JP2010141386A - スキャンタイプのad変換システム - Google Patents
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Abstract
【課題】スキャンタイプのAD変換システムを提供する。
【解決手段】マイコン88に接続されたシーケンサ26により、複数のAD変換器16、18、20に入力されるアナログ信号を遂次的にAD変換するスキャンタイプのAD変換システム10であって、前記シーケンサ26は、前記マイコン88からのクロック24をカウントして、所定のビット領域をバイナリデータとして出力するバイナリカウンタ36と、前記バイナリカウンタ36と前記複数のAD変換器16、18、20との間に介装され、前記バイナリデータをデコードして、前記複数のAD変換器16、18、20を遂次的に選択して動作させるチップセレクト30を出力するデコーダ38と、を有してなる。
【選択図】図1
【解決手段】マイコン88に接続されたシーケンサ26により、複数のAD変換器16、18、20に入力されるアナログ信号を遂次的にAD変換するスキャンタイプのAD変換システム10であって、前記シーケンサ26は、前記マイコン88からのクロック24をカウントして、所定のビット領域をバイナリデータとして出力するバイナリカウンタ36と、前記バイナリカウンタ36と前記複数のAD変換器16、18、20との間に介装され、前記バイナリデータをデコードして、前記複数のAD変換器16、18、20を遂次的に選択して動作させるチップセレクト30を出力するデコーダ38と、を有してなる。
【選択図】図1
Description
本発明は、AD変換に関し、特にパラレルに接続されたセンサからのアナログ信号をシリアルなデジタル信号に変換するAD変換技術に関する。
センサは、アナログ信号を出力している。このためセンサを使用するユーザは、デジタルの出力を必要とする場合、センサの後段にアナログ/デジタル(A/D)変換器を接続し、センサから出力したアナログ信号をデジタル信号に変換して利用している。さらに移動体の姿勢検出、姿勢制御、バーチャルリアリティ等に使用されるヘッドマウントディスプレイ、頭の姿勢角度を検出するトラッカー、3Dゲームパッド等の複数の振動センサを必要とする機器においても、複数のアナログ信号に対してAD変換を行っている(特許文献1参照)。
特表2001−523429号公報
しかし、従来のAD変換器は、後段に接続されるマイコンからオペレーションによりコントロールされている。従って、マイコンのタスクがある程度の割合でAD変換器のオペレーションに占められることになり、システム全体の信頼性が低下する。さらにAD変換は、等間隔の時間で行う優先度の高いタスクであるにもかかわらず、マイコンにおけるAD変換に係るタスクの割り込みはソフトウェアによって行われるため、AD変換を行うタイミングがずれ、サンプリングジッターを発生させる原因となっている。
そこで、AD変換器をハードウェアであるシーケンサで制御することにより、マイコンのタスク負担を軽減することが提案されている。
そこで、AD変換器をハードウェアであるシーケンサで制御することにより、マイコンのタスク負担を軽減することが提案されている。
通常、AD変換器をシーケンサ(有限オートマトンロジックシーケンス)で制御する場合、タイマー用カウンタ、デコーダ、ステート記述レジスタにジョンソンカウンタ、またはグレイコードカウンタを用いる。例えば、ジョンソンカウンタはアンフィルド・コード・カウンタ、すなわちビット列の組み合わせを制限したカウンタである。アンフィルド・コード・カウンタは、カウント値が使用を想定していない値になった場合の回復回路が必要だが、バイナリカウンタなどのフィルド・コード・カウンタと比較してデコード回路が小さく設計でき高速化が可能である。シーケンサの動作は、現状のステートをデコードし、それをもとにタイマープリセット値を決め、タイマーを起動し、タイマーがキャリーを出したときにジョンソンカウンタのステートを次に進め、以上を所定の周期で繰り返すことになる。
しかし、複数のセンサからのアナログ信号をAD変換する複数のAD変換器をシーケンサによって制御する場合、シーケンサのステート数が多くなる。このときステート記述用にジョンソンカウンタ等のアンフィルド・コード・カウンタを用いると、ビット数が増え、カウンタ回路を構成するフリップフロップの数が増加する。またアンフィルド・コード・カウンタは、不使用ステート選択時のために回復回路が必要になるが、高次のジョンソンカウンタ等の回復回路は設計が煩雑となる。
このため、フリップフロップ数を節約でき、回復回路を不要とするバイナリカウンタを用いることが考えられるが、バイナリカウンタは回路の構成上スタティックハザードを出力するため、これがデコードされ、AD変換器が誤動作することになる。
そこで、本発明は上記問題点に着目し、システム全体の信頼性を向上させ、かつサンプリングジッターを低減するととともに、バイナリカウンタを用いつつ誤動作を防止したスキャンタイプのAD変換システムを提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題の少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]マイコンに接続されたシーケンサにより、複数のAD変換器に入力されるアナログ信号を遂次的にAD変換するスキャンタイプのAD変換システムであって、前記シーケンサは、前記マイコンからのクロックをカウントして、所定のビット領域をバイナリデータとして出力するバイナリカウンタと、前記バイナリカウンタと前記複数のAD変換器との間に介装され、前記バイナリデータをデコードして、前記複数のAD変換器を遂次的に選択して動作させるチップセレクトを出力するデコーダと、を有することを特徴とするスキャンタイプのAD変換システム。
[適用例1]マイコンに接続されたシーケンサにより、複数のAD変換器に入力されるアナログ信号を遂次的にAD変換するスキャンタイプのAD変換システムであって、前記シーケンサは、前記マイコンからのクロックをカウントして、所定のビット領域をバイナリデータとして出力するバイナリカウンタと、前記バイナリカウンタと前記複数のAD変換器との間に介装され、前記バイナリデータをデコードして、前記複数のAD変換器を遂次的に選択して動作させるチップセレクトを出力するデコーダと、を有することを特徴とするスキャンタイプのAD変換システム。
