JP2010128493A - 画像形成装置 - Google Patents

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JP2010128493A JP2009065268A JP2009065268A JP2010128493A JP 2010128493 A JP2010128493 A JP 2010128493A JP 2009065268 A JP2009065268 A JP 2009065268A JP 2009065268 A JP2009065268 A JP 2009065268A JP 2010128493 A JP2010128493 A JP 2010128493A
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伸城 藤原
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Abstract

【課題】転写ベルトの速度決定面を正確に算出できるようにして、中間転写ベルトの正確な駆動制御を可能にする。
【解決手段】ベルト走行速度算出部が、押圧ロ‐ラ回転速度検出部によって検出された押圧ロ‐ラ23の単位時間あたりの回転数と、押圧ロ‐ラ23との接触地点における中間転写ベルト20の速度決定面と、押圧ロ‐ラ23の直径とから、中間転写ベルト20のベルト走行速度を算出し、速度決定面算出部が、当該算出されたベルト走行速度と、下部ロ‐ラ回転速度検出部によって検出された下部従動ロ‐ラ25の単位時間あたりの回転数と、下部従動ロ‐ラ25直径とから、下部従動ロ‐ラ25との接触地点における中間転写ベルト20の速度決定面を算出し、制御部が、中間転写ベルト20の全周域において算出された上記各速度決定面に基づいて駆動ロ‐ラ22を駆動制御する。
【選択図】図2

Description

本発明は、画像形成装置に関し、特に、無端走行する転写ベルトの駆動を制御する技術に関する。
従来から、異なった色のトナ‐像が担持される複数の像担持体(感光体ドラム)と、複数のロ‐ラ間を周回することにより各像担持体のトナ‐画像が塗り重ね状態で順次転写される中間転写ベルトとを備え、中間転写ベルトの表面に形成されたカラ‐画像が、中間転写ベルトから記録紙にカラ‐画像として転写され、当該カラ‐画像の転写された記録紙に定着処理が施された後、当該記録紙が排出される方式の画像形成装置が知られている。当該画像形成装置においては、各色トナ‐画像重ね合わせ時の色ずれ防止等の理由から、上記中間転写ベルトは、その走行速度を高精度に検知した上で制御することが必要となる。
そこで、中間転写ベルトの走行速度を検知する技術として、(1)中間転写ベルト表面上
のマ‐キングを光学センサにより検知し、当該マ‐キングの移動速度から中間転写ベルトの速度を算出する技術や、(2)中間転写ベルトを張架するロ‐ラの回転速度を検知し、当
該ロ‐ラの回転速度から中間転写ベルトの速度を算出する技術がある。また、(3)下記特
許文献1及び特許文献2に示されるように、中間転写ベルトを張架している駆動ロ‐ラ又は従動ロ‐ラの回転速度を検知し、中間転写ベルトの厚みムラ成分をsin波で近似して抽
出することで速度決定面の算出を行う技術も提案されている。
特開2007‐147735号公報 特開2006‐227192号公報
しかしながら、上記(1)の技術は、中間転写ベルトへのマ‐キングが困難であるために
、当該マ‐キングはシ‐ル貼付等によらざるを得ず、このシ‐ル貼付が本来の中間転写ベルト動作に影響を与える可能性もあり、当該シ‐ル貼付による中間転写ベルト寿命の低下等が懸念される。また、(2)の技術は、駆動ロ‐ラ又は従動ロ‐ラの回転速度に加えて、
中間転写ベルトの厚みによる速度決定面(上記ロ‐ラとの接触地点において中間転写ベルトの走行速度を決定するベルト面)を用いて中間転写ベルトの走行速度を算出するため、中間転写ベルトの速度算出には、速度決定面の正確な決定が重要になるが、中間転写ベルトはその走行方向の各位置で厚みムラを有し、当該厚みムラが上記速度決定面に変動を与えるため、駆動ロ‐ラ又は従動ロ‐ラと中間転写ベルトとの接触位置における速度決定面の変動により、画像形成実施形態に実際に走行している中間転写ベルト各部の走行速度を検出できない虞がある。そして、(3)の技術は、中間転写ベルトの厚みムラ成分がsin波として表れない場合は速度決定面を算出できない。
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、上述したシ‐ル貼付等による転写ベルト動作への悪影響やベルト寿命低下の虞をなくして、転写ベルト走行方向の各位置におけるベルト厚みムラが転写ベルトの走行速度検出に与える悪影響も回避し、さらには、転写ベルトの厚みムラ成分がsin波として表れない場合にも正確に速度決定面を算出
できるようにして、転写ベルトの正確な駆動制御を可能にすることを目的とする。
本発明の請求項1に記載の発明は、表面又は当該表面に載置された記録紙に、画像情報に応じて担持される像担持体のトナ‐像が転写される転写ベルトと、
前記転写ベルトを無端走行可能に張架する複数のロ‐ラと、
前記転写ベルトを無端走行させる駆動ロ‐ラと、
前記複数のロ‐ラの1つである第1ロ‐ラの単位時間あたりの回転数を検出する第1ロ‐ラ回転速度検出部と、
前記第1ロ‐ラ回転速度検出部によって検出された前記第1ロ‐ラの回転数と、前記第1ロ‐ラとの接触地点における前記転写ベルトの走行速度を決定するベルト面となる予め定められた速度決定面と、前記第1ロ‐ラの予め定められた直径とから、前記転写ベルトのベルト走行速度を算出するベルト走行速度算出部と、
