JP5544835B2 - 表面保護フィルム - Google Patents

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本発明は、剥離性に優れ粘着剤の粘着性に影響を及ぼさない剥離層を設けた表面保護フィルムに関する。
表面保護フィルムは、加工途中の部材をキズ、異物から保護するために様々な場所で、被着体も金属、ガラスなどの無機材料から、プラスチックフィルムなどの有機材料まで幅広く使用されている。表面保護フィルムは、基材層と粘着層からなることを基本としているが、粘着層の表面(被着体と接する面)に異物が付着しないように剥離層が設けられていることが一般的である。
剥離層には、粘着層と剥離層の間にシリコーン系化合物などの剥離剤が用いられることが特許文献1にて記載されており、容易に剥離できるため一般的に用いられている。しかし、近年偏光板、位相差板など光学部材に使用される表面保護フィルムにおいて、剥離剤が何らかの原因により粘着層に移行してしまうことが発生し、それにより保護対象物への粘着不良、外観不良を引き起こしている。そのため、粘着層へ剥離剤の移行が無い剥離層が求められており、特許文献2、3では剥離層をポリオレフィン系樹脂にすることにより解消できるとの記載がされている。しかし、特許文献2、3では粘着層と剥離層の間の剥離力が小さすぎるため剥離時にフィルムにしわや蛇行が発生する可能性がある。
特開2007−224203号公報 特開2002−363510号公報 特開2008−231352号公報
本発明は、これまで問題となっていた剥離剤の粘着層への移行を無くすと伴に、粘着層、剥離層間にある程度の剥離抵抗を持たせることにより、剥離層を基材層/粘着層から剥がす時に安定した剥離が可能な表面保護フィルムを提供することを目的とする。
本発明者らは、かかる事情に鑑み、鋭意検討した結果、本発明が上記課題を解決することを見出した。
すなわち、本発明は、基材層、粘着層および剥離層がこの順で積層された表面保護フィルムであって、剥離層がポリプロピレンフィルムであり、下記要件(1)〜(3)を満たす前記表面保護フィルムに関する。
(1)剥離層の粘着層と接触する面の表面粗さ(Ra)が0.10〜0.30μmである。
(2)ループ ステフネステスタで測定される剥離層の曲げ剛性が0.2×10−3〜10.0×10−3N/20mmである。
(3)粘着層と剥離層の間の剥離抵抗が0.16〜0.30N/25mmである。
また、本発明は剥離層の粘着層と接触する面の最大表面粗さ(Rz)が0.1〜10.0μmである前記表面保護フィルムに関する。また、光学部材用の表面保護フィルムである前記表面保護フィルムに関する。さらに本発明は、基材層に粘着剤をコーティングして粘着層を形成した後、該粘着層と剥離層とを積層する表面保護フィルムの製造方法に関する。
本発明は、剥離剤の移行が無い粘着層を持った表面保護フィルムを提供するとともに、剥離層を基材層/粘着層から剥がす時にある程度の剥離抵抗を持たせることにより安定した剥離が可能となる。
本発明の基材層に用いられる樹脂は、熱可塑性樹脂であれば特に限定されず、例えばポリエチレン、ポリプロピレンなどのオレフィン系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等の飽和エステル系樹脂、ポリスチレン樹脂、アクリル系樹脂、ポリカーボネート、トリアセチルセルロース等を例示することができるが、生産性、品質レベルから、好ましくは飽和エステル系樹脂である。
本発明の基材層の厚さは、フィルムとしての取扱いのし易さ、コーティング等の後加工性の観点から、好ましくは3〜500μm、より好ましくは5〜200μmである。
