JP2010129732A - 配線基板、電気光学装置、および電子機器 - Google Patents

配線基板、電気光学装置、および電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】マイクロストリップライン構造の高速信号線に対して裏面側で交差する裏側配線を設けた場合でも、高速信号線のインピーダンス上昇を回避することのできる配線基板、電気光学装置および電子機器を提供する。
【解決手段】フレキシブル配線基板70において、マイクロストリップライン構造を採用することにより、差動信号線対77(差動信号線771、772)、および差動信号線対78(差動信号線781、782)のインピーダンスを整合させてある。差動信号線771、772、781、782において、裏側導電膜79の非形成領域790と重なる部分は、第1配線部分771a、772a、781a、782aより幅寸法が広い第2配線部分771b、772b、781b、782bになっている。
【選択図】図4

Description

本発明は、配線基板、電気光学装置、および電子機器に関するものである。さらに詳しくは、マイクロストリップラインを備えた配線基板の構造に関するものである。
近年、EMIノイズの低減などを目的としたインターフェースとしてLVDS(Low Voltage Differential Signaling)などの高速シリアル転送が脚光を浴びている。かかる高速シリアル転送を行なうための高速シリアルインターフェース回路(HSSIF/High Speed Serial Interface)は、シリアル化されたデータを差動信号により送信するトランスミッタ回路と、差動信号を差動増幅するレシーバ回路とによって実現される(特許文献1参照)。
また、高速シリアル転送は、配線の本数を減らすことができるという利点がある。このため、折り畳み式の携帯電話機などにおいて、電話番号入力や文字入力を行なうためのボタンが設けられた第1の機器部分と、LCD(Liquid Crystal Display)などの電気光学装置やカメラデバイスが設けられた第2の機器部分とがヒンジなどの連結部分により連結されている場合に、ヒンジなどの連結部分を介して第1の機器部分と第2の機器部分との間でデータ転送を行なうのに適している。
かかる高速シリアル転送を採用するにあたっては、信号特性の向上やノイズの低減という面から高速信号線のインピーダンスコントロールが必要である。このため、配線基板については、絶縁層の表面側で高速信号線を一定の幅寸法で延在させる一方、絶縁層の裏面側に、高速信号線と重なるように裏側導電膜を形成したマイクロストリップライン構造が採用されている。
特開2005−257854号公報
しかしながら、マイクロストリップライン構造を採用した配線基板では、絶縁層の裏面側に高速信号線と交差する方向に延在する裏面配線を設ける場合、裏面配線の延在領域については裏側導電膜の非形成領域とする必要があるので、高速信号線のインピーダンスが最適値からずれてしまうという問題点がある。すなわち、裏側導電膜の非形成領域では、高速信号線と裏側導電膜との結合容量が下がってしまうので、高速信号線のインピーダンスが上昇してしまう。それ故、従来は、高速信号線と交差する方向に裏面配線を設ける必要がある場合、配線基板を、導電層が3層以上の多層基板として構成せざるを得ないが、かかる多層基板を用いるとコストが上昇するなどの問題点がある。
以上の問題点に鑑みて、本発明は、マイクロストリップライン構造の高速信号線に対して裏面側で交差する裏側配線を設けた場合でも、高速信号線のインピーダンス上昇を回避することのできる配線基板、該配線基板を備えた電気光学装置、および当該電気光学装置を備えた電子機器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係る配線基板は、絶縁層と、前記絶縁層の第1の面側に設けられた高速信号線と、前記絶縁層の前記第1の面とは反対の面である第2の面側に設けられ、前記高速信号線と交差する配線と、前記絶縁層の前記第2の面に設けられ定電位に接続される導電膜と、を有し、前記導電膜は、前記配線を避けて設けられ、前記高速信号線は、前記導電膜と重なる第1配線部分と前記導電膜と重ならない第2配線部分と、を備え、前記第2配線部分における線幅が、前記第1配線部分における線幅より広いことを特徴とする。
すなわち、本発明では、絶縁層の第2の面側においては、配線を避けて導電膜が形成されていることから、導電膜の非形成領域が存在し、その非形成領域に配線が設けられる。高速信号線は、導電膜と重なる領域で延在する第1配線部分と、導電膜の非形成領域と重なる領域で延在し、第1配線部分より幅寸法が広い第2配線部分と、を備える。
本発明に係る配線基板においては、絶縁層の第1の面側に高速信号線を設ける一方、絶縁層の第2の面側に導電膜を形成し、マイクロストリップライン構造とすることにより、高速信号線のインピーダンスを整合させてある。また、本発明に係る配線基板において、絶縁層の第2の面側では、高速信号線と交差する方向に配線が設けられているため、配線の延在領域は導電膜の非形成領域になっているが、高速信号線において、裏側導電膜の非形成領域と重なる部分は、導電膜と重なる領域で延在する第1配線部分より幅寸法が広い第2配線部分になっている。かかる第2配線部分は、第1配線部分に比して、導電膜との結合容量は小さいが、幅寸法が広い分、抵抗分が小さい。従って、第2配線部分でも、導電膜と重なる第1配線部分と同様なインピーダンスを確保することができる。また、第2配線部分は、導電膜と対向していないため、導電膜から大きく離間し、第2配線部分と導電膜との間に厚い絶縁層が介在している状態になっているが、第2配線部分は幅寸法が大であり、単位長さ当たりの面積が広い。このため、第2配線部分と導電膜との間の結合容量が下がるのを最小限に止めることができる。それ故、本発明によれば、高速信号線のインピーダンスを長さ方向の全体にわたって100Ωに設定できるなど、高速信号線のインピーダンスコントロールを行なうことができる。
