JP2010119757A - Icコインゲーム機 - Google Patents
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Abstract
本発明の第1の目的は、ICコインの回収率を高めること、第2の目的はICコインの回収率を高めることができるゲーム機を提供することである。
【解決手段】
本発明は、ゲーム機に備えた投入口に記憶装置に価値情報を記憶したICコインを投入し、当該投入したICコインの価値情報から当該ゲーム機に設定されているゲーム価値情報を減算することによりゲーム可能とするゲーム機において、当該ICコインの記憶部に記憶されている価値情報が前記ゲーム価値情報未満であることを判別する手段、前記判別手段が前記所定値以下であって、かつ、ゼロでない場合、ゲーム可能信号を出力すると共にICコインを当該ゲーム機内に取り込むICコイン処理装置、を含むことを特徴とするICコインゲーム機である。
【選択図】図4
Description
特に本発明はICコインの回収を促進できるゲーム機に関する。
なお「ICコイン」にはゲーム等に使用される円板形であって、電気的記憶媒体、例えば所謂ICタグを内蔵したコイン形の記憶媒体である。
第2の従来技術として、カードのリードライト装置をゲーム機に内蔵し、ポイントカードに記憶されたポイントからゲームの1プレイに必要なポイントを減算してゲームを可能にするゲーム機が知られている(例えば特許文献2)。
ICコインの記憶装置に記憶されている価値情報がゼロになった場合、自動的にゲーム機内に収納される。
高価なICコインのリサイクルのためである。
しかし、ICコインにゼロ以外の価値情報が記憶されている場合、1ゲームのプレイ料金に満たない価値情報であっても、顧客に返却されることになる。
この場合、精算機に当該ICコインを投入して精算するのであるが、記憶された価値情報が貨幣換算で少額のため、精算せずに持ち帰ってしまうケースが多い。
ICコインは改ざんが困難なように特殊構造等を採用しており、比較的高価であることから、精算しないケースが多い場合、ゲーム場のコスト負担が増加するため、ICコイン回収率を高める必要がある。
本発明の第1の目的は、ICコインの回収率を高めることである。
本発明の第2の目的は、ICコインの回収率を高めることができるゲーム機を提供することである。
これにより、顧客は通常の1プレイ料金以下で1ゲームをすることが出来るので、ICコインに記憶されている価値情報が1プレイに満たない場合でも当該ゲーム場において使用してしまおうとするインセンティブが働く。
この場合、投入されたICコインは記憶された価値情報が1プレイ料金相当以下であるからゲーム機内に取り込まれる。
よって、ICコインの回収率を高めることができる利点がある。
ICコイン100は、電気的記憶装置、例えばICタグ102を内蔵したコイン形の電気的記憶媒体である。
本実施例のICコイン100は、磁性ステンレスで形成された外輪104の勘合孔にICタグ102を内蔵した円盤形の樹脂製コア106を嵌め込むことによりに構成されている。
ICコイン100は、全て樹脂により構成することも出来るが、重量感による価値制を醸し出し、かつ変形等を防止するため、比重の大きな金属リングを採用することが好ましい。
ICコイン100のICタグ102には、少なくとも後述する価値情報VIが記憶される。
価値情報VIには、ICコイン発行機において投入貨幣に基づいて記憶された貨幣に相当する数値、ポイント情報等が含まれる。
ICタグ102には、顧客毎の顧客ID等を記憶させることができる。
顧客IDに基づいて、きめ細かな顧客毎のサービスが可能になるからである。
当然のことであるが、ICタグ102の記憶内容は、暗号化処理等の不正対策が施されている。
ゲーム機110は、ICコイン処理装置112によって1プレイに相当する価値情報を受け入れた場合、開始ボタン114を押すことによって所定のゲームが可能になる。
ゲーム機110は、箱形の筐体115の正面上部にディスプレイ116、中段に各種操作キーを配置した操作パネル118、下部にICコイン処理装置112が配置される。
操作パネル118に開始ボタン114が配置されている。
ICコイン処理装置112は、ICコイン100のICタグ102に記憶されている価値情報VIを読込、及び書込並びに所定の条件において返却口144に返却し、及び回収する機能を有する。
ICコイン処理装置112は、矩形箱形であって、正面の垂立するフロントプレート122の上部に縦長スリット状のICコイン100の投入口124が配置されている。
投入口124に続いて前下がりの転動通路126が構成される。
転動通路126の途中には、第1電磁アクチュエータ132によって進退自在なストッパ128が設けられ、投入されたICコイン100を読込書込位置PPに停止できる。
