JP2011070093A - ヘッドマウントディスプレイ - Google Patents

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Abstract

【課題】2つの異なる映像を同時に表示することが可能となると共に、小型化が可能となるヘッドマウントディスプレイを提供する。
【解決手段】出射装置11の主走査部58と副走査部59とによって、第1画像信号に対応するコンテンツを表示する画像領域82と第2画像信号に対応するコンテンツを表示する画像領域83とが副走査方向に配置された走査画像光81が出射される。そして、画像領域82内の走査画像光が、第1接眼光学系63及び第1ハーフミラー21を介して正面方向からユーザ2の左眼5に出射される。また、画像領域83内の走査画像光が、第2接眼光学系65及び第2ハーフミラー22を介して左斜め前方向からユーザ2の左眼5に出射される。
【選択図】図3

Description

本発明は、ヘッドマウントディスプレイに関するものである。
従来より、ユーザの頭部に装着されて、画像を投影表示するヘッドマウントディスプレイに関して種々提案されている。
例えば、下記特許文献1に記載される映像表示装置は、ユーザの両方の眼前にLCD(LiquidCrystal Display)を設けると共に、各LCDの前側には、左目用と右目用のそれぞれの映像を撮像するカメラが設けられて、頭部に装着されるように構成されている。また、各LCDは上下方向に回転可能に設けられており、ユーザが映像表示装置を装着して、正面前方を向いた時に、一方のLCDを前方方向の映像を表示するように設定し、他方のLCDを足下方向の映像を表示するように設定できるように構成されている。
特開2006−208451号公報(段落(0034)〜(0052)、図2〜図6)
しかしながら、上述した特許文献1に記載される構成の映像表示装置では、前方方向と足下方向等の異なる方向の2つの映像を同時に表示するためには、ユーザの両方の眼前にLCDとカメラを設ける必要があり、小型化が困難であるという問題がある。
そこで、本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、2つの異なる映像を同時に表示することが可能となると共に、小型化が可能となるヘッドマウントディスプレイを提供することを目的とする。
前記目的を達成するため請求項1に係るヘッドマウントディスプレイは、第1表示情報に対応する第1画像をユーザの一方の眼に投射して当該ユーザに前記第1画像を視認させる第1表示手段と、第2表示情報に対応する第2画像を前記一方の眼に投射して前記ユーザに前記第2画像を視認させる第2表示手段と、前記ユーザの頭部に装着可能に設けられて前記第1表示手段と前記第2表示手段とを支持する支持部材と、を備え、前記第2表示手段は、前記第1表示手段が前記第1画像を前記一方の眼に投射する方向とは異なる方向から前記第2画像を該一方の眼に投射することを特徴とする。
また、請求項2に係るヘッドマウントディスプレイは、請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイにおいて、前記第1表示手段によって形成される第1射出瞳と前記第2表示手段によって形成される第2射出瞳とは、互いに重ならない領域を有し、且つ、瞳孔の移動可能な範囲内に形成されることを特徴とする。
また、請求項3に係るヘッドマウントディスプレイは、請求項2に記載のヘッドマウントディスプレイにおいて、前記第1射出瞳と前記第2射出瞳とのうちの一方の射出瞳が、前記一方の眼が正面方向を向いた際の瞳孔位置上に形成され、他方の射出瞳は、該一方の眼が正面方向とは異なる方向を向いた際の瞳孔位置上に形成されることを特徴とする。
また、請求項4に係るヘッドマウントディスプレイは、請求項2又は請求項3に記載のヘッドマウントディスプレイにおいて、前記第1画像及び前記第2画像の画像情報を変換した画像信号に応じて変調された画像光を出力する画像光出力手段と、前記画像光出力手段から出力された画像光を第1走査方向に走査する第1走査手段と、前記第1走査手段によって走査された走査画像光を前記第1走査方向に直交する第2走査方向に走査する第2走査手段とを有する2次元走査手段と、を備え、前記第1表示手段は、前記第2走査手段によって走査された前記第1画像に対応する走査画像光を前記一方の眼の瞳孔に入射するための第1接眼光学系を有し、前記第2表示手段は、前記第2走査手段によって走査された前記第2画像に対応する走査画像光を前記一方の眼の瞳孔に入射するための第2接眼光学系を有し、前記第1接眼光学系と前記第2接眼光学系とは、前記第2走査手段によって走査された走査画像光に対応するように並設されていることを特徴とする。
また、請求項5に係るヘッドマウントディスプレイは、請求項4に記載のヘッドマウントディスプレイにおいて、前記第1画像と前記第2画像とを並べて配置した画像情報を作成する画像情報作成手段を備え、前記画像光出力手段は、前記第1画像と前記第2画像とを並べて配置した画像情報を変換した画像信号に応じて変調された画像光を出力し、前記第2走査手段による第2走査方向は、前記第1画像と前記第2画像との並び方向に設定され、前記第1走査手段による第1走査方向は、前記第1画像と前記第2画像との並び方向に対して直角方向に設定されていることを特徴とする。
