JP2010118541A - プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 - Google Patents

プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2010118541A
JP2010118541A JP2008291241A JP2008291241A JP2010118541A JP 2010118541 A JP2010118541 A JP 2010118541A JP 2008291241 A JP2008291241 A JP 2008291241A JP 2008291241 A JP2008291241 A JP 2008291241A JP 2010118541 A JP2010118541 A JP 2010118541A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plasma processing
chamber
electrode
chambers
processed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2008291241A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Tsukamoto
剛史 塚本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP2008291241A priority Critical patent/JP2010118541A/ja
Publication of JP2010118541A publication Critical patent/JP2010118541A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E10/00Energy generation through renewable energy sources
    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

Landscapes

  • Plasma Technology (AREA)
  • Chemical Vapour Deposition (AREA)
  • Drying Of Semiconductors (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

【課題】基板のような被処理物に対して、複数回プラズマ処理を施す場合に、比較的強いプラズマ処理を施される箇所を、被処理物にて重複させないプラズマ処理装置、およびプラズマ処理方法を提供する。
【解決手段】プラズマ処理装置59は、第1プラズマ処理チャンバーCB1での基板61に対する強プラズマ処理空間の位置と、第2プラズマ処理チャンバーCB2での基板61に対する強プラズマ処理空間の位置と、をずらす。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば、太陽電池に含まれる半導体デバイス(太陽電池セル)の製造に用いられるプラズマ処理装置、およびプラズマ処理方法に関する。
太陽電池セルのような半導体デバイスの製造には、成膜等の可能なプラズマ処理装置が用いられる。そして、このようなプラズマ処理装置における生産能力の向上およびコスト削減の要望を満たすべく、複数の基板をまとめて(同時に)プラズマ処理するバッチ式を採用するプラズマ処理装置が、一例として挙げられる。
バッチ式のプラズマ処理装置では、1バッチあたりの基板枚数が増加すると、プラズマ処理に要するプラズマ放電を引き起こす電極の面積も、広面積を有さなくてはならない。なぜなら、プラズマ処理の均一性の点で、電極全体が基板を覆うだけの面積を有しておくと望ましいためである。
ただし、あまりに広面積な大型の電極がプラズマ処理装置に搭載されると、その電極のメンテナンス(取り替え等)が煩わしい。そのため、複数の電極片を含んで一体化した電極、いわゆる分割型電極が採用される(例えば、特許文献1参照)。
ところで、バッチ式を採用するプラズマ処理装置の一例を図示すると、図16の断面図のようになる。この図示されるプラズマ処理装置159は、4つのチャンバーcb(cb0〜cb3)を含むとともに、基板161を載せるトレイ162をチャンバーcb0〜cb3へ搬送するステージユニット(不図示)を含む。
詳説すると、プラズマ処理装置159は、プラズマ処理に適した温度を設定可能な予備加熱チャンバーcb0、プラズマ処理を施す2つのプラズマ処理チャンバーcb1・cb2、2度プラズマ処理された基板161を大気中に取り出すためのアンロードチャンバーcb3を直列に連結して含む。
なお、2つのプラズマチャンバーcb1・cb2を搭載する理由は、以下の通りである。すなわち、予備加熱チャンバーcb0における予備加熱に要する時間が、1つのプラズマ処理チャンバーcb1におけるプラズマ処理を施す必要時間よりも短い場合、予備加熱チャンバーcb0につづけて複数のプラズマチャンバー(cb1・cb2)を直列に連結することで、複数のプラズマ処理チャンバーcb1・cb2におけるプラズマ処理を組み合わせ、プラズマ処理装置159の設置面積当りの生産能力を向上させるためである。
特開2008−106304号公報
ここで、図17に示される第1プラズマ処理チャンバーcb1の拡大断面図と、図18に示される第2プラズマ処理チャンバーcb2の拡大断面図とを用いて、両プラズマ処理チャンバーcb1・cb2を詳説する。
これらプラズマ処理チャンバーcb1・cb2では、プラズマ放電を引き起こすための高周波電圧印加電極111(111b・111c)と接地電極121(121b・121c)とを含む。特に、高周波電源110(110b・110c)から電力供給を受ける高周波電圧印加電極111b・111cは、混合ガス供給ユニット145(145b・145c)からの混合ガスをシャワー状にさせるシャワー孔(不図示)を有するシャワー型電極体114(114b・114c)を含む。
ただし、このシャワー型電極体114bは、複数の電極片115b(115b1〜115b3)の集まりであり、シャワー型電極体114cは、複数の電極片115c(115c1〜115c3)の集まりである。その上、コスト上、電極片115b(115b1〜115b3)と電極片115c(115c1〜115c3)とは同形状であることが多い。さらに、電極片115b(115b1〜115b3)は間隔wbをあけて並んでおり、電極片115c(115c1〜115c3)も間隔wcをあけて並ぶ。
このような間隔(電極片間隔)wb・wcが、プラズマ処理チャンバーcb1・cb2に含まれる場合、通常、プラズマ処理チャンバーcb内部における電極片間隔wb・wcに重なる空間(強プラズマ処理空間)にて、比較的強いプラズマ放電が生じ、それに起因して、比較的強いプラズマ処理が基板161に対して施される。
すると、第1プラズマ処理チャンバーcb1での強プラズマ処理空間(第1プラズマ処理空間)で、一度目のプラズマ処理を施された基板161の箇所と、第2プラズマ処理チャンバーcb2での強プラズマ処理空間で、二度目のプラズマ処理を施された基板161の箇所と、が一致してしまうおそれがある。このようになってしまうと、例えば、プラズマ処理にて基板161に堆積する堆積膜の厚みが一定にならない。すなわち、均一性の高い比較的高品質な堆積膜が基板に形成されない。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたものである。そして、その目的は、基板のような被処理物に対して、複数回プラズマ処理を施す場合に、比較的強いプラズマ処理を施される箇所を、被処理物にて重複させないプラズマ処理装置、およびプラズマ処理方法を提供することにある。
プラズマ処理装置は、第1電極から第2電極までの間の電位差で生じる電界で材料ガスを分解し、被処理物に対してプラズマ処理を施すチャンバーを、少なくとも2つ含む(なお、プラズマ処理方法は、このプラズマ処理装置を用いる)。
そして、チャンバー内部にて、第1電極に含まれる複数の電極片同士の電極片間隔に重なる空間を第1プラズマ処理空間とすると、1つのチャンバーでの被処理物に対する少なくとも一部の第1プラズマ処理空間の位置と、別の少なくとも1つのチャンバーでの被処理物に対する少なくとも一部の第1プラズマ処理空間の位置とを、1つのチャンバーと別の少なくとも1つのチャンバーとでずらす。
通常、プラズマ放電を引き起こす電極が間隔を有しながら並列する複数の電極片を含むと、電極片同士の間隔(電極片間隔)に重なる空間は、他の空間に比べて、プラズマ放電が強い(このような比較的強いプラズマ処理の施される空間を第1プラズマ処理空間とする)。これを踏まえると、以上のプラズマ処理装置およびそのプラズマ処理装置を用いたプラズマ処理方法では、以下のようなことがいえる。
すなわち、被処理物が1つのチャンバーと別の少なくとも1つのチャンバーとでプラズマ処理される場合、1つのチャンバーの第1プラズマ処理空間にてプラズマ処理される被処理物の箇所と、別の少なくとも1つのチャンバーの第1プラズマ処理空間にてプラズマ処理される被処理物の箇所と、がずれる。そのため、被処理物上に、比較的強いプラズマ処理された箇所が重ならない。その結果、被処理物に、過度のプラズマ処理される箇所が無くなり、例えば、堆積膜が均一に形成される。
なお、1つのチャンバーでの被処理物に対する少なくとも一部の第1プラズマ処理空間の位置と、別の少なくとも1つのチャンバーでの被処理物に対する少なくとも一部の第1プラズマ処理空間の位置とを、1つのチャンバーと別の少なくとも1つのチャンバーとでずらす一例としては、以下のような場合が挙げられる。
すなわち、1つのチャンバーにおける複数の電極片のうちの少なくとも1つの形状と、別の少なくとも1つのチャンバーにおける複数の電極片のうちの少なくとも1つの形状とが、1つのチャンバーと別の少なくとも1つのチャンバーとで異なるとよい。