ICコイン100の読込書込位置PPの側方にはICコイン100のICタグ102との通信のためのアンテナ130が固定されている。
転動通路126に続いて垂下する振分通路132が設けられている。
振分通路132の下端には、第2電磁アクチュエータ134によって進退可能な振分体136が配置されている。
振分体136が振分通路132に突出していない場合、ICコイン100は垂直に落下し、ゲーム機110内の保留室138に落下して回収、保留される。
振分体136が振分通路132に突出している場合、ICコイン100はフロントプレート122側へ下向きに傾斜する返却通路142に案内され、返却口144に保持体146によって保持される。
アンテナ130も中央演算装置148に接続され、中央演算装置148からの指示に基づきICタグ102と通信し、記憶されている価値情報VIその他の情報を読込、書き込む。
第1電磁アクチュエータ132及び第2電磁アクチュエータ134は中央演算装置148によって所定のプログラムに基づいて作動、不作動にされる。
また、開始ボタン114が押された場合、中央演算装置148は所定のゲームを開始する。
中央演算装置148はROM(図示せず)に記憶された所定のプログラムに基づいて作動する。
まず、ICコイン100が投入口124に投入されると、ステップS1においてセンサ120からのICコイン100の検知信号を判別し、ステップS2へ進む。
これにより、転動通路126を転動するICコイン100は、ストッパ128によって停止されて読込書込位置PPに保持される。
価値情報VIが、1ゲーム料金相当値未満である場合、ステップS8へ進む。
例えば、記憶された価値情報V1が200であり、1ゲーム料金に相当する価値情報が120である場合、ICタグ102に80が新たに記憶される。
再ゲーム可能とするためである。
価値情報VIが1ゲーム料金に相当する価値情報未満である場合、、ステップS10に進む。
換言すれば、価値情報VIが1ゲーム料金に相当する価値情報未満であっても、更に1ゲーム可能となる旨の表示を行う。
通常、1ゲーム料金に相当する価値情報未満で更にプレイ可能となるので、再度開始ボタン114が押される。
これにより、ストッパ128は転動通路126から退出するのでICコイン100は再度転動を開始し、振分通路132に落下する。
一方、第2電磁アクチュエータ134の励磁によって振分体136は振分通路132から退出するので、振分通路132を落下したICコイン100は保留室138に保留される。
換言すれば、価値情報VIがゼロになったICコイン100は自動的にゲーム機110に回収される。
一方、第2電磁アクチュエータ134が励磁されて振分体136が振分通路132に進出する。
これにより、振分通路132に落下したICコイン100は返却通路142へ案内されて転動し、返却口144において保持体146によって保持される。
顧客は、保持されたICコイン100を受取り、他のゲーム機の投入口124に当該ICコイン100を投入する。
これにより、他のゲーム機において前記ステップS4からステップS8へ、そしてステップS9、S10、S11、S12へ進むので、ICタグ102に記憶された1ゲーム未満の価値情報VIによって1プレイすることができる。
前記判別手段が前記所定値以下であって、かつ、ゼロでない場合、一ゲーム可能信号を出力すると共に当該ゲーム機内に取り込むICコイン処理装置はS17を実行する装置である。
このように、ICコイン100に記憶されている価値情報VIが1ゲームに相当する価値情報VI以下であっても1ゲームのプレイをすることができるので、顧客は大凡ゲームをすることになり、ICコイン100の回収を促進できる利点がある。
実施例2はゲーム機100に装着可能であって、硬貨C及びICコイン100を使用することができる価値媒体処理装置200である。
実施例2の価値媒体処理装置200をゲーム機110に装着した場合、顧客はプレイ料金を所定の硬貨C又はICコイン100に記憶された価値情報VIから所定値を減算されることにより、所定のゲームを行うことが出来、顧客の利便性が高まる。
投入口202は、硬貨C及びICコイン100を投入される機能を有する。
投入口202は、硬貨C及びICコイン100の共通投入口である。
本実施例2において、投入口202は縦長矩形であって、その幅は最大厚みである500円コインの厚みよりも僅かに大きく、かつその高さは500円コインの直径よりも僅かに大きく形成されている。
以上より、投入口202にはICコイン100、5円〜500円コイン及びゲームトークンを投入することができる。
硬貨C及びICコイン100の投入口を共通にすることにより、投入口設置範囲を小さくできるので、装置を小型化できる利点を有する。
本実施例において、投入口202は垂立する縦長矩形のフロントプレート234に形成されている。
フロントプレート234は、金属製の板状のフロントパネル236の前面を覆うように固定されている。
