JP2010133275A - 吸気流動制御装置および吸気モジュール - Google Patents
吸気流動制御装置および吸気モジュール Download PDFInfo
- Publication number
- JP2010133275A JP2010133275A JP2008307687A JP2008307687A JP2010133275A JP 2010133275 A JP2010133275 A JP 2010133275A JP 2008307687 A JP2008307687 A JP 2008307687A JP 2008307687 A JP2008307687 A JP 2008307687A JP 2010133275 A JP2010133275 A JP 2010133275A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- intake
- flow control
- valve
- bearing portion
- intake air
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/10—Internal combustion engine [ICE] based vehicles
- Y02T10/12—Improving ICE efficiencies
Landscapes
- Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)
Abstract
【課題】吸気の流れへの妨害を抑制しつつ吸気流動制御弁の磨耗を抑制することのできる吸気流動制御装置を提供する。
【解決手段】ハウジング部材30と吸気流動制御弁40とを設け、ハウジング部材30に、外周壁32と、外周壁32の内側を第1連通路12と第2連通路13とに区画する仕切り壁34とを設け、吸気流動制御弁40に、弁本体42と、回動軸50を支持する軸受け部43とを設け、弁本体42を、第1連通路12の底部において吸気の流れ方向と略平行な方向に広がり第1連通路12の流路を開放する位置と第1連通路の流路12を遮断する位置との間で回動するよう構成し、軸受け部43を、仕切り壁34とハウジング部材30の第1連通路12側の壁32cとの間に延びる弁側軸受け部44と、仕切り壁34からハウジング部材30の第2連通路13側の壁32dとの間に延びる延長軸受け部46とで構成する。
【選択図】図5
【解決手段】ハウジング部材30と吸気流動制御弁40とを設け、ハウジング部材30に、外周壁32と、外周壁32の内側を第1連通路12と第2連通路13とに区画する仕切り壁34とを設け、吸気流動制御弁40に、弁本体42と、回動軸50を支持する軸受け部43とを設け、弁本体42を、第1連通路12の底部において吸気の流れ方向と略平行な方向に広がり第1連通路12の流路を開放する位置と第1連通路の流路12を遮断する位置との間で回動するよう構成し、軸受け部43を、仕切り壁34とハウジング部材30の第1連通路12側の壁32cとの間に延びる弁側軸受け部44と、仕切り壁34からハウジング部材30の第2連通路13側の壁32dとの間に延びる延長軸受け部46とで構成する。
【選択図】図5
Description
本発明は、エンジンの2つの吸気ポートのうち一方の吸気ポートに流入する吸気の量を変更する吸気流動制御装置に関する。
従来、自動車等のエンジンには、より好ましい燃焼を実現すべくエンジンの2つの吸気ポートのうち一方の吸気ポートに流入する吸気の量を変更する吸気流動制御装置が設けられている。
例えば、特許文献1には、一方の吸気ポートに連通される吸気管の上下中央に回動可能に固定された吸気流動制御弁を備えた吸気流動制御装置が開示されている。この装置では、吸気流動制御弁が、吸気管の上下方向中央において吸気の流れ方向と略平行な方向に広がることで吸気管の流路が開放される一方、前記吸気流動制御弁が、吸気の流れ方向と略垂直な方向に広がることで吸気管の流路が遮断され、この吸気管から前記吸気ポートに流入する吸気の量が変更される。
また、特許文献2には、吸気管の底部に回動可能に固定された吸気流動制御弁を備えた吸気流動制御装置が開示されている。この装置では、吸気流動制御弁が、吸気管の底部において吸気の流れ方向と略平行な方向に広がることで吸気管の流路が開放される一方、前記吸気流動制御弁が、この底部から起立して吸気の流れ方向と略垂直な方向に広がることで吸気管の流路が遮断され、この吸気管から前記吸気ポートに流入する吸気の量が変更される。
特開平07−247872号公報
US2005/015570A1号公報
