JP2006292047A - 油圧式テンショナ - Google Patents

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Abstract

【課題】油圧式テンショナにおけるチェックバルブのシート面の耐摩耗性の向上を図り、油圧式テンショナの耐久寿命の低下を抑制することである。
【解決手段】シリンダ1の内部に、その内部を圧力室9とリザーバ室10とに仕切る摺動可能なプランジャ2を組込み、そのプランジャ2に圧力室9とリザーバ室10を連通する通路11を設ける。通路11の圧力室9側の端部内周にシート面13を形成し、そのシート面13に対して接触離反可能なチェックボール14を設け、圧力室9内の圧力がリザーバ室10内の圧力より高くなると、チェックボール14をシート面13に接触させて通路11を閉じる。シート面13に、金属クロム、Cr2N型の窒化クロムおよびCrN型の窒化クロムの混合物から成る複合組織でなる耐摩耗性皮膜16をコーティングしてシート面13の耐摩耗性の向上を図る。
【選択図】図1

Description

この発明は、主として、カム軸駆動用のベルトやチェーンの張力を一定に保持する油圧式テンショナに関する。
一般に、油圧式テンショナは、油圧ダンパ部を有し、この油圧ダンパ部においてベルトやチェーンからの変動荷重を支持し、ベルトやチェーンの振動を吸収するようにしている。油圧ダンパ部は、シート面に対してチェックボールを接触離反自在に設けたチェックバルブを有している。このチェックバルブは、油圧ダンパ部に押し込み方向の荷重を受けるとチェックボールがシート面に着座し、作動油が充填された圧力室内を密封状態に保持して、作動油の流動を防止するようになっている。
このような油圧式テンショナでは、油圧ダンパ部に高周波の変動荷重が付与されてチェックバルブが頻繁に開閉を繰り返す。このため、チェックバルブが閉じる毎に互いに接触するチェックボールとシート面は、それぞれ耐摩耗性を向上させるための対策がとられている。具体的には、チェックボールを軸受鋼で形成して焼入れを行い、一方、シート面については、鍛造加工が可能な機械構造用合金鋼、例えばクロム鋼、クロムモリブデン鋼等の浸炭焼入用鋼で形成して浸炭焼入れ焼戻しを行うことが多い。
しかし、通常は、常に同じ部位でチェックボールに接触するシート面の方が、回転によって接触部位が変化するチェックボールよりも早く摩耗してしまう。そして、このシート面の摩耗により、チェックバルブが作動油の流動を防止できなくなったり、チェックボールがシート面に吸着して離反しなくなる等の作動不良が発生し、テンショナの耐久寿命が短くなるという不都合が発生する場合があった。
そのような不都合を解消するため、特許文献1に記載された油圧式テンショナにおいては、シート面にTiNから成る硬質皮膜又はダイヤモンドライクカーボン皮膜(DLC皮膜)を形成してシート面の表面硬さを高めるようにしている。
特開2002−357250号公報
ところで、シート面にTiN硬質皮膜やDLC皮膜をコーティングした場合、皮膜自体の硬さが高いため、相手部材であるチェックボールを摩耗させるおそれがあると共に、接触部の表面粗さが悪い場合に、突起部分から自ら破壊が生じるおそれがある。また、母材との硬度差が大きいため、密着性に問題がある。
この発明の課題は、チェックバルブにおけるシート面の耐摩耗性を向上して油圧式テンショナの長寿命化を図ること、および高荷重対応を可能とすることである。
