JP2010138715A - ラッシュアジャスタ - Google Patents

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Kiyohiro Ito
潔洋 伊藤
Kazuhiko Yoshida
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Abstract

【課題】アジャストスクリュに通常の浸炭を行なったときにも、雄ねじの耐摩耗性を確保することが可能なラッシュアジャスタを提供する。
【解決手段】内周に雌ねじ15を有するナット部材14と、雌ねじ15にねじ係合する雄ねじ16を外周に有するアジャストスクリュ17と、そのアジャストスクリュ17を付勢するリターンスプリング19とを有し、雄ねじ16と雌ねじ15は、アジャストスクリュ17をナット部材14内に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク23,25のフランク角が、遊び側フランク24,26のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成され、アジャストスクリュ17が浸炭焼入れされたラッシュアジャスタ1において、雄ねじ16の圧力側フランク23にショットブラストを施し、雄ねじ16の圧力側フランク23のフランク角αを雌ねじ15の圧力側フランク25のフランク角βよりも小さく設定する。
【選択図】図2

Description

この発明は、エンジンの動弁装置に組み込まれるラッシュアジャスタに関する。
エンジンの吸気ポートまたは排気ポートに設けたバルブを動作させる動弁装置として、一端部を支点として揺動可能に支持されたアームの中央部をカムで押し下げ、そのアームの他端部でバルブステムを押し下げるようにしたもの(スイングアーム式動弁装置)や、中央部を支点として揺動可能に支持されたアームの一端部をカムで押し上げ、そのアームの他端部でバルブステムを押し下げるようにしたもの(ロッカアーム式動弁装置)や、上下にスライド可能に支持されたリフタボディをカムで押し下げ、そのリフタボディでバルブステムを押し下げるようにしたもの(ダイレクト式動弁装置)などが知られている。
これらの動弁装置は、エンジン作動中、動弁装置の構成部材間に生じる熱膨張差によって、動弁装置の構成部材間の隙間が変化し、その隙間の変化によって異音や圧縮漏れを生じるおそれがある。また、動弁装置の摺動部が摩耗しても、動弁装置の構成部材間の隙間が変化し、その隙間の変化によって異音を生じるおそれがある。
この異音や圧縮漏れを防止するため、一般に、動弁装置にはラッシュアジャスタが組み
込まれ、そのラッシュアジャスタで動弁装置の構成部材間の隙間の変化を吸収する。
このようなラッシュアジャスタとして、上記スイングアーム式動弁装置においては、シリンダヘッドの上面に開口した収容穴に挿入されるナット部材と、そのナット部材の内周に形成された雌ねじにねじ係合する雄ねじを外周に有するアジャストスクリュと、そのアジャストスクリュを前記ナット部材から上方に突出する方向に付勢するリターンスプリングとを有し、前記アジャストスクリュのナット部材からの突出端で動弁装置のアームを揺動可能に支持するものが知られている(特許文献1)。
また、上記ロッカアーム式動弁装置においては、カムの回転に応じて揺動するアームの下面に開口した収容穴に挿入されるナット部材と、そのナット部材の内周に形成された雌ねじにねじ係合する雄ねじを外周に有するアジャストスクリュと、そのアジャストスクリュを前記ナット部材から下方に突出する方向に付勢するリターンスプリングとを有し、前記アジャストスクリュのナット部材からの突出端で動弁装置のバルブステムを押圧するものが知られている(特許文献2)。
また、上記ダイレクト式動弁装置においては、シリンダヘッドに形成されたガイド孔に上下にスライド可能に挿入されるリフタボディと、そのリフタボディに固定されたナット部材と、そのナット部材の内周に形成された雌ねじにねじ係合する雄ねじを外周に有するアジャストスクリュと、そのアジャストスクリュを前記ナット部材から下方に突出する方向に付勢するリターンスプリングとを有し、前記アジャストスクリュのナット部材からの突出端で動弁装置のバルブステムを押圧するものが知られている(特許文献3)。
これらのラッシュアジャスタにおいて、アジャストスクリュの雄ねじとナット部材の雌ねじは、アジャストスクリュをナット部材内に押し込む方向(以下、「押し込み方向」という)の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランクのフランク角が、遊び側フランクのフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されており、カムの回転により、アジャストスクリュに押し込み方向の荷重が負荷されたときは、雄ねじの圧力側フランクが雌ねじの圧力側フランクで受け止められて、アジャストスクリュの軸方向位置が固定される。
