JP2010144324A - アスベストの除去システム - Google Patents

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直文 菱沼
Hiroshi Nakamura
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Abstract

【課題】 建物等の構造物に付着しているアスベスト除去する場合、その除去作業により曝露されたアスベストを吸い込む危険性や周囲に与える悪影響を全て回避できるシステムを提供すること。
【解決手段】 アスベストを有する建物を解体することなくしてアスベストを除去する手段にあって、上記アスベスト面に対峙させて設置する事が出来るノズルと、流量の調整器を介して上記ノズルに段違用のガスが供給されるコンプレッサを有するガスタンクと、同じく他の流量の調整器を介して供給されるドライアイス供給源と、これらガス及びドライアイスを混合してノズルに供給するミキサとからなる。
【選択図】 図1

Description

本発明は、アスベストが使われている建物の、アスベスト面に小さいドライアイス粒子噴射させ、該ドライアイス粒を爆発させて除去することを可能にしたシステムに関する。
人類は古くから建物の内外装や仕切板としてアスベスト(石綿)を用いてきた。それはアスベストが、天然の繊維状の珪酸塩鉱物であり、特定の鉱物ではなく異なった化学組成、結品構造を有し、繊維状を形成した数種類の鉱物からなる物質で、高い拡張カと柔軟性、さらに断熱性、強度,耐火性,電気絶縁性,耐酸性,耐アルカリ性,結露防止性があり、軽く加工しやすく安価など多くの特徴がありこのため様々な用途で利用されてきたのである。
しかし鉱物繊維というアスベストの素材は人体には大変有害であった。即ちアスベストは微細なため粉塵となりやすく、呼吸器にとりこまれるとアスベスト肺の原因となるので虞があり、その微細で繊維状の形状のため、細胞に1度突き刺さると除去が困難で、数十年経て悪性中皮腫や肺がんなどを引き起こす原因となり、この人体に与える悪影響は今や社会的な大問題となっている。
いいかえれば、人類が長い間全うしてきた、生きるための条件が、物質文明の享受と引き替えにいろいろな形で、その代償を支払わされてきているのである。それらはある場所で、特定の現象で、その結果責任を明確にして、それなりに解決してきた。
ところがこの頃、この因果関係の不明な被害が人の生体に、また環境に、さらには地球レベルで警鐘を鳴らしているが、時流のまま続けているのが実情である。
アスベストは、特定の鉱物ではなく異なった化学組成、結品構造を有し、繊維状を形成した数種類の鉱物からなる物質で、高い拡張カと柔軟性、さらに断熱性、耐薬品性、防音性、電気絶縁性、結露防止性などの多くの特徴があり、しかも安価な為に、これまでに鉱工業、船舶、車輌、建設等各種材料として広範囲にわたって使用された物質の天然素材である。
この為建物等の構造物に付着しているアスベスト除去方法に関する技術は、その除去作業により曝露されたアスベストを吸い込む危険性や周囲に与える悪影響を回避しなければならずその除去システムが強く求められているのである。
しかし従来の建物の解体や吹き付けアスベスト除去工事は、壁面部分や天井部分を含む相当範囲を囲い込み、飛散防止剤を吹き付け、アスベストを湿潤化させ、作業者がケレン等のかきとり器具を使用し剥離し外部搬出をしていた。
この除去方法は、作業者の健康面への配慮がなされておらず、また手作業による工事の為アスベスト残渣が残り完全に除去する事は出来なかったのである。
なぜなら、アスベストが付着している「コンクリート・鉄骨」下地表面は無数の凹凸があり、当然その内部にまで微細なアスベスト繊維は強固に存在する。よって、スクレーパーやケレン程度の処理では完全に除去出来ないのが実情であるからである。
アスベストの繊維は1μ〜5μと超微細な粒子で形成され、肉眼では確認できず、それだけにとても恐ろしい存在であると認識できるのである。しかも、このアスベストの微細な針状繊維は、上記のように人体の呼吸機関に取り込まれ大変有害であり、問題視されていることは衆知の事実である。
