JP2010124581A - 車両用電源装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】主電源の過放電を低減し、かつ蓄電部の効率を向上する車両用電源装置を提供する。
【解決手段】DC/DCコンバータ13と、前記DC/DCコンバータ13の低電圧側端子17に電気的に接続された、主電源19と発電機21の並列回路と、前記DC/DCコンバータ13の高電圧側端子27に電気的に接続された蓄電部31と、前記DC/DCコンバータ13、蓄電部31、及び主電源19に電気的に接続された制御回路33を備え、前記制御回路33は、前記蓄電部31の電圧Vcを検出し、前記蓄電部電圧Vcが、所定の第1の閾値V1よりも低く、かつ車速が0の時に、前記低電圧側端子17が所定の電圧になるように前記DC/DCコンバータ13を制御して、前記主電源19と前記発電機21の電力により前記第1の閾値V1まで前記蓄電部31を充電する。
【選択図】図1
【解決手段】DC/DCコンバータ13と、前記DC/DCコンバータ13の低電圧側端子17に電気的に接続された、主電源19と発電機21の並列回路と、前記DC/DCコンバータ13の高電圧側端子27に電気的に接続された蓄電部31と、前記DC/DCコンバータ13、蓄電部31、及び主電源19に電気的に接続された制御回路33を備え、前記制御回路33は、前記蓄電部31の電圧Vcを検出し、前記蓄電部電圧Vcが、所定の第1の閾値V1よりも低く、かつ車速が0の時に、前記低電圧側端子17が所定の電圧になるように前記DC/DCコンバータ13を制御して、前記主電源19と前記発電機21の電力により前記第1の閾値V1まで前記蓄電部31を充電する。
【選択図】図1
Description
本発明は、電圧を変換するDC/DCコンバータと蓄電部を用いた車両用電源装置に関するものである。
近年、停車時にエンジンを停止し、再走行時にエンジンを始動することにより、停車中の燃料消費を抑制し、省燃費を達成するアイドリングストップ機能付きの車両が開発されている。このような車両では、アイドリングストップ後のエンジン始動時に、バッテリの電力でスタータを駆動すると、バッテリの内部抵抗による電圧降下が発生し、バッテリに接続された他の車載機器(負荷)に悪影響を及ぼす可能性がある。そこで、これを避けるために、急速充放電特性に優れる電気二重層キャパシタに蓄えた電力でスタータを駆動する車両用電源装置が提案されている。
しかし、このような車両用電源装置では、電気二重層キャパシタの過放電によりエンジン再始動に必要なエネルギーが不足し、アイドリングストップ後のエンジン再始動ができなくなる可能性があるという問題点があった。
そこで、電気二重層キャパシタの過放電によりエンジン再始動に必要なエネルギーが不足した場合でも、エンジン再始動時のスタータへの供給電力の低下を防止し、所定のエンジン回転数を得るための車両用電源装置としてのバッテリ用電力回路が下記特許文献1に提案されている。図3はこのようなバッテリ用電力回路のブロック回路図を示す。
図3において、車両の主電源であるバッテリ103には、蓄電部としてのコンデンサ群105が直列に接続されている。前記バッテリ103と前記コンデンサ群105には、両者の間で電力を変換するDC/DCコンバータ107が接続されている。前記DC/DCコンバータ107は制御装置109により制御される。また、前記バッテリ103と前記コンデンサ群105の直列回路は、前記DC/DCコンバータ107、および電力変換回路111を介して、スタータの役目を担う電動機113に電気的に接続されている。前記電動機113はエンジン115と機械的に接続されている。
次に、このようなバッテリ用電力回路の動作を説明する。前記制御装置109は、前記コンデンサ群105の電圧を検知し、検知した電圧が所定の閾値より小さい場合は前記DC/DCコンバータ107により、前記バッテリ103から前記コンデンサ群105への充電を行う。これにより、前記エンジン115の再始動時の前記電動機113への供給電力の低下を防止し、前記エンジン115の始動が可能になる。
特許第3977841号公報
