JP2016164526A - 溝深さ測定装置 - Google Patents

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和章 新保
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Abstract

【課題】タイヤ径方向において測定子のストロークの倍の装置寸法を確保する必要がなく、タイヤハウスの狭い車両であっても快適にタイヤ溝深さの測定を行うことのできる溝深さ測定装置を提供する。
【解決手段】溝深さ測定装置1は、表示パネル102と、表示パネルが設けられ、表示面方向の幅が他端よりも狭く、表示パネルが設けられている側とは反対側の面に孔が形成されている筐体101と、棒状の測定子と、測定子を、筐体外に突出する突出位置と筐体内に収容される収容位置との間で、孔を通じて進退可能にガイドする第1ガイドと、測定子を、突出位置へ向けて付勢する弾性部材と、測定子よりも筐体中央寄りに配置される被検知部材と、被検知部材を、スライド可能にガイドする第2ガイドと、測定子の進退運動を、被検知部材のスライド運動に変換する運動変換手段と、被検知部材の第2ガイドによるガイド方向における運動量を検知する検知手段と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、タイヤの溝深さを測定する技術に関する。
従来、タイヤの溝深さを測定するハンディタイプの装置が知られる(例えば、特許文献1〜3等を参照)。
上記従来の溝深さ測定装置(Depth gauge)では、一般に、棒状の測定子をタイヤに略垂直に突き当て、溝深さ測定装置の基準面がタイヤ面に当接するまで押し込み、当該基準面からの測定子の突出し量を溝深さと判定する構成が採用される。
しかしながら、上記従来の溝深さ測定装置では、測定子の移動量を測定するために、測定子の装置外に突き出す部位に加えて、移動量を検知するための被測定部位が必要となる。すなわち、例えば、最大5mmの移動(ストローク)を想定する測定子であったとしても、測定子全体としての長さは、被測定部位を含めると10mmの長さのシャフトである必要がある。つまり、このような従来の構成の溝深さ測定装置の測定子移動方向におけるサイズは、上記のように例えば最大5mmの移動(ストローク)を想定する装置では10mm以下に抑えることができない。
また、タイヤ溝測定の対象となる車両によっては、フェンダー形状やタイヤ径等の関係から、タイヤハウスが非常に狭い場合があり、このような場合、溝深さの方向(すなわち、タイヤの径方向)における寸法の小さい測定装置でないと、タイヤ溝の測定が難しい。
本発明は上述した問題点を解決するためになされたものであり、タイヤ溝深さ測定時における溝深さ測定装置のタイヤ径方向において測定子のストロークの倍の装置寸法を確保する必要がなく、タイヤハウスの狭い車両であっても快適にタイヤ溝深さの測定を行うことのできる溝深さ測定装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、表示パネルと、前記表示パネルが設けられ、前記表示パネルの表示面方向における一端の幅が他端よりも狭く、前記表示パネルが設けられている側とは反対側の面の前記一端側に孔が形成されている筐体と、棒状の測定子と、前記筐体内の前記一端側において、前記測定子を、前記筐体外に突出する突出位置と前記筐体内に収容される収容位置との間で、前記孔を通じて進退可能にガイドする第1ガイドと、前記測定子を、前記突出位置へ向けて付勢する弾性部材と、前記筐体内において、前記測定子よりも前記筐体中央寄りに配置される被検知部材と、前記被検知部材を、前記筐体の一端から他端へ向かう方向にスライド可能にガイドする第2ガイドと、前記第1ガイドによりガイドされる前記測定子の進退運動を、前記第2ガイドによりガイドされる被検知部材のスライド運動に変換する運動変換手段と、前記被検知部材の前記第2ガイドによるガイド方向における運動量を検知する検知手段と、を備える溝深さ測定装置に関する。
以上に詳述したように、本発明によれば、タイヤ溝深さ測定時における溝深さ測定装置のタイヤ径方向において測定子のストロークの倍の装置寸法を確保する必要がなく、タイヤハウスの狭い車両であっても快適にタイヤ溝深さの測定を行うことのできる溝深さ測定装置を提供することができる。
