JP2010138162A - 抗prrsウイルス剤及びその利用 - Google Patents

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Abstract

【課題】豚のウイルス性疾患、特にPRRSの病因であるPRRSウイルスを抑制し得る抗PRRSウイルス剤、及びPRRSウイルスを抑制するための豚用飼料を提供すること。
【解決手段】少なくとも1種の炭素数6〜12の中鎖脂肪酸及び/又はその塩を有効成分として含む、抗PRRSウイルス(豚繁殖・呼吸障害症候群ウイルス)剤。
【選択図】なし

Description

本発明は、炭素数6〜12の中鎖脂肪酸及び/又はその塩を有効成分とする、抗PRRSウイルス(豚繁殖・呼吸障害症候群ウイルス)剤並びにPRRSウイルスを抑制するための豚用飼料に関する。さらに、本発明は、炭素数6〜12の中鎖脂肪酸及び/又はその塩を有効成分とする、PRRSウイルスを抑制する方法に関する。
豚繁殖・呼吸障害症候群は、1987年に米国で初めて報告されたウイルス性伝染病であり、 その名が示す如く繁殖障害と呼吸障害を特徴とする豚の疾患である。後年になって、該症候群は世界の多くの国々でも発生し、養豚業に甚大な被害を与えている。本症候群の病因については種々研究されているが、ウイルスの起源と変異、病態発生、免疫、疫学など該症候群について不明な問題が多く残されており、防疫対策が著しく困難な疾患として知られている。なお、該症候群は、発生当初原因が不明であったことから、欧米では豚のミステリー病、豚繁殖障害・呼吸器病、豚繁殖障害症候群、青耳病、青い流産、豚流行性流産・呼吸器障害症候群など、またわが国では一部の地域でヘコヘコ病などの如く多くの異なる名称で呼ばれていた。しかし、現在では、一般的にPorcine Reproductive and Respiratory Syndrome (PRRS)の名称が用いられている。
PRRSは、PRRSウイルスを病因とする(非特許文献1及び2)。そこで、PRRSの予防及び治療策として、PRRSウイルスに対するワクチンの使用がある(非特許文献3)。しかし、PRRSに対するワクチンについては、PRRSウイルスの抗原性状に多様性が認められることや免疫における抗体の役割が不明なことなどから、有効なワクチン、特に呼吸障害の予防を目的としたワクチンの開発には困難が多い。さらに、効力に優れたワクチンが開発されたとしても、多くの地域でPRRSが常在化していることや不顕性感染が多いことから、ワクチン接種プログラムの策定などの面でも多くの問題を抱えている。米国においては、ワクチンの効かないPRRSウイルスの流行も問題となっている。
一方、家畜の疾患を予防及び治療するための、飼料に添加する抗菌剤などの添加物がこれまでに知られている(特許文献1)。例えば、特許文献1において、炭素数6〜12の中鎖脂肪酸のトリグリセライド、炭素数6〜12の中鎖脂肪酸、該脂肪酸のモノグリセライド及び該脂肪酸のジグリセライドの少なくとも1種を混合した添加物が家畜のコクシジウム症を予防及び治療できることが記載されている(特許文献1)。
特許第3034678号公報
Kuwahara, H. et al., (1994), J. Vet. Med. Sci., 56: 901-909 Terpstra, C., et al., (1991), Vet. Q., 13: 131-136 柏崎守ら、(1999), 豚病学−生理・疾病・飼養−<第四版>, pp. 237-244
しかし、抗菌剤については、ワクチンと同様の問題がある。すなわち、PRRSウイルスの性状が一定でないことなどの理由によって、PRRSウイルスに有効な抗菌剤はこれまでに知られていない。さらに、特許文献1に記載の添加物は、原虫性疾患であるコクシジウム症の予防及び治療に対して効果があるが、豚のウイルス性疾患、特にPRRSの予防及び治療に対して効果のある豚用飼料に資する添加物についてはこれまでに知られていない。
そこで本発明の目的は、豚のウイルス性疾患、特にPRRSの病因であるPRRSウイルスを抑制し得る抗PRRSウイルス剤、及びPRRSウイルスを抑制するための豚用飼料を提供することにある。さらに本発明の目的は、上記抗PRRSウイルス剤に含まれている有効成分によってPRRSウイルスを抑制する方法を提供することにある。