上記のバッテリ用電力回路によると、確かにコンデンサ群105の充電電圧が不足した場合でも、バッテリ103から充電することで、エンジン115を再始動することができるのであるが、前記バッテリ103から前記コンデンサ群105の電圧不足分を充電することで、前記バッテリ103が過放電に至る可能性があるという課題があった。また、前記コンデンサ群105の電圧が所定の閾値を下回ると、常に前記コンデンサ群105の電圧不足分を充電してしまうため、前記コンデンサ群105の放電電圧範囲が狭くなり効率が悪くなるという課題もあった。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、主電源の過放電を低減し、かつ蓄電部の効率を向上する車両用電源装置を提供することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の車両用電源装置は、DC/DCコンバータと、前記DC/DCコンバータの低電圧側端子に電気的に接続された、主電源と発電機の並列回路と、前記DC/DCコンバータの高電圧側端子に電気的に接続された蓄電部と、前記DC/DCコンバータ、蓄電部、及び主電源に電気的に接続された制御回路を備え、前記制御回路は、前記蓄電部の電圧(Vc)を検出し、前記蓄電部電圧(Vc)が、所定の第1の閾値(V1)よりも低く、かつ車速が0の時に、前記低電圧側端子が所定の電圧(Vbst)になるように前記DC/DCコンバータを制御して、前記主電源と前記発電機の電力により前記第1の閾値(V1)まで前記蓄電部を充電するようにしたものである。
本発明の車両用電源装置によれば、車速が0の時に、蓄電部電圧(Vc)が不足していれば主電源と発電機により蓄電部を充電するので、従来のように主電源(バッテリ103)からのみ蓄電部(コンデンサ群105)を充電する場合に比べ、前記主電源が過放電に至る可能性を低減することができる。また、車速が0で、かつ前記蓄電部電圧(Vc)が第1の閾値(V1)より低い場合にのみ前記蓄電部を充電するので、従来のように常に前記蓄電部を充電することがない。従って、前記蓄電部の放電電圧範囲を広くすることができ、その分の電力を有効に活用できる。ゆえに、前記蓄電部の効率を向上することができるという効果を奏する。
以下、本発明を実施するための最適の形態について、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態における車両用電源装置のブロック回路図である。図2は同実施の形態における車両用電源装置の各種特性の経時変化図であり、(a)は車速vの経時変化図を、(b)は発電機の発電状態の経時変化図を、(c)は発電機の制動力回生状態の経時変化図を、(d)は蓄電部電圧Vcの経時変化図を、(e)はエンジンのオンオフ状態の経時変化図を、それぞれ示す。なお、図1において太線は電力系配線を、細線は信号系配線をそれぞれ示す。
図1は、本発明の実施の形態における車両用電源装置のブロック回路図である。図2は同実施の形態における車両用電源装置の各種特性の経時変化図であり、(a)は車速vの経時変化図を、(b)は発電機の発電状態の経時変化図を、(c)は発電機の制動力回生状態の経時変化図を、(d)は蓄電部電圧Vcの経時変化図を、(e)はエンジンのオンオフ状態の経時変化図を、それぞれ示す。なお、図1において太線は電力系配線を、細線は信号系配線をそれぞれ示す。
図1において、車両用電源装置10は次の構成を有する。まず、DC/DCコンバータ13の低電圧側端子17には、低電圧側接続点18を介して主電源19と発電機21が電気的に並列接続されている。ここで、前記主電源19は車両用バッテリである。また、前記発電機21はエンジン(図示せず)の回転により電力を発生するもので、前記車両の制動時には回生電力を発生する。
さらに、低電圧側接続点18には負荷23とスタータ25も接続されている。ここで、前記負荷23は前記車両に搭載された電装品である。また、前記スタータ25は、前記車両の使用開始時やアイドリングストップ終了時に前記エンジンを始動する際に用いられる。