上記構成により、マイコンに代わってシーケンサがアナログ信号を遂次的にAD変換する。よってマイコンはシーケンサの駆動・停止を指令するのみで済み、従来のAD変換作業が要するマイコンのソフトウェアリソースのシステムに占める割合を小さくすることができる。さらにAD変換はハードウェアであるシーケンサが行うため、マイコンがソフトウェアを通じてAD変換を行う場合より、サンプリングジッターを低減することができる。そしてシーケンサにおいて、バイナリカウンタがタイマーの役割を兼ねているので、シーケンサの回路構成を簡略化できる。
[適用例2]前記シーケンサには、前記バイナリカウンタのフルカウントをカウントする第2カウンタが設けられ、前記デコーダは前記第2カウンタに接続され、前記第2カウンタのフルカウントの周期でデコード可能となることを特徴とする適用例1に記載のスキャンタイプのAD変換システム。
これにより第2カウンタのフルカウントとなる周期がAD変換のサンプリング周期となるため、サンプリング周期もマイコンではなく、シーケンサが制御することになるので、サンプリングジッターをさらに低減することができる。
[適用例3]前記複数のAD変換器と前記デコーダとの間には、バッファレジスタが介装され、前記バッファレジスタは、前記バイナリカウンタの前記バイナリデータのビット領域より下位のビットに接続され、前記下位のビットのアサートをトリガとして前記チップセレクトを出力することを特徴とする適用例1または2に記載のスキャンタイプのAD変換システム。
バイナリカウンタはスタティックハザードを有するため、正しいチップセレクトはバイナリカウンタからのスタティックハザードによる誤ったチップセレクトが出力された直後に出力される。一方、バッファレジスタは、バイナリデータのビット領域より下位のビットからのパルスのアサートをトリガとしてチップセレクトを出力(ストア)するため、誤ったチップセレクトが終了して正しいチップセレクトがデコーダから出力された後にバッファレジスタの入力側を開放することになる。よって、バッファレジスタのストア側からバイナリカウンタを見るとスタティックハザードの無い、ワンホット・ステート・カウンタのように見えることになる。そして、AD変換器において実際のAD変換はチップセレクトがデコードされてから、前記アサートがバッファレジスタに入力される時間だけ遅れて行われることとなるが、スタティックハザードによる誤ったチップセレクトがバッファレジスタに入力されることなく、これにより後段のAD変換器の誤動作を防止できる。
[適用例4]前記シーケンサは、前記チップセレクトと前記クロックとを掛け合わせてシリアルクロックを生成し、前記AD変換器は、前記アナログ信号をAD変換して得られるデジタルデータと前記クロックとを掛け合わせてシリアルデータを出力し、前記シリアルデータは、前記シリアルクロックに同期して、前記マイコンのシリアルインターフェースに入力されることを特徴とする適用例1乃至3のいずれか1例に記載のスキャンタイプのAD変換システム。
上記構成により、シーケンサ及びAD変換器は水晶発振によりクロックを生成しているマイコンをクロック源としており、マイコン内部のタスクの影響を排除したサンプリングを行うことができるため、サンプルジッターを低減できる。また、シリアルデータはマイコンのクロックと同期して出力されるとともに、シリアルインターフェースに入力されるとパラレル化される。よってパラレルのデータを送受信するマイコンは、パラレル化されたデータを何ら加工することなく取得することが容易となる。したがって、マイコンのAD変換器からのデータの取り込みのためのソフトウェアリソースがシステムに占める割合を小さくすることができる。特にマイコンがダイレクトメモリアクセスを用いる場合は、マイコン内のCPUがデータ取得のための作業をする必要はないので、AD変換器からのデータの取り込みのソフトウェアリソースがシステムに占める割合を最小にするAD変換システムとなる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1に示すように、本実施形態に係るAD変換システム10は、アナログ信号を出力する複数のセンサ12、センサ12に接続される複数のAD変換器14(第1AD変換器16、第2AD変換器18、第3AD変換器20)、シーケンサ26等から構成されている。また、回路中を流れる信号は、電圧の高い信号をHとし、電圧の低い信号をLとする。
センサ12は加速度センサ、圧力センサ、温度センサ等のように各物理量を電流値又は電圧値としてアナログ的に出力するものであり、センサ12はセンサごとにAD変換器14に接続されている。本実施形態において、以後、説明の簡素化のためセンサ12を3つとする(第1センサ12a、第2センサ12b、第3センサ12c)が、4つ以上用いてもよい。
AD変換器14は、センサ12を介して入力されたアナログ信号をデジタルデータ22に変換するものである。ここで第1センサ12aに接続する方を第1AD変換器16,第2センサ12bと接続する方を第2AD変換器18、第3センサ12cに接続する方を第3AD変換器20する。またデジタルデータ22は第1AD変換器16から出力される方を第1デジタルデータ22aとし、第2AD変換器18から出力される方を第2デジタルデータ22b、第3AD変換器から出力される方を第3デジタルデータ22cとする。第1AD変換器16、第2AD変換器18、及び第3AD変換器20は、それぞれ上述のアナログ信号の入力端子16a、18a、20a、シーケンサ26から出力される後述のチップセレクト30を入力するチップセレクト入力端子16b、18b、20b、クロック24を入力するクロック入力端子16c、18c、20c、アナログ信号をAD変換して得られる第1デジタルデータ22a、第2デジタルデータ22b、第3デジタルデータ22cを出力するデジタルデータ出力端子16d、18d、20dを有する。
AD変換器14はシーケンサ26から出力される後述のチップセレクト30をトリガとして、入力されたアナログ信号を2進数のデジタル情報に変換する。AD変換器14はア
ナログ信号の振幅方向の解析に必要なS/N比を確保するための必要なビット数を有しておればよく、本実施形態では16ビットを用いた場合について説明する。またAD変換器14は必要なビット数(16ビット)に応じたサンプルホールド回路(不図示)を有し、AD変換後の各ビットの情報を保持できるようになっている。
