JP2010137326A - 屑除去装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡素な構成で、穴内の屑を除去して穴内を清掃し加工穴から除去された屑を飛散させることなく収集することができる屑収集装置を提供する。
【解決手段】椀状もしくはカップ状に形成された屑収容体3と、屑収容体3を貫通している圧縮空気供給管5と、屑収容体3の肉部に設けられた貫通孔7を塞ぐように設けられたフィルタ9とを有する屑除去装置1である。
【選択図】図3
【解決手段】椀状もしくはカップ状に形成された屑収容体3と、屑収容体3を貫通している圧縮空気供給管5と、屑収容体3の肉部に設けられた貫通孔7を塞ぐように設けられたフィルタ9とを有する屑除去装置1である。
【選択図】図3
Description
本発明は、屑除去装置に係り、たとえば、加工穴の内部に溜まっている切屑を除去するものに関する。
従来、穴加工で生じた切屑を、エアー(圧縮空気の噴射)により加工穴から吹き飛ばして、加工穴内を清掃しているので、加工穴から出てきた空気により、切屑が周囲に飛散したり、他の穴内に入り込むという事態が生じる。このために、飛散した切屑を収集したり他の穴から取り出す作業が別途必要になり、加工穴からの切屑除去に多くの作業工数がかかってしまうという不具合がある。
そこで、空気噴射ノズルと吸引ノズルとを加工機の主軸のフレームに取り付けて、上記2つのノズルにより加工穴内の切屑を清掃する方法が知られている(たとえば、特許文献1参照)。
上記方法では、加工穴の外側から加工穴の内部に向け空気噴射ノズルで圧縮空気を噴き付けて加工穴を清掃し、加工穴から出てきた空気と切屑と切削油とを吸引ノズルで吸い取り、加工穴内を清掃し切屑や切削油を収集している。
特開2006−224245号公報
ところで、特許文献1に記載されている方法を実施するには、空気噴射ノズルと吸引ノズルとが必要になり、煩雑な構成の装置が必要になるという問題がある。
なお、上記問題は、加工穴内の切屑を除去して加工穴内を清掃する場合だけでなく、止まり穴内に存在しているゴミ等の屑を除去する場合にも同様に発生する問題である。
本発明は、前記問題点に鑑みてなされたものであり、簡素な構成で、穴内の屑を除去して穴内を清掃し加工穴から除去された屑を飛散させることなく収集することができる屑収集装置を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、椀状もしくはカップ状に形成された屑収容体と、前記屑収容体を貫通している圧縮空気供給管と、前記屑収容体の肉部に設けられた貫通孔を塞ぐように設けられたフィルタとを有する屑除去装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の屑除去装置において、前記圧縮空気供給管は、この軸方向で、前記屑収容体に対して移動自在に設けられている屑除去装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の屑除去装置において、前記圧縮空気供給管の、圧縮空気が供給される側の部位が、ツールシャンクに設置されるように構成されている屑除去装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の屑除去装置において、前記圧縮空気供給管の空気吐出口の近傍における部位には、前記圧縮空気供給管の肉部を貫通している貫通孔が設けられおり、前記圧縮空気供給管が、この軸を中心にして、前記屑収容体に対して回転自在に設けられている屑除去装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の屑除去装置において、前記屑収容体の開口部の内径は、前記屑収容体の本体部の内径よりも小さく、かつ、前記圧縮空気供給管の外径よりも大きくなっている屑除去装置である。
