JP2010131793A - メンテナンスユニット及びインクジェットプリンタ - Google Patents

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【課題】コストの増加を防止しつつ、記録ヘッドの確実なメンテナンスを行う。
【解決手段】記録媒体に対してインク滴を吐出するノズルが吐出面200に設けられた少なくとも1つの記録ヘッド20と、記録ヘッド20を搭載したキャリッジ22とを有するインクジェットプリンタ1に備えられ、キャリッジ22の可動領域の一端で記録ヘッド20のメンテナンス処理を行う保湿ユニット5は、キャリッジ22に対向する平面部52が形成されたユニット本体50と、キャリッジ22上での各記録ヘッド20の位置に対応して平面部52上に配設され、対応する記録ヘッド20に当接して当該記録ヘッド20の吐出面200を覆う保湿キャップ部材51と、ユニット本体50の下部に配設されるとともに、少なくとも3つの支持点Sで当該ユニット本体50を支持する支持台7とを備える。支持台7は、支持点Sごとに、当該支持点Sの位置を吐出面200に対する接離方向に移動させつつ保持する調整保持手段4を有する。
【選択図】図4

Description

本発明は、メンテナンスユニット及びインクジェットプリンタに関する。
従来、紙や布などの記録媒体に画像を記録する装置として、シリアル方式のインクジェットプリンタがある。
このインクジェットプリンタでは、記録媒体上を跨ぐようにキャリッジによって記録ヘッドを往復移動させるようになっており、キャリッジの可動領域中央の記録媒体上で記録ヘッドを往復移動させつつインクを吐出して画像記録を行う一方、可動領域の一端(以下、メンテナンス領域とする)に配設されたメンテナンスユニット上で記録ヘッドのメンテナンス、例えばクリーニングや保湿を行うようになっている。
より詳細には、メンテナンスユニットには、キャリッジに対向するよう配設された板状のユニット本体と、キャリッジ上での各記録ヘッドの位置に対応してユニット本体上に配設された複数のキャップ部材と、ユニット本体の下部に配設され複数の支持点でユニット本体を支持する支持台とが具備されており、キャリッジ側にユニット本体を付勢することにより、キャップ部材を記録ヘッドの吐出面(ノズル面)に当接させている(例えば、特許文献1参照)。
ところで、近年のインクジェットプリンタでは、画像記録を高速化する観点から、キャリッジを大型化して記録ヘッドの長さ(ノズル数)や搭載数を増大させているため、図11に示すように、公差の影響等によるキャリッジ900の姿勢(傾き)の個体差が大きくなっている。そのため、上記のようなメンテナンスユニットでは、記録ヘッドの吐出面に対してユニット本体(キャップ部材)を平行に調整することができない場合があり、この場合には確実なメンテナンスを行うことができない。
近年、このような問題を解消する技術として、例えば以下のような技術が提案されている。
即ち、1つ目の技術では、キャリッジの移動に伴ってキャップ部材を記録ヘッド側に移動させる機構部をキャップ部材ごとに設けることで、キャップ部材をそれぞれ記録ヘッドに当接させるようになっている(例えば、特許文献2参照)。
一方、2つ目の技術では、ユニット本体の支持点の位置を調整可能とするようになっている。具体的には、この技術に係るメンテナンスユニットでは、図12に示すように、横方向からユニット本体901に当接して支持する板状の支持部材903が支持台902に具備されており、この支持部材903には、ユニット本体901に対する固定ねじ904を挿通させるための挿通口905が上下方向に延在して設けられている。そして、ユニット本体901の支持点を調整する場合には、当該固定ねじ904を緩めることにより、ユニット本体901の支持点を昇降移動可能とするようになっている。なお、この技術に関しては、図13に示すように、支持台902の四隅に配設された支持部材903のうち、インクジェットプリンタの手前側(図中の左下側)に配設された支持部材903に貫通口906を設けておき、この貫通口906を介して奥側(図中の右上側)の支持部材903の固定ねじ904を長尺なドライバーで締緩可能とする技術も提案されており、作業性の向上が図られている。