前記特許文献1に開示されている装置では、前記吸気流動制御弁が前記吸気管の上下中央に設けられているため、吸気管の流路を開放した状態であっても、この吸気流動制御弁が吸気の流路内に位置して吸気の流れを分断するため吸気のスムーズな流れが妨げられるという問題がある。これに対して、前記特許文献2に開示されている装置では、吸気管の流路を開放した状態において前記流量制御弁が吸気管の底部に位置しているため、この流動制御弁による吸気の流れへの妨害は抑制される。しかしながら、この特許文献2に開示されている装置では、吸気流動制御弁の各部と回動軸との距離が長くなるため、この吸気流動制御弁が吸気管の底部から起立した状態において、前記吸気から加えられる力により前記回動軸を支持する軸受け部にかかる応力は増加する。そのため、この軸受け部ひいては吸気流動制御弁の磨耗が早まるおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑み、吸気の流れへの妨害を抑制しつつ早期の磨耗を抑制することのできる吸気流動制御装置の提供を目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は、エンジンの燃焼室に吸気を導入する2つの吸気ポートのうちの一方の吸気ポートに流入する吸気の量を変更する吸気流動制御装置において、前記2つの吸気ポートに連通する吸気管の内側に固定されるハウジング部材と、前記ハウジング部材の底部に取付けられる回動軸を中心としてこのハウジング部材に回動可能に固定される吸気流動制御弁とを備え、前記ハウジング部材は、前記吸気管の内側に固定された状態で当該吸気管の内周面に沿い内側に吸気の流通通路を形成する外周壁と、前記外周壁の内側に形成される吸気の流通通路を前記一方の吸気ポートに連通する第1連通路と他方の吸気ポートに連通する第2連通路とに区画する仕切り壁とを有し、前記吸気流動制御弁は、前記第1連通路内に設けられてこの第1連通路の流路面積を変更することで前記一方の吸気ポートに流入する吸気の量を変更する弁本体と、この弁本体の端部に連設されて前記回動軸を支持する軸受け部とを有し、前記弁本体は、前記第1連通路の底部において吸気の流れ方向と略平行な方向に広がりこの第1連通路を通過する吸気の流通通路の底壁を形成してこの第1連通路の流路を開放する位置と前記第1連通路の底部から起立してこの第1連通路の流路を遮断する位置との間で回動することで、前記第1連通路の流路面積を変更し、前記軸受け部は、前記仕切り壁と前記ハウジング部材の外周壁の第1連通路側の壁との間に延びる弁側軸受け部と、この弁側軸受け部に接続されて前記仕切り壁から前記ハウジング部材の外周壁の第2連通路側の壁との間に延びる延長軸受け部とを有することを特徴とする吸気流動制御装置を提供する(請求項1)。
この装置によれば、前記第1連通路の流路を開放した際に弁本体が吸気の流れを妨害するのを抑制しつつ、軸受け部ひいては流動制御弁の早期磨耗を抑制することができる。すなわち、この装置では、前記第1連通路の流路を開放した状態において、前記弁本体は前記第1連通路の底部において吸気の流れ方向と略平行な方向に広がりこの第1連通路を通過する吸気の流通通路の底壁を形成しており、吸気は弁本体によって分断されることなく第1連通路をスムーズに通過することができる。そして、この装置では、前記軸受け部が、前記仕切り壁と前記ハウジング部材の外周壁の第1連通路側の壁との間に延びる弁側軸受け部と、この弁側軸受け部に接続されて前記仕切り壁から前記ハウジング部材の外周壁の第2連通路側の壁との間に延びる延長軸受け部とにより構成されており、流動制御弁に加えられる力を前記ハウジング部材の外周壁の前記第1連通路側の壁と前記第2連通路側の壁との間にわたって分散することができ、前記軸受け部にかかる応力を低減することができる。このことは、軸受け部の磨耗を抑制する。
また、複数気筒が列状に配置されたエンジンの各気筒に対する吸気管に装備されるように前記ハウジング部材および前記吸気流動制御弁をそれぞれ複数有し、断面非円形の共通の回動軸により前記各吸気流動制御弁が同時に回動可能なように、前記各吸気流動制御弁の前記弁側軸受け部および前記延長軸受け部に、前記回動軸が嵌挿可能な断面非円形の嵌挿孔がそれぞれ形成されているのが好ましい(請求項2)。
このようにすれば、前記回動軸により複数の吸気流動制御弁を同時に回動させることができる。特に、本装置では、前記弁側軸受け部に加え延長軸受け部が設けられており、前記回動軸をこれら弁側軸受け部と延長軸受け部に沿わせることで回動軸の挿入が容易になる。
また、前記吸気流動制御弁を構成する弁本体と前記弁側軸受け部と前記延長軸受け部とが互いに一体に形成されているとともに、前記吸気流動制御弁と前記ハウジング部材とが樹脂製であって、二色成型により形成されているのが好ましい(請求項3)。
このようにすれば、前記吸気流動制御弁と前記ハウジング部材とが個別に成型されたものに比べてこの吸気流動制御弁とハウジング部材との相互の位置精度が高められる。