請求項6に記載の発明は、筒状に形成された本体部と、この本体部の軸方向の一端部を塞ぐようにして前記本体部に着脱自在に設けられた板状の第1の蓋部と、前記本体部の軸方向の他端部を塞ぐようにして前記本体部に一体的に設けられた板状の第2の蓋部と、外径が前記本体部の内径よりも小さい筒状に形成され、軸方向の一端部に弾性体で構成されたリング状の緩衝材が一体的に設けられており、前記第1の蓋部が前記本体部に設置されたときに、軸が前記本体部の軸と一致し、軸方向の一端部側が前記第1の蓋部から前記本体部の外側に突出し、軸方向の他端部側が前記第1の蓋部から前記本体部の内側に突出するようにして、前記第1の蓋部に一体的に設けられた屑導入体と、外径が前記屑導入体の内径よりも小さい筒状に形成され、軸が前記本体部の軸と一致するようにして、前記本体部の内部であって前記本体部の軸方向の中間部で、アームを介して前記本体部に一体的に設けられた第1の支持体と、内径が前記第1の支持体の内径とほぼ等しく、外径が前記第1の支持体の内径よりも大きく前記本体部の内径よりも小さな筒状に形成され、軸が前記本体部の軸と一致するようにして、前記第2の蓋部に一体的に設けられた第2の支持体とを備えて構成された屑収容体と、外径が前記各支持体の内径よりも僅かに小さく、長さが前記屑収容体の長さよりも長い筒状に形成され、軸が前記本体部の軸と一致し、長手方向の一端部が、前記屑導入体の内側に存在するかもしくは前記屑収容体の一端部から前記屑収容体の外部に突出したところに位置し、長手方向の他端部が、前記屑収容体の他端部から前記屑収容体の外部に突出したところに位置し、前記各支持体の貫通孔を通るようにして、前記屑収容体に係合している圧縮空気供給管と、前記第2の蓋部に設けられている貫通孔を塞ぐように設けられたフィルタとを有する屑除去装置である。
本発明によれば、簡素な構成で、穴内の屑を除去して穴内を清掃し加工穴から除去された屑を飛散させることなく収集することができるという効果を奏する。
図1、図2は、本発明の実施形態係る屑除去装置1の概略構成を示す斜視図であり、図3は、屑除去装置1の概略構成を示す断面図であり、図4は、図3におけるIV−IV矢視図である。
屑除去装置1は、椀状もしくはカップ状に形成された屑収容体(切屑収集タンク)3と、屑収容体3の肉部を貫通している細長い筒状の圧縮空気供給管(空気供給パイプ)5と、屑収容体3の肉部に設けられた貫通孔(椀状もしくはカップ状に形成されている屑収容体3の開口部とは別の貫通孔)7を塞ぐように設けられたフィルタ9とを備えて構成されている。
圧縮空気供給管5は、この内側を圧縮空気が流れるようになっており、圧縮空気の供給口が屑収容体3の凸部側(図3の上側)に位置し、圧縮空気の吐出口が屑収容体の凹部側(図3の下側)に位置するようにして、屑収容体3に支持されている。
フィルタ9は、屑収容体3に設けられており、圧縮空気供給管5から吐出され屑収容体3に入ってきた空気中の屑を濾し、切削屑が濾された空気を屑収容体3の外部に放出するようになっている。
圧縮空気供給管5は、圧縮空気供給管5の軸CL1の方向(長手方向)で、屑収容体3に対して移動自在になっている。圧縮空気供給管5の軸方向の移動ストロークは、所定の量になっている。弾性体(たとえば、圧縮コイルばね)11によって、圧縮空気供給管5は、屑収容体3の凸部側(図3の上側)に位置している圧縮空気供給管5の空気供給口が屑収容体3から離れる方向(図3の上方向)に付勢されている。つまり、圧縮空気供給管5は、圧縮コイルばね11によって、図3の上方に付勢されている。
圧縮空気供給管5は、圧縮空気供給管5の軸CL1の方向(長手方向)で、屑収容体3に対して移動自在になっている。圧縮空気供給管5の軸方向の移動ストロークは、所定の量になっている。弾性体(たとえば、圧縮コイルばね)11によって、圧縮空気供給管5は、屑収容体3の凸部側(図3の上側)に位置している圧縮空気供給管5の空気供給口が屑収容体3から離れる方向(図3の上方向)に付勢されている。つまり、圧縮空気供給管5は、圧縮コイルばね11によって、図3の上方に付勢されている。
