JP2010139654A - 顕微鏡装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】効率良く被観察物の観察を行うことができる顕微鏡装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る顕微鏡装置は、所定倍率の対物レンズ27,28(結像光学系OS21)を介してウエハ観察像を撮像するCCD撮像素子40と、対物レンズ27,28により結像されるウエハ観察像をリレーしてCCD撮像素子40の撮像面40aに再結像させるとともに、撮像面40aにおけるウエハ観察像の結像倍率を可変させる変倍光学系30と、変倍光学系30により撮像面40aに結像されたウエハ観察像に応じてCCD撮像素子40から出力される画像信号に基づいて形成される撮像画像を表示する画像表示部42とを備え、変倍光学系30は、前記結像倍率を変更させることにより、対物レンズ27,28により得られるウエハ観察像の全体を撮像面40aに収まるように結像させる低倍率モードと、ウエハ観察像を低倍率モードよりも拡大させてウエハ観察像の一部を撮像面40aに結像させる高倍率モードとを設定可能に構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は顕微鏡装置に関し、特に半導体ウエハ製造装置等に搭載される顕微鏡装置に関する。
顕微鏡装置は、一般に接眼レンズで被観察物を観察する。接眼レンズは視野が広く、観察者にとって観察しやすいというメリットがある。しかし、複数の人が同時に観察対象物を観察することができない。この顕微鏡装置をウエハ外観検査装置などのシステムに搭載した場合、エルゴノミクス(人間工学)的見地から、装置の設置高さや奥行きなどの配置的制約を受ける。さらに、顕微鏡装置を防振台の上などに設置した場合、観察者はその振動系の外にいるため、船酔いのような症状を起こす場合がある等のデメリットがある。一方、特許文献1に開示された顕微鏡装置のように、顕微鏡直筒部にCCDカメラ等の撮像素子を搭載し、これを用いて撮像した被観察物の像をモニタに投影すれば、複数の人が同時に観察することができ、またエルゴノミクス的見地からもレイアウト(配置)の自由度が高くなる等のメリットがある。
特開2006‐268004号公報
しかしながら、このような顕微鏡装置では、一般に、撮像素子の撮像面は矩形状であり、撮像素子で得られる像は全ての素子を有効に使うには接眼レンズ視野(視野数)に最も広くとったとしても内接する矩形状の範囲であるため、接眼レンズを介した目視の視野に比して撮像素子の撮像視野が小さく、同じ倍率で観察すると接眼レンズでは観察できている被観察物の観察対象部位が撮像素子の撮像面には撮像されていない場合があった。この場合には、観察対象部位が撮像面に撮像されるように対物レンズと被観察物との位置関係を再度調整しなければならず、この作業に手間と時間が必要となり使い勝手が悪いという問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、効率良く被観察物の観察を行うことができる顕微鏡装置を提供することを目的とする。
このような目的達成のため、本発明に係る顕微鏡装置は、所定倍率の対物レンズを介して被観察物像を撮像する撮像素子と、前記対物レンズにより結像される前記被観察物像をリレーして前記撮像素子の撮像面に再結像させるとともに、前記撮像面における前記被観察物像の結像倍率を可変させるリレー光学系と、前記リレー光学系により前記撮像面に結像された前記被観察物像に応じて前記撮像素子から出力される画像信号に基づいて形成される撮像画像を表示する表示部とを備え、前記リレー光学系は、前記結像倍率を変更させることにより、前記対物レンズにより得られる前記被観察物像の全体を前記撮像面に収まるように結像させる低倍率モードと、前記被観察物像を前記低倍率モードよりも拡大させて前記被観察物像の一部を前記撮像面に結像させる高倍率モードとを設定可能に構成される。
