JP2010130221A - 無線通信機の送信出力制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】工場出荷時の送信出力調整作業を簡素化し、その調整作業に要する負担を大幅に軽減する。
【解決手段】HPA3内部の固有特性記憶部33にHPA個体固有の設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性を予め記憶し、送信信号生成部2側では、固有特性記憶部33に記憶中のHPA個体固有の設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性に基づき、無線基地局側で設定した設定周波数に応じたHPA3の適正な利得量に関わるランピング制御信号の設定コードを演算取得し、その取得した設定コードをHPA3に通知し、HPA3側では、受信した設定コードに基づきランピング制御信号を生成し、このランピング制御信号に基づき、RF信号を増幅出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動体無線通信機等に使用され、工場出荷時における無線通信機の送信出力調整を簡素化した無線通信機の送信出力制御装置に関する。
近年、例えば、GSM(Global System of Mobile Communication)等の無線通信機に要求されるランピングマスク仕様、例えば、ランピングマスクの規格値以下の出力電力を安定保持する仕様を満たすためには、煩雑な送信出力制御が必要となる。
そこで、従来の無線通信機の送信出力制御装置では、ベースバンド信号を出力するベースバンド処理部と、ベースバンド信号を高周波(以下、単にRFと称する)変調してRF信号を出力する無線処理部と、無線処理部にて出力したRF信号を増幅する高出力増幅器(以下、単にHPAと称する)と、HPAにて増幅したRF信号を、アンテナを通じて送信出力するフロントエンドモジュール(以下、単にFEMと称する)とを有している。
HPAは、ランピングマスク仕様を満たすために、無線基地局側の設定周波数に応じたランピング制御信号に基づき、無線処理部からのRF信号のバースト波形及び利得を決定し、無線処理部からのRF信号を増幅出力するものである。
また、ランピングマスク仕様を満たした送信出力制御を得るためにも、無線処理部の出力電力、HPAの利得及びFEM内部のアンテナ切替部による伝送損失等の個別バラツキを調整する必要がある。
そこで、送信出力制御装置は、無線処理部の出力電力、HPAの利得及びFEM内のアンテナ切替部の伝送損失等の個別バラツキを調整する調整値を記憶した不揮発性メモリを有している。尚、不揮発性メモリに記憶中の調整値は、無線通信機の工場出荷時に、無線処理部、HPA及びFEMの個別バラツキを調整し、その調整作業で得た値である。
その結果、従来の無線通信機の送信出力制御装置では、無線通信時に、不揮発性メモリに記憶中の調整値に基づき、無線処理部、HPA及びFEMを調整し、各無線処理部、HPA及びFEMの個別バラツキを抑制することができる。
また、フィードバックループを使用し、温度特性、周波数特性、電源電圧特性等の代表値を外部メモリに予め記憶しておき、これら各特性の代表値を演算して送信出力を安定化させる方法も考えられている。
特許第3601024号公報 特開昭60−96011号公報
一般的に、例えば、900MHz帯のGSM方式の無線通信機の場合、送信電力のパワーコントロールレベル(以下、PCLと称する)は基地局との距離に応じて15段階あり、1800MHz帯のDCS(Distributed Control System)の無線通信機や1900MHz帯のPCS(Personal Communication Services)の無線通信機の場合、送信電力のPCLは16段階ある。
つまり、部品毎に周波数帯内での周波数特性を有することは勿論のこと、各周波数帯及び周波数帯内の周波数特性とPCLとの組合せもあり、これら部品のバラツキを工場出荷時に個別に調整する必要があるが、周波数帯内の周波数毎のPCLの段階数を考えても、その調整ポイントは非常に多い。
その結果、調整ポイントの増加に比例して、無線通信機の工場出荷時の調整作業に要する時間が増加し、その調整作業に要する負担等で無線通信機の製品コストが上昇してしまうおそれがある。
また、フィードバックループを使用して外部メモリに記憶中の温度特性、周波数特性や電源電圧特性等の代表値に基づき送信出力を安定化させる方法では、HPAやアナログ形式のランピングデータを生成するためのD/A変換部等の出力電圧等、各部品の個別バラツキを吸収する手段はなく、しかも、サーミスタや検波回路等といった部品点数の増加がコストアップに繋がる。
しかも、この方法の場合にも、当然ながら、工場出荷時に各部品の個別バラツキを吸収するための調整作業が必要なため、その調整作業に要する負担等で無線通信機の製品コストが上昇してしまうおそれがある。
本発明は上記点に鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、工場出荷時の調整作業を簡素化し、その調整作業に要する負担を大幅に軽減することで、無線通信機の製品コストの削減を図ることができる無線通信機の送信出力制御装置を提供することにある。
