JP2010122639A - レンズの心出し装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、レンズをレンズ枠に取り付ける際に互いの中心軸を一致させるようレンズの心出し作業を高精度に行い、レンズの偏心量を調整して適切にレンズ枠に取り付けられるレンズの心出し装置を提供する。
【解決手段】被調整レンズ2を取り付けるレンズ枠3を載置するレンズ枠台4と、該レンズ枠台4に載置されたレンズ枠3の外周部に当接してレンズ枠台4を位置決めするレンズ枠保持部材5と、レンズ枠3の外周部に当接してレンズ枠3を回転させる回転部材8と、被調整レンズ2の偏心量を測定する偏心測定装置17と、回転部材8を回転させる回転操作部Bとを備えたレンズの心出し装置1であって、回転操作部Bは、レンズ枠台4と分離された支持部材14に設けられ、回転操作を行う回転体16と、回転体16の回転量に応じて回転部材8を回転させる回転量伝達機構13、15とを備えてなることを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】被調整レンズ2を取り付けるレンズ枠3を載置するレンズ枠台4と、該レンズ枠台4に載置されたレンズ枠3の外周部に当接してレンズ枠台4を位置決めするレンズ枠保持部材5と、レンズ枠3の外周部に当接してレンズ枠3を回転させる回転部材8と、被調整レンズ2の偏心量を測定する偏心測定装置17と、回転部材8を回転させる回転操作部Bとを備えたレンズの心出し装置1であって、回転操作部Bは、レンズ枠台4と分離された支持部材14に設けられ、回転操作を行う回転体16と、回転体16の回転量に応じて回転部材8を回転させる回転量伝達機構13、15とを備えてなることを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、レンズをレンズ枠に取り付ける際にレンズの偏心量を調整してレンズの光軸とレンズ枠の中心軸とを一致させるレンズの心出し装置に関する。
従来より、レンズをレンズ枠に取り付ける際には、当該レンズの光軸とレンズ枠の中心軸とが一致するようにレンズの光軸(心)を探りレンズ枠の中心軸に合わせつつ、両者が一致した時点で固定させるレンズの心出し装置が用いられている。
このようなレンズの心出し装置としては、図5に示されるようなものが知られている。図5に記載の心出し装置は、レンズの偏心を調整するレンズ101を収容したレンズ枠102がテーブル103上に設置され、そのレンズ枠102は、外周の2箇所において、2個のテーパローラ104、104にそれぞれ突き当てられて水平方向に位置決めされるとともに、他の外周の1箇所においてレンズ枠回転ローラ105が当接させられている。レンズ枠102に当接しているレンズ枠回転ローラ105は、回転ハンドル106と連結されており、作業者が回転ハンドル106を回転させることで、レンズ枠回転ローラ105が連動して回転し、レンズ枠102がその中心軸C1を中心として回転するようになっている。そして、レンズ枠102に収容したレンズ101の偏心量を偏心測定装置107で確認しながら、作業者がレンズ101の光学面を心出し部材108で押し、レンズ101の位置を調整することで、レンズの心出しを行う。
また、他のレンズの心出し装置としては、特許文献1に記載する心出し装置が知られている。特許文献1に記載のレンズの心出し装置の構成は、図6に示すように、前述のレンズの心出し装置の構成と略同様であるが、レンズ201を収容したレンズ枠202を保持具203により保持し、レンズ枠202の中心軸周りにレンズ枠202を回転させるモータ204により回転させつつ、移動機構206によりレンズ201のレンズ面に心出し部材205を当接させるという点で前述のレンズの心出し装置と異なっている。モータ204、移動機構206及び偏心測定装置207の制御は制御装置208において行われる。
特開平6−250062号公報
