JP2010122423A - ズームレンズおよび撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】赤の領域の色収差補正を良好に行うことができるズームレンズおよび撮像装置を提供する。
【解決手段】
物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とを備え、広角端から望遠端への変倍を第2レンズ群G2を像側へ単調に移動させることにより行い、その変倍に伴う像面の変動の補正を第3レンズ群G3を移動させることによって行う。第1レンズ群G1または第4レンズ群G4の少なくとも一方の群内に、以下の条件式を満足する所定の光学材料が用いられた少なくとも1枚の正レンズを含む。νdはd線に対するアッベ数、θC,A'は部分分散を(nC−nA’)としたときの部分分散比。nCはC線に対する屈折率、nA’はA’線に対する屈折率。
νd>60 ……(1)
θC,A'<0.001198νd+0.2765 ……(2)
【選択図】図1

Description

本発明は、例えばTV(テレビジョン)カメラ用の撮像レンズとして好適に用いられるズームレンズ、およびそのズームレンズにより形成された光学像を電気的な撮像信号に変換する撮像装置に関する。
CCD(Charge Coupled Device)やCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)等の固体撮像素子を用いる光学系においては、素子の感度が赤外領域でも高いため、A’線付近(750nm前後)での透過率が50%(半値)程度となる赤外線カットフィルタを挿入することが多い。それでも、赤の領域の収差は、像質や解像力に多大な影響を与えうるので、C線(656.3nm)からA’線(768.2nm)にかけての色収差の補正は重要である。また、移動群を有する光学系においては、変倍時に色収差が変動しないよう、各群ごとに色収差が補正されていることが望ましい。従来より、色収差の補正、特に2次スペクトルの補正には、異常分散性を有する光学材料を使用することが効果的であることが知られている(特許文献1ないし4参照)。
特開2007−163964号公報 特開2006−349947号公報 特開2006−78964号公報 特開2005−345892号公報
しかしながら、上記各特許文献では、青の領域の色収差補正に着目し、青の領域の部分分散比、例えばg線(435.8nm)およびF線(486.1nm)に関する部分分散比θg,Fに着目したレンズ系が記載されているのみであり、赤の領域の色収差補正は不十分である。特に、材料によっては青の領域と赤の領域とで異常分散性の傾向が異なる場合があり、青の領域の異常分散性にのみ着目しただけでは十分な色収差補正ができない可能性がある。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、特に赤の領域の色収差補正を従来よりも良好に行うことができるズームレンズおよび撮像装置を提供することにある。
本発明によるズームレンズは、物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを備え、広角端から望遠端への変倍を第2レンズ群を光軸に沿って像側へ単調に移動させることにより行い、その変倍に伴う像面の変動の補正を第3レンズ群を光軸に沿って移動させることによって行うようになされ、第1レンズ群または第4レンズ群の少なくとも一方の正のレンズ群内に、以下の条件式(1),(2)を満足する所定の光学材料が用いられた少なくとも1枚の正レンズを含むようにしたものである。
νd>60 ……(1)
θC,A'<0.001198νd+0.2765 ……(2)
ただし、νdはd線に対するアッベ数、θC,A'は部分分散を(nC−nA’)としたときの部分分散比(nCはC線に対する屈折率、nA’はA’線に対する屈折率)とする。
本発明によるズームレンズでは、赤の領域の部分分散比に着目して適切な光学材料を用いてレンズ構成の最適化を行ったことで、特に赤の領域の色収差が従来よりも良好に補正される。本発明によるズームレンズでは、レンズ群内で比較的パワーが強く、色収差の発生原因となりやすいレンズ、特に正の屈折力を有するレンズ群内(第1レンズ群または第4レンズ群の少なくとも一方)の正レンズに、上記条件を満たす色収差の補正に有利な異常分散性を有する所定の光学材料が用いられていることで、効果的な色収差補正がなされる。
そして、さらに、次の好ましい構成を適宜採用して満足することで、色収差の補正がより効果的になされる。
