JP2010122491A - 投射型表示装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ルーバーにおける気流抵抗を確実に低減して風量低下や騒音増加等を防止する。
【解決手段】羽根の回転によって軸方向に気流を生じさせて筐体内の空気を排気する軸流ファン33と、前記軸方向に対して傾斜する傾斜板状部34aを有し当該傾斜板状部34aが前記軸流ファン33の気流出口側にて前記軸方向との直交方向に並べられてなるルーバー34とを備える投射型表示装置において、前記ルーバー34の平面領域を、前記羽根の軸芯を通る直線を境に第1領域35aと第2領域35bとに分割する。そして、前記羽根の回転方向に沿うように、前記第1領域35aと前記第2領域35bとで、前記傾斜板状部34aを異なる方向に傾斜させる。
【選択図】図4

Description

本発明は、スクリーン上に投影画像を表示する投射型表示装置に関する。
近年、投影画像を表示する投射型表示装置として、液晶プロジェクタ装置が広く知られている。液晶プロジェクタ装置は、光源から出射された光を、液晶パネルを用いて変調し画像信号に応じた光学像を形成するとともに、その光学像を投射レンズで拡大投影してスクリーン上に表示するように構成されている。
ところで、液晶プロジェクタ装置の筐体内には、光源や電子回路部品等といった複数の発熱源が存在する。そのため、液晶プロジェクタ装置では、一般に、筐体内に配設された軸流ファンが当該筐体内の空気を排気する冷却構造を採用している。
液晶プロジェクタ装置における冷却構造については、従来、様々な技術が提案されている。例えば、気流抵抗の低減を図り、また筐体外への光漏れを確実に防止するために、軸流ファンの排気側を覆うルーバーの羽根部材に傾斜部を設けることが提案されている(例えば、特許文献1,2参照。)。また、他の例として、ルーバーにおける排気整流壁を、軸流ファンの回転中心に対して、同心円状や放射状等に配することが提案されている(例えば、特許文献3参照。)。
特開2005−242156号公報 特開2005−25035号公報 特開2005−10494号公報
しかしながら、上述した従来技術による冷却構造では、以下に述べる点で問題となる。例えば、特許文献1,2で開示された従来技術では、ルーバー全体で羽根部材の傾斜方向が一律であるため、軸流ファンの回転方向、さらに詳しくは当該軸流ファンが生じさせる風向に対して、当該傾斜方向が合致しない箇所が存在することになる。そのため、当該箇所では、必ずしも気流抵抗の低減が図れるとは限らず、排気風量の低下や騒音の増加等を招いてしまうおそれがある。また、例えば、特許文献3で開示された従来技術では、排気風量の低下や騒音の増加等を招くおそれはないが、ルーバーにおける排気整流壁を軸流ファンの回転中心に対して同心円状や放射状等に配する必要がある。つまり、当該ルーバーの形成が必ずしも容易に行えるとは限らず、また外観デザインの点でも必ずしも好ましいものであるとはいえない。
そこで、本発明は、軸流ファンの回転方向を考慮したルーバー形状により気流抵抗を確実に低減して風量低下や騒音増加等を防止するとともに、その場合であっても当該ルーバー形状を容易に実現することのできる投射型表示装置を提供することを目的とする。
本発明は、上記目的を達成するために案出された投射型表示装置で、羽根の回転によって軸方向に気流を生じさせて筐体内の空気を排気する軸流ファンと、前記軸方向に対して傾斜する傾斜板状部を有し、当該傾斜板状部が前記軸流ファンの気流出口側にて前記軸方向との直交方向に並べられてなるとともに、前記羽根の軸芯を通る直線を境に第1領域と第2領域とに分割され、前記羽根の回転方向に沿うように前記第1領域と前記第2領域とで前記傾斜板状部が異なる方向に傾斜してなるルーバーとを備える投射型表示装置である。
上記構成の投射型表示装置では、第1領域と前記第2領域とで傾斜板状部が異なる方向に傾斜する。したがって、ルーバー全体で傾斜方向が一律の場合とは異なり、各領域での傾斜板状部の傾斜方向が、軸流ファンにおける羽根の回転方向、すなわち当該羽根が生じさせる風向に合致することになる。しかも、風向を合致させるための領域分割は、羽根の軸芯を通る直線を境にして行うので、例えば当該直線の左右領域または上下領域といったように、二つの領域への分割で済む。つまり、分割後の領域数が必要以上に増大してしまうことがなく、ルーバー全体での傾斜板状部の形状複雑化が抑制されることになる。