また、請求項6に係るヘッドマウントディスプレイは、請求項4又は請求項5に記載のヘッドマウントディスプレイにおいて、前記2次元走査手段は、前記第2走査手段による第2走査方向の走査を前記第1走査手段による第1走査方向の走査よりも低速で行うことを特徴とする。
更に、請求項7に係るヘッドマウントディスプレイは、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイにおいて、前記支持部材の前記一方の眼の近傍位置に配置されて前記ユーザの視野範囲のうち少なくとも正面方向を撮像する撮像手段を備え、前記第1表示手段は、前記第1画像として前記撮像手段によって撮像された映像を含む画像を外界からの光線に重畳させて前記一方の眼に対して正面方向から投射し、前記第2表示手段は、前記一方の眼の正面方向とは異なる方向から前記第2画像を該一方の眼に投射することを特徴とする。
請求項1に係るヘッドマウントディスプレイでは、ユーザの一方の眼に異なる方向から第1画像と第2画像とを投射するため、2つの異なる映像を一方の眼に同時に表示することが可能となる。また、ユーザの一方の眼に第1画像と第2画像とを投射するように第1表示手段と第2表示手段を支持部材を介して支持して頭部に装着するため、当該ヘッドマウントディスプレイの小型化を図ることが可能となる。
また、請求項2に係るヘッドマウントディスプレイでは、第1射出瞳と第2射出瞳とは互いに重ならない領域を有し、且つ、瞳孔の移動可能な範囲内に形成される。これにより、ユーザは第1射出瞳のうち第2射出瞳と重ならない位置に視線を合わせることによって第1画像だけを視認でき、第2射出瞳のうち第1射出瞳と重ならない位置に視線を合わせることによって第2画像だけを視認することができる。従って、ユーザは、視線方向を変えることによって、第1画像と第2画像とのいずれか一方のみを選択的に視認することが可能となる。
また、請求項3に係るヘッドマウントディスプレイでは、第1射出瞳と第2射出瞳とのうちの一方の射出瞳が、一方の眼が正面方向を向いた際の瞳孔位置上に形成され、他方の射出瞳が、一方の眼が正面方向とは異なる方向を向いた際の瞳孔位置上に形成される。従って、ユーザは、正面方向とこの正面方向とは異なる方向(例えば、斜め方向等である。)とのいずれか一方へ視線方向を合わせることによって、第1画像と第2画像とのいずれか一方のみを選択的に視認することが可能となる。
また、請求項4に係るヘッドマウントディスプレイでは、第1接眼光学系と第2接眼光学系は、2次元走査手段の第2走査手段によって走査された走査画像光に対応するように並設されるため、第1接眼光学系と第2接眼光学系を支持する筐体の薄型化及び小型化を図ることが可能となる。また、ユーザは、視線方向を第1接眼光学系と第2接眼光学系との並び方向に沿って移動させることによって、第1画像と第2画像とのいずれか一方のみを選択的に視認することが可能となる。
また、請求項5に係るヘッドマウントディスプレイでは、第1画像と第2画像とが並べて配置された画像情報に対応する画像光を2次元走査手段によって走査するため、2次元走査手段の第2走査手段の走査タイミングに合わせて第1画像と第2画像に対応する各画像光を切り替えることなく連続して出力することが可能となり、電気的回路の簡素化及び小型化を図ることが可能となる。また、ユーザは、視線方向を第1画像と第2画像との並び方向に沿って移動させることによって、第1画像と第2画像とのいずれか一方のみを確実に視認することが可能となる。
また、請求項6に係るヘッドマウントディスプレイでは、2次元走査手段は、第2走査手段による第2走査方向の走査を第1走査手段による第1走査方向の走査よりも低速で行うため、第1画像と第2画像との第2走査方向の走査線の本数を多くすることが可能となり、高精細な第1画像と第2画像を表示することが可能となる。
更に、請求項7に係るヘッドマウントディスプレイでは、ユーザは撮像手段によって撮像された映像を含む画像と正面方向の視野とを比較することによって、注視している部分が当該撮像手段によって撮像されているか否かを判定することが可能となる。また、ユーザは正面方向と異なる方向へ視線を移動させることによって第2画像を視認することが可能となる。
本実施形態に係るヘッドマウントディスプレイがユーザに装着されている状態を示す図である。 ヘッドマウントディスプレイの外観を示す平面図である。 出射装置の電気的構成及び光学的構成を示すブロック図である。 2次元的に走査された走査画像光の一例を示す図である。 第1射出瞳と第2射出瞳との位置関係を模式的に示す図である。 第1画像信号に対する映像表示の一例を示す図である。 第2画像信号に対する映像表示の一例を示す図である。 他の2軸偏向素子の一例を示す図である。
以下、本発明に係るヘッドマウントディスプレイについて具体化した一実施形態に基づき図面を参照しつつ詳細に説明する。