また、別例としては、以下のような場合が挙げられる。すなわち、1つのチャンバーにおける複数の電極片の個数と、別の少なくとも1つのチャンバーにおける複数の電極片の個数とが、1つのチャンバーと別の少なくとも1つのチャンバーとで異なるとよい。
また、さらなる別例としては、以下のような場合が挙げられる。すなわち、1つのチャンバーにおける複数の電極片のうちの少なくとも一部の位置と、別の少なくとも1つのチャンバーにおける複数の電極片のうちの少なくとも一部の位置とが、1つのチャンバーと別の少なくとも1つのチャンバーとで異なるとよい。
なお、1つのチャンバーと別の少なくとも1つのチャンバーとで、共通する同形状の電極片を、共通電極片とする。すると、1つのチャンバーにおける複数の電極片のうちの少なくとも一部の位置と、別の少なくとも1つのチャンバーにおける複数の電極片のうちの少なくとも一部の位置とが、1つのチャンバーと別の少なくとも1つのチャンバーとで異なるとは、以下のような場合が一例として想定される。
すなわち、1つのチャンバーにおける複数の共通電極片の少なくとも一部である変位共通電極片の配列位置と、別の少なくとも1つのチャンバーにおける変位共通電極片の配列位置とが、1つのチャンバーと別の少なくとも1つのチャンバーとで異なることである。
また、電極片が複数並ぶことで形成される面を電極片並列面とする。すると、1つのチャンバーにおける複数の電極片のうちの少なくとも一部の位置と、別の少なくとも1つのチャンバーにおける複数の電極片のうちの少なくとも一部の位置とが、1つのチャンバーと別の少なくとも1つのチャンバーとで異なるとは、以下のような場合が一例として想定される。
すなわち、1つのチャンバーでの被処理物に対する複数の電極片の位置が、別の少なくとも1つのチャンバーでの電極片並列面の面内中心軸を基準に回転した複数の電極片の被処理物に対する位置に、一致することである。
なお、電極片間隔が、被処理物に重ならずに、被処理物の外縁よりも外側に重なると望ましい。
このようになっていると、電極片間隔に重なる第1プラズマ処理空間が、被処理物に重ならない。そのため、被処理物の一部分に対して過度なプラズマ処理が施されない。その結果、被処理物全体に、例えば堆積膜が均一に形成される。
本発明によれば、プラズマ処理される被処理物において、過度にプラズマ処理される箇所が無くなる。すなわち、被処理物に対して、均一なプラズマ処理が施される。そのため、例えば、プラズマ処理で形成される堆積膜は、均一になる。
[実施の形態1]
実施の一形態について、図面に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、便宜上、ハッチングや部材符号等を省略する場合もあるが、かかる場合、他の図面を参照するものとする。また、記載される数値実施例は、一例にすぎず、その数値に限定されるものではない。
図1は、例えば、太陽電池に含まれる半導体デバイス(太陽電池セル)の製造に使用するプラズマ処理装置59を模式的に示す断面図である。このプラズマ処理装置59は、複数の基板(被処理物)61に対して同時にプラズマ処理をするバッチ式を採用する。
なお、プラズマ処理とは、電界で材料ガスを解離させることでプラズマを生成させ、そのプラズマによって、基板61に対して施す処理(成膜、エッチング、アッシング等)のことである{本例は、プラズマ化学気相成長法[プラズマCVD(Chemical Vapor Deposition)法]に基づくプラズマ処理である}。
図1に示すように、プラズマ処理装置59は、4つのチャンバーCB(CB0〜CB3)と、基板61を載せるトレイ62をチャンバーCB0〜CB3へ搬送するステージユニットとを含む。なお、図面では、便宜上、ステージユニットは図示されず、さらに、プラズマ処理前の基板61を載せるトレイ62と、プラズマ処理後の基板61を載せるトレイ62とが、併記される(なお、図面における白色矢印は、トレイ62の進行方向を意味する)。
4つのチャンバーCBは、予備加熱チャンバーCB0、第1プラズマ処理チャンバーCB1、第2プラズマ処理チャンバーCB2、およびアンロードチャンバーCB3である。これら4つのチャンバーCBは、予備加熱チャンバーCB0、第1プラズマ処理チャンバーCB1、第2プラズマ処理チャンバーCB2、およびアンロードチャンバーCB3の順番で直列につながる。
そして、トレイ62の進入する予備加熱チャンバーCB0の開口(入口)、隣り合うチャンバーCBの開口同士の境界、および、トレイ62の退出するアンロードチャンバーCB3の開口(出口)には、各チャンバーCBの内部を密閉空間にする弁VA(VA0〜VA4)が取り付けられる。
予備加熱チャンバーCB0は、プラズマ処理での真空雰囲気下に基板61を導入させるための圧力調整を行うとともに、プラズマ処理に要する温度にまで基板61を予備的に加熱する。この予備加熱チャンバーCB0は、図2に示すように、ハウジング31(31A)、排気ポンプ32(32A)、圧力計33(33A)、チッ素供給ユニット41(41A)、およびランプヒータ34を含む。
なお、予備加熱チャンバーCB0における2つの開口のうち、トレイ62の進入する入口には開閉可能な弁(入口弁)VA0が取り付けられ、トレイ62の退出する出口にも開閉可能な弁(第1仕切り弁)VA1が取り付けられる。
ハウジング31Aは、予備加熱チャンバーCB0の内部である閉空間を形成するものであり、特に形状等は問われない。
排気ポンプ32Aは、ハウジング31Aの内部、すなわち予備加熱チャンバーCB0の内部の空気を外部に排出する(要は、排気ポンプ32Aは、予備加熱チャンバーCB0の内部を減圧する)。
圧力計33Aは、予備加熱チャンバーCB0の内部の圧力を測定する。なお、不図示の制御部が、この圧力計33Aの測定値を参照しつつ、排気ポンプ32Aの駆動を制御する。
チッ素供給ユニット41Aは、予備加熱チャンバーCB0の内部につながる供給管42(42A)と、その供給管42Aに流すべきチッ素ガスを貯留するガスボンベ43(43A)と、を含む。つまり、チッ素供給ユニット41Aは、ガスボンベ43A内のチッ素ガスを、供給管42Aを介して予備加熱チャンバーCB0の内部に流入させる。
ランプヒータ34は、予備加熱チャンバーCB0に進入してくるトレイ62、ひいてはトレイ62上の基板61を加熱するものである。
第1プラズマ処理チャンバーCB1は、基板61に対して、プラズマ処理を施す。この第1プラズマ処理チャンバーCB1は、図3に示すように、ハウジング31(31B)、排気ポンプ32(32B)、圧力計33(33B)、高周波電源10(10B)、高周波電圧印加電極11(11B)、混合ガス供給ユニット45(45B)、および接地電極21(21B)を含む。
なお、第1プラズマ処理チャンバーCB1における2つの開口のうち、トレイ62の進入する入口には第1仕切り弁VA1が取り付けられ、トレイ62の退出する出口には開閉可能な弁(第2仕切り弁)VA2が取り付けられる。
ハウジング31B、排気ポンプ32B、および圧力計33Bの機能は、予備加熱チャンバーCB0に含まれるハウジング31A、排気ポンプ32A、および圧力計33Aの機能と同様である。そのため、これらの詳細な説明は省略する。
高周波電源10Bは、高周波電圧印加電極11Bに対して、高周波電力を供給する電源である。例えば、この高周波電源10Bは、周波数13.56MHz程度で1000W程度の高周波電力を、高周波電圧印加電極11Bに供給する。
高周波電圧印加電極(第1電極)11Bは、第1プラズマ処理チャンバーCB1の内部に位置し、高周波電源10Bからの高周波電圧を印加される電極である。そして、この高周波電圧印加電極11Bは、外殻電極体12(12B)、区分け導電体13(13B)、およびシャワー型電極体14(14B)を含む。つまり、高周波電圧印加電極11Bは、複数の導電性を有する部材(12、13、14)の集まりである。
外殻電極体12Bは、例えば板状であり、高周波電源10Bに電気的に接続する。区分け導電体13Bは、外殻電極体12Bの一面を区分けするとともに、その外殻電極体12Bに物理的かつ電気的に接続する。シャワー型電極体14Bは、区分け導電体13Bを介して、外殻電極体12Bに物理的につながっており、さらに、その外殻電極体12Bに電気的に接続する(なお、シャワー型電極体14Bと搬送されてくるトレイ62との距離が、数十mm程度になるように設定される)。
また、外殻電極体12Bとシャワー型電極体14Bとが、区分け導電体13Bを介してつながることで、外殻電極体12B、シャワー型電極体14B、および区分け導電体13Bに囲まれる囲み空間(中空空間)SPが生じる。そして、各囲み空間SPに面するシャワー型電極体14Bには、媒体(例えば、ガス)を通過させるシャワー孔(不図示)が形成される。
混合ガス供給ユニット45Bは、囲み空間SPにつながる供給管46(46B)と、その供給管46Bに流すべき混合ガスを貯留するガスボンベ47(47B)と、を含む。つまり、混合ガス供給ユニット45Bは、ガスボンベ47B内の混合ガスを、供給管46Bを介して囲み空間SPの内部に流入させる。すると、例えば、モノシラン(SiH4)、アンモニア(NH3)、およびチッ素(N2)を含む混合ガスは、囲み空間SPを形成するシャワー型電極体14Bに含まれるシャワー孔(開孔)から、第1プラズマ処理チャンバーCB1の内部に流入する。
接地電極(第2電極)21Bは、グランド(GND)の役割を果たす電極である。そして、この接地電極21Bと高周波電圧印加電極11Bとの間であるプラズマ放電空間では、高周波電圧印加電極11Bへの高周波電圧の印加によって、プラズマが発生する。
なお、接地電極21Bには、不図示の内蔵ヒータが組み込まれている。そして、この内蔵ヒータは、第1プラズマ処理チャンバーCB1に進入してきたトレイ62、ひいてはトレイ62上の基板61を加熱する。
また、高周波電源10Bおよび高周波電圧印加電極11B(外殻電極体12B、区分け導電体13B、シャワー型電極体14B)と、それら以外の種々部材とは、電気的に絶縁されており、さらに、種々部材は接地される。
第2プラズマ処理チャンバーCB2は、第1プラズマ処理チャンバーCB1にて一度プラズマ処理された基板61に、さらにプラズマ処理を施す。第2プラズマ処理チャンバーCB2は、図4に示すように、ハウジング31(31C)、排気ポンプ32(32C)、圧力計33(33C)、高周波電源10(10C)、高周波電圧印加電極11(11C)、混合ガス供給ユニット45(45C)、および接地電極21(21C)を含む。
