JP2010133756A - 文字板の取付構造 - Google Patents

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JP2010133756A JP2008308248A JP2008308248A JP2010133756A JP 2010133756 A JP2010133756 A JP 2010133756A JP 2008308248 A JP2008308248 A JP 2008308248A JP 2008308248 A JP2008308248 A JP 2008308248A JP 2010133756 A JP2010133756 A JP 2010133756A
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博幸 細渕
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Abstract

【課題】 リング状の押え部材を用いずに、文字板をムーブメント上に確実に取り付けることができると共に、文字板の表示領域を最大限に広くすることができる文字板の取付構造を提供する。
【解決手段】 文字板5の周縁部に文字板5の面方向に延出させて一体に形成された複数のフック部13を、文字板5の面方向に対しほぼ直角に折り曲げて時計ムーブメント7の複数の係合孔14にそれぞれ係止させた。従って、リング状の押え部材を用いずに、文字板5を時計ムーブメント7上に確実に取り付けることができると共に、文字板5の時刻表示領域が制限されることがなく、文字板5の時刻表示領域を最大限に広くすることができる。
【選択図】 図6

Description

この発明は、腕時計などの時計に用いられる文字板の取付構造に関する。
従来、指針式の腕時計においては、特許文献1に記載されているように、時計ムーブメント上に文字板を取り付ける際、リング状の押え部材を時計ムーブメントの周囲に取り付け、この押え部材によって文字板の周縁部を上方から時計ムーブメント上に押え付けることにより、文字板を時計ムーブメント上に取り付けるように構成されたものが知られている。
特開平09−61550
しかしながら、このような従来の文字板の取付構造では、押え部材によって文字板の周縁部における上面を押え付けているので、押え部材の幅によって文字板における時刻表示領域の広さが制限されてしまうことになり、このためリング状の押え部材を用いている限り、文字板の時刻表示領域を広くすることができないという問題がある。
この発明が解決しようとする課題は、リング状の押え部材を用いずに、文字板をムーブメント上に確実に取り付けることができると共に、文字板の表示領域を最大限に広くすることができる文字板の取付構造を提供することである。
この発明は、上記課題を解決するために、次のような構成要素を備えている。
請求項1に記載の発明は、ムーブメント上に文字板を取り付けるための文字板の取付構造において、前記文字板の周縁部に複数のフック部を前記文字板の面方向に延出して一体に形成し、前記複数のフック部を前記文字板の面方向に対しほぼ直角に折り曲げて前記ムーブメントに形成された複数の係合部にそれぞれ係止させたことを特徴とする文字板の取付構造である。
請求項2に記載の発明は、前記複数の係合部が前記ムーブメントの周縁部にそれぞれ設けられた孔部であり、この孔部の内部における前記ムーブメントの外周側に位置する内側面には、係止凹部がそれぞれ設けられており、前記複数のフック部は、前記文字板の面方向に対しほぼ直角に折り曲げられて前記係合部に挿入され、この挿入された先端部に前記係止凹部に係止される突起部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の文字板の取付構造である。
請求項3に記載の発明は、前記文字板が光透過性樹脂からなり、この文字板と前記ムーブメントとの間に太陽電池パネルが配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の文字板の取付構造である。
この発明によれば、文字板の周縁部に文字板の面方向に延出されて一体に形成された複数のフック部を、文字板の面方向に対しほぼ直角に折り曲げることにより、ムーブメントの複数の係合部にそれぞれ直接係止させることができる。このため、リング状の押え部材を用いずに、文字板をムーブメント上に確実に取り付けることができると共に、文字板の表示領域が制限されることがなく、文字板の表示領域を最大限に広くすることができる。
以下、図1〜図6を参照して、この発明を指針式の腕時計に適用した一実施形態について説明する。
この指針式の腕時計は、図1および図2に2点鎖線で示すように、腕時計ケース1を備え、この腕時計ケース1内に時計モジュール2が組み込まれた構成になっている。この場合、腕時計ケース1の上部には、図2に2点鎖線で示すように、時計ガラス3が取り付けられており、この腕時計ケース1の下部には、裏蓋4が取り付けられている。
時計モジュール2は、図2に示すように、上から順に、文字板5、太陽電池パネル6、時計ムーブメント7、および回路基板8が配置され、文字板5の周縁端が見切部材9で押え付けられた状態で腕時計ケース1内に組み込まれるように構成されている。この場合、太陽電池パネル6は、外部光を受光して発電するものであり、後述する文字板5と同じ大きさの円形状に形成され、文字板5と時計ムーブメント7との間に配置されて回路基板8と電気的に接続されている。