特開平4−133751号公報 特開平4−151255号公報
しかしながら、上記1つ目の技術では、多数の記録ヘッド数が密集して配設されていると、機構が煩雑になってしまう上、部品数が多くなってコストが嵩んでしまう。
また、上記2つ目の技術では、固定ねじ904を緩め、ユニット本体901を手で昇降させ、固定ねじ904を締めるという作業を各支持部材903に対して順番に行うため、1つの支持部材903の固定ねじ904を締緩する間に他の支持部材903の調整がずれてしまったり、ユニット本体901を水平に昇降することができなかったり、上昇時にユニット本体901をスペーサに押し付けすぎてしまったりして、正確な調整が困難となる結果、確実なメンテナンスを行うことができない。そして、このような問題は、全ての支持部材を位置調整可能に設けても、1部の支持部材のみを位置調整可能に設けても、同様に生じてしまう。
本発明の課題は、コストの増加を防止しつつ、記録ヘッドの確実なメンテナンスを行うことのできるメンテナンスユニット及びインクジェットプリンタを提供することである。
上記の課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、記録媒体に対してインク滴を吐出するノズルが吐出面に設けられた少なくとも1つの記録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載したキャリッジとを有するインクジェットプリンタに備えられ、前記記録ヘッドのメンテナンス処理を行うメンテナンスユニットにおいて、
前記キャリッジに対向する平面部が形成されたユニット本体と、
前記キャリッジ上での各記録ヘッドの位置に対応して前記平面部上に配設され、対応する記録ヘッドに当接して当該記録ヘッドの前記吐出面を覆うキャップ部材と、
少なくとも3つの支持点で当該ユニット本体を支持する支持台とを備え、
前記支持台は、
前記支持点ごとに、当該支持点の位置を前記吐出面に対する接離方向に移動させつつ保持する調整保持手段を有することを特徴とする。
請求項2記載の発明は、請求項1記載のメンテナンスユニットにおいて、
前記調整保持手段は、
前記接離方向に延在する送りねじによって前記支持点の位置を移動させつつ保持することを特徴とする。
請求項3記載の発明は、
請求項2記載のメンテナンスユニットにおいて、
前記送りねじは、前記キャリッジとは反対の側に頭部を有することを特徴とする。
請求項4記載の発明は、請求項3記載のメンテナンスユニットにおいて、
前記送りねじは、
手回しねじであることを特徴とする。
請求項5記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載のメンテナンスユニットにおいて、
前記支持台は、
前記支持点の位置を固定可能な固定手段を有することを特徴とする。
請求項6記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載のメンテナンスユニットにおいて、
前記支持台は、
前記ユニット本体を4つの前記支持点で支持することを特徴とする。
請求項7記載の発明は、インクジェットプリンタにおいて、
請求項1〜6の何れか一項に記載のメンテナンスユニットと、
前記記録ヘッドと、
前記キャリッジとを備えることを特徴とする。
請求項8記載の発明は、請求項7記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記記録ヘッドは、シリアル型の記録ヘッドであることを特徴とする。
請求項9記載の発明は、請求項7記載のインクジェットプリンタにおいて、
前記記録ヘッドは、ライン型の記録ヘッドであることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、少なくとも3つの支持点でユニット本体を支持する支持台には、支持点ごとに、当該支持点の位置を吐出面に対する接離方向に移動させつつ保持する調整保持手段が具備されるので、支持点の位置を保持しつつ調整することができ、また、全ての支持点を並行して調整することができる。従って、各支持点について固定ねじを緩め、ユニット本体を手で昇降させ、固定ねじを締めるという作業を順番に行う従来の場合と異なり、1つの支持部材の固定ねじを締緩する間に他の支持部材の調整がずれてしまったり、ユニット本体を水平に昇降することができなかったり、上昇時にユニット本体をスペーサに押し付けすぎてしまったりするのを防止することができるため、支持点位置の調整を容易かつ正確に行い、記録ヘッドの確実なメンテナンスを行うことができる。