開示装置は、送信信号を生成する送信信号生成部と、この送信信号生成部にて生成した送信信号を、設定周波数に応じたランピング制御信号に基づき増幅出力する高出力増幅部とを有する無線通信機の送信出力制御装置であって、前記無線通信機の通信可能周波数帯域の内、特定周波数における前記ランピング制御信号を設定した設定コード毎に、前記高出力増幅部固有の利得量を示す設定コード単位利得量特性及び、前記通信可能周波数帯域内の周波数毎に、前記高出力増幅部固有の利得量を示す周波数単位利得量特性を記憶した、前記高出力増幅部内部の固有特性記憶部と、前記固有特性記憶部に記憶中の設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性に基づき、前記ランピング制御信号の設定コードを演算取得し、この設定コードを前記高出力増幅部に通知する設定コード演算部と、前記設定コード演算部から受信した設定コードに基づき、前記ランピング制御信号を生成する、前記高出力増幅部内部のランピング制御信号生成部とを有することを要件とする。
開示装置によれば、高出力増幅部内に記憶中の高出力増幅部固有の設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性を使用して、設定周波数に応じた適正な利得量に関わるランピング制御信号の設定コードを演算取得し、その取得した設定コードを高出力増幅部に通知し、この設定コードに基づき、高出力増幅部側でランピング制御信号を生成する。その結果、無線通信機の工場出荷時の送信出力調整作業を簡素化し、その調整作業に要する負担を大幅に軽減することで、無線通信機の製品コストの低減を図ることができるという効果を奏する。
以下、図面に基づき本発明の無線通信機の送信出力制御装置に関わる実施例について詳細に説明する。
まず、最初に本実施例の概要を説明するとすれば、その概要は、高出力増幅部内部に高出力増幅部固有の設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性を予め記憶しておき、送信信号生成部側では、高出力増幅部に記憶中の高出力増幅部固有の設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性に基づき、無線基地局側で設定した設定周波数に応じた適正な利得量に関わるランピング制御信号の設定コードを演算取得し、その取得した設定コードを高出力増幅部に通知する。
そして、高出力増幅部では、送信信号生成部から受信した設定コードに基づきランピング制御信号を生成し、このランピング制御信号に基づき、送信信号を増幅出力するようにした。
その結果、無線通信機の工場出荷時の送信出力調整作業を簡素化し、その調整作業に要する負担を大幅に軽減することで、製品コストの低減を図ることができるというものである。
図1は、実施例1の送信出力制御装置内部の概略構成を示すブロック図である。
図1に示す送信出力制御装置1は、送信信号であるRF信号を生成出力する送信信号生成部2と、送信信号生成部2にて生成したRF信号を増幅するHPA3と、HPA3にて増幅したRF信号をアンテナ4経由で送信出力するFEM5と、通信可能周波数帯域内の周波数帯毎に、FEM5の利得損失分を補償するFEM用利得量を記憶したFEM用利得量記憶部6とを有している。
送信信号生成部2は、ベースバンド信号を出力するベースバンド処理部10と、ベースバンド処理部10からのベースバンド信号をRF変調してRF信号を出力する無線処理部20とを有している。尚、ベースバンド処理部10は、図示せぬ中央処理装置(以下、単にCPUと称する)及びモデムの機能を備えている。
HPA3は、ランピングマスク仕様を満たすべく、ランピング制御信号に応じてRF信号のゲイン及びバースト波形を決定している。
HPA3は、ランピング制御信号に基づきRF信号を増幅出力するアンプ部31と、後述する設定コードに基づき、アナログ制御電圧のランピング制御信号を生成するランピング制御信号生成部32と、HPA3の個体固有の特性を記憶する固有特性記憶部33とを有している。
固有特性記憶部33は、例えばROMで構成し、無線通信機の通信可能周波数帯域の内、特定周波数におけるランピング制御信号を設定した設定コード毎に、HPA3の個体固有の利得量を示す設定コード単位利得量特性及び、通信可能周波数帯域内の周波数毎に、HPA3の個体固有の利得量を示す周波数単位利得量特性を記憶するものである。尚、HPA3の部品出荷時に、設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性を固有特性記憶部に予め記憶しておくものである。
図2は、設定コード単位利得量特性を端的に示す説明図、図3は、設定コード単位利得量特性の内容をテーブル的に示す説明図、図4は、周波数単位利得量特性の内容をテーブル的に示す説明図である。
図2及び図3に示す設定コード単位利得量特性は、例えば、850MHz帯のGSM方式の無線通信機の場合、850MHz帯の内、特定周波数、例えば中心周波数(836.6MHz)でのランピング制御信号を設定した設定コード毎に、HPA3の個体固有の利得量を示すものである。
また、図4に示す周波数単位利得量特性は、850MHz帯のGSM方式の無線通信機の場合、850MHz帯内の周波数毎に、HPA3の個体固有の利得量を示すものである。
また、ランピング制御信号生成部32は、送信信号生成部2からディジタル形式の設定コードを受信すると、受信した設定コードに基づきアナログ制御電圧のランピング制御信号を生成するものである。
アンプ部31は、ランピング制御信号生成部32にて生成したランピング制御信号に基づき、送信信号生成部2にて生成したRF信号を増幅出力するものである。
図5は、FEM用利得量記憶部6のテーブル内容を端的に示す説明図である。
図5に示すFEM用利得量記憶部6は、例えば不揮発性メモリで構成し、通信可能周波数帯域内の周波数帯、例えば、絶対無線周波数チャネル(以下、単にARFCNと称する)毎に、FEM5内部のアンテナ切替部5Aで生じる伝送損失を補償するためのFEM用利得量を記憶している。尚、FEM5で生じる伝送損失のバラツキは、HPA3のバラツキに比較して極めて小さいため、FEM5の伝送損失を補償する標準値としての利得量で足りる。