上記の課題を解決するため、第1の発明においては、作動油が充填されたシリンダの内部に、この内部を圧力室とリザーバ室とに仕切る摺動可能なプランジャと、このプランジャと共に軸方向に移動して先端部がシリンダの外部に臨むプッシュロッドと、前記プランジャおよびプッシュロッドを外方向に向けて押圧するスプリングとを組込み、前記プランジャには圧力室とリザーバ室とを連通する通路を形成し、この通路に形成されたシート面に対してチェックボールを接触離反可能に設け、圧力室内の圧力がリザーバ室内の圧力より高くなるとチェックボールをシート面に接触させて通路を閉じるようにした油圧式テンショナにおいて、前記シート面に、金属クロム、Cr2N型の窒化クロムおよびCrN型の窒化クロムの混合物から成る複合組織でなる耐摩耗性皮膜をコーティングした構成を採用したのである。
また、第2の発明においては、作動油が充填されたシリンダの内部に、この内部を圧力室とリザーバ室とに仕切る摺動可能なプランジャと、このプランジャと共に軸方向に移動して先端部がシリンダの外部に臨むプッシュロッドと、前記プランジャおよびプッシュロッドを外方向に向けて押圧するスプリングとを組込み、前記プランジャには圧力室とリザーバ室とを連通する通路を形成し、この通路に形成されたシート面に対してチェックボールを接触離反可能に設け、圧力室内の圧力がリザーバ室内の圧力より高くなるとチェックボールをシート面に接触させて通路を閉じるようにした油圧式テンショナにおいて、前記シート面に、金属クロムとCrN型の窒化クロムの混合物から成る複合組織でなる耐摩耗性皮膜をコーティングした構成を採用したのである。
上記第1および第2の発明に係る油圧式テンショナにおいて、前記耐摩耗性皮膜のコーティング前にシート面をラップ仕上げし、又はコーティング後に耐摩耗性皮膜の表面をラップ仕上げすることにより、耐摩耗性皮膜の表面の平滑化を図ることができるため、上記耐摩耗性皮膜の破壊を防止し、高荷重下での使用が可能な油圧式テンショナを得ることができる。
また、前記耐摩耗性皮膜のコーティング前にプランジャのシート面全体にショットピーニングを施し、又はコーティング後に耐摩耗性皮膜の表面にショットピーニングを施すことにより、耐摩耗性皮膜およびプランジャ母材の耐荷重性の向上を図り、高荷重下での使用が可能な油圧式テンショナを得ることができる。
第1の発明および第2の発明のように、シート面に金属クロムと窒化クロムを主体とする耐摩耗性皮膜をコーティングすることにより、その耐摩耗性皮膜は耐摩耗性、密着性および靱性に優れた皮膜であるため、シート面の摩耗を低減することができ、油圧式テンショナの長寿命化を図ることができると共に、高荷重下での使用を可能とすることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1および図2に示すように、油圧式テンショナは、シリンダ1を有している。シリンダ1は、アルミ合金から成る底付きの筒体1aと、その内側底部に嵌合された鋼性のバルブスリーブ1bとから成り、そのシリンダ1の内部に作動油が充填されている。
シリンダ1内には、バルブスリーブ1bの内周に沿って摺動可能なプランジャ2が組込まれ、そのプランジャ2の上面に形成されたロッド挿入孔3内にプッシュロッド4の下端部が挿入されている。
プッシュロッド4の上部はシリンダ1の上部開口を密封するオイルシール等のシール部材5をスライド自在に貫通してシリンダ1の外部に臨んでいる。
プッシュロッド4にはシリンダ1内に位置する部分に筒体1aの内周に沿って摺動可能なウェアリング6が嵌合され、そのウェアリング6はその下方に設けられたスプリング7で押圧されてプッシュロッド4の外周に形成された肩部4aに押し付けられ、上記スプリング7の押圧によってプッシュロッド4は外方向への突出性が付与されている。一方、プランジャ2はその下方に設けられたプランジャスプリング8の押圧によってプッシュロッド4の下端部に押し付けられている。
プランジャ2には、その下方に設けられた圧力室9と上方に形成されたリザーバ室10とを連通する通路11が形成され、その通路11の圧力室9側の開口部にチェックバルブ12が設けられている。