このようなレンズの心出し装置としては、図5に示されるようなものが知られている。図5に記載の心出し装置は、レンズの偏心を調整するレンズ101を収容したレンズ枠102がテーブル103上に設置され、そのレンズ枠102は、外周の2箇所において、2個のテーパローラ104、104にそれぞれ突き当てられて水平方向に位置決めされるとともに、他の外周の1箇所においてレンズ枠回転ローラ105が当接させられている。レンズ枠102に当接しているレンズ枠回転ローラ105は、回転ハンドル106と連結されており、作業者が回転ハンドル106を回転させることで、レンズ枠回転ローラ105が連動して回転し、レンズ枠102がその中心軸C1を中心として回転するようになっている。そして、レンズ枠102に収容したレンズ101の偏心量を偏心測定装置107で確認しながら、作業者がレンズ101の光学面を心出し部材108で押し、レンズ101の位置を調整することで、レンズの心出しを行う。
また、他のレンズの心出し装置としては、特許文献1に記載する心出し装置が知られている。特許文献1に記載のレンズの心出し装置の構成は、図6に示すように、前述のレンズの心出し装置の構成と略同様であるが、レンズ201を収容したレンズ枠202を保持具203により保持し、レンズ枠202の中心軸周りにレンズ枠202を回転させるモータ204により回転させつつ、移動機構206によりレンズ201のレンズ面に心出し部材205を当接させるという点で前述のレンズの心出し装置と異なっている。モータ204、移動機構206及び偏心測定装置207の制御は制御装置208において行われる。
しかしながら、上記従来のレンズの心出し装置においては以下の課題が残されていた。
即ち、図5に示すレンズ枠回転ローラ105をこれに連結した回転ハンドル106によって回転させる心出し装置によると、作業者が回転ハンドル106を回転させる時に、作業者の力がテーブル103に加わることで、テーブル103が撓んだり傾いたりし、偏心測定のために位置決めされたテーブル103と偏心測定装置107との位置関係が変化してしまうことで、レンズ101の偏心量を正しく検出してレンズ101の心出し作業を行うことができないという問題があった。
また、図6に示す制御装置208によりモータ204を回転させてレンズ枠202を回転させつつ、心出し部材205を制御装置208により制御させてレンズ201の姿勢を制御することは、心出し部材205の移動により、レンズ201が必ずしも正確に追従して姿勢変化を生ずるとは限らないため、レンズ201を最終的に心出しまで至らせる作業が容易ではなく、適切に心出しが行いにくいという問題があった。
そこで、特許文献1の心出し装置においても、心出し部材205による心出しのための動作を作業者が行うという方法が考えられるが、作業者が制御装置208を介してモータ204の回転を制御する適切な操作手段がないため、モータ204の回転数の制御が困難であり、レンズ枠202の回転方向位置を微調整しながら心出し作業をすることができないという問題があった。
即ち、図5に示すレンズ枠回転ローラ105をこれに連結した回転ハンドル106によって回転させる心出し装置によると、作業者が回転ハンドル106を回転させる時に、作業者の力がテーブル103に加わることで、テーブル103が撓んだり傾いたりし、偏心測定のために位置決めされたテーブル103と偏心測定装置107との位置関係が変化してしまうことで、レンズ101の偏心量を正しく検出してレンズ101の心出し作業を行うことができないという問題があった。
また、図6に示す制御装置208によりモータ204を回転させてレンズ枠202を回転させつつ、心出し部材205を制御装置208により制御させてレンズ201の姿勢を制御することは、心出し部材205の移動により、レンズ201が必ずしも正確に追従して姿勢変化を生ずるとは限らないため、レンズ201を最終的に心出しまで至らせる作業が容易ではなく、適切に心出しが行いにくいという問題があった。
そこで、特許文献1の心出し装置においても、心出し部材205による心出しのための動作を作業者が行うという方法が考えられるが、作業者が制御装置208を介してモータ204の回転を制御する適切な操作手段がないため、モータ204の回転数の制御が困難であり、レンズ枠202の回転方向位置を微調整しながら心出し作業をすることができないという問題があった。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、レンズをレンズ枠に取り付ける際に互いの中心軸を一致させるようレンズの心出し作業を高精度に行い、レンズの偏心量を調整して適切にレンズ枠に取り付けられるレンズの心出し装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、この発明は以下の手段を備えて提供している。