また、FEM用利得量記憶部6は、所定周波数帯に対応したFEM用利得量のみを記憶することになるため、そのメモリ容量も最小限に抑制することができる。
図1に示すベースバンド処理部10は、ベースバンド信号を出力するベースバンド信号出力部11と、HPA3内部の固有特性記憶部33に記憶中の設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性に基づき、HPA3の利得量を算出する利得量演算部12と、利得量演算部12にて算出した利得量に対応するランピング制御信号の最終的な設定コードを設定コード単位利得量特性から取得するランピング制御用設定コード取得部13とを有している。
利得量演算部12は、通信時に無線通信する無線基地局側で設定する設定周波数及び、その設定周波数に対する設定出力量を検出する設定検出部41と、設定検出部41にて設定周波数及び設定出力量を検出すると、設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性を固有特性記憶部33から取得する固有特性取得部42とを有している。
固有特性取得部42は、無線処理部20を経由することなく、固有特性記憶部33に記憶中の設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性を直接取得するものである。
利得量演算部12は、設定周波数に対応するFEM用利得量をFEM用利得量記憶部6から取得するFEM用利得量取得部43と、固有特性取得部42にて取得した設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性や、FEM用利得量取得部43にて取得した設定周波数に対応するFEM用利得量を一時的に保持するランダムアクセスメモリ(以下、単にRAMと称する)44とを有している。
利得量演算部12は、設定出力量に対応する設定コードを設定コード単位利得量特性から取得する設定コード取得部45と、設定コード単位利得量特性の特定周波数及び設定周波数に対応する利得量を周波数単位利得量特性から取得する利得量取得部46と、利得量取得部46にて取得した特定周波数及び設定周波数に対応する利得量同士の差分を算出し、この差分結果の利得量、設定出力量及び、設定周波数に対応する周波数帯のFEM用利得量を加算する利得量算出部47とを有している。
無線処理部20は、ベースバンド信号出力部11からのベースバンド信号をRF変調してRF信号を出力するRF変調部22と、ベースバンド処理部10内のランピング制御用設定コード取得部13にて取得した最終的な設定コードをHPA3に通知する設定コード通知部21を有している。
設定コード通知部21は、HPA3に対する設定コードの通知開始から、この設定コードに基づき、ランピング制御信号生成部32にてランピング制御信号を生成出力するまでの所要時間を予め設定し、この所要時間に基づき、設定コードの通知開始から、その設定コードに基づきランピング制御信号生成部32側で生成したランピング制御信号がHPA3内のアンプ部31に到達するタイミングと、RF変調部22のRF信号がアンプ部31に到達するタイミングとが合致するように、設定コードの通知開始タイミングを制御する
ものである。
次に、実施例1の送信出力制御装置1の動作について説明する。
HPA3の個体固有の設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性を固有特性記憶部33に予め記憶したHPA3を送信出力制御装置1に実装してあるものとする。尚、固有特性記憶部33の記憶内容はHPA3の製品出荷時に記憶するものである。
まず、そのHPA3を実装した送信出力制御装置1を内蔵する無線通信機の工場出荷時に、ARFCN毎にFEM5の伝送損失量を調整し、その調整値として伝送損失量を補償するFEM利得量をFEM用利得量記憶部6に記憶する。尚、無線通信機の工場出荷時にFEMの伝送損失を補償するための調整作業を行うものである。その後、その無線通信機を工場出荷する。
次に、無線通信機を使用する場合の動作について説明する。尚、説明の便宜上、無線通信機は850MHz帯のGSM方式、HPA3内部の固有特性記憶部33に記憶中の設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性に関わる特定周波数は850MHz帯の中心周波数に相当する“836.6MHz”とする。
無線通信機の送信出力制御装置1内部のベースバンド処理部10では、利得量演算部12内の設定検出部41を通じて無線基地局からの設定周波数及び設定出力量を検出する。尚、設定周波数はARFCN128(824.2MHz)及び設定出力量は31dBmとする。
利得量演算部12内の固有特性取得部42は、設定周波数及び設定出力量を検出すると、HPA3内部の固有特性記憶部33に記憶中の設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性を取得し、これら設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性をRAM44に保持する。
また、利得量演算部12内のFEM用利得量取得部43は、FEM用利得量記憶部6に記憶中のFEM用利得量を取得し、取得したFEM用利得量をRAM44に保持する。
利得量演算部12内の設定コード取得部45は、図3に示すように、RAM44に保持中の設定コード単位利得量特性から設定出力量“31dBm”に対応する設定コード“803”を取得する。
また、利得量演算部12内の利得量取得部46は、図4に示すように、RAM44に保持中の周波数単位利得量特性から特定周波数“836.6MHz”に対応する利得量“30dBm”を取得すると共に、RAM44に保持中の周波数単位利得量特性から設定周波数“824.2MHz”に対応する利得量“29.2dBm”を取得する。
