JP2010118902A - 路側通信機及び無線通信方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】キャリアセンス方式による無線通信を行う移動通信機が増えた場合であっても、限られた電波リソースの中で同時に無線通信を行うことができる数を増やすことができる路側通信機を提供する。
【解決手段】キャリアセンス方式による車車間通信を行う車載通信機3と、路側通信機2とは、無線通信が可能である。車載通信機3同士が直接的に行う車車間通信の際の電波の送信出力の低下を要求する指令情報を記憶する記憶部24と、記憶させた前記指令情報を車載通信機3に送信するデータ送信部23Bとを備えている。
【選択図】 図3

Description

本発明は、例えば、高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transport System)を実施する際に有用となる路側通信機及び無線通信方法に関する。
近年、交通安全の促進や交通事故の防止を目的として、道路に設置されたインフラ装置からの情報を受信し、この情報を活用することで車両の安全性を向上させる高度道路交通システムが検討されている(例えば、特許文献1参照)。
この交通システムは、主に、インフラ側の無線通信装置である複数の路側通信機と、各車両に搭載される無線通信装置である車載通信機(移動通信機)とによって構成される。
この場合、各通信主体間で行う通信の組み合わせには、路側通信機同士が行う路路間通信と、路側通信機と車載通信機とが行う路車(又は車路)間通信と、車載通信機同士が行う車車間通信とが含まれる。
そして、路側通信機は例えば交差点付近に設置され、この交差点に進入する車両に搭載された車載通信機同士が無線通信(車車間通信)を行うことにより、交差点における車両の安全性を向上させることができる。
特許第2806801号公報
上記高度道路交通システムにおいては、車車間通信、路車間通信及び路路間通信等の各通信の共存を図るに当たって、周波数帯域を有効利用してどのような通信制御を行うかが課題となる。そこで、限られた帯域内で路路間、路車間及び車車間の各通信を行うべく、マルチアクセス(Multiple Access)が用いられることが検討されている。
このマルチアクセス方式としては、周波数分割多重(FDMA:Frequency Division Multiple Access)や符号分割多重(CDMA:Code Division Multiple Access)があるが、路側通信機が設置されていないエリア等で、車載通信機のみでの通信が想定される車車間通信としてのマルチアクセス方式としては、例えばCSMA(Carrier Sense Multiple Access)に代表される自律的なランダムアクセス方式を採用するのが好ましい。
しかし、例えば都市部の路側通信機が設置された各交差点において、車両の安全性を向上させるために車車間通信を行う場合、車車間通信でCSMA方式を採用していると、交差点の近傍で交通量が増加し車載通信機が増えると、使用可能な周波数帯域は限られていることから、次のような問題点が生じる。
すなわち、CSMA方式では、他の移動通信機からの電波(搬送波)を検知している間は情報の送信を行うことができない。したがって、限られた周波数帯域では、移動通信機が増えると、車車間通信において情報の送受信が十分に行われない場合がある。
また、特に都市部では、交差点同士が比較的近い距離に設けられているため、各交差点近傍にいる移動通信機同士で車車間通信を行おうとしても、一方の交差点にある移動通信機から送信した電波が、他方の交差点にある移動通信装置に容易に届いてしまい、当該他方の交差点の移動通信装置は、情報の送信を行うことができない。
そこで、本発明は、キャリアセンス方式による無線通信を行う移動通信機が増えた場合であっても、限られた電波リソースの中で同時に無線通信を行うことができる数を増やすことができる路側通信機及び無線通信方法を提供することを目的とする。
(1)本発明は、キャリアセンス方式による無線通信を行う移動通信機に対して、無線で情報を送信する路側通信機であって、前記移動通信機同士が直接的に行う前記無線通信の際の電波の送信出力の低下又は当該電波の受信感度の低下を要求する指令情報を記憶する記憶手段と、記憶させた前記指令情報を前記移動通信機に送信する送信手段とを備えていることを特徴とする。
本発明によれば、路側通信機は、移動通信機に対して、移動通信機同士が直接的に行う無線通信の際の電波の送信出力の低下を要求する指令情報を送信するので、移動通信機は、路側通信機から前記指令情報を受信する。指令情報を受信した移動通信機が、前記無線通信の際の電波の送信出力を低下させると、電波(キャリア)の到達範囲を狭くすることができ、キャリア検出している他の移動通信機は当該電波を受信し難くなる。このため、他の移動通信機に情報を送信可能とする機会を与えることができ、キャリアセンス方式により無線通信を行う移動通信機が増えても、限られた電波リソースの中で同時に無線通信を行うことができる移動通信機を増やすことができる。
なお「移動通信機同士が直接的に行う無線通信」とは、移動通信機間での情報の送受信に路側通信機が介在しておらず、一つの移動通信機から送信された情報を他の移動通信機が直接受信することによって無線通信が行われることを意味する。
又は、指令情報が、前記無線通信の際の電波の受信感度の低下を要求する情報である場合、一つの移動通信機が当該指令情報を受信し、前記無線通信の際の受信感度を低下させると、キャリア検出する際に、他の移動通信機が送信した電波(キャリア)を受信し難くなる。このため、受信感度を低下させた前記一つの移動通信機では、情報を送信可能となる機会が与えられ、キャリアセンス方式により無線通信を行う移動通信機が増えても、限られた電波リソースの中で同時に無線通信を行うことができる移動通信機を増やすことができる。
(2)また、前記指令情報を、当該路側通信機と前記移動通信機との距離が小さくなるに応じて、前記無線通信の際の電波の送信出力又は当該電波の受信感度を低下させるように要求する情報とすることができる。
この場合、路側通信機が電波を送信している領域である通信エリアに、移動通信機が進入し指令情報を受信しても、当該移動通信機が路側通信機から遠ければ、電波の送信出力又は電波の受信感度をさほど低下させないで、当該移動通信機との無線通信が可能となるようにする。一方、移動通信機が路側通信機に近づけば、電波の送信出力又は電波の受信感度を大きく低下させても、当該移動通信機との無線通信が可能となる状態が得られる。
(3)又は、前記指令情報を、当該路側通信機から送信された電波の前記移動通信機における受信レベルが大きくなるに応じて、前記無線通信の際の電波の送信出力又は当該電波の受信感度を低下させるように要求する情報としてもよい。