厳密には、このとき、雄ねじと雌ねじの圧力側フランク間に僅かな滑りが生じ、その滑りによってアジャストスクリュは押し込み方向に移動するが、更にカムが回転して押し込み方向の荷重が解除されたときに、アジャストスクリュは、リターンスプリングから負荷される突出方向の荷重によって突出方向に移動し、元の位置に戻る。
また、動弁装置の熱膨張などによって、動弁装置の構成部材間の隙間が大きくなったときは、カムにより押し込み方向の荷重が負荷されたときのアジャストスクリュの押し込み量よりも、更にカムが回転して押し込み方向の荷重が解除されたときのアジャストスクリュの突出量が大きくなる。その結果、カムが回転するごとに、アジャストスクリュは突出方向に徐々に移動して、動弁装置の構成部材間の隙間の変化を吸収する。
反対に、動弁装置の構成部材間の隙間が小さくなったときは、カムにより押し込み方向の荷重が負荷されたときのアジャストスクリュの押し込み量よりも、更にカムが回転して押し込み方向の荷重が解除されたときのアジャストスクリュの突出量が小さくなる。その結果、カムが回転するごとに、アジャストスクリュは押し込み方向に徐々に移動して、動弁装置の構成部材間の隙間の変化を吸収する。
特開2005−273510号公報 特開2006−132426号公報 特開2005−127189号公報
ところで、特許文献1,2に記載のラッシュアジャスタは、アジャストスクリュの雄ねじとナット部材の雌ねじの表面が平滑なので、雄ねじと雌ねじの圧力側フランク間の摩擦係数が小さく、また、雄ねじと雌ねじの圧力側フランク間に油膜が発生することがある。そのため、カムの回転により押し込み方向の荷重が負荷されたときに、雄ねじと雌ねじの間の過大な滑りによってアジャストスクリュが押し込み方向に大きく移動し、バルブリフト量が小さくなるおそれがあった。
そこで、特許文献3に記載のラッシュアジャスタにおいては、雄ねじと雌ねじの圧力側フランク間の摩擦係数を確保するとともに、雄ねじと雌ねじの圧力側フランク間の油膜を防止するため、雄ねじの表面を予め梨地としている。
しかし、雄ねじの表面を梨地としても、長期間の使用によって雄ねじが摩耗すると、雄ねじの圧力側フランクの表面が平滑化し、雄ねじと雌ねじの圧力側フランク間の摩擦係数が小さくなる。
そこで、アジャストスクリュを浸炭焼入れすると、雄ねじの耐摩耗性を確保することができると考えられるが、アジャストスクリュに通常の浸炭を行なうと、雄ねじの表面に粒界酸化による不完全焼入れ層(以下、「表面異常層」という)が生じ、十分な硬度が得られないことがある。一方、アジャストスクリュに真空浸炭を行なうと、表面異常層の発生は防止することはできるが、コストが高い。
そこで、この発明の発明者は、コストを抑えるため、アジャストスクリュに通常の浸炭を行なうとともに、その浸炭で生じた表面異常層をショットブラストで除去することを検討したが、ショットブラストのメディアは、雄ねじの谷底近傍に当たりにくいので、雄ねじの圧力側フランクの谷側部分の表面異常層を除去できず、その結果、雄ねじの耐摩耗性を確保することができないことがあった。
この発明が解決しようとする課題は、アジャストスクリュに通常の浸炭を行なったときにも、雄ねじの耐摩耗性を確保することが可能なラッシュアジャスタを提供することである。
上記の課題を解決するため、内周に雌ねじを有するナット部材と、前記雌ねじにねじ係合する雄ねじを外周に有するアジャストスクリュと、そのアジャストスクリュをナット部材から突出する方向に付勢するリターンスプリングとを有し、前記雄ねじと雌ねじは、アジャストスクリュをナット部材内に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランクのフランク角が、遊び側フランクのフランク角よりも大きい鋸歯状に形成され、前記アジャストスクリュが浸炭焼入れされたラッシュアジャスタにおいて、前記雄ねじの圧力側フランクにショットブラストを施し、前記雄ねじの圧力側フランクのフランク角を前記雌ねじの圧力側フランクのフランク角よりも小さく設定したのである。
このようにすると、雄ねじの圧力側フランクを雌ねじの圧力側フランクで受け止めたときに、雄ねじの圧力側フランクの山側部分のみが雌ねじと接触し、谷側部分は雌ねじと接触しない。そのため、アジャストスクリュを浸炭したときに生じる表面異常層は、ショットブラストによって雄ねじの圧力側フランクの山側部分のみを除去すれば足り、谷側部分の表面異常層が残っていても、雄ねじの耐摩耗性を確保することが可能である。
前記雄ねじの圧力側フランクは、ショットブラストにより梨地となった山側部分と、その山側部分よりも面粗さの小さい谷側部分とからなる構成を採用することができる。この場合、山側部分の梨地は、その面粗さをRa0.8〜12.5の範囲に設定すると、雄ねじと雌ねじの圧力側フランク間の摩擦抵抗を確保することができる。
前記アジャストスクリュに硬質皮膜をコーティングすると、雄ねじの耐摩耗性がさらに向上するので、雄ねじと雌ねじの圧力側フランク間の摩擦抵抗を長期にわたって維持することが可能となる。この場合、硬質皮膜としては、窒化チタン皮膜、窒化クロム皮膜、ダイヤモンドライクカーボン皮膜、硬質粒子分散めっき皮膜、セラミックス皮膜が挙げられる。
前記アジャストスクリュの浸炭硬化層の深さを0.1mm以上とすると、雄ねじの表面の硬度を確保することができる。ここで、浸炭硬化層は、Hv550以上の硬度をもつ部分である。
