JP2010118477A - 光電変換装置及び撮像システム - Google Patents

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Abstract

【課題】光電変換部への集光効率を高めながら、光電変換部の上における寄生容量の増大を抑制する。
【解決手段】光電変換装置は、光電変換部と、前記光電変換部へ光を導く導波路構造とを備え、前記導波路構造は、前記光電変換部の上方に配され、第1の絶縁物より屈折率の高い第1の物質の側面が前記第1の絶縁物で囲まれた上部構造と、前記光電変換部と前記第1の物質との間に第2の絶縁物より屈折率の高い第2の物質が配され、前記第2の物質の側面が前記第2の絶縁物で囲まれた下部構造とを含み、前記第2の物質の誘電率は、前記第1の物質の誘電率より低い。
【選択図】図2

Description

本発明は、光電変換装置及び撮像システムに関する。
近年、光電変換装置の進歩により、より高画質で安価なデジタルカメラやカムコーダが普及している。特に、画素内に能動素子を持ち、周辺回路をオンチップ化できるMOS型の光電変換装置の性能向上がめざましい。MOS型の光電変換装置は、複数の画素が配列された画素配列を備える。各画素は、光電変換部、フローティングノード(floating duffusion部とも呼ばれる。以下、FD部と記載する)、及び増幅用MOSトランジスタを含む。光電変換部は、光に応じた電荷を発生させて蓄積する。FD部は、光電変換部の近くに配され、光電変換部の電荷が転送され、転送された電荷を電圧に変換する。増幅用MOSトランジスタは、FD部の電圧に応じた信号を信号線へ出力する。
近年の光電変換装置には、多画素化や小型化の要求を満たすために、画素のサイズを縮小することが求められている。それに伴って、その光電変換部の受光部の面積が減少し、光電変換部への入射光量が少なくなるため、光電変換装置の感度が低下する可能性がある。
特許文献1には、特許文献1の図12に示すように、受光センサ部4とパッシベーション膜39とをつなぐように井戸43が形成され、この井戸43内に層間絶縁膜38より屈折率の高い高屈折率層44が埋め込まれる構成が記載されている。この構成によれば、井戸43内に入射された光が高屈折率層44と層間絶縁膜38との界面で全反射して受光センサ部4へ到達しやすいので、受光センサ部4への集光効率を高めることができるとも考えられる。
しかし、画素のサイズを縮小すると、井戸43のアスペクト比(深さ/幅)が高くなるので、特許文献1の図16に示すように、高屈折率層44の井戸43への埋め込み性が悪化することにより、高屈折率層15内に空洞46が形成されやすい。高屈折率層15内に空洞46が形成されると、井戸43内に入射された光が受光センサ部4へ到達しにくくなるので、受光センサ部4への集光効率が悪くなる。
それに対して、特許文献1には、特許文献1の図7〜10に示すように、アスペクト比の低い開口141に高屈折率層15を埋め込んだ後、その上に形成したアスペクト比の低い開口142にさらに高屈折率層15を埋め込むことが提案されている。これにより、特許文献1によれば、画素のサイズを縮小した場合でも、高屈折率層15内に空洞が生じることがなくなるとされている。
特開2004−193500号公報
ここで、井戸内に埋め込まれた高屈折率層は、層間絶縁膜に比べて、屈折率が高いだけでなく誘電率も高い。例えば、窒化シリコン膜では、比誘電率は7〜8程度となり、通常の半導体プロセスで層間絶縁膜として用いられる酸化シリコン膜(比誘電率は4程度)と比較して、非常に大きくなる。
光電変換部の上に誘電率の高い高屈折率層が存在すると、高屈折率層の寄生容量が増大することにより、その近くに配されたFD部の寄生容量も増大する。FD部の寄生容量が大きくなると、光電変換部から転送された電荷を電圧へ変換する際のゲインが小さくなってしまう。このゲインが小さくなる現象は、光電変換装置の感度を低下させ、信号のSN比を低下させてしまう。
本発明の目的は、光電変換部への集光効率を高めながら、光電変換部の上における寄生容量の増大を抑制することにある。