よって、古いアスベストが施された建物の解体や、吹き付けアスベストの除去作業によって飛散したアスベストを人が吸い込むと、人体にとって危険があるため、周囲に悪影響を与えることなくアスベストを除去するアスベスト除去剤と、除去剤の製造方法と、アスベストを除去する施行方法の出現が大いに望まれているのである。
要するにアスベスト除去とは、吹付けアスベストを全部除去して、他の非アスベスト建材に代替する方法をいうのである。この方法は吹付けアスベストからの発塵防止の方法として効果的であり、損傷、劣化の程度の高いもの(脱落・繊維の垂れ下がりが多いもの等)、基層材との接着カが低下しているもの(吹付け層が浮き上がっているもの等)、振動や漏水のあるところに使われているもの等は、完全に除去することが必要であるがその除去作業は頗困難であるとされてきた。
またアスベストが付着された建物は、この建物から完全にアスベストを除去する外、封じ込めと囲い込め、とがある。前者は吹付けアスベストの表面に固化剤在吹き付けることにより塗膜を形成する(塗膜性封じ込め処理手段で、表面固化形とする)もので、吹付けアスベストの内部に固化剤を漫透させ、石綿繊維の結合力を強化することにより吹付け石綿からの発塵を防止する方法であり、囲い込みとは石綿が吹き付けられている天井、壁等を非石綿建材で覆うことにより、石綿粉じんを室内等に発散させないようにする方法をいうのであるが、いずれの場合も人体に多大な悪影響があるアスベストは残るのであり、将来的にみても絶対施行してはならず、故にアスベストは建物から完全に除去されなければならないのである。
このアスベストを除去する従来技術を特許文献でみると、高分子化合物の水溶液を使って石綿(アスベスト)層を除去する方法が提唱(特許文献1参照)されている。
それは、石綿層に水を主体とする湿潤液を塗布又は噴霧してこの石綿層を湿潤させ、次いでこの湿潤した石綿層を湿潤させ、次いでこの湿潤した石綿層の表面に高分子化合物の水溶液又は水分散液を塗布又は噴霧して連続した粘着湿潤状皮膜を形成せしめ、この粘着湿潤状皮膜が乾燥しないうちに石綿層を除去することを特徴とする石綿除去方法である。
またこの場合、高分子化合物の水溶液又は水分散液の粘度が、0.1〜500ポイズがよいことも記載されているが、実際にこの方法を実施してもいまだ確実に、石綿層(アスベスト層)を除去できるまでには至っていない。
さらに建物の天井、壁等の被吹付け部分に施工された吹付けアスベスト層に、その端縁部を食い込ませて該アスベスト層の除去しようとする領域の外方を覆う箱形のフードと、このフード内においてアスベストを剥離する噴射ノズル等を有する剥離手段と、該フード内にその一端が開口し剥離されたアスベストを吸引して該フード内から除去する吸引手段と、前記フードの端縁部周辺のアスベスト層内に境界安定剤を注入して、フードの内外を隔絶する注入手段がある。(特許文献2参照)
そして、上記のようにアスベストを剥離する作業はフードの内部において行われるとともに、当該フードはアスベスト層に境界安定剤によって固着されているため、かかる作業により生じる粉塵がフードとアスベスト層との間から外部に飛散することがない。
従って、作業の影響範囲を局部的にとどめることができ、アスベストの飛散を防止するための仮設設備若しくは養生設備が不要となり、注入手段で境界安定剤をアスベスト層に注入し、アスベスト層の除去しようとする部分を覆うフードを当該アスベスト層に固定してフードの内外を隔絶するとともに、当該フード内部において、剥離手段を用いてアスベストを剥離させ、これを吸引手段により当該フード内部より除去する。
かかるフードの内外を隔絶する作業は、注入手段により容易に行なうことができるとともに、剥離手段及び吸引手段によって、アスベストの剥離作業及び剥離されたアスベストの粉塵を除去する作業を省力化できるため、少ない作業員で吹付けアスベストの除去作業を行なうことができる、というものである。
また、アスベストの除去作業を行なう際のアスベストが飛散することを抑止して作業環境の悪化を防止するとともに、当該作業の簡略化を図ることができる吹付けアスベスト層の除去装置の発明もなされている。
これは、上記同様に建物の天井、壁等の被吹付け部分に施工された吹付けアスベスト層にその端縁部を食い込ませて該アスベスト層の除去しようとする領域の外方を覆う箱形のフードがあって、このフード内における剥離作業を監視するテレビカメラ用いて監視する装置を備えたものとある。
