素子Bの動作について説明する。
図9は、本実施の形態の固体撮像素子Bの動作を示すタイミング図である。同図は、図6に示した実施の形態2のタイミング図と比較して、さらに、第3制御トランジスタ71のゲート配線72に印加される第3制御信号CON3のタイミングが示されている。
最初に、時刻t1において、基準信号M−RSTがHIGHレベルとなり基準トランジスタ54が導通して図中M部の電圧はVBに初期化される。
時刻t2において、第1制御信号CON1及び行選択信号SELECTがHIGHレベルとなり第1制御トランジスタ27及び行選択トランジスタ2が導通する。これにより、第1記憶部S1の容量29に保持されていた電圧(この電圧をVnとする)が垂直信号線3を通して差分回路4に伝わる。
また、時刻t2において、サンプルホールド信号SH及びクランプ信号CLがHIGHレベルとなり、差分回路4のサンプルホールドトランジスタ41及びクランプトランジスタ43が導通する。これにより、クランプ容量C1の図中右端子の電圧はVrefに、図中左端子の電圧はVnになる。この後、サンプルホールド信号SH及びクランプ信号CLがLOWレベルとなることで、クランプ容量C1にはVref−Vnの電圧が保持される。
次に、時刻t3において、行選択信号SELECTがLOWレベルとなり行選択トランジスタ2は非導通となる。
時刻t4において、リセット信号RSTがHIGHレベルとなり、リセットトランジスタ14が導通するので、浮遊拡散容量16の電圧はVRに初期化される。
時刻t5において、転送信号TRAN、スイッチ信号SW、第2制御信号CON2及び第3制御信号CON3がHIGHレベルとなり、転送トランジスタ12、スイッチトランジスタ20、第2制御トランジスタ51及び第3制御トランジスタ71が導通する。これにより、入射光に応じてフォトダイオード11で発生した電荷が、転送トランジスタ12を介して浮遊拡散容量16に転送される。その転送された電荷と浮遊拡散容量16の容量値とで電圧が発生し(この電圧をVn+1とする)、その電圧がソースフォロア(増幅トランジスタ17及び負荷トランジスタ18)、スイッチトランジスタ20、第2制御トランジスタ51及び第3制御トランジスタ71を通じて容量53及び容量73に与えられる。その後、第2制御信号CON2及び第3制御信号CON3がLOWレベルとなり、第2制御トランジスタ51及び第3制御トランジスタ71が非導通となることで、容量53及び容量73にはVn+1が保持される。
時刻t6において、再び基準信号M−RSTがHIGHレベルとなり、基準トランジスタ54が導通するので、図中M部の電圧はVBに初期化される。
時刻t7において、第2制御信号CON2、行選択信号SELECT及びサンプルホールド信号SHがHIGHレベルとなり第2制御トランジスタ51、行選択トランジスタ2及びサンプルホールドトランジスタ41が導通する。これにより、第2記憶部S2の容量53に保持されている電圧Vn+1が垂直信号線3を通して差分回路4に伝わる。これにより、クランプ容量C1の左端子の電圧はVnからVn+1に変化する。その結果、実施の形態1及び2と同様に、差分出力信号線45の電圧は、(Vref−(Vn−Vn+1))/(CC1/(CC1+CC2))となる。その後、サンプルホールド信号SHがLOWレベルとなり、クランプ容量C1及びサンプルホールド容量C2の電圧は保持される。
最後に、時刻t8において、行選択信号SELECTがLOWレベルとなり、行選択トランジスタ2が非導通となる。
このように、差分回路4は、時刻t2において画素1から差分回路4へ出力された電圧Vn、すなわち現在のフレーム期間より前のフレーム期間にフォトダイオード11で生成された電荷に応じた電圧と、時刻t7において画素1から差分回路4へ出力された電圧Vn+1、すなわち現在のフレーム期間にフォトダイオード11で生成された電荷に応じた電圧との差分を示す電圧を、列選択トランジスタ5を介して共通信号線9から映像信号として出力する。
Vn値とVn+1値を取得したタイミングの被写体に動きの変化がないならばVn値とVn+1値は同値となり、映像信号は(Vref)/(CC1/(CC1+CC2))となりVref値の分圧値(この電圧を基準値とする)となる。一方、被写体に動きの変化があるならば映像信号は(Vref−(Vn−Vn+1))/(CC1/(CC1+CC2))となり、基準値と異なる値となる。映像信号が基準値と異なる値を出力することで被写体の動きを検出することができる。
