JP2010135416A - 半導体装置用パターン検査装置および検査方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】半導体装置の集積回路に多数形成されたコンタクトホール(孔)の形状ばらつきを、正確にかつ、高速に評価可能な半導体装置用パターン検査装置を実現する方法の提供。
【解決手段】SEM画像検出部1.36で検出されたパターン画像は多数のコンタクトホールが形成された基板のパターン画像である。SEM画像検出部1.36からパターン画像がコントラスト算出部1.23に供給されパターン画像全体の濃淡コントラストを算出する。算出したコントラストはバラツキ算出判定部1.24に供給され、多数のコンタクトホールの形状バラツキを算出し、数値化する。バラツキ算出判定部1.24は数値化したバラツキが所定範囲内か否かをデータベース1.17に記憶された基準値と比較して判定し、所定範囲外であれば停止信号を出力すると共にその旨を表示装置1.27に表示させる。
【選択図】図3
【解決手段】SEM画像検出部1.36で検出されたパターン画像は多数のコンタクトホールが形成された基板のパターン画像である。SEM画像検出部1.36からパターン画像がコントラスト算出部1.23に供給されパターン画像全体の濃淡コントラストを算出する。算出したコントラストはバラツキ算出判定部1.24に供給され、多数のコンタクトホールの形状バラツキを算出し、数値化する。バラツキ算出判定部1.24は数値化したバラツキが所定範囲内か否かをデータベース1.17に記憶された基準値と比較して判定し、所定範囲外であれば停止信号を出力すると共にその旨を表示装置1.27に表示させる。
【選択図】図3
Description
本発明は、半導体集積回路製造プロセスにおいて、半導体装置用パターン検査装置および検査方法に属する。
現在、半導体集積回路の製造プロセスでは、高集積化や高性能化に対応したHigh Aspect Ratio Contact (HARC)と呼ばれるシリコン基板上の絶縁膜に深いコンタクト孔を形成して多結晶シリコンやタングステンなどの電極材料を埋込む工程がある。
コンタクト抵抗値は半導体素子の電気的特性や歩留を左右するためコントロールあるいは管理が必要である。このコンタクト抵抗値を左右するパラメータの一つにコンタクトの孔形状がある。
コンタクト孔形状は、エッチングの加工条件依存性に加えて、ウエハ内での位置、パターン密度やチップ内位置依存性があることが知られている。数点レベルのコンタクト孔形状の評価には、従来、主としてウエハを小片に壁開して汎用SEM(走査型電子顕微鏡)による断面観察が使われる。
しかしながら、歩留を左右する孔形状のばらつきを統計的に解析するには、ウエハ全体にわたり多くの断面観察が必要であり、サンプル作成、SEM観察と非常に人手と時間を要するため、汎用SEMによる断面観察でばらつきを定量化するのは現実的ではない。
一方、半導体集積回路の製品の開発段階におけるプロセスあるいは加工条件決定時は、汎用SEM観察による評価が多用されている。しかしながら、上記理由から、この方法では、断面観察点数が数点レベルと限定され、パターン密度や統計的なばらつきを考慮したプロセス加工条件を適正化できないことが多い。
また、開発が終了した後の量産段階では一般の製造ラインでは大量の不良発生防止に汎用SEMによる断面観察QC(品質管理)が行われる。
上記理由から、頻度や測定点数が制限される。開発段階や量産段階において統計的な評価のために、コンタクトに接続した配線パターンおよびパッド電極を形成後、テスタを使用した電気的測定法があるが、Turn−Around−Time(TAT)が長く数週間に及ぶこともあり、開発期間の長期化や不良発生の検知・対策が遅れる。また電気特性を測定するために、当該工程に追加された数工程の加工ばらつきなどの影響により当該工程本来の形状ばらつきを正確に評価できないという欠点がある。
このため、コンタクトホールの底面における残存膜の厚さ等を高速に推定して評価する方法が特許文献1に記載されている。
特許文献1に記載の技術は、標準試料のコンタクトホールの電位コントラストト、コンタクトホールの底面の残存膜の厚さ又は抵抗値との関係を予め取得し、被検査対象のコンタクトホールにおける電位コントラストと標準試料の電位コントラストとを比較し、その結果から被検査対象であるコントタクトホール底面の残存膜の厚さ又は抵抗値を推定し、形状ばらつきを評価している。
