JP2010125700A - 筆圧測定機能付き筆記具 - Google Patents

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Abstract

【課題】日常的に行っている筆記時における筆圧を的確に測定することができる筆圧測定機能付き筆記具を提供すること。
【解決手段】筆記体としてのシャープユニット6と、このシャープユニット6の軸線方向と直交する検出面を有し、シャープユニット6に加わる荷重を検出する荷重センサ7とを具備し、筆記時における荷重センサ7の位置を固定すると共に、当該荷重センサ7の検出面とシャープユニット6との相対位置を一定に保持したことを特徴とする。
【選択図】図4

Description

本発明は、筆記時における筆圧を測定する機能を有する筆圧測定機能付き筆記具に関する。
従来、筆記時における筆圧を測定することができる筆記測定装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。この筆記測定装置においては、筆圧を測定するための感圧センサを配設した測定テーブルを備え、当該測定テーブル上にて所望の筆記具で筆記することにより得られた感圧センサの出力データに基づいて筆圧を演算するように構成されている。しかしながら、この筆記測定装置においては、感圧センサを配設した測定テーブルに対する筆記動作により筆圧を測定する構成を採るため、測定テーブルの移動等に起因して筆圧を測定する時間や場所が制限されてしまうという問題がある。
このような問題に対応するため、筆記具にて筆圧を測定することができれば、時間や場所を選ばずに簡単に筆圧を測定することが可能となる。例えば、特許文献2に記載された電子ペン入力装置においては、導電性物質を電子ペンの先端部に配置し、電子ペン入力時における導電性物質の移動位置に基づいて、筆圧量を発振回路における周波数の変化として検出するように構成されている。このような電子ペンの構造を利用することにより、筆記具にて筆圧を測定することが考えられる。
特開2002−188971号公報 特開平10−228345号公報
しかしながら、上述した特許文献2に記載されたような構造を利用する場合には、筆記具の先端部が筆記動作に応じて移動してしまうことから、筆記時に先端部が沈み込むような感触を筆記者に与えることとなり、日常的に行っている筆記時における筆圧を的確に測定することが困難となるという問題がある。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、日常的に行っている筆記時における筆圧を的確に測定することができる筆圧測定機能付き筆記具を提供することを目的とする。
このような課題を解決するため、本発明の筆圧測定機能付き筆記具は、筆記体と、前記筆記体の軸線方向と直交する検出面を有し、前記筆記体に加わる荷重を検出する荷重センサとを具備し、筆記時における前記荷重センサの位置を固定すると共に、当該荷重センサの前記検出面と前記筆記体との相対位置を一定に保持したことを特徴とする。
この構成によれば、筆記時における荷重センサの位置が固定される一方、この荷重センサの検出面と筆記体との相対位置が一定に保持されることから、筆記時に加わる荷重に応じて筆記体が移動する事態を防止できるので、日常的に行っている筆記時における筆圧を的確に測定することが可能となる。なお、検出面と筆記体との相対位置を一定に保持する手法としては、例えば、付勢部材で筆記体を荷重センサ側に付勢することや、接着剤等で検出面に筆記体の一部を固着することが考えられる。
本発明の筆圧測定機能付き筆記具においては、前記筆記体の一端を保持すると共にその一部を前記検出面に対向配置させた保持部材と、前記保持部材の一部が前記検出面に当接するように前記保持部材を前記荷重センサ側に付勢する付勢部材と、前記荷重センサを前記付勢部材による付勢方向に移動不能に固定する固定部材とを具備することが好ましい。この場合には、固定部材で荷重センサを付勢部材の付勢方向に移動不能に固定する一方、付勢部材で筆記体の一端を保持する保持部材の一部が検出面に当接するように保持部材を荷重センサ側に付勢していることから、常に保持部材の一部を荷重センサの検出面に当接させておくことができるので、筆記時に加わる荷重に応じて筆記体が移動する事態を防止することが可能となる。