前記複数のロ‐ラの1つであり前記転写ベルト走行方向において前記第1ロ‐ラとは異なる位置に配設された第2ロ‐ラの単位時間あたりの回転数を検出する第2ロ‐ラ回転速度検出部と、
前記ベルト走行速度算出部によって算出されたベルト走行速度と、前記第2ロ‐ラ回転速度検出部によって検出された前記第2ロ‐ラの回転数と、前記第2ロ‐ラの予め定められた直径とから、前記第2ロ‐ラとの接触地点における前記転写ベルトの速度決定面を算出する速度決定面算出部と、
前記ベルト走行速度算出部によるベルト走行速度算出、及び前記速度決定面算出部による前記速度決定面算出を、予め定められた時間の経過毎に行わせ、前記転写ベルトの走行方向における全周域で、前記第2ロ‐ラとの接触地点における前記転写ベルトの速度決定面を算出させる制御部と
を備えたベルト駆動装置である。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のベルト駆動装置であって、前記転写ベルトの全周域において算出された各速度決定面に基づいて前記駆動ロ‐ラを駆動制御する駆動制御部を更に備えたものである。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のベルト駆動装置であって、前記ベルト走行速度算出部は、前記第1ロ‐ラ回転速度検出部によって検出された前記第1ロ‐ラの回転数R1(0)、前記第1ロ‐ラとの接触地点における前記転写ベルトの走行速度
を決定するベルト面となる予め定められた速度決定面L(0)、前記第1ロ‐ラの予め定められた直径φ1、円周率π、前記転写ベルトのベルト走行速度V(0)としたとき、
V(0)=π(φ1+2L(0))×R1(0)の式に基づいて前記ベルト走行速度を算出し、
前記速度決定面算出部は、前記ベルト走行速度算出部によって算出されたベルト走行速度V(0)、前記第2ロ‐ラ回転速度検出部によって検出された第2ロ‐ラの回転数R2(n)、
前記第2ロ‐ラの予め定められた直径φ2、円周率π、前記第2ロ‐ラとの接触地点にお
ける前記転写ベルトの速度決定面L(n)としたとき、
L(n) ={V(0)/(R2(n) ×π)‐φ2}/2の式に基づいて前記速度決定面を算出するもの
である。
これらの発明は、ベルト走行速度算出部が、第1ロ‐ラ回転速度検出部によって検出された第1ロ‐ラの単位時間あたりの回転数と、第1ロ‐ラとの接触地点における転写ベルトの予め定められた速度決定面と、第1ロ‐ラの直径とに基づいて、転写ベルトのベルト走行速度を算出し、速度決定面算出部が、当該検出されたベルト走行速度と、転写ベルト走行方向において第1ロ‐ラとは異なる位置に配設された第2ロ‐ラについて第2ロ‐ラ回転速度検出部によって検出された当該第2ロ‐ラの単位時間あたりの回転数と、第2ロ‐ラの直径とから、当該第2ロ‐ラとの接触地点における転写ベルトの速度決定面を算出する。
このため、本発明では、画像形成時に実際に無端走行されている状態の転写ベルトについて、その走行方向全周域に亘る各位置での速度決定面を得て、当該各位置毎の速度決定面から転写ベルトの走行方向各位置における正確な走行速度検出が可能になるので、画像形成時に実際に無端走行されている転写ベルトの状態に応じて正確に転写ベルトの走行速度を制御することが可能になる。
また、本発明の場合、転写ベルトの走行速度制御に、従来技術のような転写ベルトへのシ‐ル貼付が不要であるため、シ‐ル貼付による転写ベルト動作への悪影響やベルト寿命低下等の虞がない。さらに、本発明は、第2ロ‐ラとの接触地点において転写ベルトが有する厚みムラに応じて速度決定面が算出されることになり、ベルト厚みムラに応じた転写ベルトの走行速度制御が可能になるため、ベルト厚みムラが転写ベルトの走行速度検出や走行制御に悪影響を及ぼさないようにできる。また、本発明は、従来技術のような転写ベルトの厚みムラ成分をsin波で近似して抽出するといった処理を必要とせずに速度決定面
を算出するので、転写ベルトの厚みムラ成分がsin波として表れない場合にも正確に速度
決定面を算出して、的確な転写ベルトの走行速度制御が可能になる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のベルト駆動装置であって、前記制御部は、前記転写ベルト全周域における前記速度決定面算出部による前記速度決定面の算出数N、前記第1及び第2ロ‐ラ間での前記速度決定面算出部による前記速度決定面の算出数n、Mを整数とした場合に、N/n≠Mの条件を満たした上で、前記転写ベルトの前記速度決定面算出を行わせるものである。
この発明では、駆動ロ‐ラが1回転する周期と、第2ロ‐ラと転写ベルトとの接触地点
における速度決定面算出タイミングとを同期させないことになるため、駆動ロ‐ラに偏心が生じていても、当該偏心等による駆動ロ‐ラ表面速度変動を的確にとらえた上で転写ベルトの各位置における速度決定面が算出される。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のベルト駆動装置であって、前記第1及び第2ロ‐ラが同一の直径とされたものである。
この発明によれば、第1及び第2ロ‐ラの直径が同一であるため、上記ベルト走行速度算出部及び速度決定面算出部による速度決定面算出処理を簡素化させることが可能になる。
また、請求項6に記載の発明は、前記転写ベルトの表面又は当該表面に載置された記録媒体に、画像情報に応じたトナ‐像を画像形成する画像形成部と、
請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のベルト駆動装置を備えた画像形成装置である。
この発明によれば、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の発明と同様の作用が得られる。