なお、上記構成の顕微鏡装置において、前記撮像素子は矩形状の前記撮像面を有し、前記リレー光学系は、前記低倍率モードにおいて前記対物レンズを通過した光により得られる円形状の前記被観察物像を前記撮像面に内接するように結像させることが好ましい。
また、上記構成の顕微鏡装置において、前記リレー光学系は、前記低倍率モードにおいて用いる低倍率光学系と、前記高倍率モードにおいて用いる高倍率光学系との切り換えにより前記結像倍率を変更させることが好ましい。または、前記リレー光学系は、ズーム光学系を用いて構成されてもよい。さらに、前記リレー光学系は、光学素子の挿抜により前記結像倍率を変更させる構成でもよい。
また、上記構成の顕微鏡装置において、前記リレー光学系は、前記低倍率モードにおいて用いる低倍率光学系と、前記高倍率モードにおいて用いる高倍率光学系とを有し、前記撮像素子は、前記低倍率光学系を介して前記被観察物像を撮像する第1撮像素子および前記高倍率光学系を介して前記被観察物像を撮像する第2撮像素子を有し、前記対物レンズからの光を前記低倍率光学系と前記高倍率光学系とに分岐させるミラー部材を備えて構成されてもよい。
本発明によれば、撮像素子の撮像面に被観察物の観察対象部位を速やかに撮像させることができ、効率良く被観察物の観察を行うことができる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本発明を適用した顕微鏡装置の一例を図1および図2に示しており、この顕微鏡装置により観察対象となる半導体ウエハW(以下、単にウエハWと称する)の表面状態を観察する場合について以下に説明する。この顕微鏡装置1は、図2に示すように、水平テーブル5の上に設置されウエハWを固定保持するウエハ保持機構10と、このウエハ保持機構10の上方に設けられた観察装置20と、ウエハ保持機構10および観察装置20の作動を制御する制御装置50(図1を参照)とから構成される。
ウエハ保持機構10は、水平テーブル5の面内の一方向(X方向)に移動自在なXステージ12、およびXステージ12の移動方向に対して水平テーブル5の面内で直交する方向(Y方向)に移動自在なYステージ13からなるXYステージ11と、XYステージ11(Yステージ13)の上面に設けられウエハWを保持可能なチャック15と、XYステージ11およびチャック15を駆動する駆動部16(図1を参照)とを有して構成される。
チャック15の内部には、ウエハWを真空吸着する真空チャック構造が設けられてウエハWを着脱可能に構成され、チャック15に吸着保持されたウエハWの表面(観察対象面)が上向きの水平姿勢で保持される。駆動部16は、制御装置50からの制御信号に基づいてXステージ12およびYステージ13をそれぞれ独立して各方向に移動させ、チャック15に吸着保持されたウエハWと観察装置20における対物レンズ27との位置関係を調整する。なお、XYステージ11には手動調整用のジョグダイヤル(図示せず)が取り付けられており、このジョグダイヤルにより各ステージを移動させてウエハWと対物レンズ27との位置関係を調整することも可能になっている。
観察装置20は、ウエハ保持機構10の上方を覆うように設置されたベース部20aと、このベース部20aに上下方向に延びて設けられた鏡筒部20bと、ベース部20aの上部に設けられた接眼部20cとから構成される。また、観察装置20は、鏡筒部20bの上端部に取り付けられたCCD撮像素子40と、信号処理部41と、画像表示部42と、入力部43とを備えて構成される(図1も参照)。なお、鏡筒部20bは、不図示の駆動機構によりベース部20aに対して上下方向(Z方向)に移動可能である。
鏡筒部20b内には、図1に示すように、光源21、コレクタレンズ22、開口絞り23、視野絞り24、コンデンサレンズ25、ハーフミラー26、対物レンズ27、第2対物レンズ28、第2ハーフミラー29、および変倍光学系30を備えており、接眼部20c内には接眼レンズ35等を備えている。なお、対物レンズ27は回転式レボルバー(図示せず)に装着された各々倍率の異なる複数の対物レンズの1つであり例えば50倍の対物を用いることができる。観察装置20では回転式レボルバーを駆動して対物レンズを切り換えることにより所望の観察倍率を得ることができる。