本発明の筆圧測定機能付き筆記具においては、前記荷重センサで検出した荷重に応じて筆圧を演算する演算手段を具備することが好ましい。この場合には、筆圧測定機能付き筆記具のみで筆圧を演算できるので、画面表示などの出力機能を有する外部機器を用意するだけで筆記者に筆圧を通知することが可能となる。
本発明の筆圧測定機能付き筆記具において、前記荷重センサは、前記筆記体に加わる荷重に応じた歪み量から当該荷重を検出することが好ましい。この場合には、歪み量に応じて筆記体に加わる荷重を検出することから、例えば、筆記体に加わる荷重に応じて起歪体やダイアフラム等に発生する微小な歪みに応じて当該荷重を検出することが可能となる。
また、本発明の筆圧測定機能付き筆記具においては、前記保持部材及び固定部材を収容する収容部材を具備し、前記収容部材の内壁で前記固定部材の位置決めを行うと共に当該内壁で前記保持部材における前記筆記体の軸線方向以外の移動を規制することが好ましい。この場合には、収容部材に収容された状態で固定部材が位置決めされる一方、同一の収容部材の内壁で保持部材における筆記体の軸線方向以外の移動が規制されることから、付勢部材の付勢力に応じて保持部材の一部を適切に荷重センサの検出面に当接させることが可能となる。
さらに、本発明の筆圧測定機能付き筆記具においては、筆圧測定機能のオン/オフ状態を切り換える切換スイッチを具備することが好ましい。この場合には、筆圧測定機能のオン/オフ状態を切り換えることができるので、筆圧を測定するタイミング以外で筆圧測定機能をオフ状態とすることが可能となる。例えば、電源供給を行うバッテリを内蔵する場合には、当該バッテリの電力消費を低減することが可能となる。
例えば、本発明の筆圧測定機能付き筆記具において、前記切換スイッチは、前記筆記体を収納する軸体からの当該筆記体の繰り出し動作に連動して前記筆圧測定機能のオン/オフ状態を切り換えることが考えられる。この場合には、筆記動作を行うことが予想される筆記体の繰り出し動作に連動して筆圧測定機能のオン/オフ状態を切り換えることができるので、筆記動作が行われるタイミングで適切に筆圧測定機能をオン状態とすることが可能となる。
さらに、本発明の筆圧測定機能付き筆記具においては、前記演算手段で演算した筆圧に関する筆圧情報を無線通信により送出する無線通信手段を具備することが好ましい。この場合には、例えば、外部の出力装置に対して筆圧情報を無線通信により送出することができることから、外部出力用コード等を筆圧測定機能付き筆記具に接続する必要がなくなるので、筆記者において筆記動作を行い易い、利便性に優れた筆圧測定機能付き筆記具を提供することが可能となる。
例えば、本発明の筆圧測定機能付き筆記具において、前記筆記体は、少なくともシャープペンシル機能を含む。この場合には、シャープペンシル機能を有する筆記体を備える筆記具によって、日常的に行っている筆記時における筆圧を的確に測定することが可能となる。
本発明の筆圧測定機能付き筆記具によれば、筆記時における荷重センサの位置が固定される一方、この荷重センサの検出面と筆記体との相対位置が一定に保持されることから、筆記動作時に加わる荷重に応じて筆記体が移動する事態を防止できるので、日常的に行っている筆記時における筆圧を的確に測定することが可能となる。
以下、本発明の実施形態について添付図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1及び図2は、本発明の実施の形態1に係る筆圧測定機能付き筆記具(以下、単に「筆記具」という)1の断面図である。図1及び図2においては、筆記具1の軸心を通過する、直交する平面における断面図を示している。なお、以下においては、筆記具1内に筆記体としてシャープペンシルユニット(以下、「シャープユニット」という)が収納される場合について示すが、これに限定されるものではない。例えば、ボールペンユニット等の任意の筆記体に適用することが可能である。