ナログ信号の振幅方向の解析に必要なS/N比を確保するための必要なビット数を有しておればよく、本実施形態では16ビットを用いた場合について説明する。またAD変換器14は必要なビット数(16ビット)に応じたサンプルホールド回路(不図示)を有し、AD変換後の各ビットの情報を保持できるようになっている。
AD変換器14は、後述のチップセレクト30のネゲート(立下り)をトリガとしてAD変換を行う(図3参照)が、クロック24のクロック間隔より充分短い時間でAD変換を行ってデジタルデータ22をサンプルホールド回路(不図示)に保持し、デジタルデータ22の出力はクロック24の1クロックごとに各ビットの上位の桁から順に行っている。そして後述のシーケンサ26の制御により、デジタルデータ22はこの順番で時系列上一列に配列され、シリアルデータ34としてマイコンのシリアルインターフェース92に入力される。なお、AD変換器14はデジタルデータ22を出力したのち次のチップセレクト30が来るまでの間、クロック24が入力されてもサンプルホールド回路(不図示)に残ったデジタル情報を出力できないように構成されているものとする。これによりシリアルデータ34中の前記デジタル情報が誤情報として混入することを防いでいる。
シーケンサ26は、AD変換器14の動作の組み合わせの状態数に応じて構成され、後述のタイムチャート(図3参照)に従って自立的に各状態を順番に選択し、または各状態を一定時間維持する制御を行うハードウェアである。シーケンサ26には、マイコン88等からのリセット信号を入力するリセット信号入力端子26a、水晶発振によるマイコン88等からのクロック24を入力するクロック入力端子26b、AD変換器14のAD変換指令を行う後述のチップセレクト30を出力するチップセレクト出力端子26c、26d、26e、シーケンサ26を経由したクロック24をAD変換器14に出力するクロック出力端子26f、シーケンサ26内部で生成されたシリアルクロック32を出力するシリアルクロック出力端子26gが配設されている。そしてシリアルクロック出力端子26gは、後述のシリアルインターフェース92と接続されている。
シーケンサ26は外部からマイコン88等のクロック24を、必要に応じて分周器28により適当な周波数に分周して入力し(本実施形態では分周せず)、互いに同期するチップセレクト30、シリアルクロック32を生成する。
チップセレクト30は、第1AD変換器16、第2AD変換器18、及び第3AD変換器20にAD変換指令を行うためのトリガである。本実施形態において第1AD変換器16、第2AD変換器18、及び第3AD変換20は一定間隔ごとにそれぞれ異なるタイミングで行われるとともに、いずれのAD変換も行わない状態も含むのでチップセレクト30の種類は全部で4つである。この4つがシーケンサ26で繰り返し実現される後述のサブステートとなる。
シリアルクロック32は、AD変換器14から出力されるシリアルデータ34を、マイコン88のシリアルインターフェース92に入力するためのトリガである。シリアルクロック32、及びシリアルデータ34は、マイコン88のクロック24に同期して生成されるため、互いに同期している。
図2に本実施形態を構成するシーケンサの回路図を示す。シーケンサ26はバイナリカウンタ36、デコーダ38、第2カウンタ40、OR回路42、バッファレジスタ44、シリアルクロック生成部52を有する。
バイナリカウンタ36は、シーケンサ26のクロック入力端子26bを介して入力されるクロック24を入力するクロック入力端子36a、リセット信号を入力するリセット信号入力端子36b、カウンタ値をパラレルで出力する出力端子36cを備えている。出力端子36cはQ1、Q2、・・Q6、Q7、Q8(8ビット)の順に上位のビットを出力
する端子とキャリー(Ca)を出力する端子からなる。Q1はクロック24の0回分周(分周せず)であり、Q2はクロック24の1回分周、Qn(n=1〜8)はクロック24の(n−1)回分周となる。バイナリカウンタ36はクロック24のネゲート(電圧Hの信号から電圧Lの信号への立下り)をトリガとしてカウントアップし、フルカウントになるとキャリー(Ca)を出力し、さらにカウントされるとカウント値がゼロとなるように構成されている。またマイコン88からリセット信号(H)が入力されると初期値(0)に戻り、リセット信号がHである限りカウントアップされないように設計されている。キャリー(Ca)は通常電圧がHになっているが、バイナリカウンタ36がフルカウントとなったときに電圧がLとなる。本実施形態においては、Q7及びQ8をデコーダ38の入力側に接続している。すなわち、Q7及びQ8によって上述の4つのサブステートを実現するための2ビットのバイナリデータをデコーダ38に出力することになる。ところで、このバイナリデータはスタティックハザードを有する。すなわち、(Q8、Q7)が(0、1)から(1、0)に繰り上がる際に、バイナリカウンタ36内のフリップフロップ(不図示)の構成上、必ず(0、0)という状態を経由して繰り上がることになるので、これがスタティックハザードの原因となる。
バイナリカウンタ36は、シーケンサ26のクロック入力端子26bを介して入力されるクロック24を入力するクロック入力端子36a、リセット信号を入力するリセット信号入力端子36b、カウンタ値をパラレルで出力する出力端子36cを備えている。出力端子36cはQ1、Q2、・・Q6、Q7、Q8(8ビット)の順に上位のビットを出力
する端子とキャリー(Ca)を出力する端子からなる。Q1はクロック24の0回分周(分周せず)であり、Q2はクロック24の1回分周、Qn(n=1〜8)はクロック24の(n−1)回分周となる。バイナリカウンタ36はクロック24のネゲート(電圧Hの信号から電圧Lの信号への立下り)をトリガとしてカウントアップし、フルカウントになるとキャリー(Ca)を出力し、さらにカウントされるとカウント値がゼロとなるように構成されている。またマイコン88からリセット信号(H)が入力されると初期値(0)に戻り、リセット信号がHである限りカウントアップされないように設計されている。キャリー(Ca)は通常電圧がHになっているが、バイナリカウンタ36がフルカウントとなったときに電圧がLとなる。本実施形態においては、Q7及びQ8をデコーダ38の入力側に接続している。すなわち、Q7及びQ8によって上述の4つのサブステートを実現するための2ビットのバイナリデータをデコーダ38に出力することになる。ところで、このバイナリデータはスタティックハザードを有する。すなわち、(Q8、Q7)が(0、1)から(1、0)に繰り上がる際に、バイナリカウンタ36内のフリップフロップ(不図示)の構成上、必ず(0、0)という状態を経由して繰り上がることになるので、これがスタティックハザードの原因となる。
