JP2010118856A - 光波長分割多重通信システム並びに励振器及びモードフィルタ - Google Patents

光波長分割多重通信システム並びに励振器及びモードフィルタ Download PDF

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Abstract

【課題】MMF光ケーブルを利用して、0.6μmから1.6μm帯の伝送波長域を自由に用いることができ、かつ波長毎の伝送可能距離を大幅に拡大することができる光波長多重通信システム並びに励振器及びモードフィルタを提供すること。
【解決手段】送信器311は異なる波長を出力するN個の光源317と光合波器312から構成される。光合波器312で合波されたN個の信号光は、MMF伝送路313を伝搬し、受信器315において波長毎に各受光回路318でそれぞれ受信される。短尺のPCFによる励振器316は、送信器311中に実装され、光合波器312の前方のMMF伝送路313側、すなわち光合波器312の出力端側に設置する。励振器316は三角格子状に空孔が配置されたPCFからなり、基本伝搬モードLP01モードのみを伝搬し、完全なシングルモードで動作する。
【選択図】図3

Description

本発明は、光波長多重通信システム並びに励振器及びモードフィルタに関し、より詳細には、マルチモード光ファイバケーブルと波長の異なる複数の信号光を用いる光波長分割多重型(WDM)技術を活用する光波長多重通信システム並びに励振器及びモードフィルタに関する。
現在、ユーザ系から短中距離の通信への適用を目指して1Gbpsおよび10Gbps−Ethernet(登録商標)などの光LAN技術が急速に普及している。特にコア径の大きなマルチモード光ファイバ(MMF)と安価な0.8μm近傍を中心波長とする光源や受光器を組み合わせたシステムが短距離の伝送を中心に用いられている。
しかしながら、Ethernet(登録商標)の規格ではグレーデッドインデックス(GI)型の屈折率分布を持つMMFの伝送距離は、伝送速度1Gbpsで550m、最近の広帯域のMMFを用いた場合でも10Gbpsでは300mとされている。これはマルチモードファイバ特有の多モード分散によって信号劣化が生じてしまうためである。
また、伝送容量の拡大、高速化には波長分割多重(WDM)伝送が有効であるにもかかわらず、MMFに対しては、これまでWDM伝送はほとんど行われてこなかった。これは、多モード分散にコアガラスの材料分散が加わるため、屈折率分布の制御によって多モード分散を広い波長領域で小さくすることが困難であったためである。この問題を解決するために、例えば、伝送路用のMMFに、それとは別個の多モード分散を補償するための分散補償用のMMFを接続する方法が提案されている(非特許文献1参照)。
図1に、従来のMMF伝送路と多モード分散補償用MFFを用いたシステム構成例を示す。それぞれ異なる波長λ〜λの信号光を出力するn個の光送信器111が光合波器112に接続され、合波された信号光は光合波器112の出力端に接続されたMMF伝送路113に入射される。MMF伝送路113の他端は、波長λ〜λの信号光をそれぞれ受信するn個の光受信器116が接続された光分波器114に接続されている。光分波器114と各光受信器116との間には、分散補償用MMF115がそれぞれ接続されている。
しかし、図1に示すように、各光受信器116の前段に分散補償用MMF115を設置した場合、MMF伝送路1kmに対して厳密に屈折率分布を制御した分散補償用MMF115が100m程度必要とされており、コスト増加や分散補償用MMF115の追加設置のための接続スペースの確保といった問題が生じる。また、分散補償用MMF115の最適なファイバ長は、使用波長、MMF伝送路長に応じて変化し、原理的にMMF伝送路113の屈折率分布が既知である必要がある。従って、この方法が適用できるのは、上述した一定の条件を満たすことができる場合に限られる。
一方、MMFにおいて、入射側に励振器を設置し、入射するモードの総数を少なくすることで(限定モード励振)、伝送距離を拡大する方法が知られている。この方法は、大別すると、(1)MMFのコア中心からずれた点に光を入力し、少数の高次のモードを励振する方法(オフセット入力)、(2)MMFのコア中心に少数の低次のモードを励振する方法があるが、例えば、最近急速に開発の進んでいる10Gbpsや40Gbpsの高速伝送時においては、(2)の低次モード励振の方が伝送距離の拡大効果は大きい(非特許文献2参照)。