また、キャリッジの移動に伴ってキャップ部材を記録ヘッド側に移動させる機構部をキャップ部材ごとに設ける従来の場合と比較して、部品点数を低減することができるため、コストの増加を防止することができる。
請求項2記載の発明によれば、吐出面に対する接離方向に延在する送りねじによって前記支持点の位置を移動させつつ保持するので、支持点の位置を確実に保持しつつ調整することができる。
請求項3記載の発明によれば、送りねじはキャリッジとは反対の側に頭部を有するので、キャリッジ側に頭部を有する場合と異なり、送りねじを回転させるためのドライバーをキャリッジ側から頭部に当接させて調整を行うことなく、キャリッジとは反対の側からドライバーを頭部に当接させて調整を行うことができる。従って、キャリッジ上に記録ヘッド等の部材が煩雑に搭載されている場合であっても、位置調整を容易化することができる。
請求項4記載の発明によれば、送りねじは手回しねじであるので、ユーザが直接、手で回転させることができる。従って、ドライバーを頭部に当接させて送りねじを回転させる場合と比較して、位置調整を容易化することができる。
請求項5記載の発明によれば、支持台には、支持点の位置を固定可能な固定手段が具備されるので、位置調整された支持点の位置をより確実に保持することができる。
以下、本発明に係るインクジェットプリンタについて、図面を参照しつつ説明する。
図1は、インクジェットプリンタ1の概略構成を示す斜視図である。
この図に示すように、インクジェットプリンタ1は、記録媒体(図示せず)を搬送する搬送装置10と、記録ヘッド20によって記録媒体に画像を出力する画像記録部2と、記録ヘッド20にメンテナンスを行うメンテナンス部11とを備えている。なお、図1では、搬送装置10やメンテナンス部11の図示を簡略化している。
搬送装置10は、図示しない回転ローラ等を有しており、記録領域Dにおいて記録媒体を裏面側からプラテン(図示せず)で支持しつつ、搬送方向Yに搬送するようになっている。
画像記録部2は、記録媒体の上方に配設されたキャリッジレール21を有している。
キャリッジレール21は、搬送方向Yの直交方向(以下、走査方向Xとする)に延在しており、より詳細には、記録領域Dを挟んでホームポジション領域Cからクリーニング領域Eに亘って延在している。このキャリッジレール21には、キャリッジ22が支持されている。
キャリッジ22は、キャリッジレール21に沿って走査方向Xに移動するようになっている。このキャリッジ22には、図2に示すように、記録媒体に対して所定の色のインク滴をノズルから吐出する複数の記録ヘッド20が搭載されている。
これら記録ヘッド20は、水平面内で2次元的に配設されており、図2(b)に示すように、ノズルの設けられた吐出面200をキャリッジ22の下面220から下方に露出させている。各記録ヘッド20には、インクを一時的に貯留しつつ記録ヘッド20に供給するサブタンク(図示せず)が接続されている。
なお、本実施の形態においては、以上のキャリッジ22には、当該キャリッジ22上の各部材からオフセットされた位置に、上下方向の貫通口221(図6参照)が設けられている。この貫通口221は、キャリッジ22がホームポジション領域Cやクリーニング領域Eに移動したときに、後述のメンテナンス部11における挿通口73と対向するようになっている。
メンテナンス部11は、図1に示すように、本発明に係るメンテナンスユニットとしての保湿ユニット5とクリーニングユニット6とを有している。これら保湿ユニット5及びクリーニングユニット6は、インクジェットプリンタ1の脚部19上に配設されている。
このうち、保湿ユニット5は、待機状態の記録ヘッド20における吐出面200の保湿を行うものであり、ホームポジション領域Cに配設されている。
この保湿ユニット5は、図3に示すように、キャリッジ22の下面220に略平行な平面部52の形成されたユニット本体50と、平面部52上に配設された複数の保湿キャップ部材51と、脚部19(図1参照)上でユニット本体50を支持する支持台7とを備えている。
