以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図12は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施例を例示している。図1において、遊技機本体1は、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側にヒンジ3により縦軸廻りに開閉自在に枢着された前枠4とを備えている。前枠4の前側にはガラス扉5と前面板6とが上下に配置され、前枠4に対してヒンジ3と同じ側のヒンジ7により縦軸廻りに開閉自在に枢支されている。
前面板6の前側には発射用の遊技球を貯留する球供給皿8が配置され、その側方に遊技球を発射する発射手段(図示省略)の発射ハンドル9が設けられている。ガラス扉5の裏側には、このガラス扉5に対応するように前枠4に遊技盤10(図2参照)が着脱自在に装着されている。
遊技盤10の前面には、図2に示すように、発射手段から発射された遊技球を案内するガイドレール11が略円弧状に配置されると共に、そのガイドレール11の内側の遊技領域12に画像表示手段13、普通図柄始動手段14、特別図柄始動手段15、大入賞手段16、普通入賞手段17、可動電飾手段18等の各種の遊技部品が配置されている。なお、遊技領域12はガラス扉5の窓孔19に対応している。
画像表示手段13は図2、図3に示すように、例えば遊技領域12の略中央に配置されており、遊技盤10の裏面に装着された支持枠20と、この支持枠20の略中央に配置された液晶式等の略矩形状の画像表示部21と、遊技盤10の前面に装着され画像表示部21の外周を前側から覆う前飾り体22とを備えている。
支持枠20は図3に示すように、遊技盤10の裏面に当接する周壁部23と、この周壁部23の後端側に接続された背壁部24とを備えた凹入状であって、その背壁部24に画像表示部21が装着されている。支持枠20の前面には、画像表示部21に対応する表示窓25を形成する窓飾り板26が装着されている。
前飾り体22は遊技盤10の前面に当接する前飾り板27と、この前飾り板27から前側に突出し且つ画像表示部21側への遊技球の侵入を阻止する略門形状の突出飾り枠28とを備えている。なお、支持枠20、前飾り体22は一体に接合して、遊技盤10に対して前側から着脱自在に装着してもよい。
前飾り体22には図2に示すようにその前面に普通図柄表示手段29、特別図柄表示手段30が設けられると共に、画像表示部21の近傍に可動電飾手段18が設けられている。なお、普通図柄表示手段29、特別図柄表示手段30はその一方又は双方を遊技盤10に装着された他の遊技部品に設けてもよい。
普通図柄表示手段29は普通図柄を変動表示するためのもので、複数種類の普通図柄(例えば2種類の「○」「×」)に対応する複数個の発光素子により構成されており、普通図柄始動手段14が遊技球を検出することを条件に2個の発光素子が交互に点灯するように所定時間点滅して、普通図柄始動手段14の遊技球の検出時に抽選した乱数値が予め定められた当たり判定値と一致した場合に当たり態様の「○」側の発光素子が点灯し、それ以外の場合に外れ態様の「×」側の発光素子が点灯して停止するようになっている。
特別図柄表示手段30は、発光部位の変化等で特別図柄を変動表示可能なセグメント式等の表示手段により構成されており、特別図柄始動手段15が遊技球を検出することを条件に特別図柄を所定時間変動表示して、特別図柄始動手段15の遊技球の検出時に抽選された乱数値が予め定められた大当たり乱数値と一致した場合に所定の大当たり態様で、それ以外の場合に外れ態様で停止するようになっている。
画像表示部21は図2に示すように、遊技中は演出図柄32a〜32cとその背景画像とが表示され、また所定の遊技状態、例えば大当たり遊技を予告すべき遊技状態となった場合に、可動電飾手段18側の回転、発光等の演出と同期して予告演出画像33が表示される。
なお、この実施例では、画像表示部21と可動電飾手段18とにより大当たり遊技の予告演出を行う場合を例示しているが、大当たり遊技の予告演出の他、大当たり遊技中の演出等、遊技中に発生する所定の遊技状態を演出するするようにしてもよい。
演出図柄32a〜32cは画像表示部21の適当な位置に複数個、例えば3個表示され、その各演出図柄32a〜32cは特別図柄表示手段30の特別図柄の変動に同期して変動を開始し、所定の変動パターンを経て所定時間変動した後、特別図柄の変動終了に同期して所定の順序で順次停止する。演出図柄32a〜32cの変動後の停止図柄は、特別図柄表示手段30の特別図柄が大当たり態様で停止する場合には全てが揃う大当たり演出態様となり、特別図柄が外れ態様で停止する場合には少なくとも一部が異なる外れ演出態様となる。
演出図柄32a〜32cには例えば0〜9までの数字図柄が使用されており、特別図柄が大当たり態様で停止する場合には演出図柄32a〜32cは「7・7・7」等の大当たり演出態様で停止し、特別図柄が外れ態様で停止する場合には演出図柄32a〜32cは「2・4・5」等の外れ演出態様で停止する。
特別図柄始動手段15は固定式入賞口15aと電動チューリップ等の可変式入賞口15bとを上下に備えている。可変式入賞口15bは普通図柄表示手段29の変動後の普通図柄が当たり態様を停止表示したときに所定時間開放するようになっている。