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意研究を行なった結果、豚用飼料に炭素数8の中鎖脂肪酸及び炭素数10の中鎖脂肪酸を混合して、又は炭素数6の中鎖脂肪酸、炭素数8の中鎖脂肪酸、及び炭素数10の中鎖脂肪酸を混合して添加することにより、豚の疾患性ウイルス、特にPRRSウイルスの抑制に対して優れた効果を奏することを見出し、本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明によれば、少なくとも1種の炭素数6〜12の中鎖脂肪酸及び/又はその塩を有効成分として含む、抗PRRSウイルス(豚繁殖・呼吸障害症候群ウイルス)剤が提供される。
本発明の好ましい態様によれば、中鎖脂肪酸として、炭素数8の中鎖脂肪酸、及び炭素数10の中鎖脂肪酸を含む。
本発明の好ましい態様によれば、中鎖脂肪酸として、炭素数6の中鎖脂肪酸、炭素数8の中鎖脂肪酸、及び炭素数10の中鎖脂肪酸を含む。
好ましい態様によれば、本発明の抗PRRSウイルス剤は、産まれてくる子豚の死亡率を改善するために使用される。
好ましい態様によれば、本発明の抗PRRSウイルス剤は、産まれてくる子豚の体重減少を抑制するために使用される。
本発明の別の側面によれば、少なくとも1種の炭素数6〜12の中鎖脂肪酸及び/又はその塩を有効成分として含む、PRRSウイルスを抑制するための豚用飼料が提供される。
本発明の好ましい態様によれば、飼料の全質量に対して、0.025〜0.25質量%の炭素数6〜12の中鎖脂肪酸を含む。
本発明の好ましい態様によれば、中鎖脂肪酸として、炭素数8の中鎖脂肪酸、及び炭素数10の中鎖脂肪酸を含む。
本発明の好ましい態様によれば、中鎖脂肪酸として、炭素数6の中鎖脂肪酸、炭素数8の中鎖脂肪酸、及び炭素数10の中鎖脂肪酸を含む。
好ましい態様によれば、本発明の豚用飼料は、産まれてくる子豚の死亡率を改善するために使用される。
好ましい態様によれば、本発明の豚用飼料は、産まれてくる子豚の体重減少を抑制するために使用される。
本発明の別の側面によれば、豚に、少なくとも1種の炭素数6〜12の中鎖脂肪酸及び/又はその塩を給与することを含む、PRRSウイルスを抑制する方法が提供される。
本発明の好ましい態様によれば、中鎖脂肪酸として、炭素数8の中鎖脂肪酸、及び炭素数10の中鎖脂肪酸を給与する。
本発明の好ましい態様によれば、中鎖脂肪酸として、炭素数6の中鎖脂肪酸、炭素数8の中鎖脂肪酸、及び炭素数10の中鎖脂肪酸を給与する。
本発明の好ましい態様によれば、PRRSウイルスを抑制することにより産まれてくる子豚の死亡率が改善される。
本発明の好ましい態様によれば、PRRSウイルスを抑制することにより産まれてくる子豚の体重減少が抑制される。
本発明の抗PRRSウイルス剤を飼料に添加して豚に給与すれば、又は本発明の豚用飼料を豚に給与すれば、副作用を引き起こすことなく、PRRSウイルスを抑制しつつ、豚を飼養することができる。本発明の抗PRRSウイルス剤の有効成分である炭素数6、8及び10の中鎖脂肪酸は豚にとって発育を促進する栄養素である。したがって、本発明によれば、PRRSウイルスを抑制しつつ発育を促進することにより、豚の飼養成績や生産性を向上させることも期待できる。
本発明は、少なくとも1種の炭素数6〜12の中鎖脂肪酸及び/又はその塩を有効成分として含む、抗PRRSウイルス(豚繁殖・呼吸障害症候群ウイルス)剤に関する。
PPRSウイルスは、馬動脈炎ウイルス(EAV)、マウスの乳酸脱水素酵素上昇ウイルス(LDV)、サルの出血熱ウイルスと類似した性状を示し、同ウイルスとともにトガウイルス科のアルテリウイルス層に分類される。しかし、ゲノム構造や複製機構がトガウイルスと異なりコロナウイルスやトロウイルスと類似することから、アルテリウイルスを独立した科にすることが提案されている。アルテリウイルスはマクロファージで増殖すること、持続感染をおこすこと、不顕性感染の多いことなど類似した性状を示す。しかし、同属のウイルスを含めPRRSウイルスと血清学的に交差するウイルスは知られていない。膜蛋白とヌクレオカプシド蛋白をコードする読み取り枠(ORF)6と7の分子系統樹解析では、本ウイルスはEAVよりもLDVに近縁である。