本発明の実施の形態による溝深さ測定装置1の表示パネル(後述)側の外観を示す外観斜視図である。 本発明の実施の形態による溝深さ測定装置1の測定子(後述)が突き出す側の外観を示す外観斜視図である。 本発明の実施の形態による溝深さ測定装置1の表示パネル側を見た平面図である。 本発明の実施の形態による溝深さ測定装置1の筐体101の表示パネル(後述)側のカバーを取り外した状態を示す平面図である。 測定子103の突出し量をセンサによって検知するための機構について説明するための分解斜視図である。 測定子103の突出し量をセンサによって検知するための機構について説明するための分解斜視図である。 測定子103が突き出した状態における装置全体の縦断面図である。 測定子103が突き出した状態における装置全体の縦断面図である。 測定子103が突き出した状態から装置内に収容されるまでの中間位置における装置全体の縦断面図である。 測定子103が装置内に収容された状態における装置全体の縦断面図である。 測定子103が装置内に収容された状態における装置全体の縦断面図である。 本実施の形態による溝深さ測定装置1における機能ブロック図である。 本実施の形態による溝深さ測定装置1を用いた溝測定処理の流れを示すフローチャートである。 表示パネル102における表示例を示す図である。 表示パネル102における表示例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しつつ説明する。
図1は、本発明の実施の形態による溝深さ測定装置1の表示パネル(後述)側の外観を示す外観斜視図である。図2は、本発明の実施の形態による溝深さ測定装置1の測定子(後述)が突き出す側の外観を示す外観斜視図である。図3は、本発明の実施の形態による溝深さ測定装置1の表示パネル側を見た平面図である。図4は、本発明の実施の形態による溝深さ測定装置1の筐体101の表示パネル(後述)側のカバーを取り外した状態を示す平面図である。図5および図6は、測定子103の突出し量をセンサによって検知するための機構について説明するための分解斜視図である。図7および図8は、測定子103が突き出した状態における装置全体の縦断面図である。図9は、測定子103が突き出した状態から装置内に収容されるまでの中間位置における装置全体の縦断面図である。図10および図11は、測定子103が装置内に収容された状態における装置全体の縦断面図である。なお、図7、図9および図10は、図4におけるE−E断面図であり、図8は、図4におけるL−L断面図であり、図11は、図4におけるU−U断面図である。
<全体構成>
まず、本発明の実施の形態による溝深さ測定装置1の全体構成について説明する。
溝深さ測定装置1は、タイヤの溝の深さを測定する装置であり、装置の筐体101から突出する測定子103をタイヤ溝に突き当て、装置の基準面がタイヤに当接するまで押し込むことにより、装置の基準面からの測定子103の突出し量を溝深さとして測定する。
本実施の形態による溝深さ測定装置1の筐体101は、全体として平たい形状に形成されており、その一方の面(表面)側に表示パネル102が設けられている(図1を参照)。
筐体101は、表示パネル102の表示面方向(Y軸方向)における一端の幅W1が他端の幅W2よりも狭く(図3を参照)形成されている。また、筐体101は、表示パネル102が設けられている側とは反対側の面(裏面)の一端側に孔101h1が形成されている。測定子103は、この孔101h1を通じて、筐体101外に突出する「突出位置」と筐体101内に収容される「収容位置」との間で進退可能となっている。
具体的に、筐体101の中には、機構部A1、電源部A2および回路部A3が収容されている(図4を参照)。
機構部A1は、上述の測定子103を筐体101に対して進退させる機構、測定子103の突出し量をセンサによって検知するための運動量変換機構等を備えている。機構部A1は、例えば、測定子103と、スライドボタン104と、LED105と、AMR(Anisotropic Magneto Resistance)センサ106aと、コネクティングロッド107と、ラックギア108(被検知部材)と、第1のギア109と、第2のギア110と、第3のギア111等を備えている。
電源部A2は、溝深さ測定装置1に備わる各種電気部品に電力を供給する。電源部A2は、例えば、電池ボックス101bおよび電池カバー115等を備える。なお、本実施の形態では、電池ボックス101bに収容される電池Bが溝深さ測定装置1における電源となる構成を例示したが、これに限られるものではなく、例えば装置外部の商用電源等から電源コードによって電力供給を行う構成とすることもできることは言うまでもない。
