JP2010139901A - ヘッドマウントディスプレイ - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザが画像を注視する際の画像の視認性の向上を図ると共に、ユーザが画像を注視していないときの画像の焦点距離の変動を抑えて、ユーザの不快感や疲労感の低減化を図ることが可能となるヘッドマウントディスプレイを提供する。
【解決手段】ユーザ3がマウス6の移動操作、マウスボタンのクリック操作等に対応する制御信号や、キーボード2のキー操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力された場合には(S12:YES)、CPU51は、CCDコントローラ14から距離信号を取得して、映像信号処理部63へピント位置信号を出力する(S13〜S15)。一方、マウス6の操作に対応する制御信号や、キーボード2のキー操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力されていない場合には(S12:NO)、CPU51は、映像信号処理部63へピント位置信号を出力しない。
【選択図】図5
【解決手段】ユーザ3がマウス6の移動操作、マウスボタンのクリック操作等に対応する制御信号や、キーボード2のキー操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力された場合には(S12:YES)、CPU51は、CCDコントローラ14から距離信号を取得して、映像信号処理部63へピント位置信号を出力する(S13〜S15)。一方、マウス6の操作に対応する制御信号や、キーボード2のキー操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力されていない場合には(S12:NO)、CPU51は、映像信号処理部63へピント位置信号を出力しない。
【選択図】図5
Description
本発明は、ヘッドマウントディスプレイに関するものである。
従来より、利用者の頭部に装着されて、外界からの光線に画像を重畳させて投影表示するシースルー型のヘッドマウントディスプレイに関して種々提案されている。
例えば、対象物面にある対象物からヘッドマウントディスプレイまでの距離を測定モジュールで常に測定し、自動焦点調節装置によって画像が生成される画像面を対象物に重ね合わせて表示するよう焦点調節を行うように構成されたヘッドマウントディスプレイがある(例えば、特許文献1参照。)。
特開2004−252429号公報(段落(0030)〜(0039)、図1、図2)
例えば、対象物面にある対象物からヘッドマウントディスプレイまでの距離を測定モジュールで常に測定し、自動焦点調節装置によって画像が生成される画像面を対象物に重ね合わせて表示するよう焦点調節を行うように構成されたヘッドマウントディスプレイがある(例えば、特許文献1参照。)。
しかしながら、上述した特許文献1に記載される構成のヘッドマウントディスプレイでは、例えば、横方向に顔が向いた等で、視点の方向が変更される場合には、対象物までの距離が常に変化する。このため、ユーザが画像調整時等の画像を注視している最中に、顔を動かしてしまった場合には、対象物までの距離の変化に合わせて画像の焦点距離が勝手に変わり、画像の焦点距離と眼の焦点距離とがずれてしまい、画像が一時的に視認困難となったり、画像の焦点距離の変動、つまり、画像の奥行方向の位置変動による不快感や疲労感が増大するという問題がある。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、ユーザが画像を注視する際の画像の視認性の向上を図ると共に、ユーザが画像を注視していないときの画像の焦点距離の変動を抑えて、ユーザの不快感や疲労感の低減化を図ることが可能となるヘッドマウントディスプレイを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係るヘッドマウントディスプレイは、ユーザの頭部に装着されて、外界からの光線に画像を重畳させて投影表示する表示手段を備えたヘッドマウントディスプレイにおいて、前記画像の表示態様を変更するように指示する変更指示を入力する入力手段と、外界の対象物までの距離を検出する距離検出手段と、前記距離検出手段によって検出された距離に基づいて前記画像の奥行方向の表示位置を調整する奥行位置調整手段と、前記変更指示の入力をトリガーとして、前記奥行位置調整手段を介して前記画像の奥行方向の表示位置を前記対象物までの距離に合わせるように制御する表示制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係るヘッドマウントディスプレイは、請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイにおいて、前記変更指示は、前記画像を前記対象物までの距離に基づいて、拡大又は縮小させるように指示する画像変形指示を含むことを特徴とする。
また、請求項3に係るヘッドマウントディスプレイは、請求項1又は請求項2に記載のヘッドマウントディスプレイにおいて、前記変更指示は、前記画像の表示位置の変更を指示する表示位置変更指示を含むことを特徴とする。
更に、請求項4に係るヘッドマウントディスプレイは、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイにおいて、前記画像上に表示する情報を入力する情報入力手段を備え、前記変更指示は、前記情報入力手段を介して入力された情報を前記画像上に表示するように指示する情報表示指示を含むことを特徴とする。
請求項1に係るヘッドマウントディスプレイでは、画像の表示態様を変更するように指示する変更指示の入力をトリガーとして、奥行位置調整手段を介して画像の奥行方向の表示位置を対象物までの距離に合わせるように制御するため、ユーザが入力手段を操作したときだけ、画像の奥行方向の表示位置を対象物までの距離に合わせるようにすることが可能となる。これにより、ユーザが画像を注視して作業するときだけ画像の焦点距離を対象物までの距離に合わせて画像の視認性の向上を図ると共に、画像調整等の作業中以外、つまり、画像を注視していないときの画像の焦点距離の変動を抑えて、ユーザの不快感や疲労感の低減化を図ることが可能となる。
