JP2010139004A - ロックアップ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アクセル開度が一定に保たれる登坂路の走行時等に発生する前出しのロックアップオンの制御とロックアップオフの制御との繰り返しに基づくロックアップハンチングの発生を防止する。
【解決手段】ロックアップクラッチ5を締結する第1のロックアップオン車速Von1より低速側にロックアップクラッチ5を解放するロックアップオフ車速Voffを設定し、ロックアップオフ車速Voffより低速側にロックアップラッチの締結を早期に作動させる前出しロックアップオン用の第2のロックアップオン車速Von2を設定し、第2のロックアップオン車速Von2より低速側に前出しロックアップオン許可の判定車速Vrefを設定し、コントローラ8により、前出しロックアップオン許可の判定車速Vrefに基づき、例えばアクセル開度を比較的小さい一定開度に保った登坂路の走行時に前出しロックアップオンの制御を繰り返さないようにしてロックアップハンチングの発生を防止する。
【選択図】図6

Description

本発明は、ロックアップクラッチ付きのトルクコンバータを有する自動変速機を備えた車両のロックアップ制御装置に関し、詳しくは前出しロックアップオン制御の改善に関する。なお、本願発明に係る「自動変速機」は無段変速機(CVT)および有段変速機を含む。
従来、トルクコンバータを有するベルト式の無段変速機(CVT)や有段変速機を備えた車両においては、そのトルクコンバータに、入力側と出力側とを油圧制御で機械的に連結するロックアップクラッチ付きのトルクコンバータを採用したものがある。
このロックアップクラッチ付きのトルクコンバータは、車両の運転状態(例えば車速と加減速の状態(アクセル開度等))に基づき、作動油の油圧制御でロックアップクラッチをオン(締結)状態にするロックアップオンの制御と、オフ(解放)状態にするロックアップオフの制御とを実行する。
このようなロックアップ機構付きのトルクコンバータは、車両の燃費の向上等を図るため、低速であっても、極力、ロックアップクラッチを締結状態に保つことが望ましい。一方、エンジンストールの危険性や車体振動の悪化あるいは車体減速度の悪化等を考慮すると、ロックアップオフ車速(ロックアップオフに切り替える上限閾値の車速)は、あまり低速には設定できない。
そこで、この種のロックアップクラッチ付きのトルクコンバータのロックアップ制御装置にあっては、本来のロックアップオン車速(ロックアップオンにするための制御を開始する下限閾値の車速)はロックアップオフ車速より高速側に設定されるが、ロックアップオフ車速より低速側に前出しロックアップオン制御用のロックアップオン車速を設定し、低速の状態でもロックアップクラッチの締結を早目に実施し、燃費を改善することが考えられる。
具体的には、図7に示すように、本来のロックアップオン車速である第1のロックアップオン車速Von1より低速側にロックアップオフ車速Voffを設定し、このロックアップオフ車速Voffより低速側に前出しロックアップオン用の第2のロックアップオン車速Von2を設定することが考えられる。
この場合、車両が第2のロックアップオン車速Von2以上の車速になると、第1のロックアップオン車速Von1より低車速であっても、早目にロックアップオンの制御を実行してロックアップクラッチを締結するため(図8の時刻t1が締結の開始タイミング、時刻t2が締結の完了タイミング)、つぎに説明するように、ロックアップオンとロックアップオフとが繰り返されてハンチングが発生することがある。
すなわち、前出しロックアップオン制御に基づくロックアップクラッチの締結によってエンジンが変速機に直結されると、エンジンの発生したトルクがトルクコンバータで増幅されなくなるために、アクセルの踏込みが一定であっても車両は多少減速する。この減速は登坂路の走行において特に大きくなり、車両が減速状態でロックアップオフ車速Voff以下になると、ロックアップオフの制御を実行してロックアップクラッチを解放する(図8の時刻t3が解放の開始タイミング、時刻t4が解放の完了タイミング)。このとき、エンジンで発生したトルクは再びトルクコンバータで増幅されるため、車両は減速状態から抜け出し、再び加速状態に戻り、ロックアップオン制御を実行してロックアップクラッチを締結する(図8の時刻t5が再度の締結の開始タイミング、時刻t6が締結の完了タイミング)。この締結によって減速し、車両が再び減速状態でロックアップオフ車速Voff以下になると、再びロックアップオフ制御を実行してロックアップクラッチを解放する(図8の時刻t7が解放の開始タイミング)。このくり返しによりロックアップハンチングが発生する。そして、このようなロックアップハンチングが発生すると、ドライバに違和感を与えることになる。