この場合、路側通信機が電波を送信している領域である通信エリアに、移動通信機が進入し指令情報を受信しても、路側通信機側から送信された電波の当該移動通信機における受信レベルが小さければ、電波の送信出力又は電波の受信感度をさほど低下させないで、当該移動通信機との無線通信が可能となるようにする。一方、路側通信機側から送信された電波の当該移動通信機における受信レベルが大きければ、電波の送信出力又は電波の受信感度を大きく低下させても、当該移動通信機との無線通信が可能となる状態が得られる。
(4)また、前記指令情報は、当該路側通信機が電波を送信している領域である通信エリア内に存在している前記移動通信機の混雑度に応じて、前記無線通信の際の電波の送信出力又は当該電波の受信感度を低下させるように要求する情報であるのが好ましい。
前記移動通信機が車両に搭載されている場合、混雑度が高ければ、移動通信機を搭載した車両の速度は比較的遅くなり、交通安全のために離れた移動通信機同士での無線通信を行う必要性は低くなる。このため、混雑度が高くなるに応じて、電波の送信出力を低下させる度合いを大きくするのがよく、又は、電波の受信感度を低下させる度合いを大きくするのがよい。そこで、前記混雑度についての情報が取得されれば、前記指令情報によって、電波の送信出力を低下させる度合い、又は、電波の受信感度を低下させる度合いについて、前記のような調整が可能となる。
(5)また、前記指令情報は、前記移動通信機が搭載される車両の種別に応じて、前記無線通信の際の電波の送信出力又は当該電波の受信感度を低下させるように要求する情報であるのが好ましい。
前記移動通信機が搭載される車両が緊急自動車である場合、離れている他の移動通信機とも通信可能となって、例えば当該緊急自動車の接近情報を他の移動通信機に通知するのが好ましく、また、緊急自動車としては、離れている他の移動通信機の走行情報も通知されるのが好ましい。この場合、移動通信機が搭載される車両の種別に応じて、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくさせるのがよく、又は、電波の受信感度を低下させる度合いを小さくさせるのがよい。そこで、移動通信機が搭載される車両の種別についての情報が取得されれば、前記指令情報によって、電波の送信出力を低下させる度合い、又は、電波の受信感度を低下させる度合いについて、前記のような調整が可能となる。
(6)また、前記指令情報は、当該路側通信機が電波を送信している領域である通信エリアが設定されている道路の種別に応じて、前記無線通信の際の電波の送信出力又は当該電波の受信感度を低下させるように要求する情報であるのが好ましい。
前記移動通信機が車両に搭載され、この車両が走行する道路の種別が、制限速度が比較的高い道路である場合、移動通信機を搭載した車両の速度は速くなることから、単位時間あたりの移動距離が大きくなるので、交通安全のために離れた車両の情報を得たり、離れた車両へ自車の情報を通知する必要性が高まる。この場合、道路の種別に応じて、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくさせるのがよく、又は、電波の受信感度を低下させる度合いを小さくさせるのがよい。そこで、前記通信エリアが設定されている道路の種別についての情報が取得されれば、前記対応情報によって、電波の送信出力を低下させる度合い、又は、電波の受信感度を低下させる度合いについて、前記のような調整が可能となる。
(7)また、前記指令情報は、前記移動通信機の移動速度に応じて、前記無線通信の際の電波の送信出力又は当該電波の受信感度を低下させるように要求する情報であるであるのが好ましい。
前記移動通信機が車両に搭載され、当該車両の移動速度(走行速度)が速くなる場合、単位時間あたりの移動距離が大きくなるので、交通安全のために離れた車両の情報を得たり、離れた車両へ自車の情報を通知する必要性が高まる。この場合、前記移動速度に応じて、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくするのがよく、又は、電波の受信感度を低下させる度合いを小さくするのがよい。そこで、移動通信機(車両)の移動速度についての情報が取得されれば、前記対応情報によって、電波の送信出力を低下させる度合い、又は、電波の受信感度を低下させる度合いについて、前記のような調整が可能となる。
(8)また、前記指令情報は、当該路側通信機が電波を送信している領域である通信エリアにおける環境に応じて、前記無線通信の際の電波の送信出力又は当該電波の受信感度を低下させるように要求する情報であるのが好ましい
前記移動通信機が車両に搭載され、通信エリアにおける環境が悪い場合、つまり、大雨や濃霧等でドライバーの視界が悪い場合、交通安全のためになるべく早くドライバーに周囲の情報を伝えることが望ましく、離れた車両の情報を得たり、離れた車両へ自車の情報を通知する必要性が高まる。この場合、通信エリアにおける環境に応じて、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくさせるのがよく、又は、電波の受信感度を低下させる度合いを小さくさせるのがよい。そこで、通信エリアにおける環境についての情報が取得されれば、前記対応情報によって、電波の送信出力を低下させる度合い、又は、電波の受信感度を低下させる度合いについて、前記のような調整が可能となる。
(9)また、本発明は、移動通信機同士によってキャリアセンス方式による無線通信が行われると共に、前記移動通信機と路側通信機とによって無線通信が行われる無線通信方法であって、前記路側通信機は、前記移動通信機に対して、前記移動通信機同士が直接的に行う無線通信の際の電波の送信出力の低下又は当該電波の受信感度の低下を要求する指令情報を送信することを特徴とする。
本発明によれば、路側通信機は、移動通信機に対して、移動通信機同士が直接的に行う無線通信の際の電波の送信出力の低下を要求する指令情報を送信するので、移動通信機は路側通信機から前記指令情報を受信する。指令情報を受信した移動通信機が、前記無線通信の際の電波の送信出力を低下させると、電波(キャリア)の到達範囲を狭くすることができ、キャリア検出している他の移動通信機は当該電波を受信し難くなる。このため、他の移動通信機に情報を送信可能とする機会を与えることができ、キャリアセンス方式により無線通信を行う移動通信機が増えても、限られた電波リソースの中で同時に無線通信を行うことができる移動通信機を増やすことができる。
又は、指令情報が、前記無線通信の際の電波の受信感度の低下を要求する情報である場合、一つの移動通信機が当該指令情報を受信し、前記無線通信の際の受信感度を低下させると、キャリア検出する際に、他の移動通信機が送信した電波(キャリア)を受信し難くなる。このため、受信感度を低下させた前記一つの移動通信機では、情報を送信可能となる機会が与えられ、キャリアセンス方式により無線通信を行う移動通信機が増えても、限られた電波リソースの中で同時に無線通信を行うことができる移動通信機を増やすことができる。
