JP2010131358A - 着用物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】 ファスニングテープ等の係合部材によって、前後ウエスト域を互いに係合した際に、粘着剤等によって肌トラブルが発生するのを抑制することができる着用物品を提供する。
【解決手段】 後ウエスト域12の第1側縁部14にサイドシート50がそれぞれ取り付けられ、サイドシート50の身体側にシート状のタブ部材60を介して第1係合部材31が取り付けられる。前ウエスト域11の着衣側には、第2係合部材32が取り付けられる。サイドシート50の内側縁51側には、第1側縁部14に重なる基端領域53を形成し、外側縁52側には、第1側縁部14から横方向X外側に延出する延出領域54を形成している。基端領域53は、内面シート21の折返し領域23において第1接合部71を介して内面シート21に接合されるとともに、折返し領域23を超えてそのサイドシート内側縁51では、第2接合部72を介して内面シート21に接合される。
【選択図】図2

Description

この発明は、着用物品に関し、さらに詳しくは使い捨てのおむつ、トイレット・トレーニングパンツ、失禁ブリーフ、生理用ショーツ、おむつカバー等の着用物品に関する。
従来、着用時に前後身頃を係合するいわゆるオープンタイプの使い捨ておむつとして、例えば、特開2005−312707号公報(特許文献1)が公知である。この特許文献1では、着用時に前後身頃を互いに連結させるためのファスニングテープをおむつの後身頃に接合している。ファスニングテープは、後身頃の両側縁に取り付けられる基材シートと、基材シートの横方向外側に取り付けられたフック部材とを含む。フック部材は、基材シートを介して後身頃から横方向外側へと延出している。このようなファスニングテープは、その製造時において、後身頃から延出した部分を後身頃の身体側に粘着剤を介して仮固定してから、基材シートを後身頃の身体側とは反対側に折り畳んで粘着剤を介して固着する。仮固定部は、基材シートを後身頃に固着する際にその位置決めをするためのものであり、基材シートの延出した部分と折り畳み線との境界近傍に位置する。
特開2005−312707号公報(JP 2005−312707 A)
上記のようなおむつを着用する際には、折り畳んだ基材シートの仮固定を剥がして使用する。仮固定が解けると、これらを固定していた粘着剤が基材シートの身体側に残る。残った粘着剤は、折り畳み線の境界近傍に位置するので、このおむつを着用者等に着用させた場合には、粘着剤が着用者の身体に接触する可能性がある。粘着剤が身体に接触すると、かぶれ等の肌トラブルを引き起こしかねない。
この発明では、ファスニングテープ等の係合部材によって、前後ウエスト域を互いに係合した際に、粘着剤等によって肌トラブルが発生するのを抑制することができる着用物品を提供することを課題とする。
この発明は、縦方向および横方向と、身体側およびその反対側と、前ウエスト域および後ウエスト域の一方である第1ウエスト域、ならびに前記前ウエスト域および後ウエスト域の他方である第2ウエスト域と、前記第1および第2ウエスト域間に位置するクロッチ域とを含むシャーシと、前記第1ウエスト域の前記横方向に対向し合い前記縦方向へ延びる一対の第1側縁部に接合されたサイドシートと、前記サイドシートに形成された第1係合部材および前記第2ウエスト域に位置して前記第1係合部材と脱離可能に係合する第2係合部材から構成されるメカニカルファスナとを含む着用物品の改良に関わる。
この発明は前記着用物品において、前記第1側縁部は、前記縦方向に延びる第1側縁折曲線を介して前記反対側に折り返された折返し領域を含み、前記サイドシートは、前記第1側縁部に重なる基端領域と、前記第1側縁部から前記横方向外側に延出する延出領域とを含み、前記基端領域は、接合部を介して前記第1ウエスト域の前記反対側に接合され、前記延出領域には、前記第1係合部材が形成され、前記接合部は、前記折り返し領域と、前記折返し領域よりも前記横方向内側とに位置することを特徴とする。
好ましい実施態様のひとつとして、前記接合部は、少なくとも前記折返し領域に重なる第1接合部と、前記折返し領域よりも前記横方向内側に位置する第2接合部とを含み、前記第1接合部と第2接合部とは、前記横方向に離間して形成される。
好ましい他の実施態様のひとつとして、前記接合部は、前記折返し領域から前記横方向内側へと連続して形成される。