このうち、光源21、コレクタレンズ22、開口絞り23、視野絞り24、コンデンサレンズ25、ハーフミラー26、および対物レンズ27が照明光学系OS1を構成しており、対物レンズ27、ハーフミラー26、第2対物レンズ28、第2ハーフミラー29、変倍光学系30、および接眼レンズ35が観察光学系OS2を構成している。また、対物レンズ27と第2対物レンズ28とが結像光学系OS21を構成し、変倍光学系30が結像光学系OS21によって結像されたウエハWの像(以下、ウエハ観察像と称する)をリレーし、CCD撮像素子40の撮像面に再結像させるリレー光学系を成している。
照明光学系OS1の光源21から出射された照明光は、コレクタレンズ22、開口絞り23、視野絞り24およびコンデンサレンズ25を介してハーフミラー26に照射される。ハーフミラー26は入ってきた照明光の一部の光を透過して残りの光を反射するものであり、ハーフミラー26で反射された照明光は、対物レンズ27によりチャック15に保持されたウエハWの視野範囲に集光されて照射される(いわゆるケーラー照明)。
ウエハWに集光照射された照明光は、ウエハWの表面で反射され、再び対物レンズ27に入射してハーフミラー26を透過し、第2対物レンズ28に入射して集光され、第2ハーフミラー29に照射される。第2ハーフミラー29は、上記ハーフミラー26と同様に、入ってきた観察光の一部の光を反射して残りの光を透過するものであり、第2ハーフミラー29で反射された観察光は接眼レンズ35によって結像される。このとき、観察者は結像光学系OS21(対物レンズ27,28)によって結像される像と同一範囲のウエハ観察像を接眼レンズ35を介して観察することが可能である。一方、第2ハーフミラー29を透過した観察光は、変倍光学系30を介してCCD撮像素子40の撮像面40aに再結像される。
変倍光学系30は、接眼レンズ35を介して観察可能なウエハ観察像(視野範囲)の全体をCCD撮像素子40の撮像面40aに収まるように結像させる低倍率光学系31と、低倍率光学系31により結像されるウエハ観察像を拡大させてその一部を撮像面40aに結像させる高倍率光学系32と、第2ハーフミラー29を透過した観察光の光軸上に低倍率光学系31もしくは高倍率光学系32を挿入する倍率切換機構(図示せず)とを有して構成される。この変倍光学系30は、対物レンズ27および第2対物レンズ28からなる結像光学系OS21によって結像(形成)されたウエハ観察像をリレーし、CCD撮像素子40の撮像面40aに再結像させるとともに、低倍率光学系31と高倍率光学系32との切り換えにより撮像面40aにおけるウエハ観察像の結像倍率を可変させる。
なお、変倍光学系30は、上記のように低倍率光学系と高倍率光学系との切換方式に代えて、ズームレンズ方式または光学素子(レンズ)の挿抜方式により倍率を変更させる構成としてもよい。
CCD撮像素子40は、複数の受光部が2次元に配列された矩形状の撮像面40aを有しており、変倍光学系30を介して撮像面40aに形成されたウエハ観察像に応じて、各々の受光部に電荷が蓄積される。そして、CCD撮像素子40の各受光部に蓄積された電荷は、CCDを介して転送され、画像信号として信号処理部41に出力される。信号処理部41では、CCD撮像素子40から出力される画像信号をデジタルデータ化し、デジタル画像として制御装置50内のメモリ(記憶装置)に出力する。
制御装置50は、信号処理部41により形成されたウエハWの撮像画像(デジタル画像)を記憶するとともに、その撮像画像を画像表示部42において表示する。また、制御装置50は、駆動部16によるXYステージ11のXY方向移動制御、観察装置20における鏡筒部20bのZ方向移動制御、変倍光学系30における低倍率光学系31と高倍率光学系32との切換作動制御等を行う。なお、制御装置50による各作動制御は、観察者による入力部43からの入力信号(制御信号)に基づいて行うことも可能である。
