JP2010121018A - 塗装板用防護フィルム - Google Patents

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JP2010121018A JP2008295071A JP2008295071A JP2010121018A JP 2010121018 A JP2010121018 A JP 2010121018A JP 2008295071 A JP2008295071 A JP 2008295071A JP 2008295071 A JP2008295071 A JP 2008295071A JP 2010121018 A JP2010121018 A JP 2010121018A
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潤一 黒木
Takayuki Ueki
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Abstract

【課題】
塗装板から防護フィルムがはみ出して段積みされても、防護フィルム同士が貼りついたり、はみ出した防護フィルムが隣接する塗装板の裏面に貼りついたりしにく、さらに、屋外曝露時の経時によっても、塗装板との接着力が上昇しにくい塗装板用防護フィルムを提供する。
【解決手段】
エチレン−(メタ)アクリル酸又はそのアルキルエステル共重合体と低密度ポリエチレンを必須成分とする熱接着層13と、プロピレン単独重合体又はエチレン成分を0.1〜5質量%を含有するプロピレン−エチレン共重合体及び密度0.930〜0.950のポリエチレンを含有する基材層11とからなり、70℃〜140℃の表面温度を有する塗装板の塗装面に前記塗装板用防護フィルムの前記熱接着層とを重ね合わせて加圧することで、塗装板表面に接着することを特徴とする。
【選択図】 図1

Description

本発明は、塗装板用防護フィルムに関し、さらに詳しくは、表面に塗装が施された合成樹脂板、化粧合板、金属板などの塗装板表面に熱接着することで塗装面の傷や汚れを防護し、使用時には剥離することができる塗装板用防護フィルムに関するものである。
本明細書において、配合を示す「比」、「部」、「%」などは特に断わらない限り質量基準であり、「/」印は一体的に積層されていることを示す。また、「EVA」は「エチレン−酢酸ビニル共重合体」、「VA」は「酢酸ビニル」、「LDPE」は「低密度ポリエチレン」、「HDPE」は「高密度ポリエチレン」、「EAA」は「エチレン−アクリル酸共重合体」、「EMA」は「エチレン−アクリル酸メチル共重合体」、「EAA」は「エチレン−アクリル酸エチル共重合体」、EBAはエチレン−アクリル酸ブチル共重合体、「EMAA」は「エチレン−メタクリル酸共重合体」、及び「EMMA」は「エチレン−メタクリル酸メチル共重合体」の略語、機能的表現、通称、又は業界用語である。
(主なる用途)本発明の塗装板用防護フィルムの主なる用途としては、建材、家電製品、自動車、各種ディスプレーなどの表面に塗装が施された合成樹脂板、化粧合板、金属板などの塗装板部材の防護フィルム(プロテクトフィルム、保護フィルムとも呼称される)で、塗装板表面に熱接着することで、運搬、保管、加工等の塗装面の傷や汚れを防護し、使用時には剥離することができるものである。しかしながら、塗装板表面に熱接着することで、運搬、保管、加工等の塗装面の傷や汚れを防護し、使用時には剥離することを必要とする用途であれば、特に限定されるものではない。
(背景技術)表面の装飾や艶出しのために、広く塗装が行われ、該塗装面を防護するために、表面に表面防護フィルムが仮着される。例えば、合成樹脂板、金属板、化粧合板、塗装板、塗装樹脂板又は各種銘板などの様々な被着体がある。しかしながら、塗装表面は商品への加工や組立、商品化の後の保管、使用者への運搬などで塗装面が汚れたり、傷付いたりする恐れが多い。特に塗装鋼板や塗装樹脂板の表面には、加工や運搬時に汚れの付着や表面の傷つき易く、塗装板用防護フィルムが多用されている。塗装板用防護フィルムは塗装板表面に熱接着することで、加工、組立、保管、運搬などの塗装面の傷や汚れを防護し、使用時には剥離できる可剥離性が必要である。
また、塗装板用防護フィルムには、塗装板へ容易に熱接着できるが、加工、組立、保管、運搬中には容易に剥離せず、使用時には容易に剥離可能で、美麗な塗装表面が露出させることができることが要求される。このために、塗装板用防護フィルムには、塗装表面に対する適度の粘着性、塗装表面を傷付けない程度の柔軟性、耐食性および環境に対する抵抗性を必要とする。
さらに、これらの物性が経時や温度によって変化が少なく、塗装板の加工時にも伸び、スクラッチ、機械的強度、耐熱性も必要である。