チェックバルブ12は、通路11の圧力室9側の開口端に形成されたシート面13に対して接触離反可能なチェックボール14と、そのチェックボール14の開閉量を制限するリテーナ15とから成る。チェックバルブ12は圧力室9内の圧力がリザーバ室10内の圧力より高くなると通路11を閉じるようになっている。
上記の構成から成る油圧式テンショナにおいては、図示省略したカム軸駆動用ベルトがカム軸の負荷の変動により振動し、そのベルトの張力が増大してプッシュロッド4が押し込まれると、チェックボール14がシート面13に当接して通路11を閉じ、圧力室9内の作動油によってプッシュロッド4に付与される押し込み力を緩衝するようになっている。
上記押し込み力がスプリング7およびプランジャスプリング8の張力の合力より大きい場合、圧力室9内の作動油がバルブスリーブ1bとプランジャ2の摺動面間よりリザーバ室10内にリークし、上記合力と押し込み力とが釣り合う位置までプランジャ2がゆっくりと下降してベルトの張力変化を吸収し、ベルトの張力を一定に保持するようになっている。
一方、ベルトに弛みが生じると、スプリング7およびプランジャスプリング8の押圧によってプランジャ2およびプッシュロッド4が外方向に移動する。このとき、圧力室9内の圧力がリザーバ室10内の圧力より低下するため、チェックボール14はシート面13から離反して通路11を開放する。その通路11の開放により、リザーバ室10内の作動油は上記通路11から圧力室9内に流れ、プランジャ2およびプッシュロッド4は外方向に急速に移動してベルトの弛みを直ちに吸収する。
ここで、エンジンの駆動時におけるベルト振動は高周波の振動であるため、チェックバルブ12におけるチェックボール14は高速度で開閉を繰り返し、閉鎖の都度、シート面13に当接するので、チェックボール14およびシート面13が摩耗し易い。このとき、チェックボール14は回転自在であるため、シート面13に対する接触位置が変化し、一方、チェックボール14に対するシート面13の当接位置は一定であるため、シート面13が特に摩耗し易い。
その耐摩耗性の向上を図るため、チェックボール14は、軸受鋼で形成して焼入れを行ない、一方、プランジャ2はクロム鋼あるいはクロムモリブデン鋼で形成し、そのプランジャ2に形成されたシート13に耐摩耗性皮膜16を設けている。
耐摩耗性皮膜16として、ここでは、金属クロム、一窒化二クロム(Cr2N)型の窒化クロムおよび一窒化一クロム(CrN)型の窒化クロムの混合物から成る複合組織のものを採用しているが、金属クロム、CrN型の窒化クロムの混合物から成る複合組織のものを採用してもよい。
耐摩耗性皮膜16の膜厚は1〜10μm程度が好ましい。
金属クロムと窒化クロムを主体とする上記耐摩耗性皮膜16は、耐摩耗性、密着性および靱性に優れているため、シート面13の耐摩耗性を向上させることができ、油圧式テンショナの長寿命化を図ることができる。また、高荷重下での使用を可能とすることができる。
ここで、耐摩耗性皮膜16のコーティング前にシート面13をラップ仕上げし、あるいはコーティング後に耐摩耗性皮膜16をラップ仕上げすることにより、表面が平滑な破壊することが少ない耐摩耗性皮膜16を得ることができ、耐摩耗性皮膜16の耐荷重性を向上させることができる。
また、耐摩耗性皮膜16のコーティング前にプランジャ2のシート面13にハードショットピーニングを施し、あるいは耐摩耗性皮膜16のコーティング後に、その耐摩耗性皮膜16の表面にハードショットピーニングを施すことにより、耐摩耗性皮膜16やプランジャ母材の耐荷重性を向上させることができ、高荷重下での使用が可能な油圧式テンショナを得ることができる。
