JP2010130983A - 肥料散布制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】施肥作業中にオペレータが最も知りたい走行速度値、又は回転軸の回転数値を表示する。
【解決手段】肥料散布装置Bの走行速度、所定面積当たりの肥料散布量、肥料の物性を含む作業環境値を設定するとともに、記憶し、該作業環境値の設定後、記憶された走行速度設定値を読み出して表示する。
【選択図】図2

Description

本発明は、肥料散布装置の肥料散布を制御する肥料散布制御装置に関する。
肥料散布装置には、散布幅を調節できるブロードカスタや、散布幅が固定されているライムソーワがある。いずれの肥料散布装置の肥料散布に関する動力は、走行車(例えば、トラクタ)のエンジン軸回転からPTO(回転伝達部)を介して伝達される動力回転であり、この動力回転により散布部の回転軸が回転して肥料の散布が行われる。この散布部の回転軸の回転数は、走行車の軸回転数に比例するものであり、該軸回転に応じた回転数で散布部の回転軸が回転することで目的の肥料散布幅、及び/又は所定面積当たりの肥料散布量で肥料の散布が行われる。又、走行車の軸回転は、該走行車の走行速度に関与するものであり、軸回転に応じた速度で走行する。
ところで、肥料散布中に圃場の傾斜等により、走行車に走行抵抗が作用してエンジンの軸回転数が下がる場合がある。エンジンの軸回転数が下がると、走行車の速度が低下するとともに、散布部の回転数も低下するため、散布幅や所定面積当たりの肥料散布量にばらつきが生じる。散布幅や所定面積当たりの肥料散布量にばらつきが生じると散布ムラが生じて、作物の成長に影響を与えてしまう。すなわち、同一圃場においての散布幅や所定面積当たりの肥料散布量を一定に保つには、走行車の走行速度を一定に維持することが条件であり、施肥作業中にオペレータが最も気を配るのが走行速度である。
走行車の走行速度は、栽培作物や圃場状況、肥料の散布幅、所定面積当たりの肥料散布量、肥料の物性等の各作業環境値に基づいて、オペレータ自身が肥料散布装置に添付された散布量グラフより計算して導き出すことにより設定される。又、前記各作業環境値をセンサ又は手動により入力して走行速度を自動演算するシステムも採用されており、各作業環境値に基づいて散布量グラフより計算するといった面倒な作業は軽減されるようになった(例えば、特許文献1参照)。
特開平9−37622号公報
しかしながら、特許文献1に記載のシステムは、核作業環境値を入力すると、散布量調節位置、残量、所定面積当たりの散布量、走行速度(車速)、散布物 シャッタ開度等、多くの情報が表示されるため、施肥作業中にオペレータが最も気を配る走行速度が判別し難いという問題がある。又、表示される走行速度は、車速検出手段で検出された実際に走行している状態の走行速度であって、走行車に備えられている速度計と同じものである。すなわち、肥料散布中に圃場の傾斜等により走行速度が落ちたことは表示されるものの、他の多くの表示情報で判別し難いために、目的の肥料の散布幅、及び所定面積当たりの肥料散布量に必要な走行速度に戻すための操作が遅れるというおそれがある。
本発明は、このような問題に対処することを課題とするものである。すなわち、施肥作業中にオペレータが最も知りたい情報を表示することが本発明の目的である。
前記目的を達成するため、本発明に係る肥料散布制御装置は、次の構成を少なくとも具備する。
走行装置と一体走行する肥料散布装置であり、シャッタで開閉される肥料落下口と、走行装置の駆動軸の駆動力により回転する回転軸を有して該回転軸の回転で肥料を散布する肥料散布部と、を備えた肥料散布装置の肥料散布制御装置であって、前記肥料散布制御装置は、少なくとも、肥料散布装置の走行速度、目的の肥料散布幅、所定面積当たりの肥料散布量、肥料の物性を含む作業環境値を設定する作業環境値設定部と、前記各作業環境設定値を表示する表示部と、設定された各作業環境設定値を記憶する作業環境設定値記憶部と、前記各作業環境設定値を読み出し、該各作業環境設定値に基づいてシャッタ開度値を算出するシャッタ開度算出部と、算出されたシャッタ開度値を記憶するシャッタ開度記憶部と、記憶されたシャッタ開度値を読み出し、該シャッタ開度値に基づく開度となるようにシャッタを作動させる制御を行うシャッタ開閉制御部と、前記全ての作業環境値の設定後に、記憶された走行速度設定値を読み出し、前記表示部の表示を該走行速度設定値に切り替える表示切替制御部と、を備えていることを特徴とする。
走行装置と一体走行する肥料散布装置であり、シャッタで開閉される肥料落下口と、走行装置の駆動軸の駆動力により回転する回転軸を有して該回転軸の回転で肥料を散布する肥料散布部と、を備えた肥料散布装置の肥料散布制御装置であって、前記肥料散布制御装置は、少なくとも、肥料散布装置の走行速度、目的の肥料散布幅、所定面積当たりの肥料散布量、肥料の物性を含む作業環境値を設定する作業環境値設定部と、前記各作業環境設定値を表示する表示部と、設定された各作業環境設定値を記憶する作業環境設定値記憶部と、前記各作業環境設定値を読み出し、該各作業環境設定値に基づいてシャッタ開度値を算出するシャッタ開度算出部と、算出されたシャッタ開度値を記憶するシャッタ開度記憶部と、記憶されたシャッタ開度値を読み出し、該シャッタ開度値に基づく開度となるようにシャッタを作動させる制御を行うシャッタ開閉制御部と、肥料散布開始を指示する肥料散布開始指示部と、前記全ての作業環境値の設定後、且つ前記肥料散布開始指示部の肥料散布開始指示で、記憶された走行速度設定値を読み出し、前記表示部の表示を該走行速度設定値に切り替える表示切替制御部と、を備えていることを特徴とする。