さらにまた、塗装板用防護フィルムは大量に消費され、使用後は剥離されて廃棄されるので安価に製造でき、かつ、使用後に焼却処理しても環境負荷の低いことも要求される。
従来、塗装板には意匠性などを付与するため表面に凹凸がある場合や、また汚れ防止加工処理が施されている場合が多く、プラスチックフィルムに粘着剤を塗布した防護フィルムを用いるのが一般的である。防護フィルムとしては、これら塗工方式によるものの他、粘着層としてVA含量が10%程度のエチレン−酢酸ビニル共重合体を粘着層として用いた防護フィルムが知られている。これらの防護フィルムを塗装板に貼付する場合、圧着ロール間にフィルムと塗装板を通して貼り付ける方法を用いることができる。塗装板への接着性が不足する場合には、塗装板の表面温度を70℃〜140℃として、粘着層の粘着剤やエチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂の流動性を高めて圧着することで塗装鋼板表面に貼り付けることもできる。塗装板は、枚葉状態で供給されて防護フィルムを貼付されるが、流れ方向の防護フィルム端部は鋼板よりも若干長めにカットされる。貼り付け後の板は、必要枚数ごとに段積みされるが、上下の防護フィルム同士が貼りついてしまったり、塗装板からはみ出した防護フィルムが塗装板の裏面に貼りつき、後加工時や防護フィルムを剥がす際のハンドリングが困難となる問題があった。また、粘着剤を用いた防護フィルムや、エチレン−酢酸ビニル共重合体を用いた防護フィルムは、粘着層の耐候性が低く、屋外曝露時の経時によって、塗装板との接着力が上昇して剥がしにくくなる欠点があった。
従って、塗装板用防護フィルムは、塗装表面は加工、組立、保管、運搬などの塗装面の傷や汚れを防護し、使用時には剥離できる可剥離性が必要である。また、塗装板に防護フィルム端部が長めにカットされて段積みされても、上下の防護フィルム同士が貼りついたり、塗装板からはみ出した防護フィルムが塗装板の裏面に貼りついたりせず、さらに、屋外曝露時の経時によっても、塗装板との接着力が上昇しにくいことが求められている。
(先行技術)従来、金属、ガラス、プラスチック等の成形品、加工品、塗装物等の表面に貼着して被覆し保護するための表面保護フィルムで、高剛性で耐熱性が高く、このため高温使用時のフィルムのしわや縮みがなく、かつ巻戻時のブロッキング力が小さく、しかも初期粘着力が高く貼付後の粘着強度の経時変化が小さい低コストの表面保護フィルムが、基材層の片側に表面層、反対側に粘着層が積層されたフィルムとしてロール状に巻かれて製品とされ、使用に際して巻戻し、粘着層の粘着力により被着体に貼着され、かつ剥離が可能な表面保護フィルムであって、基材層がポリプロピレンを主成分とする樹脂からなり、表面層がポリエチレンを主成分とする樹脂からなり、粘着層が炭素数2〜12のα−オレフィンの共重合体を主成分とする粘着材からなるフィルムの巻戻力が200g/25mm以下であるものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。
また、初期接着性および屋外暴露後や高温保存後における経時においても剥離性を満足しうる良好な接着性を有し、屋外暴露後や高温保存後における剥離性にも優れる粘着剤からなる粘着剤層が、基材の少なくとも片面に形成されている粘着シートが、(A)プロピレン、炭素数4〜12のα−オレフィンおよびエチレンを共重合成分として含むプロピレン系共重合体、ならびに、(B)エチレン−酢酸ビニル共重合体、結晶性オレフィンブロックを有するC−B−C型熱可塑性エラストマーの水素添加物、ホモポリプロピレン、エチレン/α−オレフィン二元共重合体、プロピレン/α−オレフィン二元共重合体、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンおよび線状(リニア)低密度ポリエチレンから選択されるいずれか少なくとも1種以上の樹脂、を含有してなるものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。
しかしながら、特許文献1では塗粘着層が炭素数2〜12のα−オレフィンの共重合体を主成分とし、特許文献2ではエチレン−酢酸ビニル共重合体、結晶性オレフィンブロックを有するC−B−C型熱可塑性エラストマーの水素添加物、ホモポリプロピレン、エチレン/α−オレフィン二元共重合体、プロピレン/α−オレフィン二元共重合体、低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレンおよび線状(リニア)低密度ポリエチレンから選択されるいずれか少なくとも1種以上の樹脂を用いるのに対して、本願発明ではエチレン−(メタ)アクリル酸又はそのアルキルエステル共重合体と低密度ポリエチレンを必須成分とするので、組成が異なっている。