また、第3記憶部S3の容量73にはVn+1が保持されたままである。この保持されている電圧は、次のフレーム期間において、図9の時刻t2に対応するタイミングで、第3制御信号CON3がHIGHレベルとなり第3制御トランジスタが導通することにより、差分回路4へ出力される。その後、固体撮像素子Bは、次のフレーム期間において、図9の時刻t5に対応するタイミングで、次のフレーム期間にフォトダイオード11で生成された電荷に応じた電圧を第1記憶部S1の容量29及び第2記憶部S2の容量53に保持する。つまり、固体撮像素子Bは、3つの記憶部のうち直前の電圧を保持する1つの記憶部と、現在の電圧を保持する2つの記憶部とが巡回的に選択される。
以上のように、本実施の形態の固体撮像素子Bは、3つの記憶部のうち直前の電圧を保持する1つの記憶部と、現在の電圧を保持する2つの記憶部とが巡回的に選択されることで、直前のフレーム期間に生成した電荷と、現在のフレーム期間に生成した電荷とを、同一のトランジスタを介して差分回路に読み出すことにより、トランジスタのばらつきの影響を抑制し、精度良く差分信号を得ることができる。その結果、精度の高い動き検出が可能となる。
つまり、本実施の形態においては、グローバルシャッタ動作において、フレームごとに連続したフレーム間で精度良く差分信号を得ることができる。その結果、正確に動きを検出する固体撮像素子の実現が可能となる。
(実施の形態4)
次に、本発明の実施の形態4について説明する。
実施の形態4の撮像装置は、本発明の固体撮像素子を備える撮像装置であって、差分回路により求められた差分に基づき、固体撮像素子を被写体の動きを検出する検出モードから被写体を撮像する撮像モードに切り替える切替部を備え、差分回路は、撮像モードにおいて、増幅トランジスタにより変換されたリセット電圧と前記増幅トランジスタにより変換された電圧との差分を出力する。これにより、本実施の形態の撮像装置は、1つの固体撮像素子で被写体の動きの検出と撮像とが実現できる。以下、本実施の形態の撮像装置について図面を参照しながら説明する。
図10は、本実施の形態の撮像装置の構成を示すブロック図である。
本実施の形態の撮像装置は、検出モードと撮像モードを有する固体撮像素子Aと、制御部81と、画像記憶部82とを備える。
制御部81は、固体撮像素子Aの制御と、固体撮像素子Aから出力された画像信号を画像記憶部82に出力する。また、制御部81は、固体撮像素子Aの検出モードと撮像モードとの切り替えを行う切替部91を備える。
通常、切替部91は、固体撮像素子Aを検出モードで駆動し、制御部81が固体撮像素子Aからの差分信号に変化を検出した場合、固体撮像素子Aを検出モードから撮像モードに切り替えて駆動する。制御部81は、固体撮像素子Aが撮像モードで駆動されている間、固体撮像素子Aからの映像信号を画像記憶部82に記憶させる。すなわち、制御部81は、固体撮像素子Aを動き検出と撮像の二つの動作で駆動することで動き検出と撮像とを一つの固体撮像素子で実現する。
(実施の形態5)
次に、本発明の実施の形態5について説明する。
実施の形態5の撮像装置は、ほぼ実施の形態4の撮像装置と同じであるが、検出モードにおいて、複数の画素の行方向及び列方向の少なくとも一方を間引いて列信号線へ出力する点が異なる。これにより、本実施の形態の固体撮像装置は、検出モードにおいてフレームレートを高くすることができ、被写体の動きを高感度に検出できる。
本実施の形態の撮像装置の構成は、図10に示した実施の形態4の撮像装置と同様である。以下、実施の形態4の撮像装置と異なる点を中心に述べる。
本実施の形態において、制御部81は、検出モードで固体撮像素子Aを駆動している場合、固体撮像素子Aの2行×2列の4画素のうち、1画素のみを駆動して動きを検出する。すなわち、行方向、列方向に2つに1つの間引きを行って駆動することで速度、つまりフレームレートは4倍、解像度は1/4の高速低解像度で動き検出を行う。この検出モードにおいて、固体撮像素子Aからの差分信号に変化を検出すると、制御部81は固体撮像素子Aの行方向、列方向の間引きをやめ、通常解像度の撮像モードに固体撮像素子Aを切り替える信号を固体撮像素子Aに印加する。