この発明は、例えば、次のラッシュアジャスタに適用することができる。
1)前記ナット部材は、シリンダヘッドの上面に開口した収容穴に挿入され、前記アジャストスクリュは、前記ナット部材からの突出端で動弁装置のアームを揺動可能に支持するスイングアーム式動弁装置のラッシュアジャスタ。
2)前記ナット部材は、カムの回転に応じて揺動するアームの下面に開口した収容穴に挿入され、前記アジャストスクリュは、前記ナット部材からの突出端で動弁装置のバルブステムを押圧するロッカアーム式動弁装置のラッシュアジャスタ。
3)前記ナット部材は、シリンダヘッドに形成されたガイド孔に上下にスライド可能に挿入されるリフタボディに固定され、前記アジャストスクリュは、前記ナット部材からの突出端で動弁装置のバルブステムを押圧するダイレクト式動弁装置のラッシュアジャスタ。
この発明のラッシュアジャスタは、雄ねじの圧力側フランクを雌ねじの圧力側フランクで受け止めたときに、雄ねじの圧力側フランクの山側部分のみが雌ねじと接触するので、アジャストスクリュを浸炭したときに生じる表面異常層は、ショットブラストにより雄ねじの圧力側フランクの山側部分のみを除去すればよい。そのため、このラッシュアジャスタは、アジャストスクリュを真空浸炭する必要がなく、低いコストで雄ねじの耐摩耗性を確保することが可能である。
図1に、この発明の第1実施形態のラッシュアジャスタ1を組み込んだ動弁装置を示す。この動弁装置は、エンジンのシリンダヘッド2の吸気ポート3に設けられたバルブ4と、そのバルブ4に接続されたバルブステム5と、カム6の回転に応じて揺動するアーム7とを有する。
バルブステム5は、バルブ4から上方に延び、シリンダヘッド2を摺動可能に貫通している。バルブステム5の上部外周には、環状のスプリングリテーナ8が固定され、スプリングリテーナ8の下面とシリンダヘッド2の上面の間にバルブスプリング9が組み込まれている。バルブスプリング9は、スプリングリテーナ8を介してバルブステム5を上方に付勢し、その付勢力によってバルブ4をバルブシート10に着座させている。
アーム7は、一方の端部がラッシュアジャスタ1で支持され、他方の端部がバルブステム5の上端に接触している。また、アーム7の中央部にはローラ11が取り付けられ、ローラ11は、アーム7の上方に設けられたカム6に接触している。カム6は、エンジンのクランクシャフト(図示せず)に同調して回転するカムシャフト12に一体に形成されており、カムシャフト12が回転すると、ベースサークル6aに対して隆起したカム山部6bが、ローラ11を介してアーム7を押し下げるようになっている。
図2に示すように、ラッシュアジャスタ1は、シリンダヘッド2の上面に開口した収容穴13に挿入される筒状のナット部材14と、ナット部材14の内周に形成された雌ねじ15にねじ係合する雄ねじ16を下部外周に有するアジャストスクリュ17と、ナット部材14の下端に固定された底部材18と、アジャストスクリュ17と底部材18の間に組み込まれたリターンスプリング19とからなる。
リターンスプリング19は圧縮コイルばねである。リターンスプリング19は、下端が底部材18で支持され、上端がスプリングシート20を介してナット部材14から突出する方向の軸方向力をアジャストスクリュ17に付与しており、その軸方向力によって、アジャストスクリュ17を突出方向に付勢している。
アジャストスクリュ17は、図1に示すように、ナット部材14からの突出端21が半球状に形成されており、その突出端21が、アーム7の端部下面に形成された凹部22に嵌合している。ここで、突出端21は、凹部22の内面に摺動可能に接触し、その摺動によりアーム7を揺動可能に支持する。
図3(a)に示すように、雄ねじ16は、アジャストスクリュ17をナット部材14に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク23のフランク角αが、遊び側フランク24のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されている。同様に、雌ねじ15も、アジャストスクリュ17をナット部材14に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク25のフランク角βが、遊び側フランク26のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されている。
雄ねじ16の圧力側フランク23にはショットブラストが施されている。図4に示すように、ショットブラストのメディア27は、雄ねじ16の谷底近傍に当たりにくく、その結果、雄ねじ16の圧力側フランク23は、梨地の山側部分23Aと、その山側部分23Aよりも面粗さの小さい谷側部分23Bとからなる構成となっている。山側部分23Aの梨地の面粗さは、雄ねじ16と雌ねじ15の圧力側フランク23,25間の摩擦抵抗を確保するため、Ra0.8〜12.5の範囲に設定されている。