ICコイン通路204は、投入口202に投入されたICコイン100が自重により転動する機能を有する。
ICコイン通路204は、投入口202に続いて形成され、投入口202から離れるにしたがって下方に位置する下向きの傾斜通路であり、ICコインガイドレール262、ベース244及びキャンセルカバ246によって下及び左右を囲われた縦長スリット状の通路である(図10)。
換言すれば、ICコイン通路204は、ベース244の側面252、キャンセルカバ246の側面260及びICコインガイドレール262によって画定された図9において左下がりに直線的に伸びる通路である。
ICコインガイドレール262は、投入口202の下縁に続いて所定の角度で前下がり(図9において左下がり)に形成された直線状の細長い突起であり、ベース244に一体的に直線状に形成された固定ICコインガイドレール262F及びキャンセルカバ246に回動可能に支持された固定ICコインガイドレール262Fと投入口202の間に位置できる可動ICコインガイドレール262Mとよりなり、固定ICコインガイドレール262F及び可動ICコインガイドレール262Mとは前下がりの一直線状のICコインガイドレール262を構成する。
ベース244の側面252は、投入された硬貨C及びICコイン100のガイドのため、投入口202の側面240と同一平面内に位置される。
ベース244は、樹脂によって一体成形することが好ましい。
キャンセルカバ246は、樹脂により一体成形することが好ましい。
キャンセルカバ246の投入口202側の中間に上端部に可動ICコインガイドレール262Mが形成された揺動体263から前後に突出する支軸265A、265Bが軸受267A、267Bに回動自在に軸支されている。
揺動体263は、上下方向に伸びるレバであって、中間から横向きに突出する支軸265A、265Bを軸受267A、267Bに回動自在に支持されている。
揺動体263の下端部からフロントパネル236に向かって被動片269(図6)が突設されている。
支軸265A、265Bの軸線は、コインガイドレール250と平行に配置されている。
可動ICコインガイドレール262Mは、コインガイドレール250と平行に配置され、ガイド位置GPに位置する場合、ICコイン100が転動する面は側面252に向かって傾斜している。
また、揺動体263は通常、共通通路270から退出方向にモーメントが作用し、ICコイン100が乗った場合、ガイド位置GPに保持されるようモーメントが設定されている。
コイン通路206は、投入口202に投入された硬貨Cが転動する機能を有する。
コイン通路206は、投入口202近傍のICコイン通路204に連続し、その下方において、ICコイン通路204と平行に直線的に伸びている。
コイン通路206の幅はICコイン通路204厚みと同一である。
詳細には、5円〜500円コインの中で最も厚い500円硬貨の厚みよりも僅かに広い幅を有している。
換言すれば、硬貨C及びICコイン100はコイン通路206、及びICコイン通路204において転動可能である。
コイン通路206は、前下がりに傾斜するコインガイドレール250、ベース244及びキャンセルカバ246によって囲われた断面矩形の縦長直線状通路である。
換言すれば、コイン通路206は、投入口202から遠ざかるにしたがって下向きに傾斜し、その上端はICコイン通路204に連通している。
よって、投入口202に連なるICコイン通路204は、ICコイン通路204との共通通路270である。
キャンセルカバ246の側面260の下端からコインガイドレール266が突出し、コインガイドレール266上面はベース244側に向かって下降するよう傾斜している。
この傾斜により、硬貨Cはベース244にもたれつつ転動するので転動位置が安定する効果がある。
ベース244の側面252とキャンセルガイド側面264との間隔は、選別する硬貨Cの最大厚みよりも僅かに大きく設定されている。
コイン通路206は、ベース244とキャンセルカバ246及びコインガイドレール266によって構成される。
固定コインガイドレール250は、固定ICコインガイドレール262Fと平行に形成されている。
転動開始ガイドレール248は、フロントパネル236に隣接したキャンセルカバ246に固定された台形の金属板であり、コインガイドレール250に連なる落下転動面268が湾曲して形成されている。
硬貨Cの落下によって落下転動面268が摩耗しないため、及び、硬貨Cの転動速度向上のためである。
硬貨Cは側面252及びキャンセルカバ246の側面260によって側面を案内されつつ立った状態でコインガイドレール266上を転動可能である。
キャンセル装置226は、ICコイン通路204若しくはコイン通路206においてジャムした硬貨C、又は、投入した硬貨Cをキャンセルし、返却口224に戻す機能を有する。