しかしながら、上記特許文献1に記載された技術にあっては、個々のコンタクトホール毎に電位コントラストを測定しなければならず、不良コンタクトの検出までに、長時間を要してしまっていた。
本発明の目的は、半導体装置の集積回路に多数形成されたコンタクトホール(孔)の形状ばらつきを、正確にかつ、高速に評価可能な半導体装置用パターン検査装置および検査方法を実現することである。
本発明は、例えば、電子源から発生された電子線を、電磁レンズあるいは静電レンズからなる光学系により、半導体装置用パターンが形成された基板に照射して走査させて、電子を発生させて得られる信号により算出された画像を処理して上記基板に形成された多数の孔又は素子の形状ばらつきを検査する半導体装置用パターン検査装置である。そして、上記半導体装置用パターン検査装置において、上記基板に形成された多数の孔又は素子の形状ばらつきが、一定範囲内にあるときに、算出された基板の画像の基準輝度分布を記憶する記憶部と、電子を発生させて得られる信号により算出された画像の輝度コントラストを算出し、上記記憶部に記憶された基準輝度分布と、上記算出した輝度分布とを比較し、上記基板に形成された多数の孔又は素子の形状ばらつきが許容範囲内にあるか否かを判断して、判断結果を出力するバラツキ判断部と、上記バラツキ判断部が出力した判断結果を表示する表示部とを備える。
また、本発明は、例えば、電子源から発生された電子線を、電磁レンズあるいは静電レンズからなる光学系により、半導体装置用パターンが形成された基板に照射して走査させて、電子を発生させて得られる信号により算出された画像を処理して上記基板に形成された多数の孔又は素子の形状ばらつきを検査する半導体装置用パターン検査方法であって、上記基板に形成された多数の孔又は素子の形状ばらつきが、一定範囲内にあるときに、算出された基板の画像の基準輝度分布を記憶し、電子を発生させて得られる信号により算出された画像の輝度コントラストを算出し、上記記憶部に記憶された基準輝度分布と、上記算出した輝度分布とを比較し、上記基板に形成された多数の孔又は素子の形状ばらつきが許容範囲内にあるか否かを判断して、判断結果を出力し、上記判断結果を表示する。
半導体装置の集積回路に多数形成されたコンタクトホール(孔)の形状ばらつきを、正確にかつ、高速に評価可能な半導体装置用パターン検査装置および検査方法を実現することができる。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して説明する。
図1は、本発明が適用される半導体装置のパターンのばらつき評価を可能としたパターン検査装置の概略構成図である。
図1において、パターン検査装置1.15は電子等の電荷を発生させるカラム1.14と、電子源1.1と、電磁レンズ1.2あるいは静電レンズ1.3からなる電子光学系1.4とを備えている。
試料1.5上で、電子銃制御部1.10で制御された電子線1.6を走査して得られる2次電子等の電荷を、検出器制御部1.11で制御された検出器で検出する。
試料1.5は、ステージ駆動機構1.18で駆動される装置基板1.19に載ったウエハステージ1.8に搭載されている。ステージ駆動機構1.18は、駆動制御部1.12によって制御される。
また、半導体装置用パターン検査装置は、取得した画像データ等格納するデータベース1.17および解析する画像解析装置1.16を搭載している。制御装置1.9によってパターン検査装置1.15の動作が制御される。画像等は、表示装置1.13に表示可能である。
図2は、パターン検査装置を核とした検査システムの概略図である。図2において、パターン検査装置1.15は、データベース1.17と、画像解析装置1.16と、SEM画像検出器1.36とを備えている。
パターン検査装置1.15は、ホストコンピュータ1.20に連結された半導体工場の基幹システム1.29に連結され、データの送受信が可能である。ホストコンピュータ1.20は、ホストコンピュータ表示装置1.34と、ホストコンピュータI/O1.33と、記憶装置1.28とを備えている。
半導体工場における基幹システム1.29のホストコンピュータ1.20から、パターン検査の対象となる個別のロットおよびウエハの工程名称、ロット番号、ウエハ番号、品種名、基準プロセス名称、パターン、レイアウト、検査領域等のロットおよびウエハ情報1.37が、ネットワークを通してパターン検査装置1.15へ転送される。