ユニット本体50は、図4に示すように、下方に開口した矩形箱状に形成されており、矩形板状の平面部52と、キャリッジレール21先端側(図中の右側)における平面部52上面に突設された突当り部53と、平面部52の外周縁から下方に突出して設けられた環状の外枠部54とを有している。
このうち、平面部52は、ホームポジション領域Cに移動したキャリッジ22に対向するよう配設されている。
突当り部53は、キャリッジ22がホームポジション領域Cに移動した場合に、当該キャリッジ22によって押圧されることにより、ユニット本体50をキャリッジ22に追従させて走査方向Xに移動させるようになっている。
外枠部54は、走査方向Xと平行に延在する矩形板部540a,540cを有している。これら矩形板部540a,540cの下端部には、同形状の2つのカム溝55が走査方向Xに離間して設けられている。これら2つのカム溝55は、キャリッジレール21の中央側から端部側(図中、左側から右側)に向かって緩やかに高くなるよう形成されている。
保湿キャップ部材51は、記録ヘッド20に当接して吐出面200を覆うことにより、当該吐出面200を保湿するものであり、キャリッジ22上での各記録ヘッド20の位置に対応して平面部52上に配設されている。この保湿キャップ部材51は、ゴム等の可撓性材料で形成された環状のキャップ部と、上方に開口した箱状に形成され内部にキャップ部を収容したケーシング部とによって吐出面200を覆い、ノズルを保湿するようになっている。なお、本実施の形態においては、保湿キャップ部材51と平面部52との間には、バネ部材512が介在しており、保湿キャップ部材51を上方に付勢するようになっている。
支持台7は、ユニット本体50の下部に配設された4つの脚部70を有しており、各脚部70における上部の支持点Sでユニット本体50を支持するようになっている。
脚部70は、図5に示すように、上下方向に延在するとともに側方に開口した矩形箱状となっており、開口部に対向した底面をなす底板部71aと、底板部71aの上下左右に配設された上板部71b,下板部71c,側板部71d,71eとを有している。この脚部70は、図4に示すように、底板部71aをユニット本体50の外側に向け、この底板部71aの上端部でユニット本体50の外枠部54における矩形板部540a,540cの内側面にそれぞれ当接するとともに、下板部71によってインクジェットプリンタ1の脚部19(図1参照)に固定されている。
底板部71aの上部には、図5に示すように、後述の固定ねじ44や軸部42a,42bを挿通させるための4つの挿通口72a〜72dが上下方向に延在して設けられている。より詳細には、これら4つの挿通口72a〜72dのうち、挿通口72aは底板部71aの中央上端部、挿通口72bは中央部に位置している。また、挿通口72c,72dは、後述の摺動部材40に対する当接領域に配設されており、本実施の形態においては挿通口72a,72bの中途部で走査方向Xに離間して位置するよう配設されている。また、上板部71bの中央部には、後述の送りねじ46の軸部を挿通させるための挿通口73が設けられている。
なお、以上の脚部70は、1枚の金属板を折り曲げて形成することが好ましい。
この脚部70の上端部には、ユニット本体50に対する支持点Sの位置を吐出面200に対する接離方向(上下方向)に移動させつつ保持する調整保持手段4が設けられている。
調整保持手段4は、図5(b)に示すように、底板部71aに対して摺動可能な状態で脚部70の内部に収容された摺動部材40を有している。
この摺動部材40は、底板部71aに当接する矩形状の摺動板41aと、摺動板41aの上縁部,左右縁部からそれぞれ突設されて脚部70の上板部71b,側板部71d,71eに対向する上板41b,側板41c,41dとを有している。なお、この摺動部材40は、1枚の金属板を折り曲げて形成することが好ましい。
摺動板41aにおける脚部70の挿通口72a,72bとの対向部分には、挿通口72a,72bよりも径の小さい円柱状の軸部42a,42bが底板部71a側に突出して設けられており(図5(a)参照)、挿通口72c,72dとの対向部分には、後述の固定ねじ44と螺合するねじ穴42c,42dが設けられている(図5(b)参照)。