図2に、従来のMMF伝送路とSMFによる励振器を用いたシステム構成例を示す。この方法では、GI型のMMF伝送路213の入射側に、通常のSMF212(1.3μm帯ゼロ分散シングルモードファイバ)を励振器として軸ずれを抑えて接続することで10Gbpsや40Gbpsの高速伝送時に数kmにおよぶ伝送距離を実現している。この構成で効果が得られる理由は、使用した波長1.3μmにおいて、GI型のMMF伝送路213の基底伝搬モードLP01のモードフィールド径(MFD)とSMF212のMFDがほぼ一致しており、シングルモード状態での励振が実現されているためと考えられる。
しかし、この従来の方法では、使用波長は励振器として用いるSMF212のシングルモード波長域(典型的には1.26μm以上の波長域)に限定され、0.8μm近傍や0.6μm近傍の安価な光源やデバイスを活用することができない。この問題を解決するために、原理的には0.6μmから0.8μm付近でシングルモードとなるファイバを励振器に用いることも考えられる。
竹永 勝宏、官 寧、松尾 昌一郎、 姫野 邦治、「WDM伝送用マルチモード分散補償ファイバ」、電子情報通信学会通信ソサイエティ大会、2003年、SB−7−4 D.H.Sim,Y.Takushima,Y.C.Chung,"Transmission of 10Gb/s and 40Gb/s Signals over 3.7km of Multimode Fiber using Mode−Field Matched Center Launching Technique",Optical Fiber Communication and the National Fiber Optic Engineers Conference,2007.OFC/NFOEC 2007.Conference on、25−29 March 2007,pp.1−3 Kunimasa Sitoh,Yukihiro Tsuchida,Masanori Koshiba,"Endlessly single−mode holey fibers:the influence of core design",Optical Society of America,Optics Express,26 December 2005,Vol.13,No.26,pp.10833−10839 熊谷 智宣、姚 兵、大薗 和正、黒沢 芳宣、立蔵 正男、「フォトニッククリスタルファイバとSMFの接続検討」、電子情報通信学会総合大会、2004年、C−3−143 Kunimasa Saitoh,Masanori Koshiba,"Empirical relations for simple design of phtonic crystal fibers",Society of America,Optics Express,10 January 2005,Vol.13,No.1,pp.267−274
しかしながら、通常の構造のファイバでは、MFDが小さくなってしまいMMF伝送路213のMFDと一致させることが困難となるため、シングルモード励振ができない。同時にMMF伝送路213との間に接続損失が生じてしまうため、十分な効果が得られない。または、効果が仮に得られるとしても、その効果は特定の波長域(励振器がシングルモード動作する波長域)に限定されてしまう。さらに、ステップインデックス型(SI型)のMMFの基底伝搬モードLP01のMFDは40μm程度にも及ぶため、励振器の挿入損失が極めて大きくなり、この手法を適用しても効果が期待できない。
すなわち、従来構造のファイバを用いる限り、広い波長域で動作し、挿入損失が小さいシングルモード励振器を実現できなかった。従って、MMFを用いて0.6μmから1.6μm帯といった幅広い波長帯を自由に用いて高速WDM伝送を行うことは従来非常に困難であった。なお、以上の励振器に関する議論は、受信器側伝搬モードLP01以外を除去するために用いるモードフィルタに対しても、同様に成り立つ。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、MMF光ケーブルを利用して、0.6μmから1.6μm帯の伝送波長域を自由に用いることができ、かつ波長毎の伝送可能距離を大幅に拡大することができる光波長多重通信システム並びに励振器及びモードフィルタを提供することにある。
このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、電気信号を変換して波長の異なる信号光を出力する2つ以上の光源及び前記各光源から出力される信号光を合波する光合波器を含む送信器と、シングルモード状態で入力された信号光を伝搬するマルチモード光ファイバケーブル伝送路と、信号光を分波する分波器及び前記分波器から出力される波長の異なる信号光を電気信号に変換する複数の受光回路を含む受信器とから構成される光波長分割多重通信システムにおいて、信号光の高次モードを除去し、シングルモードの光を励振する励振器を前記送信器中の光合波器の後段又はマルチモード光ファイバケーブル伝送路の前段若しくは途中に備え、前記励振器は、前記送信器中の光源が出力する信号光の最短波長λにおいて基本伝搬モードLP01のみを伝搬するフォトニック結晶光ファイバを用いることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の波長分割多重通信システムにおいて、前記励振器と前記受信器との間のマルチモード光ファイバケーブル伝送路の途中に、前記最短波長λにおいて基本伝搬モードLP01のみを伝搬するフォトニック結晶光ファイバを用いたモードフィルタを備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の波長分割多重通信システムにおいて、最短波長λにおいて基本伝搬モードLP01のみを伝搬するフォトニック結晶光ファイバを用いたモードフィルタを前記受信器中に備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の波長分割多重通信システムで用いられる励振器であって、前記マルチモード光ファイバケーブル伝送路と接する端面において、前記光源から出力された信号光の波長λ(N=1、2、3、・・・、n)の平均波長1/n・Σλでのモードフィールド径が、前記平均波長における前記マルチモード光ファイバケーブル伝送路の基底伝搬モードLP01のモードフィールド径と一致することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の波長分割多重通信システムで用いられる励振器であって、前記のマルチモード光ファイバケーブル伝送路と接する端面において、前記光源の内の1つから出力された信号光の波長λ(N=1、2、3、・・・、n)におけるモードフィールド径が、前記波長λにおける前記マルチモード光ファイバケーブル伝送路の基底伝搬モードLP01のモードフィールド径と一致することを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項2又は3に記載の波長分割多重通信システムで用いられるモードフィルタであって、前記マルチモード光ファイバケーブル伝送路と接する端面において、前記光源から出力された信号光の波長λ(N=1、2、3、・・・、n)の平均波長1/n・Σλでのモードフィールド径が、前記平均波長における前記マルチモード光ファイバケーブル伝送路の基底伝搬モードLP01のモードフィールド径と一致することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項2又は3に記載の波長分割多重通信システムで用いられるモードフィルタであって、前記マルチモード光ファイバケーブル伝送路と接する端面において、前記光源の内の1つから出力された信号光の波長λ(N=1、2、3、・・・、n)におけるモードフィールド径が、前記波長λにおける前記マルチモード光ファイバケーブル伝送路の基底伝搬モードLP01のモードフィールド径と一致することを特徴とする。
本発明は、励振器又は伝送路中にモードフィルタとして短尺のフォトニック結晶光ファイバ(PCF)を設置することで基本伝搬モードLP01のみを伝搬し、LP01以外のモードの光パワーを抑圧し、伝送距離を制限する要因であった多モード分散の影響を軽減することで、伝送距離を大幅に拡大することができる。
また、LP01以外のモードの光パワーが抑圧されていることからLP01モードとLP01以外のモードとのモード間結合(モード間での光パワーのやりとり)も比較的小さい。そのため、励振器によってシングルモード光を入力後、MMF伝送路中の接続点や曲げなどによって、各信号波長λにおいてLP01以外の高次モードが発生したとしても、伝送路途中や受信器にモードフィルタを適宜配置してこれらを除去することにより、信号劣化を生じさせることなく伝送距離を拡大することができる。
