JP2010118783A - Ofdm受信装置、リファレンスシンボルの補間方法および移動端末ならびにプログラム - Google Patents

Ofdm受信装置、リファレンスシンボルの補間方法および移動端末ならびにプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】OFDM受信装置において、精度の良いチャネル推定を簡単な処理によって行うこと。
【解決手段】直交周波数分割多重された受信信号の遅延プロファイルを計算し、この遅延プロファイルに基づき受信信号のFFT演算開始位置を検出するパスサーチ処理部10を備えるOFDM受信装置1において、遅延プロファイルに基づき遅延分散を計算する遅延分散計算部15と、この遅延分散計算部15の計算結果が閾値を超えたとき、または閾値以上のときには、受信信号に離散的に挿入されたリファレンスシンボルの周波数方向による補間を禁止するチャネル推定部16と、を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、OFDM受信装置、リファレンスシンボルの補間方法および移動端末ならびにプログラムに関する。
近年、通信技術の発達はめざましく、大容量のデータを高速で通信するシステムが実現されつつある。これは、有線通信のみのことではなく、無線通信においても同様である。すなわち、携帯電話などの移動端末の普及に伴い、無線でも大容量のデータを高速で通信し、動画や音声などのマルチメディアデータを移動端末でも利用可能とする次世代通信方式の研究、開発が盛んに行われている。
次世代通信方式としては、3GPP(3rd Generation Partnership
Project)で議論されているLTE(Long Term Evolution)に代表されるようなOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)を用いた通信方式が注目されている。OFDMは、使用する帯域を複数のサブキャリアに分割し、それぞれのサブキャリアに各データシンボルを割当てて送信を行う方式である。このときに、サブキャリアは周波数軸上で互いに直交するように配置されるため、周波数利用効率に優れている。また、1つ1つのサブキャリアは狭帯域となるため、マルチパス干渉の影響を抑えることができる。これにより、高速大容量通信を実現することができる。
一方、無線通信では、受信信号は無線通信路(チャネル)において、マルチパスフェージング等に起因する信号の歪が生じる。そこで、データシンボルと共に多重された送信される既知のリファレンスシンボルを用いて、各サブキャリアのチャネル特性の推定値(チャネル推定値)を求め、受信機で信号の歪を補償する必要がある。このとき、チャネル推定値の精度が低いと、そのチャネルで受けた信号の歪が適切に補正されず、受信信号の復調精度が低下する。よって、チャネル推定値の精度を向上させるための方式が様々提案されている。
例えば、非特許文献1に記載されているチャネル推定方式では、リファレンスシンボルから推定した各サブキャリアのチャネル推定値をIFFT(Inverse Fast Fourier Transform)処理して、複素遅延プロファイルを作成する。そして、規定の閾値以下の成分を雑音とみなして“0”に置き換える。これにより、雑音の影響が少ない精度の良いチャネル推定値を得ることができる。
上述したようなチャネル推定方法では、雑音除去の精度を高めるために分解能の高い遅延プロファイルを作成する必要がある。例えば、リファレンスシンボル間のチャネル推定値を補間する処理が必要とされる。この補間する処理について図10を参照して説明する。図10は、リファレンスシンボル間のチャネル推定値の補間処理を説明するための図である。図10の横方向は周波数領域を表し、縦方向は時間領域を表す。なお、図10は、3GPP TS36.211で定義されているリファレンスシンボルマッピングの一例である。
図10のR1は第1のリファレンスシンボルであり、R2は第2のリファレンスシンボルである。また、図10のDは補間するデータ信号である。すなわち、リファレンスシンボルR1、R2は、既知の信号である。よって、リファレンスシンボルR1、R2を抽出し、その変調成分を取り除き、これを既知であるリファレンスシンボルR1、R2の初期値と比較する。これにより、リファレンスシンボルR1、R2が伝送路を伝送されることにより、どのような歪を受けたかを推定することができる。したがって、リファレンスシンボルR1、R2が挿入されたサブキャリアの伝送路特性が判明する。
このようにして図10に示すリファレンスシンボルR1、R2が挿入されたマッピング位置についてはチャネル推定が可能となる。このようにしてチャネル推定されたリファレンスシンボルR1、R2を用いて図10に「D」で示すデータのマッピング位置のチャネル推定を行う。すなわち、データDは、リファレンスシンボルR1またはR2のほぼ中間に位置するので、データDのチャネルにおける伝送路特性もリファレンスシンボルR1またはR2のチャネルにおける伝送路特性に準じたものであろうと推定することができる。
このときに、図10における周波数領域(横方向)を用いて補間するか、あるいは、図10における時間領域(縦方向)を用いて補間するか、あるいは、その双方を用いて補間するかを決める必要がある。すなわち、より誤差の少ない方の領域を用いて補間することが好ましい。例えば、OFDM受信装置の移動速度が速い場合には、時間領域(縦方向)により補間する方法では誤差が大きい。これに対し、遅延分散が大きい場合には、周波数領域(横方向)により補間する方法では誤差が大きい。よって、図10に矢印で示すリファレンスシンボルR1またはR2のペア毎に、時間領域変化量(Err_t)および周波数領域変化量(Err_f)を求め、平均変化量の小さい方を選択することが好ましい。