時計ムーブメント7は、その外周部が文字板5の外周部よりも少し大きく形成され、そのほぼ中心部に指針軸10が設けられ、この指針軸10が太陽電池パネル6および文字板5に設けられた貫通孔11を通して文字板5の上方に突出し、この突出した上端部に秒針12a、分針12b、時針12cが取り付けられ、この状態で秒針12a、分針12b、時針12cが文字板5の上方を運針するように構成されている。回路基板8は、時計ムーブメント7の下に配置されて時計ムーブメント7の駆動を制御して秒針12a、分針12b、時針12cを運針させる。
一方、文字板5は、透明または半透明の光透過性を有する合成樹脂からなり、図3(a)に示すように、全体がほぼ円形状に形成され、その裏面(図3(b)では下面)に印刷により時字や装飾部などの印刷層5aが設けられ、この印刷層5aが文字板5の上方から見えるように構成されている。また、この文字板5は、図3(a)および図3(b)に示すように、その周縁部における12時、3時、6時、9時の4箇所に複数のフック部13がそれぞれ文字板5の面方向に延出された状態で一体に形成された構成になっている。
このフック部13は、図3(b)に示すように、文字板5の厚みよりも上面側が薄く形成され、その先端部に突起部13aが上方に向けて突出した状態で形成された構成になっている。また、このフック部13は、図3(b)および図4(b)に示すように、文字板5の周縁部に位置する付け根部13bが、曲げ加工により文字板5の面方向に対し下側に向けてほぼ直角に折り曲げられ、この折り曲げられた部分が太陽電池パネル6の側方を通り時計ムーブメント7の係合孔14に上方から挿入して係止されるように構成されている。
すなわち、係合孔14は、図5および図6に示すように、文字板5の外周よりも外側に位置する時計ムーブメント7の周縁部における12時、3時、6時、9時の4箇所(図5および図6では12時の箇所のみを示す)にそれぞれ設けられた断面矩形状の孔部である。この孔部の内部における時計ムーブメント7の外周側(図5(b)では右側)に位置する内側面の下部には、図5(b)および図6(b)に示すように、係止凹部14aがそれぞれ設けられている。
この係止凹部14aは、図6(b)に示すように、文字板5の周縁部から延出されて曲げ加工により下側に向けてほぼ直角に折り曲げられたフック部13が上方から係合孔14に挿入された際に、フック部13の突起部13aを係脱可能に係止することにより、フック部13が係合孔14から上方に抜け出さないように構成されている。
次に、このような文字板5を時計ムーブメント7上に取り付ける場合について説明する。
この場合には、予め、図3(a)および図3(b)に示すように、文字板5の周縁部に4つのフック部13を文字板5の面方向に延出させて一体に形成する。この状態では、文字板5および複数のフック部13の裏面(図3(b)では下面)が平坦面をなすので、文字板5の裏面に印刷により時字や装飾部などの印刷層5aを容易に且つ良好に設けることができる。
この後、時計ムーブメント7の上面に太陽電池パネル6を配置する。このときには、時計ムーブメント7の指針軸10を太陽電池パネル6の貫通孔11に下側から挿入させて上方に突出させると共に、太陽電池パネル6の外周部を時計ムーブメント7の外周縁よりも内側に配置する。これにより、時計ムーブメント7の周縁部に設けられた係合孔14が太陽電池パネル6で覆われることがなく上方に露出する。この状態で、文字板5を太陽電池パネル6の上方から時計ムーブメント7に取り付ける。
このときには、まず、図4(a)および図4(b)に示すように、文字板5の複数のフック部13を曲げ加工により文字板5の周縁部に位置する付け根部13bで文字板5の面方向に対し下側に向けてほぼ直角に折り曲げる。そして、この折り曲げられたフック部13を、図6(a)および図6(b)に示すように、時計ムーブメント7の各係合孔14に上方からそれぞれ挿入する。
すると、図2に示すように、時計ムーブメント7の指針軸10が文字板5の貫通孔11に挿入して、文字板5が時計ムーブメント7上に配置された太陽電池パネル6の上面に配置されると共に、フック部13の先端部に設けられた突起部13aが、図6(b)に示すように、係合孔14の係止凹部14aに係止される。
このときには、文字板5の面方向に対し下側に向けてほぼ直角に折り曲げられたフック部13が係合孔14内で文字板5の外周側に向けて広がる方向に弾性復帰しようとすることにより、フック部13の突起部13aが係合孔14の係止凹部14aに弾力的に確実に係止される。これにより、フック部13が係合孔14から上方に抜け出すことがないので、文字板5が時計ムーブメント7上に太陽電池パネル6を挟んで確実に取り付けられる。
このように、この文字板5の取付構造によれば、文字板5の周縁部に文字板5の面方向に延出されて一体に形成された複数のフック部13を、文字板5の面方向に対しほぼ直角に折り曲げることにより、時計ムーブメント7の複数の係合孔14にそれぞれ直接係止させることができる。このため、リング状の押え部材を用いずに、文字板5を時計ムーブメント7上に確実に取り付けることができると共に、文字板5の時刻表示領域が制限されることがなく、文字板5の時刻表示領域を最大限に広くすることができる。
この場合、複数のフック部13は、文字板5の周縁部に文字板5の面方向に延出されて一体に形成されていることにより、フック部13の先端部に突起部13aが上方に突出して設けられていても、文字板5および複数のフック部13の裏面、この実施形態では下面が平坦面をなすので、文字板5の周縁部に複数のフック部13を形成しても、文字板5の裏面に印刷により時字や装飾部などの印刷層5aを容易に且つ良好に設けることができる。