また、請求項2に係るヘッドマウントディスプレイでは、画像の拡大や縮小を指示する画像変形指示が入力された場合に、画像を対象物までの距離に合わせて表示する。これにより、ユーザが画像を対象物に合わせて拡大又は縮小させようとする場合にだけ、奥行位置調整手段を駆動して、画像の変形作業を行う際の視認性の向上を図ると共に、画像の変形作業を行わないときの画像の焦点距離の変動を抑えて、ユーザの不快感や疲労感の低減化を図ることが可能となる。
また、請求項3に係るヘッドマウントディスプレイでは、画像の表示位置の変更、例えば、画像のドラッグ開始を指示する表示位置変更指示が入力された場合に、画像を対象物までの距離に合わせて表示する。これにより、ユーザが画像を対象物上や対象物の周辺に移動させようとする場合にだけ、奥行位置調整手段を駆動して、画像の移動作業を行う際の視認性の向上を図ると共に、画像の移動作業を行わないときの画像の焦点距離の変動を抑えて、ユーザの不快感や疲労感の低減化を図ることが可能となる。
更に、請求項4に係るヘッドマウントディスプレイでは、情報入力手段を介して入力された文字や記号等の情報を画像上に表示するように指示する情報表示指示が入力された場合に、画像を対象物までの距離に合わせて表示する。これにより、ユーザが画像上に表示する文字や記号等の情報を入力しようとする場合にだけ、奥行位置調整手段を駆動して、画像への情報入力作業を行う際の視認性の向上を図ると共に、画像への情報入力作業を行わないときの画像の焦点距離の変動を抑えて、ユーザの不快感や疲労感の低減化を図ることが可能となる。また、ユーザは、対象物までの距離に合わせて表示された画像を確認しながら、文字や記号等の情報を容易に入力して表示することが可能となる。
以下、本発明に係るヘッドマウントディスプレイについて具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
[ヘッドマウントディスプレイ1の概略構成]
先ず、本実施形態に係るヘッドマウントディスプレイ1の概略構成について図1及び図2に基づいて説明する。図1は本実施形態に係るヘッドマウントディスプレイ1がユーザ3に装着されている状態を示す図である。図2はヘッドマウントディスプレイ1の外観を示す平面図である。但し、図2においては、CCDカメラ12を省略している。
先ず、本実施形態に係るヘッドマウントディスプレイ1の概略構成について図1及び図2に基づいて説明する。図1は本実施形態に係るヘッドマウントディスプレイ1がユーザ3に装着されている状態を示す図である。図2はヘッドマウントディスプレイ1の外観を示す平面図である。但し、図2においては、CCDカメラ12を省略している。
尚、図1及び図2に示されるヘッドマウントディスプレイ1の外観は単なる一例であり、本発明は、当該外観を有するヘッドマウントディスプレイ1に限定されるものではない。また、以下の説明では、本発明を網膜走査ディスプレイに適用した実施形態について説明するが、本発明は、外界が視認可能な状態で、液晶素子や有機EL素子等を用いて画像表示を行う種々のヘッドマウントディスプレイに適用することができる。また、本発明は、光学シースルー型のヘッドマウントディスプレイのみならず、ビデオシースルー型のヘッドマウントディスプレイにも適用することができる。
図1に示すように、ヘッドマウントディスプレイ1は、キーボード2から入力されたテキストデータや外部から入力された動画ファイル、静止画ファイル、文書ファイル等の各種コンテンツ情報を画像信号に変換し、この画像信号に応じて変調されたビーム光(以下、「画像光」という。)をユーザ3の少なくとも一方の眼の網膜上に走査させることにより、ユーザ3にコンテンツ情報に対応する画像(以下、「コンテンツ」という。)を視認させることができるように構成されている(図4参照)。
また、このヘッドマウントディスプレイ1は、コンテンツを表示している最中であっても、ユーザ3の視野の中で、そのコンテンツを表示している領域外では、外界の対象物5や風景等を視認できるように構成されている。即ち、このヘッドマウントディスプレイ1は、外光を透過しつつ、画像光をユーザ3の眼に投射するシースルー型のヘッドマウントディスプレイである。
また、ヘッドマウントディスプレイ1は、コンテンツをユーザ3の視野の中でマウス6の操作に従ってドラッグアンドドロップや拡大又は縮小等の変形表示をすることができるように構成されている(図4参照)。
そして、このヘッドマウントディスプレイ1は、画像光を出射する出射装置11と、その出射装置11に載置されてユーザ3の視野領域内の対象物5等を撮像するオートフォーカス機能付きのCCDカメラ12と、これらを支持する支持部材13とから基本的に構成されている。
そして、このヘッドマウントディスプレイ1は、画像光を出射する出射装置11と、その出射装置11に載置されてユーザ3の視野領域内の対象物5等を撮像するオートフォーカス機能付きのCCDカメラ12と、これらを支持する支持部材13とから基本的に構成されている。
このオートフォーカス機能付きのCCDカメラ12は、CCDカメラ12の全体を制御するCCDコントローラ14(図3参照)と、外界の明るさを検出する輝度センサ15と、CCDカメラ12の撮像領域を照らす照明手段としてのLED(LightEmitting Diode)16とを備えている。また、このCCDカメラ12は、レンズ17に内蔵されて、このレンズ17のフォーカシング機構部分の繰り出し位置、つまり、レンズ17のピント位置を検出して、その検出信号をCCDコントローラ14に出力する距離エンコーダ18(図3参照)を備えている。
そして、CCDコントローラ14は、輝度センサ15を介して外界の明るさが所定の明るさを下回ったことを検知したときには、LED16を点灯してCCDカメラ12の撮像領域を照らすように駆動制御する。また、後述のように、CCDコントローラ14は、距離エンコーダ18から入力されたピント位置の検出信号を対象物5までの距離信号に変換する。
また、図2に示すように、ヘッドマウントディスプレイ1は、出射装置11からコンテンツに応じて出射される画像光Z1を導くと共に、その画像光Z1をユーザ3の眼に向かって反射させるプリズム21を備えている。また、このプリズム21は、不図示のビームスプリッタ部を備えており、外界からの外光Z2を透過させ、ユーザ3の眼に導く。このように、プリズム21は、ユーザ3の側方から入射された画像光Z1をユーザ3の眼に入射させると共に、外界からの外光Z2をユーザの眼に入射させる光学系であるため、ユーザはコンテンツを外界の風景に重畳させて視認することができる。