なお、第2プラズマ処理チャンバーCB2における2つの開口のうち、トレイ62の進入する入口には第2仕切り弁VA2が取り付けられ、トレイ62の退出する出口には開閉可能な弁(第3仕切り弁)VA3が取り付けられる。
ハウジング31C、排気ポンプ32C、圧力計33C、高周波電源10C、高周波電圧印加電極(第1電極)11C、混合ガス供給ユニット45C、および接地電極(第2電極)21Cの機能は、第1プラズマ処理チャンバーCB1におけるハウジング31B、排気ポンプ32B、圧力計33B、高周波電源10B、高周波電圧印加電極11B、混合ガス供給ユニット45B、および接地電極21Bの機能と同様である。そのため、これらの詳細な説明は省略する。
ただし、高周波電圧印加電極11Cにおける構造は、高周波電圧印加電極11Bの構造とは異なる。そこで、後に、両高周波電圧印加電極11B・11Cの構造に関する詳細を説明する。
アンロードチャンバーCB3は、2度プラズマ処理された基板61を大気中に取り出すための圧力調整を行う。このアンロードチャンバーCB3は、図5に示すように、ハウジング31(31D)、排気ポンプ32(32D)、圧力計33(33D)、チッ素供給ユニット41(41D)を含む。
なお、アンロードチャンバーCB3における2つの開口のうち、トレイ62の進入する入口には第3仕切り弁VA3が取り付けられ、トレイ62の退出する出口には開閉可能な弁(出口弁)VA4が取り付けられる。
ハウジング31D、排気ポンプ32D、圧力計33D、およびチッ素供給ユニット41Dの機能は、予備加熱チャンバーCB0におけるハウジング31A、排気ポンプ32A、圧力計33A、およびチッ素供給ユニット41Aの機能と同様である。そのため、これらの詳細な説明は省略する。
ステージユニットは、図6の平面図に示すような基板61を複数個載せたトレイ62を、プラズマ処理装置59へ搬送する(なお、白色矢印は搬送方向を意味する)。ただし、プラズマ処理装置59における各チャンバーCB0〜CB3へトレイ62を搬送できれば、ステージユニットの機構等は、特に限定されない(なお、チャンバーCB0〜CB3間で、基板61を載せたトレイ62を移動させるプラズマ処理装置59を、インライン式のプラズマ処理装置59ともいう)。
なお、一例として、矩形の155mm×155mmの面サイズ、および、0.2mmの厚みを有するシリコン製の基板61が挙げられる。また、図6に示すように、このような基板61を6個×8個の合計48個を、重ならせることなく敷き詰められるトレイ62が、一例として挙げられる。なお、この一例となるトレイ62は、カーボン製で、矩形の1100mm×1500mmの面サイズ、および、10mmの厚みを有する。
ここで、以上のプラズマ処理装置59が、基板61にプラズマ処理を施す過程について説明する。なお、以降の種々部材の動作は、プラズマ処理装置59に搭載される制御部(不図示)によって制御される。
まず、プラズマ処理装置59における全ての弁VA0〜VA4が閉じられ、全てのチャンバーCB0〜CB3の内部は密閉空間となる(もちろん、全てのチャンバーCB0〜CB3の内部は、外部から隔てられている)。次に、全ての排気ポンプ32A〜32Dが駆動し、チャンバーCB0〜CB3における内部の圧力を1Pa以下の真空にする。
そして、この真空状態の下、チッ素供給ユニット41Aが、供給管42Aを介して、ガスボンベ43Aのチッ素を予備加熱チャンバーCB0の内部に流し込む。詳説すると、チッ素供給ユニット41Aは、予備加熱チャンバーCB0の内部の圧力を大気圧と同程度になるまで、チッ素を流し込む。
次に、予備加熱チャンバーCB0の入口を塞いでいる入口弁VA0が開けられ、ステージユニットが、基板61を載せたトレイ62を予備加熱チャンバーCB0の内部に搬送する。この後、入口弁VA0が閉じられ、予備加熱チャンバーCB0は、基板61を載せたトレイ62を密閉された内部に収容する。さらに、排気ポンプ32Aが駆動し、予備加熱チャンバーCB0の内部における内部の圧力を1Pa以下の真空にする。
そして、この真空状態の下、ランプヒータ34が、赤外線を発して、トレイ62を500℃程度に加熱する。これにより、トレイ62上の基板61も熱せられ、その基板61はプラズマ処理に適した温度状態になる。
次に、熱せられたトレイ62を第1プラズマ処理チャンバーCB1に搬送させるべく、第1仕切り弁VA1が開けられる。そして、ステージユニットによって、熱せられたトレイ62が、第1プラズマ処理チャンバーCB1の内部に搬送される。
詳説すると、トレイ62は、内蔵ヒータを組み込む接地電極21B上の所定位置に搬送される(なお、この所定位置は、高周波電圧印加電極11Bとの相関関係によって決定される)。この後、第1仕切り弁VA1が閉じられ、第1プラズマ処理チャンバーCB1は、基板61を載せたトレイ62を密閉された内部に収容する。
そして、基板61に対するプラズマ処理に適した環境を作り出すべく、混合ガス供給ユニット45B、排気ポンプ32B、および接地電極21Bの内部ヒータが、制御部の管理の下で適切に駆動する。
詳説すると、混合ガス供給ユニット45Bが、供給管46Bを介して、ガスボンベ47Bの混合ガスを高周波電圧印加電極11Bにおける囲み空間SPに流し込む。すると、混合ガスは、囲み空間SPを形成するシャワー型電極体14Bに含まれるシャワー孔から、基板61を収容する第1プラズマ処理チャンバーCB1の内部に流入する(なお、シャワー孔は数百個程度である)。
このように混合ガスが流れ込む過程において、排気ポンプ32Bは、第1プラズマ処理チャンバーCB1の内部の圧力を100Pa程度に安定させるように駆動する。一方で、内蔵ヒータは、ランプヒータ34同様、トレイ62を500℃程度に加熱する(なお、内部ヒータは、接地電極21B上にトレイ62が有るか無いかにかかわらず、加熱している)。
そして、このような第1プラズマ処理チャンバーCB1の内部環境の下で、高周波電源10Bは、高周波電圧印加電極11Bに、高周波電力を供給する{なお、電力供給時間は、予め定められた数十秒程度の成膜時間T(sec)以内である}。これにより、高周波電圧印加電極11Bと接地電極21Bとの間には、高周波電圧が印加され、この高周波電圧(電位差)に応じて混合ガスが反応し、基板61に膜が堆積していく。
なお、所定の成膜時間T経過後、高周波電源10Bは電力供給を停止し、混合ガス供給ユニット45Bは混合ガスの供給を停止する。さらに、排気ポンプ32Bが最大の排気能力で、第1プラズマ処理チャンバーCB1における内部の圧力を1Pa以下の真空にする。
次に、一度目のプラズマ処理をされた基板61を載せたトレイ62を第2プラズマ処理チャンバーCB2に搬送させるべく、第2仕切り弁VA2が開けられる。そして、ステージユニットによって、トレイ62が、第2プラズマ処理チャンバーCB2の内部に搬送される。
詳説すると、トレイ62は、内蔵ヒータを組み込む接地電極21C上の所定位置に搬送される(なお、この所定位置は、高周波電圧印加電極11Cとの相関関係によって決定される)。この後、第2仕切り弁VA2が閉じられ、第2プラズマ処理チャンバーCB2は、基板61を載せたトレイ62を密閉された内部に収容する。
そして、基板61に対するプラズマ処理に適した環境を作り出すべく、混合ガス供給ユニット45C、排気ポンプ32C、および接地電極21Cの内部ヒータが、第1プラズマ処理チャンバーCB1における、混合ガス供給ユニット45B、排気ポンプ32B、および接地電極21Bの内部ヒータ同様に、制御部の管理の下で適切に駆動する。
詳説すると、混合ガス供給ユニット45Cが、供給管46Cを介して、ガスボンベ47Cの混合ガスを高周波電圧印加電極11Cにおける囲み空間SPに流し込む。すると、混合ガスは、囲み空間SPを形成するシャワー型電極体14Cに含まれるシャワー孔から、基板61を収容する第2プラズマ処理チャンバーCB2の内部に流入する(なお、シャワー孔は、シャワー型電極体14B同様に、数百個程度である)。
このように混合ガスが流れ込む過程において、排気ポンプ32Cは、第2プラズマ処理チャンバーCB2の内部の圧力を100Pa程度に安定させるように駆動する。一方で、内蔵ヒータは、接地電極21Bの内蔵ヒータ同様、トレイ62を500℃程度に加熱する(なお、内部ヒータは、接地電極21C上にトレイ62が有るか無いかにかかわらず、加熱している)。
そして、このような第2プラズマ処理チャンバーCB2の内部環境の下で、高周波電源10Cは、高周波電圧印加電極11Cに、高周波電力を供給する{なお、電力供給時間は、高周波電源10Bによる成膜時間T(sec)と同じである}。これにより、高周波電圧印加電極11Cと接地電極21Cとの間には、高周波電圧が印加され、この高周波電圧に応じて混合ガスは反応し、基板61に膜が堆積していく。
なお、所定の成膜時間T経過後、高周波電源10Cは電力供給を停止し、混合ガス供給ユニット45Cは混合ガスの供給を停止する。さらに、排気ポンプ32Cが最大の排気能力で、第2プラズマ処理チャンバーCB2における内部の圧力を1Pa以下の真空にする。
次に、二度目のプラズマ処理をされた基板61を載せたトレイ62をアンロードチャンバーCB3に搬送させるべく、第3仕切り弁VA3が開けられる。そして、ステージユニットによって、トレイ62が、アンロードチャンバーCB3の内部に搬送される。この後、第3仕切り弁VA3が閉じられ、アンロードチャンバーCB3は、基板61を載せたトレイ62を密閉された内部に収容する。
そして、チッ素供給ユニット41Dが、供給管42Dを介して、ガスボンベ43Dのチッ素をアンロードチャンバーCB3の内部に流し込む。詳説すると、チッ素供給ユニット41Dは、アンロードチャンバーCB3の内部の圧力を大気圧と同程度になるまで、チッ素を流し込む。
そして、このようにアンロードチャンバーCB3の内部がチッ素の満たされた状態の下で、出口弁VA4が開けられ、ステージユニットがトレイ62をプラズマ処理装置59から外部へと搬送する。なお、トレイ62がアンロードチャンバーCB3から外部に搬送された後に、出口弁VA4は閉められ、さらに、排気ポンプ32Dが駆動し、アンロードチャンバーCB3の内部における内部の圧力を1Pa以下の真空にする。