好ましい他の実施態様のひとつとして、前記サイドシートは、前記基端領域と前記延出領域との境界に形成され前記延出領域を前記第1ウエスト域の前記身体側に折り返すサイドシート折曲線とを含み、前記サイドシート折曲線は、前記縦方向に延び、折り返された前記延出領域と前記第1ウエスト域との間には、これらを剥離可能に仮固定する第3接合部が形成される。
好ましい他の実施態様のひとつとして、前記第3接合部は、ホットメルト接着剤によって形成され、前記延出領域に前記ホットメルト接着剤が塗布された後、前記第1ウエスト域に接合される。
好ましい他の実施態様のひとつとして、前記第1係合部材は、前記縦方向に複数個所形成されるとともに、タブ部材を介して前記サイドシートに形成される。
好ましい他の実施態様のひとつとして、前記タブ部材は、前記縦方向に延びるタブ部材折曲線を介して曲げられ、前記第1係合部材と前記サイドシートの前記身体側とを対向させる。
この発明では、第1係合部材は、シャーシの第1側縁部に接合されたサイドシートに形成され、第1側縁部は、縦方向に延びる第1側縁折曲線を介して反対側に折り返された折返し領域を含む。サイドシートの基端領域が、折り返し領域に接合される第1接合部と、第1接合部よりも横方向内側に位置して直接第1ウエスト域の反対側に接合される第2接合部とを含むこととしたので、第1および第2接合部が、いずれも着用物品の反対側に位置することとなる。したがって、着用物品の着用時に、第1および第2接合部が剥離するような場合であっても、これら接合部における接着手段が着用者の肌に直接接触することがなく、接着手段の接触による肌トラブルを抑制することができる。
おむつの斜視図。 図1のおむつの展開図。 (a)サイドシートの概要図。(b)サイドシートの一部を折り畳んだ図。 製造工程を示す概要図。 (a)図4のV−V線断面図。(b)製造工程を示す概要図。(c)製造工程を示す概要図。 (a)着用時における説明図。(b)着用時における説明図。 他の実施形態のおむつの展開図。 他の実施形態の図5(c)と同様の図。
着用物品として使い捨ておむつを用い、この発明の一例を説明する。
図1〜6は、この発明の一実施形態を示したものであり、大人用のおむつをその一例として説明する。図1はおむつ10の組み立て状態における斜視図であり、図2はおむつ10の展開図であって説明のためにその一部を破断している。図示したように、おむつ10はシャーシ20とメカニカルファスナとを含む。おむつ10は、縦方向Yに連なる前ウエスト域11、後ウエスト域12、これら前後ウエスト域11,12の間に位置するクロッチ域13を含む。
シャーシ20は、身体側に位置する内面シート21と、身体側とは反対側である着衣側に位置する外面シート22と、これら内外面シート21,22の間に位置する吸液構造体40とを含む。吸液構造体40は、吸液性芯材41と、この吸液性芯材41を覆う液拡散シート42とを含む。内外面シート21,22は液透過性の繊維不織布等、吸液性芯材41はフラッフパルプと高吸収性ポリマー粒子との混合物等、液拡散シート42はティッシュペーパ等、それぞれ当技術分野の慣用素材を用いることができる。
後ウエスト域12には、横方向Xに対向して縦方向Yに延びる一対の第1側縁部14が形成され、前ウエスト域11には、横方向Xに対向して縦方向Yに延びる一対の第2側縁部15が形成されている。第1側縁部14には、サイドシート50がそれぞれ取り付けられ、サイドシート50の身体側にはシート状のタブ部材60を介して第1係合部材31が取り付けられる。第1係合部材31は、メカニカルファスナのフック要素によって形成されている。前ウエスト域11の着衣側には、第1係合部材31に脱離可能に係合し、メカニカルファスナのループ要素によって形成される第2係合部材32が取り付けられている。第2係合部材32は、一方の第2側縁部15から他方の第2側縁部15へと前ウエスト域11の横方向Xのほぼ全体に亘って形成され、着用者の胴回りの大きさに合わせて、第1係合部材31の係合位置を調節することができるようにしている。
サイドシート50は、内外面シート21,22の間に取り付けられるが、その内面シート21の第1側縁部14では、縦方向Yに延びる第1側縁折曲線16を介して、外面シート22側へと折り返された折返し領域23が形成される。
サイドシート50は、縦方向Yに延びるサイドシート内外側縁51,52を含み、その内側縁51側には、第1側縁部14に重なる基端領域53を形成し、外側縁52側には、第1側縁部14から横方向X外側に延出する延出領域54を形成している。基端領域53は、内面シート21の折返し領域23において第1接合部71を介して内面シート21に接合されるとともに、折返し領域23を超えてそのサイドシート内側縁51では、第2接合部72を介して内面シート21に接合される。第1接合部71および第2接合部72は、縦方向Yに延びるとともに、横方向Xに離間して形成されている。縦方向Yの長さ寸法は、サイドシート50の長さ寸法とほぼ等しく形成されている。