本発明によれば、各領域での傾斜板状部の傾斜方向と軸流ファンにおける羽根の回転方向とが合致するので、ルーバー全体での傾斜方向が一律の場合に比べて、軸流ファンが生じさせた気流がルーバーを通過する際の抵抗を確実に低減させることができる。したがって、軸流ファンが筐体内の空気を排気する際の風量低下を防止でき、さらには気流抵抗の低減を通じて騒音の発生を抑制することもできる。また、ルーバーの形状が必要以上に複雑化することもないので、例えば排気整流壁を軸流ファンの回転中心に対して同心円状や放射状等に配する場合に比べて、当該ルーバーの形成を容易に行える。しかも、ルーバーの外観形状についても複雑化が抑制されるので、外観デザインの自由度や汎用性等が向上する。
以下、図面に基づき本発明に係る投射型表示装置について説明する。
ここでは、投射型表示装置として、液晶プロジェクタ装置を例に挙げて、以下の説明を行う。液晶プロジェクタ装置は、高圧水銀ランプ等の光源から照射される光を液晶表示素子で変調して映像信号に応じた光学像を形成するとともに、その光学像を投射レンズで拡大投影してスクリーン上に表示するように構成されている。このような液晶プロジェクタ装置としては、R(赤)色、G(緑)色およびB(青)色のそれぞれに対応するパネル状の液晶表示素子を備えた、いわゆる三板式が広く知られている。なお、以下の説明では、パネル状の液晶表示素子を、単に「液晶パネル」という。
[投射型表示装置の概略構成例]
図1は、液晶プロジェクタ装置の概略構成例を示す説明図である。
図例のように、液晶プロジェクタ装置は、その筐体1内に、光学系ユニット2と、空冷ユニット3と、を備えている。
光学系ユニット2は、スクリーン上へのカラー画像の投影表示を行う。
空冷ユニット3は、主として光学系ユニット2に対する冷却を行う。ただし、光学系ユニット2の他に、筐体1内に配設された電子部品(例えば、光学系ユニット2を構成する液晶パネルを駆動する電子回路部品。)に対する冷却を行うものであってもよい。
以下、これらの各ユニット2,3について、順に説明する。
[光学ユニットの概略構成例]
図2は、三板式の液晶プロジェクタ装置における光学系ユニット2の構成例を示す説明図である。図例では、透過型液晶パネルを用いた液晶プロジェクタ装置における光学系ユニット2の構成例を示している。
図例の光学系ユニット2では、光源11から出射される光が、赤外線や紫外線をカットするフィルタ12、第1フライアイレンズ13、第2フライアイレンズ14、偏光変換素子15および集光レンズ16を経る。そして、これらを経た後に、特定の波長帯域の光だけを反射するダイクロイック・ミラー17によって、RGBの各色成分光に分離される。RGBの各色成分光は、必要に応じて紫外線を吸収するフィルタ18、全反射ミラー19、コンデンサー・レンズ20、リレーレンズ21等を利用しつつ、RGBの各色に対応して設けられた液晶パネル23R,23G,23Bに入射される。各液晶パネル23R,23G,23Bには、それぞれに付随して、入射側偏光板22、光学補償板24および出射側偏光板25が設けられている。そして、入射側偏光板22を透過した各色成分光が各液晶パネル23R,23G,23Bへ入射し、各液晶パネル23R,23G,23Bにて光変調された各色成分光が光学補償板24および出射側偏光板25を透過するようになっている。各液晶パネル23R,23G,23Bにて映像信号に応じた光変調が行われた後は、光変調された各色成分光が必要に応じて1/2波長フィルム26を経てダイクロイック・プリズム27によって合成されて、投射レンズ28によって拡大投影される。このようにして、光学系ユニット2では、スクリーン上へのカラー画像の投影表示を行うようになっている。
図3は、光学系ユニット2の他の概略構成例を示す模式図である。図例では、反射型液晶パネルを用いた液晶プロジェクタ装置における光学系ユニット2の構成例を示している。