また、本発明は、前記2つの吸気ポートに連通する吸気管を有し、前記第1連通路の流路が開放された状態において前記弁本体が前記第1連通路を通過する吸気の流通通路の下底壁を形成するように、前記吸気流動制御装置が前記吸気管に取り付けられていることを特徴とする吸気モジュールを提供する(請求項4)。
以上のように、本発明によれば、吸気の流れへの妨害を抑制しつつ吸気流動制御弁の磨耗を抑制することのできる吸気流動制御装置を提供することができる。
本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。
図1および図2は、本発明に係る吸気流動制御装置20を備えた吸気モジュール10の全体構造を概略的に示したものである。この吸気モジュール10は、4気筒エンジン1に適用されるものであり、各気筒の燃焼室2に吸気をそれぞれ導入するために4つの吸気管11(11a〜11d)を有している。図3に示すように、前記エンジン1には気筒毎に燃焼室2に吸気を導入するための第1吸気ポート15(15a〜15d)および第2吸気ポート16(16a〜16d)が設けられており、前記各吸気管11a〜11dは対応する第1吸気ポート15a〜15dおよび第2吸気ポート16a〜16dとそれぞれ連通している。
前記吸気流動制御装置20は、前記第1吸気ポート15に流入する吸気の量を変更し、燃焼室2内にスワール流等を生成するためのものである。この吸気流動制御装置20は、ハウジング部材30と吸気流動制御弁40とを備え、図5等に示すように各吸気管11の内側に取り付けられる。本実施形態では、図3および図4に示すように、4つの吸気管11a〜11dに対応して、4つのハウジング部材30a〜30dと4つの吸気流動制御弁40a〜40dが設けられている。
前記ハウジング部材30は、外周壁32と仕切り壁34とを有している。前記外周壁32は、図6等に示すように、枠状部材であり、前記吸気管11の内側に固定された状態で、この吸気管11の内周面に沿って延び、その内側に吸気の流通通路を形成する。より詳細には、この外周壁32は、吸気管11に取り付けられた状態で上側に位置し上面を構成する上壁32aと、下側に位置して下面を構成する下壁32bと、右側面を構成する右壁32cと、左側面を構成する左壁32dとからなり、これらの壁32a〜32dで囲まれた領域を吸気が通過できるように構成されている。
前記仕切り壁34は、前記外周壁32の内側に形成される吸気の流通通路を、第1連通路12と第2連通路13とに区画するものである。この仕切り壁34は前記上壁32aの左右中央部分から前記下壁32bの左右中央部分へと上下方向に延びる板状部材であり、右側に、この仕切り壁34と前記外周壁32の上壁32aと右壁32cと下壁32bとで囲まれる第1連通路12を形成し、左側に、この仕切り壁34と前記外周壁32の上壁32aと左壁32dと下壁32bとで囲まれる第2連通路13を形成している。前記第1連通路12は、前記第1吸気ポート15に連通されており、前記第2連通路13は、前記第2吸気ポート16に連通されている。本実施形態では、この仕切り壁34と前記外周壁32とは一体に形成されている。
前記下壁32dのうち前記仕切り壁34より右側の部分であって前記第1連通路12の下面を構成する右側下壁132bは、図5および図9に示すように、前記ハウジング部材30が前記吸気管11に取付けられた状態で吸気の流れ方向の下流に向かうにつれ前記上壁32aに近づく形状を有している。一方、前記下壁32bのうち前記仕切り壁34より左側の部分であって前記第2連通路13の下面を構成する左側下壁232bは、前記上壁32aと平行に延びる形状を有している。
前記外周壁32の右壁32cおよび左壁32dと前記仕切り壁34の各底部の上流端には、左右に貫通する右側軸受け固定孔36a、左側軸受け固定孔36b、中央軸受け固定孔36cがそれぞれ形成されている。これら軸受け固定孔36a、36b、36cは、その内側に、後述する吸気流動制御弁40の軸受け部43が回動可能に固定される部分である。前記吸気流動制御弁40は、これら軸受け固定孔36a、36b、36cに前記軸受け部43が回動可能に固定されることで、この軸受け部43内に支持される回動軸50を回動中心として前記ハウジング部材30に回動可能に固定される。
前記吸気流動制御弁40は、前記第1連通路12の流路面積を変更し、この第1連通路12を介して前記第1吸気ポート15に流入する吸気の量を変更するものである。この吸気流動制御弁40は、図11に示すように、前記第1連通路12内に設けられる弁本体42と、前記弁本体42の上流端に設けられて前記回動軸50を支持する軸受け部43とからなる。
