JP2008219719A - 無線通信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】VCTCXOの発振周波数を安定化することのできる無線通信装置を提供することである。
【解決手段】基地局と送受信する無線回路部と、上記無線回路部と結合されるロジック回路部を有し、上記無線回路部は、少なくとも電圧制御型温度補償水晶発振器と、該電圧制御型温度補償水晶発振器の近傍に配置された温度検出部を有し、上記ロジック回路部は、少なくとも制御部と記憶部からなるAFC回路を有し、上記AFC回路の制御部は、上記基地局から送信される周波数情報に基づいて上記電圧制御型温度補償水晶発振器の発振周波数を制御すると共に、上記記憶部に上記電圧制御型温度補償水晶発振器の初期値設定用の所定の電圧値を記憶し、上記温度検出部からの温度情報に基づいて上記記憶部に記憶されている上記所定の電圧値を書換えるように構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、無線通信装置に関し、特に、デジタル移動無線通信システムの移動局の発振周波数を安定化することのできる無線通信装置に関するものである。
従来のデジタル移動無線通信システムで用いられる移動局の無線通信装置には、送受信周波数から中間周波数への周波数変換を行う局部発振器が備えられている。この局部発振器は、例えば、電圧制御温度補償水晶発振器(Voltage Controlled Temperature Compensated Crystal Oscillator、以下、VCTCXOと略記する)等の基準発振器と、この基準発振器からの発振周波数を中間周波数に変換するPLL(Phase Lock Loop)シンセサイザ等より構成されるが、この局部発振器の発振周波数に偏差が含まれていると、中間周波数が所定値からずれ、正確な復調ができなくなることは勿論のこと、送信する無線キャリアの周波数も変化することになる。このため、受信周波数に移動局の基準周波数を追従させ、安定化させるために局部発振器の発振周波数から周波数偏差を除去する必要があり、局部発振器の発振周波数偏差を補正する目的として自動周波数制御(Auto Frequency Control、以下、AFCと略称する。)回路が用いられている。なお、この例では、例えば、150MHz帯、あるいは、400MHz帯の周波数が用いられるデジタル移動無線通信システムである。
そして、通常、VCTCXOでは、周波数調整端子に印加する電圧によって発振周波数が調整できるように構成され、また、周波数調整端子を基準電圧に保持した場合の周波数精度がユーザの指定する温度範囲において所望の精度に収束するように調整されている。
さて、業務用デジタル移動無線通信システムの移動局では、通常、VCTCXOを基準信号源とするシステムにおいて、基地局との通信状態が確立している場合、AFC回路が周波数の安定化のために用意されているので、高精度に周波数制御が可能である。しかし、移動局の電源投入直後や、基地局を経由しない移動局間での直接通信のように基地局からの制御が未確立の状態では、VCTCXO単体での周波数制御が間題となる。
VCTCXOは、このような観点から使用温度範囲内において周波数精度を±数ppm以内に収束させることが要求される。製造直後であれば、VCTCXOは、このような条件を満足するように調整されている。しかしながら、移動局に実装され、それが実際に使用されるようになった場合には、機械的なストレス、環境変化が避けられないため、VCTCXOの回路内の浮遊容量などが変化し周波数変動が生じるという問題がある。これについて図6、図7を用いて説明する。図6は、VCTCXOの周波数偏差の温度特性を示す図である。曲線601(実線で示す。)は、例えば、無線通信装置が製造された直後のVCTCXOの特性を示している。また、曲線602(点線で示す。)は、経年変化後(時間経過後)の特性を示している。なお、この経年変化は、図6の場合、約1年程度であり、その後は、あまり変化しないことが実験的に分かっている。そして、一般的に、VCTCXOは、使用温度範囲内において周波数精度が±数ppm以内に収束させることが要求されている。
図6において、製造直後のVCTCXOの周波数偏差の温度特性曲線601を見ると、温度が−20℃から+60℃の範囲で、+25℃(周波数偏差0ppm相当)を基準とした周波数偏差が±1.0ppm以内に収束している。従って、温度が−20℃から+60℃の範囲で無線通信装置を使用したとしても、VCTCXOの周波数偏差は、±1.0ppm以内であるので、特に問題とはならない。従って、無線通信装置の製造時には、この特性例のように+25℃を基準として製造されるのが一般的である。