そして、常態(圧縮空気供給管5に圧縮コイルばね11の付勢力しか加わっていない状態)においては、前記所定のストローク内で、圧縮空気供給管5は、この空気供給口が屑収容体3から最も離れている(最も上方に位置している)。圧縮コイルばね11を縮める力(図3では下方向の力)が圧縮空気供給管5に付加されると、圧縮コイルばね11が縮んで、圧縮空気供給管5は、この空気供給口が屑収容体3に近づく方向(下方)に移動するようになっている。
圧縮空気供給管5の空気吐出口の近傍における部位(下端近傍の部位)には、圧縮空気供給管5の肉部を、圧縮空気供給管5の径方向で貫通している複数の貫通孔13が設けられている。各貫通孔13は、圧縮空気供給管5の上下方向でお互いが僅かに離れて設けられている。なお、貫通孔13を1つだけ設けた構成であってもよい。また、圧縮空気供給管5は、この軸CL1を中心にして、屑収容体3に対して回転自在になっている。
屑収容体3の開口部の内径d1は、屑収容体3の本体部(圧縮空気供給管5の軸CL1の方向における屑収容体3の中間部)15の内径d4よりも小さく、かつ、圧縮空気供給管5の外径d2よりも大きくなっている。屑収容体3の開口部は、筒状の屑導入体17で形成されており、屑導入体17は、図3に参照符号17A,17Bで示すように、屑収容体3の内側(上方)と屑収容体3の外側(下方)とに所定の高さだけ起立しており、屑導入体17の内側を圧縮空気供給管5が通るように構成されている。
屑除去装置1についてさらに説明すると、屑除去装置1の屑収容体3は、本体部15と第1の蓋部19と第2の蓋部21と屑導入体17と第1の支持体23と第2の支持体25とを備えて構成されている。
本体部15は、筒状(たとえば、円筒状)に形成されている。第1の蓋部19は、板状(たとえば、円形な平板状)に形成されており、本体部15の軸方向の一端部(下端部)を塞ぐようにして本体部15に着脱自在に設けられている。第2の蓋部21は、板状(たとえば、円形な平板状)に形成されており、本体部15の軸方向の他端部(上端部)を塞ぐようにして本体部15に一体的に設けられている。
屑導入体17は、外径d3が本体部15の内径d4よりも小さい筒状(たとえば、円筒状)に形成されており、軸方向の一端部(下端部)にゴム等の弾性体で構成されたリング状の緩衝材27が一体的に設けられている。そして、第1の蓋部19が本体部15に設置されたときに、屑導入体17は、この軸が本体部15の軸(圧縮空気供給管5の軸CL1と一致している軸)と一致し、軸方向の一端部側(下側)が第1の蓋部19から本体部15の外側に突出し、軸方向の他端部側(上側)が第1の蓋部19から本体部15の内側に突出するようにして、第1の蓋部19に一体的に設けられている(図3の参照符号17A,17B参照)。
第1の支持体23は、外径d5が屑導入体17の内径d1よりも小さい筒状(たとえば、円筒状)に形成されている。また、第1の支持体23は、この軸が本体部15の軸と一致するようにして、本体部15の内部であって本体部15の軸方向の中間部で、アーム29を介して本体部15に一体的に設けられている。アーム29は、細長い矩形な板状に形成されている。また、アーム29は、幅方向が本体部15の軸方向と一致するようにして、長手方向の一端部が本体部15の内壁に一体的に設けられ長手方向の他端部が第1の支持体23の外周に一体的に設けられている。また、アーム29は複数(たとえば4つ)設けられており、第1の支持体23の軸を中心にして放射状に設けられている。
第2の支持体25は、この内径d6が第1の支持体23の内径d7とほぼ等しく、外径d8が第1の支持体23の外径d5よりも大きく本体部15の内径d4よりも小さな筒状(たとえば、円筒状)に形成されている。また、第2の支持体25は、第2の蓋部21に一体的に設けられており、第2の蓋部21が本体部15に設置された状態では、第2の支持体25は、この軸が本体部15の軸と一致している。
圧縮空気供給管5は、外径d2が各支持体23,25の内径d6,d7よりも僅かに小さく、長さが屑収容体3の長さよりも長い筒状(たとえば、円筒状)に形成されている。そして、圧縮空気供給管5は、この軸CL1が本体部15の軸と屑導入体17の軸と各支持体23,25の軸と一致するようにして、屑収容体3に係合している。
