JP2010135506A - 半導体装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、電流阻止領域のリ−ク電流が小さく、高出力動作や高温動作が可能な半導体装置提供することを目的とする。
【解決手段】 n型基板上に、n型クラッド層とp型クラッド層に挟まれた活性層を含むダブルへテロ構造を有するメサストライプと、該ダブルへテロ構造のメサストライプ側面部に一の材料で構成されるpn接合からなる電流阻止領域を有する半導体装置において、前記電流阻止領域を構成するn型電流阻止層の開口端と前記メサストライプを構成する前記p型クラッド層の離間距離tは20nm乃至40nmであって、かつ前記活性層の垂直方向の中心から前記n型電流阻止層の上端までの距離hと前記活性層の垂直方向の中心から前記メサストライプを構成するp型クラッド層の上端までの距離hの比(h/h)が0.94以上1未満であることを特徴とする
【選択図】 図1

Description

本発明は、光通信システムの光源、光計測器の光源、もしくは、光情報処理システム用光源であって、埋め込みヘテロ構造を有する半導体装置に関するものである。特に、光ファイバ増幅器用励起光源に使用される高出力の半導体装置に関する。
電流注入型の半導体装置は、発光領域である活性層へ電流を効率的に注入するために電流狭窄機能を有する構造が採用されている。該電流狭窄構造の一つに活性層を含むメサストライプの両側に埋め込み型の電流阻止領域を有する構造が用いられている。この電流阻止領域として、一般には、逆バイアスのpn接合を含む構造が用いられている。なお、この埋め込み型の電流阻止領域を有する半導体装置では、前記電流阻止領域と前記活性層の間で屈折率差が生じ、発生した光を活性層に閉じ込めるための水平方向の光導波機能も有する。この光導波機能により、発生する光(レーザビーム)の形状はほぼ円形となり、レンズなどの光学部品を介して、高い結合効率で光ファイバ結合できるという特長を有する。
図3は、有機金属気相成長法(MOVPE;Metal−Organic Vapor Phase Epitaxy)により成長された電流阻止層を有する、いわゆる埋め込み(BH;Buried Heterostructure)構造を有する公知ないし、周知の半導体装置の共振器方向に対して垂直方向の断面形状の模式図である。図3に示した半導体装置は、n型InP基板1上にn型InPクラッド層2、GaInAsP活性層3、p型InPクラッド層4によってメサストライプが形成され、その両側面部にp型InP電流阻止層5およびn型InP電流阻止層6で構成される電流阻止領域が埋め込み成長により形成され、更に前記メサストライプ及び前記電流阻止領域の上部にp型InPクラッド層7、p型GaInAsPコンタクト層8が所定の位置に形成されている。そして、電流を注入するために、n型InP基板1の下面にn型電極9、p型GaInAsPコンタクト層8の上面にp型電極10が形成されている。
図3の半導体装置は、GaInAsP活性層3を含むpnダブルヘテロ接合と同様に、p型InP電流阻止層5とn型InPクラッド層2とのpn接合に半導体装置の動作時に順バイアスがかかる。また、p型InPクラッド層7、n型InP電流阻止層6、p型InP電流阻止層5、n型InP基板1が、pnpn型のサイリスタ構造を構成している。
このような構造の半導体装置に対して、p型電極10に正、n型電極9に負の電圧を印加すると、pn接合のビルトイン電圧の差により、注入電流のほとんどがGaInAsP活性層3へ注入される。しかしながら、図3の経路I−IIは順バイアスとなるために、p型InP電流阻止層5とn型InPクラッド層2のpn接合を介して、リーク電流が発生する。このリーク電流は、サイリスタ構造のゲート電流になるため、アノード電流に相当する経路III−IVにリーク電流が流れる。
従来、前記リーク電流を低減することを目的とした技術が、特許文献1〜5に開示されている。
特開2008−198662号公報 特開平8−127251号公報 特開平5−13869号公報 特開平5−129723号公報 特開平5−75209号公報
BH(埋め込み)構造の半導体装置の電流阻止領域で発生するリーク電流は、しきい値電流の増加や光出力の熱飽和や光−電流出力特性における不連続点(キンク)を誘発する原因となる。特に、該不連続点(キンク)は半導体装置の高出力動作、高温動作を著しく低下させるといった問題がある。そこで、発明者らはリーク電流を低減するために、活性層とn型InP電流阻止層の開口端の距離(d)を短くする方法に着目し、該距離dを変化させた半導体装置を作製した。