利得量演算部12内の利得量算出部47は、利得量取得部46にて取得した特定周波数の利得量“30dBm”及び設定周波数の利得量“29.2dBm”の差分結果、すなわち30dBm−29.2dBm=0.8dBmを得ることになる。つまり、利得量演算部12側では、特定周波数の設定コードの利得量に対して0.8dBm分調整する必要があることを認識する。
利得量算出部47は、特定周波数の設定コード“803”の利得量“31dBm”と調整(差分結果)分である“0.8dBm”との加算結果、すなわち31dBm+0.8dBm=31.8dBmを得ることになる。この場合、利得量算出部47では、図3に示すように、RAM44に保持中の設定コード単位利得量特性から利得量“31.8dBm”に対応する設定コード“807”を取得することになる。
しかしながら、利得量算出部47では、利得量“31.8dBm”の場合、FEM5の伝送損失分を考慮していないため、図5に示すように、RAM44に保持中の設定周波数824.2MHzに対応する周波数帯“ARFCN128”のFEM用利得量“0.8dBm”を取得する。
利得量算出部47は、加算結果“31.8dBm”とFEM用利得量“0.8dBm”との加算結果、すなわち31.8dBm+0.8dBm=32.6dBmを得る。その結果、FEM3の伝送損失分(FEM調整分)を加味した利得量を得たことになる。
ランピング制御用設定コード取得部13は、図3に示すように、利得量算出部47の加算結果(31dBm+0.8dBm(HPA調整分)+0.8dBm(FEM調整分)=32.6dBm)に対応する最終的な設定コード“811”として、RAM44に保持中の設定コード単位利得量特性から取得する。
ランピング制御用設定コード取得部13は、最終的な設定コード“811”を取得すると、取得した設定コード“811”を無線処理部20内部の設定コード通知部21に通知する。
設定コード通知部21は、設定コード“811”を受信すると、この設定コード“811”をHPA3内部のランピング制御信号生成部32に通知する。尚、設定コード通知部21は、記憶中の所要時間に基づき、その通知する設定コードに基づきランピング制御信号生成部32にて生成したランピング制御信号がHPA3内のアンプ部31に到達するタイミングと、RF変調部22のRF信号がアンプ部31に到達するタイミングとが合致するように、設定コード“811”をランピング制御信号生成部32に通知するものである。
ランピング制御信号生成部32は、ディジタルの設定コード“811”を受信すると、設定コード“811”に基づき、アナログ制御電圧のランピング制御信号を生成する。
HPA3内部のアンプ部31は、ランピング制御信号生成部32にて生成したランピング制御信号に基づき、無線処理部20からのRF信号を増幅出力する。その結果、送信制御装置1では、設定周波数に応じた適切な設定出力量の送信出力制御を実現するものである。
実施例1では、HPA3個体固有の設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性をHPA3内部の固有特性記憶部33に格納しているため、無線通信機の工場出荷時のHPA3の調整が不要となる。その結果、工場出荷時の調整作業を簡素化し、その調整作業に要する負担を大幅に軽減することで、無線通信機の製品コストの削減を図ることができる。
実施例1では、HPA3内部にランピング制御信号生成部32を設け、HPA3内部でアナログ制御電圧のランピング制御信号を生成するようにしたので、HPA3外部からアナログ制御電圧のランピング制御信号を供給する場合に比較しても、設定コードをランピング制御信号にアナログ変換する外部のD/A変換部の出力電圧バラツキを考慮する必要もなくなる。
実施例1では、設定コード通知部21を通じて無線処理部20からHPA3に伝送するデータがディジタル化した設定コードであるため、無線処理部20及びHPA3間の伝送路上のノイズ影響を考慮する必要はなく、ノイズ除去用フィルタ等のパスコンも不要になる。
実施例1では、通信可能周波数帯内の特定周波数におけるHPA3個体固有の設定コード単位利得量特性及び、HPA3個体固有の周波数単位利得量特性をHPA3内部の固有特性記憶部33に記憶し、これら設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性に基づき、通信可能周波数帯内の各設定周波数に対応した設定出力量の設定コードを取得できる。しかも、通信可能周波数帯の全周波数の設定コード単位利得量特性を記憶するのではなく、特定周波数の設定コード単位利得量特性を記憶するだけで済むため、その固有特性記憶部33の記憶容量も最小限に抑制することができる。
実施例1では、利得量取得部46にて特定周波数及び設定周波数に対応する利得量を周波数単位利得量特性から取得し、これら取得した特定周波数及び設定周波数の利得量同士の差分結果である利得量と、設定出力量と、設定周波数に対応したFEM利得量とを加算し、その加算結果である利得量に対応した最終的な設定コードを設定コード単位利得量特性から取得し、この最終的な設定コードに基づきランピング制御信号を生成する。その結果、工場出荷時にHPA3のバラツキ調整を実行しなくても、設定周波数に対応する最適な送信出力制御を実現することができる。
実施例1では、HPA3に対する設定コードの通知開始から、ランピング制御信号生成部32にて設定コードに基づきランピング制御信号を生成出力するまでの所要時間を予め設定し、この所要時間に基づき、アンプ部31に対するRF信号の到達タイミングと、アンプ部31に対するランピング制御信号の到達タイミングとを合わせるべく、設定コード通知部21の設定コード通知開始タイミングを制御するようにしたので、最適な送信出力制御を実現することができる。