以上のようにして、シリコン製の基板61の上には、所望の堆積膜(シリコン窒化膜)が形成される。そして、このようなシリコン窒化膜(SiNx)を形成するプラズマ処理装置59では、第1プラズマ処理チャンバーCB1における高周波電圧印加電極11Bの構造と、第2プラズマ処理チャンバーCB2における高周波電圧印加電極11Cの構造とに、違いが存在する。そこで、その違いについて、図3、図4、および、図7〜図10を用いて説明する。
図7の平面図は、基板61を載せたトレイ62を示すとともに、そのトレイ62に重なる高周波電圧印加電極11Bのシャワー型電極体14Bの外形を破線で示す。一方、図8の平面図は、基板61を載せたトレイ62を示すとともに、そのトレイ62に重なる高周波電圧印加電極11Cのシャワー型電極体14Cの外形を一点鎖線で示す。
また、図9は図7と図8とに示されるシャワー型電極体14B・14Cを重畳させた平面図である。そして、図10は図9に対する比較例を示す平面図である。
高周波電圧印加電極11Bのシャワー型電極体14Bは、図3および図7に示すように、トレイ62の進行方向に沿って3つの電極片15(15B1〜15B3)を並べる。詳説すると、これら3つの電極片15B1〜15B3は、第1仕切り弁VA1から第2仕切り弁VA2に向かって、電極片15B1、電極片15B2、電極片15B3が、この順で並ぶ(なお、電極片15B1と電極片15B3とは、同サイズの外形を有し、電極片15B2は、電極片15B1・15B3よりも小型な外形を有する)。
ただし、これら電極片15B1〜15B3は、互いに10mm程度の間隔(電極片間隔)Wをあけている。その理由は以下の通りである。
すなわち、電極片間隔Wが設けられないと、第1プラズマ処理チャンバーCB1にて、接地電極21Bの内蔵ヒータによる昇温工程中および昇温工程の前後にて、高周波電圧印加電極11Bにおける外殻電極体12Bの温度、区分け導電体13Bの温度、およびシャワー型電極体14Bの温度が、不均一になる。そして、その不均一な温度分布に起因して、外殻電極体12B、区分け導電体13B、およびシャワー型電極体14Bの少なくとも1つが、熱膨張の不均一によって変形しかねない。そこで、このような熱膨張を想定して、シャワー型電極体14Bの電極片15B1〜15B3同士は、互いに電極片間隔W(WB)をあけている。
また、図7に示すように、電極片15B1〜15B3同士の電極片間隔WBは、トレイ62上の基板61に重ならない。すなわち、電極片15B1〜15B3同士の電極片間隔WBに、基板61が重ならないように、トレイ62は接地電極21B上の所定位置に搬送される。
そして、このような電極片15B1〜15B3を含むシャワー型電極体14Bと、接地電極21Bとの間では、高周波電源10Bによる高周波電圧印加電極11B(ひいてはシャワー型電極体14B)への高周波電力の供給で、プラズマが発生する。そして、このプラズマによって、基板61の上面(トレイ62に接しない基板面)、および、トレイ62にて基板61の載っていない支持面(基板61を載せられるトレイ62の一面)には、シリコン窒化膜が形成される。
一方、高周波電圧印加電極11Cのシャワー型電極体14Cは、図4および図8に示すように、トレイ62の進行方向に沿って4つの電極片15(15C1〜15C4)を並べる。詳説すると、これら4つの電極片15C1〜15C4は、第2仕切り弁VA2から第3仕切り弁VA3に向かって、電極片15C1、電極片15C2、電極片15C3、電極片15C4が、この順で並ぶ(なお、電極片15C1と電極片15C4とは同サイズの外形を有し、電極片15C2と電極片15C3とは、電極片15C1・15C4よりも小型ではあるものの、同サイズの外形を有する)。
ただし、これら電極片15C1〜15C4は、電極片15B1〜15B3と同様に、互いに10mm程度の電極片間隔W(WC)をあけている。また、図8に示すように、電極片15C1〜15C4同士の電極片間隔WCは、トレイ62上の基板61に重ならない。すなわち、電極片15C1〜15C4同士の電極片間隔WCに、基板61が重ならないように、トレイ62は接地電極21C上の所定位置に搬送される。
そして、このような電極片15C1〜15C4を含むシャワー型電極体14Cと、接地電極21Cとの間では、高周波電源10Cによる高周波電圧印加電極11C(ひいてはシャワー型電極体14C)への高周波電力の供給で、プラズマが発生する。そして、このプラズマによって、基板61の上面、および、トレイ62にて基板61の載っていない支持面には、さらにシリコン窒化膜が堆積する。
ここで、図7および図8に加えて、図9および図10を参照する。なお、図9は、シャワー型電極体14B(電極片15B1〜15B3)の外形線とシャワー型電極体14C(電極片15C1〜15C4)の外形線とをトレイ62上に重ねて示す(ただし、便宜上、両外形線は重ならないようにする)。
図9に示すように、基板61を載せたトレイ62上に対する電極片15B1〜15B3同士の電極片間隔WBと、電極片15C1〜15C4同士の電極片間隔WCとは重ならない。
一方、図10は、比較例であり、シャワー型電極体14B’に電極片15B’1〜15B’3が含まれる一方、シャワー型電極体14C’に電極片15C’1〜15C’3が含まれ、電極片15B’1〜15B’3と電極片15C’1〜15C’3とが同じ外形であることを二点鎖線で示す(なお、電極片15B’1〜15B’3および電極片15C’1〜15C’3は同形のため、1本の二点鎖線で示す)。
そして、この図10に示すように、基板61を載せたトレイ62上に対する電極片15B’1〜15B’3同士の電極片間隔W(WB’)と、電極片15C’1〜15C’3同士の電極片間隔W(WC’)とは重なる。その上、重なり合う電極片間隔WB’・WC’は、基板61にも重なる。
以上を踏まえると、図9および図10から以下のようなことがいえる。通常、シャワー型電極体14における電極片15同士の電極片間隔Wの直下および電極片間隔Wの近傍では、他の部分に比べて、プラズマ放電が強い{なお、このようなプラズマ放電の比較的強い部分、すなわち、比較的強いプラズマ処理の施される空間を、強プラズマ処理空間(第1プラズマ処理空間)と称する。一方、この強プラズマ処理空間以外のプラズマ放電の比較的弱い部分、すなわち、比較的弱いプラズマ処理の施される空間を、弱プラズマ処理空間と称する}。
そのため、図10に示すような電極片15B’1〜15B’3を含む高周波電圧印加電極11B’で、T(sec)ほどプラズマ放電が引き起こされ、さらに、電極片15C’1〜15C’3を含む高周波電圧印加電極11C’で、T(sec)ほどプラズマ放電が引き起こされると、電極片間隔WB’・WC’の直下およびそれら近傍には、合計2T(sec)ほどプラズマ放電が起きる。
すると、電極片間隔WB’・WC’の直下およびそれらの近傍に位置する被処理物(基板61およびトレイ62)に形成されるシリコン窒化膜の堆積量と、電極片間隔WB’・WC’の直下およびそれらの近傍から離れたその他の箇所に位置する被処理物に形成されるシリコン窒化膜の堆積量とに、比較的大きな差が生じる(なお、両シリコン窒化膜の量の差を、膜厚換算にして、Δdの差と称する)。
要は、被処理物に対して、2度のプラズマ処理を施す過程で、比較的強いプラズマ放電の起きる箇所(強プラズマ処理空間)が重なり、その箇所でのシリコン窒化膜の堆積量が、その箇所以外の箇所、すなわち電極片間隔WB’・WC’の直下およびそれらの近傍以外の箇所(弱プラズマ処理空間)でのシリコン窒化膜の堆積量に比べておおくなる。
一方、図9に示すような電極片15B1〜15B3を含む高周波電圧印加電極11Bで、T(sec)ほどプラズマ放電が引き起こされ、さらに、電極片15C1〜15C4を含む高周波電圧印加電極11Cで、T(sec)ほどプラズマ放電が引き起こされると、電極片間隔WBの直下およびその近傍には、T(sec)ほどプラズマ放電が起き、電極片間隔WCの直下およびその近傍には、T(sec)ほどプラズマ放電が起きる。
ただし、比較的強いプラズマ放電が起きる電極片間隔WBの直下およびその近傍と、比較的強いプラズマ放電が起きる電極片間隔WCの直下およびその近傍とは、重なることなく散らばる(要は、第1プラズマ処理チャンバーCB1における少なくとも一部の強プラズマ処理空間と、第2プラズマ処理チャンバーCB2における少なくとも一部の強プラズマ処理空間とが重ならずにずれる)。したがって、図10に示す比較例のように、合計2T(sec)ほどプラズマ放電が起きる箇所は存在しない。
したがって、電極片間隔WBの直下およびその近傍に位置する被処理物(トレイ62)に形成されるシリコン窒化膜の堆積量と、電極片間隔WBの直下およびその近傍から離れたその他の箇所に位置する被処理物に形成されるシリコン窒化膜の堆積量とに、比較的小さな差しか生じない。また、同様に、電極片間隔WCの直下およびその近傍に位置する被処理物(トレイ62)に形成されるシリコン窒化膜の堆積量と、電極片間隔WCの直下およびその近傍から離れたその他の箇所に位置する被処理物に形成されるシリコン窒化膜の堆積量とにも、比較的小さな差しか生じない。
そして、この堆積量差は、図10に示す比較例のような合計2T(sec)ほどプラズマ放電ではなく、T(sec)ほどプラズマ放電に起因するために、比較例で挙げた膜厚換算での差であるΔdに比べて、約半分のΔd/2となる。つまり、比較例のプラズマ処理装置59と比べて、図9に示すような高周波電圧印加電極11B・11Cを含むプラズマ処理装置59は、基板61上に、過度にプラズマ処理される箇所を無くし、シリコン窒化膜を均一に堆積させる。そのため、このような均一なシリコン窒化膜を含む太陽電池セルの品質は向上する。
総括すると、プラズマ処理装置59は、高周波電圧印加電極11から接地電極21までの間の電位差で生じるプラズマで材料ガス(混合ガス)を分解することで、基板61に対してプラズマ処理を施すプラズマ処理チャンバーCBを、少なくとも2つ含む。そして、このプラズマ処理装置59にて、プラズマ処理が施されるプラズマ処理チャンバーCBの内部を、基板61に対するプラズマ処理の強弱度合いに基づいて、強いプラズマ処理を施す空間を強プラズマ処理空間と、弱いプラズマ処理を施す空間を弱プラズマ処理空間と、に区別する。