図1及び図2に示すように、筆記具1は、後軸2と、先軸3とを螺合した状態で構成される。先軸3の前方側端部からは、後述するシャープユニット6の一部が突出されている。また、先軸3の外周には、ラバー材料等で形成されたグリップ部4が設けられている。後軸2の後方側端部には、クリップ部51が一体的に形成された尾栓5が取り付けられている。筆記具1の軸体内には、尾栓5に対するノック動作に応じて芯を外部に繰り出すシャープユニット6と、シャープユニット6に加わる荷重を検出する荷重センサ7と、尾栓5に対するノック動作をシャープユニット6に伝達すると共に、荷重センサ7を所定位置に保持するホルダユニット8と、ホルダユニット8を筆記具1の後方側に付勢するノック動作用のばね(以下、「ノック用ばね」という)9と、荷重センサ7で検出された荷重に基づいて筆記時における筆圧を演算するための演算手段としての電子部品が実装された回路基板10とが収納されている。
シャープユニット6は、芯を外部に繰り出す繰出機構部61と、この繰出機構部61の後方側に取り付けられ、芯を内部に収納するカバー部62とから構成されている。シャープユニット6は、繰出機構部61の一部を前方側に突出させた状態で、その前方側端部近傍を先軸3に保持される一方、カバー部62の後端部を後述するホルダユニット8の筆記体ホルダ82により保持された状態で軸体内に配設されている。シャープユニット6への芯の収納は、カバー部62を繰出機構部61から取り外すことにより行われる。また、繰出機構部61による芯の繰り出しは、カバー部62の後端部が押圧されることにより行われる。カバー部62が押圧されると、繰出機構部61における可動部61aが前方側に移動し、固定部61bの前端部から芯が所定量だけ繰り出されるように構成されている。
荷重センサ7は、ホルダユニット8内の所定位置に配設されている。図3は、本実施の形態に係る筆記具1が有する荷重センサ7の模式図である。図3(a)においては、荷重センサ7を前方側から見た正面図を示し、同図(b)においては、荷重センサ7の側面図を示している。なお、図3(b)においては、説明の便宜上、図1及び図2に示す上下方向を逆に示すと共に、筆記体ホルダ82の一部を示している。荷重センサ7としては、例えば、北陸電気工業株式会社のフォースセンサ(特許第3479064号公報)が利用される。
図3(a)に示すように、荷重センサ7は、ダイアフラムをなす基板71と、この基板71の表面に形成された複数の薄膜半導体歪みゲージ(以下、単に「歪みゲージ」という)72a〜72dと、これらの歪みゲージ72a〜72dの中央に配置される球状の押圧部材73とから構成されている。歪みゲージ72a〜72d等が設けられた基板71の表面は、荷重センサ7の荷重の検出面を構成し、シャープユニット6の軸線方向と直交すると共に、後述する筆記体ホルダ82の凸部82bと対向して配置されている。押圧部材73は、その後方側で基板71の検出面に接触する一方、その前方側で筆記体ホルダ82の凸部82bの後面に接触している。図3(b)に示すように、筆記体ホルダ82に荷重が加わると、押圧部材73を介して当該荷重が基板71に伝達され、基板71が僅かに歪む。歪みゲージ72a〜72dは、このような基板71に発生した歪みを検出し、上述した回路基板10上の電子部品に出力するように構成されている。この荷重センサ7によれば、基板71における僅かな歪み量に応じてシャープユニット6に加わる荷重を検出することができるので、筆記動作時に加わる荷重に応じてシャープユニット6が移動するのを防止できるものとなっている。
ホルダユニット8は、筆記具1の軸体の略中央近傍で、シャープユニット6と回路基板10との間に位置に配設されている。図4及び図5は、本実施の形態に係る筆記具1が有するホルダユニット8の周辺の断面図である。なお、図4においては、図1に示すホルダユニット8の周辺の断面を示し、図5においては、図2に示すホルダユニット8の周辺の断面を示している。
図4及び図5に示すように、ホルダユニット8は、荷重センサ7が固定される固定部材としてのセンサ固定部材81と、シャープユニット6のカバー部62の後端部を保持する保持部材としての筆記体ホルダ82と、これらのセンサ固定部材81及び筆記体ホルダ82を収容する収容部材83と、収容部材83の前方側に連結した状態で配設される押圧部材84と、収容部材83内に収容された筆記体ホルダ82と押圧部材84との間に配設される付勢部材としての付勢ばね85とから構成されている。