可動電飾手段18は画像表示手段13の画像表示部21の近傍に配置されている。例えば、この実施例では画像表示部21に対してガイドレール11とは反対側の側縁の上下方向の略中央に、その一部が画像表示部21の前側に突出するように可動電飾手段18が配置されている。
可動電飾手段18は前後方向に軸心廻りに往復回転する往復回転式であって、図3〜図5に示すように、支持部材を構成する支持ケース34と、その略中心部を通る略直線状の発光表示部35とを有し且つ支持ケース34の前面で回転軸36を介して前後方向の軸心廻りに回転自在に支持された可動電飾体37と、支持ケース34の裏側に固定され且つ可動電飾体37を回転軸36廻りに駆動するモータ等の駆動手段41と、可動電飾体37の裏側で支持ケース34側に設けられた発光素子38と、可動電飾体37の裏側で支持ケース34側に設けられ且つ発光素子38からの光を発光表示部35に導光する導光体39とを備えている。
なお、可動電飾手段18はその前面が前飾り体22の前面よりも後方に配置されている。また前飾り体22には内周縁が可動電飾体37の外周に近接する切り欠き部40が形成されている。
支持ケース34は取り付けボス42等を介して前飾り体22、取り分けその前飾り板27の裏側に着脱自在に固定されている。この支持ケース34の内部に駆動手段41の出力軸44に固定された駆動ギヤー45と、回転軸36に固定され且つ駆動ギヤー45と噛合する従動ギヤー46とが設けられている。
駆動手段41は予告演出時に発光表示部35の延長線が画像表示部21の表示領域から外れない所定範囲α(図2参照)内で可動電飾体37を回転軸36廻りに往復回転させるように正逆転制御され、駆動ギヤー45、従動ギヤー46等を介して、図2に示すように発光表示部35が画像表示部21に対応する所定範囲α内で可動電飾体37を往復回転させるようになっている。回転軸36は支持ケース34の前後壁により回転自在に保持され、その前端がコ字状の取り付け部48を介して可動電飾体37の裏側の中心部に固定されている。
可動電飾体37は円筒部37aの前端側が前面部37bにより塞がれた有底円筒状であって、その前面部37bに光透過性を有する発光表示部35が略中心部を通る直径方向に設けられている。なお、可動電飾体37は発光表示部35以外の部分がメッキ、シールその他の遮光手段により遮光されている。また発光表示部35の裏面は、内部の導光体39等が前面から見えないように凹凸状になっている。
可動電飾体37の円筒部37aには、画像表示部21と反対側に略同心状に膨らむ膨らみ部37cが設けられ、その膨らみ部37c内に全部又は一部が収まるように発光基板49に装着された発光素子38が配置されている。発光素子38は可動電飾体37の往復回転する範囲αに対応して周方向に複数個設けられており、発光表示部35の画像表示部21と反対側の端部よりも径方向の外側に配置されている。発光基板49は支持ケース34に固定されている。
導光体39は発光表示部35に対応して可動電飾体37内の裏側に配置されている。この導光体39は発光表示部35へと光を裏側から照射する照射部50と、この照射部50の一端側で発光素子38と前後に対向して円弧状に形成され且つ発光素子38からの光を受光する受光部51と、この受光部51と照射部50との隅部に受光部51に沿って円弧状に形成され且つ受光部51からの光を照射部50へと反射する反射面52とを備え、取り付けボス55等を介して支持ケース34に固定されている。なお、導光体39は発光基板49と共に支持ケース34に取り付けてもよい。
照射部50は取り付け部48内で発光表示部35の裏側に略平行に配置されており、可動電飾体37の中心側の括れ部53から両側へと扇形状に形成され、その括れ部53が取り付け部48内に挿通されている。照射部50の裏面には受光部51側から反対側へと板厚が薄くなるように傾斜する乱反射面54が設けられ、反射面52からの光を乱反射面54で乱反射して受光部51へと裏側から照射するようになっている。反射面52はその全部又は一部が発光表示部35の画像表示部21と反対側の端部よりも径方向の外側に配置されている。
画像表示部21には可動電飾手段18の発光表示部35の回転発光に同期してその延長線上に略直線状の予告演出画像33が発光表示され、また予告演出画像33は発光表示部35の往復回転に同期して同一方向に移動する。
なお、可動電飾体37が回転しながら発光表示部35が間欠的に発光表示する場合には、その回転又は間欠発光に同期して予告演出画像33を間欠的に表示してもよいし、発光表示部35の発光表示箇所が外側から内側へと移動するように移動発光する場合には、その移動発光に連続して発光箇所が延長線上を移動するように予告演出画像33を移動表示してもよい。
図6はパチンコ機の制御系を示す。パチンコ機の制御系は主制御基板60と演出制御基板61とを備えている。主制御基板60はパチンコ機全体の遊技動作の制御を司るもので、普通図柄始動手段14が遊技球を検出したときに乱数値を抽選して当たりか否かを判定し、当たりの場合に普通図柄表示手段29の変動後の普通図柄が当たり態様で停止した後に特別図柄始動手段15の可変式入賞口15bを所定時間開放させる普通図柄系制御手段62の他に、乱数抽選手段63、判定手段64、特別図柄制御手段65、停止態様決定手段66、変動パターン決定手段67、コマンド送信手段68、特別遊技発生手段69を備えている。