SEM画像検出器1.36で取得したSEM画像1.31は、画像解析装置1.16に画像データ転送1.22される。また、SEM画像検出器1.36は、データベース1.17と、記憶されたデータの転送を相互に行う(記憶データ転送1.21)。
画像解析装置1.16は、ロット情報や画像や解析結果等を記憶する画像記憶装置1.25と、画像を数値化するための数値化装置1.23と、数値化したデータからばらつきを計算する演算装置1.24と、数値化結果やばらつき等の計算結果等を表示する表示装置1.24と、データベース1.17等の他装置へのデータの転送等をおこなう入出力装置1.30とを備える。
装置本体で得られたSEM画像1.31は、画像記憶装置1.25に記憶される。数値化装置1.23で平均化等の数値化処理して定量化1.32される。定量化1.32されたデータは、演算装置1.24で既知のデータベース1.17より転送された以前のSEM像1.31と参照して形状ばらつき等が算出される。
これらばらつき等は、SEM像とともに結果データ1.26としてまとめられる。画像解析装置1.16内部で、これらのパターンばらつきの分類、ウエハ内やチップ内分布についての計算を実施して表示装置1.13に表示可能である。同様に、ロット情報、SEM像1.31とともに結果データ1.26としてまとめられる。結果データ1.26は、データベース1.17に転送され記憶装置1.28に格納される。さらに、結果データ1.26は、工場基幹システム1.29を通じてホストコンピュータ1.20のホストコンピュータI/O1.33を経て記憶装置1.28に格納される。一方、ばらつきに規格値を設定することにより、異常値発生時にアラートを立てることもできる。
図3は、画像解析装置1.16の要部機能ブロック図である。なお、図3においては、図2に示したが画像記憶装置1.25と、入出力装置1.30とは省略してある。
図3において、SEM画像検出部1.36で検出されたパターン画像は、多数のコンタクトホールが形成された基板のパターン画像である。そして、SEM画像検出部1.36からパターン画像がコントラスト算出部(数値化装置)1.23に供給される。
コントラスト算出部1.23では、後述するように、パターン画像全体のコントラスト(輝度分布)を算出する。コントラスト算出部1.23で算出されたコントラストは、バラツキ算出判定部(演算装置)1.24に供給され、供給されたコントラストから、後述するように、多数のコンタクトホールの形状バラツキを算出し、数値化する。そして、バラツキ算出判定部1.24は、数値化したバラツキが所定範囲内か否かをデータベース1.17に記憶された基準値と比較して判定し、所定範囲外であれば、停止信号を出力すると共に、その旨を表示装置1.27に表示させる。
図4は、本発明の一実施形態によるパターン検査装置を用いたパターン検査およびばらつき評価のフローチャートである。主に、図1の画像解析装置1.16を用いてSEM像1.31から画像の定量化を行う。
図4において、ウエハパターン検査装置1.15を用いて対象試料1.5のパターン検査を実行する(ステップ100)。必要に応じて対象ウエハのショットサイズや配置等のショット情報等を入力する(ステップ101)。
次に、対象製品・工程のパターンのマスクデータ(又は設計データ)を利用するかどうか選択する(ステップ102)。マスクデータを利用しない場合は、低倍率SEM像を表示装置1.27に表示し(ステップ104)、ステップ105に進む。
ステップ102において、マスクデータを利用する場合には、パターンのマスクデータを読み取り、パターン検査装置の表示装置1.27に表示して、高倍率SEM画像において目標とする領域(例えば矩形領域x−x’,y−y’)を選択する(ステップ103、105)。
次に、当該領域のSEM画像1.31を取得する(ステップ106)。当該領域に明からな欠陥があるか否かを判断し(ステップ107)、欠陥がある場合には欠陥領域部分を削除して、必要に応じて背景を補正する(ステップ108、109、110)。
次に、SEM像1.31を数値化するためのソフトウエアを選択して数値化を実行する(ステップ111、112)。指定領域内での座標(x,y)における輝度分布B(x,y)を計算および表示できる。さらに、この2次元分布を、指定領域単位で分割して、分割領域(dx,dy)でのばらつき値dB(x−x’,y−y’)および、ばらつき分布関数F(dB,(x−x’,y−y’),(dx,dy))を計算、表示できる。