PRRSウイルスは、エンベロープを有する直径45〜65nmの球形ウイルスで、内部に20〜35nmのコアが存在する。エーテルなどの有機溶媒及び酸に感受性を示し、熱に対する抵抗性も比較的弱い。37℃48時間あるいは56℃45分間の加熱でほとんど不活化され、37℃12時間の処理で感染性は半減する。ウイルス粒子は赤血球を凝集しないが核蛋白に赤血球凝集性が認められる。
本発明の抗PRRSウイルス剤を給与する対象としては、PRRSウイルスに感染する動物種である豚が好ましい。PRRSウイルスに感染した豚は、繁殖障害や呼吸障害を引き起こす。特に、PRRSにおける呼吸障害は子豚〜肥育豚においてよく見られる。したがって、本発明の組成物及び飼料を給与する対象としては、例えば、子豚〜肥育豚、妊娠前及び妊娠中の母豚がより好ましい。
本発明の抗PRRSウイルス剤は、有効成分として、1種又は2種以上の炭素数6〜12の中鎖脂肪酸(Medium Chain Fatty Acid;MCFA)及び/又はその塩、好ましくは中鎖脂肪酸として炭素数8の中鎖脂肪酸、及び炭素数10の中鎖脂肪酸、より好ましくは中鎖脂肪酸として炭素数6の中鎖脂肪酸、炭素数8の中鎖脂肪酸、及び炭素数10の中鎖脂肪酸を混合して含む。したがって、本発明の抗PRRSウイルス剤は、これらの中鎖脂肪酸及び/又はその塩を含むことにより、PRRSウイルスを抑制、例えば、PRRSウイルスの感染やPRRSウイルスの増殖などを抑制することができる。なお、本発明の抗PRRSウイルス剤は、PRRSウイルスのエンベロープに作用して、PRRSウイルスを不活化させるものと推測される。
本発明の抗PRRSウイルス剤の好ましい態様において、炭素数6の中鎖脂肪酸及び/又はその塩(a)、炭素数8の中鎖脂肪酸及び/又はその塩(b)、並びに炭素数10の中鎖脂肪酸及び/又はその塩(c)の比率は任意に選べるが、例えば、(a)〜(c)の合計100質量%に対して、0〜20:50〜70:20〜50(質量%)であることが好ましい。ただし、上記比率において、炭素数10の中鎖脂肪酸の割合が低くなると、PRRSウイルスの抑制効果が減少する可能性がある。
炭素数6の中鎖脂肪酸としては、例えば、炭素数6の分岐型及び直鎖型の飽和並びに不飽和脂肪酸を挙げることができるが、好ましくは炭素数6の直鎖型の飽和及び不飽和脂肪酸であり、より好ましくはカプロン酸などの炭素数6の直鎖型の飽和脂肪酸である。炭素数8の中鎖脂肪酸としては、例えば、炭素数8の分岐型及び直鎖型の飽和並びに不飽和脂肪酸を挙げることができるが、好ましくは炭素数8の直鎖型の飽和及び不飽和脂肪酸であり、より好ましくはカプリル酸などの直鎖型の飽和脂肪酸である。炭素数10の中鎖脂肪酸としては、例えば、炭素数10の分岐型及び直鎖型の飽和並びに不飽和脂肪酸を挙げることができるが、好ましくは炭素数10の直鎖型の飽和及び不飽和脂肪酸であり、より好ましくはカプリン酸などの直鎖型の飽和脂肪酸である。その他の炭素数6〜12の中鎖脂肪酸としては、例えば、エナント酸、ペラルゴン酸、ラウリン酸などの直鎖型の炭素数6〜12の飽和脂肪酸を挙げることができる。
中鎖脂肪酸の塩としては、例えば、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩などのアルカリ金属塩;マグネシウム塩、カルシウム塩などのアルカリ土類金属塩などを挙げることができる。これらの中鎖脂肪酸は、アルキル基や糖鎖などにより修飾されていてもよい。
炭素数6、8及び10の中鎖脂肪酸並びにそれらの塩は、それぞれ従来知られている方法により化学合成したものでも、従来知られている方法で抽出された天然物由来のものでもいずれでもよいが、好ましくは天然物由来であり、より好ましくは植物油由来であり、さらに好ましくはヤシ油由来である。
天然物から炭素数6〜12の中鎖脂肪酸を抽出する方法としては、従来知られている方法を制限なく用いることができるが、例えば、連続抽出、浸漬抽出、向流抽出等の溶媒抽出や、超臨界抽出などを挙げることができる。溶媒抽出を行うための溶媒としては、n−ヘキサン、エーテル、酢酸エチル、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタノール、1,3−ブチレングリコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、及び水等を使用することができる。なお、これらの溶媒は1種のみを用いても良いし、2種以上混合して用いても良い。抽出用の水の種類は、特に限定されず、水道水、蒸留水、ミネラル水、アルカリイオン水、深層水等を使用することができる。抽出された中鎖脂肪酸の中から炭素数6〜12の中鎖脂肪酸を分離するためには、例えば、各脂肪酸の沸点の違いによって分留する方法などを用いることが好ましい。