このように、制御部81は、固体撮像素子Aを高速低解像度の検出モードと通常解像度の撮像モードとを切り替える。これにより、本実施の形態の撮像装置は、検出モードにおいてフレームレートを高くすることができ、被写体の動きを高感度に検出できる。なお、高速低解像度の検出モードでの間引きを行方向及び列方向の間引きとしたが、これに限ることはない。
(実施の形態6)
次に、本発明の実施の形態6について説明する。
実施の形態6の撮像装置は、入射した光を固体撮像素子上に結像させる光学系と、差分回路により求められた差分から被写体の動き範囲を検出する検出部と、撮像モードへの切り替え時に、動き範囲の中心が複数の画素部の中心となるように少なくとも光学系を移動させる移動部とを備える。以下、本実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図11は、本実施の形態の撮像装置の構成を示すブロック図である。本実施の形態の撮像装置は、実施の形態4及び5の撮像装置と比較して、さらに光学系83を備える点と、制御部81がさらに検出部92と移動部93とを備える点が異なる。
光学系83は、光学処理を行い被写体の光学像を固体撮像素子A上に結像させる、例えば、レンズである。
検出部92は、固体撮像素子Aが検出モードの場合、差分回路4から出力された映像信号から被写体の動きを検出した画素(動き範囲)を検出する。
移動部93は、検出部92で検出された動き範囲と複数の画素1の中心との差分をもとめ、動き範囲が複数の画素1で構成される撮像部の中心となるように光学系83を移動させる。
図12は、動き範囲の一例を示す図である。
図12(A)の動き検出領域84は、検出モードにおいて検出部92が動きを検出した位置である。移動部93は、この動き検出領域84の位置を求め、動き検出領域84が固体撮像素子Aの中心となるように光学系83に信号を送る。それにより、光学系83は、動き検出領域84が固体撮像素子Aの中心に来るように移動する。その結果、図12の(B)のように動き検出領域85は、固体撮像素子Aの中心となる。
その後、制御部81は、固体撮像素子Aを撮像モードで駆動し、固体撮像素子Aからの映像信号を画像記憶部82に記憶させる。
このように、本実施の形態の撮像装置は、動きを検出した位置が固体撮像素子Aの中心に来るように光学系83を移動させて、動き対象物をより鮮明に撮像する。これにより、動きを検出した物体像をより広範囲に撮像できる。
以上、本発明の実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態及び変形例に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、実施の形態1において、第1記憶部S1は直前のフレーム期間の電圧を保持する、としたが、現在のフレーム期間より前のいずれのフレーム期間の電圧を保持してもよい。これにより、固体撮像素子Aは、ローリングシャッタ動作において、所定のフレーム期間ごとに、差分を検出できる。
また、本実施の形態4〜6において、撮像装置は、固体撮像素子Aを備えているが、実施の形態1〜3のいずれの固体撮像素子を備えてもよい。
本発明は、ビデオカメラ、デジタルカメラ及びカメラ付き携帯電話等を代表とする画像入力装置などに用いられる固体撮像装置として利用することができる。
実施の形態1の固体撮像素子の構成を示すブロック図である。 単位画素とその周辺回路との詳細な構成を示す回路図である。 差分回路4の詳細な構成を示す回路図である。 実施の形態1の固体撮像素子の動作を示すタイミング図である。 実施の形態2の固体撮像素子が備える画素1とその周辺回路との詳細な構成を示す回路図である。 実施の形態2の固体撮像素子の動作を示すタイミング図である。 実施の形態3の固体撮像素子の構成を示すブロック図である。 実施の形態3の固体撮像素子が備える画素とその周辺回路との詳細な構成を示す回路図である。 実施の形態3の固体撮像素子の動作を示すタイミング図である。 実施の形態4の撮像装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態6の撮像装置の構成を示すブロック図である。 動き範囲の一例を示す図である。 従来の動き検出固体撮像素子の画素及び周辺回路の一部を示す回路図である。