一方、アクセルのオン、オフを短時間に繰り返すような場合については、従来、ロックアップオン、ロックアップオフの切り替えを遅らせ、また、アクセル開度が増加されたこと或いは全閉状態にされたことによるロックアップクラッチのロックアップオン状態とロックアップオフ状態との切り替えを、一旦スリップ状態を経てから実行し、ハンチングの発生を防止して乗り心地を向上することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−121904号公報(段落[0005]−[0008]、[0039]、[0046]、図11等)
上述したように、ロックアップオフ車速Voffより低速側に前出しロックアップオン用の第2のロックアップオン車速Von2を設定する場合、前記ロックアップハンチングは、特にアクセルペダルの踏込みが一定でアクセル開度が一定に保持された場合でも、登坂路の走行時等に顕著に発生するものであり、これは特許文献1に記載のようなドライバのアクセルのオン、オフ操作の短時間の繰り返しに起因するハンチングとは現象が異なる。そのため、特許文献1の制御によっては前記ロックアップハンチングを防止することはできない。
本発明は、アクセル開度が一定に保たれる登坂路の走行時等に発生する前出しのロックアップオンの制御とロックアップオフの制御との繰り返しに基づくロックアップハンチングの発生を防止することを目的とする。
上記した目的を達成するために、本発明のロックアップ制御装置は、ロックアップクラッチ付きのトルクコンバータを有する自動変速機を備えた車両のロックアップ制御装置であって、前記車両が前記ロックアップクラッチの締結制御を開始する第1のロックアップオン車速より低速側に前記ロックアップクラッチの解放制御を開始するロックアップオフ車速が設定され、前記ロックアップオフ車速より低速側にロックアップクラッチの締結を早期に作動させる前出しロックアップオン制御用の第2のロックアップオン車速が設定され、前記第2のロックアップオン車速より低速側に前出しロックアップオン許可の判定車速が設定され、前記判定車速以下の車速のときに前記車両を前出しロックアップオンの制御を許可に設定し、前記車両が前記前出しロックアップオンの許可に設定されて加速状態で前記第2のロックアップオン車速以上の車速になるときに前出しロックアップオンの油圧制御を実行して前記ロックアップクラッチを締結する手段と、前記車両が減速状態で前記ロックアップオフ車速以下の車速になるときに前記ロックアップオフの油圧制御を実行して前記ロックアップクラッチを解放する手段と、前記ロックアップオフの油圧制御の実行の後に、前記車両が前記判定車速を下回らない限り前記前出しロックアップオンの油圧制御を禁止する手段とを備えたことを特徴としている(請求項1)。
請求項1に係る本発明のロックアップ制御装置の場合、とくに、第2のロックアップオン車速より低速側に設定された前出しロックアップオン許可の判定車速に基づき、判定車速以下の車速のときに車両は前出しロックアップオンの許可に設定される。そのため、前出しロックアップオンの制御の実行後にロックアップオフの制御を実施したときは、前記判定車速を下回る車速になるまで車両は前出しロックアップオンの禁止に設定される。
そのため、例えばアクセル開度を比較的小さな一定に保った登坂路の走行により、一度前出しロックアップオンの制御が実行されると、ロックアップオンにより減速してロックアップオフ制御が実行され、再び加速状態になっても、このとき、前出しロックアップオンの禁止に設定されているので、前出しロックアップオンの制御が繰り返して実行されることはなく、車速が本来のロックアップオンの制御車速である第1のロックアップ車速以上に上昇するまで、ロックアップオフの状態に保たれ、アクセル開度が比較的小さな一定開度に保たれる登坂路の走行時等の前出しのロックアップオンとロックアップオフとの繰り返しに基づくロックアップハンチングの発生を防止することができ、ドライバに違和感を与えることがない。
つぎに、本発明をより詳細に説明するため、一実施形態について、図1〜図6を参照して詳述する。
図1はロックアップクラッチを含む本実施形態の車両の駆動系の概略の構成を示し、図2はそのロックアップクラッチのオン状態を示し、図3はそのロックアップクラッチのオフ状態を示す。図4は第1、第2のロックアップオン車速、ロックアップオフ車速およびロックアップオン許可の判定車速の設定例と検出車速変化例を示し、図5は前出しロックアップオンの可否制御のフローチャート、図6はロックアップ制御のフローチャートである。