ここで、3GPP TS36.211で定義されているLTE仕様における上述した変化量計算方法の一例について数1として示す。Ntxを送信アンテナ数、Nrxを受信アンテナ数、NBWをシステム帯域幅のサブキャリア数、「a,b,n,t,i」を送信アンテナ数、受信アンテナ数、スロット番号、シンボル番号、サブキャリア番号、Lcpを3GPP−LTE仕様におけるExtendedCPを示すインジケータ、hZFをゼロフォーシング(干渉信号をゼロとする規範)チャネル推定結果、ζ(t)を時間領域誤差、η(t)を周波数領域誤差とすると、
Figure 2010118783
となる。なお、ExtendedCPの場合にはLcp=1、NormalCPの場合にはLcp=0となる。また、「6」で除算している理由は3GPPで策定されているLTE仕様では6サブキャリア毎にリファレンスシンボルがマッピングされているためである。
再特WO2003032541 特開2007−202081 特開2008−113240 特表2007−511942 社団法人電子情報通信学会、「電子情報通信学会技術研究報告」、RSC2001−177、pp.1−6,Nov.2001
上述したような動画や音声などのマルチメディアデータを移動端末でも利用可能とする次世代通信方式において、高速データ通信を実現するためには、受信処理の軽減、処理時間の短縮化および省電力化が必須である。
これに対し、上述したようなチャネル推定方法では、リファレンスシンボルのチャネル推定値の平均変化量を用いて制御を行うため、適切な制御を行うには多数の変化量を演算かつ平均化する必要がある。このことは、次世代通信方式において必須となる受信処理の軽減、処理時間の短縮化および省電力化に相反するものである。
本発明は、このような背景の下に行われたものであって、精度の良いチャネル推定を簡単な処理によって行うことができるOFDM受信装置、リファレンスシンボルの補間方法および移動端末ならびにプログラムを提供することを目的とする。
本発明のOFDM受信装置は、直交周波数分割多重(OFDM)された受信信号の遅延プロファイルを計算し、この遅延プロファイルに基づき受信信号のFFT演算開始位置を検出する手段を備えるOFDM受信装置において、遅延プロファイルに基づき遅延分散を計算する遅延分散計算手段と、この遅延分散計算手段の計算結果が閾値を超えたとき、または閾値以上のときには、受信信号に離散的に挿入されたリファレンスシンボルの周波数方向により補間を禁止するチャネル推定手段と、を備えるものである。
あるいは、本発明のOFDM受信装置は、直交周波数分割多重(OFDM)された受信信号の遅延プロファイルを計算し、この遅延プロファイルに基づき受信信号のFFT演算開始位置を検出する制御部を備えるOFDM受信装置において、制御部は、遅延プロファイルに基づき遅延分散を計算し、この計算結果が閾値を超えたとき、または閾値以上のときには、受信信号に離散的に挿入されたリファレンスシンボルの周波数方向による補間を禁止するものである。
本発明のリファレンスシンボルの補間方法は、直交周波数分割多重(OFDM)された受信信号の遅延プロファイルを計算し、この遅延プロファイルに基づき受信信号のFFT演算開始位置を検出するOFDM受信装置に適用されるリファレンスシンボルの補間方法において、遅延プロファイルに基づき遅延分散を計算する遅延分散計算ステップと、この遅延分散計算ステップの処理による計算結果が閾値を超えたとき、または閾値以上のときには、受信信号に離散的に挿入されたリファレンスシンボルの周波数方向による補間を禁止するチャネル推定ステップと、を有するものである。
本発明のOFDM受信装置は、直交周波数分割多重(OFDM)された信号を受信するOFDM受信装置において、OFDM受信装置の移動速度を検出する移動速度検出手段と、この移動速度検出手段が検出した移動速度が閾値を超えたとき、または閾値以上のときには、信号に離散的に挿入されたリファレンスシンボルの時間方向による補間を禁止するチャネル推定手段と、を備えるものである。
あるいは、本発明のOFDM受信装置は、直交周波数分割多重(OFDM)された信号を受信する制御部を備えるOFDM受信装置において、制御部は、OFDM受信装置の移動速度を検出し、検出した移動速度が閾値を超えたとき、または閾値以上のときには、信号に離散的に挿入されたリファレンスシンボルの時間方向による補間を禁止するものである。
本発明のリファレンスシンボルの補間方法は、直交周波数分割多重(OFDM)された信号を受信するOFDM受信装置に適用されるリファレンスシンボルの補間方法において、OFDM受信装置の移動速度を検出する移動速度検出ステップと、この移動速度検出ステップの処理により検出した移動速度が閾値を超えたとき、または閾値以上のときには、信号に離散的に挿入されたリファレンスシンボルの時間方向による補間を禁止するチャネル推定ステップと、を有するものである。
本発明のOFDM受信装置は、直交周波数分割多重(OFDM)された受信信号の遅延プロファイルを計算し、この遅延プロファイルに基づき受信信号のFFT演算開始位置を検出する手段を備えるOFDM受信装置において、遅延プロファイルに基づき遅延分散を計算する遅延分散計算手段と、OFDM受信装置の移動速度を検出する移動速度検出手段と、(1)遅延分散計算手段の計算結果が遅延分散値の閾値を超えたとき、または遅延分散値の閾値以上のとき、および、(2)移動速度検出手段が検出した移動速度検出値が移動速度検出値の閾値未満のとき、または移動速度検出値の閾値以下のときの2つの条件(1)(2)を満足した場合には、受信信号に離散的に挿入されたリファレンスシンボルの周波数方向による補間を禁止するチャネル推定手段と、を備えるものである。
