JP2010122113A - 車輪状態監視システム - Google Patents

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Abstract

【課題】車輪情報を送信する送信機がいずれの車輪に設けられているかを精度良く判定する。
【解決手段】車輪状態監視システムは、複数の送信機と、受信機18とを備える。送信機は、受信機から発信されたトリガ信号を受信する第1受信部と、トリガ信号の受信を受けてそのトリガ信号の受信強度を求める第1制御部と、受信強度を示す受信強度データとともに各送信機に固有な識別データを含む返信信号を送信する第1送信部と、を有する。受信機は、トリガ信号を所望の送信機に対して送信する第2送信部と、所望の送信機とは異なる送信機が返信信号を送信しないようにトリガ信号の波形を変化させる妨害信号を発信する第3送信部と、返信信号を受信する第2受信部と、返信信号に含まれている受信強度データおよび識別データに基づいてその返信信号を送信した送信機がいずれの車輪に取り付けられたものかを判別する第2制御部と、を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、車輪の状態を監視する車輪状態監視システムの技術に関し、特に、車輪の状態を送信するセンサがいずれの車輪に設けられているかを判定する技術に関する。
従来、タイヤ空気圧モニタリングシステム(以下、「TPMS」と表記する)に代表されるように、タイヤの内部空気圧などの車輪状態を、各車輪に設けられたセンサ類により検出して、車体に設けられた電子制御装置(以下、「ECU」と表記する)などに送信することでタイヤの空気圧を監視するシステムが普及してきている。
このようなシステムでは、車両の出荷に先立ち、センサが設けられている各車輪が車両のどの位置に装着されているかを判別しておく必要がある。そのため、各車輪に対応して設けられているアンテナから隣接するセンサに送信要求を出力し、そのセンサから受信した識別コードをECU等に記憶することで、そのセンサが設けられている車輪の位置を判別することが考えられる。
このような場合、各車輪に対応してアンテナを設ける必要があるため、1つのアンテナで複数の車輪位置を判別する方法が考案されている。特許文献1には、前輪タイヤおよび後輪タイヤまでの距離がほぼ等しい位置に設けられた送信アンテナから、前輪タイヤに送信要求信号を送信したい場合、その送信に先立ち後輪タイヤに対して返信禁止の指令コードを送信することで、前輪タイヤからのみ返信信号を受信し、前輪タイヤと後輪タイヤとの判別が行えるとされる車載機器遠隔制御装置が開示されている。
特開2004−9923号公報
しかしながら、特許文献1に記載の装置では、前輪タイヤと後輪タイヤとの判別のために、前輪タイヤのセンサに対する送信要求信号に先立ち返信禁止の指令コードを送信する必要があり、制御が複雑となるため、更なる改善の余地があった。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、車輪情報を送信する送信機がいずれの車輪に設けられているかを精度良く判定する技術を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様の車輪状態監視システムは、車輪に関連する車輪情報を含む信号を無線で送信する複数の送信機と、前記信号を受信し車輪の状態を推定する受信機とを備え、車輪の状態を監視する車輪状態監視システムであって、前記送信機は、前記受信機から発信されたトリガ信号を受信する第1受信部と、前記トリガ信号の受信を受けて該トリガ信号の受信強度を求める第1制御部と、前記受信強度を示す受信強度データとともに各送信機に固有な識別データを含む返信信号を送信する第1送信部と、を有する。前記受信機は、前記トリガ信号を所望の送信機に対して送信する第2送信部と、前記所望の送信機とは異なる送信機が返信信号を送信しないように前記トリガ信号の波形を変化させる妨害信号を発信する第3送信部と、前記返信信号を受信する第2受信部と、前記返信信号に含まれている前記受信強度データおよび前記識別データに基づいて該返信信号を送信した送信機がいずれの車輪に取り付けられたものかを判別する第2制御部と、を有する。
この態様によると、第3送信部から発信される妨害信号により、第2送信部から送信されるトリガ信号が所望の送信機とは異なる送信機に対して作用することを抑制できる。そのため、所望の送信機以外の送信機から返信信号が受信機に対して返信されることが回避され、第2制御部において返信信号を送信した送信機がいずれの車輪に設けられていたかの判定精度を向上することができる。