本発明のレンズの心出し装置は、被調整レンズを取り付けるレンズ枠を載置するレンズ枠台と、該レンズ枠台に載置された前記レンズ枠の外周部に当接して該レンズ枠台を位置決めするレンズ枠保持部材と、前記レンズ枠の外周部に当接してレンズ枠を回転させる回転部材と、前記被調整レンズの偏心量を測定する偏心測定装置と、前記回転部材を回転させる回転操作部とを備えたレンズの心出し装置であって、前記回転操作部は、前記レンズ枠台と分離された支持部材に設けられ、回転操作を行う回転体と、該回転体の回転量に応じて前記回転部材を回転させる回転量伝達機構を備えて提供する。
本発明のレンズの心出し装置は、被調整レンズを取り付けるレンズ枠を載置するレンズ枠台と、該レンズ枠台に載置された前記レンズ枠の外周部に当接して該レンズ枠台を位置決めするレンズ枠保持部材と、前記レンズ枠の外周部に当接してレンズ枠を回転させる回転部材と、前記被調整レンズの偏心量を測定する偏心測定装置と、前記回転部材を回転させる回転操作部とを備えたレンズの心出し装置であって、前記回転操作部は、前記レンズ枠台と分離された支持部材に設けられ、回転操作を行う回転体と、該回転体の回転量に応じて前記回転部材を回転させる回転量伝達機構を備えて提供する。
本発明のレンズの心出し装置では、前記回転量伝達機構が、前記回転部材を回転駆動する駆動源と電気的に接続されており、前記駆動源を介して前記回転部材を回転させることが好ましい。
本発明のレンズの心出し装置では、複数の被調整レンズの偏心規格を記憶する記憶部と、前記偏心測定装置によって測定された前記被調整レンズの偏心量と前記記憶部に記憶された該被調整レンズに対応する偏心規格との比較から、偏心状態の判定を行い、これを表示させる偏心状態判定部とをさらに備えていることが好ましい。
本発明のレンズの心出し装置によれば、レンズ枠台と分離された支持部材に設けられた回転操作部を用いることにより、レンズ枠台に撓みや傾き等の影響を与えることなくレンズ枠を回転させる回転部材を回転させることができ、レンズ枠台と偏心測定装置との位置関係を一定に維持して適切にレンズの偏心量を測定することができるため、高精度にレンズの心出しを行うことができるという効果が得られる。
また、回転操作部により、作業者の意図する回転を適切に回転部材に伝達することができるため、レンズ枠の回転方向位置を微調整しながら、容易にかつ高精度にレンズの心出し作業を行うことができるという効果が得られる。
また、回転操作部により、作業者の意図する回転を適切に回転部材に伝達することができるため、レンズ枠の回転方向位置を微調整しながら、容易にかつ高精度にレンズの心出し作業を行うことができるという効果が得られる。
以下、図1から3を参照して本発明の実施の形態を説明する。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態のレンズの心出し装置1を概略的に示す斜視図である。
図1に示すように、レンズの心出し装置1は、大きく分けると、被調整レンズ2の心出し作業を行う偏心調整作業部Aと、被調整レンズ2を載置したレンズ枠3を回転させる操作を行う回転操作部Bと、被調整レンズの偏心量の測定を行う偏心測定部Cとからなる。
(第1実施形態)
図1は、本実施形態のレンズの心出し装置1を概略的に示す斜視図である。
図1に示すように、レンズの心出し装置1は、大きく分けると、被調整レンズ2の心出し作業を行う偏心調整作業部Aと、被調整レンズ2を載置したレンズ枠3を回転させる操作を行う回転操作部Bと、被調整レンズの偏心量の測定を行う偏心測定部Cとからなる。