あるいは、本発明のOFDM受信装置は、直交周波数分割多重(OFDM)された受信信号の遅延プロファイルを計算し、この遅延プロファイルに基づき受信信号のFFT演算開始位置を検出する制御部を備えるOFDM受信装置において、制御部は、OFDM受信装置の移動速度を検出すると共に、遅延プロファイルに基づき遅延分散を計算し、(1)この計算結果が遅延分散値の閾値を超えたとき、または遅延分散値の閾値以上のとき、および、(2)検出した移動速度検出値が移動速度検出値の閾値未満のとき、または移動速度検出値の閾値以下のときの2つの条件(1)(2)を満足した場合には、受信信号に離散的に挿入されたリファレンスシンボルの周波数方向による補間を禁止するものである。
本発明のリファレンスシンボルの補間方法は、直交周波数分割多重(OFDM)された受信信号の遅延プロファイルを計算し、この遅延プロファイルに基づき受信信号のFFT演算開始位置を検出するOFDM受信装置に適用されるリファレンスシンボルの補間方法において、OFDM受信装置の移動速度を検出する移動速度検出ステップと、遅延プロファイルに基づき遅延分散を計算する遅延分散計算ステップと、(1)この遅延分散計算ステップの処理による計算結果が遅延分散値の閾値を超えたとき、または遅延分散値の閾値以上のとき、および、(2)移動速度検出ステップの処理により検出された移動速度検出値が移動速度検出値の閾値未満のとき、または移動速度検出値の閾値以下のときの2つの条件(1)(2)を満足した場合には、受信信号に離散的に挿入されたリファレンスシンボルの周波数方向による補間を禁止するチャネル推定ステップと、を有するものである。
本発明の移動端末は、本発明のOFDM受信装置を備えるものである。
本発明のプログラムは、情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に、本発明のOFDM受信装置の機能を実現するものである。
本発明によれば、精度の良いチャネル推定を簡単な処理によって行うことができる。
(本発明の第一の実施の形態)
本発明の第一の実施の形態に係るOFDM受信装置1の構成を図1および図2を参照して説明する。図1は、OFDM受信装置1のブロック構成図である。図2は、チャネル推定部16のブロック構成図である。OFDM受信装置1は、図1に示すように、パスサーチ処理部10としての遅延プロファイル計算部11および有効パスタイミング検出部12を備える。さらに、CP(Cyclic Prefix)除去部13、FFT処理部14、遅延分散計算部15、チャネル推定部16、チャネル復調部17、チャネル復号部18を備える。
また、チャネル推定部16は、図2に示すように、リファレンスシンボル抽出部20、仮推定値生成部21、IFFT処理部22、雑音除去部23、FFT処理部24、チャネル推定補間部25を備える。
また、OFDM受信装置1の各部は、所定のソフトウェア(請求項でいうプログラム)により動作する汎用の情報処理装置(CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal
Processor)、マイクロプロセッサ(マイクロコンピュータ)など)などによって構成されてもよい。なお、後述するOFDM受信装置1A、1Bの各部についても同様である。例えば、汎用の情報処理装置は、メモリ、CPU、入出力ポートなどを有する。汎用の情報処理装置のCPUは、メモリなどから所定のプログラムとして制御プログラムを読み込んで実行する。これにより、汎用の情報処理装置には、OFDM受信装置1の各部の機能が実現される。
なお、汎用の情報処理装置が実行する制御プログラムは、OFDM受信装置1の出荷前に、汎用の情報処理装置のメモリなどに記憶されたものであっても、OFDM受信装置1の出荷後に、汎用の情報処理装置のメモリなどに記憶されたものであってもよい。また、制御プログラムの一部が、OFDM受信装置1の出荷後に、汎用の情報処理装置のメモリなどに記憶されたものであってもよい。OFDM受信装置1の出荷後に、汎用の情報処理装置のメモリなどに記憶される制御プログラムは、例えば、CD−ROMなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に記憶されているものをインストールしたものであっても、インターネットなどの伝送媒体を介してダウンロードしたものをインストールしたものであってもよい。
また、制御プログラムは、汎用の情報処理装置によって直接実行可能なものだけでなく、ハードディスクなどにインストールすることによって実行可能となるものも含む。また、圧縮されたり、暗号化されたりしたものも含む。
次に、OFDM受信装置1の動作を説明する。OFDM受信装置1では、直交検波されたI成分信号およびQ成分信号が遅延プロファイル計算部11に入力される。遅延プロファイル計算部11では、受信信号の自己相関に基づき遅延プロファイルが計算される。有効パスタイミング検出部12では、遅延プロファイル計算部11の計算結果として得られた遅延プロファイルから有効パスタイミングを決定し、FFT演算の開始タイミングを決定する。なお、遅延プロファイルを用いてFFT演算の開始タイミングを決定する技術の例は特許文献1に開示されており、このような方法や他の方法を採用することができる。さらに、有効パスタイミング検出部12は、有効パスとして検出したタイミングと受信電力レベルとを遅延分散計算部15に入力する。ここで、有効パスとは1つのOFDMシンボルのうちでガードインターバルを除いた部分をいう。また、パスタイミングとは、有効パスに対するFFT演算開始タイミングのことである。