乱数抽選手段63は特別図柄始動手段15が遊技球を検出したときに乱数値を抽選し、判定手段64は乱数抽選手段63で抽選された乱数値を大当たり乱数値と照合して大当たりか否かを判定するようになっている。特別図柄制御手段65は特別図柄始動手段15の遊技球の検出を契機に特別図柄表示手段30の特別図柄を所定時間変動させて、判定手段64の判定結果が大当たりのときに大当たり態様で、外れのときに外れ態様で夫々停止すべく特別図柄を制御するようになっている。
停止態様決定手段66は判定手段64の判定結果が大当たりのときに演出図柄32a〜32cの停止態様を抽選し決定するためのものである。変動パターン決定手段67は判定手段64の判定結果が大当たりのときの大当たり変動パターンを、外れのときの外れ変動パターンを抽選し決定するためのもので、判定手段64の判定結果に応じて予め定められた複数種類の大当たり変動パターン、外れ変動パターンの中から、そのときの演出図柄32a〜32cの変動に供する1つの変動パターンを選択し決定するようになっている。
大当たり変動パターン、外れ変動パターンには変動時間の長短、演出図柄32a〜32cの変動中のリーチの有無等に応じて夫々複数の種類のものがある。例えば、大当たり変動パターンには変動時間の違いによって大当たり変動パターン1、大当たり変動パターン2、大当たり変動パターン3、・・・等のように多種類のパターンが準備されており、また外れ変動パターンには変動時間の違い、リーチの有無によってリーチあり外れ変動パターン1、リーチあり外れ変動パターン2、リーチなし外れ変動パターン1、リーチなし外れ変動パターン2、・・・等のように多種類のパターンが準備されている。
なお、一般的にリーチあり外れ変動パターンはリーチなし外れ変動パターンに比較して変動時間が長く、またリーチあり外れ変動パターンの一部である1種類又は複数種類は、大当たり変動パターンの変動時間に近い変動時間を有するものがある。また変動時間の長い変動パターンの場合には、変動時間の短いリーチあり変動パターン、リーチなし変動パターンに比較して出現率は低いが、変動後に特別図柄が大当たり態様となる信頼度が大になっている。
特別図柄制御手段65は特別図柄始動手段15の遊技球の検出を契機に特別図柄表示手段30の特別図柄を変動させて、変動パターン決定手段67で決定された変動パターンの変動時間に従って変動した後に、判定手段64の大当たり、外れの判定結果に応じて特別図柄を大当たり態様、外れ態様の何れかで停止させるようになっている。コマンド送信手段68は停止態様決定手段66で決定された停止態様コマンド、変動パターン決定手段67で決定された変動パターンコマンド、各変動パターン毎の変動停止コマンドを演出制御基板61側へと一方向通信により送信するようになっている。
特別遊技発生手段69は判定手段64が大当たりと判定した場合に、特別図柄が大当たり態様で停止した後に遊技者に有利な特別遊技(大当たり遊技)を発生させるためのもので、例えば大入賞手段16を所定時間ずつ複数回開放させるようになっている。なお、特別遊技での大入賞手段16の開閉パターン等は適宜決定することが可能である。また特別遊技では大入賞手段16の開放に加えて、又は大入賞手段16の開放とは別に、特別図柄の大当たり態様の種類を条件に大当たりの抽選確率を変える確率変動、その他の遊技者に有利な要素を付加してもよい。
演出制御基板61には主制御基板60から送信される各コマンドを解析して画像表示手段13の画像表示部21に表示される演出図柄32a〜32c、背景画像、予告演出画像33を制御し、また可動電飾体37の動作、発光表示部35の発光表示を制御するためのもので、コマンド受信手段71、演出図柄制御手段72、予告演出決定手段73、演出画像制御手段74、可動演出制御手段75、発光演出制御手段76等を備えている。
コマンド受信手段71はコマンド送信手段68から演出制御基板61側に送信される各コマンドを受信して解析するためのものである。演出図柄制御手段72は主制御基板60からの変動パターンコマンドに従って特別図柄表示手段30の特別図柄の変動に同期して演出図柄32a〜32cを所定の変動パターンで所定時間変動させて、停止コマンドがあったときに演出図柄32a〜32cを大当たり演出態様又は外れ演出態様で停止させるようになっている。なお、3個の演出図柄32a〜32cは、特別図柄が大当たり態様で停止する場合には全てが揃うように停止態様コマンドで指定された停止態様で停止し、それ以外の場合にはリーチの有無に応じて演出図柄制御手段72側で選択された停止態様で停止する。
予告演出決定手段73は大当たり変動パターンの一部又は全てと、大当たり変動パターンの変動時間に近い変動時間を有するリーチあり外れ変動パターンの一部である1種類若しくは複数種類又は全ての変動パターンコマンドがあったときに、その変動パターンコマンドを条件に乱数値を抽選して予告演出を行うか否かを決定するようになっている。なお、大当たり変動パターンの場合は外れ変動パターンよりも予告演出の抽選率が高くなるようにしてもよい。その場合、各変動パターン毎に抽選率を変えてもよい。
