JP2010119560A - 個人競技者支援システム - Google Patents

Abstract

【課題】個人競技の競技者が自己の実力を客観的に判断することのできる支援システムを提供する。
【解決手段】成績を競う個人競技の競技者が各々使用する端末に通信するサーバが、会員競技者の認証情報の入力、又は端末使用者を特定する個人情報の入力を受け付け、端末使用者が会員であるか非会員であるかを判定し、会員であると判定したときは競技条件及び成績を含むデータの入力を促し、非会員であると判定したときは競技条件及び成績を含むデータの入力を促すとともに仮ＩＤを割り当て、競技条件を同じくする競技者数を集計し、競技条件を同じくする全競技者中の入力された成績の順位付けをし、当該順位の属する順位範囲を判定し、会員端末に対しては競技条件を同じくする全会員競技者中当該会員の成績順位を送信し、非会員端末に対しては競技条件を同じくする全競技者中当該非会員の成績順位の属する順位範囲を送信することを特徴とする。
【選択図】図１

Description

この発明は、ゴルフ、モータースポーツなどのように成績を競う個人競技の競技者が自己の実力を客観的に把握するための支援システムに属する。

ゴルフ競技者は、３〜４人のメンバーでパーティを組んでコースを回り、終了後に自己のスコアを他人のスコアと比較することにより、パーティ内における自己の実力と他人のそれとの優劣を知る。コンペなどにおいては、同日に同じコースでプレイした全パーティの全メンバーのスコアがソートされて、各メンバーの順位付けがなされる。この順位付けを効率よく短時間で行うために、各競技者が携帯電話から自己のスコアを入力し、サーバに送信して、サーバで順位付けをするシステムが提案されている（特許文献１）。
特開２００３−９３５７２

しかし、従来のシステムではせいぜい同日に同じコースでプレイしたメンバー中の自己の順位を知ることができるに過ぎず、自己の真の実力を判断することはできない。
それ故、この発明の課題は、個人競技の競技者が自己の実力をできるだけ客観的に即座に判断することのできる支援システムを提供することにある。

その課題を解決するために、この発明のシステムは、成績を競う個人競技の競技者が各々使用する端末にネットワークを介して通信するサーバを備えるシステムにおいて、前記サーバが、会員データベース、成績データベース及び順位範囲テーブルを備えることを特徴とする。
会員データベースは、このシステムに会員として登録されている会員競技者の認証情報を格納したもので、新規登録又は既登録内容の変更・削除のときのみ更新される。認証情報は、ＩＤとパスワードとを１対１対応で関連付けたものや指紋であってよい。成績データベースは、競技者のＩＤと競技条件及び成績とを一意対応させて格納したもので、端末からの入力を受け付ける毎に更新される。即ち、一つのＩＤには一組の競技条件及び成績だけが対応付けられる。成績はゴルフの場合はスコア、モータースポーツの場合はタイムである。順位範囲テーブルは、順位と順位範囲とを対応させて格納したもので、端末からの操作では更新されない。

前記サーバは、端末からアクセスがあったときに端末使用者の操作に応じて会員競技者の認証情報の入力、又は端末使用者を特定する個人情報の入力を受け付け、端末使用者が会員であるか非会員であるかを会員データベースに基づいて判定する。端末使用者が会員であると判定したときは競技条件及び成績を含むデータの入力を促し、非会員であると判定したときは競技条件及び成績を含むデータの入力を促すとともに仮ＩＤを割り当てる。競技条件とはゴルフの場合は天候、コース、季節などであり、仮ＩＤは端末使用者に一意対応させて格納できるものであればよく、例えば日付とアクセス順からなる番号、電話番号、emailアドレス等である。

入力されたデータに基づいて成績データベースを更新し、成績順にソートし、競技条件を同じくする競技者数を集計し、競技条件を同じくする全競技者中の入力された成績の順位付けをし、当該順位の属する順位範囲を順位範囲テーブルに基づいて判定する。
そして、会員端末に対しては競技条件を同じくする全競技者中及び／又は全会員競技者中当該会員の成績順位を含む情報を送信し、非会員端末に対しては競技条件を同じくする全競技者中当該非会員の成績順位の属する順位範囲を含む情報を送信する。

前記サーバは、非会員端末に対して順位範囲を含む情報を送信する際に、会員端末に対して送信する情報を例示すると好ましい。会員に送信する情報の方が非会員に送信する情報よりも具体的であることから、例示することによって非会員の会員登録が誘発されて会員数が増し、情報が一層客観的になるからである。

以上のように、この発明の個人競技者支援システムによれば、同時にプレーしていない他の多くの競技者との相対関係において自己の順位を知ることができるので、自己の実力を客観的に把握することができる。