図1に示すように、本実施形態が適用される車両100は、エンジン1と無段変速機2とを備える。無段変速機2は、ロックアップクラッチ付きのトルクコンバータ3と無段変速機構(CVT)4とで構成され、無段変速機構4は、前進・後退切替機構としての遊星歯車機構部と、1対のプーリと金属ベルトとギヤトレーンで構成される。
トルクコンバータ3は、ロックアップ機構付きの3要素1段2相系であり、入力側のポンプインペラ3a、出力側のタービンランナ3bおよびステータ3cを備えており、タービンランナ3bと、ドライブプレートが取り付けられるトルクコンバータカバー3dとの間に、両者を機械的に係脱するロックアップクラッチ5が設けられている。ポンプインペラ3aはトルクコンバータカバー3dと一体であり、ステータ3cはワンウェイクラッチにより支えられている。ポンプインペラ3aはエンジン1の出力軸1aと連結されており、タービンランナ3bは無段変速機構4の入力軸4aと連結されている。ロックアップクラッチ5の一側には締結側油室5aが、他側には解放側油室5bがそれぞれ設けられ、油室5a、5bの差圧がロックアップコントロールバルブ6、ソレノイドバルブ7およびコントローラ8によって制御される。
ロックアップコントロールバルブ6は、従来公知のものである。すなわち、スプリング6aにより一方向(紙面下方向)から付勢されている。スプリング6aと対向する位置の信号ポート6cにソレノイドバルブ7の出力圧Psが入力される。入力ポート6d、6eには図示しない調圧弁によって調圧された元圧Poが入力される。第1出力ポート6fはロックアップクラッチ5の解放側油室5bと接続され、解放油圧Prはポート6gにフィードバック入力される。第2出力ポート6hはロックアップクラッチ5の締結側油室5aと接続され、締結油圧Paはポート6iにフィードバック入力される。
信号ポート6cに入力されるソレノイドバルブ7の出力圧Psが所定値以下のときには、元圧Poの作動油が入力ポート6e、第1出力ポート6fを介してロックアップクラッチ5の解放側油室5bに供給され、ロックアップクラッチ5はトルクコンバータカバー3dから離れて(解放されて)オフ状態になる。信号ポート6cに入力されるソレノイドバルブ7の出力圧Psが所定値以上に上昇すると、元圧Poの作動油が入力ポート6d、第2出力ポート6hを介してロックアップクラッチ5の締結側油室5aに供給され、ロックアップクラッチ5はトルクコンバータカバー3dに締結されてオン状態になる。
ロックアップコントロールバルブ6は、スプリング6aの荷重、信号ポート6cに入力されるソレノイド圧Ps、ポート6gにフィードバックされる解放油圧Pr、ポート6iにフィードバックされる締結油圧Paの相互のバランスによって作動され、ソレノイド圧Psを調整することによって締結油圧Paと解放油圧Prの差圧(Pa−Pr)を比例的に制御し、解放から締結への切替制御、その逆の切替制御を時間勾配をもって緩やかに行う。
ソレノイドバルブ7はリニアソレノイドバルブからなる。ソレノイドバルブ7への指示電流を制御することで、コントロールバルブ6の信号ポート6cに入力されるソレノイド圧Psを比例制御することができる。上記のようにロックアップコントロールバルブ6は、信号ポート6cに入力されるソレノイド圧Psによって差圧(Pa−Pr)を比例制御することができるので、結局、指示電流によってロックアップクラッチ5の差圧(Pa−Pr)を比例的に制御することができる。
コントローラ8には車速センサ9の検出車速の信号の他、エンジン回転数、タービン回転数、スロットル開度(アクセル開度)、作動油の油圧などの車両100の運転信号が入力されており、コントローラ8は、これらの入力信号と予め設定されたデータおよびプログラムとに基づいてソレノイドバルブ7を制御する。すなわち、コントローラ8はロックアップクラッチ5の差圧が目標差圧となるように、車両100の運転状態(例えばエンジントルク、エンジン回転数など)に基づいてソレノイドバルブ7への指示電流を演算し、この指示電流をソレノイドバルブ7へ出力する。
そして、コントローラ8がロックアップコントロールバルブ6、ソレノイドバルブ7を通してトルクコンバータ3内の油圧を制御する。この油圧の制御により、ロックアップクラッチ5の作動時(ロックアップオンの切り替え時)は、トルクコンバータ3内の作動油が図2の矢印線のように流れてのロックアップクラッチ5がオフ状態からオン状態に切り替わり、ロックアップクラッチ5は油圧差によりトルクコンバー夕カバー3dに押し付けられてトルクコンバー夕カバー3dと一体で回転する。一方、ロックアップクラッチ5の非作動時(ロックアップオフの切り替え時)は、トルクコンバータ3内の作動油が図3の矢印線のように流れてオン状態からオフ状態に切り替わり、ロックアップクラッチ5はトルクコンバータカバー3dから離れ、トルクコンバータ3が通常のトルクコンバータとして動作する。
