JP2010135508A - 基板加熱装置、基板加熱方法及び記憶媒体 - Google Patents

基板加熱装置、基板加熱方法及び記憶媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】加熱制御領域の配置パターンを自由に設定、或いは変更することができ、基板の加熱処理の面内均一性を向上させることのできる技術を提供すること。
【解決手段】ウエハWを保持する熱板2と、保持されたウエハWと対向するように配置され、当該基板を加熱するための光源5aと、光源5aとウエハWとの間に介在して設けられ、光シャッタセル60が多数配列された光シャッタ板5bと、光シャッタセル60の切り替え制御を行うための制御部9とを備え、制御部9によりウエハWの温度の面内均一性が向上するように、光シャッタ板5bを制御してウエハWを加熱する。
【選択図】図3

Description

本発明は、例えば半導体ウエハ(以下、単に「ウエハ」という)等の基板を当該基板に対向する加熱源により加熱する基板加熱装置に関する。
ウエハやフラットパネル用のガラス基板等の基板は、薬液処理をした後、或いは処理前に熱板により加熱処理が行われる。具体的にはレジストパターン形成システムにおいて、レジスト液を塗布した後や、露光後現像処理前の基板を加熱する場合、或いは絶縁膜形成装置において、絶縁膜の前駆物質を含む薬液を塗布した後の基板を加熱する場合などが挙げられる。
この種の基板加熱装置は、例えば図18に示す熱板100を備えている。熱板100は、裏面に熱源となるヒータ101、102、103、104、105と図示しない温度検出部を備えており、ヒータ101〜105は、例えば電気抵抗体からなるパターンを印刷することによって形成され、熱板100の中心から同心円状となるように配設されている。また周縁側に位置しているヒータ104及び105は周方向に、例えば4分割されている。そしてヒータ101〜105は、電力供給部110からの電力供給により発熱する。
この種の基板加熱装置では、各ヒータ101〜105の制御を多チャンネル化して、各ヒータ101〜105ごとに供給される電力量を制御することにより、各ヒータ101〜105ごとに発熱量を変えることが可能となっている。各ヒータ101〜105の発熱量の制御は、例えばテスト用の温度検出器付きの基板を用いて加熱処理したときの温度検出情報に基づいて作成された電力供給プロファイルにより行われる。
ところが近年ウエハが大型化しており、それに合わせて熱板が大型化したため、制御チャンネル数やヒータの数、即ちパターニング面積が増えている。電気抵抗体を印刷してパターンを形成する場合、電気抵抗体の幅や厚さにバラツキが生じることが避けられないため、所望のヒータの総面積と実際のヒータの総面積との間に差が生じ、この差はパターニング面積に比例して大きくなる。そのため熱板が大きくなると、その分温度制御精度が低下することになる。また制御チャンネルやパターニング面積が増えるため、基板加熱装置の製造コストが増加する。
また電気抵抗体のヒータには電力供給用の電極が接続されるため、この電極が熱板の裏面と接触して熱を逃がし、熱板の温度が局所的に下がることがあり、熱板が大型化してヒータの数が増えると、電極の数が増えるため、この電極から逃げる熱量が大きくなり、温度制御精度の低下の要因の一つになる。さらに各ヒータへの電力供給制御を多チャンネル化しているため、供給される電力量を調整することによってある範囲での温度制御は可能だが、ヒータのパターンが固定化されてしまうため、外乱要因が大きく変化した場合、外乱要因に対する追随性に限界がある。従ってこの種の基板加熱装置では、基板を均一に加熱することが困難になり、基板の面内の温度均一性が悪化する虞があった。
一方本出願人は、特許文献1に記載されている基板加熱装置用の熱板を提案している。この熱板は、シリコン基板からなり、その裏面には電気抵抗体である例えば白金をスタッパリングにより蛇行状、または円弧状に形成することによって得られたヒータが配設されている。これにより電気抵抗体パターンを印刷してヒータを形成する場合と比較して、ヒータの幅や厚さを均一にすることができ、熱板の温度の面内均一性を向上させることができる。しかしながらヒータのパターン形状を変更するには熱板そのものを交換する必要がある。
特開2007−329008号公報(段落番号0016、0022)
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、基板に対向する加熱源により当該基板を加熱する基板加熱装置において、加熱制御領域の配置パターンを自由に設定、或いは変更することができ、基板の加熱処理の面内均一性を向上させることのできる技術を提供することにある。
本発明の基板加熱装置では、
基板を保持する基板保持部と、
この基板保持部に保持された基板と対向するように配置され、当該基板を加熱するための光源と、
この光源と前記基板との間に介在して設けられ、光透過状態と遮光状態との間で切り替わる光シャッタセルが基板の対向領域全体に亘って多数配列された光シャッタ板と、
前記光シャッタセルの各々に対して光透過状態と遮光状態との切り替え制御を行うための制御部と、
を備えたことを特徴としている。