本発明によるズームレンズにおいて、さらに以下の条件式を満足することが好ましい。
0.330<θC,A'<0.360 ……(3)
本発明によるズームレンズにおいて、第1レンズ群と第4レンズ群は、変倍時に固定のレンズ群であっても良い。
また、本発明によるズームレンズにおいて、第1レンズ群が、前群と後群とからなり、前群または後群のいずれか一方を光軸に沿って移動させることによって合焦を行うようになされていても良い。そして、少なくとも第1レンズ群内に、所定の光学材料が用いられた正レンズが含まれていても良い。
また、本発明によるズームレンズにおいて、第4レンズ群が、第4レンズ群内の最も広い空気間隔を隔てて前群と後群とからなり、少なくとも第4レンズ群内に、所定の光学材料が用いられた正レンズが含まれていても良い。
また、本発明によるズームレンズにおいて、所定の光学材料が用いられた正レンズが含まれる群の全体(前群と後群で構成されている場合、第1レンズ群については第1レンズ群全体、第4レンズ群については前群全体または後群全体)のパワーをΦAとし、その群内において所定の光学材料が用いられた正レンズのパワーの総和をΦBとしたとき、以下の条件式を満足することが好ましい。
ΦB/ΦA>0.4 ……(4)
本発明による撮像装置は、本発明によるズームレンズと、このズームレンズによって形成された光学像に応じた撮像信号を出力する撮像素子とを備えたものである。
本発明による撮像装置では、本発明のズームレンズによって得られた良質の光学像に基づいて良質の撮像信号が得られ、その撮像信号に基づいて高画質の撮影画像が得られる。
本発明のズームレンズによれば、正の屈折力を有するレンズ群内(第1レンズ群または第4レンズ群の少なくとも一方)に、赤の領域の部分分散比に着目して適切に最適化された所定の光学材料を用いた正レンズを含めるようにしたので、特に赤の領域の色収差補正を従来よりも良好に行うことができる。
また、本発明の撮像装置によれば、上記本発明の高性能のズームレンズを撮像レンズとして用いるようにしたので、高画質の撮影画像を得ることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1(A),(B)は、本発明の一実施の形態に係るズームレンズの第1の構成例を示している。この構成例は、後述の第1の数値実施例(図8、図13(A)〜(C))のレンズ構成に対応している。なお、図1(A)は広角端(最短焦点距離状態)で無限遠合焦時の光学系配置、図1(B)は望遠端(最長焦点距離状態)で無限遠合焦時の光学系配置に対応している。同様にして、後述の第2ないし第4の数値実施例のレンズ構成に対応する第2ないし第4の構成例の断面構成を、図2(A),(B)〜図4(A),(B)に示す。図1(A),(B)〜図4(A),(B)において、符号Diは、最も物体側の構成要素の面を1番目として、像側(結像側)に向かうに従い順次増加するようにして符号を付したi番目の面とi+1番目の面との光軸Z1上の面間隔を示す。なお符号Diについては、変倍および合焦に伴って変化する部分の面間隔のみ符号を付す。なお、以下では、図1(A),(B)に示したズームレンズの構成例を基本にして説明し、必要に応じて図2(A),(B)〜図4(A),(B)の構成例についても説明する。
このズームレンズは、例えばTV放送用のカメラやビデオカメラに搭載される撮像レンズである。このズームレンズは、光軸Z1に沿って物体側から順に、正の屈折力を有する第1レンズ群G1と、負の屈折力を有する第2レンズ群G2と、負の屈折力を有する第3レンズ群G3と、正の屈折力を有する第4レンズ群G4とを備えている。光学的な開口絞りStは、第3レンズ群G3と第4レンズ群G4との間に配置されている。
このズームレンズの像側には、搭載されるカメラの撮像部の構成に応じた光学部材が配置される。例えば、このズームレンズの結像面(撮像面)には、CCDやCMOS等の撮像素子が配置される。また、最終レンズ群(第4レンズ群G4)と撮像面との間には、例えば3CCD方式のカメラのように、色分解用のプリズムブロック(色分解光学系)GPが配置される。本実施の形態に係る撮像装置は、少なくともズームレンズと撮像素子とを備えて構成される。
図28は、本実施の形態に係るズームレンズが適用される撮像装置としてのカメラの一例を示している。
このカメラは、カメラ本体1と、カメラ本体1にマウントされるカメラ用レンズ2とを備えている。カメラ本体1内には、カメラ用レンズ2によって形成された被写体像に応じた撮像信号を出力するCCD等の撮像素子、その撮像素子から出力された撮像信号を処理して画像を生成する信号処理回路、およびその生成された画像を記録するための記録媒体等が設けられている。このようなカメラにおけるカメラ用レンズ2として、本実施の形態におけるズームレンズを用いることで、赤の領域の色収差補正が良好になされた高画質の撮影画像が得られる。