本発明の抗PRRSウイルス剤は、例えば、手動又は従来知られている機器を用いて混合することにより液体物として得ることができる。この液体物には、中鎖脂肪酸のエステル体、例えば、中鎖脂肪酸のモノグリセリド、ジグリセリド、トリグリセリドなどが含まれる場合もある。上記液体物において、炭素数6、8及び10の中鎖脂肪酸を含む場合、これらの中鎖脂肪酸及び/又はそれらの塩(分母)に対する中鎖脂肪酸のエステル体(分子)の存在比は、例えば、20/80が好ましく、10/90がより好ましく、5/95がさらに好ましく、実質的に0/100であることがなおさらに好ましい。本発明の抗PRRSウイルス剤において、中鎖脂肪酸のエステル体の存在比が増すと、PRRSウイルスの抑制効果が低下する可能性がある。
本発明の抗PRRSウイルス剤を固体物として得たい場合には、例えば、炭素数6〜12の中鎖脂肪酸を混合する前・中・後の任意の時期に、二酸化ケイ素などの吸着基材;小麦粉などの賦形剤;着香料などの基材を適宜加えることが好ましい。本発明の抗PRRSウイルス剤において、液体成分と固体成分とのおおよその質量比は、添加先の飼料の種類や含水率によって適宜変更され得るが、好ましくは70:30、より好ましくは60:40、さらに好ましくは50:50である。
本発明の別の側面によれば、1種又は2種以上の炭素数6〜12の中鎖脂肪酸及び/又はその塩を有効成分として含む、PRRSウイルスを抑制するための豚用飼料が提供される。
本発明の豚用飼料において、炭素数6〜12の中鎖脂肪酸及び/又はそれらの塩の混合物は、例えば、飼料の全質量(100質量%)に対して、0.025〜0.25質量%、好ましくは0.03〜0.1質量%で配合される。上記混合物の配合量は、給与対象の状態、例えば、子豚・肥育豚の場合は離乳期、子豚期、肥育前期、肥育後期;母豚の場合は妊娠期、授乳期などによって適宜変更され得る。
本発明の豚用飼料は、炭素数6〜12の中鎖脂肪酸及び/又はそれらの塩を従来知られている豚用飼料組成、例えば、とうもろこし、小麦、大麦、ライ麦、マイロ等の穀類、米ぬか、ふすま、麦ぬか等のぬか類、大豆油粕、コーングルテンミール、糖蜜等の製造粕類、魚粉、脱脂粉乳、ホエー、イエローグリース、タロー等の動物性飼料類、ビタミン類、無機質等の栄養素材などに添加して構成されるが、豚用飼料組成としてはこれらに限定されない。さらに、本発明の豚用飼料は、本発明の抗PRRSウイルス剤を上記豚用飼料組成に添加して製造することもできる。この場合において、本発明の抗PRRSウイルス剤の添加量は、本発明の抗PRRSウイルス剤に含まれる中鎖脂肪酸及び/又はそれらの塩の含有量(質量%)に応じて、適宜調整される。
本発明の豚用飼料の組成の具体例としては、とうもろこし 20〜80質量%、マイロ 0〜40質量%、大麦 0〜30質量%、ふすま 0〜20質量%、大豆油粕 0〜10質量%、魚粉 0〜10質量%、脱脂米ぬか 0〜15質量%、アルファルファミール 0〜10質量%、糖みつ 0〜10質量%、ミネラル 0〜3質量%、ビタミン 0〜3質量%、炭素数6の中鎖脂肪酸 0〜0.03質量%、炭素数8の中鎖脂肪酸 0.075〜0.105質量%、及び炭素数10の中鎖脂肪酸 0.03〜0.075質量%を挙げることができるが、これに限定されるものではない。
本発明の別の側面によれば、豚に、1種又は2種以上の炭素数6〜12の中鎖脂肪酸及び/又はその塩を給与することを含む、PRRSウイルスを抑制する方法が提供される。
本発明の方法において、給与の方法は、経口でも非経口でもどちらも制限なく用いることができるが、例えば、経口給与を行う場合に、1種又は2種以上の炭素数6〜12の中鎖脂肪酸及び/又はその塩として、本発明の抗PRRSウイルス剤又は豚用飼料を用いることもできる。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1:
1.被験物質
名称:アロマビオティック