軸部42aは、脚部70の挿通口72aに挿通されており、先端部でスライドころ43を回転可能に支持している。このスライドころ43は、図4に示すように、ユニット本体50のカム溝55に係合して直動カム機構をなしており、ユニット本体50がキャリッジ22に追従して走査方向Xに移動するときに、当該ユニット本体50を上昇させて記録ヘッド20に近接させるようになっている。また、本実施の形態においては、スライドころ43のユニット本体50に対する当接位置が、当該ユニット本体50の支持点Sとなっている。
軸部42bは、図5に示すように、脚部70の挿通口72bに挿通されており、軸部42aと協働して脚部70に対する摺動部材40の回転を防止するとともに、摺動部材40の摺動を吐出面200に対する接離方向(上下方向)に規制するようになっている。
ねじ穴42c,42dには、固定ねじ44,44が螺合されている。この固定ねじ44,44は、脚部70の挿通口72c,72dに挿通されており、脚部70と摺動部材40とを固定するようになっている。
また、摺動部材40の上板41bには、上板部71bにおける挿通口73との対向部分に、ねじ穴45が設けられている。そして、このねじ穴45には、挿通口73に挿通された送りねじ46が螺合されている。
送りねじ46は、記録ヘッド20の吐出面200に対する接離方向(上下方向)に延在しており、本実施の形態においては、頭部460を上側に向けて配設されている。この送りねじ46は、ドライバー100(図6参照)などによって回転することにより、脚部70に対する摺動部材40の位置、ひいては脚部70に対するスライドころ43の位置、つまり、支持台7からユニット本体50に対する支持点Sの位置を、上下方向(記録ヘッド20の吐出面200に対する接離方向)に移動させつつ保持するようになっている。
一方、クリーニングユニット6は、所定のタイミングで記録ヘッド20をクリーニングするものであり、上述の図1に示すように、クリーニング領域Eに配設されている。
このクリーニングユニット6は、上述の図3,図4に示すように、キャリッジ22の下面220に略平行な平面部62の形成されたユニット本体60と、平面部62上に配設された複数の吸引キャップ部材61と、ユニット本体60を支持する支持台8とを備えている。
このうち、ユニット本体60及び支持台8は、保湿ユニット5と略同様の構成を有している。
また、吸引キャップ部材61は、記録ヘッド20に当接して吐出面200を覆うものであり、キャリッジ22上での各記録ヘッド20の位置に対応してユニット本体60の平面部62上に配設されている。この吸引キャップ部材61は、ゴム等の可撓性材料で形成された環状のキャップ部と、上方に開口した箱状に形成され内部にキャップ部を収容したケーシング部とによって吐出面200を覆うようになっている。ケーシング部には、チューブ部材(図示せず)を介して吸引ポンプ(図示せず)が接続されており、この吸引ポンプは、キャップ部及びケーシング部によって吐出面200が覆われたときに、キャップ部内の空間を負圧として吐出面200のノズルからインクを異物とともに吸引するようになっている。
なお、本実施の形態においては、図4に示すように、吸引キャップ部材61と平面部62との間には、バネ部材612が介在しており、吸引キャップ部材61を上方に付勢するようになっている。また、図4では図示していないが、クリーニング領域Eにおける記録領域D側の端部には、記録ヘッド20の吐出面200に付着したインクを拭き取る可撓板状の清掃ブレードや、記録ヘッド20から空吐出されたインクを受けるインク受器などが配設されている。
続いて、画像記録時におけるインクジェットプリンタ1の動作について説明する。
まず、搬送装置10による記録媒体の搬送が停止した状態で、キャリッジ22が記録媒体の直上を走査方向Xに沿って1回走査する。キャリッジ22が走査すると、記録ヘッド20がキャリッジ22に追従して走査する。
この走査の際に、各記録ヘッド20のノズルが、画像データに基づいて記録媒体にインクを吐出する。
以降、搬送装置10が記録媒体を所定量だけ搬送する毎に上記の各動作を繰り返すことにより、各色のドットからなる所望の画像が記録媒体の表面に順次記録される。
続いて、メンテナンス時におけるインクジェットプリンタ1の動作について説明する。