尚、プリズム21に代えてハーフミラーを用いることもできる。すなわち、ハーフミラーは、出射装置11からの画像光Z1を反射してユーザ3の眼に入射させると共に、外光Z2を透過してユーザ3の眼に入射させるのである。
[ヘッドマウントディスプレイ1の電気的構成]
次に、ヘッドマウントディスプレイ1の電気的構成について図3に基づいて説明する。図3はヘッドマウントディスプレイ1の電気的構成を示すブロック図である。
次に、ヘッドマウントディスプレイ1の電気的構成について図3に基づいて説明する。図3はヘッドマウントディスプレイ1の電気的構成を示すブロック図である。
図3に示すように、ヘッドマウントディスプレイ1は、画像光を出射する出射装置11と、各種操作やデータの入力を行うための入力部31と、対象物5までの距離を検出するための距離検出部32と、外部からのコンテンツ情報が入力される外部接続部33と、出射装置11によって表示するコンテンツやテキスト等のイメージデータを格納するビデオRAM34と、出射装置11によって表示するテキストのフォントデータを格納するフォントROM35と、ヘッドマウントディスプレイ1の全体を制御する制御部36と、電源部37等とから構成されている。尚、出射装置11の詳細については、図4に基づいて後述する。
入力部31は、各種機能キー等からなる操作ボタン群41と、マウス6と、キーボード2と、入力制御回路42とから構成されている。この入力制御回路42は、操作ボタン群41やキーボード2のキー操作がされたことを検出して、操作されたキーに対応する制御信号を制御部36に出力すると共に、マウス6の移動やマウスボタンの操作に対応する制御信号を制御部36に出力する。
また、距離検出部32は、距離エンコーダ18とCCDコントローラ14とから構成され、CCDコントローラ14は、CPU51の指示により距離エンコーダ18から入力されたCCDカメラ12のピント位置の検出信号を対象物5までの距離信号に変換して制御部36に出力する。
また、外部接続部33は、外部機器(例えば、パーソナルコンピュータである。)に接続されてコンテンツ情報を取得する外部接続モジュール45と、外部接続制御回路46とから構成されている。そして、外部接続制御回路46は外部接続モジュール45から入力されたコンテンツ情報を制御部36に出力し、当該コンテンツ情報はフラッシュメモリ52に記憶される。
また、制御部36は、CPU51、フラッシュメモリ52、RAM53等とから構成され、これらは不図示のバス線により相互に接続されて、相互にデータのやり取りが行われる。
また、CPU51は、ヘッドマウントディスプレイ1の全体を制御し、ヘッドマウントディスプレイ1の動作に関する全てのデータを管理する演算処理装置である。また、CPU51は、各種コンテンツ情報を画像信号に変換し、また、キーボード2から入力されたテキストデータをフォントROM35に記憶されたフォントデータに基づいて画像信号に変換してビデオRAM34に記憶する。また、CPU51は、後述のように、CCDコントローラ14から入力された距離信号に基づいてピント位置を指示するピント位置信号を出射装置11の映像信号処理部63へ出力する。
また、CPU51は、ヘッドマウントディスプレイ1の全体を制御し、ヘッドマウントディスプレイ1の動作に関する全てのデータを管理する演算処理装置である。また、CPU51は、各種コンテンツ情報を画像信号に変換し、また、キーボード2から入力されたテキストデータをフォントROM35に記憶されたフォントデータに基づいて画像信号に変換してビデオRAM34に記憶する。また、CPU51は、後述のように、CCDコントローラ14から入力された距離信号に基づいてピント位置を指示するピント位置信号を出射装置11の映像信号処理部63へ出力する。
また、フラッシュメモリ52は、ヘッドマウントディスプレイ1により表示するコンテンツの再生、停止、ピント位置調整等の表示制御を行う際に、出射装置11を駆動制御するための制御処理プログラムや、キーボード2から入力されたテキストデータ等を表示する表示処理プログラム等、CPU51によって実行される各種プログラムを記憶している。また、フラッシュメモリ52には、外部接続制御回路46から入力されたコンテンツ情報等が記憶される。また、RAM53は、CPU51が種々の制御を実行する際に、各種データを一時的に記憶するものである。
また、ビデオRAM34は、画像信号を一時的に記憶する。そして、このビデオRAM34に記憶された画像信号は、出射装置11の映像信号処理部63に出力されて、コンテンツとしてユーザの網膜に投影される。従って、CPU51は、コンテンツ情報をフラッシュメモリ52から読み出し、読み出したコンテンツ情報を画像信号に変換してビデオRAM34に書き込むことによって、表示するコンテンツを制御することができる。また、CPU51は、キーボード2から入力されたテキストデータ等を画像信号に変換してビデオRAM34に書き込むことによって、表示するテキストデータ等を制御することができる。
また、電源部37は、ヘッドマウントディスプレイ1を駆動させるための電源となる電池56と、電池56の電力をヘッドマウントディスプレイ1に供給すると共に、充電用アダプタ(図示せず)から供給される電力を電池56へ供給して電池56の充電を行う充電制御回路57とを備えている。
[出射装置11の電気的及び光学的構成]
次に、出射装置11の電気的及び光学的構成について図3及び図4に基づいて説明する。図4は出射装置11の電気的構成及び光学的構成を示すブロック図である。
図3及び図4に示すように、出射装置11には、ビデオRAM34から入力される画像信号に基づいて、画像光を生成すると共に、CPU51から入力されたピント位置信号に基づいて奥行方向のピント合わせ、つまり、コンテンツのピント位置の調整を行うための制御信号115を出力する光源ユニット部61が設けられている。
次に、出射装置11の電気的及び光学的構成について図3及び図4に基づいて説明する。図4は出射装置11の電気的構成及び光学的構成を示すブロック図である。
図3及び図4に示すように、出射装置11には、ビデオRAM34から入力される画像信号に基づいて、画像光を生成すると共に、CPU51から入力されたピント位置信号に基づいて奥行方向のピント合わせ、つまり、コンテンツのピント位置の調整を行うための制御信号115を出力する光源ユニット部61が設けられている。