センサ固定部材81は、筆記具1の軸線方向と直交する面で構成される平面部81aと、この平面部81aの端部から後方側に延出し、その後端部で回路基板10の前端部と当接する当接部81bとを有している。荷重センサ7は、平面部81aの前面の中央に、接着剤等により検出面を前方側に向けた状態で固着される。センサ固定部材81は、荷重センサ7の一部を後述する収容部材83の当接部83eに当接させた状態で、後述する収容部材83の後方側の収容部83bに収容されている。この場合において、センサ固定部材81は、当接部81bを回路基板10に当接した状態としているため、荷重センサ7を付勢ばね85による付勢方向(筆記具1の後方向)に移動不能に固定するものとなっている。
筆記体ホルダ82は、概して円筒形状を有し、その前方側に配置される面にシャープユニット6のカバー部62の後端部が挿入される凹部82aが設けられると共に、その後方側に配置される面に荷重センサ7側に突出する凸部82bが設けられている。筆記体ホルダ82は、後述する収容部材83の開口部83dを介して凸部82bを荷重センサ7の検出面に当接させた状態で、後述する収容部材83の前方側の収容部83aに収容されている。筆記体ホルダ82は、このように凸部82bを荷重センサ7の検出面に当接させ、筆記時にシャープユニット6に加わった荷重を荷重センサ7に伝達する役割を果たすものである。
収容部材83は、後方側に向けて開口した収容部83aと、前方側に向けて開口した収容部83bと、これらの収容部83a、83bを仕切る仕切面83cとを有している。収容部83aには、後述するノック動作に応じて前後方向にストローク可能にセンサ固定部材81が収容されている。同様に、収容部83bには、後述するノック動作に応じて前後方向にストローク可能に筆記体ホルダ82が収容されている。収容部83bの内壁は、前後方向に移動する筆記体ホルダ82のガイド部材として機能するものであり、シャープユニット6の軸線方向以外の移動を規制し、筆記時にシャープユニット6に加わる荷重を適切に荷重センサ7に伝達できるように構成されている。仕切面83cの中央には、開口部83dが設けられ、この開口部83dを介して収容部83a、83bが連通された状態となっている。また、仕切面83cにおける開口部83dの周辺部分は、荷重センサ7の一部(歪みゲージ72a〜72dが形成されていない基板71の一部分)が当接する当接部83eを構成している。開口部83dは、図5に示すように、荷重センサ7の外形よりも僅かに狭く設けられる一方、筆記体ホルダ82の凸部82bよりも広く設けられている。従って、荷重センサ7が開口部83dを介して前方側に検出面を露出した状態で配置されると共に、凸部82bが開口部83dに進入して荷重センサ7の検出面に当接可能に構成されている。
押圧部材84には、その中央にシャープユニット6が貫通する貫通孔84aが設けられている。また、押圧部材84は、その後方側部分に収容部材83の収容部83bに挿入される挿入部84bが設けられ、その前方側端部にノック用ばね9の後方側端部を受ける受け部84cが設けられている。押圧部材84は、貫通孔84aにシュープユニット6を貫通させると共に挿入部84bを収容部83bに挿入した状態において、ノック用ばね9により後方側に付勢された状態で筆記具1の軸体内に配設されている。このように押圧部材84が後方側に付勢されることで、ホルダユニット8全体も後方側に付勢された状態とされている。
付勢ばね85は、収容部83b内に収容された筆記体ホルダ82の前方側端部と、収容部83b内に挿入された押圧部材84の挿入部84bの後方側端部との間に配設され、凸部82bが荷重センサ7の検出面に当接するように筆記体ホルダ82を後方側に付勢している。筆記体ホルダ82は、付勢ばね85の付勢力を受けて、開口部83dから露出する荷重センサ7の検出面に対して常に凸部82bを当接させた状態で収容部材83の収容部83b内に収容されている。このように付勢ばね85により常に荷重センサ7に付勢された状態で収容部83b内に筆記体ホルダ82を収容しているので、尾栓5に対するノック動作時や、筆記動作時においても、筆記体ホルダ82が荷重センサ7に当接した状態を維持することができるものとなっている。言い換えると、シャープユニット6を保持する筆記体ホルダ82と荷重センサ7とは常に一定の位置関係が維持されるように構成されており、荷重センサ7の検出面とシャープユニット6との相対位置が一定に保持されることとなる。