本発明の第1側面に係る光電変換装置は、光電変換部と、前記光電変換部へ光を導く導波路構造とを備え、前記導波路構造は、前記光電変換部の上方に配され、第1の絶縁物より屈折率の高い第1の物質の側面が前記第1の絶縁物で囲まれた上部構造と、前記光電変換部と前記第1の物質との間に第2の絶縁物より屈折率の高い第2の物質が配され、前記第2の物質の側面が前記第2の絶縁物で囲まれた下部構造とを含み、前記第2の物質の誘電率は、前記第1の物質の誘電率より低いことを特徴とする。
本発明の第2側面に係る撮像システムは、本発明の第1側面に係る光電変換装置と、前記光電変換装置の撮像面へ像を形成する光学系と、前記光電変換装置から出力された信号を処理して画像データを生成する信号処理部とを備えたことを特徴とする。
本発明によれば、光電変換部への集光効率を高めながら、光電変換部の上における寄生容量の増大を抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る光電変換装置100のレイアウト構成を、図1を用いて説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る光電変換装置100のレイアウト構成を示す図である。図1では、光電変換装置における2画素分のレイアウトを示しており、簡単のため、上層部の配線層や導波路構造等の図示を省略している。
光電変換装置100は、図1に示すように、画素配列PAを備える。画素配列PAでは、複数の画素P1,P2が配列されている。図1では、説明の簡略化のために、2つの画素P1,P2で構成された画素配列PAが例示されている。
画素P1は、光電変換部2、転送トランジスタのゲート電極3、FD部5、リセットトランジスタのゲート電極6、コンタクトプラグ21、配線22、増幅トランジスタのゲート電極7を含む。
光電変換部2は、光に応じた電荷を発生させて蓄積する。光電変換部2は、例えば、フォトダイオードである。光電変換部2は、半導体基板1内に活性領域として形成されている(図2参照)。
転送トランジスタは、転送制御線Tx1を介してアクティブな信号がゲート電極3に供給された際にオンすることにより、光電変換部2の電荷をFD部5へ転送する。ゲート電極3は、例えば、ポリシリコンで形成されている。
FD部5は、その容量により、転送された電荷を電圧に変換する。FD部5は、半導体基板1内に活性領域として形成されている(図2参照)。
リセットトランジスタは、リセット制御線RESを介してアクティブな信号がゲート電極6に供給された際にオンすることにより、FD部5をリセットする。ゲート電極6は、例えば、ポリシリコンで形成されている。
コンタクトプラグ21は、シェアードコンタクトであり、FD部5と配線22とを直接接続する。コンタクトプラグ21は、FD部5の電圧を配線22へ伝達する。
配線22は、コンタクトプラグ21とゲート電極7とを接続する。配線22は、コンタクトプラグ21により伝達されたFD部5の電圧をさらにゲート電極7へ伝達する。配線22は、例えば、ポリシリコンで形成されている。
増幅トランジスタは、FD部5の電圧がゲート電極7へ伝達される。これにより、増幅トランジスタは、FD部5の電圧に応じた信号を信号線SIGへ出力する。ゲート電極7は、例えば、ポリシリコンで形成されている。
なお、画素P2の構成も画素P1の構成と同様であるため説明を省略する。また、図1では、画素P1と画素P2とで増幅トランジスタが共通化された構成が例示されているのが、画素P1と画素P2とのそれぞれが増幅トランジスタを含んでいても良い。
次に、本発明の第1実施形態に係る光電変換装置100の断面構成を、図2を用いて説明する。図2は、本発明の第1実施形態に係る光電変換装置100の断面構成を示す図である。図2は、図1のa−a’断面を示している。
画素P1は、図2に示すように、光電変換部2、導波路構造WG、パッシベーション膜31、平坦化膜16、カラーフィルター層17、平坦化層18、及びマイクロレンズ19を含む。
光電変換部2は、たとえば、PN接合またはPIN接合を有するフォトダイオードやフォトトランジスタ等が用いられており、このような半導体接合によって形成された空乏層に光が入射し、入射した光の光電変換によって電荷が生じる。