演出画像制御手段74は変動パターンコマンドに従って複数種類の背景画像の何れかを選択して、演出図柄32a〜32cの背景画像を制御し、また予告演出決定手段73が予告演出を決定した場合には演出図柄32a〜32cがリーチになった後に、可動電飾手段18の発光表示部35の回転発光に同期して、発光表示部35の延長線上に予告演出画像33が発光表示するように制御する。なお、この予告演出画像33は閃光的に表示してもよいし、点滅表示してもよい。
可動演出制御手段75は可動電飾体37の往復回転による演出を制御するためのもので、予告演出決定手段73が予告演出を決定して演出図柄32a〜32cがリーチになった場合に、可動電飾体37が回転軸36廻りに往復回転するように駆動手段41を正逆転制御すべく構成されている。
発光演出制御手段76は可動電飾体37の発光表示部35の発光表示による演出を制御するもので、予告演出決定手段73が予告演出を決定して演出図柄32a〜32cがリーチになった場合に、可動電飾体37の回転に同期して発光表示部35が発光表示するように発光素子38を点灯又は点滅制御すべく構成されている。
このパチンコ機では、遊技中に次のような制御並びに演出を行う。即ち、特別図柄始動手段15が遊技球を検出すると、乱数抽選手段63が乱数値を抽選し、その乱数値が大当たり乱数値と同じであるか否かにより判定手段64が大当たりか否かの判定を行う。そして、判定結果が大当たりであれば、停止態様決定手段66が演出図柄32a〜32cの停止態様を決定する。また判定結果が大当たりであれば、変動パターン決定手段67が複数種類の大当たり変動パターンの何れかを選択し、外れであれば変動パターン決定手段67が複数種類の外れ変動パターンの何れかを選択する。
続いて特別図柄表示手段30の特別図柄が変動を開始し、変動パターン決定手段67で選択された変動パターンにより指定された変動時間だけ変動した後に、判定手段64での大当たり、外れの判定結果に応じて大当たり態様、外れ態様の何れかで停止する。そして、判定手段64が大当たりと判定した場合には、特別図柄が大当たり態様で停止した後に、特別遊技発生手段69による特別遊技が発生して大入賞手段16が複数回開放する等、遊技者は有利な状態で遊技を継続できる。
一方、停止態様決定手段66が演出図柄32a〜32cの停止態様を決定し、変動パターン決定手段67が演出図柄32a〜32cの変動パターンを決定すると、コマンド送信手段68が演出制御基板61側へと夫々のコマンドを送信する。演出制御基板61側では、変動パターンコマンドを受信すると、演出図柄制御手段72の制御により特別図柄の変動開始に同期して演出図柄32a〜32cが変動を開始し(図7(A)参照)、その変動パターンに従って所定時間変動する。そして、各演出図柄32a〜32cは図7(B)(C)に示すように左、右、中等の順序で停止状態に近い揺れ変動に移行し、停止コマンドに従って大当たり演出態様、外れ演出態様の何れかで最終的に停止する。また遊技中は演出画像制御手段74の制御により、演出図柄32a〜32cの背景画像が表示される。
例えば、判定手段64の大当たり判定により変動パターン決定手段67が大当たり変動パターンの何れかを選択した場合、又は大当たり変動パターンの変動時間に近い特定のリーチあり外れ変動パターンの何れかを選択した場合には、予告演出決定手段73が予告演出を行うか否かを決定する。そして、予告演出決定手段73が予告演出を決定すれば、演出図柄32a〜32cがリーチになった後、可動電飾手段18の可動電飾体37の回転発光と画像表示部21の予告演出画像33との組み合わせにより予告演出を行う。
即ち、可動電飾体37は通常、図8(A)に示すように発光表示部35が画像表示部21の側縁と略直角となる略水平状態で停止している。3個の演出図柄32a〜32cが所定の変動パターンで変動する間に、2個の演出図柄32a,32cが揃うリーチになれば、可動演出制御手段75の制御により駆動手段41が起動して正逆転する。そして、駆動手段41が正逆転すると、出力軸44、駆動ギヤー45、従動ギヤー46を介して可動電飾体37が図9(A)に示すように回転軸36廻りに往復回転する。
一方、可動電飾体37の回転に同期して、図9(B)に示すように発光演出制御手段76の制御により発光素子38が点灯する。そして、発光素子38が点灯すると、その光が導光体39の受光部51から反射面52を経て照射部50へと導光され、その照射部50の裏面の乱反射面54で乱反射されて発光表示部35へと照射される。このため発光表示部35は照射部50からの光により図8(B)(C)に示すように往復回転しながら略直線状に発光表示する。
更に可動電飾体37の発光表示部35の回転発光に同期して、図9(C)に示すように演出画像制御手段74の制御により、画像表示部21には発光表示部35の延長線上で略直線状の予告演出画像33が背景演出画像上に重ねて発光表示され、その予告演出画像33が発光表示部35の回転に従って図8(B)(C)に示すように往復移動する。その後、発光表示部35が略水平になれば、可動電飾体37の回転、発光表示部35の発光表示、予告演出画像33による演出が終了する。図8では発光表示状態を斜線で示す。なお、可動電飾体37の回転は1往復未満でもよいし、1往復以上でもよい。