本発明において、前記第2配線部分は、例えば、幅方向に矩形形状をもって張り出した平面形状を備えている構成を採用することができる。
本発明において、前記第2配線部分は、前記第1配線部分から離間する側に向かって線幅が拡張していることが好ましい。かかる構成によれば、第2配線部分の長さ方向の全体にわたってインピーダンスを整合させることができる。すなわち、第2配線部分でも、第1配線部分に近い部分と、第1配線部分から離れた部分とでは、裏側導電膜との距離、すなわち絶縁層の厚さが相違するため、インピーダンスに差が発生するが、第2配線部分において、第1配線部分が位置する側から離間する側に向かって線幅が、例えば連続的あるいは段階的に拡張している構成を採用すれば、第2配線部分における長さ方向のインピーダンス差を解消することができる。かかる観点からすれば、前記第2配線部分は、前記第1配線部分が位置する側から離間する側に向かって幅寸法が連続的に拡張している方が好ましい。
本発明において、前記高速信号線は、シリアル転送用の信号線であり、前記配線は、前記高速信号線に比して転送速度が遅いシリアル転送用の信号線、パラレル転送用の信号線、あるいは定電位線である。
本発明において、前記高速信号線は、2本が対になって高速シリアル転送を行なう差動信号線を含み、当該差動信号線の各々が前記第1配線部分および前記第2配線部分を備えていることが好ましい。
本発明において、前記差動信号線の各々は、他方の差動信号線とは反対側に向けて前記第2配線部分が張り出した平面形状を備えてなることが好ましい。かかる構成によれば、当該対をなす差動信号線間の間隙を、当該差動信号線の延在方向で一定とすることができることから2本の差動信号線間の相互干渉が差動信号線の長さ方向で変動しない。それ故、信号特性の向上やノイズの低減を確実に図ることができる。
なお、本発明においては、前記絶縁層の第1の面側に、当該絶縁層を貫通するスルーホールを介して第2の面側の配線に電気的接続する配線を備えている構成を採用してもよい。
本発明において、前記配線基板は、前記絶縁層を基材シートとする2層配線基板であることが好ましい。かかる2層配線基板であれば、導電層が3層以上の多層基板や、複数枚の基板を用いた場合に比較してコストの低減を図ることができる。
本発明に係る配線基板は、例えば、電気光学装置に用いられる。かかる電気光学装置は、複数の画素が配列された画素配列領域を備えた電気光学装置用基板を有しており、かかる電気光学装置用基板に前記配線基板が接続されている。電気光学装置の場合、電気光学装置用基板の幅方向で多数の信号入力を必要とするため、表面側の高速信号線に対して裏面側で交差する裏側配線を設ける必要が多々ある。従って、本発明を適用した配線基板を電気光学装置に用いた場合の効果が大きい。
かかる電気光学装置は、携帯電話機、カーナビゲーション、パーソナルコンピュータなどの電子機器に用いられる。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下の説明で参照する図においては、各領域を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、縮尺などを異ならしめてある。また、電極や配線の数についても簡素化して示してある。また、以下の説明では、説明の便宜上、絶縁層において高速信号線が形成されている第1の面側を表側とし、高速信号線と交差する配線や導電膜が形成されている第2面側を裏側として説明する。
[実施の形態1]
(電気光学装置の全体構成)
図1(a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置(液晶装置)をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図、およびそのH−H′断面図である。図1(a)、(b)において、本形態の電気光学装置100は、TN(Twisted Nematic)モード、ECB(Electrically Controlled Birefringence)モード、VAN(Vertical Aligned Nematic)モードのアクティブマトリクス型の液晶装置である。この電気光学装置100では、矩形の素子基板10(電気光学装置用基板)と矩形の対向基板20とがシール材22を介して貼り合わされた電気光学パネル30(液晶パネル)を有しており、素子基板10と対向基板20との間に液晶1fが保持されている。
シール材22は、素子基板10と対向基板20とをそれらの周辺で貼り合わせるための光硬化樹脂や熱硬化性樹脂などからなる接着剤であり、両基板間の距離を所定値とするためのグラスファイバー、あるいはガラスビーズ等のギャップ材が配合されている。シール材22には、その途切れ部分によって液晶注入口25が形成され、液晶1fを注入した後、封止材27により封止されている。
素子基板10において、シール材22で囲まれた領域内は、画素電極2aや画素トランジスタ2cがマトリクス状に配列された画素配列領域10aになっており、画素電極2aの表面には配向膜19が形成されている。対向基板20には、シール材22の内側領域に遮光性材料からなる額縁26(図1(b)では図示を省略)が形成され、その内側が画像表示領域1aになっている。対向基板20には、図示を省略するが、各画素の縦横の境界領域と対向する領域にブラックマトリクス、あるいはブラックストライプなどと称せられる遮光膜が形成され、その上層側には、共通電極28および配向膜29が形成されている。また、対向基板20において、素子基板10の各画素に対向する領域には、RGBのカラーフィルタ(図示せず)がその保護膜とともに形成され、それにより、電気光学装置100をモバイルコンピュータ、携帯電話機、液晶テレビなどといった電子機器のカラー表示装置として用いることができる。なお、電気光学装置100がIPS(In Plane Switching)モードやFFS(Fringe Field Switching)モードのアクティブマトリクス型の液晶装置である場合、共通電極28は、素子基板10の側に形成される。