導波路構造WGは、マイクロレンズ19、平坦化層18、カラーフィルター層17、平坦化膜16、及びパッシベーション膜31を通過した光を光電変換部2へ導く。導波路構造WGの周囲には、層間絶縁膜11、14、第1の配線パターン12、第2の配線パターン15が配されている。第1の配線パターン12や第2の配線パターン15は、例えばアルミニウムや銅など導電性材料により形成され、配線の他に、光電変換部2を遮光するための遮光膜をなしている場合もある。
パッシベーション膜31は、導波路構造WGの上に配されるとともに第2の配線パターン15を覆うように形成されている。パッシベーション膜31は、光電変換部2、導波路構造WG、層間絶縁膜11、14、第1の配線パターン12、及び第2の配線パターン15を保護する。
平坦化層16は、パッシベーション膜31の上に必要に応じて設けられる。平坦化層16は、平坦な表面を提供する。
カラーフィルター層17は、平坦化層16の上に必要に応じて設けられる。その配列は、例えばレッド・グリーン・ブルーの3色を用いるベイヤ配列である。
平坦化層18は、カラーフィルター層18の上に必要に応じて設けられる。
オンチップマイクロレンズ19は、平坦化層18の上に設けられる。オンチップマイクロレンズ19は、入射した光を屈折させて通過させる。
次に、導波路構造WGの詳細な構成を、図2を用いて説明する。
導波路構造WGは、図2に示すように、上部構造US、下部構造LSを含む。また、反射防止膜8を含んでもよい。
上部構造USは、光電変換部2の上方に配されている。上部構造USは、層間絶縁膜(第1の絶縁物)14より屈折率の高い第1の高屈折率領域(第1の物質)13の側面が層間絶縁膜14で囲まれた構造である。これにより、上部構造USへ導かれた光を第1の高屈折率領域13と層間絶縁膜14との界面で全反射させて下部構造LSへ導くことができる。
第1の高屈折率領域13を構成する材料として、プラズマSiN膜(n=1.8〜2.0程度)が好適であるが、これに限定されるものではない。例えば、ポリイミドなどの有機材料であってもよい。また、以下では、層間絶縁膜14を、第1の高屈折率領域13より屈折率が低い領域という意味で、第1の低屈折率領域と呼ぶことにする。第1の低屈折率領域14を構成する材料としては、例えば、酸化シリコン膜、フッ素を添加した酸化シリコン膜が好適である。また上記以外にも、無機系、あるいは有機系の各種Low−k膜を適用してもよい。
この上部構造USは、例えば、層間絶縁膜14となるべき層間絶縁膜に井戸状の開口を形成する工程の後に、その開口に第1の高屈折率領域13を埋め込む工程を用いることで形成できる。
下部構造LSは、光電変換部2と上部構造USとの間に配された構造である。下部構造LSは、光電変換部2と第1の高屈折率領域13との間に層間絶縁膜(第2の絶縁物)11より屈折率の高い第2の高屈折率領域(第2の物質)9が配され、第2の高屈折率領域9の側面が隙間10を介して層間絶縁膜11で囲まれた構造である。
第2の高屈折率領域13を構成する材料として、酸化シリコンにリン、ホウ素、フッ素等をドープしたBPSG膜が挙げられる(n=1.4〜1.5)が、これに限定されるものではない。また、以下では、隙間10を、第2の高屈折率領域9より屈折率が低い領域という意味で、第2の低屈折率領域と呼ぶことにする。第2の低屈折率領域10は、真空、あるいは空気で形成することが好適である。すなわち、下部構造LSは、いわゆるエアギャップ構造である。
この下部構造LSは、例えば、次のようにして形成できる。第1の配線パターン12を形成したあとに、層間絶縁膜11となるべき層間絶縁膜における反射防止膜8上の領域の上に第2の低屈折率領域10に対応したレジストパターンを形成する。その後、そのレジストパターンをマスクとして、例えばCF系のガスとO、Arなどのガスを用いた異方性ドライエッチングにて第2の低屈折率領域10を形成できる。このドライエッチングのエッチングストップ層として反射防止膜8を用いると、光電変換部2へのエッチングダメージを低減させることもできる。その後、第2の高屈折率領域9に対応したレジストパターンを形成し、そのレジストパターンをマスクとして、層間絶縁膜における第2の低屈折率領域10で囲まれた部分にリン、ホウ素、フッ素等をドープして第2の高屈折率領域9を形成する。このように形成することで、製造プロセスの簡略化が可能である。