また、圧縮空気供給管5は、長手方向の一端部(下端部)が、屑導入体17の内側に存在するかもしくは図3に二点鎖線で示すように屑収容体3(屑導入体17)の一端部(下端部)から屑収容体3(屑導入体17)屑収容体3の外部に突出したところに位置し、長手方向の他端部(上端部)が、屑収容体3の他端部(上端部)から屑収容体3の外部に突出したところに位置し、各支持体23,25の貫通孔を通るようにして(屑収容体3の肉部を貫通して)、屑収容体3に係合している。
フィルタ9は、たとえば、目の細かい金網で構成されているが、不織布等で構成されていてもよい。また、フィルタ9で覆われている貫通孔7は、図1に示すように、所定の幅を備えた円弧状に形成されて、第2の蓋部21に形成されている。なお、フィルタ9を金網で構成した場合、ごく細かい屑が金網を通って、屑収容体3の外部に出てくるおそれがある。このおそれを回避するために、図3に二点鎖線で示すように、円盤状のカバー部材31を設けてもよい。
さらに、円盤状のカバー部材31に円筒状の縁部材33を設け、第2の蓋部21とカバー部材31と縁部材33とで、空間35を構成し、カバー部材31に貫通孔7と同様な貫通孔37を形成し、貫通孔37を覆うフィルタ(不織布等の金網よりも目の細かいフィルタ)39を設けてもよい。そして、屑収容体3から出る空気を、まずフィルタ9で濾し、次に、フィルタ39で濾すようにしてもよい。
また、圧縮空気供給管5には、第1のストッパ部材41と第2のストッパ部材43とが設けられている。第1のストッパ部材41は、圧縮空気供給管5の軸CL1の方向(図3の上下方向)における屑導入体17と第1の支持体23との間で、圧縮空気供給管5の外壁に一体的に設けられている。
第1のストッパ部材41は、薄い板状で円環状に形成されている。第1のストッパ部材41の内径は、圧縮空気供給管5の外径d2とほぼ等しく、第1のストッパ部材41の外径は、第1の支持体23の外径d5とほぼ等しくなっている。そして、第1のストッパ部材41は、厚さ方向が圧縮空気供給管5の軸CL1も方向と一致し、圧縮空気供給管5が中央部の貫通孔を通過するようにして、圧縮空気供給管5に一体的に設けられている。
第2のストッパ部材43は、第2の支持体25から離れている圧縮空気供給管5の他端部(図3では上端部)側で、圧縮空気供給管5の外壁に一体的に設けられている。第2のストッパ部材43は、円筒状に形成されている。第2のストッパ部材43の内径は、圧縮空気供給管5の外径d2とほぼ等しく、第2のストッパ部材43の外径は、第2の支持体25の外径d8とほぼ等しくなっている。そして、第2のストッパ部材43は、この軸方向が圧縮空気供給管5の軸CL1の方向と一致し、圧縮空気供給管5が中央部の貫通孔を通過するようにして、圧縮空気供給管5に一体的に設けられている。
圧縮コイルバネ11は、圧縮空気供給管5が内側を通るようにして第2の支持体25と第2のストッパ部材43との間に設けられており、圧縮空気供給管5を、屑収容体3に対して、圧縮空気供給管5の軸CL1の方向の他端部側(図3では上方)に付勢している。
なお、常態(圧縮空気供給管5に圧縮コイルばね11の付勢力しか加わっていない状態)においては、圧縮コイルばね11の一端部が第2の支持体25に当接し、圧縮コイルばね11の他端部が第2のストッパ部材43に当接し、圧縮コイルばね11の付勢力(圧縮コイルバネ11が延びようとする力)で、屑収容体3に対して圧縮空気供給管5が、この軸CL1の方向の他端部(図3では上側)側に付勢されている。また、第1の支持体23が第1のストッパ部材41に当接していることで、屑収容体3に対して、圧縮空気供給管5が、圧縮空気供給管5の軸方向の他端部側(図3では上側)にそれ以上移動しないようになっている。
また、前記常態において、圧縮空気供給管5をこの軸CL1の方向の一端部側(図3では下側)に移動させる力を、圧縮空気供給管5に加えた場合には、圧縮コイルばね11が圧縮されて、屑収容体3に対して圧縮空気供給管5が、この軸方向の一端部側(図3では下側)に移動するようになっている。この移動をした場合には、第1のストッパ部材41が図3の下方に移動し第1の支持体23から離れる(図5参照)。また、前記移動をした場合における圧縮空気供給管5のストロークは、圧縮コイルばね11の最大の縮み量(たとえば、圧縮コイルばね11において各素線が密着した長さ)で規制される。これにより、圧縮空気供給管5の軸CL1の方向の移動ストロークが、前述した所定の量になっている。