なお、以上の各本発明において、移動通信機同士による直接通信に関して、その通信に直接関与しない路側通信機に着目した理由は、以下のとおりである。
第一に、路側通信機は、移動通信機が多数集合しそうな場所(例えば都市部の交差点)に設置され、移動通信機向けに無線情報の配信等を行うことが多いと考えられるが、この場合、設置された路側通信機からの電波を受信可能な場所には、当該路側通信機からの無線情報を必要とする(無線情報を得たい)移動通信機が多数集まることになる。したがって、この路側通信機の電波到達範囲内において、各本発明に記載のような工夫を施すことで、同時に通信できる移動通信機の数を増やすことができるという、キャリアセンス方式で移動通信機同士が直接通信するケースに特有の技術的効果を見い出したためである。
また、第二として、路側通信機の通信エリア内では、移動通信機よりも当該路側通信機の電波の送信が優先される場合が多く、この場合、路側通信機が電波を送信している間は移動通信機が電波を送信し難くなり、路側通信機が設置されていない場所に比べて、移動通信機が電波を送信する機会が少なくなるという事情が想定される。そこで、各本発明に記載のような工夫により、路側通信機が電波を送出しない限られた時間内に同時に通信できる移動通信機の数を増やすことができるという、特有の技術的効果を見い出したためである。
本発明によれば、限られた電波リソースの中でキャリアセンス方式により無線通信を行う移動通信機が増えても、同時に無線通信を行うことができる移動通信機を増やすことができ、路側通信機を備えた通信システムを有用なものとすることが可能となる。
〔システムの全体構成〕
図1は、高度道路交通システム(ITS)の全体構成を示す概略斜視図である。
図1に示すように、高度道路交通システムは、交通信号機1、路側通信機2、車載通信機3(図2及び図3参照)、中央装置4、及び、車載通信機(移動通信機)3を搭載した車両5等を含む。
各交通信号機1は、複数の交差点Ci(図例では、i=1〜12)のそれぞれに設置されており、電話回線等の通信回線7を介してルータ8に接続されている。このルータ8は交通管制センター内の中央装置4に接続されている。
中央装置4は、自身が管轄する監視エリアに含まれる各交差点Ciの交通信号機1及び路側通信機2とLAN(Local Area Network)を構成している。従って、中央装置4は、各交通信号機1及び各路側通信機2との間で双方向通信が可能である。なお、中央装置4は、交通管制センターではなく道路上に設置してもよい。
図1及び図2では、図示を簡略化するために、各交差点Ciに信号灯器が1つだけ描写されているが、実際の各交差点Ciには、互いに交差する道路の上り下り用として少なくとも4つの信号灯器が設置されている。
〔無線通信の方式等〕
図2は、上記高度道路交通システムの監視エリアの一部を示す道路平面図である。
図2では、互いに交差する2つの道路の各々が上りと下りで片側1車線のものとして例示されているが、道路構造はこれに限られるものではない。
図2にも示すように、本実施形態の交通システムは、車載通信機3との間で無線通信が可能な複数の路側通信機2と、キャリアセンス方式で他の通信機2,3と無線通信を行う移動無線送受信機の一種である車載通信機3と備えている。
複数の路側通信機2は、それぞれ路側の交差点ごとに設置されていて、図1及び図2の例では交通信号機2の支柱に取り付けられている。一方、車載通信機3は、道路を走行する各車両5にそれぞれ搭載されている。
各路側通信機2は、その周囲に広がる所定範囲の通信エリアAをそれぞれ有し、この通信エリアAを走行する各車両5の車載通信機3と無線通信が可能である。通信エリアAは、路側通信機2が電波を送信している領域であり、車載通信機3が当該電波を受信可能な領域である。
本実施形態の交通システムでは、路側通信機2同士(路路間通信)については無線通信が用いられ、また、路側通信機2と車載通信機3との間(「路」から「車」への路車間通信と「車」から「路」への車路間通信との双方を含む。)と車載通信機3同士(車車間通信)についても、無線通信が用いられている。
また、この交通システムでは、車載通信機3同士は、路側通信機2の前記通信エリアA外でも、キャリアセンス方式により直接的な無線通信(車車間通信)が行われるが、さらに、車載通信機3同士は、路側通信機2の前記通信エリアA内で、キャリアセンス方式により直接的な無線通信(車車間通信)が行われる。
なお本発明において「直接的な無線通信」とは、車載通信機3間での情報の送受信に路側通信機2が介在しておらず、一つの車載通信機3から送信された情報を他の車載通信機3が直接受信することによって、無線通信が行われることを意味する。
中央装置4が統括制御する各路側通信機2は、自身が無線送信する時間スロットを時分割多重(TDMA)方式で割り当てる。このため、残った時間スロットをCSMA方式によって車載通信機3が車車間通信に使用する。すなわち、一つの車載通信機3は、路側通信機2の周囲で、キャリアセンス方式により他の車載通信機3と無線通信を行う。
また、各路側通信機2は、自身の送信タイミングを制御するために他の路側通信機2との時刻同期機能を有している。
〔路側通信機及び車載通信機〕
図3は、路側通信機2及び車載通信機3の内部構成を示すブロック図である。
車載通信機3は、無線通信のためのアンテナ30に接続された無線通信部(送受信部)31と、この通信部31に対する通信制御を行うプロセッサ等よりなる制御部32と、この制御部32に接続されたROMやRAM等の記憶装置よりなる記憶部33とを備えている。
無線通信部31は、無線通信のために通常用いられる構成とすることができ、発振器、変調器、復調器、アンプ等を備えている。
記憶部33は、制御部32が実行する通信制御のためのコンピュータプログラムや、各通信装置2,3の通信機ID等を記憶している。
車載通信機3の制御部32は、車車間通信のためにキャリアセンス方式による無線通信を通信部31に行わせる。このために、制御部32の(後述する)検出部35は、通信部31における所定の搬送波周波数の受信レベルを常時感知しており、その値がある所定値以上である場合は無線送信を行わず、当該所定値未満になった場合にのみ無線送信を行うようになっている。
車載通信機3が送信する送信データには、ヘッダ、データ及びフッタが含まれている。ヘッダには、プリアンブルや自身の車載通信機ID(車両ID)が含まれている。
なお、車載通信機3の制御部32は、車両5の現時の位置情報や速度情報等を通信部31から外部に無線送信させている。このため、上記位置情報や速度情報等を受信した他の車両5や路側通信機2において、例えば、右直衝突や出合い頭衝突等を回避するための安全運転支援制御を行うことができる。