本実施例において、キャンセル装置226は、キャンセルカバ246、キャンセルレバ274、及び、第1リンク機構276を含んでいる。
キャンセルレバ274は、顧客が硬貨Cをキャンセルするために操作するレバであり、ベース244から横方向に突出する固定軸278にその中間を回転自在に取り付けられている。
その操作レバ280はフロントプレート234の投入口202に対し右側下方に形成された開口282からフロントプレート234の前方に突出され、顧客によって押し下げ可能に配置されている。
操作レバ280の中間側面に斜面よりなる押下カム284が形成され第1揺動レバ290を押し下げることができる。
操作レバ280は弾性的に図7において時計方向に付勢され、通常、図7に示す待機位置においてストッパ(図示せず)により停止され、保持される。
第1リンク機構276は、押下カム284が図7において反時計方向に回動された場合、キャンセルカバ246の下端をベース244から遠ざける方向に移動させる機能を有する。
第1リンク機構276は、フロントパネル236から横向き後方向に延びる固定軸285に回動自在に取り付けられた第1揺動レバ290の横向き先端290Tがキャンセルカバ246の下端を押動することにより、キャンセルカバ246は軸256を支点に回動し、ベース244に対し傾斜される。
これにより、コインガイドレール266の側端面と側面252との隙間は硬貨Cの厚み以上にされ、かつ、コインガイドレール250の上面は横方向に対して下向き傾斜になるので、その上に載っている硬貨Cは、自重により落下する。
落下した硬貨Cは、コイン通路206の下方においてベース244に形成され、フロントパネル236側へ下向きに傾斜し、返却通路220を構成するコイン返却ガイドレール292(図17)上に落下した後、自重によりその上を図9において右方向へ転動し、返却口224へ転げ落ちる。
返却口224は、硬貨Cの両サイド及び前方を囲う溝状に形成されているので、硬貨Cは返却口224において立った状態で保持される。
検知装置228は、共通通路270に配置され、投入口202に投入された価値媒体が硬貨CであるかICコイン100であるかを判別する機能を有する。
よって、検知装置228は同様の機能を有する他の装置変更することができる。
本実施例2において、検知装置228は、ベース244の側面252に配置された第1センサ296と第2センサ298を含んでいる。
本実施例2において、第1センサ296及び第2センサ298は、共通通路270を横断する透過型の光電センサであるが、反射型光電センサや接触式センサ等に変更することができる。
第1センサ296は、逸らせ装置222及びICコインガイドレール262の近傍に配置され、硬貨C及びICコイン100によって投射光を遮断され、遮断された時に検知信号を出力する。
第2センサ298は、共通通路270を通過する硬貨Cによっては遮断されないが、大径のICコイン100によって遮断される位置に配置されている。
よって、第1センサ296及び第2センサ298の投射光が同時に遮断された場合、ICコイン100が投入されたと判別し、逸らせ装置222をICコイン通路204から退出させる。
判別装置216は、コイン通路206を転動する硬貨Cの正偽及び金種を判別する機能を有する。
判別装置216は、コイン通路206に沿ってベース244及びキャンセルカバ246に相対して固定されたコアにコイルを巻きつけたコイル体332、334、336を含んでいる。
コイル体332は、硬貨Cの直径を検知するために用いられる。
コイル体334は、硬貨Cの厚みを検知するために用いられる。
コイル体336は、硬貨Cの材質を検知するために用いられる。
これらコイル体332、334、336からの出力を判別回路(図示せず)に入力し、所定の基準値と比較して硬貨Cの正貨及び偽貨並びに金種を判別する。
判別装置216は偽貨の場合、コイン振分装置218にキャンセル信号CSを出力する。
コイン振分装置218は、コイン通路206を転動する硬貨Cをコイン返却通路291若しくは保留金庫へのコイン収納通路344Cに振り分ける機能を有する。
コイン振分装置218は、コイン振分体346と電磁アクチュエータ348と第2リンク機構352を有する。
コイン振分体346は、コイン通路206の延長上のキャンセル位置CP若しくは収納通路344Cへ案内する収納位置SPに位置可能である。
コイン振分体346は、ベース244から横方向へ突出する固定軸358に回転自在に取り付けられた第2揺動レバ354の先端から横方向に向かってコイン通路206に延びる棒体である。
第2揺動レバ354の他端は、第3電磁アクチュエータ348の鉄心360にリンク機構352によってリンク結合されている。
鉄心360は、スプリング(図示せず)により、図12において左方向へ付勢され、通常、キャンセル位置CPに保持される。