また、光源ユニット部61には、ビデオRAM34から画像信号が入力されると共に、CPU51からピント位置信号が入力されて、この画像信号に応じた映像を合成するための要素となる各信号やピント位置信号に応じた信号を発生する映像信号処理部63が設けられ、この映像信号処理部63から、各画素毎の青(B)、緑(G)、赤(R)の各出力制御信号65A〜65C、水平同期信号66、垂直同期信号67、及び奥行信号68が出力される。
また、光源ユニット部61には、映像信号処理部63からドットクロック毎に出力される3つの出力制御信号65A〜65Cをそれぞれ画像光にする画像光出力部として機能する光源部71と、これらの3つの画像光を1つの画像光に結合して任意の画像光を生成するための光合成部72とを備えている。
光源部71は、青色の画像光を発生させるBレーザ74及び出力制御信号65Aに従ってBレーザ74を駆動するBレーザドライバ75と、緑色の画像光を発生させるGレーザ76及び出力制御信号65Bに従ってGレーザ76を駆動するGレーザドライバ77と、赤色の画像光を発生させるRレーザ78及び出力制御信号65Cに従ってRレーザ78を駆動するRレーザドライバ79とを備えている。
尚、Bレーザ74、Gレーザ76、Rレーザ78は、例えば、半導体レーザや高調波発生機構付き固体レーザとして構成することが可能である。なお、半導体レーザを用いる場合は駆動電流を直接変調して、画像光の強度変調を行うことができるが、固体レーザを用いる場合は、各レーザそれぞれに外部変調器を備えて画像光の強度変調を行う必要がある。
また、光合成部72は、光源部71から入射する3つの画像光をそれぞれ平行光にコリメートするように設けられた各コリメート光学系81、82、83と、このコリメートされた3つの画像光を合成するための各ダイクロイックミラー84、85、86と、合成された画像光を光ファイバ88に導く結合光学系87とを備えている。
そして、各レーザ74、76、78から出射したレーザ光は、各コリメート光学系81、82、83によってそれぞれ平行化された後に、各ダイクロイックミラー84、85、86に入射される。その後、これらのダイクロイックミラー84、85、86により、各画像光が波長に関して選択的に反射・透過されて結合光学系87に達し、集光されて光ファイバ88へ出力される。
また、出射装置11には、光源ユニット部61で生成され、光ファイバ88を介して出射される画像光を平行光にコリメートするコリメート光学系89と、コリメートされた画像光の波面曲率を変調するための波面曲率変調部91と、変調された画像光を水平方向に往復走査する水平走査部92と、水平走査部92によって水平方向に往復走査された画像光を垂直方向に走査する垂直走査部93と、水平走査部92と垂直走査部93との間に設けられたリレー光学系94と、このように水平方向と垂直方向に走査(2次元的に走査)された画像光をユーザ3の瞳孔95へ出射するためのリレー光学系96とが設けられている。また、プリズム21は、リレー光学系96とユーザ3の瞳孔95との間に配置され、出射装置11から出射された画像光を全反射させる等してユーザ3の瞳孔95に導くこととなる。
また、水平走査部92には、画像光を水平方向に走査するための反射面101Aを有する共振型偏向素子101と、映像信号処理部63から入力された水平同期信号66に基づいて、この共振型偏向素子101を共振駆動して反射面101Aを揺動させるように駆動制御する水平走査制御回路102とが設けられている。
また、垂直走査部93には、画像光を垂直方向に走査するための反射面103Aを有する偏向素子103と、映像信号処理部63から入力された垂直同期信号67に基づいて、この偏向素子103を駆動して反射面103Aを揺動させるように駆動制御する垂直走査制御回路104とが設けられている。
また、共振型偏向素子101によって水平方向に走査された光は、水平走査部92と垂直走査部93との間に設けられたリレー光学系94によって偏向素子103の反射面103Aに入射し、偏向素子103によって垂直方向に走査されて、2次元的に走査された走査画像光として、リレー光学系96へ出射される。また、リレー光学系96は、垂直走査部80から出射された表示用の走査画像光を、それぞれほぼ平行な画像光に変換すると共に、これらの画像光の中心線をユーザ3の瞳孔95に入射するように変換する。
尚、水平走査部92と垂直走査部93との配置を入れ替え、光ファイバ88から入射された画像光を、垂直走査部93によって垂直方向に走査した後、水平走査部92で水平方向に走査するようにしてもよい。
また、波面曲率変調部91には、入射した画像光を透過光と、透過光の垂直方向に反射された反射光とに分離するビームスプリッタ108と、ビームスプリッタ108に反射されたレーザ光を収束する凸レンズ109と、凸レンズ109に収束されたレーザ光を入射方向に反射する、可動可能な可動ミラー110と、可動ミラー110を駆動して画像光の波面曲率を変調する波面曲率変調器111とが設けられている。
また、可動ミラー110は、例えばガラス等の透過性の板材の表面に金属膜の鏡面コートを施した反射面を有するミラー110Aと、例えば圧電型のピエゾ素子を積層した圧電アクチュエータ(図示せず)とで構成される。また、圧電アクチュエータは、波面曲率変調器111からの駆動電圧が印加されることで駆動され、圧電アクチュエータに固定したミラー110Aと凸レンズ109との位置関係が変動されるようになっており、これにより画像光の波面曲率(拡がり具合)が変わるため、ユーザ3が視認するコンテンツの奥行き方向の表示位置を調整することができる。
また、光源ユニット部61には、映像信号処理部63から奥行信号68が入力される波面曲率駆動回路113が設けられている。そして、波面曲率駆動回路113は、入力された奥行信号68に基づいて、可動ミラー110の圧電アクチュエータを駆動制御する制御信号115を波面曲率変調器111に出力する。これにより、波面曲率変調器111は、波面曲率駆動回路113から入力された制御信号115に従って可動ミラー110の圧電アクチュエータを駆動制御し、ユーザ3が視認するコンテンツの奥行き方向の表示位置が調整される。
また、ビームスプリッタ108は、斜面に誘電体多層膜の施された直角プリズム2つが張り合わされたキューブ状の形状を成しており、その斜面において、入射光の光量の約50%を直角方向に反射し、約50%を透過するようになっている。
[ピント位置調整処理]