また本発明の基板加熱装置では、例えば前記基板保持部は、前記光源側の面に当該光源からの光を吸収するための光吸収層が形成された熱板により構成してもよい。また本発明の基板加熱装置では、例えば前記制御部は、単位時間当たりにおける光透過状態となっている時間の比率を制御する機能を有していてもよい。また本発明の基板加熱装置では、例えば光シャッタセルを複数のグループに分割し、前記制御部は、分割されたグループ単位で前記時間の比率を制御してもよい。
また本発明の基板加熱装置では、例えば前記制御部は、単位領域に含まれる光シャッタセル群のうち光透過状態にするセル数の比率を制御する機能を有していてもよい。また本発明の基板加熱装置では、例えば前記単位領域を多数集合させて一つのグループとすることにより複数のグループを形成し、前記制御部は、グループ単位で前記セル数の比率を制御してもよい。また本発明の基板加熱装置では、例えば前記グループ毎に温度検出部を設け、前記制御部は、前記温度検出部の温度検出値に基づいて光透過状態と遮光状態との切り換えを制御してもよい。
本発明の基板加熱方法は、
基板保持部に基板を保持する工程と、
前記基板の対向領域全体に亘って多数配列された光シャッタセルからなる光シャッタ板の、各々の前記光シャッタセルの光透過状態と遮光状態との切り替えを制御する工程と、
前記光シャッタ板を介して、前記基板保持部に保持された基板と対向するように配置された光源から光を照射して前記基板を加熱する工程と、
を含むことを特徴としている。
また本発明の基板加熱方法では、例えば前記制御は、単位時間当たりにおける光透過状態となっている時間の比率の制御であってもよい。また本発明の基板加熱方法では、例えば光シャッタセルを複数のグループに分割し、前記制御は、分割されたグループ単位での前記時間の比率の制御であってもよい。また本発明の基板加熱方法では、例えば前記制御は、単位領域に含まれる光シャッタセル群のうち光透過状態にするセル数の比率の制御であってもよい。
また本発明の基板加熱方法では、例えば前記単位領域を多数集合させて一つのグループとすることにより複数のグループを形成し、前記制御は、グループ単位での前記セル数の比率の制御であってもよい。また本発明の基板加熱方法では、例えば前記グループ毎に温度検出部を設け、前記温度検出部の温度検出値に基づいて光透過状態と遮光状態との切り換えを制御してもよい。
そして本発明の記憶媒体では、保持された基板を、光源により加熱する基板加熱装置に用いられるコンピュータプログラムを格納した記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムは、上記基板加熱方法を実行するようにステップ群が構成されていることを特徴としている。
本発明は、光透過状態と遮光状態との間で切り替わる光シャッタセルが基板の対向領域全体に亘って多数配列された光シャッタ板を光源と基板との間に介在して設け、光シャッタセルを制御することにより基板の加熱制御を行うように構成している。従来のように抵抗発熱体による加熱制御では加熱制御領域のパターンが固定されているが、本発明によればこのような構成を採用しているため、加熱制御領域のパターンを自由に設定することができ、従ってきめ細かい加熱制御を行うことができる。この結果基板の面内あるいは基板間における加熱処理の均一性の向上を図ることができる。
本発明の実施形態の係る基板加熱装置について、図1ないし図11を参照して説明する。本実施形態の基板加熱装置は、図1、図2に示すように筐体1を備えており、筐体1は仕切り壁11によって仕切られて上部領域12と下部領域13とに分離されており、上部領域12側の側壁にはウエハWの搬入出口14が設けられている。搬入出口14が形成されている領域を装置手前側とすると、筐体1の装置奥手側内部には、ウエハWを加熱する熱板2(基板保持部)が設けられており、装置手前側には、加熱されたウエハWの粗熱取り(冷却)を行うと共に、搬入出口14から搬入されるウエハWの受け渡しを行う待機位置から熱板2の上方領域までの間を移動する冷却板3が配設されている。
冷却板3は、ウエハWを載置して待機位置と熱板2の上方領域との間でウエハWを搬送すると共に載置されたウエハWとの間で熱交換を行うことよってウエハWの粗熱取りを行う載置部31と、載置部31を移動支持する移動支持部32とを備えており、移動支持部32は仕切り壁11の開口部11aを貫通して下部領域13に配設されているガイドレール33にガイドされる。載置部31の待機位置の下方には、搬送アームとの協働作用によりウエハWの受け渡しを行う、昇降駆動機構(図示せず)によって昇降する昇降ピン34が設けられている。そして載置部31には、載置部31が昇降ピン34、41と平面上で干渉しないように切り欠き部31a、31bが形成されている。
熱板2には、ウエハWの載置面に孔部21が3つ形成され、この孔部21には、昇降ピン41が軸通している。この昇降ピン41は昇降装置4に接続されており、昇降ピン41と冷却板3との協働作用により熱板2と冷却板3との間でウエハWが受け渡される。また筐体1には、下部領域13の奥手側に排気装置15と排気ダクト16が備えられている。熱板2の奥手側近傍には排気装置15に接続された排気口23(図2参照)が形成され、熱板2の手前側近傍には図示しないガス供給源に接続された吐出口2(図2参照)が形成されている。また熱板2の上方には、支持部25に支持された天板26が配設されている。この基板加熱装置では、吐出口24から供給されるパージ用ガスを排気口23で吸引してガス流を形成し、このガス流を天板26によって整流する。そしてこのガス流で加熱処理中のウエハWにパーティクルが付着することを防止する。