尚、実施例1の送信出力制御装置1では、無線処理部20内の設定コード通知部21を通じて設定コードをHPA3内部のランピング制御信号生成部32に通知するようにしたが、無線処理部20を経由することなく、その設定コードをベースバンド処理部10からランピング制御信号生成部32に直接通知するようにしても良く、その実施例につき、説明する。
図6は、実施例2の送信出力制御装置1A内部の概略構成を示すブロック図である。尚、図1に示す送信出力制御装置1と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
図6に示す送信出力制御装置1Aと図1に示す送信出力制御装置1とが異なるところは、無線処理部20内部の設定コード通知部21の代わりに、設定コード通知部21Aをベースバンド処理部10内部に設けた点にある。
ベースバンド処理部10内の設定コード通知部21Aは、ランピング制御用設定コード取得部13にてランピング制御信号の設定コードを設定コード単位利得量特性から取得すると、無線処理部20を経由することなく、その取得した設定コードをHPA3内のランピング制御信号生成部32に直接通知するものである。
その際、設定コード通知部21Aは、設定コードの通知開始から、ランピング制御信号生成部32側で設定コードに基づきランピング制御信号を生成出力するまでの所要時間を予め設定し、この所要時間に基づき、設定コードの通知開始からランピング制御信号生成部32側で生成したランピング制御信号がHPA3内のアンプ部31に到達するタイミング(ランピング制御信号の出力タイミング)と、ベースバンド信号出力部11から無線処理部20経由でRF信号がアンプ部31に到達するタイミングとを合わせるべく、ランピング制御信号生成部32に対する設定コードの通知開始タイミングを制御するものである。
実施例2では、ベースバンド処理部10内の設定コード通知部21から設定コードをHPA3に直接通知するようにしたので、実施例1の場合に比較して、無線処理部20での処理負担を大幅に軽減することができる。
尚、実施例1では、ベースバンド処理部10内の固有特性取得部42にて、無線処理部20を経由することなく、固有特性記憶部33に記憶中の設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性を取得するようにしたが、無線処理部20側で固有特性記憶部33に記憶中の設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性を取得するようにしても良く、その実施例につき、説明する。
図7は、実施例3の送信出力制御装置1B内部の概略構成を示すブロック図である。尚、図1に示す送信出力制御装置1と同一の構成には同一符号を付すことで、その重複する構成及び動作の説明については省略する。
図7に示す送信出力制御装置1Bと図1に示す送信出力制御装置1とが異なるところは、ベースバンド処理部10内の固有特性取得部42の代わりに、固有特性取得部42Aを無線処理部20内部に設けた点にある。
無線処理部20内の固有特性取得部42Aは、ベースバンド処理部10内の設定検出部41にて無線基地局側の設定周波数及び設定出力量を検出すると、HPA3内の固有特性記憶部33に記憶中の設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性を取得するものである。
そして、固有特性取得部42Aは、固有特性記憶部33に記憶中の設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性を取得すると、これら取得した設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性をベースバンド処理部10内の利得量演算部12内のRAM44に保持するものである。
実施例3では、HPA3内部の固有特性記憶部33に記憶中の設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性を無線処理部20内の固有特性取得部42Aにて取得し、これら取得した設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性をベースバンド処理部10内に伝送するようにしたので、HPA3、無線処理部20及びベースバンド処理部10内部以外の伝送路の距離を短縮化することで、伝送路上の設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性の雑音成分による劣化を防止することができる。
尚、上記実施例1乃至3では、FEM用利得量記憶部6に記憶中の各通信可能周波数帯内のARFCN毎のFEM用利得量を3チャネル分としたが、周波数帯内のARFCN間のバラツキが大きい場合、チャネル数を増やし、そのチャネル数に応じてFEM用利得量を記憶するようにしても良い。
また、上記実施例1乃至3では、設定コードの通知タイミングを作成するための所要時間を設定コード通知部21内に予め記憶するようにしたが、無線処理部20やベースバンド処理部10以外のHPA3内部や外部メモリに予め記憶するようにしても良い。
また、上記実施例1乃至3では、特定周波数及び設定周波数の利得量同士の差分結果である利得量と、設定出力量と、設定周波数に対応したFEM利得量とを加算し、その加算結果である利得量に対応した最終的な設定コードを設定コード単位利得量特性から取得するようにしたが、例えば、FEM5のバラツキが許容範囲内に抑制できる場合、特定周波数及び設定周波数の利得量同士の差分結果である利得量及び設定出力量を加算し、その加算結果である利得量に対応した最終的な設定コードを設定コード単位利得量特性から取得するようにしても良い。