ここで、作成した半導体装置について、1.5A駆動時の光出力特性を比較した。その結果を表1に示す。表1から明らかなように、活性層とn型InP電流阻止層の開口端の距離dと光出力の間には相関関係を見出すことが難しいことが分かった。具体的には、当該距離dが320nmの場合と363nmの場合には、当該距離が43nm短くなっているにも関わらず、光出力は6mW程度大きくなり、光出力に改善効果は見られなかった。また、当該距離dが363nmの場合と367nmの場合には、わずか4nmの違いに対して、光出力が40mW程度と大きくばらついてしまうことが分かった。当該半導体装置は、リーク電流は低減されるものの、現在所望されている500mW程度の高出力動作が実現できないということが分かった。
Figure 2010135506
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであって、電流阻止領域のリーク電流が小さく、且つ、p型電流阻止層での光の吸収を低減することで実現した高出力動作や高温動作が可能な半導体装置を、該半導体装置の作製工程に困難を生じさせることなく提供することを目的とする。
上述した課題を解決し前記目的を達成するために、本発明に係る半導体装置は、n型基板上に、n型クラッド層とp型クラッド層に挟まれた活性層を含むダブルへテロ構造を有するメサストライプと、該ダブルへテロ構造のメサストライプ側面部に一の材料で構成されるpn接合からなる電流阻止領域を有する半導体装置において、前記電流阻止領域を構成するn型電流阻止層の開口端と前記メサストライプを構成する前記p型クラッド層は離間して設けられ、該離間距離tは20nm乃至40nmであって、かつ前記活性層の垂直方向の中心から前記n型電流阻止層の上端までの距離hと前記活性層の垂直方向の中心から前記メサストライプを構成するp型クラッド層の上端までの距離hの比(h/h)が0.94以上1未満であることを特徴とする。
また、本発明に係る半導体装置は、上記の発明において、n型基板を構成する材料が、InPであることを特徴とする。
また、本発明に係る半導体装置は、上記発明において、一の材料が、InPであることを特徴とする。
また、本発明に係る半導体装置は、上記発明において、前記活性層が量子井戸構造であることを特徴とする。
また、本発明に係る半導体装置は、上記発明において、前記活性層が歪超格子量子井戸構造であることを特徴とする。
また、本発明に係る半導体装置は、上記発明において、前記半導体装置の共振器長が、1000μm以上であることを特徴とする。
また、本発明に係る半導体装置は、上記発明において、活性層の幅が、光の導波方向にわたり、単一横モ−ド動作を満足するように選択されていることを特徴とする。
また、本発明に係る半導体装置は、上記発明において、半導体装置の共振器方向の両端面は、反射率の異なる膜が形成されていることを特徴とする。
本発明に係る半導体装置は、電流阻止領域を構成するn型電流阻止層の開口端と前記p型クラッド層は離間して設けられ、該離間距離tは20nm乃至40nmとすることにより、p型クラッド層とp型電流阻止層の接触領域を低減し、サイリスタ構造のアノード電流を低減した半導体装置を実現することができる。さらに、該アノード電流の低減により、ターンオン電流が生じにくい電流狭窄性の向上した電流阻止領域を有する半導体装置を実現することができる。
さらに、前記活性層の垂直方向の中心から前記n型電流阻止層の上端までの距離hと前記活性層の垂直方向の中心から前記メサストライプを構成するp型クラッド層の上端までの距離hの比(h/h)を0.94以上1未満とすることにより、p型電流阻止層における光吸収を低減し、高出力動作に適した半導体装置を実現することができる。
また、本発明に係る半導体装置は、活性層が、量子井戸構造であるため、低しきい値電流、高効率動作の半導体装置を実現することができる。また、活性層が、歪超格子量子井戸構造とすることにより、より低しきい値電流、高効率動作の半導体装置を実現することができる。
また、本発明に係る半導体装置は、共振器長が、1000μm以上であるため、半導体装置の電気抵抗及び熱抵抗を低減し、低電圧動作する熱飽和の生じにくい光半導体装置を実現することができる。さらに熱飽和が生じにくいことにより、低消費電力動作する地球環境に配慮した高出力動作の半導体装置を実現することができる。