一方、前記DC/DCコンバータ13の高電圧側端子27には高電圧側接続点29を介して、前記回生電力を充電するための蓄電部31が接続されている。ここで、前記蓄電部31は急峻に発生する前記回生電力を効率よく充電するために、急速充放電特性に優れる大容量の電気二重層キャパシタを用いた。
また、前記DC/DCコンバータ13、低電圧側接続点18、および高電圧側接続点29は、それぞれ前記信号系配線で制御回路33に接続されている。ここで、前記低電圧側接続点18は前記主電源19と接続されているので、前記制御回路33は前記主電源19と電気的に接続されていることになる。同様に、高電圧側接続点29は前記蓄電部31と接続されているので、前記制御回路33は前記蓄電部31と電気的に接続されていることになる。
前記制御回路33は、マイクロコンピュータと周辺機器で構成され、前記低電圧側接続点18の電圧Vbと前記高電圧側接続点29の電圧、すなわち前記蓄電部31の電圧(以下、蓄電部電圧Vcという)を検出するとともに、制御信号contを送信することで前記DC/DCコンバータ13を制御している。さらに、前記制御回路33は図示しない車両側制御回路とも信号系配線で接続されており、種々のデータ信号dataの送受信を行っている。
以上の構成により、前記発電機21で前記回生電力が発電されれば、前記DC/DCコンバータ13は昇圧して前記蓄電部31を充電し、非回生時になると、前記蓄電部31が蓄えた前記回生電力を前記DC/DCコンバータ13が降圧して前記主電源19や前記負荷23に放電する。これにより、前記回生電力を有効に利用することができ、前記車両の高効率化、低燃費化が可能となる。さらに前記蓄電部31が蓄えた電力を前記DC/DCコンバータ13により降圧して、前記スタータ25に電力供給することで、前記スタータ25の駆動時における前記主電源19からの持ち出し電流を低減することができ、その結果、前記主電源19の電圧降下を抑制することができる。
次に、このような車両用電源装置10の特徴となる動作について、図2を参照しながら説明する。
まず、時刻t0から時刻t1において、図2(a)に示すように、車速vが加速後に定速状態となり、かつ図2(d)に示すように、前記蓄電部電圧Vcが前記低電圧側接続点18の電圧Vbと等しい状態であるとする。すなわち、時刻t0から時刻t1では前記車速vが0でないため、前記エンジンが動作している。従って、前記発電機21が前記エンジンの回転により発電を行っている。ゆえに、前記低電圧側接続点18の電圧Vbは前記発電機21の発電電圧(例えば14V)と等しいことになる。ここで、この発電電圧を第2の閾値V2と定義する。
以上より、前記低電圧側端子17の電圧値と前記高電圧側端子27の電圧値が等しいため、前記DC/DCコンバータ13による前記蓄電部31から前記負荷23への放電はできない。従って、前記蓄電部電圧Vcは、前記第2の閾値V2の電圧値を維持することとなる。この場合、前記負荷23への電力供給は、図2(b)に示すように、前記発電機21の発電電力から行われる。
次に、時刻t1から時刻t2で車両が減速すると、図2(c)に示すように、前記発電機21が前記回生電力を発電する。この減速している期間では、前記制御回路33は、前記車両側制御回路から減速信号を前記データ信号dataとして受信することで、上記したように前記DC/DCコンバータ13に対し前記発電機21による前記回生電力を昇圧して、前記蓄電部31に充電するよう制御する。なお、前記制御回路33による前記DC/DCコンバータ13の制御は、前記制御回路33が前記制御信号contを前記DC/DCコンバータ13に対して出力することにより行われる。以下、前記制御回路33が前記DC/DCコンバータ13を制御する際は、同様の動作を行うものとする。
時刻t2で、図2(a)に示すように、前記車両の減速状態が終了し定速状態になると、図2(c)に示すように、もはや前記回生電力が発生しないので、前記制御回路33は、前記蓄電部電圧Vcと前記低電圧側接続点18の電圧Vbを検出し、前者が後者より高ければ、前記蓄電部31から前記負荷23へ放電するよう前記DC/DCコンバータ13を制御する。これにより、前記回生電力を有効に活用でき、効率が向上する。