一方、路側通信機2は、無線通信のためのアンテナ20に接続された無線通信部(送受信部)21と、中央装置4と双方向通信する有線通信部22と、これらの通信制御を行うプロセッサ(CPU:Central Processing Unit)等よりなる制御部23と、制御部23に接続されたROMやRAM等の記憶装置よりなる記憶部24とを備えている。
無線通信部21は、無線通信のために通常用いられる構成とすることができ、発振器、変調器、復調器、アンプ等を備えている。
記憶部24は、制御部23が実行する通信制御のためのコンピュータプログラムや、各通信機2,3の通信機ID等を記憶している。
〔路側通信機の制御部及び車載通信機の制御部が備えている機能〕
路側通信機2の制御部23は、時分割多重方式によって路車間、車路間及び路路間の無線通信を無線通信部22に行わせるものである。このため、制御部23は、上記コンピュータプログラムの実行によって達成される機能部として、路側通信機2自身が無線送信する第一時間スロットと、車載通信機3の無線送信を許容する第二時間スロットとを、一定の周期ごとに時分割で割り当てる割当部23Aを備えている。
更に、路側通信機2の制御部23は、上記コンピュータプログラムを実行することで達成される機能部であるデータ送信部23Bを備えている。
このデータ送信部23Bは、取得した各種情報や、有線通信部22が受信した中央装置4の渋滞情報等の交通情報を記憶部24に一時的に記憶させると共に、これら情報及び記憶部24が既に記憶している情報を、無線通信部21及びアンテナ20を介して車載通信機2に対してブロードキャスト送信する。
図4(a)は、路側通信機2が送信するデータフォーマットの一例を示す図である。路側通信機2(データ送信部23B)が送信する送信データには、ヘッダ、データ及びフッタが含まれている。ヘッダには、プリアンブルや自身の路側通信機IDが含まれている。前記データ送信部23Bは、記憶部24が記憶している情報等を、送信信号に含ませることができ、前記送信データには、指令情報i及び参照情報jが含まれている。
指令情報iは、前記通信エリアAに存在している車載通信機3に対して送信する情報であり、車載通信機3同士が直接的に行う無線通信(車車間通信)の際の電波の送信出力の低下を要求する情報である。参照情報jは、記憶部24が既に記憶している情報であり、具体例については、後に説明する。
図3において、車載通信機3の制御部32は、記憶部33に記憶させた上記コンピュータプログラムが実行する機能部として、検出部35、調整部36及び情報取得部37を備えている。図3の調整部36は、アンテナ30からの送信電波の送信出力を調整する送信出力調整部36aである。これら機能については、後に説明する。
<第一実施形態>
図5(a)は、路側通信機2及び車両5が搭載している車載通信機3の機能を説明するための説明図である。
車載通信機3の前記検出部35は、車載通信機3が路側通信機2の通信エリアA内に進入したことを検出する機能を有している。このために、検出部35は、路側通信機2側のアンテナ20から送信された電波の通信部31における受信レベルを常時感知している。そして、その値が所定値以上である場合に、車載通信機3が当該路側通信機2の通信エリアA内に進入したことを検知することができる。さらに、受信信号中の特定ビット(ヘッダ)を参照することで、信号の送信元が路側通信機2であることがわかる。
一方、路側通信機2の前記データ送信部23Bによって通信エリアAに送信している情報には、前記指令情報i(図4(a)参照)が含まれているため、車載通信機3を搭載した車両5が通信エリアAに進入すると、車載通信機3は当該指令情報iを受信する。
車載通信機3が指令情報iを受信すると、この指令情報iに従うべく、当該車載通信機3の前記送信出力調整部36aは、車車間通信のための電波の送信出力を低下させる制御を行う。送信出力調整部36aは、例えば通信部31のアンプ(図示せず)を制御することによって送信電波の出力を大小調整することができる。
したがって、図5(a)(b)に示しているように、路側通信機2からの指令信号iを車載通信機3が受信すると、車載通信機3の送信出力調整部36aは、アンテナ30からの電波の送信出力を標準の値から低下させる。
また、路側通信機2から前記参照情報jとして、図4(b)に示しているような距離Lと送信出力との対応情報(距離Lと送信出力との関数)が送信される。
したがって、指令情報i及び参照情報jを受信した車載通信機3の送信出力調整部36aは、これらの情報に従うべく、図5(a)(b)に示しているように、通信エリアA内で、路側通信機2のアンテナ20との間の距離Lが小さくなるに応じて、電波の送信出力を大きく低下させる。
このために、車載通信機3の検出部35は、車載通信機3が備えているGPS機能から、車両5の現在位置及びアンテナ20の設置位置を把握し、距離Lを求める。送信出力調整部36aは、検出部35から距離Lに関する情報を取得すると共に、前記参照情報j(図4(b))を参照する(距離Lと送信出力との前記関数に基づいて演算する)ことにより、距離Lに応じた電波の送信出力を求め、当該送信出力を低下させる処理を行う。
以上のように、前記参照情報jが参照されることにより、路側通信機2から送信される前記指令情報iは、前記距離Lが小さくなるに応じて、車車間通信のために車載通信機3における電波の送信出力を低下させるように要求する情報となる。
また、路側通信機2は、通信エリアAで車載通信機3と無線通信を行うことから、指令情報iを前記のような情報とするのが好ましい。これは、車載通信機3が通信エリアAに進入し指令情報iを受信しても、図5(b)のように、当該車載通信機3が路側通信機2から遠ければ、電波の送信出力をさほど低下させないで、路側通信機2が当該車載通信機3からの情報を受信することができるようにするためである。一方、車載通信機3が路側通信機2に近づけば、電波の送信出力を大きく低下させても、路側通信機2は当該車載通信機3との無線通信が可能な状態とすることができる。
なお、前記参照情報jは、図4(b)の実線の矢印で示しているように、距離Lに応じて送信出力を比例的に低下させる対応関係であってもよいが、図4(b)の破線の矢印で示しているように、距離Lに応じて送信出力を段階的に低下させるものであってもよい。段階的に低下させる場合、車載通信機3の送信出力調整部36aは、図5(c)のように、電波の送信出力を段階的に低下させることとなる。
また、路側通信機2から送信される前記指令情報iは、図4(c)に示しているように、路側通信機2から送信された電波の車載通信機3における受信レベルQが大きくなるに応じて、車車間通信のための車載通信機3における電波の送信出力を低下させるように要求する情報であってもよい。指令情報iをこのような情報とするために、路側通信機2は、前記参照情報jとして、図4(c)に示しているような、車載通信機3における受信レベルQと送信出力との対応情報(受信レベルQと送信出力との関数)が送信される。