コイン振分体346が収納位置SPに保持される場合、コイン通路206を転動する硬貨Cは、コインガイドレール250からコイン振分体346上に落下してコイン収納通路344Cに案内される。
コイン振分体346がキャンセル位置CPに位置する場合、コイン通路206から落下した硬貨Cはコイン振分体346に当接して図9において右方へ案内されるので、コイン返却通路291のコインキャンセルガイドレール292上を転動して返却口224へ戻される。
逸らせ装置222は、投入口202に投入された硬貨Cをコイン通路206に案内する機能を有する。
逸らせ装置222は、逸らせ体362、第3リンク機構364、及び第4電磁アクチュエータ366を含んでいる。
逸らせ体362は、板状であり、図16に示すようにL形に形成され、ベース244に対し平行に固定された固定軸368に回動自在に取り付けた第3揺動レバ370の一端に対し直角に位置している。
逸らせ体362は垂立部372及び下向き傾斜部374を有し、投入された硬貨Cは垂立部372に衝突して転がり慣性力を消去され、自重で下方へ落下した後、転動ガイドレール248の転動面268上に落下する。
第3揺動レバ370の固定軸368よりもベース244に遠い位置から上方に突出する軸376にリンク378の端部が回動自在に取り付けられている。
リンク378の他端は、第4電磁アクチュエータ366の鉄心380に回動自在に取り付けられている。
鉄心380は、スプリング(図示せず)によって突出方向に付勢されている。
第4電磁アクチュエータ366が消磁された場合、鉄心380は図示しないスプリングにより図10、12における下方へ移動される。
第3揺動レバ370は時計方向へ回動され、逸らせ体362が共通通路270(ICコイン通路204)から退出する(図10、12の位置)。
このとき、後述のように、投入阻止部材306が投入口202に隣接したICコイン通路204に進出しているので、硬貨Cを投入することはできない。
ICコイン保留装置208は、ICコイン100が投入された場合、ICコイン100をICコイン通路204に保留する機能を有する。
ICコイン保留装置208は、停止片382及び第4電磁アクチュエータ366との第4リンク機構383を含んでいる。
第4リンク機構383は、鉄心380に固定され、ベース244にガイドされつつ横方向に往復動可能に設けたスライド片387、スライド片387から横方向へ突出するピン388及び、停止片382に形成した長孔390を含み、ピン388が長孔390にスライド可能に挿入されている。
固定ICコインガイドレール262Fを挟んだ側壁252の反対側に固定の棒状の落下防止体391が配置されている。
ICコイン100が保留位置SPに保持されている状態において、キャンセルレバ274が操作され、キャンセルカバ246が移動されることによりICコイン100が保留位置HPから落下することを防止するためである。
停止片382が保持位置SPに位置する場合、ICコインガイドレール262上を転動してきたICコイン100は、停止片382の先端に当接して転動を阻止され、保留位置HPに保持される。
これにより、停止片382の先端はICコイン100に当接しない位置に移動され、ICコイン100はICコイン通路204を図9においてさらに左方へ転動可能になる。
ICコイン通路204を転動するICコイン100は、ICコイン振分装置214によって収納通路244IC又はICコイン返却通路413へ案内される。
投入阻止装置232は、ICコイン100が保留位置HPに保留されている場合、硬貨C及びICコイン100を投入口202に投入できないようにする機能を有する。
投入阻止手段232は、第3揺動レバ370と一体に形成したL形レバ402である。
L形レバ402の先端が阻止片406である。
よって、逸らせ体362と阻止片406とは第3揺動レバ370の揺動によって反対位相で共通通路270に進退する。
詳述すれば、逸らせ体362が共通通路270に位置している場合、阻止片406は共通通路270から退出する。
逸らせ体362が共通通路270から退出している場合、阻止片406は投入口202に相対する共通通路270に位置する。
よって、阻止片406が共通通路270に位置する場合、硬貨C及びICコイン100を投入口202に投入することが出来ない。
読込書込装置212は、保留位置HPに保留されたICコイン100のICタグ102と価値情報VIを通信によって読込書込する機能を有する。
本実施例においては、読込書込装置212は、ベース244に固定され、通信機能を有するIC及びアンテナを搭載した通信基板411である。
ICコイン振分装置214は、停止片382による保持を解除されたICコイン100をICコイン収納通路244IC若しくはICコイン返却通路413に振分ける機能を有する。
ICコイン振分装置214は、ICコイン振分体414及び第5電磁アクチュエータ416を含んでいる。