また図1及び図3に示すように、熱板2の下方には加熱部5が配設されている。加熱部5は、熱板2を加熱するための加熱源となる光源5aと、光源5aの光を遮ることが可能な光シャッタ板5bとを備えており、熱板2の下面全面には光源5aから照射される光を吸収する光吸収層20が成膜されている。また図中パージガス供給菅7は、熱板2を冷却する際に熱板2に向けてパージガスを供給するための図示しないガス供給源に接続されている。
また熱板2の上面には、図示しないウエハ載置用の突起部が複数、例えば周縁に近い部位であって周方向に等間隔に3ヶ所配設されており、ウエハWはこの突起部に支持された状態で熱板2に載置される。なお突起部は、支持しているウエハWと熱板2との間に、例えば0.1〜0.5mm程度の隙間ができるように形成されている。また熱板2は、厚さ2〜3mmのAIN(窒化アルミ)やSiC(炭化珪素)等のセラミック板若しくはAl(アルミニウム)等の金属板から形成されており、光吸収層20は、その厚さが5〜50μm程度のシアニン系色素、カーボンブラック、DLK(タンパク質リン酸化酵素)、若しくはジルコニウム含有膜などの薄膜から形成されている。
光源5aは、例えばフラッシュランプやキセノンランプ、若しくはYAGレーザーなどからなり、加熱部5は、光源5aを複数、例えば図4に示すように計29個備えている。光源5aは、図1に示すように熱板2の裏面全域に対して光を照射できるように熱板2の投影領域(熱板2の光吸収層20と対向する領域)に配設されている。そして熱板2は、光源5aから照射された光を光吸収層20で吸収することによって、間接的に加熱される。また熱板2と光吸収層20との間には、熱板2の温度を計測するための本発明の温度検出部に相当する温度センサ8が、熱板2の下面に一定の間隔をあけて複数設けられている。
光シャッタ板5bは、図5に示すように、例えば大きさが0.1〜0.25mmの液晶シャッタからなる光シャッタセル60をウエハWに対向する全面に亘って、例えばマトリックス状に設けて構成される。またこの光シャッタ板5bには、昇降ピン41及びパージガス供給菅7が通過するための図示しない開口部が形成されており、昇降ピン41はこの開口部を貫通した状態で昇降する。なお光シャッタセル60としては、液晶シャッタの変わりにPLZT(チタン酸ジルコン酸ランタン鉛)を使用することもできる。また図5は、光シャッタ板5bを図3に示す光源5a側から見た図であり、説明の便宜上、光シャッタセル60の大きさを実物より大きく示すと共に、熱板2を示している。
光シャッタ板5bは、図6に示すように複数のセル群61a〜61oを有している。各セル群61a〜61oは、光シャッタセル60を複数まとめてグループ化することによって形成されており、このセル群61a〜61oによって本実施形態の光シャッタ板5bは「15」の区画に分けられている。なお区画数が「15」であることは、説明の便宜上の記載である。また温度センサ8は、熱板2の下面にセル群61a〜61oの数と同数の15個配設されており、各セル群61a〜61oと1対1で対応するように配設されている。
次に本実施形態の光シャッタ板5bの制御系について説明する。図7は光シャッタセル60の制御系の概略を示す図である。この制御系においては、各光シャッタセル60をオンにして光透過状態にするためのオン電圧を供給するスイッチング素子94が光シャッタセル60毎に設けられ、このスイッチング素子94のオン/オフ制御を行うためのドライバ(駆動回路)95が基板加熱装置の内部に設けられている。このドライバ95は、各スイッチング素子94にPWM信号(パルス幅変調信号)を出力するものであり、制御部9からの制御信号によって、どのスイッチング素子にいくつのデューティ比のPWM信号を出力するのかという指示に応じて動作する。
制御部9は、図1に示すように入力部90を有し、オペレータが入力部90を介して制御部9内の記憶部91に、各スイッチング素子94毎のデューティ比、つまり各光シャッタセル60毎のデューティ比(単位時間当たりのオンの比率)を記憶させることができるように設定されている。また記憶部91にはグループ化されたセル群61a〜61oの光シャッタ板5b上の位置データと、各グループ毎のデューティ比とを対応付けて設定できるように構成されている。模式的な説明をすれば、例えば光シャッタセルが1番から10000番までの1万個設けられているとすると、1番から1000番までを第1のグループ、1001から2000番までを第2のグループといった具合にグループ化し、グループ化されたセル群61a〜61oのスイッチング素子94に対してドライバ95から共通のPWM信号が供給されることになる。