また、本発明に係る半導体装置は、活性層の幅が、光の導波方向にわたり、単一横モード動作を満足するように選択されていることにより、光通信システムに最適な低しきい値、高出力動作可能な半導体装置を実現することができる。
また、本発明に係る半導体装置は、共振器方向の両端面に、反射率の異なる膜が形成されていることにより、反射率の低い端面から効率的に光を取り出すことができる。さらに、反射率の高い端面からの光を受光阻止で受けることにより、当該半導体装置の出力を制御するモニタ光として利用することができる。
以下に、図面を参照して本発明に係る半導体装置の実施の形態を詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。なお、各図面において、同一の構成要素には同一の符号を付している。
(実施例)
図1の(a)乃至(c)は、本発明の実施形態であるn型InP基板上に電流阻止領域を構成する電流阻止層を有機金属気相成長により埋め込み成長させた半導体装置の作製工程を示したものである。図1(a)に示すように、まず、n型InP基板1上にn型InPクラッド層2を1μm、GaInAsP活性層3、p型InPクラッド層4を0.5μm、1.2μm組成のp型GaInAsPキャップ層12を0.05μm、順次成長させた後、p型GaInAsPキャップ層12の上にSiN誘電体膜からなるエッチングマスク13をストライプ上に形成し、ウェットエッチング法やドライエッチング法等を用いてメサストライプを形成した。
なお、前記GaInAsP活性層3は、格子不整合度1%程度の5層のGaInAsP圧縮歪量子井戸層(厚さ4nm)と組成波長が1.2μmであるGaInAsPバリア層(厚さ10nm)からなる多重量子井戸構造(井戸数5)と、組成波長が0.95μmから1.2μmまで変化した各層の厚さが40nmである6層の多段光閉じ込め(SCH;Separate−Confinement Heterostructure )層で構成した。また、前記活性層の格子不整合度を大きくする場合には、バリア層に引張り歪みとなる格子不整合度を有するGaInAsPを用いて、量子井戸層の正味の歪み量を小さくした歪補償構造を用いることができる。
ここで、結晶成長方法として、有機金属気相成長の他に分子線エピタキシー(MBE; Molecular Beam Epitaxy)法や化学線エピタキシー(CBE; Chemical Beam Epitaxy)法を用いても良い。また、エッチングマスクとしてSiOなどを用いても良い。
次に、図1(b)に示すように、誘電体からなるエッチングマスク13上には結晶成長しないという有機金属気相成長法の特色を生かして、メサストライプの上面以外の領域にp型InP電流阻止層5およびn型InP電流阻止層6からなる電流阻止領域を形成し、メサストライプ側面部の前記電流阻止領域をエッチングマスク13にほぼ水平になるように成長する。
ここで、n型InP電流阻止層6の位置、すなわち、GaInAsP活性層3の中心からの高さh1及びp型InPクラッド層4までの距離tの制御は、p型InP電流阻止層5の成長条件を変化させることで実現した。すなわち、p型InP電流阻止層を成長する際のV族原子の供給量とIII族原子の供給量の比(V/III比)の値により、メサ側部の成長形状が異なることを用いており、一般的にV/III比が大きいほど、積層方向に対して横方向の成長が促進される。
すなわち、p型InP電流阻止層5をV/III比が小さい製造条件で成長させると、メサストライプを構成するp型InPクラッド層4とn型InP電流阻止層6の開口端の距離がメサストライプ側面部に接近し、かつ、メサストライプ側面部におけるp型InP電流狭窄層の横方向の成長が抑制され、GaInAsP活性層3の中心からn型InP電流阻止層6の高さhを高くすることができた。
その後、エッチングマスク13及びp型GaInAsPキャップ層12をエッチングにより除去し、有機金属気相成長法を用いてp型InPクラッド層7、及び組成波長が1.2μmであるp型GaInAsPコンタクト層8を約3μm成長させる。その後、基板の厚さ調整のため、n型InP基板1の下面(上述した各半導体層を形成した面とは反対側の面)を厚さ130μm程度にまで研磨により薄膜化し、図1(c)に示すように、前記基板1の下面にn型電極9、コンタクト層8の上面にp型電極10をそれぞれ形成する。なお、この工程での結晶成長方法として、分子線エピタキシー法や化学線エピタキシー法を用いても良い。