次に、上記のように構成されたヘッドマウントディスプレイ1のCPU51によって実行される処理であって、ユーザ3のマウス6やキーボード2の操作をトリガーとして、出射装置11によって表示されるコンテンツのピント位置を対象物5に合わせて調整するピント位置調整処理について図5乃至図11に基づいて説明する。
次に、上記のように構成されたヘッドマウントディスプレイ1のCPU51によって実行される処理であって、ユーザ3のマウス6やキーボード2の操作をトリガーとして、出射装置11によって表示されるコンテンツのピント位置を対象物5に合わせて調整するピント位置調整処理について図5乃至図11に基づいて説明する。
図5はユーザ3のマウス6やキーボード2の操作をトリガーとして、出射装置11によって表示されるコンテンツのピント位置を対象物5に合わせて調整するピント位置調整処理を示すフローチャートである。尚、図5にフローチャートで示されるプログラムは、制御部36のフラッシュメモリ52に記憶され、操作ボタン群41に含まれる表示開始ボタン(不図示)の操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から制御部36に入力された場合に、CPU51によって実行される。
図5に示すように、先ず、ステップ(以下、Sと略記する)11において、CPU51は、外部接続制御回路46から入力されてフラッシュメモリ52に記憶したコンテンツ情報がある場合には、当該コンテンツ情報を読み出して画像信号に変換してビデオRAM34に記憶する。また、CPU51は、キーボード2からテキストデータが入力された場合には、このテキストデータをフォントROM35に記憶されたフォントデータに基づいて画像信号に変換してビデオRAM34に記憶する。これにより、ビデオRAM34から映像信号処理部63へ画像信号が入力されて、当該コンテンツ情報やテキストデータに対応するコンテンツ(画像)が出射装置11を介して表示される。
尚、CPU51は、マウス6の移動やマウスボタンの操作に対応する制御信号や、キーボード2のキー操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力されない場合には、コンテンツの奥行方向の表示位置、つまり、ピント位置を指示するピント位置信号を出力しない。このため、出射装置11の映像信号処理部63は、波面曲率駆動回路113に対して奥行信号68を出力しない。
また、波面曲率駆動回路113は奥行信号68が入力されないため、波面曲率変調器111に対して可動ミラー110の圧電アクチュエータを駆動制御する制御信号115を出力しない。このため、波面曲率変調部91の可動ミラー110を構成する圧電アクチュエータの駆動が停止する。従って、出射装置11によって表示されるコンテンツのピント位置は、デフォルト位置、つまり、波面曲率変調部91の可動ミラー110を構成する圧電アクチュエータを駆動していない初期状態のピント位置となる。
続いて、S12において、CPU51は、ユーザ3がマウス6の操作や、キーボード2のキー操作を行ったか否かを判定する判定処理を実行する。
具体的には、CPU51は、マウス6の移動操作、マウスボタンのクリック操作や、マウスボタンを押下した状態でマウス6を移動させる拡大又は縮小操作やドラッグ操作等に対応する制御信号や、キーボード2のキー操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力されたか否かを判定する判定処理を実行する。
具体的には、CPU51は、マウス6の移動操作、マウスボタンのクリック操作や、マウスボタンを押下した状態でマウス6を移動させる拡大又は縮小操作やドラッグ操作等に対応する制御信号や、キーボード2のキー操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力されたか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、マウス6の移動操作、マウスボタンのクリック操作や、マウスボタンを押下した状態でマウス6を移動させる拡大又は縮小操作やドラッグ操作等に対応する制御信号や、キーボード2のキー操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力されていない場合には(S12:NO)、CPU51は、再度、S11以降の処理を実行する。
一方、マウス6の移動操作、マウスボタンのクリック操作や、マウスボタンを押下した状態でマウス6を移動させる拡大又は縮小操作やドラッグ操作等に対応する制御信号や、キーボード2のキー操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力された場合には(S12:YES)、CPU51は、S13の処理に移行する。
S13において、CPU51は、CCDコントローラ14に対して、距離エンコーダ18から入力されたピント位置の検出信号を対象物5までの距離信号に変換して制御部36へ出力するように指示する指示コマンドを出力する。つまり、CPU51は、ユーザ3が現在、見ている対象物5までの距離測定を行う。
そして、S14において、CPU51は、CCDコントローラ14から入力された対象物5までの距離を表す距離信号をRAM53に記憶する。
その後、S15において、CPU51は、対象物5までの距離を表す距離信号をRAM53から読み出し、この距離信号に基づいてコンテンツの奥行方向の表示位置、つまり、ピント位置を算出し、このピント位置をピント位置信号に変換して映像信号処理部63へ出力する。
その後、S15において、CPU51は、対象物5までの距離を表す距離信号をRAM53から読み出し、この距離信号に基づいてコンテンツの奥行方向の表示位置、つまり、ピント位置を算出し、このピント位置をピント位置信号に変換して映像信号処理部63へ出力する。
これにより、出射装置11の映像信号処理部63は、波面曲率駆動回路113に対してCPU51から入力されたピント位置信号に対応する奥行信号68を出力する。また、波面曲率駆動回路113は、入力された奥行信号68に基づいて、可動ミラー110の圧電アクチュエータを駆動制御する制御信号115を波面曲率変調器111に出力する。このため、波面曲率変調器111は、波面曲率駆動回路113から入力された制御信号115に従って可動ミラー110の圧電アクチュエータを駆動制御し、ユーザ3が視認するコンテンツの奥行き方向の表示位置を対象物5までの距離に合うように調整する。