光シャッタセル60が、オン/オフ制御されるパルスのデューティ比に応じて単位時間、例えば1ms当たりの光透過状態の時間比率が調整されるので、熱板2側にしてみれば発熱制御を行う制御単位であるゾーン(チャンネル)がセル群61a〜61oのグループ分けに応じて決められることとなり、また各ゾーンをどのように発熱制御するのかが、記憶されたデューティ比の設定に応じて決められることになる。即ち従来の電気抵抗体のパターンを印刷により形成して各チャンネル化していた構造と比較すると、電気抵抗体の一つのチャンネルがセルのグループに相当し、各チャンネルの電力制御が光シャッタセル60の制御(単位時間当たりの光透過状態の時間比率の制御)に相当することになる。
なお、図1に示す92は、記憶部91から各光シャッタセル60毎のデューティ比や、セル群61a〜61oの位置データの情報を読み出し、制御信号を生成してドライバ95に送信する制御プログラムである。そして制御プログラム92は、例えばコンパクトディスク、マグネットオプティカルディスク、メモリカード等の記憶媒体に格納され、そこから制御部9に設けられた図示しない、例えばHDD(Hard Disk Drive)等からなる補助記憶部にインストールされ、図示しないメモリ等の主記憶装置上に展開されて制御信号をドライバ95に送信可能となる。
このような制御系を用いることにより、本実施形態では、例えば以下に示すような光シャッタ板5bの制御を行うことができる。本実施形態では、各スイッチング素子94毎のデューティ比として、例えば図8に示すような各セル群61a〜61o毎のデューティ比のデータを記憶部91に記憶している。そして制御プログラム92は、このデータを読み出して各セル群61a〜61o毎の制御信号を生成してドライバ95に送信する。
ドライバ95は、例えば0.1〜1ms周期のクロックパルスを発生する図示しないクロックパルス発生源とこのクロックパルスに基づいてPWM信号を生成する生成部等を備えており、受け取った制御信号に含まれるデューティ比に基づいてクロックパルスの周期と同じ周期のパルス信号をデューティ100%とするPWM信号を生成する。
例えば、図8に示すようにセル群61h、61i、61j、61kのデューティ比が夫々50%、80%、20%、10%であった場合、デューティ比が50%ならば、図9(a)に示すようなクロックパルスの1周期に相当する単位時間の中での半分の時間だけオンとなるPWM信号が生成され、デューティ比が20%ならば、図9(b)に示すようにクロックパルスの1周期に相当する単位時間の中での2割の時間だけオンとなるPWM信号が生成され、デューティ比が80%ならば、図9(c)に示すようにクロックパルスの1周期に相当する単位時間の中での8割の時間がオンとなるPWM信号が生成される。
こうしてドライバ95は、制御信号により指定されたスイッチング素子94に対し、当該スイッチング素子94に割り当てられるデューティ比に応じたPWM信号が出力される。PWM信号を受け取ったスイッチング素子94は、このPWM信号に基づいてスイッチングし、これによりセル群61a〜61oの各々が開閉制御される。従って各光シャッタセル60の出力側(熱板2側)には、PWM信号に応じた時間幅の光パルスが現れることとなる。
上述したデューティ比は全てのセル群61a〜61oごとに設定されており、デューティ比に応じて光シャッタ板5bを介して熱板2に供給される光エネルギーの量(単位時間当たりの量)がきまることから、この実施形態においては、熱板2を複数の発熱制御領域に分割し、各分割領域(発光制御領域)の発光量をデューティ比に応じて決めることができるといえる。
例えばセル群61a、61b、61c、61i、61m、61oのデューティ比を80%、セル群61d、61f、61h、61nのデューティ比を50%、セル群61e、61g、61j、61lのデューティ比を20%、61lのデューティ比が20%、セル群61kのデューティ比を10%と設定することにより、図10に示すように熱板2の中心から外側に向けて単位時間当たりの光透過状態の時間比率が順次長くなる。言い換えれば供給される発熱量が中心から外側に向かう程、大きくなるように設定されていることになる。
次に本実施形態の基板加熱装置によるウエハWの加熱方法について図7ないし図11を参照して説明する。なお図11は、図6に示す矢視A−Aからみた熱板2と加熱部5とを模式的に示したものである。本実施形態の基板加熱装置では、まずウエハWの加熱を行う前工程として、複数の温度検出部を取り付けた温度測定用のウエハを熱板2に載置する。次いで光シャッタ板5bを介して光源5の光を熱板2に照射し、熱板2を介してウエハWを加熱する。そしてこのときのウエハの温度上昇データの時間帯を含む温度検出データに基づいて各セル群61a〜61oに対応するPWM信号の時系列データ、即ちPWM信号のデューティ比の時間推移データを作成する。なお実際には、例えばPWM信号の温度と温度検出データの取得とを繰り返すことになる。こうして得られたデューティ比の設定データを記憶部91に記憶する。
このような設定作業が終了した後、製品ウエハWの加熱処理が実施される。まず図11(a)に示すように加熱対象のウエハWを冷却板3によって熱板2の上方に搬送する。次いで図11(b)に示すように冷却板3と昇降ピン41との協働作用によりウエハWを熱板2に載置する。そして制御プログラム92が記憶部91から各セル群61a〜61o毎のデューティ比のデータを読み出して各セル群61a〜61o毎の制御信号を生成してドライバ95に送信する。そしてドライバ95から各セル群61a〜61oに対応するスイッチング素子94に対してPWM信号を生成して出力し、これにより各セル群61a〜61oのオン/オフ制御が開始され、図11(c)に示すように光源5aからの光が各セル群61a〜61oにより変調されて熱板2の下面に成膜された光吸収膜20に照射される。