しかしながら、このように+25℃を基準とした周波数偏差が±1.0ppm以内になるようにVCTCXOの周波数偏差を設定したとしても、例えば、約1年経過した場合のVCTCXOの周波数偏差は、曲線602で示されるように約−0.5ppmずれた特性となり、例えば、+25℃を基準とした周波数偏差が±1.0ppm以内に収束しないこととなる。
図7は、これをVCTCXOの印加電圧と発振周波数の関係で示した図であり、fは、設定周波数を示している。図7において、曲線701は、+25℃を基準とした製造直後のVCTCXOの印加電圧と発振周波数の関係曲線を示し、この曲線701が温度変動(温度偏差という。)に従って、曲線701−1あるいは701−2のように変化することを示している。また、曲線702は、例えば、1年経過した場合の+25℃を基準としたVCTCXOの印加電圧と発振周波数の関係曲線を示している。この場合、VCTCXOの発振周波数は、低くなるが、VCTCXOの印加電圧を大きくすることによって設定周波数をfにしている。
このようにVCTCXOの発振周波数は、経年変化により変化し、また、温度変化によっても変動する。従って、デジタル移動無線通信システムの移動局で用いられる無線通信装置では、上述のように受信周波数に移動局の基準周波数を追従させ、安定化させるために局部発振器の発振周波数偏差を補正する目的として自動周波数制御(AFC)回路が用いられている。しかし、移動局の電源投入直後や、基地局を経由しない移動局間での直接通信のように基地局からの制御が未確立の状態では、VCTCXOの周波数を所定の周波数に安定する方法が未だ確立されておらず、通信不能な状態あるいは不要電波の放射等の問題もあり、これを解決する無線通信装置の実現が望まれている。
特開2002−305442号公報
以上のように無線通信装置では、VCTCXOの発振周波数の経年的変化や温度変化が無線通信システムの許容範囲を超えた場合、通信不能な状態あるいは不要電波の放射等の問題もあり、これを解決する無線通信装置の実現が望まれている。
本発明の目的は、VCTCXOの発振周波数を安定化することのできる無線通信装置を提供することである。
本発明の他の目的は、VCTCXOの発振周波数偏差を所定の周波数偏差以内に安定化することのできる無線通信装置を提供することである。
本発明の他の目的は、VCTCXOの経年的周波数変化を補正することができる無線通信装置を提供することである。
本発明の更に他の目的は、VCTCXOの温度による周波数変化を補正することができる無線通信装置を提供することである。
本発明の無線通信装置は、基地局と送受信する無線回路部と、上記無線回路部と結合されるロジック回路部を有し、上記無線回路部は、少なくとも電圧制御型温度補償水晶発振器と、該電圧制御型温度補償水晶発振器の近傍に配置された温度検出部を有し、上記ロジック回路部は、少なくとも制御部と記憶部からなるAFC回路を有し、上記AFC回路の制御部は、上記基地局から送信される周波数情報に基づいて上記電圧制御型温度補償水晶発振器の発振周波数を制御すると共に、上記記憶部に上記電圧制御型温度補償水晶発振器の初期値設定用の所定の電圧値を記憶し、上記温度検出部からの温度情報に基づいて上記記憶部に記憶されている上記所定の電圧値を書換えるように構成される。
また、本発明の無線通信装置において、上記温度情報が所定範囲の場合、上記記憶部に記憶されている上記所定の電圧値を書換えるように構成される。
また、本発明の無線通信装置において、上記記憶部に上記電圧制御型温度補償水晶発振器の温度―電圧特性テーブルを記憶し、上記無線通信装置に電源投入時に上記電圧制御型温度補償水晶発振器の温度―電圧特性テーブルから所定の電圧値を読取り、上記電圧制御型温度補償水晶発振器の初期値電圧とするように構成される。
以上説明したように本発明によれば、VCTCXOの発振周波数を安定化することのできる無線通信装置を提供することができる。また、VCTCXOの経年的周波数変化や温度による周波数変化を補正することができ、無線通信装置の電源投入直後や、基地局を経由しない移動局間での直接通信のように基地局からの制御が未確立の状態でも、VCTCXOの周波数偏差を所定の周波数偏差以内に安定させることが可能となる。従って、通信不能な状態あるいは不要電波の放射等の問題も解決できる特徴がある。