CP除去部13では、有効パスタイミング検出部12で検出されたFFTタイミング情報に基づき、OFDMシンボルから先頭に付加されているCPを除去する。CP除去部13でCPが除去されたOFDMシンボルはFFT処理部14に入力される。FFT処理部14では、CPが除去されたOFDMシンボルをフーリエ変換することによりOFDMシンボルの時間領域の信号波を各サブキャリア成分に変換する。
このとき、上述したCP除去部13、FFT処理部14による処理と並行してチャネル推定部16では、データシンボルと共に多重されて送信された既知のリファレンスシンボルを用いて、各サブキャリアのチャネル推定値を求める。
チャネル復調部17では、チャネル推定部16が求めたチャネル推定値の複素共役を各サブキャリアの受信信号に乗算する。これにより、チャネル復調部17では、各チャネルで受けた信号の歪を補償(チャネル等化)することができる。さらに、チャネル復調部17は、各チャネルで受けた信号の歪が補償された各サブキャリアの受信信号のI成分信号およびQ成分信号を尤度情報に変換する。
チャネル復号部18では、チャネル復調部17で尤度情報に変換された受信信号に対して誤り訂正復号化および誤り検出を実施する。これによりチャネル復号部18からは復号信号が出力される。
次に、チャネル推定部16の動作を図2を参照して説明する。
チャネル推定部16では、まず、リファレンスシンボル抽出部20で、FFT処理部14からデータシンボルと共に多重されて送信されているリファレンスシンボルが抽出され、各リファレンスシンボルのチャネル推定値が求められる。すなわち、リファレンスシンボル抽出部20では、データシンボルと共に多重されて送信されているリファレンスシンボルのパターンがキャンセルされ、各リファレンスシンボルのチャネル推定値を得る。なお、リファレンスシンボルの受信信号におけるマッピング状態は図10(R1、R2)で説明したとおりである。
仮推定値生成部21には、リファレンスシンボル抽出部20で得られたチャネル推定値と、遅延分散計算部15で得られた遅延分散値とが入力する。なお、遅延分散値は後述する数2によって得られる値である。仮推定値生成部21では、IFFT処理部22により分解能の高いIFFT結果を得るために、図10で説明したようなリファレンスシンボルの補間処理と似た補間処理を図3の処理フローによって実施する。図3の処理フローについては後述する。このときに、既に説明したように、周波数領域(図10の横方向)を用いて補間するか、あるいは、時間領域(図10の縦方向)を用いて補間するか、あるいは、その双方を用いて補間するかを決める必要がある。すなわち、より誤差の少ない方の領域を用いて補間することが好ましい。
OFDM受信装置1では、既に説明した3GPP TS36.211で定義されているLTE仕様における変化量計算方法の一例のような複雑な計算を避けるために、以下で説明するような方法を用いる。
すなわち、OFDM受信装置1では、遅延分散計算部15を設け、この遅延分散計算部15によりパスサーチ処理部10の遅延プロファイル計算部11によって計算された遅延プロファイルを利用して遅延分散を求める。そして、チャネル推定部16は、この遅延分散に基づき仮推定値生成処理を制御する。これにより、伝送路環境に関わらず精度の高いチャネル推定を簡単な処理によって実現できる。
(本発明の第一の実施の形態に係るチャネル推定方法について)
パスサーチ処理部10の有効パスタイミング検出部12は、複数の有効パスを検出し、各有効パスの電力レベルとパスタイミングを遅延分散計算部15に入力する。遅延分散計算部15では、下式(数2)を用いて遅延分散値Sを計算する。なお、下式中におけるf(ti)はパスタイミングtiにおける電力レベルである(iは自然数)。また、Pは遅延分散計算区間における総受信電力であり、TDは平均遅延である。
Figure 2010118783
遅延分散計算部15から遅延分散値Sを受け取った仮推定値生成部21は、図3のフローチャートに従い、仮推定値生成の補間方向を制御する。すなわち、仮推定値生成部21は、遅延分散計算部15から入力される遅延分散値Sを監視する(ステップS1)。仮推定値生成部21は、遅延分散値Sが閾値以上であれば(ステップS2のYes)、時間方向の補間を実施可とし、周波数方向の補間を禁止として仮推定値を生成する(ステップS3)。これは遅延分散が大きいためチャネル推定値の周波数方向の変動が激しく、周波数方向補間は誤差が大きいと判断されるためである。
また、仮推定値生成部21は、遅延分散値Sが閾値未満であれば(ステップS2のNo)、時間方向の補間を禁止し周波数方向の補間を実施可として仮推定値を生成する(ステップS4)。これは、遅延分散が小さいため、チャネル推定値の周波数方向の変動は緩やかであり、周波数方向補間は誤差が小さいと判断されるためである。
なお、上述したステップS2のYesを「閾値を超えていれば」とし、ステップS2のNoを「閾値以下であれば」としてもよい。また、ステップS4において、「禁止」を「実施可」としてもよい。なぜなら、遅延分散が小さいという理由により時間方向補間を禁止する必要はなく、時間方向補間と周波数方向補間と併用してもよいからである。ただし、遅延分散以外の理由で、時間方向補間を禁止しなければならない事情があってもここではそれを認識できない。よって、確実に誤差が小さいと判断できる周波数方向補間のみを実施可とする方が好ましいともいえる。
また、ステップS4において、時間方向の補間および周波数方向の補間の双方が共に実施可となった場合に、どのような補間制御を実施するかについては、特許文献2〜4などに開示されている。よって、ここでの詳細な説明は省略する。これは以下の実施の形態においても同じである。
(本発明の第二の実施の形態)