以下、このような構成を有する顕微鏡装置1を用いてウエハWの表面状態を観察する手順について説明する。まず、回転式レボルバー(図示せず)を回転させて所望の観察倍率(例えば50倍)を有する対物レンズ27に切り換える。そして、チャック15にウエハWを保持し、駆動部16によりXYステージ11を移動させてウエハWの表面(観察対象面)を鏡筒部20bの対物レンズ27の下方に対向して位置させる。このとき、XYステージは、制御装置50からの制御信号に基づいて、Xステージ12およびYステージ13をそれぞれ独立して各方向に移動させ、チャック15に保持されたウエハW上の所望の観察対象部位を対物レンズ27と対向するように位置させる。そして、照明光学系OS1によりウエハ表面に照明光を照射する。
次に、変倍光学系30において観察光の光軸上に低倍率光学系31を挿入するとともに、鏡筒部20bを上下方向に移動させて最も鮮鋭なウエハ観察像が得られるようにフォーカス調整を行う。このとき、CCD撮像素子40の撮像面40aには、図3(a)に示すように、結像光学系OS21により得られる円形状のウエハ観察像の全体、すなわち接眼レンズ35を介して観察可能な円形状の観察範囲A(以下、顕微鏡視野Aと称する)と同一範囲のウエハ観察像が結像される(低倍率モード)。詳細には、円形状の顕微鏡視野Aと同一範囲のウエハ観察像が、CCD撮像素子40の矩形状の撮像面40a(撮像範囲)に内接するように結像される。このように結像された顕微鏡視野Aと同一範囲で広視野のウエハ観察像は、CCD撮像素子40において画像信号に光電変換され、さらに信号処理部41を介してデジタル画像に変換され、制御装置50内のメモリに記憶されるとともに、画像表示部42に表示される。
続いて、XYステージ11を移動させてウエハ表面における観察対象部位(例えば、図3に示す観察対象物C)が、CCD撮像素子40を介して観察可能な矩形状の観察範囲B(以下、CCD視野Bと称する)の中心部近傍に位置するように調整する。このとき、観察者は、画像表示部42に表示された顕微鏡視野Aと同一範囲のウエハ観察画像を見ながら、入力部43からの入力信号またはXYステージに設けられたジョグダイヤル(図示せず)の手動操作に基づいて、Xステージ12およびYステージ13を各方向に移動させ、ウエハ表面の観察対象部位がCCD視野Bの中心部近傍に位置するように調整する。
ウエハ表面における観察対象部位をCCD視野Bの中心部近傍に位置させると、変倍光学系30において観察光の光軸上にある低倍率光学系31と高倍率光学系32とを切り換えて、該光軸上に高倍率光学系32を挿入する。このとき、CCD撮像素子40の撮像面40aには、図3(b)に示すように、観察対象部位およびその周辺が拡大されたウエハ観察像が撮像面に結像される(高倍率モード)。例えば、円形状の顕微鏡視野Aのウエハ観察像が、矩形状のCCD視野Bに外接する以上に拡大されて、撮像面40aの全面に観察対象部位およびその周辺のウエハ観察像が結像される。この観察対象部位のウエハ観察像は、上記同様に、CCD撮像素子40において画像信号に光電変換され、さらに信号処理部41を介してデジタル画像に変換され、制御装置50内のメモリに記憶されるとともに、CCD視野B全体で得られる高画質なウエハ観察画像として画像表示部42に表示される。
このように顕微鏡装置1では、低倍率モードにおいて、接眼レンズ35を介して観察可能な観察範囲A(顕微鏡視野A)と同一範囲のウエハ観察像をCCD撮像素子40の撮像面40aに結像させることができる。そのため、観察者は、低倍率光学系31を介して形成された広視野(顕微鏡視野Aと同一範囲)のウエハ観察画像が表示される画像表示部42を見て、現在表示されているウエハWの表面位置を容易に把握することができる。そして、ウエハWの観察対象部位をCCD視野Bの中心部近傍に位置させた後、低倍率光学系31を高倍率光学系32に切り換えることにより、高倍率光学系32を介してCCD視野全体で得られる高画質なウエハWの観察対象部位の画像を画像表示部42に表示させて、ウエハ表面における観察対象部位の状態を詳細に観察することができる。このようにしてウエハWの観察対象部位における高画質なウエハ観察画像を速やかに表示させることができ、効率よくウエハ表面の観察を行うことができる。