符号の説明
1 画素
2 行選択トランジスタ
3 垂直信号線
4 差分回路
5 列選択トランジスタ
6 垂直走査回路
7 水平走査回路
8 列選択信号線
9 共通信号線
10 差分制御部
11、PD1 フォトダイオード
12 転送トランジスタ
13 転送トランジスタのゲート配線
14、Tr1 リセットトランジスタ
15 リセットトランジスタのゲート配線
16 浮遊拡散容量
17、22 増幅トランジスタ
18、23 負荷トランジスタ
19、24 負荷トランジスタのゲート配線
20 スイッチトランジスタ
21 スイッチトランジスタのゲート配線
26 行選択トランジスタのゲート配線
27 第1制御トランジスタ
28 第1制御トランジスタのゲート配線
29、53、73、C3’、C4’ 容量
51 第2制御トランジスタ
52 第2制御トランジスタのゲート配線
54 基準トランジスタ
55 基準トランジスタのゲート配線
61 行選択部
62 保持制御部
63 出力制御部
64 第1選択部
65 第2選択部
71 第3制御トランジスタ
72 第3制御トランジスタのゲート配線
81 制御部
82 画像記憶部
83 光学系
84、85 動き検出領域
91 切替部
92 検出部
93 移動部
A、B 固体撮像素子
S1 第1記憶部
S2 第2記憶部
S3 第3記憶部
C1 クランプ容量
C2 サンプルホールド容量
C1’、C2’ 浮遊容量
S1’、S2’、S3’、S4’ スイッチ

Claims (12)

  1. 入射した光を光電変換するフォトダイオードと、前記フォトダイオードで生成された電荷を電圧に変換する増幅トランジスタとを含む行列状に配置された複数の画素と、前記複数の画素の列ごとに設けられた列信号線とを備える固体撮像素子であって、
    前記複数の画素のそれぞれは、第1のフレーム期間に前記増幅トランジスタにより変換された第1の電圧を保持する第1の記憶部を備え、
    前記固体撮像素子は、前記列信号線ごとに設けられた差分回路であって、前記第1の記憶部に保持された前記第1の電圧と、前記第1のフレーム期間とは異なる第2のフレーム期間に前記増幅トランジスタにより変換された第2の電圧との差分を求める差分回路を備える
    固体撮像素子。
  2. 前記第1の記憶部は、
    一端が接地されたキャパシタと、
    前記キャパシタの他端と前記増幅トランジスタの出力線との間に挿入された制御トランジスタとを含む
    請求項1記載の固体撮像素子。
  3. 前記固体撮像素子はさらに、前記複数の画素ごとに設けられた行選択トランジスタを備え、
    前記複数の画素のそれぞれは、前記行選択トランジスタがオンの期間中に、前記第1の電圧及び前記第2の電圧を、前記行選択トランジスタ及び前記列信号線を介して前記差分回路に異なるタイミングで出力する
    請求項1記載の固体撮像素子。
  4. 前記複数の画素のそれぞれは、さらに、前記増幅トランジスタの出力線に挿入されたスイッチトランジスタを備え、
    前記第1の記憶部は、前記スイッチトランジスタと前記行選択トランジスタとを接続する配線に接続され、
    前記複数の画素のそれぞれは、前記行選択トランジスタがオンかつ前記スイッチトランジスタがオフの期間中に、前記第1の記憶部に保持された電圧を、前記行選択トランジスタ及び前記列信号線を介して前記差分回路に出力し、前記行選択トランジスタがオンかつ前記スイッチトランジスタがオンの期間中に、前記第2の電圧を、前記スイッチトランジスタ、前記行選択トランジスタ及び前記列信号線を介して前記差分回路に出力する
    請求項3記載の固体撮像素子。
  5. さらに、同一行の画素に対応する前記スイッチトランジスタをオン及びオフする制御を行ごとに順次行うことにより、前記第1の記憶部に前記第1の電圧を保持させる制御回路を備える
    請求項4記載の固体撮像素子。
  6. 前記複数の画素のそれぞれは、さらに、前記増幅トランジスタの出力線に挿入されたスイッチトランジスタと、前記第2の電圧を保持する第2の記憶部とを備え、