このような予告演出に際して、図9に示すように可動電飾体37の往復回転中、常に発光表示部35が発光表示し、画像表示部21が予告演出画像33を表示するようにしてもよいし、図10〜図12に示すように発光表示部35が間欠的に発光表示し、それの何れかの発光表示に同期して画像表示部21が予告演出画像33を表示するようにしてもよい。
図10の予告演出の場合には、可動電飾体37の往復回転に同期して発光表示部35が所定の周期で間欠的に点滅発光する(図10(A)〜(C)参照)。予告演出画像33はこの発光表示部35の点滅発光に同期して発光表示されるが、それには図10(D)〜(G)に示すように複数種類の表示パターン1〜4があり、各表示パターンによって予告演出画像33の表示タイミングが異なっている。
可動電飾体37の回転、発光表示部35及び予告演出画像33の発光表示による大当たり遊技の予告演出においても、このようにして予告演出画像33が画像表示部21の中央近傍で発光表示される等、特定の方向で発光表示部35、予告演出画像33が略一直線状に発光表示されたときに、特別図柄の変動後に大当たり遊技が発生する確率が大になるようにしてもよい。また予告演出画像33の発光表示回数の多少によって、例えばその数が多いか又は複数回のときに確率が大になるようにしてもよい。
図11の予告演出の場合には、可動電飾体37の往復回転に同期して発光表示部35が所定の周期で間欠的に点滅発光するが、発光表示部35の発光時間に長短を持たせて発光周期を変えている(図11(A)(B)参照)。
この場合にも、発光表示部35の発光周期に同期して発光表示される予告演出画像33には、図11(C)〜(E)に示すように複数種類の表示パターン1〜3がある。例えば、表示パターン1は発光表示部35の短い発光周期に同期し、表示パターン2は発光表示部35の長い発光周期に同期し、即ち表示パターン3は発光表示部35の一部の短い発光周期と一部の長い発光周期と同期している。
このように発光表示部35の点滅発光の周期を変化させて、その発光の何れかに同期して予告演出画像33を発光表示するようにしてもよい。
図12の予告演出の場合には、可動電飾手段18による演出動作の開始から演出動作の終了までの一連の演出動作中に可動電飾体37が停止する停止時間を設けて、この可動電飾体37の停止中に発光表示部35が発光表示し、この発光表示に同期して画像表示部21が予告演出画像33を発光表示するようにしている。即ち、可動電飾体37は1回往復回転する間に上向き状態、下向き状態で夫々所定時間停止し(図12(A)(B)参照)、その停止中に発光表示部35が発光する(図12(C)参照)。
予告演出画像33の発光表示には、図12(D)(E)に示すように複数種類の表示パターン1,2があり、その表示パターン1は可動電飾体37が上向き状態での停止中に、表示パターン2は可動電飾体37が下向き状態での停止中に夫々発光表示部35の発光表示に同期して予告演出画像33を発光表示するようになっている。
このように可動電飾体37の発光表示部35が回転発光し、その回転発光に同期して画像表示部21に予告演出画像33を発光表示したり、可動電飾体37の回転動作の途中での停止時に発光表示部35が発光し、その発光に同期して画像表示部21に予告演出画像33を発光表示したりすることにより、画像表示部21を有する画像表示手段13と、この画像表示部21の近傍に配置された可動電飾手段18とを融合させて、多様性に富んだインパクトのある演出を行うことができる。
即ち、可動電飾体37の略直線状に発光表示する発光表示部35が、その延長線が画像表示部21の表示領域の範囲α内で回転軸36廻りに往復回転し、発光表示部35に同期して往復移動する予告演出画像33を発光表示部35の延長線上で画像表示部21に発光表示することにより、従来の固定式の電飾手段を採用する場合に比較して、画像表示手段13と可動電飾手段18とが緊密に融合し、遊技者に対して非常に強いインパクトを与える演出が可能であり、その演出効果が著しく向上する。
しかも予告演出は変動パターン決定手段67が大当たり変動パターンの何れかを選択した場合、又は大当たり変動パターンの変動時間に近い特定のリーチあり外れ変動パターンの何れかを選択した場合に、予告演出決定手段73が予告演出を行うか否かを決定して行うため、このような予告演出があれば、遊技者に対して大当たりに対する期待感を抱かせることができる。
また発光素子38と、この発光素子38からの光を発光表示部35へと導光する導光体39は固定側にあるが、可動電飾体37と回転軸36とを結合する取り付け部48内にその導光体39を挿通しているため、回転軸36に影響されることなく可動電飾体37の径方向に設けられた発光表示部35の略全体を発光表示させることができる。
更に可動電飾体37に膨らみ部37cがあり、この膨らみ部37c側に発光基板49の発光素子38、導光体39の受光部51、反射面52を設けているため、可動電飾体37の径方向の寸法を短くしながらも発光表示部35を長くすることができる。