回路部A3は、例えば、溝深さ測定装置1に備わる各種電気部品からの信号の受信、溝深さ測定装置1に備わる各種電気部品への電力供給および駆動制御、溝深さ測定装置1と外部機器との通信処理、等の各種演算処理等を行う。具体的に、回路部A3は、例えば、表示パネル102と、回路基板106と、振動モータ113と、インターフェース114等を備える。ここで、インターフェース114は、例えばUSB端子であり、回路基板106は、予めインストールされているプリンタドライバにより、インターフェース114に接続されるUSBケーブルを介して外部のプリンタに印字出力を実行させることができる。もちろん、外部機器との通信は、当該USB端子による構成に限らず、例えばWiFi通信やBluetooth(登録商標)等の各種通信手段を採用可能である。
続いて、溝深さ測定装置1を構成する各構成要素の詳細について説明する。
測定子103は、例えば丸棒状の部材である。測定子103は、その装置外に露出する一端側とは逆の他端側に被ガイド部103kを備えている。被ガイド部103kの被ガイド面103kfは、筐体101の一端側の内面に立設された第1ガイド101gにより、測定子103が、筐体101内の一端側において、筐体101外に突出する「突出位置」と、筐体101内に収容される「収容位置」との間で、孔101h1を通じて進退可能となるようにガイドされる(例えば、図4、図5および図6等を参照)。
また、被ガイド部103kは、測定子103の進退方向と直交する方向(ここではX軸方向)において測定子103から筐体101の両側面へ向けて延びるピンP1を支持している。これにより、測定子103の上記「突出位置」と「収容位置」との間での移動に伴い、被ガイド部103kおよびピンP1は、測定子103と一体的に移動する。
また、ピンP1の長手方向における測定子103を挟む2箇所は、バネS1およびS2(弾性部材)によって、測定子103が「突出位置」へと向かうように弾性的に付勢されている(図5に示す押圧力F1およびF2を参照)。これにより、測定子103は、特別に移動を規制されることがない限り、常時「突出位置」へ向けて突き出した状態となる。
このように、バネS1およびS2(弾性部材)によって、ピンP1の長手方向における測定子103を挟む2箇所を、測定子103が「突出位置」へと向かうように弾性的に付勢する構成を採用することにより、例えばコネクティングロッド107との間での運動伝達等に起因した測定子103をX−Y平面内で回転させるような捩り力やZ−X平面内で傾斜させるような力が働いた場合でも、測定子103の姿勢をZ軸に平行に保つことができる。
なお、測定子103とコネクティングロッド107との連結点を測定子103の上方(測定子103の退避方向下流側端部)に設けることも想定されるが、このように両者の連結点を測定子103の移動経路上に配置してしまうと、当該連結部位を確保するためのスペースが必要となり、結果として装置全体としての薄型化を阻害してしまう。そこで、本実施の形態では、あえて測定子103とコネクティングロッド107の連結点を測定子103の側方に設け、装置全体としての薄型化を優先し、上記バネS1およびS2による押圧力によって、連結点を測定子103の側方に設けることに起因する上記問題を解消している。
コネクティングロッド107は、長手の棒状部材であり、一端が、測定子103の進退方向(Z軸方向)および第2ガイド101cによるガイド方向(Y軸方向)の双方を含む所定面(Y−Z平面)内で回動可能に測定子103のピンP1に回転支持され、他端が、所定面(Y−Z平面)内で回動可能にラックギア108の測定子103に近接する側の端部に回転軸P2によって回転支持されている。
ラックギア108(被検知部材)は、筐体101の機構部A1内において、測定子103よりも筐体101中央寄りに配置される。ラックギア108の被ガイド部108kは、例えば筐体101の内壁に設けられた第2ガイド101cにより、筐体101の一端から他端へ向かう方向あるいは他端から一端へ向かう方向にスライド可能にガイドされる(Y軸方向における往復動)。
図5および図6に詳述するように、本実施の形態の機構を採用することにより、第1ガイド101gによりガイドされる測定子103の進退運動(Z軸方向における往復運動)を、第2ガイド101cによりガイドされるラックギア108のスライド運動に変換する。ここでは、ピンP1、コネクティングロッド107およびピンP2が、「運動変換手段」に相当する。