図例の光学系ユニット2においても、透過型液晶パネルを用いた場合(図2参照。)と同様に、光源11から出射される光が、フィルタ12、第1フライアイレンズ13、第2フライアイレンズ14、偏光変換素子15および集光レンズ16を経る。そして、これらを経た後に、ダイクロイック・ミラー17によってRGBの各色成分光に分離される。その後は、各色成分光が、必要に応じて全反射ミラー19や偏光ビームスプリッタ(PBS)29、1/4波長板24を経て、RGBの各色に対応して設けられた反射型液晶パネル30R,30G,30Bに入射される。そして、各反射型液晶パネル30R,30G,30Bにて映像信号に応じた光変調が行われ、光変調された各色成分光がダイクロイック・プリズム27によって合成されて、投射レンズ28によって拡大投影される。このようにして、光学系ユニット2では、スクリーン上へのカラー画像の表示を行うようになっている。
[空冷ユニットの概略構成例]
空冷ユニット3は、図1に示すように、吸気ファン31と、送風ダクト32と、排気ファン33と、ルーバー34と、を備えている。
吸気ファン31は、例えばシロッコファンからなり、筐体1外から空気を吸引するとともに、その吸引した空気を光学系ユニット2の側へ送風する。
送風ダクト32は、吸気ファン31からの空気の流れを光学系ユニット2の設置箇所まで導き、さらには光学系ユニット2の設置箇所を通過した空気の流れを排気ファン33まで導く。
排気ファン33は、回転する羽根を有した軸流ファンからなり、当該羽根の回転によって軸方向に気流を生じさせることによって、送風ダクト32に導かれてきた筐体1内の空気を当該筐体1の外へ排気する。
ルーバー34は、羽板と呼ばれる板状部材が複数枚平行に並べられてなり、排気ファン33の気流出口側にて当該排気ファン33を覆うように配設されて、筐体1の一部を構成するようになっている。
以上のような構成の空冷ユニット3では、吸気ファン31が筐体1外から空気を吸引すると、その吸気ファン31からの空気の流れを送風ダクト32が光学系ユニット2の設置箇所へ導く。そして、光学系ユニット2の設置箇所での熱交換が行われると、その熱交換後の空気を排気ファン33が筐体1外へ排出する。このようにして、空冷ユニット3は、空気の流れを生じさせることで、筐体1内の冷却を行うようになっている。
このような冷却構造において、排気ファン33の気流出口側には、ルーバー34が配設されている。このルーバー34は、熱交換後の空気を筐体1外へ排出するための排気口として機能するとともに、筐体1内への異物混入を防ぐための防御手段として機能する。さらには、光学系ユニット2における光源11が出射する光について、筐体1外への光漏れを防止するための遮蔽手段としても機能するようになっている。
なお、空冷ユニット3は、少なくとも排気ファン33およびルーバー34を備え、筐体1内の空気を排気することによって当該筐体1内の温度上昇を抑制する冷却構造であれば、その冷却対象や筐体1内における配置構成等が特に限定されることはない。
[空冷ユニットの要部構成例]
続いて、以上のような構成の空冷ユニット3における特徴的な構成例について、さらに詳しく説明する。
具体的には、本実施形態で説明する空冷ユニット3は、ルーバー34の構成に大きな特徴がある。
図4は、本発明が適用された液晶プロジェクタ装置の特徴的な要部構成例を示す説明図である。
図4(a)に示すように、排気ファン33の気流出口側を覆うルーバー34は、当該気流出口側からみた場合に当該排気ファン33と重なる平面領域部分が、当該排気ファン33の羽根の軸芯を通る直線(以下、単に「境界線」という。)を境に、第1領域35aと第2領域35bとに分割されている。すなわち、図中上下に延びる境界線を挟んで、その左右が第1領域35aと第2領域35bとに二分されているのである。
領域分割は、排気ファン33毎に個別に行われる。したがって、例えば、複数の排気ファン33が並設されている場合であれば、それぞれの排気ファン33に対応する平面領域部分毎に、第1領域35aと第2領域35bとへの分割が行われることになる。
なお、ここでは、左右方向に領域分割されている場合を例に挙げているが、領域分割は左右方向に限定されることはなく、例えば左右に延びる境界線を挟んで上下に領域分割することも考えられる。
また、ルーバー34は、羽板が複数枚平行に並べられてなるが、図4(b)または(c)に示すように、境界線に沿った方向の切断面でみた場合に、各羽板が傾斜板状部34aと非傾斜板状部34bとを有して構成されている。
傾斜板状部34aは、排気ファン33における羽根の回転軸方向に対して、傾斜して配された板状部分である。