なお、無段変速機構4の変速は、油圧を制御することで溝幅が変化するプーリ(図示せず)により、金属ベルト(図示せず)の巻き掛かり径を変化させて無段階に行われる。
つぎに、コントローラ8によるロックアップ制御を説明する。
コントローラ8にはフラッシュROMやEEPROM等の不揮発性の記憶部10が接続され、この記憶部10には、設定されたロックアップオンおよびロックアップオフの制御データが予め書き込まれて保持されている。この制御データには、図4に示す第1のロックアップオン車速Von1、それより低速側のロックアップオフ車速Voff、それより更に低速側の前出しロックアップオン用の第2のロックアップオン車速Von2の設定データが含まれ、さらには、第2のロックアップオン車速Von2の低速側の極めて低い車速に設定された前出しロックアップオン許可の判定車速Vrefが含まれる。なお、ロックアップオフ車速Voffは例えば15km/h程度であり、判定車速Vrefは例えば5km/hである。
そして、コントローラ8は、本発明の(1)判定車速Vref以下の車速のときに車両100を前出しロックアップオンの許可に設定し、ロックアップオフの制御により車両100を前出しロックアップオンの禁止に設定する手段、(2)車両100が前出しロックアップオンの許可に設定されて加速状態で第2のロックアップオン車速Von2以上の車速になるときに前出しロックアップオンの油圧制御を実行してロックアップクラッチ5を締結する手段、(3)車両100が減速状態でロックアップオフ車速Voff以下の車速になるときにロックアップオフの油圧制御を実行してロックアップクラッチ5を解放する手段、(4)ロックアップオフの油圧制御の実行の後に、車両100が判定車速Vrefを下回らない限り前出しロックアップオンの油圧制御を禁止する手段を形成し、図5のステップS1〜S4のロックアップクラッチ5の前出しロックアップの許可制御および、図6のステップQ1〜Q7のロックアップ制御を実行する。なお、コントローラ8は、車両100が加速状態で第1のロックアップオン車速Von1以上の車速になるときに、本来のロックアップオンの油圧制御を実行してロックアップクラッチ5を締結する手段も形成する。
そして、コントローラ8は、例えば車速センサ9の検出車速vyの時間変化等から、車両100の加速、減速の状態を監視し、ロックアップクラッチ5の前出しロックアップの許可制御においては、図5のステップS1により減速状態でロックアップオフの制御中、かつ、検出車速vyが判定車速Vref以下であるか否かを検出し、ロックアップオフの制御中、かつ、車両100がvy≦Vrefの極めて低い車速であれば、ステップS2により前出しロックアップオン許可のフラグをセットして前出しロックアップオンを許可する状態になる。一方、ロックアップオフの制御中ではあるが、車両100がvy>Vrefの車速状態であれば、ロックアップハンチングを防止するため、ステップS1からステップS3を介してステップS4に移行し、前出しロックアップオン禁止のフラグをセットして前出しロックアップオンを禁止する状態になる。
また、コントローラ8は図6のロックアップ制御を実行し、まず、ステップQ1によりロックアップオンが許可されているか否かを判定し、許可されているときには、ステップQ2に移行して前出しロックアップオンが禁止されいるか否かを判断する。そして、前出しロックアップオンが禁止されておらず、前出し処理が許可されていると、ステップQ3に移行し、ステップQ3により検出車速vyが第2のロックアップオン車速Von2以上か否かを判断し、vy≧Von2であれば、ステップQ4に移行してロックアップオンの制御を実行する。一方、ロックアップオンは許可されているが、前出しロックアップオンが禁止されて前出し処理が許可されていなければ、ステップQ2からステップQ5に移行し、このときは、検出車速vyが第1のロックアップオン車速Von1以上になると、ステップQ5からステップQ4に移行してロックアップオンの制御を実行する。
つぎに、ロックアップオンが許可されていなければ、図6のステップQ1からステップQ6に移行し、ステップQ6により検出車速vyがロックアップオフ車速Voff以下か否かを判断し、ロックアップオフ車速Voff以下であれば、ステップQ7に移行してロックアップオフの制御を実行する。