光吸収膜20は、光シャッタ板5bを通過した光を吸収して発熱し、この熱が熱板2に伝わって当該熱板2が加熱され、この結果熱板2上のウエハWが当該熱板2により加熱されることになる。この場合、各セル群61a〜61o毎に独立して光変調を行っていることから、ウエハWの加熱領域を複数に分割して各分割領域毎に加熱制御を行う所謂ゾーン制御が行われることとなる。そして温度安定化後に、何れかのゾーン(セル群)に応じて設けられた温度センサ8からの温度検出値が外乱等によって設定温度から外れたときは、フィードバック制御がかかってそのゾーン(セル群)に設定されたPWM信号のデューティ比が調整され、これによりそのゾーンのウエハWの温度が、設定温度となるようにコントロールされる。そしてウエハWの加熱処理が終了すると、ウエハWを熱板2に載置したのとは逆の工程を経て基板加熱装置より搬出する。
上述した本実施形態の基板加熱装置では、光透過状態と遮光状態との間で切り替わる光シャッタセル60がウエハWの対向領域全体に亘って多数配列された光シャッタ板5bを光源5aとウエハWとの間に介在して設け、光シャッタセル60をオン/オフ制御することによりウエハWの加熱制御を行うように構成している。従来のように抵抗発熱体による加熱制御では加熱制御領域のパターンが固定されているが、本実施形態の基板加熱装置によれば、加熱制御領域に該当するセル群を自由に設定でき(この例では、セル群61a〜61oとして設定している)、そして各セル群61a〜61o毎にデューティ比を設定することによって、各セル群61a〜61oからの発光量(発熱量)を自由に設定することができる。即ち、この実施形態では加熱制御領域のパターンを自由に設定できるものであり、従ってきめ細かい加熱制御を行うことができる。
またこの実施形態では、加熱中に各セル群61a〜61oの分け方、つまり加熱制御領域のパターンを一定としているが、加熱中に変更してもよいし、また例えば同じロットの先のウエハの加熱処理が行われた後、当該ウエハの加熱を行う前に前記パターンを変更してもよいし、あるいはまた当該ウエハの加熱を行った後に変更してもよい。このような変更は、ウエハの線幅の検査を塗布、現像装置内にて行い、その結果に応じて実施される場合が挙げられる。このように前記パターンを加熱装置の製造後に自由に変更できるということは、ウエハの面内あるいはウエハ間において、加熱処理を均一に行うための調整パラメータが広がったということであり、結果として均一性の高い加熱処理を実施できることになる。また、例えばチャンバー構造の変更によって熱板上の気流が変わるような場合や、薬液感度の変化等、外部環境が変化しても熱板自体を作り直すことなく制御プログラムの書き換えでその時の環境に適応した熱板の温度制御を行うことが可能となる。
本実施形態では、PWM制御を行うセル群と、PWM制御を行わずに遮光状態としたままのセル群とに分け、加熱制御領域に相当する前者のセル群の形状(パターン)を特定のパターン形状に設定するという使い方をしてもよい。なおこのことは、複数のグループ(セル群)のうち、いくつかのグループに係るPWM信号のデューティ比を0%にすることを同じ意味である。このような例を図12に示すと、例えば図12(a)に示すような蛇行するパターン形状を形成したり、図12(b)に示すような井桁と十字を重ねたパターン形状を形成したりすることも可能となる。また図12(c)に示すように従来の電気抵抗体からなるパターンが印刷されることによって形成されるヒータ(図18参照)のパターン形状と同形状のパターン形状を光シャッタ板5bで形成することも可能となる。
図12では、斜線の記載されていない光シャッタセル60は、PWM制御されて光変調が行われている加熱制御領域のセルであり、斜線が記されている光シャッタセル60は、光変調されない光シャッタセル60を示している。つまり図12(b)では、井桁と十字を重ねたパターンの部分が光透過状態であることを示している。ただし本発明の実施の形態としては、図12(b)に示す遮光状態と光透過状態の領域を入れ替えてもよい。
[第2の実施形態]
本発明の第2の実施形態について図13を参照して説明する。第2の実施形態の基板加熱装置は、第1の実施形態とは光シャッタ板205bの構成と制御系とが異なるのみであり、その他の構成は、第1の実施形態の基板加熱装置と略同構成であるため、以下の説明では光シャッタ板205b及び光シャッタ板205bの制御系に関連する点についてのみ説明し、他の部材については、第1の実施形態と同一番号を付し、説明を省略する。第2の実施形態の光シャッタ板205bは、図13に示すように、同じ形状のセル群261をウエハWに対向する全面に亘って、例えばマトリックス状に設けることによって構成される。セル群261は、光シャッタセル60を、複数例えば縦横10個×10個のマトリックス状にした100個により構成されている。なおこの数値は便宜上の値である。本実施形態においても、熱板2の下面には、第1の実施形態と同じく温度センサ8が複数例えば15個配設されるが、この配設位置は例えばセル群261を複数集めてグループ分けし、そのグループの略中央に配設される。