前記第2送信部は、車体に搭載されるとともに、送信するトリガ信号が左前車輪および右前車輪に備えられたそれぞれの送信機において異なる受信強度で受信される位置に配置されており、前記第3送信部は、車体の前記第2送信部より後方に設けられるとともに、前記第2送信部が車両の左側に配置されている場合は前記妨害信号が左前車輪が備える送信機に到達しない位置に配置されており、前記第2送信部が車両の右側に配置されている場合は前記妨害信号が右前車輪が備える送信機に到達しない位置に配置されていてもよい。これにより、受信強度データが大きい返信信号に含まれている識別データが割り振られている送信機が、左前車輪および右前車輪のうち第2送信部に近い車輪に装着されていると判定される。
前記第3送信部は、前記トリガ信号を所望の送信機に対して送信し、前記第2送信部は、前記所望の送信機とは異なる送信機が前記返信信号を送信しないように前記トリガ信号の波形を変化させる妨害信号を発信する。これにより、第2送信部から発信される妨害信号により、第3送信部から送信されるトリガ信号が所望の送信機とは異なる送信機に対して作用することを抑制できる。そのため、所望の送信機以外の送信機から返信信号が受信機に対して返信されることが回避され、第2制御部において返信信号を送信した送信機がいずれの車輪に設けられていたかの判定精度を向上することができる。
前記第3送信部は、車体に搭載されるとともに、送信するトリガ信号が左後車輪および右後車輪に備えられたそれぞれの送信機において異なる受信強度で受信される位置に配置されており、前記第2送信部は、前記第3送信部が車両の左側に配置されている場合は前記妨害信号が左後車輪が備える送信機に到達しない位置に配置されており、前記第3送信部が車両の右側に配置されている場合は前記妨害信号が右後車輪が備える送信機に到達しない位置に配置されていてもよい。これにより、受信強度データが大きい返信信号に含まれている識別データが割り振られている送信機が、左後車輪および右後車輪のうち第3送信部に近い車輪に装着されていると判定される。
本発明によれば、車輪情報を送信する送信機がいずれの車輪に設けられているかを精度良く判定することができる。
以下、図面を参照しながら、本発明を実施するための最良の形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を適宜省略する。
(車輪状態監視システム)
図1は、本実施の形態に係る車輪状態監視システムを備えた車両を示す概略構成図である。図1に示される車両10は、車体12に設けられた4個の車輪14FR,14FL,14RR,14RL(なお、以下では適宜、車輪14FR〜14RLを総称して「車輪14」という。)と、操舵輪である車輪14FR,14FLを操舵する図示されない操舵装置と、これら車輪14のうち駆動輪を駆動する図示されない走行駆動源等を備える。そして、車輪14は、それぞれホイールとタイヤとを含む。
各車輪14には、その車輪の状態を示す車輪情報としてタイヤの空気圧や温度の情報を含む信号を無線で送信する送信機16FR,16FL,16RR,16RL(なお、以下では適宜、送信機16FR〜16RLを総称して「送信機16」という。)が装着されている。一方、車体12には、送信機16から送信された信号を受信し車輪の状態を推定する受信機18が搭載されている。
本実施の形態に係る車輪状態監視システムは、前述の4個の送信機16と受信機18とを有し、各送信機16と受信機18との間でタイヤの空気圧の車輪情報を通信しタイヤの空気圧の監視をするタイヤ空気圧監視システム(Tire Pressure Monitoring System:TPMS)である。また、本実施の形態に係る送信機16は、タイヤの空気圧調整用バルブと一体化された状態でホイールの外周面に装着されている。
送信機16は、タイヤの空気圧を検出するとともに、その検出結果を示す検出信号のデータを送信フレーム内に格納して送信する。また、受信機18は、車両10の車体12側に取り付けられるもので、送信機16から送信される送信フレームを受信するとともに、その中に格納された検出信号に基づいて各種処理や演算等を行うことでタイヤ空気圧を求める。
(送信機)
図2は、本実施の形態に係る送信機16のブロック図である。バルブと一体化された送信機16は、そのハウジングの内部に、図2に示されるように、センシング部20、マイクロコンピュータ22、電池24、送信アンテナ26および受信アンテナ28を備えた構成となっている。
センシング部20は、例えばダイアフラム式の圧力センサや温度センサを備えた構成とされ、タイヤ空気圧に応じた検出信号や温度に応じた検出信号を出力するようになっている。