本発明によれば、転写ベルトの走行速度制御に、従来技術のような転写ベルトへのシ‐ル貼付が不要であるため、シ‐ル貼付による転写ベルト動作への悪影響やベルト寿命低下等の虞がない。また、本発明は、第2ロ‐ラとの接触地点において転写ベルトが有する厚みムラに応じて速度決定面が算出されることになり、ベルト厚みムラに応じた転写ベルトの走行速度制御が可能になるため、ベルト厚みムラが転写ベルトの走行速度検出や走行制御に悪影響を及ぼさないようにできる。また、本発明は、従来技術のような転写ベルトの厚みムラ成分をsin波で近似して抽出するといった処理を必要とせずに速度決定面を算出するので、転写ベルトの厚みムラ成分がsin波として表れない場合にも正確に速度決定面を算出して、的確な転写ベルトの走行速度制御が可能になる。さらに、ウォ‐ムアップ時に速度決定面の算出を行うことで、速度決定面算出のための時間を必要とせず、ユ‐ザ‐の待ち時間を軽減できる。
以下、本発明の一実施形態に係るベルト走行速度検出装置及びベルト装置を備えた画像形成装置について図面を参照して説明する。図1は、本発明に係る画像形成装置の一実施形態の内部構造を説明するための断面視の説明図である。図2は、本発明の一実施形態に係るベルト装置を抽出して示した図である。
本実施形態においては、画像形成装置としてプリンタ1が採用されている。図1に示すように、プリンタ1は、用紙Pの束を貯留する給紙部12と、この給紙部12から搬送されてきた用紙Pにトナ‐像を転写する画像形成部13と、この画像形成部13で用紙Pに転写されたトナ‐像に対し定着処理を施す定着部14と、この定着部14で定着処理の施された用紙Pが排出される排紙部15とがプリンタ本体11に装着されることによって構成されている。
給紙部12は、プリンタ本体11内の下部に挿脱自在に装着された複数枚の用紙Pが貯留可能な用紙カセット121と、この用紙カセット121の図1における右側上方位置に設けられたピックアップロ‐ラ122とを備えている。用紙カセット121に貯留されている用紙Pは、ピックアップロ‐ラ122の駆動により1枚ずつピックアップされて画像形成部13に向けて送り出される。
画像形成部13は、給紙部12から給紙された用紙Pにトナ‐画像を形成させるものであり、本実施形態では、上流側(図1における紙面の左側)から下流側へ向けて順次配設された、マゼンタ色のトナ‐を用いるマゼンタ用ユニット13Mと、シアン色のトナ‐を用いるシアン用ユニット13Cと、イエロ‐色のトナ‐を用いるイエロ‐用ユニット13Yと、ブラック色のトナ‐を用いるブラック用ユニット13Kとが備えられている。
そして、前記各ユニット13M,13C,13Y,13Kには、周面に静電潜像およびこの静電潜像に沿ってトナ‐像が形成される前後方向(図1の紙面に直行する方向)に延びた軸心回りに回転可能な感光体ドラム(像担持体)131と、この感光体ドラム131の周面に帯電処理を施すことにより同周面に一様な電荷を形成させる帯電ワイヤを備えた帯電器132と、この帯電器132により一様な電荷の付与された感光体ドラム131の周面に画像情報に基づくレ‐ザ‐光を照射することにより静電潜像を形成させる露光装置133と、この静電潜像の形成された感光体ドラム131の周面にトナ‐を供給することにより同周面にトナ‐像を形成させる現像装置134と、この現像装置134にトナ‐を供給する、各現像装置134に対して着脱自在に装着されたトナ‐コンテナ135と、感光体ドラム131上のトナ‐像を静電的に引き剥がして後述する中間転写ベルト(転写ベルトの一例)20の表面に転写させる一次転写ロ‐ラ136と、中間転写ベルト20への転写処理後の感光体ドラム131の周面を清浄化処理するドラムクリ‐ニング装置137とがそれぞれ設けられている。
また、画像形成部13には、各ユニット13M,13C,13Y,13Kに共通する部材として、各感光体ドラム131の下方位置に上部側が当該各感光体ドラム131と当接された、感光体ドラム131の周面のトナ‐像が転写される中間転写ベルト20と、この中間転写ベルト20上のトナ‐像を静電的に引き剥がして給紙部12から送り込まれた用紙Pに転写させる2次転写ロ‐ラ138とが設けられている。
感光体ドラム131は、周面に静電潜像およびこの静電潜像に沿ったトナ‐像を形成させるためのものであり、周面に強靱で耐摩耗性に優れた極めて平滑なアモルファスシリコン層が積層され、これによってこれらの像を形成させるのに適したものになっている。かかる各感光体ドラム131は、図1において反時計方向へ向けて回転しつつ対応した現像装置134からトナ‐の供給を受ける。
帯電器132は、その帯電ワイヤに図略の電源から高圧電圧が印加され、これによるコロナ放電で感光体ドラム131の周面に一様な電荷を形成させるようになっている。なお、かかる帯電器132に代えて高電圧が印加された帯電ロ‐ラを感光体ドラム131の周面に当接させるようにし、これによって感光体ドラム131の周面に電荷を形成させるようにしてもよい。
露光装置133は、前記帯電器132によって一様に帯電された感光体ドラム131の周面に、図略のコンピュ‐タ等から入力された画像デ‐タに基づくレ‐ザ‐光を照射するものであり、このレ‐ザ‐光の照射によって感光体ドラム131の周面に静電潜像が形成されるようになっている。かかる静電潜像に現像装置134からのトナ‐が供給されることにより、感光体ドラム131の周面にトナ‐像が形成され、このトナ‐像が周回している中間転写ベルト20に転写されるようになっている。
現像装置134は、内部に攪拌搬送部材が設けられているとともに、最下部位置に周面が感光体ドラム131の周面と対向した現像ロ‐ラが備えられ、この現像ロ‐ラの回転によってトナ‐が感光体ドラム131の周面に供給されるようになっている。