前記弁本体42は、板状部材であって、図5に示すように、前記回動軸50を回動中心として、前記第1連通路12の底部において吸気の流れ方向と略平行な方向に広がる全開位置(図5の実線)と、この第1連通路12の底部から起立して吸気の流れ方向と略垂直な方向に広がる全閉位置(図5の破線)との間で回動し、前記第1連通路12の流路面積を変更する。
前記全開位置にある状態では、前記弁本体42は、その先端側において前記ハウジング部材30の右側下壁132bに接近して吸気の流通通路の底壁を形成する。そのため、上流から流れてきた吸気は前記弁本体42によりその流れが妨げられることなくこの弁本体42の上方をスムーズに通過していく。本実施形態では、この全開状態において、前記弁本体42の上面と前記吸気管11の下面とが連続しており、弁本体42が吸気流に与える影響がより小さくなるように構成されている。一方、前記全閉位置にある状態では、前記弁本体42はその先端側において前記ハウジング部材30の上壁32aに接近して、前記第1連通路12の流路は遮断され前記第1吸気ポート15への吸気の流入が規制される。
前記軸受け部43は、弁側軸受け部44と延長軸受け部46とからなる。
前記弁側軸受け部44は、前記弁本体42の上流縁と連なり、前記仕切り壁34と前記ハウジング部材30の右壁32cとにわたって延びる部材である。この弁側軸受け部44は、その右側端44aが前記右側軸受け固定孔36a内に回動可能に固定され、その左側端44bが前記中央軸受け固定孔36c内に回動可能に固定される。この弁側軸受け部44の内側には左右に貫通する嵌挿孔44cが形成されている。この嵌挿孔44cは前記回動軸50が嵌挿される部分であり、矩形の断面を有する回動軸50に対応して矩形の孔形状を有している。
前記延長軸受け部46は、前記弁側軸受け部44の左側端44bに接続されて、この左側端44bが固定される前記仕切り壁34から前記ハウジング部材30の左壁32dまでに延びる略円筒状の部材である。この延長軸受け部46は、その右側端46aが前記中央軸受け固定孔36c内に回動可能に挿入固定され、その左側端46bが前記左側軸受け固定孔36b内に回動可能に挿入固定される。この延長軸受け部46の右側端46aおよび左側端46bはいずれも略円筒状を有しており、その内側にはそれぞれ左右に貫通して前記回動軸50が嵌挿入される断面矩形の嵌挿孔46c、46dが形成されている。また、この延長軸受け部46のうち前記右側端46aと左側端46bとの間は、左右に延びる棒状の複数のつなぎ部分46eで構成されている。これらつなぎ部分46eは、これらつなぎ部分46eで囲んだ部分に前記回動軸50が嵌挿されるよう配置されている。なお、延長軸受け部46の具体的形状はこれに限らず、その右側端46aから左側端46bまで断面が一定の円筒状としてもよい。
本実施形態では、前記弁本体42と前記弁側軸受け部44と前記延長軸受け部46とは互いに一体に形成されている。また、これら弁本体42等からなる吸気流動制御弁40と前記ハウジング部材30とはいずれも樹脂製であり二色成型により一体に成型されている。具体的には、まず、ハウジング部材30が所定の型により各種形状を伴って成型され、その後に、その型または別の型において、ハウジング部材30の一部(軸受け固定孔36a,36b,36cの内面など)を型面としつつ吸気流動制御弁40のための型を閉じ状態にして、樹脂を射出し吸気流動制御弁40が弁側軸受け部44と延長軸受け部46を伴ってハウジング部材30内に形造られる。この成型後、吸気流動制御弁40とハウジング部材30とのいずれかに外部荷重を加えると、前記弁側軸受け部44と延長軸受け部46と前記各軸受け固定孔36a,36b,36cとの間で剥離し両部材は分離される。この成型により、吸気流動制御弁40とハウジング部材30とは高い位置精度を有しており、前記吸気流動制御弁40の弁本体42はハウジング部材30に対して安定して回動することができる。
以上のように構成された吸気流動制御装置20は、前述のように、前記吸気管11の内側に、前記ハウジング部材30の外周壁32がこの吸気管11の内周面に沿うように、そして、前記吸気流動制御弁40の軸受け部43が下側かつ上流側に位置するように固定される。この状態において、前記第1連通路12の流路が開放された場合には、前記弁本体42は前記第1連通路12を通過する吸気の流通通路の下底壁すなわち天地方向で下側の底壁を形成する。本実施形態では、4つの吸気管11a〜11dにそれぞれ吸気流動制御装置20が固定されて、前記吸気モジュール10が形成される。この吸気モジュール10が図2のようにエンジン1に取り付けられ、該エンジン1が車両に搭載された状態では、図5に示すように、前記ハウジング部材30の右側下壁132bは、天地方向に対し下流に向かうほど下方に傾斜するように配置されており、この右側下壁132bと前記弁本体42との間に空間が確保されることに加え、この右側下壁132bの下流端と前記弁本体42の先端側との間に充分な隙間が確保される。従って、この吸気モジュール10では、この弁本体42の下側に入り込んだスラッジなどの固形物を下流側に落下させることができ、不用意に弁本体42がスラッジを介してハウジング部材30に固着するのが抑制される。