ICコイン振分体414は縦軸418がベース244に形成された軸受418A、418Bに回転自在に支持されている。
縦軸418の上端部に側方に突出する被動レバ425が固定され、被動レバ425の自由端は第3電気アクチュエータ416の鉄心426の先端に固定された駆動体428の孔432に挿入されている。
返却位置CPにおいて、ICコイン振分体414は図11の位置に保持され、一側面である返却案内面434はICコイン通路204を形成する側面252に連なって後、下方に向かうにしたがって横方向へ突出するよう緩やかに湾曲している。
この湾曲によって、ICコイン100は、ICコイン返却通路413に案内される。
隔壁435はキャンセルカバ246の延長上に位置している。
収納案内面436は、ICコイン100を収納通路244ICに案内するよう湾曲形成されている。
これにより、ICコイン100はICコイン収納通路244ICへ案内される。
本実施例の糸吊り防止手段420は、軸322に対し揺動可能に取り付けた扇形の阻止体424である。
通常、重力により阻止体424の一部が収納通路244に突出した状態に垂下される。
正貨硬貨Cが通過する場合、阻止体424は当該硬貨Cにより移動され、当該硬貨Cは通過することが出来る。
硬貨Cが通過した後、阻止体424は自己モーメントにより元に戻る。
これにより、糸吊りした硬貨Cを引き上げた場合、当該硬貨Cによって阻止体424は収納通路344C内に引き入れられるように力を受けるので、阻止体424に移動を阻止され、引き上げることはできない。
表示器430は、上向きに形成し、顧客から見えやすいように配置することが好ましい。
また、フロントプレート234を透光性樹脂にて製造し、フロントプレート234裏面側のフロントパネル236に多数のLEDを配置して発光させることにより、装飾性を高めることができる。
さらに、スピーカーを組み込むことにより、音楽やアナウンスを流すことができる。
移動装置432は、ICコイン100が投入口202に投入された場合、可動ICコインガイドレール262Mをガイド位置GPに移動させる機能を有する。
移動装置432は、永久磁石434と連動装置436を含んでいる。
まず、永久磁石434を説明する。
永久磁石434は。コイン投入口202のすく下流の共通通路270に接離可能に隣接して配置され、ICコイン100のリングECRの側方に配置される。
換言すれば、永久磁石434はベース244に形成された開口435においてリングECRの磁性に引かれてICコイン100に近づくように移動可能である。
連動装置436は、永久磁石434が自己の着磁力によってICコイン100のリングECRに吸着されて移動した場合、永久磁石434の移動を可動ICコインガイドレール262Mの移動に連動させる機能を有する。
連動装置436は、第4揺動レバ438を含んでいる。
第4揺動レバ438は、フロントプレート234の裏面から横向き後方に突出する固定軸444に中間を回動自在に支持された上下方向に直線状に延びる棒状体である。
第4揺動レバ438の上端に形成された円筒ホルダ440に円柱形の永久磁石434が挿入固定され、固定軸444に対し下側には係止凹部446及び下端部に押動部442が形成されている。
押動部442は、揺動体263の被動片269を押動する。
第4揺動レバ438は自己モーメントにより図15において反時計方向に回動するが、ICコイン100の外輪104が所定値以上の磁性体である場合、永久磁石434の吸着力により図15において時計方向に回動される。
これにより押動部442が被動片269を押動して揺動体263を回動させ、可動ICコインガイドレール262Mをガイド位置GPに移動させる(図19)。
外輪104が鉄等の強磁性体である場合、ICコイン100は永久磁石434に吸着され、可動ICコインガイドレール262M上を転動できない。
この場合、キャンセルレバ274のキャンセル操作を利用して吸着解除装置450により解除する。
したがって、外輪104の磁性は、永久磁石434の磁力との関係で所定値以上所定値以下でなければならない。
換言すれば、鉄を強磁性体とすれば、磁性ステンレスのような弱磁性体でなければならない。
吸着解除装置450は、永久磁石434に吸着された偽ICコインを解除する機能を有する。
第1揺動レバ290から側方に突出する弧状の解除片452が係止凹部446に挿入されている。
前述のように、外輪104が強磁性体で製造された偽ICコインが投入された場合、キャンセルレバ274を押し下げると押下カム284によって第1揺動レバ290が押されて図14において反時計方向に回動される。
これにより、先端290Tはキャンセルカバ246の下端を押すのでキャンセルレバ246は軸256を支点に回動され、ベース244との間隔が拡大される。
また、第1揺動レバ290の回動によって解除片452が係止凹部446の上部346Uを押すので、第4揺動レバ438は図20において反時計方向に回動される。