反射防止膜8は、第2の高屈折率領域9と光電変換部2との間に配され、第2の高屈折率領域9と光電変換部2との界面における光の反射を防止する。
ここで、第1の高屈折率領域13で用いる代表例である窒化シリコン膜(n=1.8〜2.0)の比誘電率ε1は7〜8程度である。一方、第2の高屈折率領域9の代表例であるBPSG膜(n=1.4〜1.5)の比誘電率ε2は4程度であり、第1の高屈折率領域に比べて、第2の高屈折率領域の誘電率を低く形成している。
また、画素のサイズの縮小が進むにつれて、FD部と電気的に接続されている配線22の寄生容量が増大する傾向が見られる。寄生容量として、例えば、配線5cと転送用トランジスタのゲート電極3との間の寄生容量、配線22と第1の配線パターン12との間の寄生容量が挙げられる。第2の高屈折率領域9を窒化シリコン膜で形成すると、画素の微細化による配線22間の間隔と配線5c−第1の配線パターン12間の間隔とが縮小することに加えて、層間絶縁膜11におけるFD部上の部分の誘電率も増大する。このために、FD部の寄生容量の増大がより顕著に確認される。FD部の容量が大きくなると、光電変換部から転送された電荷を電圧へ変換する際のゲインが小さくなってしまう。このゲインが小さくなる現象は、光電変換装置の感度を低下させ、信号のSN比を低下させてしまう。
本実施形態に示す導波路構造の構成では、光電変換部2と第1の配線パターン12との間に存在する下部構造LSに用いる第2の高屈折率領域9の誘電率をその上部に位置する第1の高屈折率領域13の誘電率よりも低減させている。この構成を用いることで、光電変換部への集光効率を高めながら、光電変換部の上における寄生容量の増大を抑制することができる。すなわち、入射光に対する導波路構造の利点を確保しつつ、FD部の容量の増加を抑制することが出来る。これにより、受光感度を向上させ、SN比の高い画像を得ることが可能である。
また、図2に示すように、第1の高屈折率領域13のボトム部と第2の高屈折率領域9のトップ部に包含される関係を満たす構成が好適である。すなわち、第1の高屈折率領域(第1の物質)13の下面13bは、光電変換部2の受光面2aに垂直な方向から透視した場合に、第2の高屈折率領域(第2の物質)9の上面9aの内側に位置していることが好ましい。この構成により、第1の高屈折率領域13に入射した光を、洩らすことなく第2の高屈折率領域9に導くことが可能となるが、本発明の効果は必ずしもこの構成に限定されるものではない。
次に、本発明の光電変換装置を適用した撮像システムの一例を図3に示す。
撮像システム90は、図3に示すように、主として、光学系、撮像装置86及び信号処理部を備える。光学系は、主として、シャッター91、撮影レンズ92及び絞り93を備える。撮像装置86は、光電変換装置100を含む。信号処理部は、主として、撮像信号処理回路95、A/D変換器96、画像信号処理部97、メモリ部87、外部I/F部89、タイミング発生部98、全体制御・演算部99、記録媒体88及び記録媒体制御I/F部94を備える。なお、信号処理部は、記録媒体88を備えなくても良い。
シャッター91は、光路上において撮影レンズ92の手前に設けられ、露出を制御する。
撮影レンズ92は、入射した光を屈折させて、撮像装置86の光電変換装置100の撮像面に被写体の像を形成する。
絞り93は、光路上において撮影レンズ92と光電変換装置100との間に設けられ、撮影レンズ92を通過後に光電変換装置100へ導かれる光の量を調節する。
撮像装置86の光電変換装置100は、光電変換装置100の撮像面に形成された被写体の像を画像信号に変換する。撮像装置86は、その画像信号を光電変換装置100から読み出して出力する。
撮像信号処理回路95は、撮像装置86に接続されており、撮像装置86から出力された画像信号を処理する。
A/D変換器96は、撮像信号処理回路95に接続されており、撮像信号処理回路95から出力された処理後の画像信号(アナログ信号)をデジタル信号へ変換する。
画像信号処理部97は、A/D変換器96に接続されており、A/D変換器96から出力された画像信号(デジタル信号)に各種の補正等の演算処理を行い、画像データを生成する。この画像データは、メモリ部87、外部I/F部89、全体制御・演算部99及び記録媒体制御I/F部94などへ供給される。