まず、偏心調整作業部Aは、レンズ枠3に載置された被調整レンズ2の心出しをするためのものであって、レンズ枠3を載置するための板状のレンズ枠台4と、レンズ枠台4上のレンズ枠3の外周面を保持する2つのローラ5、5(レンズ枠保持部材)と、回転ローラ8(回転部材)と、回転ローラ8の位置を変位させる移動部材9と、回転ローラ8によるレンズ枠3の押圧力を調整することのできるシリンダ12と、回転ローラ8を回転駆動するモータ11と、移動部材9とモータ11をつなぐカップリング10と、レンズ面に接触して偏心調整を行うための心出し部材20とからなる。
レンズ枠3は、その中心に段付きの貫通孔が形成されてその内外周面の中心軸線をC1とし、後述する偏心測定装置17において定める軸線C2と一致するように予め設定され、レンズ枠台4上の中心部に配されている。レンズ枠3の貫通孔の大径側の内径は、被調整レンズ2の外径よりも大径に形成され、貫通孔の小径側の段部によって被調整レンズ2の下部が支持されることにより、被調整レンズ2はレンズ枠3に収容されている。
レンズ枠台4は、略矩形の平板よりなる台であり、被調整レンズ2を収容したレンズ枠3が載置されている。レンズ枠台4には、正面(シリンダ12のある側)から見て奥に広がるように、偏心測定装置17の軸線C2を中心として、互いに120°の角度を成す2つの長穴4a、4aと、各々の長穴4aと120°の角度を成すように長穴4bが形成されている。
図2は、被調整レンズ2を収容したレンズ枠3と、ローラ5と、回転ローラ8との配置を示す図であり、図3は、レンズ枠台4上面において被調整レンズ2及びレンズ枠3がローラ5、5により固定された状態を表す断面図である。
2つのローラ5、5は、図2及び図3に示すように、レンズ枠台4の2つの長穴4a、4aを覆うようにそれぞれ設けられており、レンズ枠台4の下面から段付き支軸6が突き出し、ローラ5を貫通して段付き支軸6のねじ部6aに螺合するロックナット7の締め込みで、レンズ枠台4に固定できる構成とされている。ローラ5の位置は、レンズ枠3の外径に合わせて変更可能とされている。
これらのローラ5、5の外周面は、レンズ枠3がレンズ枠台4に向かって上方側からの押圧力が加わり保持されるようにテーパ形状を成し、レンズ枠3の外周面の二箇所において当接してレンズ枠3を位置決めするように配置されている。
これらのローラ5、5の外周面は、レンズ枠3がレンズ枠台4に向かって上方側からの押圧力が加わり保持されるようにテーパ形状を成し、レンズ枠3の外周面の二箇所において当接してレンズ枠3を位置決めするように配置されている。
回転ローラ8は、2つのローラ5、5と等角度を成すレンズ枠台4の正面の位置に形成された長穴4bにおいて、回転ローラ8の軸を貫通させて配置されている。この回転ローラ8の外周面は、レンズ枠3の外周面に当接し、ローラ5、5と共にレンズ枠3を位置決めすると同時に、レンズ枠3を中心軸線C1回りに回転させる。
移動部材9は、レンズ枠台4の下方に配置され、回転ローラ8を回転自在に支持するよう形成され、カップリング10を介して後述するモータ11と連結されている。移動部材9には、シリンダ12が連結されており、回転ローラ8がシリンダ12の駆動で図示しないガイドに案内されてレンズ枠3に接近及び離間可能とされており、レンズ枠3に当接するように設けられている。
モータ11は、前述のとおり移動部材9及びカップリング10を介して回転ローラ8に連結されている。さらに、モータ11は、後述する回転操作部Bのモータドライバ13及びエンコーダ15と電気的に接続され、回転体16からの回転指示により回転する。モータ11には、ステッピングモータが採用されている。ステッピングモータを採用した場合、回転指示が成された分だけ回転をするのに好適である。
シリンダ12は、回転ローラ8と連結し、回転ローラ8がレンズ枠3に当接されて回転させられる際に、レンズ枠3の水平状態が維持されるように、図示しないレギュレータで減圧調整が可能である。
次に、回転操作部Bは、モータ11の回転量を指示する回転体16と、回転体16の回転量を電気的な信号に変換するエンコーダ15と、信号に変換された回転量をモータ11に伝達するモータドライバ13とからなる。
モータドライバ13は、レンズ枠台4に直接連結されておらず、モータ11及びエンコーダ15と電気的に接続されるのみで、レンズ枠台4とは物理的に縁切りされており、分離した構成を成している。そして、回転体16の回転量のみをモータ11に伝達し、モータ11を駆動させる。