さらに、PCFはその空孔構造を最適化することによって、すべての波長域でシングルモード動作することが可能であり、かつMFDについてもシングルモード条件を保ちつつ任意の径に調整することができる。従って、PCFによって、広波長域で動作し、挿入損失の小さい励振器やモードフィルタを実現でき、MMF伝送路とこれらの励振器やモードフィルタを利用した広波長域WDM伝送システムを実現することができる。
本発明のWDM通信システム構成によれば、既存のMMFケーブルやVCSELなどの経済的な短波長用光源を活用し、従来技術では困難であった0.6μmから1.6μm帯の伝送波長域を自由に用いた高速WDM伝送を実現するとともに、波長毎の伝送可能距離を大幅に拡大することが可能となる。
特に、既存のルートに敷設されたMMFを用いて1波長、1Gbps程度の伝送速度のシステムが既に導入されている場合、そのMMFを張り替えることなくWDM化や、1波長当りの高速化(10Gbps化、40Gbps化)といったバージョンアップを容易に実現することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
図3(a)〜(d)に、本発明の一実施形態に係るWDM通信システムの構成例を示す。送信器311は異なる波長を出力するN個の光源317と光合波器312から構成される。光合波器312で合波されたN個の信号光は、MMF伝送路313を伝搬し、受信器315において波長毎に各受光回路318でそれぞれ受信される。図3(a)では、短尺のPCFによる励振器316は、送信器311中に実装され、光合波器312の前方のMMF伝送路313側、すなわち光合波器312の出力端側に設置する。
尚、本明細書では、標準的なコア径50μm及び62.5μmのMMF(GI型又はSI型)を想定しているが、MMF伝送路313のコア径はこれに限定されることはなく、その他のコア径でも励振器316又はモードフィルタ319として用いるPCFの構造を適宜変えることによって、同様な効果を得ることができる。
一方、図3(a)の構成においては、伝送距離、曲げや接続点などの条件に応じて、伝送路途中で高次モードが発生し、多モード分散による信号劣化が生じる場合がある。その場合は、高次モードを除去するモードフィルタ319を受信器315中の光分波器314の後方のMMF伝送路313側、すなわち光分波器314の入力端側に設置する(図3(b))、又はさらにMMF伝送路313の途中の接続点にも設置する(図3(c))ことで伝送劣化を防ぐことができる。尚、状況に応じて、モードフィルタ319を前述の位置以外の異なる場所に複数個設置してもよい。
さらには、図3(d)の構成のように、短尺のPCFによる励振器316を、送信器311の外の各種の光ファイバ伝送路(SMF、MMF、PCFなど)320の途中の接続点に設置する構成も可能である。
本発明の一実施形態に係る短尺のPCFによる励振器316又はモードフィルタ319の構造と構成例について説明する。図3(a)〜(d)中の励振器316として、例えば、既に多くの研究発表が報告されている三角格子状に空孔が配置されたPCF(非特許文献3参照)を使用できる。
図4(a)〜(c)に、三角格子状に空孔が配置されたPCFの基本構造を示す。図4において、Λは空孔の間隔、dは空孔の径で、材料としては一般に純石英ガラスが用いられる。また、図4(a)は中心のコア部分が空孔1個分、(b)は中心のコア部分が空孔3個分、(c)は中心のコア部分が空孔7個分に相当する構造である。
図4(a)の構造のPCFでは、空孔直径をd、空孔間隔をΛとすると、空孔の占有率を表すパラメータd/Λが約0.424よりも小さい場合、伝送波長がどんなに短くなってもLP01モードのみを伝搬し、完全なシングルモードで動作することが理論的に明らかにされている(非特許文献3参照)。同様に、図4(b)の構造ではd/Λが約0.165よりも小さい場合に、図4(c)の構造ではd/Λが約0.046よりも小さい場合に、完全なシングルモードで動作することが理論的に明らかにされている。
従って、d/Λについて前記条件を満たすように設計したPCFであれば、送信器311がどのような波長の信号光を使用しても本発明の励振器316又はモードフィルタ319として用いることができる。