このような構成を有する筆記具1において、尾栓5に対してノック動作が行われると、回路基板10が前方側に移動して、ノック用ばね9の付勢力に抗してホルダユニット8が前方側に押し出される。具体的には、センサ固定部材81が前方側に押し出され、これに固定された荷重センサ7が当接部83eに当接して、収容部材83及び押圧部材84が前方側に押し出されると共に、筆記体ホルダ82が前方側に押し出される。この筆記体ホルダ82の前方側への移動に伴ってシャープユニット6の後端部が押圧され、その内部に収納された芯がシャープユニット6の前端部から所定量だけ繰り出されるものとなっている。そして、尾栓5に対するノック動作を停止すると、シャープユニット6から繰り出された芯が固定された状態とされる。一方、尾栓5を押圧した状態で芯を押し戻すと、繰り出された芯がシャープユニット6の内側に収納できるように構成されている。
筆記時における筆圧を測定する場合には、シャープユニット6の前端部から芯を繰り出した状態で筆記動作が行われる。本実施の形態に係る筆記具1においては、筆記動作に伴ってシャープユニット6及び筆記体ホルダ82に加わる荷重によって荷重センサ7の基板71に微小な歪みを発生させ、当該歪み量に基づいて回路基板10上の電子部品で筆記時における筆圧を演算する。なお、回路基板10には、外部出力端子が設けられ、当該外部出力端子に外部出力用コードが接続されている。この外部出力用コードは、後軸2に設けられた開口部21(図2参照)から導出され、例えば、不図示の出力装置(例えば、オシロスコープやノートパソコン)に接続可能に設けられている。なお、この出力装置については、筆記具1からの筆圧に関する筆圧情報を表示できることを前提として任意の装置を適用でき、例えば、携帯電話装置やテレビ装置で構成することも可能である。回路基板10上の電子部品で演算された筆圧情報は、このような出力装置で表示でき、筆記者は、その表示内容から自身の筆圧を確認できるものとなっている。
このように、本実施の形態に係る筆記具1においては、シャープユニット6と、シャープユニット6の軸線方向と直交する検出面を有し、シャープユニット6に加わる荷重を検出する荷重センサ7とを備え、筆記時における荷重センサ7の位置を固定すると共に、荷重センサ7の検出面とシャープユニット6との相対位置を一定に保持するようにしたことから、筆記時に加わる荷重に応じてシャープユニット6が移動する事態を防止できるので、日常的に行っている筆記時における筆圧を的確に測定することが可能となる。
特に、本実施の形態に係る筆記具1においては、荷重センサ7を、センサ固定部材81で付勢ばね85の付勢方向に移動不能に固定する一方、付勢ばね85でシャープユニット6の後端部を保持する筆記体ホルダ82の凸部82bが検出面に当接するように筆記体ホルダ82を荷重センサ7側に付勢している。これにより、常に筆記体ホルダ82の凸部82bを荷重センサ7の検出面に当接させておくことができるので、筆記動作時に加わる荷重に応じてシャープユニット6が移動する事態を防止でき、日常的に行っている筆記時における筆圧を的確に測定することが可能となる。
また、本実施の形態に係る筆記具1においては、荷重センサ7で検出した荷重に応じて筆圧を演算する演算手段としての回路基板10を軸体内部に備えることから、筆記具1のみで筆圧を演算できるので、画面表示などの出力機能を有する外部機器を用意するだけで筆記者に筆圧を通知することが可能となる。
さらに、本実施の形態に係る筆記具1においては、シャープユニット6に加わる荷重に応じた荷重センサ7の基板71の歪み量から当該荷重を検出するようにしていることから、シャープユニット6に加わる荷重に応じて基板71に発生する微小な歪みに応じて当該荷重を検出することが可能となる。
(実施の形態2)