この発明をゴルフ競技者の支援システムである実施形態に基づいて図面とともに具体的に説明する。図１は実施形態のシステムのフロー、図２、図３及び図４はそれぞれ会員データベース、成績データベース及び順位範囲テーブルの内容を示す。
このシステムは、ゴルフ競技者が各々使用する携帯電話やパソコンなどの端末にネットワークを介して通信するサーバを備える。サーバは、磁気ディスク、半導体メモリなどの記憶装置を有しており、それに会員データベース、成績データベース及び順位範囲テーブルが保存されている。記憶装置には、その他に全国のゴルフコースの名称、所在地、グリーンカップ位置及び名称のイニシャルの五十音を対応させて格納したコースデータベースも保存されている。

会員データベースは、このシステムに会員として登録されている競技者のＩＤとパスワードとを１対１対応で関連付けて格納したもので、ＩＤ、パスワードといった認証情報の他に氏名、住所地の都道府県、性別、表示方法、お気に入り登録コースも会員ごとに記録されている。表示方法とは、端末に送信する情報に氏名を公表するかイニシャルだけにとどめるかの区別を示すもので、会員の希望に応じて決められる。お気に入り登録コースは、会員がよく利用するコースを予め登録しておくものである。会員データベースは、新規登録（新規会員加入時）又は既登録内容の変更（住所、表示方法の変更など）・削除（会員退会時）のときのみ更新される。

成績データベースは、競技者のＩＤと競技条件及びスコアとを一意対応させて格納したものである。即ち、一つのＩＤには一組の競技条件及びスコアだけが対応付けられる。競技条件とはプレーした日の天候（晴れ、曇り、雨など）、コース、季節（春夏秋冬、月など）、グリーンカップ位置である。成績データベースは、端末からの入力を受け付ける毎に更新される。即ち、新規登録の際には会員データベースの更新と並行して一行挿入され、既登録会員の退会の際には一行削除され、既登録会員の競技条件及びスコアの変更の際には当該箇所が変更される。順位範囲テーブルは、順位と順位範囲とを対応させて格納したもので、端末からの操作では更新されない。この実施形態では１位単位の順位と５０位単位の順位範囲とが対応づけられており、１位から５０位までの各順位が１−５０位、５１位から１００位までの各順位が５１−１００位といった具合に関連付けられている。

次に、システムのフローにおける各段階毎に端末画面に表示される内容を順に説明する。端末使用者が携帯電話を通じてこのシステムのサーバにアクセスすると、「いつでもゴルフトーナメントコンペ！」という見出しのもとに会員用ボタンと非会員用ボタンが端末画面に表示される（図５）。尚、図１及び図５において破線枠の部分は、サーバの動作を示すもので、端末画面には表示されない。

会員用ボタンを指定すると、ＩＤ及びパスワードの入力を促す画面に切り替わる（ステップＢ、図５の右側）。入力されたＩＤ及びパスワードが会員データベースに基づいて既登録者であると判定されると、登録情報が表示される。お気に入り登録コースの中から、今回のスコア順位を知りたいコースを指定する。スコア順位を知りたいコースがお気に入りに登録されていない場合は、［お気に入り登録コース追加］ボタンを指定し、地域指定画面に移る（図６のステップＣ−１）。コース指定の前に前回までの順位を知りたい場合は［スコアー管理］ボタンを指定し、スコアー管理画面に移る（図８）。
一方、非会員用ボタンを指定すると、イニシャル、住所、年齢、性別などの入力を促す画面に切り替わる（ステップＢ、図５の左側）。データが入力されると年月日及びアクセス順からなる番号（２００８年１１月４日の２２８番目なら２００８１１０４−２２８）が仮ＩＤとして付与され、成績データベースに一行追加される。仮ＩＤは端末画面に表示されてもされなくても良い。そして、地域指定画面に移る（図６のステップＣ−１）。

地域指定画面では、プレーしたコースの所在する地域を指定した後、［次へ］のボタンを指定し（図６のステップＣ−１）、コース五十音指定画面に移る。いずれかの地域を指定しなければ［次へ］のボタンはアクティブにならない。そして、指定すべきコースのイニシャルの五十音を指定し（図６のステップＣ−２）、コースを五十音順に表示させて、その中から該当するコースを指定する（図６のステップＣ−３）。会員がお気に入り登録コースの中からコースを指定したときは、地域指定画面及びコース五十音指定画面の表示が省かれて一気にこの段階までジャンプする。