サイドシート50の延出領域54の身体側には、タブ部材60が積層され、タブ部材60のさらに身体側に第1係合部材31が形成されている。第1係合部材31は、縦方向Yに離間して二箇所形成されるとともに、タブ部材60を介して連続している。
具体的には、サイドシート50およびタブ部材60は、横方向X外側に突出し、第1係合部材31の一方が取り付けられる領域と、他方が取り付けられる領域とをそれぞれ含み、これら領域が横方向X内側で連続している。
上記のように形成された第1係合部材31を、第2係合部材32に係合させることによって、前後ウエスト域11,12を互いに連結させて、おむつ10を図1に示したようなパンツ形状に形成することができる。
上記のようなおむつ10において、シャーシ20は横方向Xに延びる前後端縁17,18を含み、後端縁18に沿って複数のウエスト弾性部材81が横方向Xに伸長状態で収縮可能に取り付けられている。また、少なくともクロッチ域13に位置するクロッチ側縁19に沿って複数のレッグ弾性部材82が、縦方向Yに伸長状態で収縮可能に取り付けられている。これら弾性部材81,82は、内外面シート21,22の間であって、これらシート21,22の少なくともいずれか一方に伸長状態で接合されている。
上記のようなおむつ10において、第1係合部材31に後ウエスト域12を取り付ける方法を説明する。おむつ10は、シャーシ20を形成する内面シート21にサイドシート50を取り付け、その後外面シート22が積層される。
図3(a)に示したように、サイドシート50には、タブ部材60を介して第1係合部材31が取り付けられる。タブ部材60が積層されたサイドシート50の部分では、その強度を向上させ、第1係合部材31の引っ張りに対する破れを抑制することができ、タブ部材60が積層されないサイドシート50の部分では、シートの柔軟性を維持することができる。
サイドシート50に第1係合部材31が取り付けられたら、図3(b)に示したように、タブ部材折曲線63に沿って、第1係合部材31がサイドシート50の身体側に位置するように折り畳む。このように、フック要素である第1係合部材31を内側となるようにして折り畳むことによって、第1係合部材31をタブ部材60あるいはサイドシート50に係合することができ、製造工程において第1係合部材31が他のシート等に付着するのを防止することができる。上記のようなタブ部材折曲線63は、第1係合部材31の横方向X内側において、縦方向Yに延びている。
サイドシート50には、例えばホットメルト接着剤を塗布することによって形成される、第1〜第3接合部71〜73が形成される。ホットメルト接着剤の塗工方法としては、スパイラル塗工、オメガ塗工、コントロールシーム塗工、ビード塗工、スロットコーター塗工等、その他一般的な塗工方法を用いることができる。第1〜第3接合部71〜73は、縦方向Yに延びるとともに、横方向Xに離間して形成される。第1〜第3接合部71〜73の縦方向Yの長さ寸法は、サイドシート50の長さ寸法とほぼ等しくなるようにしている。第2接合部72は、サイドシート内側縁51近傍に位置し、第1接合部71は、第2接合部72よりもサイドシート外側縁52側に位置している。第3接合部73は、第2接合部71よりもさらにサイドシート外側縁52側に位置している。
図4に示したように、第1〜第3接合部71〜73において、ホットメルト接着剤を塗布したサイドシート50を、内面シート21に積層する。このとき、上記接着剤が内面シート21に対向するようにしている。ただし、第1および第3接合部71,73は、内面シート21に重なるが、第2接合部72は、内面シート21の第1側縁部14よりも横方向X外側に位置させて積層される。
図5(a)は、図4のV−V線断面図である。内面シート21にサイドシート50を積層したら、図5(b)に示すように、内面シート21から延出した部分をサイドシート折曲線57を介して反対側に折り畳む。サイドシート折曲線57は、第1接合部71と第3接合部73との間に形成される。このようにサイドシート50を折り畳むことによって、サイドシート50に積層された内面シート21も同時に折り畳まれ、第1側縁折曲線16が形成されるとともに、折返し領域23が形成される。第1側縁折曲線16は、第1接合部71よりも横方向X内側に形成されるので、第1側縁折曲線16に沿って内面シート21を折り畳むと、第1接合部71が身体側の反対側に位置することとなる。また、サイドシート50を上記のように折り畳むことによって、第2接合部72が内面シート21の着衣側に接触するとともに、サイドシート折曲線57を境にして、基端領域53と延出領域54とが形成される。