次に、屑除去装置1の動作について説明する。
まず、ワークWの加工穴WA内の切屑を除去すべく、図3に示す状態の屑除去装置1をワークWに設置し、圧縮空気供給管5を下方に移動し、圧縮空気供給管5の下端部を加工穴WA内に位置させる(図5参照)。なお、図5に示す状態では、屑導入体17のクッション部材27が、加工穴WAの周辺近傍におけるワークWの平面に接触し加工穴WAを囲んでいる。したがって、加工穴WAと屑収容体3の内部とは、お互いがつながっており、ほぼ閉ざされた空間(フィルタ9のみを介して外部とつながっている空間)を形成している。
続いて、圧縮空気供給管5の下端部から圧縮空気と吐出させつつ、必要に応じて、圧縮空気供給管5を上下方向に適宜移動させ、また、圧縮空気供給管5をこの軸CL1まわりに適宜回転させる。
これにより、加工穴WA内に吐出された空気が、加工穴WA内に存在する切屑と共に屑導入体17の内側を通り屑収容体3の本体部15内に到達する。本体部15内に到達した切屑を含んだ空気は、フィルタ9で切屑を濾され大気に放出される。
屑除去装置1は、特許文献1に記載のもののように吸引ノズルを用いてはおらず、屑収容体3と圧縮空気供給管5とフィルタ9とを備えて構成されているので、構成が簡素になっている。また、屑除去装置1によれば、圧縮空気供給管5から吐出された圧縮空気で加工穴WA内の切屑を取り出して、加工穴WAから出てきた空気と切屑とをフィルタ9によって空気と切屑とに分離し、切屑を屑収容体3内に留めるので、加工穴WA内の切屑を除去して加工穴WA内を清掃し、加工穴WAから出てきた切屑を飛散させることなく収集することができる。
また、屑除去装置1によれば、圧縮空気供給管5が、圧縮空気供給管の軸CL1の方向で、屑収容体3に対して移動自在になっているので、加工穴WA内の切屑を除去すべく、屑収容体3(屑導入体17)の開口部を加工穴WAの周辺に当接させた場合に、圧縮空気供給管5の圧縮空気吐出口が加工穴WA内に入り込むことができると共に、加工穴WAの深さ方向で移動することができるので、加工穴WA内の切屑の除去を効率良く(たとえば、従来よりも少量の圧縮空気で)行うことができる。
また、屑除去装置1によれば、圧縮空気供給管5の空気吐出口の近傍における部位に貫通孔13が設けられおり、また、圧縮空気供給管5がこの軸CL1を中心にして屑収容体3に対して回転自在になっているので、加工穴WAの側面もくまなく清掃することができる。
たとえば、タップ加工によって形成された雌ネジの山の間に挟まっている切屑や雌ネジの山のひっかかっている切屑を除去する場合、圧縮空気供給管5を回転させつつ(さらに軸CL1の方向に移動させてもよい)圧縮空気を吐出すれば、上記挟まっている切屑を効率良く除去することができる。また、屑除去装置1を、後述するようにツールシャンク51を介して加工機に設置して使用すれば(図6参照)、圧縮空気供給管5を回転しつつこの軸CL1の方向に移動する動作を自動的に行うことができる。
また、屑除去装置1によれば、屑導入体17が、屑収容体3の内部で起立しているので(図3に示す参照符号17A参照)、この起立している部分17Aが障壁になり、屑収容体3の中に入ってきた切屑が屑収容体3の外部にこぼれることを防止することができる。
また、屑収容体3の本体部15よりも小径の屑導入体17が、屑収容体3の外部で起立しているので(図3に示す参照符号17B参照)、屑収容体3に小径の開口部が形成されていることになり、加工穴WAがワークWの平面状の部位の端部に形成されている場合であっても、屑収容体3の開口部(屑導入体17の開口部)を加工穴WAの周囲の平面に密着させることができ、加工穴WA内の切屑の除去を確実に行うことができる。