そして、アスベストを剥離する作業はフード内部において行われるとともに、当該作業の進行状況は監視装置によりフード外部から把握でき、これによりフードを取り外して剥離作業の進行状況を確認する必要がないため、またフードを取り外す際にアスベストの粉塵が外部に飛散することがないとともに、フードを逐次取り外す作業を省略できるため作業の簡略化を図ることができるとある。(特許文献3参照)
しかしながら、かかるフードの内外を隔絶する作業はとしての吸引手段は、その吸引力が弱くては飛散するアスベスト粉塵を捕獲できず、逆に強ければフードの内外を隔絶することができず、作業中に思わぬ大惨事を招く虞すらある。また実際のアスベストの剥離作業にあっては、この細かい部分箇所までのカメラによる遠隔監視には限度があり、どうしても手作業によるところがおおく、ましてシステム全体が高価な施設となる欠点があった。
特開平4−49377 明細書 特開平8−28026 明細書 特開平8−28027 明細書
而して発明の目的は、建物等の構造物に付着しているアスベスト除去する場合、その除去作業により曝露されたアスベストを吸い込む危険性や周囲に与える悪影響を全て回避できるシステムを提供することにある。
他の本発明の目的は、建物等の構造物に付着しているアスベスト除去する場合、その除去作業により曝露されたアスベストを吸い込む危険性や周囲に与える悪影響を全て回避できるアスベスト除去の際の環境保全システムを提供することにある。
他に本発明の目的とするところは、安全な人に頼らないアスベスト除去の際の環境保全システムを提供することにある。
然るに本願発明者は、このアスベストを建物から完全に除去する手段として、ドライアイスを用いることが最適であることを見いだしたのである。
而して本発明を実施するに当たっての態様としては大きく分けて、建物などに附着したアスベスト面に直接ドライアイスの粒を噴き付けて、その噴出力と爆発力によりアスベストを除去する手段と、予め上記アスベスト面を「水」あるいはグリコマンナンその他の湿潤剤を用いてアスベスト面を十分湿潤させてのち、ドライアイス粒を噴付ける手段がある。
そこで本発明はいずれの手段にあっても、アスベストを有する建物を解体することなくしてアスベストを除去するのであって、その特徴はキャリアガスを用いてドライアイスの粒子を建物のアスベスト層に噴射させ、該アスベストを除去する手段であって、車輪等移動可能な装置の付いた台車などに設けられたドライアイス粒子の供給装置と、このドライアイス粒子の供給装置に設けられ、上部にドライアイス粒子のホッパーがあり、その下方に可変速モータで回転するスクリューネジ回転と、このスクリューネジに設けた通路と連なって空気バルブ機構とが設けられ、該空気バルブ機構にはドライアイス粒子の量や空気の流量や流速を任意に設定できる作動装置を有し、ドライアイスの粒子は一定の加圧下のキャリアガス流を受容し、選択された流量と望ましい圧力を維持したドライアイスの粒子を、建物のアスベスト面に対応させ得るノズルに供給できるようにしたことである。
他の本発明の特徴として上記ドライアイス粒子の量や空気の流量や流速を任意に設定できる作動装置は、装置枠とこの装置枠に軸着した垂直軸と、この垂直軸に対して水平に設けられ可変モータで回転可能に取付けられた円盤と、該円盤に放射状に多数穿たれた透孔と、該透孔の1乃至複数の真下に位置させ、上記供給装置のスクリューネジに連なる通路と、この透孔の内上記透孔とは別の透孔の1乃至複数と連なって装置枠に取付けた連結管とよりなり、この連結管の先端をドライアイスホースの末端に接続し、上記ホッパーからスクリューネジによって押出され、通路から落とされたドライアイス粒子を、通路から各透孔に相当なスピードをもって送り、連結管からドライアイスホースに導き、かかるドライアイスの粒子は一定の加圧下のキャリアガス流を受容し、選択された流量と望ましい圧力を維持し、建物のアスベスト面に対応させ得るノズルに供給できるようにしたことである。
他の本発明の特徴としては上記ノズル本体、あるいは同様の他のノズル本体、若しくはスプレーガンや刷毛でアスベスト施工面に付着しているアスベスト層に、コンニャクの粉,粒,すり身,小塊,ぺーストまたはエキス等のコンニャク芋加工品となどとの混合物であるコンニャク混合液または水を浸透させから、キャリアガスを用いてドライアイスの粒子を建物のアスベスト層に噴射させるようにしたことである。