マイクロコンピュータ22は、制御部(第1制御部)22aや送信部(第1送信部)22bおよび受信部(第1受信部)22cなどを備えた周知のもので、制御部22a内のメモリ(不図示)内に記憶されたプログラムに従って、所定の処理を実行する。
制御部22aは、センシング部20からのタイヤ空気圧に関する検出信号を受け取り、それを信号処理するとともに必要に応じて加工し、検出結果を示すデータ(以下、タイヤ空気圧に関するデータという)として各送信機16のID情報とともに送信フレーム内に格納し、その後、送信フレームを送信部22bに送る。この送信部22bへ信号を送る処理は、上記プログラムに従って所定の周期ごとに実行されるようになっている。ここで、ID情報とは、各送信機に固有な識別データである。
また、制御部22aは、受信アンテナ28および受信部22cを通じて受信機18からのトリガ信号を受け取り、それを信号処理することでトリガ信号の受信強度を求めるとともに、必要に応じて加工し、トリガ信号の受信強度データをタイヤ空気圧に関するデータが格納された送信フレーム、若しくは、それとは別の送信フレームに格納し、その後、送信フレームを送信部22bに送る。この送信部22bへ信号を送る処理も、上記プログラムに従って行われる。
送信部22bは、送信アンテナ26を通じて、制御部22aから送られてきた送信フレームを受信機18に向けて送信する出力部としての機能を果たすものである。受信部22cは、受信アンテナ28を通じて、トリガ信号を受け取って制御部22aに送る入力部としての機能を果たすものである。電池24は、制御部22aなどに対して電力供給を行うものであり、この電池24からの電力供給を受けて、センシング部20でのタイヤ空気圧に関するデータの収集や制御部22aでの各種演算などが実行される。
このように構成される送信機16は、例えば、各車輪14FL〜14RRのホイールにおけるエア注入バルブに取り付けられ、センシング部20がタイヤの内側に露出するように配置される。これにより、該当するタイヤ空気圧を検出し、各送信機16に備えられた送信アンテナ26を通じて、所定周期毎(例えば、1分毎)に送信フレームを送信するようになっている。
(受信機)
図3は、本実施の形態に係る受信機18のブロック図である。図3に示されるように、受信機18は、二つの送信アンテナ30,32、受信アンテナ34、マイクロコンピュータ36、二つの送信部38,40を備えた構成となっている。本実施の形態では、図1に示すように、送信アンテナ30を備える送信部38(第2送信部)は右前車輪14FRよりも左前車輪14FLに近い場所に配置されており、送信アンテナ32を備える送信部40(第3送信部)は右後車輪14RRよりも左後車輪14RLに近い場所に配置されている。なお、本実施の形態では、車両の左側に2つの送信部38,40、換言すれば送信アンテナ30,32が配置されているが、車両の右側に2つの送信部38,40、換言すれば送信アンテナ30,32が同様に配置されていてもよい。
受信アンテナ34は、各送信機16から送られてくる送信フレームを総括的に受け取る共通アンテナとなっており、車体12に固定されている。マイクロコンピュータ36は、受信部36aおよび制御部(第2制御部)36bなどを備えており、制御部36bのメモリ(不図示)内に記憶されたプログラムに従って、所定の処理を実行する。
送信部38,40は、受信機18の制御部36bから送られてくるトリガ信号指令が入力されると、所定の信号強度を有するトリガ信号を出力する。また、送信部38,40は、制御部36bから送られてくる妨害信号指令が入力されると、トリガ信号の波形を変化させる妨害信号を出力する。
受信部36aは、受信アンテナ34によって受信された各送信機16からの送信フレームを入力し、その送信フレームを制御部36bに送る入力部としての機能を果たすものである。制御部36bは、送信部38,40に対してトリガ信号を出力させることを指令するトリガ指令信号を出力するとともに、受信部36aから送られてきた送信フレームを受け取り、送信フレームに格納された各送信機16でのトリガ信号の受信強度データに基づいて、送られてきた送信フレームが車輪14FL〜14RRのいずれに取り付けられた送信機16のものかを特定する車輪位置判定を行う。この車輪位置判定方法については後で詳細に説明する。
さらに、制御部36bでは、受け取った送信フレームに格納された検出結果を示すデータに基づいて各種信号処理および演算等を行うことによりタイヤ空気圧を求めるとともに、求めたタイヤ空気圧に応じた電気信号を表示器(不図示)に出力する。例えば、制御部36bは、求めたタイヤ空気圧を所定のしきい値Thと比較し、タイヤ空気圧が低下したことを検知した場合には、その旨の信号を表示器に出力する。これにより、車輪14FL〜14RRのいずれかのタイヤ空気圧が低下したことが表示器に伝えられる。