中間転写ベルト20の表面には、各ユニット13M,13C,13Y,13Kにおける感光体ドラム131の周面に形成されたトナ‐画像が順に塗り重ね状態で転写され、これによってその表面にカラ‐画像が形成される。
なお、本発明の一実施形態に係るベルト駆動装置の一例である転写ユニット200は、画像形成ユニット13M,13C,13Y,13K(特許請求の範囲における画像形成部の一部)と、中間転写ベルト20と、駆動ロ‐ラ22と、転写ベルト駆動モ‐タ27と、2次転写ロ‐ラ138(特許請求の範囲における画像形成部の一部)と、転写ベルト駆動モ‐タ125と、押圧ロ‐ラ23と、下部従動ロ‐ラ25と、従動ロ‐ラ21と、押圧ロ‐ラ回転速度検出部140と、下部ロ‐ラ回転速度検出部150と、制御ユニット100とを備えている。転写ユニット200の当該構成一例であり、これに限定されない。
かかる中間転写ベルト20は、各ユニット13M,13C,13Y,13Kの各一次転写ロ‐ラ136と、マゼンタ用ユニット13Mの一次転写ロ‐ラ136の図2における若干左方位置に設けられたテンションロ‐ラ21と、ブラック用ユニット13Kの一次転写ロ‐ラ136の図1における若干右方位置に設けられた駆動ロ‐ラ22と、本実施形態では前記テンションロ‐ラ21の右方におけるシアン用ユニット13Cの一次転写ロ‐ラ136の略直下位置に配設された、中間転写ベルト20を屈曲させるための屈曲ロ‐ラ30と、この屈曲ロ‐ラ30と前記駆動ロ‐ラ22との間の略中間位置であって、これらより下方位置に配設された押圧ロ‐ラ(第1ロ‐ラの一例)23とに掛け回されて張架されている。
押圧ロ‐ラ(第1ロ‐ラの一例)23は、中間転写ベルト20を2次転写ロ‐ラ138へ向けて押圧するためのものであり、これによって中間転写ベルト20の表面のカラ‐画像が、中間転写ベルト20と2次転写ロ‐ラ138とに挟持された状態で搬送されつつある用紙Pに確実に転写される。押圧ロ‐ラ23は、中間転写ベルト20の走行に従動して回転する。
駆動ロ‐ラ22は、転写ベルト駆動モ‐タ(ロ‐ラ駆動源)220によって駆動される。かかる転写ベルト駆動モ‐タ220は、駆動ロ‐ラ22と同心で当該駆動ロ‐ラ22の後面側(図1の紙面の裏側)に設けられている。そして、駆動ロ‐ラ22は、転写ベルト駆動モ‐タ220の駆動軸221に一体回転可能に外嵌されている。従って、駆動ロ‐ラ22は、転写ベルト駆動モ‐タ220の駆動により駆動軸221回りに一体回転することになる。
駆動ロ‐ラ22、テンションロ‐ラ21、押圧ロ‐ラ23及び一次転写ロ‐ラ136は、これらの周面がいずれも中間転写ベルト20の裏面側に当接されているのに対し、屈曲ロ‐ラ30は、その周面が中間転写ベルト20の表面側に当接されている。
2次転写ロ‐ラ138は、押圧ロ‐ラ23の直下位置で中間転写ベルト20を介して当該押圧ロ‐ラ23により押圧されている。かかる2次転写ロ‐ラ138には、中間転写ベルト20上のトナ‐画像を静電的に引き剥がすバイアス電圧が図略の電源から印加される。従って、中間転写ベルト20と2次転写ロ‐ラ138との間を通過する用紙Pには、中間転写ベルト20のトナ‐画像が転写されることになる。
また、各一次転写ロ‐ラ136の左方位置にはそれぞれ上部従動ロ‐ラ24が設けられているとともに、屈曲ロ‐ラ30と押圧ロ‐ラ23との間および駆動ロ‐ラ22と押圧ロ‐ラ23との間には下部従動ロ‐ラ(第2ロ‐ラの一例)25がそれぞれ設けられている。これらの上下の従動ロ‐ラ24,25は、中間転写ベルト20が弛まないように緊張状態を維持させるためのものである。
定着部14は、画像形成部13で用紙Pに転写された転写画像に定着処理を施すものであり、ハロゲンランプ等の通電発熱体により加熱される定着ロ‐ラ141と、下部でこの定着ロ‐ラ141に対向配置され、周面が定着ロ‐ラ141の周面に押圧当接される加圧ロ‐ラ142とを備えている。図1に示すように、定着部14は、屈曲ロ‐ラ30による中間転写ベルト20の押圧で形成されたスペ‐スに配置されている。
2次転写ロ‐ラ138により中間転写ベルト20からトナ‐像が転写された用紙Pは、中間転写ベルト20と2次転写ロ‐ラ138とに挟持された状態で中間転写ベルト20の周回に誘導されつつ定着部14に導入され、定着ロ‐ラ141と加圧ロ‐ラ142との間を通過するときの加熱によりトナ‐像が当該用紙Pに定着される。
定着処理後の用紙Pは、排出ロ‐ラ対143の駆動により排紙搬送路108を上昇し、排紙口152を通ってプリンタ本体11の頂部に設けられた排紙トレイ151へ排出される。
図3はプリンタ1の概略構成の一例を示すブロック図である。プリンタ1には、プリンタ1全体の制御を司るための制御ユニット100が備えられている。制御ユニット100には、装置全体の動作プログラム等を記憶したROM112が接続され、画像デ‐タ等を一時的に格納すると共に作業領域として機能するRAM113が接続されている。また、制御ユニット100には、各色用の画像形成ユニット13K,13Y,13M,13Cが接続されており、制御ユニット100内の制御部101は、画像形成ユニット13K,13Y,13M,13Cにそれぞれ備えられている帯電器132、露光装置133、及び現像装置134と、感光体ドラム131上のトナ‐像を記録紙に転写するために転写ロ‐ラ136に転写バイアスを印加する転写バイアス部114と、感光体ドラム131の駆動源であるドラムモ‐タ115とを制御するようになっている。
定着モ‐タ1401は定着部14の定着ロ‐ラ対を回転駆動するものであり、制御部101によって制御される。また、定着ヒ‐タ1402は、定着ロ‐ラ対の一方を構成する熱ロ‐ラ内に設けられており、制御部101によってオン・オフが制御される。なお、図3では、イエロ‐,マゼンタ,シアン、黒用の各画像形成ユニットを1つの画像形成ユニットで示しているが、実際には図1に示すように、各色用にそれぞれの画像形成ユニットが制御部101に接続されて制御されている。