続いて、S16において、CPU51は、ユーザ3がマウス6の操作や、キーボード2のキー操作を終了したか否かを判定する判定処理を実行する。
具体的には、CPU51は、マウス6の移動操作、マウスボタンのクリック操作や、マウスボタンを押下した状態でマウス6を移動させるドラッグ操作等に対応する制御信号や、キーボード2のキー操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力されなくなってから所定時間(例えば、約5分間である。)経過した場合に、ユーザ3がマウス6の操作や、キーボード2のキー操作を終了したと判定する。
具体的には、CPU51は、マウス6の移動操作、マウスボタンのクリック操作や、マウスボタンを押下した状態でマウス6を移動させるドラッグ操作等に対応する制御信号や、キーボード2のキー操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力されなくなってから所定時間(例えば、約5分間である。)経過した場合に、ユーザ3がマウス6の操作や、キーボード2のキー操作を終了したと判定する。
そして、ユーザ3がマウス6の操作や、キーボード2のキー操作を終了していない、つまり、ユーザ3がマウス6の操作や、キーボード2のキー操作を続行していると判定した場合には(S16:NO)、CPU51は、S17の処理に移行する。S17において、CPU51は、フラッシュメモリ52に記憶されるポインタの画像データを画像信号に変換して、ビデオRAM34に記憶されている画像信号に追加する、つまり、コンテンツ(画像)上にポインタを表示する。
そして、CPU51は、入力制御回路42から入力されるマウス6の操作やキーボード2の操作に対応する制御信号に従って、ビデオRAM34に記憶されるコンテンツ(画像)の画像信号を、拡大、縮小、移動等させた画像信号や、テキストや記号等を追加、削除等した画像信号に変換する。つまり、CPU51は、入力制御回路42から入力されるマウス6の操作やキーボード2の操作に対応する制御信号に従って、コンテンツ(画像)を拡大、縮小、移動させて表示し、また、コンテンツ(画像)上のテキストや記号等を追加、削除して表示する。その後、CPU51は、再度S13以降の処理を実行する。
ここで、四角枠122内に「BOX」の文字が書かれたコンテンツ(画像)121を拡大表示、縮小表示及び移動表示する一例を図1、図6乃至図8に基づいて説明する。
図6は波面曲率変調部91の可動ミラー110が駆動されていない状態で、コンテンツ(画像)121を表示した一例を示す図である。図7は図6に示すコンテンツ(画像)121のピント位置を対象物5に合わせて表示した一例を示す図である。図8は図7に示すコンテンツ(画像)121を拡大後、ドラッグした状態の一例を示す図である。
図6は波面曲率変調部91の可動ミラー110が駆動されていない状態で、コンテンツ(画像)121を表示した一例を示す図である。図7は図6に示すコンテンツ(画像)121のピント位置を対象物5に合わせて表示した一例を示す図である。図8は図7に示すコンテンツ(画像)121を拡大後、ドラッグした状態の一例を示す図である。
図1に示すように、ユーザ3が箱体状の対象物5を見ている際に、CPU51は、外部接続制御回路46から入力されたコンテンツ情報に対応した四角枠122内に「BOX」の文字が書かれたコンテンツ(画像)121を表示する。また、図6に示すように、この場合には、波面曲率変調部91の可動ミラー110が駆動されていないため、つまり、ピント位置がデフォルト位置に設定されるため、当該対象物5までの距離と、コンテンツ121の奥行方向の表示位置、つまり、ピント位置とが合わず、コンテンツ121がピンぼけの状態で視認される。
そして、図7に示すように、マウス6の移動操作、マウスボタンのクリック操作に対応する制御信号や、キーボード2のキー操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力された場合には、CPU51は、CCDコントローラ14から取得した距離信号に基づいてピント位置信号を映像信号処理部63へ出力するため、コンテンツ121のピント位置が対象物5までの距離に合わされた状態で表示される。また、CPU51は、コンテンツ121上にポインタ123を表示する。つまり、ユーザ3はコンテンツ121とポインタ123とをクリアな状態で視認できる。
また、ユーザ3がマウス6を操作してポインタ123の先端部を四角枠122の四辺のいずれかの辺上に移動後、マウスボタンを押下した状態で、マウス6を操作して当該ポインタ123を当該辺に直交するように横方向又は縦方向へ移動させた場合には、CPU51は、ポインタ123の先端部が位置する辺が、ポインタ123の移動方向へ移動するように、四角枠122をポインタ123の移動方向に合わせて横方向又は縦方向に拡大表示、又は、縮小表示する。従って、ユーザ3は、マウス6を操作してコンテンツ121を横方向又は縦方向に拡大又は縮小することができる。
また、ユーザ3がマウス6を操作してポインタ123の先端部を四角枠122の四隅のいずれかの角部に移動後、マウスボタンを押下した状態で、当該マウス6を操作して当該ポインタ123を四角枠122の対角線方向外側又は対角線方向内側へ移動させた場合には、CPU51は、四角枠122のポインタ123の先端部が位置する角部が、ポインタ123の先端部の移動位置に移動するように、コンテンツ121の全体を拡大表示又は縮小表示する。従って、ユーザ3は、マウス6を操作してコンテンツ121を拡大又は縮小することができる。
また、図8に示すように、ユーザ3がマウス6を操作してポインタ123を拡大されたコンテンツ121上に移動させて、マウスボタンを押下した状態で、当該マウス6を移動させた場合には、CPU51は、拡大されたコンテンツ121をポインタ123の移動に合わせて移動表示する。従って、ユーザ3は、マウス6を操作してコンテンツ121をドラッグすることができる。
また、四角枠132内に「B」の文字が書かれたコンテンツ(画像)131上にテキストデータを追加表示する一例を図1、図9乃至図11に基づいて説明する。
図9は波面曲率変調部91の可動ミラー110が駆動されていない状態で、コンテンツ(画像)131を表示した一例を示す図である。図10は図9に示すコンテンツ(画像)131のピント位置を対象物5に合わせてカーソルを表示した一例を示す図である。図11は図10に示すコンテンツ(画像)131にテキストを追加した状態の一例を示す図である。