また、アジャストスクリュ17は、雄ねじ16の表面の硬度を確保するため、浸炭硬化層(Hv550以上の硬度をもつ部分)の深さが0.1mm以上となるように浸炭焼入れされている。アジャストスクリュ17の浸炭は、真空浸炭よりもコストの低い通常の浸炭によって行なわれている。この浸炭により雄ねじ16の圧力側フランク23には表面異常層が生じるが、上記ショットブラストにより、圧力側フランク23の山側部分23Aの表面異常層は除去されている。また、雄ねじ16の圧力側フランク23には、ダイヤモンドライクカーボン皮膜(以下、「DLC皮膜」という)がコーティングされている。
雄ねじ16の圧力側フランク23のフランク角αは、雌ねじ15の圧力側フランク25のフランク角βよりも小さくなっており、図3(b)に示すように、雄ねじ16の圧力側フランク23を、雌ねじ15の圧力側フランク25で受け止めたときに、雄ねじ16の圧力側フランク23の山側部分23Aのみが雌ねじ15と接触し、谷側部分23Bは雌ねじ15と接触しないようになっている。雌ねじ15の圧力側フランク25のフランク角βを75°に設定する場合、雄ねじ16の圧力側フランク23のフランク角αは、例えば74°に設定することができる。
上述したアジャストスクリュ17は、例えば、次のようにして製作することができる。
(工程1)炭素量の低い鋼材であるSCM415から、鍛造とねじ転造によりアジャストスクリュ17の成形を行なう。
(工程2)このアジャストスクリュ17の成形品に浸炭焼入れを施して、硬さがHv700程度、深さが0.3mm程度の浸炭硬化層を形成する。
(工程3)アジャストスクリュ17の雄ねじ16の圧力側フランク23にショットブラストを施す。ショットブラストは、粒度が♯20のSiC粒子をメディア27として行なう。
(工程4)バレル研磨により、雄ねじ16の圧力側フランク23の梨地の微細な凸部の先端を除去して滑らかにする。
(工程5)雄ねじ16の表面にDLC皮膜をコーティングする。このコーティングは、DLC皮膜の密着性を高めるため、雄ねじ16の表面に中間層を形成し、その上にDLC皮膜を形成して行なう。DLC皮膜のコーティングは、アンバランスドマグネトロンスパッタリング法(いわゆるUBMS法)で行なうことができる。DLC皮膜をコーティングした後の圧力側フランク23の面粗さは、Ra1.6〜3.2程度となる。
工程3のショットブラストで使用するメディア27は、SiC粒子の他、Al粒子、セラミックス粒子、スチールグリッドなどを使用することができ、エッジのついたものを使用すると、圧力側フランク23に凹凸を付けるのが容易である。また、粒度が♯16〜♯80のものを使用すると、圧力側フランク23の山側部分23Aの面粗さを確保することができる。
雄ねじ16と雌ねじ15は、ナット部材14の上端面から雄ねじ16と雌ねじ15の隙間を通ってナット部材14内に流れ込むエンジン油で潤滑されるようになっている。
次に、ラッシュアジャスタ1の動作例を説明する。
エンジンの作動によりカム6が回転して、カム6のカム山部6bがアーム7を押し下げると、バルブ4がバルブシート10から離れて、吸気ポート3を開く。このとき、アジャストスクリュ17に押し込み方向の荷重が負荷されるが、図3(b)に示すように、雄ねじ16の圧力側フランク23の山側部分23Aが雌ねじ15の圧力側フランク25で受け止められて、アジャストスクリュ17の軸方向位置が固定される。
更にカム6が回転して、カム山部6bがローラ11の位置を過ぎると、バルブスプリング9の付勢力によってバルブステム5が上昇し、バルブ4がバルブシート10に着座して、吸気ポート3を閉じる。
厳密には、カム6のカム山部6bがアーム7を押し下げるときに、雄ねじ16と雌ねじ15の圧力側フランク23,25間に僅かな滑りが生じ、その滑りによってアジャストスクリュ17は押し込み方向に移動するが、カム山部6bがローラ11の位置を過ぎて、押し込み方向の荷重が解除されたときに、アジャストスクリュ17は、リターンスプリング19から負荷される突出方向の荷重によって突出方向に移動し、元の位置に戻る。
エンジン作動中に、シリンダヘッド2、バルブステム5、アーム7など、動弁装置の構成部材間に熱膨張差が生じ、カム6とアーム7の間の距離が大きくなったときは、カム6のカム山部6bがアーム7を押し下げるときのアジャストスクリュ17の押し込み量よりも、更にカム6が回転して押し込み方向の荷重が解除されたときのアジャストスクリュ17の突出量が大きくなる。その結果、カム6が回転するごとに、アジャストスクリュ17が突出方向に徐々に移動するので、カム6のベースサークル6aとローラ11の間に隙間が生じない。
反対に、バルブ4とバルブシート10の接触面が摩耗したときは、カム6のベースサークル6aがローラ11の位置にあるときにも、バルブスプリング9の付勢力がアジャストスクリュ17に作用するため、カム6のカム山部6bがアーム7を押し下げるときのアジャストスクリュ17の押し込み量よりも、更にカム6が回転して押し込み方向の荷重が解除されたときのアジャストスクリュ17の突出量が小さくなる。その結果、カム6が回転するごとに、アジャストスクリュ17が押し込み方向に徐々に移動し、バルブステム5が上昇するので、バルブ4とバルブシート10の接触面間に隙間が生じない。