表示器は、ドライバが視認可能な場所に配置され、例えば車両10におけるインストルメントパネル内に設置される警報ランプによって構成される。この表示器は、例えば受信機18における制御部36bからタイヤ空気圧が低下した旨を示す信号が送られてくると、その旨の表示を行うことでドライバにタイヤ空気圧の低下を報知する。
次に、送信部38,40から出力される妨害信号について詳述する。本実施の形態では、送信部38,40(送信アンテナ30,32)が設けられている位置が、車両の中央部ではなく、車両の片側に寄った位置になっている。そのため、例えば前輪側の送信アンテナ30から送信されたトリガ信号を、送信機16FL,16FRで受信した場合、その受信強度は異なる。そして、送信機16FL,16FRは、その受信強度データを各送信機のID情報とともに送信フレームに格納して送信することで、受信機18側では、強度データが大きい方の送信フレームに含まれているID情報が左前車輪14FLの設けられている送信機16FL、強度データが小さい方の送信フレームに含まれているID情報が右前車輪14FRの設けられている送信機16FRであると判定される。
ところが、送信アンテナ30から送信されるトリガ信号は、図1に示す領域42のように広がりをもって伝搬するため、本来判定の対象となる左右前輪だけではく、左後車輪14RLに設けられている送信機16RLに到達する可能性がある。このような場合、送信アンテナ30と右前車輪14FRの送信機16FRとの距離が、送信アンテナ30と左後車輪14RLの送信機16RLとの距離と余り変わらない場合、送信機16FRと送信機16RLとで受信するトリガ信号の受信強度に顕著な差が現れないことが考えられる。その結果、受信機18において、送信機16FRと送信機16RLとを誤判定するおそれがある。
そこで、本実施の形態では、送信アンテナ30からトリガ信号を送信するとともに、送信アンテナ32からトリガ信号の波形を変化させる妨害信号を発信させる。すなわち、左右前輪に設けられた送信機とは異なる送信機16RLがトリガ信号に反応して送信フレームを送信しないようにしている。妨害信号は、図1に示すように、少なくとも送信機16RLに到達し、送信機16FLには到達しない程度の出力(領域44参照)で送信される。なお、本実施の形態でいう妨害信号とは、トリガ信号が所望の送信機とは異なる送信機に全く到達しないように妨害する場合だけでなく、信号自体は到達するもののトリガ信号として作用しないように波形を変化させる場合も含むものである。
本実施の形態では、トリガ信号および妨害信号は、例えば、AM変調された周波数125kHzの電波により送信される。そして、受信機18の受信部36aでは、電波の振幅が所定値以上のときに1、所定値以下のときに0となるデジタル信号処理が行われる。そこで、妨害信号の波形としては、妨害信号をトリガ信号に重畳した場合にデジタル処理された信号が常に1になるような波形を選択すればよい。これにより、トリガ信号は実質的に送信機に作用しないことになり、送信フレームが送信されることもなくなる。
以上のように、本実施の形態に係る車輪状態監視システムは、車輪に関連する車輪情報としてタイヤ空気圧に応じた検出信号や温度に応じた検出信号を含む信号を無線で送信する4つの送信機16(16FL〜16RR)と、検出信号を受信しその信号に基づいて車輪の状態としてタイヤ空気圧を算出する受信機18とを備える。
各送信機16は、受信機18から発信されたトリガ信号を受信する受信部22cと、トリガ信号の受信を受けてそのトリガ信号の受信強度を求める制御部22aと、受信強度を示す受信強度データとともに各送信機16に固有な識別データとしてのID情報を含む送信フレームを送信する送信部22bと、を有する。受信機18は、トリガ信号を所望の送信機(例えば16FL,16FR)に対して送信する送信部38と、所望の送信機とは異なる送信機(例えば16RL)が送信フレームを送信しないようにトリガ信号の波形を変化させる妨害信号を発信する送信部40と、送信フレームを受信する受信部36aと、送信フレームに含まれている受信強度データおよびID情報に基づいて送信フレームを送信した送信機がいずれの車輪に取り付けられたものかを判別する制御部36bと、を有する。