次に、図2および図4を参照して上記実施形態と一部異なる第2実施形態について説明する。なお、上記実施形態と同じ機能を有するものについては、同じ付番をしてその説明を省略する。この顕微鏡装置100は、ウエハ保持機構10と、このウエハ保持機構10の上方に設けられた観察装置120と、制御装置50とから構成される。
観察装置120は、上記観察装置20と同様に、ウエハ保持機構10の上方を覆うように設置されたベース部20aと、このベース部20aに上下方向に延びて設けられた鏡筒部120bと、ベース部20aの上部に設けられた接眼部20cとから構成される。また、観察装置120は、鏡筒部120bの上端部に取り付けられた第1,第2CCD撮像素子140,145と、信号処理部41と、画像表示部42と、入力部43とを備えて構成される。なお、鏡筒部120bも、不図示の駆動機構によりベース部に対して上下方向(Z方向)に移動可能である。
鏡筒部120b内には、図4に示すように、光源21、コレクタレンズ22、開口絞り23、視野絞り24、コンデンサレンズ25、ハーフミラー26、対物レンズ27、第2対物レンズ28、第3ハーフミラー61、第2ハーフミラー29、第4ハーフミラー62、低倍率光学系31および高倍率光学系32を備えており、接眼部20c内には接眼レンズ35等を備えている。
このうち、対物レンズ27、ハーフミラー26、第2対物レンズ28、第3ハーフミラー61、第2ハーフミラー29、接眼レンズ35、高倍率光学系32、第4ハーフミラー62および低倍率光学系31が観察光学系OS3を構成しており、高倍率光学系32および低倍率光学系31が結像光学系OS21によって結像されたウエハ観察像をリレーし、第1,第2CCD撮像素子140,145の撮像面にそれぞれ再結像させるリレー光学系を成している。
照明光学系OS1によりウエハWに集光照射された照明光は、ウエハWの表面で反射され、再び対物レンズ27に入射してハーフミラー26を透過し、第2対物レンズ28に入射して集光され、第3ハーフミラー61に照射される。第3ハーフミラー61は、上記ハーフミラー26等と同様に、入ってきた観察光の一部の光を反射して残りの光を透過するものであり、第3ハーフミラー61を透過した観察光は第2ハーフミラー29に到達し、ここで反射された光は接眼レンズ35によって結像される。一方、第2ハーフミラー29を透過した観察光は、高倍率光学系32を介して第1CCD撮像素子140の撮像面140aに再結像される。また、第3ハーフミラー61で反射された観察光は、第4ハーフミラー62(これも上記ハーフミラー26等と同様の構成である)に到達し、ここで反射された観察光が、低倍率光学系31を介して第2CCD撮像素子145に再結像される。
上述のように、高倍率光学系32および低倍率光学系31は、対物レンズ27および第2対物レンズ28からなる結像光学系OS21によって結像(形成)されたウエハ観察像をリレーし、第1,第2CCD撮像素子140,145の各撮像面に互いに倍率の異なるウエハ観察像を再結像させる。
第1,第2CCD撮像素子140,145は、上記CCD撮像素子40と同様に、複数の受光部が2次元に配列された矩形状の撮像面140a,145aを有しており、高倍率光学系32および低倍率光学系31を介して各撮像面に形成されたウエハ観察像に応じて、各々の受光部に電荷が蓄積される。そして、各CCD撮像素子の各受光部に蓄積された電荷は、CCDを介して転送され、画像信号として信号処理部41に出力される。信号処理部41では、各CCD撮像素子から出力される画像信号をデジタルデータ化し、デジタル画像として制御装置50内のメモリ(記憶装置)に出力する。