このラッシュアジャスタ1は、雄ねじ16の圧力側フランク23を雌ねじ15の圧力側フランク25で受け止めたときに、雄ねじ16の圧力側フランク23の山側部分23Aのみが雌ねじ15と接触するので、アジャストスクリュ17を浸炭したときに生じる表面異常層は、ショットブラストにより雄ねじ16の圧力側フランク23の山側部分23Aのみを除去すればよい。そのため、このラッシュアジャスタ1は、アジャストスクリュ17を真空浸炭する必要がなく、低いコストで雄ねじ16の耐摩耗性を確保することが可能である。
また、このラッシュアジャスタ1は、雄ねじ16の圧力側フランク23のフランク角αと、雌ねじ15の圧力側フランク25のフランク角βとが異なるので、雄ねじ16の圧力側フランク23と雌ねじ15の圧力側フランク25とが非平行であり、スクイズ効果による油膜が圧力側フランク23,25間に生じにくい。そのため、エンジン油の粘性が高い低温時においても、雄ねじ16と雌ねじ15の圧力側フランク23,25間に過大な滑りが生じにくく、アジャストスクリュ17に押し込み方向の荷重が負荷されたときのアジャストスクリュ17の押し込み量が過大となりにくい。
上記実施形態では、雄ねじ16の圧力側フランク23にコーティングする皮膜としてDLC皮膜を採用したが、窒化チタン皮膜、窒化クロム皮膜、硬質粒子分散めっき皮膜、セラミックス皮膜などを採用してもよい。硬質粒子分散めっき皮膜は、硬質粒子(例えば、SiCや、Si)を分散させためっき皮膜である。
また、この実施形態では、アジャストスクリュ17をナット部材14から突出する方向に付勢するリターンスプリング19として、ナット部材14から突出する方向の軸方向力をアジャストスクリュ17に付与する圧縮ばねを用いたが、ナット部材14から突出する方向の回転力をアジャストスクリュ17に付与するねじりばね(図示せず)を用いてもよい。この場合、ねじりばねとしては、例えば、下端を底部材18に係止し、上端をアジャストスクリュ17のナット部材14への挿入端に係止したねじりコイルばねを採用することができる。
図5に、この発明の第2実施形態のラッシュアジャスタ31を組み込んだ動弁装置を示す。この動弁装置は、第1実施形態と同様、シリンダヘッド32の吸気ポート33に設けられたバルブ34と、そのバルブ34に接続されたバルブステム35とを有する。
バルブステム35は、バルブ34から上方に延びており、バルブステム35の上部にはスプリングリテーナ36が固定されている。スプリングリテーナ36は、バルブスプリング37によって上方に付勢され、その付勢力によってバルブ34をバルブシート38に着座させている。
図5、図6に示すように、ラッシュアジャスタ31は、シリンダヘッド32に形成されたガイド孔39に上下にスライド可能に挿入されるリフタボディ40と、リフタボディ40と一体に上下動するナット部材41と、そのナット部材41の内周に形成された雌ねじ42にねじ係合する雄ねじ43を外周に有するアジャストスクリュ44と、そのアジャストスクリュ44を付勢するリターンスプリング45とからなる。
図5に示すように、リフタボディ40は、筒部46と、筒部46の上端に設けられた端板47とからなる。リフタボディ40の上方にはカム48が設けられている。カム48は、エンジンのクランクシャフト(図示せず)に同調して回転するカムシャフト49に一体に形成されており、カムシャフト49が回転すると、ベースサークル48aに対して隆起したカム山部48bが、端板47の上面を押圧してリフタボディ40を押し下げるようになっている。
図6に示すように、リターンスプリング45は圧縮コイルばねである。リターンスプリング45は、上端が端板47で支持され、下端がナット部材41から突出する方向の軸方向力をアジャストスクリュ44に付与しており、その軸方向力によって、アジャストスクリュ44を突出方向に付勢している。
ここで、アジャストスクリュ44のナット部材41からの突出端はスペーサ50に接触し、そのスペーサ50を介してバルブステム35の上端を押圧している。スペーサ50は、ナット部材41に固定されたリテーナ51でナット部材41に対して回り止めされ、かつ、リテーナ51に形成された切欠き52の範囲内で上下に移動可能となっている。ナット部材41は、端板47の下面に止め輪53で固定されている。
端板47には、上下に貫通する通油孔54が形成されており、端板47の上面に跳ね掛けられたエンジン油が、通油孔54を通ってナット部材41内に導入されるようになっている。ナット部材41内に導入されたエンジン油は、雄ねじ43と雌ねじ42を潤滑する。
図7(a)に示すように、雄ねじ43は、アジャストスクリュ44をナット部材41に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク55のフランク角が、遊び側フランク56のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されている。同様に、雌ねじ42も、アジャストスクリュ44をナット部材41に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク57のフランク角が、遊び側フランク58のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されている。雄ねじ43の圧力側フランク55のフランク角は、雌ねじ42の圧力側フランク57のフランク角よりも小さい。