走行装置と一体走行する肥料散布装置であり、シャッタで開閉される肥料落下口と、走行装置の駆動軸の駆動力が伝達されて回転する回転軸を有して該回転軸の回転で肥料を散布する肥料散布部と、を備えた肥料散布装置の肥料散布制御装置であって、前記肥料散布制御装置は、少なくとも、肥料散布装置の走行速度、目的の肥料散布幅、所定面積当たりの肥料散布量、肥料の物性を含む作業環境値を設定する作業環境値設定部と、前記各作業環境設定値を表示する表示部と、前記設定された各作業環境設定値を記憶する作業環境設定値記憶部と、記憶された前記作業環境値設定値を読み出し、該作業環境値設定値に基づいて走行装置の駆動軸から肥料散布部の回転軸に亘る回転伝達経路中の回転数を算出する回転数値算出部と、算出された回転数値を記憶する回転数値記憶部と、記憶された各作業環境設定値、及び回転数値を読み出し、該各値に基づいてシャッタ開度値を算出するシャッタ開度算出部と、算出されたシャッタ開度値を記憶するシャッタ開度記憶部と、記憶されたシャッタ開度値を読み出し、該シャッタ開度値に基づく開度となるようにシャッタを作動させる制御を行うシャッタ開閉制御部と、前記全ての作業環境値の設定後に、記憶された回転数値を読み出し、前記表示部の表示を該回転数値に切り替える表示切替制御部と、を備えていることを特徴とする。
走行装置と一体走行する肥料散布装置であり、シャッタで開閉される肥料落下口と、走行装置の駆動軸の駆動力が伝達されて回転する回転軸を有して該回転軸の回転で肥料を散布する肥料散布部と、を備えた肥料散布装置の肥料散布制御装置であって、前記肥料散布制御装置は、少なくとも、肥料散布装置の走行速度、目的の肥料散布幅、所定面積当たりの肥料散布量、肥料の物性を含む作業環境値を設定する作業環境値設定部と、前記各作業環境設定値を表示する表示部と、前記設定された各作業環境設定値を記憶する作業環境設定値記憶部と、記憶された前記作業環境値設定値を読み出し、該作業環境値設定値に基づいて走行装置の駆動軸から肥料散布部の回転軸に亘る回転伝達経路中の回転数を算出する回転数値算出部と、算出された回転数を記憶する回転数値記憶部と、記憶された各作業環境設定値、及び回転数値を読み出し、該各値に基づいてシャッタ開度値を算出するシャッタ開度算出部と、算出されたシャッタ開度値を記憶するシャッタ開度記憶部と、記憶されたシャッタ開度値を読み出し、該シャッタ開度値に基づく開度となるようにシャッタを作動させる制御を行うシャッタ開閉制御部と、肥料散布開始を指示する肥料散布開始指示部と、前記全ての作業環境値の設定後に、且つ前記肥料散布開始指示部の肥料散布開始指示で、記憶された回転数値を読み出し、前記表示部の表示を該回転数値に切り替える表示切替制御部と、を備えていることを特徴とする。
警告部と、前記走行装置の駆動軸から肥料散布部の回転軸に亘る回転伝達経路中の回転数値を検出する回転数検出部と、検出された回転数値が目的の散布幅、または所定面積当たりの肥料散布量を維持できない値であるときに、前記警告部に警告動作をさせる制御を行う警告制御部と、を備えていることを特徴とする。
前記目的の肥料散布幅の設定を、肥料物性の値の設定後に可能にする制御を行う肥料散布幅値設定制御部を備えていることを特徴とする。
肥料物性の値毎に決められた肥料の散布幅の最大値を記憶する散布幅最大値記憶部と、肥料物性の値の設定後にのみ目的の肥料散布幅の設定を可能にする制御を行う肥料散布幅値設定制御部と、を備え、該肥料散布幅値設定制御部は、更に、肥料物性の値の設定後に、該肥料物性の値に対応する散布幅の最大値を読み出すとともに、該散布幅の最大値を超える値の設定ができないようにする制御を行うものであることを特徴とする。
肥料物性の値毎に決められた肥料の散布幅の最大値を記憶する散布幅最大値記憶部と、肥料物性の値の設定後に、設定された肥料物性の値に対応する散布幅の最大値を読み出すとともに、該最大値を肥料散布幅の設定値として設定する制御を行う肥料散布幅値設定制御部と、を備えていることを特徴とする。
ここでいう走行装置とは、肥料散布装置を牽引、または載置して走行するトラクタ等の走行車であり、肥料散布装置を一体に備えた走行車(自走式肥料散布装置)を含む。又、ここでいう肥料散布装置は、ブロードカスタ(スパウト式、及びスピンナ式を含む)、及びライムソーワである。
以下、本発明に係る肥料散布制御装置を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。本実施形態における肥料散布制御装置は、肥料散布装置の一例であるスピンナ式のブロードカスタに適用される形態として例示する。
図1は、本実施形態の肥料散布制御装置Aを適用したブロードカスタBの全体構成の概略を示すブロック図である。ブロードカスタBは、走行装置Cに牽引、又は載置され、該走行車装置と一体となって走行するとともに、走行装置Cの駆動軸からPTO(Power Take Off)軸Dを介して取り出される駆動力により肥料散布部Eが作動して肥料Fを散布する周知の形態のものである。
肥料散布部Eは、シャッタLで開閉されるホッパGの肥料落下口Hに接続されており、該肥料落下口Hから順次肥料Fが供給される。肥料散布部Eは、PTO軸Dの動力回転により回転する回転軸Iと、該回転軸Iに一体に設けられた散布羽根Jとを備え、回転軸Iと一体回転する散布羽根Jにより肥料Fを掻き飛ばすようになっている。又、肥料散布部Eには、シャッタL近傍のブリッジを防ぐためのアジテータ(図示せず)、シャッタLを開閉動作させる作動部L1等が備えられている。
ホッパGには、肥料落下口Hを開閉調節することにより肥料Fの落下量を増減する前記シャッタL、ホッパG内の肥料のブリッジを防ぐためのアジテータ(図示せず)等が備えられている。
