JP2010128492A - ベルト駆動装置及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ベルト走行速度算出部が、マークセンサ180によって各マークQが検出される毎に、当該マークQの検出開始タイミングから検出終了タイミングまでの時間に基づいて、中間転写ベルト20のベルト走行速度を算出し、速度決定面算出部が、当該ベルト走行速度の算出時に、当該算出されたベルト走行速度と、押圧ローラ回転速度検出部によって検出された押圧ローラ23の回転速度と、押圧ローラ23の予め定められた直径とから、押圧ローラ23と接触する中間転写ベルト20部分の速度決定面を算出し、制御部は、中間転写ベルト20の全周域において算出された上記各速度決定面に基づいて駆動ローラを駆動制御する。
【選択図】図3
Description
するローラの回転速度を検知し、当該ローラの回転速度から中間転写ベルトの速度を算出する技術が提案されている。また、(2)下記特許文献1及び特許文献2に示されるように
、中間転写ベルトを張架している駆動ローラ又は従動ローラの回転速度を検知し、中間転写ベルトの厚みムラ成分をsin波で近似して抽出することで速度決定面の算出を行う技術
も提案されている。
間転写ベルトの厚みによる速度決定面(上記ローラとの接触地点において中間転写ベルトの走行速度を決定するベルト面)を用いて中間転写ベルトの走行速度を算出するため、中間転写ベルトの速度算出には、速度決定面の正確な決定が重要になるが、中間転写ベルトはその走行方向の各位置で厚みムラを有し、当該厚みムラが上記速度決定面に変動を与えるため、駆動ローラ又は従動ローラと中間転写ベルトとの接触位置における速度決定面の変動により、画像形成時に実際に走行している中間転写ベルト各部の走行速度を検出できない虞がある。そして、(2)の技術は、中間転写ベルトの厚みムラ成分がsin波として表れない場合は速度決定面を算出できない。
るようにして、転写ベルトの正確な駆動制御を可能にすることを目的とする。
前記転写ベルトを無端走行可能に張架する複数のローラと、
前記複数のローラの1つであり、前記転写ベルトを無端走行させる駆動ローラと、
前記転写ベルト表面の前記マーク形成部分に対向する位置に設けられ、前記転写ベルトの走行時に当該転写ベルト表面上の前記マークを検出するマーク検出部と、
前記マーク検出部による前記マークの検出開始タイミングから検出終了タイミングまでの時間に基づいて、前記転写ベルトのベルト走行速度を算出するベルト走行速度算出部と、
前記複数のローラの1つである第1ローラの回転速度を検出する第1ローラ回転速度検出部と、
前記ベルト走行速度算出部によってベルト走行速度が算出されたときに、当該算出されたベルト走行速度と、前記第1ローラ回転速度検出部によって検出された前記第1ローラの回転速度と、前記第1ローラの予め定められた直径とから、前記第1ローラと接触する転写ベルト部分の速度決定面を算出する速度決定面算出部と
を備えたベルト駆動装置である。
前記転写ベルトの前記1箇所で、前記ベルト走行速度算出部及び前記速度決定面算出部に、前記各マークに基づいて、前記第1ローラと接触する転写ベルト部分の前記速度決定面を算出させる制御部を更に備えたものである。
としたことで、転写ベルトの周回数に拘わらず、各周回毎に転写ベルトの全周域での上記速度決定面算出が確保されると共に、転写ベルトが1周する間に駆動ローラも必ず複数回転分の回転を完全に終了するので、上記速度決定面算出を精度よく行うことができる。
請求項1または請求項2に記載のベルト駆動装置を備えた画像形成装置である。
して抽出するといった処理を必要とせずに速度決定面を算出するので、転写ベルトの厚みムラ成分がsin波として表れない場合にも正確に速度決定面を算出することができる。
本発明によれば、マーク検出部に対向する転写ベルト部分において転写ベルトが有する厚みムラに応じて速度決定面が算出されることになり、ベルト厚みムラに応じた転写ベルトの走行速度制御が可能になるため、ベルト厚みムラが転写ベルトの走行速度検出や走行制御に悪影響を及ぼさないようにすることができる。また、本発明は、従来技術のような転写ベルトの厚みムラ成分をsin波で近似して抽出するといった処理を必要とせずに速度
決定面を算出するので、転写ベルトの厚みムラ成分がsin波として表れない場合にも正確
に速度決定面を算出することができる。
記幅を検出している時間(マークQの検出開始タイミングから検出終了タイミングまでの時間間隔)tは、図5に例えばt1,t2,t3…として示すように、実際の中間転写ベルト2
0の走行速度変動に応じて異なる。このため、ベルト走行速度算出部102は、中間転写ベルト20表面に設けられているマークQの全てについて上記時間tを計測し、例えば各
マークQのそれぞれの幅dを、それぞれのマークQについての対応する時間tで除算することで、中間転写ベルト20についてその走行方向の各部(マークQが設けられている部分)でのベルト走行速度Vi(t)を算出する。このベルト走行速度Vi(t)は、算出された時点においては、中間転写ベルト20の走行方向各位置における全ての速度決定面(後述)で同一である。
値としてベルト走行速度算出部102に記憶されている。
走行速度Vi(t)と、押圧ローラ回転速度検出部140によって検出される押圧ローラ23