上述したように作製した本実施例の半導体装置(図1(c))は、n型InP電流阻止層6のがp型InPクラッド層7に近接することで、従来の半導体装置と比較して、p型InP電流阻止層5とメサ領域のp型InPクラッド層7の接触領域が低減する。このため、経路I−IIを経由するリーク電流を低減することができる。更に、p型InP電流阻止層の水平方向の成長が抑制されることで、活性層の外側に分布する光の吸収が抑制され、高出力動作が実現できる。
上述したように作製した本実施例の半導体装置のレーザ特性を評価するために、電極形成後のウェハを共振器長1500μmのバーに壁開し、一方の端面に反射率1.5%の誘電体反射膜を成膜し、他方の端面に、反射率98%の誘電体反射膜を成膜した。その後、本実施例の半導体装置のレーザ特性として、光出力−電流特性の測定を行った。
(比較例)
本発明の半導体装置とのレーザ特性の比較を行なうために、メサストライプを構成するp型InPクラッド層4とn型電流阻止層6の距離t(前記p型InPクラッド層4とp型InPクラッド層の接触領域の水平方向の距離に相当する)と前記活性層の垂直方向の中心から前記n型電流阻止層の上端までの距離hの異なる3つの半導体装置を作製した。なお、埋め込み構造の違いによるレーザ特性の比較を行なうため、埋め込み形状以外の構造、すなわち、レーザの積層構造や共振器長、端面に設ける誘電体反射膜の反射率等は、実施例と同一とした。この比較例の半導体装置について、本実施例の半導体装置と同様にレーザ特性として、光出力−電流特性、しきい値電流、しきい値近傍のスロープ効率、1.5A時の光出力の測定を行なった。
図2(a)は、メサストライプ幅を2.7μmとした際の実施例の半導体装置及び比較例の半導体装置の1.5A駆動時の光出力と、p型InPクラッド層4とn型電流阻止層6の距離tの関係を示している。図2(a)から、光出力は前記距離tが20nm程度で最大値をとることがわかる。これは、前記距離tが小さくなるに従い、電流阻止領域のリーク電流が低減するためであると考えられる。また、5mW程度のばらつきで、500mW程度以上の高出力動作を実現するために前記距離tの値を40nm以下とする。
一方、図2(b)は、実施例の半導体装置及び比較例の半導体装置の光出力と、前記活性層の垂直方向の中心から前記n型電流阻止層の上端までの距離hと前記活性層の垂直方向の中心から前記メサストライプを構成するp型クラッド層の上端までの距離hの比(h/h)を示している。図2(b)より、光出力は、当該比が0.97近傍で最大をとることが分かる。当該比は0.94以上1未満の範囲で、光出力のばらつきが5mWと小さい値での高出力動作を実現できる。また、前述のように、この比はメサストライプ側面部のp型InP電流阻止層5の水平方向の距離を反映しており、比が大きいほどメサストライプ側面部のp型InP電流阻止層5の水平方向の成長が抑制される。このようにp型InP電流阻止層5の水平方向の成長が抑制されると、p型InP電流阻止層5での光吸収が低減し、高出力が実現される。
なお、本実施例とメサストライプの幅のみを変えた半導体装置を作製したところ、メサストライプの幅、すなわち活性層の幅が3μmまでは単一横モードを維持した光−電流特性において光−電流出力特性における不連続点(キンク)が発生しないことを確認した。
以上説明したように、本発明の半導体装置は、電流阻止領域を流れるリーク電流が低減する効果に加えてp型InP電流阻止層での光吸収を低減する効果を有するため、低しきい値電流、高効率、高出力動作を実現することができる。特に、活性層を構成する材料がGaInAsPである半導体装置では、半導体装置から発生する光の発振波長が長波長になるほど、オージェ吸収により高出力動作が困難になるといった課題を抱えているが、本発明による高出力の半導体装置は、1460nm以上のエルビウム添加光ファイバ増幅器(EDFA;Erbium Doped Fiber Amplifier)用励起光源や300mW以上の高出力が要求されるラマン増幅器用励起光源の半導体装置として有効である。さらに、本発明の半導体装置は、従来構造の半導体装置の作製工程よりも工程数が増えることなく、高性能の半導体装置を実現することができる。