    前記第1の記憶部及び前記第2の記憶部はそれぞれ、前記スイッチトランジスタと前記行選択トランジスタとを接続する配線に接続され、
    前記複数の画素のそれぞれは、前記行選択トランジスタがオンかつ前記スイッチトランジスタがオフの期間中に、前記第1の電圧及び前記第2の電圧を、前記行選択トランジスタ及び前記列信号線を介して前記差分回路に異なるタイミングで出力する
    請求項3記載の固体撮像素子。
  7. 前記複数の画素のそれぞれは、さらに、前記スイッチトランジスタと前記行選択トランジスタとを接続する配線に接続され、前記第2の電圧を保持する第3の記憶部を備え、
    前記固体撮像素子は、
    フレーム期間毎に、前記第1〜第3の記憶部のうち2つの記憶部を第1ペアとして選択する第1選択部と、
    フレーム期間毎に、前記第1〜第3の記憶部のうち前記第1ペアに含まれる1つの記憶部と前記第1ペアに含まれない1つの記憶部とを第2ペアとして選択する第2選択部と、
    フレーム期間毎に、前記第1ペアに属する2つの記憶部に前記増幅トランジスタにより変換された電圧を保持させる保持制御部と、
    フレーム期間毎に、前記保持制御部により前記増幅トランジスタにより変換された電圧が保持された後、前記第1ペアに属する2つの記憶部から異なるタイミングでそれぞれの電圧を、前記行選択トランジスタを介して前記列信号線に出力させる出力制御部とを備え、
    前記第1選択部は、前記第1〜第3の記憶部から、巡回的に前記第1ペアを選択するように前記第1ペアの選択を更新し、
    前記第2選択部は、前記第1〜第3の記憶部から、巡回的に前記第2ペアを選択するように前記第2ペアの選択を更新する
    請求項6記載の固体撮像素子。
  8. さらに、前記複数の画素全てに含まれる前記スイッチトランジスタを同時にオン及びオフすることにより前記第1の記憶部に前記第1の電圧を保持させ、前記第2の記憶部に前記第2の電圧を保持させる制御回路を備える
    請求項6または7記載の固体撮像素子。
  9. 請求項1記載の固体撮像素子を備える撮像装置であって、
    前記差分回路により求められた差分に基づき、前記固体撮像素子を被写体の動きを検出する検出モードから被写体を撮像する撮像モードに切り替える切替部を備え、
    前記差分回路は、前記撮像モードにおいて、前記増幅トランジスタにより変換されたリセット電圧と前記増幅トランジスタにより変換された電圧との差分を出力する
    撮像装置。
  10. 前記撮像装置は、前記検出モードにおいて、
    前記複数の画素の行方向及び列方向の少なくとも一方を間引いて前記列信号線へ出力する
    請求項9記載の撮像装置。
  11. 前記撮像装置はさらに、
    入射した光を前記固体撮像素子上に結像させる光学系と、
    前記差分回路により求められた差分から前記被写体の動き範囲を検出する検出部と、
    撮像モードへの切り替え時に、前記動き範囲の中心が前記複数の画素部の中心となるように少なくとも前記光学系を移動させる移動部と
    を備える請求項9記載の撮像装置。
  12. 入射した光を光電変換するフォトダイオードと、前記フォトダイオードで生成された電荷を電圧に変換する増幅トランジスタと、第1のフレーム期間に前記増幅トランジスタにより変換された第1の電圧を保持する第1の記憶部とを含む行列状に配置された複数の画素と、前記複数の画素の列ごとに設けられた列信号線と、前記列信号線ごとに設けられ、前記第1の記憶部に保持された前記第1の電圧と、前記第1のフレーム期間とは異なる第2のフレーム期間に前記増幅トランジスタにより変換された第2の電圧との差分を求める差分回路とを備える固体撮像素子を制御する制御方法であって、
    前記第1のフレーム期間に前記第1の記憶部へ前記第1の電圧を保持させる保持ステップと、
    前記第2のフレーム期間に、前記第1の記憶部に保持された前記第1の電圧と、前記第2の電圧とを、前記列信号線に異なるタイミングで出力させる出力ステップと、
    前記列信号線に出力された前記第1の電圧と前記第2の電圧との差分を求める差分ステップと
    を含む制御方法。
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