[ヘッドマウントディスプレイ1の概略構成]
先ず、本実施形態に係るヘッドマウントディスプレイ1の概略構成について図1及び図2に基づいて説明する。但し、図2においては、CCDカメラ12を省略している。
尚、図1及び図2に示されるヘッドマウントディスプレイ1の外観は単なる一例であり、本発明は、当該外観を有するヘッドマウントディスプレイ1に限定されるものではない。
図1及び図2に示すように、ヘッドマウントディスプレイ1は、外部から入力された動画ファイル、静止画ファイル、文書ファイル(例えば、作業手順書や表計算ファイル等である。)等の2個のコンテンツの画像情報をそれぞれ画像信号に変換する。そして、この2個の画像信号に応じて変調されたビーム光(以下、「画像光」という。)をユーザ2の左眼5(図3参照)の網膜上に正面方向と左斜め前方向からそれぞれ走査させる。これにより、ユーザ2に2個のコンテンツに対応する各画像を選択的に視認させることができるように構成されている(図5参照)。
このヘッドマウントディスプレイ1は、各画像を表示している最中であっても、ユーザ2の視野の中で、その画像を表示している領域外の領域では、外界の対象物3や風景等を視認できるように構成されている。即ち、このヘッドマウントディスプレイ1は、外光を透過しつつ、つまり、外界が視認可能な状態で、画像光をユーザ2の左眼5に投射するシースルー型のヘッドマウントディスプレイである。
尚、ヘッドマウントディスプレイ1は画像光をユーザ2の左眼5に投射するように構成しているが、右眼に投射するように構成してもよい。この場合には、2個の画像信号に応じて変調された画像光をユーザ2の右眼の網膜上に正面方向と右斜め前方向からそれぞれ走査させる。これより、ユーザ2に2個のコンテンツに対応する各画像を選択的に視認させることができる。
図1及び図2に示すように、このヘッドマウントディスプレイ1は、画像光を出射する出射装置11と、その出射装置11に載置されてユーザ2の視野領域内の対象物3等を撮像するオートフォーカス機能付きのCCDカメラ12と、これらを支持する支持部材13とから基本的に構成されている。
このオートフォーカス機能付きのCCDカメラ12は、CCDカメラ12の全体を制御する不図示のCCDコントローラと、外界の明るさを検出する輝度センサ15と、CCDカメラ12の撮像領域を照らす照明手段としてのLED(LightEmitting Diode)16とを備えている。また、このCCDカメラ12は、フォーカシング機構部がレンズ17に内蔵されている。そして、CCDコントローラは、輝度センサ15を介して外界の明るさが所定の明るさを下回ったことを検知したときには、LED16を点灯してCCDカメラ12の撮像領域を照らすように駆動制御する。
図2に示すように、ヘッドマウントディスプレイ1は、出射装置11から一方の第1画像に応じて出射される画像光Z1をユーザ2の左眼5に向かって正面方向から反射させる第1ハーフミラー21を備えている。また、ヘッドマウントディスプレイ1は、出射装置11から他方の第2画像に応じて出射される画像光Z2をユーザ2の左眼5に向かって左斜め前方向から反射させる第2ハーフミラー22を備えている。
このように、第1ハーフミラー21と第2ハーフミラー22は、ユーザ2の側方から入射された各画像光Z1、Z2をユーザ2の左眼5に異なる方向から入射させると共に、外界からの各外光Z3、Z4を透過してユーザ2の左眼5に入射させる光学系である。このため、ユーザ2は、第1画像を正面方向の外界の風景に重畳させて視認することができると共に、第2画像を左斜め前方向の外界の風景に重畳させて視認することができる。
尚、各ハーフミラー21、22に代えてプリズムを用いることもできる。即ち、プリズムは出射装置11からの各画像光Z1、Z2をユーザ2の左眼5へ、それぞれ正面方向と左斜め前方向から導くと共に、各外光Z3、Z4を透過してユーザ2の左眼5に入射させる。
[出射装置11の電気的及び光学的構成]
次に、出射装置11の電気的及び光学的構成について図2及び図3に基づいて説明する。
図2及び図3に示すように、出射装置11には、外部から入力される第1画像信号と第2画像信号に基づいて、画像光を生成する共に、この画像光を垂直方向と水平方向に走査(2次元的に走査)するための制御信号を出力する光源ユニット部31が設けられている。この第1画像信号は左眼5に正面方向から入射させる第1画像の画像情報を変換した画像信号であり、第2画像信号は左眼5に左斜め前方向から入射させる第2画像の画像情報を変換した画像信号である。
光源ユニット部31には、第1画像信号と第2画像信号が入力されて、各画像信号に応じた映像を合成するための第1映像信号と第2映像信号を生成して、それぞれの各画素毎の青(B)、緑(G)、赤(R)の映像信号を出力する映像信号供給回路32が設けられている。
光源ユニット部31には、映像信号供給回路32から入力された第1映像信号と第2映像信号の各画素毎の青(B)、緑(G)、赤(R)の映像信号を各記憶部33A〜33Cにそれぞれ各色別に一時記憶する映像信号出力部33が設けられている。また、映像信号出力部33は、各記憶部33A〜33Cに記憶した第1映像信号の各画素毎の青(B)、緑(G)、赤(R)の各出力制御信号35A〜35Cをドットクロック毎に出力後、続いて、第2映像信号の各画素毎の青(B)、緑(G)、赤(R)の各出力制御信号35A〜35Cをドットクロック毎に出力する。