その後、図2(a)に示すように、時刻t3から時刻t4まで再び前記車両が加速しても、図2(d)に示すように、前記蓄電部電圧Vcが前記低電圧側接続点18の電圧Vb(図2(d)では前記第2の閾値V2に相当)より高いので、前記負荷23への放電を継続する。これにより、前記蓄電部電圧Vcは経時的に低下する。
次に、時刻t4にて再度減速が始まると、時刻t1から時刻t2と同様に、前記制御回路33は、前記発電機21による前記回生電力を前記DC/DCコンバータ13により昇圧して、前記蓄電部31に充電する。その後、時刻t5において、図2(d)に示すように、減速中に前記蓄電部電圧Vcが定格電圧Vcmaxに達すると、前記制御回路33は前記DC/DCコンバータ13により前記蓄電部31への充電を停止し、前記蓄電部電圧Vcが前記定格電圧Vcmaxを超えないように制御する。ここで、前記定格電圧Vcmaxは次のようにして決定する。例えば前記蓄電部31として、1個当たりの定格電圧が2.5Vの電気二重層キャパシタを14本直列に接続した場合、35Vが前記定格電圧Vcmaxとなる。しかし、前記電気二重層キャパシタを直列に接続すると、各電気二重層キャパシタ間で電圧バラツキが存在するため、ここではその分のマージンを考慮して、35V×0.9=31.5Vを前記定格電圧Vcmaxとする。
次に、時刻t6で前記車速vが0になったときの動作を説明する。前記制御回路33は、前記車両側制御回路より前記車速vが0であることを検出すると、前記蓄電部電圧Vcを検出し、その値が第1の閾値V1よりも高ければ、図2(e)に示すように、直ちに前記エンジンを切り、アイドリングストップを行う。ここで、前記第1の閾値V1とは、前記蓄電部31のみを用いて前記エンジンを始動する際に必要な前記蓄電部31の最低電圧のことであり、次の(1)式で求めることができる。
V1=√{(2×Vbat×Istart×Tstart)/C+Vbat} (1)
ここで、Vbatは前記主電源19の電圧、Istartは前記スタータ25への供給電流、Tstartは前記スタータ25への電流供給時間、Cは前記蓄電部31の容量値をそれぞれ示す。本実施の形態では、これらのパラメータを(1)式に代入することにより、前記第1の閾値V1を17Vと決定した。
ここで、Vbatは前記主電源19の電圧、Istartは前記スタータ25への供給電流、Tstartは前記スタータ25への電流供給時間、Cは前記蓄電部31の容量値をそれぞれ示す。本実施の形態では、これらのパラメータを(1)式に代入することにより、前記第1の閾値V1を17Vと決定した。
従って、図2(d)に示すように、時刻t6では前記蓄電部電圧Vcは前記定格電圧Vcmaxに至っており、前記第1の閾値V1より高いので、前記蓄電部31により前記スタータ25を十分に駆動することができる。ゆえに、図2(e)に示すように、制御回路33は時刻t6で前記エンジンをオフにしている。
時刻t6から時刻t7の間は、アイドリングストップ中であるため、前記DC/DCコンバータ13により、前記蓄電部31が蓄えた電力を前記負荷23へ放電することで、前記主電源19からの電力の持ち出しを低減することができ、前記主電源19の過放電の可能性を低減できる。
次に、時刻t7で、ドライバーがブレーキペダル(図示せず)から足を離して走行を開始しようとすると、前記制御回路33は前記車両側制御回路から前記ブレーキペダルの状態信号を前記データ信号dataとして受信することにより、前記スタータ25を駆動する。この時、図2(d)に示すように、前記蓄電部電圧Vcは、前記第1の閾値V1よりも高いため、前記蓄電部31の電力を前記DC/DCコンバータ13により降圧して前記スタータ25へ放電する。これにより、前記主電源19の電力を使用することなく前記エンジンを始動することが可能となる。その結果、前記主電源19の電圧落ち込みを抑制し、前記負荷23へ安定な電力を供給することが可能となると同時に、前記主電源19の過放電の可能性も低減することができる。なお、図2(d)において、前記蓄電部電圧Vcが時刻t7で急峻に低下しているのは、前記スタータ25の駆動により、大電力が短期間に消費されたためである。