種類:炭素数6から10の遊離中鎖脂肪酸を含む混合飼料
製造業者:ベルギー ビタメックス社
輸入販売業者:物産バイオテック株式会社
含有する飼料添加物:着香料
原材料名:ヤシ油中鎖脂肪酸、二酸化ケイ素、小麦粉
なお、上記のアロマビオティック(以下、組成物Aとも称する)は、以下の方法で得られたものである。
(1)ヤシ油からの炭素数6、8及び10の中鎖脂肪酸の分離方法
中鎖脂肪酸トリグリセリドを高圧水蒸気で加水分解し、炭素数6の中鎖脂肪酸(沸点:約205℃)、炭素数8の中鎖脂肪酸(沸点:約235℃)、及び炭素数10の中鎖脂肪酸(約150℃)を沸点の違いによって分留した。
(2)PRRSの予防又は治療用組成物(組成物A)の製造方法
アブラヤシを圧搾してヤシ油を得て、上記1の方法によってヤシ油中の中鎖脂肪酸を分留した。分留して得た炭素数6、8及び10の中鎖脂肪酸を混合し、さらにこの中鎖脂肪酸混合物と二酸化珪素、小麦粉及び着香料とを混合した。この混合物を篩別して、組成物Aを得た。
3.離乳子豚におけるPRRSに対する効果確認試験
(1)試験材料及び方法
被験物質としては、上記2で作製した組成物Aを用いた。組成物Aの中鎖脂肪酸の組成は、中鎖脂肪酸100質量%当たり、炭素数6の中鎖脂肪酸が0〜10質量%、炭素数8の中鎖脂肪酸が50〜60質量%、炭素数10の中鎖脂肪酸が20〜40質量%であった。組成物Aは、50質量%の中鎖脂肪酸と50質量%のその他の基材からなる固形物である。
供試動物には、PRRS汚染農場の離乳直後(21日齢)の豚を供試して、体重に偏りのないように群毎に30頭、合計60頭を試験区分に従い割り付けた。
試験区分は表1の通りである。飼育管理は、農場の慣行に従い飼育管理した。
被験物質を飼料中に0.3%添加して自由摂餌させることにより経口給与した。観察期間は給与開始後60 日間とし、検査項目は試験期間中の臨床観察、体重測定及び血清中のリアルタイムPCRによるPRRSウイルス量及びPRRS ELISA抗体価の測定とした。また、無給与の対照群を設け比較検討した。
リアルタイムPCRは以下の通りに実施した。
Inoueらの文献(Ryo Inoue et. al., (2007), Journal of Virological Methods, 141(1), pp.102-106)に記載の方法を一部改変して実施した。RNAの抽出は、QIAamp MinElute Virus Spin kit (Qiagen)を使用し、マニュアルに従い実施した。逆転写は、抽出RNA液8μLを使用し、PrimeScript (TaKaRa)を用いて逆転写反応を実施した。逆転写には配列表の配列番号2に記載のプライマーを使用した。プライマー濃度、反応条件等はすべてマニュアルに準拠した。リアルタイムPCRについて、プライマーは配列表の配列番号1及び2に記載のプライマーを使用し、PCRの条件はSYBR_Premix Ex Taq(Perfect Real Time; TAKARA)を使用し、以下の表2の条件で実施した。
PRRS ELISAはPRRSエリーザキット(アイデックス ラボラトリーズ株式会社)を用いて、キットに添付されていた使用説明書に従い実施した。
試験日程は表3の通りに実施した。
観察項目は以下の通りである。
1)リアルタイムPC R 測定
試験開始時(給与開始時)、給与開始30日後及び60日後に各群30頭のうち無作為(乱数表使用)に選出した20頭から採血し、血清中のPRRSウイルス量を測定した。さらに、PRRS ELISA抗体価の測定も併せて実施した。
2)体重測定
試験開始時(給与開始時)、給与開始30 日後及び60 日後に全頭の体重を測定した。
統計学的解析は以下の通りに実施した。
体重及び増体量については乱塊法による分散分析により解析を行い、有意差(p<0.05)が認められた場合には、Tukey−Kramerの方法により試験群問の差の検定を、PRRS陽性率、及びPRRS ELISA抗体価についてはχ2検定を行った。
(2)リアルタイムPCR及びELISAの測定結果
組成物A 0.3%給与群(以下、1群)及び無給与対照群(以下、2群)のPRRSリアルタイムPCR及びPRRS ELISA抗体価を測定した結果を表4〜9に示した。
PRRSの結果は以下の通りである。