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。図1は、本発明の一実施例の概略構成のブロック図を示す。図1において、101は、無線回路部、102は、ロジック回路部を示している。まず、無線回路部101において、アンテナ110からの受信信号RFは、アンテナ共用器111を介して、増幅器112に供給される。ここで増幅された受信高周波信号RF1は、第1のミキサ113に入り、電圧制御発振器(VCO)114と第1のPLLシンセサイザ115で生成された第一局部発振信号F1とミキシングされ、ダウンコンバートされ、第一中間周波信号IF1を得る。この第一中間周波信号IF1は、更に、第2のミキサ116に供給され、電圧制御発振器(VCO)117と第2のPLLシンセサイザ118で生成された第二局部発振信号F2とミキシングされ、ダウンコンバートされ、ベースバンド信号BS1を得る。このベースバンド信号BS1は、ベースバンド信号増幅器119にて規定の出力レベルまで増幅され、復調器120にて所定の復調が行われ復調出力が得られ、ロジック回路部102に供給される。
一方、ロジック回路部102からの音声信号は、変調部121に供給され、ここで送信のための所定の送信信号に変換され、ベースバンド信号増幅器122で増幅され、第3のミキサ123に供給され、電圧制御発振器(VCO)124と第2のPLLシンセサイザ118で生成された第三局部発振信号F3とミキシングされ、アップコンバートされ、第三中間周波信号IF3を得る。この第三中間周波信号IF3は、更に、第4のミキサ125に供給され、電圧制御発振器(VCO)126と第1のPLLシンセサイザ115で生成された第四局部発振信号F4とミキシングされ、アップコンバートされ、送信高周波信号RF2を得る。この送信高周波信号RF2は、高周波増幅器127で規定の出力レベルまで増幅され、アンテナ共用器111を介してアンテナ110から送信される。また、128は、電圧制御温度補償水晶発振器(VCTCXO)の基準発振器、129は、サーミスタ(登録商標)等の温度検出器である。
次に、ロジック回路部102について説明する。デジタル無線通信装置では、信号処理はデジタル的に行われており、ロジック回路部102は、D/A変換器130、132、A/D変換器131、133および演算処理部140で構成されている。また、演算処理部140は、AFC回路141、送信信号処理部142、受信信号処理部143で構成されている。また、AFC回路141は、制御部144および記憶部145を有している。151は、例えば、マイク等からの音声信号が入力される入力端子であり、152は、受信信号処理部143からの音声信号を、例えば、スピーカ等に出力するための出力端子である。146は、操作部である。
ロジック回路部102の動作を説明する。復調部120で復調された受信信号は、A/D変換部133で、デジタル信号に変換され、受信信号処理部143に入力される。受信信号処理部143では、出力端子152から、例えば、音声出力するための信号処理と共に、基地局から送信される周波数情報fiを検出し、制御部144に供給する。制御部144では、この周波数情報fiとVCTCXO128の発振周波数f(134で示す。)を比較し、周波数偏差Δfを算出する。そして、制御部144は、この周波数偏差Δfが零となるような電圧を発生し、D/A変換器132を介してVCTCXO128の周波数調整端子に印加する。これによってVCTCXO128の発振周波数は、基地局の発振周波数によってAFC制御される。また、温度検出部129からの温度情報Tiは、A/D変換器131を介して制御部144に供給され、制御部144で、後述するような方法でVCTCXO128の発振周波数制御を行う。
次に、本発明における周波数制御について、図2の処理フローを用いて説明する。図2において、まず、無線通信装置の電源を投入する(ステップS101)。電源を投入すると、制御部144は、記憶部145に記憶されている初期電圧Vを読出し、この初期電圧VをD/A変換器132を介してVCTCXO128の周波数調整端子(図示せず。)に供給する。ここで初期電圧Vは、製造直後、即ち、出荷時には、VCTCXOを初期状態で使用するため、記憶部145には、システムで許容される周波数精度に収まるように調整された設定値が書き込まれている。例えば、出荷時の室温、+25℃の時の発振周波数がfとなる電圧、例えば、1.5Vに設定されている(ステップS102)。従って、VCTCXO128は、初期電圧Vに対応する発振周波数がfで発振する。なお、この時の室温、+25℃は、温度検出器129から温度情報TとしてA/D変換器131を介して制御部144に送られる。従って、室温+25℃の時のVCTCXO128の発振周波数がf、初期電圧がVである。これを表1の項目1で示す。