尚、映像信号供給回路32は、第1画像信号と第2画像信号を並べて配置した合成画像信号を生成し、この合成画像信号に対応する映像信号を生成して、各画素毎の青(B)、緑(G)、赤(R)の映像信号を映像信号出力部33へ出力するようにしてもよい。また、映像信号出力部33は、映像信号供給回路32から入力された合成画像信号に対応する映像信号の各画素毎の青(B)、緑(G)、赤(R)の映像信号を記憶し、この各画素毎の青(B)、緑(G)、赤(R)の各出力制御信号35A〜35Cをドットクロック毎に出力するようにしてもよい。
光源ユニット部31には、映像信号出力部33からドットクロック毎に出力される3つの出力制御信号35A〜35Cをそれぞれ画像光にする画像光出力手段として機能する光源部36と、これらの3つの画像光を1つの画像光に結合して任意の画像光を生成するための光合成部37とを備えている。
光源部36は、青色の画像光を発生させるBレーザ38及び出力制御信号35Aに従ってBレーザ38を駆動するBレーザドライバ39と、緑色の画像光を発生させるGレーザ41及び出力制御信号35Bに従ってGレーザ41を駆動するGレーザドライバ42と、赤色の画像光を発生させるRレーザ43及び出力制御信号35Cに従ってRレーザ43を駆動するRレーザドライバ45とを備えている。
尚、Bレーザ38、Gレーザ41、Rレーザ43は、例えば、半導体レーザや高調波発生機構付き固体レーザとして構成することが可能である。なお、半導体レーザを用いる場合は駆動電流を直接変調して、画像光の強度変調を行うことができる。一方、固体レーザを用いる場合は、各レーザそれぞれに外部変調器を備えて画像光の強度変調を行う必要がある。
光合成部37は、光源部36から入射する3つの画像光をそれぞれ平行光にコリメートするように設けられた各コリメート光学系47、48、49と、このコリメートされた3つの画像光を合成するための各ダイクロイックミラー51、52、53と、合成された画像光を光ファイバ56に導く結合光学系55とを備えている。
そして、各レーザ38、41、43から出射したレーザ光は、各コリメート光学系47、48、49によってそれぞれ平行化された後に、各ダイクロイックミラー51、52、53に入射される。その後、各レーザ38、41、43から出射したレーザ光は、これらのダイクロイックミラー51、52、53により、各画像光が波長に関して選択的に反射・透過されて結合光学系55に達し、集光されて光ファイバ56へ出力される。
また、出射装置11には、光源ユニット部31で生成され、光ファイバ56を介して出射される画像光を集光する集光レンズ系57と、この集光された画像光を第1走査方向である主走査方向に往復走査する主走査部58が設けられている。また、出射装置11には、主走査部58によって主走査方向に往復走査された画像光を第2走査方向である副走査方向に走査する副走査部59と、主走査部58と副走査部59との間にリレー光学系61が設けられている。
出射装置11には、主走査方向と副走査方向に走査(2次元的に走査)された第1映像信号に対応する走査画像光をほぼ平行な画像光Z1に変換して、ユーザ2の左眼5の瞳孔62へ出射するための第1接眼光学系63が設けられている。また、出射装置11には、主走査方向と副走査方向に走査(2次元的に走査)された第2映像信号に対応する走査画像光をほぼ平行な画像光Z2に変換して、ユーザ2の左眼5の瞳孔62へ出射するための第2接眼光学系65が設けられている。
第1ハーフミラー21は、第1接眼光学系63とユーザ2の瞳孔62との間の光路上に配置され、出射装置11から出射された第1映像信号に対応する画像光Z1を反射させる等してユーザ2の瞳孔62に正面方向から導く。また、第2ハーフミラー22は、第2接眼光学系65とユーザ2の瞳孔62との間の光路上に配置され、出射装置11から出射された第2映像信号に対応する画像光Z2を反射させる等してユーザ2の瞳孔62に左斜め前方向から導く。
主走査部58には、画像光を主走査方向に往復走査するための反射面67Aを有する共振型偏向素子67と、この共振型偏向素子67を共振駆動して反射面67Aを高速揺動させる(例えば、約30kHzで共振揺動させる。)ように駆動制御する高速走査ドライバ68とが設けられている。
出射装置11には、共振型偏向素子67の反射面67Aで反射された反射光を検出するビームディテクタ(BD)センサ71と、このBDセンサ71から入力された反射光の検出信号を増幅して、光源ユニット部31に設けられた高速同期信号部75へ出力するビームディテクタ(BD)信号部72とが設けられている。また、光源ユニット部31に設けられた高速同期信号部75は、BD信号部72から入力された反射光の検出信号を矩形パルス信号に変換して、映像信号供給回路32へ出力する。