因みに、シート面13に金属クロム、Cr2N型の窒化クロムおよびCrN型の窒化クロムの混合物から成る複合組織でなる厚さ5μmの耐摩耗性皮膜16を形成した3つの試料(No.1、No.2、No.3)(本発明品)を用意してシート面13の摩耗試験を行なったところ、図3(I)に示す結果を得た。その比較として、耐摩耗性皮膜が形成されていない3つの試料(No.4、No.5、No.6)、およびシート面13に窒化チタン(TiN)から成る厚さ4μmの皮膜を形成した3つの試料(No.7、No.8、No.9)をそれぞれ用意してシート面13の摩耗試験を行なったところ、図3(II)および(III)に示す結果を得た。
No.1乃至No.9のいずれの試料も、プランジャ2がクロムモリブデン鋼で形成されたものを用い、そのプランジャ2のシート面13にボール14を繰り返し衝突させるようにした。
ここで、ボール14として、軸受鋼を素材とし、焼入れ処理されたものを用いた。
試験条件として、
周波数 :300Hz
入力荷重 :1700N
温度 :100℃
サイクル数:5×106
とした。
図3から明らかな用に、本発明品(No.1乃至No.3)のシート面13は耐摩耗性に優れていることが理解できる。
図1では、ベルトの張力を調整する油圧式テンショナを示したが、油圧式テンショナはこれに限定されず、図4に示すようなチェーンテンショナであってもよい。
図4に示すチェーンテンショナにおいては、シリンダとしてのハウジング30に形成されたシリンダ室31内に摺動可能なプランジャ32と、そのプランジャ32を外方向に押圧するスプリング33とを組込み、ハウジング30にはプランジャ32の背部に形成された圧力室34に連通する給油通路35を設け、その給油通路35の油出口側に圧力室34内の作動油が給油通路35側に逆流するのを防止するチェックバルブ36を設けている。
ここで、チェックバルブ36はシリンダ室31内に組込まれたバルブシート37に給油通路35と圧力室34とを連通する通路38を形成し、その通路38内にシート面39を設け、このシート面39に対して接触離反可能なチェックボール40の開閉量をリテーナ41によって制限している。
また、プランジャ32には、その後端面で開口する軸方向のロッド挿入孔42を形成し、そのロッド挿入孔42の開口部内周に雌ねじ43を形成し、この雌ねじ43にスクリューロッド44の外周に形成された雄ねじ45をねじ係合し、そのスクリューロッド44の先端面で開口する軸方向のスプリング挿入孔46とロッド挿入孔42の閉塞端間にスプリング47を組込んで、プランジャ32とスクリューロッド44とを相反する方向に押圧している。
ここで、雌ねじ43と雄ねじ45のねじ山は、プランジャ32に付与される押し込み方向の荷重を受ける圧力側フランク48のフランク角が遊び側フランク49のフランク角より大きい鋸歯状とされ、その鋸歯状ねじ山にスプリング47の弾力によってスクリューロッド44が回転しつつ軸方向に移動するリード角が設けられている。
上記の構成から成るチェーンテンショナにおいては、外方向に突出性が付与されたプランジャ32によって図示省略したカム軸駆動用チェーンを押圧し、そのチェーンに弛みが生じた場合に、スプリング33によってプランジャ32を外方向に移動させてチェーンの弛みを吸収するようにしている。
プランジャ32の外方向への移動時、スクリューロッド44もプランジャ32と共に移動してバルブシート37から離れ、プランジャ32がチェーンの弛みを吸収して停止すると、スクリューロッド44はスプリング47の弾力により回転しつつ後退してバルブシート37に当接する。
また、プランジャ32の外方向への移動により圧力室34内の圧力が低下するため、チェックボール40がシート面39から離れ、給油通路35から圧力室34内に作動油が供給される。
一方、チェーン張力が増大してプランジャ32に押し込み力が付与されると、圧力室34内の圧力が高くなるため、チェックボール40はシート面39に当接して通路38を閉じ、プランジャ32に付与される押し込み力は圧力室34内の作動油とスプリング33の弾力の合力によって緩衝される。