即ち、第1の実施形態では、光シャッタセル60を複数集合した領域を加熱制御領域の単位とし、これを15個配列しており、つまり光シャッタ板5bは「15」の領域に分割されている。これに対し、第2の実施形態では、100個の光シャッタセル60を集合させて、加熱制御領域の単位としている。そして第1の実施形態では、1つの加熱制御領域に属するセル群61a〜61oについてはPWM信号により、同じ光変調が行われるが、第2の実施形態では、100個の光シャッタセル60からなるセル群261からなる単位領域の状態が光透過状態(オン)、遮光状態(オフ)のいずれかとなるように制御され、かつオンになる光シャッタセル60の数を制御することによって、発光量の制御を行っている。即ち、この例では100階調の発光状態が得られる。こうして各加熱領域毎に発光量を制御しているということになる。このような実施形態においても加熱を自由に設定できるため、同様の効果が得られる。
また第2の実施形態においても、第1の実施形態の図12において説明した例と同様の制御をすることができる。即ちこの場合、100個の光シャッタセル60からなるセル群261(単位領域)のうち、上述のいわば発光面積(100階調)制御を行わない非加熱制御領域と、発光面積制御を行う加熱制御領域とが分かれることになる。
上述した本実施形態の基板加熱装置においても、加熱制御領域に該当するセル群261の光透過状態にする光シャッタセル60と、遮光状態にする光シャッタセル60との数の比を変更することによって、各セル群261からの発光量(発熱量)を自由に設定することができる。そしてこのような構成を有していることから、第1の実施形態に記載された各作用・効果を奏することが可能となる。
[他の実施形態]
また本発明の実施の形態としては、図14に示す形態であってもよい。図14に示すように本実施形態では、基板加熱装置に熱板2とパージガス供給菅7が設けられていない以外は、第1の実施形態の基板加熱装置と同構成であるため、第1の実施形態と同一の部材については同一番号を付し説明を省略する。また光シャッタ板5bの制御については、第1、第2の実施形態に記載されている各制御系のうち、どの制御系でも制御することができる。この基板加熱装置では、光源5aと光シャッタセル5bからなる加熱部5を備えており、熱板の下面にパターニングによりヒータを形成する必要がないため、熱板を削除している。そのためウエハWを加熱するときは昇降ピン341のみでウエハWを支持する。
このような実施形態では、例えば先のロットにおけるウエハW1の加熱温度が250度であり、次のロットにおけるウエハW2の加熱温度が120度であった場合、ウエハW1の加熱が終了した時点で、従来必要とされていた熱板を冷却する工程を行わずに、次のウエハW2の加熱処理を開始することが可能となる。つまりロットの変更時に熱板2を冷却する工程を省略することが可能となり、基板加熱処理のロット変更時のスループットを向上させることが可能となる。
そして本実施形態の基板加熱装置でも、光シャッタ板5bを備えているため、上記各実施形態と同様の制御を行い、光シャッタ板5bからの発光量(発熱量)を自由に設定して、きめ細かい加熱制御を行うことができ、ウエハWの面内あるいはウエハW間における加熱処理の均一性の向上を図ることができる。
なおこの実施形態では、第1、第2の実施形態のように温度センサ8を設けることが不可能であるため、昇降ピン341によって支持されているウエハWの温度を測定する必要がある場合には、ウエハWの温度を計測可能な非接触型の温度センサを設ける必要がある。
また本実施形態では、光吸収層ではなく、ウエハWに直接光を照射してウエハWを加熱しているが、本発明の実施の形態としてはウエハWの光の照射面に光吸収層を成膜してもよい。この場合、発熱体となる光吸収膜がウエハに直接接触しているため、ウエハWと発熱体との距離に左右されることなく、またワタミを有するウエハでも面内の温度が均一となるように加熱を行うことができる。また発熱体が薄膜なので基板の昇降温速度が上昇する。
また本実施形態では、加熱部5はウエハWの下方に配設されているが、本発明の実施の形態はこれに限定されるものではない。例えば加熱部を、ウエハを加熱する位置の上方に設け、ウエハWに上方から光を照射してウエハWを加熱してもよい。この場合、ウエハWの上面に成膜されている膜、例えばレジスト膜等を、光を吸収する物質で形成してレジスト膜を光吸収層として利用することが好ましい。
次に本発明の適用例である、本実施形態の基板加熱装置が組み込まれた塗布、現像装置に露光装置を接続したレジストパターン形成システムの一例について簡単に説明する。図15ないし図17に示すように、本実施形態のレジストパターン形成システム400は、キャリア載置ブロックB1、処理ブロックB2、インターフェイスブロックB3、露光装置B4を備えている。キャリア載置ブロックB1は、載置部410上に載置された密閉型のキャリアC1から受け渡しアームA1がウエハWを取り出して、隣接する処理ブロックB2に受け渡すと共に、受け渡しアームA1によって処理ブロックB2にて処理された処理済みのウエハWを受け取りキャリアC1に戻すように構成されている。