次に、本発明の第二の実施の形態に係るOFDM受信装置1Aについて説明する。以下では、本発明の第一の実施の形態の構成と同一または同種の部材は同一または同一系の符号を用いて説明し、その説明を省略または簡略化し、かつ異なる部材について主として説明する。OFDM受信装置1Aの構成を図4に示す。OFDM受信装置1Aは、図4に示すように、移動速度検出部30がOFDM受信装置1の遅延分散計算部15と置き換わり、かつ、移動速度検出部30には有効パスタイミング検出部12からの出力が入力しないところが本発明の第一の実施の形態と異なる。また、有効パスタイミング検出部12は、受信電力レベルを検出せず、単に、有効パスタイミングのみを検出することとなる。
移動速度検出部30は、例えば、GPS(Global Positioning
System)によって実現できる。すなわち、移動速度検出部30にGPSを備えておけば、OFDM受信装置1Aの位置情報を知ることができる。よって、ある地点から他の地点までの移動に要する距離と時間の情報から移動速度を検出することができる。
本発明の第一の実施の形態では、遅延分散計算部15からの遅延分散値Sがチャネル推定部16の仮推定値生成部21に入力されたのに対し、本発明の第二の実施の形態では、図5に示すように、移動速度検出部30からの移動速度検出値Mがチャネル推定部16Aの仮推定値生成部21Aに入力される。
(本発明の第二の実施の形態に係るチャネル推定方法について)
移動速度検出部30から移動速度検出値Mを受け取った仮推定値生成部21Aは、図6のフローチャートに従い、仮推定値生成の補間方向を制御する。すなわち、仮推定値生成部21Aは、移動速度検出部30から入力される移動速度検出値Mを監視する(ステップS10)。仮推定値生成部21Aは、移動速度検出値Mが閾値以上であれば(ステップS11のYes)、時間方向の補間を禁止し、周波数方向の補間を実施可として仮推定値を生成する(ステップS12)。これは移動速度検出値Mが閾値以上であれば、チャネル推定値の時間方向の変動が激しく、時間方向補間は誤差が大きいと判断されるためである。
また、仮推定値生成部21Aは、移動速度検出値Mが閾値未満であれば(ステップS11のNo)、周波数方向の補間を禁止し時間方向の補間を実施可として仮推定値を生成する(ステップS13)。これは移動速度検出値Mが閾値未満であれば、チャネル推定値の時間方向の変動が緩やかであり、時間方向補間は誤差が小さいと判断されるためである。
なお、上述したステップS11のYesを「閾値を超えていれば」とし、ステップS11のNoを「閾値以下であれば」としてもよい。また、ステップS13の「禁止」を「実施可」としてもよい。なぜなら、移動速度が小さいという理由により周波数方向補間を禁止する必要はなく、時間方向補間と周波数方向補間と併用してもよいからである。ただし、移動速度以外の理由で、周波数方向補間を禁止しなければならない事情があってもここではそれを認識できない。よって、確実に誤差が小さいと判断できる時間方向補間のみを実施可とする方が好ましいともいえる。
(本発明の第三の実施の形態)
次に、本発明の第三の実施の形態に係るOFDM受信装置1Bについて説明する。以下では、本発明の第一および第二の実施の形態の構成と同一または同種の部材は同一または同一系の符号を用いて説明し、その説明を省略または簡略化し、かつ異なる部材について主として説明する。OFDM受信装置1Bの構成を図7に示す。OFDM受信装置1Bは、図7に示すように、遅延分散計算部15および移動速度検出部30の両者を備えたところが本発明の第一および第二の実施の形態と異なる。
遅延分散計算部15および移動速度検出部30の両者を備えることにより、チャネル推定部16Bは、遅延分散値Sおよび移動速度検出値Mの両者を用いてチャネル推定の制御を行うことができる。これにより、遅延分散計算部15または移動速度検出部30のいずれか一方のみを備える場合と比べてチャネル推定制御の精度を高めることができる。すなわち、遅延分散計算部15の計算結果および移動速度検出部30の検出結果が共に時間方向の補間あるいは周波数方向の補間のいずれかを禁止すべきという判断を示すものであれば、当該判断の信頼性は高いといえる。
一方、次のような場合が問題とされる。すなわち、遅延分散計算部15の計算結果が遅延分散値Sの閾値未満であり、時間方向補間が禁止されるにも関わらず、移動速度検出部30の検出結果が移動速度検出値Mの閾値以下であり、周波数方向補間も禁止される場合である。あるいは、遅延分散計算部15の計算結果は遅延分散値Sが閾値以上であり、周波数方向補間が禁止されるにも関わらず、移動速度検出部30の検出結果が移動速度検出値Mの閾値を超えていて、時間方向補間も禁止される場合である。いずれの場合にも、時間方向の補間、周波数方向の補間のいずれもが禁止されてしまうが、このような場合にはステップS4(第一の実施の形態の図3)の時間方向補間の「禁止」を「実施可」とし、ステップS13(第二の実施の形態の図6)の周波数方向補間の「禁止」を「実施可」とすることで対応することができる。
また、このような場合には、時間方向の補間および周波数方向の補間の双方により補間を行った上で、双方の補間結果を平均化するようにしてもよい。すなわち、時間方向の補間、周波数方向の補間のいずれを禁止するべきかの判断に迷ってしまうような状況下は、双方の補間方向が共にほぼ同じ程度の誤差を含むと推察できる。よって、この第三の実施の形態では、双方の補間方向により補間を実施した後にその補間結果を平均化することにより誤差についても平均化し、尤度の高い補間結果を得ている。
(本発明の第三の実施の形態に係るチャネル推定方法について)