雄ねじ43の圧力側フランク55にはショットブラストが施され、このショットブラストにより、雄ねじ43の圧力側フランク55は、面粗さがRa0.8〜12.5の梨地の山側部分55Aと、その山側部分55Aよりも面粗さの小さい谷側部分55Bとからなる構成となっている。
アジャストスクリュ44は、浸炭硬化層の深さが0.1mm以上となるように浸炭焼入れされている。アジャストスクリュ44の浸炭は、通常の浸炭によって行なわれている。この浸炭により雄ねじ43の圧力側フランク55には表面異常層が生じるが、上記ショットブラストにより、圧力側フランク55の山側部分55Aの表面異常層は除去されている。また、雄ねじ43の圧力側フランク55には、DLC皮膜がコーティングされている。
このラッシュアジャスタ31は、第1実施形態と同様、カム48のカム山部48bがリフタボディ40を押し下げて、アジャストスクリュ44に押し込み方向の荷重が負荷されると、図7(b)に示すように、雄ねじ43の圧力側フランク55の山側部分55Aが雌ねじ42の圧力側フランク57で受け止められて、ナット部材41に対するアジャストスクリュ44の軸方向位置が固定される。このとき、厳密には、雄ねじ43と雌ねじ42の圧力側フランク55,57間に僅かな滑りが生じ、その滑りによってアジャストスクリュ44は押し込み方向に移動するが、更にカム48が回転して押し込み方向の荷重が解除されたときに、アジャストスクリュ44は、リターンスプリング45から負荷される突出方向の荷重によって突出方向に移動し、元の位置に戻る。
このラッシュアジャスタ31は、雄ねじ43の圧力側フランク55を雌ねじ42の圧力側フランク57で受け止めたときに、雄ねじ43の圧力側フランク55の山側部分55Aのみが雌ねじ42と接触するので、アジャストスクリュ44を浸炭したときに生じる表面異常層は、ショットブラストにより雄ねじ43の圧力側フランク55の山側部分55Aのみを除去すればよい。そのため、このラッシュアジャスタ31は、アジャストスクリュ44を真空浸炭する必要がなく、低いコストで雄ねじ43の耐摩耗性を確保することが可能である。
また、このラッシュアジャスタ31は、雄ねじ43の圧力側フランク55のフランク角と、雌ねじ42の圧力側フランク57のフランク角とが異なるので、雄ねじ43の圧力側フランク55と雌ねじ42の圧力側フランク57とが非平行であり、スクイズ効果による油膜が圧力側フランク55,57間に生じにくい。そのため、エンジン油の粘性が高い低温時においても、雄ねじ43と雌ねじ42の圧力側フランク55,57間に過大な滑りが生じにくく、アジャストスクリュ44に押し込み方向の荷重が負荷されたときのアジャストスクリュ44の押し込み量が過大となりにくい。
アジャストスクリュ44をナット部材41から突出する方向に付勢するリターンスプリング45は、ナット部材41から突出する方向の回転力をアジャストスクリュ44に付与するねじりばね(図示せず)を用いてもよい。この場合、ねじりばねとしては、例えば、上端を端板47に係止し、下端をアジャストスクリュ44のナット部材41への挿入端に係止したねじりコイルばねを採用することができる。
図8に、この発明の第3実施形態のラッシュアジャスタ61を組み込んだ動弁装置を示す。この動弁装置は、エンジンのシリンダヘッド62の吸気ポート63に設けられたバルブ64と、そのバルブ64に接続されたバルブステム65と、カム66の回転に応じて揺動するアーム67とを有する。
バルブステム65は、バルブ64から上方に延びており、バルブステム65の上部にはスプリングリテーナ68が固定されている。スプリングリテーナ68は、バルブスプリング69によって上方に付勢され、その付勢力によってバルブ64をバルブシート70に着座させている。
アーム67は、中央部を支点軸71で揺動可能に支持されている。アーム67の一方の端部には、カム66に接触するローラ72が取り付けられ、アーム67の他方の端部には、ラッシュアジャスタ61が組み込まれている。アーム67の下方に設けられたカム66は、エンジンのクランクシャフト(図示せず)に同調して回転するカムシャフト73に一体に形成されており、カムシャフト73が回転すると、ベースサークル66aに対して隆起したカム山部66bが、ローラ72を押圧してアーム67を揺動させるようになっている。
図9に示すように、ラッシュアジャスタ61は、ナット部材74と、アジャストスクリュ75と、リターンスプリング76とからなる。ナット部材74は、アーム67を上下に貫通する収容穴77に挿入されており、ナット部材74の内周に形成された雌ねじ78が、アジャストスクリュ75の外周に形成された雄ねじ79とねじ係合している。
ナット部材74の上端は、アーム67の上面から突出しており、その突出部分に有底筒状のキャップ80が嵌め合わせて固定されている。キャップ80は、収容穴77の上縁に係止して、ナット部材74が収容穴77から下方に脱落するのを防止する。一方、ナット部材74の下端には、アーム67の下面に当接するフランジ81が形成されており、そのフランジ81で、ナット部材74に作用する上向きの力を受け止めるようになっている。