また、複数の係合孔14は、時計ムーブメント7の周縁部にそれぞれ設けられた断面矩形状の孔部であり、この孔部の内部における時計ムーブメント7の外周側に位置する内側面には、係止凹部14aがそれぞれ設けられており、複数のフック部13は、文字板5の面方向に対しほぼ直角に折り曲げられて各係合孔14に挿入され、この挿入された先端部に係止凹部14aに係止される突起部13aがそれぞれ形成されていることにより、複数のフック部13を各係合孔14に確実に係止させることができる。
すなわち、フック部13は、ほぼ直角に折り曲げられた状態で係合孔14内に挿入されると、この挿入されたフック部13が係合孔14内で文字板5の外周側に向けて広がる方向に弾性復帰しようとすることにより、フック部13の突起部13aを係合孔14の係止凹部14aに弾力的に確実に係止させることができる。このため、フック部13が係合孔14から上方に抜け出すことがないので、フック部13を係合孔14に確実に係止させることができ、これにより文字板5を時計ムーブメント7上に太陽電池パネル6を挟んで確実に取り付けることができる。
また、この文字板5の取付構造では、文字板5が光透過性を有する合成樹脂からなり、この文字板5と時計ムーブメント7との間に太陽電池パネル6が配置されているので、文字板5を通して外部光を太陽電池パネル6に照射させることができると共に、文字板5の時刻表示領域が制限されず、文字板5の時刻表示領域が最大限に広く形成されていることにより、太陽電池パネル6の受光面積を最大限に広くすることができ、これにより太陽電池パネル6の発電効率を向上させることができる。
なお、上記実施形態では、時計ムーブメント7に係合部として断面矩形状の係合孔14を設け、この係合孔14に文字板5のフック部13を係止させるように構成した場合について述べたが、これに限らず、時計ムーブメント7の周側面に係合部として断面矩形状の凹溝部を上下方向に沿って設け、この凹溝部に文字板のフック部を係止させるように構成しても良い。
この場合には、時計ムーブメント7の係合部である凹溝部の下部に係止凹部を設けると共に、フック部の先端部に突起部を下側に向けて設け、このフック部を文字板5の面方向に対して下側にほぼ直角に折り曲げ、この折り曲げられたフック部を時計ムーブメント7の凹溝部に挿入させて、フック部の突起部を凹溝部の下部に設けられた係止凹部に係止させるように構成すれば良い。このように構成しても、上記実施形態と同様の作用効果がある。
また、上記実施形態では、指針式の腕時計に適用した場合について述べたが、必ずしも腕時計である必要はなく、例えばトラベルウオッチ、目覚まし時計、置き時計、掛け時計などの各種の指針式の時計に広く適用することができる。
この発明を指針式の腕時計に適用した一実施形態において時計モジュールを示した拡大正面図である。 図1のA−A矢視における拡大断面図である。 図1および図2の文字板を示し、(a)は図1の文字板の周縁部に複数のフック部を文字板の面方向に延出させて一体に形成した状態を示した拡大正面図、(b)はそのB−B矢視における拡大断面図である。 図3の文字板における複数のフック部を文字板の下側に向けてほぼ直角に折り曲げた状態を示し、(a)はその文字板および複数のフック部を示した拡大正面図、(b)はそのC−C矢視における拡大断面図である。 図1の時計ムーブメントの要部を示し、(a)はその時計ムーブメントにおける係合孔を示した拡大正面図、(b)はそのD−D矢視における拡大断面図である。 図5の時計ムーブメントの係合孔に文字板のフック部を挿入した状態を示し、(a)はその要部を示した拡大正面図、(b)はそのE−E矢視における拡大断面図である。
符号の説明
1 腕時計ケース
2 時計モジュール
5 文字板
6 太陽電池パネル
7 時計ムーブメント
13 フック部
13a 突起部
13b 付け根部
14 係合孔
14a 係止凹部

Claims (3)

  1. ムーブメント上に文字板を取り付けるための文字板の取付構造において、
    前記文字板の周縁部に複数のフック部を前記文字板の面方向に延出して一体に形成し、前記複数のフック部を前記文字板の面方向に対しほぼ直角に折り曲げて前記ムーブメントに形成された複数の係合部にそれぞれ係止させたことを特徴とする文字板の取付構造。
  2. 前記複数の係合部は前記ムーブメントの周縁部にそれぞれ設けられた孔部であり、この孔部の内部における前記ムーブメントの外周側に位置する内側面には、係止凹部がそれぞれ設けられており、
    前記複数のフック部は、前記文字板の面方向に対しほぼ直角に折り曲げられて前記係合部に挿入され、この挿入された先端部に前記係止凹部に係止される突起部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の文字板の取付構造。
  3. 前記文字板は光透過性樹脂からなり、この文字板と前記ムーブメントとの間に太陽電池パネルが配置されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の文字板の取付構造。
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CN102681420A (zh) * 2011-03-10 2012-09-19 精工电子有限公司 钟表
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