しかも、特許文献1〜2には、塗装板に防護フィルム端部が長めにカットされて段積みされた場合の、上下の防護フィルム同士が貼りついたり、塗装板からはみ出した防護フィルムが塗装板の裏面に貼りついたりする現象については記載も示唆もされていない。さらに、VA含量が10%程度のエチレン−酢酸ビニル共重合体を粘着層として用いた防護フィルムが知られている。しかしながら、防護フィルム端部が長めにカットされて段積みされると、上下の防護フィルム同士が貼りついたり、塗装板からはみ出した防護フィルムが塗装板の裏面に貼りついたりするという欠点もある。
特開平11−21519号公報 特開2002−226814号公報
そこで、本発明は上記のような問題点を解消するために、本発明者らは鋭意研究を進め、塗装板に対する熱接着性をエチレン−(メタ)アクリル酸又はそのアルキルエステル共重合体で付与することで耐候性を高め、低密度ポリエチレンを添加することで熱接着層同士の剥離性を高めることができることを見出し、本発明の完成に至ったものである。その目的は、塗装板表面へ容易に熱接着できるが、加工、組立、保管、運搬中には容易に剥離せず、使用時には容易に剥離可能で、美麗な塗装表面が露出させることができ、塗装表面に対する適度の粘着性、塗装表面を傷付けない程度の柔軟性、耐食性および環境に対する抵抗性をもち、これらの物性が経時や温度によって変化が少なく、塗装板の加工時にも伸び、スクラッチ、機械的強度、耐熱性があり、安価に製造でき、かつ、使用後に焼却処理しても環境負荷の低く、また、塗装板に防護フィルム端部が長めにカットされて段積みされて塗装板からはみ出しても、上下の防護フィルム同士が貼りついたり、塗装板からはみ出した防護フィルムが塗装板の裏面に貼りついたりしにくく、さらに、屋外曝露時の経時によっても、塗装板との接着力が上昇しにくく、特に多数の凹凸を有している塗装板表面に対して、十分な粘着強度を保持しながら、かつ、剥離も容易であるという粘着強度と剥離強度の適度なバランスを有する塗装板用防護フィルムを提供することである。
上記の課題を解決するために、請求項1の発明に係わる請塗装板用防護フィルムは、熱接着層及び基材層からなる塗装板用防護フィルムにおいて、前記熱接着層はエチレン−(メタ)アクリル酸又はそのアルキルエステル共重合体と低密度ポリエチレンを必須成分とし、前記基材層はプロピレン単独重合体又はエチレン成分を1〜5質量%を含有するプロピレン−エチレン共重合体及び密度0.930〜0.950のポリエチレンを含有し、70℃〜140℃の表面温度を有する塗装板の塗装面に前記塗装板用防護フィルムの前記熱接着層とを重ね合わせて加圧することで、塗装板表面に接着するように、したものである。
請求項2の発明に係わる請塗装板用防護フィルムは、上記エチレン−(メタ)アクリル酸又はそのアルキルエステル共重合体が、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−アクリル酸ブチル共重合体(EBA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)のいずれか1種又は2種以上を含有するように、したものである。
請求項3の発明に係わる請塗装板用防護フィルムは、JIS−Z−0237粘着テープ・粘着シート試験方法に準拠した試験方法にて測定した上記熱接着層同士の剥離力が、0.02N/25mm未満であり、JIS−B−0601に準拠して、測定した前記熱接着層の表面粗度(Ra)が0.1μm〜0.5μmの範囲内であるように、したものである。
請求項4の発明に係わる請塗装板用防護フィルムは、上記塗装板用防護フィルムの厚みが60μ以上、かつ上記熱接着層の厚みが15μ以上であり、インフレーション法にて製造されてなるように、したものである。
請求項1〜2の本発明によれば、塗装板表面へ容易に熱接着できるが、加工、組立、保管、運搬中には容易に剥離せず、使用時には容易に剥離可能で、美麗な塗装表面が露出させることができ、塗装表面に対する適度の粘着性、塗装表面を傷付けない程度の柔軟性、耐食性および環境に対する抵抗性をもち、これらの物性が経時や温度によって変化が少なく、塗装板の加工時にも伸び、スクラッチ、機械的強度、耐熱性があり、安価に製造でき、かつ、使用後に焼却処理しても環境負荷の低く、また、塗装板に防護フィルム端部が長めにカットされて段積みされて塗装板からはみ出しても、上下の防護フィルム同士が貼りついたり、塗装板からはみ出した防護フィルムが塗装板の裏面に貼りついたりしにくく、さらに、屋外曝露時の経時によっても、塗装板との接着力が上昇しにくく、特に多数の凹凸を有している塗装板表面に対して、十分な粘着強度を保持しながら、かつ、剥離も容易であるという粘着強度と剥離強度の適度なバランスを有する塗装板用防護フィルムが提供される。