このブロードカスタBは、肥料散布制御装置Aに対して、肥料散布装置の走行速度、目的の肥料散布幅、所定面積当たりの肥料散布量、肥料の物性等の作業環境値を入力設定することにより、シャッタLの開度(肥料落下口Hの開口面積)が算出設定される。
この肥料散布制御装置Aは、電源スイッチ部1をON操作することにより、例えば、走行装置Cのバッテリ(図示せず)、または内蔵バッテリ(図示せず)から電力が供給されて制御可能状態となり、OFF操作することにより、電力の供給が停止して制御停止状態となる。尚、本実施形態では、走行装置Cのバッテリから電力が供給されるようにしている。
図2は、本実施形態の肥料散布制御装置Aの全体構成の概略を示すブロック図である。肥料散布制御装置Aは、電源スイッチ部1と、記憶部2と、作業環境値設定部3と、シャッタ開度算出部4と、表示切替制御部5と、散布指示部6と、シャッタ開度制御部7と、CPU(図示せず)と、を備えている。
記憶部2は、CPUが実行する各種プログラムや、各種アプリケーションプログラム、及び各種データ等を記憶したROMを備えている。又、入力された作業環境設定値を一時的に記憶するエリアである作業環境設定値記憶部10や、算出されたシャッタ開度値を一時的に記憶するエリアであるシャッタ開度記憶部11、更に、各種情報、及び演算結果等を一時的に記憶するRAM等を備えている。そして、このROM、及びRAMにおいて、表示切替制御部5と、シャッタ開度制御部7の各種要求に基づく各種プログラムや各種データの出し入れが行われる。
作業環境値設定部3は、作業環境設定値を表示する表示部30と、作業環境設定値の表示の切替操作をする表示切替指示部31と、作業環境設定値の値を変更する増側変更指示部32、及び減側変更指示部33とから構成されている。又、各指示部の指示により表示される作業環境種に対応して点灯する走行速度点灯部2Aと、散布幅点灯部2Bと、散布量点灯部2Cと、肥料物性点灯部2Dとを備えている。
表示部30は、表示切替指示部31の指示により、作業環境設定値記憶部10から読み出された各作業環境設定値を表示する表示画面である。この表示部30の表示画面は、液晶画面、LED画面等、どのようなものでもよい。
表示切替指示部31は、本実施形態における作業環境種である走行速度値、目的の散布幅値、所定面積当たりの散布量値、肥料物性の値を、作業環境設定値記憶部10から順次読み出すとともに、読み出した値に順次切り替えて表示部30に表示させる指示を行うものである。
このとき、表示された各作業環境設定値は、増側変更指示部32、及び減側変更指示部33の指示により変更されるが、目的の値に変更後、表示切替指示部31の指示により、変更した値が作業環境設定値として決定するとともに、作業環境設定値記憶部10に記憶(上書き)するように制御される。又、表示されている作業環境設定値が何であるかは、表示されている作業環境種に対応する走行速度点灯部2A、散布幅点灯部2B、散布量点灯部2C、肥料物性点灯部2Dが点灯することで表示される。表示されている作業環境設定値が何であるかを示す方法として、該作業環境設定値と共に表示部30に文字情報として表示するようにしてもよい(図示せず)。
増側変更指示部32、及び減側変更指示部33は、表示部30に表示される各作業環境設定値を変更するものである。増側変更指示部32の指示により表示された各作業環境設定値が大きくなり、減側変更指示部33の指示により表示された各作業環境設定値が小さくなる。
表示部30に表示される各作業環境設定値の単位は、走行速度〔km/h〕、散布幅〔m〕、散布量〔l/m2〕である。本実施形態における肥料物性に関しては単位ではなく、肥料の細かさを表示する。例えば、粒状の肥料では〔粒〕、砂状の肥料では〔砂〕、粉状の肥料では〔粉〕として表示される(図示せず)。又、〔粒〕から〔砂〕へ、〔砂〕から〔粉〕へ移行する際、例えば、〔粗粒〕、〔中粒〕、〔細粒〕、及び〔粗砂〕、〔中砂〕、〔細砂〕等のように、粒や砂の状態を夫々3段階程度に分割してもよい(図示せず)。
シャッタ開度算出部4は、全ての作業環境設定終了後に、設定された各作業環境設定値に基づいてシャッタ開度(肥料の落下量)を算出するものである。
表示切替制御部5は、全ての作業環境設定終了後に、作業環境設定値記憶部10から、記憶された走行速度値を読み出すとともに、該走行速度値を表示部30に表示させる制御を行うものである。そして、最後の作業環境値を設定すると全ての作業環境値の設定が終了したものとして認定するように制御される。又、ここで表示された走行速度値は、肥料散布中において常に表示され、新たな作業環境値の設定が行われるまで継続して表示される。
通常肥料は、その物性の違いにより肥料の散布距離の限界値が異なっており、粒子が細かいものほど軽量であるため散布距離が短い。例えば、限界値が6mの肥料である場合、目的の散布幅を10mに設定しても実際には6mの散布幅になる。又、圃場に散布する肥料は、該圃場の作物により決定されている。ホッパ内には、肥料物性の値を入力する前から肥料が入れられており、該肥料の物性の設定は、ホッパ内の肥料の物性に従って行われる。
すなわち、肥料の散布幅の最大値は、肥料の物性により決まっているため、目的の散布幅値の設定においては、肥料の物性に対応する最大値を超える散布幅を設定できないように制御することが好ましい。更に、作業環境値の設定順について、少なくとも、肥料物性の値の設定後に、散布幅値の設定ができるように制御することが好ましい。
そのため、本実施形態の肥料散布制御装置Aには、肥料散布幅値設定制御部A10と、散布幅最大値記憶部A20が備えられている。該肥料散布幅値設定制御部A10は、肥料物性の値の設定後にのみ目的の肥料散布幅の設定を可能にする制御を行うものである。又、肥料散布幅値設定制御部A10は、肥料物性の値の設定後に、散布幅最大値記憶部A20に記憶された肥料物性の値に対応する散布幅の最大値を読み出すとともに、表示し、該散布幅の最大値を超える値の設定ができないようにする制御を行うものである。