映像信号供給回路32は、高速同期信号部75から入力された矩形パルス信号に基づいて、映像信号出力部33から各画素毎の青(B)、緑(G)、赤(R)の各出力制御信号35A〜35Cを出力するためのドットクロック信号を生成し、光源ユニット部31に設けられた低速同期信号部76と映像信号出力部33へ出力する。また、低速同期信号部76は、映像信号供給回路32から入力されたドットクロック信号に基づいて主走査部58で主走査方向に往復走査された画像光を副走査方向に走査するための副走査同期信号としての低速同期信号77(例えば、約60Hzのパルス信号である。)を生成して、副走査部59へ出力する。
副走査部59には、画像光を副走査方向に走査するための反射面78Aを有する偏向素子78と、光源ユニット部31から入力された副走査同期信号としての低速同期信号77に基づいて、この偏向素子78を駆動して反射面78Aを低速揺動させる(例えば、約60Hzで低速揺動させる。)ように駆動制御する低速走査ドライバ79とが設けられている。
従って、共振型偏向素子67によって主走査方向に高速で往復走査された画像光は、リレー光学系61によって偏向素子78の反射面78Aに入射し、偏向素子78によって副走査方向に低速で走査されて、2次元的に走査される。そして、2次元的に走査された走査画像光として、第1接眼光学系63と第2接眼光学系65へ出射される。このため、第1接眼光学系63と第2接眼光学系65とは、それぞれの光軸が副走査方向に平行な同一面上に配置されるように並設されている。
例えば、主走査方向を垂直方向とし、副走査方向を水平方向とした場合には、共振型偏向素子67によって垂直方向に高速で往復走査された画像光は、リレー光学系61によって偏向素子78の反射面78Aに入射し、偏向素子78によって水平方向に低速で走査されて、2次元的に走査される。そして、2次元的に走査された走査画像光として、第1接眼光学系63と第2接眼光学系65へ出射される。このため、第1接眼光学系63と第2接眼光学系65とは、それぞれの光軸が同一水平面上に配置されるように並設される。
ここで、共振型偏向素子67と偏向素子78とによって2次元的に走査された走査画像光の一例を図4に基づいて説明する。
図4に示すように、共振型偏向素子67によって主走査方向に高速で(例えば、約30kHzである。)往復走査され、更に、偏向素子78によって副走査方向に低速で(例えば、約60Hzである。)片方向に走査されて、主走査線が副走査方向に所定本数(例えば、約2000本である。)配置された副走査方向に長い横長矩形状の走査画像光81が出射される。
走査画像光81の副走査方向の副走査開始側約半分の領域には、第1映像信号に対応する画像領域82、つまり、第1画像信号に対応するコンテンツを表示する画像領域82が、この半分の領域の外周部から所定幅内側に形成されている。また、走査画像光81の副走査方向の副走査終了側約半分の領域には、第2映像信号に対応する画像領域83、つまり、第2画像信号に対応するコンテンツを表示する画像領域83が、この半分の領域の外周部から所定幅内側に形成されている。
走査画像光81の各画像領域82、83の外側の領域は、コンテンツを表示しない無効領域となっている。そして、共振型偏向素子67と偏向素子78の揺動によって、第1映像信号に対応する画像領域82内の走査画像光が、第1接眼光学系63へ出射され、第2映像信号に対応する画像領域83内の走査画像光が第2接眼光学系65へ出射される。
そして、第1映像信号に対応する画像領域82内の走査画像光は、第1接眼光学系63によってほぼ平行な画像光Z1に変換されると共に、第1ハーフミラー21を介して、この画像光Z1をユーザ2の瞳孔62に正面方向から入射するように変換される。また、第2映像信号に対応する画像領域83内の走査画像光は、第2接眼光学系65によってほぼ平行な画像光Z2に変換されると共に、第2ハーフミラー22を介して、この画像光Z2をユーザ2の瞳孔62に左斜め前方向から入射するように変換される。
[射出瞳の位置関係]
次に、第1接眼光学系63及び第1ハーフミラー21によって形成される第1射出瞳91と、第2接眼光学系65及び第2ハーフミラー22によって形成される第2射出瞳92との位置関係について図5に基づいて説明する。
図5に示すように、第1接眼光学系63及び第1ハーフミラー21によって形成される第1射出瞳91と、第2接眼光学系65及び第2ハーフミラー22によって形成される第2射出瞳92とは、互いに重ならない各領域91A、92Aを備えており、且つ、第1射出瞳91と第2射出瞳92とは、ユーザ2の左眼5の瞳孔62の移動可能な範囲内に形成されている。
第1射出瞳91の光軸93は、ユーザ2の左眼5が正面方向を見た際に、瞳孔62のほぼ中心に位置するように形成されている。また、正面方向を見たユーザ2の左眼5の瞳孔62が、第1射出瞳91の領域91A上に位置した場合には、第2射出瞳92は、当該瞳孔62よりも左方向外側の眼球上に形成されている。つまり、第2接眼光学系65から出射された第2映像信号に対応する画像光Z2は、ユーザ2の左眼5の瞳孔62に入射されない。