の回転速度と、当該押圧ローラ23の直径と、円周率とから、当該押圧ローラ23との接触地点における中間転写ベルト20の速度決定面を算出する。
Vr(t)=π(φ+2L(n))×R(n) …(1)
の式(1)が成立する。なお、押圧ローラ23の回転数R(n)は単位時間あたりの回転数であ
る。
速度Vi(t)に等しい。
L(n) =1/2{Vi(t)/(π×R(n))−φ} …(2)
の式(2)に基づいて、中間転写ベルト20の押圧ローラ23との接触地点における中間転
写ベルト20の速度決定面を算出する。
ーラ22が中間転写ベルト20をベルト走行方向に1周させるために必要な駆動ローラ回
転数M(M=1以上の整数)としたとき、Q1≠Mとなるようにすることが好ましい。
数倍の関係となるようにして、中間転写ベルト20の全周域における上記速度決定面算出を行わせることが好ましい。
そして、押圧ローラ回転速度検出部140は、この時点における押圧ローラ23の回転数R(n)を検出する(S3)。
て算出された押圧ローラ23の回転数R(n)と、円周率π、押圧ローラ23の直径φとから、上記式(2)を用いて、この時点での押圧ローラ23との接触地点pt(n)にある中間転写ベルト20の特定箇所p(n)における速度決定面L(n)を算出する(S4)。
0が1周周回して位置pt(0)に戻ってきたか否かを、上記カウンタにより中間転写ベルト
20が1周するのに要すると想定される走行時間(予め定められた値)が、当該速度決定
面算出処理開示時点から経過したと計測されたか否か等で判断する(S5)。
断した場合は(S5でNO)、処理をS1に戻し、上記次に検出されたマークQ2と、これの更に次に検出されるマークQ3に基づいて、S1乃至S4によるベルト走行速度算出処理及び速度決定面の算出処理を繰り返させる。そして、制御部101は、当該速度決定面L(n)の算出処理を、当該速度決定面算出処理開示時点において中間転写ベルト20表面の特定箇所p(n)となっていた箇所が1周して位置pt(0)に戻ってくるまで繰り返す(S5
でYES)。
、中間転写ベルト20の走行方向全周域について算出して蓄積し、画像形成実行時には、当該蓄積されている中間転写ベルト20の各位置における走行速度情報に応じて転写ベルト駆動モータ125の回転速度を増減させることにより、中間転写ベルト20を一定速度で走行させる(S6)。
13K,13Y,13M,13C 画像形成ユニット
13 画像形成部
20 中間転写ベルト
21 テンションローラ
22 駆動ローラ
23 押圧ローラ
24 上部従動ローラ
25 下部従動ローラ
100 制御ユニット
101 制御部
102 ベルト走行速度算出部
103 速度決定面算出部
125 転写ベルト駆動モータ
140 押圧ローラ回転速度検出部
180 マークセンサ
200 転写ユニット
220 転写ベルト駆動モータ
Claims (3)
- 無端走行するベルト状部材であって、その表面にはその走行方向に1つのマークを有し、当該表面又は当該表面に載置された記録紙に像担持体からトナー像が転写される転写ベルトと、
前記転写ベルトを無端走行可能に張架する複数のローラと、
前記複数のローラの1つであり、前記転写ベルトを無端走行させる駆動ローラと、
前記転写ベルト表面の前記マーク形成部分に対向する位置に設けられ、前記転写ベルトの走行時に当該転写ベルト表面上の前記マークを検出するマーク検出部と、
前記マーク検出部による前記マークの検出開始タイミングから検出終了タイミングまでの時間に基づいて、前記転写ベルトのベルト走行速度を算出するベルト走行速度算出部と、
前記複数のローラの1つである第1ローラの回転速度を検出する第1ローラ回転速度検出部と、
前記ベルト走行速度算出部によってベルト走行速度が算出されたときに、当該算出されたベルト走行速度と、前記第1ローラ回転速度検出部によって検出された前記第1ローラの回転速度と、前記第1ローラの予め定められた直径とから、前記第1ローラと接触する転写ベルト部分の速度決定面を算出する速度決定面算出部と
を備え、
前記速度決定面算出部は、前記ベルト走行速度算出部によってベルト走行速度が算出されたときに、当該算出されたベルト走行速度Vi(t)と、前記第1ローラ回転速度検出部に
よって検出された前記第1ローラの回転数R(n)と、前記第1ローラの予め定められた直径φと、円周率πとから、L(n) =1/2{Vi(t)/(π×R(n))−φ}の式を用いて、前記第1
ローラと接触する前記転写ベルト部分の速度決定面L(n)を算出し、
前記転写ベルトは、その走行方向における全周域の表面のうちの任意の1箇所に、1のマークを有し、
前記転写ベルトの前記1箇所で、前記ベルト走行速度算出部及び前記速度決定面算出部に、前記1のマークに基づいて、前記第1ローラと接触する転写ベルト部分の前記速度決定面を算出させる制御部を更に備えたベルト駆動装置。 - 前記制御部は、前記速度決定面算出範囲を前記転写ベルトN周分とし(N=1以上の整
数)、前記転写ベルトの周長が前記駆動ローラの周長の整数倍の関係となるように、前記転写ベルト全周域における前記速度決定面算出を行わせる請求項1に記載のベルト駆動装置。 - 前記転写ベルトの表面又は当該表面に載置された記録媒体に、画像情報に応じたトナー像を画像形成する画像形成部と、
請求項1または請求項2に記載のベルト駆動装置を備えた画像形成装置。
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