散布幅最大値記憶部A20は、肥料物性の値に対応する散布幅の最大値が記憶され、肥料の物性を設定すると、該物性に対応する散布幅の最大値が読み出される。
本実施形態における肥料散布幅値設定制御部A10の制御は、目的の散布幅値を設定する場合、肥料物性の値の設定後に、肥料の物性に対応する散布幅の最大値を読み出すとともに、該散布幅の最大値を表示して、該最大値を目的の散布幅になるように減らす方向に操作して設定する制御が行われる。この場合、操作する方向(増・減)を監視し、表示された肥料の散布幅の最大値を増やす方向への操作ができないようにする制御が行われる。
肥料散布幅値設定制御部A10の制御は、前記の制御の他にも、例えば、肥料物性の値の設定後に、目的の散布幅値の初期値として〔0〕が表示されるようにし、該値を目的の散布幅まで増やす方向に操作して設定する制御が挙げられる。この場合、操作される目的の散布幅値を監視し、設定された肥料物性に対応する散布幅の最大値に至るとそれ以上の値を超える操作ができないようにする制御が挙げられる(図示せず)。
又、肥料散布幅値設定制御部A10の制御として、肥料の物性を設定すると、該物性に対応する散布幅の最大値を読み出すとともに、該散布幅の最大値を表示して、該最大値を超えないように、操作される目的の散布幅値の監視が開始される制御が挙げられる。更に、肥料物性の値の設定後に、設定された肥料物性の値に対応する散布幅の最大値を読み出すとともに、該散布幅の最大値を表示し、該最大値を肥料散布幅の設定値として設定する制御が挙げられる(図示せず)。
尚、肥料散布幅値設定制御部A10の制御として、前記目的の肥料散布幅の設定を、肥料物性の値の設定後に可能にする制御のみであってもよい(図示せず)。
散布指示部6は、肥料散布開始指示部60と、肥料散布停止指示部61と、肥料散布開始指示部60の指示により点滅又は連続的に点灯するシャッタ開状態表示部62とから構成されている。そして、肥料散布開始指示部60の指示によりシャッタLが開き、肥料散布停止指示部61の指示によりシャッタLが閉じるように、シャッタ開度制御部5に対して要求をする。又、肥料散布開始指示部60の指示は、全ての作業環境設定が終了した状態で有効となるようにシャッタ開度制御部7により制御される。
シャッタ開度制御部7は、全ての作業環境値の設定終了後、表示切替制御部5からの指示により、作業環境設定値記憶部10から作業環境設定値を読み出すとともに、該作業環境設定値データに基づいてシャッタ開度算出部4にシャッタ開度を算出させる制御を行うものである。算出したシャッタ開度は、シャッタ開度記憶部11に記憶(上書き)する。
又、シャッタ開度制御部7は、肥料散布開始指示部60の要求により、シャッタ開度記憶部11からシャッタ開度を読み出すとともに、読み出したシャッタ開度に基づいてシャッタLが開く方向に作動部L1を作動させる制御、及び肥料散布停止指示部61の要求により、シャッタLが閉じる方向に作動部L1を作動させる制御を行うものである。具体的には、肥料散布開始指示部60の要求により、作動部1に対してシャッタLを開方向に動かし、肥料落下口Hが開口面積に至った位置でシャッタLを停止させる制御を行う。又、肥料散布停止指示部61の要求により、作動部1に対してシャッタLを閉方向に動かし、肥料落下口Hの全閉位置でシャッタLを停止させる制御を行う。更に、肥料散布開始指示部60のシャッタLを開かせる要求がされたときにのみ、シャッタ開状態表示部62を点滅又は連続的に点灯させ、肥料散布開始指示部60のシャッタLを閉じる要求がされたときにシャッタ開状態表示部62を消灯させる制御を行う。
前記シャッタ開状態表示部62の点滅状態又は連続的な点灯状態は、表示切替指示部31により読み出されて表示された所定面積当たりの散布量値を、増側変更指示部32及び減側変更指示部33による変更時にも、シャッタ開状態表示部62を点滅又は連続的に点灯させるようにしてもよい(図示せず)。又、シャッタ開状態表示部62に対して、シャッタLが開閉いずれかの方向への動作中には点滅させ、停止状態にあるときには消灯させるようにしてもよい。
又、シャッタLの開状態(シャッタ開度値が"0"で無い時)で電源(電源スイッチ部1)をOFFにした場合、このOFF状態から電源をONしたとき、前記電源をOFFした時点でのシャッタ開度値を表示部30に表示するとともに、該シャッタ開度値を表示部30で点滅させて、オペレータに対してシャッタLが開いていることを知らせるようにしてもよい(図示せず)。又、この場合、肥料散布停止指示部61への操作のみ有効(他の操作は受け付けない状態)となるように制御するとよい(図示せず)。すなわち、電源をONしたときに、シャッタLが開状態であるのを知らせるとともに、シャッタLが自由に動作しないように規制できる。
尚、シャッタLの作動部L1の構造は、例えば、モータ、及びモータの回転軸とシャッタLとに亘って配設されたギア機構等によって、モータの回転をシャッタLの開閉動作に伝達するような構造(図示せず)や、シリンダアクチェータの伸縮でシャッタLを開閉させるような構造(図示せず)等が挙げられる。いずれの構造の作動部L1も、モータやアクチュエータがシャッタ開度制御部7によって駆動制御される。
本実施形態の肥料散布制御装置Aによると、肥料散布中において、常に目的の散布幅を維持できる走行速度値のみが表示されている。したがって、目的の散布幅を維持できる走行速度値の確認が行いやすく、散布作業中に圃場の状況によって走行速度が低下したときに、目的の散布幅を維持するのに必要な走行速度に戻すための操作を迅速に行うことができる。