さらに上記特徴に共通して言えることは、上記ドライアイス粒の径はこれを0.1mm〜0.5mmとしたことが挙げられる。
またこの時のガスとドライアイスの供給量は、それぞれ1:1乃至1:6であることも本発明の特徴である。
そしてこの場合の上記ガスは、ガソリンの外、液体窒素,二酸化炭素,アルゴンであることもその特徴である。
具体的に本発明の効果は、ドライアイス粒で建物に附着していたアスベストを除去するにあって、かかるアスベストの除去後ドライアイスは昇華して仕舞うので、従来の砂や水や鉄類で取り除いていたのと異なり廃棄物を頗る軽減化出来、それだけ掛かる除去作業に要する費用を削除出来たのである。
他の本発明の効果は、アスベスト除去する場合、その除去作業により曝露されたアスベストを吸い込む危険性や周囲に与える悪影響を回避でき、安全な環境でアスベスト除去作業が行なわれるアスベスト除去の際の環境保全システムを提供できたことである。
総じて本発明の効果は、アスベストを除去するのに最良な手段であるドライアイスを
を用いるのであって、かかるドライアイスの粒子を一定の加圧下のキャリアガス流を受容し、選択された流量と望ましい圧力を維持したドライアイスの粒子を、建物のアスベスト面に対応させ得るノズルに供給できるようにしたことである。
本発明を実施するに当たっての態様としては大きく分けて、以下の2つの手段が考えられる。即ち、
1. 建物などに附着したアスベスト面に直接ドライアイスの粒を噴き付けて、その噴出力と爆発力によりアスベストを除去する手段。
2. 予め上記アスベスト面を「水」あるいはグリコマンナンその他の湿潤剤を用いてアスベスト面を十分湿潤させてのち、ドライアイス粒を噴付ける手段である。
而して、前者の場合は掛かるアスベストを除去する作業にあって、削り取られたアスベストが発塵する虞があり、これが作業者にとって甚だ危険であることから、当該アスベストを削り取る部分あるいはアスベストが附着している部屋全体を防塵シートなどで隔離して、所謂公知の作業口ボートなどを用いて行なう事になる。この点後者のそれは上記湿潤剤で、建物のアスベスト層を充分濡らし、壁面深部まで湿潤することによって発塵の発生を防止し得たのである。
その結果、アスベストとその付着壁面との結着が緩み、ドライアイス噴射による剥ぎ落とし作業が容易にできるようになったのであるが、いずれの場合もその実施の為のシステムは差ほど変わらない。
本発明をよりよく理解するために、まず建物などに附着したアスベスト面に直接ドライアイスの粒を噴き付けて、その噴出力と爆発力によりアスベストを除去する手段の実施例を述べる。
即ち図1の(1)は実際の施行のシステムで、仮令えば建物の表面(2)にあるアスベスト(3)にノズル(4)の焦点をあわせ、該ノズル(4)からドライアイスの粒子(5)を発散させる。
これと同時に、コンプレッサ(6)のタンク(7)などに蓄えられ一定の圧力の同伴ガスが、この圧力源によって発生するようになっている。
この同伴ガスは、気体状のガソリン,液体窒素,二酸化炭素,あるいはアルゴンその他であるが、この時このドライアイスと、同伴ガスの配合量はおよそ1:1乃至6:1と間で行われるように意図した相対的な質量比率とすることが好ましい。
このシステム(1)は、従来の低温のタンクの利用よりむしろ、コンプレッサ(6)と空気を利用し、流れ第1調整器(8)によって、上記ガソリン等の流れを調節するものである。
次いで(9)は小形のガス発生器で、ホース(10)及び第2の調整器(11)を介して規制されたガソリンなどがミキサ(12)に供給される上記目的の圧力をかけられたガソリンなどとドライアイスの小片を結合させて、それによってアスベスト(3)面にドライアイスを衝突,爆発させるものである。
一方第2の調整器(11)によって決定されたドライアイス小片が、ガス発生器(9)によって規制され、ミキサ(12)に供給され、そして混ぜられた混合材料がノズル(4)に供給されるようになっている。そして、ノズル(4)には図2のように上記の混合液が侵入する約1.2cmの刺八状の大径部(13)と、これに連なる0.3mmの小径部(14)とからなる。
そしてこのノズル(4)は、当然のこと乍ら手で、あるいは適当なロボットで少しずつ動かすことにより、正確にアスベスト(3)面をクリーニングするものである。