請求項3の本発明によれば、請求項1〜2の効果に加えて、熱接着層13同士の剥離性を高めることができ、また、特に多数の凹凸を有している塗装板表面に対して、十分な粘着強度を保持しながら、かつ、剥離も容易であるという粘着強度と剥離強度の適度なバランスを有する塗装板用防護フィルムが提供される。
請求項4の本発明によれば、請求項1〜3の効果に加えて、接着性及び保護性が良好で、低フィッシュアイの塗装板用防護フィルムを安価に提供できる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら、詳細に説明する。
図1は、本発明の1実施例を示す塗装板用防護フィルムの断面図である。
図2は、本発明の塗装板用防護フィルムを塗装板へ熱接着する装置の説明図である。
(塗装板用防護フィルム)本発明の塗装板用防護フィルム10は図1に示すように、熱接着層13及び基材層11からなる。熱接着層13はエチレン−(メタ)アクリル酸又はそのアルキルエステル共重合体と低密度ポリエチレンを必須成分とする。なお、(メタ)アクリル酸とは、メタアクリル酸とアクリル酸との総称である。前記基材層11はプロピレン単独重合体又はエチレン成分を1〜5質量%を含有するプロピレン−エチレン共重合体及び密度0.930〜0.950のポリエチレンを含有させる。オレフィン系樹脂を主体としているので、使用後に焼却処理しても環境負荷が低い。
(熱接着層)熱接着層13に適切な熱接着性を付与するために、エチレン−(メタ)アクリル酸又はそのアルキルエステル共重合体と低密度ポリエチレンを必須成分とする。
エチレン−(メタ)アクリル酸又はそのアルキルエステル共重合体としては、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−アクリル酸ブチル共重合体(EBA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)の1種又は2種以上を用いることができる。
これらの樹脂としては、例えばEAAとしてはダウケミカル社のプリマコール、EMAとしては日本ポリエチレン社のレクスパールや三井デュポンポリケミカル社のエルバロイ、EEAとしては三井デュポンポリケミカル社のエバフレックス(EEA)、EBAとしては三井デュポンポリケミカル社のエルバロイ、EMAAとしては三井デュポンポリケミカル社のニュクレル、EMMAとしては住友化学社のアクリフト、等が上梓されており、適宜選択すればよい。共重合する(メタ)アクリル酸又はそのアルキルエステルの含量としては、10〜25質量%の範囲のものが好ましい。10質量%未満の場合、熱接着性が不足する場合があり、25質量%を超えると、粘着性がでてペレットの供給適性が悪化する場合がある。
エチレン−(メタ)アクリル酸又はそのアルキルエステル共重合体の含有量は60重量%〜90重量%の範囲内である。含有量が60%未満の場合、塗装板表面への熱接着性が悪くなり、90%を超えると熱接着層の表面に粘着性を帯びてしまい、熱接着層同士の剥離力が強くなるため好ましくない。熱接着層の熱接着強度と表面粗度を調整するには、低密度ポリエチレン(LDPE)の混入が好ましく、その含有量は、10重量%〜40重量%の範囲内である。
熱接着層13には、本発明の目的を阻害しない範囲で強度や剥離感を改善するためにテルペン樹脂や石油樹脂等の公知の粘着付与剤(タッキファイヤー)を添加してもよい。
また、接着性の向上のために、本発明の目的を阻害しない範囲で、スチレン−エチレン・ブテン−スチレンブロック共重合体(SEBS)、スチレン−エチレン・ブテンブロック共重合体(SEB)、スチレン−エチレン・ブテン−オレフィン結晶ブロック共重合体(SEBC)などを添加してもよい。また、熱接着層13には、粘着特性の制御などのために、例えば界面活性剤、軟化剤、老化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、その他例えば酸化カルシウムやシリカのような充填剤や顔料なども必要に応じて配合してもよい。
(基材層)基材層11としては、熱接着時における耐熱性と目的とする表面粗度を得るため、プロピレン単独重合体又はエチレン成分を0.1〜5質量%を含有しるプロピレン−エチレン共重合体及び密度0.930〜0.950のポリエチレンを含有するように構成するこのようにすることで、熱接着時における耐熱性と目的とする表面粗度が得られる。ここで、プロピレン単独重合体又はエチレン成分を0.1〜5質量%含有するプロピレン−エチレン共重合体の含有量は、30〜70質量%の範囲内である。プロピレン単独重合体又はエチレン含量0.1〜5質量%のプロピレン−エチレン共重合体の含有量が30質量%未満の場合、耐熱性と剛性が不足する場合があり、また70質量%を超えると熱接着層13との層間強度が低下し、塗装板用防護フィルムを剥離する際に熱接着層13と基材層11の層間剥離の恐れがあり、好ましくない。また、塗装板用防護フィルムを熱接着して貼り付けたまま屋外に曝露された場合、プロピレン系樹脂成分量が多いとフィルムがもろくなり剥がしにくくなる場合がある。