この場合、車載通信機3が通信エリアAに進入し指令情報iを受信しても、前記受信レベルQが小さければ、電波の送信出力をさほど低下させないで、路側通信機2が当該車載通信機3からの情報を受信することができる。一方、前記受信レベルQが大きければ、車載通信機3における電波の送信出力を大きく低下させても、車載通信機3との無線通信が可能な状態とすることができる。
そして、指令情報i及び参照情報jを受信した車載通信機3の送信出力調整部36aは、これらの情報に従うべく、図5(b)に示しているように、通信エリアA内で、車載通信機3における受信レベルQが大きくなるに応じて、電波の送信出力を大きく低下させる。
このために、前記のとおり、通信エリアAに車載通信機3が進入したか否かの判定を行うために当該車載通信機3の前記検出部35は受信レベルを常時感知しているので、この検出部35から送信出力調整部36aは、受信レベルに関する情報を取得する。
送信出力調整部36aは、検出部35から受信レベルに関する情報を取得すると共に、前記参照情報j(図4(c))を参照する(受信レベルQと送信出力との関数に基づいて演算する)ことにより、車載通信機3における受信レベルQに応じた電波の送信出力を求め、当該送信出力を低下させる処理を行う。
なお、車載通信機3における電波の受信レベルQは、アンテナ20と離れた位置から当該アンテナ20の近傍(直下位置)へ向かって大きくなる。このために、送信出力調整部36aは、アンテナ20に近づくに応じて、電波の送信出力を大きく低下させることになる。
また、この場合でも、前記参照情報jは、図4(c)の実線の矢印で示しているように、受信レベルQに応じて送信出力を比例的に低下させる対応関係であってもよいが、図4(c)の破線の矢印で示しているように、受信レベルQに応じて送信出力を段階的に低下させるものであってもよい。段階的に低下させる場合、車載通信機3の送信出力調整部36aは、図5(d)のように、電波の送信出力を段階的に低下させることとなる。
また、図5(b)(c)(d)では、前記距離L又は前記受信レベルQに応じて、電波の送信出力を変更しながら低下させたが、図5(e)に示しているように、車載通信機3が前記指令情報iを受信した時点で、当該車載通信機3の送信出力調整部36aは、アンテナ30からの電波の送信出力を所定の値に低下させ、その状態を維持するようにしてもよい。つまり、前記指令情報iを受信すると、電波の送信出力を一定値に下げてもよい。
又は、図5(f)に示しているように、車載通信機3が前記指令情報iを受信した時点で、アンテナ30からの電波の送信出力を所定の値まで低下させてから、さらに、参照情報jに基づいて、距離L又は受信レベルQに応じて、電波の送信出力を変更しながら低下させてもよい。
なお、車載通信機3が通信エリアAから脱すると、車載通信機3の検出部35はこれを検出することができ、この検出がされると、送信出力調整部36aは、電波の送信出力を、当該通信エリアAの進入前の通常の状態(一定出力の状態)に復帰させる。
または、路側通信機2は、前記指令情報iに、送信出力の低下を継続させる時間についての適用時間情報を含ませていてもよい。この場合、当該指令情報iを受信した車載通信機3は、その時間について電波の送信出力を低下させ、当該時間が経過すると、自律的に電波の送信出力を復帰させる。
または、前記適用時間情報の代わりに、電波の送信出力を低下させて走行する距離に関する適用走行距離情報であってもよい。この場合、当該距離は、通信エリアAの範囲に設定される。そして、適用走行距離情報を含む指令情報iを受信した車載通信機3は、その距離を走行する間だけ電波の送信出力を低下させ、当該距離の走行を終えると、自律的に電波の送信出力を復帰させる。
または、路側通信機2は、自己の通信エリアAの範囲についての情報を予め有していて、又は車載通信機3との通信により自己の通信エリアAの範囲を学習して有していて、路車間で個別通信が可能である場合、制御部23は、通信エリアAの範囲の情報に基づいて、車載通信機3が当該通信エリアAを退出するタイミングを予想し、当該タイミングで送信出力を通常の状態に復帰させる復旧指令情報を、通信エリアAに送信してもよい。この復旧指令情報を車載通信機3が受信することで、送信出力調整部36aは、電波の送信出力を復帰させる。
以上のように構成された路側通信機2によれば、当該路側通信機2は、通信エリアAに存在し電波の送信出力を低下させることのできる機能を備えた車載通信機3を搭載した車両5に対して、前記指令情報iを送信するので、車載通信機3は通信エリアAに進入すると当該指令情報iを受信する。指令情報iを受信した一つの車両5の車載通信機3が、車車間通信のための電波の送信出力を低下させることで、当該電波(キャリア)の到達範囲を、通信エリアAの進入前と比べて狭くすることができる。
このため、前記一つの車両5の近隣にある他の車両5の車載通信機3は、当該電波を受けるが、少し離れたさらに別の車両5の車載通信機3は、当該電波を受けず、当該別の車両5の車載通信機3は情報を発することができるようになる。
したがって、前記交通システムに割り当てられている周波数帯域が限られていても(例えば10MHz)、また、通信エリアA内で車載通信機3(車両5)が増えたとしても、同時に電波を発することのできる車載通信機3が増え、路路間通信を行っている車載通信機3の数が増えて当該通信を活発に行わせることができる。
なお、特に前記交通システムで使用される無線周波数が、比較的低い場合、例えば、UHF帯(720MHz帯)である場合、電波は周波数が低いほど回折しやすく遠くまで届く傾向にある。したがって、車載通信機3からの電波の送信出力が一定であり、山間部で有効に車車間通信を実行させるために送信出力が大きく設定されていると、都市部において、路側通信装置2が設置されている交差点同士が比較的近い距離に設けられている場合では、各交差点で車車間通信を行おうとしても、一方の交差点にある車載通信機3から送信した電波を、他方の交差点にある車載通信機3が容易に受信できてしまい、当該他方の交差点の車載通信機3は、情報の送信を行うことができない状態となるおそれがある。しかし、本発明によれば、一つの車載通信機3の通信エリアを小さくすることができ、このような現象を抑えることができる。
<第二実施形態>
第一実施形態では、指令情報iが、車車間通信のための電波の送信出力の低下を要求する情報であったが、第二実施形態では、指令情報iは、車車間通信のための車載通信機3における電波の受信感度の低下を要求する情報である。このために、車載通信機3の調整部36を、図6に示しているように、アンテナ30による受信電波の感度を調整する受信感度調整部36bとする。なお、他の検出部35等は第一実施形態と同じである。