実施の形態1に係る筆記具1においては、回路基板10の外部出力端子に接続された外部出力用コードを介して外部の出力装置に筆圧情報を送出する構成を採っている。また、実施の形態1に係る筆記具1においては、出力装置に外部出力用コードを介して接続されている場合には、原則として、筆記具1の使用状態に関わらず、筆記時における筆圧の測定を待機する構成を採っている。実施の形態2に係る筆記具20においては、筆記具20内で演算した筆圧情報を出力装置に無線送信すると共に、筆圧測定機能のオン/オフ状態を切り換えることができる点で実施の形態1に係る筆記具1と相違する。
図6及び図7は、本発明の実施の形態2に係る筆記具20の構成を示す断面図である。図6及び図7においては、本発明の実施の形態2に係る筆記具20の構成を模式的に示したものであり、図6においては筆圧測定機能をオフ状態とした場合を示し、図7においては筆圧測定機能をオン状態とした場合を示している。なお、図6及び図7において、実施の形態1に係る筆記具1と共通する構成部材については、同一の符号を付与してその説明を省略する。
図6及び図7に示すように、本実施の形態に係る筆記具20は、所謂、ダブルノック式の内部構造を有している。すなわち、筆記具20は、尾栓5に対する1回目の押圧動作によりシャープユニット6の前端部を先軸3から外部に繰り出し、2回目以降の押圧動作(ノック動作)によりその前端部から芯を繰り出すことができるように構成されている。筆記具20の軸体内には、尾栓5に対する押圧動作に応じて前後方向に移動可能な中軸201と、この中軸201に後端部を保持されたシャープユニット6と、中軸201を後方側に付勢するノック用ばね9とが収納されている。また、筆記具20の所定位置には、中軸201に設けられた突起部201aを係止して中軸201を所定位置に保持する係止部材202が設けられている。この係止部材202は、断面視にて概してL字形状を有し、筆記具20の軸体に突出形成された保持部20aに揺動可能に保持される一方、筆記具20の軸体の開口部20bを介して係止部202aを筆記具20の軸体内に挿通させ突起部201aを係止できるように構成されている。
中軸201内には、荷重センサ7と、シャープユニット6の後端部を保持する筆記体ホルダ82と、この筆記体ホルダ82の一部が荷重センサ7の検出面に当接するように筆記体ホルダ82を付勢する付勢ばね85と、荷重センサ7で検出した荷重から筆記時における筆圧を演算する電子部品が実装された回路基板10とが収納されると共に、回路基板10で演算した筆圧情報を外部の出力装置に無線送信する無線通信手段としての無線通信装置203と、この無線通信装置203及び回路基板10の駆動に要する電源供給を行うバッテリ204とが収納されている。筆記体ホルダ82は、中軸201の内壁に沿って僅かに前後方向に移動可能に配設されている。付勢ばね85は、筆記体ホルダ82の前端部と、中軸201の前端部の内壁との間に配置され、筆記体ホルダ82を後方側に付勢した状態となっている。回路基板10の所定位置には、切換スイッチとしてのリードスイッチ205が実装されている。このリードスイッチ205は、筆記具20の軸体の開口部20bの近傍に固定された永久磁石206との接離状態に応じて筆記具20における筆圧測定機能のオン状態及びオフ状態を切り替える役割を果たす。
このような構成を有する筆記具20において、尾栓5が押圧されると、これに伴って軸体内で中軸201がノック用ばね9の付勢力に抗して前方側に移動する。そして、所定位置まで到達すると、図7に示すように、係止部材202の係止部202aが中軸201の突起部201aと係合し、中軸201が係止された状態となり、シャープユニット6の前端部が先軸3から露出した状態とされる。この場合において、回路基板10に実装されたリードスイッチ205は、永久磁石206と対向して配置された状態となる。これにより、リードスイッチ205の構成部材である、隙間を有して配設された一対のリードにN極とS極が誘導され、この磁気吸引力により作動して筆圧測定機能がオン状態とされる。このように筆圧測定機能がオン状態とされた場合には、実施の形態1に係る筆記具1と同様の要領で筆記時における筆圧を測定することができる。そして、このように測定した筆圧情報は、無線通信装置203を介して外部の出力装置に無線送信することが可能となる。