Figure 2008219719
ステップS103では、基地局通信モードか、直接通信モードかを判定する。例えば、業務用デジタル移動無線通信システムでは、移動局の無線通信装置は、基地局を経由して通信を行なう基地局通信モードと、基地局を介さず移動局間で直接通信を行なう直接通信モードがあり、無線通信装置の操作者は、操作部146を操作して基地局通信モードか、直接通信モードかを選択している。従って、制御部144は、現在動作している無線通信装置がどちらのモードで動作しているかを判定する(ステップS103)。判定の結果、直接通信モードの場合には、基準となる基地局からの電波が受信できないため、上記ステップS102で設定した設定値のままで周波数制御は、完了となる(ステップS109)。
ステップS103の判定の結果、基地局通信モードの場合には、VCTCXO128の周波数が安定状態となった時点、通常、例えば、約1秒程度で、受信信号処理部143にて受信処理を開始し、基地局から必要な制御情報を受信できるかどうかを判定する(ステップS104)。必要な制御情報を受信できない場合には、何度かこのステップS104を繰返す。
必要な制御情報を受信できた場合は、AFC回路141がAFC動作を開始し(ステップS105)、基地局に対するVCTCXO128の周波数偏差Δfが小さくなるように制御部144は、D/A変換器132への設定値を調整する。基地局からの送信信号の周波数は、周波数精度が極めて高いので、基地局からの周波数を基準としてVCTCXO128の周波数誤差が小さくなるように追従し、周波数偏差Δfが小さくなり、AFC動作が収束する(ステップS106)。
ステップS106でAFC動作が収束すると、制御部144は、記憶部145の設定値の書き換え条件が成立しているかどうかを判定し(ステップS107)、書き換え条件が成立している場合には、設定値の書き換えを行ない(ステップS108)、そして、周波数制御は完了する(ステップS109)。
ここで、ステップS107の書き換え条件の判定について、図3に示す処理フローを用いて説明する。ステップS201で、書き換え条件判定のための動作がスタートする。まず、制御部144は、温度検出部129の温度を読取る(ステップS202)。この温度検出部129は、VCTCXO128の近傍に配置されているので、温度検出部129の温度は、VCTCXO128の温度とほぼ同じ温度である。温度検出部129の温度は、A/D変換器131を介して制御部144に供給され、VCTCXO128の温度Tが読取られる(ステップS202)。次に、ステップS202で読取られた温度が、例えば、所定範囲(+25℃±α)内であるかどうかを判定する(ステップ203)。
ここで、ステップ203の読取られた温度が所定範囲内であるかどうかの判定について説明する。まず、読取られた温度が所定範囲内であるかどうかの判定を説明する前に、デジタル移動無線通信システムの移動局の無線通信装置が所定の周波数範囲にあることが要求される理由について、図4を用いて説明する。図4は、本発明のデジタル移動無線通信システムの移動局の無線通信装置に要求される温度変動と周波数偏差の関係を説明するための図である。図4において、縦軸は、周波数偏差を示し、横軸は、温度を示している。曲線401は、無線通信装置で使用される電圧制御型温度補償水晶発振器(VCTCXO)の温度変動に対する周波数偏差を示している。図4から明らかなようにこの無線通信装置で使用されるVCTCXOの周波数偏差は、例えば、温度変動幅10℃〜40℃の範囲で、周波数偏差は、±1ppmの精度が要求されることを示している。換言すると、本発明のデジタル移動無線通信システムの移動局の無線通信装置は、温度変動幅10℃〜40℃の範囲で、周波数偏差は、±1ppmを越えては使用できないことを示している。従って、本発明では、これを実現するための一実施例を以下に説明する。なお、本実施例では、温度変動幅10℃〜40℃の範囲で、周波数偏差は、±1ppmの精度が要求されることとして説明するが、これに限られるものではなく、システムの構成、設置条件等に応じて適宜変更されることはいうまでもない。
さて、図6でも説明したように、電圧制御型温度補償水晶発振器(VCTCXO)は、製造直後では、室温+25℃で曲線601となるように調整していることを説明した。そして、約1年経過後には、曲線602のように変化する。従って、これを補正するためには、例えば、VCTCXO128の周波数調整端子(図示せず。)に供給する電圧Vを例えば、1.6Vとすることが必要である。これを表1の項目2で示す。即ち、製造直後では、曲線601とするために、例えば、VCTCXO128の周波数調整端子に供給する電圧Vは、1.5Vであったが、約1年経過後には、曲線602のように変化するため、これを補正するためにVを1.6Vにして、曲線601になるように補正している。