図13は本発明の第2の実施例を例示する。この実施例では、可動電飾手段18はその支持ケース34が画像表示部21の前面に近接して配置され、画像表示部21を支持する支持枠20の取り付け部48aを介して固定されている。他の構成は第1の実施例と同様である。
このように可動電飾手段18を画像表示部21に近接して配置すれば、可動電飾体37の発光表示部35と画像表示部21の表示面との間の前後方向の間隔が小さくなるため、発光表示部35の発光表示と画像表示部21の予告演出画像33との一体性が更に向上する利点がある。
図14、図15は本発明の第3の実施例を例示する。この実施例では、可動電飾体37の前面には、略直線状の発光表示部35が回転軸36を避けて略平行に2本設けられ、また可動電飾体37内には円板状の発光基板49が配置されている。
発光基板49の前面には複数個の発光素子38が略均一に装着され、この発光素子38からの光により可動電飾体37の発光表示部35を発光表示させるようになっている。発光表示部35の裏面側は、光を乱反射する粗面状になっている。発光基板49は支持ケース34に固定されると共に、中心部に通孔79を有し、その通孔79に回転軸36が挿通されている。他の構成は第1の実施例と同様である。
このようにすれば、可動電飾体37の発光表示部35は複数本にしてもよい。勿論、発光表示部35を1個として、可動電飾体37の前面に偏心して配置してもよい。また発光表示部35を回転軸36を避けて設けることにより、発光素子38からの光を導光体39等を介さずに直接発光表示部35に照射することもできる。しかも可動電飾体37を回転軸36廻りに回転させることが可能である。従って、発光表示部35を回転発光させながら、その発光表示部35の延長線が画像表示部21の表示領域に対応するときにのみ、画像表示部21に予告演出画像33を表示する等の演出も可能である。
図16、図17は本発明の第4の実施例を例示する。この実施例の可動電飾手段18は、可動電飾体37が揺動軸80廻りに往復揺動する揺動式となっている。可動電飾体37はその前面部37bが画像表示部21側へと広がる扇形状であって、画像表示部21と反対側の揺動軸80を介して支持板81に上下方向に揺動自在に枢支され、支持板81の裏側に固定されたモータ等の駆動手段41により出力軸44、駆動ギヤー45、従動ギヤー46、揺動軸80を介して駆動される。なお、可動電飾体37は前面部37bの画像表示部21側の端部に、後側へと屈曲する側壁37cが揺動軸80を中心として円弧状に設けられている。
支持板81は窓飾り板26等を介して支持枠20に取り付けられている。可動電飾体37には略直線状の発光表示部35が設けられ、裏側で発光基板49に装着された発光素子38からの光により発光表示するようになっている。発光基板49は支持板81に固定されている。前飾り体22には、可動電飾体37の発光表示部35の揺動範囲に対応する切り欠き部40が形成されている。他の構成は第1の実施例と同様である。
このように可動電飾体37を扇形状その他の板状に構成し、これを揺動軸80を介して画像表示部21の前側で往復揺動自在に設けてもよい。この場合には、可動電飾手段18全体を薄く構成できるので、可動電飾体37の発光表示部35と画像表示部21の表示面との前後方向の間隔を小さくすることも可能である。
図18は本発明の第5の実施例を例示する。この実施例の可動電飾手段18は、矩形状の画像表示部21の四隅の内、その上側の一隅に配置されている。可動電飾体37の発光表示部35は画像表示部21に向かって斜め方向に傾斜した状態で停止し、この位置から両側へと所定の範囲α内で往復回転するようになっている。また画像表示部21には、発光表示部35の発光表示による予告演出時に、発光表示部35の往復回転範囲に対応する延長線上に予告演出画像33が表示される。なお、可動電飾手段18の具体的構造を含む他の構成は第1〜第3の何れかの実施例と同様である。また可動電飾手段18は第4の実施例と同様でもよい。
このように可動電飾手段18を画像表示部21の隅に設けて、この可動電飾手段18を基準に画像表示部21に予告演出画像33を表示するようにしてもよい。
図19、図20は本発明の第6の実施例を例示する。この実施例では、画像表示部21の四辺の略中央に可動電飾手段18が配置されている。ガイドレール11と画像表示手段13の前飾り体22との間は、遊技領域12に打ち込まれた遊技球の落下通路84となっている。このため画像表示部21の左辺側では、前飾り板27、突出飾り枠28の一部分を光透過部27a,28aとし、その光透過部27a,28aの裏側に可動電飾手段18が設けられている。各可動電飾体37は第3の実施例と同様に全回転可能であり、その前面に発光表示部35が設けられている。光透過部27a,28aの周辺はメッキ等の遮光層27bが設けられている。
なお、発光表示部35、予告演出画像33を発光表示させる際の表示パターンは、可動電飾体37の位置によって異なるように複数種類ある。他の構成は第1の実施例と同様である。
この場合には、各可動電飾手段18は発光表示部35が略水平状態で停止しており、予告演出に際しては、各可動電飾体37が同時又は所定の時間差で所定方向に回転し、その回転に同期して各発光表示部35が同時又は所定の時間差で発光表示又は点滅発光表示する。また発光表示部35の延長線が画像表示部21の表示領域に対応する側では、その発光表示部35の延長線上で画像表示部21に予告演出画像33を発光表示する。勿論、予告演出画像33は発光表示部35の回転発光に同期して移動する。