したがって、判定車速Vref以下の車速での走行を経た後に車両100がアクセルペダルを一定量踏み込んだ状態で(一定の加速状態で)例えば登坂路の走行を開始し、その検出車速vyが例えば図4の実線のように時間変化する場合、まず、加速状態であって、検出車速vyが第2のロックアップオン車速Von2より低い車速から第2のロックアップオン車速Von2に上昇する図4の時刻t11には、前出しロックアップオンが禁止されておらず、ロックアップオン制御によるロックアップクラッチ5の締結が開始され、例えば時刻t12に締結が完了する。そして、締結によって減速に変化し、このとき検出車速vyがロックアップオフ車速Voff以下になると(図4の時刻13)、ロックアップオフ制御を実行してロックアップクラッチ5の解放を開始し、時刻t14に解放を完了する。
そして、ロックアップクラッチ5の解放によりエンジン1の回転数が高くなり、同時に、検出車速vyも高くなって加速状態に戻るが、このとき、検出車速vyが第2のロックアップオン車速Von2以上であっても、前出しロックアップオンが禁止され、図8で説明したようなハンチングは発生しない。なお、この登坂路の走行により検出車速vyが第1のロックアップオン車速Von1に達すると、ハンチングが発生する虞もないので、ロックアップオンの切り替え制御を実行して燃費を改善する。
したがって、前記実施形態の場合、無段変速機2を備えた車両100において、比較的小さい一定のアクセル開度での登坂路の走行時等における前出しのロックアップオンとロックアップオフとの繰り返しに基づくロックアップハンチングの発生を防止し、ドライバの違和感の軽減を図ることができる。
そして、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない限りにおいて上述したもの以外に種々の変更を行うことが可能であり、例えば、第1、第2のロックアップオン車速Von1、Von2、ロックアップオフ車速Voff、前出しロックアップオン許可の判定車速Vrefは、実験等に基づいて適当に設定すればよいのは勿論である。
また、コントローラ8の構成や制御手順等はどのようであってもよく、トルクコンバータ3や無段変速機構4の構造もどのようであってもよい。
さらに、本発明は、無段変速機2に代えて有段変速機を備えた場合にも同様に適用することができ、ロックアップクラッチ付のトルクコンバータを有する自動変速機を備えた種々の車両のロックアップ制御装置に適用することができ、その際、車両は、エンジンと電池を動力とするハイブリッド車であってもよい。
本発明の一実施形態の車両の駆動系の概略の構成説明図である。 図1のロックアップクラッチのオン状態の説明図である。 図1のロックアップクラッチのオフ状態の説明図である。 図1の各設定および車速変化例の説明図である。 図1の前出しロックアップオンの許可制御のフローチャートである。 図1のロックアップ制御のフローチャートである。 ロックアップハンチングの発生の説明図である。
符号の説明
1 エンジン
2 無段変速機
3 トルクコンバータ
5 ロックアップクラッチ
8 コントローラ
10 記憶部
100 車両
Von1、Von2 第1、第2のロックアップオン車速
Voff ロックアップオフ車速
Vref 前出しロックアップオン許可の判定車速

Claims (1)

  1. ロックアップクラッチ付きのトルクコンバータを有する自動変速機を備えた車両のロックアップ制御装置であって、
    前記車両が前記ロックアップクラッチの締結制御を開始する第1のロックアップオン車速より低速側に前記ロックアップクラッチの解放制御を開始するロックアップオフ車速が設定され、前記ロックアップオフ車速より低速側にロックアップラッチの締結を早期に作動させる前出しロックアップオン制御用の第2のロックアップオン車速が設定され、前記第2のロックアップオン車速より低速側に前出しロックアップオン許可の判定車速が設定され、
    前記判定車速以下の車速のときに前記車両を前出しロックアップオンの制御を許可に設定し、前記車両が前記前出しロックアップオンの許可に設定されて加速状態で前記第2のロックアップオン車速以上の車速になるときに前出しロックアップオンの油圧制御を実行して前記ロックアップクラッチを締結する手段と、
    前記車両が減速状態で前記ロックアップオフ車速以下の車速になるときに前記ロックアップオフの油圧制御を実行して前記ロックアップクラッチを解放する手段と、
    前記ロックアップオフの油圧制御の実行の後に、前記車両が前記判定車速を下回らない限り前記前出しロックアップオンの油圧制御を禁止する手段とを備えたことを特徴とするロックアップ制御装置。
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