これらの計算結果と既知の形状ばらつきが判明している試料のデータベース1.17に格納されているばらつき値dB0(x−x’,y−y’)および、ばらつき分布関数F0(dB0(x−x’,y−y’))を参照にして、形状ばらつきを計算する(ステップ113、114)。
さらに、別領域測定を行う場合には(ステップ115)、ステップ105に戻り、再度領域指定(例えばx1−x1’,y1−y1’)から実行する。これの繰り返しによってウエハ面内分布、ショット内分布を算出、結果表示ができる(ステップ116、117)。
図5は、パターン検査SEM像と形状ばらつきの相関を示す図である。図5において、例えば、パターン検査装置1.15で取得したSEM像1.31とコンタクト形状ばらつきとの相関を示すものである。図5の上段はコンタクト形状ばらつきが少ないサンプルを模式的に示したサンプル1.5、下段はコンタクト形状ばらつきが大きいサンプルを模式的に示したサンプル1.5である。
図5の上段のサンプルでは均一な2次電子が放出されるのに対し、下段のサンプルでは不均一な2次電子が放出される。その結果、上段では均質なSEM像1.31、下段では不均質なSEM像1.31となる。
SEM像1.31に基づいて、ソフトウエアを用いて計算したばらつき分布関数F(dB,(x−x’,y−y’))がそれぞれ、定量化データ1.32となり、上段では鋭いピークをもち、下段ではブロードな分布を持つ関数となる。すなわち、形状ばらつきが大きいと輝度分布(コントラスト)はブロードな分布となり、形状ばらつきと分布関数の間には相関がある。
図6は、パターン検査装置を用いたパターン検査画像の定量化例を示す図である。図6は、SEM像1.31についてソフトウエアを用いて数値化して3次元表示した例である。縦軸は輝度であり任意目盛、横軸は、パターンの平面方向に対応する。
図7は、コントラストばらつきと形状ばらつきとの相関を示すグラフである。つまり、図7は、コンタクト形状ばらつき量(%)とコントラストばらつきとの相関を示すグラフである。図7の縦軸は、コンタクト形状ばらつきを示し、横軸は、図6の3次元表示によって得られるコントラストのばらつきである。
それぞれのSEM像1.31とその分布関数F(dB,(x−x’,y−y’))1.32を示している。図5を参照して説明したように、SEM像1.31のコントラストばらつきが増加すると、コンタクト形状ばらつきが増加することを図7のグラフは示している。
図8は、パターン検査装置を用いたチップ内形状ばらつき計測結果を示すグラフである。図8のグラフの縦軸は、コンタクト形状ばらつきを示し、横軸は、チップ内領域の位置を示す。この図8に示したグラフは、パターン検査装置1.15を用い、チップ1.35内コンタクト形状ばらつき計測結果例である。チップ内においても均一なパターンばかりでなく、密度およびピッチがことなる領域が存在する。
そのため、領域依存性を知りたいニーズもある。図8の示した領域1から5においてそれぞれのコンタクト形状ばらつきを測定した結果である。
図9は、パターン検査装置を用いたウエハ内形状ばらつき計測結果を示すグラフである。図9のグラフの縦軸は、コンタクト形状ばらつきを示し、横軸は、ウエハ内の位置を示す。図9に示すグラフは、チップ1.35領域(1から3)についてウエハ1.5内(a、b、c、d、e)分布を測定した例である。これにより、ウエハ内での形状ばらつきを知ることができる。さらに多くの点を測定することによってウエハ内分布を2次元でも測定し表示することができる。
図10は、パターン検査装置を用いた形状ばらつきのプロセス条件依存性を示すグラフである。図10のグラフの縦軸は、コンタクト形状ばらつきを示し、横軸は、プロセス条件を示す。前述したように、コンタクト形状ばらつきは、ホトレジプロセス、エッチングプロセス等の詳細のプロセス条件(C)によって影響される。例えば、エッチング条件を、細かく振った場合、条件1から5についてウエハ内位置(a、b、c)で計測した例である。ばらつきの少ない形状は、条件2であり、この条件2が最適であることがわかる。
図11は、本発明の一実施形態であるパターン検査装置を用いたプロセス最適化フローチャートである。図11において、プロセス条件を分流して、パターン検査を行う(ステップ200、201)。次に、データベース1.17を参照にして、ばらつきを計算して出来栄え評価を行う(ステップ202、203、204)。
