JP2010120701A - ディスペンサー付き容器 - Google Patents

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【課題】容器の自立姿勢の安定した使い勝手のよいディスペンサー付き容器が提供できる。
【解決手段】容器(1)の口部にディスペンサー(2)を備えたディスペンサー付き容器において、前記ディスペンサー(2)を、容器(1)の口部に固定保持されるキャップ(2a)と、このキャップ(2a)の下面に垂下保持され容器内の内容物の吸引、加圧、圧送を司るポンプと、該キャップ(2a)の上面のガイド(2b)に沿って上下動させて前記ポンプを駆動するとともに加圧に係る内容物をノズル(2c′)を通して外部へ注出する押圧ヘッド(2c)にて構成する。そして、容器(1)に、その底部を着脱自在に内側に納める凹部(4a)を設け、該容器(1)の底部よりも大きな接地面積を確保して容器の自立姿勢の安定化を図るベースカップ(4)を配置する。
【選択図】図1

Description

本発明は、押圧ヘッドを上下動させることにより容器内の内容物を注出するディスペンサーを装着した容器に係わるものであり、該容器の使い勝手の改善を図ろうとするものである。
シャンプーやリンス、化粧水あるいは液体石鹸等を入れた容器では押圧ヘッドを上下動させるのみで内容物を適量注出することができるようにディスペンサーを備えたものが多数存在している。
また、この種のディスペンサーは、容器の保管時に押圧ヘッドが不用意に上下動して内容物がこぼれ出ないようにロック機構を備えたものも提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平10−323587号公報
ところで、容器に備え付けられている従来のディスペンサーは、押圧部位が押圧ヘッドの天面に限られていることから押しづらく、とくにハンディタイプの容器にあっては容器サイズの小径化に伴って押圧部位の面積がさらに小さくなるため押しづらさが顕著となり、容器を載置した自立姿勢で内容物を注出する場合においては容器の姿勢が不安定となる不具合があった。
本発明の課題は、小径化されたようなハンディタイプの容器においても自立姿勢の安定化を図りながら押圧ヘッドを押し込むことができる新規なディスペンサー付き容器を提案するところにある。
本発明は、容器の口部にディスペンサーを備えたディスペンサー付き容器であって、
前記ディスペンサーは、容器の口部に固定保持されるキャップと、このキャップの下面に垂下保持され容器内の内容物の吸引、加圧、圧送を司るポンプと、該キャップの上面のガイドに沿って上下動させて前記ポンプを駆動するとともに加圧に係る内容物をノズルを通して外部へ注出する押圧ヘッドからなり、
前記容器に、その底部を着脱自在に内側に納める凹部を有し、該容器の底部よりも大きな接地面積を確保して容器の自立姿勢の安定化を図るベースカップを配置したことを特徴とするディスペンサー付き容器である。
上記のベースカップとしては、容器を押圧して該容器を凹部の内側において固定するスライダーを有するものが好ましい。また、ベースカップには、前記凹部を区画する周壁を形成しておき、該周壁に前記スライダーをスライド可能に支持する切欠部を設けることができる。
スライダーは、任意の位置にて停止してその停止姿勢を維持する位置停止機構を有するものが望ましい。
また、本発明としては、ガイド又はディスペンサーのステムに着脱自在に装着され、押圧ヘッドの下端とキャップの上端面にそれぞれ当接して押圧ヘッドの上下動を規制し、かつ、押圧ヘッドへの付け替えにより押圧面積の拡大を図るストッパーを設けることができる。
ストッパーとしては、ガイド又はディスペンサーのステムの側壁に合わさる内壁を有する胴体を備えるものであり、その胴体の一端に、押圧ヘッドの上下動を規制する姿勢にてキャップの上端面に当接する一方、該押圧ヘッドへの付け替えによる反転姿勢にて該押圧ヘッドのヘッド天面と面一になって押圧面積を拡大する鍔部を有するものが望ましい。
ストッパーは、押圧ヘッドの側壁に合わさる内壁を有する胴体を備えるものであり、その胴体の他端に、押圧ヘッドの上下動を規制する姿勢、付け替えによる反転姿勢に係わりなしにガイド又はディスペンサーのステムに係合し該押圧ヘッドの下端との間で段差を形成する壁部を設けることができる。また、ストッパーは、胴体の内壁に凹又は凸部を有し、前記押圧ヘッドはストッパーの凹又は凸に嵌合する凸又は凹部を有するものが望ましい。
ベースカップにより接地面積が広くなるため、容器の自立姿勢が安定し、押圧ヘッドを上下動させるときに容器が転倒することがない。
押圧ヘッドの上下動を阻止するストッパーの付け替えを行うことで押圧ヘッドのヘッド天面の面積の拡大を図ることができるため押圧操作性が改善される。
ベースカップに、任意の位置で停止することができるスライダーを設けておくことによりサイズ(径)の異なる容器を用いる場合においても容易に対応できる。