このような構成を有する顕微鏡装置100では、まず、回転式レボルバー(図示せず)を回転させて所望の観察倍率を有する対物レンズ27に切り換える。そして、駆動部16によりXYステージ11を移動させてウエハW上の所望の観察対象部位を対物レンズ27と対向するように位置させ、照明光学系OS1によりウエハ表面に照明光を照射する。そして、鏡筒部120bを上下方向に移動させて最も鮮鋭なウエハ観察像が得られるようにフォーカス調整を行う。
このとき、第2CCD撮像素子145の撮像面145aには、図5(a)に示すように、円形状の顕微鏡視野Aと同一範囲のウエハ観察像が内接するように結像される(低倍率モード)。また、第1CCD撮像素子140の撮像面140aには、図5(b)に示すように、円形状の顕微鏡視野Aのウエハ観察像が撮像面140aに外接する以上に拡大されて結像される(高倍率モード)。ここで、顕微鏡視野Aの端部にある観察対象部位(例えば、図5(a)に示す観察対象物C)は、第2CCD撮像素子145の撮像面145aには結像されるが、第1CCD撮像素子140の撮像面140aには結像されない。このように結像された各ウエハ観察像は、上記同様に、各CCD撮像素子において画像信号に光電変換され、さらに信号処理部41を介してデジタル画像に変換され、制御装置50内のメモリに記憶されるとともに、画像表示部42に同時に(もしくは片方ずつ)表示される。
続いて、XYステージ11を移動させてウエハ表面における観察対象部位(観察対象物C)が、CCD視野Bの中心部近傍に位置するように調整する。このとき、観察者は、画像表示部42に表示された顕微鏡視野Aと同一範囲のウエハ観察画像、すなわち低倍率光学系31および第2CCD撮像素子145を介して形成されたウエハ観察画像を見ながら、入力部43からの入力信号またはXYステージに設けられたジョグダイヤル(図示せず)の手動操作に基づいて、Xステージ12およびYステージ13を各方向に移動させ、ウエハ表面の観察対象部位がCCD視野Bの中心部近傍に位置するように調整する。このようにして観察対象部位をCCD視野Bの中心部近傍に位置させると、図5(c)に示すように、第1CCD撮像素子140の撮像面140aに観察対象部位およびその周辺のウエハ観察像が結像されて画像表示部42にCCD視野B全体で得られる高画質なウエハ観察画像として表示される。
このように顕微鏡装置100では、低倍率モードにおいて、接眼レンズ35を介して観察可能な観察範囲A(顕微鏡視野A)と同一の範囲のウエハ観察像を第2CCD撮像素子145の撮像面145aに結像させることができる。そのため、観察者は、低倍率光学系31および第2CCD撮像素子145を介して形成された広視野(顕微鏡視野Aと同一範囲)のウエハ観察画像が表示される画像表示部42を見て、現在表示されているウエハWの表面位置を容易に把握することができる。そして、ウエハWの観察対象部位をCCD視野Bの中心部近傍に位置させることにより、高倍率光学系32および第1CCD撮像素子140を介してCCD視野B全体で得られる高画質な観察対象部位の画像を画像表示部42に表示させて、ウエハ表面における観察対象部位の状態を詳細に観察することができる。このようにしてウエハWの観察対象部位における高画質なウエハ観察画像を速やかに表示させることができ、効率よくウエハ表面の観察を行うことができる。
次に、図2および図6を参照して上記実施形態と一部異なる第3実施形態について説明する。なお、上記実施形態と同じ機能を有するものについては、同じ付番をしてその説明を省略する。この顕微鏡装置200は、ウエハ保持機構10と、このウエハ保持機構10の上方に設けられた観察装置220と、制御装置50とから構成される。
観察装置220は、上記観察装置20と同様に、ウエハ保持機構10の上方を覆うように設置されたベース部20aと、このベース部20aに上下方向に延びて設けられた鏡筒部220bと、ベース部20aの上部に設けられた接眼部20cとから構成される。また、鏡筒部220bも、不図示の駆動機構によりベース部に対して上下方向(Z方向)に移動可能である。