このようにすれば、左右の可動電飾手段18の可動電飾体37の回転に伴って、画像表示部21上の予告演出画像33がX位置からY位置へと移動する等、画像表示部21の四辺に配置された各可動電飾手段18の発光表示部35の回転発光と、その発光表示部35の延長線上で画像表示部21に表示される4本の予告演出画像33との組み合わせにより、更に融合性の高いインパクトのある予告演出を行うことができる。
特に可動電飾体37の回転位置に応じて発光表示部35、予告演出画像33の発光表示位置が異なる複数種類の表示パターンを設けることが可能であり、これによって画像表示部21上での予告演出画像33同士の交差位置、表示方向が様々に異なる多種類の予告演出を行うことができる。
なお、可動電飾手段18は停止時の発光表示部35を画像表示部21の各辺に略直角に配置し、所定の範囲α内で可動電飾体37が往復回転又は往復揺動するようにしてもよい。
図21、図22は本発明の第7の実施例を例示する。図21の場合には、画像表示部21の上下、左右に配置された4個の可動電飾手段18のうち、画像表示部21を挟んで左右方向に相対応する2個の可動電飾手段18は、各可動電飾体37の回転動作の途中において、その発光表示部35が左右方向の一直線上に位置するようになっている。そして、各発光表示部35が左右方向の一直線上に位置したときに、それに同期して各発光表示部35が発光表示すると共に、画像表示部21に両発光表示部35に共通の予告演出画像33が直線状に表示されるようになっている。この場合、少なくとも可動電飾体37の停止に同期して発光表示部35が発光表示し、その発光表示と同時に又は発光表示と相前後して画像表示部21が予告演出画像33を発光表示することが望ましい。なお、左右2個の可動電飾手段18の内、その一方の発光表示部35から予告演出画像33、他方の発光表示部35へと発光部分が移動するように表示させてもよい。
図22の場合には、画像表示部21の上下、左右に配置された4個の可動電飾手段18は、各可動電飾体37の回転動作の途中において、その発光表示部35が左右方向、上下方向の一直線上に位置するようになっている。そして、各発光表示部35が左右方向、上下方向の一直線上に位置したときに、それに同期して各発光表示部35が発光表示すると共に、画像表示部21に各2個の発光表示部35に共通の予告演出画像33が十字状に表示されるようになっている。
これらの場合には、画像表示部21に共通の予告演出画像33が表示されるので、画像表示部21を挟んでその両側の各発光表示部35に跨がる範囲が発光することになり、発光表示の範囲をより長く採ることができる。
なお、図22の場合に各可動電飾手段18は発光表示部35の向きを略水平状としておき、上下2個の可動電飾手段18と左右2個の可動電飾手段18とで可動電飾体37の回転速度を変える等により、各可動電飾手段18の発光表示部35が十字状に交差する直線上に停止させてもよい。
また上下2個の可動電飾手段18の発光表示部35を通常上下方向に配置しておき、上下、左右の各2個の可動電飾体37が略90度回転したときに、その各可動電飾体37の回転動作中に、又は一旦停止させた後に発光表示部35と予告演出画像33とが十字方向に発光するようにしてもよい。
図23は本発明の第8の実施例を例示する。この実施例では、画像表示部21の四隅に可動電飾手段18が配置されている。遊技球の落下通路84と対応する左下の可動電飾手段18は、第6の実施例と同様に遊技球の移動に支障を来さないように設ける必要がある。可動電飾体37は発光表示部35の延長線が画像表示部21の中心又はその近傍を通り、しかも対角線方向の可動電飾体37の発光表示部35の延長線が略平行となる状態で停止している。なお、各可動電飾手段18は所定の範囲α内で往復回転可能である。また発光表示部35、予告演出画像33を発光表示させる際の表示パターンは、可動電飾体37の位置によって異なるように複数種類ある。
このように構成すれば、例えば各可動電飾手段18の可動電飾体37が停止位置を中心として往復回転したときに、画像表示部21の予告演出画像33が斜め井桁状に交差する等、4個の予告演出画像33を絡ませながら予告演出を行うことができる。従って、第6の実施例と同様の効果を得ることが可能である。
図24は本発明の第9の実施例を例示する。この実施例では、画像表示部21の左右両側に上下位置を変えて可動電飾体37が配置され、その各可動電飾体37の発光表示部35の延長線が画像表示部21上で交差するときに、発光表示部35が発光し、画像表示部21がその延長線上に予告演出画像33を交差状に表示するようになっている。
このように画像表示部21上に予告演出画像33を交差状に表示するに際しても、画像表示部21を挟んで各可動電飾手段18を必ずしも略対称に配置する必要はなく、非対称位置に配置してもよい。各可動電飾手段18を上下に配置する場合にも同様である。