第2射出瞳92の光軸94は、ユーザ2の左眼5が左斜め前方向を見た際に、瞳孔62のほぼ中心に位置するように形成されている。また、左斜め前方向を見たユーザ2の左眼5の瞳孔62が、第2射出瞳92の領域92A上に位置した場合には、第1射出瞳91は、当該瞳孔62よりも右方向外側の眼球上に形成されている。つまり、第1接眼光学系63から出射された第1映像信号に対応する画像光Z1は、ユーザ2の左眼5の瞳孔62に入射されない。
従って、ユーザ2は、正面方向を見ている場合には、左眼5の瞳孔62が、第1射出瞳91の領域91A上に位置し、第1映像信号に対応する画像光Z1だけが瞳孔62に入射されるため、ユーザ2は、第1映像信号に対応する走査画像(コンテンツ)だけを見ることができる。一方、ユーザ2は、左斜め前方向を見た場合には、左眼5の瞳孔62が、第2射出瞳92の領域92A上に位置し、第2映像信号に対応する画像光Z2だけが瞳孔62に入射されるため、ユーザ2は、第2映像信号に対応する走査画像(コンテンツ)だけを見ることができる。
尚、第1接眼光学系63及び第1ハーフミラー21によって形成される第1射出瞳91と、第2接眼光学系65及び第2ハーフミラー22によって形成される第2射出瞳92とは、ユーザ2の左眼5の瞳孔62よりも小さくなるように形成してもよい。これにより、ユーザ2は、正面方向を見ている場合には、第1射出瞳91のみが左眼5の瞳孔62上に位置し、第1映像信号に対応する画像光Z1だけが瞳孔62に入射されるため、ユーザ2は、第1映像信号に対応する走査画像(コンテンツ)だけを見ることができる。一方、ユーザ2は、左斜め前方向を見た場合には、第2射出瞳92のみが左眼5の瞳孔62上に位置し、第2映像信号に対応する画像光Z2だけが瞳孔62に入射されるため、ユーザ2は、第2映像信号に対応する走査画像(コンテンツ)だけを見ることができる。
[映像表示例]
ここで、CCDカメラ12で撮像した画像情報に作業指示が付加された第1画像信号と、対象物3の作業マニュアルを表示する第2画像信号とが、外部の作業支援装置等から出射装置11に入力された場合の映像表 示の一例を図1、図6及び図7に基づいて説明する。
図1に示すように、ユーザ2が正面を見た場合、つまり、対象物3を見ている場合には、CCDカメラ12で対象物3が撮像される。そして、CCDカメラ12で撮像された対象物3の画像情報が不図示の作業支援装置等へ送信される。
一方、作業支援装置等において、対象物3の画像上において、例えば、各ネジ孔3A〜3Dの周囲に黄色の点線の各円95A〜95Dが表示されると共に、各円95A〜95Dの横側に、直径が3mmのM3ネジを締結する旨を表す「M3ネジ」が表示された画像情報が作成され、第1画像信号に変換されて出射装置11へ出力される。また、同時に、各ネジ孔3A〜3D等にネジを締結する旨を表す作業マニュアル97の画像情報が、第2画像信号に変換されて出射装置11へ出力される。
従って、出射装置11は、映像信号供給回路32を介して第1画像信号に対応する第1映像信号と、第2画像信号に対応する第2映像信号とを作成して映像信号出力部33へ出力する。これにより、共振型偏向素子67と偏向素子78の揺動によって、第1映像信号に対応する走査画像光が、第1接眼光学系63へ出射され、第2映像信号に対応する走査画像光が第2接眼光学系65へ出射される。
これにより、図6に示すように、ユーザ2が正面方向を見た場合には、対象物3が見えると共に、第1接眼光学系63及び第1ハーフミラー21を介して、対象物3の各ネジ孔3A〜3Dの周囲に黄色の点線の各円95A〜95Dが表示されると共に、各円95A〜95Dの横側に「M3ネジ」が表示された映像を左眼5で見ることができる。
図7に示すように、ユーザ2が左斜め前方向を見た場合には、左斜め前方向が見えると共に、第2接眼光学系65及び第2ハーフミラー22を介して、各ネジ孔3A〜3D等にネジを締結する旨を表す作業マニュアル97の映像を左眼5で見ることができる。従って、ユーザ2は左斜め前方向を見たときだけ、作業マニュアル97の映像を左眼5で見ることができ、正面方向を見ているときには、作業マニュアル97は見えない。
以上説明した通り、本実施形態に係るヘッドマウントディスプレイ1では、出射装置11の主走査部58と副走査部59とによって、第1画像信号に対応するコンテンツを表示する画像領域82と第2画像信号に対応するコンテンツを表示する画像領域83とが副走査方向に配置された走査画像光81が出射される。そして、画像領域82内の走査画像光が、第1接眼光学系63及び第1ハーフミラー21を介して正面方向からユーザ2の左眼5に出射される。また、画像領域83内の走査画像光が、第2接眼光学系65及び第2ハーフミラー22を介して左斜め前方向からユーザ2の左眼5に出射される。
第1接眼光学系63及び第1ハーフミラー21によって形成される第1射出瞳91と、第2接眼光学系65及び第2ハーフミラー22によって形成される第2射出瞳92とは、互いに重ならない各領域91A、92Aを備えており、且つ、第1射出瞳91と第2射出瞳92とは、ユーザ2の左眼5の瞳孔62の移動可能な範囲内に形成されている。また、第1射出瞳91の光軸93は、ユーザ2の左眼5が正面方向を見た際に、瞳孔62のほぼ中心に位置すると共に、左眼5の瞳孔62は、第1射出瞳91の領域91A上に位置する。一方、第2射出瞳92の光軸94は、ユーザ2の左眼5が左斜め前方向を見た際に、瞳孔62のほぼ中心に位置すると共に、左眼5の瞳孔62は、第2射出瞳92の領域92A上に位置する。