而して、図2で建物(2)のアスベスト(3)面に、所定の間隔を置いて焦点が合わされたノズル(4)が配置される。そこでガスタンク(7)内のガスが、コンプレッサ(6)、第1の調整器(8)、ミキサ(12)を介して供給されるようになる。
この場合、このガスは所謂ガソリンの外、液体窒素,二酸化炭素,あるいはアルゴンが用いられる。このガスは低温に保たれたタンク(7)からコンプレッサ(6)の力で送られその流量は第1の調整器(8)によって設定され、ミキサ(12)に入ることになる。
一方小形のガス発生器(9)からはドライアイスの小片が、第2の調整器(11)で調整された量で、ホース(10)を介し、上記ミキサ(12)に供給される。この場合ガスとドライアイスの供給量は、それぞれ1:1乃至1:6であることが好ましい。
このように、ドライアイス小片及び、ガスはミキサ(12)で混合されノズル(4)に達する。この場合のドライアイスとガスの配合量は、1:1としたが、上述のように6:1の範囲でも同様の作用効果が得られることが判明している。
そして、この混合ガスはノズル(4)の大径部(12)から小径部(13)に入ることによって、大略0.1mmとし、それ以上の大きな径としないのであり、その質量は、好ましい0.045gとすることが出来たのである。
なお、従来のアスベスト(3)の除去手段では、アスベスト(3)層が剥離された後さらにその施工面に付着している細かいアスベスト(3)の残渣はこれを除去することが不可能に近かったと言っても過言でない。
ところが本発明の実施例では、上記の手段でドライアイスを噴霧することにより除去され、実質的に完全に近いアスベスト(3)の除去が達成できたのである。そしてその際噴霧されたドライアイス粒は、固体状態化から気体状態となる昇華して残らないため後処理も容易である。
いわばこの後処理とは、アスベスト(3)層のあった部分を清掃するもので、CO2ドライアイスブラストを用いたクリーン化工法がよく、より「対象表面」を洗浄し微細なアスベスト(3)を完全除去する革新的な作業ができる工法である。この場合ドライアイス粒の径は0.1mm〜0.5mmとすることが好ましい。
即ち、上記アスベスト(3)がゲル化されかつ剥離された後の施工面は、図3及び図3の円形部分の拡大図である図4とその表面図5に示すように、天井(15)のコンクリート面(16)にある飛泡小穴(17)にアスベスト(3)が残渣(18)として残っている状態であるので、これを除去し得たのである。
またかかるアスベスト除去作業は、削られたアスベストが飛散しないよう通常隔離された状態で行われる。その1例は図6に示したが(19)は例えば蛇腹状条など伸縮できる筒状で、上端はアスベスト(3)を除去する施行面に対応させて開放されているダクト筒である。
而してこのダクト筒(19)の軸線には、上記ドライアイのノズル(4)を上端近くに配置させたドライアイスホース(20)が内装されている。そしてホース(20)の末端は上記のドライアイス供給装置システムにあって塵埃を処理できる排気ポンプ(21)と連なっている。
しかしてドライアイス供給装置の図示しないコンプレッサ等から、ドライアイスホース(20)をノズル(4)から天井の施行面に噴射する。この場合ドライアイスは、その温度が−78度Cであり、その粒子径は1mm〜0.5mmが好ましい。
また作業環境により作業場全体を所謂クリーンルームとして、作業ロボット等で行う時は、図7ように集塵システムを別に設けてもよい。即ち図で(22)は上端を上記ドライアイスの噴射部分近くに開放させたホース(23)をもつ集塵装置であり、(24)はファン,(25)はモータ,(26)は集塵部,(27)は排気口である。
そしてモータ(25)を駆動するとファン(24)が回転し、このファン(25)によって、アスベスト(3)を残渣ドライアイス等とともにホース(23)で吸引する。その結果アスベスト(3)の渣を残し吸引された気体は、集塵部(26)の排気口(27)を通過して排気されるようになっている。
さらに図9は作業場全体をクリーンルーム化とする他の図8の実施例で(28)はアスベスト除去の施行方法を実施するに当たっての施行部分はペット樹脂のシート(29)で造った隔離空間である。この場合ペットの樹脂のシート(28)は、−100pa〜−1000以上paの風圧環境条件に耐えるものである必要がある。言換えれば対象エリアを(−20mmaq〉換気回数換算でH/10回から12回)の負圧条件にすることである。