上記押し込み力が上記合力より大きい場合、圧力室34内の作動油はシリンダ室31の内周面とプランジャ32の摺動面間から外部にリークし、上記押し込み力と合力とが釣り合う位置までプランジャ32は回転しつつゆっくりと後退する。
上記チェーンテンショナにおいても、チェックバルブ36を形成するシート面39に金属クロム、Cr2N型の窒化クロムおよびCrN型の窒化クロムの混合物から成る複合組織でなる耐摩耗性皮膜16、あるいは金属クロム、CrN型の窒化クロムの混合物から成る複合組織でなる耐摩耗性皮膜16をコーティングすることによって、前述と同様に、シート面39の耐摩耗性の向上を図ることができる。
この場合、前述と同様に、ラップ仕上げし、あるいはハードショットピーニングを施すことによって耐摩耗性皮膜16の耐荷重性の向上を図ることができる。
この発明に係る油圧式テンショナの実施形態を示す縦断正面図 図1に示す油圧式テンショナのチェックバルブ部を拡大して示す断面図 チェックバルブにおけるシート面の摩耗試験の結果を示すグラフ この発明に係る油圧式テンショナの他の実施形態を示す縦断正面図
符号の説明
1 シリンダ
2 プランジャ
4 プッシュロッド
7 スプリング
9 圧力室
10 リザーバ室
11 通路
13 シート面
14 チェックボール
16 耐摩耗性皮膜
30 ハウジング(シリンダ)
31 シリンダ室
32 プランジャ
33 スプリング
34 圧力室
35 給油通路
36 チェックバルブ
39 シート面
40 チェックボール

Claims (4)

  1. 作動油が充填されたシリンダの内部に、この内部を圧力室とリザーバ室とに仕切る摺動可能なプランジャと、このプランジャと共に軸方向に移動して先端部がシリンダの外部に臨むプッシュロッドと、前記プランジャおよびプッシュロッドを外方向に向けて押圧するスプリングとを組込み、前記プランジャには圧力室とリザーバ室とを連通する通路を形成し、この通路に形成されたシート面に対してチェックボールを接触離反可能に設け、圧力室内の圧力がリザーバ室内の圧力より高くなるとチェックボールをシート面に接触させて通路を閉じるようにした油圧式テンショナにおいて、前記シート面に、金属クロム、Cr2N型の窒化クロムおよびCrN型の窒化クロムの混合物から成る複合組織でなる耐摩耗性皮膜をコーティングしたことを特徴とする油圧式テンショナ。
  2. 作動油が充填されたシリンダの内部に、この内部を圧力室とリザーバ室とに仕切る摺動可能なプランジャと、このプランジャと共に軸方向に移動して先端部がシリンダの外部に臨むプッシュロッドと、前記プランジャおよびプッシュロッドを外方向に向けて押圧するスプリングとを組込み、前記プランジャには圧力室とリザーバ室とを連通する通路を形成し、この通路に形成されたシート面に対してチェックボールを接触離反可能に設け、圧力室内の圧力がリザーバ室内の圧力より高くなるとチェックボールをシート面に接触させて通路を閉じるようにした油圧式テンショナにおいて、前記シート面に、金属クロムとCrN型の窒化クロムの混合物から成る複合組織でなる耐摩耗性皮膜をコーティングしたことを特徴とする油圧式テンショナ。
  3. 前記耐摩耗性皮膜のコーティング前にシート面をラップ仕上げし、又はコーティング後に耐摩耗性皮膜の表面をラップ仕上げしたことを特徴とする請求項1又は2に記載の油圧式テンショナ。
  4. 前記耐摩耗性皮膜のコーティング前にプランジャのシート面全体にショットピーニングを施し、又はコーティング後に耐摩耗性皮膜の表面にショットピーニングを施したことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の油圧式テンショナ。
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