もちろん、測定子103の往復動を、測定子103の移動方向と直交する方向の運動に変換する機構は本実施の形態で例示する構成に限られるものではなく、公知の種々の運動変換手段を採用可能である。
例えば、パンタグラフ式のリンク機構や複数のプーリを介して、測定子103とラックギア108とを連結することで、測定子103の往復運動をラックギア108の往復運動に変換することができる。ただし、採用される機構は、装置全体としての薄型化を阻害しないよう、少なくとも、測定子103の移動方向における筐体101内での移動範囲よりも広い範囲を要する機構ではないことが望ましい。
ラックギア108の第2ガイド101cによるガイド方向(Y軸方向)における往復運動の運動量は、「検知手段」によって検知される。
本実施の形態では、一例として、「検知手段」は、第1のギア109と、第2のギア110と、第3のギア111と、AMRセンサ106aを備える。
第1のギア109は、測定子103の進退方向(Z軸方向)およびラックギア108のスライド方向(Y軸歩行)と直交するピンP3(第1回転軸)を中心として回転し、ラックギア108と噛み合うピニオンギアである。これにより、第1のギア109は、ラックギア108の往復動に応じて正逆転する(例えば図6を参照)。
第2のギア110は、同じくピンP3を回転軸として第1のギア109と一体的に回転し、第1のギア109よりも歯数が多く設定されているネジ歯車である。
第3のギア111は、測定子103の進退方向(Z軸方向)と平行なピンP4(第2の回転軸)を中心として回転し、第2のギア110と噛み合うネジ歯車である。これにより、ラックギア108のY軸方向における往復動に連動して第1のギア109が正逆転すると、第2のギア110の回転運動が第3のギア111へと伝達され、第3のギア111が正逆転する(例えば図6を参照)。
AMR(Anisotropic Magneto Resistance)センサ106は、第3のギア111と一体的に回転する磁石111mの回転量を検出する(例えば図11を参照)。
ここで、第1のギア109よりも第2のギア110の歯数を多くしたことにより、第1のギア109の回転量が、第2のギア110から第3のギア111に伝達される際に増幅される。これにより、ラックギア108がわずかしか移動していない場合でも第3のギア111は大きな変動量として伝達され、AMRセンサ106aによるラックギア108の移動量の検知精度の向上に寄与することができる。
ここでは、第1のギア109と、第2のギア110と、第3のギア111と、AMR(Anisotropic Magneto Resistance)センサ106aが、「検知手段」に相当する。
なお、ここでは、一例としてAMRセンサを、第3のギア111の回転量の検出に採用したが、利用可能なセンサをこれに限られるものではなく、他の公知の回転量検知センサ(例えば、ロータリエンコーダ等)を採用することも可能である。
LED105(ライト)は、筐体101における孔101h1付近に設けられ、孔101h1から測定子103が突出した状態(図2および図8を参照)における測定子103の先端付近を、筐体101に形成された孔101h2を介して照明する(図8を参照)。
振動モータ113(振動体)は、筐体101内における、溝深さ測定装置1による溝深さ測定時に筐体101を保持するユーザの指が触れる位置Q付近に配置されている(図4を参照)。
このような構成の本実施の形態による溝深さ測定装置1により、例えば、以下のような効果を奏することができる。
(1)筐体101の、測定子103が進退する部位をくちばし状に突出させることにより、溝深さ測定装置1をタイヤハウス内に挿し込んで溝深さ測定を行う場合においても、測定子103付近の視認性がよい。
(2)測定子103の進退方向(Z軸方向)における装置本体の厚みを最大限に薄くすることができる。
(3)測定子103の装置外に露出する部分に、粉塵や油による詰まりの原因となることが考えられるラックギア等を形成することなく、装置全体としての薄型化を実現することができる。
<機能ブロック構成>
次に、本実施の形態による溝深さ測定装置1における機能構成について説明する。