バイナリカウンタ36のQ1はAD変換器14に接続されるが、クロック24と逆相である。しかし、途中にインバータ62が介装されているので、AD変換器14に送られるパルスはクロック24となる。また、AD変換器14は16ビットを前提としているので、AD変換器14がデジタルデータ22を出力するには、それぞれ、クロック24(Q1)のパルスを16個必要とする。さらにデジタルデータ22同士の出力の時間的重複を回避するためデジタルデータ22同士の間隔を空ける必要がある(本実施形態では前記パルスの16個分)。このとき、出力端子においてQ1からQ6がカウントに用いられることになる。よってデジタルデータ22を適切に出力するため、バイナリデータ36はQ6より上位のビット(Q8、Q7)をサブステート用のバイナリデータとして用い、そのバイナリデータの変化、すなわちサブステートの変化をQ6のネゲート(Q7への繰り上がり)を用いてモニタしている。なお、Q6はQ1の5分周となっているので、Q6の電圧Hの信号及び電圧Lの信号それぞれの出力中に、Q1は16個のクロックのパルスを受けることになり、32個のクロックに係るクロックタイムがQ6の周期となっている。
デコーダ38は、OR回路42からの出力を入力する入力端子38a、バイナリカウンタ36からのバイナリデータを入力するバイナリデータ入力端子38b、デコードされたチップセレクト30を出力する出力端子38cを有する。デコーダ38は、OR回路42からLの信号が入力されるとバイナリデータ入力端子38bに入力されたバイナリデータをデコードし、チップセレクト30を生成してバッファレジスタ44に出力するものである。ここでバイナリデータが上述のスタティックハザードに係る信号となっていても、デコーダ38はそれをデコードしてスタティックハザードに係る誤ったチップセレクトを出力することになり、これによりAD変換器14が誤動作することになる。しかし後述のバッファレジスタ44によりこの誤動作を回避することができる。デコーダ38において、バイナリデータ入力端子38b(Q8、Q7)と出力端子38c(n0、n1、n2、n3)との関係は、(0、0)のときn0のみが0、(0、1)のときn1のみが0、(1、0)のときn2のみが0、(1、1)のときn3のみが0に出力されるように設計されている。
第2カウンタ40は、バイナリカウンタ36がフルカウントとなって発生させるキャリー(Ca)を入力するキャリー入力端子40a、リセット信号を入力するリセット信号入力端子40b、カウンタ値をパラレルで出力する出力端子40c(Q9、Q10、Q11)を備えている。そして第2カウンタ40は、バイナリカウンタ36からのキャリー(Ca)のネゲートをトリガとしてカウントして、第2カウンタ40はフルカウントになってさらにキャリー(Ca)が入力されると、カウント値はゼロになるように構成されている
。またマイコン88からリセット信号(H)が入力されると、カウント値が初期値(0)に戻り、リセット信号がHを維持する限りカウントアップしない設計となっている。第2カウンタ40はAD変換器14の動作状態(サブステート)を制御することになるバイナリカウンタ36からのキャリー(Ca)によってカウントするため、第2カウンタ40はシーケンサ26全体のON/OFFの状態(メインステート)を決定するものであるとともに、第2カウンタ40がフルカウントとなる周期がAD変換のサンプリング周期となる。
。またマイコン88からリセット信号(H)が入力されると、カウント値が初期値(0)に戻り、リセット信号がHを維持する限りカウントアップしない設計となっている。第2カウンタ40はAD変換器14の動作状態(サブステート)を制御することになるバイナリカウンタ36からのキャリー(Ca)によってカウントするため、第2カウンタ40はシーケンサ26全体のON/OFFの状態(メインステート)を決定するものであるとともに、第2カウンタ40がフルカウントとなる周期がAD変換のサンプリング周期となる。
ここで第2カウンタ40は、回路構成を簡略化するためバイナリカウンタ36と同様にフィルド・コード・カウンタを用いることが好ましい。しかしフィルド・コード・カウンタで構成される場合にはスタティックハザードを出力することになる。しかしスタティックハザードを出力するときは、第2カウンタ40にキャリー(Ca)を出力するバイナリカウンタ36のカウント数がゼロであり、バイナリデータも(0、0)であるため、AD変換器14が誤動作することはない。
OR回路42は、入力側すべてに0の信号(電圧Lの信号)が入力されたときに0の信号を出力するものである。その入力側を第2カウンタ40の出力端子40cの全て、及びバイナリカウンタ36の出力端子36cのQ6に接続し、出力側をデコーダ38に接続している。よってOR回路42は第2カウンタ40の出力端子40c全てがLとなることが、電圧がLの信号を出力する条件となる。ところで、OR回路42の入力側はバイナリカウンタ36のQ6とも接続されている。よって、OR回路42は、第2カウンタ40の出力(Q9、Q10、Q11)が全て0(電圧Lの信号)であることを条件として、Q6の信号が0(電圧Lの信号)のとき、及び1(電圧Hの信号)のとき、それぞれ、電圧Lの信号、電圧Hの信号を出力することになる。よってデコーダ38は、バイナリデータをデコードしてチップセレクト30を出力後、Q6の信号が電圧Hとなると、チップセレクト30の出力を解除する、すなわち、全ての出力(n0、n1、n2、n3)から電圧Hの信号を出力することになる。
バッファレジスタ44はDフリップフロップ46、48、50により構成され、Dフリップフロップ46、48、50の入力端子46a、48a、50a(D)がそれぞれデコーダ38の出力端子38cのn1、n2、n3に接続され、ストア46b、48b、50b(Q)がそれぞれ第1AD変換器16、第2AD変換器18、第3AD変換器20に接続され、リセット46c、48c、50c(S)がリセット信号入力端子26bに接続され、トリガ46d、48d、50dがバイナリカウンタ36のQ1に接続されている。バッファレジスタ44は、Q1のアサート(電圧Lの信号から電圧Hへの信号の立ち上がり)をトリガとしてデコーダ38から入力されるチップセレクト30をストアして各AD変換器に出力するものである。