図9は波面曲率変調部91の可動ミラー110が駆動されていない状態で、コンテンツ(画像)131を表示した一例を示す図である。図10は図9に示すコンテンツ(画像)131のピント位置を対象物5に合わせてカーソルを表示した一例を示す図である。図11は図10に示すコンテンツ(画像)131にテキストを追加した状態の一例を示す図である。
図1に示すように、ユーザ3が箱体状の対象物5を見ている際に、CPU51は、外部接続制御回路46から入力されたコンテンツ情報に対応した四角枠132内に「B」の文字が書かれたコンテンツ(画像)131を表示する。また、図9に示すように、この場合には、波面曲率変調部91の可動ミラー110が駆動されていないため、つまり、ピント位置がデフォルト位置に設定されるため、当該対象物5までの距離と、コンテンツ131の奥行方向の表示位置、つまり、ピント位置とが合わず、コンテンツ131がピンぼけの状態で視認される。
そして、図9に示すように、マウス6の移動操作、マウスボタンのクリック操作に対応する制御信号や、キーボード2のキー操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力された場合には、CPU51は、CCDコントローラ14から取得した距離信号に基づいてピント位置信号を映像信号処理部63へ出力するため、コンテンツ131のピント位置が対象物5までの距離に合わされた状態で表示される。また、CPU51は、コンテンツ131上にポインタ133を表示する。つまり、ユーザ3はコンテンツ131とポインタ133とをクリアな状態で視認できる。
また、ユーザ3がマウス6を操作してポインタ133の先端部をテキスト「B」の右端部に移動させてマウスボタンをクリックした場合には、CPU51は、テキスト「B」の右横にカーソル134を点滅表示する。従って、ユーザ3は、キーボード2のキー操作によって、テキスト「B」の右側に文字入力が可能になったことを視認できる。
その後、図11に示すように、CPU51は、キーボード2の「O」と「X」のキー操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力された場合には、コンテンツ131のテキスト「B」の右側に下線のあるテキスト「O」と「X」を表示し、各テキスト「O」と「X」とが未確定テキストである旨を表すと共に、下線のあるテキスト「X」の右横にカーソル134を点滅表示する。尚、テキスト「O」と「X」に替えて、キーボード2を介して記号(例えば、「*」や「−」等である。)を入力してもよい。
そして、CPU51は、キーボード2のリターンキーの操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力された場合には、四角枠132内に「BOX」の文字が書かれたコンテンツ131を表示する。従って、ユーザ3は、キーボード2のキー操作によって、「BOX」の文字が書かれたコンテンツ131を表示することができる。
一方、図5に示すように、上記S16において、ユーザ3がマウス6の操作や、キーボード2のキー操作を終了したと判定した場合には(S16:YES)、CPU51は、S18の処理に移行する。つまり、マウス6の移動操作、マウスボタンのクリック操作や、マウスボタンを押下した状態でマウス6を移動させるドラッグ操作等に対応する制御信号や、キーボード2のキー操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力されなくなってから所定時間(例えば、約5分間である。)経過した場合には(S16:YES)、CPU51は、S18の処理に移行する。
S18において、CPU51は、ピント位置信号の映像信号処理部63への出力を停止する。これにより、出射装置11の映像信号処理部63は、ピント位置信号が入力されないため、波面曲率駆動回路113に対して奥行信号68の出力を停止する。また、波面曲率駆動回路113は奥行信号68が入力されないため、波面曲率変調器111に対して可動ミラー110の圧電アクチュエータを駆動制御する制御信号115の出力を停止する。このため、波面曲率変調部91の可動ミラー110を構成する圧電アクチュエータの駆動が停止する。従って、出射装置11によって表示されるコンテンツのピント位置は、デフォルト位置、つまり、波面曲率変調部91の可動ミラー110を構成する圧電アクチュエータを駆動していない初期状態のピント位置となる。
その後、S19において、CPU51は、操作ボタン群41に含まれる表示終了ボタン(不図示)の操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力されたか否か、つまり、出射装置11によるコンテンツ(画像)の表示を終了するように指示する指示信号が入力されたか否かを判定する判定処理を実行する。
そして、操作ボタン群41に含まれる表示終了ボタンの操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力されていない場合には(S19:NO)、CPU51は、再度、S11以降の処理を実行する。
一方、操作ボタン群41に含まれる表示終了ボタンの操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力された場合には(S19:YES)、CPU51は、ビデオRAM34を初期化後、つまり、出射装置11によるコンテンツ(画像)の表示を終了後、当該処理を終了する。
一方、操作ボタン群41に含まれる表示終了ボタンの操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力された場合には(S19:YES)、CPU51は、ビデオRAM34を初期化後、つまり、出射装置11によるコンテンツ(画像)の表示を終了後、当該処理を終了する。
以上説明した通り、本実施形態に係るヘッドマウントディスプレイ1では、CPU51は、マウス6の操作に対応する制御信号や、キーボード2のキー操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力されたことをトリガーとして、ピント位置信号を映像信号処理部63へ出力し、波面曲率変調器111を介して可動ミラー110の圧電アクチュエータを駆動する。このため、CPU51は、ユーザ3がマウス6の操作や、キーボード2のキー操作を行ったときだけ、可動ミラー110の圧電アクチュエータを駆動して、コンテンツ(画像)を対象物5までの距離に合わせて表示することが可能となる。