このズームレンズは、変倍に際して第2レンズ群G2および第3レンズ群G3が光軸Z1に沿って移動するようになっている。より具体的には、広角端から望遠端への変倍を第2レンズ群G2を光軸Z1に沿って像側へ単調に移動させることにより行い、その変倍に伴う像面の変動の補正を第3レンズ群G3を光軸Z1に沿って移動させることによって行うようになされている。第1レンズ群G1と第4レンズ群G4は、変倍時に固定のレンズ群となっている。
このズームレンズにおいて、第1レンズ群G1を、前群G1aと後群G1bとで構成し、前群G1aと後群G1bのいずれか一方を光軸Z1に沿って移動させることによって合焦を行うようになされていても良い。図1(A),(B)および図2(A),(B)の構成例では、第1レンズ群G1を前群G1aと後群G1bとに分割し、近距離側への合焦を、後群G1bを光軸Z1に沿って物体側へ移動させることにより行うようになっている。図1(A),(B)および図2(A),(B)の構成例では、第1レンズ群G1の前群G1aが3枚のレンズL11,L12,L13で構成され、後群G1bが2枚のレンズL14,L15で構成されている。
図3(A),(B)の構成例では、第1レンズ群G1を前群G1aと後群G1bとに分割し、近距離側への合焦を、前群G1aを光軸Z1に沿って物体側へ移動させることにより行うようになっている。図3(A),(B)の構成例では、第1レンズ群G1の前群G1aが3枚のレンズL11,L12,L13で構成され、後群G1bが6枚のレンズL14,L15,L16,L17,L18,L19で構成されている。
なお、図4(A),(B)の構成例のように、近距離側への合焦を、第1レンズ群G1全体を光軸Z1に沿って物体側へ移動させることにより行うようにしても良い。図4(A),(B)の構成例では、第1レンズ群G1が4枚のレンズL11,L12,L13,L14で構成されている。
第2レンズ群G2は、例えば4枚のレンズL21,L22,L23,L24で構成されている。第3レンズ群G3は、例えば2枚のレンズL31,L32からなる接合レンズで構成されている。
第4レンズ群G4は、第4レンズ群G4内の最も広い空気間隔を隔てて前群G4aと後群4bとで構成されている。図1(A),(B)および図2(A),(B)の構成例では、第4レンズ群G4の前群G4aが4枚のレンズL41,L42,L43,L44で構成され、後群G4bが6枚のレンズL45,L46,L47,L48,L49,L50で構成されている。図3(A),(B)の構成例では、第4レンズ群G4の前群G4aが3枚のレンズL41,L42,L43で構成され、後群G4bが6枚のレンズL44,L45,L46,L47,L48,L49で構成されている。図4(A),(B)の構成例では、第4レンズ群G4の前群G4aが3枚のレンズL41,L42,L43で構成され、後群G4bが4枚のレンズL44,L45,L46,L47で構成されている。
本実施の形態に係るズームレンズは、正の屈折力を有するレンズ群内(第1レンズ群G1または第4レンズ群G4の少なくとも一方)に、以下の条件式(1),(2)を満足する、所定の光学材料が用いられた少なくとも1枚の正レンズを含んでいる。これらの条件を満足することの意義については後述する。
νd>60 ……(1)
θC,A'<0.001198νd+0.2765 ……(2)
ただし、νdはd線に対するアッベ数。θC,A'は部分分散を(nC−nA’)としたときの部分分散比(nCはC線に対する屈折率、nA’はA’線に対する屈折率)。
ここで、条件式(1),(2)を満たすとき、さらに以下の条件式を満足することが好ましい。
0.330<θC,A'<0.360 ……(3)
図1(A),(B)〜図4(A),(B)において、斜線のハッチングを施したレンズ部分が、上記条件式(1),(2)および条件式(3)を満足する異常分散性のある所定の光学材料を用いた正レンズとなっている。
図1(A),(B)の構成例では、第1レンズ群G1の前群G1a内の2枚のレンズL12,L13と、後群G1b内の1枚のレンズL14とが、上記所定の光学材料が用いられた正レンズとなっている。図2(A),(B)の構成例では、第1レンズ群G1の前群G1a内の1枚のレンズL12が、上記所定の光学材料が用いられた正レンズとなっている。図3(A),(B)の構成例では、第1レンズ群G1の後群G1b内の4枚のレンズL14,L16,L17,L18と、第4レンズ群G4の前群G4a内の1枚のレンズL41と後群G4b内の1枚のレンズL45とが、上記所定の光学材料が用いられた正レンズとなっている。図4(A),(B)の構成例では、第1レンズ群G1内の3枚のレンズL12,L13,L14と、第4レンズ群G4の後群G4b内の1枚のレンズL47とが、上記所定の光学材料が用いられた正レンズとなっている。