遅延分散計算部15から遅延分散値Sおよび移動速度検出部30から移動速度検出値Mを受け取った仮推定値生成部21Bは、図9のフローチャートに従い、仮推定値生成の補間方向を制御する。すなわち、仮推定値生成部21Bは、遅延分散計算部15から入力される遅延分散値Sおよび移動速度検出部30から入力される移動速度検出値Mをそれぞれ監視する(ステップS20)。仮推定値生成部21Bは、遅延分散値Sが遅延分散値の閾値以上であり(ステップS21のYes)、移動速度検出値Mが移動速度検出値の閾値未満であれば(ステップS22のYes)、時間方向の補間を実施可とし、周波数方向の補間を禁止として仮推定値を生成する(ステップS23)。
また、仮推定値生成部21Bは、遅延分散値Sが遅延分散値の閾値未満であり(ステップS21のNo)、移動速度検出値Mが移動速度検出値の閾値以上であれば(ステップS24のYes)、時間方向の補間を禁止し、周波数方向の補間を実施可として仮推定値を生成する(ステップS25)。
一方、遅延分散値が遅延分散値Sの閾値未満であり(ステップS21のNo)、移動速度検出値Mが移動速度検出値の閾値未満である(ステップS24のNo)場合や、遅延分散値Sが遅延分散値の閾値以上であり(ステップS21のYes)、移動速度検出値Mが移動速度検出値の閾値以上である(ステップS22のNo)場合には、ステップS26へ移行させる。すなわち、仮推定値生成部21Bは、時間方向の補間および周波数方向の補間の双方を実施し(ステップS26)、その上で双方の補間結果を平均化する(ステップS27)。これにより、時間方向の補間および周波数方向の補間の双方に含まれている誤差についても平均化することができる。
なお、上述したステップS21のYesを「閾値を超えており」とし、ステップS21のNoを「閾値以下であり」とし、ステップS22のYesを「閾値以下であれば」とし、ステップS22のNoを「閾値を超えており」とし、ステップS24のYesを「閾値を超えており」とし、ステップS24のNoを「閾値以下である」としてもよい。
(本発明の実施の形態による効果について)
次に、本発明の第一〜第三の実施の形態による効果について説明する。本発明の第一の実施の形態では、遅延分散計算部15が計算する遅延分散値Sに基づき周波数方向の補間の禁止の如何を判断することができる。これにより、伝送路の遅延分散が大きいときに、誤差を多く含む周波数方向による補間を実施してしまうことを回避できる。よって、チャネル推定部16は、精度の良いチャネル推定を行うことができる。しかも遅延分散計算部15が利用するパラメータは、パスサーチ処理部10の遅延プロファイルであり、遅延分散計算に要する処理量を増加させることを回避できる。
また、本発明の第二の実施の形態では、移動速度検出部30が検出する移動速度検出値Mに基づき時間方向の補間の禁止の如何を判断することができる。これにより、OFDM受信装置1Aの移動速度が速く、時間方向の誤差が大きいときに、誤差を多く含む時間方向による補間を実施してしまうことを回避できる。よって、チャネル推定部16Aは、精度の良いチャネル推定を行うことができる。しかも移動速度検出部30が利用するパラメータは、移動端末であるOFDM受信装置1Aが位置検出のために有するGPSなどの情報であり、移動速度検出に要する処理量を増加させることを回避できる。
また、本発明の第三の実施の形態では、遅延分散計算部15が計算する遅延分散値Sおよび移動速度検出部30が検出する移動速度検出値Mに基づき周波数方向の補間の禁止の如何を判断することができる。この判断基準には、遅延分散値Sおよび移動速度検出値Mの双方を利用できるので、片方のみを利用した場合と比べて判断の信頼性を高めることができる。
さらに、本発明の第三の実施の形態では、時間方向と周波数方向とが双方ともに誤差を含む状態を判断することができる。このような状態と判断された場合には、時間方向の補間および周波数方向の補間を双方ともに実施し、その補間結果を平均化することにより、誤差を平均化することができる。したがって、あらゆる状況において尤度の高い補間を実施することができる。
このように、本発明の第一〜第三の実施の形態によれば、精度の良いチャネル推定を簡単な処理によって行うことができる。
(変形例)
上述した本発明の実施の形態は、その要旨を逸脱しない限り、種々変更が可能である。例えば、OFDM受信装置1、1A、1Bは、携帯電話機やノートパソコンのような移動端末の構成要素とすることができる。この場合には、携帯電話機やノートパソコンがGPSなどの位置検出機能を有している。よって、移動速度検出部30がGPSなどの位置検出機能を有さず、移動速度検出部30は、単に、外部から供給される位置検出情報に基づき移動速度検出値を計算する機能のみを有してもよい。なお、遅延分散値Sや移動速度検出値Mの閾値は、過去のデータから選択される。または、OFDM受信装置1、1A、1Bに要求される仕様から求められる。
また、OFDM受信装置1のパスサーチ処理部10(遅延プロファイル計算部11、有効パスタイミング検出部12)、遅延分散計算部15、チャネル推定部16などを1つの制御部として構成することもできる。同様に、OFDM受信装置1Aのパスサーチ処理部(遅延プロファイル計算部11、有効パスタイミング検出部12)、移動速度検出部30、チャネル推定部16Aなどを1つの制御部として構成することもできる。あるいは、OFDM受信装置1Bのパスサーチ処理部10(遅延プロファイル計算部11、有効パスタイミング検出部12)、遅延分散計算部15、移動速度検出部30、チャネル推定部16Bなどを1つの制御部として構成することもできる。