ここでかかるペット樹脂を使用する理由は、他の樹脂例えばポリエチレンフィルムに対してかかるペット樹脂が安価で丈夫であり、それでありながら柔軟性に富かつ加工し易いという等、凡ゆる点で特に勝れているからである。
次に本発明の実施に用いられるノズル(4)を含むノズル本体(30)を図9で説明する。
而してこのノズル本体(30)は、握り手筒(31)と噴射筒(32)からなり、夫々はヒンジ(33)で連なり、握り手筒(31)に対して噴射筒(32)が自由方向の角度とすることができる。
さらにこのノズル本体(30)の軸線に沿って末端が上記ミキサ(12)に接続され、先端はノズル(4)に接続しかつ、上記自由な角度調整に倣って屈曲できるガス流通管(34)がある。
なお、(35)は上部をノズル本体(30)に枢着したレバーで、図示または詳細な説明をしていないが、上記ガス流通管(34)のガスの流通をレバー(35)の開閉する弁が設けられている。
而してこのノズル本体(30)を携帯し、そのノズル(4)の噴射口をアスベスト(3)層に向けアスベストを除去するものであるが、この場合作業者はピストルの操作のように片手で作業できるのであって、仮令かかる作業が高所や不安定な場所でも作業者の身を支えることも可能である。
なお、上記ホース(20),ガス流通管(34)は、ドライアイスの低温に耐える十分な柔軟性を保持する例えば低温シリコン・ホースが好ましい。
次に上記ノズル本体(30)を移動させる手段、およびドライアイスの粒子を一定の加圧下のキャリアガス流を受容し、選択された流量と望ましい圧力を維持するように構成するシステムの一例を図9乃至図11を用いて説明する。
而して図11で(36)は、車輪(37)の付いた台車(38)等に設けられたドライアイス粒子の供給装置であり、このドライアイス粒子の供給装置(36)の上部にドライアイス粒子のホッパー(39)があり、その下方に可変速モーター(40)で回転するスクリューネジ(41)がある。
このスクリューネジ(41)の一端には通路(44)があり、この通路(44)と連なって空気バルブ機構(43)があり、ホッパー(39)から落下するドライアイス粒子はスクリューネジ(41)のスクリュー(42)で押出されるのであるが、この時の流量は隣り合うスクリューネジ(41)の巾で決定されるようになっている。
また図中(43)は空気バルブ機構であり、上記ドライアイス粒子の供給装置(36)のスクリューネジ(41)の左端にある通路(44)と連なっている。そしてこの空気バルブ機構(43)には、ドライアイス粒子を飛散させる方向の圧力空気がコンプレサ等で供給されるようになっており、ドライアイス粒子の量や、空気の流量や流速を任意に設定できる機構が設けられその為の作動装置(45)が設けられている。
このように作動装置(45)はドライアイス粒子の量や、空気の流量や流速を任意に設定できる機構が設けられていればどんな機構でもよいが、例えば(46)は筺形の装置枠で、(47)は装置枠(46)に軸着した垂直軸であり、この垂直軸(47)には水平な円盤(48)が設けられ、かつ可変モーター(50)がある。
さらのこの円盤(48)には放射状に多数の透孔(49)が穿てれている。そしてその透孔(49)の1つは、上記供給装置(36)のスクリューネジ(41)の左端にある通路(44)の真下に位置している。そしてこの透孔(49)の1つ、可能なら上記通路(44)がある位置とは反対側の透孔(49)の下方に装置枠(46)に取付けた連結管(51)があって、この連結管(51)先端はドライアイスホース(20)の末端に接続される。
而して上記ホッパー(39)からスクリューネジ(41)によって押出され通路(44)から落とされたドライアイス粒子は、通路(44)から各透孔(49)に相当なスピードをもって入り、連結管(51)からドライアイスホース(20)に導かれるのであるが、この場合詳細な図示あるいは詳細な説明をしてないが、これら連結管(51)およびドライアイスホース(20)は、コンプレサ等による公知の手段によって圧迫圧力となっている。
そしてこのドライアイス粒子の量や空気の流量や流速は、可変モーター(50)を可変することで可能になるのである。