ここで、シリコン窒化膜を均一に堆積させるために、プラズマ処理装置59では、第1プラズマ処理チャンバーCB1での基板61に対する強プラズマ処理空間の位置と、第2プラズマ処理チャンバーCB2での基板61に対する強プラズマ処理空間の位置とが、第1プラズマ処理チャンバーCB1と第2プラズマ処理チャンバーCB2とでずれる。
なお、図1にて、2つのプラズマ処理チャンバーCB1・CB2を含むプラズマ処理装置59が例に挙げられているが、これに限定されるものではない。例えば、3つ以上のプラズマ処理チャンバーCBを含むプラズマ処理装置59であってもかまわない。そして、このような3つ以上のプラズマ処理チャンバーCBを含むプラズマ処理装置59に、上述の第1プラズマ処理チャンバーCB1および第2プラズマ処理チャンバーCB2が含まれているとよい。このようになっていると、そのプラズマ処理装置59は、シリコン窒化膜を均一に堆積させられるためである。
要は、複数のプラズマ処理チャンバーCBにおいて、1つのプラズマ処理チャンバーCB(例えば、第1プラズマ処理チャンバーCB1)での基板61に対する強プラズマ処理空間の位置と、別の少なくとも1つのプラズマ処理チャンバーCB(第2プラズマ処理チャンバーCB2)での基板61に対する強プラズマ処理空間の位置とが、第1プラズマ処理チャンバーCB1と第2プラズマ処理チャンバーCB2とでずれていればよい(別表現すると、基板61に対する強プラズマ処理空間を互いに異にするプラズマ処理チャンバーCBが、少なくとも2つ含まれるプラズマ処理装置59であればよい)。
ところで、高周波電圧印加電極11Bは、材料ガスを通過させるシャワー孔を有する電極片15(15B1〜15B3)を複数含み、それら電極片15B1〜15B3を、電極片間隔WBをあけて並べる(したがって、高周波電圧印加電極11は、分割型電極といえる)。また、高周波電圧印加電極11Cも、材料ガスを通過させるシャワー孔を有する電極片15(15C1〜15C4)を複数含み、それら電極片15C1〜15C4を、電極片間隔WCをあけて並べる。
すると、第1プラズマ処理チャンバーCB1における強プラズマ処理空間は、電極片間隔WBに重なり、第2プラズマ処理チャンバーCB2における強プラズマ処理空間は、電極片間隔WCに重なる。
このようになっていると、高周波電圧印加電極11B・11Cは、大型の1枚状のシャワー型電極体ではなく、複数枚の電極片15を含む。そのため、これら高周波電圧印加電極11B・11Cは、1枚状のシャワー型電極体を含む高周波電圧印加電極に比べて、取り扱いが簡単になる(小型の電極片15であれば、簡単に取り外しができる)。したがって、これら高周波電圧印加電極11B・11Cを含むプラズマ処理装置59は、メンテナンスが簡単に行える。
また、プラズマ処理装置59における高周波電圧印加電極11B・11Cは、大型の1枚状のシャワー型電極体ではないが、並列させた電極片15から成る広面積なシャワー型電極体14を含む。そのため、このプラズマ処理装置59は、一度に大量の基板61に対してプラズマ処理を施せる。したがって、このプラズマ処理装置59は、メンテナンス性に優れているだけでなく、生産性も優れている。
なお、電極片15を複数有するシャワー型電極体14を含む高周波電圧印加電極11であれば、電極片間隔Wの位置が、プラズマ処理チャンバーCB毎に変わることで、強プラズマ処理空間の位置が適宜設定されることにもなる。すなわち、シリコン窒化膜を均一に堆積させられるプラズマ処理装置59の設計が容易に行える。
ところで、図7と図8とに示すように、矩形状の電極片15B1、15B2、15B3の幅(トレイ62の進行方向に沿う長さ)である幅PB1、幅PB2、幅PB3、と、矩形状の電極片15C1、15C2、15C3、15C4の幅である幅PC1、幅PC2、幅PC3、幅PC4、とを比較すると、以下のような関係が成立する(なお、各幅PB・PCに対して直交する奥行き長は、全ての電極片15で同じである)。
・幅PB1=幅PB3
・幅PB2=幅PC2=幅PC3
・幅PC1=幅PC4
・幅PB1>幅PB2
・幅PC1>幅PC2
・幅PB1+幅PB2+幅PB3+電極片幅WB×2
=幅PC1+幅PC2+幅PC3+幅PC4+電極片幅WC×3
この関係が成立することから、電極片15B1と電極片15B3とが同じ矩形状になり、電極片15B2と電極片15C2と電極片15C3とが同じ矩形状になり、電極片15C1と電極片15C4とが同じ矩形状になる(逆に、電極片15B1・15B3における少なくとも一箇所の寸法と、電極片15B2・15C2・15C3における少なくとも一箇所の寸法と、電極片15C1・15C4における少なくとも一箇所の寸法と、が互いに異なる)。
また、いいかえると、高周波電圧印加電極11Bにおける電極片15B1〜15B3と、高周波電圧印加電極11Cにおける電極片15C1〜15C4とでの比較で、互いに同じ形状になる電極片15(電極片15B2と電極片15C2・15C3)が存在する。一方で、互いで異なる形状になる電極片15(電極片15B1・15B3に対する電極片15C1〜15C4、電極片15C1・15C4に対する電極片15B1〜15B3)も存在する。
これらを踏まえると、高周波電圧印加電極11Bにおける複数の電極片15Bの少なくとも1つ(例えば、電極片15B1)の形状と、高周波電圧印加電極11Cにおける複数の電極片15Cの少なくとも1つ(例えば、電極片15C1)の形状とが、第1プラズマ処理チャンバーCB1と第2プラズマ処理チャンバーCB2とで異なることで、以下のようになる。
すなわち、第1プラズマ処理チャンバーCB1での基板61に対する全部の電極片間隔WBの位置と、第2プラズマ処理チャンバーCB2での基板61に対する全部の電極片間隔WCの位置とが、第1プラズマ処理チャンバーCB1と第2プラズマ処理チャンバーCB2とでずれる。
要は、プラズマ処理チャンバーCBの1つである第1プラズマ処理チャンバーCB1における電極片15B1〜15B3と、別の少なくとも1つのプラズマ処理チャンバーCBである第2プラズマ処理チャンバーCB2における電極片15C1〜15C4との間で、共通しない形状の電極片15(電極片15B1・15B3・15C1・15C4)が含まれることで、基板61に対する全部の電極片間隔WBの位置と、基板61に対する全部の電極片間隔WCの位置とが、第1プラズマ処理チャンバーCB1と第2プラズマ処理チャンバーCB2とでずれる。
そして、このようになっていると、基板61に対する第1プラズマ処理チャンバーCB1における強プラズマ処理空間と、基板61に対する第2プラズマ処理チャンバーCB2における強プラズマ処理空間とがずれ、そのプラズマ処理装置59は、シリコン窒化膜を均一に堆積させられる。
なお、図9に示すように、基板61に対する全部の電極片間隔WBの位置と、基板61に対する全部の電極片間隔WCの位置とが、第1プラズマ処理チャンバーCB1と第2プラズマ処理チャンバーCB2とでずれていた。しかし、これに限定されるものではない。
すなわち、基板61に対する一部の電極片間隔WBと一部の電極片間隔WCとが、第1プラズマ処理チャンバーCB1と第2プラズマ処理チャンバーCB2とで重なっていてもかまわない。なぜなら、電極片間隔WBと電極片間隔WCとが重なっていない箇所が、基板61を載せたトレイ62上に1つでも存在すれば、シリコン窒化膜を比較的均一に堆積させられるからである。
したがって、1つのプラズマ処理チャンバーCB(例えば、第1プラズマ処理チャンバーCB1)での複数の電極片15のうちの少なくとも1つの形状と、別の少なくとも1つのプラズマ処理チャンバーCB(例えば、第2プラズマ処理チャンバーCB2)での複数の電極片15のうちの少なくとも1つの形状とが、1つのプラズマ処理チャンバーCBと別の少なくとも1つのプラズマ処理チャンバーCBとで異なることに起因して、以下のようになっているとよい。
すなわち、1つのプラズマ処理チャンバーCBでの基板61に対する少なくとも一部の電極片間隔Wの位置と、別の少なくとも1つのプラズマ処理チャンバーCBでの基板61に対する少なくとも一部の電極片間隔Wの位置とが、1つのプラズマ処理チャンバーCBと、別の少なくとも1つのプラズマ処理チャンバーCBとでずれるとよい。
なお、図7と図8とを比較すると、以下のようにも表現できる。すなわち、1つのプラズマ処理チャンバーCBにおける複数の電極片15の個数と、別の少なくとも1つのプラズマ処理チャンバーCBにおける複数の電極片15の個数とが、1つのプラズマ処理チャンバーCBと別の少なくとも1つのプラズマ処理チャンバーCBとで異なることで、以下のようになっているとよい。
すなわち、1つのプラズマ処理チャンバーCBでの基板61に対する少なくとも一部の電極片間隔Wの位置と、別の少なくとも1つのプラズマ処理チャンバーCBでの基板61に対する少なくとも一部の電極片間隔Wの位置とが、1つのプラズマ処理チャンバーCBと別の少なくとも1つのプラズマ処理チャンバーCBとでずれる。
[実施の形態2]
実施の形態2について説明する。なお、実施の形態1で用いた部材と同様の機能を有する部材については同一の符号を付記し、その説明を省略する。なお、この実施の形態2では、電極片15の位置について説明する。
詳説すると、1つのプラズマ処理チャンバーCBでの基板61に対する少なくとも一部の電極片間隔Wの位置と、別の少なくとも1つのプラズマ処理チャンバーCBでの基板61に対する少なくとも一部の電極片間隔Wの位置とが、1つのプラズマ処理チャンバーCBと別の少なくとも1つのプラズマ処理チャンバーCBとでずれる理由について説明する。
より詳説すると、この理由が、複数のプラズマ処理チャンバーCBにて、1つのプラズマ処理チャンバーCBにおける複数の電極片15のうちの少なくとも一部の位置と、別の少なくとも1つのプラズマ処理チャンバーCBにおける複数の電極片15のうちの少なくとも一部の位置とが、1つのプラズマ処理チャンバーCBと別の少なくとも1つのプラズマ処理チャンバーCBとで異なることであることを、図11〜図15を用いて説明する。