又は、本発明のWDM通信システム中の光源317の最短波長をλとしたとき、励振器316又はモードフィルタ319はこの波長λでシングルモード動作するように設計されていれば良い。
図5に、光ファイバの動作波長、コア半径、屈折率の値によらず伝搬特性を統一的に記述できる正規化周波数VとΛ/λの関係を図4(a)の構造のPCFについて算出したグラフを示す。尚、正規化周波数Vは下記で定義される。
Figure 2010118856
ここで、kは波数、nはコアの屈折率、aはコア径、Δは非屈折率差である。図5中のV=2.405よりV値が小さければシングルモードで伝搬し、大きい場合には多モード伝搬になる。d/Λ=0.424ではV値が2.405を超えることが無く波長に依存せずシングルモードで動作する。仮に、d/Λが0.424以上であっても、空孔間隔Λを調整して波長λにおいてV値を2.4近傍もしくはそれ以下とすることができれば、シングルモード条件が満たされるので、そのように設計したPCFであれば本発明の励振器316又はモードフィルタ319として用いることができる。つまり使用するPCFのd/Λの条件は、最短波長λの値に応じて緩和することができ、最短波長λにおいてLP01モードのみを伝搬するという条件下で、d/Λの値を適宜選択することができる。
但し、後述の実施形態2で述べるように、本発明の励振器316又はモードフィルタ319のMFDは、MMF伝送路313と接する端面側でMMF伝送路313のMFDと整合あるいは概略一致していることが好ましい。その観点からは、d/Λが0.424以下である方が、空孔間隔Λの値を自由に変化させることができるので、MFDの調整が容易になる。
次に図6(a)に、本発明の一実施形態に係る励振器316又はモードフィルタ319の構成例を示す。励振器316又はモードフィルタ319は、上述のd/Λの条件を満たす短尺のPCF612の両端に、図3のMMF伝送路313と同様な構造のMMF光コード611と613とを融着接続して作製できる。PCF612の長さとしては、クラッド部分を伝搬するクラッドモードを除去するために数cmから1m程度とすれば十分である。
また、図6(b)に、PCFの片側のみにMMF光コードを融着接続した励振器316又はモードフィルタ319の構成例を示す。MMF光コードが接続されていない側のPCFの端面は開放端として各種コネクタなどを取り付けて接続することも可能である。
また、図6(c)に、片端にMMF光コード631を、もう1つの片端にSMF光コード633を、PCF632の両端に融着接続した励振器316又はモードフィルタ319の構成例を示す。この構成は、SMF用光源や図3(d)のようにSMF伝送路319と励振器316を接続する場合に好適となる。この際は、上述したようにPCF断面構造のシングルモード条件、つまりd/Λに関する条件を維持しながら、加熱延伸などの方法によって適宜PCFをテーパ化し、それぞれの端面においてSMF光コード、MMF光コードのMFDと整合させることが好ましい。
図6(a)〜(c)の励振器316又はモードフィルタ319は、短尺なのでMMF光ファイバコードとPCFのファイバ部分の伝送損失は無視できる。一方、空孔のない通常の構造の光ファイバ(SMF)とPCFとの融着接続損失は、放電時間などの条件を最適化し、両者のファイバのMFDが比較的よく整合している場合は、1箇所あたり0.2dB程度の値が実現可能である(非特許文献4参照)。このことから、コア径のより大きなMMF光ファイバコードとPCFの融着接続を行う図6(a)〜(c)の構成においても、挿入損失が0.5から1dB程度の低損失な励振器316又はモードフィルタ319が実現できる。
上述の励振器316又はモードフィルタ319では、通常の構造の光ファイバに対して効果が確認されている(A)曲げの付与、(B)屈折率整合材の塗布、(C)被覆膜厚を厚くするなどの方法を用いて、クラッドモード光の伝搬を防ぐことができる。従って、加えてこれらの方法を用いれば、図6(a)〜(c)の構成をさらに短尺化、小型化することができる。