さらに、この制御部は、所定のソフトウェア(請求項でいうプログラム)により動作する汎用の情報処理装置(CPU、DSP、マイクロプロセッサ(マイクロコンピュータ)など)などによって構成されてもよい。例えば、汎用の情報処理装置は、メモリ、CPU、入出力ポートなどを有する。汎用の情報処理装置のCPUは、メモリなどから所定のプログラムとして制御プログラムを読み込んで実行する。これにより、汎用の情報処理装置には、制御部の機能が実現される。
なお、汎用の情報処理装置が実行する制御プログラムは、制御部の出荷前に、汎用の情報処理装置のメモリなどに記憶されたものであっても、制御部の出荷後に、汎用の情報処理装置のメモリなどに記憶されたものであってもよい。また、制御プログラムの一部が、制御部の出荷後に、汎用の情報処理装置のメモリなどに記憶されたものであってもよい。制御部の出荷後に、汎用の情報処理装置のメモリなどに記憶される制御プログラムは、例えば、CD−ROMなどのコンピュータ読取可能な記録媒体に記憶されているものをインストールしたものであっても、インターネットなどの伝送媒体を介してダウンロードしたものをインストールしたものであってもよい。
また、制御プログラムは、汎用の情報処理装置によって直接実行可能なものだけでなく、ハードディスクなどにインストールすることによって実行可能となるものも含む。また、圧縮されたり、暗号化されたりしたものも含む。
本発明の第一の実施の形態に係るOFDM受信装置のブロック構成図である。 図1に示すOFDM受信装置におけるチャネル推定部のブロック構成図である。 図2に示す仮推定値生成部の動作を示すフローチャートである。 本発明の第二の実施の形態に係るOFDM受信装置のブロック構成図である。 図4に示すOFDM受信装置におけるチャネル推定部のブロック構成図である。 図5に示す仮推定値生成部の動作を示すフローチャートである。 本発明の第三の実施の形態に係るOFDM受信装置のブロック構成図である。 図7に示すOFDM受信装置におけるチャネル推定部のブロック構成図である。 図8に示す仮推定値生成部の動作を示すフローチャートである。 3GPP TS36.211で定義されているリファレンスシンボルマッピングの一例を示す図である。
符号の説明
1、1A、1B…OFDM受信装置、10…パスサーチ処理部、11…遅延プロファイル計算部、12…有効パスタイミング検出部、13…CP除去部、14…FFT処理部、15…遅延分散計算部(遅延分散計算手段)、16、16A、16B…チャネル推定部(チャネル推定手段)、17…チャネル復調部、18…チャネル復号部、20…リファレンスシンボル抽出部、21、21A、21B…仮推定値生成部(チャネル推定手段)、22…IFFT処理部、23…雑音除去部、24…FFT処理部、25…チャネル推定補間部、30…移動速度検出部

Claims (14)

  1. 直交周波数分割多重(OFDM)された受信信号の遅延プロファイルを計算し、この遅延プロファイルに基づき上記受信信号のFFT(Fast Fourier transform )演算開始位置を検出する手段を備えるOFDM受信装置において、
    上記遅延プロファイルに基づき遅延分散を計算する遅延分散計算手段と、
    この遅延分散計算手段の計算結果が閾値を超えたとき、または閾値以上のときには、上記受信信号に離散的に挿入されたリファレンスシンボルの周波数方向による補間を禁止するチャネル推定手段と、
    を備えることを特徴とするOFDM受信装置。
  2. 直交周波数分割多重(OFDM)された受信信号の遅延プロファイルを計算し、この遅延プロファイルに基づき上記受信信号のFFT演算開始位置を検出する制御部を備えるOFDM受信装置において、
    上記制御部は、
    上記遅延プロファイルに基づき遅延分散を計算し、この計算結果が閾値を超えたとき、または閾値以上のときには、上記受信信号に離散的に挿入されたリファレンスシンボルの周波数方向による補間を禁止する、
    ことを特徴とするOFDM受信装置。
  3. 直交周波数分割多重(OFDM)された受信信号の遅延プロファイルを計算し、この遅延プロファイルに基づき上記受信信号のFFT演算開始位置を検出するOFDM受信装置に適用されるリファレンスシンボルの補間方法において、
    上記遅延プロファイルに基づき遅延分散を計算する遅延分散計算ステップと、
    この遅延分散計算ステップの処理による計算結果が閾値を超えたとき、または閾値以上のときには、上記受信信号に離散的に挿入されたリファレンスシンボルの周波数方向による補間を禁止するチャネル推定ステップと、
    を有することを特徴とするリファレンスシンボルの補間方法。
  4. 直交周波数分割多重(OFDM)された信号を受信するOFDM受信装置において、
    上記OFDM受信装置の移動速度を検出する移動速度検出手段と、
    この移動速度検出手段が検出した移動速度が閾値を超えたとき、または閾値以上のときには、上記信号に離散的に挿入されたリファレンスシンボルの時間方向による補間を禁止するチャネル推定手段と、
    を備えることを特徴とするOFDM受信装置。
  5. 直交周波数分割多重(OFDM)された信号を受信する制御部を備えるOFDM受信装置において、
    上記制御部は、
    上記OFDM受信装置の移動速度を検出し、検出した移動速度が閾値を超えたとき、または閾値以上のときには、上記信号に離散的に挿入されたリファレンスシンボルの時間方向による補間を禁止する、
    ことを特徴とするOFDM受信装置。
  6. 直交周波数分割多重(OFDM)された信号を受信するOFDM受信装置に適用されるリファレンスシンボルの補間方法において、
    上記OFDM受信装置の移動速度を検出する移動速度検出ステップと、
    この移動速度検出ステップの処理により検出した移動速度が閾値を超えたとき、または閾値以上のときには、上記信号に離散的に挿入されたリファレンスシンボルの時間方向による補間を禁止するチャネル推定ステップと、