これにより、ユーザ3がコンテンツ(画像)を注視して、マウス6の操作やキーボード2のキー操作によりコンテンツの拡大・縮小、移動やテキスト入力等を行うときだけ、当該コンテンツ(画像)のピント位置を対象物5までの距離に合わせて表示し、コンテンツの視認性の向上を図ることができる。また、ユーザ3がマウス6やキーボード2のキー操作を行わないとき、つまり、コンテンツ(画像)を注視していないときは、当該コンテンツ(画像)のピント位置をデフォルト位置にして、コンテンツ(画像)のピント位置の変動を抑えて、ユーザ3の不快感や疲労感の低減化を図ることが可能となる。
また、ユーザ3がキーボード2を介して表示されたコンテンツ(画像)上にテキストや記号等を入力しようとする場合には、CPU51は、コンテンツ(画像)を対象物5までの距離に合わせて表示する。これにより、ユーザ3は対象物5までの距離に合わせて表示されたコンテンツ(画像)を確認しながら、文字や記号等を容易に入力して表示することが可能となる。
更に、CPU51は、ユーザ3がマウス6の操作やキーボード2のキー操作を行ったときだけ、可動ミラー110の圧電アクチュエータを駆動するため、可動ミラー110の圧電アクチュエータの不必要な駆動を防止して、電力消費量の削減化を図り、電池56の電池寿命の長期化を図り、電池交換若しくは電池56の充電による作業の中断を防止することが可能となる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。
例えば、操作ボタン群41に、コンテンツ(画像)を拡大・縮小する拡大・縮小ボタン、コンテンツを上下方向や左右方向へ移動させる上方向、下方向、左方向、右方向の各移動ボタンや、コンテンツにテキストや記号等を入力する文字入力キー等を含むように構成してもよい。
この場合には、上記S12において、CPU51は、ユーザ3が操作ボタン群41の拡大・縮小ボタン、上下左右方向の各移動ボタン、文字入力キー等の操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力されたか否かを判定する判定処理を実行するようにしてもよい。
この場合には、上記S12において、CPU51は、ユーザ3が操作ボタン群41の拡大・縮小ボタン、上下左右方向の各移動ボタン、文字入力キー等の操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力されたか否かを判定する判定処理を実行するようにしてもよい。
そして、操作ボタン群41の拡大・縮小ボタン、上下左右方向の各移動ボタン、文字入力キー等の操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力されていない場合には(S12:NO)、CPU51は、再度、S11以降の処理を実行するようにしてもよい。
一方、操作ボタン群41の拡大・縮小ボタン、上下左右方向の各移動ボタン、文字入力キー等の操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力された場合には、CPU51は、ユーザが所定の操作を開始したと判定するようにしてもよい(S12:YES)。
一方、操作ボタン群41の拡大・縮小ボタン、上下左右方向の各移動ボタン、文字入力キー等の操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力された場合には、CPU51は、ユーザが所定の操作を開始したと判定するようにしてもよい(S12:YES)。
また、上記S16において、CPU51は、操作ボタン群41の拡大・縮小ボタン、上下左右方向の各移動ボタン、文字入力キー等の操作に対応する制御信号が、入力制御回路42から入力されなくなってから所定時間(例えば、約5分間である。)経過した場合に、ユーザ3が所定の操作を終了したと判定するようにしてもよい(S16:YES)。
これにより、マウス6やキーボード2が不要となる。
これにより、マウス6やキーボード2が不要となる。
1 ヘッドマウントディスプレイ
2 キーボード
6 マウス
11 出射装置
12 CCDカメラ
14 CCDコントローラ
18 距離エンコーダ
34 ビデオRAM
51 CPU
52 フラッシュメモリ
53 RAM
63 映像信号処理部
91 波面曲率変調部
2 キーボード
6 マウス
11 出射装置
12 CCDカメラ
14 CCDコントローラ
18 距離エンコーダ
34 ビデオRAM
51 CPU
52 フラッシュメモリ
53 RAM
63 映像信号処理部
91 波面曲率変調部
Claims (4)
- ユーザの頭部に装着されて、外界からの光線に画像を重畳させて投影表示する表示手段を備えたヘッドマウントディスプレイにおいて、
前記画像の表示態様を変更するように指示する変更指示を入力する入力手段と、
外界の対象物までの距離を検出する距離検出手段と、
前記距離検出手段によって検出された距離に基づいて前記画像の奥行方向の表示位置を調整する奥行位置調整手段と、
前記変更指示の入力をトリガーとして、前記奥行位置調整手段を介して前記画像の奥行方向の表示位置を前記対象物までの距離に合わせるように制御する表示制御手段と、
を備えたことを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。 - 前記変更指示は、前記画像を拡大又は縮小させるように指示する画像変形指示を含むことを特徴とする請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
- 前記変更指示は、前記画像の表示位置の変更を指示する表示位置変更指示を含むことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のヘッドマウントディスプレイ。
- 前記画像上に表示する情報を入力する情報入力手段を備え、
前記変更指示は、前記情報入力手段を介して入力された情報を前記画像上に表示するように指示する情報表示指示を含むことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
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