時刻t7から時刻t8は、図2(a)に示すように、前記車速vが加速から定速に至る状態であるが、この間は図2(d)に示すように、前記蓄電部電圧Vcが十分に高いので、引き続き前記DC/DCコンバータ13により前記蓄電部31の電力を降圧して、前記負荷23に供給する。このような動作により、前記回生電力を有効に活用でき、前記蓄電部31の利用効率を向上することができる。
次に、時刻t8で、図2(a)に示すように、前記車両が減速すると、前記回生電力を回収するために、前記発電機21は図2(b)に示すように発電状態となり、図2(c)に示すように制動力を回生する状態となる。その結果、前記車両が定速になる時刻t9までの間に、前記DC/DCコンバータ13により前記蓄電部31が充電される。従って、図2(d)に示すように、前記蓄電部電圧Vcは上昇する。
次に、時刻t9で、図2(a)に示すように、前記車速vが定速になると、時刻t7から時刻t8と同様に、前記DC/DCコンバータ13により前記蓄電部31の電力を前記負荷23に供給する。この間は、図2(b)に示すように、前記発電機21の発電状態を停止するよう、前記制御回路33は前記車両側制御回路に前記データ信号dataを送信する。これにより、前記エンジンの負担が軽減されるので、省燃費が可能になる。なお、この動作は時刻t2から時刻t4と、時刻t7から時刻t8においても同様に行われている。
次に、時刻t10で、図2(d)に示すように、前記蓄電部電圧Vcが前記第2の閾値V2まで下がる。ここで、前記第2の閾値V2は、上記したように前記発電機21の発電電圧であるので、前記第1の閾値V1より低い。また、前記発電機21が停止している時の前記主電源19の下限電圧(以下、所定の電圧Vbstという)は約11Vであるので、前記第2の閾値V2は前記所定の電圧Vbstよりも高い電圧となる。従って、時刻t10に至ると、前記制御回路33は前記DC/DCコンバータ13による前記蓄電部31の放電を停止し、前記第2の閾値V2を維持するように制御する。それと同時に、図2(b)に示すように、前記発電機21の発電を開始する。これにより、前記負荷23への電力供給は、前記蓄電部31から前記発電機21に替わる。また、前記発電機21の動作により、前記蓄電部電圧Vcと前記低電圧側接続点18の電圧Vbがほぼ等しくなるので、自動的に前記蓄電部電圧Vcは前記発電機21の電圧値に保持される。これは時刻t0から時刻t1と同じ状態である。ゆえに、前記蓄電部31は放電可能な最低電圧である前記第2の閾値V2まで放電するように前記制御回路33により制御されている。
ここまでで説明したことから、前記制御回路33は、前記エンジンの駆動中(図2の時刻t0から時刻t6と時刻t7から時刻t12)に、前記蓄電部電圧Vcが放電可能な最低電圧である前記第2の閾値V2から前記定格電圧Vcmaxまでの範囲になるように、前記DC/DCコンバータ13を制御している。これにより、図2(d)に示すように、前記蓄電部電圧Vcは充放電の電圧範囲が広いため、前記蓄電部31の電力を有効に活用でき、効率が向上する。
次に、時刻t11で、図2(a)に示すように、前記車両が減速する。これにより、図2(c)に示すように、制動力が回生された状態になる。この情報を前記車両側制御回路から受信すると、前記制御回路33は、前記蓄電部31を充電するように前記DC/DCコンバータ13を制御する。その結果、図2(d)に示すように、前記蓄電部電圧Vcは上昇する。
次に、時刻t12で前記車速が0になるが、図2(d)に示すように、前記蓄電部電圧Vcは前記第1の閾値V1よりも低い。この場合、上記したように、即座にアイドリングストップを行うと、次に前記エンジンを始動するために必要な電力を前記蓄電部31から前記スタータ25に供給することができない。そこで、前記制御回路33は、前記車両側制御回路に対し、アイドリングストップを行わないよう前記データ信号dataを送信する。これにより、前記発電機21は、図2(b)に示すように、前記車速vが0でも引き続き発電状態となるので、前記蓄電部31を前記発電機21の電力によっても充電することができる。