図5(c)に示したように、サイドシート50と内面シート21とを折り畳んだら、その反対側に外面シート22を積層してシャーシ20を形成する。内外面シート21,22は、図示しない接着剤等の接合手段によって互いに接合される。したがって、内外面シート21,22の間にサイドシート50の基端領域53が保持される。
なお、内外面シート21,22の間には、弾性部材81,82および吸液構造体40が取り付けられるが、これらの取り付け方法は、従来の一般的技術によるものであるので、詳細な説明を省略する。
図6は、おむつ着用時において、図5のようにして形成されたサイドシート50を使用するときの断面図を示したものである。サイドシート50は、図5(c)の状態から、折り畳んだ第1係合部材31をつまむようにして、横方向X外側に展開させる。すなわち、第1係合部材31をつまんで、内面シート21からサイドシート50を離間させ、第3接合部73を剥離する。このように第3接合部73は、おむつ使用時には剥離されるものであり、サイドシート50と内面シート21とが製造工程において位置ずれしないように仮固定するものである。したがって、そのタック力は小さいものでよい。
サイドシート50を折り畳んだ状態では、第3接合部73は第2接合部72よりも横方向X内側に位置しているが、第3接合部73は、製造工程においてサイドシート50の位置ずれを防止し、製造上の安定性を高めるものであるので、第1係合部材31の近傍にあることが望ましい。ただし、第3接合部73の位置はこれに限定されるものではなく、図示したよりも横方向X外側にあってもよく、例えば、第2接合部72よりも横方向X外側に位置してもよい。
第3接合部73を剥離させたら、図6(b)に示したように、折り畳んでいた第1係合部材31をタブ部材60から離間させる。ここで、第1係合部材31は、フック要素で形成されているので、タブ部材60を繊維不織布等によって形成することによって、折り畳んだ第1係合部材31とタブ部材60とを係合可能とすることができ、製造工程において第1係合部材31が他のシートに係合するのを防止することができるとともに、これらを剥離させることによって、第1係合部材31を第2係合部材32に係合させ、おむつの前後ウエスト域11,12を連結することができる。なお、第1係合部材31をタブ部材60に係合させているが、タブ部材60の大きさ等によってはサイドシート50に係合させてもよい。
第3接合部73に用いられたホットメルト接着剤は、第1および第2接合部71,72における接着剤よりもそのタック力が小さいものであって、28.35g/25mm以下であることが好ましい。タック力は、JIS Z 0237に準拠したループタック法に基づいて測定される。具体的には、接着剤が塗布された接合部を25mmの幅にカットしサンプルを作成し、ループを作るようにして引っ張り試験機にセットする。サンプルの下方からT字型のステン板をあてがい、サンプルの接合部に接着させる。ステン板を300mm/分の速さで下方に移動させ、ステン板とサンプルとが剥がれたときの引張力を測定し、タック力としている。
第3接合部73において、タック力の小さい接着剤を用いることによって、この第3接合部73は、容易に剥離可能とすることができ、サイドシート50と後ウエスト域12の内面シート21とを剥離可能に仮固定することができる。また、サイドシート50に接着剤を塗布してから、これを内面シート21に接着させることによって、これらサイドシート50と内面シート21とを剥離させたときに、接着剤をサイドシート50側へと移行させることができる。すなわち、接着剤が内面シート21に残存するのを抑制することができる。内面シート21に接着剤が残存しないので、着用者の肌への接触による肌トラブルを抑制することができる。
また、サイドシート50に移行した接着剤は、第1係合部材31の近傍に位置するから、第1係合部材31を第2係合部材32に係合した際に、この移行した接着剤が、第2係合部材32が形成された前ウエスト域11からはみ出して、着用者に接触するということもない。
サイドシート50の基端領域53には第1および第2接合部71,72を形成している。これら第1および第2接合部71,72は、第3接合部73よりもタック力が強いものであって、容易には剥離しない、すなわち通常のおむつの使用状態において、着用したり引っ張ったりしても剥離しない程度にしている。