ステップ204で評価がNGであればステップ200に戻り、プロセス条件を変更して、ステップ201〜204を繰り返す。
ステップ204で評価がOKであれば、条件仕様が決定される(ステップ205)。図11に示したフローは、特に新製品開発時に有効な方法である。図11に示した方法によれば、SEM、TEMを用いる断面計測が不要であるため、TATが早く、非破壊のためウエハスクラップにならない利点がある。
図12は、本発明の一実施形態であるパターン検査装置を用いたプロセスQCを行う場合の動作フローチャートであり、エッチング工程でのQC例である。
図12において、エッチング終了後、パターン検査を実施する(ステップ300、301)。次に、データベース1.17参照にして、ばらつきを算出し、出力して、規格判定を実施する(ステップ302、303、304)。
企画判定(ステップ304)の結果、NGであれば、エッチングを停止させる(ステップ305)。
図12に示した例は、特に、半導体基板量産時に有効な手法である。この図12に示した方法によれば、SEM、TEMを用いる断面計測が不要であるため、TATが早いために、タイムリーに装置着工の判定ができる、非破壊のためウエハスクラップにならない利点がある。
図13は、本発明の一実施形態であるパターン検査装置を用いたQCを行う場合の動作フローチャートである。この図13に示した例は、検査装置停止時等、長期的な検査装置自体の安定性をQCするための例である。
図13において、形状ばらつき量が、判明している標準ウエハを用いて、パターン検査して(ステップ400、401)、データベース1.17を参照にして、形状ばらつき量を算出する(ステップ402、403)。そして、規格値を用いて、規格判定して必要に応じて検査装置を調整する方法である(ステップ404、405、406)。
図13に示したQCを定期的に実施することによって安定に検査装置を稼動することができる。
以上のように、本発明によれば、以下のような効果が得られる。
半導体集積回路の製造プロセス、特にバックエンドプロセスにおいて、特性不良のひとつは、コンタクトの形状不良やコンタクトの非導通である。これらコンタクト形状ばらつきは、抵抗値ばらつきを生じさせて、半導体の特性ばらつきや信頼性を劣化させることが知られている。
本発明によれば、個々のコンタト孔の形状や電位コントラストを検出することなく、多数のコンタクト孔が形成された基板全体の輝度分布(コントラスト)を検出して所定コントラストと比較判断することにより、コンタクト孔のばらつきが大の基板を判断することができる。
よって、本発明によれば、半導体基板を製造工程の途中において効率的にパターン検査し、コンタクトホールの形状ばらつき等をモニタできるので、工程段階でのフィードバックが可能になり、信頼性や歩留を向上することができる。
また、半導体集積回路の開発段階においては、種々のプロセス条件の適正かどうかのチェックを工程内で用意できて、半導体集積回路の開発効率を向上することができる。
さらに、本発明は、非破壊検査であり、ウエハのスクラップがなくなりコスト的に有利である。半導体集積回路の製品の開発段階におけるプロセスあるいは製造条件決定時、または開発が終了した後の量産段階において、コンタクト断面形状を統計的に評価するにあたり、評価頻度や評価点数が制限されずに、配線パターンおよびパッド電極を形成後、プローブとテスタを使用する電気的評価に代る方法、あるいはSEMによる断面観察にかわる方法で、製造条件の適正化あるいはQCを効率的に行うことができる。
なお、上述した例は、本発明をコンタクトホールの形状バラツキ検出に適用した場合の例であるが、本発明の技術的思想は、多数の同様な形状の孔や素子(ゲート電極、配線)が形成されている基板の輝度分布(コントラスト)を検出することにより、これらの孔や素子の形状ばらつきを判断することである。
したがって、本発明は、コンタクトホールの形状ばらつきのみならず、ゲート電極、配線等の形状ばらつきについても、判断可能である。
パターン検査装置QC実施例である。