上述したように図6(a)〜(c)に示す励振器316又はモードフィルタ319は小型なので、図3(a)、(b)のように、送受信器中に実装することができる。図3(a)、(b)の構成では、MMF伝送路313の構成は変化しないため、特定の1地点から他の1地点(Point to Point)のMMF伝送区間に、既に単一波長のシステムが導入されているような場合、旧システムの送受信器を本発明の送受信器311、315に取り替えることで容易に通信や光LANシステムの波長数、ひいては伝送容量の大幅な拡張を行うことができる。また、図3(c)のシステム構成では伝送に用いるMMFケーブルが成端収容されている途中の収容架などで、該当するMMFにモードフィルタを接続すれば良い。
次に、短尺のPCFによる励振器316又はモードフィルタ319のMFDをMMF伝送路313のMFDと概略一致させる方法について説明する。一例として、波長0.8μmから1.55μmの範囲の複数波長の使用を想定した場合について述べる。このとき、GI型MMFのMFDは典型的には、波長0.8μmで10μm程度、波長1.55μmで15μm程度である。
図4に示すPCFのMFDは、一般的に通常の構造の光ファイバのMFDよりも小さい。従って、MFDを概略一致させる方法として、(1)使用波長の平均値の波長において、MMFのMFDの平均値とPCFのMFDを一致させる、(2)使用波長の1つにおいて、MMFのMFDとPCFのMFDを一致させる、この2つが考えられる。
(1)の方法としては、例えば波長1.2μm((0.8+1.55)/2)でMFDが12.5μm((10+15)/2)になる構造のPCFを設計・作製すれば良い。PCFの構造から、各波長のMFDを理論的に計算・予測することが可能であり、図7(a)の構造PCF(d=4.0μm、Λ=9.5μm)を用いることで、波長1.2μmでMFDがほぼ12.5μmの値を実現できる(非特許文献5参照)。より厳密な調整が必要な場合は、上記の構造を微調整したPCFを数種類作製し、実際にMFDを測定して、12.5μmに値が最も近い最適なPCFを用いれば良い。
図8(a)に、図7(a)に示す構造を有するPCFのMFDの波長依存性を示す。MMFの値と全波長域で完全に一致させることはできないが、PCFのMFDの波長依存性は小さく、MFDの不整合による接続損失は波長0.8μmから1.55μmにおいて変動幅は0.1dB以内に抑えることができる。MFDの不整合による接続損失は以下の式で表される。
Figure 2010118856
ここで、ηは接続損失、W、WはMMF、PCFのMFD値である。この方法では、いずれの波長でも平均的にMFDの整合を実現し、挿入損失の増加を防ぐとともに、高次モードの光パワーを抑制することができる。
(2)の方法としては、例えば波長0.8μmでMFDが10μmになる構造のPCFを設計・作製すれば良い。前記の非特許文献5によれば、PCFの構造から、各波長のMFDを理論的に計算・予測することが可能であり、図7(b)の構造のPCF(d=0.49μm、Λ=3.0μm)を用いることで、波長0.8μmのMFDがほぼ10μmの値を実現できる。より厳密な調整が必要な場合は、図7(b)の構造を微調整したPCFを数種類作製し、実際にMFDを測定して、10μmに値が最も近い最適なPCFを用いれば良い。
図8(b)に、図7(b)に示す構造を有するPCFのMFDの波長依存性を示す。MMFの値と全波長域で完全に一致させることはできないが、MFDが一致している0.8μmではMFDの不整合による接続損失は非常に小さく抑えられ、0.8μmから1.55μmにおけるMFD不整合による接続損失の変動幅は0.06dB以内に抑えることができる。この方法では、特定の波長でMFDの厳密な整合を実現し、挿入損失の増加を防ぐとともに、高次モードの光パワーを抑制することができる。
(1)と(2)の方法は、許容される送受信間の光レベル差(dB)の波長依存性、使用光源の線幅などを考慮して、適宜選択すれば良い。つまり、他の波長に比べて特定の波長(典型的には最も短い使用波長)で伝送劣化が大きく伝送可能距離が短いと予想される場合は、(2)の方法を用いて該当の波長でMFDを整合させることが好適となる。
従来技術であるMMF伝送路と多モード分散補償用MMFを用いたシステムの構成例を示す図である。 従来技術であるMMF伝送路とSMFによる励振器を用いたシステムの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るWDM通信システムの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係るPCFの断面構造の例を示す図である。 PCFのV値とΛ/λの関係の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る励振器又はモードフィルタの構成例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る励振器又はモードフィルタとして用いるPCFの断面構造の例を示す図である。 本発明の一実施形態に係る励振器又はモードフィルタとして用いるPCFのMFDの波長依存性を示す図である。