図11は図3に示される第1プラズマ処理チャンバーCB1とは異なる第1プラズマ処理チャンバーCB1を示す断面図であり、図12は図4に示される第2プラズマ処理チャンバーCB2とは異なる第2プラズマ処理チャンバーCB2を示す断面図である。
また、図13は図11に示される第1プラズマ処理チャンバーCB1および基板61を載せたトレイ62の別例であり、図14は図12に示される第2プラズマ処理チャンバーCB2および基板61を載せたトレイ62の別例である。なお、図15は、図13と図14とに示されるシャワー型電極体14B・14Cの外形線を重畳させた平面図である(ただし、便宜上、両外形線は重ならないようにする)。
図11と図12とに示すように、高周波電圧印加電極11Bは電極片15B1〜15B3を含み、高周波電圧印加電極11Cは電極片15C1〜15C3を含む。さらに、図13と図14とに示すように、電極片15B1は電極片15C3と同形状で、電極片15B2は電極片15C2と同形状で、電極片15B3は電極片15C1と同形状である(すなわち、幅PB1=幅PC3、幅PB2=幅PC2、幅PB3=幅PC1)。
そして、高周波電圧印加電極11Bのシャワー型電極体14Bは、トレイ62の進行方向に沿わせつつトレイ62の退出側に向かって、3つの電極片15B1〜15B3をこの順で並べる。一方、高周波電圧印加電極11Cのシャワー型電極体14Cは、トレイ62の進行方向に沿わせつつトレイ62の退出側に向かって、3つの電極片15C1〜15C3をこの順で並べる。
すると、図15に示すように、基板61に対する電極片間隔WBと電極片間隔WCとが重ならない。すなわち、高周波電圧印加電極11Bと高周波電圧印加電極11Cとは、同形状の電極片を有するにもかかわらず、並べる順番を変えるだけで、基板61に対する電極片間隔WBと電極片間隔WCとを重ねない。
詳説すると、第1プラズマ処理チャンバーCB1と第2プラズマ処理チャンバーCB2とで、共通する同形状の電極片15を、共通電極片15とすると、プラズマ処理装置59は、以下のようになる。
すなわち、第1プラズマ処理チャンバーCB1における共通電極15B1〜15B3の一部である共通電極片15B1および共通電極片15B3の配列位置と、第2プラズマ処理チャンバーCB2における共通電極片15C1〜15C3の一部である共通電極片15C3(共通電極片15B1と同形状の共通電極片15C3)および共通電極片15C1(共通電極片15B3と同形状の共通電極片15C1)の配列位置とが、第1プラズマ処理チャンバーCB1と第2プラズマ処理チャンバーCB2とで異なる。
なお、この配列位置は、第1プラズマ処理チャンバーCB1にて、一方向から他方向に向かって共通電極片15B1、15B2、15B3の順で並ぶ配列順が逆になった配列順、すなわち、一方向から他方向に向かって共通電極15B3、15B2、15B1の順で並ぶ高周波電圧印加電極11が、第2プラズマ処理チャンバーCB2における高周波電圧印加電極11Cになるともいえる(要は、高周波電圧印加電極11Cでは、一方向から他方向に向かって、共通電極15B3と同形状の共通電極15C1、共通電極15B2と同形状の共通電極15C2、共通電極15B1と同形状の共通電極15C3の順で並ぶ)。
そして、以上のようなプラズマ処理装置59であると、第1プラズマ処理チャンバーCB1と第2プラズマ処理チャンバーCB2とは、共通する電極片15を使用できるので、種々のコストを抑えられる。例えば、プラズマ処理装置59の設計費用の削減、電極片15の種類数を抑えることによる部品コストの削減、メンテナンスのための予備の電極片15の数を抑えることによるランニングコストの削減等が達せされる。
なお、図11〜図15を用いて説明したプラズマ処理装置59では、高周波電圧印加電極11B・11Cは、ともに3つの共通電極片15(15B1〜15B3、15C1〜15C3)を有しており、そのうちの一部である共通電極片15B1・15B3の配列位置と、これら共通電極片15B1・15B3に対し同形状の共通電極片15C3・15C1の配列位置とが、第1プラズマ処理チャンバーCB1と第2プラズマ処理チャンバーCB2とで異なっていた。しかし、これに限定されるものでない。
例えば、第1プラズマ処理チャンバーCB1に含まれる全ての共通電極片15B1〜15B3の配列位置と、この共通電極片15B1〜15B3に対し同形状の全ての電極片15C1〜15C3の配列位置とが、第1プラズマ処理チャンバーCB1と第2プラズマ処理チャンバーCB2とで異なっていてもよい。
以上を踏まえると、1つのプラズマ処理チャンバーCBにおける複数の電極片15のうちの少なくとも一部の位置と、別の少なくとも1つのプラズマ処理チャンバーCBにおける複数の電極片15のうちの少なくとも一部の位置とが、1つのプラズマ処理チャンバーCBと別の少なくとも1つのプラズマ処理チャンバーCBとで異なるとは、以下の通りになることを意味する。
すなわち、1つのプラズマ処理チャンバーCBにおける共通電極片の少なくとも一部である変位共通電極片(例えば、電極片15B1・15B3)の配列位置と、別の少なくとも1つのプラズマ処理チャンバーにおける変位共通電極片(例えば、電極片15C1・15C3)の配列位置とが、1つのプラズマ処理チャンバーCBと別の少なくとも1つのプラズマ処理チャンバーCBとで異なることである。
なお、図13〜図15を参照すると、以下のような別表現もできる。まず、電極片15が複数並ぶことで形成される面を電極片並列面(密集する電極片15全体としての外周で囲まれる面)とする。さらに、その電極片並列面の面内中心軸CPを定める(なお、この面内中心軸CPは、電極片並列面に対して垂直である;図13〜図15参照)。
すると、第2プラズマ処理チャンバーCB2における複数の電極片15C1〜15C3の位置が、第1プラズマ処理チャンバーCB1での電極片並列面の面内中心軸CPを基準に、180°回転した複数の電極片15B1〜15B3の位置と一致する。
そのため、1つのプラズマ処理チャンバーCBにおける複数の電極片15のうちの少なくとも一部の位置と、別の少なくとも1つのプラズマ処理チャンバーCBにおける複数の電極片15のうちの少なくとも一部の位置とが、1つのプラズマ処理チャンバーCBと別の少なくとも1つのプラズマ処理チャンバーCBとで異なるとは、以下の通りになることを意味する。
すなわち、1つのプラズマ処理チャンバーCB(例えば、第2プラズマ処理チャンバーCB2)での基板61に対する複数の電極片15の位置が、別の少なくとも1つのプラズマ処理チャンバーCB(例えば、第1プラズマ処理チャンバーCB1)での電極片並列面の面内中心軸CPを基準に回転した複数の電極片15の基板61に対する位置と、一致することである。
[その他の実施の形態]
なお、本発明は上記の実施の形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
例えば、図7〜図9および図13〜図15に示すように、電極片間隔Wが、基板61に重ならずに、基板61の外縁よりも外側(すなわち、基板61同士の間のトレイ62上)に重なると望ましい。
このようになっていると、電極片間隔Wに重なる強プラズマ処理空間が、基板61に重ならない。そのため、基板61の一部分に対して過度なプラズマ処理が施されなくなる。その結果、基板61全体に、シリコン窒化膜が均一に堆積する。
は、プラズマ処理装置を模式的に示した断面図である。 は、図1に示されるプラズマ処理装置に含まれる予備加熱チャンバーの拡大断面図である。 は、図1に示されるプラズマ処理装置に含まれる第1プラズマ処理チャンバーの拡大断面図である。 は、図1に示されるプラズマ処理装置に含まれる第2プラズマ処理チャンバーの拡大断面図である。 は、図1に示されるプラズマ処理装置に含まれるアンロードチャンバーの拡大断面図である。 は、基板を載せたトレイの平面図である。 は、基板を載せたトレイを示すとともに、そのトレイに重なる高周波電圧印加電極のシャワー型電極体の外形を破線で示す平面図である。 は、基板を載せたトレイを示すとともに、そのトレイに重なる高周波電圧印加電極のシャワー型電極体の外形を一点鎖線で示す平面図である。 は、図7に示されるシャワー型電極体と図8に示されるシャワー型電極体とを重畳させた平面図である。 は、図9に対する比較例を示す平面図である。 は、図3に示される第1プラズマ処理チャンバーとは異なる第1プラズマ処理チャンバーを示す断面図である。 は、図4に示される第2プラズマ処理チャンバーとは異なる第2プラズマ処理チャンバーを示す断面図である。 は、図11に示される第1プラズマ処理チャンバーおよび基板を載せたトレイの別例図である。 は、図12に示される第2プラズマ処理チャンバーおよび基板を載せたトレイの別例図である。 は、図13に示されるシャワー型電極体と図14に示されるシャワー型電極体とを重畳させた平面図である。 は、従来のプラズマ処理装置を模式的に示した断面図である。 は、図16に示されるプラズマ処理装置に含まれる第1プラズマ処理チャンバーの拡大断面図である。 は、図16に示されるプラズマ処理装置に含まれる第2プラズマ処理チャンバーの拡大断面図である。
符号の説明
CB チャンバー
CB0 予備加熱チャンバー
CB1 第1プラズマ処理チャンバー
CB2 第2プラズマ処理チャンバー
CB3 アンロードチャンバー
VA(VA0〜VA4) 弁
10(10B・10C) 高周波電源
11(11B・11C) 高周波電圧印加電極(第1電極)
12(12B・12C) 外殻電極体
13(13B・13C) 区分け導電体
14(14B・14C) シャワー型電極体
15 電極片
15B1〜15B3 第1プラズマ処理チャンバーに含まれる電極片
15C1〜15C4 第2プラズマ処理チャンバーに含まれる電極片
W(WB・WC) 電極片間隔
SP 囲み空間
CP 面内中心軸
21(21B・21C) 接地電極(第2電極)
31(31A〜31D) ハウジング
32(32A〜32D) 排気ポンプ
33(33A〜33D) 圧力計
34 ランプヒータ
41(41A・41D) チッ素供給ユニット
45(45B・45C) 混合ガス供給ユニット
59 プラズマ処理装置
61 基板(被処理物)
62 トレイ