また、非傾斜板状部34bは、排気ファン33における羽根の回転軸方向に対して傾斜せずに、当該回転軸方向と略平行となるように配された板状部分である。
これら傾斜板状部34aおよび非傾斜板状部34bは、当該傾斜板状部34aが排気ファン33の側に位置し、当該非傾斜板状部34bが筐体1の外方側に位置する状態で、それぞれが連設されて羽板を構成している。そして、傾斜板状部34aと非傾斜板状部34bとを有して構成される羽板が、排気ファン33における羽根の回転軸方向との直交方向に複数枚並べられて、ルーバー34を構成している。
つまり、ルーバー34は、境界線に沿った方向の切断面でみると、傾斜板状部34aの気流出口側に非傾斜板状部34bが連設されてなる羽板が、排気ファン33の回転軸方向との直交方向(図中における上下方向。)に複数枚並べられて構成されている。
傾斜板状部34aおよび非傾斜板状部34bを有してなる羽板が排気ファン33の回転軸方向との直交方向に並ぶ間隔(図中E参照。)は、ルーバー34が排気ファン33の生じさせる気流の排気口として機能し得るとともに、異物混入を防ぐ防御手段として機能し得る大きさとなるようにする。さらに詳しくは、気流を滞留させることなく排気口として機能するために十分な間隔を確保しつつ、利用者の指等を挿入し得ない間隔となるように、各羽板の間隔が設定されている。このような間隔としては、例えば羽板の板厚が1〜2mm程度であれば、3〜5mmの大きさとすることが考えられる。
傾斜板状部34aの傾斜角については、排気ファン33が生じさせる気流の抵抗となるのを抑制しつつ、その成形加工を容易に行い得る角度となるようにする。具体的には、排気ファン33における羽根の回転軸方向に対する傾斜角を、例えば30〜45°とすることが考えられる。因みに、羽根の回転軸方向に対する角度なので、非傾斜板状部34bについては0°となる。
さらに、傾斜板状部34aおよび非傾斜板状部34bについては、羽板としての強度(剛性)を確保しつつ、筐体1内からの光漏れを生じさせない大きさに形成されている。すなわち、強度を確保しつつ、光漏れを生じさせないように、傾斜板状部34aの傾斜角、排気ファン33の回転軸方向における傾斜板状部34aおよび非傾斜板状部34bの大きさ(図中C,D参照。)、並びに、当該回転軸方向との直交方向に羽板が並ぶ間隔(図中E参照。)のそれぞれが設定されているのである。具体的には、例えば傾斜板状部34aの傾斜角が30〜45°、羽板の間隔(図中E参照。)が3〜5mmである場合に、傾斜板状部34aの回転軸方向の大きさ(図中C参照。)を1.5mm程度、非傾斜板状部34bの回転軸方向の大きさ(図中D参照。)を2mm程度とすることが考えられる。
ところで、ルーバー34は、上述したように、その平面領域が第1領域35aと第2領域35bとに分割されている。これら第1領域35aと第2領域35bとは、排気ファン33の羽根の軸芯を通る境界線を境にして分割されている。したがって、第1領域35aと第2領域35bとでは、排気ファン33の羽根の移動方向が互いに相違することになる。つまり、図4(a)に示すように、例えば排気ファン33の羽根が時計回りに回転する場合であれば、第1領域35aでは、主として、羽根が下方から上方に向けて移動する。一方、第2領域35bでは、主として、羽根が上方から下方に向けて移動する。
このことから、ルーバー34は、排気ファン33の羽根の回転方向に沿うように、第1領域35aと第2領域35bとで、傾斜板状部34aがそれぞれ異なる方向に傾斜している。
具体的には、第1領域35aでは、図4(b)に示すように、排気ファン33の羽根の移動方向に応じて、傾斜板状部34aが気流方向に沿って下方から上方に向けて傾斜している。そして、その傾斜板状部34aの気流出口側に、傾斜していない非傾斜板状部34bが連設されている。
一方、第2領域35bでは、第1領域35aの場合とは逆に、図4(c)に示すように、排気ファン33の羽根の移動方向に応じて、傾斜板状部34aが気流方向に沿って上方から下方に向けて傾斜している。そして、その傾斜板状部34aの気流出口側に、傾斜していない非傾斜板状部34bが連設されている。
つまり、第1領域35aと第2領域35bとでは、傾斜板状部34aが互いに逆方向(詳しくは、非傾斜板状部34bに沿った方向を挟んで正反対の方向。)に傾斜しているのである。