図3は、本実施形態の肥料散布制御装置Aにおける入力表示操作パネルA1の一例を示す正面図である。入力表示操作パネルA1は、電源スイッチ部1に対応する電源パネルスイッチS1と、表示切替指示部31に対応する表示切替パネルスイッチS2と、増側変更指示部32に対応する増側変更パネルスイッチS3と、減側変更指示部33に対応する減側変更パネルスイッチS4と、肥料散布開始指示部60に対応する散布開始パネルスイッチS5と、肥料散布停止指示部61に対応する散布停止パネルスイッチS6と、を備えている。又、表示部30に対応する表示画面30A、走行速度点灯部2A、散布幅点灯部2B、散布量点灯部2C、肥料物性点灯部2D、シャッタ開状態表示部62を備えている。尚、本発明では例示したデザインの入力表示操作パネルA1に限られない。
図4は、本実施形態の肥料散布制御装置Aが、各作業環境設定後に、表示部30に設定した走行速度値を表示させる方法を含むプログラムのフローチャートである。このプログラムは、肥料散布制御装置Aを起動(電源スイッチ部1をON操作)することにより起動するプログラムである(ステップS1)。
ステップS2〜ステップS13は、設定する作業環境設定値を読み出し、該作業環境設定値を表示部30に表示するステップ、及び表示部30に表示された作業環境設定値を変更し、変更した作業環境設定値を記憶(上書き)するステップである。本実施形態では、これらのステップを肥料物性の値、目的の散布幅値、走行速度値、所定面積当たりの散布量値、の順に行う。
具体的には、肥料物性の値を読み出して表示させる(ステップS2)、表示された、肥料物性の値を変更する(ステップS3)。変更した肥料物性の値を記憶(上書き)する(ステップS4)と同時に、散布幅値を記憶部2から読み出し、該散布幅値を肥料物性の値に換えて表示させる(ステップS5)。このとき、表示される散布幅値は、散布幅最大値記憶部A20に記憶されている肥料物性に対応する散布幅の最大値である。
表示された散布幅の最大値を減らす方向に操作して目的の散布幅値に変更する(ステップS6)。表示された散布幅値を記憶(上書き)する(ステップS7)と同時に、走行速度値を読み出し、該走行速度値を散布幅値に換えて表示させる(ステップS8)。表示された走行速度値を変更する(ステップS9)。変更した走行速度値を記憶(上書き)する(ステップS10)と同時に、所定面積あたりの散布量を読み出し、該散布量を散布幅値に換えて表示させる(ステップS11)。表示された散布量値を変更する(ステップS12)。変更した散布量値を記憶(上書き)する(ステップS13)。
そして、このステップS2〜ステップS13により、全ての作業環境設定値が記憶され、ステップS13の終了と同時に、記憶された走行速度値が読み出され(ステップS14)、該走行速度値が表示される(ステップS15)。この走行速度値の表示は、肥料散布制御装置Aを停止(電源スイッチ部1をOFF操作)、または新たに各作業環境値を設定するまで継続される。したがって、肥料散布中において、オペレータが最も知りたい情報である走行速度値が常に表示される。
本実施形態では、ステップS13の終了と同時に、記憶された各作業環境値が読み出され、(ステップS16)、該各作業環境値に基づいてシャッタ開度値を算出し(ステップS17)、算出したシャッタ開度値を記憶(上書き)する(ステップS18)。
以上のステップS1〜ステップS18により、目的の散布幅で肥料散布できる走行速度の表示が行われるとともに、目的の散布幅で肥料散布を行う準備ができる。そして、肥料散布開始の指示により(ステップS19)、記憶されたシャッタ開度値が読み出され(ステップS20)、該シャッタ開度値に基づいてシャッタLを開方向に動かすことで、肥料落下口Hが必要な肥料落下量となる開口面積となる(ステップS21)。そして、肥料散布終了後、肥料散布停止の指示により(ステップS22)、シャッタLが閉方向に動いて肥料落下口Hが閉じられる(ステップS23)。
本実施形態のプログラムによれば、各作業環境設定後に、肥料散布中にオペレータが最も知りたい情報の一つであり、目的の散布幅を維持するのに必要な走行速度値を表示させる制御を実行することができる。
例示した実施形態の肥料散布制御装置Aは、全ての作業環境値の設定終了後に、走行速度値を表示する制御を行うものであるが、本発明では、全ての作業環境値の設定終了後の肥料散布開始の指示で走行速度値を表示する制御を含む(図示せず)。この制御によっても、肥料散布中において、オペレータが最も知りたい情報の一つである走行速度値を常に表示することができる。
図5は、他の実施形態の肥料散布制御装置A'の全体構成の概略を示すブロック図である。本実施形態の肥料散布制御装置A'の構成は、図2に示す肥料散布制御装置Aの構成に加えて、作業環境値設定値に基づいて肥料散布部Eの回転軸Iの回転数を算出する回転数値算出部8と、算出された回転数値を記憶する回転数値記憶部9と、を備えたものであり、走行速度値に換えて算出された回転数値を表示するものである。尚、前記肥料散布制御装置Aの構成と重複する構成についての説明は、同符号を付すことにより省略する。
回転数値算出部8は、表示切替制御部5の指示により、全ての作業環境値の設定終了後に、記憶された該作業環境設定値に基づいて、肥料散布部Eの回転軸Iの回転数を算出するものである。又、算出された回転数値は、回転数値記憶部9に記憶(上書き)され、記憶された回転数値を読み出されるとともに、表示される。この回転数は、目的の散布幅を保持するのに最適な回転数であり、この回転数を保つことによって目的の散布幅を保持することができる。尚、この回転数の算出は、回転軸Iの回転数に限られず、走行装置Cの駆動軸から肥料散布部Eの回転軸Iに亘る回転伝達経路中であればどこの場所でもよい。