まず、キャリッジ22がホームポジション領域Cに移動すると、キャリッジ22の側面が保湿ユニット5のユニット本体50における突当り部53に当接し、ユニット本体50をキャリッジレール21の先端側に押圧して移動させる。
ユニット本体50が移動すると、当該ユニット本体50のカム溝55と、支持台7のスライドころ43とが直動カム機構として協働することにより、ユニット本体50を上昇させて記録ヘッド20に近接させる。
これにより、保湿キャップ部材51が記録ヘッド20の吐出面200に当接し、当該吐出面200を覆って保湿する。
なお、クリーニング処理時には、インクジェットプリンタ1は、キャリッジ22をクリーニング領域Eに移動させることにより、上記と同様に記録ヘッド20の吐出面200を吸引キャップ部材61で覆った後、ノズルからインクを吸引する。
続いて、保湿ユニット5の位置調整方法について説明する。
まず、ユニット本体50の上面とキャリッジ22の下面との適正間隔の厚みを有するスペーサ(図示せず)を、走査方向Xにおけるユニット本体50の両端部に配設した後、キャリッジ22をホームポジション領域Cに移動させる。
次に、ユーザが各脚部70に固定された固定ねじ44,44を緩める。このとき、固定ねじ44,44によって脚部70に固定されていた摺動部材40は、送りねじ46を介して脚部70から支持されるため、摺動部材40に設けられたスライドころ43の位置、つまりユニット本体50に対する支持点Sの位置が保持される。
次に、図6に示すように、ユーザがキャリッジ22の上方からドライバー100を貫通口221に挿入し、送りねじ46の頭部460に当接させた後、当該送りねじ46を回転させる。これにより、ユニット本体50に対する支持点Sが摺動部材40に追従して昇降するため、ユニット本体50が昇降してキャリッジ22の接離方向に移動する。このとき、摺動部材40は、送りねじ46を介して脚部70から支持されるため、ユニット本体50の支持点Sの位置が保持されつつ調整される。
以降、前記スペーサをキャリッジ22に当接させるまで各脚部70の送りねじ46を回転させることにより、ユニット本体50とキャリッジ22との間隔が適正な間隔に調整される。
そして、ユーザが固定ねじ44を回転させて支持点Sの位置を固定することにより、位置調整が完了する。
なお、以上の説明では保湿ユニット5の位置調整について説明したが、クリーニングユニット6の位置調整についても、同様の方法で行うことができる。
以上のインクジェットプリンタ1によれば、支持点Sの位置を保持しつつ同時に並行して調整することができるため、各支持点Sについて固定ねじ44を緩め、ユニット本体50を手で昇降させ、固定ねじ44を締めるという作業を順番に行う従来の場合と異なり、1つの支持部材の固定ねじ44を締緩する間に他の支持部材の調整がずれてしまったり、ユニット本体50を水平に昇降することができなかったり、上昇時にユニット本体50をスペーサに押し付けすぎてしまったりするのを防止することができる。従って、支持点S位置の調整を容易かつ正確に行い、記録ヘッド20の確実なメンテナンスを行うことができる。
また、キャリッジ22の移動に伴って保湿キャップ部材51,吸引キャップ部材61を記録ヘッド20側に移動させる機構部を保湿キャップ部材51,吸引キャップ部材61ごとに設ける従来の場合と比較して、部品点数を低減することができるため、コストの増加を防止することができる。
また、調整保持手段4は送りねじ46によって支持点Sの位置を移動させつつ保持するので、支持点Sの位置を確実に保持しつつ調整することができる。
また、支持台7には、支持点Sの位置を固定可能な固定ねじ44が具備されるので、位置調整された支持点Sの位置をより確実に保持することができる。
[変形例]
次に、上記実施の形態の変形例について説明する。なお、上記実施の形態と同様の構成要素には同一の符号を付し、その説明を省略する。
上述の図1に示すように、本変形例に係るインクジェットプリンタ1Aは、キャリッジ22の代わりにキャリッジ22Aを備えている。
このキャリッジ22Aは、上記実施の形態におけるキャリッジ22と異なり、送りねじ46を挿通させるための貫通口221(図6参照)が設けられていない状態となっている。