素子基板10は対向基板20よりも大きく、素子基板10は、シール材22の外側で対向基板20の端部から張り出した張り出し領域15を備えている。張り出し領域15にはIC実装領域1sが形成されており、このIC実装領域1sには、走査ドライバ(走査線駆動回路)およびデータドライバ(ソース線駆動回路)などを内蔵する集積回路装置60(半導体集積装置)がCOG(Chip On Glass)実装されている。
素子基板10の張り出し領域15には、IC実装領域1sに隣接する端部に基板接続領域1tが形成されており、この基板接続領域1tには、配線基板としてのフレキシブル配線基板70が接続されている。フレキシブル配線基板70には、各種配線パターンが形成されており、集積回路装置60と液晶装置コントローラ300側との電気的な接続が行なわれている。このように構成した電気光学装置100は、図8を参照して例示する電子機器1000に搭載される。
素子基板10では、画素配列領域10aからIC実装領域1sに向けて、画素配列領域10aの外側領域1bを通って、後述する走査線3aやデータ線6aから延在する引き回し配線16、17が形成されており、かかる引き回し配線16、17の端部は、集積回路装置60を実装するためのパッドになっている。
また、素子基板10において、IC実装領域1sと基板接続領域1tとの間には、液晶装置コントローラ300からフレキシブル配線基板70を介して出力された定電位や信号を集積回路装置60に供給するための配線群11が形成されている。
(電気光学装置の電気的構成)
図2は、本発明を適用した電気光学装置100の電気的構成を示す説明図である。本形態の電気光学装置100において、電気光学パネル30に用いた素子基板10には、複数のデータ線6a(ソース線)と、データ線6aと交差する方向に延在する複数の走査線3a(ゲート線)と、データ線6aおよび走査線3aの交差に対応する複数の画素10bとが構成され、かかる複数の画素10bがマトリクス状に配列された領域によって画素配列領域10aが構成されている。
複数の画素10bの各々には、画素電極2a、および画素電極2aを制御するための画素トランジスタ2c(電界効果型トランジスタ)が形成されている。データ線6aは、画素トランジスタ2cのソースに電気的に接続されており、走査線3aは、画素トランジスタ2cのゲートに電気的に接続されている。画素電極2aは、画素トランジスタ2cのドレインに電気的に接続されており、電気光学装置100では、画素トランジスタ2cを一定期間だけそのオン状態とすることにより、データ線6aから供給される画像信号を各画素10bの液晶容量に所定のタイミングで書き込む。液晶容量に書き込まれた所定レベルの画像信号は、素子基板10に形成された画素電極2aと、対向基板20の共通電極28(図1(b)参照)との間で一定期間保持される。画素電極2aには保持容量2eが付加されており、画素電極2aの電圧は、例えば、ソース電圧が印加された時間よりも3桁も長い時間だけ保持される。これにより、電荷の保持特性は改善され、コントラスト比の高い表示を行うことのできる電気光学装置100が実現される。本形態では、保持容量2eを構成するにあたって、走査線3aと並行するように容量線3bが形成されているが、前段の走査線3aとの間に保持容量2eが形成される場合もある。
(集積回路装置60の構成)
本形態の電気光学装置100において、集積回路装置60には複数の回路ブロックが構成されている。また、集積回路装置60において画素配列領域10aが位置する側の端部は、画素配列領域10aから延在する引き回し配線16、17の端部に接続するバンプの配列領域66、67になっている。集積回路装置60において基板接続領域1tが位置する側の端部は、配線群11の端部からなるパッドに接続するバンプの配列領域68になっている。
本形態において、集積回路装置60では、回路ブロックによって、走査ドライバ610、データドライバ620、電源回路630、階調電圧生成回路640、ロジック回路680、メモリ(図示せず)などが構成されている。メモリは、RAMなどにより構成されており、少なくとも1フレーム(1画面)分の画像データ(表示データ)を記憶する。
ロジック回路680には制御回路および表示タイミング制御回路などが形成されており、ロジック回路680において、制御回路は、各種制御信号を生成する機能を担う他、装置全体の制御を行う。具体的には、制御回路は、階調電圧生成回路640に対して階調特性(γ特性)を調整するための階調調整データ(γ補正データ)を出力する機能や、電源回路630に対して電源電圧を調整するための電源調整データを出力する機能を担っている。また、制御回路は、メモリへのライト/リード処理を制御する機能も担っている。表示タイミング制御回路は表示タイミングを制御するための各種の制御信号を生成し、メモリから電気光学パネル30への画像データの読み出しを制御する。
データドライバ620は、電気光学パネル30のデータ線6aを駆動するためのデータ信号を生成する回路である。具体的にはデータドライバ620は、メモリから画像データ(階調データ)を受け、階調電圧生成回路640から複数(例えば256段階)の階調電圧(基準電圧)を受ける。そして、これらの複数の階調電圧の中から、画像データに対応する電圧を選択して、データ信号(データ電圧)として電気光学パネル30のデータ線6aに出力する。
走査ドライバ610は電気光学パネル30の走査線3aを駆動するための走査信号を生成する回路である。具体的には、走査ドライバ610では、内蔵するシフトレジスタにおいて信号を順次シフトし、このシフトされた信号をレベル変換した信号を、走査信号として電気光学パネル30の各走査線3aに出力する。