また、転写ベルト駆動モ‐タ125は、中間転写ベルト20を走行させる駆動ロ‐ラ22の駆動源であり、制御部101によって制御される。よって、制御部101が図略のドライバに送るクロック信号の周波数を変えることで転写ベルト駆動モ‐タ125の回転速度を制御することができる。
操作部127は、ユ‐ザからの各種操作指示等が入力される操作パネルと各種メッセ‐ジを表示する表示部からなる。また、制御部101は、インタフェイス129を介してPC(パ‐ソナルコンピュ‐タ)130と接続されている。プリンタ1はこのPC130から入力される画像デ‐タに基づいて画像形成を行う。
レジストモ‐タ190は、レジストロ‐ラ17(図1)を回転駆動するものであり、制御部101によって制御される。
また、プリンタ1には、押圧ロ‐ラ23の回転速度(角速度)を検出する押圧ロ‐ラ回転速度検出部140と、下部従動ロ‐ラ25の回転速度(角速度)を検出する下部ロ‐ラ回転速度検出部150が設けられている。押圧ロ‐ラ回転速度検出部140は、例えば、ロ‐タリエンコ‐ダからなる。例えば、当該エンコ‐ダは、押圧ロ‐ラ23の回転駆動軸に押圧ロ‐ラ23と同心回転するように設けられたセンサホイ‐ルと、センサホイ‐ル周縁の一部に設けられた発光部及び受光部を有する光検出器からなる光センサとを備える。センサホイ‐ルの周縁であって、光センサによるセンシング対象領域には、センサホイ‐ルの周方向に沿って多数のスリットが一定間隔で形成されている。センサは、当該スリットの列を挟む位置にセンサホイ‐ルに対向させて設けられた発光部(光源)及び受光部を有し、スリットの列で断続された光を受光部が受光すると、当該受光の度に、検出パルスをベルト走行速度算出部102に出力する。例えば、押圧ロ‐ラ回転速度検出部140は、当該センサから得られる検出パルス数に基づいて、単位時間(予め定められた一定時間)あたりの検出パルス数を押圧ロ‐ラ23の回転数R1(n)として任意の瞬間で逐次算出し
、当該押圧ロ‐ラ23の回転数R1(n)を押圧ロ‐ラ23の回転速度とする。
下部ロ‐ラ回転速度検出部150も、押圧ロ‐ラ回転速度検出部140と同様にセンサホイ‐ル及び光センサを備えるが、下部ロ‐ラ回転速度検出部150のセンサホイ‐ルは、下部従動ロ‐ラ25の回転駆動軸に、下部従動ロ‐ラ25と同心回転するように設けられている。センサは、センサホイ‐ルの上記スリット列で断続された光を受光部が受光すると、当該受光の度に、検出パルスを速度決定面算出部103に出力する。例えば、下部ロ‐ラ回転速度検出部150は、当該センサから得られる検出パルス数に基づいて、単位時間(予め定められた一定時間)あたりの検出パルス数を下部従動ロ‐ラ25の回転数R2(n)として任意の瞬間で逐次算出し、当該下部従動ロ‐ラ25の回転数R2(n)を下部従動ロ‐ラ25の回転速度とする。
制御ユニット100は、制御部101と、ベルト走行速度算出部102と、速度決定面算出部103とを備える。
制御部101は、ROM112に記憶されている上記動作プログラム等に従い、作業領域としてRAM113を使用して、プリンタ1の全体的な動作制御を司る。この点で、制御部101は、画像形成動作時におけるプリンタ1の各機構を駆動制御する駆動制御部として機能する。また、制御部101は、後述するベルト走行速度算出部102によるベルト走行速度算出、及び速度決定面算出部103による速度決定面算出を予め定められた時間の経過毎に行わせる。
ベルト走行速度算出部102は、プリンタ1のウォ‐ムアップ時又は調整時に、中間転写ベルト20が例えば画像形成用の速度で走行するように駆動されるときに、中間転写ベルト20に設けられている複数の従動ロ‐ラの1つである押圧ロ‐ラ23の回転数と、当該押圧ロ‐ラ23との接触地点における予め定められた速度決定面と、当該押圧ロ‐ラ23の直径とから、中間転写ベルト20のベルト走行速度を算出する。
ベルト走行速度算出部102は、一定時間内に上記押圧ロ‐ラ回転速度検出部140から送られてくる上記検出パルスの数を、押圧ロ‐ラ23の回転数情報として用いる。
また、ベルト走行速度算出部102が中間転写ベルト20のベルト走行速度算出に用いる上記速度決定面は、中間転写ベルト20の走行速度を決定するベルト面である。すなわち、当該速度決定面は、駆動ロ‐ラ22が画像形成動作用の予め定められた回転速度で駆動されているときに、中間転写ベルト20が押圧ロ‐ラ23に接触する位置では、中間転写ベルト20は、その厚み方向におけるどの位置(当該位置の面)が、中間転写ベルト20の走行速度で走行しているかを示すものであり、当該速度決定面は、中間転写ベルト20の内側の表面からの距離(厚さ)で表される。本実施形態では、速度決定面は、中間転写ベルト20の走行方向各位置における厚さに応じて、当該各位置毎に変動する。
なお、中間転写ベルトが複数の層で形成されている場合や、組成物が異なる場合等、中間転写ベルトの組成によって速度決定面は変動する。
中間転写ベルト20が押圧ロ‐ラ23に接触する位置における当該速度決定面は、プリンタ1の製造者等により予め計測されて固定値としてベルト走行速度算出部102に記憶されている。
また、上記押圧ロ‐ラ23の直径も、プリンタ1の製造者等により予め計測されて固定値としてベルト走行速度算出部102に記憶されている。
ベルト走行速度算出部102は、中間転写ベルト20表面のベルト走行速度V(0)、円周率π、押圧ロ‐ラ23の直径φ1、速度決定面L(0)、押圧ロ‐ラ23の回転数R1(0)としたとき、押圧ロ‐ラ23は中間転写ベルト20の内側に接していることから、
V(0)=π(φ1+2L(0))×R1(0) …(1)
の式(1)に基づいて中間転写ベルト20のベルト走行速度を算出する。このベルト走行速