一方、先軸3の前端部から繰り出されたシャープユニット6を筆記具20の軸体内に収納する場合には、係止部材202の後端部を押圧し、係止部202aと突起部201aとの係合を解除する。これにより、ノック用ばね9の付勢力に応じて中軸201が後方側に押し戻され、シャープユニット6が軸体内に収納される。この場合において、回路基板10に実装されたリードスイッチ205は、永久磁石206から離間して配置された状態となる。これにより、一対のリードに作用していた磁界が除去されると、これらの一対のリードの弾性復帰力により両者が離間して筆圧測定機能がオフ状態とされる。この場合には、シャープユニット6の状態に応じて筆圧測定機能がオフ状態とすることができる。
このように本実施の形態に係る筆記具20においては、筆圧測定機能のオン/オフ状態を切り換えるリードスイッチ205を備えたことから、筆圧を測定するタイミング以外で筆圧測定機能をオフ状態とすることが可能となる。筆記具20のように電源供給を行うバッテリ204を内蔵する場合には、当該バッテリ204の電力消費を低減することができ、筆圧測定機能の稼働時間を長時間化することが可能となる。
特に、本実施の形態に係る筆記具20においては、軸体からのシャープユニット6の繰り出し動作に連動して筆圧測定機能のオン/オフ状態を切り換えている。これにより、筆記動作を行うことが予想されるシャープユニット6の繰り出し動作に連動して筆圧測定機能のオン/オフ状態を切り換えることができるので、筆記動作が行われるタイミングで適切に筆圧測定機能をオン状態とすることが可能となる。
また、本実施の形態に係る筆記具20においては、回路基板10上の電子部品で演算した筆圧情報を無線通信により外部の出力装置に送出するようにしている。これにより、実施の形態1に係る筆記具1のように外部出力用コード等を回路基板10に接続する必要がなくなるので、筆記者において筆記動作を行い易い、利便性に優れた筆記具20を提供することが可能となる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態においては、筆記体ホルダ82を荷重センサ7側に付勢する付勢ばね85をノック用ばね9とは別部材として設けているが、筆記体ホルダ82を荷重センサ7側に付勢する構成については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、ノック用ばね9に付勢ばね85の機能を備えても良い。すなわち、ノック用ばね9で筆記体ホルダ82を荷重センサ7側に付勢するのである。この場合には、付勢ばね85を省略することができるので、筆記具20の軸体内における部品点数を削減すると共に、材料費に要するコストを低減することが可能となる。
また、上記実施の形態においては、筆記具1、20の軸体内に演算手段としての回路基板10を備える場合について示しているが、演算手段の配置については、必ずしもこれに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、筆記具1、20と接続されたPCなどの外部機器に配設するようにしても良い。このように筆記具1、20と接続されたPCなどの外部機器に演算手段を配設する場合には、筆記具1、20の構成を簡素化しつつ、日常的に行っている筆記時における筆圧を的確に測定することが可能となる。
さらに、上記実施の形態においては、付勢ばね85でシャープユニット6の一端を保持する筆記体ホルダ82の一部が荷重センサ7の検出面に当接するように筆記体ホルダ82を荷重センサ7側に付勢することで、荷重センサ7の検出面とシャープユニット6との相対位置を一定に保持する場合について説明しているが、これらの相対位置を一定に保持する構成としては、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、筆記体ホルダ82の一部を荷重センサ7の検出面に接着剤等で固着するようにしても良い。特に、上記実施の形態においては、シャープユニット6の一端を筆記体ホルダ82で保持する場合について説明しているが、荷重センサ7の検出面とシャープユニット6との相対位置を一定に保持することができれば、必ずしもこの構成を採用する必要はない。例えば、筆記体(シャープユニット6)の一端を荷重センサ7の検出面に直接固着することも考えられる。