アスベスト除去システムの配置説明図 ノズル本体の説明図 天井に貼装させたアスベスト層の説明図 図4の丸範囲の拡大説明図 アスベスト渣の正面説明図 アスベスト除去作業の説明図 他のアスベスト除去作業の説明図 隔離空間におけるアスベスト除去作業の説明図 ノズル本体の断面説明図 ドライアイス粒子の供給装置の全体を示す一部削除の正面説明図 同ドライアイス粒子の供給装置の作動装置であって、その一部削除の正面説明図 図11のA−A線断面説明図
符号の説明
1,システム
2,表面
3,アスベスト
4,ノズル
5,ドライアイスの粒子
6,コンプレッサ
7,タンク
8,流れ第1調整器
9,小形のガス発生器
10,ホース
11,第2の調整器
12,ミキサ
13,刺八状の大径部
14,小径部
15,天井
16,コンクリート面
17,飛泡小穴
18,残渣
19,ダクト筒
20,ドライアイスホース
21,排気ポンプ
22,集塵装置
23,ホース
24,ファン
25,モータ
26,集塵部
27,排気口
28,樹脂のシート
29,隔離空間
30,ノズル本体
31,握り手筒
32,噴射筒
33,ヒンジ
34,ガス流通管
35,レバー
36,ドライアイス粒子の供給装置
37,車輪
38,台車
39,ホッパー
40,可変速モータ
41,スクリューネジ
42,スクリュー
43,空気バルブ機構
44,通路
45,作動装置
46,装置枠
47,垂直軸
49,透孔
50,可変モータ
51,連結管

Claims (6)

  1. キャリアガスを用いてドライアイスの粒子を建物のアスベスト層に噴射させ、該アスベストを除去する手段であって、車輪等移動可能な装置の付いた台車などに設けられたドライアイス粒子の供給装置と、このドライアイス粒子の供給装置に設けられ、上部にドライアイス粒子のホッパーがあり、その下方に可変速モータで回転するスクリューネジ回転と、このスクリューネジに設けた通路と連なって空気バルブ機構とが設けられ、該空気バルブ機構にはドライアイス粒子の量や空気の流量や流速を任意に設定できる作動装置を有し、ドライアイスの粒子は一定の加圧下のキャリアガス流を受容し、選択された流量と望ましい圧力を維持したドライアイスの粒子を、建物のアスベスト面に対応させ得るノズルに供給できるようにしたことが特徴のアスベストの除去システム。
  2. 上記請求項1におけるドライアイス粒子の量や空気の流量や流速を任意に設定できる作動装置は装置枠とこの装置枠に軸着した垂直軸と、この垂直軸に対して水平に設けられ可変モータで回転可能に取付けられた円盤と、該円盤に放射状に多数穿たれた透孔と、該透孔の1乃至複数の真下に位置させ、上記供給装置のスクリューネジに連なる通路と、この透孔の内上記透孔とは別の透孔の1乃至複数と連なって装置枠に取付けた連結管とよりなり、この連結管の先端をドライアイスホースの末端に接続し、上記ホッパーからスクリューネジによって押出され、通路から落とされたドライアイス粒子を、通路から各透孔に相当なスピードをもって送り、連結管からドライアイスホースに導き、かかるドライアイスの粒子は一定の加圧下のキャリアガス流を受容し、選択された流量と望ましい圧力を維持し、建物のアスベスト面に対応させ得るノズルに供給できるようにしたことが特徴のアスベストの除去システム。
  3. 上記ノズル本体、あるいは同様の他のノズル本体、若しくはスプレーガンや刷毛で、アスベスト施工面に付着しているアスベスト層に、コンニャクの粉,粒,すり身,小塊,ぺーストまたはエキス等のコンニャク芋加工品となどとの混合物であるコンニャク混合液または水を浸透させから、キャリアガスを用いてドライアイスの粒子を建物のアスベスト層に噴射させるようにしたことが特徴の、上記請求項1および2に示すアスベストの除去システム。
  4. 上記ドライアイス粒の径はこれを0.1mm〜0.5mmとしたことを特徴とする上記請求項1乃至3に示すアスベストの除去システム。
  5. 上記請求項1乃至4に於けるガスとドライアイスの供給量は、それぞれ1:1乃至1:6であることが特徴のアスベストの除去システム。
  6. 上記請求項1と2および4,5に於けるガスは、ガソリンの外、液体窒素,二酸化炭素,アルゴンであることが特徴のアスベスト除去に用いられるアスベストの除去システム。
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