上記のような構成によれば、内面シート21の第1側縁部14とサイドシート50とが積層されてから、第1側縁折曲線16およびサイドシート折曲線57に沿って折り曲げられる。したがって、内面シート21と積層されていないサイドシート50のみの部分で折り曲げるよりも、剛性が高い部分を折り曲げることができ、容易かつ正確にサイドシート50を折り曲げることができる。剛性が低い部分を折り曲げる場合には、折曲の位置が定まらず、シートがよれたり、折曲線が曲がったりする可能性がある。また、サイドシート折曲線57に沿ってサイドシート50を折り曲げることによって、サイドシート50と内面シート21との接着である第1接合部71がシャーシの着衣側に位置することになる。したがって、この第1接合部71が着用者の肌に接触することがなく、第1接合部71を形成する接着剤が肌に接触することによって肌トラブルを引き起こす可能性を排除することができる。
第1接合部71は、折返し領域23に重なるように形成されているが、折返し領域23の横方向X内側に位置する側縁から横方向X内側に向かって延出するように形成することもできる。このように、折返し領域23から延出して第1接合部71を形成することによって、側縁を含めた折返し領域23とサイドシート50とを確実に接合することができ、これらが離間するのを防止することができる。
第3接合部73は、タック力の小さいホットメルト接着剤を使用しているが、例えばベースポリマー、粘着付与剤又は可塑剤のいずれかが主成分であるものが好ましい。ベースポリマーとしては、スチレン‐ブタジエン‐スチレン(SBS)系、スチレン‐エチレン‐ブタジエン‐スチレン(SEBS)系、スチレン‐イソプレン‐スチレン(SIS)とSEBSとの混合系、SISとSBSとの混合系等を用いることができる。ベースポリマーには粘着付与剤、可塑剤、酸化防止剤などの添加物を配合することができる。
第1接合部71は、タック力の大きいホットメルト接着剤を用いているが、この第1接合部は、サイドシート折曲線57に沿ってサイドシート50を折り曲げる際に、サイドシート50と内面シート21とのずれを防止するためのものであるので、第3接合部73と同様のタック力の接着剤を用いることもできる。小さいタック力の接着剤を用いることによって、第1接合部71が剥がれてしまったとしても、第1接合部71は、内面シート21の着衣側に位置し、着用者の身体に直接触れることがないので、肌トラブルを引き起こすことがない。
第1〜第3接合部71〜73は、縦方向Yに延び、サイドシート50の縦方向Yの寸法とほぼ同じ寸法にしているが、これに限られること無く、サイドシート50よりも短い寸法でもよいし、間欠的に縦方向Yに形成されるようなものであってもよい。特に第3接合部73は仮固定のためのものであるので、そのタック力は小さくてもよく、例えば接着剤をドット状に縦方向Yに離間して数箇所塗布することによって、形成することもできる。
上記のような実施形態において、内面シート21がウェブとして機械方向に搬送され、この内面シート21にサイドシート50が積層される場合には、製造装置にガイドを形成し、このガイドに沿ってサイドシート50および内面シート21が折り畳まれるようにすることができる。
この発明において、フック要素およびループ要素としては、例えばこの発明に係る着用物品の技術分野で慣用されている「ベルクロ(登録商標)」や「マジックテープ(登録商標)」を用いることができる。
ウエスト弾性部材81およびレッグ弾性部材82は、複数条の糸状、ストランド状、テープ状などのゴム弾性を有する材料によって形成され、これら材料の収縮力によって、ウエスト開口およびレッグ開口が着用者にフィットし尿等の漏れを防止するようにしている。これらウエスト弾性部材81およびレッグ弾性部材82は、天然ゴムまたはポリウレタン等の合成ゴム等のゴム弾性を有する材料を用いることができ、これら各材料に替えて、ゴム弾性を有する繊維不織布やプラスチックシート等を用いることもでき、一般的な弾性部材を使用することができる。第1および第2係合部材は、フック要素およびループ要素に限定されることなく、これらが逆になってもよいし、他の手段を用いて前後ウエスト域を連結させてもよい。
タブ部材60は、必須の構成要素ではなく、サイドシート50の強度等によっては用いる必要がない。サイドシート50およびタブ部材60は、通気性かつ透液性の繊維不織布等を用いることができる。第1係合部材31は、後ウエスト域12に形成されているが、第2係合部材32との係合によって、前後ウエスト域11,12を連結することができるものであれば、前ウエスト域11に形成することもできる。