なお、第1レンズ群G1内または第4レンズ群G4内において、上記所定の光学材料からなる正レンズを用いる枚数およびその正レンズを配置する位置は、図1(A),(B)〜図4(A),(B)の各構成例で示した例に限定されるものではなく、各構成例で示した枚数よりも多いまたは枚数を用いたり、各構成例で示した位置とは異なる位置に配置されていても良い。
また、本実施の形態に係るズームレンズにおいて、所定の光学材料が用いられた正レンズが含まれる群の全体(前群と後群で構成されている場合、第1レンズ群G1については第1レンズ群G1全体、第4レンズ群G4については前群G4a全体または後群G4b全体)のパワーをΦAとし、その群内において所定の光学材料が用いられた正レンズのパワーの総和をΦBとしたとき、以下の条件式を満足することが好ましい。
ΦB/ΦA>0.4 ……(4)
次に、以上のように構成されたズームレンズの作用および効果を説明する。
このズームレンズでは、赤の領域の部分分散比に着目して適切な光学材料を用いてレンズ構成の最適化を行ったことで、特に赤の領域の色収差が従来よりも良好に補正される。このズームレンズでは、特に、レンズ群内で比較的パワーが強く、色収差の発生原因となりやすいレンズ、特に正の屈折力を有するレンズ群内(第1レンズ群G1または第4レンズ群G4の少なくとも一方)の正レンズに、少なくとも上記条件式(1),(2)を満たす色収差の補正に有利な異常分散性を有する所定の光学材料を用いることで、効果的な色収差補正がなされる。
この異常分散性を有する所定の光学材料を用いる群においては、その所定の光学材料を用いたレンズのパワー(焦点距離の逆数)がその群のパワーのメインであることがその所定の光学材料の異常分散性を有効に利用していることとなるので好ましい。この点で、上記条件式(4)の条件を満足することが好ましい。上記条件式(4)で表されるように、群のパワーΦAに対して、その群内において所定の光学材料が用いられた正レンズのパワーの総和ΦBが4割以上あることが好ましい。より効果を上げるためには、群のパワーΦAに対して、所定の光学材料が用いられた正レンズのパワーの総和ΦBが10割以上あることが望ましい。なお、接合レンズの一部の正レンズに所定の光学材料が用いられている場合、上記条件式(4)におけるΦBは、接合をはがした単体での焦点距離からパワーを算出する。
上記条件式(1)〜(3)は、異常分散性に関するものである。以下、上記条件式(1)〜(3)を満たすことの意義を説明する、ある2波長の屈折率の差である部分分散(nx−ny)の、F線とC線の屈折率の差である主分散(nF−nC)に対する比(nx−ny)/(nF−nC)を、部分分散比(θx,y)という。この部分分散比(θx,y)を縦軸、アッベ数νdを横軸に取ったグラフ上で、標準の2つの硝種を結ぶ直線を基準線としたとき、一般にこの基準線から離れた位置に分布する光学材料は「異常分散性がある」光学材料という。
例えば株式会社オハラ製の2つの硝種、NSL7(nd=1.51112、νd=60.5)とPBM2(nd=1.62004、νd=36.3)とを結ぶ直線を基準線としたとき、長波長(赤)の領域の部分分散比θC,A'に関しては、
NSL7=0.3492、PBM2=0.3198より、基準線の式は、
θC,A' ≒ 0.001215νd + 0.2757 ・・・(A)
となる。なお、νd=(nd−1)/(nF−nC)とする(ndはd線に対する屈折率)。
一方、短波長(青)の領域の部分分散比θg,Fに関しては、
NSL7=0.5436、PBM2=0.5828より、基準線の式は、
θg,F ≒ −0.001620νd + 0.6416 ・・・(B)
となる。多くの硝種は、この基準線に沿って分布するが、異常分散性がある硝材ほど、この直線から離れて位置し、色収差の補正、2次スペクトルの低減に有効である。
図5は、株式会社オハラ、および株式会社住田光学ガラス製のいくつかの代表的な光学材料について、青の領域の部分分散比θg,Fとアッベ数νdとの関係をプロットして示している。また、上記式(B)による基準線を実線で図示している。図6は、同様のいくつかの代表的な光学材料について、赤の領域の部分分散比C,A'とアッベ数νdとの関係をプロットして示している。また、上記式(A)による基準線を実線で図示している。