符号の説明
111、211、311 光送信器
112、312 光合波器
113、313 MMF伝送路
114、314 光分波器
115 分散補償用MMF
116、214、315 光受信器
212 SMF
213 MMF
316 励振器
317 光源
318 受光回路
319 モードフィルタ
320 光ファイバ伝送路
611、613、621、631 MMF光コード
612、622、632 PCF
633 SMF光コード

Claims (7)

  1. 電気信号を変換して波長の異なる信号光を出力する2つ以上の光源及び前記各光源から出力される信号光を合波する光合波器を含む送信器と、シングルモード状態で入力された信号光を伝搬するマルチモード光ファイバケーブル伝送路と、信号光を分波する分波器及び前記分波器から出力される波長の異なる信号光を電気信号に変換する複数の受光回路を含む受信器とから構成される光波長分割多重通信システムにおいて、
    信号光の高次モードを除去し、シングルモードの光を励振する励振器を前記送信器中の光合波器の後段又はマルチモード光ファイバケーブル伝送路の前段若しくは途中に備え、前記励振器は、前記送信器中の光源が出力する信号光の最短波長λにおいて基本伝搬モードLP01のみを伝搬するフォトニック結晶光ファイバを用いることを特徴とする波長分割多重通信システム。
  2. 前記励振器と前記受信器との間のマルチモード光ファイバケーブル伝送路の途中に、前記最短波長λにおいて基本伝搬モードLP01のみを伝搬するフォトニック結晶光ファイバを用いたモードフィルタを備えたことを特徴とする請求項1に記載の波長分割多重通信システム。
  3. 最短波長λにおいて基本伝搬モードLP01のみを伝搬するフォトニック結晶光ファイバを用いたモードフィルタを前記受信器中に備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の波長分割多重通信システム。
  4. 請求項1乃至3のいずれかに記載の波長分割多重通信システムで用いられる励振器であって、
    前記マルチモード光ファイバケーブル伝送路と接する端面において、前記光源から出力された信号光の波長λ(N=1、2、3、・・・、n)の平均波長1/n・Σλでのモードフィールド径が、前記平均波長における前記マルチモード光ファイバケーブル伝送路の基底伝搬モードLP01のモードフィールド径と一致することを特徴とする励振器。
  5. 請求項1乃至3のいずれかに記載の波長分割多重通信システムで用いられる励振器であって、
    前記のマルチモード光ファイバケーブル伝送路と接する端面において、前記光源の内の1つから出力された信号光の波長λ(N=1、2、3、・・・、n)におけるモードフィールド径が、前記波長λにおける前記マルチモード光ファイバケーブル伝送路の基底伝搬モードLP01のモードフィールド径と一致することを特徴とする励振器。
  6. 請求項2又は3に記載の波長分割多重通信システムで用いられるモードフィルタであって、
    前記マルチモード光ファイバケーブル伝送路と接する端面において、前記光源から出力された信号光の波長λ(N=1、2、3、・・・、n)の平均波長1/n・Σλでのモードフィールド径が、前記平均波長における前記マルチモード光ファイバケーブル伝送路の基底伝搬モードLP01のモードフィールド径と一致することを特徴とするモードフィルタ。
  7. 請求項2又は3に記載の波長分割多重通信システムで用いられるモードフィルタであって、
    前記マルチモード光ファイバケーブル伝送路と接する端面において、前記光源の内の1つから出力された信号光の波長λ(N=1、2、3、・・・、n)におけるモードフィールド径が、前記波長λにおける前記マルチモード光ファイバケーブル伝送路の基底伝搬モードLP01のモードフィールド径と一致することを特徴とするモードフィルタ。
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