電源回路630は各種の電源電圧を生成する回路である。具体的には、入力電源電圧や内部電源電圧を、内蔵する昇圧回路が含む昇圧用キャパシタや昇圧トランジスタを用いてチャージポンプ方式で昇圧する。そして昇圧により得られた電圧を、データドライバ620、走査ドライバ610、階調電圧生成回路640などに供給する。
階調電圧生成回路(γ補正回路)640は階調電圧を生成してデータドライバ620に供給する回路である。
(データ転送のための構成)
図3は、本発明を適用した電気光学装置100および電子機器1000において、高速シリアル転送のための構成などを示す説明図である。なお、図3では、集積回路装置60をクライアント(C)側とし、液晶装置コントローラ300をホスト(H)側として、液晶装置コントローラ300で用いるイネーブル信号ENB、クロック信号CKおよびデータ信号DATAの末尾にHを付し、集積回路装置60側で用いるイネーブル信号ENB、クロック信号CKおよびデータ信号DATAの末尾にCを付してある。
図2および図3に示すように、集積回路装置60には、インターフェース回路として、インターフェース速度が比較的遅いクロック同期のシリアルインターフェース、あるいはパラレルインターフェースを行なう第1インターフェース回路660が構成されている。また、集積回路装置60には、インターフェース回路として、高速シリアル転送を行なう第2インターフェース回路670が構成されている。
本形態において、第1インターフェース回路660は、パラレルインターフェース回路であり、液晶装置コントローラ300から出力されたライト信号WR、リード信号RD、リセット信号RS、チップセレクト信号CSなどのコマンドを受信する。ここで、ライト信号WR、リード信号RD、リセット信号RS、チップセレクト信号CSは、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)レベルよりも振幅が大きな信号である。なお、第1インターフェース回路660に対応する信号として、図3などには、ライト信号WR、リード信号RD、リセット信号RS、チップセレクト信号CSを例示してあるが、第1インターフェース回路660に対応する信号として、上記のコマンドの他、アドレスやスタンバイなどに対応する信号を例示することができる。
第2インターフェース回路670は、シリアルバスを介した高速シリアル転送を実現する回路である。具体的には、シリアルバスの差動信号線を電流駆動あるいは電圧駆動することにより、液晶装置コントローラ300との間で高速シリアル転送が実現される。かかる第2インターフェース回路670では、CMOSレベル(差動信号)の振幅が小さな信号が入力される。より具体的には、小振幅の差動データ信号DP、DMや、小振幅の差動クロック信号CKP、CKMが入力され、差動データ信号DP、DMの差動増幅や、差動クロック信号CKP、CKMの差動増幅を行って、液晶装置コントローラ300からのデータを受信する。ここで、差動データ信号DP、DMには、電気光学装置100で表示される画像データが含まれている。差動データ信号DP、DMは、互いに反転差動信号の関係にあり、差動クロック信号CKP、CKMは、互いに反転差動信号の関係にある。
かかる高速シリアル転送を行なうことを目的に、第2インターフェース回路670(受信部)は、クロック用レシーバ回路671、データ用レシーバ回路672、シリアル−パラレル変換回路(図示せず)などを備えている。また、液晶装置コントローラ300側は、クロック用トランスミッタ回路301、データ用トランスミッタ回路302、パラレル−シリアル変換回路(図示せず)などを備えた送信部310を有している。クロック用トランスミッタ回路301は、差動クロック信号CKP、CKMを出力し、クロック用レシーバ回路671は、この差動クロック信号CKP、CKMの差動増幅を行い、得られたクロックCKCを後段の回路に出力する。また、データ用トランスミッタ回路302は、差動データ信号DP、DMを出力し、データ用レシーバ回路672は、この差動データ信号DP、DMの差動増幅を行い、得られたデータ信号DATACを後段の回路に出力する。
さらに、本形態では、液晶装置コントローラ300から集積回路装置60に対して、グランド電位GNDおよび駆動電位Vdが供給される。
(フレキシブル配線基板70の全体構成)
本形態の電気光学装置100および電子機器1000において、図3を参照して説明したデータ転送や給電は、図1、図2および図3に示すように、液晶装置コントローラ300と電気光学パネル30とを接続するフレキシブル配線基板70、および素子基板10に形成された配線群11により行なわれる。
従って、図3に示すように、フレキシブル配線基板70には、液晶装置コントローラ300から素子基板10にライト信号WR、リード信号RD、リセット信号RS、チップセレクト信号CSが供給するための信号線73、74、75、76が形成されている。また、フレキシブル配線基板70には、液晶装置コントローラ300から駆動電位Vdを供給する電源線71や、グランド電位GNDを供給するグランド線72などの定電位線が形成されている。
さらに、フレキシブル配線基板70には、液晶装置コントローラ300から素子基板10に差動クロック信号CKP、CKMを供給するための差動信号線771、772が形成され、かかる差動信号線771、772は2本一組で高速シリアル転送用の差動信号線対77を構成している。また、フレキシブル配線基板70には、液晶装置コントローラ300から素子基板10に差動データ信号DP、DMを供給するための差動信号線781、782が形成され、かかる差動信号線781、782は2本一組で高速シリアル転送用の差動信号線対78を構成している。
ここで、高速シリアル転送を採用した場合、パラレル転送と違って、信号特性の向上やノイズの低減という面から、差動信号線対77、78を構成する差動信号線771、772、781、782のインピーダンスが各配線の延在方向の全体にわたって整合している必要がある。特に高速シリアル転送の場合、反転差動信号の振幅が小さいため、差動信号線対77、78を構成する差動信号線771、772、781、782のインピーダンスが各配線の延在方向の全体にわたって適正でないと、振幅が低下し、信号レベルが反転してしまうおそれがある。