また、基材層11の熱接着層13と反対面には、巻戻ししやすくしたり、荷姿よく巻取るために、例えば脂肪酸アミドやポリエチレンイミン等の添加による離型処理や、シリコーン系、長鎖アルキル系、フッ素系などの離型剤を設けてもよい。
(表面粗度)本発明の塗装板用防護フィルム10の熱接着層13の表面粗度(Ra)を0.1μm〜0.5μmの範囲とする。このようにすることで、熱接着層13同士の剥離性を高めることができ、圧着時の剥離力を0.02N/25mm未満とすることができる。熱接着層13のRaが0.1未満であると、熱接着層13同士の剥離性が著しく低下し、また、熱接着層13の表面粗度が0.5μmを超えると、いわゆるオレンジピールの状態となり、フィルム外観が著しく低下する。
(表面粗度測定方法)前記表面粗度Raは算術平均粗さで、JIS−B−0601(1994)に準拠して、測定機として表面祖さ計サーフコーダSE−30K(小坂研究所社製、商品名)を用いて、カットオフ波長:0.25mm、カットオフ種別:2CR(位相補償)、測定長さ:4mm、測定速度:0.3mm/秒、測定方向:フィルムMD方向の条件で、測定を行った。
(形成方法)本発明の塗装板用防護フィルム10の製造には、予めインフレーション法やTダイ法で成膜した基材層10の面へ熱接着層13を押出し形成塗布する方法、予めインフレーション法やTダイ法で成膜した基材層10及び熱接着層13とをラミネーション法で積層する方法、基材層10及び熱接着層13をインフレーション法やTダイ法で同時に2層を押出して積層する方法などの公知の方法が適用できる。基材層10及び熱接着層13はインフレーション法による製膜が好ましく、インフレーション法で同時に2層を押出して同時に積層する方法が、安価に大量生産でき、コストの点でも好ましい。また、一般的にインフレーション法はTダイ法よりよりも製膜温度が低めとなるため、熱接着層及び基材層に用いる樹脂架橋が促進されず、フィッシュアイの原因が減るため好ましい。
(剥離力)本発明の塗装板用防護フィルム10の剥離力は、JIS−Z−0237粘着テープ・粘着シート試験方法に準拠した試験方法にて測定した熱接着層10同士の剥離力及び熱接着層13と基材層11の剥離力が、0.02N/25mm未満であるようにする。このようにすることで、塗装板表面へ容易に熱接着できるが、加工、組立、保管、運搬中には容易に剥離せず、使用時には容易に剥離可能で、美麗な塗装表面が露出させることができる。また、塗装板に対して、防護フィルム10端部が長めにカットされて段積みされて塗装板からはみ出しても、上下の防護フィルム同士が貼りついたり、塗装板からはみ出した防護フィルムが塗装板の裏面に貼りついたりしにくく、特に多数の凹凸を有している塗装板表面に対して、十分な粘着強度を保持しながら、かつ、剥離も容易であるという粘着強度と剥離強度の適度なバランスを有する。さらに、塗装表面に対する適度の粘着性、塗装表面を傷付けない程度の柔軟性、耐食性および環境に対する抵抗性をもち、これらの物性が経時や温度によって変化が少なく、塗装板の加工時にも伸び、スクラッチ、機械的強度、耐熱性がある。かつ、使用後に焼却処理しても環境への負荷が少ない。
前記剥離力の試験方法は、JIS−Z−0237粘着テープ・粘着シート試験方法に準拠して、被着体として前記塗装板用防護フィルム10を試験片として、塗装板用防護フィルム10製造時の巻取方向に180mm、巻取方向と直交する方向に25mmの試験片を2枚切り出し、質量2000gのゴムロール(ローラ表面のスプリング硬さ80±5Hs、厚さ6mmのゴム層で被覆された、幅45mm、直径(ゴム層を含む)95mmのもの)を用いて、2枚の試験片の熱接着層13面同士、及び熱接着層13と基材層11面とを重ね合せて、5mm/秒の速さで、1往復させて圧着した。圧着後、温度23℃、相対湿度65%の環境下で30分放置し、東洋精機社製「テンシロン」(UTM−IIIL)を用いて、300mm/分の速度で180度剥離した際の抵抗値を剥離力[N/25mm]とし、測定は一つのサンプルに関して3回実施し、その平均値を剥離力とした。
なお、剥離力とは、言い変えれば接着力でもある。