本発明にしたがうディスペンサー付き容器の実施の形態を示した図である。 ベースカップの外観斜視図である。 図1に示したディスペンサー付き容器の使用例を示した図である。 ストッパーの外観斜視図である。 本発明にしたがうディスペンサー付き容器の他の実施の形態を示した図である。
以下、図面を参照して本発明をより具体的に説明する。
図1は本発明にしたがうディスペンサー付き容器の実施の形態を外観について示したものである。
図における1は内容物を収納する容器、2は容器1の口部に装着されるディスペンサーである。ディスペンサー2は、容器1の口部にねじもしくはアンダーカットによって固定保持されるキャップ2aと、このキャップ2aの下面に垂下保持され容器1内の内容物の吸引、加圧、圧送を司るポンプ(図示せず)と、キャップ2aの上面にて起立するガイド2bに沿って上下動させてポンプを駆動する押圧ヘッド2cからなっており、押圧ヘッド2cには加圧に係る内容物を外部へ注出するノズル2c′が一体的に設けられている。なお、前記ガイド2bは、キャップ2a上面に起立するように形成されるものに限られることはなく、ディスペンサー2のステムが挿通するキャップ2aの開口部内壁でその機能を果たすものであってもよい。
また、3は押圧ヘッド2cの上下動を阻止するストッパーである。このストッパー3は図示したようなガイド2bか、若しくはディスペンサー2のステム(図示せず)の側壁に合わさる内壁を有する胴体3aを有し、その胴体3aの一端にはキャップ2aの上端面に当接する鍔部3bが設けられている。
また、4は容器1の自立姿勢を安定化させるベースカップである。このベースカップ4は図2に示すように、容器1の底部を着脱自在に内側に納める凹部4aを有し、該容器1の底部よりも大きな接地面積を有する。
5はベースカップ4の凹部4aを区画する周壁4bの一部に形成された切欠部Kにスライド可能に弾性支持され容器1を押圧して凹部4aの内側において固定するスライダーである。このスライダー5は容器1の径が異なることがあってもベースカップ4にしっかりと固定できるように任意の位置で停止させてその停止姿勢を維持する位置停止機構を設けておくことが可能で、かかる位置停止機構としては、圧接によるもの、凹凸係合によるもの、あるいはラチェット等によるものが適用でき、その形成位置は任意である。
このストッパー3の胴体3aをガイド2bが、若しくはディスペンサー2のステムに係合させて図1に示すように押圧ヘッド2cの下端とキャップ2aの相互間に位置せしめておくことにより、押圧ヘッド2cの上下動は阻止されるので、容器の保管時に不用意な力が作用しても内容物が注出されることはない。
一方、内容物を注出すべく、ストッパー3を図3に示すように反転姿勢にして、ストッパー3の鍔部3bが押圧ヘッド2cの天面と面一となるように付け替えることで押圧ヘッド2cの天面の面積(押圧面積)は拡大される。
押圧ヘッド2cの天面における面積が拡大されるとサイズの小さな押圧ヘッドであっても内容物の注出操作がし易くなる。
また、径の細いハンディタイプの容器にあっては、図示のように、接地面積の大きなベースカップ4を装着することによって容器1が支えられるので、容器の自立姿勢も安定する。
ストッパー3の胴体3aの内壁及び鍔部3bに図4に示すような凸部3cを設け、この凸部3cに嵌合させる凹部2dを押圧ヘッド2cの外壁に形成しておくと(図1参照)、ストッパー3を押圧ヘッド2cに確実に固定保持することが可能となり、天面と顎部3bとの位置合わせが容易となる。
ストッパー3には凸部3cに換えて凹部を設け、押圧ヘッド2cに該凹部に嵌合する凸部を設けてももちろんよく、この点については限定されない。さらには、凸部(又は凹部)3cと、凹部2d(又は凸部)の接触面に、小突起と溝部等との組合せによる係合部(図示せず)を形成することもできる。
図5は本発明にしたがうディスペンサー付き容器の他の実施の形態を示したものである。
キャップ2aの上面にて起立するガイド2bの径がとくに細い場合あるいはディスペンサー2のステムに直接ストッパー3を取り付ける場合には、このガイド2bあるいはステムのサイズにストッパー3の胴体3aの内壁サイズを合わせると、ストッパー3を押圧ヘッド2cに付け換えることができない場合が生じる。
このような場合には、ストッパー3の胴体3aの内壁寸法は押圧ヘッド2cのサイズに合わせておき(ガイド2bあるいはディスペンサー2のステムと内壁との間には隙間が形成される)、その他端に、押圧ヘッド2cの下端との間で段差tを形成する壁部3dを設ける。この壁部3dはストッパー3の装着姿勢(押圧ヘッド2cを上下動を規制する姿勢、反転姿勢)に係わらずガイド2bあるいはステムに係合する。
上記段差tはストッパー3を押圧ヘッド2cに付け換えた場合に該押圧ヘッド2cの下端に突き当たるようになり、ストッパー3のより確実な位置決めが可能となる。
使用時において押圧ヘッドを押し込む場合においても容器の自立姿勢の安定した使い勝手のよいディスペンサー付きの容器が提供できる。
1 容器
2 ディスペンサー
2a キャップ
2b ガイド
2c 押圧ヘッド
2c′ノズル
3 ストッパー
3a 胴体
3b 鍔部
3c 凸部
3d 壁部
4 ベースカップ
4a 凹部
4b 周壁
5 スライダー
K 切欠部