回転体16を回転自在にその下面側に備えた支持体14は、矩形の支持板14aの下面に4本の脚部14b、14b、・・、を設けたものであり、回転体16の操作を容易にすべく、偏心調整作業部Aの部材と離間して、別個に設けられる支持部材である。
回転体16の下側に備えたエンコーダ15は、回転体16の回転量を電気信号に変換し、モータドライバ13に送信するものである。
モータドライバ13とエンコーダ15とは、回転体16の回転量を電気的な信号に変換、伝達する、回転量伝達機構を構成する。
モータドライバ13とエンコーダ15とは、回転体16の回転量を電気的な信号に変換、伝達する、回転量伝達機構を構成する。
回転体16は、前述のとおり支持板14aの下面に回転自在に取り付けられており、その周縁の一部が支持板14aの外方へ突出し、この突出した部分を操作者が操作して回転できるようになっている。
次に、偏心測定部Cは、偏心量を検出する偏心測定装置17とディスプレイ19とからなる。
偏心測定装置17は、レンズ枠3の中心軸線C1と、偏心測定装置17において定める軸線C2とが一致するように、偏心測定装置17とレンズ枠3との位置関係を固定して、レンズ枠3の上方に設置されている。
ディスプレイ19は、偏心測定装置17のカメラ18に電気的に接続されており、被調整レンズ2の偏心状態がディスプレイ19で観察可能なようにされている。
次に、上記の構成において、レンズの心出し装置1によるレンズ枠3に対する被調整レンズ2の心出し方法について説明する。
まず、作業者が、心出しを行いたい被調整レンズ2を紫外線硬化性接着剤(不図示)を塗布したレンズ枠3に載置収容し、レンズ枠台4上に置く。この時、被調整レンズ2がその上方から偏心測定装置17のカメラ18を通してディスプレイ19に映るようにする。その後、2つのローラ5、5とレンズ枠3の外周が当接するように、ローラ5と段付き支軸6を移動させた後、ロックナット7の締め込みでローラ5をレンズ枠台4に固定する。
まず、作業者が、心出しを行いたい被調整レンズ2を紫外線硬化性接着剤(不図示)を塗布したレンズ枠3に載置収容し、レンズ枠台4上に置く。この時、被調整レンズ2がその上方から偏心測定装置17のカメラ18を通してディスプレイ19に映るようにする。その後、2つのローラ5、5とレンズ枠3の外周が当接するように、ローラ5と段付き支軸6を移動させた後、ロックナット7の締め込みでローラ5をレンズ枠台4に固定する。
次に、シリンダ12を駆動して、回転ローラ8をレンズ枠3に当接させる。この状態で作業者が回転体16を回すと、エンコーダ15が回転体16の回転量を読み取り、モータドライバ13を介して、モータ11に回転体16の回転量が伝達されて、モータ11により回転ローラ8を回転させ、ローラ5、5に当接された状態のレンズ枠3も回転する。
この場合、回転体16が取り付けられた支持体14及びモータドライバ13は、偏心調整作業部Aと電気的に接続されるのみで部材同士(レンズ枠台4と支持体14)が分離しているため、支持体14を作業者にとって操作容易な場所に設置しやすく、回転体16を如何に回転させようともレンズ枠台4に対して撓めたり傾けたりするような影響を与えにくくなり、回転体16の回転量のみをモータ11に伝えることとなる。
この場合、回転体16が取り付けられた支持体14及びモータドライバ13は、偏心調整作業部Aと電気的に接続されるのみで部材同士(レンズ枠台4と支持体14)が分離しているため、支持体14を作業者にとって操作容易な場所に設置しやすく、回転体16を如何に回転させようともレンズ枠台4に対して撓めたり傾けたりするような影響を与えにくくなり、回転体16の回転量のみをモータ11に伝えることとなる。
作業者は、偏心測定装置17のカメラ18で取り込まれる被調整レンズ2の偏心信号をディスプレイ19で観察しながら被調整レンズ2の偏心が最小となるように、心出し部材20で被調整レンズ2の光学面を突く。この時、作業者が被調整レンズ2を動かしたい方向にレンズ枠3の回転方向の位置を調整するために、回転体16を回して、遠隔的に位置調整を行う。
作業者による被調整レンズ2の心出し作業で、被調整レンズ2の偏心量を最小に抑えることができたら、紫外線照射装置(不図示)により被調整レンズ2に紫外線照射を行い、接着剤を硬化させる。