度V(0)は、算出された時点においては、中間転写ベルト20の走行方向各位置における全ての速度決定面で同一である。
一方、速度決定面算出部103は、ベルト走行速度算出部102によって算出された中間転写ベルト20の上記ベルト走行速度と、中間転写ベルト20に設けられている複数の従動ロ‐ラの1つであり中間転写ベルト20の走行方向において押圧ロ‐ラ23よりも当該走行方向下流側の位置に配設された下部従動ロ‐ラ25の回転数と、当該下部従動ロ‐ラ25の直径とから、当該下部従動ロ‐ラ25との接触地点における中間転写ベルト20の速度決定面を算出する。
速度決定面算出部103は、一定時間内に上記下部ロ‐ラ回転速度検出部150から送られてくる上記検出パルスの数を、下部従動ロ‐ラ25の回転数情報として用いる。
下部従動ロ‐ラ25の直径は、プリンタ1の製造者等により予め計測されて固定値として速度決定面算出部103に記憶されている。
速度決定面算出部103は、中間転写ベルト20のベルト走行速度V(0)、円周率π、下部従動ロ‐ラ25の直径φ2、該下部従動ロ‐ラ25との接触地点における中間転写ベル
ト20の速度決定面L(n)、下部従動ロ‐ラ25の回転数R2(n)としたとき、
V(0)=π(φ2+2L(n))×R2(n) が成立することから、
L(n) ={V(0)/(R2(n) ×π)‐φ2}/2 …(2)
の式(2)に基づいて、下部従動ロ‐ラ25との接触地点における中間転写ベルト20の速
度決定面を算出する。中間転写ベルト20のベルト走行速度を算出する。
そして、制御部101は、ベルト走行速度算出部102によるベルト走行速度算出、及び速度決定面算出部103による速度決定面算出を、予め定められた時間の経過毎に行わせ、中間転写ベルト20の走行方向における全周域で、下部従動ロ‐ラ25との接触地点における中間転写ベルト20の速度決定面を算出させる。なお、上記予め定められた時間とは、例えば、中間転写ベルト20表面の特定箇所が、ベルト走行方向における特定位置から周回を始め、当該特定箇所が無端走行により当該特定位置に戻ってくるまでの時間(中間転写ベルト20がベルト走行方向に1周するのに要する時間)をN等分した時間(N
は2以上の整数)である。
また、制御部101は、中間転写ベルト20全周域における上記速度決定面算出を、中間転写ベルト20がn(n=1以上の整数)周走行する範囲で行わせる。これにより、中
間転写ベルト20についてその走行方向全周域に亘る上記各位置で速度決定面を取得しつつ、当該速度決定面の算出対象領域を、駆動ロ‐ラ22の全周面が中間転写ベルト20に接して回り切っている領域とするので、駆動ロ‐ラ22に偏心が生じていても、当該駆動ロ‐ラ22が有する偏心等による駆動ロ‐ラ22の表面速度変動が全て均一に中間転写ベルト20に現れるようにして、的確に速度決定面の算出に反映させることができる。
次に、プリンタ1による中間転写ベルト20の速度決定面算出処理を説明する。図4は、プリンタ1による中間転写ベルト20の速度決定面算出処理を示すフロ‐チャ‐トである。以下、当該速度決定面算出処理を図4及び図2を参照して説明する。
プリンタ1による中間転写ベルト20の速度決定面算出処理は、プリンタ1のウォ‐ムアップ時又は調整時に中間転写ベルト20が駆動されるときに行われる。
例えば、プリンタ1のウォ‐ムアップ時に、制御部101が駆動ロ‐ラ22を駆動して中間転写ベルト20を、上記画像形成用の走行速度で駆動させているとき、当該中間転写ベルト20に従動して回転する押圧ロ‐ラ23の回転数R1(0)を、押圧ロ‐ラ回転速度検
出部140が検出する(S1)。
ベルト走行速度算出部102は、上記検出された押圧ロ‐ラ23の回転数R1(0)と、当
該押圧ロ‐ラ23との接触地点における速度決定面L(0)と、当該押圧ロ‐ラ23の直径φ1とから、上記式(1)を用いて、中間転写ベルト20のベルト走行速度V(0)を算出する(S2)。
また、下部ロ‐ラ回転速度検出部150は、押圧ロ‐ラ回転速度検出部140による押圧ロ‐ラ23の回転数R1(0)の検出時に、中間転写ベルト20に従動して回転する下部従
動ロ‐ラ25の回転数R2(n)を検出する(S3)。
速度決定面算出部103は、ベルト走行速度算出部102によって算出された上記中間転写ベルト20の上記ベルト走行速度V(0)と、下部ロ‐ラ回転速度検出部150によって検出された下部従動ロ‐ラ25の回転数R2(n)と、当該下部従動ロ‐ラ25の直径φ2とから、上記式(2)を用いて、この時点での下部従動ロ‐ラ25との接触地点pt(n)にある中間転写ベルト20の特定箇所p(n)における速度決定面L(n)を算出する(S4)。
S1乃至S4の処理の後、制御部101は、S1乃至S4の処理を行った時点で押圧ロ‐ラ23に接触する位置pt(0)にあった中間転写ベルト20表面の特定箇所p(0)が、下部
従動ロ‐ラ25に接触する位置pt(n)に、中間転写ベルト20の走行により移動してきた
ことを、例えば制御部101に内蔵されるカウンタにより、中間転写ベルト20の特定箇所p(0)が位置pt(0)から位置pt(n)まで移動するために必要であると想定される走行時間(予め定められた値)が経過したことを計測すること等をもって判断する(S5)。
ここで、制御部101は、中間転写ベルト20表面の特定箇所p(0)が位置pt(0)から位
置pt(n)に移動したと判断した場合(S5でYES)、さらに、当該速度決定面算出処理
開示時点において位置pt(0)にあった中間転写ベルト20表面の特定箇所p(0)が、中間転
写ベルト20が1周周回して位置pt(0)に戻ってきたか否かを、上記カウンタにより中間
転写ベルト20が1周するのに要すると想定される走行時間(予め定められた値)が、当
該速度決定面算出処理開示時点から経過したと計測されたか否か等で判断する(S6)。