従って、無線通信装置の操作者は、操作部146を操作して記憶部145に経年変化後の電圧V1、例えば、1.6Vを記憶部145に記憶する。これによって、無線通信装置の電源が投入された時点で、制御部144は、記憶部145から電圧Vを読出し、D/A変換部132を介してVCTCXO128の周波数調整端子に電圧Vを供給する。これによって無線通信装置のVCTCXO128は、図6で示される曲線601のように製造直後の周波数偏差を保つことができる。なお、上記実施例では、周波数偏差に対応する電圧Vを操作部146から記憶部145に書込むことで説明したが、通常は、基地局からの周波数に追随してAFC回路141が動作しているので、このAFC動作で得られる周波数偏差Δfに対応する電圧Vで記憶部145の内容を書換えるようにすることで、発振周波数を一定に保つことができる。なお、記憶部145の内容をAFC動作で得られる周波数偏差Δfに対応する電圧Vで書換える場合、変化する度に書換えると、発振周波数が不安定になり、また、AFC回路141の処理負担が増大するので、例えば、周波数偏差Δfに対応する電圧Vが所定値Vth(閾値、例えば、0.5V)を越える場合、記憶部145の電圧Vを書換えるようにする方がよい。
次に、ステップ203の読取られた温度が所定範囲内であるかどうかの判定について説明する。図5は、温度補正した場合のVCTCXO128の周波数偏差を示す特性図を示す。なお、図5中の点P1、P2、P3およびP4は、図4で示される温度偏差10℃〜40℃の範囲での周波数偏差Δfが±1ppmの範囲を示している。図5において、曲線501は、図6に示される経年変化した場合のVCTCXO128の周波数偏差(曲線602に対応する。)を示している。また、曲線502は、経年変化した場合のVCTCXO128の周波数偏差Δfを経年変化後の電圧V、例えば、1.6Vで補正して、室温+25℃で、VCTCXO128の周波数偏差Δfをほぼ零にした場合を示している。曲線503は、VCTCXO128の温度(25℃+α)を27.5℃で補正した場合の周波数特性曲線を示す。この場合、温度変動幅10℃〜40℃の範囲で、周波数偏差は、±1ppmの範囲に入るので、図4に示される要求が満足されている。なお、この場合のVCTCXO128の周波数調整端子に印加される電圧Vは、表1の項目3で示されるように、例えば、1.65Vである。
曲線504は、VCTCXO128の温度(25℃−α)を22.5℃で補正した場合の周波数特性曲線を示す。この場合のVCTCXO128の周波数調整端子に印加される電圧Vは、表1の項目4で示されるように、例えば、1.45Vである。この場合、温度変動幅10℃〜40℃の範囲で、周波数偏差Δfは、例えば、温度40℃で−1.0ppmを越えている(点P4を越えている)ことが分かる。即ち、P1、P2、P3およびP4で囲まれる範囲を越える周波数偏差Δfがあり、図4に示される要求が満足されていないので、VCTCXO128の温度(25℃−α)を22.5℃で補正した無線通信装置は、使用できないこととなる。なお、図5に示す温度補正した場合のVCTCXO128の周波数偏差の特性図は、一実施例であって、システムの構成、使用環境等に応じて適宜設定されることはいうまでもない。
上記説明したように、ステップS203で読取られた温度が所定範囲(+25℃±α)外である場合は、記憶部145の記憶内容を書換えない(ステップS206)。この場合は、無線通信装置の動作を停止することが望ましい。また、読取られた温度が所定範囲(+25℃±α)内である場合は、無線通信装置の受信状態が良好かどうかを判定する(ステップS204)。受信状態が良好かどうかの判定には、例えば、無線通信装置の受信電界レベルが30dBμV以上、80dBμV未満といった受信電界レベルによる判定や、基地局から受信したデータの誤りビット数といったビット誤り率などを用いることができる。
そして、受信状態が良好な場合には、書き換え条件成立と判断し(ステップS205)、記憶部145の内容を書換える。また、受信状態が不良と判断された場合には、記憶部145の記憶内容を書換えない(ステップS206)。