処理ブロックB2は、図16に示すように、この例では現像処理を行うための現像領域であるDEV層、レジスト膜の下層側に形成される反射防止膜の形成処理を行う反射防止膜の塗布領域であるBCT層、レジスト液の塗布処理を行う塗布領域であるCOT層及びレジスト膜の上層側に形成される反射防止膜の形成処理を行う反射防止膜の塗布領域であるTCT層を備えており、各領域を下から順に積層して階層化することによって処理ブロックB2は構成されている。
BCT層と、TCT層とは、各々反射防止膜を形成するためのレジスト液をスピンコーティングにより塗布する液処理ユニットと、この液処理ユニットにて行われる処理の前処理及び後処理を行うための、本発明の実施形態に係る基板加熱装置を含む加熱、冷却系の処理ユニット群と、各ユニット間でウエハWの受け渡しを行う搬送アームA2、A4とを備えている。COT層は、レジスト膜を形成するためのレジスト液をスピンコーティングにより塗布する塗布装置と、この塗布装置にて行われる処理の前処理及び後処理を行うための、本発明の実施形態に係る基板加熱装置を含む加熱、冷却系の処理ユニット群と、疎水化処理を行う疎水化処理ユニットと、各ユニット間でウエハWの受け渡しを行う搬送アームA3とを備えている。
またDEV層は、例えば一つのDEV層内に2段積層された現像装置と、この現像装置にウエハWを搬送する搬送アームA5とを備えている。そして処理ブロックB2には、図15及び図17に示すように棚ユニットU1と、棚ユニットU1の各部同士の間でウエハWを搬送する昇降自在な受け渡しアームA6とが配設されている。処置ブロックB2の奥側には、インターフェイスブロックB3を介して露光装置B4が接続されている。処理ブロックB2とインターフェイスブロックB3とは、棚ユニットU2を介して接続されており、インターフェイスブロックB3には、昇降自在かつ鉛直軸回りに回転自在でかつ進退自在に構成された移載アームA7と、基板洗浄装置SRS等が設けられている。
このようなレジストパターン形成システムにおける塗布、現像工程が行われるウエハWの流れは次の通りとなる。図17に示すように、まずキャリア載置ブロックB1のキャリアC1に積載されているウエハWを、受け渡しアームA1により棚ユニットU1の処理ブロックB2のBCT層に対応する受け渡しユニットCPL2に搬送する。次いでウエハWは受け渡しユニットCPL2から受け渡しユニットCPL3→搬送アームA3→COT層へと搬送され、疎水化処理ユニットにてウエハWの表面が疎水化された後、塗布装置にてレジスト膜が形成される。レジスト膜形成後のウエハWは、搬送アームA3により棚ユニットU1のBF3に受け渡される。
その後ウエハWは、受け渡しユニットBF3→受け渡しアームA6(図16参照)→受け渡しユニットCPL4を介してTCT層に受け渡され、レジスト膜の上に反射防止膜が形成された後、受け渡しユニットTRS4に受け渡される。なおレジスト膜の上の反射防止膜を形成しない場合や、ウエハWに対して疎水化処理を行う代わりに、BCT層にて反射防止膜が形成される場合もある。
またDEV層内の上部には、棚ユニットU1に設けられた受け渡しユニットCPL11から棚ユニットU2に設けられた受け渡しユニットCPL12にウエハWを直接搬送するための専用の搬送手段であるシャトルアームEが設けられている。レジスト膜が形成されたウエハWは、受け渡しアームA6により受け渡しユニットBF3、TRS4を介して受け渡しユニットCPL11に受け渡され、シャトルアームEにより棚ユニットU2の受け渡しユニットCPL12を介してインターフェィスブロックB3に搬送される。なお図17中のCPLが付されている受け渡しユニットは、複数枚のウエハWを載置可能なバッファユニットを兼ねている。
次にウエハWは移載アームA7により基板洗浄装置SRSへと搬送されて洗浄され、その後露光装置B4に搬送されて露光処理が行われる。その後ウエハWは処理ブロックB2に戻されてDEV層にて現像処理が行われ、搬送アームA5により棚ユニットU1における受け渡しアームA1のアクセス範囲の受け渡し台に搬送される。そして受け渡しアームA1を介してキャリアC1へと戻される。なお図16においてM1は、各々加熱部冷却部等を積層した処理ユニット群である。以上の工程により、このレジストパターン形成システムではウエハWにレジストパターンを形成する。そしてこのレジストパターン形成システムでは、本実施形態の基板加熱装置を積載することにより、加熱されるウエハWの温度の面内均一性を良好な状態にすることができ、レジストパターン形成処理を良好な状態で行うことが可能となる。さらに基板加熱装置の加熱部5の光シャッタ板5bを制御部9で制御することにより、加熱制御領域のパターンを自由に設定することができるので、加熱部のパターン形状を変更したいときに装置の交換を行う必要がなくなり、作業工程を短縮することも可能となる。