この第二実施形態では、図7(a)(b)に示しているように、車載通信機3を搭載した車両5が、路側通信機2の通信エリアAに進入すると、車載通信機3は当該指令情報iを受信する。
車載通信機3が指令情報iを受信すると、この指令情報iに従うべく、当該車載通信機3の前記受信感度調整部36bは、車車間通信のための電波の受信感度を低下させる制御を行う。受信感度調整部36bは、例えば通信部31のアンプ(図示せず)を制御することによって受信感度を大小調整することができる。
したがって、図7(b)に示しているように、路側通信機2からの指令信号iを車載通信機3が受信すると、受信感度調整部36bは、アンテナ30における電波の受信感度を標準の値から低下させる。
また、第一実施形態と同様に、前記指令情報iを、路側通信機2のアンテナ20と車載通信機3との距離Lが小さくなるに応じて、車車間通信のために車載通信機3における電波の受信感度を低下させるように要求する情報とすることができる。このために、路側通信機2は参照情報j(図4(b))を送信すればよく、受信感度調整部36bは、前記距離Lが小さくなるに応じて、比例的(図7(b)参照)又は段階的(図7(c)参照)に、電波の受信感度を低下させることができる。
又は、第一実施形態と同様に、前記指令情報iを、路側通信機2から送信された電波の車載通信機3における受信レベルQが大きくなるに応じて、車車間通信のための車載通信機3における電波の受信感度を低下させるように要求する情報であってもよい。このために、路側通信機2は参照情報j(図4(c))を送信すればよく、受信感度調整部36bは、前記受信レベルQが大きくなるに応じて、電波の受信感度を低下させることができる(図7(d)参照)。
さらには、図7(e)に示しているように、車載通信機3が前記指令情報iを受信した時点で、受信感度調整部36bは、アンテナ30による電波の受信感度を所定の値に低下させ、その状態を維持するようにしてもよい。
この第二実施形態では、路側通信機2は、通信エリアAに存在し電波の受信感度をを低下させることのできる機能を備えた車載通信機3を搭載した車両5に対して、車車間通信のための電波の受信感度の低下を要求する指令情報iを送信する。これにより、一つの車載通信機3が当該指令情報iを受信し、車車間通信のための受信感度を低下させると、当該一つの車載通信機3がキャリア検出する際に、他の車載通信機3が送信した電波(キャリア)を受信し難くなる。
このため、受信感度を低下させた車載通信機3は、近隣にある他の車両5の車載通信機3が送信した電波を受けるが、少し離れた他の車両5の車載通信機3の電波を受信することができず、受信感度を低下させた車載通信機3は情報を発することができる機会が増えることとなる。
したがって、前記交通システムに割り当てられている周波数帯域が限られていても(例えば10MHz)、また、通信エリアA内で車載通信機3(車両5)が増えたとしても、同時に電波を発することのできる車載通信機3が増え、路路間通信を行っている車載通信機3の数が増えて当該通信を活発に行わせることができる。
なお、車載通信機3における受信感度の復帰は、第一実施形態と同様の手段によって行われる。
<第三実施形態>
路側通信機2の構成は、前記第一又は第二実施形態と同様であるが、路側通信機2は、車車間通信のための電波の送信出力又は当該電波の受信感度を、車載通信機3が選択して低下させるように要求する指令情報を送信する。
そして、車載通信機3は、図8に示しているように、調整部36が、前記送信出力調整部36a及び前記受信感度調整部36bの双方の機能を備えている。制御部32は、これら送信出力調整部36a及び受信感度調整部36bの内のいずれか一方を機能させる選択部38を更に備えていている。なお、検出部35、送信出力調整部36a及び受信感度調整部36bの各機能は、前記実施形態で説明したものと同じである。
前記選択部38は、車車間又は路車間の通信状況に応じて、送信出力調整部36a及び受信感度調整部36bの内のいずれか一方を選択する。具体例を説明すると、検出部35は、受信感度を検知する他、受信品質(C/N(Carrier to Noise Ratio)、RSSI(Receive Signal Strength Indication))も検知することができる。そこで、選択部38は、検知部35が検知した受信品質に基づいて、前記選択処理を実行する。
例えば、無線通信においてノイズが多い場合(受受信品質が悪い場合)、受信感度調整部36bを機能させるように選択するのが好ましい。これにより、ノイズの影響を抑えることができる。
以上のように構成された各実施形態の路側通信機2及び車載通信機3を備えた通信システムによって、路側に設置された路側通信機2の通信エリアAで当該路側通信機2と車載通信機3とによって無線通信が行われ、かつ、通信エリアA内でキャリアセンス方式により直接的な車車間通信が行われる無線通信方法は、路側通信機2は、通信エリアAに存在している車載通信機3に対して、車車間通信のための電波の送信出力の低下又は当該電波の受信感度の低下を要求する指令情報iを送信することによって行われる。
〔送信出力の調整、受信感度の調整について〕
前記各実施形態では、路側通信機2が参照情報jを送信し、車載通信機3が当該参照情報jを受信することにより、当該車載通信機3が、当該参照情報jに基づいて、例えば前記距離Lに応じて、車車間通信のための電波の送信出力の低下の度合い又は当該電波の受信感度の低下の度合いを調整し、当該低下の処理を行っている(車載側処理)。
しかし、本発明では、車車間通信のための電波の送信出力の低下の度合い又は当該電波の受信感度の低下の度合いの決定を、路側通信機2が行ってもよい(路側処理)。この路側処理のためには、路側通信機2の制御部23が、前記車載通信機3の調整部36と同様の機能を備えた調整部23Cを有している必要がある。しかし、この場合では、路側通信機2は参照情報jを通信エリアAに送信しなくてもよい。
路側処理の場合、路側通信機2の制御部23が、例えば前記距離Lの情報を(車路間通信で)取得し、この取得した情報及び参照情報jに基づいて、路側通信機2の調整部23Cが、車車間通信のための電波の送信出力の低下の度合い又は当該電波の受信感度の低下の度合いを決定する。そして、路側通信機2は、決定した低下の度合いについての情報を含む指令情報iを、通信エリアAの車載通信機3へ送信する。この指令情報iを受信した車載通信機3は、当該指令情報iに従って、決定された度合いに応じて、電波の送信出力を低下させればよい。
なお、以下では、路側通信機2が参照情報jも送信することで、車車間通信のための電波の送信出力の低下の度合い又は当該電波の受信感度の低下の度合いの決定を、車載通信機3が行う場合(つまり、前記車載側処理)として説明する。
前記各実施形態において、車載通信機3の調整部36は、更に、前記距離Lや前記受信レベルQとは別の他の条件を判定基準として送信出力を調整したり、受信感度を調整したりすることができる。