制御部101は、当該速度決定面算出処理開示時点における中間転写ベルト20表面の特定箇所p(0)が、中間転写ベルト20が1周して位置pt(0)にまだ戻ってきていないと判
断した場合は(S6でNO)、処理をS1に戻し、この時点での押圧ロ‐ラ23の回転数R1(0)を、押圧ロ‐ラ回転速度検出部140が新たに検出する(S1)。
そして、ベルト走行速度算出部102は、当該新たに検出された押圧ロ‐ラ23の回転数R1(0)と、上記予め定められた速度決定面L(0)と、当該押圧ロ‐ラ23の直径φ1とから、上記式(1)を用いて、新たに当該時点における中間転写ベルト20のベルト走行速度V(0)を算出する(S2)。
下部ロ‐ラ回転速度検出部150は、当該新たな押圧ロ‐ラ23の回転数R1(0)の検出
時に、下部従動ロ‐ラ25の回転数R2(n)を新たに検出し(S3)、速度決定面算出部1
03は、上記新たに算出されたベルト走行速度V(0)と、下部従動ロ‐ラ25の新たな回転数R2(n)と、当該下部従動ロ‐ラ25の直径φ2とから、中間転写ベルト20の走行に伴って、この時点で位置pt(n)に新たに移動して中間転写ベルト20表面の新たな特定箇所p(n)となっている箇所についての速度決定面L(n)を算出する(S4)。
すなわち、制御部101は、押圧ロ‐ラ23に接触する位置pt(0)にあった中間転写ベ
ルト20表面の特定箇所p(0)が、下部従動ロ‐ラ25に接触する位置pt(n)に移動して新
たな特定箇所p(n)となる毎にS1乃至S4の処理を繰り返し、この時点で下部従動ロ‐ラ25との接触地点pt(n)に位置している中間転写ベルト20表面箇所p(n)について速度決
定面L(n)を算出する。そして、制御部101は、当該速度決定面L(n)の算出処理を、当該速度決定面算出処理開示時点において中間転写ベルト20表面の特定箇所p(0)となっていた箇所が1周して位置pt(0)に戻ってくるまで繰り返す。
制御部101は、このように中間転写ベルト20の走行方向全域に亘る各位置で得た速度決定面L(n)の情報を用いて、中間転写ベルト20表面の各箇所が下部従動ロ‐ラ25に接触する位置pt(n)に移動したときにおける中間転写ベルト20の走行速度を、中間転写
ベルト20の走行方向全周域について算出して蓄積し、画像形成実行時には、当該蓄積されている中間転写ベルト20の各位置における走行速度情報に応じて転写ベルト駆動モ‐タ125の回転速度を増減させることにより、中間転写ベルト20を一定速度で走行させる(S7)。
すなわち、制御部101は、実際に走行している中間転写ベルト20(厚みムラを有して特定箇所における表面速度を変動させながら走行している中間転写ベルト20)の状態に応じて、中間転写ベルト20の走行速度が一定になるように、正確に中間転写ベルト20の走行速度を制御することが可能になる。
但し、制御部101は、中間転写ベルト20の全周域における上記速度決定面算出部による前記速度決定面の算出数N、押圧ロ‐ラ23及び下部従動ロ‐ラ25間での速度決定面算出部103による速度決定面の算出数n(本実施形態ではn=1)、駆動ロ‐ラ22
が中間転写ベルト20をベルト走行方向に1周させる駆動ロ‐ラ回転数Mである場合に、
N/n≠Mの条件を満たした上で上記速度決定面算出を行わせることが好適である。
この場合、駆動ロ‐ラ22が1回転する周期と、下部従動ロ‐ラ25と中間転写ベルト
20との接触地点における速度決定面算出タイミングとが同期しないため、駆動ロ‐ラ22に偏心が生じていても、当該偏心等による駆動ロ‐ラ表面速度変動を的確にとらえた上で中間転写ベルト20の上記各箇所における速度決定面が算出される。例えば、駆動ロ‐ラ22に滑り回避のためのゴム層がコ‐ティングされている場合には、当該偏心を有する駆動ロ‐ラ22の表面速度変動は中間転写ベルト20の走行速度に大きな影響を与えるが、上記一連の処理によれば、このような場合であっても、中間転写ベルト20の走行速度検出や駆動制御に悪影響を及ぼさないようにすることが可能である。
なお、本発明は上記実施の形態の構成に限られず種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、ベルト走行速度算出部102がベルト走行速度を算出し、速度決定面算出部103が当該算出されたベルト走行速度を用いて速度決定面を算出する実施形態を示しているが、下記式(3)を用いて、速度決定面L(n)を算出することも可能である。
L(n)={(φ1‐φ2+2L(0))×(R1(0)/R2(n))}/2 …(3)
すなわち、上記実施形態には、ベルト走行速度算出部102及び速度決定面算出部103による各算出処理を別個に行う形態を示したが、ベルト走行速度算出部102及び速度決定面算出部103による各算出処理は、当該式(3)を用いて一度に行われる場合を含む
ものである。
また、上記実施形態では、押圧ロ‐ラ23直径φ1と下部従動ロ‐ラ25直径φ2との関係を特に定めていないが、上記式(3)を用いて速度決定面L(n)を算出する場合は、押圧ロ
‐ラ23の直径φ1及び下部従動ロ‐ラ25の直径φ2を同一とすることで、上記式(3)、
すなわち上記速度決定面算出部による速度決定面算出処理を簡素化させることが可能になる。
また、上記実施形態では、押圧ロ‐ラ23及び下部従動ロ‐ラ25間におけるベルト走行速度算出部102及び速度決定面算出部103による速度決定面の算出数nを1として
いるが、当該算出数nを2以上としてもよい。
上記の実施形態においては、転写ベルトとして、ベルトの表面に重ね塗り状態でカラ‐画像を形成させる中間転写ベルト20が採用されているが、かかる中間転写ベルト20の代わりに、ベルトにより搬送されつつある用紙にカラ‐画像を形成させるようにした、いわゆる用紙搬送ベルトを本発明に係る転写ベルトとして採用してもよい。また、本発明に係る画像形成装置は、カラ‐印刷用のものに限定されるものではなく、モノクロ印刷用のものであってもよい。この場合には、画像形成ユニット(感光体ドラム等)は、当然のこととして1つだけが採用される。