そして、前記4つの吸気流動制御装置20に対して共通の回動軸50が取り付けられる。具体的には、各吸気流動制御装置20の前記弁側軸受け部44の嵌挿孔44cと前記延長軸受け部46の嵌挿孔46c、46dおよびこの延長軸受け部46のつなぎ部分46eで囲まれた部分に、前記回動軸50が嵌挿される。この回動軸50は、各吸気管11a〜11dにわたって延びる矩形断面を有する棒状部材であり、その端部に設けられるアクチュエータと回動角規制部により所定の範囲にわたり回動する。本吸気流動制御装置20では、前記弁側軸受け部44と前記延長軸受け部46とにわたって回動軸50が嵌挿されており、回動軸50をこれら軸受け部44,46に沿わせることで前記4つの吸気流動制御装置20に容易に取り付けることができる。
前記回動軸50が取り付けられると、この回動軸50により、前記各吸気流動制御装置20の吸気流動制御弁40すなわち前記弁側軸受け部44と延長軸受け部46と前記弁本体42とは、この回動軸50を回動中心として同時に回動する。具体的には、この吸気流動制御弁40は、前述のように、前記弁本体42の先端側が前記ハウジング部材30の右側下壁132bに接近して前記第1連通路12の流路を開放する位置と、前記弁本体42の先端側が前記ハウジング部材30の上壁32aに接近して前記第1連通路12の流路を遮断する位置とで回動する。
ここで、前記吸気流動制御弁40が前記第1連通路12の流路を遮断する位置に回動した状態では、比較的にエンジン負荷が低いことから、この吸気流動制御弁40の弁本体42に吸気負圧による力が作用するが、この力は前記弁側軸受け部44に加えて前記延長軸受け部46に分散される。すなわち、前記力は前記ハウジング部材30の右壁32cから左壁32dにわたって分散されるため、これら弁側軸受け部44および延長軸受け部46にそれぞれかかる応力は小さく抑えられる。
以上のように、本吸気流動制御装置20によれば、前記第1連通路12の流路を開放した際に弁本体42が吸気の流れを妨害するのを抑制しつつ、前記第1連通路12の流路を遮断した際に前記弁側軸受け部44および延長軸受け部46からなる軸受け部43にかかる応力を抑制して吸気流動制御弁40の早期磨耗を抑制することができる。
ここで、前記吸気流動制御装置20が適用されるエンジン1の具体的構成は前記に限らない。
また、前記各吸気流動制御装置20に対して、それぞれ個別に回動軸が設けられていてもよい。ただし、各吸気流動制御弁に共通の回動軸が嵌挿されていれば、複数の吸気流動制御弁40を容易に同時に回動させることができる。
また、前記吸気流動制御弁40とハウジング部材30の成型方法は前記に限らない。例えば、吸気流動制御弁40とハウジング部材30とが個別に成型された後、前記ハウジング部材30に前記吸気流動制御弁40を回動可能に取り付けてもよい。ただし、これらを二色成型により一体に成型すれば、吸気流動制御弁40とハウジング部材30との相互の位置精度を高めることができる。
また、前記吸気流動制御装置20の前記吸気管11への取り付け構造は前記に限らない。例えば、前記弁本体42が全開位置において前記吸気管11の上面に沿うように、回動軸を吸気管11の上壁側として前記吸気流動制御装置20を取り付けてもよい。
1 エンジン
2 燃焼室
10 吸気モジュール
11 吸気管
12 第1連通路
13 第2連通路
15 第1吸気ポート
16 第2吸気ポート
20 吸気流動制御装置
30 ハウジング部材
34 仕切り壁
40 吸気流動制御弁
42 弁本体
43 軸受け部
44 弁側軸受け部
46 延長軸受け部
50 回動軸
2 燃焼室
10 吸気モジュール
11 吸気管
12 第1連通路
13 第2連通路
15 第1吸気ポート
16 第2吸気ポート
20 吸気流動制御装置
30 ハウジング部材
34 仕切り壁
40 吸気流動制御弁
42 弁本体
43 軸受け部
44 弁側軸受け部
46 延長軸受け部
50 回動軸
Claims (4)
- エンジンの燃焼室に吸気を導入する2つの吸気ポートのうちの一方の吸気ポートに流入する吸気の量を変更する吸気流動制御装置において、
前記2つの吸気ポートに連通する吸気管の内側に固定されるハウジング部材と、
前記ハウジング部材の底部に取付けられる回動軸を中心としてこのハウジング部材に回動可能に固定される吸気流動制御弁とを備え、
前記ハウジング部材は、前記吸気管の内側に固定された状態で当該吸気管の内周面に沿い内側に吸気の流通通路を形成する外周壁と、前記外周壁の内側に形成される吸気の流通通路を前記一方の吸気ポートに連通する第1連通路と他方の吸気ポートに連通する第2連通路とに区画する仕切り壁とを有し、