以上、本発明の実施例について説明したが、本実施例によって本発明の技術的思想の範囲が限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲を逸脱しない限り、各種様々な実施例が実施可能であることは言うまでもない。また、本実施例に記載した効果は、これに限定されるものではない。
また、本実施例で説明した各種処理動作の内、自動的に行われるものとして説明した処理動作の全部又は一部を手動で行うことも可能であることは勿論のこと、その逆に、手動で行われるものとして説明した処理動作の全部又は一部を自動で行うことも可能であることは言うまでもない。また、本実施例で説明した処理手順、制御手順、具体的名称、各種データやパラメータを含む情報についても、特記した場合を除き、適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的に記載したものであって、必ずしも物理的に図示のように構成されるものではなく、その各装置の具体的な態様は図示のものに限縮されるものでは到底ないことは言うまでもない。
さらに、各装置で行われる各種処理機能は、CPU(Central Processing Unit)(又はMPU(Micro Processing Unit)、MCU(Micro Controller Unit)等のマイクロ・コンピュータ)上、又は同CPU(又はMPU、MCU等のマイクロ・コンピュータ)で解析実行するプログラム上、又はワイヤードロジックによるハードウェア上で、その全部又は任意の一部を実行するようにしても良いことは言うまでもない。
以上、本実施例を含む実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1)送信信号を生成する送信信号生成部と、この送信信号生成部にて生成した送信信号を、設定周波数に応じたランピング制御信号に基づき増幅出力する高出力増幅部とを有する無線通信機の送信出力制御装置であって、
前記無線通信機の通信可能周波数帯域の内、特定周波数における前記ランピング制御信号を設定した設定コード毎に、前記高出力増幅部固有の利得量を示す設定コード単位利得量特性及び、前記通信可能周波数帯域内の周波数毎に、前記高出力増幅部固有の利得量を示す周波数単位利得量特性を記憶した、前記高出力増幅部内部の固有特性記憶部と、
前記固有特性記憶部に記憶中の設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性に基づき、前記ランピング制御信号の設定コードを演算取得し、この設定コードを前記高出力増幅部に通知する設定コード演算部と、
前記設定コード演算部から受信した設定コードに基づき、前記ランピング制御信号を生成する、前記高出力増幅部内部のランピング制御信号生成部と
を有することを特徴とする無線通信機の送信出力制御装置。
(付記2)送信信号を生成する送信信号生成部と、この送信信号生成部にて生成した送信信号を、設定周波数に応じたランピング制御信号に基づき増幅出力する高出力増幅部とを有する無線通信機の送信出力制御装置であって、
前記無線通信機の通信可能周波数帯域の内、特定周波数における前記ランピング制御信号を設定した設定コード毎に、前記高出力増幅部固有の利得量を示す設定コード単位利得量特性及び、前記通信可能周波数帯域内の周波数毎に、前記高出力増幅部固有の利得量を示す周波数単位利得量特性を記憶した、前記高出力増幅部内部の固有特性記憶部と、
前記固有特性記憶部に記憶中の設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性を取得し、これら取得した設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性に基づき、前記高出力増幅部の利得量を算出する利得量演算部と、
前記利得量演算部にて算出した前記利得量に対応する前記ランピング制御信号の設定コードを前記設定コード単位利得量特性から取得するランピング制御用設定コード取得部と、
前記ランピング制御用設定コード取得部にて取得した設定コードを前記高出力増幅部に通知する設定コード通知部と、
前記設定コード通知部から受信した設定コードに基づき、前記ランピング制御信号を生成する、前記高出力増幅部内部のランピング制御信号生成部と
を有することを特徴とする無線通信機の送信出力制御装置。
(付記3)前記利得量演算部は、
無線通信する無線基地局側で設定した前記設定周波数及び、その設定周波数に対する設定出力量を検出する設定検出部と、
前記設定検出部にて設定周波数及び設定出力量を検出すると、前記設定コード単位利得量特性及び前記周波数単位利得量特性を前記固有特性記憶部から取得する固有特性取得部と、
前記設定出力量に対応する設定コードを前記設定コード単位利得量特性から取得する設定コード取得部と、
前記設定コード単位利得量特性の前記特定周波数及び前記設定周波数に対応する利得量を前記周波数単位利得量特性から取得する利得量取得部と、
前記利得量取得部にて取得した前記特定周波数及び前記設定周波数に対応する利得量同士の差分を算出し、この差分結果と前記設定出力量とを加算する利得量算出部とを有し、
前記ランピング制御用設定コード取得部は、
前記利得量算出部の加算結果である前記利得量に対応する前記ランピング制御信号の設定コードを前記設定コード単位利得量特性から取得することを特徴とする付記2記載の無線通信機の送信出力制御装置。
(付記4)前記高出力増幅器にて増幅出力した前記送信信号をアンテナ出力する前段回路部と、
前記通信可能周波数帯域内の周波数帯毎に、前記前段回路部の利得損失分を補償する前段回路用利得量を記憶した前段回路用利得量記憶部とを有し、
前記利得量算出部は、