また、屑除去装置1によれば、屑導入体17の一端部(ワークWに接触する端部)にゴムで構成されたクション部材(緩衝材)27が設けられているので、加工穴WA内の切屑を除去すべく屑導入体17をワークWに接触させたときにワークWと屑導入体17とで切屑を挟んでしまっても、ワークWに傷がつくことを防止することができる。
ところで、屑除去装置1において、圧縮空気供給管5の上端の部位(圧縮空気が供給される側の部位;圧縮空気供給口からこの近傍にかけての部位)が、工具ホルダー(たとえば、マシニングセンターのツールシャンク)51に設置されるような構成であってもよい(図6参照)。
工具ホルダー51は、マシニングセンターのスピンドル53のテーパ孔55に設置して使用されるようになっている。屑除去装置1の圧縮空気供給管5への圧縮空気の供給は、工具ホルダー51に設けられた貫通孔57と、工具ホルダー51に設置されているスタッドボルト59の貫通孔61とを介して行われるようになっている。
なお、図7で示すように、工具ホルダー51が、2面拘束される構成(スピンドル53の端面53Aとテーパ孔55とに接触して拘束される構成)である場合には、スピンドル53の端面53Aに設けた孔63と工具ホルダー51に設けた孔65とを介して、圧縮空気供給管5への圧縮空気の供給をするようにしてもよい。
屑除去装置1を工具ホルダー51に設置して使用すれば、屑除去装置1を、工具交換可能なマシニングセンター等の加工機(工作機械)の工具と同様にして使用することができる。そして、上記加工機を自動運転しているときであっても、エンドミル等の工具を使用して穴加工を行った後、加工機のスピンドル(主軸)が保持している工具を屑除去装置1に交換し、加工穴WA内の切屑を除去することができる。
なお、上記説明は加工穴WA内に存在している切屑を除去する場合を例に掲げて説明しているが、止まり穴内に存在しているゴミ等の屑を除去する場合にも、屑除去装置1を適用することができる。たとえば、穴ぐり加工された部材の穴内に六角穴付きボルトの頭部が存在しており、この六角穴付きホルトを緩めるべく前もって六角穴付きボルトの頭部を圧縮空気で清掃する場合にも、屑除去装置1を適用することができる。
1 屑除去装置
3 屑収容体
5 圧縮空気供給管
7 貫通孔
9 フィルタ
11 圧縮コイルバネ
13 貫通孔
3 屑収容体
5 圧縮空気供給管
7 貫通孔
9 フィルタ
11 圧縮コイルバネ
13 貫通孔
Claims (6)
- 椀状もしくはカップ状に形成された屑収容体と;
前記屑収容体を貫通している圧縮空気供給管と;
前記屑収容体の肉部に設けられた貫通孔を塞ぐように設けられたフィルタと;
を有することを特徴とする屑除去装置。 - 請求項1に記載の屑除去装置において、
前記圧縮空気供給管は、この軸方向で、前記屑収容体に対して移動自在に設けられていることを特徴とする屑除去装置。 - 請求項1または請求項2に記載の屑除去装置において、
前記圧縮空気供給管の、圧縮空気が供給される側の部位が、ツールシャンクに設置されるように構成されていることを特徴とする屑除去装置。 - 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の屑除去装置において、
前記圧縮空気供給管の空気吐出口の近傍における部位には、前記圧縮空気供給管の肉部を貫通している貫通孔が設けられおり、前記圧縮空気供給管が、この軸を中心にして、前記屑収容体に対して回転自在に設けられていることを特徴とする屑除去装置。 - 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の屑除去装置において、