心出し作業後、シリンダ12の駆動で回転ローラ8をレンズ枠3から離脱させて、作業者がレンズ枠3を回収することで心出し作業が終了する。
本実施形態の心出し装置1によれば、レンズ枠3の回転をレンズ枠台4から分離した回転操作部Bの回転体16の回転で遠隔操作ができるため、レンズ枠台4を撓めたり傾けたりするような力を与えることがないため、容易かつ高精度に被調整レンズ2の心出しを行うことができる。
(第2実施形態)
次に、第2の実施形態について、図4を用いて説明する。本実施形態において第1実施形態について説明した図1から3と共通する構成については同一の符号を付し、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
次に、第2の実施形態について、図4を用いて説明する。本実施形態において第1実施形態について説明した図1から3と共通する構成については同一の符号を付し、第1実施形態との相違点についてのみ説明する。
本実施態様では、モータドライバ13が、モータ11及びエンコーダ15に加えて、パソコン21にも電気的に接続されている。
偏心測定装置17のカメラ18は、パソコン21に電気的に接続されており、被調整レンズ2の偏心量は、パソコン21のディスプレイ19で観察可能とされていると共に、偏心測定装置17から得られる被調整レンズ2の情報は、パソコン21内で演算されることで、被調整レンズ2の偏心量を数値でディスプレイ19上に表示可能とされている。
偏心測定装置17のカメラ18は、パソコン21に電気的に接続されており、被調整レンズ2の偏心量は、パソコン21のディスプレイ19で観察可能とされていると共に、偏心測定装置17から得られる被調整レンズ2の情報は、パソコン21内で演算されることで、被調整レンズ2の偏心量を数値でディスプレイ19上に表示可能とされている。
パソコン21(記憶部22、偏心状態判定部23を内蔵)には、複数(種類)の被調整レンズのそれぞれの偏心規格が入力可能となっており、各被調整レンズの偏心規格を入力した場合に、これらの規格がそれぞれパソコン21の記憶部22に記憶されるようになっている。
上記各規格の入力された被調整レンズ2のうち、任意の被調整レンズ2の心出しを行った場合には、偏心測定装置17による当該被調整レンズの偏心量の測定結果と、パソコン21内に記憶された当該被調整レンズ2の偏心規格との偏心状態判定部23による比較から、被調整レンズ2の偏心量が規格内(OK)か規格外(NG)かをディスプレイ19に表示可能となっている。
上記各規格の入力された被調整レンズ2のうち、任意の被調整レンズ2の心出しを行った場合には、偏心測定装置17による当該被調整レンズの偏心量の測定結果と、パソコン21内に記憶された当該被調整レンズ2の偏心規格との偏心状態判定部23による比較から、被調整レンズ2の偏心量が規格内(OK)か規格外(NG)かをディスプレイ19に表示可能となっている。
本実施形態の構成において、レンズの心出し装置2による心出し方法について説明する。
まず、作業者は、調整する被調整レンズ2の偏心規格のデータをパソコン21上で呼び出し、心出し作業を開始する。被調整レンズ2の心出し方法は、第1実施形態と同様である。
心出し作業を終えたら、パソコン21のキー操作で、モータドライバ13を介してモータ11により回転体16の回転量を伝達して、レンズ枠3を1回転以上まわす。このときに偏心測定装置17から得られる被調整レンズ2の偏心量と、予めパソコン21に入力されている偏心規格の比較を偏心状態判定部23で判定させてディスプレイ19に表示させ、被調整レンズ2が正しく心出しされているかを測定、確認した上で心出しされた被調整レンズ2を収容するレンズ3を回収する。
心出し作業を終えたら、パソコン21のキー操作で、モータドライバ13を介してモータ11により回転体16の回転量を伝達して、レンズ枠3を1回転以上まわす。このときに偏心測定装置17から得られる被調整レンズ2の偏心量と、予めパソコン21に入力されている偏心規格の比較を偏心状態判定部23で判定させてディスプレイ19に表示させ、被調整レンズ2が正しく心出しされているかを測定、確認した上で心出しされた被調整レンズ2を収容するレンズ3を回収する。