図12は、本実施の形態による溝深さ測定装置1における機能ブロック図である。本実施の形態による溝深さ測定装置1は、例えば、プロセッサ701、メモリ702、ストレージ703、表示パネル102、LED105、AMRセンサ106a、振動モータ113、I/F114、不図示のASIC(Application Specific Integrated Circuit)等を備える。
本実施の形態による溝深さ測定装置1において、プロセッサ701は、溝深さ測定装置1における各種処理を行う役割を有しており、またメモリ702、ストレージ703等に格納されているプログラムを実行することにより種々の機能を実現する役割も有している。なお、プロセッサ701は、同等の演算処理を実行可能なMPU(Micro Processing Unit)により代替することも可能であることは言うまでもない。また、ストレージ703は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリ等の記憶装置を採用することが可能である。
メモリ702は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、VRAM(Video RAM)、フラッシュメモリ等から構成されることができ、溝深さ測定装置1において利用される種々の情報やプログラムを格納する役割を有している。
表示パネル102は、例えば、メンブレンディスプレイ等から構成することができる。このような薄型のディスプレイを採用することにより、装置全体としての薄型化に寄与することができる。もちろん、表示パネル102における表示機能を、電子ペーパ、LCD(Liquid crystal display)、EL(Electronic Luminescence)等により実現することも可能である。
また、表示パネル102は、タイヤ選択ボタン102b1〜102b4、確定ボタン102d、消去ボタン102c、電源ボタン102p、印刷ボタン102r等の複数のボタンを備える(図3を参照)。表示パネル102は、これらボタンへのユーザの押下操作を受け付け、受け付けた操作入力に応じた信号をプロセッサ701へと送る。上記各操作ボタンは、押下されて選択されたことが視覚的に把握できるように、それぞれの操作ボタン上にランプが設けられている(例えば、ランプ102b1s〜ランプ102b4s等)。例えば、タイヤ選択ボタン102b1が押下されると、ランプ102b1sが点灯し、タイヤ選択ボタン102b1が選択されていることを視覚的に把握しやすくする。
また、表示パネル102は、タイヤの残溝深さ測定の結果を表示する測定値表示部102m1〜102m4、タイヤの残溝深さ測定の結果がどのような状態のものであるかを示すためのインジケータ102i1〜102i4を、表示領域として備えている。ここでのインジケータ102i1〜102i4は、赤、橙、黄、緑(もしくは青)の順に配列される複数のランプにより構成されている。
本実施の形態では、タイヤの残溝深さ測定の対象となる車両が4つのタイヤを装着している場合を想定し、タイヤ選択ボタン102b1〜102b4、ランプ102b1s〜ランプ102b4s、測定値表示部102m1〜102m4、インジケータ102i1〜102i4は、それぞれが四輪車のタイヤの配置に対応した位置に配列されている(図3を参照)。
なお、ここでは表示パネル102が、表示機能と操作入力機能を併せ持つメンブレンディスプレイである場合を例示したが、これに限られるものではなく、表示パネル102自体には純粋な表示機能を持たせ、操作入力部を独立に設けても良い。このような操作入力部としては、例えば、キーボード、タッチパネル、タッチパッド、専用ボタン等を採用することができる。
また、いわゆるタッチパネルディスプレイによって、表示パネル102を実現することもできる。
<動作説明>
続いて、本実施の形態による溝深さ測定装置1を用いた溝測定処理の流れについて説明する。図13は本実施の形態による溝深さ測定装置1を用いた溝測定処理の流れを示すフローチャートである。
ここでは、4つのタイヤが装着された車両の各タイヤの残溝深さを測定する場合の処理を例示するが、例えばこれとは異なる数のタイヤを備える車両等のタイヤの残溝測定を行う場合においても同様の処理を適用可能であることは言うまでもない。
まず、ユーザは、電源ボタン102pを押下して溝深さ測定装置1を起動すると、車両の装着されている4つのタイヤ(左前、右前、左後、右後)の内、測定対象とするタイヤに対応するタイヤ選択ボタンを押下する(S101)。ここでは一例として、左前のタイヤの残溝測定を行うために、タイヤ選択ボタン102b1が押下されるものとする。