このために、路側通信機2は、図9及び図10に表として示している参照情報j2をさらに有している。参照情報j2は、路側通信機2の記憶部24に記憶させている。
参照情報j2は、通信エリアAでの混雑度等の各種判定基準と、送信出力の低下の度合い(受信感度の低下の度合い)とが対応付けられた情報である。なお、図9と図10とでは、代表として、送信出力の低下の度合いに関してのみが示されている。
具体的には、参照情報j2は、通信エリアAが設定されている道路の種別、通信エリアA内に存在している車載通信機3の混雑度、車載通信機3が搭載される車両5の走行速度、車載通信機3が搭載される車両5の種別、及び、通信エリアAにおける環境、の条件の内の一つ、又は、これらの内の二つ以上を組み合わせた事項に基づいて、送信出力の低下の度合いを決定するための情報である。
そして、路側通信機2は通信エリアAに指令情報iを送信すると共に、車載通信機3における電波の送信出力の低下の度合いが、前記参照情報j2に基づいて決定されることから、前記指令情報iは、通信エリアAが設定されている道路の種別、通信エリアA内に存在している車載通信機3の混雑度、車載通信機3が搭載される車両5の走行速度、車載通信機3が搭載される車両5の種別、及び、通信エリアAにおける環境の内の一つ、又は、これらの内の二つ以上を組み合わせた事項に応じて、車車間通信のための電波の送信出力を低下させるように要求する情報となる。
また、車載通信機3の制御部32は、機能部としての前記情報取得部37を備え、また、路側通信機2の制御部23は同様に機能部としての情報取得部23Dを備え(例えば図3参照)、後に説明するが、これら情報取得部は各種情報を取得することができる。
そして、調整部36による、送信出力の低下の度合いの決定の処理は、受信した参照情報j2の中から、前記情報取得部37が取得した情報と合致している送信出力の低下の度合い(受信感度の低下の度合い)を抽出することによって、行われる。そして、調整部36は、前記度合いに応じて送信出力を調整(受信感度を調整)することができる。
具体例を説明する。
路側通信機2の記憶部24には、前記参照情報j2(図9)として、通信エリアAが設定されている道路の種別に関する道路種別情報が記憶されている。なお、道路の種別とは、例えば一般道路、自動車専用道路等であり、自動車専用道路では、一般道路よりも、制限速度が高く設定されているものとする。
例えば図4において、路側通信機2は、通信エリアAに、指令情報i及び前記参照情報j2の他、前記道路種別情報も送信する。車載通信機3が通信エリアAに進入すると、車載通信機3の情報取得部37は、通信部31を介して、これら情報を取得する。
そして、車載通信機3の調整部36は、指令情報iに従って、取得した前記道路種別情報及び参照情報j2(図9)に基づいて、アンテナ30からの電波の送信出力を低下させる度合いを調整する(又はアンテナ30による電波の受信感度を低下させる度合いを調整する)。
具体的には、情報取得部37が取得した前記道路種別情報によれば、道路の種別が、制限速度が比較的高い自動車専用道路である場合、車載通信機3を搭載した車両5の速度は速くなることから、単位時間あたりの移動距離が大きくなるので、運転支援及び交通安全のために離れた車両同士での車車間通信を行う必要性が高まる。つまり、離れた車両の情報を得たり、離れた車両へ自車の情報を通知する必要が高まる。このため、車載通信機3の通信エリアを比較的広くするために、調整部36は、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくさせる。つまり、図9の参照情報j2によれば、通常の送信出力を「中」程度にまで低下させる。一方、道路の種別が、一般道路であった場合、図9の参照情報j2によれば、通常の送信出力を「中」よりも小さい「小」まで低下させる。
また、路側通信機2は、周囲の車載通信機3からの信号を監視していることにより、路側通信機2の情報取得部23Dは、周囲に存在している車載通信機3の数を把握することができ、通信エリアAに存在している移動通信機3の混雑度に関する混雑情報を得ることができる。
そこで、路側通信装置2から、指令情報i及び前記参照情報j2の他、前記混雑情報も送信され、路車間通信によって、車載通信機3の情報取得部37は、これら情報を取得することができる。
そして、車載通信機3の調整部36は、指令情報iに従って、取得した前記混雑情報及び参照情報j2(図9)に基づいて、アンテナ30からの電波の送信出力を低下させる度合いを調整する(又はアンテナ30による電波の受信感度を低下させる度合いを調整する)。
具体的には、調整部36は、前記混雑情報に基づいて判定することにより、混雑度が高ければ、車載通信機3を搭載した車両5の速度は比較的遅くなり、運転支援及び交通安全のために離れた車載通信機3同士での無線通信を行う必要性は低くなる。このため、混雑度が高くなるに応じて、電波の送信出力を低下させる度合いを高め、電波の送信出力を大きく低下させる(又は、電波の受信感度を低下させる度合いを高め、電波の受信感度を大きく低下させる)。
また、車載通信機3の情報取得部37は、車両5が備えている車速センサ(図示せず)から当該車両5の走行速度に関する速度情報を取得することができる。
この場合、路側通信装置2から、指令情報i及び前記参照情報j2が送信され、路車間通信によって、車載通信機3の情報取得部37は、これら情報を取得することができる。
そして、路側通信機2の調整部36は、指令情報iに従って、取得した前記速度情報及び参照情報j2(図9)に基づいて、アンテナ30からの電波の送信出力を低下させる度合いを調整する(又はアンテナ30による電波の受信感度を低下させる度合いを調整する)。
具体的には、車両5の走行速度が速くなる場合、単位時間あたりの移動距離が大きくなるので、運転支援及び交通安全のために離れた車両5同士での車車間通信を行う必要性が高まる。つまり、離れた車両の情報を得たり、離れた車両へ自車の情報を通知する必要性が高まる。このため、車載通信機3の通信エリアを比較的広くするために、調整部36は、速度情報に基づいて、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくする(又は、電波の受信感度を低下させる度合いを小さくする)。
また、車載通信機3を車両5に搭載する際に、当該車載通信機3の記憶部33に、車両の種別に関する車両種別情報を記憶させる。なお、車両の種別としては、図10(a)に示しているように、一般車両及び緊急車両がある。そして、情報取得部37は、記憶部33から車両種別情報を取得することができる。
この場合、路側通信装置2から、指令情報i及び前記参照情報j2が送信され、路車間通信によって、車載通信機3の情報取得部37は、これら情報を取得することができる。