本実施形態の加熱装置の概略を示す断面図である。 本実施形態の加熱装置の概略を示す側面図である。 本実施形態の熱板と加熱部の概略を示す側面図である。 本実施形態の光源の配置について説明するための平面図である。 本実施形態の光シャッタ板の構成について説明するための平面図である。 本実施形態の光シャッタ板の構成について説明するための第2の平面図である。 本実施形態の光シャッタ板の制御系について説明するための説明図である。 本実施形態の光シャッタ板の制御データについて説明するための説明図である。 本実施形態の光シャッタ板制御用のPWM信号について説明するための説明図である。 本実施形態の光シャッタ板の制御について説明するための説明図である。 本実施形態におけるウエハWの加熱方法について説明するための説明図である。 第1の実施形態における光シャッタ板の他の制御方法について説明するための説明図である。 第2の実施形態における基板加熱装置の光シャッタ板ついて説明するための平面図である。 他の実施形態における基板加熱装置について説明するための側面図である。 本発明の基板加熱装置が組み込まれたレジストパターン形成装置の平面図である。 本発明の基板加熱装置が組み込まれたレジストパターン形成装置の斜視図である。 本発明の基板加熱装置が組み込まれたレジストパターン形成装置の側面図である。 従来の基板加熱装置用の熱板について説明するための平面図である。
符号の説明
1 筐体
2 熱板
3 冷却板
5 加熱部
5a 光源
5b 光シャッタ板
7 パージガス供給菅
8 温度センサ(温度検出部)
9 制御部
20 光吸収層
31 載置部
34、41、341 昇降ピン
60 光シャッタセル
61a〜61o セル群
91 記憶部
92 制御プログラム
100 熱板
101、102、103、104、150 ヒータ
110 電力供給部
400 レジストパターン形成システム
410 載置部
W ウエハ

Claims (14)

  1. 基板を保持する基板保持部と、
    この基板保持部に保持された基板と対向するように配置され、当該基板を加熱するための光源と、
    この光源と前記基板との間に介在して設けられ、光透過状態と遮光状態との間で切り替わる光シャッタセルが基板の対向領域全体に亘って多数配列された光シャッタ板と、
    前記光シャッタセルの各々に対して光透過状態と遮光状態との切り替え制御を行うための制御部と、
    を備えたことを特徴とする基板加熱装置。
  2. 前記基板保持部は、前記光源側の面に当該光源からの光を吸収するための光吸収層が形成された熱板により構成されたことを特徴とする請求項1に記載の基板加熱装置。
  3. 前記制御部は、単位時間当たりにおける光透過状態となっている時間の比率を制御する機能を有することを特徴とする請求項1または2に記載の基板加熱装置。
  4. 光シャッタセルを複数のグループに分割し、
    前記制御部は、分割されたグループ単位で前記時間の比率を制御することを特徴とする請求項3に記載の基板加熱装置。
  5. 前記制御部は、単位領域に含まれる光シャッタセル群のうち光透過状態にするセル数の比率を制御する機能を有することを特徴とする請求項1または2に記載の基板加熱装置。
  6. 前記単位領域を多数集合させて一つのグループとすることにより複数のグループを形成し、
    前記制御部は、グループ単位で前記セル数の比率を制御することを特徴とする請求項5に記載の基板加熱装置。
  7. 前記グループ毎に温度検出部を設け、
    前記制御部は、前記温度検出部の温度検出値に基づいて光透過状態と遮光状態との切り換えを制御することを特徴とする請求項1ないし6の何れか一項に記載の基板加熱装置。
  8. 基板保持部に基板を保持する工程と、
    前記基板の対向領域全体に亘って多数配列された光シャッタセルからなる光シャッタ板の、各々の前記光シャッタセルの光透過状態と遮光状態との切り替えを制御する工程と、
    前記光シャッタ板を介して、前記基板保持部に保持された基板と対向するように配置された光源から光を照射して前記基板を加熱する工程と、
    を含むことを特徴とする基板加熱方法。
  9. 前記制御は、単位時間当たりにおける光透過状態となっている時間の比率の制御であることを特徴とする請求項8に記載の基板加熱方法。
  10. 光シャッタセルを複数のグループに分割し、
    前記制御は、分割されたグループ単位での前記時間の比率の制御であることを特徴とする請求項9に記載の基板加熱方法。
  11. 前記制御は、単位領域に含まれる光シャッタセル群のうち光透過状態にするセル数の比率の制御であることを特徴とする請求項8に記載の基板加熱方法。
  12. 前記単位領域を多数集合させて一つのグループとすることにより複数のグループを形成し、
    前記制御は、グループ単位での前記セル数の比率の制御であることを特徴とする請求項11に記載の基板加熱方法。
  13. 前記グループ毎に温度検出部を設け、
    前記温度検出部の温度検出値に基づいて光透過状態と遮光状態との切り換えを制御することを特徴とする請求項8ないし12の何れか一項に記載の基板加熱方法。
  14. 保持された基板を、光源により加熱する基板加熱装置に用いられるコンピュータプログラムを格納した記憶媒体であって、
    前記コンピュータプログラムは、請求項8ないし13の何れか一つに記載の基板加熱方法を実行するようにステップ群が構成されていることを特徴とする記憶媒体。
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