プロセッサ701は、タイヤ選択ボタン102b1が押下されたことを検知すると、タイヤ選択ボタン102b1が選択されたことを視認可能とするために、ランプ102b1sを点灯させるとともに、LED105を点灯させる(S102)(図14を参照)。
ユーザは、ランプ102b1sが点灯している状態で、左前のタイヤのトレッドの溝深さを測定したい箇所に、図7および図8に示すように「突出位置」にある状態の測定子103を押し当てる。このとき、LED105が点灯していることで、溝深さ測定装置1が暗く視認性の悪いタイヤハウス内に挿し込まれた場合でも、測定子103先端付近を明るく照らすことができる。
測定子103が測定対象箇所に押し当てられ、図9に示すように、バネS1およびS2の弾性力に抗して溝深さ測定装置1内に埋没する方向に退避すると、測定子103の埋没動作に連動してラックギア108が直線運動する。
ラックギア108の直線運動は、上述の運動変換機構によって第3のギア111の回転運動に変換され、第3のギア111の回転量がAMRセンサ106aによって検知される(S103,Yes)。
プロセッサ701(点灯制御部)は、AMRセンサ106aにおける検知結果を受け取るとともに、AMRセンサ106aにて第3のギア111の回転動作(すなわち、被検知部材の運動)の開始を検知した時点で、LED105を消灯させる(S104)。このように、溝深さの測定動作が開始した状態においては、もはや測定子103の先端付近を照明する必要はないため、省エネルギの観点から無駄な点灯を避けている。
プロセッサ701(確定可否判定部)は、AMRセンサ106aにおける検知結果を受け取り、例えば、ユーザの手ブレ等によって変動して受信される測定値の内、最も大きい値(あるいは、最も小さい値もしくは所定時間内での平均値等)を選択する(S105)。ここでの測定値の選択処理は、体温計や空気圧測定器などで通常採用される種々の測定値決定アルゴリズムを採用可能である。
プロセッサ701(振動制御部)は、AMRセンサ106aでの検知結果に基づいて、測定値とすべき値が決定されると、振動モータ113を振動させ、振動によって測定が完了した旨をユーザに知らせる(S106)。タイヤハウス内に挿し込まれた溝深さ測定装置1の表示画面等は非常にみづらいため、振動や音声によって測定完了を通知することで、ユーザは容易に測定が完了したことを視認することなく把握することができる。
プロセッサ701は、算出した検知結果(測定子103の移動量)を、残溝深さとして測定値表示部102m1に表示させる(S107)。図15に、左前のタイヤの測定箇所における残溝深さが2.2mmであった場合の表示状態を例示する。プロセッサ701は、測定値表示部102m1に表示させる測定値の値に応じてインジケータを点灯させる。ここでは、例えば、インジケータにおける赤色は「溝深さが基準値以下」のタイヤ交換が必要な状態であることを意味し、橙色および黄色は「溝深さが浅く注意が必要な状態」であることを意味し、緑(もしくは青)は「安全使用可能な状態」であることを意味するものとする。
ここで、残溝深さの基準値が2.5mmであると仮定した場合、プロセッサ701は、上記測定値「2.2mm」が基準値以下であると判定し、インジケータ102i1における赤色のランプを点灯させる。なお、ここでの基準値のデータは、例えばストレージ703等に予め格納しておくことができる。
ユーザは、測定値表示部102m1に表示されている測定値を視認し、その内容で確定することを望む場合には確定ボタン102dを押下することで、左前タイヤの残溝深さの測定値を確定することができる(S108,Yes)。また、測定をやり直すことを希望する場合、ユーザは消去ボタン102cを押下し、全ての測定結果を消去し、再度上記手順による溝深さ測定操作を行う。
ユーザは、上述の手順を繰り返すことにより、測定対象としたい全てのタイヤについての測定値を得ることができる。
プロセッサ701は、ユーザによる印刷ボタン102rの押下を検知すると(S109,Yes)、その時点で確定されている各タイヤについての測定結果それぞれを、4つのタイヤが配置された車両を模した図形の4つのタイヤそれぞれに対応づけて表記した画像を生成する。このようにして生成されたプリントジョブデータは、所定のプリンタドライバによって、インターフェース114を介してプリンタに送信され、印刷出力される(S110)。