これにより、出射装置11は、ユーザ2の左眼5に2つの異なるコンテンツ(映像)を正面方向と左斜め前方向から同時に表示することが可能となる。また、第1接眼光学系63と第2接眼光学系65とは、それぞれの光軸が主走査方向に直交する同一面上に配置されるように並設されるため、第1接眼光学系63と第2接眼光学系65を支持する出射装置11の薄型化及び小型化を図ることが可能となり、引いては、ヘッドマウントディスプレイ1の薄型化及び小型化を図ることが可能となる。
ユーザ2は、正面方向を見た場合には、正面方向の対象物3や風景と、第1画像信号に対応するコンテンツの画像を左眼5で見ることができ、左斜め前方向を見た場合には、左斜め前方向の風景と、第2画像信号に対応するコンテンツの画像を左眼5で見ることができる。従って、ユーザ2は、正面方向または左斜め前方向に視線方向を変えることによって、第1画像信号に対応するコンテンツと第2画像信号に対応するコンテンツとのいずれか一方のみを選択的に視認することが可能となる。
共振型偏向素子67と偏向素子78によって2次元的に走査された走査画像光81は、第1画像信号に対応するコンテンツを表示する画像領域82と、第2画像信号に対応するコンテンツを表示する画像領域83とが副走査方向に連続して配置されている。これにより、第1画像信号に対応する画像光と第2画像信号に対応する画像光とを偏向素子78の走査タイミングに合わせて切り替えることなく連続して出力することが可能となり、光源ユニット部31の電気的回路の簡素化及び小型化を図ることが可能となる。
偏向素子78による副走査を共振型偏向素子67の主走査よりも低速で行うため、主走査線の本数を多くすることが多くすることが可能となり、第1画像信号及び第2画像信号に対応して表示される各コンテンツを高精細に表示することが可能となる。
更に、CCDカメラ12によって撮像された画像に作業指示等を付加した画像情報を第1画像信号に変換して出射装置11に出力することによって、ユーザ2は、正面方向の注視している部分が、CCDカメラ12によって撮像されているか否かを判定することが可能となる。また、ユーザ2は、対象物3に対する作業指示等を的確に把握することが可能となる。また、対象物3に対する作業マニュアル97等の画像情報を第2画像信号に変換して出射装置11に出力することにより、ユーザ2は、左斜め前方向へ視線を移すことによって、当該作業マニュアル97等を選択的に左眼5によって見ることができる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されることはなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能であることは勿論である。例えば、以下のようにしてもよい。
(A)共振型偏向素子67及び偏向素子78に替えて、図8に示す2軸偏向素子101を用いてもよい。
図8に示すように、例えば、固定枠105の相対向する1対の撓み梁106のそれぞれの両端に設けられた各圧電素子107に逆位相の電圧を印加することによって、各撓み梁106を揺動させて、各捻れ梁108で水平に支持されたミラー支持枠111を揺動軸109回りに捻れ振動させる。これにより、集光レンズ系57からミラー102に入射された画像光を副走査方向に走査する。
同時に、ミラー支持枠111の相対向する一対の撓み梁112のそれぞれの両端に設けられた各圧電素子113に逆位相の電圧を印加することによって、各撓み梁112を共振揺動させて、各捻れ梁115で水平に支持されたミラー102を揺動軸117回りに捻れ振動させる。これにより、集光レンズ系57からミラー102に入射された画像光を主走査方向に往復走査する。
そして、2軸偏向素子101によって2次元的に走査された走査画像光を第1接眼光学系63と第2接眼光学系65に出射するようにしてもよい。これにより、第1接眼光学系63によってほぼ平行な画像光Z1に変換されると共に、第1ハーフミラー21を介して、この画像光Z1をユーザ2の瞳孔62に正面方向から入射させることができる。また、第2接眼光学系65によってほぼ平行な画像光Z2に変換されると共に、第2ハーフミラー22を介して、この画像光Z2をユーザ2の瞳孔62に左斜め前方向から入射させることができる。
(B)走査画像光81(図4参照)に替えて、第2画像信号に対応する画像領域83を、第1画像信号に対応する画像領域82の垂直方向上側または垂直方向下側に配置した走査画像光121を出射するようにしてもよい。但し、この場合には、主走査部58と副走査部59との配置を入れ替え、副走査部59の偏向素子78を高速で共振揺動し(例えば、約30kHzの揺動である。)、主走査部58の共振型偏向素子67を低速で揺動する(例えば、約60Hzの揺動である。)ようにしてもよい。