本実施形態によれば、心出し作業を終えた被調整レンズ2を収容するレンズ枠3を自動で簡易に検査することができることとなる。
上記第1及び第2実施形態においては、モータ11の遠隔操作をモータ11とモータドライバ13及びエンコーダ15とを電気的に接続することにより行ったが、この構成に代えて、チェーンとスプロケット等を用いることにより、レンズ枠台4に力を加えることを避けて回転ローラ8を回転させ心出し作業を行うことも可能である。
1 レンズの心出し装置
2 被調整レンズ
3 レンズ枠
4 レンズ枠台
5 ローラ(レンズ保持部材)
8 回転ローラ(回転部材)
11 モータ(駆動源)
13 モータドライバ(回転量伝達機構、回転操作部)
14 支持体(支持部材)
15 エンコーダ(回転量伝達機構、回転操作部)
16 回転体(回転操作部)
17 偏心測定装置
21 パソコン(記憶部、偏心状態判定部)
22 記憶部
23 偏心状体判定部
2 被調整レンズ
3 レンズ枠
4 レンズ枠台
5 ローラ(レンズ保持部材)
8 回転ローラ(回転部材)
11 モータ(駆動源)
13 モータドライバ(回転量伝達機構、回転操作部)
14 支持体(支持部材)
15 エンコーダ(回転量伝達機構、回転操作部)
16 回転体(回転操作部)
17 偏心測定装置
21 パソコン(記憶部、偏心状態判定部)
22 記憶部
23 偏心状体判定部
Claims (3)
- 被調整レンズを取り付けるレンズ枠を載置するレンズ枠台と、
該レンズ枠台に載置された前記レンズ枠の外周部に当接して該レンズ枠台を位置決めするレンズ枠保持部材と、
前記レンズ枠の外周部に当接してレンズ枠を回転させる回転部材と、
前記被調整レンズの偏心量を測定する偏心測定装置と、
前記回転部材を回転させる回転操作部とを備えたレンズの心出し装置であって、
前記回転操作部は、前記レンズ枠台と分離された支持部材に設けられ、回転操作を行う回転体と、該回転体の回転量に応じて前記回転部材を回転させる回転量伝達機構とを備えてなることを特徴とするレンズの心出し装置。 - 前記回転量伝達機構は、前記回転部材を回転駆動する駆動源と電気的に接続されており、前記駆動源を介して前記回転部材を回転させることを特徴とする請求項1に記載のレンズの心出し装置。
- 複数の被調整レンズの偏心規格を記憶する記憶部と、
前記偏心測定装置によって測定された前記被調整レンズの偏心量と前記記憶部に記憶された該被調整レンズに対応する偏心規格との比較から、偏心状態の判定を行い、これを表示させる偏心状態判定部とをさらに備えてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズの心出し装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008298734A JP2010122639A (ja) | 2008-11-21 | 2008-11-21 | レンズの心出し装置 |
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104880833B (zh) * | 2015-04-21 | 2017-12-19 | 中国科学院西安光学精密机械研究所 | 可实现光学镜头与焦面组件高精度定中心的系统及方法 |
CN112845942A (zh) * | 2020-12-24 | 2021-05-28 | 创美工艺(常熟)有限公司 | 轴承圈自动定心装置 |
-
2008
- 2008-11-21 JP JP2008298734A patent/JP2010122639A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104880833B (zh) * | 2015-04-21 | 2017-12-19 | 中国科学院西安光学精密机械研究所 | 可实现光学镜头与焦面组件高精度定中心的系统及方法 |
CN112845942A (zh) * | 2020-12-24 | 2021-05-28 | 创美工艺(常熟)有限公司 | 轴承圈自动定心装置 |
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