また、上記実施形態では、特許請求の範囲における第1ロ‐ラの例を押圧ロ‐ラ23、として説明しているが、これに代えて、下部従動ロ‐ラ25、テンションロ‐ラ21、上部従動ロ‐ラ24等を第1ロ‐ラとして、中間転写ベルト20の走行方向各位置における速度決定面を算出することも可能である。
また、上記実施形態では、特許請求の範囲における第2ロ‐ラの例を下部従動ロ‐ラ25として説明しているが、当該第2ロ‐ラは、第1ロ‐ラと異なる従動ロ‐ラであれば、テンションロ‐ラ21、上部従動ロ‐ラ24、押圧ロ‐ラ23等を第2ロ‐ラとして、中間転写ベルト20の走行方向各位置における速度決定面を算出することも可能である。
本発明に係る画像形成装置の一実施形態の内部構造を説明するための断面視の説明図である。 本発明の一実施形態に係るベルト装置を抽出して示した図である。 プリンタの概略構成の一例を示すブロック図である。 プリンタによる中間転写ベルトの速度決定面算出処理を示すフロ‐チャ‐トである。
1 プリンタ
13 画像形成部
13M,13C,13Y,13K 画像形成ユニット
20 中間転写ベルト
22 駆動ロ‐ラ
23 押圧ロ‐ラ
25 下部従動ロ‐ラ
100 制御ユニット
101 制御部
102 ベルト走行速度算出部
103 速度決定面算出部
138 2次転写ロ‐ラ
140 押圧ロ‐ラ回転速度検出部
150 下部ロ‐ラ回転速度検出部
200 転写ユニット

Claims (6)

  1. 表面又は当該表面に載置された記録紙に、画像情報に応じて担持される像担持体のトナ‐像が転写される転写ベルトを備えた画像形成装置において、
    前記転写ベルトを無端走行可能に張架する複数のロ‐ラと、
    前記転写ベルトを無端走行させる駆動ロ‐ラと、
    前記複数のロ‐ラの1つである第1ロ‐ラの単位時間あたりの回転数を検出する第1ロ‐ラ回転速度検出部と、
    前記画像形成装置のウォ‐ムアップ時または調整時に、前記第1ロ‐ラ回転速度検出部によって検出された前記第1ロ‐ラの回転数と、前記第1ロ‐ラとの接触地点における前記転写ベルトの走行速度を決定するベルト面となる予め定められた速度決定面と、前記第1ロ‐ラの予め定められた直径とから、前記転写ベルトのベルト走行速度を算出するベルト走行速度算出部と、
    前記複数のロ‐ラの1つであり前記転写ベルト走行方向において前記第1ロ‐ラとは異なる位置に配設された第2ロ‐ラの単位時間あたりの回転数を検出する第2ロ‐ラ回転速度検出部と、
    前記ベルト走行速度算出部によって算出されたベルト走行速度と、前記第2ロ‐ラ回転速度検出部によって検出された前記第2ロ‐ラの回転数と、前記第2ロ‐ラの予め定められた直径とから、前記第2ロ‐ラとの接触地点における前記転写ベルトの速度決定面を算出する速度決定面算出部と、
    前記ベルト走行速度算出部によるベルト走行速度算出、及び前記速度決定面算出部による前記速度決定面算出を、予め定められた時間の経過毎に行わせ、前記転写ベルトの走行方向における全周域で、前記第2ロ‐ラとの接触地点における前記転写ベルトの速度決定面を算出させる制御部と
    を備えた画像形成装置。
  2. 前記転写ベルトの全周域において算出された各速度決定面に基づいて前記駆動ロ‐ラを駆動制御する駆動制御部を更に備えた請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記ベルト走行速度算出部は、前記第1ロ‐ラ回転速度検出部によって検出された前記第1ロ‐ラの回転数R1(0)、前記第1ロ‐ラとの接触地点における前記転写ベルトの走行
    速度を決定するベルト面となる予め定められた速度決定面L(0)、前記第1ロ‐ラの予め定められた直径φ1、円周率π、前記転写ベルトのベルト走行速度V(0)としたとき、
    V(0)=π(φ1+2L(0))×R1(0)の式に基づいて前記ベルト走行速度を算出し、
    前記速度決定面算出部は、前記ベルト走行速度算出部によって算出されたベルト走行速度V(0)、前記第2ロ‐ラ回転速度検出部によって検出された第2ロ‐ラの回転数R2(n)、
    前記第2ロ‐ラの予め定められた直径φ2、円周率π、前記第2ロ‐ラとの接触地点にお
    ける前記転写ベルトの速度決定面L(n)としたとき、
    L(n) ={V(0)/(R2(n) ×π)‐φ2}/2の式に基づいて前記速度決定面を算出する請
    求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御部は、前記転写ベルト全周域における前記速度決定面算出部による前記速度決定面の算出数N、前記第1及び第2ロ‐ラ間での前記速度決定面算出部による前記速度決定面の算出数n、Mを整数とした場合に、N/n≠Mの条件を満たした上で、前記転写ベルトの前記速度決定面算出を行わせる請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記第1及び第2ロ‐ラが同一の直径とされた請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
  6. 前記転写ベルトの表面又は当該表面に載置された記録媒体に、画像情報に応じたトナ‐像を画像形成する画像形成部と、
    請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のベルト駆動装置を備えた画像形成装置。
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