Claims (14)

  1. 第1電極から第2電極までの間の電位差で生じる電界で材料ガスを分解し、被処理物に対してプラズマ処理を施すチャンバーを、少なくとも2つ含むプラズマ処理装置にあって、
    上記チャンバー内部にて、上記第1電極に含まれる複数の電極片同士の電極片間隔に重なる空間を第1プラズマ処理空間とすると、
    1つの上記チャンバーでの上記被処理物に対する少なくとも一部の上記第1プラズマ処理空間の位置と、別の少なくとも1つの上記チャンバーでの上記被処理物に対する少なくとも一部上記第1プラズマ処理空間の位置とが、1つの上記チャンバーと別の少なくとも1つの上記チャンバーとでずれるプラズマ処理装置。
  2. 1つの上記チャンバーにおける複数の上記電極片のうちの少なくとも1つの形状と、別の少なくとも1つの上記チャンバーにおける複数の上記電極片のうちの少なくとも1つの形状とが、1つの上記チャンバーと別の少なくとも1つの上記チャンバーとで異なることで、
    1つの上記チャンバーでの上記被処理物に対する少なくとも一部の上記第1プラズマ処理空間の位置と、別の少なくとも1つの上記チャンバーでの上記被処理物に対する少なくとも一部の上記第1プラズマ処理空間の位置とが、1つの上記チャンバーと別の少なくとも1つの上記チャンバーとでずれる請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  3. 1つの上記チャンバーにおける複数の上記電極片の個数と、別の少なくとも1つの上記チャンバーにおける複数の上記電極片の個数とが、1つの上記チャンバーと別の少なくとも1つの上記チャンバーとで異なることで、
    1つの上記チャンバーでの上記被処理物に対する少なくとも一部の上記第1プラズマ処理空間の位置と、別の少なくとも1つの上記チャンバーでの上記被処理物に対する少なくとも一部の上記第1プラズマ処理空間の位置とが、1つの上記チャンバーと別の少なくとも1つの上記チャンバーとでずれる請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  4. 1つの上記チャンバーにおける複数の上記電極片のうちの少なくとも一部の位置と、別の少なくとも1つの上記チャンバーにおける複数の上記電極片のうちの少なくとも一部の位置とが、1つの上記チャンバーと別の少なくとも1つの上記チャンバーとで異なることで、
    1つの上記チャンバーでの上記被処理物に対する少なくとも一部の上記第1プラズマ処理空間の位置と、別の少なくとも1つの上記チャンバーでの上記被処理物に対する少なくとも一部の上記第1プラズマ処理空間の位置とが、1つの上記チャンバーと別の少なくとも1つの上記チャンバーとでずれる請求項1に記載のプラズマ処理装置。
  5. 1つの上記チャンバーと別の少なくとも1つの上記チャンバーとで、共通する同形状の電極片を、共通電極片とすると、
    1つの上記チャンバーにおける複数の上記電極片のうちの少なくとも一部の位置と、別の少なくとも1つの上記チャンバーにおける複数の上記電極片のうちの少なくとも一部の位置とが、1つの上記チャンバーと別の少なくとも1つの上記チャンバーとで異なるとは、
    1つの上記チャンバーにおける複数の上記共通電極片の少なくとも一部である変位共通電極片の配列位置と、別の少なくとも1つの上記チャンバーにおける上記変位共通電極片の配列位置とが、1つの上記チャンバーと別の少なくとも1つの上記チャンバーとで異なることである請求項4に記載のプラズマ処理装置。
  6. 上記電極片が複数並ぶことで形成される面を電極片並列面とすると、
    1つの上記チャンバーにおける複数の上記電極片のうちの少なくとも一部の位置と、別の少なくとも1つの上記チャンバーにおける複数の上記電極片のうちの少なくとも一部の位置とが、1つの上記チャンバーと別の少なくとも1つの上記チャンバーとで異なるとは、
    1つの上記チャンバーでの上記被処理物に対する複数の上記電極片の位置が、別の少なくとも1つの上記チャンバーでの上記電極片並列面の面内中心軸を基準に回転した複数の上記電極片の上記被処理物に対する位置に、一致することである請求項4に記載のプラズマ処理装置。
  7. 上記第1プラズマ処理空間が、上記被処理物に重ならずに、上記被処理物の外縁よりも外側に重なる請求項1〜6のいずれか1項に記載のプラズマ処理装置。
  8. 第1電極から第2電極までの間の電位差で生じる電界で材料ガスを分解し、被処理物に対してプラズマ処理を施すチャンバーを、少なくとも2つ含むプラズマ処理装置でのプラズマ処理方法にあって、
    上記チャンバー内部にて、上記第1電極に含まれる複数の電極片同士の電極片間隔に重なる空間を第1プラズマ処理空間とすると、
    1つの上記チャンバーでの上記被処理物に対する少なくとも一部の上記第1プラズマ処理空間の位置と、別の少なくとも1つの上記チャンバーでの上記被処理物に対する少なくとも一部の上記第1プラズマ処理空間の位置とを、1つの上記チャンバーと別の少なくとも1つの上記チャンバーとでずらすプラズマ処理方法。
  9. 1つの上記チャンバーにおける複数の上記電極片のうちの少なくとも1つの形状と、別の少なくとも1つの上記チャンバーにおける複数の上記電極片のうちの少なくとも1つの形状とを、1つの上記チャンバーと別の少なくとも1つの上記チャンバーとで異ならせることで、
    1つの上記チャンバーでの上記被処理物に対する少なくとも一部の上記第1プラズマ処理空間の位置と、別の少なくとも1つの上記チャンバーでの上記被処理物に対する少なくとも一部の上記第1プラズマ処理空間の位置とを、1つの上記チャンバーと別の少なくとも1つの上記チャンバーとでずらす請求項8に記載のプラズマ処理方法。
  10. 1つの上記チャンバーにおける複数の上記電極片の個数と、別の少なくとも1つの上記チャンバーにおける複数の上記電極片の個数とを、1つの上記チャンバーと別の少なくとも1つの上記チャンバーとで異ならせることで、
    1つの上記チャンバーでの上記被処理物に対する少なくとも一部の上記第1プラズマ処理空間の位置と、別の少なくとも1つの上記チャンバーでの上記被処理物に対する少なくとも一部の上記第1プラズマ処理空間の位置とを、1つの上記チャンバーと別の少なくとも1つの上記チャンバーとでずらす請求項8に記載のプラズマ処理方法。
  11. 1つの上記チャンバーにおける複数の上記電極片のうちの少なくとも一部の位置と、別の少なくとも1つの上記チャンバーにおける複数の上記電極片のうちの少なくとも一部の位置とを、1つの上記チャンバーと別の少なくとも1つの上記チャンバーとで異ならせることで、
    1つの上記チャンバーでの上記被処理物に対する少なくとも一部の上記第1プラズマ処理空間の位置と、別の少なくとも1つの上記チャンバーでの上記被処理物に対する少なくとも一部の上記第1プラズマ処理空間の位置とを、1つの上記チャンバーと別の少なくとも1つの上記チャンバーとでずらす請求項8に記載のプラズマ処理方法。
  12. 1つの上記チャンバーと別の少なくとも1つの上記チャンバーとで、共通する同形状の電極片を、共通電極片とすると、
    1つの上記チャンバーにおける複数の上記電極片のうちの少なくとも一部の位置と、別の少なくとも1つの上記チャンバーにおける複数の上記電極片のうちの少なくとも一部の位置とを、1つの上記チャンバーと別の少なくとも1つの上記チャンバーとで異ならせるとは、
    1つの上記チャンバーにおける複数の上記共通電極片の少なくとも一部である変位共通電極片の配列位置と、別の少なくとも1つの上記チャンバーにおける上記変位共通電極片の配列位置とを、1つの上記チャンバーと別の少なくとも1つの上記チャンバーとで異ならせることである請求項11に記載のプラズマ処理方法。
  13. 上記電極片が複数並ぶことで形成される面を電極片並列面とすると、
    1つの上記チャンバーにおける複数の上記電極片のうちの少なくとも一部の位置と、別の少なくとも1つの上記チャンバーにおける複数の上記電極片のうちの少なくとも一部の位置とを、1つの上記チャンバーと別の少なくとも1つの上記チャンバーとで異ならせるとは、
    1つの上記チャンバーでの上記被処理物に対する複数の上記電極片の位置を、別の少なくとも1つの上記チャンバーでの上記電極片並列面の面内中心軸を基準に回転した複数の上記電極片の上記被処理物に対する位置に、一致させることである請求項11に記載のプラズマ処理方法。
  14. 上記第1プラズマ処理空間を、上記被処理物に重ねずに、上記被処理物の外縁よりも外側に重ねる請求項8〜13のいずれか1項に記載のプラズマ処理方法。
JP2008291241A 2008-11-13 2008-11-13 プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法 Pending JP2010118541A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008291241A JP2010118541A (ja) 2008-11-13 2008-11-13 プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008291241A JP2010118541A (ja) 2008-11-13 2008-11-13 プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010118541A true JP2010118541A (ja) 2010-05-27