PCR陽性率では試験開始時(以下、0day)では1群及び2群ともに0.0%であった。試験開始後30 日(以下30 day)では1群で0.0%、2群で26.3%、試験開始後60日(以下60 day)では1群で0.0%、2群で36.8%であった。統計学的解析の結果では、試験開始後30日及び60日では1群で陽性率が低く、2群との間に有意な差が認められた。ELISA抗体価陽性率は、0 dayでは全ての試験群で0.0%、30 day及び60 dayでは1群で0.0%、2群で26.3%及び36.8%であった。統計学的解析の結果では、試験開始後30日及び60日では1群で陽転せず、2群との間に有意な差が認められた。
(3)体重測定、飼料摂取量及び飼料要求率
平均体重、平均増体量及び平均増体量指数を表10、総飼料摂取量、飼料要求率及び飼料要求率指数を表11に示した。
平均増体量は、0−30dayの期間では1群で6.6kg、2群で5.1kg、30−60dayの期間では1群で9.7kg、2群で9.4kg、全期間(0−60day)では1群で16.3kg、2群で14.9kgであり、すべての期間で群間に統計学的な差は認められなかった。2群を100とした場合の平均増体量指数は、0−30dayの期間では1群で129、30−60dayの期間では1群で103、全期間(0‐60day)では1群で109であり、1群は2群と比べて高い数値を示した。飼料要求率は0‐30dayの期間では1群で1.64、2群で1.74、30‐60dayの期間では1群で2.49、2群で2.79、全期間(0‐60day)では1群で2.15、2群で2.40であった。2群を100とした場合の飼料要求率指数は、0‐30dayの期間では1群は94、30‐60dayの期間では1群は89、全期間(0‐60day)では1群は89であり、1群は2群に比べ低い数値を示した。
(4)まとめ
子豚にPRRSの予防又は治療用組成物である組成物Aを飼料添加給与し、離乳期におけるPRRS及び群編成等によるストレス(体重減少等)に対する臨床効果を検討するために、2008年4月から7月にかけて京都府下の養豚場で試験を実施した。試験群は組成物Aを離乳直後の子豚に60日間0.3%飼料添加給与する群、及び無給与で観察する群の2群を設定し、各群に体重及び日齢が均一になるように30頭ずつの離乳豚を割り付けた。観察項目は、リアルタイムPCR測定(PRRS:各群20頭)、PRRS ELISA抗体価測定(各群20頭)、体重測定(全頭)、飼料摂取量測定(全頭)とした。その結果、PRRSにおけるリアルタイムPCR陽性率は試験開始時には2群間に差は認められなかったものの、試験開始30日後及び60日後では組成物A給与群は有意に低値を示し、PRRSウイルスの排泄量を抑制したものと推察された。平均増体量は、組成物A給与群において高値を示したものの、全ての期間において統計学的な差は認められなかった。以上の結果から、組成物Aを離乳直後の子豚に60日間0.3%飼料添加給与することで、PRRSウイルス排泄を抑制する効果が明らかとなり、離乳期の群編成等によるストレスの軽減効果が望めるものと示唆された。
実施例2:
(1)試験材料及び方法
1.被験物質
名称:アロマビオティック:Lot No.080595941
種類:炭素数6から10の遊離中鎖脂肪酸を含む混合飼料
製造業者:ベルギー ビタメックス社
輸入販売業者:物産バイオテック株式会社
含有する飼料添加物:着香料
原材料名:ヤシ油中鎖脂肪酸、二酸化ケイ素、小麦粉
2.試験の概要
アロマビオティックを分娩予定30日前の母豚の飼料中に添加(妊娠期0.1%、授乳期0.2%)して自由摂餌させることにより経口投与した。観察期間は母豚は投与開始時から離乳時まで、母豚の産子(離乳時に各群30頭選抜)は離乳後30日までとし、検査項目は血清のPPRSウイルス量の測定(リアルタイムPCR)、試験期間中の臨床観察及び体重測定とした。また、無投与の対照群を設け、比較検討した。
3.供試動物
PRRS汚染農場の妊娠後期(分娩予定30日前)の母豚10頭を、下記試験群に各5頭ずつ割り付け、これら母豚の産子を離乳までは産子全頭、離乳から離乳後30日までは無作為に各群30頭を選抜し、両群合わせて60頭について観察を行った。
4.試験区分
(1)母豚
(2)子豚
5.飼育管理
農場の慣行に従い飼育管理した。
6.試験日程
7.観察項目
1)母豚