このように本発明の一実施例では、図5に示されるように温度検出部129で検出される温度、即ち、VCTCXOの温度特性によって補正される周波数特性曲線が図5で示されるように変化する。そして、補正の仕方によっては、P1、P2、P3およびP4で囲まれる範囲を越える周波数偏差Δfが発生する。即ち、本発明のデジタル移動無線通信システムの移動局の無線通信装置で許容される周波数偏差を超える場合が発生する。特に、基地局からの送信周波数に移動局のAFC回路が追従している場合は、このような問題はないが、上述したように移動局の無線通信装置の電源が投入された場合とか、直接通信モードで動作する場合等では、デジタル移動無線通信システムの移動局の無線通信装置で許容される周波数偏差を超える場合が発生する。従って、例えば、図5で示されるように前もって各温度範囲の周波数偏差を測定し、例えば、図5の場合には、温度検出部129の温度がデジタル移動無線通信システムの移動局の無線通信装置の使用される場所の温度を前もって測定し、使用温度範囲が、例えば、10℃〜40℃の範囲で、曲線502あるいは曲線503となるように記憶部145に初期電圧Vを記憶する。例えば、表1の項目2、項目3の電圧V、Vである。なお、記憶する方法としては、例えば、記憶部145に表1で示される温度―電圧特性を示すテーブルとして記憶し、制御部144がこのテーブルから所定の電圧を読み出すようにすることで実現できる。その結果、移動局の無線通信装置の電源が投入された直前とか、直接通信モードで動作する場合等でも、本発明のデジタル移動無線通信システムの移動局の無線通信装置は、許容される周波数偏差を超えることがなく、通信不能な状態あるいは不要電波の放射等の問題も発生せず、ニーズに合った無線通信装置が実現できる。なお、制御部144が電圧V、Vのいずれを選択するかは、例えば、温度検出部129で検出される温度に近い温度に対応する電圧Vを選択するようにすることもできるし、また、操作者が操作表示部146を操作して適宜選択することもできる。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は、ここに記載された無線通信装置の実施例に限定されるものではなく、上記以外の無線通信装置に広く適応することが出来ることは、言うまでも無い。
本発明の一実施例の概略構成のブロック図を示す。 本発明の動作を説明するための動作フローを示す図である。 本発明の記憶部の内容の書換え条件を説明するための動作フローを示す図である。 本発明の無線通信装置に要求される温度変動と周波数偏差の関係を説明するための図である 本発明の温度補正した場合のVCTCXOの周波数偏差を示す特性図を示す。 従来のVCTCXOの経時変化による周波数偏差を説明するための図である。 従来のVCTCXOの経時変化による発振周波数と印加電圧との関係を説明するための図である。
符号の説明
101:無線回路部、102:ロジック回路部、110:アンテナ、111:アンテナ共用器、112、119、122、127:増幅器、113、116、123、125:ミキサ、114、117、124、126:電圧制御発振器、115:第1のPLLシンセサイザ、118:第2のPLLシンセサイザ、120:復調部、121:変調部、130、132:D/A変換器、131、133:A/D変換器、140:演算処理部、141:AFC回路、142:送信信号処理部、143:受信信号処理部、144:制御部、145:記憶部、146:操作部、151:入力端子、152:出力端子。

Claims (3)

  1. 基地局と送受信する無線回路部と、上記無線回路部と結合されるロジック回路部を有し、上記無線回路部は、少なくとも電圧制御型温度補償水晶発振器と、該電圧制御型温度補償水晶発振器の近傍に配置された温度検出部を有し、上記ロジック回路部は、少なくとも制御部と記憶部からなるAFC回路を有し、上記AFC回路の制御部は、上記基地局から送信される周波数情報に基づいて上記電圧制御型温度補償水晶発振器の発振周波数を制御すると共に、上記記憶部に上記電圧制御型温度補償水晶発振器の初期値設定用の所定の電圧値を記憶し、上記温度検出部からの温度情報に基づいて上記記憶部に記憶されている上記所定の電圧値を書換えることを特徴とする無線通信装置。
  2. 請求項1記載の無線通信装置において、上記温度情報が所定範囲の場合、上記記憶部に記憶されている上記所定の電圧値を書換えることを特徴とする無線通信装置。
  3. 請求項1記載の無線通信装置において、上記記憶部に上記電圧制御型温度補償水晶発振器の温度―電圧特性テーブルを記憶し、上記無線通信装置に電源投入時に上記電圧制御型温度補償水晶発振器の温度―電圧特性テーブルから所定の電圧値を読取り、上記電圧制御型温度補償水晶発振器の初期値電圧とすることを特徴とする無線通信装置。
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