また、上述の光ファイバ増幅器用励起光源は、14ピンのバタフライパッケージ内に配置された電子冷却装置上に半導体装置、レンズなどの光学系、アイソレータ、出力制御用モニタ受光阻止が配置され、光学系を介して光ファイバに光を結合する構造になっている。本発明の半導体装置を用いることで、従来構造の半導体装置と比較して、低しきい値、高効率動作が可能となるため、消費電力が低減できるので、電子冷却の消費電力が低減できる。さらに活性層の温度を低減することができるため、レーザモジュールの長期信頼性を向上することができる効果を有する。
また、本発明の誘電体反射膜は、化学気層成長(CVD;Chemical Vapor Deposition)法やスパッタ(sputter)法を用いて成膜することができる。なお、本実施例では、低反射率の誘電体反射膜として1.5%の反射率を有する誘電体膜を用いたが、外部反射鏡と組み合わせた複合共振器を有する半導体装置の場合には、該半導体装置におけるファブリペロー共振を抑制するために0.1%以下の低反射率を有する誘電体多層膜を用いることが好適である。
また、本発明の半導体装置の活性層を構成する材料は、GaInAsPの他、AlGaInAsP、GaInNAs、AlGaInNでも良く、用途や目的に応じて適宜選択される。また、それぞれの材料に適した基板(InP基板、GaAs基板、GaInAs基板、GaN基板など)が適宜用いられる。
また、本発明の半導体装置における活性層は、歪み量子井戸構造であって、量子ドットや量子細線、量子ダッシュ構造を伴うものあってもよい。さらに、光閉じ込め構造は一段SCH層やGRIN−SCH構造(GRIN− SCH;Graded−Index Separate−Confinement Heterostructure )でも良い。
(a)乃至(c)は、本発明の実施形態の半導体装置を示した模式的な断面図である。 (a)は、実施例及び比較例の半導体装置の光出力と距離tの関係、(b)は、実施例及び比較例の半導体装置の光出力と、h/hの関係を示す図である。 従来構造の半導体装置を示した模式的な断面図である。
符号の説明
1 n型InP基板
2 n型InPクラッド層
3 GaInAsP活性層
4 p型InPクラッド層
5 p型InP電流阻止層
6 n型InP電流阻止層
7 p型InPクラッド層
8 p型GaInAsPコンタクト層
9 n型電極
10 p型電極
12 p型GaInAsPキャップ層
13 エッチングマスク

Claims (8)

  1. n型基板上に、n型クラッド層とp型クラッド層に挟まれた活性層を含むダブルへテロ構造を有するメサストライプと、該ダブルへテロ構造のメサストライプ側面部に一の材料で構成されるpn接合からなる電流阻止領域を有する半導体装置において、前記電流阻止領域を構成するn型電流阻止層の開口端と前記メサストライプを構成する前記p型クラッド層は離間して設けられ、該離間距離tは20nm乃至40nmであって、かつ前記活性層の垂直方向の中心から前記n型電流阻止層の上端までの距離hと前記活性層の垂直方向の中心から前記メサストライプを構成するp型クラッド層の上端までの距離hの比(h/h)が0.94以上1未満であることを特徴とする半導体装置。
  2. 前記n型基板を構成する材料は、InPであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記一の材料は、InPであることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記活性層は、量子井戸構造であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記活性層は、歪超格子量子井戸構造であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記半導体装置の共振器長は、1000μm以上であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 前記活性層の幅は、光の導波方向にわたり、単一横モード動作を満足するように選択されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 前記半導体装置の共振器方向の両端面は、反射率の異なる膜が形成されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の半導体装置。
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