前記吸気流動制御弁は、前記第1連通路内に設けられてこの第1連通路の流路面積を変更することで前記一方の吸気ポートに流入する吸気の量を変更する弁本体と、この弁本体の端部に連設されて前記回動軸を支持する軸受け部とを有し、
前記弁本体は、前記第1連通路の底部において吸気の流れ方向と略平行な方向に広がりこの第1連通路を通過する吸気の流通通路の底壁を形成してこの第1連通路の流路を開放する位置と前記第1連通路の底部から起立してこの第1連通路の流路を遮断する位置との間で回動することで、前記第1連通路の流路面積を変更し、
前記軸受け部は、前記仕切り壁と前記ハウジング部材の外周壁の第1連通路側の壁との間に延びる弁側軸受け部と、この弁側軸受け部に接続されて前記仕切り壁から前記ハウジング部材の外周壁の第2連通路側の壁との間に延びる延長軸受け部とを有することを特徴とする吸気流動制御装置。 - 請求項1に記載の吸気流動制御装置において、
複数気筒が列状に配置されたエンジンの各気筒に対する吸気管に装備されるように前記ハウジング部材および前記吸気流動制御弁をそれぞれ複数有し、
断面非円形の共通の回動軸により前記各吸気流動制御弁が同時に回動可能なように、前記各吸気流動制御弁の前記弁側軸受け部および前記延長軸受け部に、前記回動軸が嵌挿可能な断面非円形の嵌挿孔がそれぞれ形成されていることを特徴とする吸気流動制御装置。 - 請求項1または2に記載の吸気流動制御装置において、
前記吸気流動制御弁を構成する弁本体と前記弁側軸受け部と前記延長軸受け部とが互いに一体に形成されているとともに、
前記吸気流動制御弁と前記ハウジング部材とが樹脂製であって、二色成型により形成されていることを特徴とする吸気流動制御装置。 - 請求項1〜3のいずれかに記載の吸気流動制御装置を備えた吸気モジュールであって、
前記2つの吸気ポートに連通する吸気管を有し、
前記第1連通路の流路が開放された状態において前記弁本体が前記第1連通路を通過する吸気の流通通路の下底壁を形成するように、前記吸気流動制御装置が前記吸気管に取り付けられていることを特徴とする吸気モジュール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008307687A JP2010133275A (ja) | 2008-12-02 | 2008-12-02 | 吸気流動制御装置および吸気モジュール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008307687A JP2010133275A (ja) | 2008-12-02 | 2008-12-02 | 吸気流動制御装置および吸気モジュール |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010133275A true JP2010133275A (ja) | 2010-06-17 |
Family
ID=42344790
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008307687A Pending JP2010133275A (ja) | 2008-12-02 | 2008-12-02 | 吸気流動制御装置および吸気モジュール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2010133275A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014533808A (ja) * | 2011-11-28 | 2014-12-15 | ヴァレオ システム ドゥ コントロール モトゥール | 車両エンジン用の吸気システム |
JP2016125359A (ja) * | 2014-12-26 | 2016-07-11 | 株式会社ケーヒン | 多連一体型バルブ装置 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1089103A (ja) * | 1996-08-29 | 1998-04-07 | General Motors Corp <Gm> | 内燃機関のためのバルブアセンブリ |
JP2008045430A (ja) * | 2006-08-11 | 2008-02-28 | Denso Corp | 多連一体型バルブ開閉装置 |
-
2008
- 2008-12-02 JP JP2008307687A patent/JP2010133275A/ja active Pending
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH1089103A (ja) * | 1996-08-29 | 1998-04-07 | General Motors Corp <Gm> | 内燃機関のためのバルブアセンブリ |