鏡筒部220b内には、図6に示すように、光源21、コレクタレンズ22、開口絞り23、視野絞り24、コンデンサレンズ25、ハーフミラー26、対物レンズ27、第2対物レンズ28、ミラー71、第2ハーフミラー29、第4ハーフミラー62、低倍率光学系31、高倍率光学系32およびミラー71を光路に対して挿脱する挿脱機構70を備えており、接眼部20c内には接眼レンズ35等を備えている。
このうち、対物レンズ27、ハーフミラー26、第2対物レンズ28、ミラー71、第2ハーフミラー29、接眼レンズ35、高倍率光学系32および低倍率光学系31が観察光学系OS4を構成しており、高倍率光学系32および低倍率光学系31が結像光学系OS21によって結像されたウエハ観察像をリレーしCCD撮像素子40の撮像面に再結像させるリレー光学系を成している。
照明光学系OS1によりウエハWに集光照射された照明光は、ウエハWの表面で反射され、再び対物レンズ27に入射してハーフミラー26を透過し、第2対物レンズ28に入射して集光され、挿脱機構70によりミラー71が光路上に挿入されている場合はミラー71に照射され、挿脱機構70によりミラー71が光路上から抜かれているときには高倍率光学系32または低倍率光学系31に照射される。また、挿脱機構70によりミラー71が光路上に挿入されている場合はミラー71で反射した光は接眼レンズ35によって結像される。一方、挿脱機構70によりミラー71が光路上から抜かれているときは透過した観察光は、高倍率光学系32あるいは低倍率光学系31を介してCCD撮像素子40の撮像面40aに再結像される。
このような構成を有する顕微鏡装置200では、まず、回転式レボルバー(図示せず)を回転させて所望の観察倍率を有する対物レンズ27に切り換える。そして、駆動部16によりXYステージ11を移動させてウエハW上の所望の観察対象部位を対物レンズ27と対向するように位置させ、照明光学系OS1によりウエハ表面に照明光を照射する。そして、鏡筒部220bを上下方向に移動させて最も鮮鋭なウエハ観察像が得られるようにフォーカス調整を行う。
第3実施形態では、ミラー71によって光路を切り換えているため目視観察・高倍率光学系32または低倍率光学系31を用いたCCD撮像素子40による観察のいずれの場合でも、ウエハWの表面で反射され光をロスすることなく観察することができる。また、挿脱機構70によりミラー71が光路上に挿入されている状態での接眼レンズ35を用いた目視観察から、挿脱機構70によりミラー71が光路上から抜かれた状態でCCD撮像素子40による観察を時に低倍率光学系31を用いて容易にすることで、目視観察の観察範囲とCCD撮像素子40を用いた観察範囲を同じにすることができ違和感が生じない。
以上のように構成された顕微鏡装置1,100,200によれば、観察者は、結像光学系OS21により得られるウエハ観察像全体の撮像画像を見て、ウエハ表面の位置を容易に把握でき、観察対象部位を速やかに探し出すことができるとともに、観察対象部位を探すときよりも拡大されたウエハ観察画像を見て、ウエハ表面における観察対象部位の状態を詳細に観察することができ、効率よくウエハ表面の観察を行うことができる。また、低倍率モード時にはウエハ観察像を撮像面40a(145a)に内接するように結像させるため、CCD撮像素子の撮像面を最大限利用した撮像画像に基づいて観察対象部位を速やかに探し出すことができる。また、2つのCCD撮像素子140,145を設けることにより、低倍率モードおよび高倍率モードにおけるウエハ観察画像を画像表示部42に同時に表示することが可能であり、これによって更に効率よくウエハ表面の観察を行うことができる。
なお、上述の実施形態において、変倍光学系30は第2ハーフミラー29とCCD撮像素子40の間に配置されているが、第2対物レンズ28と第2ハーフミラー29の間に配置されてもよい。その場合には変倍光学系30における低倍率光学系31と高倍率光学系32とを切り換えることにより接眼レンズ35を介して観察可能な範囲も変化する。