ここで、低分散硝材で、青の領域での異常分散性もあるとされる株式会社オハラ製のFSL5(nd=1.48749、νd=70.2)を例にすると、式(A)で算出される部分分散比θC,A'は0.361、式(B)から算出される部分分散比θg,Fは0.528となる。これに対して、実際のFSL5の部分分散比θC,A'は、0.3633、0.5300である。従って、その短波長の異常分散の量は、+0.002で、他の異常分散性のある硝材と同じに+側(図5のグラフで基準線よりも左側)に位置しているが、赤の領域では、他の異常分散性のある硝材とは逆方向(図6のグラフで基準線よりも右側)に+0.002の位置に分布している。すなわちFSL5は、図5のθg,F−νdのグラフ上では、基準線に対して株式会社オハラ製のFPL53、FPL51、PHM53、株式会社住田光学ガラス製のGFK70などと同じ側にあるのに対して、図6のθC,A'−νdのグラフ上では、基準線に対してFPL53等とは逆側に存在している。
このFSL5のように、光学材料の中には、青の領域と赤の領域とで異常分散性の傾向が異なるものが存在する。従って、青の領域の異常分散性にのみ着目して硝材を選定して色収差を取ろうとすると、赤の領域では十分な色収差補正ができない場合がある。このため、本実施の形態では、上記条件式(1),(2)および条件式(3)を満たして、C線からA’線にかけての赤の領域の部分分散比θC,A'に着目してレンズの材料を選定することで、赤の領域の色収差を良好に補正することができる。図6において、斜線で強調表示した領域は、上記条件式(1),(2)および条件式(3)を満足する領域である。
なお、さらに長波長のt線(1014nm)にまで着目した部分分散比θC,tによって材料を選定するようにしても良い。すなわち、以下の条件式を満たすような材料を選定すれば良い。θC,tは部分分散を(nC−nt)としたときの部分分散比(nCはC線に対する屈折率、ntはt線に対する屈折率)を示す。
νd>60 ……(1)
θC,t<0.004700νd+0.5460 ……(5)
0.760<θC,t<0.855 ……(6)
図7に、図5および図6と同様にして、株式会社オハラ製、および株式会社住田光学ガラス製のいくつかの代表的な光学材料について、より長波長の領域の部分分散比θC,tとアッベ数νdとの関係をプロットしたものを示す。また、NSL7とPBM2とによって決められる基準線を実線で図示している。図7において、斜線で強調表示した領域は、上記条件式(1),(5)および条件式(6)を満足する領域である。
以上説明したように、本実施の形態に係るズームレンズによれば、赤の領域の部分分散比に着目して適切な光学材料を用いてレンズ構成の最適化を図るようにしたので、特に赤の領域の色収差補正を従来よりも良好に行うことができる。また、本実施の形態に係るズームレンズを搭載した撮像装置によれば、そのズームレンズを撮像レンズとして用いるようにしたので、高画質の撮影画像を得ることができる。
次に、本実施の形態に係るズームレンズの具体的な数値実施例について説明する。以下では、複数の数値実施例をまとめて説明する。
図8および図13(A)〜(C)は、図1(A),(B)に示したズームレンズの構成に対応する具体的なレンズデータを示している。特に図8にはその基本的なレンズデータを示し、図13(A)〜(C)には変倍および合焦等に関するその他のデータを示す。図8に示したレンズデータにおける面NO.は、実施例1に係るズームレンズについて、最も物体側の構成要素の面を1番目として、像側に向かうに従い順次増加するようにして符号を付したi番目(i=1,2,3…)の面の番号を示している。曲率半径Riの欄には、物体側からi番目の面の曲率半径の値(mm)を示す。面間隔Diの欄についても、同様に物体側からi番目の面Siとi+1番目の面Si+1との光軸上の間隔(mm)を示す。Ndjの欄には、物体側からj番目(j=1,2,3…)の光学要素のd線(587.6nm)に対する屈折率の値を示す。νdjの欄には、物体側からj番目の光学要素のd線に対するアッベ数の値を示す。
図8にはまた、部分分散比θC,A'および部分分散比θC,tの値を示す。この実施例1に係るズームレンズは、第1レンズ群G1の前群G1a内の2枚のレンズL12,L13と、後群G1b内の1枚のレンズL14とが、上記所定の光学材料が用いられた正レンズとなっており、上記条件式(1),(2)および条件式(3)を満足する異常分散性のある光学材料とされている。またそれらのレンズは、上記条件式(1),(5)および条件式(6)をも満足している。これら異常分散性のある所定の光学材料に該当する部分に「*」の記号を付している。