よって、チップセレクト30はデコーダ38によりデコードされたのち、次のQ1のアサートまでの間、バッファレジスタ44において各AD変換器への出力が止められた状態となる。上述のように、バイナリデータはスタティックハザードを有するため、このスタティックハザードに係る誤ったチップセレクトがデコーダ38から出力されることになる。しかし、スタティックハザードは、バッファレジスタ44のトリガとなる次のQ1のアサートがバッファレジスタ44に入力されるよりも早い時間で終了するため、バッファレジスタ44がスタティックハザードに係る誤ったチップセレクトをストアして各AD変換器に出力することはない。なお、スタティックハザードを回避するため、バッファレジスタ44のトリガをバイナリカウンタ36のQ1に接続しているが、Q2、Q3、Q4、Q5に接続してもデジタルデータ21a、21b、21cの出力は一様に遅れる一方、互いにサブステートの異なるチップセレクトが互いに重複することはないので、これらのいずれかに接続しても良い。またバッファレジスタ44におけるチップセレクト30の解除は
、デコーダ38がチップセレクト30を解除したのち、次のQ1のアサートによりデコーダ38から出力された電圧Hの信号をストアすることにより行われる。
、デコーダ38がチップセレクト30を解除したのち、次のQ1のアサートによりデコーダ38から出力された電圧Hの信号をストアすることにより行われる。
シリアルクロック生成部52は、チップセレクト30とクロック24を掛け合わせてシリアルクロック32を生成してマイコン88側に出力するものである。シリアルクロック生成部52は主にDフリップフロップ54により構成されている。Dフリップフロップ54の入力端子54a(D)は電圧が常にHの状態となるように接続されている。ストア54b(Q)はNAND回路56の入力側に接続され、リセット54c(R)はOR回路58を介してマイコン88のリセット、及びバイナリカウンタ36のQ6に接続され、トリガ54dはNAND回路60の出力側に接続されている。NAND回路60の入力側はチップセレクト30(nCS1、nCS2、nCS3)に接続されている。よってチップセレクト30のいずれか(nCS1、nCS2、nCS3)が0の信号(電圧L)で入力されるとDフリップフロップ54のトリガ54dが働くことになる。
そして、NAND回路56のもう一方の入力側はバイナリカウンタ36のQ1と接続され、NAND回路56の出力側はマイコン88のシリアルインターフェース92に接続される。NAND回路56はクロック24を反転させたバイナリカウンタ36のQ1に接続されているが、NAND回路56の出力は反転されるため、NAND回路56はストア(Q)のHをスイッチとしてクロック24を出力することになり、結果的にNAND回路56はクロック24と接続しているとみなすことができる。よってシリアルクロック生成部52はチップセレクト30をトリガとして、リセット(R)に、バイナリカウンタ36のQ6から電圧Lの信号が入力され、次の電圧Hの信号が入力されるまでクロック24を出力することになり、これがシリアルクロック32となる。AD変換器14は16ビットのデジタルデータを16個のパルスで出力するため、これに対応してDフリップフロップ54のリセット54c(R)は、Q1に入力される16個のクロックに係るクロックタイムで電圧H、電圧Lが入れ替わるQ6に接続して、デジタルデータ22a、22b、22cとシリアルクロック32のパルス数(16個)を一致させている。
図3にシーケンサ26のタイムチャートを示す。図3において、チップセレクト30(nCS1、nCS2、nCS3)のネゲート(H→L)にて第1AD変換器16(nCS1)、第2AD変換器18(nCS2)、及び第3AD変換器20(nCS3)が起動する。図3(a)に示すように。デコーダ38の出力の変化は、Q6のネゲートにより、バイナリカウンタ36のQ7、Q8の値が変化することにより発生する。そして、図3(b)に示すように、チップセレクト30のネゲートは、Q6のネゲートの直後のQ1のアサートにより発生する。そしてチップセレクト30のアサートはQ6のアサートの直後のQ1のアサートにより発生する。
一方、シリアルクロック32は、バイナリカウンタ36のQ1とNAND回路56を介して接続されるため、Q1を反転させたnQ1(図3(b)参照)、すなわちクロック24と同期する。そして図3(b)に示すように、最初のLがQ6のネゲートの直後のQ1のアサートから開始する。一方、Q6はシリアルクロック32の最後のパルス(16パルス)の半クロック前にアサートとなるが、Q6のアサート時、シリアルクロック32はHとなり以後Hを維持するため、シリアルクロック32が必要とするnQ1、すなわちクロック24の半クロック(H)を自動的に取得でき、1つのチップセレクト30のネゲートにより16パルスのシリアルクロック32を得ることができ、結果的に3つのチップセレクト30のネゲートにより48パルスのシリアルクロック32を得ることができる。
ここで、シーケンサ26のサブステート64を定義する。デコーダ38の出力端子38c(n0、n1、n2、n3)が(0、1、1、1)のとき第0サブステート64aとし、このときAD変換器はいずれも動作しない。(1、0、1、1)のときは第1サブステ
ート64bとし、このとき第1AD変換器16のみが動作する。(1、1、0、1)のときは第2サブステート64cとし、このとき第2AD変換器18のみが動作する。(1、1、1、0)のときは、第3サブステート64dとし、このとき第3AD変換器20のみが動作する。なお、バイナリデータとの対応は、(Q8、Q7)が(0、0)のときは第0サブステート64a、(0、1)のときは第1サブステート64b、(1、0)のときが第2サブステート64c、(1、1)のときが第3サブステート64dである。