本発明に係る顕微鏡装置を構成する観察装置の構成図である。 本発明に係る顕微鏡装置の概略構成図である。 (a)は低倍率モード時の顕微鏡視野とCCD視野との関係を示す説明図であり、(b)は高倍率モード時の顕微鏡視野とCCD視野との関係を示す説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る顕微鏡装置を構成する観察装置の構成図である。 (a)は低倍率モード時の顕微鏡視野とCCD視野との関係を示す説明図であり、(b),(c)は高倍率モード時の顕微鏡視野とCCD視野との関係を示す説明図である。 本発明の第3の実施形態に係る顕微鏡装置を構成する観察装置の構成図である。
符号の説明
W 半導体ウエハ(被観察物) 1,100,200 顕微鏡装置
20,120,220 観察装置 27 対物レンズ
28 第2対物レンズ 30 変倍光学系(リレー光学系)
31 低倍率光学系 32 高倍率光学系
40 CCD撮像素子(撮像素子) 42 画像表示部(表示部)
61 第3ハーフミラー(ミラー部材) 62 第4ハーフミラー(ミラー部材)
71 ミラー
140 第1CCD撮像素子(第2撮像素子)
145 第2CCD撮像素子(第1撮像素子)

Claims (6)

  1. 所定倍率の対物レンズを介して被観察物像を撮像する撮像素子と、
    前記対物レンズにより結像される前記被観察物像をリレーして前記撮像素子の撮像面に再結像させるとともに、前記撮像面における前記被観察物像の結像倍率を可変させるリレー光学系と、
    前記リレー光学系により前記撮像面に結像された前記被観察物像に応じて前記撮像素子から出力される画像信号に基づいて形成される撮像画像を表示する表示部とを備えた顕微鏡装置であって、
    前記リレー光学系は、前記結像倍率を変更させることにより、前記対物レンズにより得られる前記被観察物像の全体を前記撮像面に収まるように結像させる低倍率モードと、前記被観察物像を前記低倍率モードよりも拡大させて前記被観察物像の一部を前記撮像面に結像させる高倍率モードとを設定可能に構成されることを特徴とする顕微鏡装置。
  2. 前記撮像素子は矩形状の前記撮像面を有し、
    前記リレー光学系は、前記低倍率モードにおいて前記対物レンズを通過した光により得られる円形状の前記被観察物像を前記撮像面に内接するように結像させることを特徴とする請求項1に記載の顕微鏡装置。
  3. 前記リレー光学系は、前記低倍率モードにおいて用いる低倍率光学系と、前記高倍率モードにおいて用いる高倍率光学系との切り換えにより前記結像倍率を変更させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の顕微鏡装置。
  4. 前記リレー光学系は、ズーム光学系からなることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の顕微鏡装置。
  5. 前記リレー光学系は、光学素子の挿抜により前記結像倍率を変更させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の顕微鏡装置。
  6. 前記リレー光学系は、前記低倍率モードにおいて用いる低倍率光学系と、前記高倍率モードにおいて用いる高倍率光学系とを有し、
    前記撮像素子は、前記低倍率光学系を介して前記被観察物像を撮像する第1撮像素子および前記高倍率光学系を介して前記被観察物像を撮像する第2撮像素子を有し、
    前記対物レンズからの光を前記低倍率光学系と前記高倍率光学系とに分岐させるミラー部材を備えて構成されることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の顕微鏡装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016189939A (ja) * 2015-03-31 2016-11-10 株式会社コーナン・メディカル 移植用角膜の観察装置及びこれを備えた観察システム

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