本発明の実施の形態1に係る筆圧測定機能付き筆記具の断面図である。 実施の形態1に係る筆圧測定機能付き筆記具の断面図である。 実施の形態1に係る筆圧測定機能付き筆記具が有する歪みセンサの模式図である。 実施の形態1に係る筆圧測定機能付き筆記具が有するホルダユニットの周辺の断面図である。 実施の形態1に係る筆圧測定機能付き筆記具が有するホルダユニットの周辺の断面図である。 本発明の実施の形態2に係る筆圧測定機能付き筆記具の構成を示す断面図である。 実施の形態2に係る筆圧測定機能付き筆記具の構成を示す断面図である。
符号の説明
1、20 筆記具(筆圧測定機能付き筆記具)
2 後軸
21 開口部
3 前軸
4 グリップ部
5 尾栓
51 クリップ部
6 シャープユニット
61 繰出機構部
61a 可動部
61b 固定部
62 カバー部
7 荷重センサ
71 基板
72a〜72d 歪みゲージ
73 押圧部材
8 ホルダユニット
81 センサ固定部材
81a 平面部
81b 当接部
82 筆記体ホルダ
82a 凹部
82b 凸部
83 収容部材
83a、83b 収容部
83c 仕切面
83d 開口部
83e 当接部
84 押圧部材
84a 貫通孔
84b 挿入部
84c 受け部
85 付勢ばね
9 ノック用ばね
10 回路基板
201 中軸
201a 突起部
202 係止部材
202a 係止部
203 無線通信装置
204 バッテリ
205 リードスイッチ
206 永久磁石

Claims (9)

  1. 筆記体と、前記筆記体の軸線方向と直交する検出面を有し、前記筆記体に加わる荷重を検出する荷重センサとを具備し、筆記時における前記荷重センサの位置を固定すると共に、当該荷重センサの前記検出面と前記筆記体との相対位置を一定に保持したことを特徴とする筆圧測定機能付き筆記具。
  2. 前記筆記体の一端を保持すると共にその一部を前記検出面に対向配置させた保持部材と、前記保持部材の一部が前記検出面に当接するように前記保持部材を前記荷重センサ側に付勢する付勢部材と、前記荷重センサを前記付勢部材による付勢方向に移動不能に固定する固定部材とを具備することを特徴とする請求項1記載の筆圧測定機能付き筆記具。
  3. 前記荷重センサで検出した荷重に応じて筆圧を演算する演算手段を具備することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の筆圧測定機能付き筆記具。
  4. 前記荷重センサは、前記筆記体に加わる荷重に応じた歪み量から当該荷重を検出することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の筆圧測定機能付き筆記具。
  5. 前記保持部材及び固定部材を収容する収容部材を具備し、前記収容部材の内壁で前記固定部材の位置決めを行うと共に当該内壁で前記保持部材における前記筆記体の軸線方向以外の移動を規制することを特徴とする請求項2から請求項4のいずれかに記載の筆圧測定機能付き筆記具。
  6. 筆圧測定機能のオン/オフ状態を切り換える切換スイッチを具備することを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の筆圧測定機能付き筆記具。
  7. 前記切換スイッチは、前記筆記体を収納する軸体からの当該筆記体の繰り出し動作に連動して前記筆圧測定機能のオン/オフ状態を切り換えることを特徴とする請求項6記載の筆圧測定機能付き筆記具。
  8. 前記演算手段で演算した筆圧に関する筆圧情報を無線通信により送出する無線通信手段を具備することを特徴とする請求項3から請求項7のいずれかに記載の筆圧測定機能付き筆記具。
  9. 前記筆記体は、少なくともシャープペンシル機能を含むことを特徴とする請求項1から請求項8のいずれかに記載の筆圧測定機能付き筆記具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2019010763A (ja) * 2017-06-29 2019-01-24 ゼブラ株式会社 筆記動作測定システム、筆記動作測定方法、筆記動作測定プログラム及び筆記装置
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