Claims (8)

  1. 容器の口部にディスペンサーを備えたディスペンサー付き容器であって、
    前記ディスペンサーは、容器の口部に固定保持されるキャップと、このキャップの下面に垂下保持され容器内の内容物の吸引、加圧、圧送を司るポンプと、該キャップの上面のガイドに沿って上下動させて前記ポンプを駆動するとともに加圧に係る内容物をノズルを通して外部へ注出する押圧ヘッドからなり、
    前記容器に、その底部を着脱自在に内側に納める凹部を有し、該容器の底部よりも大きな接地面積を確保して容器の自立姿勢の安定化を図るベースカップを配置したことを特徴とするディスペンサー付き容器。
  2. 前記ベースカップは、容器を押圧して該容器を凹部の内側において固定するスライダーを有する、請求項1記載のディスペンサー付き容器。
  3. 前記ベースカップは、前記凹部を区画する周壁に前記スライダーをスライド可能に支持する切欠部を有する、請求項2記載のディスペンサー付き容器。
  4. 前記スライダーは、任意の位置にて停止してその停止姿勢を維持する位置停止機構を有する、請求項2又は3記載のディスペンサー付き容器。
  5. 前記ガイド又はディスペンサーのステムに着脱自在に装着され、押圧ヘッドの下端とキャップの上端面にそれぞれ当接して押圧ヘッドの上下動を規制し、かつ、押圧ヘッドへの付け替えにより押圧面積の拡大を図るストッパーを設けた、請求項1〜4の何れかに記載のディスペンサー付き容器。
  6. 前記ストッパーは、ガイド又はディスペンサーのステムの側壁に合わさる内壁を有する胴体を備えるものであり、その胴体の一端に、押圧ヘッドの上下動を規制する姿勢にてキャップの上端面に当接する一方、該押圧ヘッドへの付け替えによる反転姿勢にて該押圧ヘッドのヘッド天面と面一になって押圧面積を拡大する鍔部を有する、請求項5記載のディスペンサー付き容器。
  7. 前記ストッパーは、押圧ヘッドの側壁に合わさる内壁を有する胴体を備えるものであり、その胴体の他端に、押圧ヘッドの上下動を規制する姿勢、付け替えによる反転姿勢に係わりなしにガイド又はディスペンサーのステムに係合し該押圧ヘッドの下端との間で段差を形成する壁部を有する、請求項5又は6記載のディスペンサー付き容器。
  8. 前記ストッパーは、胴体の内壁に凹又は凸部を有し、前記押圧ヘッドはストッパーの凹又は凸に嵌合する凸又は凹部を有する、請求項6又は7記載のディスペンサー付き容器。
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