図25は本発明の第10の実施例を例示する。この実施例では、往復回転式の可動電飾体37の一部にその径方向に長孔85が形成され、その長孔85に駆動手段41の出力軸44の偏心ピン86が摺動自在に嵌合されている。なお、長孔85は可動電飾体37の外周に突出する突出部87に設けられている。
この場合には、駆動手段41の出力軸44を一方向に回転させることにより、偏心ピン86、長孔85を介して可動電飾体37を支軸88廻りに往復回転させることができる。従って、可動電飾体37の往復回転を容易に制御できる。なお、揺動式の場合にも、同様に構成してもよい。
以上、本発明の各実施例について詳述したが、本発明はこの各実施例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、各実施例では、可動電飾体37が往復回転する往復回転式、360度以上の範囲で全回転する全回転式、往復揺動する往復揺動式の可動電飾手段18を例示しているが、可動電飾手段18は直線移動式等、他の運動形式で移動するものでもよい。また揺動式の可動電飾手段18の場合には、画像表示部21との相対位置に応じて上下揺動式の他、左右揺動式でもよい。
可動電飾手段18の演出動作に同期して発光表示部35が発光表示し、且つ画像表示部21が演出画像33を発光表示するが、途中で停止状態を含むか否かを問わず、例えば可動電飾体37の回転動作の開始から終了まで続く可動電飾手段18の演出動作と所定の同期関係で発光表示部35、演出画像33が発光表示すればよい。
従って、例えば可動電飾体37の回転に先行して発光表示部35、演出画像33が発光し、その直後に可動電飾体37が回転動作を開始する場合、発光表示部35が発光(又は点滅発光)状態で可動電飾体37が回転動作を開始し、可動電飾体37の回転動作の終了直後に発光表示部35の発光終了の直前に演出画像33が発光表示する場合にも、可動電飾手段18の演出動作と、発光表示部35の発光表示、演出画像33の発光表示は同期関係にある。なお、可動電飾体37を作動させる場合には、その発光表示部35は適宜タイミングで発光させて、遊技者が可動電飾体37の作動を容易に認識できるようにすることが望ましい。
可動電飾体37は発光表示部35の延長線が画像表示部21の表示領域を通るように停止させてもよいし、延長線が表示領域外を通るように停止させてもよい。また可動電飾体37の発光表示部35はその幅の大小により帯状、筋状でもよい。更に可動電飾体37の発光表示部35、画像表示部21の予告演出画像33は略直線状とし、発光表示部35の延長線が画像表示部21の表示領域を通るときに、発光表示部35の発光表示に同期して延長線上に予告演出画像33を表示するのが望ましいが、必ずしも発光表示部35、予告演出画像33が略直線状である必要はなく、発光表示部35が円弧状、くの字状に湾曲又は屈曲して、可動電飾体37の動作時にその端部が画像表示部21の表示領域に向く等して、その発光表示部35と所定の連続性又は関連性をもって画像表示部21に予告演出画像33を発光表示できる関係にあればよい。
従って、発光表示部35は帯状又は筋状であればよく、また予告演出画像33は発光表示部35と同程度の帯状又は筋状でもよいし、発光表示部35よりも幅の広い物でもよい。予告演出画像33は例えば発光表示部35近傍の幅が狭く、発光表示部35から離れるに従って幅が広くなるものでもよい。また予告演出画像33は、発光表示部35の延長線上で画像表示部21の表示領域の全長に表示する必要はなく、その延長線上の一定の範囲に部分的に表示してもよい。
可動電飾体37の発光表示部35を発光表示させる発光素子38は電気配線を必要とするため、断線等の問題を防止する上からは可動電飾体37から分離して固定側に設けるのが望ましいが、発光表示部35に対応して可動電飾体37に設けてもよい。その場合には導光体39、発光基板49も可動電飾体37に設けることになる。
また実施例では、可動電飾手段18の発光表示部35の発光表示と、画像表示部21に表示される予告演出画像33とにより、特別図柄の変動後に発生する可能性のある大当たり遊技の予告演出を例示しているが、遊技中に発生する特定の遊技状態を演出するものであれば予告演出以外の演出を行うようにしてもよい。
可動電飾体37の動作、発光表示部35の発光表示、画像表示部21の演出画像33の発光表示を組み合わせた複数種類の演出パターンがあり、予告演出決定手段73が演出を行う旨の決定をしたときに、その決定に基づいて演出パターン選択手段が図柄変動後に大当たり遊技となる信頼度に対応する演出パターンを選択して、可動演出制御手段75、発光演出制御手段76、演出画像制御手段74がその演出パターンに従って可動電飾体37、発光表示部35、予告演出画像33を夫々同期して制御するようにしてもよい。
可動電飾手段18は画像表示部21の近傍であれば、各実施例に例示する位置以外の位置に配置してもよい。また可動電飾手段18は1個でもよいし、2個以上の複数個でもよい。また複数個の可動電飾手段18を設けて、その発光表示部35の発光表示に同期して画像表示部21に表示さる演出画像33を交差させる場合、その全部の演出画像33が交差するように表示してもよいし、一部の演出画像33が交差するように表示してもよい。更にパチンコ機の他、アレンジボール機等の弾球遊技機は勿論のこと、スロットマシン等の各種の遊技機においても同様に実施可能である。