実施例1に係るズームレンズは、変倍に伴って第2レンズ群G2および第3レンズ群G3が光軸上を移動するため、これらの各群の前後の面間隔D11,D19,D22の値は可変となっている。図13(A)には、これらの面間隔D11,D19,D22の変倍時のデータとして、図1(A)のレンズ配置に対応する広角端(最短焦点距離状態)で無限遠合焦時のデータと、図1(B)のレンズ配置に対応する望遠端(最長焦点距離状態)で無限遠合焦時のデータとを示す。図13(A)にはまた、広角端と望遠端における焦点距離およびFナンバーの値を示す。
実施例1に係るズームレンズはまた、合焦に伴って第1レンズ群G1の後群G1bが光軸上を移動する。図13(B)には、この合焦時の後群G1bの移動量のデータとして、物体距離が3.0mと1.0mのときの値を示す。
図13(C)には、上記条件式(4)における、ΦA,ΦBに関する値を示す。実施例1に係るズームレンズは、第1レンズ群G1の前群G1a内の2枚のレンズL12,L13と、後群G1b内の1枚のレンズL14とが、異常分散性のある所定の光学材料となっているので、ΦAは第1レンズ群G1全体(レンズL11〜L15)のパワーとなる。ΦBは、第1レンズ群G1内のレンズL12,L13とレンズL14のパワーの総和となる。
以上の実施例1に係るズームレンズと同様にして、図2(A),(B)に示したズームレンズの構成に対応する具体的なレンズデータを実施例2として、図9および図14(A)〜(C)に示す。
なお、この実施例2に係るズームレンズは、第1レンズ群G1の前群G1a内の1枚のレンズL12が、上記所定の光学材料が用いられた正レンズとなっており、上記条件式(1),(2)および条件式(3)を満足する異常分散性のある光学材料とされている。またレンズL12は、上記条件式(1),(5)および条件式(6)をも満足している。図14(C)には、上記条件式(4)における、ΦA,ΦBに関する値を示す。ここでは、第1レンズ群G1の前群G1a内のレンズL12が、異常分散性のある所定の光学材料となっているので、ΦAは第1レンズ群G1全体(レンズL11〜L15)のパワーとなる。ΦBは、レンズL12のパワーとしている。
また同様にして、図3(A),(B)に示したズームレンズの構成に対応する具体的なレンズデータを実施例3として、図10および図15(A)〜(C)に示す。
なお、この実施例3に係るズームレンズは、第1レンズ群G1の後群G1b内の4枚のレンズL14,L16,L17,L18と、第4レンズ群G4の前群G4a内の1枚のレンズL41と後群G4b内の1枚のレンズL45とが、上記所定の光学材料が用いられた正レンズとなっており、上記条件式(1),(2)および条件式(3)を満足する異常分散性のある光学材料とされている。またそれらのレンズは、上記条件式(1),(5)および条件式(6)をも満足している。図15(C)には、上記条件式(4)における、ΦA,ΦBに関する値を示すが、実施例4に係るズームレンズは、第1レンズ群G1、第4レンズ群G4の前群G4aおよび後群G4bに上記所定の光学材料が用いられた正レンズが含まれているので、ΦA,ΦBの値は、それらの群ごとに値を算出している。
また同様にして、図4(A),(B)に示したズームレンズの構成に対応する具体的なレンズデータを実施例4として、図11および図16(A)〜(C)に示す。
なお、この実施例4に係るズームレンズは、第1レンズ群G1内の3枚のレンズL12,L13,L14と、第4レンズ群G4の後群G4b内の1枚のレンズL47とが、上記所定の光学材料が用いられた正レンズとなっており、上記条件式(1),(2)および条件式(3)を満足する異常分散性のある光学材料とされている。またそれらのレンズは、上記条件式(1),(5)および条件式(6)をも満足している。図16(C)には、上記条件式(4)における、ΦA,ΦBに関する値を示すが、実施例4に係るズームレンズは、第1レンズ群G1と第4レンズ群G4の後群G4bとに上記所定の光学材料が用いられた正レンズが含まれているので、ΦA,ΦBの値は、それらの群ごとに値を算出している。
また、比較例に係るズームレンズのレンズデータを図12および図17(A),(B)に示す。この比較例は、基本となる大まかなレンズ構成は実施例2と同様であり、レンズの断面も図2(A),(B)とほぼ同様である。ただし、この比較例では、本実施の形態における異常分散性に関する所定の条件を満足する光学材料を用いていない。