続いて、季節（図６のステップＣ−４）、天候（同ステップＣ−５）を入力する画面に切り替わり、各々指定した後、スコアー記入画面に移る（同ステップＣ−５）。スコアーを記入すると、それまでに入力されたデータに基づいて成績データベースが更新され、スコア順にソートされる（ステップＤ）。尚、日によってグリーンカップの位置を変えているコースの場合は、スコアー記入後成績データベース更新前にカップ位置を指定する画面に移るので、そこで競技当日のカップ位置を指定する。そして、競技条件を同じくする競技者数を集計し、競技条件を同じくする全競技者中及び全会員競技者中の入力されたスコアの順位付けがなされるとともに、全競技者中の当該順位の属する順位範囲が順位範囲テーブルに基づいて判定される。このステップの状況はサーバ内でなされているだけで携帯電話の画面には表示されない。但し、進行状況に応じて「進行状況何パーセント」のように表示しても良い。

そして、会員端末に対してはプレーしたコース、プレーした日の天候及びプレー月（場合によりカップ位置も）を同じくする全会員競技者２５０人中当該会員のスコア順位８６位（総合順位）、並びに自分の順位の前後の会員のデータが送信され、表示される（ステップＥ、図７の右側）。こうして会員競技者は自己の実力を客観的に把握することができ、次のプレーに向けての励みとなる。一方、非会員端末に対してはコース及びプレー月を同じくする全競技者５００人中当該非会員のスコア順位（例えば２２０位）の属する順位範囲２０１−２５０位、並びに会員端末の画面の表示例が送信され、表示される（ステップＥ、図７の左側）。成績データベースには非会員のスコア順位２２０位も記録されているが、非会員端末の画面には表示されない。非会員は、表示された順位範囲だけでは満足できず、一位単位で順位を知りたい場合は会員登録をすればよい。

また、会員データベースに会員の前月、前々月のスコア及び順位を格納可能とし、成績データベースにおける会員の行が更新されたときに、前月データが会員データベースに移動するように相関させておき、会員の要望に応じて前月データを端末画面に表示させても良い（ステップＦ、図８）。その他、会員限定のプレゼントコーナーや特典ポイントコーナーなどを設けても良い（ステップＧ、図９）。
この実施形態では競技条件の季節をプレー月としたが、四季で分けても良いし、プレー日以前１ヶ月としてもよい。

実施形態のシステムのフロー図である。 会員データベースの内容を示す図である。 成績データベースの内容を示す図である。 順位範囲テーブルの内容を示す図である。 システムのフローの第一の段階で端末に表示される画面を示す図である。 システムのフローの第二の段階で端末に表示される画面を示す図である。 システムのフローの第三の段階で端末に表示される画面を示す図である。 システムのフローの第四の段階で端末に表示される画面を示す図である。 システムのフローの第五の段階で端末に表示される画面を示す図である。

Claims (4)

1. 成績を競う個人競技の競技者が各々使用する端末にネットワークを介して通信するサーバを備えるシステムにおいて、
   前記サーバが、
   システムに会員として登録されている会員競技者の認証情報を格納した会員データベースと、
   競技者のＩＤと競技条件及び成績とを一意対応させて格納した成績データベースと、
   順位と順位範囲とを対応させて格納した順位範囲テーブルとを備え、
   端末からアクセスがあったときに端末使用者の操作に応じて会員競技者の認証情報の入力、又は端末使用者を特定する個人情報の入力を受け付け、端末使用者が会員であるか非会員であるかを会員データベースに基づいて判定し、
   端末使用者が会員であると判定したときは競技条件及び成績を含むデータの入力を促し、非会員であると判定したときは競技条件及び成績を含むデータの入力を促すとともに仮ＩＤを割り当て、
   入力されたデータに基づいて成績データベースを更新し、成績順にソートし、競技条件を同じくする競技者数を集計し、競技条件を同じくする全競技者中の入力された成績の順位付けをし、当該順位の属する順位範囲を順位範囲テーブルに基づいて判定し、
   会員端末に対しては競技条件を同じくする全競技者中及び／又は全会員競技者中当該会員の成績順位を含む情報を送信し、
   非会員端末に対しては競技条件を同じくする全競技者中当該非会員の成績順位の属する順位範囲を含む情報を送信する
   ことを特徴とする個人競技者支援システム。
2. 前記サーバが、非会員端末に対して順位範囲を含む情報を送信する際に、会員端末に対して送信する情報を例示する請求項１に記載のシステム。
3. 前記サーバが、端末使用者が会員であると判定したときは、会員端末に対しては競技条件を同じくする全会員競技者中当該会員の成績順位を含む情報を送信する請求項１に記載のシステム。
4. 前記端末が携帯電話であり、前記個人競技がゴルフであり、前記競技条件が天候及びコースを含み、前記成績がスコアであり、前記仮ＩＤが日付、アクセス順、電話番号又は電子メールアドレスである請求項１に記載のシステム。

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