(厚さ)本発明の塗装板用防護フィルム10の厚みが60μ以上、かつ上記熱接着層13の厚みが15μ以上であり、70℃〜140℃の表面温度を有する塗装板の塗装面に前記塗装板用防護フィルム10の前記熱接着層13を重ね合わせることで、塗装板表面に接着する。本発明の塗装板用防護フィルム10は、熱接着層13/基材層11の2層構成からなるフィルムで、厚みは60μ以上、60μm〜120μmの範囲が好適である。塗装板用防護フィルム10は、貼合時に熱接着層13を溶融させ塗装板100に密着させるため、60μm未満の場合には貼合時の剛性が不足し、また廃棄を前提としたものであるため120μmを超えるとコスト高になる。
熱接着層13の厚みとしては、15μ以上、15μm〜60μmが好ましい。塗装板100は、意匠性を高めるために表面に凹凸を設ける場合があり、熱接着層13の厚みが15μ未満となると塗装面への密着性が低下して浮きを生じる場合があり好ましくない。また、40μmを超えても熱接着性は向上せず、コスト高になるばかりか、全体としての耐熱性が低下して貼合適性が悪化するので好ましくない。また、熱接着層13は、必要に応じて実用に供されるまでの間、セパレ−タなどを仮着して保護してもよいが、本願発明の熱接着層13は、セパレーターを使わないようにRaを調整しているので、セパレーターを使用しなくても支障はない。
(塗装板)本発明の塗装板用防護フィルム10を熱接着させて表面を防護する塗装板100としては、合成樹脂板、金属板、化粧合板、塗装鋼板、塗装樹脂板又は各種銘板などの様々な被着体が適用できるが、表面に塗装が施された合成樹脂板、化粧合板、金属板などの塗装板部材が好ましく、特に塗装鋼板が好適である。塗装板の塗装材料としては、特に限定されないが、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線や電子線などの電離放射線硬化樹脂のいずれも使用することができる。熱可塑性樹脂としては、アクリル系樹脂、ポリアセタール系樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリイミド系樹脂、ポリアミド系樹脂が例示できる。
熱や電離放射線硬化樹脂とは、加熱または放射線や触媒などの手段によって硬化される際に実質的に不溶かつ不融性に変化し得る特性を持った樹脂である。その具体例としては、フェノール系樹脂、ユリア系樹脂、メラミン系樹脂、ベンゾグアナミン系樹脂、アルキド系樹脂、不飽和ポリエステル系樹脂、ビニルエステル系樹脂、ジアリルテレフタレート系樹脂、エポキシ系樹脂、シリコーン系樹脂、ウレタン系樹脂、フラン系樹脂、ケトン系樹脂、キシレン系樹脂、熱硬化性ポリイミド系樹脂、アクリル系樹脂などが挙げられる。好ましくは、紫外線又は電子線硬化樹脂である。これらの熱や電離放射線硬化樹脂は1種または2種以上を併用して用いることができる。
(熱接着方法)本発明の塗装板用防護フィルム10を、塗装板100に熱接着させて貼付する方法としては、図2に示すように、例えば加熱したロール間にフィルムと鋼板を通して圧着する方法や、予め加熱した塗装板100を防護フィルムとともにロール間を通して圧着することができる。通常、塗装板100は枚葉状態で供給されて塗装板用防護フィルム10が貼付される。勿論、塗装板100は巻取状態で供給されてよい。
例えば、図2に示すように、塗装鋼板(塗装板100)は枚葉状態でガイドロール21上で連続的に供給され、塗装板用防護フィルム10は巻取状態から帯状に引出されて供給され、2本のシリコーンゴムロール23で加圧されながら、図2の左方向へ移動して、塗装板用防護フィルム10が塗装鋼板(塗装板100)へ熱接着し貼着される。ここで、70℃〜140℃の表面温度を有する塗装鋼板(塗装板100)が供給させる場合にはシリコーンゴムロール23の加熱は必要ないが、この温度以下で供給させる場合にはシリコーンゴムロール23を加熱すればよい。本発明の塗装板用防護フィルム10を塗装板100に貼付する場合、好ましくは、予め加熱した塗装鋼板を防護フィルムとともにロール間を通して圧着することができる。塗装鋼板は、枚葉状態で供給されて防護フィルムを貼付される。本発明の防護フィルムは、防護フィルム同士の剥離性が良好であるため、鋼板からはみ出した防護フィルム同士が貼りつくことはなく、また熱接着方式を用いているため鋼板の裏面部分に貼りつくトラブルも解消できる。
塗装板に熱接着させて貼付する方法の場合、塗装板用防護フィルム10の厚みを60μ以上、かつ熱接着層13の厚みを15μ以上とすることで、予め70℃〜140℃の表面温度に加熱した塗装板の表面に、塗装板用防護フィルム10の熱接着層13とを重ね合わせて、圧着することで、塗装板表面に熱接着し貼着することができる。