前記設定周波数に対応する前記周波数帯の前段回路用利得量を前記前段回路用利得量記憶部から取得し、この取得した前段回路用利得量と、前記利得量取得部にて取得した前記特定周波数及び前記設定周波数に対応する利得量同士の差分結果と、前記設定出力量とを加算することを特徴とする付記3記載の無線通信機の送信出力制御装置。
(付記5)前記設定コード通知部は、
前記高出力増幅部に対する前記設定コードの通知開始から、この設定コードに基づき、前記ランピング制御信号生成部にて前記ランピング制御信号を生成出力するまでの所要時間を予め設定し、この所要時間に基づき、前記高出力増幅部による前記送信信号の受信タイミングと、前記ランピング制御信号の出力タイミングとを合わせるべく、前記設定コードの通知開始タイミングを制御することを特徴とする付記2〜4の何れか一記載の無線通信機の送信出力制御装置。
(付記6)前記送信信号生成部は、
ベースバンド信号を生成するベースバンド処理部と、
前記ベースバンド処理部にて生成した前記ベースバンド信号を変調して前記送信信号を出力する無線処理部とを有し、
前記ベースバンド処理部は、
前記利得量演算部及び前記ランピング制御用設定コード取得部を有し、
前記無線処理部は、
前記設定コード通知部を有することを特徴とする付記2〜5の何れか一記載の無線通信機の送信出力制御装置。
(付記7)前記利得量演算部は、
前記固有特性記憶部に記憶中の設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性を前記無線処理部経由で取得することを特徴とする付記6記載の無線通信機の送信出力制御装置。
(付記8)前記送信信号生成部は、
ベースバンド信号を生成するベースバンド処理部と、
前記ベースバンド処理部にて生成した前記ベースバンド信号を変調して前記送信信号を出力する無線処理部とを有し、
前記ベースバンド処理部は、
前記利得量演算部、前記ランピング制御用設定コード取得部及び前記設定コード通知部を有し、
前記設定コード通知部は、
前記ベースバンド処理部から設定コードを前記高出力増幅部に直接通知することを特徴とする付記2〜5の何れか一記載の無線通信機の送信出力制御装置。
(付記9)送信信号生成部で生成した送信信号を、設定周波数に応じたランピング制御信号に基づき高出力増幅部で増幅出力する無線通信機の送信出力制御方法であって、
前記無線通信機の通信可能周波数帯域の内、特定周波数における前記ランピング制御信号を設定した設定コード毎に、前記高出力増幅部固有の利得量を示す設定コード単位利得量特性及び、前記通信可能周波数帯域内の周波数毎に、前記高出力増幅部固有の利得量を示す周波数単位利得量特性を記憶した前記高出力増幅部側の固有特性記憶ステップと、
前記固有特性記憶ステップで記憶した設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性を取得し、これら取得した設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性に基づき、前記高出力増幅部の利得量を算出する利得量演算ステップと、
前記利得量演算ステップにて算出した前記利得量に対応する前記ランピング制御信号の設定コードを前記設定コード単位利得量特性から取得するランピング制御用設定コード取得ステップと、
前記ランピング制御用設定コード取得ステップにて取得した設定コードを前記高出力増幅部に通知する設定コード通知ステップと、
前記設定コード通知ステップから受信した設定コードに基づき、前記ランピング制御信号を生成する、前記高出力増幅部側のランピング制御信号生成ステップと
を含むことを特徴とする無線通信機の送信出力制御方法。
実施例1の送信出力制御装置内部の概略構成を示すブロック図である。 設定コード単位利得量特性を端的に示す説明図である。 設定コード単位利得量特性の内容をテーブル的に示す説明図である。 周波数単位利得量特性の内容をテーブル的に示す説明図である。 FEM用利得量記憶部のテーブル内容を端的に示す説明図である。 実施例2の送信出力制御装置内部の概略構成を示すブロック図である。 実施例3の送信出力制御装置内部の概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 送信出力制御装置
2 送信信号生成部
3 HPA
5 FEM
6 FEM用利得量記憶部
10 ベースバンド処理部
12 利得量演算部
13 ランピング制御設定コード取得部
20 無線処理部
21 設定コード通知部
21A 設定コード通知部
32 ランピング制御信号生成部
33 固有特性記憶部
41 設定検出部
42 固有特性取得部
42A 固有特性取得部
43 FEM用利得量取得部
45 設定コード取得部
46 利得量取得部
47 利得量算出部

Claims (7)

  1. 送信信号を生成する送信信号生成部と、この送信信号生成部にて生成した送信信号を、設定周波数に応じたランピング制御信号に基づき増幅出力する高出力増幅部とを有する無線通信機の送信出力制御装置であって、
    前記無線通信機の通信可能周波数帯域の内、特定周波数における前記ランピング制御信号を設定した設定コード毎に、前記高出力増幅部固有の利得量を示す設定コード単位利得量特性及び、前記通信可能周波数帯域内の周波数毎に、前記高出力増幅部固有の利得量を示す周波数単位利得量特性を記憶した、前記高出力増幅部内部の固有特性記憶部と、
    前記固有特性記憶部に記憶中の設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性に基づき、前記ランピング制御信号の設定コードを演算取得し、この設定コードを前記高出力増幅部に通知する設定コード演算部と、