第2接眼光学系65は、第2画像信号に対応する画像領域83の配置位置に合わせて、第1接眼光学系63の垂直方向上側または垂直方向下側に配置するようにしてもよい。また、第2ハーフミラー22は、第2画像信号に対応する画像領域83の配置位置に合わせて、第1ハーフミラー21の垂直方向上側または垂直方向下側に配置し、第2接眼光学系65から出射された画像光Z2を、ユーザ2の左眼5の斜め上前方向または斜め下前方向から入射させるようにしてもよい。
これにより、ユーザ2は、正面方向または斜め上前方向若しくは斜め下前方向に視線方向を変えることによって、第1画像信号に対応するコンテンツと第2画像信号に対応するコンテンツとのいずれか一方のみを選択的に視認することが可能となる。
1 ヘッドマウントディスプレイ
2 ユーザ
3 対象物
5 左眼
6 マウス
11 出射装置
12 CCDカメラ
13 支持部材
21 第1ハーフミラー
22 第2ハーフミラー
31 光源ユニット
32 映像信号供給回路
33 映像信号出力部
58 主走査部
59 副走査部
62 瞳孔
63 第1接眼光学系
65 第2接眼光学系
81 走査画像光
91 第1射出瞳
92 第2射出瞳

Claims (7)

  1. 第1表示情報に対応する第1画像をユーザの一方の眼に投射して当該ユーザに前記第1画像を視認させる第1表示手段と、
    第2表示情報に対応する第2画像を前記一方の眼に投射して前記ユーザに前記第2画像を視認させる第2表示手段と、
    前記ユーザの頭部に装着可能に設けられて前記第1表示手段と前記第2表示手段とを支持する支持部材と、
    を備え、
    前記第2表示手段は、前記第1表示手段が前記第1画像を前記一方の眼に投射する方向とは異なる方向から前記第2画像を該一方の眼に投射することを特徴とするヘッドマウントディスプレイ。
  2. 前記第1表示手段によって形成される第1射出瞳と前記第2表示手段によって形成される第2射出瞳とは、互いに重ならない領域を有し、且つ、瞳孔の移動可能な範囲内に形成されることを特徴とする請求項1に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  3. 前記第1射出瞳と前記第2射出瞳とのうちの一方の射出瞳が、前記一方の眼が正面方向を向いた際の瞳孔位置上に形成され、他方の射出瞳は、該一方の眼が正面方向とは異なる方向を向いた際の瞳孔位置上に形成されることを特徴とする請求項2に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  4. 前記第1画像及び前記第2画像の画像情報を変換した画像信号に応じて変調された画像光を出力する画像光出力手段と、
    前記画像光出力手段から出力された画像光を第1走査方向に走査する第1走査手段と、前記第1走査手段によって走査された走査画像光を前記第1走査方向に直交する第2走査方向に走査する第2走査手段とを有する2次元走査手段と、
    を備え、
    前記第1表示手段は、前記第2走査手段によって走査された前記第1画像に対応する走査画像光を前記一方の眼の瞳孔に入射するための第1接眼光学系を有し、
    前記第2表示手段は、前記第2走査手段によって走査された前記第2画像に対応する走査画像光を前記一方の眼の瞳孔に入射するための第2接眼光学系を有し、
    前記第1接眼光学系と前記第2接眼光学系とは、前記第2走査手段によって走査された走査画像光に対応するように並設されていることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  5. 前記第1画像と前記第2画像とを並べて配置した画像情報を作成する画像情報作成手段を備え、
    前記画像光出力手段は、前記第1画像と前記第2画像とを並べて配置した画像情報を変換した画像信号に応じて変調された画像光を出力し、
    前記第2走査手段による第2走査方向は、前記第1画像と前記第2画像との並び方向に設定され、前記第1走査手段による第1走査方向は、前記第1画像と前記第2画像との並び方向に対して直角方向に設定されていることを特徴とする請求項4に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  6. 前記2次元走査手段は、前記第2走査手段による第2走査方向の走査を前記第1走査手段による第1走査方向の走査よりも低速で行うことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載のヘッドマウントディスプレイ。
  7. 前記支持部材の前記一方の眼の近傍位置に配置されて前記ユーザの視野範囲のうち少なくとも正面方向を撮像する撮像手段を備え、
    前記第1表示手段は、前記第1画像として前記撮像手段によって撮像された映像を含む画像を外界からの光線に重畳させて前記一方の眼に対して正面方向から投射し、
    前記第2表示手段は、前記一方の眼の正面方向とは異なる方向から前記第2画像を該一方の眼に投射することを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のヘッドマウントディスプレイ。
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