(ハンドリング性)塗装板は枚葉状態で供給され、防護フィルムを熱接着し貼付されるが、通常、流れ方向の防護フィルム端部は鋼板よりも若干長めにカットされるので、防護防護フィルム端部がはみ出した状態となる。防護フィルム端部がはみ出した貼付け後の塗装板は、必要枚数ごとに段積みされるが、従来の防護フィルムでは、上下の防護フィルム同士が貼りついてしまったり、塗装板からはみ出した防護フィルムが隣接した塗装板の裏面に貼りつき、後加工時や防護フィルムを剥がす際のハンドリング(作業性ともいう)が困難となる問題があった。これに対して、本発明の塗装板用防護フィルム10では、塗装板用防護フィルム10同士の剥離性が良好であるため、塗装鋼板(塗装板100)からはみ出した防護フィルム同士が貼りつくことはなく、また熱接着方式を用いているため鋼板の裏面部分に貼りつくトラブルも解消できる。
(耐候性)粘着剤を用いた防護フィルムや、エチレン−酢酸ビニル共重合体を用いた防護フィルムは、粘着層の耐候性が低く、屋外曝露時や経時によって、塗装板との接着力が上昇して剥がしにくくなる欠点があった。そこで、本発明の塗装板用防護フィルム10では、初期接着性、及び屋外暴露や高温保存における経時後においても、塗装板との接着力が上昇しにくく、塗装板100から容易に、剥離できる接着性を維持している。詳細は実施例のなかで述べる。
以下、実施例及び比較例により、本発明を更に詳細に説明するが、これに限定されるものではない。なお、溶媒を除き、各層の各組成物は固形分換算の質量部である。
(実施例1)90mmφ押出機と65mmφ押出機を用いて、下記の熱接着層13及び基材層11を押出し、多層インフレーション法により、熱接着層13の厚さが20μm、基材層11の厚さが50μmで、全体厚みが70μの実施例1の塗装板用防護フィルム10を得た。
・熱接着層:65mmφ押出機、厚み20μm
日本ポリエチレン EB140F(EMA MA含量20%) 85部
住友化学 G201F(LDPE MFR2.0) 15部
・基材層 :90mmφ押出機、厚み50μ
プライムポリマー J232WA(ランダムPP MFR1.5) 50部
プライムポリマー HZ5000SF(HDPE MFR0.7) 50部
得られたフィルムの熱接着層の表面粗度Raは、0.28であった。
(実施例2)下記の熱接着層13及び基材層11を用いる以外は、実施例1と同様にして、実施例2の塗装板用防護フィルム10を得た。
・熱接着層:65mmφ押出機、厚み20μm
日本ポリエチレン EB140F(EMA MA含量20%) 80部
住友化学 G201F(LDPE MFR2.0) 15部
三井デュポンポリケミカル N1214(EMAA MAA含量12%) 5部
・基材層 :90mmφ押出機 厚み50μ
プライムポリマー J232WA(ランダムPP MFR1.5) 50部
プライムポリマー HZ5000SF(HDPE MFR0.7) 50部
得られたフィルムの熱接着層の表面粗度Raは、0.25であった。
(比較例1)下記の熱接着層13及び基材層11を用いる以外は、実施例1と同様にして、比較例1の塗装板用防護フィルム10を得た。
・熱接着層:65mmφ押出機、厚み20μm
三井デュポン EV460(EVA VA含量19%) 100部
・基材層 :90mmφ押出機 厚み50μ
プライムポリマー J232WA(ランダムPP MFR1.5) 50部
プライムポリマー HZ5000SF(HDPE MFR0.7) 50部
得られたフィルムの熱接着層の表面粗度Raは、0.03であった。
(比較例2)下記の熱接着層13及び基材層11を用いる以外は、実施例1と同様にして、比較例2の塗装板用防護フィルム10を得た。
・熱接着層:65mmφ押出機、厚み30μm
三井デュポン EV460(EVA VA含量19%) 80部
住友化学 G201F(LDPE MFR2.0) 20部
・基材層 :90mmφ押出機、厚み50μ
プライムポリマー J232WA(ランダムPP MFR1.5) 50部
プライムポリマー HZ5000SF(HDPE MFR0.7) 50部
得られたフィルムの熱接着層の表面粗度Raは、熱接着層が0.22であった。
(評価方法)評価は、塗装鋼板(塗装板100)と塗装板用防護フィルム10との接着強度、その耐候性、防護フィルムの熱接着層同士の剥離強度、作業性で行った。なお、熱接着層13の組成を表1に、熱接着層13の表面粗度を表2に、示す。
(塗装鋼板と防護フィルムの接着強度;試験方法)厚み0.58mmの塗装鋼板の塗装面(Ra=1.5μ)が120℃になるように加熱し、実施例1〜2及び比較例1〜2の塗装板用防護フィルム10を繰り出して、図2における右側より塗装鋼板を供給し、塗装面に熱接着13面を重ねてシリコンゴムロール間を通して圧着した。圧着後、カッターにてフィルムを切断し、フィルムを貼り付けた後の鋼板を50枚段積みした。貼り付け速度は、40m/分で、貼り付け圧力は0.2MPaであった。貼り付け後の塗装鋼板を常温で1時間放置後、塗装鋼板と塗装板用防護フィルム10との接着強度を引張り試験機にて測定した結果を初期接着強度として、表1に示す。