その後、図2(d)に示すように、時刻t13で、前記蓄電部電圧Vcが前記第1の閾値V1に達すると、前記制御回路33は、前記車両側制御回路に対し、前記エンジンをオフにし、アイドリングストップを開始するよう前記データ信号dataを送信する。これにより、図2(e)に示すように、前記エンジンはオフ状態となる。ここまでの時刻t12から時刻t13の間、前記主電源19と前記発電機21の両方から前記蓄電部31を充電するので、前記蓄電部電圧Vcが前記第1の閾値V1に達するまでの期間を短縮でき、その分、アイドリングストップ期間を長くすることができる。
しかし、前記主電源19からの持ち出し電流が大きければ、前記主電源19の電圧の予期せぬ低下による前記負荷23に対する電力供給の不安定や、前記主電源19の劣化を招く恐れがある。そこで、時刻t12から時刻t13で前記蓄電部31を充電する際に、前記制御回路33は前記主電源19の電圧、すなわち前記低電圧側端子17の電圧が、前記所定の電圧Vbstになるように前記DC/DCコンバータ13を制御して、前記蓄電部31を前記第1の閾値V1まで充電する。具体的には、例えば前記所定の電圧Vbstを11V、前記主電源19の開放電圧を13V、前記主電源19の内部抵抗値を10mΩとした場合、(13−11)/0.01=200Aを最大電流として、前記主電源19の電圧が前記所定の電圧Vbstを下回らないように、前記蓄電部31を充電している。これにより、前記主電源19が過放電に至る可能性を低減しながら前記蓄電部31を充電することができる。
時刻t13から時刻t14までのアイドリングストップによる前記エンジンの停止時は、前記制御回路33により、前記蓄電部電圧Vcが前記第1の閾値V1を下回らないように前記DC/DCコンバータ13を制御する。これにより次の前記エンジンの再始動を前記蓄電部31の電力により行うことができる。なお、この期間は、前記負荷23への電力供給は前記主電源19から行われる。
その後、時刻t14にて、ドライバーが前記ブレーキペダルから足を離して走行を開始しようとすると、前記制御回路33は前記DC/DCコンバータ13に対し、前記蓄電部電圧Vcにおける前記第1の閾値電圧V1の保持を解除し、前記蓄電部31から前記DC/DCコンバータ13を介して前記スタータ25に電力を供給するよう制御する。これにより、前記主電源19を使用することなく、図2(e)に示すように、前記エンジンをオンにすることができる。なお、時刻t14における前記蓄電部電圧Vcの落ち込みは、時刻t7と同じ理由による。
その後、図2(a)に示すように、前記車両の加速中に、引き続き前記蓄電部31から前記負荷23へ前記回生電力が放電され、図2(d)に示すように、前記蓄電部電圧Vcが前記第2の閾値V2に達する時刻t15まで継続される。
時刻t15では、図2(d)に示すように、前記蓄電部31の放電が停止するので、前記制御回路33は時刻t15以降で、前記負荷23に電力を供給するために、図2(b)に示すように、前記発電機21を発電状態とするよう前記車両側制御回路に前記データ信号dataを送信する。
時刻t15以降の状態は、時刻t0と同じであるので、以降の説明を省略する。
以上の構成、動作により、前記車速vが0の時に、前記蓄電部電圧Vcが不足していれば、前記主電源19と前記発電機21により前記蓄電部31を充電するので、前記主電源19が過放電に至る可能性を低減することができるとともに、前記車速vが0でなければ、前記蓄電部電圧Vcが前記第1の閾値V1より低い電圧範囲でも放電を行うので、電力を有効に活用でき、前記蓄電部31の効率を向上することが可能な車両用電源装置10を実現できる。
なお、本実施の形態において、前記蓄電部31には前記電気二重層キャパシタを用いたが、これは電気化学キャパシタ等の他の大容量キャパシタでもよい。
本発明の車両用電源装置は、主電源の過放電を低減し、かつ蓄電部の効率を向上することができるという効果を有し、特に制動力回生システムに用いられる車両用電源装置等として利用できる。
10 車両用電源装置
13 DC/DCコンバータ
17 低電圧側端子
19 主電源
21 発電機
23 負荷
27 高電圧側端子
31 蓄電部
33 制御回路
13 DC/DCコンバータ
17 低電圧側端子
19 主電源
21 発電機
23 負荷
27 高電圧側端子