ート64bとし、このとき第1AD変換器16のみが動作する。(1、1、0、1)のときは第2サブステート64cとし、このとき第2AD変換器18のみが動作する。(1、1、1、0)のときは、第3サブステート64dとし、このとき第3AD変換器20のみが動作する。なお、バイナリデータとの対応は、(Q8、Q7)が(0、0)のときは第0サブステート64a、(0、1)のときは第1サブステート64b、(1、0)のときが第2サブステート64c、(1、1)のときが第3サブステート64dである。
このようなタイムチャートとすることにより、第1センサ12a及び第3センサ12cから入力される複数のアナログ信号は、チップセレクト30をトリガとしてAD変換器14によりAD変換されてデジタルデータ22a、22b、22cとなる。そして、第1デジタルデータ22a、及び第2デジタルデータ22b、及び第3デジタルデータ22cがこの順でシリアルクロック32に掛け合わされて遂次的に出力され、計48個のパルス列からなるシリアルデータ34が生成される。
上記構成のもと、本実施形態に係るAD変換システム10の動作について説明する。図4にAD変換システム10の動作フロー80を示す。本実施形態に係るAD変換システム10の動作フロー80は、サンプリング周波数を決定するとともに、シーケンサ26全体をON・OFF制御するメインステートタスク82、AD変換システム10のサブステート64を決定するサブステートタスク84、複数のセンサから入力されるアナログ信号を遂次的にAD変換するADCコントロールロジックタスク86に分類される。
まず、メインステートタスク82において、マイコン88からのリセット信号をHにしてバイナリカウンタ36及び第2カウンタ40を初期値に戻したのち、リセット信号Lにしてリセットを解除する。この時点でメインステートタスク82とサブステートタスク84が同時に起動する。そしてサブステートタスク84において、マイコン88からのクロック24によりバイナリカウンタ36がカウントアップしていく、そしてバイナリカウンタ36のQ6が最初にネゲートとなったところで、デコーダ38はバイナリデータ(Q8、Q7)をデコードすることにより、ADCコントロールロジックタスク86が起動する。サブステートタスク84において、バイナリカウンタ36のQ6が再びネゲートとなったら、デコーダ38は更新されたバイナリデータ(Q8、Q7)をデコードする。そしてバイナリデータ(Q8、Q7)がフルカウントとなったらサブステートタスク84を終了する。
ADCコントロールロジックタスク86において、デコードされたサブステート64に基づきチップセレクト30を出力してAD変換器14を動作させる。第0サブステート64aの場合、チップセレクト30(nCS1、nCS2、nCS3)は全て1の信号(電圧H)であり、いずれのAD変換器も動作しない。第1サブステート64bの場合、チップセレクト30は、nCS1のみが0の信号(電圧L)となり第1AD変換器16がAD変換を行う。第2サブステート64cの場合、nCS2のみが0の信号となり第2AD変換器18がAD変換を行う。第3サブステート64dの場合、nCS3のみが0の信号となり、第3AD変換器20がAD変換を行う。そして各サブステートを実行することによりADCコントロールロジックタスク86を終了する。
サブステートタスク84が終了すると、バイナリカウンタ36から第2カウンタ40へキャリー(Ca)が出力され、第2カウンタ40がカウントアップされる。バイナリカウンタ36がキャリー(Ca)を出すたびにカウントアップされるが、第2カウンタ40のカウント値がゼロになるまでサブステートタスク84、及びADCコントロールロジックタスク86が起動することはない。そして第2カウンタ40のカウント値は再び初期値(ゼロ)となり、その後バイナリカウンタ36のQ6が最初にネゲートとなったところで、サブステートカウンタ84及びADCコントロールロジックタスク86が起動して、以上
の動作を繰り返すことになる。
の動作を繰り返すことになる。
上記フローにおいて、サブステートタスク84、及びADCコントロールロジックタスク86の実行中にバイナリカウンタ36、及び第2カウンタ40にリセット信号(電圧H)が入力された場合、メインステートタスク82及びサブステートタスク84は即時強制停止となり、これに付随してADCコントロールロジックタスク86も停止する。
図5に本実施形態に係るAD変換システム10とマイコン88との接続概要図を示す。図5に示すように、AD変換システム10には、マイコン88のクロックがクロック24として入力されている。そしてAD変換システム10はパラレルインターフェース90及びシリアルインターフェース92によりマイコン88と接続されている。ここでシリアルインターフェース92はシリアルデータ34をパラレルデータ94に変換して出力し、またはその逆を行うものである。
パラレルインターフェース90の割込端子90a(本実施形態では使用せず)およびチップセレクト90b(nCS)はマイコン88のコントロールバス96に接続されている。また、デジタルインプットアウトプット90c(Dio)はマイコン88のデータバス98と接続され、パラレルデータ94を入出力することができる。またデジタルインプットアウトプット90cの他端はAD変換システム10のシーケンサ26のリセット入力端子34aに接続している。これによりマイコン88からのリセット信号をデータバス98、及びパラレルインターフェース90を通じてAD変換システム10へ送信することができる。このときリセット信号は、Hであればシーケンサ26のリセットを行い、Lであれば、リセットを解除してシーケンサ26を起動させる。
シリアルインターフェース92の割込端子92aおよびチップセレクト92b(nCS)はマイコン88のコントロールバス96に接続され、デジタルインプットアウトプット92c(Dio)はデータバス98に接続されている。一方、シリアルインターフェース92のクロック入力92d(SCK)はシーケンサ26のシリアルクロック出力端子26gに接続され、入力端子92e(RxD)はAD変換器14のデジタルデータ出力端子16d、18d、20dに接続されている。上述のように、AD変換システム10のシーケンサ26から出力されるシリアルクロック32及びシリアルデータ34は、マイコン88のクロック24から生成されたものであるため、マイコン88のクロック24と同期している。したがって、この接続は同期調歩(非同期)ではないため、シリアルデータ34の前後に同期タイミングを計るためのスタートビット及びエンドビットを付加して加工するシーケンサ(不図示)を構成する必要はない。そして48個のパルス列からなるシリアルデータ34が、シリアルクロック32をトリガとしてシリアルインターフェース92内のレジスタ(不図示)にフルにストアされる度に、シリアルインターフェース92の割込端子92aからコントロールバス96に割り込みをかけることができるように構成されている。