本発明の基材層には、例えば、粘着層との密着性を上げるために粘着層と接する面にプラズマ処理、コロナ処理、アンカーコート処理、プライマー処理、酸処理、アルカリ処理等を実施することができ、それに限らず基材層の粘着層と接する面の反対面に静電防止処理、紫外線処理、防汚処理等機能性コーティングを実施することもできる。
本発明の粘着層に用いられる粘着剤としては、例えば、アクリル系粘着剤、スチレン−ブチレン−スチレン共重合体(SBS)、ポリイソブチレン、ブチルゴム等の合成ゴム系粘着剤、天然ゴム系粘着剤、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)系粘着剤や非晶性または低結晶性オレフィン系重合体などのオレフィン系粘着剤等を使用することができる。これらの粘着剤は、1種で用いても2種以上を併用してもよく、粘着剤の剥離性の観点から架橋型アクリル系粘着剤が好ましい。
本発明における粘着層の厚さは、粘着性能を損なわない範囲で適宜選択することができ、保護する対象物表面の凹凸への追従性、粘着剤の塗りすぎによる無駄の削減、乾燥不足、塗工ムラ等不具合の発生低減の観点から、好ましくは1〜100μm、より好ましくは2〜30μmである。
本発明の剥離層を形成するポリプロピレンフィルムには、二軸延伸フィルム、一軸延伸フィルム、無延伸フィルムがあり、そのいずれも使用できるが特に二軸延伸フィルムが汎用的であり好ましく使用できる。原料となるポリプロピレン樹脂としては、プロピレン単独重合体、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−1−ブテン共重合体、プロピレン−1−ヘキセン共重合体、プロピレン−1−オクテン共重合体、プロピレン−1−ヘプテン共重合体、プロピレン−1−ノネン共重合体、プロピレン−1−デセン共重合体、プロピレン−1−ウンデセン共重合体、プロピレン−1−ドデセン共重合体、プロピレン−1−トリデセン共重合体、プロピレン−1−テトラデセン共重合体、プロピレン−1−ペンタデセン共重合体、プロピレン−1−ヘキサデセン共重合体、プロピレン−1−ヘプタデセン共重合体、プロピレン−1−オクタデセン共重合体、プロピレン−1−ナノデセン共重合体、プロピレン−1−エイコセン共重合体、エチレン−プロピレン−1−オクテン共重合体、エチレン−1−ブテン−1−ヘキセン共重合体等が挙げられるが、好ましくはプロピレン単独重合体、プロピレン−エチレン共重合体、プロピレン−1−ブテン共重合体、エチレン−プロピレン−1−ブテン共重合体である。これらポリプロピレン樹脂は、1種でも2種以上併用してもよい。
本発明の剥離層の厚さは、剥離性を損なわない範囲で適宜選択でき、柔軟性、粘着層との貼り合わせ適性、剥離適性の観点から、好ましくは3〜500μm、より好ましくは12〜200μm、更に好ましくは20〜60μmである。
本発明の剥離層の粘着層と接触する面の表面粗さ(Ra)は、0.10〜0.30μmであり、好ましくは0.13〜0.25μmである。表面粗さRaが0.30μmを超えると、粘着剤との接触面積が大きくなり剥離抵抗が上がるため、剥離層を基材層/粘着層から剥がす時に安定して剥離できない。逆に表面粗さRaが0.10μm未満の場合は、粘着剤との接触面積が小さくなり剥離抵抗が下がるため、剥離層を基材層/粘着層から剥がす時に、剥離層が不安定になる。ここで表面粗さRaはJIS B0601で規定されているところの算術平均粗さのことである。
また、本発明における剥離層の、粘着層と接触する面の最大表面粗さ(Rz)は、0.1〜10.0μmであることが好ましく、より好ましくは0.2〜9.0μmである。最大表面荒さ(Rz)が0.1μm未満の場合は、フィルムとして巻取りになる時にフィルムが滑らず骨や耳高不良を生じる恐れがあり、逆に最大表面粗さが10.0μmを超えると、粘着層に剥離層表面の凹凸が転写し、粘着層を対象物に貼り合せた時に気泡が発生し、外観不良となることがある。ここで最大表面粗さRzはJISB0601で規定されているところの最大高さのことである。