そして、路側通信機2の調整部36は、指令情報iに従って、取得した前記車両種別情報及び参照情報j2(図10(a))に基づいて、アンテナ30からの電波の送信出力を低下させる度合いを調整する(又はアンテナ30による電波の受信感度を低下させる度合いを調整する)。
具体的には、車載通信機3を搭載した車両5が、パトカーや救急車等の緊急自動車である場合、離れている他の車両5の車載通信機3とも通信可能とし、当該緊急自動車の接近情報(緊急自動車が接近している旨の情報)を他の移動通信機に通知するのが好ましい。また、車載通信機3を搭載した緊急自動車としては、離れている他の車両5(車載通信機3)の走行情報(走行している旨の情報)も通知されるのが好ましい。
そこで、車両種別情報が緊急自動車である場合、緊急自動車に搭載する車載通信機3の通信エリアを比較的広くするために、その車載通信機3の調整部36は、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくするのがよく、通常の送信出力を「中」程度にまで低下させる構成とするのがよい(又は、電波の受信感度を低下させる度合いを小さくするのがよい)。
また、路側通信機2の情報取得部23Dは、通信エリアAの環境を検知するセンサ40から、環境情報を取得可能となっている。センサ40は降雨量や濃霧の度合いを検知することができる。
そこで、路側通信装置2から、指令情報i及び前記参照情報j2の他、前記環境情報も送信され、路車間通信によって、車載通信機3の情報取得部37は、これら情報を取得することができる。
そして、車載通信機3の調整部36は、指令情報iに従って、取得した前記環境情報及び参照情報j2(図10(b))に基づいて、アンテナ30からの電波の送信出力を低下させる度合いを調整する(又はアンテナ30による電波の受信感度を低下させる度合いを調整する)。
具体的には、路側通信機2の周囲の環境が悪い場合、つまり、大雨や濃霧等でドライバーの視界が悪い場合、離れた車両5同士での車車間通信を行う必要性が高まる。すなわち、交通安全のためになるべく早くドライバーに周囲の情報を伝えることが望ましく、離れた車両の情報を得たり、離れた車両へ自車の情報を通知する必要性が高まる。このため、路側通信装置2がセンサ40によって周囲の環境に関する環境情報を取得すると、この環境情報を路車間通信によって車載通信機3は受信することができる。
この場合、環境情報において環境が悪い場合、車載通信機3の調整部36は、受信した環境情報に応じて、電波の送信出力を低下させる度合いを小さくするのが好ましく、通常の送信出力を「中」程度にまで低下させる(又は、電波の受信感度を低下させる度合いを小さくするのがよい)。
また、本発明に関して、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、前記実施形態では、移動通信機を車載通信機3(車両5に搭載する車両用の移動通信機)として説明したが、移動通信機は、車両以外に搭載させてもよく、携帯電話端末が備えていてもよい。
また、本発明の送信手段を、前記実施形態では、制御部23の機能(データ送信部23B)によって構成した場合を説明したが、本発明の送信手段は、無線通信部21と制御部23(データ送信部23B)との内の少なくとも一方の機能によって、構成することができる。
高度道路交通システムの全体構成を示す概略斜視図である。 高度道路交通システムの一部を示す平面図である。 路側通信装置と車載通信機との内部構成を示すブロック図である。 路側通信機が送信する情報の一例を示す図である。 路側通信機と車載通信機との機能を説明するための説明図である。 路側通信装置と車載通信機との内部構成を示すブロック図である。 路側通信機と車載通信機との機能を説明するための説明図である。 路側通信装置と車載通信機との内部構成を示すブロック図である。 参照情報を表として説明している説明図である。 参照情報を表として説明している説明図である。
符号の説明
2 路側通信機
3 車載通信機(移動通信機)
5 車両
23B データ送信部(送信手段)
24 記憶部(記憶手段)
A 通信エリア
i 指令情報
L 距離
Q 受信レベル

Claims (9)

  1. キャリアセンス方式による無線通信を行う移動通信機に対して、無線で情報を送信する路側通信機であって、
    前記移動通信機同士が直接的に行う前記無線通信の際の電波の送信出力の低下又は当該電波の受信感度の低下を要求する指令情報を記憶する記憶手段と、
    記憶させた前記指令情報を前記移動通信機に送信する送信手段と、を備えていることを特徴とする路側通信機。
  2. 前記指令情報は、当該路側通信機と前記移動通信機との距離が小さくなるに応じて、前記無線通信の際の電波の送信出力又は当該電波の受信感度を低下させるように要求する情報である請求項1に記載の路側通信機。
  3. 前記指令情報は、当該路側通信機から送信された電波の前記移動通信機における受信レベルが大きくなるに応じて、前記無線通信の際の電波の送信出力又は当該電波の受信感度を低下させるように要求する情報である請求項1に記載の路側通信機。
  4. 前記指令情報は、当該路側通信機が電波を送信している領域である通信エリア内に存在している前記移動通信機の混雑度に応じて、前記無線通信の際の電波の送信出力又は当該電波の受信感度を低下させるように要求する情報である請求項1〜3のいずれか一項に記載の路側通信機。
  5. 前記指令情報は、前記移動通信機が搭載される車両の種別に応じて、前記無線通信の際の電波の送信出力又は当該電波の受信感度を低下させるように要求する情報である請求項1〜4のいずれか一項に記載の路側通信機。
  6. 前記指令情報は、当該路側通信機が電波を送信している領域である通信エリアが設定されている道路の種別に応じて、前記無線通信の際の電波の送信出力又は当該電波の受信感度を低下させるように要求する情報である請求項1〜5のいずれか一項に記載の路側通信機。
  7. 前記指令情報は、前記移動通信機の移動速度に応じて、前記無線通信の際の電波の送信出力又は当該電波の受信感度を低下させるように要求する情報である請求項1〜6のいずれか一項に記載の路側通信機。
  8. 前記指令情報は、当該路側通信機が電波を送信している領域である通信エリアにおける環境に応じて、前記無線通信の際の電波の送信出力又は当該電波の受信感度を低下させるように要求する情報である請求項1〜7のいずれか一項に記載の路側通信機。
  9. 移動通信機同士によってキャリアセンス方式による無線通信が行われると共に、前記移動通信機と路側通信機とによって無線通信が行われる無線通信方法であって、
    前記路側通信機は、前記移動通信機に対して、前記移動通信機同士が直接的に行う無線通信の際の電波の送信出力の低下又は当該電波の受信感度の低下を要求する指令情報を送信することを特徴とする無線通信方法。
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