これにより、送信部40から発信される妨害信号により、送信部38から送信されるトリガ信号が所望の送信機16FL,FRとは異なる送信機16RLに対して作用することを抑制できる。そのため、所望の送信機16FL,16FR以外の送信機16RLから送信フレームが受信機18に対して返信されることが回避され、制御部36bにおいて送信フレームを送信した送信機がいずれの車輪に設けられていたかの判定精度を向上することができる。
(車輪位置判定方法)
次に、上述の車輪状態監視システムを用いた車輪位置判定方法について説明する。図4は、本実施の形態に係る車輪位置判定方法を示すフローチャートである。上述の車輪位置判定は、車両の組立て時やタイヤ交換時の所定のタイミングで行われる。
処理が開始されると、受信機18の制御部36bからトリガ信号発信指示の信号が送信部38に出力され、車両前方に配置されている送信アンテナ30からトリガ信号を含む電波が発信される(S10)。それとともに、制御部36bから妨害信号発信指示の信号が送信部40に出力され、車両後方に配置されている送信アンテナ32から妨害信号を含む電波が発信される(S12)。これにより、トリガ信号が誤って送信機16RLに作用することが防止される。
左右前輪に設けられている送信機16FL,16FRはトリガ信号を受信し(S14)、制御部22aにてトリガ信号の受信強度を算出する(S16)。送信機16FL,16FRは、算出したトリガ信号の受信強度データをタイヤ空気圧に関するデータやID情報とともに送信フレームとして、各送信アンテナ26を通じて、受信機18に対して返信する(S18)。
受信機18は、送信機16FL,16FRから送信された送信フレームを受信し(S20)、各送信フレームに含まれている受信強度データを比較することで、送信機16FL,16FRが左前車輪または右前車輪のいずれに設けられているか判定する(S22)。本実施の形態では、送信部38は、車両の左側に寄った位置に搭載されているため、送信するトリガ信号が左前車輪14FLおよび右前車輪14FRに備えられたそれぞれの送信機16FL,16FRにおいて異なる受信強度で受信される位置に配置されていることになる。また、送信部40は、送信部38より車体の後方側に設けられるとともに、妨害信号が左前車輪14FLが備える送信機16FLに到達しない位置に配置されている。これにより、受信強度データが大きい返信信号に含まれているID情報が割り振られている送信機16FLが、送信部38に近い左前車輪14FLに装着されていると判定され、受信強度データが小さい返信信号に含まれているID情報が割り振られている送信機16FRが、送信部38から遠い右前車輪14FRに装着されていると判定される。
前輪の判定処理が終了後、後輪の判定処理へ移行する。後輪の判定処理では、受信機18の制御部36bからトリガ信号発信指示の信号が送信部40に出力され、車両後方に配置されている送信アンテナ32からトリガ信号を含む電波が発信される(S24)。それとともに、制御部36bから妨害信号発信指示の信号が送信部38に出力され、車両前方に配置されている送信アンテナ30から妨害信号を含む電波が発信される(S26)。
図5は、送信アンテナ32よりトリガ信号が、送信アンテナ30より妨害信号が発信されている様子を示す模式図である。これにより、トリガ信号が誤って送信機16FLに作用することが防止される。左右後輪に設けられている送信機16RL,16RRはトリガ信号を受信し(S28)、制御部22aにてトリガ信号の受信強度を算出する(S30)。送信機16RL,16RRは、算出したトリガ信号の受信強度データをタイヤ空気圧に関するデータやID情報とともに送信フレームとして、各送信アンテナ26を通じて、受信機18に対して返信する(S32)。
受信機18は、送信機16RL,16RRから送信された送信フレームを受信し(S34)、各送信フレームに含まれている受信強度データを比較することで、送信機16RL,16RRが左後車輪または右後車輪のいずれに設けられているか判定する(S36)。本実施の形態では、送信部40は、車両の左側に寄った位置に搭載されているため、送信するトリガ信号が左後車輪14RLおよび右後車輪14RRに備えられたそれぞれの送信機16RL,16RRにおいて異なる受信強度で受信される位置に配置されていることになる。また、送信部38は、送信部40より車体の前方側に設けられるとともに、妨害信号が左後車輪14RLが備える送信機16RLに到達しない位置に配置されている。これにより、受信強度データが大きい返信信号に含まれているID情報が割り振られている送信機16RLが、送信部40に近い左後車輪14RLに装着されていると判定され、受信強度データが小さい返信信号に含まれているID情報が割り振られている送信機16RRが、送信部40から遠い右後車輪14RRに装着されていると判定される。