    を有することを特徴とするリファレンスシンボルの補間方法。
  7. 直交周波数分割多重(OFDM)された受信信号の遅延プロファイルを計算し、この遅延プロファイルに基づき上記受信信号のFFT演算開始位置を検出する手段を備えるOFDM受信装置において、
    上記遅延プロファイルに基づき遅延分散を計算する遅延分散計算手段と、
    上記OFDM受信装置の移動速度を検出する移動速度検出手段と、
    (1)上記遅延分散計算手段の計算結果が遅延分散値の閾値を超えたとき、または遅延分散値の閾値以上のとき、および、(2)上記移動速度検出手段が検出した移動速度検出値が移動速度検出値の閾値未満のとき、または移動速度検出値の閾値以下のときの2つの条件(1)(2)を満足した場合には、上記受信信号に離散的に挿入されたリファレンスシンボルの周波数方向による補間を禁止するチャネル推定手段と、
    を備えることを特徴とするOFDM受信装置。
  8. 請求項7記載のOFDM受信装置において、
    (1)上記遅延分散計算手段の計算結果が遅延分散値の閾値未満のとき、または遅延分散値の閾値以下のとき、および、上記移動速度検出手段が検出した移動速度検出値が移動速度検出値の閾値未満のとき、または移動速度検出値の閾値以下のとき、あるいは、(2)上記遅延分散計算手段の計算結果が閾値を超えたとき、または閾値以上のとき、および、上記移動速度検出手段が検出した移動速度検出値が閾値以上のとき、または閾値を超えたときの2つの条件(1)(2)のいずれかを満足した場合には、上記リファレンスシンボルの補間を時間方向および周波数方向の双方で行った後に双方の補間結果を平均化するチャネル推定手段を備える、
    ことを特徴とするOFDM受信装置。
  9. 直交周波数分割多重(OFDM)された受信信号の遅延プロファイルを計算し、この遅延プロファイルに基づき上記受信信号のFFT演算開始位置を検出する制御部を備えるOFDM受信装置において、
    上記制御部は、
    上記OFDM受信装置の移動速度を検出すると共に、上記遅延プロファイルに基づき遅延分散を計算し、(1)この計算結果が遅延分散値の閾値を超えたとき、または遅延分散値の閾値以上のとき、および、(2)上記検出した移動速度検出値が移動速度検出値の閾値未満のとき、または移動速度検出値の閾値以下のときの2つの条件(1)(2)を満足した場合には、上記受信信号に離散的に挿入されたリファレンスシンボルの周波数方向により補間を禁止する、
    ことを特徴とするOFDM受信装置。
  10. 請求項9記載のOFDM受信装置において、
    (1)上記計算結果が遅延分散値の閾値未満のとき、または遅延分散値の閾値以下のとき、および、上記検出した移動速度検出値が移動速度検出値の閾値未満のとき、または移動速度検出値の閾値以下のとき、あるいは、(2)上記計算結果が閾値を超えたとき、または閾値以上のとき、および、上記検出した移動速度検出値が閾値以上のとき、または閾値を超えたときの2つの条件(1)(2)のいずれかを満足した場合には、上記リファレンスシンボルの補間を時間方向および周波数方向の双方で行った後に双方の補間結果を平均化するチャネル推定手段を備える、
    ことを特徴とするOFDM受信装置。
  11. 直交周波数分割多重(OFDM)された受信信号の遅延プロファイルを計算し、この遅延プロファイルに基づき上記受信信号のFFT演算開始位置を検出するOFDM受信装置に適用されるリファレンスシンボルの補間方法において、
    上記OFDM受信装置の移動速度を検出する移動速度検出ステップと、
    上記遅延プロファイルに基づき遅延分散を計算する遅延分散計算ステップと、
    (1)この遅延分散計算ステップの処理による計算結果が遅延分散値の閾値を超えたとき、または遅延分散値の閾値以上のとき、および、(2)上記移動速度検出ステップの処理により検出された移動速度検出値が移動速度検出値の閾値未満のとき、または移動速度検出値の閾値以下のときの2つの条件(1)(2)を満足した場合には、上記受信信号に離散的に挿入されたリファレンスシンボルの周波数方向による補間を禁止するチャネル推定ステップと、
    を有することを特徴とするリファレンスシンボルの補間方法。
  12. 請求項11記載のリファレンスシンボルの補間方法において、
    (1)上記遅延分散計算ステップの処理による計算結果が遅延分散値の閾値未満のとき、または遅延分散値の閾値以下のとき、および、上記移動速度検出ステップの処理により検出した移動速度検出値が移動速度検出値の閾値未満のとき、または移動速度検出値の閾値以下のとき、あるいは、(2)上記遅延分散計算ステップの処理による計算結果が閾値を超えたとき、または閾値以上のとき、および、上記移動速度検出ステップの処理により検出した移動速度検出値が閾値以上のとき、または閾値を超えたときの2つの条件(1)(2)のいずれかを満足した場合には、上記リファレンスシンボルの補間を時間方向および周波数方向の双方で行った後に双方の補間結果を平均化するチャネル推定ステップを有する、
    ことを特徴とするリファレンスシンボルの補間方法。
  13. 請求項1、2、4、5、7、8、9または10のいずれか1項記載のOFDM受信装置を備えることを特徴とする移動端末。
  14. 情報処理装置にインストールすることにより、その情報処理装置に、請求項1、2、4、5、7、8、9または10のいずれか1項記載のOFDM受信装置の機能を実現することを特徴とするプログラム。
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