リターンスプリング76は圧縮コイルばねである。リターンスプリング76は、上端がキャップ80で支持され、下端がナット部材74から突出する方向の軸方向力をアジャストスクリュ75に付与しており、その軸方向力によって、アジャストスクリュ75を突出方向に付勢している。アジャストスクリュ75のナット部材74からの突出端は、バルブステム65の上端を押圧している。
キャップ80には、上下に貫通する通油孔82が形成されており、アーム67に跳ね掛けられたエンジン油が、通油孔82を通ってナット部材74内に導入されるようになっている。ナット部材74内に導入された潤滑油は、雄ねじ79と雌ねじ78を潤滑する。
雄ねじ79は、アジャストスクリュ75をナット部材74に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク83のフランク角が、遊び側フランク84のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されている。同様に、雌ねじ78も、アジャストスクリュ75をナット部材74に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク85のフランク角が、遊び側フランク86のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成されている。雄ねじ79の圧力側フランク83のフランク角は、雌ねじ78の圧力側フランク85のフランク角よりも小さい。
雄ねじ79の圧力側フランク83にはショットブラストが施され、このショットブラストにより、雄ねじ79の圧力側フランク83は、面粗さがRa0.8〜12.5の梨地の山側部分83Aと、その山側部分83Aよりも面粗さの小さい谷側部分83Bとからなる構成となっている。
アジャストスクリュ75は、浸炭硬化層の深さが0.1mm以上となるように浸炭焼入れされている。アジャストスクリュ75の浸炭は、通常の浸炭によって行なわれている。この浸炭により雄ねじ79の圧力側フランク83には表面異常層が生じるが、上記ショットブラストにより、圧力側フランク83の山側部分83Aの表面異常層は除去されている。また、雄ねじ79の圧力側フランク83には、DLC皮膜がコーティングされている。
このラッシュアジャスタ61は、第1実施形態と同様、カム66のカム山部66bがアーム67の端部を押し上げて、アジャストスクリュ75に押し込み方向の荷重が負荷されると、雄ねじ79の圧力側フランク83の山側部分83Aが雌ねじ78の圧力側フランク85で受け止められて、ナット部材74に対するアジャストスクリュ75の軸方向位置が固定される。このとき、厳密には、雄ねじ79と雌ねじ78の圧力側フランク83,85間に僅かな滑りが生じ、その滑りによってアジャストスクリュ75は押し込み方向に移動するが、更にカム66が回転して押し込み方向の荷重が解除されたときに、アジャストスクリュ75は、リターンスプリング76から負荷される突出方向の荷重によって突出方向に移動し、元の位置に戻る。
このラッシュアジャスタ61は、雄ねじ79の圧力側フランク83を雌ねじ78の圧力側フランク85で受け止めたときに、雄ねじ79の圧力側フランク83の山側部分83Aのみが雌ねじ78と接触するので、アジャストスクリュ75を浸炭したときに生じる表面異常層は、ショットブラストにより雄ねじ79の圧力側フランク83の山側部分83Aのみを除去すればよい。そのため、このラッシュアジャスタ61は、アジャストスクリュ75を真空浸炭する必要がなく、低いコストで雄ねじ79の耐摩耗性を確保することが可能である。
また、このラッシュアジャスタ61は、雄ねじ79の圧力側フランク83のフランク角と、雌ねじ78の圧力側フランク85のフランク角とが異なるので、雄ねじ79の圧力側フランク83と雌ねじ78の圧力側フランク85とが非平行であり、スクイズ効果による油膜が圧力側フランク83,85間に生じにくい。そのため、エンジン油の粘性が高い低温時においても、雄ねじ79と雌ねじ78の圧力側フランク83,85間に過大な滑りが生じにくく、アジャストスクリュ75に押し込み方向の荷重が負荷されたときのアジャストスクリュ75の押し込み量が過大となりにくい。
アジャストスクリュ75をナット部材74から突出する方向に付勢するリターンスプリング76は、ナット部材74から突出する方向の回転力をアジャストスクリュ75に付与するねじりばね(図示せず)を用いてもよい。この場合、ねじりばねとしては、例えば、上端をキャップ80に係止し、下端をアジャストスクリュ75のナット部材74への挿入端に係止したねじりコイルばねを採用することができる。