そこで、本形態では、フレキシブル配線基板70では、差動信号線対77、78を構成する差動信号線771、772、781、782についてはマイクロストリップライン構造が採用されている。また、本形態では、図2に模式的に示すように、フレキシブル配線基板70から素子基板10に対して、差動信号線対77、78を幅方向の両側で挟む2箇所で、ライト信号WRやリード信号RDなどの制御信号、および駆動電位Vdを供給するようになっている。従って、本形態では、フレキシブル配線基板70では、図4および図5を参照して以下に説明する構造が採用されている。
(フレキシブル配線基板70の全体構成)
図4は、本発明の実施の形態1に係る電気光学装置100および電子機器1000において、液晶装置コントローラ300と、電気光学パネル30の素子基板10とを電気的に接続するフレキシブル配線基板70の全体構成を示す説明図であり、図4には、図3を参照して説明した配線のうち、信号線73、74、電源線71、差動信号線対77、および差動信号線対78のみを図示してある。なお、図4(a)、(b)は各々、フレキシブル配線基板70において高速シリアル転送用の差動信号線が形成されている表面側の平面構成を示す説明図、およびフレキシブル配線基板70において裏側導電膜が形成されている裏面側の平面構成を示す説明図に相当する。
図5は、図4に示すフレキシブル配線基板70の要部の説明図である。なお、図5(a)、(b)、(c)は各々、フレキシブル配線基板70を差動信号線に沿って切断したときのA1−A1′断面図、フレキシブル配線基板70の表面側のうち、差動信号線の延在領域を拡大して示す説明図、およびフレキシブル配線基板70において差動信号線の延在領域を裏面側からみた説明図に相当する。
図4および図5に示すように、本形態の電気光学装置100および電子機器1000に用いたフレキシブル配線基板70は、ポリイミドなどの絶縁層70eを基材シートとする2層配線基板(両面基板)であり、絶縁層70eの表面70aおよび裏面70bには、以下の導電膜が銅層などの金属層により形成されている。
まず、図4(a)および図5(a)、(b)に示すように、フレキシブル配線基板70において、絶縁層70eの表面70aには、高速シリアル転送用の差動信号線対77(差動信号線771、772)、および高速シリアル転送用の差動信号線対78(差動信号線781、782)が互いに平行に形成され、かかる配線の端部は、素子基板10に接続されるパッドになっている。ここで、対をなす2本の差動信号線771、772は並列して延在し、対をなす2本の差動信号線781、782は並列して延在している。
また、フレキシブル配線基板70において、絶縁層70eの表面70aには、差動信号線対77、78に対して幅方向の一方側に電源線71(表側配線)、およびパラレル転送用の信号線73、74(表側配線)が形成され、かかる配線の端部は、素子基板10に接続されるパッドになっている。さらに、フレキシブル配線基板70において、絶縁層70eの表面70aには、差動信号線対77、78に対して、幅方向の他方側にも、サブの電源線716(表側配線)、およびサブのパラレル転送用の信号線736、746(表側配線)が形成され、かかる配線の端部は、素子基板10に接続されるパッドになっている。ここで、電源線71、716、信号線73、736、および信号線74、746はいずれも、差動信号線対77、78に対して平行に延在している。
図4(b)および図5(a)、(c)に示すように、フレキシブル配線基板70において、絶縁層70eの裏面70bには、差動信号線対77(差動信号線771、772)、および差動信号線対78(差動信号線781、782)と交差するように方向に裏側配線715、735、745が形成されている。ここで、裏側配線715の両端部は、絶縁層70eを貫通するスルーホール717、718を介して表面側の電源線71、716に電気的に接続している。裏側配線735の両端部は、絶縁層70eを貫通するスルーホール737、738を介して表面側の信号線73、736に電気的に接続している。裏側配線745の両端部は、絶縁層70eを貫通するスルーホール747、748を介して表面側の信号線74、746に電気的に接続している。従って、素子基板10に対しては、電源線71、716、信号線73、736、および信号線74、746を介して幅方向の2箇所で駆動電位Vdや各種制御信号を入力することができる。
また、フレキシブル配線基板70において、絶縁層70eの裏面70bには、裏側配線715、735、745が延在する領域を避けるように裏側導電膜79が形成されており、かかる裏側導電膜79はグランド電位に保持されている。また、裏側導電膜79は、差動信号線対77(差動信号線771、772)、および差動信号線対78(差動信号線781、782)と重なるように形成されており、差動信号線対77、78とマイクロストリップライン構造を構成している。
ここで、裏側導電膜79は、裏側配線715、735、745が延在する領域を避けるように形成されているため、裏側配線715、735、745が延在する領域は、裏側導電膜79の非形成領域790になっている。このため、裏側導電膜79は、2つのベタ領域791、792に分割されている。但し、本形態では、フレキシブル配線基板70において、絶縁層70eの表面70aには、中継配線796が形成されており、かかる中継配線796の両端部は、絶縁層70eを貫通するスルーホール797、798を介して裏面側のベタ領域791、792に電気的に接続している。従って、裏側導電膜79では、ベタ領域791、792の双方をグランド電位に容易に保持することができる。
このように本形態では、裏側導電膜79と差動信号線対77、78とによるマイクロストリップライン構造が採用されているが、裏側配線715、735、745の延在領域(裏側導電膜79の非形成領域)では、差動信号線対77、78と裏側導電膜79とが重なっていない。