以上のような構成のルーバー34を備える空冷ユニット3は、以下に述べるような作用を奏する。
上述したように、ルーバー34は、第1領域35aと前記第2領域35bとで、傾斜板状部34aが異なる方向に傾斜している。そのために、ルーバー全体で傾斜方向が一律の場合とは異なり、各領域35a,35bでの傾斜板状部34aの傾斜方向が、排気ファン33における羽根の回転方向、すなわち当該羽根が生じさせる風向に合致することになる。したがって、ルーバー全体での傾斜方向が一律の場合に比べて、排気ファン33が生じさせた気流がルーバー34を通過する際の抵抗を確実に低減させることができる。
これにより、上述した構成のルーバー34を備える空冷ユニット3では、ルーバー34における気流通過抵抗の低減を通じて、排気ファン33が筐体1内の空気を排気する際の風量低下を防止できる。さらには、気流抵抗の低減を通じて、騒音の発生を抑制することもできる。
ここで、騒音抑制について、具体例を挙げて説明する。
図5は、騒音測定結果の一具体例を示す説明図である。
図5(a)に示すように、騒音測定は、並設された二つの排気ファン33の気流出口側をルーバー34で覆い、さらにそのルーバー34の気流出口側にマイク40を配して行う。なお、比較のため、上述した構成のルーバー34を用いた場合(以下「条件2」という。)の他に、傾斜方向が一律のルーバーを用いた場合(以下「条件1」という。)とルーバーを全く配さない場合(以下「条件3」という。)についても、騒音測定を行っている。
図5(b)は、排気ファン33への印加電圧(V)とマイク40で測定した騒音(ノイズ)の大きさ(dB)との関係の一具体例を示している。図例によれば、低電圧の場合に条件1と条件2とで騒音の大きさに差が生じていることがわかる。
図5(c)は、排気ファン33に所定電圧(例えば、6V。)を印加した場合において、マイク40で測定した騒音の大きさ(dB)とその騒音の周波数(Hz)との関係の一具体例を示している。図例によれば、特に高周波帯域において、条件1と条件2とで騒音の大きさに差が生じていることがわかる。
つまり、図5に示した騒音測定結果の一具体例によれば、上述した構成のルーバー34を備える空冷ユニット3では、傾斜方向が一律のルーバーを用いた場合に比べて、明らかに騒音抑制効果が得られることがわかる。
このように、上述した構成のルーバー34を備える空冷ユニット3では、当該ルーバー34の各領域35a,35bでの傾斜板状部34aの傾斜方向を、排気ファン33における羽根の回転方向に合致させることで、騒音抑制効果等を得ている。
ただし、風向を合致させるための第1領域35aと第2領域35bとへの領域分割は、排気ファン33の羽根の軸芯を通る境界線を境にして行うので、例えば当該境界線を挟んだ左右領域または上下領域といったように、二つの領域への分割で済む。つまり、分割後の領域数が必要以上に増大してしまうことがない。
したがって、ルーバー34の形状、特に各領域35a,35bでの傾斜板状部34aの形状が、例えば排気ファン33の回転中心に対して同心円状や放射状等に配する場合に比べて、簡素化することになる。すなわち、ルーバー34の形状が必要以上に複雑化することがなく、当該ルーバー34の形成を容易に行えるようになる。
しかも、ルーバー34の外観形状についても、例えば排気ファン33の回転中心に対して同心円状や放射状等に配する場合に比べて複雑化が抑制されるので、外観デザインの自由度や汎用性等も向上することになる。
特に、本実施形態で説明したように、ルーバー34が傾斜板状部34aに加えて非傾斜板状部34bを有している場合には、外観デザインの自由度や汎用性等も向上させる上で非常に好適である。傾斜板状部34aの気流出口側に非傾斜板状部34bが連設されてルーバー34が構成されていれば、筐体1の外面側には、非傾斜板状部34bが露出する。この非傾斜板状部34bは、第1領域35aと第2領域35bとのいずれにおいても、排気ファン33の回転軸方向に対して傾斜していない状態で配される。そのため、非傾斜板状部34bが外面側に露出していれば、外観上では、第1領域35aと第2領域35bとでルーバー34の形状が同一視され得るようになる。つまり、第1領域35aと第2領域35bとで傾斜板状部34aの傾斜方向が異なっていても、外観からは、容易に視認できない。したがって、第1領域35aと第2領域35bとで傾斜板状部34aの傾斜方向を相違させても、気流出口側に非傾斜板状部34bを配することで、外観デザインの自由度や汎用性等の向上が実現可能となるのである。