JP2008045430A (ja) * | 2006-08-11 | 2008-02-28 | Denso Corp | 多連一体型バルブ開閉装置 |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014533808A (ja) * | 2011-11-28 | 2014-12-15 | ヴァレオ システム ドゥ コントロール モトゥール | 車両エンジン用の吸気システム |
EP2785999B1 (fr) | 2011-11-28 | 2015-12-30 | Valeo Systèmes de Contrôle Moteur | Système d'admission de gaz pour un moteur de véhicule |
US9617956B2 (en) | 2011-11-28 | 2017-04-11 | Valeo Systemes De Controle Moteur | Gas intake system for a vehicle engine |
EP2785999B2 (fr) † | 2011-11-28 | 2023-07-12 | Valeo Systèmes de Contrôle Moteur | Système d'admission de gaz pour un moteur de véhicule |
JP2016125359A (ja) * | 2014-12-26 | 2016-07-11 | 株式会社ケーヒン | 多連一体型バルブ装置 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN101801786B (zh) | 用于飞行器的排流阀 | |
US9321328B2 (en) | Air vent for vehicle | |
US20090272356A1 (en) | Intake System for Internal Combustion Engine | |
US7198032B2 (en) | Structure of fuel supply pipe in throttle body comprising two fuel injection valves | |
CN102089512B (zh) | Egr阀装置 | |
JP6428952B2 (ja) | 内燃機関の吸気装置 | |
EP3379051B1 (en) | Air intake device for internal combustion engine | |
JP2007170279A (ja) | 内燃機関の吸気装置 | |
JP2010133275A (ja) | 吸気流動制御装置および吸気モジュール | |
US20170067392A1 (en) | Engine air intake structure | |
JP6429615B2 (ja) | 蒸気弁装置 | |
JP2010014055A (ja) | インテークマニホールドの一体型弁開閉装置 | |
JP2009114918A (ja) | 内燃機関の吸気通路構造 | |
JP6122665B2 (ja) | 流路切替装置 | |
KR101732705B1 (ko) | 밸브 장치 | |
KR102663081B1 (ko) | 밸브 조립체 | |
EP2836749B1 (en) | Valve | |
JP6133771B2 (ja) | ガス混合装置 | |
US6631738B2 (en) | Flow control valve | |
US7267099B2 (en) | Multicylinder engine intake system | |
JP6349270B2 (ja) | グリルシャッタ | |
US20170067566A1 (en) | Fluid Valve | |
CN102292164B (zh) | 喷雾器按钮以及喷雾器盖 | |
JP2009002218A (ja) | 内燃機関の吸気装置 | |
JP2007009795A (ja) | 多気筒エンジンの吸気装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20111125 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20120329 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121204 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20130507 |