Family

ID=42306020

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008291241A Pending JP2010118541A (ja) 2008-11-13 2008-11-13 プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2010118541A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2012036043A1 (ja) * 2010-09-17 2012-03-22 株式会社アルバック 真空処理装置
KR101270601B1 (ko) 2011-05-04 2013-06-03 엘아이지에이디피 주식회사 플라즈마 이온을 이용한 기판처리장치 및 기판처리방법
KR101278702B1 (ko) * 2011-05-04 2013-06-25 엘아이지에이디피 주식회사 플라즈마 이온을 이용한 기판처리장치 및 플라즈마 이온을 이용한 막 증착방법
WO2013154796A1 (en) * 2012-04-13 2013-10-17 Applied Materials, Inc. Static deposition profile modulation for linear plasma source
KR101392491B1 (ko) * 2012-12-24 2014-05-27 엘아이지에이디피 주식회사 기판 처리 장치
KR101491762B1 (ko) * 2014-07-16 2015-02-11 성균관대학교산학협력단 박막 증착 장치 및 방법
KR20160017646A (ko) * 2015-12-28 2016-02-16 성균관대학교산학협력단 무기박막의 고속 증착방법 및 이를 위한 제조장치
KR20210068143A (ko) * 2018-10-29 2021-06-08 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 상보적 패턴 스테이션 설계들

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
TWI503868B (zh) * 2010-09-17 2015-10-11 Ulvac Inc Vacuum processing device
WO2012036043A1 (ja) * 2010-09-17 2012-03-22 株式会社アルバック 真空処理装置
JP5517372B2 (ja) * 2010-09-17 2014-06-11 株式会社アルバック 真空処理装置
KR101461350B1 (ko) * 2010-09-17 2014-11-13 가부시키가이샤 알박 진공 처리 장치
KR101270601B1 (ko) 2011-05-04 2013-06-03 엘아이지에이디피 주식회사 플라즈마 이온을 이용한 기판처리장치 및 기판처리방법
KR101278702B1 (ko) * 2011-05-04 2013-06-25 엘아이지에이디피 주식회사 플라즈마 이온을 이용한 기판처리장치 및 플라즈마 이온을 이용한 막 증착방법
WO2013154796A1 (en) * 2012-04-13 2013-10-17 Applied Materials, Inc. Static deposition profile modulation for linear plasma source
KR101392491B1 (ko) * 2012-12-24 2014-05-27 엘아이지에이디피 주식회사 기판 처리 장치
KR101491762B1 (ko) * 2014-07-16 2015-02-11 성균관대학교산학협력단 박막 증착 장치 및 방법
WO2016010185A1 (ko) * 2014-07-16 2016-01-21 성균관대학교산학협력단 박막 증착 장치 및 방법
CN105473761A (zh) * 2014-07-16 2016-04-06 成均馆大学校产学协力团 用于薄膜沉积的装置和方法
KR20160017646A (ko) * 2015-12-28 2016-02-16 성균관대학교산학협력단 무기박막의 고속 증착방법 및 이를 위한 제조장치
KR101685366B1 (ko) 2015-12-28 2016-12-12 성균관대학교산학협력단 무기박막의 고속 증착방법
KR20210068143A (ko) * 2018-10-29 2021-06-08 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 상보적 패턴 스테이션 설계들
CN113169037A (zh) * 2018-10-29 2021-07-23 应用材料公司 互补图案站设计
JP2022505629A (ja) * 2018-10-29 2022-01-14 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 補完的なパターンのステーション設計
JP7249407B2 (ja) 2018-10-29 2023-03-30 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 補完的なパターンのステーション設計
KR102638144B1 (ko) * 2018-10-29 2024-02-20 어플라이드 머티어리얼스, 인코포레이티드 상보적 패턴 스테이션 설계들

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102357417B1 (ko) 개선된 흐름 균일성을 위해 대면 플레이트 홀들을 갖는 저 볼륨 샤워헤드
US12000047B2 (en) Integrated showerhead with thermal control for delivering radical and precursor gas to a downstream chamber to enable remote plasma film deposition
JP2010118541A (ja) プラズマ処理装置およびプラズマ処理方法
USRE48994E1 (en) Apparatus and method for providing uniform flow of gas
US11186910B2 (en) Apparatus for multi-flow precursor dosage
KR20230133257A (ko) 다공성 베플을 갖는 저 볼륨 샤워헤드
KR102417934B1 (ko) 박막 증착 장치
KR100539890B1 (ko) 기판 처리 장치
KR100927375B1 (ko) 배기 유닛 및 이를 이용하는 배기 조절 방법, 상기 배기 유닛을 포함하는 기판 처리 장치
JP2021185603A (ja) 空間的原子層堆積におけるガス分離制御
CN108070846A (zh) 气体供应单元及包括气体供应单元的基板处理装置
US20060112876A1 (en) Semiconductor processing apparatus
TWI618812B (zh) 成膜裝置
US10844489B2 (en) Film forming apparatus and shower head
CN111599717A (zh) 一种半导体反应腔室及原子层等离子体刻蚀机
JP2021002642A (ja) 基板処理装置
CN108754453B (zh) 衬底处理装置、半导体器件的制造方法及记录介质
CN112673456A (zh) 使用亚稳的活化自由基物质的原子层处理工艺
TWI483300B (zh) Substrate processing device
JP2008166321A (ja) 基板処理装置および半導体装置の製造方法
KR20180138152A (ko) 성막 방법, 성막 장치 및 기억 매체
KR200266071Y1 (ko) 플라즈마를 이용한 화학기상증착 장치
US12087553B2 (en) Gas supply ring and substrate processing apparatus
KR20070022453A (ko) 화학 기상 증착 장치
KR100557761B1 (ko) 반도체 제조용 공정챔버

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110223

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120330

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121127

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130507