ユーザは、溝深さ測定装置1による残溝深さ測定操作が完了すると、測定子103を手動で筐体101内へ向けて押し込むとともに、スライドボタン104をV1方向にスライドさせる。
スライドボタン104は、装置外に臨みユーザによって操作されてスライドするスライド部104sと、スライド部104sと一体的に形成され装置内に位置するL字状のロック部104aとを備えている。スライドボタン104は、筐体101に形成された孔101h3に沿ってスライド可能となっており(例えば図11を参照)、測定子103が「収容位置」にある状態でV1方向にスライドさせることにより、ロック部104aがピンP1に係合し、測定子103の「突出位置」へ向けた移動を規制する(ロックモード)構成となっている。ここでのスライドボタン104、筐体101およびピンP1等が「ロック機構」に相当する。図10および図11では、上記ロック機構によってロックモードの状態にある溝深さ測定装置1の内部状態を示している。
ユーザは、ロックモードの状態にある溝深さ測定装置1を使用する際には、スライドボタン104をV2方向にスライドさせることで、ロック部104aとピンP1との係合を解除し、測定子103の移動を規制しない「退避モード」に切り替る。
上述の溝深さ測定装置1での処理における各動作は、メモリ702に格納されている溝深さ測定プログラムをプロセッサ701に実行させることにより実現されるものである。
なお、上述の実施の形態では、ラックギア108の直線的な往復運動を第1のギア109、第2のギア110および第3のギア111を介して回転運動に変換し、これをAMRセンサ106aによって検知する構成を例示したが、これに限られるものではない。例えば、ラックギア108の往復動を直線式のリニアセンサ等を用いて直線移動量として検知してもよいし、ラックギア108の直線運動を回転運動に変換して回転量として検知する場合でも、本実施の形態とは異なるギア数のギアトレインを採用することもできる。
また、上述の例では、主な残溝深さ測定の対象が4つのタイヤを装着した車両である場合を想定し、表示パネル102上には4つのタイヤに対応するボタンや表示領域を設けた例を示したが、これに限られるものではなく、対応可能なタイヤ個数や表示されるデータ数、ボタン数は、必要に応じて任意に変更可能であることは言うまでもない。
また、表示パネル102におけるボタン群、インジケータ等の各表示オブジェクトは、予め位置と個数が定まっている構成を例示したが、例えば、表示パネルとしてタッチパネルディスプレイを採用することにより、車両に装着されるタイヤ個数やタイヤ位置に応じて、各表示オブジェクトの配置や個数をソフトウェア的に変更することもできる。
更に、溝深さ測定装置1を構成するコンピュータにおいて上述した各動作を実行させるプログラムを、溝深さ測定プログラムとして提供することができる。本実施の形態では、発明を実施する機能を実現するための当該プログラムが、装置内部に設けられた記憶領域に予め記録されている場合を例示したが、これに限らず同様のプログラムをネットワークから装置にダウンロードしても良いし、同様のプログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記憶させたものを装置にインストールしてもよい。記録媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記録媒体であれば、その形態は何れの形態であっても良い。具体的に、記録媒体としては、例えば、ROMやRAM等のコンピュータに内部実装される内部記憶装置、CD−ROMやフレキシブルディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカード等の可搬型記憶媒体、コンピュータプログラムを保持するデータベース、或いは、他のコンピュータ並びにそのデータベースや、回線上の伝送媒体などが挙げられる。またこのように予めインストールやダウンロードにより得る機能は装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と共働してその機能を実現させるものであってもよい。
また、上述の実施の形態にてプログラムをプロセッサに実行させることにより実現される各種処理は、その少なくとも一部を、不図示のASICにて回路的に実行させることも可能であることは言うまでもない。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、すべて本発明の範囲内のものである。