メモリ部87は、画像信号処理部97に接続されており、画像信号処理部97から出力された画像データを記憶する。
外部I/F部89は、画像信号処理部97に接続されている。これにより、画像信号処理部97から出力された画像データを、外部I/F部89を介して外部の機器(パソコン等)へ転送する。
タイミング発生部98は、撮像装置86、撮像信号処理回路95、A/D変換器96及び画像信号処理部97に接続されている。これにより、撮像装置86、撮像信号処理回路95、A/D変換器96及び画像信号処理部97へタイミング信号を供給する。そして、撮像装置86、撮像信号処理回路95、A/D変換器96及び画像信号処理部97がタイミング信号に同期して動作する。
全体制御・演算部99は、タイミング発生部98、画像信号処理部97及び記録媒体制御I/F部94に接続されており、タイミング発生部98、画像信号処理部97及び記録媒体制御I/F部94を全体的に制御する。
記録媒体88は、記録媒体制御I/F部94に取り外し可能に接続されている。これにより、画像信号処理部97から出力された画像データを、記録媒体制御I/F部94を介して記録媒体88へ記録する。
以上の構成により、光電変換装置100において良好な画像信号が得られれば、良好な画像(画像データ)を得ることができる。
本発明の第2実施形態に係る光電変換装置200を、図4を用いて説明する。図4は、本発明の第2実施形態に係る光電変換装置200の断面構成を示す図である。以下では、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
光電変換装置200は、導波路構造WG200を備える。導波路構造WG200は、上部構造US200を含む。上部構造US200は、第1の低屈折率領域14より屈折率の高い第1の高屈折率領域213の側面が第1の低屈折率領域で囲まれた構造である。
第1の高屈折率領域213は、順テーパー形状で形成されている。ここで、順テーパー形状とは、次のような形状のことである。第1の高屈折率領域213の光電変換部2の受光面2aに平行な方向の第1の面(上面213a)と、第1の面よりも光電変換部2側にある第2の面(下面213b)とを比較した場合に、第2の面の面積より第1の面の面積が大きい形状のことである。すなわち、第1の高屈折率領域213は、光電変換部2の受光面2aに垂直な方向から透視した場合に、下面213bが上面213aの内側に位置している。
図4では、入射した光C1が導波路構造により全反射して光電変換部2へ導かれる様子を光電変換装置の断面形状と重ねて示している。光電変換装置200へ入射した光はマイクロレンズ19にて集光され、第1の高屈折率領域213内に入りA1にて全反射を起こす。A1にて全反射した光は第2の高屈折率領域9内へ入射後、A2にて全反射して光電変換部2へ入射する。光電変換部2は、受けた光に応じた電荷を発生させる。
導波路構造WG200が理想的な光導波路を構成していると仮定した場合、第1の高屈折率領域213内に入射した光は全て光電変換部2に取り込むことが可能となる。このため、図4で示すSの面積(第1の高屈折率領域213の上面の面積)を拡大させることが光電変換部2への集光効率の向上に有効である。
また、本実施形態の下部構造LSに適用しているエアギャップ構造では、異方性ドライエッチングにて光導波路の界面形状を規定するため、第2の高屈折率領域9による光導波路が略垂直形状に形成される。この場合、第2の高屈折率領域9よりも上に配される第1の高屈折率領域213による光導波路を、順テーパー形状に形成して、上部の入射口面積を拡大することは第1の高屈折率領域213への光の取り込み効率の改善に非常に大きく寄与する。
本発明の第3実施形態に係る光電変換装置300を、図5を用いて説明する。図5は、本発明の第3実施形態に係る光電変換装置300の断面構成を示す図である。以下では、第1実施形態と異なる部分を中心に説明する。
光電変換装置200は、導波路構造WG300を備える。導波路構造WG300は、下部構造LS300を含む。下部構造LS300は、光電変換部2と第1の高屈折率領域213との間に層間絶縁膜(第2の絶縁物)10より屈折率の高い第2の高屈折率領域(第2の物質)309が配され、第2の高屈折率領域309の側面が層間絶縁膜10で囲まれた構造である。