そこで、図4(a)、(b)および図5(b)、(c)に示すように、差動信号線対77を構成する差動信号線771、772については、裏側導電膜79と重なる領域で延在する第1配線部分771a、772aと、裏側導電膜79の非形成領域と重なる第2配線部分771b、772bとによって構成し、第2配線部分771b、772bについては、第1配線部分771a、772aよりも幅寸法を大にしてある。すなわち、本形態では、第1配線部分771a、772aについては一定の幅寸法をもって延在させる一方、第2配線部分771b、772bについては、幅方向において、対をなす差動信号線が位置する側とは反対側に矩形形状に張り出した構造にして幅寸法を拡張してある。従って、対をなす差動信号線771、772間のスペース幅は、差動信号線771、772の延在方向で一定である。本形態において、第2配線部分771b、772bは長方形であり、配線の延在方向に位置する辺部771d、772dは、非形成領域790の縁部に重なっている。
また、差動信号線対78を構成する差動信号線781、782についても、差動信号線対77と同様、裏側導電膜79と重なる領域で延在する第1配線部分781a、782aと、裏側導電膜79の非形成領域と重なる第2配線部分781b、782bとによって構成し、第2配線部分781b、782bについては、第1配線部分781a、782aよりも幅寸法を大にしてある。また、第1配線部分781a、782aについては、第1配線部分771a、772aと同様、一定の幅寸法をもって延在させる一方、第2配線部分781b、782bについては、第2配線部分771b、772bと同様、幅方向において、対をなす差動信号線が位置する側とは反対側に矩形形状に張り出した構造にして幅寸法を拡張してある。従って、対をなす差動信号線781、782間のスペース幅は、差動信号線781、782の延在方向で一定である。本形態において、第2配線部分781b、782bは長方形であり、配線の延在方向に位置する辺部781d、782dは、非形成領域790の縁部に重なっている。
(本形態の主な効果)
以上説明したように、本形態のフレキシブル配線基板70、電気光学装置100および電子機器1000では、フレキシブル配線基板70において、絶縁層70eの表面70aに差動信号線対77(差動信号線771、772)、および差動信号線対78(差動信号線781、782)からなる高速信号線を設ける一方、絶縁層70eの裏面側に裏側導電膜79を形成したマイクロストリップライン構造を採用することにより、高速信号線のインピーダンスを整合させてある。
ここで、絶縁層70eの裏面70bでは、高速信号線と交差する方向に裏面配線715、735、745が設けられているため、裏側配線715、735、745の延在領域は裏側導電膜79の非形成領域790になっている。但し、本形態では、差動信号線771、772において、裏側導電膜79の非形成領域790と重なる部分は、第1配線部分771a、772aより幅寸法が広い第2配線部分771b、772bになっている。また、差動信号線781、782において、裏側導電膜79の非形成領域790と重なる部分は、第1配線部分781a、782aより幅寸法が広い第2配線部分781b、782bになっている。このため、高速信号線(差動信号線771、772、781、782)において、裏側導電膜79の非形成領域790と重なる部分では、裏側導電膜79との結合容量が下がってしまうが、幅寸法が広い第2配線部分771b、772b、781b、782bは抵抗分が小さい。
また、第2配線部分771b、772b、781b、782bは、裏側導電膜79と対向していないため、裏側導電膜79から大きく離間し、第2配線部分771b、772b、781b、782bと裏側導電膜79との間に厚い絶縁層70eが介在している状態になっているが、第2配線部分771b、772b、781b、782bは幅寸法が大であり、単位長さ当たりの面積が広い。このため、第2配線部分771b、772b、781b、782bと裏側導電膜79との間の結合容量が下がるのを最小限に止めることができる。
それ故、本形態によれば、高速信号線(差動信号線771、772、781、782)の長さ方向においては、裏側導電膜79の非形成領域790と重なる第2配線部分771b、772b、781b、782bでも、裏側導電膜79と重なる第1配線部分771a、772a、781a、782aと同様なインピーダンスを確保することができる。よって、高速信号線のインピーダンスを例えば100Ωに設定できるなど、高速信号線のインピーダンスコントロールを行なうことができるので、高速シリアル転送を採用した場合において、導電層が3層以上の多層基板や、複数枚の基板を用いなくても、信号特性の向上やノイズの低減を確実に図ることができる。
また、第2配線部分771b、772b、781b、782bは、対をなす差動信号線が位置する側とは反対側に矩形形状に張り出しているため、対をなす差動信号線771、772間のスペース幅は、差動信号線771、772の延在方向で一定であり、対をなす差動信号線781、782間のスペース幅は、差動信号線781、782の延在方向で一定である。このため、対を成す差動信号線間の相互干渉が差動信号線の長さ方向で変動しないので、信号特性の向上やノイズの低減を確実に図ることができる。
[実施の形態2]
図6は、本発明の実施の形態2に係る電気光学装置100および電子機器1000において、液晶装置コントローラ300と、電気光学パネル30の素子基板10とを電気的に接続するフレキシブル配線基板70の全体構成を示す説明図である。なお、図6(a)、(b)は各々、フレキシブル配線基板70において高速シリアル転送用の差動信号線が形成されている表面側の平面構成を示す説明図、およびフレキシブル配線基板70において裏側導電膜が形成されている裏面側の平面構成を示す説明図に相当する。