しかも、傾斜板状部34aと非傾斜板状部34bとの連設によって、当該傾斜板状部34aと当該非傾斜板状部34bとによって構成される羽板が、屈折箇所を有して形成されることになる。したがって、例えば羽板が平板状の場合に比べて、当該羽板の強度(剛性)確保が非常に容易となる。
さらには、傾斜板状部34aと非傾斜板状部34bとの連設によって、外観デザインの自由度や汎用性等の向上を図りつつ、当該傾斜板状部34aが遮光板として機能することによって、光源11からの光の筐体1外への光漏れを防止することが実現可能となる。
また、本実施形態で説明したように、非傾斜板状部34bの並ぶ間隔が3〜5mmの大きさであれば、ルーバー34について、気流を滞留させることなく排気口として機能させつつ、筐体1内への異物混入を有効に防ぎ得るようになる。
また、本実施形態で説明したように、傾斜板状部34aの傾斜角が30〜45°であれば、気流の抵抗となるのを抑制しつつ、ルーバー34の成形加工を容易に行い得るようになる。その上、光源11からの光の筐体1外への光漏れを有効に防止し得るようにもなる。
さらに、傾斜板状部34aの傾斜角、排気ファン33の回転軸方向における傾斜板状部34aおよび非傾斜板状部34bの大きさ、並びに、当該回転軸方向との直交方向に羽板が並ぶ間隔のそれぞれについて、本実施形態で説明したように設定されていれば、光源11からの光の筐体1外への光漏れを確実に防止することができる。
つまり、本実施形態で説明した冷却構造は、筐体1内に光源11を備える液晶プロジェクタ装置に適用して非常に好適なものである。
なお、本実施形態では、本発明の好適な実施具体例を説明したが、本発明はその内容に限定されることはない。
例えば、本実施形態では、投射型表示装置として液晶プロジェクタ装置を例に挙げて説明したが、筐体内を空冷する必要があるものであれば、他の投射型表示装置、すなわち変調手段として液晶パネル以外を用いたものであっても、全く同様に本発明を適用することが可能である。
このように、本発明は、本実施形態で説明した内容に限定されることはなく、その要旨を逸脱しない範囲で、適宜変更することが可能である。
液晶プロジェクタ装置の概略構成例を示す説明図である。 三板式の液晶プロジェクタ装置における光学系ユニットの構成例を示す説明図である。 三板式の液晶プロジェクタ装置における光学系ユニットの他の構成例を示す説明図である。 本発明が適用された液晶プロジェクタ装置の特徴的な要部構成例を示す説明図である。 騒音測定結果の一具体例を示す説明図である。
符号の説明
1…筐体、2…光学系ユニット、3…空冷ユニット、33…排気ファン、34…ルーバー、34a…傾斜板状部、34b…非傾斜板状部、35a…第1領域、35b…第2領域

Claims (5)

  1. 羽根の回転によって軸方向に気流を生じさせて筐体内の空気を排気する軸流ファンと、
    前記軸方向に対して傾斜する傾斜板状部を有し、当該傾斜板状部が前記軸流ファンの気流出口側にて前記軸方向との直交方向に並べられてなるとともに、前記羽根の軸芯を通る直線を境に第1領域と第2領域とに分割され、前記羽根の回転方向に沿うように前記第1領域と前記第2領域とで前記傾斜板状部が異なる方向に傾斜してなるルーバーと
    を備える投射型表示装置。
  2. 前記ルーバーは、前記傾斜板状部に加えて、前記軸方向に対して傾斜しない非傾斜板状部を有し、前記傾斜板状部の気流出口側に前記非傾斜板状部が連設されている
    請求項1記載の投射型表示装置。
  3. 前記非傾斜板状部が前記軸方向との直交方向に並ぶ間隔が3〜5mmの大きさである
    請求項2記載の投射型表示装置。
  4. 前記傾斜板状部の前記軸方向に対する傾斜角が30〜45°である
    請求項1、2または3記載の投射型表示装置。
  5. 前記筐体内に配設される光源からの光漏れが生じないように前記傾斜板状部の傾斜角度、前記軸方向の大きさおよび前記軸方向との直交方向に並ぶピッチが設定されている
    請求項1〜4のいずれ1項に記載の投射型表示装置。
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