前記屑収容体の開口部の内径は、前記屑収容体の本体部の内径よりも小さく、かつ、前記圧縮空気供給管の外径よりも大きくなっていることを特徴とする屑除去装置。 - 筒状に形成された本体部と、この本体部の軸方向の一端部を塞ぐようにして前記本体部に着脱自在に設けられた板状の第1の蓋部と、前記本体部の軸方向の他端部を塞ぐようにして前記本体部に一体的に設けられた板状の第2の蓋部と、外径が前記本体部の内径よりも小さい筒状に形成され、軸方向の一端部に弾性体で構成されたリング状の緩衝材が一体的に設けられており、前記第1の蓋部が前記本体部に設置されたときに、軸が前記本体部の軸と一致し、軸方向の一端部側が前記第1の蓋部から前記本体部の外側に突出し、軸方向の他端部側が前記第1の蓋部から前記本体部の内側に突出するようにして、前記第1の蓋部に一体的に設けられた屑導入体と、外径が前記屑導入体の内径よりも小さい筒状に形成され、軸が前記本体部の軸と一致するようにして、前記本体部の内部であって前記本体部の軸方向の中間部で、アームを介して前記本体部に一体的に設けられた第1の支持体と、内径が前記第1の支持体の内径とほぼ等しく、外径が前記第1の支持体の内径よりも大きく前記本体部の内径よりも小さな筒状に形成され、軸が前記本体部の軸と一致するようにして、前記第2の蓋部に一体的に設けられた第2の支持体とを備えて構成された屑収容体と;
外径が前記各支持体の内径よりも僅かに小さく、長さが前記屑収容体の長さよりも長い筒状に形成され、軸が前記本体部の軸と一致し、長手方向の一端部が、前記屑導入体の内側に存在するかもしくは前記屑収容体の一端部から前記屑収容体の外部に突出したところに位置し、長手方向の他端部が、前記屑収容体の他端部から前記屑収容体の外部に突出したところに位置し、前記各支持体の貫通孔を通るようにして、前記屑収容体に係合している圧縮空気供給管と;
前記第2の蓋部に設けられている貫通孔を塞ぐように設けられたフィルタと;
を有することを特徴とする屑除去装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008315892A JP2010137326A (ja) | 2008-12-11 | 2008-12-11 | 屑除去装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008315892A JP2010137326A (ja) | 2008-12-11 | 2008-12-11 | 屑除去装置 |
Publications (1)
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---|---|
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Family
ID=42347902
Family Applications (1)
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---|---|---|---|
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Country | Link |
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JP (1) | JP2010137326A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR101600315B1 (ko) * | 2015-05-20 | 2016-03-08 | (주)아진산업 | 절삭칩 제거장치 |
JP2016169598A (ja) * | 2016-05-23 | 2016-09-23 | エバー株式会社 | 粉塵回収装置 |
CN108942808A (zh) * | 2018-06-26 | 2018-12-07 | 芜湖虹点帮网络科技有限公司 | 一种可收集脏屑的五金机电用电动打孔机 |
-
2008
- 2008-12-11 JP JP2008315892A patent/JP2010137326A/ja active Pending
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JP2016169598A (ja) * | 2016-05-23 | 2016-09-23 | エバー株式会社 | 粉塵回収装置 |
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