分娩予定の30日前、分娩時、及び離乳時の3回、全頭について採血し、血清中のPRRSウイルス量をリアルタイムPCR測定により測定した。リアルタイムPCRは、実施例1と同様に行った。
2)子豚
離乳時(25日齢)及び離乳後30日(55日齢)に各群30頭のうち無作為に選出した20頭から採血し、血清中のPRRSウイルス量をリアルタイムPCR測定により測定した。リアルタイムPCRは、実施例1と同様に行った。
子豚について、分娩時及び採血時に全頭の体重を測定し、増体重を算出した。
また、子豚の一般状態(死亡その他の特記事項)も観察した。
8.統計学的解析
体重及び増体重についてはt検定により試験群間の差の検定を行った。死亡率、PRRS陽性率、及び離乳時から離乳後30日の期間で体重減少を示した個体の割合についてはχ2検定を行った。
(2)試験結果
(2−1)PRRSリアルタイムPCR測定
母豚の個体別のPRRSリアルタイムPCR測定結果を表15に示す。産子子豚の個体別のPRRSリアルタイムPCR測定結果を表16に示す。
母豚のPRRSリアルタイムPCR検出陽性率は試験開始時及び分娩時では両群とも0%であったものの、離乳時では1群で0%であったのに対し、2群では40%(2/5)であった。統計学的解析の結果では、全時点で試験群間に差は認められなかった。またリアルタイムPCRの平均検出量(copies/mL)は試験開始時及び分娩時では両群とも0.E+00(copies/mL)であったが、離乳時は1群で0.E+00(copies/mL)であったのに対し、2群では1.E+09(copies/mL)と高値を示した。
子豚のPRRSリアルタイムPCR検出陽性率は離乳時では両群とも0%であったが、離乳後30日では1群子豚で0%であったのに対し、2群子豚では75%(15/20)が陽性となり、試験群間に有意な差が認められた(p<0.01)。またリアルタイムPCRの平均検出量(copies/mL)は、離乳時では両群とも0.E+00(copies/mL)であったが、離乳後30日では1群で0.E+00(copies/mL)であったのに対し、2群では6.E+08(copies/mL)となり、2群で高値を示した。
(2−2)体重測定及び増体重(子豚)
産子子豚の平均体重、平均増体重、及び平均増体重指数を表17に示し、個体別の体重測定結果を表18及び表19に示す。
平均体重は分娩時が1群で1.5kg、2群で1.6kg、離乳時では1群で5.6kg、2群で6.4kg、離乳後30日では1群で11.2kg、2群で10.8kgであり、全時点で試験群間に有意な差は認められなかった。平均増体重は分娩時−離乳時の期間で1群で4.1kg、2群で4.7kg、離乳後30日間では1群で5.4kg、2群で4.5kg、全期間では1群で9.6kg、2群では9.1kgとなり、離乳後30日間では1群が高値を示したものの、試験群間に有意な差は認められなかった。2群を100とした場合の1群の平均増体重指数は、哺乳期間では87.2、離乳後30日間では120.0、全期間では105.5であった。なお、離乳時〜離乳後30日の期間で体重減少を示した個体の割合は1群で0頭、2群で4頭と2群で多く、統計学的に有意な差が認められた。
(2−3)死亡率
子豚の死亡率を表20に示す。死亡率は1群で3.3%、2群で16.7%であり、1群で低い値を示した。
(2−4)死亡豚の剖検、菌分離及びリアルタイムPCR測定
死亡豚の菌分離結果、及び採血可能であった死亡豚のPRRSリアルタイムPCR測定結果を表21に示す。
死亡豚の剖検では何れの個体も腸管で出血病変が確認され、菌分離の結果、Clostridium perfringensが分離された。さらに死亡時に採血が可能であった3頭(動物番号112、164、173)のリアルタイムPCR測定結果では、1群の1頭では陰性、2群の2頭は陽性(3.E+07, 2.E+08 copies/mL)であり、PRRSの感染が確認された。
(3)まとめ