31 蓄電部
33 制御回路
Claims (4)
- DC/DCコンバータと、
前記DC/DCコンバータの低電圧側端子に電気的に接続された、主電源と発電機の並列回路と、
前記DC/DCコンバータの高電圧側端子に電気的に接続された蓄電部と、
前記DC/DCコンバータ、蓄電部、及び主電源に電気的に接続された制御回路を備え、
前記制御回路は、前記蓄電部の電圧(Vc)を検出し、前記蓄電部電圧(Vc)が、第1の閾値(V1)よりも低く、かつ車速が0の時に、前記低電圧側端子が所定の電圧(Vbst)になるように前記DC/DCコンバータを制御して、前記主電源と前記発電機の電力により前記第1の閾値(V1)まで前記蓄電部を充電するようにした車両用電源装置。 - 前記制御回路は、エンジン停止時に、前記蓄電部電圧(Vc)が前記第1の閾値(V1)を下回らないように前記DC/DCコンバータを制御することを特徴とする請求項1に記載の車両用電源装置。
- 前記制御回路は、エンジン駆動中に前記蓄電部電圧(Vc)が前記所定の電圧(Vbst)よりも高く、かつ前記第1の閾値(V1)よりも低い第2の閾値(V2)から、前記蓄電部の定格電圧(Vcmax)までの範囲になるように、前記DC/DCコンバータを制御することを特徴とする請求項1に記載の車両用電源装置。
- 前記蓄電部は、大容量キャパシタからなることを特徴とする請求項1に記載の車両用電源装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008295211A JP2010124581A (ja) | 2008-11-19 | 2008-11-19 | 車両用電源装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008295211A JP2010124581A (ja) | 2008-11-19 | 2008-11-19 | 車両用電源装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2010124581A true JP2010124581A (ja) | 2010-06-03 |
Family
ID=42325417
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JP2008295211A Pending JP2010124581A (ja) | 2008-11-19 | 2008-11-19 | 車両用電源装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010124581A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN103754129A (zh) * | 2014-01-03 | 2014-04-30 | 北京智行鸿远汽车技术有限公司 | 无状态反馈的纯电动汽车低压蓄电池直流充电机控制方法 |
CN103790748A (zh) * | 2012-10-30 | 2014-05-14 | Ls产电株式会社 | 用于车辆的初始起动装置和方法 |
WO2015186564A1 (ja) * | 2014-06-06 | 2015-12-10 | 株式会社豊田自動織機 | 車両の電源装置 |
-
2008
- 2008-11-19 JP JP2008295211A patent/JP2010124581A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2014088171A (ja) * | 2012-10-30 | 2014-05-15 | Lsis Co Ltd | 車両の初期始動装置及びその方法 |
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JP2015229479A (ja) * | 2014-06-06 | 2015-12-21 | 株式会社豊田自動織機 | 車両の電源装置 |
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