この下部構造LS300は、例えば、層間絶縁膜10となるべき層間絶縁膜に井戸状の開口を形成する工程の後に、その開口に第2の高屈折率領域309を埋め込む工程を用いることで形成できる。
ここで、第1の高屈折率領域213と第2の高屈折率領域309とは、異なる材料にて形成しており、誘電率の大小関係はε1>ε2を満足する構成である。
高屈折率領域の材料例としては、第1の高屈折率領域に窒化シリコン膜、第2の高屈折率領域に酸窒化シリコン膜が挙げられる。第2の高屈折率領域に酸素を含有させることで、誘電率を第1の高屈折率領域よりも低減させることが可能となる。これにより、光電変換部への集光効率を高めながら、光電変換部の上部の高屈折率領域によるFD部の寄生容量の増大を抑制することができる。
あるいは、第1の高屈折率領域と第2の高屈折率領域との両方に酸窒化シリコン膜を用いる例も考えられる。この場合においては、第1の高屈折率領域に比べて第2の高屈折率領域の酸素含有量を増やすことで、誘電率の大小関係はε1>ε2を満足させることができる。
第1と第2の高屈折率領域における誘電率と屈折率の選択は、本発明に示す誘電率の大小関係を満足する条件内で自由に設定できる。実際には、画素サイズ、画素や配線のレイアウト、あるいは入射光の角度範囲などにおいて、所望の光電変換装置の特性が得られるよう最適設計すればよい。
本発明の第1実施形態に係る光電変換装置100のレイアウト構成を示す図。 本発明の第1実施形態に係る光電変換装置100の断面構成を示す図。 第1実施形態に係る光電変換装置を適用した撮像システムの構成図。 本発明の第2実施形態に係る光電変換装置200の断面構成を示す図。 本発明の第3実施形態に係る光電変換装置300の断面構成を示す図。
符号の説明
90 撮像システム
100、200、300 光電変換装置

Claims (7)

  1. 光電変換部と、
    前記光電変換部へ光を導く導波路構造と、
    を備え、
    前記導波路構造は、
    前記光電変換部の上方に配され、第1の絶縁物より屈折率の高い第1の物質の側面が前記第1の絶縁物で囲まれた上部構造と、
    前記光電変換部と前記第1の物質との間に第2の絶縁物より屈折率の高い第2の物質が配され、前記第2の物質の側面が前記第2の絶縁物で囲まれた下部構造と、
    を含み、
    前記第2の物質の誘電率は、前記第1の物質の誘電率より低い
    ことを特徴とする光電変換装置。
  2. 前記下部構造では、前記第2の物質の側面が隙間を介して前記第2の絶縁物で囲まれている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  3. 前記隙間は、真空である、あるいは、空気が満たされている
    ことを特徴とする請求項2に記載の光電変換装置。
  4. 前記第1の絶縁物及び前記第2の絶縁物は、いずれも、酸化シリコンで形成されており、
    前記第1の物質は、窒化シリコンで形成されており、
    前記第2の物質は、酸窒化シリコンで形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載の光電変換装置。
  5. 前記第1の物質の下面は、前記光電変換部の受光面に垂直な方向から透視した場合に、前記第2の物質の上面の内側に位置している
    ことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  6. 前記第1の物質の下面は、前記光電変換部の受光面に垂直な方向から透視した場合に、前記第1の物質の上面の内側に位置している
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の光電変換装置。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の光電変換装置と、
    前記光電変換装置の撮像面へ像を形成する光学系と、
    前記光電変換装置から出力された信号を処理して画像データを生成する信号処理部と、
    を備えたことを特徴とする撮像システム。
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