本発明の剥離層のループ ステフネステスタで測定される曲げ剛性は、0.2×10−3〜10.0×10−3N/20mmであり、より好ましくは0.5×10−3〜5.0×10−3N/20mmである。曲げ剛性が0.2×10−3N/20mmより小さいと、粘着層との貼り合わせ時しわなど不良が発生し易く、剥離時の剥離抵抗が大きすぎることにより剥離の安定性に欠けることがある。曲げ剛性が10.0×10−3N/20mmを超えると、剥離層を基材層/粘着層から剥離する時に粘着層を屈曲することが難しくそのため安定した剥離が得られない。曲げ剛性が0.2×10−3〜10.0×10−3N/20mmであれば、フィルムに適度な腰があるため張力をかける時に容易に保持、屈曲が可能でありハンドリングに優れる。曲げ剛性は、株式会社東洋精機製作所製、D型もしくはDA型のループ ステフネステスタで測定される曲げ剛性である。
本発明における粘着層と剥離層の間の剥離抵抗は、0.16〜0.30N/25mmであり、より好ましくは0.18〜0.25N/25mmである。剥離抵抗が0.16N/25mmより小さいと、剥離性が良すぎるため剥離時に剥離層側でしわ、タルミ、蛇行などの不良が発生する場合があり、それにより粘着層側も不安定になる恐れがある。剥離抵抗が0.30N/25mmを超えると、剥離層を基材層/粘着層から剥離する時に剥離層に掛ける張力が多く必要になり張力制御が難しく、剥離が不安定になる。剥離抵抗が0.16N〜0.30N/25mmの場合、剥離時の張力制御が容易であり剥離層に一定の張力がかかることでフィルムにしわやタルミが発生せずに剥離することが可能である。ここでの剥離抵抗は、剥離層を180度屈曲した状態で、剥離速度300mm/分、室温で測定した値である。
本発明の表面保護フィルムの製造方法としては、特に限定されないが、基材層へ粘着剤をコーティングする方法が好ましい。基材層へ粘着剤をコーティングする方法としては、ダイレクトグラビアコート、リバースグラビアコート、キャストコート、コンマコート、マイクログラビアコート等液体を塗布する方法であればいずれも使用することができる。コーティングされた粘着剤は、溶媒を除去する目的で乾燥オーブンにて、好ましくは50〜200℃の温度で、0.1〜60秒間保持される。乾燥後、速やかに剥離層と貼り合わせを実施し基材層/粘着層/剥離層に積層するが、粘着剤を硬化させるために、好ましくは20〜90℃、より好ましくは30℃〜60℃の温度で、好ましくは1〜14日、より好ましくは2〜7日保管(エージング)される。保管後、本発明の表面保護フィルムが得られる。
本発明の表面保護フィルムの使用方法としては、例えば、剥離層を使用直前に剥離し、基材層/粘着層の粘着層面を保護する対象物に密着させることにより、表面を保護する目的で使用される方法が挙げられる。剥離時の剥離層の剥離方向としては、基材層/粘着層を0度とした場合に1〜180度の間でいずれの角度でもよく、好ましくは90〜180度、より好ましくは120〜180度の角度で剥離すると剥離位置が安定し易く条件設定が容易である。
本発明の表面保護フィルムの用途としては、例えば、建築資材のステンレス板、アルミ板、鋼板等の金属板や、樹脂板、アクリル板、ポリカーボネート板等のプラスチック板や、化粧合板、ガラス板、家電製品、精密機械、自動車ボディーなどの表面保護フィルムとして使用可能であるが、特に光学部材である偏光板、位相差板、拡散板、導光板等の表面保護フィルムとして好適に用いられる。