図18(A)〜(D)はそれぞれ、実施例1に係るズームレンズにおいて広角端で、近距離(3m)にフォーカスしている状態での球面収差、非点収差、ディストーション(歪曲収差)および倍率色収差を示している。各収差図には、d線を基準波長とした収差を示す。球面収差図および倍率色収差図には、F線、C線についての収差も示す。非点収差図において、実線はサジタル方向、破線はタンジェンシャル方向の収差を示す。FNo.はF値、ωは半画角を示す。同様にして、図19(A)〜(D)には、望遠端で、近距離(3m)にフォーカスしている状態での球面収差、非点収差、およびディストーションを示す。
同様に、実施例2に係るズームレンズについての諸収差を図20(A)〜(D)(広角端)および図21(A)〜(D)(望遠端)に示す。同様にして、実施例3に係るズームレンズについての諸収差を図22(A)〜(D)(広角端)および図23(A)〜(D)(望遠端)に示す。また同様にして、実施例4に係るズームレンズについての諸収差を図24(A)〜(D)(広角端)および図25(A)〜(D)(望遠端)に示す。また、比較例に係るズームレンズについての諸収差を図26(A)〜(D)(広角端)および図27(A)〜(D)(望遠端)に示す。
各収差図から分かるように、各実施例のレンズについて、倍率色収差と軸上色収差とが良好に補正されている。一方、比較例のレンズでは、異常分散性のある所定の光学材料を用いていないため、倍率色収差と軸上色収差の補正が不十分である。
なお、本発明は、上記実施の形態および各実施例に限定されず種々の変形実施が可能である。例えば、各レンズ成分の曲率半径、面間隔および屈折率の値などは、上記各数値実施例で示した値に限定されず、他の値をとり得る。
本発明の一実施の形態に係るズームレンズの第1の構成例を示すものであり、実施例1に対応するレンズ断面図である。 本発明の一実施の形態に係るズームレンズの第2の構成例を示すものであり、実施例2に対応するレンズ断面図である。 本発明の一実施の形態に係るズームレンズの第3の構成例を示すものであり、実施例3に対応するレンズ断面図である。 本発明の一実施の形態に係るズームレンズの第4の構成例を示すものであり、実施例4に対応するレンズ断面図である。 g線からF線にかけての青の領域の部分分散比θg,Fとアッベ数νdとの関係を示す説明図である。 C線からA’線にかけての赤の領域の部分分散比θC,A'とアッベ数νdとの関係を示す説明図である。 C線からt線にかけての赤の領域の部分分散比θC,tとアッベ数νdとの関係を示す説明図である。 実施例1に係るズームレンズの基本的なレンズデータを示す図である。 実施例2に係るズームレンズの基本的なレンズデータを示す図である。 実施例3に係るズームレンズの基本的なレンズデータを示す図である。 実施例4に係るズームレンズの基本的なレンズデータを示す図である。 比較例に係るズームレンズの基本的なレンズデータを示す図である。 実施例1に係るズームレンズのその他のデータを示す図であり、(A)は変倍に関するデータを示し、(B)は合焦に関するデータを示し、(C)は異常分散性のある光学材料を用いたレンズのパワーに関するデータを示す。 実施例2に係るズームレンズのその他のデータを示す図であり、(A)は変倍に関するデータを示し、(B)は合焦に関するデータを示し、(C)は異常分散性のある光学材料を用いたレンズのパワーに関するデータを示す。 実施例3に係るズームレンズのその他のデータを示す図であり、(A)は変倍に関するデータを示し、(B)は合焦に関するデータを示し、(C)は異常分散性のある光学材料を用いたレンズのパワーに関するデータを示す。 実施例4に係るズームレンズのその他のデータを示す図であり、(A)は変倍に関するデータを示し、(B)は合焦に関するデータを示し、(C)は異常分散性のある光学材料を用いたレンズのパワーに関するデータを示す。 比較例に係るズームレンズのその他のデータを示す図であり、(A)は変倍に関するデータを示し、(B)は合焦に関するデータを示す。 実施例1に係るズームレンズの広角端における諸収差を示す収差図であり、(A)は球面収差、(B)は非点収差、(C)はディストーション、(D)は倍率色収差を示す。 実施例1に係るズームレンズの望遠端における諸収差を示す収差図であり、(A)は球面収差、(B)は非点収差、(C)はディストーション、(D)は倍率色収差を示す。 実施例2に係るズームレンズの広角端における諸収差を示す収差図であり、(A)は球面収差、(B)は非点収差、(C)はディストーション、(D)は倍率色収差を示す。 実施例2に係るズームレンズの望遠端における諸収差を示す収差図であり、(A)は球面収差、(B)は非点収差、(C)はディストーション、(D)は倍率色収差を示す。 実施例3に係るズームレンズの広角端における諸収差を示す収差図であり、(A)は球面収差、(B)は非点収差、(C)はディストーション、(D)は倍率色収差を示す。 