図7は、図6に示すフレキシブル配線基板70の要部の説明図である。なお、図7(a)、(b)、(c)は各々、フレキシブル配線基板70を差動信号線に沿って切断したときのA2−A2′断面図、フレキシブル配線基板70の表面側のうち、差動信号線の延在領域を拡大して示す説明図、およびフレキシブル配線基板70において差動信号線の延在領域を裏面側からみた説明図に相当する。
また、本形態の基本的な構成は、実施の形態1と同様であるため、共通の機能を担う部分には同一の符号を付して図示し、それらの説明を省略する。
図6および図7に示すように、本形態の電気光学装置100および電子機器1000に用いたフレキシブル配線基板70も、実施の形態1と同様、ポリイミドなどの絶縁層70eを基材シートとする2層配線基板(両面基板)であり、絶縁層70eの表面70aおよび裏面70bには、以下の導電膜が銅層などの金属層により形成されている。
かかるフレキシブル配線基板70でも、実施の形態1と同様、絶縁層70eの表面70aには、高速シリアル転送用の差動信号線対77(差動信号線771、772)、および高速シリアル転送用の差動信号線対78(差動信号線781、782)が互いに平行に形成されている。
また、フレキシブル配線基板70において、絶縁層70eの裏面70bには、裏側配線715、735、745が延在する領域を避けるように裏側導電膜79が形成されており、かかる裏側導電膜79はグランド電位に保持されている。かかる裏側導電膜79は、差動信号線対77(差動信号線771、772)、および差動信号線対78(差動信号線781、782)と重なるように形成されており、差動信号線対77、78とマイクロストリップライン構造を構成している。ここで、裏側配線715、735、745の延在領域(裏側導電膜79の非形成領域790)では、差動信号線対77、78と裏側導電膜79とが重なっていない。
そこで、本形態でも、実施の形態1と同様、裏側導電膜79と重なる領域で延在する第1配線部分771a、772a、781a、782aについては一定の幅寸法をもって延在させる一方、第2配線部分771b、772b、781b、782bについては、幅方向において、対をなす差動信号線が位置する側とは反対側に矩形形状に張り出した構造にして幅寸法を拡張してある。従って、対をなす差動信号線771、772間のスペース幅は、差動信号線771、772の延在方向で一定であり、対をなす差動信号線781、782間のスペース幅は、差動信号線781、782の延在方向で一定である。
ここで、第2配線部分771b、772b、781b、782bは、差動信号線771、772、781、782の延在方向に位置する辺部771e、772e、781e、782eを斜辺とする台形形状であり、第1配線部分771a、772a、781a、782aが位置する側から離間する側に向かって幅寸法が連続的に拡張している。
このように、本形態のフレキシブル配線基板70、電気光学装置100および電子機器1000でも、実施の形態1と同様、マイクロストリップライン構造を採用することにより、差動信号線対77(差動信号線771、772)、および差動信号線対78(差動信号線781、782)のインピーダンスを整合させてある。また、差動信号線771、772、781、782において、裏側導電膜79の非形成領域790と重なる部分は、第1配線部分771a、772a、781a、782aより幅寸法が広い第2配線部分771b、772b、781b、782bになっており、幅寸法が広い第2配線部分771b、772b、781b、782bは抵抗分が小さい。また、第2配線部分771b、772b、781b、782bは幅寸法が大であり、単位長さ当たりの面積が広いため、第2配線部分771b、772b、781b、782bと裏側導電膜79との間の結合容量が下がるのを最小限に止めることができる。さらに、第2配線部分771b、772b、781b、782bは、対をなす差動信号線が位置する側とは反対側に矩形形状に張り出しているため、対をなす差動信号線771、772間のスペース幅は、差動信号線771、772の延在方向で一定であり、対をなす差動信号線781、782間のスペース幅は、差動信号線781、782の延在方向で一定である。このため、対を成す差動信号線間の相互干渉が差動信号線の長さ方向で変動しないので、信号特性の向上やノイズの低減を確実に図ることができる。
しかも、第2配線部分771b、772b、781b、782bは、差動信号線771、772、781、782の延在方向に位置する辺部771c、772c、781c、782cを斜辺とする台形形状であり、第1配線部分771a、772a、781a、782aが位置する側から離間する側に向かって幅寸法が連続的に拡張している。このため、第2配線部分771b、772b、781b、782bの長さ方向の全体にわたってインピーダンスを整合させることができる。すなわち、第2配線部分771bでは、第1配線部分771aに近い部分は、遠い部分に比して、裏側導電膜79との離間距離が短く、裏側導電膜79との間の結合容量の低下度合いが小さいので、本形態のように、第1配線部分771aに近い部分幅寸法を遠い部分より狭くすれば、結合容量の低下度合いの差をなくすことができる。他の第2配線部分772b、781b、782bでも同様である。
なお、第2配線部分771b、772b、781b、782bにおいて、第1配線部分771a、772a、781a、782aが位置する側から離間する側に向かって幅寸法が階段状に拡張させてもよい。但し、第2配線部分771b、772b、781b、782bでは、第1配線部分771a、772a、781a、782aに近い部分から遠い部分に向かって裏側導電膜79との間の結合容量の低下度合いが連続的に大きくなっている。それ故、第2配線部分771b、772b、781b、782bにおいて、第1配線部分771a、772a、781a、782aが位置する側から離間する側に向かって幅寸法が連続的に拡張させた方が、第2配線部分771b、772b、781b、782bの長さ方向全体にわたってインピーダンスを整合させることができる。