以下、実施例により具体的に説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
実施例1
プロピレン系樹脂(住友化学(株)社製「ノーブレンFLX80E4」;プロピレン単独重合体)100重量%を、シリンダー径50mmの単軸押出機へ供給し、樹脂温度250℃、引取速度10.7m/分、冷却ロール70℃でエアーチャンバーを用いて押出成形を行い、平均厚さ60μmの剥離層を得た。得られた剥離層の、粘着層と接触する面の表面粗さRaは0.14μm、Rzは3.3μm、曲げ剛性は3.23×10−3N/20mmであった。
〔表面保護フィルムの作成〕
基材層としては、二軸延伸ポリエステルフィルム(ユニチカ(株)社製「エンブレットS」;片面コロナ処理、厚さ12μm)を用いた。アクリル系粘着剤主剤(綜研化学(株)社製「MM149」)1000重量部に対し、イソシアネート系硬化剤(綜研化学(株)社製「D90」)1重量部を十分混合したものを、基材層のコロナ処理面に厚さ70〜75μmで塗布し、その後乾燥オーブン(設定温度90℃)にて2分間保持し十分溶剤分を揮発させて、乾燥後厚さ20μmの粘着層を形成した。粘着層形成後すぐにゴムロールにより粘着層と剥離層を圧着して貼り合わせを行い、オーブン(40℃)内にて4日間エージングして、基材層/粘着層/剥離層からなる表面保護フィルムを得た。得られた表面保護フィルムの評価結果を表1に示した。該フィルムの剥離安定性を評価したところ、剥離層を基材層/粘着層から剥離する時の張力制御が容易であり、剥離層に一定の張力がかかることでフィルムにしわ、タルミが発生せずに剥離でき、剥離安定性に優れていた。
実施例2
〔剥離層の製造〕
プロピレン系樹脂(住友化学(株)社製「ノーブレンFLX80E4」;プロピレン単独重合体)100重量%を、シリンダー径50mmの単軸押出機へ供給し、樹脂温度250℃、引取速度15.5m/分、冷却ロール10℃でエアーチャンバーを用いて押出成形を行い、平均厚さ40μmの剥離層を得た。得られた剥離層の、粘着層と接触する面の表面粗さRaは0.13μm、Rzは2.1μm、曲げ剛性は0.75×10−3N/20mmであった。
〔表面保護フィルムの作成〕
実施例1と同様な方法で貼り合わせを行い、表面保護フィルムを得た。得られた表面保護フィルムの評価結果を表1に示した。該フィルムの剥離安定性を評価したところ、剥離層を基材層/粘着層から剥離する時の張力制御が容易であり、剥離層に一定の張力がかかることでフィルムにしわ、タルミが発生せずに剥離でき、剥離安定性に優れていた。
比較例1
〔剥離層の製造〕
プロピレン系樹脂(住友化学(株)社製「ノーブレンFLX80E4」;プロピレン単独重合体)100重量%を、シリンダー径50mmの単軸押出機へ供給し、樹脂温度250℃、引取速度32.2m/分、冷却ロール70℃でエアーチャンバーを用いて押出成形を行い、平均厚さ20μmの剥離層を得た。得られた剥離層の、粘着層と接触する面の表面粗さRaは0.11μm、Rzは15.1μm、曲げ剛性は0.12×10−3N/20mmであった。
〔表面保護フィルムの作成〕
実施例1と同様な方法で貼り合わせを行い、表面保護フィルムを得た。得られた表面保護フィルムの評価結果を表1に示した。該フィルムは、剥離抵抗が大きく剥離層を基材層/粘着層から剥離する時に剥離層の張力制御が難しく不良が発生しやすい状態になった。
比較例2
〔剥離層の製造〕
剥離層として、ポリエステルフィルムにシリコーン系剥離剤を塗布したもの(厚み38μm)を用いた。このフィルムの粘着層と接触する面の表面粗さRaは0.12μm、Rzは9.5μm、曲げ剛性は2.68×10−3N/20mmであった。
〔表面保護フィルムの作成〕