また、インクジェットプリンタ1Aの保湿ユニット5A,クリーニングユニット6Aは、図7に示すように、支持台7,8の代わりに支持台7A,8Aを備えており、これら支持台7A,8Aの脚部70Aは、図8に示すように、上板部71fと、この上板部71fに対して平行な第1板部71g,第2板部71hとを有している。
上板部71fは、上記実施の形態における上板部71bと異なり、後述の送りねじ46Aを挿通させるための挿通口73(図5参照)が設けられていない状態となっている。
第1板部71gは、上下方向における脚部70の中途部において底板部71aから突出して設けられている。この第1板部71gには、後述の送りねじ46Aの軸部を挿通させるための挿通口73gが設けられている。
第2板部71hは、上下方向における脚部70の下部において底板部71aから突出して設けられている。この第2板部71hには、後述の送りねじ46を挿通させるための貫通口73hが設けられている。
以上の脚部70Aは、1枚の金属板を折り曲げて形成することが好ましい。
また、支持台7A,8Aの脚部70Aには、調整保持手段4Aが設けられている。この調整保持手段4Aの摺動部材40Aは、摺動板41aの下縁部から突設されて脚部70Aの第1板部71gに上方から対向する下板41eを有している。なお、この摺動部材40Aは、1枚の金属板を折り曲げて形成することが好ましい。
下板41eには、第1板部71gにおける挿通口73gとの対向部分に、ねじ穴45Aが設けられている。そして、このねじ穴45Aには、挿通口73gに挿通された送りねじ46Aが螺合されている。
送りねじ46Aは、記録ヘッド20の吐出面200に対する接離方向(上下方向)に延在している。より詳細には、送りねじ46Aは、図9に示すように、軸部を下方から第2板部71hの貫通口73h,第1板部71gの挿通口73gに順に挿通させた後、下板41eのねじ穴45Aに螺合させて回転自由な状態となっており、頭部460Aを下方、つまりキャリッジ22Aとは反対の側に向けた状態となっている。なお、本変形例における送りねじ46Aは、手回しねじとなっている。また、この送りねじ46Aには、図示しない2つのEリングが設けられており、これらのEリングは、第2板部71h,第1板部71gの上面または下面に当接することにより、送りねじ46Aの上下方向への移動を規制するようになっている。更に、本変形例においては、送りねじ46Aの頭部460Aは下方に露出した状態となっており、インクジェットプリンタ1Aの脚部19内に手を入れることで操作できるようになっている。
以上のインクジェットプリンタ1Aによれば、上記実施の形態と同様の効果を得ることができるのは勿論のこと、送りねじ46Aはキャリッジ22Aとは反対の側に頭部460Aを有するので、キャリッジ22A側に頭部を有する場合と異なり、送りねじ46Aを回転させるためのドライバーをキャリッジ22A側から頭部に当接させて調整を行うことなく、キャリッジ22Aとは反対の側からドライバーを頭部に当接させて調整を行うことができる。従って、キャリッジ22A上に記録ヘッド20等の部材が煩雑に搭載されている場合であっても、位置調整を容易化することができる。
また、送りねじ46Aは手回しねじであるので、ユーザが直接、手で回転させることができる。従って、ドライバーを頭部に当接させて送りねじ46Aを回転させる場合と比較して、位置調整を更に容易化することができる。
尚、本実施の形態における記述は、本発明に係るインクジェットプリンタの一例であり、これに限定されるものではない。細部構成及び細部動作に関しても適宜変更可能である。
例えば、上記実施の形態及び変形例においては、脚部70,70Aが4点でユニット本体50(60)を支持することとして説明したが、3点で支持することとしても良いし、5点以上で支持することとしても良い。
また、インクジェットプリンタ1,1Aの記録ヘッド20をシリアル型の記録ヘッド、つまり走査しつつ画像を記録するものとして説明したが、図10に示すように、ライン型の記録ヘッドとしても良い。この場合には、図10に示すように、画像の非記録時にキャリッジ22Bが保湿ユニット5(またはクリーニングユニット6)上に記録ヘッド20を移動させてメンテナンスを行うこととなる。
また、キャリッジ22には記録ヘッド20が複数搭載されることとして説明したが、1つのみ搭載されることとしても良い。