本実施形態の肥料散布制御装置A'によると、肥料散布中において、常に目的の散布幅を維持できる回転数値のみが表示されている。したがって、目的の散布幅を維持できる回転数値の確認が行いやすく、散布作業中に圃場の状況によって走行速度が低下して回転軸Iの回転数が低下したときに、目的の散布幅を維持するのに必要な回転数に戻すための操作を迅速に行うことができる。
図6は、本実施形態の肥料散布制御装置A'が、各作業環境設定後に、表示部30に算出された回転軸Iの回転数値を表示させる方法を含むプログラムのフローチャートである。このプログラムは、肥料散布制御装置A'を起動(電源スイッチ部1をON操作)することにより起動するプログラムである(ステップS1)。尚、本プログラムのフローチャートにおいてステップS1〜ステップS13までは、図4に示す肥料散布制御装置Aのプログラムのフローチャートと同様であるので説明は省略する。
本実施形態では、ステップS13の終了と同時に、記憶された各作業環境値が読み出され(ステップS14)、該各作業環境値に基づいて回転軸Iの回転数を算出し(ステップS15)、算出した回転数値を記憶(上書き)する(ステップS16)。更に、記憶された回転数値が読み出され(ステップS17)、該回転数値が表示される(ステップS18)。この回転数値の表示は、肥料散布制御装置A'を停止(電源スイッチ部1をOFF操作)、または新たに各作業環境値を設定するまで継続される。したがって、肥料散布中において、オペレータが最も知りたい情報の一つである回転軸Iの回転数値が常に表示される。
本実施形態においても、ステップS13の終了と同時に、記憶された各作業環境値が読み出し(ステップS19)、該各作業環境値に基づくシャッタ開度値の算出(ステップS20)、算出したシャッタ開度値の記憶(上書き)(ステップS21)が行われる。
以上のステップS1〜ステップS21により、目的の散布幅で肥料散布できる回転数の表示が行われるとともに、目的の散布幅で肥料散布を行う準備ができる。そして、肥料散布開始の指示により(ステップS22)、記憶されたシャッタ開度値が読み出され(ステップS23)、該シャッタ開度値に基づいてシャッタLを開方向に動かすことで、肥料落下口Hが必要な肥料落下量となる開口面積となる(ステップS24)。そして、肥料散布終了後、肥料散布停止の指示により(ステップS25)、シャッタLが閉方向に動いて肥料落下口Hが閉じられる(ステップS26)。
本実施形態のプログラムによれば、各作業環境設定後に、肥料散布中にオペレータが最も知りたい情報の一つであり、目的の散布幅を維持するのに必要な回転軸Iの回転数値を表示させる制御を実行することができる。
例示した実施形態の肥料散布制御装置A'は、全ての作業環境値の設定終了後に、回転数値を表示する制御を行うものであるが、本発明では、全ての作業環境値の設定終了後の肥料散布開始の指示で回転数値を表示する制御を含む(図示せず)。この制御によっても、肥料散布中において、オペレータが最も知りたい情報の一つである回転数値を常に表示することができる。
図7は、他の実施形態の肥料散布制御装置A''の全体構成の概略を示すブロック図である。本実施形態の肥料散布制御装置A''の構成は、図2に示す肥料散布制御装置Aの構成に加えて、警告部1Aと、肥料散布部Eの回転軸Iの回転数値を検出する回転数検出部2Aと、検出された回転数値が目的の散布幅を維持できない値であるときに、前記警告部1Aに警告動作をさせる制御を行う警告制御部3Aと、を備えたものである。尚、前記肥料散布制御装置Aの構成と重複する構成についての説明は、同符号を付すことにより省略する。
警告部1Aは、作業中のオペレータに対して、回転軸Iの回転数が低下したことを確実に知らせることが可能な構成であればよく、例えば、聴覚的に警告をする警告音(ブザー等)、及び/又は視覚的に警告をするライト点滅等が挙げられる。
回転数検出部2Aは、肥料散布中の回転軸Iの回転数を検出するとともに、検出された回転数データを警告制御部3Aに送出するものである。又、回転数検出部2Aの回転数検出は、シャッタLが開いているとともに、回転軸Iが回転しているとき、すなわち、肥料散布が行われているときに行われる。尚、回転数の検出場所は、回転軸Iに限られず、走行装置Cの駆動軸から肥料散布部Eの回転軸Iに亘る回転伝達経路中であればどこの場所でもよい。又、回転数検出は、シャッタLが閉じているとともに、走行装置Cの駆動軸から肥料散布部Eの回転軸Iに亘る回転伝達経路が回転している場合に行われていてもよい。
警告制御部3Aは、受信した回転数値データに基づき、該回転数値が目的の散布幅を維持できない回転数値であるか否かを判定し、判定結果が目的の散布幅を維持できない回転数値であるときに、警告部1Aに対して警告をさせる制御を行うものである。又、目的の散布幅を維持する回転数値に復帰したことを判定したときに、警告を停止させるとともに、警告の停止状態を維持する制御を行う。このとき警告制御部3Aは、作業環境設定値記憶部10から走行速度値を読み出し、該走行速度値に対応する回転数を算出している。そして、算出した回転数値と検出された回転数値を比較し、両者の回転数値が相違したときに目的の散布幅を維持できない回転数値であると判定する。
本実施形態の肥料散布制御装置A''によると、表示部30に目的の散布幅を維持するための走行速度値が表示され、その上に、回転軸Iの回転数が目的の散布幅を維持できない回転数値であるときに警告をする。すなわち、オペレータに対して、散布作業中の走行速度の低下に伴う回転軸Iの回転数の低下により散布幅が変わったことを警告により知らせることができる。したがって、散布幅が変わったことをより迅速に知ることができるため、目的の散布幅を維持するのに必要な回転軸Iの回転数に戻すための操作、すなわち、走行速度を表示されている走行速度値に戻す操作をより迅速に行うことができる。