図7,8は、この発明の他の実施形態を示したものであり、図7は図2と同様の図、図8は図5(c)と同様の図である。この実施形態では、接合部74を含む点に特徴を有するものであり、この特徴以外は、図2および図5(c)と同じ構成であるので、同じ構成のものについては、図2および図5(c)と同じ符号を用い、その詳細な説明を省略する。
図示したように、サイドシート50の基端領域53は、接合部74を介して内面シート21の着衣側に接合されている。接合部74は、折返し領域23と、折返し領域23よりも横方向X内側とに位置し、折返し領域23から横方向X内側へと延出し、その内側に向かって連続している。
このような実施形態では、接合部74を一回の塗工で形成することができるので、別々に塗工する場合に比べて形成時間の短縮、コストの低減を図ることができる。また、基端領域53の全域を内面シート21に接合することができるので、接合する範囲を広くすることができ、横方向Xに離間させた第1および第2接合部を形成する場合に比べて、サイドシート50と内面シート21との接合を強固にすることができる。おむつ1の着用状態では、サイドシート50が、第1係合部材31を介して横方向X外側に引っ張られるが、内面シート21に強固に接合されているので、これが解けてしまうのを防止することができる。
10 おむつ
11 前ウエスト域
12 後ウエスト域
13 クロッチ域
14 第1側縁部
16 第1側縁折曲線
20 シャーシ
23 折返し領域
31 第1係合部材
32 第2係合部材
40 吸液構造体
50 サイドシート
53 基端領域
54 延出領域
57 サイドシート折曲線
60 タブ部材
63 タブ部材折曲線
71 第1接合部
72 第2接合部
73 第3接合部
74 接合部

Claims (7)

  1. 縦方向および横方向と、身体側およびその反対側と、前ウエスト域および後ウエスト域の一方である第1ウエスト域、ならびに前記前ウエスト域および後ウエスト域の他方である第2ウエスト域と、前記第1および第2ウエスト域間に位置するクロッチ域とを含むシャーシと、前記第1ウエスト域の前記横方向に対向し合い前記縦方向へ延びる一対の第1側縁部に接合されたサイドシートと、前記サイドシートに形成された第1係合部材および前記第2ウエスト域に位置して前記第1係合部材と脱離可能に係合する第2係合部材から構成されるメカニカルファスナとを含む着用物品において、
    前記第1側縁部は、前記縦方向に延びる第1側縁折曲線を介して前記反対側に折り返された折返し領域を含み、
    前記サイドシートは、前記第1側縁部に重なる基端領域と、前記第1側縁部から前記横方向外側に延出する延出領域とを含み、前記基端領域は、接合部を介して前記第1ウエスト域の前記反対側に接合され、前記延出領域には、前記第1係合部材が形成され、
    前記接合部は、前記折り返し領域と、前記折返し領域よりも前記横方向内側とに位置することを特徴とする前記着用物品。
  2. 前記接合部は、少なくとも前記折返し領域に重なる第1接合部と、前記折返し領域よりも前記横方向内側に位置する第2接合部とを含み、前記第1接合部と第2接合部とは、前記横方向に離間して形成される請求項1記載の着用物品。
  3. 前記接合部は、前記折返し領域から前記横方向内側へと連続して形成される請求項1記載の着用物品。
  4. 前記サイドシートは、前記基端領域と前記延出領域との境界に形成され前記延出領域を前記第1ウエスト域の前記身体側に折り返すサイドシート折曲線とを含み、前記サイドシート折曲線は、前記縦方向に延び、
    折り返された前記延出領域と前記第1ウエスト域との間には、これらを剥離可能に仮固定する第3接合部が形成される請求項1〜3のいずれかに記載の着用物品。
  5. 前記第3接合部は、ホットメルト接着剤によって形成され、前記延出領域に前記ホットメルト接着剤が塗布された後、前記第1ウエスト域に接合される請求項4記載の着用物品。
  6. 前記第1係合部材は、前記縦方向に複数個所形成されるとともに、タブ部材を介して前記サイドシートに形成される請求項1〜5のいずれかに記載の着用物品。
  7. 前記タブ部材は、前記縦方向に延びるタブ部材折曲線を介して曲げられ、前記第1係合部材と前記サイドシートの前記身体側とを対向させる請求項6記載の着用物品。
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