これにより、永久磁石434は強制的に偽ICコインから引き離され、偽ICコインは真下に落下して返却通路220に達した後、返却口224に返却される。
まず正貨硬貨Cを投入したケースを説明する。
本価値媒体処理装置200がスタンバイ状態にない場合、逸らせ装置222の第4電磁アクチュエータ366は、消磁され、鉄心380がスプリング(図示せず)によって図10における下方に移動され、リンク378を介して第3揺動レバ370は時計方向へ回動され、最時計回り位置に位置する(図10の状態)。
これにより、逸らせ体362は共通通路270から退出した位置に保持される。
一方、逆位相に移動される投入阻止片406は、共通通路270に進出している。
よって、硬貨C及びICコイン100は投入阻止片406によって阻止され、投入口202に投入することができない。
これにより、逸らせ体362は共通通路270に進出し、投入阻止片406は共通通路270から退出する。
よって、硬貨C及びICコイン100は投入口202にをそれぞれ投入可能になる。
これにより、コイン振分体346はキャンセル位置CPに保持される。
ICコイン振分装置214の第5電磁アクチュエータ416も消磁され、キャンセル位置CPに保持される。
換言すれば、ICコイン振分体414の返却案内面434がベース244の側壁252に連続的に連なっている位置に保持される(図11の状態)。
これにより、可動ICコインガイドレール262Mは共通通路270に突出しないので、投入硬貨Cはコイン通路206の転動開始ガイドレール248上に落下した後、転動を開始し、コインガイドレール250上を転動する。
硬貨Cが勢いよく投入された場合、硬貨Cは直径が小さいため、第1センサ296及び第2センサ298の光軸を同時に遮断することはないので、第4電磁アクチュエータ366は励磁されたままであり、逸らせ体362はICコイン通路204に突出している。
これにより、投入硬貨Cは共通通路270を進行して逸らせ体362の垂立部372又は傾斜部374に衝突する。
転動開始ガイドレール248の転動面268に落下した硬貨Cは、その円弧面により加速されつつ転動し、次いでコインガイドレール250上を転動する。
硬貨Cはコインガイドレール250上を転動する過程でセンサ336、334、332に順次相対し、硬貨Cの材質、厚み及び直径に関する識別情報を取得される。
判別装置216は、これらの識別情報から硬貨Cの真偽及び金種を判別する。
ステップS39において、第3電磁ソレノイド348が所定時間励磁されるので、振分体246は図9に示す保留位置SPへ移動される。
コインガイドレール250から落下した硬貨Cは保留位置SPに位置するコイン振分体346上に落下して図9における左方へ跳ね返り、コイン収納通路344Cへ案内される。
収納通路344Cを落下する硬貨Cは、阻止体424を図9において時計方向へ回動させて通過し、保留金庫(図示せず)に保留される。
保留された硬貨Cを糸吊りにより引き上げようとしても前述のように阻止片324に阻止されて引き上げることができない。
投入口202に投入された偽コインは、前述同様にコイン通路206のコインガイドレール250上を転動する。
判別装置216はセンサ336、334、332からの識別情報に基づき偽信号を出力するので、第3電磁アクチュエータ348は励磁されない。
これにより、コイン振分体346は図9におけるキャンセル位置CPを維持するので、偽コインは振分体342に衝突してコイン返却通路291へ案内され、返却口224に保持されてキャンセルされる。
ステップS40においてディスプレイ116にゲーム開始の表示をしてゲーム開始スタンバイ状態とし処理を終了する。
ゲーム機110は、開始ボタン114の押動によって所定のゲームを開始する。
ICコイン100が投入口202に挿入されると永久磁石434が外輪104に吸着され、第4揺動レバ438は図15において時計方向に回動される。
これにより、押動部442は被動片269を押すので、揺動体263は支軸265A、165Bを支点に回動され、可動ICコインガイドレール262Mがガイド位置GPに移動する(図19、20)。
ICコイン100は、可動ICコインガイドレール262M上を転動してICコイン通路204を図9において右方から左方へ転動する。
この転動によってICコイン100は永久磁石434の側方を通過するので可動ICコインガイドレール262Mは永久磁石434による案内位置GPへの保持力を受けないが、その上を転動するICコイン100はその重量によってガイド位置GPに保持されるモーメントを生じさせるので、可動ICコインガイドレール262Mはガイド位置GPを保持する。
ICコイン100は、転動途上で第1センサ296及び第2センサ298の投射光を遮断するので、検知装置228はICコイン信号を出力する。
ステップS23において、第4電磁アクチュエータ366が消磁されステップS24に進む。