1.1・・・電子源、 1.2・・・電磁レンズ、 1.3・・・静電レンズ、 1.4・・・電子光学系、 1.5・・・試料またはウエハ、 1.6・・・電子線、 1.7・・・制御ユニット、 1.8・・・ウエハステージ、 1.9・・・制御装置、 1.10・・・電子銃制御部、 1.11・・・検出器制御部、 1.12・・・駆動制御装置、 1.13・・・表示装置、 1.14・・・カラム、 1.15・・・パターン検査装置、 1.16・・・画像解析装置、 1.17・・・データベース、 1.18・・・ステージ駆動機構、 1.19・・・装置基板、 1.20・・・ホストコンピ−タ、 1.21・・・記憶データ転送、 1.22・・・画像データ転送、 1.23・・・数値化装置(コントラスト算出部)、 1.24・・・演算装置(バラツキ算出判定部)、 1.25・・・画像記憶装置、 1.26・・・結果データ転送、 1.27・・・表示装置、 1.28・・・記憶装置、 1.29・・・基幹システム、 1.30・・・入出力装置、 1.31・・・SEM像、 1.32・・・定量化データ、 1.33・・・ホストコンピュータI/O、 1.34・・・ホストコンピュ−タ表示装置、 1.35・・・チップ、 1.36・・・SEM画像検出部、 1.37・・・ロット、ウエハ情報
Claims (9)
- 電子源から発生された電子線を、電磁レンズあるいは静電レンズからなる光学系により、半導体装置用パターンが形成された基板に照射して走査させて、電子を発生させて得られる信号により算出された画像を処理して上記基板に形成された多数の孔又は素子の形状ばらつきを検査する半導体装置用パターン検査装置において、
上記基板に形成された多数の孔又は素子の形状ばらつきが、一定範囲内にあるときに、算出された基板の画像の基準輝度分布を記憶する記憶部と、
電子を発生させて得られる信号により算出された画像の輝度コントラストを算出し、上記記憶部に記憶された基準輝度分布と、上記算出した輝度分布とを比較し、上記基板に形成された多数の孔又は素子の形状ばらつきが許容範囲内にあるか否かを判断して、判断結果を出力するバラツキ判断部と、
上記バラツキ判断部が出力した判断結果を表示する表示部と、
を備えることを特徴とする半導体装置用パターン検査装置。 - 請求項1記載の半導体装置用パターン検査装置において、上記バラツキ判断部は、上記基板に形成された多数のコンタクトホールの形状バラツキを判断することを特徴とする半導体装置用パターン検査装置。
- 請求項1記載の半導体装置用パターン検査装置において、上記バラツキ判断部は、上記基板に形成された多数のゲート電極又は配線の形状バラツキを判断することを特徴とする半導体装置用パターン検査装置。
- 電子源から発生された電子線を、電磁レンズあるいは静電レンズからなる光学系により、半導体装置用パターンが形成された基板に照射して走査させて、電子を発生させて得られる信号により算出された画像を処理して上記基板に形成された多数の孔又は素子の形状ばらつきを検査する半導体装置用パターン検査方法において、
上記基板に形成された多数の孔又は素子の形状ばらつきが、一定範囲内にあるときに、算出された基板の画像の基準輝度分布を記憶し、
電子を発生させて得られる信号により算出された画像の輝度コントラストを算出し、上記記憶部に記憶された基準輝度分布と、上記算出した輝度分布とを比較し、上記基板に形成された多数の孔又は素子の形状ばらつきが許容範囲内にあるか否かを判断して、判断結果を出力し、
上記判断結果を表示することを特徴とする半導体装置用パターン検査方法。 - 請求項4記載の半導体装置用パターン検査方法において、上記基板に形成された多数のコンタクトホールの形状バラツキを判断することを特徴とする半導体装置用パターン検査方法。
- 請求項4記載の半導体装置用パターン検査方法において、上記基板に形成された多数のゲート電極又は配線の形状バラツキを判断することを特徴とする半導体装置用パターン検査方法。
- 請求項4記載の半導体装置用パターン検査方法において、半導体ウエハ内、チップ内および任意の領域でのパターン形状等のばらつきを定量化して、上記特定領域に形成された多数の孔又は素子の形状ばらつきが許容範囲内にあるか否かを判断する半導体装置用パターン検査方法。
- 請求項4記載の半導体装置用パターン検査方法において、半導体集積回路製造における電気的特性向上および歩留向上のためのパターン形成プロセスの最適化に用いられることを特徴とする半導体装置用パターン検査方法。
- 請求項4記載の半導体装置用パターン検査方法において、半導体集積回路製造における電気的特性向上および歩留向上の品質管理に用いられることを特徴とする半導体装置用パターン検査方法。
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