本発明に係るインクジェットプリンタの概略構成を示す斜視図である。 キャリッジ上に配設された記録ヘッドを示す図であり、(a)は上面側の斜視図、(b)は下面図である。 保湿ユニット,クリーニングユニットの概略構成を示す概念図である。 保湿ユニット,クリーニングユニットの斜視図である。 支持台の脚部を示す図である。 支持点の調整方法を説明するための図である。 変形例における保湿ユニット,クリーニングユニットの斜視図である。 変形例における支持台の脚部を示す図である。 変形例における支持点の調整方法を説明するための図である。 変形例におけるインクジェットプリンタの概略構成を示す平面図である。 キャリッジの大型化による問題を説明するための図である。 従来の支持点の調整機構を説明するための図である。 従来の支持点の調整機構を説明するための図である。
符号の説明
1,1A インクジェットプリンタ
4,4A 調整保持手段
5,5A 保湿ユニット(メンテナンスユニット)
6,6A クリーニングユニット(メンテナンスユニット)
7,7A,8,8A 支持台
20 記録ヘッド
22、22A キャリッジ
44 固定ねじ(固定手段)
46,46A 送りねじ
50,60 ユニット本体
51 保湿キャップ部材(キャップ部材)
61 吸引キャップ部材(キャップ部材)
460 頭部
500 平面部
S 支持点

Claims (9)

  1. 記録媒体に対してインク滴を吐出するノズルが吐出面に設けられた少なくとも1つの記録ヘッドと、前記記録ヘッドを搭載したキャリッジとを有するインクジェットプリンタに備えられ、前記記録ヘッドのメンテナンス処理を行うメンテナンスユニットにおいて、
    前記キャリッジに対向する平面部が形成されたユニット本体と、
    前記キャリッジ上での各記録ヘッドの位置に対応して前記平面部上に配設され、対応する記録ヘッドに当接して当該記録ヘッドの前記吐出面を覆うキャップ部材と、
    少なくとも3つの支持点で当該ユニット本体を支持する支持台とを備え、
    前記支持台は、
    前記支持点ごとに、当該支持点の位置を前記吐出面に対する接離方向に移動させつつ保持する調整保持手段を有することを特徴とするメンテナンスユニット。
  2. 請求項1記載のメンテナンスユニットにおいて、
    前記調整保持手段は、
    前記接離方向に延在する送りねじによって前記支持点の位置を移動させつつ保持することを特徴とするメンテナンスユニット。
  3. 請求項2記載のメンテナンスユニットにおいて、
    前記送りねじは、前記キャリッジとは反対の側に頭部を有することを特徴とするメンテナンスユニット。
  4. 請求項3記載のメンテナンスユニットにおいて、
    前記送りねじは、
    手回しねじであることを特徴とするメンテナンスユニット。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載のメンテナンスユニットにおいて、
    前記支持台は、
    前記支持点の位置を固定可能な固定手段を有することを特徴とするメンテナンスユニット。
  6. 請求項1〜5の何れか一項に記載のメンテナンスユニットにおいて、
    前記支持台は、
    前記ユニット本体を4つの前記支持点で支持することを特徴とするメンテナンスユニット。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載のメンテナンスユニットと、
    前記記録ヘッドと、
    前記キャリッジとを備えることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  8. 請求項7記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記記録ヘッドは、シリアル型の記録ヘッドであることを特徴とするインクジェットプリンタ。
  9. 請求項7記載のインクジェットプリンタにおいて、
    前記記録ヘッドは、ライン型の記録ヘッドであることを特徴とするインクジェットプリンタ。
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