一方、マイコン88内のメモリ(不図示)はデータバス98とパラレルで接続されている。そして、マイコン88内のCPU(不図示)は、前記割り込みが入る度に、その時点で実行中の命令のアドレス等をメモリ(不図示)の退避領域に退避させ、シリアルインターフェース92のチップセレクト92bをネゲートで選択して、ソフトウェアを介してパラレルデータ94を転送し、パラレルデータ94にメモリ番地を与えてマイコン88内のメモリ(不図示)に格納する作業を行う(ポーリング)。これにより、マイコン88はAD変換システム10のON・OFF操作のみを行い、AD変換の各タスクに係る信号の出力はシーケンサ26が代わりに行うため、マイコン88は他のタスクに集中して実行でき、システム全体の信頼性が向上する。
さらにマイコン88がDMA(ダイレクトメモリアクセス)コントローラ(不図示)を有している場合は、マイコン88内のCPU(不図示)は、コントロールバス96の管理の主導権をDMAコントローラ(不図示)に譲っている。よってDMAコントローラ(不図示)は、前記割り込みが入るとコントロールバス96を介してメモリ(不図示)における転送先アドレスを指定し、データバス98がシリアルインターフェース92に開放し、1クロックタイムでメモリ(不図示)に書き込ませる。したがって、マイコン88内のCPU(不図示)はデータ転送に関してポーリングのような作業をする必要はなく、他のタスクの処理に対してより多くの時間を掛けることができる。
AD変換中にリセット信号(信号H)が入った場合、シーケンサ26のバイナリカウンタ36、および第2カウンタ40は初期値にリセットされ、リセット信号がある限りバイナリカウンタ36、及び第2カウンタ40はカウントアップされない。この場合、シリアルインターフェース92にはシリアルデータ34として完成していない、未完成データ(不図示)が入力されている場合がある。したがってマイコン88において、リセット後にシリアルインターフェース92に未完成データ(不図示)がある場合はそれをメモリ(不図示)に格納せず、破棄するソフトウェアを構成すればよい。ただし、リセット時にシリアルデータ34をメモリ(不図示)に格納中であれば、作業を中断しないようなソフトウェアを構成すればよい。そして、シリアルデータ34を格納後であってシリアルインターフェース92内のシリアルデータ34がメモリ(不図示)へ転送されていない場合はそのままマイコン88のタスクを停止させ、次回起動時にマイコン88の設定を初期化するソフトウェアを構成すればよい。
マイコン88には第2シリアルインターフェース100を介してホストPC102が接続されている。ホストPC102は、AD変換システム10をマイコン88を介して操作するアプリケーションを有した端末である。第2シリアルインターフェース100の入力端子100a(RxD)はホストPC102のシリアルデータ出力端子102aと接続され、出力端子100b(TxD)はホストPC102のシリアルデータ入力端子102bに接続されている。また割込端子100c及びチップセレクト100d(nCS)はコントロールバス96に接続されている。デジタルインプットアウトプット100e(Dio)はデータバス98と接続され,パラレルデータ94を入出力することができる。ホストPC102はシリアルデータ104を入出力するが、マイコン88とは独立したクロックで駆動している。よって、ホストPC102と第2シリアルインターフェース100とのデータ通信は同期調歩(非同期)で行われる。
ホストPC102はシリアルデータ104をマイコン88側に出力し、マイコン88がその内容を解読することによりマイコン88がAD変換のON・OFFを行うことができる。これを行うため、ホストPC102からマイコン88への命令に係るシリアルデータ104が第2シリアルインターフェース100のレジスタ(不図示)にストアされ、割込端子100cから割り込み要求がなされた場合、マイコン88がチップセレクト100dをネゲートで選択し、デジタルインプットアウトプット100eを通じてパラレルデータ94を取得してマイコン88のメモリ(不図示)に格納できるマイコン88のソフトウェアを構成すればよい。
さらにホストPC102は、例えばAD変換の感度やオフセット等をアプリケーション上で論理的に補正することができる。同様の補正処理はマイコン88のソフトウェアで実行してホストPC102に補正データを出力することもできる。例えば、シリアルインターフェース92を介して取得したデータを感度補正またはオフセット等の補正値を演算し、FIRフィルタで演算してホストPC102側でシリアルデータ104として認識できるデータにダウンサンプル等を行い、ホストPC102側の第2シリアルインターフェース100のチップセレクト100dをネゲートで選択し、前記データを出力するようにマ
イコン88のソフトウェアを構成すればよい。
イコン88のソフトウェアを構成すればよい。
以上説明したように、本実施形態に係るAD変換システム10によれば、マイコン88に代わってシーケンサ26がアナログ信号を遂次的にAD変換する。よってマイコン88はシーケンサ26の駆動・停止を指令するのみで済み、従来のAD変換作業が要するマイコン88のソフトウェアリソースのシステムに占める割合を小さくすることができる。さらにAD変換の指令はハードウェアであるシーケンサ26が行うため、マイコン88がソフトウェアを通じてAD変換を行う場合より、サンプリングジッターを低減することができる。そしてシーケンサ26において、バイナリカウンタ36がタイマーの役割を兼ねているので、シーケンサ26の回路構成を簡略化できる。
また第2カウンタ40のフルカウントとなる周期がAD変換のサンプリング周期となるため、サンプリング周期もマイコン88ではなく、シーケンサ26が制御することになるので、サンプリングジッターをさらに低減することができる。