第4電磁アクチュエータ366の消磁により鉄心380が図10において下方へ移動されるので、第3揺動レバ370は時計方向へ回動され、逸らせ体362は共通通路270から退出すると共にICコイン投入阻止片406は共通通路270に進出し、硬貨Cは投入不可能になる(図10に示す状態)。
また、スライド片387、ピン388を介して係止片282が図9の位置に回動され、ICコイン100は保持位置HPに保持される。
逸らせ体362の共通通路270からの退出により、ICコイン100は可動ICコインガイドレール262M上から固定ICコインガイドレール262F上を転動して上端部が係止片282によって停止され、保留位置HPにおいて保留される(図9)。
ICコイン100が保留位置HPに保留された場合、キャンセルレバ274を回動させ、キャンセルカバ246を開いたとしても、ICコイン100はベース244と落下防止体391との間に保持されて位置が安定するので読込書込エラを生じることはない。
ステップS29において価値情報がゼロであると判断された場合、ステップS34に進む。
第5電磁アクチュエータ416が励磁により、駆動体428が移動されるので、被動レバ425の先端が移動され(図18の状態)、縦軸418は反時計方向へ回動される。
この回動によって、ICコイン振分体414が図11において時計方向に回動され、収納案内面436がキャンセルカバ246の壁面と面一になる収納位置RPに保持される。
第4電磁アクチュエータ366の励磁により、スライド片387が図10において上方へ移動される、ピン388を介して係止片282が図9において反時計方向に回動され、非保持位置に移動される。
係止片282の係止を解除されたICコイン100は、固定ICコインガイドレール262Fの傾斜によって転動を開始し、ICコイン振分体414に達する。
価値情報VIが、1ゲーム料金相当値未満である場合、ステップS29へ進む。
例えば、記憶された価値情報V1が200であり、1ゲーム料金に相当する価値情報が100である場合、ICタグ102に100が新たに記憶される。
換言すれば、価値情報VIが1ゲーム料金に相当する価値情報未満であっても、更に1ゲーム可能となる。
1ゲーム料金に相当する価値情報未満で更に1ゲーム可能となるので、通常、再度開始ボタン114が押される。
これにより、ストッパ382はICコイン通路262から退出するのでICコイン100は再度転動を開始する。
一方、第5電磁アクチュエータ416の励磁によってICコイン振分体414は収納位置SPに保持される。
換言すれば、ICコイン振分体414の返却案内面434がベース244の側面252と面一の位置に保持される。
この場合、ICコイン100は、ICコイン振分体414によってICコイン収納通路に案内され、保留室138へ収納される。
換言すれば、使用済みICコイン100は自動的にゲーム機110に回収される。
第5電磁アクチュエータ416は励磁されず、キャンセル位置CPに保持される。
換言すれば、ICコイン振分体414の返却案内面434がベース244の側面252と面一の位置に保持される。
この場合、ICコイン100は、ICコイン振分体414によってICコイン返却通路413に案内され、返却口224へ戻される。
顧客は、返却口224に戻されたICコイン100を受取り、他のゲーム機の投入口202に当該ICコイン100を投入する。
これにより、他のゲーム機において前記ステップS25からステップS29へ進むので、ICタグ102に記憶された1ゲーム未満の価値情報VIによって1プレイすることができる。
この場合、ICコイン100及び硬貨Cを同一の投入口に投入して前記実施例2と同様に処理できる価値媒体処理装置を使用することができる。
例えば本出願人の出願に係る特願2007−236501の価値媒体処理装置を用いることができる。
102 記憶部
110 ゲーム機
124、202 投入口
S9、S30 ゲーム価値情報未満であることを判別する手段、
S8、S29 ICコイン処理装置
VI 価値情報
Claims (1)
- ゲーム機(110)に備えた投入口(124、202)に記憶装置に価値情報(VI)を記憶したICコイン(100)を投入し、当該投入したICコインの価値情報から当該ゲーム機に設定されているゲーム価値情報を減算することによりゲーム可能とするゲーム機において、
当該ICコインの記憶部(102)に記憶されている価値情報が前記ゲーム価値情報未満であることを判別する手段(S9、S30)、
前記判別手段が前記所定値以下であって、かつ、ゼロでない場合、ゲーム可能信号を出力すると共に当該ゲーム機内に取り込むICコイン処理装置(S8、S29)、
を含むことを特徴とするICコインゲーム機。
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