図8は、警告制御部3Aが、警告部1Aに対して警告をさせる方法を含むプログラムのフローチャートである。このプログラムは、肥料散布制御装置Aに対して肥料散布開始指示を行ったときに起動するプログラムである(ステップS1)。肥料散布開始が指示されると、回転軸Iの回転数の検出が開始される(ステップS2)。検出された回転数値が目的の散布幅を維持できない回転数値であるとき(ステップS3)、警告部1Aに対して警告をさせる(ステップS4)。警告中にも回転数の検出は継続され(ステップS5)、該警告中に検出された回転数値が目的の散布幅を維持する回転数値であるとき(ステップS6)、警告部1Aの警告を停止させる(ステップS7)。そして、このプログラムは、肥料散布制御装置Aに対して肥料散布停止指示を行わない限りステップ2からステップ7を継続する。
本実施形態のプログラムによると、警告部1Aに対して警告をさせる制御を実行することができる。
例示した警告部1A、回転数検出部2A、警告制御部3Aは、他の実施形態の肥料散布制御装置A'にも適用可能である。又、回転数検出部3Aに換えて、走行装置の速度を検出する走行速度検出部(図示せず)とし、警告制御部3Aが受信した走行速度値データに基づき、該走行速度値が目的の散布幅を維持できない走行速度値であるか否かを判定し、判定結果が目的の散布幅を維持できない走行速度値であるときに、警告部1Aに対して警告をさせる制御を行うようにしてもよい(図示せず)。
例示した肥料散布制御装置は、いずれも、ブロードカスタに適用したものであるが、本発明の肥料散布制御装置は、ライムソーワに適用することもできる(図示せず)。ライムソーワは、肥料散布幅が固定であるので、作業環境値の設定は、走行速度値、目的の所定面積当たりの散布量値、肥料物性の値であり、これらの作業環境設定値に基づいて、目的の所定面積当たりの散布量となるようにシャッタを作動させる制御を行う(図示せず)。そして、全ての作業環境値の設定後に、目的の所定面積当たりの散布量を維持できる走行速度値、又は回転軸の回転数値が表示される(図示せず)。したがって、目的の所定面積当たりの散布量を維持できる走行速度値、又は回転数値の確認が行いやすく、散布作業中に圃場の状況によって走行速度が低下して回転軸の回転数が低下したときに、目的の所定面積当たりの散布量を維持するのに必要な走行速度、又は回転数に戻すための操作を迅速に行うことができる。このライムソーワに適用される肥料散布制御装置においても、全ての作業環境値の設定終了後の肥料散布開始の指示で走行速度値、又は回転数値を表示する制御を含む(図示せず)。
肥料散布制御装置を適用したブロードカスタの全体構成の概略を示すブロック図。 肥料散布制御装置の全体構成の概略を示すブロック図。 肥料散布制御装置における入力表示操作パネルの一例を示す。 肥料散布制御装置が実行するプログラムのフローチャート。 他の実施形態の肥料散布制御装置の全体構成の概略を示すブロック図。 他の実施形態の肥料散布制御装置が実行するプログラムのフローチャート。 他の実施形態の肥料散布制御装置の全体構成の概略を示すブロック図。 警告制御部が実行するプログラムのフローチャート。
符号の説明
A:肥料散布制御装置 A':肥料散布制御装置 A'':肥料散布制御装置
B:肥料散布装置(ブロードカスタ) C:走行装置 E:肥料散布部 L:シャッタ
H:肥料落下口 I:回転軸 3:作業環境値設定部 4:シャッタ開度算出部
5:表示切替制御部 7:シャッタ開度制御部 8:回転数算出部
9:回転数記憶部 10:作業環境設定値記憶部 11:シャッタ開度記憶部
30:表示部 60:肥料散布開始指示部 1A:警告部 2A:回転数検出部
3A:警告制御部 A10:肥料散布幅値設定制御部 A20:散布幅最大値記憶部

Claims (8)

  1. 走行装置と一体走行する肥料散布装置であり、シャッタで開閉される肥料落下口と、走行装置の駆動軸の駆動力により回転する回転軸を有して該回転軸の回転で肥料を散布する肥料散布部と、を備えた肥料散布装置の肥料散布制御装置であって、
    前記肥料散布制御装置は、
    少なくとも、肥料散布装置の走行速度、目的の肥料散布幅、所定面積当たりの肥料散布量、肥料の物性を含む作業環境値を設定する作業環境値設定部と、
    前記各作業環境設定値を表示する表示部と、
    設定された各作業環境設定値を記憶する作業環境設定値記憶部と、
    前記各作業環境設定値を読み出し、該各作業環境設定値に基づいてシャッタ開度値を算出するシャッタ開度算出部と、
    算出されたシャッタ開度値を記憶するシャッタ開度記憶部と、
    記憶されたシャッタ開度値を読み出し、該シャッタ開度値に基づく開度となるようにシャッタを作動させる制御を行うシャッタ開閉制御部と、
    前記全ての作業環境値の設定後に、記憶された走行速度設定値を読み出し、前記表示部の表示を該走行速度設定値に切り替える表示切替制御部と、
    を備えていることを特徴とする肥料散布制御装置。
  2. 走行装置と一体走行する肥料散布装置であり、シャッタで開閉される肥料落下口と、走行装置の駆動軸の駆動力により回転する回転軸を有して該回転軸の回転で肥料を散布する肥料散布部と、を備えた肥料散布装置の肥料散布制御装置であって、
    前記肥料散布制御装置は、
    少なくとも、肥料散布装置の走行速度、目的の肥料散布幅、所定面積当たりの肥料散布量、肥料の物性を含む作業環境値を設定する作業環境値設定部と、