離乳時の母豚のリアルタイムPCR検査における検出率がアロマビオティック投与群では0%であるのに対し、無投与対照群では40%であり、その検出量は平均で1.E+09(copies/mL)と高い値を示しており、PRRSの感染が確認された。また子豚でのリアルタイムPCR検査における検出率についても、離乳後30日でアロマビオティック投与群が0%であるのに対し、無投与対照群では75%で、その検出量の平均は6.E+08(copies/mL)と高い値を示し、母豚同様にPRRSVの感染が確認された。さらに、対照群では離乳時にPRRSウイルスが検出された母豚(No.245,196)の子豚は検出率100%を示し、当該疾病の母豚から子豚への垂直感染の可能性が示唆され、またウイルス感染が確認されなかった母豚(No.193, 199)の子豚においてもPRRSV検出率が高かったことから、子豚から子豚への水平感染が明らかであった。一方、アロマビオティック投与群では母豚及びその産子とも全頭PRRSVの排泄は認められなかった。これらのことからアロマビオティック投与がPRRSウイルスの排出を抑制し、当該疾病の病勢を軽減させることが判明した。
平均増体重では、アロマビオティック投与母豚産子群で、無投与対照群に比べて高い値を示し、さらに離乳後30日の時点で離乳時の体重を下回っていた個体はアロマビオティック投与群母豚産子群では認められず、体重減少を示した個体の割合では有意な差が得られた。死亡率では、アロマビオティック投与母豚産子群が無投与対照母豚産子群に比べ、低値を示した。また、死亡豚の剖検結果では何れもClostridium perfringensが分離され、PRRSの罹患により、免疫機能が低下して重篤な細菌感染を引き起こしたものと考えられた。
以上のことから、分娩予定30日前から妊娠母豚にアロマビオティックを飼料添加投与することで、母豚のPRRSウイルスの排泄を抑制することにより子豚における他の疾病による被害を軽減し、ヒネ豚の発生抑制及び増体重効果や死亡率の軽減が期待できる。
本発明の抗PRRSウイルス剤はPRRSウイルスを抑制することができ、市販の豚用飼料に添加して利用できる。本発明の抗PRRSウイルス剤の有効成分及び該抗PRRSウイルス剤自体を含む豚用飼料は本発明に包含され、特に子豚、育成・肥育豚、母豚用の飼料に資する。

Claims (16)

  1. 少なくとも1種の炭素数6〜12の中鎖脂肪酸及び/又はその塩を有効成分として含む、抗PRRSウイルス(豚繁殖・呼吸障害症候群ウイルス)剤。
  2. 中鎖脂肪酸として、炭素数8の中鎖脂肪酸、及び炭素数10の中鎖脂肪酸を含む、請求項1に記載の抗PRRSウイルス剤。
  3. 中鎖脂肪酸として、炭素数6の中鎖脂肪酸、炭素数8の中鎖脂肪酸、及び炭素数10の中鎖脂肪酸を含む、請求項1に記載の抗PRRSウイルス剤。
  4. 産まれてくる子豚の死亡率を改善するために使用される、請求項1から3の何れかに記載の抗PRRSウイルス剤。
  5. 産まれてくる子豚の体重減少を抑制するために使用される、請求項1から3の何れかに記載の抗PRRSウイルス剤。
  6. 少なくとも1種の炭素数6〜12の中鎖脂肪酸及び/又はその塩を有効成分として含む、PRRSウイルスを抑制するための豚用飼料。
  7. 飼料の全質量に対して、0.025〜0.25質量%の炭素数6〜12の中鎖脂肪酸を含む、請求項6に記載の豚用飼料。
  8. 中鎖脂肪酸として、炭素数8の中鎖脂肪酸、及び炭素数10の中鎖脂肪酸を含む、請求項6又は7に記載の豚用飼料。
  9. 中鎖脂肪酸として、炭素数6の中鎖脂肪酸、炭素数8の中鎖脂肪酸、及び炭素数10の中鎖脂肪酸を含む、請求項6又は7に記載の豚用飼料。
  10. 産まれてくる子豚の死亡率を改善するために使用される、請求項6から9の何れかに記載の豚用飼料。
  11. 産まれてくる子豚の体重減少を抑制するために使用される、請求項6から9の何れかに記載の豚用飼料。
  12. 豚に、少なくとも1種の炭素数6〜12の中鎖脂肪酸及び/又はその塩を給与することを含む、PRRSウイルスを抑制する方法。
  13. 中鎖脂肪酸として、炭素数8の中鎖脂肪酸、及び炭素数10の中鎖脂肪酸を給与する、請求項12に記載の方法。
  14. 中鎖脂肪酸として、炭素数6の中鎖脂肪酸、炭素数8の中鎖脂肪酸、及び炭素数10の中鎖脂肪酸を給与する、請求項12に記載の方法。
  15. PRRSウイルスを抑制することにより産まれてくる子豚の死亡率が改善される、請求項12から14の何れかに記載の方法。
  16. PRRSウイルスを抑制することにより産まれてくる子豚の体重減少が抑制される、請求項12から14の何れかに記載の方法。
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