また、バイナリカウンタ36はスタティックハザードを有するため、チップセレクト30はバイナリカウンタ36からのスタティックハザードによる誤ったチップセレクトが出力された直後に出力される。一方、バッファレジスタ44は、バイナリカウンタ36のビット領域より下位のビット(Q1)からのパルスのアサートをトリガとしてチップセレクト30を出力(ストア)するため、誤ったチップセレクトが終了して正しいチップセレクト30がデコーダ38から出力された後にバッファレジスタ44の入力側を開放することになる。よって、バッファレジスタ44のストア側からバイナリカウンタ36を見るとスタティックハザードの無い、ワンホット・ステート・カウンタのように見えることになる。そして、AD変換器14において実際のAD変換はチップセレクト30がデコードされてから、前記アサートがバッファレジスタ44に入力される時間だけ遅れて行われることとなるが、スタティックハザードによる誤ったチップセレクトがバッファレジスタ44に入力されることなく、これにより後段のAD変換器14の誤動作を防止できる。
さらに、シーケンサ26及びAD変換器14は水晶発振によりクロック24を生成しているマイコン88をクロック源としており、マイコン88内部のタスクの影響を排除したサンプリングを行うことができるため、サンプルジッターを低減できる。また、シリアルデータ34はマイコン88のクロック24と同期して出力されるとともに、シリアルインターフェース92に入力されるとパラレル化される。よってパラレルのデータを送受信するマイコン88は、パラレル化されたデータを何ら加工することなく取得することが容易となる。したがって、マイコン88のAD変換器からのデータの取り込みのためのソフトウェアリソースがシステムに占める割合を小さくすることができる。特にマイコン88がダイレクトメモリアクセスを用いる場合は、マイコン88内のCPUがデータ取得のための作業をする必要はないので、AD変換器14からのデータの取り込みのソフトウェアリソースがシステムに占める割合を最小にするAD変換システム10となる。
10………AD変換システム、12………センサ、14………AD変換器、16………第1AD変換器、18………第2AD変換器、20………第3AD変換器、22………デジ
タルデータ、24………クロック、26………シーケンサ、28………分周器、30………チップセレクト、32………シリアルクロック、34………シリアルデータ、36………バイナリカウンタ、38………デコーダ、40………第2カウンタ、42………OR回路、44………バッファレジスタ、46………Dフリップフロップ、48………Dフリップフロップ、50………Dフリップフロップ、52………シリアルクロック生成部、54………Dフリップフロップ、56………NAND回路、58………OR回路、60………NAND回路、62………インバータ、64………サブステート、80………動作フロー、82………メインステートタスク、84………サブステートタスク、86………コントロールロジックタスク、88………マイコン、90………パラレルインターフェース、92………シリアルインターフェース、94………パラレルデータ、96………コントロールバス、98………データバス、100………第2シリアルインターフェース、102………ホストPC、104………シリアルデータ。
タルデータ、24………クロック、26………シーケンサ、28………分周器、30………チップセレクト、32………シリアルクロック、34………シリアルデータ、36………バイナリカウンタ、38………デコーダ、40………第2カウンタ、42………OR回路、44………バッファレジスタ、46………Dフリップフロップ、48………Dフリップフロップ、50………Dフリップフロップ、52………シリアルクロック生成部、54………Dフリップフロップ、56………NAND回路、58………OR回路、60………NAND回路、62………インバータ、64………サブステート、80………動作フロー、82………メインステートタスク、84………サブステートタスク、86………コントロールロジックタスク、88………マイコン、90………パラレルインターフェース、92………シリアルインターフェース、94………パラレルデータ、96………コントロールバス、98………データバス、100………第2シリアルインターフェース、102………ホストPC、104………シリアルデータ。
Claims (4)
- マイコンに接続されたシーケンサにより、複数のAD変換器に入力されるアナログ信号を遂次的にAD変換するスキャンタイプのAD変換システムであって、
前記シーケンサは、
前記マイコンからのクロックをカウントして、所定のビット領域をバイナリデータとして出力するバイナリカウンタと、
前記バイナリカウンタと前記複数のAD変換器との間に介装され、前記バイナリデータをデコードして、前記複数のAD変換器を遂次的に選択して動作させるチップセレクトを出力するデコーダと、を有することを特徴とするスキャンタイプのAD変換システム。 - 前記シーケンサには、前記バイナリカウンタのフルカウントをカウントする第2カウンタが設けられ、
前記デコーダは前記第2カウンタに接続され、前記第2カウンタのフルカウントの周期でデコード可能となることを特徴とする請求項1に記載のスキャンタイプのAD変換システム。 - 前記複数のAD変換器と前記デコーダとの間には、バッファレジスタが介装され、
前記バッファレジスタは、前記バイナリカウンタの前記バイナリデータのビット領域より下位のビットに接続され、前記下位のビットのアサートをトリガとして前記チップセレクトを出力することを特徴とする請求項1または2に記載のスキャンタイプのAD変換システム。 - 前記シーケンサは、前記チップセレクトと前記クロックとを掛け合わせてシリアルクロックを生成し、
前記AD変換器は、前記アナログ信号をAD変換して得られるデジタルデータと前記クロックとを掛け合わせてシリアルデータを出力し、
前記シリアルデータは、前記シリアルクロックに同期して、前記マイコンのシリアルインターフェースに入力されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスキャンタイプのAD変換システム。
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| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
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