[その他の構成]
上記実施形態では、差動信号線771、772、781、782に対してマイクロストリップライン構造を採用したが、その他の高速信号線に対してマイクロストリップライン構造を採用する場合に本発明を適用してもよい。
上記実施形態では、電気光学装置100として、液晶装置を例示したが、有機エレクトロルミネッセンス装置やプラズマ表示装置に本発明を適用してもよい。
[電子機器への搭載例]
次に、上述した実施形態に係る電気光学装置100を適用した電子機器について説明する。図8(a)に、電気光学装置100を備えたモバイル型のパーソナルコンピュータの構成を示す。パーソナルコンピュータ2000は、表示ユニットとしての電気光学装置100と本体部2010を備える。本体部2010には、電源スイッチ2001及びキーボード2002が設けられている。図8(b)に、電気光学装置100を備えた携帯電話機の構成を示す。携帯電話機3000は、複数の操作ボタン3001及びスクロールボタン3002、並びに表示ユニットとしての電気光学装置100を備える。スクロールボタン3002を操作することによって、電気光学装置100に表示される画面がスクロールされる。図8(c)に、電気光学装置100を適用した情報携帯端末(PDA:Personal Digital Assistants)の構成を示す。情報携帯端末4000は、複数の操作ボタン4001及び電源スイッチ4002、並びに表示ユニットとしての電気光学装置100を備える。電源スイッチ4002を操作すると、住所録やスケジュール帳といった各種の情報が電気光学装置100に表示される。
なお、電気光学装置100が適用される電子機器としては、図8に示すものの他、デジタルスチルカメラ、液晶テレビ、ビューファインダ型、モニタ直視型のビデオテープレコーダ、カーナビゲーション装置、ページャ、電子手帳、電卓、ワードプロセッサ、ワークステーション、テレビ電話、POS端末、銀行端末などの電子機器などが挙げられる。そして、これらの各種電子機器の表示部として、前述した電気光学装置100が適用可能である。
(a)、(b)は各々、本発明を適用した電気光学装置(液晶装置)をその上に形成された各構成要素と共に対向基板の側から見た平面図、およびそのH−H′断面図である。 本発明を適用した電気光学装置の電気的構成を示す説明図である。 本発明を適用した電気光学装置および電子機器において、高速シリアル転送のための構成などを示す説明図である。 本発明の実施の形態1に係る電気光学装置および電子機器において、液晶装置コントローラと、電気光学パネルの素子基板とを電気的に接続するフレキシブル配線基板の全体構成を示す説明図である。 図4に示すフレキシブル配線基板の要部の説明図である。 本発明の実施の形態2に係る電気光学装置および電子機器において、液晶装置コントローラと、電気光学パネルの素子基板とを電気的に接続するフレキシブル配線基板の全体構成を示す説明図である。 図6に示すフレキシブル配線基板の要部の説明図である。 本発明に係る電気光学装置を用いた電子機器の説明図である。
符号の説明
10・・素子基板(電気光学装置用基板)、11・・配線群、20・・対向基板、30・・電気光学パネル、60・・集積回路装置、70・・フレキシブル配線基板(配線基板)、77、78・・差動信号線対、79・・裏側導電膜、100・・電気光学装置、1000・・電子機器、660・・第1インターフェース回路、670・・第2インターフェース回路、715、735、745・・裏側配線、771、772、781、782・・差動信号線(高速信号線)、771a、772a、781a、782a・・差動信号線の第1配線部分、771b、772b、781b、782b・・差動信号線の第2配線部分、790・・裏側導電膜の非形成領域

Claims (8)

  1. 絶縁層と、
    前記絶縁層の第1の面側に設けられた高速信号線と、
    前記絶縁層の前記第1の面とは反対の面である第2の面側に設けられ、前記高速信号線と交差する配線と、
    前記絶縁層の前記第2の面に設けられ定電位に接続される導電膜と、
    を有し、
    前記導電膜は、前記配線を避けて設けられ、
    前記高速信号線は、前記導電膜と重なる第1配線部分と、前記導電膜と重ならない第2配線部分と、を備え、
    前記第2配線部分における線幅が、前記第1配線部分における線幅より広いことを特徴とする配線基板。
  2. 前記第2配線部分は、前記第1配線部分から離間する側に向かって線幅が拡張していることを特徴とする請求項1に記載の配線基板。
  3. 前記高速信号線は、シリアル転送用の信号線であり、
    前記配線は、前記高速信号線に比して転送速度が遅いシリアル転送用の信号線、パラレル転送用の信号線、あるいは定電位線であることを特徴とする請求項1又は2に記載の配線基板。
  4. 前記高速信号線は、2本が対になって高速シリアル転送を行なう差動信号線を含み、
    当該差動信号線の各々が前記第1配線部分および前記第2配線部分を備えていることを特徴とする請求項3に記載の配線基板。
  5. 前記差動信号線の各々は、他方の前記差動信号線の反対側に向けて前記第2配線部分が張り出した平面形状を備えていることを特徴とする請求項4に記載の配線基板。
  6. 前記絶縁層を基材シートとする2層配線基板であることを特徴とする請求項1乃至5の何れか一項に記載の配線基板。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項に記載の配線基板を備えた電気光学装置であって、
    複数の画素が配列された画素配列領域を備えた電気光学装置用基板を有し、
    当該電気光学装置用基板に前記配線基板が接続されていることを特徴とする電気光学装置。
  8. 請求項7に記載の電気光学装置を備えていることを特徴とする電子機器。
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