実施例1と同様な方法で貼り合わせを行い、表面保護フィルムを得た。得られた表面保護フィルムの評価結果を表1に示した。該フィルムは、剥離性が良すぎるため剥離層を基材層/粘着層から剥離する時に剥離層側でしわ、タルミ、蛇行などの不良が発生し粘着層側も不安定になった。
上記実施例及び比較例のフィルムについて、下記の方法で測定した。
(1)表面粗さ
剥離層の、粘着層と接触する面をレーザー式表面粗さ計(株式会社キーエンス製VK−8500)で測定し、算術平均粗さを剥離層の表面粗さRa、最大表面粗さRzとした。この時の測定面の範囲は298×224μm。
(2)曲げ剛性
剥離層のフィルムにて、製膜時のMD方向を長手方向として長さ150mm、幅20mmの短冊を作成し、ループ ステフネステスタ(株式会社東洋精機製作所製、D型)にて曲げ剛性を測定した。曲げ剛性は、長手方向を円周として円環状に丸めた短冊に、変位速度3.5mm/秒で円を10mm変形させるのに要する荷重を測定したもの。
(3)剥離抵抗
作成した基材層/粘着層/剥離層からなる表面保護フィルムにて、製膜時のMD方向を長手方向として長さ150mm、幅25mmの短冊を作成し、剥離層を180度屈曲させ基材層/粘着層とは全く逆の方向に引っ張る時の剥離抵抗を測定した。この時基材層/粘着層側は金属板に両面テープにて固定し、剥離角度が一定になるようにした。測定にはテンシロン試験機(株式会社オリエンテック製、RTA−1T)を用いて剥離速度300mm/分で剥離し測定した。
(4)剥離安定性
フィルム幅1480mmである、基材層/粘着層/剥離層からなる表面保護フィルムを、一般的に用いられるフィルム繰出し巻取り装置の繰出し部に取り付け、繰出し部から巻取り部までの間で剥離層を基材層/粘着層から剥離し、別の巻取り部にて剥離層を巻取る作業を実施した。
上記作業を実施した時に剥離層を基材層/粘着層から剥離する部分、剥離した剥離層のフィルムの状態(しわ、タルミの有無等)を目視で確認し、剥離安定性を評価した。
(5)剥離使用時の外観
基材層/粘着層/剥離層からなる表面保護フィルムの剥離層を取り除いた後、平滑な金属板に粘着層面が接するように載置し、ハンドロールで加圧して基材層/粘着層を金属板に貼り合せ、粘着層と金属板の間に気泡が混入していないか目視にて確認した。気泡が入ると外観検査性が劣るため×、気泡が入っていなければ○とした。
Figure 0005544835

Claims (4)

  1. 基材層、粘着層および剥離層がこの順で積層された表面保護フィルムであって、
    剥離層が、プロピレン単独重合体からなる厚さが20〜60μmのポリプロピレンフィルムであり、
    粘着層が、イソシアネート系硬化剤で架橋された架橋型アクリル系粘着剤からなり、
    下記要件(1)〜(3)を満たす前記表面保護フィルム。
    (1)剥離層の粘着層と接触する面の表面粗さ(Ra)が0.130.25μmであること、
    (2)ループ ステフネステスタで測定される剥離層の曲げ剛性が0.2×10−3
    10.0×10−3N/20mmであること、および
    (3)粘着層と剥離層の間の剥離抵抗が0.16〜0.30N/25mmであること
  2. 剥離層の粘着層と接触する面の最大表面粗さ(Rz)が0.1〜10.0μmである請求項1に記載の表面保護フィルム。
  3. 光学部材用の表面保護フィルムである請求項1または2に記載の表面保護フィルム。
  4. 請求項1〜3のいずれかに記載の表面保護フィルムを製造する方法であって、基材層に粘着剤をコーティングして粘着層を形成した後、該粘着層と剥離層とを積層する表面保護フィルムの製造方法。
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