1 溝深さ測定装置、A1 機構部、103 測定子、104 スライドボタン、105 LED、106a AMRセンサ、107 コネクティングロッド、108 ラックギア、109 第1のギア、110 第2のギア、111 第3のギア、A2 電源部、101b 電池ボックス、115 電池カバー、A3 回路部、102 表示パネル、106 回路基板、113 振動モータ、114 インターフェース。
特開2003−166818号公報 特開2004−309313号公報 特開2007−182184号公報

Claims (6)

  1. 表示パネルと、
    前記表示パネルが設けられ、前記表示パネルの表示面方向における一端の幅が他端よりも狭く、前記表示パネルが設けられている側とは反対側の面の前記一端側に孔が形成されている筐体と、
    棒状の測定子と、
    前記筐体内の前記一端側において、前記測定子を、前記筐体外に突出する突出位置と前記筐体内に収容される収容位置との間で、前記孔を通じて進退可能にガイドする第1ガイドと、
    前記測定子を、前記突出位置へ向けて付勢する弾性部材と、
    前記筐体内において、前記測定子よりも前記筐体中央寄りに配置される被検知部材と、
    前記被検知部材を、前記筐体の一端から他端へ向かう方向にスライド可能にガイドする第2ガイドと、
    前記第1ガイドによりガイドされる前記測定子の進退運動を、前記第2ガイドによりガイドされる被検知部材のスライド運動に変換する運動変換手段と、
    前記被検知部材の前記第2ガイドによるガイド方向における運動量を検知する検知手段と、
    を備える溝深さ測定装置。
  2. 前記運動変換手段は、一端が、前記測定子の進退方向および前記第2ガイドによるガイド方向の双方を含む所定面内で回動可能に前記測定子に回転支持され、他端が、前記所定面内で回動可能に前記被検知部材に回転支持されたコネクティングロッドであることを特徴とする請求項1に記載の溝深さ測定装置。
  3. 前記被検知部材は、ラックギアであり、
    前記検知手段は、
    前記測定子の進退方向および前記被検知部材のスライド方向と直交する第1回転軸を中心として回転し、前記ラックギアと噛み合う第1のギアと、
    前記第1のギアと一体的に回転し前記第1のギアよりも歯数が多い第2のギアと、
    前記測定子の進退方向と平行な第2の回転軸を中心として回転し、前記第2のギアと噛み合う第3のギアと、
    前記第3のギアの回転量を所定の物理量として検出するセンサと、
    を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の溝深さ測定装置。
  4. 前記検知手段により検知される値の確定の可否を判定する確定可否判定部と、
    前記筐体内における、前記溝深さ測定装置による溝深さ測定時に筐体を保持するユーザの指が触れる位置付近に配置される振動体と、
    前記確定可否判定部により前記検知手段により検知される値が確定したと判定される場合に、前記振動体を振動させる振動制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の溝深さ測定装置。
  5. 前記筐体における前記孔付近に設けられ、前記孔から前記測定子が突出した状態における前記測定子の先端付近を照明するライトと、
    前記検知手段により前記被検知部材の運動が検知された場合に、前記ライトを消灯させる点灯制御部と、
    を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の溝深さ測定装置。
  6. 前記筐体内に設けられ、前記収容位置に位置する前記測定子の前記突出位置へ向けた移動を規制するロックモードと、前記測定子の移動を規制しない退避モードとの間で切替可能なロック機構をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の溝深さ測定装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101721975B1 (ko) * 2016-10-17 2017-03-31 주식회사 다우컨설턴트 철근 콘크리트 구조물 안전진단용 탄산화 깊이 측정장치

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