以上、本発明を上述の実施の形態を参照して説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、実施の形態の構成を適宜組み合わせたものや置換したものについても本発明に含まれるものである。また、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を実施の形態に対して加えることも可能であり、そのような変形が加えられた実施の形態も本発明の範囲に含まれうる。
本実施の形態では、受信機の2つの送信部が車両の左側に配置されている場合について説明したが、もちろん2つの送信部を車両の右側に配置しても本願発明と同様の効果が得られることは言うまでもない。
本実施の形態に係る車輪状態監視システムを備えた車両を示す概略構成図である。 本実施の形態に係る送信機のブロック図である。 本実施の形態に係る受信機ブロック図である。 本実施の形態に係る車輪位置判定方法を示すフローチャートである。 後方にある送信アンテナよりトリガ信号が、前方にある送信アンテナより妨害信号が発信されている様子を示す模式図である。
符号の説明
10 車両、 12 車体、 14 車輪、 16FL 送信機、 16FR 送信機、 16RL 送信機、 16RR 送信機、 18 受信機、 20 センシング部、 22 マイクロコンピュータ、 22a 制御部、 22b 送信部、 22c 受信部、 24 電池、 26 送信アンテナ、 28 受信アンテナ、 30 送信アンテナ、 32 送信アンテナ、 34 受信アンテナ、 36 マイクロコンピュータ、 36a 受信部、 36b 制御部、 38 送信部、 40 送信部。

Claims (4)

  1. 車輪に関連する車輪情報を含む信号を無線で送信する複数の送信機と、
    前記信号を受信し車輪の状態を推定する受信機とを備え、車輪の状態を監視する車輪状態監視システムであって、
    前記送信機は、
    前記受信機から発信されたトリガ信号を受信する第1受信部と、
    前記トリガ信号の受信を受けて該トリガ信号の受信強度を求める第1制御部と、
    前記受信強度を示す受信強度データとともに各送信機に固有な識別データを含む返信信号を送信する第1送信部と、を有し、
    前記受信機は、
    前記トリガ信号を所望の送信機に対して送信する第2送信部と、
    前記所望の送信機とは異なる送信機が返信信号を送信しないように前記トリガ信号の波形を変化させる妨害信号を発信する第3送信部と、
    前記返信信号を受信する第2受信部と、
    前記返信信号に含まれている前記受信強度データおよび前記識別データに基づいて該返信信号を送信した送信機がいずれの車輪に取り付けられたものかを判別する第2制御部と、を有する、
    ことを特徴とする車輪状態監視システム。
  2. 前記第2送信部は、車体に搭載されるとともに、送信するトリガ信号が左前車輪および右前車輪に備えられたそれぞれの送信機において異なる受信強度で受信される位置に配置されており、
    前記第3送信部は、車体の前記第2送信部より後方に設けられるとともに、前記第2送信部が車両の左側に配置されている場合は前記妨害信号が左前車輪が備える送信機に到達しない位置に配置されており、前記第2送信部が車両の右側に配置されている場合は前記妨害信号が右前車輪が備える送信機に到達しない位置に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の車輪状態監視システム。
  3. 前記第3送信部は、前記トリガ信号を所望の送信機に対して送信し、
    前記第2送信部は、前記所望の送信機とは異なる送信機が前記返信信号を送信しないように前記トリガ信号の波形を変化させる妨害信号を発信する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の車輪状態監視システム。
  4. 前記第3送信部は、車体に搭載されるとともに、送信するトリガ信号が左後車輪および右後車輪に備えられたそれぞれの送信機において異なる受信強度で受信される位置に配置されており、
    前記第2送信部は、前記第3送信部が車両の左側に配置されている場合は前記妨害信号が左後車輪が備える送信機に到達しない位置に配置されており、前記第3送信部が車両の右側に配置されている場合は前記妨害信号が右後車輪が備える送信機に到達しない位置に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の車輪状態監視システム。
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