実施例3に係るズームレンズの望遠端における諸収差を示す収差図であり、(A)は球面収差、(B)は非点収差、(C)はディストーション、(D)は倍率色収差を示す。 実施例4に係るズームレンズの広角端における諸収差を示す収差図であり、(A)は球面収差、(B)は非点収差、(C)はディストーション、(D)は倍率色収差を示す。 実施例4に係るズームレンズの望遠端における諸収差を示す収差図であり、(A)は球面収差、(B)は非点収差、(C)はディストーション、(D)は倍率色収差を示す。 比較例に係るズームレンズの広角端における諸収差を示す収差図であり、(A)は球面収差、(B)は非点収差、(C)はディストーション、(D)は倍率色収差を示す。 比較例に係るズームレンズの望遠端における諸収差を示す収差図であり、(A)は球面収差、(B)は非点収差、(C)はディストーション、(D)は倍率色収差を示す。 本発明の一実施の形態に係るズームレンズが搭載されるカメラの一例を示す構成図である。
符号の説明
G1…第1レンズ群、G1a…第1レンズ群前群、G1b…第1レンズ群後群、G2…第2レンズ群、G3…第3レンズ群、G4…第4レンズ群、G4a…第4レンズ群前群、G4b…第4レンズ群後群、GP…色分解光学系、St…開口絞り、Di…物体側から第i番目と第i+1番目のレンズ面との面間隔、Z1…光軸。

Claims (7)

  1. 物体側より順に、正の屈折力を有する第1レンズ群と、負の屈折力を有する第2レンズ群と、負の屈折力を有する第3レンズ群と、正の屈折力を有する第4レンズ群とを備え、広角端から望遠端への変倍を前記第2レンズ群を光軸に沿って像側へ単調に移動させることにより行い、その変倍に伴う像面の変動の補正を前記第3レンズ群を光軸に沿って移動させることによって行うようになされ、
    前記第1レンズ群または前記第4レンズ群の少なくとも一方の正のレンズ群内に、以下の条件式(1),(2)を満足する所定の光学材料が用いられた少なくとも1枚の正レンズを含む
    ことを特徴とするズームレンズ。
    νd>60 ……(1)
    θC,A'<0.001198νd+0.2765 ……(2)
    ただし、
    νd:d線に対するアッベ数
    θC,A':部分分散を(nC−nA’)としたときの部分分散比。nCはC線に対する屈折率、nA’はA’線に対する屈折率
    とする。
  2. 前記所定の光学材料が用いられた正レンズはさらに、以下の条件式を満足する
    ことを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。
    0.330<θC,A'<0.360 ……(3)
  3. 前記第1レンズ群と前記第4レンズ群は、変倍時に固定のレンズ群である
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のズームレンズ。
  4. 前記第1レンズ群は、前群と後群とからなり、前記前群または前記後群のいずれか一方を光軸に沿って移動させることによって合焦を行うようになされ、
    少なくとも前記第1レンズ群内に、前記所定の光学材料が用いられた正レンズを含む
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  5. 前記第4レンズ群は、前記第4レンズ群内の最も広い空気間隔を隔てて前群と後群とからなり、
    少なくとも前記第4レンズ群内に、前記所定の光学材料が用いられた正レンズを含む
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載のズームレンズ。
  6. 前記所定の光学材料が用いられた正レンズが含まれる群の全体(前群と後群で構成されている場合、第1レンズ群については第1レンズ群全体、第4レンズ群については前群全体または後群全体)のパワーをΦAとし、その群内において前記所定の光学材料が用いられた正レンズのパワーの総和をΦBとしたとき、以下の条件式を満足する
    ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に記載のズームレンズ。
    ΦB/ΦA>0.4 ……(4)
  7. 請求項1ないし6のいずれか1項に記載のズームレンズと、
    前記ズームレンズによって形成された光学像に応じた撮像信号を出力する撮像素子と
    を備えたことを特徴とする撮像装置。
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