    前記各作業環境設定値を表示する表示部と、
    設定された各作業環境設定値を記憶する作業環境設定値記憶部と、
    前記各作業環境設定値を読み出し、該各作業環境設定値に基づいてシャッタ開度値を算出するシャッタ開度算出部と、
    算出されたシャッタ開度値を記憶するシャッタ開度記憶部と、
    記憶されたシャッタ開度値を読み出し、該シャッタ開度値に基づく開度となるようにシャッタを作動させる制御を行うシャッタ開閉制御部と、
    肥料散布開始を指示する肥料散布開始指示部と、
    前記全ての作業環境値の設定後、且つ前記肥料散布開始指示部の肥料散布開始指示で、記憶された走行速度設定値を読み出し、前記表示部の表示を該走行速度設定値に切り替える表示切替制御部と、
    を備えていることを特徴とする肥料散布制御装置。
  3. 走行装置と一体走行する肥料散布装置であり、シャッタで開閉される肥料落下口と、走行装置の駆動軸の駆動力が伝達されて回転する回転軸を有して該回転軸の回転で肥料を散布する肥料散布部と、を備えた肥料散布装置の肥料散布制御装置であって、
    前記肥料散布制御装置は、
    少なくとも、肥料散布装置の走行速度、目的の肥料散布幅、所定面積当たりの肥料散布量、肥料の物性を含む作業環境値を設定する作業環境値設定部と、
    前記各作業環境設定値を表示する表示部と、
    前記設定された各作業環境設定値を記憶する作業環境設定値記憶部と、
    記憶された前記作業環境値設定値を読み出し、該作業環境値設定値に基づいて走行装置の駆動軸から肥料散布部の回転軸に亘る回転伝達経路中の回転数を算出する回転数値算出部と、
    算出された回転数値を記憶する回転数値記憶部と、
    記憶された各作業環境設定値、及び回転数値を読み出し、該各値に基づいてシャッタ開度値を算出するシャッタ開度算出部と、
    算出されたシャッタ開度値を記憶するシャッタ開度記憶部と、
    記憶されたシャッタ開度値を読み出し、該シャッタ開度値に基づく開度となるようにシャッタを作動させる制御を行うシャッタ開閉制御部と、
    前記全ての作業環境値の設定後に、記憶された回転数値を読み出し、前記表示部の表示を該回転数値に切り替える表示切替制御部と、
    を備えていることを特徴とする肥料散布制御装置。
  4. 走行装置と一体走行する肥料散布装置であり、シャッタで開閉される肥料落下口と、走行装置の駆動軸の駆動力が伝達されて回転する回転軸を有して該回転軸の回転で肥料を散布する肥料散布部と、を備えた肥料散布装置の肥料散布制御装置であって、
    前記肥料散布制御装置は、
    少なくとも、肥料散布装置の走行速度、目的の肥料散布幅、所定面積当たりの肥料散布量、肥料の物性を含む作業環境値を設定する作業環境値設定部と、
    前記各作業環境設定値を表示する表示部と、
    前記設定された各作業環境設定値を記憶する作業環境設定値記憶部と、
    記憶された前記作業環境値設定値を読み出し、該作業環境値設定値に基づいて走行装置の駆動軸から肥料散布部の回転軸に亘る回転伝達経路中の回転数を算出する回転数値算出部と、
    算出された回転数を記憶する回転数値記憶部と、
    記憶された各作業環境設定値、及び回転数値を読み出し、該各値に基づいてシャッタ開度値を算出するシャッタ開度算出部と、
    算出されたシャッタ開度値を記憶するシャッタ開度記憶部と、
    記憶されたシャッタ開度値を読み出し、該シャッタ開度値に基づく開度となるようにシャッタを作動させる制御を行うシャッタ開閉制御部と、
    肥料散布開始を指示する肥料散布開始指示部と、
    前記全ての作業環境値の設定後に、且つ前記肥料散布開始指示部の肥料散布開始指示で、記憶された回転数値を読み出し、前記表示部の表示を該回転数値に切り替える表示切替制御部と、
    を備えていることを特徴とする肥料散布制御装置。
  5. 警告部と、前記走行装置の駆動軸から肥料散布部の回転軸に亘る回転伝達経路中の回転数値を検出する回転数検出部と、検出された回転数値が目的の散布幅、または所定面積当たりの肥料散布量を維持できない値であるときに、前記警告部に警告動作をさせる制御を行う警告制御部と、を備えていることを特徴とする請求項1〜4いずれかに記載の肥料散布制御装置。
  6. 前記目的の肥料散布幅の設定を、肥料物性の値の設定後に可能にする制御を行う肥料散布幅値設定制御部を備えていることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の肥料散布制御装置。
  7. 肥料物性の値毎に決められた肥料の散布幅の最大値を記憶する散布幅最大値記憶部と、肥料物性の値の設定後にのみ目的の肥料散布幅の設定を可能にする制御を行う肥料散布幅値設定制御部と、を備え、該肥料散布幅値設定制御部は、更に、肥料物性の値の設定後に、該肥料物性の値に対応する散布幅の最大値を読み出すとともに、該散布幅の最大値を超える値の設定ができないようにする制御を行うものであることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の肥料散布制御装置。
  8. 肥料物性の値毎に決められた肥料の散布幅の最大値を記憶する散布幅最大値記憶部と、肥料物性の値の設定後に、設定された肥料物性の値に対応する散布幅の最大値を読み出すとともに、該最大値を肥料散布幅の設定値として設定する制御を行う肥料散布幅値設定制御部と、を備えていることを特徴とする請求項1〜5いずれかに記載の肥料散布制御装置。
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