(耐候性)上記の塗装鋼板と防護フィルムの接着強度;試験方法で、作成した塗装板用防護フィルム10が貼着された塗装鋼板を用いて、防護フィルムを貼り付けた状態で、キセノンウェザーメーター(ATLAS社 Ci4000)を用いて曝露試験を行った。曝露条件は、ブラックパネル温度65℃、湿度50%、紫外線強度60W/m2である。100時間及び200時間曝露後の接着強度を耐候性として、表1に併記する。
(熱接着層同士の剥離強度)実施例1〜2及び比較例1〜2にて得られた塗装板用防護フィルム10をJIS Z0237に規定されたゴムロール(重さ2kg、幅45mm、ロール径95mm、ゴム硬度80±5Hs)を用いて、熱接着層同士とを重ねて圧着した。その際の剥離強度を剥離力として、表2に示す。
(作業性)上記の塗装鋼板と防護フィルムの接着強度;試験方法で、作成した塗装板用防護フィルム10が貼着された塗装鋼板を段積みした状態で室温にて1週間保存した。その後、防護フィルム付き塗装鋼板を1枚づつおろして、表面に貼り付けた塗装板用防護フィルム10を剥離した際の、おろし作業と剥離作業に於ける作業性の結果も表2に示す。
Figure 2010121018
Figure 2010121018
(評価結果)以上の評価の結果から明らかなように、本発明の実施例1〜2の塗装板用防護フィルム10は、貼り付け後の作業性、剥離性ともに良好であり、さらに、防護フィルムを貼り付けた状態で、キセノンウェザーメーター(ATLAS社 Ci4000)を用いた100時間及び200時間曝露後の接着強度(耐候性)も、著しい増加がなく、剥離作業でも良好に実施できて、産業上寄与すること大である。
比較例1では100時間後でも耐候性が悪く、おろし作業及び剥離作業ともに困難であった。比較例2では、100時間後の耐候性はよいが、200時間後の耐候性が悪かった。
本発明の1実施例を示す塗装板用防護フィルムの断面図である。 本発明の塗装板用防護フィルムを塗装板へ熱接着する装置の説明図である。
符号の説明
10:塗装板用防護フィルム
11:基材層
13:熱接着層
21:ガイドロール
23:シリコーンロール
25:カッター
100:塗装板

Claims (4)

  1. 熱接着層及び基材層からなる塗装板用防護フィルムにおいて、前記熱接着層はエチレン−(メタ)アクリル酸又はそのアルキルエステル共重合体と低密度ポリエチレンを必須成分とし、前記基材層はプロピレン単独重合体又はエチレン成分を0.1〜5質量%を含有するプロピレン−エチレン共重合体及び密度0.930〜0.950のポリエチレンを含有し、70℃〜140℃の表面温度を有する塗装板の塗装面に前記塗装板用防護フィルムの前記熱接着層とを重ね合わせて加圧することで、塗装板表面に接着することを特徴とする塗装板用防護フィルム。
  2. 上記エチレン−(メタ)アクリル酸又はそのアルキルエステル共重合体が、エチレン−アクリル酸共重合体(EAA)、エチレン−アクリル酸メチル共重合体(EMA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体(EEA)、エチレン−アクリル酸ブチル共重合体(EBA)、エチレン−メタクリル酸共重合体(EMAA)、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体(EMMA)のいずれか1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1記載の塗装板用防護フィルム。
  3. JIS−Z−0237粘着テープ・粘着シート試験方法に準拠した試験方法にて測定した上記熱接着層同士の剥離力が、0.02N/25mm未満であり、JIS−B−0601に準拠して、測定した前記熱接着層の表面粗度(Ra)が0.1μm〜0.5μmの範囲内であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の塗装板用防護フィルム。
  4. 上記塗装板用防護フィルムの厚みが60μ以上、かつ上記熱接着層の厚みが15μ以上であり、インフレーション法にて製造されてなることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の塗装板用防護フィルム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103254810A (zh) * 2012-02-15 2013-08-21 日东电工株式会社 表面保护片

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