    前記設定コード演算部から受信した設定コードに基づき、前記ランピング制御信号を生成する、前記高出力増幅部内部のランピング制御信号生成部と
    を有することを特徴とする無線通信機の送信出力制御装置。
  2. 送信信号を生成する送信信号生成部と、この送信信号生成部にて生成した送信信号を、設定周波数に応じたランピング制御信号に基づき増幅出力する高出力増幅部とを有する無線通信機の送信出力制御装置であって、
    前記無線通信機の通信可能周波数帯域の内、特定周波数における前記ランピング制御信号を設定した設定コード毎に、前記高出力増幅部固有の利得量を示す設定コード単位利得量特性及び、前記通信可能周波数帯域内の周波数毎に、前記高出力増幅部固有の利得量を示す周波数単位利得量特性を記憶した、前記高出力増幅部内部の固有特性記憶部と、
    前記固有特性記憶部に記憶中の設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性を取得し、これら取得した設定コード単位利得量特性及び周波数単位利得量特性に基づき、前記高出力増幅部の利得量を算出する利得量演算部と、
    前記利得量演算部にて算出した前記利得量に対応する前記ランピング制御信号の設定コードを前記設定コード単位利得量特性から取得するランピング制御用設定コード取得部と、
    前記ランピング制御用設定コード取得部にて取得した設定コードを前記高出力増幅部に通知する設定コード通知部と、
    前記設定コード通知部から受信した設定コードに基づき、前記ランピング制御信号を生成する、前記高出力増幅部内部のランピング制御信号生成部と
    を有することを特徴とする無線通信機の送信出力制御装置。
  3. 前記利得量演算部は、
    無線通信する無線基地局側で設定した前記設定周波数及び、その設定周波数に対する設定出力量を検出する設定検出部と、
    前記設定検出部にて設定周波数及び設定出力量を検出すると、前記設定コード単位利得量特性及び前記周波数単位利得量特性を前記固有特性記憶部から取得する固有特性取得部と、
    前記設定出力量に対応する設定コードを前記設定コード単位利得量特性から取得する設定コード取得部と、
    前記設定コード単位利得量特性の前記特定周波数及び前記設定周波数に対応する利得量を前記周波数単位利得量特性から取得する利得量取得部と、
    前記利得量取得部にて取得した前記特定周波数及び前記設定周波数に対応する利得量同士の差分を算出し、この差分結果と前記設定出力量とを加算する利得量算出部とを有し、
    前記ランピング制御用設定コード取得部は、
    前記利得量算出部の加算結果である前記利得量に対応する前記ランピング制御信号の設定コードを前記設定コード単位利得量特性から取得することを特徴とする請求項2記載の無線通信機の送信出力制御装置。
  4. 前記高出力増幅器にて増幅出力した前記送信信号をアンテナ出力する前段回路部と、
    前記通信可能周波数帯域内の周波数帯毎に、前記前段回路部の利得損失分を補償する前段回路用利得量を記憶した前段回路用利得量記憶部とを有し、
    前記利得量算出部は、
    前記設定周波数に対応する前記周波数帯の前段回路用利得量を前記前段回路用利得量記憶部から取得し、この取得した前段回路用利得量と、前記利得量取得部にて取得した前記特定周波数及び前記設定周波数に対応する利得量同士の差分結果と、前記設定出力量とを加算することを特徴とする請求項3記載の無線通信機の送信出力制御装置。
  5. 前記設定コード通知部は、
    前記高出力増幅部に対する前記設定コードの通知開始から、この設定コードに基づき、前記ランピング制御信号生成部にて前記ランピング制御信号を生成出力するまでの所要時間を予め設定し、この所要時間に基づき、前記高出力増幅部による前記送信信号の受信タイミングと、前記ランピング制御信号の出力タイミングとを合わせるべく、前記設定コードの通知開始タイミングを制御することを特徴とする請求項2〜4の何れか一記載の無線通信機の送信出力制御装置。
  6. 前記送信信号生成部は、
    ベースバンド信号を生成するベースバンド処理部と、
    前記ベースバンド処理部にて生成した前記ベースバンド信号を変調して前記送信信号を出力する無線処理部とを有し、
    前記ベースバンド処理部は、
    前記利得量演算部及び前記ランピング制御用設定コード取得部を有し、
    前記無線処理部は、
    前記設定コード通知部を有することを特徴とする請求項2〜5の何れか一記載の無線通信機の送信出力制御装置。
  7. 前記送信信号生成部は、
    ベースバンド信号を生成するベースバンド処理部と、
    前記ベースバンド処理部にて生成した前記ベースバンド信号を変調して前記送信信号を出力する無線処理部とを有し、
    前記ベースバンド処理部は、
    前記利得量演算部、前記ランピング制御用設定コード取得部及び前記設定コード通知部を有し、
    前記設定コード通知部は、
    前記ベースバンド処理部から設定コードを前記高出力増幅部に直接通知することを特徴とする請求項2〜5の何れか一記載の無線通信機の送信出力制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101537164B1 (ko) * 2013-10-22 2015-07-15 지씨티 세미컨덕터 인코포레이티드 이동통신시스템의 송신기에 대한 전치 증폭기의 이득조합을 생성하는 방법, 이동통신시스템의 송신기의 제조과정에서 송신기의 출력 전력을 조정하는 방법 및 이동통신시스템의 송신기의 제조과정에서 출력 전력을 조정하는 시스템

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