この発明の第1実施形態のラッシュアジャスタを組み込んだ動弁装置を示す正面図 図1に示す動弁装置のラッシュアジャスタ近傍の拡大断面図 (a)は、図2に示すラッシュアジャスタのアジャストスクリュに突出方向の荷重が負荷された状態を示す雄ねじと雌ねじの拡大断面図、(b)は、図2に示すラッシュアジャスタのアジャストスクリュに押し込み方向の荷重が負荷された状態を示す雄ねじと雌ねじの拡大断面図 雄ねじの圧力側フランクにショットブラストを施したときに、圧力側フランクの山側部分と谷側部分との間に面粗さの差が生じる理由を説明する図 この発明の第2実施形態のラッシュアジャスタを組み込んだ動弁装置を示す正面図 図5に示す動弁装置のラッシュアジャスタ近傍の拡大断面図 (a)は、図6に示すラッシュアジャスタのアジャストスクリュに突出方向の荷重が負荷された状態を示す雄ねじと雌ねじの拡大断面図、(b)は、図6に示すラッシュアジャスタのアジャストスクリュに押し込み方向の荷重が負荷された状態を示す雄ねじと雌ねじの拡大断面図 この発明の第3実施形態のラッシュアジャスタを組み込んだ動弁装置を示す正面図 図8に示す動弁装置のラッシュアジャスタ近傍の拡大断面図
符号の説明
1 ラッシュアジャスタ
2 シリンダヘッド
7 アーム
13 収容穴
14 ナット部材
15 雌ねじ
16 雄ねじ
17 アジャストスクリュ
19 リターンスプリング
21 突出端
23 圧力側フランク
23A 山側部分
23B 谷側部分
24 遊び側フランク
25 圧力側フランク
26 遊び側フランク
31 ラッシュアジャスタ
32 シリンダヘッド
35 バルブステム
39 ガイド孔
40 リフタボディ
41 ナット部材
42 雌ねじ
43 雄ねじ
44 アジャストスクリュ
45 リターンスプリング
55 圧力側フランク
55A 山側部分
55B 谷側部分
56 遊び側フランク
57 圧力側フランク
58 遊び側フランク
61 ラッシュアジャスタ
65 バルブステム
66 カム
67 アーム
74 ナット部材
75 アジャストスクリュ
76 リターンスプリング
77 収容穴
78 雌ねじ
79 雄ねじ
83 圧力側フランク
83A 山側部分
83B 谷側部分
84 遊び側フランク
85 圧力側フランク
86 遊び側フランク
α,β フランク角

Claims (9)

  1. 内周に雌ねじ(15)を有するナット部材(14)と、前記雌ねじ(15)にねじ係合する雄ねじ(16)を外周に有するアジャストスクリュ(17)と、そのアジャストスクリュ(17)をナット部材(14)から突出する方向に付勢するリターンスプリング(19)とを有し、前記雄ねじ(16)と雌ねじ(15)は、アジャストスクリュ(17)をナット部材(14)内に押し込む方向の荷重が負荷されたときに圧力を受ける圧力側フランク(23,25)のフランク角が、遊び側フランク(24,26)のフランク角よりも大きい鋸歯状に形成され、前記アジャストスクリュ(17)が浸炭焼入れされたラッシュアジャスタにおいて、
    前記雄ねじ(16)の圧力側フランク(23)にショットブラストを施し、前記雄ねじ(16)の圧力側フランク(23)のフランク角(α)を前記雌ねじ(15)の圧力側フランク(25)のフランク角(β)よりも小さく設定したことを特徴とするラッシュアジャスタ。
  2. 前記雄ねじ(16)の圧力側フランク(23)が、梨地の山側部分(23A)と、その山側部分(23A)よりも面粗さの小さい谷側部分(23B)とからなる請求項1に記載のラッシュアジャスタ。
  3. 前記山側部分(23A)の梨地の面粗さをRa0.8〜12.5の範囲に設定した請求項2に記載のラッシュアジャスタ。
  4. 前記アジャストスクリュ(17)に硬質皮膜をコーティングした請求項1から3のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
  5. 前記硬質皮膜が、窒化チタン皮膜、窒化クロム皮膜、ダイヤモンドライクカーボン皮膜、硬質粒子分散めっき皮膜、セラミックス皮膜のいずれかである請求項4に記載のラッシュアジャスタ。
  6. 前記アジャストスクリュ(17)の浸炭硬化層の深さを0.1mm以上とした請求項1から5のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
  7. 前記ナット部材(14)は、シリンダヘッド(2)の上面に開口した収容穴(13)に挿入され、前記アジャストスクリュ(17)は、前記ナット部材(14)からの突出端(21)で動弁装置のアーム(7)を揺動可能に支持する請求項1から6のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
  8. 前記ナット部材(41)は、シリンダヘッド(32)に形成されたガイド孔(39)に上下にスライド可能に挿入されるリフタボディ(40)に固定され、前記アジャストスクリュ(44)は、前記ナット部材(41)からの突出端で動弁装置のバルブステム(35)を押圧する請求項1から6のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
  9. 前記ナット部材(74)は、カム(66)の回転に応じて揺動するアーム(67)の下面に開口した収容穴(77)に挿入され、前記アジャストスクリュ(75)は、前記ナット部材(74)からの突出端で動弁装置のバルブステム(65)を押圧する請求項1から6のいずれかに記載のラッシュアジャスタ。
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